JP4328449B2 - 強制回線接続装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は強制回線接続装置及び緊急通報システム並びに方法、特にセンタ側からの発呼をトリガとする強制回線接続技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、警備装置、電話機、ファクシミリ、パーソナルコンピュータ等の複数の通信装置を一つのISDN回線に接続して共用することが多い。この場合、例えばISDN回線が2B+Dの基本インタフェースであれば、電話機とパーソナルコンピュータが2つのBチャネルを使用すると、他の通信装置は通信できなくなる。そこで、従来より、警備装置が緊急事態(火災など)を検出した場合に、2つのBチャネルが使用中であっても強制的に使用中のBチャネルを解放させ、警備装置用のチャネルを確保して緊急通報を監視センタに送信できるようにする強制回線接続装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、警備装置がISDN回線を使用する必要が生じるのは、このように警備装置側で緊急事態を検知した場合だけでなく、監視センタ(あるいは警備センタ)から警備装置を呼び出す場合にも生じ得る。
【0004】
例えば、遠隔の警備センタからISDN回線を介して無人店舗の画像を監視可能なシステムにおいて、無人店舗に設置されているPOSシステムやファクシミリがISDN回線の2つのBチャネルを使用中に、不審者がいるとの情報が携帯電話から警備センタに通報された場合などである。このような場合、警備センタでは直ちに警備装置のモニタ画像などを呼び出す必要があり、警備装置がISDN回線を使用する必要が生じる。
【0005】
ところが、従来の回線接続装置では、POSシステムやファクシミリなどが2つのBチャネルを使用中に警備センタから警備装置を呼び出すことができず、どちらかの通信装置が通信を終了させてBチャネルが解放されるのを待たなくてはならなかった。すなわち、従来の回線接続装置では、警備センタ側で緊急事態が発生しても警備センタからの呼出しにより直ちに監視できず、緊急事態への対応が遅れる可能性があった。
【0006】
もちろん、このような遅れは警備センタ側で緊急事態が生じた場合に2つのBチャネルが使用中であるという極めて限定された状況下で生じ得る問題であるが、警備システムの万全を図るという観点からは、このような特殊な状況下においても迅速に対応できることが望ましい。
【0007】
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みなされたものであり、その目的は、ISDN回線の全てのBチャネルが使用中であっても、監視センタ(あるいは警備センタ)などの特定発呼先からの呼出しに対してBチャネルを解放し、緊急端末などの特定端末との通信を可能とする装置及びシステムならびに方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、呼出情報を受信する手段と、前記呼出情報に含まれる発呼者識別コードが予め定められたコードであって、全てのチャネルが使用中であるときに前記チャネルの少なくとも一つのチャネルを解放する手段とを有することを特徴とする。発呼者識別コード(ID)が予め定められたコード(ID)と一致する場合、監視センタなどの特定の発呼者(緊急性の高い発呼者)からの発呼であり、緊急端末などの特定の端末との接続要求であると解釈して、使用中のチャネルを強制的に解放して特定の端末用のチャネルを確保する。このように、監視センタなどの発呼者からの呼出をトリガとして空きチャネルを確保することで、全てのチャネルが使用中であっても監視センタ側において生じた緊急事態に迅速に対応することができる。なお、呼出情報に含まれる発呼者識別コードはDチャネル制御信号中から抽出することができ、使用中のチャネルを強制解放するには、物理的に切断する(レイヤ1レベルでの解放)、論理的に解放する(レイヤ2レベルでの解放)など任意であるが、迅速にチャネルを解放できる方法を用いることが好適である。
【0009】
