JP2004193803A - 光受信回路 - Google Patents

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Noriaki Takeda
憲明 武田
Hiroshi Kimura
博 木村
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Abstract

【課題】通信開始直後や通信終了直後のように入力信号が急激に変化するような場合においても確実に誤動作を防止でき、且つ集積化・小型化可能な光受信回路を提供する。
【解決手段】入力信号を増幅する第1の差動増幅器21と、該第1の差動増幅器21の出力の中間値を検出する中間値検出回路22と、該中間値検出回路22の出力を参照電圧とする第2の差動増幅器23と、前記中間値検出回路22の出力の収束状態、あるいは無収束状態を検出する収束検出回路25と、当該光受信回路20に入力される信号の入力、あるいは無入力を検出する信号検出回路24と、前記収束検出回路25の出力と前記信号検出回路24の出力との論理演算を行う論理演算回路26と、を備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光受信回路に関し、特に、誤動作を防止する光受信回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
光通信分野において、従来の光受信器は、光信号を電流信号に変換する受光素子、及び前記電流信号を電圧信号に変換するプリアンプで構成される光電気変換回路と、前記光電気変換回路が出力した電圧信号をある一定の振幅まで増幅する光受信回路と、で構成されている。
【0003】
そして、従来の光受信器では、前記光電気変換回路内のプリアンプ、及び前記光受信回路の利得が、信号の無入力時において極めて大きく設定されているため、微小な信号も増幅してしまうこととなり、その結果、その出力に大きな雑音が発生する可能性を有するものであった。
【0004】
また、従来の光受信器における光受信回路では、入力された信号に対して論理値“0”あるいは“1”を判定する際に使用する参照電圧として、当該光受信回路内の中間値検出回路において検出される入力信号の中間値(平均値)を与える方式を取っており、このような方式で求めた参照電圧(中間値検出回路の出力値)は、通信開始時や通信終了時のように入力信号が急激に変化する期間は、その値が大きく変動し、従って、上述のような方式で求めた参照電圧に基づいて入力信号に対して論理値を判定すると、前記参照電圧、つまり中間値検出回路の出力が収束するまでの間は、光受信器において正確な信号の再生が不可能であるという問題もあった。
【0005】
さらに、従来の光受信器においては、オフセットのばらつきなども存在し、これによって正確な増幅結果がえられず、正確な信号の再生が不可能となるという問題もあった。
【0006】
このような問題に対し、従来では特許文献1、特許文献2、あるいは特許文献3に開示されているような対策をとることで、雑音や誤った信号の出力を防いでいた。
【0007】
【特許文献1】
特開平5−191354号公報
【特許文献2】
特開平10−112689号公報
【特許文献3】
特開平11−330875号公報
【0008】
以下、図19を用いて、従来の問題に対して雑音や誤った信号の出力がなされないよう対策がとられた光受信器の一例について説明する。図19は、従来問題に対して対策がとられた光受信器の構成を示す図である。
【0009】
図19において、光受信器は、受光素子311及びプリアンプ312からなる光電気変換回路310と、光受信回路320とで構成されており、前記光電気変換回路310に入力された光信号は電気信号に変換され、前記光受信回路320に入力され、該光受信回路320において一定の振幅まで増幅される。
【0010】
以下、前記光受信回路320内の動作について詳細に説明すると、前記光電気変換回路310から出力された信号は、第1の差動増幅器321に入力され、該第1の差動増幅器321において、所定の電圧である参照電圧Vref311を参照電圧として所望の振幅まで増幅され、中間値検出回路322において、前記第1の差動増幅器321の出力の中間値(平均値)を検出し、該中間値検出回路322の出力を参照電圧として、第2の差動増幅器323において、前記第1の差動増幅器321の出力をある一定の振幅まで増幅し、出力するものである。
【0011】
さらに、前記光受信回路320においては、振幅検出器324により、前記第1の差動増幅器321から出力される信号の振幅を検出し、比較器325で所定の参照電圧Vref312と比較することにより、光信号の有無を判別する。
【0012】
そして、論理回路327において、前記比較器325の判別結果が信号無しの状態から有りの状態に変化した時、あるいは信号有りの状態から信号無しの状態に変化した時から、中間値検出回路322の出力が収束するまでに要する時間より長い遅延信号を発生する遅延回路326と、前記比較器325の出力との論理積をとり、信号の無入力時、及び遅延回路326が動作している間は、前記論理回路327からの出力を“0”に固定して、前記第2の差動増幅器323からの出力を制御することで、信号無入力時の雑音の出力や、出力値が収束していない状態における誤った信号の出力を防ぐようにしている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の光受信器において、前記中間値検出回路322からの出力が収束していない状態にある場合に、光受信器から誤った信号が出力されないようにするためには、遅延回路326に予め遅延させる時間を“設定”したり、その遅延時間の“調整”を行って、該設定された遅延時間、あるいは光信号の通信開始/終了時に、前記論理回路327の出力を論理値“0”に固定する必要があり、その前記遅延回路326への遅延時間の設定、あるいは調整は、前述したように、中間値検出回路322の出力が収束状態になるまでの時間を予測して行わなければならないため、前記中間値検出回路322からの出力が収束状態になるまで確実に前記論理回路327からの出力を論理値“0”に固定できない可能性があった。
【0014】
また、従来の光受信器の構成においては、前記遅延回路326で、前記中間値検出回路322の出力が収束状態になるまでに要する時間よりも長い遅延時間を作る必要があるため、該遅延回路326は長い時定数を持った規模の大きな遅延回路である必要があり、これにより、光受信器の装置の集積化および小型化において不利になるという問題もあった。
【0015】
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであり、通信開始直後や通信終了直後のように入力信号が急激に変化するような場合においても、より確実に誤動作を防止でき、且つ集積化・小型化することのできる光受信回路を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明(請求項1)に記載の光受信回路は、光信号を変換した電圧信号の振幅をある一定の振幅まで増幅する光受信回路において、前記電圧信号を増幅する第1の増幅器と、該第1の増幅器の出力の中間値を検出する中間値検出回路と、該中間値検出回路の出力を参照電圧として前記第1の増幅器の出力を増幅する第2の増幅器と、前記中間値検出回路から出力される信号の収束状態を検出する収束検出回路と、当該光受信回路に信号が入力されているか否かを検出する信号検出回路と、前記収束検出回路の出力と、前記信号検出回路の出力との論理演算を行う論理演算回路と、を備えるものである。
【0017】
また、本発明(請求項2)に記載の光受信回路は、請求項1に記載の光受信回路において、前記収束検出回路は、前記中間値検出回路の出力と、該出力が収束する値より大きい値である参照電圧とを比較する第1の比較器と、前記中間値検出回路の出力と、該出力が収束する値より小さい値である参照電圧とを比較する第2の比較器と、前記第1の比較器の出力と前記第2の比較器の出力との論理和を求める第1の論理演算回路と、前記第1の論理演算回路の出力を積分する積分器と、前記第1の論理演算回路の出力と前記積分器の出力との論理和を求める第2の論理演算回路と、を備えるものである。
【0018】
また、本発明(請求項3)に記載の光受信回路は、請求項1に記載の光受信回路において、前記収束検出回路は、第1及び第2の入力端子と、1つの出力端子とを有し、前記第1の入力端子に入力される電圧が、前記第2の入力端子に入力される電圧より大きい場合に、前記第1の入力端子と前記第2の入力端子とに入力される電圧の差に応じた電流を前記出力端子に出力する第1及び第2の電圧電流変換回路と、前記第1の電圧電流変換回路の出力と、前記第2の電圧電流変換回路の出力との和を積分する積分器と、前記第2の積分器の出力と、所定の参照電圧とを比較する比較器と、を備え、前記第1の電圧電流変換回路における前記第1の入力端子には前記中間値検出回路の出力が、前記第2の入力端子には前記中間値検出回路の出力の収束値より大きい値である参照電圧が、それぞれ入力され、前記第2の電圧電流変換回路における前記第1の入力端子には前記中間値検出回路の出力の収束値より小さい値である参照電圧が、前記第2の入力端子には前記中間値検出回路の出力が、それぞれ入力されるものである。
