JP4329491B2 - 赤外線検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、人体から輻射される赤外線エネルギを検出し、検知エリア内における人体の存在や移動を検出する赤外線検出装置に関するものである。
従来、この種の赤外線検出装置では、赤外線のエネルギ量の変化により焦電素子から出力される電流を電流電圧変換回路によって電圧信号に変換し、所定の周波数領域(人体の移動検知を目的とする場合には1Hzを中心とした周波数帯域)の電圧信号のみを電圧増幅回路にて増幅するとともに、電圧増幅回路で増幅された電圧信号を予め設定された閾値と比較判別して検出信号を出力する構成となっている。
図6は、この種の赤外線検出装置のブロック図を示している。
図6に示されるように、赤外線検出装置は、レンズ系等を用いて、検知エリア内からの赤外線を焦電素子101に集光する。焦電素子101は、集光された赤外線の量の変化に応じた電流を、図7(a)に示すような電流信号Sinとして出力する。電流信号Sinは、電流を電圧に変換するI/V変換部2に入力され、図7(b)に示すような電圧信号Soutに変換される。電圧信号Soutは、電圧増幅部3により増幅され、図7(c)に示すような増幅電圧信号Voutとなる。比較部4は、増幅電圧信号Voutと、図7(c)に示すような所定の閾値電圧VH及びVHより低い閾値電圧VLとの大きさを比較し、増幅電圧信号Voutが、閾値電圧VHを上回るか、閾値電圧VLを下回ったときに出力信号を出力する。出力部10は、比較部4からの出力信号を受け取り、図7(d)に示すような、検知エリア内に人体が存在・移動していることを示すパルス型の外部出力信号Outを出力する。
出力部10には、ノイズなどによる誤作動を防ぐために、比較部4からの出力信号のパルス幅が一定の幅より狭い場合は、外部出力信号Outを出力しない機能や、I/V変換部2、電圧増幅部3及び比較部4での電源電圧と外部出力信号Outの電源電圧が異なる場合には、電源電圧を変換するレベルシフトの機能を有しているものもある。
また、この種の赤外線検出装置における周波数特性は、人体の動きに合わせて設定されており、電圧増幅部3には、1Hz付近を中心とするバンドパスフィルタが備えられ、そのために人体に対する感度を上げることが可能になるとともに、人体の移動に関係しないと思われる周波数帯域の信号により誤動作が生じることを防止することが可能となっている。
一方、上述のようにバンドパスフィルタを備えた赤外線検出装置としては、電圧増幅部内に、信号増幅部の抵抗とコンデンサで構成されるローパスフィルタと、積分回路の出力と電圧増幅部の入力を分圧抵抗で抵抗を分割した点を、信号増幅部の非反転入力端に接続することで構成されるハイパスフィルタとでバンドパスフィルタを構成したものがある(特許文献1)。
特開平11−83624号公報(第7図)
上述のような赤外線検出装置において、焦電素子から出力される電流は、非常に微弱であり、およそ数fA〜数十fAの電流変化を示す程度である。そのため、焦電素子から出力される電流をI/V変換部に伝える入力ラインのインピーダンスは非常に高くなる。
また、従前より赤外線検出装置には小型化の要望が多くある。しかし、この種の赤外線検出装置を小型化すると、図6に示されるように、赤外線検出装置のI/V変換部2への入力ラインと、出力端子11との間の距離が物理的に接近することを回避することができず、結果として寄生容量102が形成され、容量結合してしまうという問題があった。例えば、寄生容量102の値が1fF、出力部10が5Vの振幅により切り替わるとすると、5fCの電荷が前記入力ラインを通してI/V変換部2に入力されることとなる。
さらに、容量結合が生じた場合について図8を用いて説明する。
図8に示す時刻t1において、出力部10から出力端子11に、図8(d)に示すような外部出力信号Outが出力されると、寄生容量102による容量結合を介して焦電素子101からI/V変換部2への入力ラインに、正の電荷が生じる。そのため、図8(b)に示されるように、I/V変換部2から出力される電圧信号Soutに変動が生じる。ここでは、負の方向にステップ変動している。そして、電圧信号Soutにステップ変動が生じたことにより、図8(c)に示されるように、電圧増幅部3から出力される増幅電圧信号Voutにもステップ変動が生じる。ここで、電圧増幅部3の入力と出力との間の位相は、非反転型であるため、増幅電圧信号Voutは、電圧信号Soutと同じように負の方向にステップ変動し、もともとの動作を強める方向に作用する。また、電圧増幅部3は、1Hz付近を中心とするバンドパスフィルタの特性を有しているため、電圧増幅部3に入力される電圧信号Soutがステップ変動であるのに対して、電圧増幅部3から出力される電圧増幅信号Voutは1Hz付近の時定数で変動する。