また、本発明は、呼出情報を受信する手段と、前記呼出情報に応じて特定の端末から送信された発呼情報を受信する手段と、前記発呼情報を受信したときに全てのチャネルが使用中である場合に前記チャネルの少なくとも一つのチャネルを解放する手段とを有することを特徴とする。緊急端末などの特定の端末が監視センタなどの発呼者からの通知を受けると自動的にコールバックする機能を有する場合、このコールバックによる発呼を受信して使用中のチャネルを強制解放することで、監視センタなどの発呼者からの呼出に基づいて特定端末用の空きチャネルを確保することができる。なお、本発明の強制回線接続装置は、コールバックではない通常の発呼、すなわち緊急端末側で緊急事態を検出した場合の発呼に対しても、使用中のチャネルを強制解放する機能を備えるのが望ましい。もちろん、通常の発呼による強制解放のモードと、コールバックによる発呼による強制解放のモードとを異にすることも可能である。例えば、通常の発呼による場合は、使用中の全てのチャネルを強制解放し、コールバックによる場合は、使用中の一つのチャネルを強制解放するなどである。通常の発呼とコールバックによる発呼は、監視センタなどの特定の発呼者からの呼出と緊急端末などの特定端末からの発呼との間に関連性があるか否か(呼設定受信から所定時間内に発呼があったか否かなど)により判定できる。
【0010】
ここで、前記呼出情報は、通信中着信通知情報とすることが好適である。これにより、全てのチャネルが使用中であっても、緊急端末などの特定端末に通知することが可能となる。通知を受けた特定端末は、監視センタなどに対して呼設定するが、強制回線接続装置により使用中のチャネルを強制解放して空きチャネルが確保されているため、確実に監視センタにデータを送信することができる。
【0011】
また、前記呼出情報は、Dチャネルパケット通信から受信することも好適である。これにより、2つのBチャネルが使用中であっても、監視センタなどの発呼者から特定端末に対して接続要求を送信することができる。この場合にも、接続要求を受けた特定端末は監視センタなどに対して呼設定するが、空きチャネルが確保されているため、要求されたデータを迅速に送信することができる。
【0012】
発明は、ISDN回線で接続された監視センタと緊急端末間に設けられた強制回線接続装置により緊急時前記緊急端末と監視センタとの通信を確立する緊急通報システムであって、前記監視センタからの呼出情報をDチャネルパケット通信から前記強制回線接続装置で受信して前記緊急端末に送信し、前記緊急端末からの前記呼出情報をトリガとした発呼情報を前記強制回線接続装置で受信し、前記発呼がなされた場合に前記ISDN回線の全Bチャネルが既に使用中であるときに前記強制回線接続装置は少なくとも一つのBチャネルを解放して前記緊急端末と前記監視センタを接続することを特徴とする。監視センタからの呼設定に応じた緊急端末からの発呼、すなわちコールバックを利用して使用中のBチャネルを強制解放することで、監視センタからの呼設定をトリガとした強制解放処理を実行し、迅速に緊急端末からのデータを受け取ることができる。
【0013】
また、本発明は、ISDN回線を介してセンタと端末間の通信を行う方法を提供する。この方法は、前記センタから前記端末に対する接続要求を受信するステップと、前記ISDN回線の空きチャネルを検出するステップと、前記ISDN回線の空きチャネルがない場合に通信中のチャネルの少なくとも一つを強制的に解放するステップとを有することを特徴とする。この方法によれば、センタ側からの要求に応じて必要な空きチャネルを確保でき、端末との通信を確立することができる。なお、接続要求としては、通常発呼による要求の他、通信中着信通知による要求、あるいはDチャネルパケット通信を用いた要求を用いることができ、解放ステップにおける解放方法は任意の物理的あるいは論理的方法を用いることができる。
【0014】