【0019】
また、本発明(請求項4)に記載の光受信回路は、請求項1に記載の光受信回路において、前記収束検出回路は、第1及び第2の入力端子と、1つの出力端子とを有し、前記第1の入力端子と前記第2の入力端子とに入力される電圧の差に応じた電流を前記出力端子に出力する電圧電流変換回路と、前記電圧電流変換回路の出力を積分する積分器と、前記積分器の出力と、所定の参照電圧とを比較する比較器と、を備え、前記電圧電流変換回路における前記第1の入力端子には前記中間値検出回路の出力が、前記第2の入力端子には前記中間値検出回路の出力の収束値と等しい値である参照電圧が、それぞれ入力されるものである。
【0020】
また、本発明(請求項5)に記載の光受信回路は、請求項1に記載の光受信回路において、前記収束検出回路は、前記中間値検出回路の出力の最大値を検出し、該最大値を保持容量に保持する最大値保持回路と、前記保持容量に保持された電荷を徐々に放電する放電手段と、前記放電手段により徐々に放電された前記最大値保持回路の出力と、所定の参照電圧とを比較する比較器と、を備えるものである。
【0021】
また、本発明(請求項6)に記載の光受信回路は、請求項1に記載の光受信回路において、前記収束検出回路は、前記中間値検出回路の出力の最小値を検出し、該最小値を保持容量に保持する最小値保持回路と、前記保持容量に保持された電荷を徐々に受電する充電手段と、前記充電手段により徐々に受電された前記最小値保持回路の出力と、所定の参照電圧とを比較する比較器と、を備えるものである。
【0022】
また、本発明(請求項7)に記載の光受信回路は、請求項1に記載の光受信回路において、前記収束検出回路は、前記中間値検出回路の出力の最大値を検出し、該最大値を保持容量に保持する最大値保持回路と、前記中間値検出回路の出力の最小値を検出し、該最小値を保持容量に保持する最小値保持回路と、前記最大値保持回路の保持容量に保持された電荷を徐々に放電する放電手段と、前記最小値保持回路の保持容量に保持された電荷を徐々に充電する充電手段と、前記放電手段により徐々に放電された前記最大値保持回路の出力と、所定の参照電圧とを比較する第1の比較器と、前記充電手段により徐々に充電された前記最小値保持回路の出力と、所定の参照電圧とを比較する第2の比較器と、前記第1の比較器の出力と、前記第2の比較器の出力との論理和を求める論理演算回路と、を備えるものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、各実施の形態において、光受信器内の光受信回路について説明する。
(実施の形態1)
以下、図1〜図4を用いて、本実施の形態1における光受信回路について説明する。
まず、図1を用いて、本実施の形態1における光受信回路の構成について説明する。図1は、本実施の形態1における光受信回路を含む、光受信器の構成を示す図である。
【0024】
図1において、本光受信回路20は、光信号を電気信号に変換する受光素子1及び、その受光素子1からの出力を増幅するプリアンプ2により構成される光電気変換回路10からの出力信号と、外部からの参照電圧Vref1とを入力とし、前記光電気変換回路10の出力をある所望の振幅値に増幅する第1の差動増幅器21と、該第1の差動増幅器21からの出力の中間値を検出する中間値検出回路22と、前記第1の差動増幅器21の出力と前記中間値検出回路22の出力とを入力として、前記第1の作動増幅器21の出力をある一定の振幅値に増幅する第2の差動増幅器23と、当該光受信回路20に入力される信号の有無を検出する信号検出回路24と、前記中間値検出回路22から出力される信号の収束状態を検出する収束検出回路25と、前記信号検出回路24の出力と前記収束検出回路25の出力との論理演算を行う論理演算回路26と、を備えるものである。
【0025】
次に、前述したような構成を有する本実施の形態1における光受信回路の動作について、図2を参照しながら説明する。図2は、本実施の形態1における光受信回路の各部における波形を示す図である。なお、図2の波形31は光受信回路20に入力される入力波形を示し、波形32は前記中間値検出回路22の出力波形を示し、波形33は前記収束検出回路25の出力波形を示し、波形34は前記信号検出回路24の出力波形を示し、波形35は前記論理演算回路26の出力波形を示している。
【0026】
まず、光受信回路20に、波形31に示すような光電気変換回路10からの出力信号が入力されると、第1の差動増幅器21において、参照電圧Vref1に基づいて所望の振幅に増幅される。そして、前記第1の差動増幅器21において増幅された信号は、中間値検出回路22、第2の差動増幅器23、及び信号検出回路24に入力される。
【0027】
前記中間値検出回路22に入力された前記第1の差動増幅器21からの出力信号は、中間値検出回路22においてその中間値(平均値)が検出される。この中間値検出回路22からの出力は、波形32が示すように、通信開始直後、収束値からずれた状態となった後に収束値に収束し、そして通信停止後に再びその収束値からずれた状態となるものである。
【0028】
そしてこの後、第2の差動増幅器22において、前記中間値検出回路22の出力(波形32)を参照電圧として、前記第1の差動増幅器21の出力をある一定の振幅に増幅するのだが、前述のように中間値検出回路22の出力(波形32)が収束値からずれていると、前記第2の差動増幅器23において正しく増幅が行われず、光受信回路20から誤った信号が出力される可能性がある。また、光受信回路20に信号が無入力の際には、光受信回路20の利得が一般に大きく設定されているので、微小な信号が増幅され、ノイズが発生する可能性もある。
【0029】
そこで、本実施の形態1においては、前記中間値検出回路22からの出力の収束状態を検出する収束検出回路25、及び当該光受信回路20への信号の入力状態を検出する信号検出回路24を設け、前記収束検出回路25において、例えば波形33に示すように、前記中間値検出回路22からの出力が収束している状態にあれば論理値“0”、収束していない状態にあれば論理値“1”を出力し、また、信号検出回路24において、例えば波形34に示すように、光受信回路20に信号が入力していれば論理値“0”、入力されていなければ論理値“1”を出力するようにする。
【0030】
ここで、前述した収束検出回路25の詳細な構成、及びその動作について、図3及び図4を参照しながら説明する。図3は、本実施の形態1の光受信回路の収束検出回路の構成を示す図であり、図4は、本実施の形態1の収束検出回路における各部の波形を示す図である。
【0031】
図3に示すように、本実施の形態1における収束検出回路25は、中間値検出回路22からの出力と第1の参照電圧Vref41とを比較する第1の比較器41と、前記中間値検出回路22の出力と第2の参照電圧Vref42とを比較する第2の比較器42と、前記第1の比較器41の出力と前記第2の比較器42の出力の論理和をとる第1の論理演算回路43と、該第1の論理演算回路43の出力を積分する積分器44と、前記第1の論理演算器43の出力と前記積分器44の出力の論理和をとる第2の論理演算回路45と、からなり、前記中間値検出回路22から出力された信号を受信して、その信号の収束状態を検出するものである。次に、その動作について図4を参照しながら説明する。ここで、図4の波形51は中間値検出回路22の出力波形を示し、波形52は第1の比較器41の出力波形を示し、波形53は第2の比較器42の出力波形を示し、波形54は第1の論理演算回路43の出力波形を示し、波形55は積分器の出力波形を示し、波形56は第2の論理演算回路の出力波形を示すものである。
【0032】
まず、収束検出回路25に入力された前記中間値検出回路22からの出力信号(波形51)は、まず前記第1の比較器41及び前記第2の比較器42に入力される。そして、前記第1の比較器41において、前記中間値検出回路22からの出力と、該中間値検出回路22からの出力の収束値よりも高い値に設定された第1の参照電圧Vref41を比較し、例えば波形52に示すように、前記中間値検出回路22からの出力より第1の参照電圧Vref41が高ければ論理値“1”を、低ければ論理値“0”を出力する。一方、前記第2の比較器42においては、前記中間値検出回路22からの出力と、該中間値検出回路22の出力の収束値よりも低い値に設定された第2の参照電圧Vref42を比較し、例えば波形53に示すように、前記中間値検出回路22の出力が第2の参照電圧Vref42より低ければ論理値“1”、高ければ論理値“0”を出力する。
【0033】
そして、前記第1の論理演算回路43において、前記第1の比較器41及び第2の比較器42の比較結果を受信してその論理和をとり、例えば波形54に示すように、前記中間値検出回路22の出力が第1の参照電圧Vref41よりも高く、第2の参照電圧Vref42よりも低いときは論理値“1”を、前記中間値検出回路22の出力が第1の参照電圧Vref41よりも低く、第2の参照電圧Vref42よりも高いときは論理値“0”を出力する。つまり、前記第1の論理演算回路43の出力が、論理値“1”を出力している状態にあれば前記中間値検出回路22の出力が収束値付近にないことを示し、また論理値“0”を出力している状態にあれば前記中間値検出回路22の出力が収束値付近にあることを示すこととなるため、積分器44において、前記第1の論理演算回路43の出力を積分することにより(波形55)、波形54において論理値“1”が頻繁に出力されている期間を検出し、さらに、第2の論理演算回路45において、前記第1の論理演算回路43と前記積分器44の論理和をとることで(波形56)、前記中間値検出回路22の収束状態を検出するものである。