時刻t2において、出力部10の出力が立下がると、今度は負の電荷が前記入力ラインに生じ、I/V変換部2から出力される電圧信号Soutは、正の方向へステップ変動し、それにより、電圧増幅部3からの増幅電圧信号Voutも正の方向へ変動する。これも、もともとの動作を強める方向に作用している。
時刻t3において、再び出力部10の出力が立上がると、時刻t1のときと同様に、増幅電圧信号Voutを負の方向へと変動させようとするが、これはもともとの動作を弱める方向に作用する。
時刻t4において、出力部10の出力が立下がると、時刻t2のときと同様に、増幅電圧信号Voutを正の方向に変動させようとする。これは、もともとの動作を弱める方向に作用するため、もともと負の方向に変動していたものが正の方向に反転して変動することとなり、比較部4における所定の閾値VHをまたいで変動してしまう。そのため、再び出力部10の出力が立上がってしまい、負の方向への変動が生じることとなり、増幅電圧信号Voutは、閾値VH周辺でこのような変動を何度か繰り返した後に、やがて待機時の動作点に向かって下降するという挙動を示す。すなわち、チャタリング現象が生じるという問題があった。
本発明は上述の点に鑑みて為されたもので、その目的するところは、外部へ出力する検出信号が寄生容量の容量結合によってチャタリング現象を起こすのを防ぐことができる赤外線検出装置を提供することである。
上述の課題を解決するために、請求項1の発明では、赤外線を受光する焦電素子と、前記焦電素子の出力電流を電圧信号に変換する電流電圧変換部と、前記電圧信号を増幅する電圧増幅部と、前記電圧増幅部からの増幅電圧信号が第1の閾値電圧を上回るか若しくはこの第1の閾値電圧より低い第2の閾値電圧を下回ったときに出力信号を出力する比較部と、この比較部の出力信号により外部へ検出信号を出力する出力部とを備え、比較部には、前記電圧増幅部からの増幅電圧信号と前記第1の閾値電圧とを比較し、前記増幅電圧信号が前記第1の閾値電圧を上回るときに出力信号を出力する第1の比較器と、前記増幅電圧信号と前記第2の閾値電圧とを比較し、前記増幅電圧信号が前記第2の閾値電圧を下回るときに出力信号を出力する第2の比較器と、両比較器の出力信号を出力部へ出力するゲート回路と、該ゲート回路の入力端と前記第1,第2の比較器の少なくとも一方の出力端との間に設けられ、当該比較器の最初の出力信号をゲート回路へ通過させた後一定期間、当該比較器の出力信号の通過を禁止する出力制御部とを有していることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、出力部から外部へ出力する検出信号にチャタリング現象が発生するのを抑制でき、そのため当該赤外線検出装置を利用する機器の誤動作を防止できる。
本発明は、出力部から外部へ出力する検出信号にチャタリング現象が発生するのを抑制することができ、そのため当該赤外線検出装置を利用する機器の誤動作を防止できるという効果がある。
以下に、本発明の実施形態及び基本形態について説明する。
(実施形態
図1乃至図3を用いて、本実施形態について説明する。
本実施形態の赤外線検出装置は図1(a)に示すように基本的な回路構成は従来例と共通するが、比較部4に特徴を有するものである。尚図1(a)に示す構成において従来例と共通する部分については同一の符号を付して説明は省略する。
本実施形態の比較部4は、例えば外部の電源機器や赤外線検出装置の内部電源に接続され、電源電圧を3つの抵抗R1〜R3の直列回路で分圧する分圧回路と、演算増幅器を用いた第1,第2の比較器5,6と、後述する出力制御部7と、NAND回路9とで構成されている。