また、本発明は、ISDN交換機と接続する第一の通信インタフェースと、宅内DSUと接続する第二の通信インタフェースと、通信装置と接続する第三の通信インタフェースとを有する強制回線接続装置において、呼出情報を前記第一の通信インタフェースからDチャネルにて受信する受信手段と、前記呼出情報中に含まれる発呼者識別コードが予め記憶しているコードであって前記第一の通信インタフェースでのBチャネルの全てが使用中であるときに前記第二の通信インタフェースのBチャネルを解放して前記第三の通信インタフェースを解放した該Bチャネルに接続する手段とを有することを特徴とする。この発明によれば、宅内DSUよりも交換機側に強制回線接続装置を設置することができるので、既に設置されている宅内DSU及びこれに接続される通信装置の構成を維持したままで、第三の通信インタフェースに接続される緊急性の高い通信装置を設置することができる。すなわち、宅内DSUに接続されている通信装置が第二の通信インタフェースにて全てのBチャネルを使用していても、緊急端末が接続されている第三の通信インタフェースへの呼出情報を受けると優先的にBチャネルを接続することができ、迅速に緊急端末によるBチャネルを確保できる。
【0015】
また、本発明は、ISDN交換機と接続する第一の通信インタフェースと、宅内DSUと接続する第二の通信インタフェースと、通信装置と接続する第三の通信インタフェースとを有する強制回線接続装置において、前記第一の通信インタフェースからDチャネルにて呼出情報を受信する受信手段と、前記呼出情報に含まれる発呼者識別コードが予め記憶してあるコードであるときに、前記呼出情報を前記第三の通信インタフェースに送信する送信手段と、前記呼出情報に応じて前記第三の通信インタフェースから発呼情報を受信する手段と、前記発呼情報を受信したときに第二の通信インタフェースにおけるBチャネルが全て使用中であるときに該Bチャネルの少なくとも一つを解放する手段とを有することを特徴とする。この発明によれば、宅内DSUよりも交換機側に強制回線接続装置を設置することができるので、第二の通信インタフェースにて既に設置されている宅内DSU及びこれに接続される通信装置の構成を維持したままで、第三の通信インタフェースに接続される緊急端末を設置することができる。すなわち、宅内DSUに接続されている通信装置が第二の通信インタフェースにて全てのBチャネルを使用していても、緊急端末が呼出情報に応答して発呼した発呼情報を第三の通信インタフェースから受信すると第二の通信インタフェースのBチャネルを解放して優先的に第三の通信インタフェースにBチャネルを接続させることができ、迅速に緊急端末によるBチャネルを確保できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
【0017】
図1には、本実施形態のシステム構成図が示されている。監視センタ10と監視対象である店舗12がISDN網14で接続されている。ISDN網14にはISDN交換機が含まれる。
【0018】
監視センタ10は、画像管理データベース(DB)、情報管理データベース(DB)、監視装置、CRT、操作装置、及びセンタ通信装置が設けられ、これらはLANで互いに接続される。監視者は、操作装置を操作してCRTに表示された店舗12の画像や情報を監視する。店舗の画像や情報はISDN回線14及びセンタ通信装置を介して監視装置に供給される。画像データベースは受信した画像データを逐次記録する。
【0019】
店舗12は、店舗内DSU16、回線接続装置24及び警備端末(緊急端末)26を有する。回線接続装置24は、店舗内DSU16とISDN網(ISDN交換機)14との間、すなわちU点に接続されており、警備端末26はこの回線接続装置24に接続される。
【0020】
店舗内DSU16には電話機18、POS端末20、FAX22が接続されており、警備端末26には監視カメラ50a、50b、侵入センサ51、火災センサ52が接続されている。監視カメラ50a、50bからの画像データや侵入センサ51からの検知信号、火災センサ52からの検知信号は警備端末26に送信され、警備端末26はこれらの信号を回線接続装置24に送信する。
【0021】
回線接続装置24は、警備端末26からの信号(緊急信号)を受信すると、ISDN回線のBチャネルを用いて監視センタ10に通報する。空きのBチャネルが存在する場合には問題ないが、店舗内DSU16に接続されている電話機18やPOS端末20、あるいはFAX22が通信中で空きチャネルが存在しない場合には、これらの通信を強制的に解放して空きチャネルを確保し、警備端末26と監視センタとを接続する。