【0034】
そして、論理演算回路26において、前述のようにして中間値検出回路22の収束状態を検出する収束検出回路25の出力(図4の波形56、あるいは図2の波形33)と、光受信回路20への信号の入力の有無を検出する前記信号検出回路24の出力(図2の波形34)と論理積をとり(波形35)、当該光受信回路20に信号が入力状態で、且つ中間値検出回路22の出力が収束している状態にある期間を検出する。
【0035】
このようにすれば、前記論理演算回路26の出力信号により、光受信回路20に信号が無入力の状態で、且つ前記中間値検出回路22の出力信号が収束していない状態にある期間を検出することができ、この結果、光受信回路20に信号が無入力の状態におけるノイズの出力や、中間値検出回路22から出力される信号、つまり第2の差動増幅器23の参照電圧が収束していない状態における誤った信号の出力を防ぐことができる。
【0036】
以上のように、本実施の形態1における光受信回路によれば、光電気変換回路10から受信した信号を、参照電圧Vref1を基に増幅し、該増幅された信号の中間値(平均値)を、中間値検出回路22において検出し、該検出された出力を参照電圧として第2の差動増幅器23において増幅するものとし、また、収束検出回路25において、前記中間値検出回路22から検出された信号の収束状態を検出し、さらに信号検出回路24において、当該光受信回路20への信号の入力状態を検出し、論理演算回路26にて、前記収束検出回路25の出力と前記信号検出回路24の出力の論理演算を行うことで当該光受信回路20への信号が入力している状態で、且つ中間値検出回路22の出力信号が収束している状態にある期間を検出するようにしたので、前記論理演算回路26において検出された期間中、前記第2の差動増幅器23からの出力をマスクするよう制御することが可能となり、この結果、通信開始直後や通信終了直後のように信号が急激に変化するような入力信号が光受信回路20に入力されても、光受信回路20の誤動作を確実に防止でき、入力した光信号を正確に再現する光受信回路20を提供することができる。
【0037】
さらに、本実施の形態1にかかる光受信回路20は、収束検出回路25を、第1の比較器41、第2の比較器42、第1の論理演算器43、積分器44、及び第2の論理演算器45で構成して、前記中間値検出回路22からの出力が収束している状態にある期間を検出するようにしたので、従来必要であった遅延回路が必要なくなり、光受信回路20をより集積化・小型化することができるという効果もある。
【0038】
なお、本実施の形態1の光受信回路20においては、前記第1の差動型増幅器21及び前記中間値検出回路22が一つずつである場合を説明したが、前記第1の差動型増幅器21及び前記中間値検出回路22を1セットとし、それを複数個従属接続することによって多段構成にしてもよい。そして、多段構成とする場合は、光受信回路20内の全ての中間値検出回路22に収束値検出回路25を設ける構成にしてもよいし、複数設けられた中間値検出回路の全てに収束検出回路25を設けるのではなく、その一部の中間値検出回路22にのみ収束検出回路25を設ける構成にしてもよい。
また、本実施の形態1において示した論理演算は一例であり、同様の機能を有する論理演算であればどのような形式であってもかまわないものとする。
【0039】
(実施の形態2)
以下、図5〜図7を用いて、本実施の形態2にかかる光受信回路について説明する。
本実施の形態2では、前記実施の形態1において説明した光受信回路20の収束検出回路25とは異なる構成を有する収束検出回路25aについて説明する。なお、本実施の形態2における収束検出回路以外の光受信回路の構成は、前記実施の形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0040】
まず、図5及び図6を用いて、本実施の形態2の光受信回路20における、収束検出回路25aの構成について説明する。図5は、本実施の形態2の光受信回路における収束検出回路の構成を示す図であり、図6は、本実施の形態2における収束検出回路の電圧電流変換回路の構成を示す図である。
【0041】
図5において、本実施の形態2における収束検出回路25aは、前記中間値検出回路22の出力と、該中間値検出回路22の出力の収束値よりも大きい値に設定された第1の参照電圧Vref61とを入力とし、前記第1の参照電圧Vref61よりも前記中間値検出回路22の出力が大きいときに電流を出力する第1の電圧電流変換回路61と、前記中間値検出回路22の出力と、該中間値検出回路22の収束値よりも小さい値に設定された第2の参照電圧Vref62とを入力とし、前記第2の参照電圧Vref62よりも前記中間値検出回路22の出力が小さいときに電流を出力する第2の電圧電流変換回路62と、前記第1の電圧電流変換回路61の出力と前記第2の電圧電流変換回路62の出力の和を積分する積分器63と、該積分器63の出力と所定の電圧である第3の参照電圧Vref63を比較する比較器64と、を備えるものである。
【0042】
そして、本実施の形態2においては、前記第1,第2の電圧電流変換回路61,62は同一構成を有しており、前記第1,第2の電圧電流変換回路61,62は、2つの入力端子である第1の入力端子INP及び第2の入力端子INNと、1つの出力端子を備え、第1の入力端子INPの入力が、第2の入力端子INNの入力よりも大きい場合にのみ、前記出力端子より電流を出力するものである。以下、前記第1,第2の電圧電流変換回路61,62の構成を詳述すると、図6に示すように、お互いのソースが共通接続されたトランジスタm65及びトランジスタm66と、該トランジスタm65及びトランジスタm66の共通接続されたソースと、グランドVSSとの間に接続される電流源Iと、ドレインとゲートとが共にトランジスタm65のドレインに接続され、ソースが電源VDDに接続されたトランジスタm61と、ドレインが前記トランジスタm66のドレインに接続され、ゲートが前記トランジスタm61のゲートに接続され、ソースが電源VDDに接続されたトランジスタm62と、ドレインとゲートとが共に前記トランジスタm62のドレインに接続され、ソースが電源VDDに接続されたトランジスタm63と、ソースが電源VDDに接続され、ゲートが前記トランジスタm63のゲートに接続され、ドレインを出力端子OUTとするトランジスタm64と、で構成される。そして、前記第1の入力端子INPは前記トランジスタm66のゲート、前記第2の入力端子INNは前記トランジスタm65のゲートとし、前記第1の入力端子INPの入力値が、前記第2の入力端子INNの入力値より大きい場合に、出力端子OUTより電流を出力する構成となっている。
【0043】
次に、図7に示す、本実施の形態2における収束検出回路の各部の信号波形図を参照しながら、本実施の形態2における収束検出回路25aの動作について説明する。なお、図7の波形51は中間値検出回路22の出力波形を示し、波形72は第1の電圧電流変換回路61の出力波形を示し、波形73は第2の電圧電流変換回路62の出力波形を示し、波形74は積分器63の出力波形を示し、波形75は比較器64の出力波形を示すものである。
収束検出回路25aに、波形51に示すような前記中間値検出回路22からの出力が入力されると、まず第1,第2の電圧電流変換回路61,62に入力される。
【0044】
そして、第1の電圧電流変換回路61において、前記中間値検出回路22の出力は第1の入力端子INPに入力されて、第2の入力端子INNに入力される第1の参照電圧Vref61と比較が行われ、該中間値検出回路22の出力が前記第1の参照電圧Vref61よりも大きい場合に、第1の電圧電流変換回路61から電流が出力される(波形72)。一方、第2の電圧電流変換回路62において、前記中間値検出回路22の出力は第2の入力端子INNに入力されて、第1の入力端子INPに入力される第2の参照電圧Vref62と比較が行われ、該中間値検出回路22の出力が前記第2の参照電圧Vref62よりも小さい場合に、第2の電圧電流変換回路62から電流が出力される(波形73)。従って、前記第1,第2の電圧電流変換回路61,62からは、前記中間値検出回路22の出力が収束値からずれるほど、より大きな電流が出力されることとなる。
【0045】
そして、積分器63において、前記第1,第2の電圧電流変換回路61,62からの出力を積分することにより(波形74)、該第1,第2の電圧電流変換回路61,62から電流が頻繁に出力された期間を検出し、比較器64において、この積分値と第3の参照電圧Vref63を比較し、例えば第3の参照電圧Vref63より前記積分値が小さければ論理値“0”を、大きければ論理値“1”を出力する(波形75)。つまり、前記比較器64の出力が論理値“1”を出力しているときは前記中間値検出回路22の出力が収束値付近にないことを示し、また論理値“0”を出力しているときは前記中間値検出回路22の出力が収束値付近にあることを示すこととなり、この結果、収束検出回路25aにおいて、前記中間値検出回路22の収束状態を検出することが可能となる。なお、本実施の形態2において示した論理演算は一例であり、同様の機能を有する論理演算であればどのような形式であってもかまわないものとする。