そして比較器5の非反転入力端には抵抗R1とR2の接続点の分圧出力が第1の閾値電圧VHとして接続され、また比較器6の反転入力端には抵抗R2とR3との接続点の分圧出力は第2の閾値電圧VLとして接続され、また比較器5の反転入力端と比較器6の非反転入力端を共通接続して電圧増幅部3の出力端に接続され、比較器5は電圧増幅部3の増幅電圧信号と第1の閾値電圧VHとを比較して増幅電圧信号が第1の閾値電圧VHを上回ったときにLowの出力信号Iを、また比較器6は電圧増幅部3の増幅電圧信号と第2の閾値電圧VLとを比較して増幅電圧信号が第2の閾値電圧VLを下回ったときにLowの出力信号を出力する。比較器5の出力信号Iは出力制御部7を介してNAND回路9の一方の入力端に入力し、また比較器6の出力信号はNAND回路9の他方の入力端に入力して、NAND回路9で否定論理積がとられて出力部10へ出力される。
ここで出力制御部7は図2に示すように、比較器5からの出力信号Iが入力される入力端12と、出力信号Iを反転させる反転回路13と、反転回路13から出力される反転信号Xの立ち上がり、立ち下りからなるエッジを検出するエッジ検出部14と、エッジ検出部14からのエッジ検出信号Yによりタイマー動作を開始し、このタイマー動作期間中、エッジ検出部14及び後述するNAND回路16にタイマー出力信号Zを送るタイマー部15と、反転回路13から出力される反転信号Xとタイマー部15から出力されるタイマー出力信号Zとの否定論理積の結果である信号Oを出力する前記NAND回路16と、NAND回路16からの信号Oを次段のNAND回路9へ出力する出力端17とから構成されている。
次に、図2及び3を用いて出力制御部7の動作について説明する。出力制御部7の前段の比較器5は、例えば、図3(a)に示すような時刻t1から時刻t2がLowである本来の出力信号と、時刻t2から時刻t3でCに示すようなHighとLowに交互に振動するチャタリング現象を生じている信号とを出力信号Iとして出力し、出力信号Iは入力端12から出力制御部7に入力される。
反転回路13は、この入力した出力信号Iを反転させ、図3(b)に示す反転信号Xを、エッジ検出部14及びNAND回路16に出力する。エッジ検出部14は、本来の比較器5の出力信号に対応した時刻t1から時刻t2までの反転信号Xの立ち下がりエッジを検出し、図3(c)に示すようなエッジ検出信号Yを、タイマー部15へ出力する。タイマー部15は、エッジ検出信号Yを受け取ると図3(d)に示すようなタイマー動作開始から終了するまでの一定期間、つまり時刻t2から時刻t3までの間、Lowであるタイマー出力信号Zを出力し、タイマ動作終了後。エッジ検出部14にエッジ検出信号Yの出力を停止させるリセット信号を送る。図3(c)のRはそのリセット信号による出力停止のタイミングを示す。NAND回路16は、反転信号Xとタイマー出力信号Zとの否定論理積をとって出力信号Oを図3(e)に示すように出力する。ここで反転信号Xは、時刻t1から時刻t2にかけてHighであり、タイマー検出信号Zもタイマー動作が開始されるまで、つまり時刻t2までHighであるため、時刻t1から時刻t2にかけてのNAND回路16の出力信号OはLowとなる。また、反転信号Xは、時刻t2から時刻t3の間において、チャタリングによるHighとLowの振幅が生じているが、タイマー出力信号Zが、タイマー動作の開始時刻t2から終了時刻t3の間において、常にLowであるため、そのNAND回路16の出力信号Oは常にHighとなる。
本実施形態によれば、反転回路13は、出力信号Iを反転させた反転信号Xを出力し、エッジ検出部14は、反転信号Xの立ち上がり後の立ち下がりからなるエッジを検出すると、タイマー部15にエッジ検出信号Yを送り、タイマー部15は、立下り時以降一定期間常にLowであるタイマー出力信号Yを出力し、NAND回路16は、反転信号Xとタイマー出力信号Yとの否定論理積をとるので、反転信号Xの立下り時以降、比較器5の出力信号IにいかなるHighとLowの振幅が生じても、タイマー出力信号ZがLowである期間であれば、NAND回路16の出力信号OがHighとなるため、チャタリング現象などの影響を除去した信号をNAND回路9へ出力するができる。これにより比較器5の出力信号Iに対応してNAND回路9からはHighの信号を出力部10に出力し、出力部10はこれ応じて赤外線の検出信号を出力端子11を通じて外部へ出力する。