【0022】
従来の回線接続装置24は、警備端末26からの緊急信号を受信した場合であって、全てのBチャネルが使用中である場合にいずれかのチャネルを解放して警備端末26用のチャネルを確保したが、本実施形態では監視センタ10からの発呼をトリガとし、監視センタ10からの発呼時に全てのBチャネルが使用中であっても警備端末26との通信を確立する。
【0023】
図2には、図1における回線接続装置(強制回線接続装置)24の構成ブロック図が示されている。回線接続装置24は、第一の通信インタフェース(I/F)28、第二の通信インタフェース(I/F)30、受信制御部32a、34a、送信制御部32b、34b、主制御部36、及び第三の通信インタフェース(端末インタフェース)38を含んで構成されている。
【0024】
第一の通信インタフェース28は、ISDN網14(交換機)への加入者線路を終端するもので、ISDN網14からの下り方向(ISDN網→店舗内端末)受信時には2線ピンポン伝送方式から4線送受信独立方式に変換して受信制御部32aに受信データを供給する。また、送信制御部34bからの上り方向(店舗内端末→ISDN網)受信時には4線送受信独立伝送方式から2線ピンポン伝送方式に変換して伝送する。
【0025】
第二の通信インタフェース30は、店舗内DSU16からの上り方向受信時は2線ピンポン伝送方式から4線送受信独立伝送方式に変換して受信制御部34aに供給する。また、送信制御部32bからの下り方向受信時には、4線送受信独立伝送方式から2線ピンポン伝送方式に変換する。従って、店舗内DSU16から見れば、あたかも回線接続装置24は存在せず、通常のU点に接続されたようになる。第二の通信インタフェース30とDSU16との間には、DSU16との接続を物理的に遮断するためのリレー40が設けられている。
【0026】
受信制御部32a、第一の通信インタフェース28からの信号受信時にレイヤ1レベルのデータフレームからDチャネルを抽出し、レイヤ2レベルのフレームに変換する。レイヤ2レベルのフレームは、一般にフラグシーケンス、アドレスフィールド、制御フィールド、情報フィールド、フレームチェックシーケンスから構成され、アドレスフィールドには、レイヤ2レベルが提供するサービスに受け口を示すSAPI(サービスアクセスポイント識別子)及び各端末を識別するTEI(端末終端点識別子)が含まれる。また、フレームには、情報転送用フレームや監視フレーム、非番号制フレームなどの種類があり、情報転送フレームはレイヤ3の情報を転送するために用いられ、監視フレームはフレーム毎の受信可能や確認応答などに用いられ、非番号制フレームは端末とISDN交換機との間を特定の動作モードにする場合に用いられる。SABME(拡張非同期平衡モード設定)はこの非番号制フレームのコマンドの一つであり、これにより端末とISDN交換機14との間をマルチフレーム確認型動作モードに設定することができる。受信制御部34aについても受信制御部32aと同様である。
【0027】
送信制御部34bは、主制御部36から送信されたデータをレイヤ2レベルのフレームに変換し、さらにレイヤ1レベルのフレームに変換して上り方向(第1の通信インタフェース28)へ供給する。本実施形態では、主制御部36から供給されたTEI値を含んだSABME信号を第一の通信インタフェース28に供給するとともに、初期設定を要求するRESTART(リスタート)信号を供給する。
【0028】
主制御部36は、受信制御部32aで受信した下り方向のデータに含まれるTEI値あるいは受信制御部34aで受信した上り方向のデータに含まれるTEI値を抽出して内部メモリに記憶し管理する。また、主制御部36は、受信制御部32aで受信した下り方向のデータ(呼設定データ)に含まれる発呼者識別コードを予めメモリに記憶されたコードと照合し、発呼者が監視センタ10であることを検出する。発呼者が監視センタ10であることを検出すると、主制御部36はリレー40を作動させて店舗内端末との接続を物理的に遮断するとともに、メモリに記憶したTEI値を用いてチャネルを使用中の店舗内端末になりすまして記憶したTEI値を含むSABME信号を送信制御部34bを介してISDN網14に送信し、さらにRESTART信号を送信して当該チャネルを解放する。これにより、監視センタ10からの呼設定をトリガとして使用中のチャネルを強制解放し、警備端末26を監視センタ10に接続することができる。