【0046】
以上のように、本実施の形態2における光受信回路によれば、より確実に誤動作を防止できるという前記実施の形態1の効果に加え、収束検出回路25aを、第1,第2の電圧電流変換回路61,62、積分器63、及び比較器64で構成し、第1の電圧電流変換回路61において、前記中間値検出回路22からの出力がその収束値よりも大きい値に設定された第1の参照電圧Vref61より大きい場合、あるいは、第2の電圧電流変換回路62において、前記中間値検出回路22からの出力がその収束値よりも小さい値に設定された第2の参照電圧Vref62より小さい場合に、その差分値に対応する電流が出力されるようにして、その出力された電流値を積分器63で積分して、その積分した値を比較器64において第3の参照電圧Vref63と比較して、前記中間値検出回路22からの出力が収束状態を検出するようにしたので、前記実施の形態1の収束検出回路に比べて設置面積の小さい収束検出回路25aで、前記中間値検出回路22からの出力の収束状態を検出することが可能となり、この結果、光受信回路20をさらに集積化・小型化することができる効果がある。
【0047】
(実施の形態3)
以下、図8〜図10を用いて、本実施の形態3にかかる光受信回路について説明する。
本実施の形態3では、前記実施の形態1において説明した光受信回路20の収束検出回路25とは異なる構成を有する収束検出回路25bについて説明する。なお、本実施の形態3における収束検出回路以外の光受信回路の構成は、前記実施の形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0048】
まず、図8及び図9を用いて、本実施の形態3の光受信回路20における収束検出回路25bの構成について説明する。図8は、本実施の形態3の光受信回路における収束検出回路の構成を示す図であり、図9は、本実施の形態3における収束検出回路内の電圧電流変換回路の構成を示す図である。
【0049】
図8において本実施の形態3における収束検出回路25bは、前記中間値検出回路22出力と、該中間値検出回路22の出力の収束値と等しい電圧に設定された第1の参照電圧Vref81とを入力とし、前記中間値検出回路22の出力が前記第1の参照電圧Vref81との差に応じた電流を出力する電圧電流変換回路81と、前記電圧電流変換回路81の出力を積分する積分器82と、該積分器82の出力と所定の電圧である第2の参照電圧Vref82とを比較する比較器83と、を備えるものである。
【0050】
さらに、前記電圧電流変換回路81は、2つの入力端子である第1の入力端子INP及び第2の入力端子INNと、出力端子とを備え、該第1の入力端子INPの入力が、第2の入力端子INNの入力と等しくない場合にのみ、前記出力端子から電流を出力するものである。以下、前記電圧電流変換回路81の構成を詳述すると、図9に示すように、ゲートを第2の入力端子INNとし、ドレインがグランドVSSに接続されたトランジスタm81と、ゲートを第1の入力端子INPとし、ドレインがグランドVSSに接続されたトランジスタm82と、前記トランジスタm81及びトランジスタm82の共通接続されたソースと電源VDD間に接続された電流源Iと、お互いのソースが共通接続されたトランジスタm83及びm84と、前記トランジスタm83及びトランジスタm84の共通接続されたソースとグランドVSSとの間に接続された電流源Iと、ドレインとゲートとが共に前記トランジスタm83と前記トランジスタm84とのドレインに接続され、ソースが電源VDDに接続されたトランジスタm86と、ソースが電源VDDに接続され、ゲートが前記トランジスタm86のゲートに接続され、ドレインを出力端子OUTとするトランジスタm87と、ソースが前記トランジスタm83と前記トランジスタm84との共通接続されたソースに接続され、ゲートが前記トランジスタm81と前記トランジスタm82の共通接続されたソースに接続されたトランジスタm85と、で構成される。
【0051】
このような構成を有する電圧電流変換回路81においては、前記第2の入力端子INNの入力と前記第1の入力端子INPの入力とが等しい場合に、前記トランジスタm85を流れる電流と前記電流源Iを流れる電流とが等しくなるよう設定することで、前記第2の入力端子INNの入力と前記第1の入力端子INPの入力とが等しい場合には、前記トランジスタm86には電流が流れず、出力端子OUTから電流が流れない構成となっている。そして、前記第2の入力端子INNの入力と前記第1の入力端子INPの入力とに大小関係が生じた場合には、前記トランジスタm85のゲート電位が下がり、該トランジスタm85を流れる電流が減少し、この減少した分の電流を電源VDDを通して前記トランジスタm86を通じて供給するようにしているため、出力端子OUTに前記大小関係に応じた量の電流が出力される構成になっている。
【0052】
次に、図10に示す、本実施の形態3における収束検出回路の各部の信号波形図を参照しながら、本実施の形態3にかかる収束検出回路25bの動作について説明する。なお、図10の波形51は中間値検出回路22の出力波形を示し、波形92は電圧電流変換回路81の出力波形を示し、波形93は積分器82の出力波形を示し、波形94は比較器83の出力波形を示すものである。
【0053】
収束検出回路25bに、波形51に示すような前記中間値検出回路22からの出力が入力されると、まず電圧電流変換回路81に入力される。
【0054】
そして、前記電圧電流変換回路81において、前記中間値検出回路22の出力は、第1の入力端子INPに入力されて、第2の入力端子INNに入力される第1の参照電圧Vref81と比較が行われ、前記中間値検出回路22の出力が前記第1の参照電圧Vref81と等しくない場合に、その差分の絶対値に対応する電流が出力される(波形92)。従って、前記電圧電流変換回路81からは、前記中間値検出回路22の出力が収束値からずれるほど、より大きな電流が出力されることとなる。
【0055】
そして、積分器82において、前記電圧電流変換回路81からの出力を積分することにより(波形93)、該電圧電流変換回路81から電流が頻繁に出力された期間を検出し、さらに、比較器83において、この積分値と前記第2の参照電圧Vref82を比較して、例えば第2の参照電圧Vref82より前記積分値が小さければ論理値“0”を、大きければ論理値“1”を出力する(波形94)。つまり、前記比較器83の出力が論理値“1”を出力しているときは前記中間値検出回路22の出力が収束値付近にないことを示し、また論理値“0”を出力しているときは前記中間値検出回路22の出力が収束値付近にあることを示すこととなり、この結果、収束検出回路25bにおいて、前記中間値検出回路22の収束状態を検出することが可能となる。なお、本実施の形態3において示した論理演算は一例であり、同様の機能を有する論理演算であればどのような形式であってもかまわないものとする。
【0056】
以上のように、本実施の形態3における光受信回路によれば、より確実に誤動作を防止できるという前記実施の形態1の効果に加え、収束検出回路25bを、電圧電流変換回路81、積分器82、及び比較器83で構成し、電圧電流変換回路81において、入力された中間値検出回路22の出力が該中間値検出回路22の出力の収束値である第1の参照電圧Vref81と等しくない場合に、その差分の絶対値に対応した電流を出力し、その出力された電流値を積分器82において積分し、さらに比較器83においてその積分値を所定の電圧である第2の参照電圧Vref82と比較することで、中間値検出回路22からの出力の収束状態を検出するようにしたので、前記各実施の形態の収束検出回路に比べて設置面積がさらに小さい収束検出回路25bで、前記中間値検出回路22からの出力の収束状態を検出することが可能となり、この結果、光受信回路20をさらに集積化・小型化することができる効果がある。
【0057】
(実施の形態4)
以下、図11及び図12を用いて、本実施の形態4にかかる光受信回路について説明する。
本実施の形態4では、前記実施の形態1において説明した光受信回路20の収束検出回路25とは異なる構成を有する収束検出回路25cについて説明する。なお、本実施の形態4における収束検出回路以外の光受信回路の構成は、前記実施の形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0058】
まず、図11を用いて、本実施の形態4の光受信回路20における、収束検出回路25cの構成について説明する。図11は、本実施の形態4の光受信回路における収束検出回路の構成を示す図である。
【0059】
図11において、本実施の形態4における収束検出回路25cは、前記中間値検出回路22の出力の最大値を検出する最大値保持回路101と、該最大値保持回路101の保持容量の電荷を放電する抵抗102と、前記最大値保持回路101の保持容量の出力と所定の電圧である参照電圧Vref101とを比較する比較器103と、を備えるものである。
【0060】