なお比較器16からLowの出力信号が出力された場合にもNAND回路9からHighの信号が出力部10に出力され、出力部10はこれに応じて赤外線の検出信号を出力端子11を通じて外部へ出力する。尚チャタリング発生は何れの比較器6でも発生する可能性があるが、両比較器5,6に出力制御部7をそれぞれ設けた場合、チャタリングが起こらない方からの出力信号を通さない禁止帯が付くことになり、この禁止帯時間内に人の検知信号が入力した場合失報することとなって、全体の失報率が上がることになるので、実施形態では一方の比較器5にのみ出力制御部7を対応させている。勿論両比較器5,6に対応させても良いが、この場合にはNAND回路16の代わりにOR回路を設ける必要がある。
また、本実施形態の赤外線検出回路は、上述の構成に限られるものではなく、例えば図1(b)に示すように、上述の非反転型の電圧増幅部3の替えて、反転型の電圧増幅部8を用いる場合には、第1の比較器5とNAND回路9との間に備えられていた出力制御部7を、第2の比較器6とNAND回路9との間に備える構成としても良い。
このような赤外線検出回路においては、反転型の電圧増幅部8によりI/V変換部2からの電圧信号が反転させられるため、上述の非反転型の電圧増幅部3を用いた赤外線検出装置において第1の比較器5からの出力に生じていたチャタリングが、第2の比較器6からの出力に生じることとなる。そのため、図1(b)に示すように出力制御部7を第2の比較器6とNAND回路9との間に備えることで、第2の比較器6からの出力に生じるチャタリングを除去している。
従って、反転型の電圧増幅部8を用いた赤外線検出回路においても、上述の非反転型の電圧増幅部3を用いた赤外線検出回路と同様の効果を奏することができる。
基本形態
図4を用いて、本発明の基本形態について説明する。
図4に、本発明の基本形態のブロック図を示す。ただし、本基本形態の基本的な構成は、従来例と共通するので、共通する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
基本形態の赤外線検出装置の一端側には、焦電素子101を備えた入力部1が配設され、他端側には、出力部10から出力される検出信号を外部へ出力する第1の出力端子18及び第2の出力端子19が設けられている。各出力端子18、19は、互いに隣接し、各々配線が並走するように備えられる。第1の出力端子18は、出力部10と接続され、第2の出力端子19は、信号反転部を構成する反転回路20を介して出力部10と接続される。
また、図4では、第1の出力端子18と入力部1とによりコンデンサを形成する様子を、仮想的に第1の寄生容量21及び仮想配線を用いて示し、第2の出力端子19と入力部1とによりコンデンサを形成する様子を、仮想的に第2の寄生容量22及び仮想配線を用いて示している。
次に本基本形態の動作について説明する。入力部1に赤外線が入射すると、焦電素子101により、入射した赤外線の量の変化に応じた電流信号が生じる。前記電流信号は、I/V変換部2により電圧信号に変換され、前記電圧信号は、電圧増幅部3により増幅され、増幅電圧信号となり、比較部4に出力される。比較部4は、入力された増幅電圧信号に対して上述の比較を行い、その比較結果により出力信号を出力部10に送る。出力部10は、前記出力信号を外部出力信号にして出力し、第1の出力端子18は、前記外部出力信号を出力し、第2の出力端子19は、反転回路20により位相を反転された前記外部出力信号を出力する。このとき、第1の出力端子18からの信号の電位差をV1とすると、第2の出力端子19の信号は、反転回路20により位相が反転されるので、−V1の電位差を持つ。また、第1の寄生容量21の容量値をC1とすると、第1の出力端子18及び第2の出力端子19は、隣接し、配線が並走するように設けられているため、第2の寄生容量22の容量値C2は、第1の寄生容量21の容量値とほぼ等しくなり、その容量値をC1とみなすことができる。以上により、入力部1に第1の寄生容量21により生じる電荷Q1は、
Q1=C1・V1
となり、入力部1に第2の寄生容量22により生じる電荷Q2は、
Q2=−C1・V1
となるため、入力部1に生じる電荷は互いに打ち消されることとなる。
基本形態によれば、第1の出力端子18から出力される信号の位相を反転させる反転回路20を、第2の出力端子19と出力部10との間に配設し、第1の出力端子18と第2の出力端子19とを互いに隣接させ、各々の配線を並走させて設けたことにより、前記各出力端子18、19からの出力信号は、大きさは等しいが、位相が反対となり、また、同じ容量値を有する寄生容量21、22を生じるため、入力部1に生じる電荷は、互いに打ち消し合う。そのため寄生容量の影響が相殺され、チャタリング現象を防止することができる。