【0029】
図3には、本実施形態の解放処理が模式的に示されている。(a)は処理の流れを示す図であり、(b)は(a)のタイミングにおける2つのBチャネルの使用状況を示す図である。
【0030】
店舗12内のPOS端末20及びFAX22がともにBチャネルを使用している場合、監視センタ10は通常の呼設定では警備端末26を呼び出すことができない。この場合、監視センタ10は通信中着信通知モードで警備端末26を呼び出す。図において、呼設定(UUI)は通信中着信通知モードによる呼設定を意味し、UUIは発呼者である監視センタ10のIDが指定される。回線接続装置24は、通信中着信通知モードで監視センタ10からの呼出情報を受信すると、警備端末26に対して着信を通知するとともに、UUIで指定される発呼者が監視センタ10であることを検出する。警備端末26は、回線接続装置24に対して拒否信号を送信し、解放完了信号をISDN網14に通知する。この後、監視センタ10とISDN網14との間では、切断、解放、解放完了が通知され、接続が遮断される。
【0031】
一方、回線接続装置24では、上述したように通信中着信通知モードで受信した呼設定の発呼者が監視センタ10であるため、警備端末26用のチャネルを確保すべく使用中のチャネルを強制的に解放するシーケンス(強制切断シーケンス)を実行する。
【0032】
このシーケンスは以下の通りである。すなわち、まず店舗内端末のFAX22からISDN網14に送出する信号をTEI値にて識別して、ISDN網14への送出を停止する。次に、メモリに記憶されているFAX22が使用していたTEI値を含むSABME信号をISDN網14に送信し、さらに続けてRESTART信号をISDN網14に送信する。ISDN網14では、TEI値を含むSABME信号を受信することでそのTEI値で指定されるFAX22からマルチフレーム確認型動作モードに設定すべきコマンドを受信したと解釈し、続いて受信するRESTART信号により、直ちにFAX22との間のBチャネルを解放する。RESTART信号による解放であるため、タイムオーバによる解放と異なり、2〜3秒で迅速に解放されることになる。解放後、回線接続装置24はISDN交換網14に対して呼設定を送信し、ISDN交換網14からの呼設定受付、呼出、応答を受信して監視センタ10に対して警備端末26からの緊急信号を送信する。
【0033】
これにより、2つのBチャネルのいずれも使用中であっても、監視センタ10からの発呼によりチャネルを強制解放し、警備端末26との通信を確立することができる。
【0034】
図4には、本実施形態における回線接続装置24の処理フローチャートが示されており、また図5には警備端末26の処理フローチャートが示されている。まず、図4において、回線接続装置24は通信中着信通知を受信すると(S101)、その通知に含まれる発呼者IDを予め記憶された監視センタ10のIDと照合する(S102)。照合の結果、両者が不一致、すなわち発呼者が監視センタ10ではない場合には、店舗内DSU16に転送する(S103)。一方、IDが一致し発呼者が監視センタ10である場合には、その通知を警備端末26に転送する(S104)。警部端末26は回線に接続する必要があると判定し、拒否信号を回線接続装置24に送信することにより回線に対して着信通信の解放処理を行う(S105)。その後、強制解放処理(強制切断シーケンス)を実行する(S106)。強制解放を実行した後、警備端末26からの呼設定に応じて回線を接続し、警備端末26からの画像データや緊急信号を監視センタ10に送信する。
【0035】