次に、図12に示す、本実施の形態4における収束検出回路の各部の信号波形図を参照しながら、本実施の形態4における収束検出回路25cの動作について説明する。なお、図12の波形31は光受信回路20に入力される入力信号波形を示し、波形51は中間値検出回路22の出力波形を示し、波形111は最大値保持回路101からの出力が抵抗102により放電された後の出力波形を示し、波形112は比較器103の出力波形を示すものである。
【0061】
まず、光受信回路20に波形31に示すような信号が入力されると、前記第1の差動増幅器21において、参照電圧Vref1に基づいて所望の振幅に増幅された後、中間値検出回路22に入力される(図1参照)。そして、前記中間値検出回路22において、波形51に示すような中間値(平均値)を検出し、その中間値検出回路22からの出力(波形51)が収束検出回路25cに入力される。そして、収束検出回路25cに前記中間値検出回路22からの出力が入力されると、まず最大値保持回路101において、前記中間値検出回路22の出力の最大値が検出され、その最大値保持回路101において検出された最大値は、該最大値保持回路101内の保持容量に保持され、その値を抵抗102により徐々に放電していく(波形111)。
【0062】
そして、比較器103において徐々に放電された最大値保持回路101の出力(波形111)と、所定の電圧である参照電圧Vref101を比較し、例えば参照電圧Vref101に比べて前記放電後の最大値保持回路101の出力が小さければ論理値“0”を、大きければ論理値“1”を出力する(波形112)。つまり、前記比較器103の出力が論理値“1”を出力しているときは前記中間値検出回路22の出力が収束値付近にないことを示し、また論理値“0”を出力しているときは前記中間値検出回路22の出力が収束値付近にあることを示すこととなり、この結果、前記中間値検出回路22の出力の収束状態を検出することが可能となる。
【0063】
なお、本実施の形態4においては、前記最大値保持回路101の保持容量を放電する手段として抵抗102を用いたがこれに限るものではなく、前記最大値保持回路101の保持容量を放電する手段であれば何を用いてもかまわない。また、本実施の形態4において示した論理演算は一例であり、同様の機能を有する論理演算であればどのような形式であってもかまわないものとする。
【0064】
以上のように、本実施の形態4における光受信回路によれば、より確実に誤動作を防止できる前記実施の形態1の効果に加え、収束検出回路25cを、最大値保持回路101、抵抗102、及び比較器103で構成し、最大値保持回路101に入力された中間値検出回路22の出力の最大値を検出して保持容量内に保持し、該保持容量の電荷を抵抗102により徐々に放電して、その放電後の最大値保持回路101からの出力と、所定の電圧である参照電圧Vref101を比較することで、中間値検出回路22からの出力の収束状態を検出するようにしたので、前記実施の形態1の収束検出回路に比べて設置面積が小さい収束検出回路25cで、前記中間値検出回路22からの出力の収束状態を検出することが可能となり、光受信回路20をさらに集積化・小型化することができる。
【0065】
さらに、本実施の形態4においては、前記最大値保持回路101において、前記中間値検出回路22からの出力の最大値を検出し、その最大値を保持して抵抗102で徐々に放電していき、その放電した後の出力と所定の参照電圧を比較して、中間値の収束状態を検出するようにしたので、特に、通信開始直後の、中間値検出回路22からの出力の収束状態を検出する精度をよくすることができ、この結果、光受信回路20の入力信号の立ち上がり、つまり通信開始直後における誤動作を精度よく防止することができる効果が得られる。
【0066】
(実施の形態5)
以下、図13及び図14を用いて、本実施の形態5にかかる光受信回路について説明する。
本実施の形態5では、前記実施の形態1において説明した光受信回路20の収束検出回路25とは異なる構成を有する収束検出回路25dについて説明する。なお、本実施の形態5における収束検出回路以外の光受信回路の構成は、前記実施の形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0067】
まず、図13を用いて、本実施の形態5の光受信回路20における収束検出回路25dの構成について説明する。図13は、本実施の形態5の光受信回路における収束検出回路の構成を示す図である。
【0068】
図13において、本実施の形態5における収束検出回路25dは、前記中間値検出回路22の出力の最小値を検出する最小値保持回路121と、該最小値保持回路121の保持容量を充電する抵抗122と、前記最小値保持回路121の出力と所定の電圧である参照電圧Vref121とを比較する比較器123と、で構成されるものである。
【0069】
次に、図14に示す、本実施の形態5における収束検出回路の各部の信号波形図を参照しながら、本実施の形態5における収束検出回路25dの動作について説明する。なお、図14の波形31は光受信回路20に入力される入力信号波形を示し、波形51は中間値検出回路22の出力波形を示し、波形131は最小値保持回路121からの出力が抵抗122により充電された後の出力波形を示し、波形132は比較器123の出力波形を示すものである。
【0070】
まず、光受信回路20に波形31に示すような信号が入力されると、前記第1の差動増幅器21において、参照電圧Vref1に基づいて所望の振幅に増幅された後、中間値検出回路22に入力される(図1参照)。そして、前記中間値検出回路22において、波形51に示すような中間値(平均値)を検出し、その中間値検出回路22からの出力(波形51)が収束検出回路25dに入力される。そして、収束検出回路25dに前記中間値検出回路22からの出力が入力されると、まず最小値保持回路121において、前記中間値検出回路22の出力の最小値が検出され、その最小値保持回路121において検出された最小値は、該最小値保持回路121内の保持容量に保持され、その値を抵抗122により徐々に充電していく(波形131)。
【0071】
そして、比較器123において徐々に充電された最小値保持回路121の出力(波形131)を、所定の電圧である参照電圧Vref121を比較し、例えば参照電圧Vref121に比べて前記充電後の最小値保持回路121の出力が大きければ論理値“0”を、小さければ論理値“1”を出力する(波形132)。つまり、前記比較器123の出力が論理値“1”を出力しているときは前記中間値検出回路22の出力が収束値付近にないことを示し、また論理値“0”を出力しているときは前記中間値検出回路22の出力が収束値付近にあることを示すこととなり、この結果、前記中間値検出回路22の出力の収束状態を検出することが可能となる。
【0072】
なお、本実施の形態5においては、最小値保持回路121の保持容量を充電する手段として抵抗122を用いたがこれに限るものではなく、前記最小値保持回路121の保持容量を充電する手段であれば何を用いてもかまわない。また、本実施の形態5において示した論理演算は一例であり、同様の機能を有する論理演算であればどのような形式であってもかまわないものとする。
【0073】
以上のように、本実施の形態5における光受信回路によれば、より確実に誤動作を防止できる前記実施の形態1の効果に加え、収束検出回路25dを、最小値保持回路121、抵抗122、及び比較器123で構成し、最小値保持回路121に入力された中間値検出回路22の出力の最小値を検出して保持容量内に保持し、該保持容量の電荷を抵抗122により徐々に充電して、その充電後の最小値保持回路121からの出力と、所定の電圧である参照電圧Vref121を比較することで、中間値検出回路22からの出力の収束状態を検出するようにしたので、前記実施の形態1の収束検出回路に比べて設置面積が小さい収束検出回路25dで、前記中間値検出回路22からの出力の収束状態を検出することが可能となり、光受信回路20をさらに集積化・小型化することができる。
【0074】
さらに、本実施の形態5においては、前記最小値保持回路121において、前記中間値検出回路22からの出力の最小値を検出し、その最小値を保持して抵抗122で徐々に充電していき、その充電した後の出力と所定の参照電圧を比較して、中間値の収束状態を検出するようにしたので、特に、光受信器の通信終了直後の、中間値検出回路22からの出力の収束状態を検出する精度をよくすることができ、この結果、光受信回路20の入力信号の立ち下がり、つまり通信終了直後における誤動作を精度よく防止することができる効果が得られる。
【0075】
(実施の形態6)
以下、図15及び図16を用いて、本実施の形態6にかかる光受信回路について説明する。
本実施の形態6では、前記実施の形態1において説明した光受信回路20の収束検出回路25とは異なる構成を有する収束検出回路25eについて説明する。なお、本実施の形態6における収束検出回路以外の光受信回路の構成は、前記実施の形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0076】
まず、図15を用いて、本実施の形態6の光受信回路20における収束検出回路25eの構成について説明する。図15は、本実施の形態6の光受信回路における収束検出回路の構成を示す図である。
【0077】