基本形態
図5を用いて、本発明の基本形態について説明する。
図5に示すように、出力部10と第2の出力端子19とは、信号の位相を反転する機能と反転させた信号の信号レベルを調整する機能とを備えた信号反転部23を介して接続されている。その他の構成は、基本形態と同様なので説明を省略する。
第1の出力端子18からの信号の電位差をV1、第2の出力端子19からの反転された信号の電位差をV2、第1の寄生容量21の容量値をC1、第2の寄生容量22の容量値をC2とすると、入力部1に第1の寄生容量21により生じる電荷Q1は、
Q1=C1・V1
となり、入力部1に第2の寄生容量22により生じる電荷Q2は、
Q2=C2・V2
となる。
ここで、信号反転部23は、電位差V2を任意に調整する機能を備えている。したがって、
V2=−C1/C2・V1
となるように信号反転部23を用いて電位差V2を調整すれば、入力部1に生じる電荷は互いに打ち消されることとなる。
基本形態によれば、信号の位相を反転させる機能と信号の信号レベルを調整する機能とを有する信号反転部23を設けたので、各出力端子17、18の位置関係によらずに、入力部1に生じる電荷を打ち消すことができるため、寄生容量の影響が相殺され、チャタリング現象を防止することができる。さらに信号の信号レベルを調整することにより信号の電位をコントロールでき、自由に出力端子を配置することが可能になり、配線の自由度が増す。
本発明の実施形態の赤外線検出回路のブロック図である。 同上の出力制御部のブロック図である。 (a)は、同上の出力信号Iの波形図であり、(b)は、同上の反転信号Xの波形図であり、(c)は、同上のエッジ検出信号Yの波形図であり、(d)は、同上のタイマー出力信号Zの波形図であり、(e)は、同上の検出信号Oの波形図である。 本発明の基本形態の赤外線検出回路のブロック図である。 本発明の基本形態の赤外線検出回路のブロック図である。 従来の赤外線検出回路のブロック図である。 (a)は、電流信号Sinの波形図であり、(b)は、電圧信号Soutの波形図であり、(c)は、増幅電圧信号Voutの波形図であり、(d)は、外部出力信号Outの波形図である。 (a)は、寄生容量の影響を受けた電流信号Sinの波形図であり、(b)は、寄生容量の影響を受けた電圧信号Soutの波形図であり、(c)は、寄生容量の影響を受けた増幅電圧信号Voutの波形図であり、(d)は、寄生容量の影響を受けた外部出力発報信号Outの波形図である。
符号の説明
1 入力部
2 I/V変換部
3 電圧増幅部
4 比較部
5 第1の比較器
6 第2の比較器
7 出力制御部
8 電圧増幅部
9 NAND回路
10 出力部
11 出力端子
12 入力端
13 反転回路
14 エッジ検出部
15 タイマー部
16 NAND回路
17 出力端
18 第1の出力端子
19 第2の出力端子
20 反転回路
21 第1の寄生容量
22 第2の寄生容量
23 信号反転部
101 焦電素子
102 寄生容量

Claims (1)

  1. 赤外線を受光する焦電素子と、前記焦電素子の出力電流を電圧信号に変換する電流電圧変換部と、前記電圧信号を増幅する電圧増幅部と、前記電圧増幅部からの増幅電圧信号が第1の閾値電圧を上回るか若しくはこの第1の閾値電圧より低い第2の閾値電圧を下回ったときに出力信号を出力する比較部と、この比較部の出力信号により外部へ検出信号を出力する出力部とを備え、比較部には、前記電圧増幅部からの増幅電圧信号と前記第1の閾値電圧とを比較し、前記増幅電圧信号が前記第1の閾値電圧を上回るときに出力信号を出力する第1の比較器と、前記増幅電圧信号と前記第2の閾値電圧とを比較し、前記増幅電圧信号が前記第2の閾値電圧を下回るときに出力信号を出力する第2の比較器と、両比較器の出力信号を出力部へ出力するゲート回路と、該ゲート回路の入力端と前記第1,第2の比較器の少なくとも一方の出力端との間に設けられ、当該比較器の最初の出力信号をゲート回路へ通過させた後一定期間、当該比較器の出力信号の通過を禁止する出力制御部とを有していることを特徴とする赤外線検出装置
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