また、図5において、警備端末26は回線接続装置24からの通信中着信通知を受信すると(S201)、その通知に含まれる発呼者IDを監視センタのIDと照合する(S202)。両IDが一致しない場合には、監視センタ10からの通知でないと判定してその通知を破棄する(S203)。一方、両IDが一致する場合には、監視センタ10からの通知であるから、警備端末26は回線接続装置24に拒否信号を送信し(S204)、回線接続装置24が少なくとも一つのBチャネルを強制解放するのを待つ。一定時間(例えば2〜3秒)経過し、回線接続装置24が所定の強制切断シーケンスを実行してチャネルに空きができた場合に(S205でYES)、監視センタ10に対して発呼を行い(S206)、監視カメラ50a、50bで撮影した店舗内画像を送信する(S207)。もちろん、他の信号を送信することもできる。必要なデータを送信した後、回線解放処理を実行する(S208)。
【0036】
なお、本実施形態においては、回線接続装置24が強制切断シーケンスに移行するのは警備端末26からの拒否信号を受信した後となっているが、通信中着信通知の発呼者が監視センタ10であることを発呼者IDで検出できたときに、直ちに強制切断シーケンスに移行してもよい。
【0037】
また、本実施形態では、通信中着信通知モードで監視センタ10から呼設定があった場合について説明したが、他のモードで呼設定を送信する場合にも同様に適用することができる。
【0038】
例えば、2つのBチャネルが使用中であっても、Dチャネルパケット通信サービスの契約をしていると監視センタ10はDチャネルパケット通信により警備端末26に対して呼出を行うことができる。この場合、回線接続装置24は、Dチャネルパケットに含まれる発呼者IDをメモリに記憶された監視センタのIDと照合し、発呼者が監視センタ10であることを検出して強制切断シーケンスに移行して2つのBチャネルのいずれか(あるいは両方)を解放すればよい。
【0039】
図6には、他の実施形態の強制解放処理が模式的に示されている。この実施形態では、警備端末26は監視センタ10から通知を受けた場合に、折り返し監視センタ10に対して発呼する(いわゆるコールバック)ようにプログラムされている場合に使用中のチャネルを解放する。
【0040】
まず、店舗12内のPOS端末20及びFAX22がともにBチャネルを使用している場合、監視センタ10は通常の呼設定では警備端末26を呼び出すことができない。この場合、監視センタ10は通信中着信通知モードで警備端末26を呼び出す。図において、呼設定(UUI)は通信中着信通知モードによる呼設定を意味し、UUIは発呼者である監視センタ10のIDが指定される。回線接続装置24は、通信中着信通知モードで監視センタ10からの呼設定を受信すると、警備端末26に対して着信を通知するとともに、UUIで指定される発呼者が監視センタ10であることを検出する。警備端末26は、回線接続装置24に対して一旦拒否信号を送信する。回線接続装置24は解放完了信号をISDN網14に通知する。この後、監視センタ10とISDN網14との間では、切断、解放、解放完了が通知され、接続が遮断される。
【0041】
警備端末26は、監視センタ10からの着信通知を受けるとコールバックするようにプログラムされており、このプログラムに従って監視センタ10に対して発呼を行う。回線接続装置24はこの発呼に対して呼設定を行うが、全てのBチャネルが使用中であるためチャネルなしの通知がISDN網14からなされる。そこで、回線接続装置24は、上述の強制切断シーケンスに移行してFAX22が使用しているチャネルを強制解放し、警備端末26からの呼設定を再度ISDN網14に送信する。
【0042】
図7及び図8には、回線接続装置24及び警備端末26の処理フローチャートが示されている。図7において、回線接続装置24は通信中着信通知を受信すると(S301)、その通知に含まれる発呼者IDを予め記憶された監視センタ10のIDと照合する(S302)。照合の結果、両者が不一致、すなわち発呼者が監視センタ10ではない場合には、店舗内DSU16に転送する(S303)。一方、IDが一致し発呼者が監視センタ10である場合には、その通知を警備端末26に転送し(S304)、着信通信の解放処理を行う(S305)。そして、警備端末26からの発呼があるか否かを判定する(S306)。この発呼は、コールバックによる発呼であり、コールバックによる発呼であることを検出するには、例えば通信中着信通知を受信してから一定時間内の発呼であるか否かを判定すればよい。コールバックによる発呼を検出した場合には(S306でYES)、回線接続装置24はISDN網14から解放完了(チャネル無し)を受信すると強制解放処理(強制切断シーケンス)を実行する(S307)。