図15において、本実施の形態6における収束検出回路25eは、前記中間値検出回路22の最大値を検出する最大値保持回路141と、該最大値保持回路141の保持容量を放電する第1の抵抗142と、前記最大値保持回路141の保持容量の出力と所定の電圧である第1の参照電圧Vref141を比較する第1の比較器143と、前記中間値検出回路22の最小値を検出する最小値保持回路144と、該最小値保持回路144の保持容量を充電する第2の抵抗145と、前記最小値保持回路144の出力と所定の電圧である第2の参照電圧Vref142を比較する第2の比較器146と、前記第1の比較器143及び前記第2の比較器146の出力の論理和を求める論理演算回路147と、で構成されるものである。
【0078】
次に、図16に示す、本実施の形態6における収束検出回路の各部の信号波形図を参照しながら、本実施の形態6における収束検出回路25eの動作について説明する。なお、図16の波形31は光受信回路20に入力される入力信号波形を示し、波形51は中間値検出回路22の出力波形を示し、波形151は最大値保持回路141からの出力が第1の抵抗142により放電された後の出力波形を示し、波形152は最小値保持回路144からの出力が第2の抵抗145により充電された後の出力波形を示し、波形153は第1の比較器143の出力波形を示し、波形154は第2の比較器146の出力波形を示し、波形155は論理演算回路147の出力波形を示すものである。
【0079】
まず、光受信回路20に波形31に示すような信号が入力されると、前記第1の差動増幅器21において、参照電圧Vref1に基づいて所望の振幅に増幅された後、中間値検出回路22に入力される(図1参照)。そして、前記中間値検出回路22において、波形51に示すような中間値(平均値)を検出し、その中間値検出回路22からの出力(波形51)が収束検出回路25eに入力される。そして、収束検出回路25eに前記中間値検出回路22からの出力が入力されると、まず最大値保持回路141において、前記中間値検出回路22の出力の最大値が検出され、その最大値保持回路141において検出された最大値は、該最大値保持回路141内の保持容量に保持され、その値を第1の抵抗142により徐々に放電していく(波形151)。そして、第1の比較器143において徐々に放電された最大値保持回路141の出力(波形151)を、所定の電圧である第1の参照電圧Vref141と比較し、例えば第1の参照電圧Vref141に比べて前記放電後の最大値保持回路141からの出力が小さければ論理値“0”を、大きければ論理値“1”を出力する(波形153)。
【0080】
一方、最小値保持回路144においては、前記中間値検出回路22の出力の最小値が検出され、その最小値保持回路144において検出された最小値は、該最小値保持回路144内の保持容量に保持され、その値を第2の抵抗145により徐々に充電していく(波形152)。そして、第2の比較器146において徐々に充電された最小値保持回路144の出力(波形152)と、所定の電圧である参照電圧Vref142を比較し、例えば参照電圧Vref142に比べて前記充電後の最小値保持回路144の出力が大きければ論理値“0”を、小さければ論理値“1”を出力する(波形154)。
【0081】
そして、論理演算回路147において、前記第1の比較器143の出力、及び前記第2の比較器146の出力の論理和を求め(波形155)、前記中間値検出回路22からの出力の収束状態を検出するものである。
【0082】
つまり、本実施の形態6においては、中間値検出回路22の出力の最大値と最小値とを同時検出し、その最大値、あるいは最小値を保持して第1,第2の抵抗142,145で徐々に放電、あるいは充電していき、その放電、あるいは充電後の出力と所定の第1、第2の参照電圧とを比較して、論理演算回路147でそれらの論理和を求め、中間値検出回路22からの出力の収束状態を検出するようにしたので、通信開始直後、及び通信終了直後の、中間値検出回路22からの出力の収束状態の検出精度をよくすることができ、これにより、前記実施の形態4及び実施の形態5に比べてより高い精度で前記中間値検出回路22の収束状態を検出することができる。
【0083】
なお、本実施の形態6で示した論理演算は一例であり、同様の機能を有する論理演算であればどのような形式であってもかまわない。また、本実施の形態6においては、前記最大値保持回路141の保持容量を放電する例として第1の抵抗142を用い、また、前記最小値保持回路144の保持容量を充電する例として第2の抵抗145を用いたが、これらに限るものではなく、放電する手段、また、充電する手段であれば何であってもよい。
【0084】
以上のように、本実施の形態6における光受信回路によれば、より確実に誤動作を防止できる前記実施の形態1の効果に加え、収束検出回路25eを、最大値保持回路141、第1の抵抗142、第1の比較器143、最小値保持回路144、第2の抵抗145、第2の比較器146、及び論理演算回路147で構成し、最大値保持回路141において、入力された中間値検出回路22の出力の最大値を検出して保持容量内に保持し、該保持容量の電荷を第1の抵抗142により徐々に放電して、第1の比較器143において、その放電後の最大値保持回路141からの出力と、所定の電圧である第1の参照電圧Vref141を比較することで前記中間値検出回路22からの出力の収束状態を検出し、また、最小値保持回路144においても、入力された中間値検出回路22の出力の最小値を検出して保持容量内に保持し、該保持容量の電荷を第2の抵抗145により徐々に充電して、第2の比較器146において、その充電後の最小値保持回路144からの出力と、所定の電圧である第2の参照電圧Vref 142を比較して、前記中間値検出回路22からの出力の収束状態を検出して、前記第1の比較器143及び第2の比較器146の出力の論理和をとるようにしたので、通信開始直後、及び通信終了直後の、中間値検出回路22からの出力の収束状態を検出する精度をよくすることができ、この結果、光受信回路20の入力信号の立ち上がり、及び立ち下がり、つまり通信開始直後、及び通信終了直後における誤動作をさらに精度よく防止することができる効果が得られる。
【0085】
(実施の形態7)
以下、図17及び図18を用いて、本実施の形態7にかかる光受信回路について説明する。
本実施の形態7では、前記実施の形態1において説明した光受信回路20とは異なる構成を有する光受信回路20aに、前述した各実施の形態において説明した収束検出回路を備えたものについて説明する。本実施の形態7における光受信回路20aは、前記実施の形態1で説明したものに比べ、オフセットのばらつきを小さくする構成を有するものである。
【0086】
まず、図17を用いて、本実施の形態7における光受信回路20aの構成について説明する。図17は、本実施の形態7における光受信回路の構成を示す図である。
【0087】
図17において、本実施の形態7における光受信回路20aは、入力信号を増幅する第1の完全差動増幅器210と、該第1の完全差動増幅器210の正相出力の中間値を検出する第1の中間値検出回路221と、前記第1の完全差動増幅器210の逆相出力の中間値を検出する第2の中間値検出回路222と、前記第1の完全差動増幅器210の正相出力と逆相出力とをそれぞれ入力にもち、前記第1の中間値検出回路221と前記第2の中間値検出回路222の出力とをそれぞれ参照電圧として入力する第2の完全差動増幅器230と、当該光受信回路20aの入力信号の有無を検出する信号検出回路240と、前記第1の中間値検出回路221の収束状態を検知する第1の収束検出回路251と、前記第2の中間値検出回路222の収束状態を検知する第2の収束検出回路252と、前記信号検出回路240、前記第1の収束検出回路251、及び前記第2の収束検出回路252の出力の論理演算を行う論理演算回路260と、からなるものである。
【0088】
次に、図18に示す、本実施の形態7における光受信回路の各部における信号波形図を用いて、光受信回路の動作について詳細に説明する。なお、図18の波形31は、光受信回路20aに入力される入力波形を示し、波形161は前記第1の中間値検出回路221の出力波形を示し、波形162は前記第1の収束検出回路251の出力波形を示し、波形163は前記第2の中間値検出回路222の出力波形を示し、波形164は前記第2の収束検出回路252の出力波形を示すものであり、波形165は信号検出回路240の出力波形を示すものであり、波形166は論理演算回路260の出力波形を示すものである。
【0089】
まず、前記光受信回路20aに、波形31に示すような信号が入力されると、第1の完全作動増幅器210において、参照電圧Vre211,Vre212を基に増幅される。そして、その増幅された信号の正相出力は前記第1の中間値検出回路221においてその中間値(平均値)が検出され、前記増幅された信号の逆相出力は前記第2の中間値検出回路222においてその中間値が検出される。これら第1,第2の中間値検出回路221,222からの出力波形は、波形161,163に示すように、通信開始直後、収束値からずれた状態となった後、収束値に収束する状態となり、そして通信停止後、再び収束値からずれた状態となる。
【0090】
このように前記第1,第2の中間値検出回路221,222の出力が収束値からずれていると、その出力が第2の完全差動増幅器230の参照電圧となるため、光受信回路20aは誤った信号を出力する可能性がある。さらに、光受信回路20aに信号が無入力状態の場合、光受信回路20aの利得は一般に大きく設定されているので、微小な信号が入力された際に増幅されてしまい、ノイズとして出力される可能性もある。
【0091】
そこで、波形162,164に示すように、第1,第2の収束検出回路251,252によって、前記第1,第2の中間値検出回路221,222からの出力の収束状態を検出し、また、波形165に示すように、信号検出回路240によって光受信回路20aへの信号の無入力状態を検出し、論理演算回路260において、波形166に示すように、前記第1,第2の中間値検出回路221,222からの出力がともに収束状態で、且つ光受信回路20aに信号が入力状態である場合に、論理値“0”を出力し、それ以外の状態、すなわち前記第1,第2の中間値検出回路221,222からの出力が無収束状態、あるいは光受信回路20aに信号が無入力状態の場合には、論理値“1”を出力する。
【0092】
そして、この論理演算回路260の出力信号(波形166)を用いて、光受信回路20aの出力(第2の完全差動増幅器230からの出力)を制御することで、当該光受信回路20aに信号が入力状態で、且つ第1,第2の中間値検出回路221,222の出力がともに収束状態にあるときのみ、光受信回路20aから信号を出力させることが可能となる。なお、本実施の形態7で示した論理演算は一例であり、同様の機能を有する論理演算であればどのような形式であってもかまわない。
【0093】
以上のように、本実施の形態7の光受信回路によれば、前記論理演算回路260において検出された期間中、前記第2の完全差動増幅器230からの出力をマスクするように制御することが可能となり、この結果、オフセットのばらつきを小さくする構成を有する光受信回路20aにおいても、通信開始直後や通信終了直後のように入力信号が急激に変化するような場合に確実に誤動作を防止でき、これによって、入力した光信号を正確に再現することができる。
【0094】
また、本実施の形態7においては、光受信回路20aに設けられた2つの中間値検出回路それぞれに収束検出回路を設けたが、どちらか片方のみの構成であっても、同様の効果を得られる。
【0095】
さらに、本実施の形態7においては、前記第1の完全差動型増幅器210、及び前記第1,第2の中間値検出回路221,222からなる場合を説明したが、前記第1の完全差動型増幅器210、及び前記第1,第2の中間値検出回路221,222を1セットとし、それらを複数個従属接続させた多段構成にしてもよい。そして、多段構成とする場合は、光受信回路20a内の全ての中間値検出回路に収束値検出回路25を設ける構成にしてもよいし、複数設けられた中間値検出回路のうちの、一部の中間値検出回路にのみ収束検出回路を設ける構成にしてもよい。
【0096】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1に記載の光受信回路によれば、光信号を変換した電圧信号の振幅をある一定の振幅まで増幅する光受信回路において、前記電圧信号を増幅する第1の増幅器と、該第1の増幅器の出力の中間値を検出する中間値検出回路と、該中間値検出回路の出力を参照電圧として前記第1の増幅器の出力を増幅する第2の増幅器と、前記中間値検出回路から出力される信号の収束状態を検出する収束検出回路と、当該光受信回路に信号が入力されているか否かを検出する信号検出回路と、前記収束検出回路の出力と、前記信号検出回路の出力との論理演算を行う論理演算回路と、を備えるようにしたので、前記論理演算回路において検出された期間中、前記第2の増幅器からの出力をマスクするよう制御することが可能となり、この結果、通信開始直後や通信終了直後のように信号が急激に変化するような入力信号が光受信回路に入力されても、より確実に光受信回路の誤動作を防止できる効果が得られる。
【0097】
また、本発明の請求項2に記載の光受信回路によれば、請求項1に記載の光受信回路において、前記収束検出回路は、前記中間値検出回路の出力と、該出力が収束する値より大きい値である参照電圧とを比較する第1の比較器と、前記中間値検出回路の出力と、該出力が収束する値より小さい値である参照電圧とを比較する第2の比較器と、前記第1の比較器の出力と前記第2の比較器の出力との論理和を求める第1の論理演算回路と、前記第1の論理演算回路の出力を積分する積分器と、前記第1の論理演算回路の出力と前記積分器の出力との論理和を求める第2の論理演算回路と、を備えるようにしたので、前記中間値検出回路からの出力の収束状態を検出することが可能となり、これにより、当該光受信回路を集積化・小型化することができる効果が得られる。
【0098】
また、本発明の請求項3に記載の光受信回路によれば、請求項1に記載の光受信回路において、前記収束検出回路は、第1及び第2の入力端子と、1つの出力端子とを有し、前記第1の入力端子に入力される電圧が、前記第2の入力端子に入力される電圧より大きい場合に、前記第1の入力端子と前記第2の入力端子とに入力される電圧の差に応じた電流を前記出力端子に出力する第1及び第2の電圧電流変換回路と、前記第1の電圧電流変換回路の出力と、前記第2の電圧電流変換回路の出力との和を積分する積分器と、前記第2の積分器の出力と、所定の参照電圧とを比較する比較器と、を備え、前記第1の電圧電流変換回路における前記第1の入力端子には前記中間値検出回路の出力が、前記第2の入力端子には前記中間値検出回路の出力の収束値より大きい値である参照電圧が、それぞれ入力され、前記第2の電圧電流変換回路における前記第1の入力端子には前記中間値検出回路の出力の収束値より小さい値である参照電圧が、前記第2の入力端子には前記中間値検出回路の出力が、それぞれ入力されるようにしたので、前記中間値検出回路からの出力の収束状態を検出する収束検出回路の設置面積をより小さくすることができ、これにより、当該光受信回路をより集積化・小型化することができる。
【0099】
また、本発明の請求項4に記載の光受信回路によれば、請求項1に記載の光受信回路において、前記収束検出回路は、第1及び第2の入力端子と、1つの出力端子とを有し、前記第1の入力端子と前記第2の入力端子とに入力される電圧の差に応じた電流を前記出力端子に出力する電圧電流変換回路と、前記電圧電流変換回路の出力を積分する積分器と、前記積分器の出力と、所定の参照電圧とを比較する比較器と、を備え、前記電圧電流変換回路における前記第1の入力端子には前記中間値検出回路の出力が、前記第2の入力端子には前記中間値検出回路の出力の収束値と等しい値である参照電圧が、それぞれ入力されるようにしたので、前記中間値検出回路からの出力の収束状態を検出する収束検出回路の設置面積をさらに小さくすることができ、これにより、当該光受信回路をさらに集積化・小型化することができる。
【0100】
また、本発明の請求項5に記載の光受信回路によれば、請求項1に記載の光受信回路において、前記収束検出回路は、前記中間値検出回路の出力の最大値を検出し、該最大値を保持容量に保持する最大値保持回路と、前記保持容量に保持された電荷を徐々に放電する放電手段と、前記放電手段により徐々に放電された前記最大値保持回路の出力と、所定の参照電圧とを比較する比較器と、を備えるようにしたので、前記中間値検出回路からの出力の収束状態を検出する際、特に、光受信回路の入力信号の立ち上がり、つまり通信開始直後の、中間値検出回路からの出力の収束状態を検出する精度をよくすることができ、この結果、通信開始直後における光受信回路の誤動作を精度よく防止することができる効果が得られる。
【0101】
また、本発明の請求項6に記載の光受信回路によれば、請求項1に記載の光受信回路において、前記収束検出回路は、前記中間値検出回路の出力の最小値を検出し、該最小値を保持容量に保持する最小値保持回路と、前記保持容量に保持された電荷を徐々に受電する充電手段と、前記充電手段により徐々に受電された前記最小値保持回路の出力と、所定の参照電圧とを比較する比較器と、を備えるようにしたので、前記中間値検出回路からの出力の収束状態を検出する際、特に、光受信回路の入力信号の立ち下がり、つまり通信終了直後の、中間値検出回路からの出力の収束状態を検出する精度をよくすることができ、この結果、通信終了直後における光受信回路の誤動作を精度よく防止することができる効果が得られる。
【0102】