【0043】
また、図8において、警備端末26は回線接続装置24からの通信中着信通知を受信すると(S401)、その通知に含まれる発呼者IDを監視センタ10のIDと照合する(S402)。両IDが一致しない場合には、監視センタ10からの通知でないと判定してその通知を破棄する(S403)。一方、両IDが一致する場合には、監視センタ10からの通知であるから、後でコールバックするために警備端末26は回線接続装置24に一旦拒否信号を送信する(S404)。そして、所定時間経過した後に(S405でYES)、監視センタ10に対してコールバックの発呼を行う(S406)。コールバックの発呼を回線接続装置24が受信すると、所定の強制回線切断シーケンスが実行されて少なくとも一つのBチャネル(この場合にはFAXが使用しているチャネル)が解放されるので、その解放時間(2〜3秒)だけ待って(S407)、監視カメラ50a、50bで撮影した店舗内画像を送信する(S408)。必要なデータを送信した後、回線解放処理を実行する(S409)。
【0044】
このように、本実施形態では、警備端末26でのコールバックを利用して回線接続装置24でチャネルを強制解放するので、監視センタ10では必要な場合に警備端末26を呼び出すことで、店舗12内の画像や各種データを得ることができる。
【0045】
なお、本実施形態においては、回線接続装置24は警備端末26からの発呼を受信してチャネルを強制解放しているが、この発呼はコールバックによる発呼であり、従って監視センタ10からの呼設定を起因としてチャネルを強制解放していることに注意すべきである。
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ISDN回線の全てのBチャネルが使用中であっても、監視センタ(あるいは警備センタ)などの特定発呼先からの呼出しに対してBチャネルを解放し、緊急端末などの特定端末との通信を可能とすることができる。したがって、監視センタなどにおいては、必要な場合に迅速に特定端末からの情報を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態のシステム構成図である。
【図2】 図1における回線接続装置の構成ブロック図である。
【図3】 実施形態のデータ処理説明図である。
【図4】 実施形態の回線接続装置のフローチャートである。
【図5】 実施形態の警備端末のフローチャートである。
【図6】 他の実施形態のデータ処理説明図である。
【図7】 他の実施形態の回線接続装置のフローチャートである。
【図8】 他の実施形態の警備端末のフローチャートである。
【符号の説明】
10 監視センタ、12 店舗、14 ISDN網、24 回線接続装置、26 警備端末。

Claims (1)

  1. ISDN交換機と宅内DSUとの間に接続され、ISDN交換機のU点と接続して加入者線路を終端する第一の通信インタフェースと、宅内DSUと接続して宅内DSUに対してU点を提供する第二の通信インタフェースと、コールバック機能を有する通信装置と接続する第三の通信インタフェースとを有する強制回線接続装置において、
    前記第一の通信インタフェースからDチャネルにて呼出情報を受信する受信手段と、
    前記呼出情報に含まれる発呼者識別コードが予め記憶してあるコードであるときに、前記呼出情報を前記第三の通信インタフェースに送信する送信手段と、
    前記呼出情報に応じて前記第三の通信インタフェースから前記コールバックの発呼情報を受信する手段と、
    前記発呼情報を受信したときに前記第二の通信インタフェースにおけるBチャネルが全て使用中であるときに該Bチャネルの少なくとも一つを解放する手段と、
    を有することを特徴とする強制回線接続装置。
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