また、本発明の請求項7に記載の光受信回路によれば、請求項1に記載の光受信回路において、前記収束検出回路は、前記中間値検出回路の出力の最大値を検出し、該最大値を保持容量に保持する最大値保持回路と、前記中間値検出回路の出力の最小値を検出し、該最小値を保持容量に保持する最小値保持回路と、前記最大値保持回路の保持容量に保持された電荷を徐々に放電する放電手段と、前記最小値保持回路の保持容量に保持された電荷を徐々に充電する充電手段と、前記放電手段により徐々に放電された前記最大値保持回路の出力と、所定の参照電圧とを比較する第1の比較器と、前記充電手段により徐々に充電された前記最小値保持回路の出力と、所定の参照電圧とを比較する第2の比較器と、前記第1の比較器の出力と、前記第2の比較器の出力との論理和を求める論理演算回路と、を備えるようにしたので、前記中間値検出回路からの出力の収束状態を検出する際、光受信回路の入力信号の立ち上がりや立ち下がり、つまり通信開始/終了直後の、中間値検出回路からの出力の収束状態を検出する精度をよくすることができ、この結果、光受信回路の誤動作をさらに精度よく防止することができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる光受信回路の構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1における光受信回路の各部における信号波形を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態1の光受信回路における収束検出回路の構成を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態1における収束検出回路の各部の信号波形を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態2の光受信回路における収束検出回路の構成を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態2の収束検出回路における電圧電流変換回路の構成を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態2における収束検出回路の各部の信号波形を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態3の光受信回路における収束検出回路の構成を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態3の収束検出回路における電圧電流変換回路の構成を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態3にかかる収束検出回路の各部の信号波形を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態4の光受信回路における収束検出回路の構成を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態4にかかる収束検出回路の各部の信号波形を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態5の光受信回路における収束検出回路の構成を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態5にかかる収束検出回路の各部の信号波形を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態6の光受信回路における収束検出回路の構成を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態6にかかる収束検出回路の各部の信号波形を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態7における光受信回路の構成を示す図である。
【図18】本発明の実施の形態7における光受信回路の各部の信号波形を示す図である。
【図19】従来の光受信器の構成を示す図である。
【符号の説明】
1,311 受光素子
2,312 プリアンプ
10,310 光電気変換回路
20,20a,320 光受信回路
21,321 第1の差動増幅器
22,322 中間値検出回路
23,323 第2の差動増幅器
24,240 信号検出回路
25,25a,25b,25c,25d,25e 収束検出回路
26,147,260 論理演算回路
41,143 第1の比較器
42,146 第2の比較器
43 第1の論理演算回路
44,63,82 積分器
45 第2の論理演算回路
61 第1の電圧電流変換回路
62 第2の電圧電流変換回路
64,83,103,123,325 比較器
81 電圧電流変換回路
101,141 最大値保持回路
102,122 抵抗
121,144 最小値保持回路
142 第1の抵抗
145 第2の抵抗
210 第1の完全差動増幅器
221 第1の中間値検出回路
222 第2の中間値検出回路
230 第2の完全差動増幅器
251 第1の収束検出回路
252 第2の収束検出回路
324 振幅検出器
326 遅延回路
327 論理回路

Claims (7)

  1. 光信号を変換した電圧信号の振幅をある一定の振幅まで増幅する光受信回路において、
    前記電圧信号を増幅する第1の増幅器と、
    該第1の増幅器の出力の中間値を検出する中間値検出回路と、
    該中間値検出回路の出力を参照電圧として前記第1の増幅器の出力を増幅する第2の増幅器と、
    前記中間値検出回路から出力される信号の収束状態を検出する収束検出回路と、
    当該光受信回路に信号が入力されているか否かを検出する信号検出回路と、
    前記収束検出回路の出力と、前記信号検出回路の出力との論理演算を行う論理演算回路と、を備える、
    ことを特徴とする光受信回路。
  2. 請求項1に記載の光受信回路において、
    前記収束検出回路は、前記中間値検出回路の出力と、該出力が収束する値より大きい値である参照電圧とを比較する第1の比較器と、
    前記中間値検出回路の出力と、該出力が収束する値より小さい値である参照電圧とを比較する第2の比較器と、
    前記第1の比較器の出力と前記第2の比較器の出力との論理和を求める第1の論理演算回路と、
    前記第1の論理演算回路の出力を積分する積分器と、
    前記第1の論理演算回路の出力と前記積分器の出力との論理和を求める第2の論理演算回路と、を備える、
    ことを特徴とする光受信回路。
  3. 請求項1に記載の光受信回路において、
    前記収束検出回路は、第1及び第2の入力端子と、1つの出力端子とを有し、前記第1の入力端子に入力される電圧が、前記第2の入力端子に入力される電圧より大きい場合に、前記第1の入力端子と前記第2の入力端子とに入力される電圧の差に応じた電流を前記出力端子に出力する第1及び第2の電圧電流変換回路と、
    前記第1の電圧電流変換回路の出力と、前記第2の電圧電流変換回路の出力との和を積分する積分器と、
    前記第2の積分器の出力と、所定の参照電圧とを比較する比較器と、を備え、
    前記第1の電圧電流変換回路における前記第1の入力端子には前記中間値検出回路の出力が、前記第2の入力端子には前記中間値検出回路の出力の収束値より大きい値である参照電圧が、それぞれ入力され、前記第2の電圧電流変換回路における前記第1の入力端子には前記中間値検出回路の出力の収束値より小さい値である参照電圧が、前記第2の入力端子には前記中間値検出回路の出力が、それぞれ入力される、
    ことを特徴とした光受信回路。
  4. 請求項1に記載の光受信回路において、
    前記収束検出回路は、第1及び第2の入力端子と、1つの出力端子とを有し、前記第1の入力端子と前記第2の入力端子とに入力される電圧の差に応じた電流を前記出力端子に出力する電圧電流変換回路と、
    前記電圧電流変換回路の出力を積分する積分器と、
    前記積分器の出力と、所定の参照電圧とを比較する比較器と、を備え、
    前記電圧電流変換回路における前記第1の入力端子には前記中間値検出回路の出力が、前記第2の入力端子には前記中間値検出回路の出力の収束値と等しい値である参照電圧が、それぞれ入力される、
    ことを特徴とする光受信回路。
  5. 請求項1に記載の光受信回路において、
    前記収束検出回路は、前記中間値検出回路の出力の最大値を検出し、該最大値を保持容量に保持する最大値保持回路と、
    前記保持容量に保持された電荷を徐々に放電する放電手段と、
    前記放電手段により徐々に放電された前記最大値保持回路の出力と、所定の参照電圧とを比較する比較器と、を備える、
    ことを特徴とする光受信回路。
  6. 請求項1に記載の光受信回路において、
    前記収束検出回路は、前記中間値検出回路の出力の最小値を検出し、該最小値を保持容量に保持する最小値保持回路と、
    前記保持容量に保持された電荷を徐々に受電する充電手段と、
    前記充電手段により徐々に受電された前記最小値保持回路の出力と、所定の参照電圧とを比較する比較器と、を備える、
    ことを特徴とする光受信回路。
  7. 請求項1に記載の光受信回路において、
    前記収束検出回路は、前記中間値検出回路の出力の最大値を検出し、該最大値を保持容量に保持する最大値保持回路と、
    前記中間値検出回路の出力の最小値を検出し、該最小値を保持容量に保持する最小値保持回路と、
    前記最大値保持回路の保持容量に保持された電荷を徐々に放電する放電手段と、
    前記最小値保持回路の保持容量に保持された電荷を徐々に充電する充電手段と、
    前記放電手段により徐々に放電された前記最大値保持回路の出力と、所定の参照電圧とを比較する第1の比較器と、
    前記充電手段により徐々に充電された前記最小値保持回路の出力と、所定の参照電圧とを比較する第2の比較器と、
    前記第1の比較器の出力と、前記第2の比較器の出力との論理和を求める論理演算回路と、を備える、
    ことを特徴とする光受信回路。
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