JP4328286B2 - 顔領域推定装置、顔領域推定方法及び顔領域推定プログラム - Google Patents

顔領域推定装置、顔領域推定方法及び顔領域推定プログラム Download PDF

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Description

本発明は、カメラによって撮像された画像から、その画像上に存在する人物の顔の領域を推定する顔領域推定装置、顔領域推定方法及び顔領域推定プログラムに関する。
従来、CCD等のカメラによって撮像された画像から、その画像上に存在する人物の顔領域(肌色領域)を推定する技術としては、色空間における色相、彩度及び明度(輝度)で、固定的な肌色を示す値の範囲に含まれる領域を画像から抽出することで、顔領域(肌色領域)の推定を行う手法が一般的である。
また、他の手法として、画像における色相値のヒストグラムを生成し、そのヒストグラムの形状から肌色の色相値の範囲を定義することで、抽出対象となる人物の肌色に適合した顔領域を抽出する技術が開示されている(特許文献1参照)。
さらに、他の手法として、マンセル表色系において肌色を定義し、画像から肌色領域を抽出し、予め登録されている個人の顔の特徴量と照合することで、個人の顔を検出(識別)することで、肌色領域が人物の顔領域であると推定する技術が開示されている(特許文献2)。
特開平9−44670号公報(段落0011〜0015、図1〜3) 特開2004−13768号公報(段落0020〜0031、図1〜8)
しかし、前記従来の技術において、画像から、固定的な肌色を示す色相、彩度及び明度の値の範囲に含まれる領域を抽出する一般的な手法では、照明等の環境が変わる度に、カメラのホワイトバランスの調整を行ったり、色空間(色相、彩度及び明度)の閾値の変更を行ったりする必要がある。すなわち、固定的な色空間の閾値を設定するこの技術では、照明等の環境の変化によって、人物の顔領域(肌色領域)を抽出することができないという問題がある。また、この技術では、肌の色が異なる人物が画像に含まれている場合、同時に各人物の顔領域を抽出することができないという問題がある。
また、特許文献1で開示されている技術によれば、色相値のヒストグラムによって、照明等の環境が変化した場合であっても、肌の色が異なる人物が画像に含まれている場合であっても、各人物の顔領域を抽出することが可能である。しかし、この技術では、肌色と同様の色分布を持つ領域まで検出してしまうため、顔領域を誤検出してしまうという問題がある。
また、特許文献2で開示されている技術によれば、顔の特徴量を抽出可能な程度に画像の解像度が高くなければならず、高解像度のカメラ、高解像度の画像を記憶するための大容量のメモリ等、装置が高価になってしまうという問題がある。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、照明等の環境が変化する場合や、肌の色が異なる人物が画像に含まれている場合であっても、高解像度のカメラを用いることなく、カメラで撮像された画像から、各人物の顔領域を抽出することを可能にした顔領域推定装置、顔領域推定方法及び顔領域推定プログラムを提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために創案されたものであり、まず、請求項1に記載の顔領域推定装置は、複数のカメラで移動体を撮像した複数の撮像画像から、当該撮像画像内に含まれる人物の顔領域を推定する顔領域推定装置であって、前記複数の撮像画像の視差に基づいて、前記移動体までの距離を距離情報として生成する距離情報生成手段と、前記複数のカメラの中の少なくとも1つのカメラから、時系列に入力される撮像画像の差分に基づいて、前記移動体の動きを動き情報として生成する動き情報生成手段と、前記距離情報及び前記動き情報に基づいて、前記移動体が存在する対象距離を設定する対象距離設定手段と、前記距離情報に基づいて、前記対象距離に対応する画素からなる対象距離画像を生成する対象距離画像生成手段と、前記対象距離画像内に、少なくとも前記対象距離設定手段で設定された対象距離に対応して、前記移動体の領域を含んだ対象領域を設定する対象領域設定手段と、この対象領域設定手段で設定された対象領域から輪郭を抽出する輪郭抽出手段と、この輪郭抽出手段で抽出された輪郭の上部の画素位置を基準とした予め定めた範囲に対応する前記対象距離画像の画素分布に基づいて、前記移動体を人物と仮定したときの頭部領域を設定する頭部領域設定手段と、この頭部領域設定手段で設定された頭部領域に対応する前記撮像画像の色分布に基づいて、当該撮像画像から前記人物の顔領域を抽出する顔領域抽出手段と、を備え、前記顔領域抽出手段は、前記頭部領域内において、色相、彩度及び明度の各値毎に、予め定めた範囲内で前記値に対応する画素の累計が最多となる色相範囲、彩度範囲及び明度範囲の上限値及び下限値を、それぞれ色相閾値、彩度閾値及び明度閾値として設定するHLS閾値設定手段と、前記頭部領域内において、光の3原色である赤色、緑色及び青色の各濃度値毎に、予め定めた範囲内で前記濃度値に対応する画素の累計が最多となる赤色範囲、緑色範囲及び青色範囲の上限値及び下限値を、それぞれ赤色閾値、緑色閾値及び青色閾値として設定するRGB閾値設定手段と、を備え、前記彩度閾値が予め定めた値以下である場合に、前記赤色閾値、前記緑色閾値及び前記青色閾値の範囲内に含まれる画素からなる領域を前記顔領域とし、それ以外である場合に、前記色相閾値、前記彩度閾値及び前記明度閾値の範囲内に含まれる画素からなる領域を前記顔領域とする構成とした。
かかる構成によれば、顔領域推定装置は、距離情報生成手段によって、複数の撮像画像の視差に基づいて、移動体までの距離を距離情報として生成する。例えば、複数の撮像画像から視差が検出された画素において、その視差の大きさ(視差量)を、移動体までの視差(距離)として各画素毎に埋め込んだ距離画像(距離情報)を生成する。
また、顔領域推定装置は、動き情報生成手段によって、複数のカメラの中の少なくとも1つのカメラから、時系列に入力される撮像画像の差分に基づいて、移動体の動きを動き情報として生成する。例えば、時系列に入力される2枚の撮像画像の差分をとって、値が“0”でない画素値をすべて“1”にした差分画像を移動体の動き情報として生成する。
そして、顔領域推定装置は、対象距離設定手段によって、距離情報と動き情報とにより、最も動き量の多い視差(距離)を特定し、その視差(距離)を移動体が存在する対象距離として設定する。
また、顔領域推定装置は、対象距離画像生成手段によって、距離画像(距離情報)から対象距離に対応する画素を抽出して対象距離画像を生成する。例えば、対象距離にある程度の幅(例えば、数十cm等)を持たせ、その距離に対応する画素を距離画像から抽出する。さらに、対象領域設定手段によって、対象距離画像内に、少なくとも前記対象距離に対応して、移動体を検出する対象となる対象領域を設定する。例えば、対象距離に対応する画素で生成された対象距離画像で、画素が存在する領域を対象領域とする。これによって、対象距離画像の中で移動体が存在すると想定される領域を絞り込むことができる。そして、輪郭抽出手段によって、対象距離画像内の対象領域から移動体の輪郭を抽出する。
また、顔領域推定装置は、頭部領域設定手段によって、輪郭の上部の画素位置を基準とした予め定めた範囲内に対応する対象距離画像の画素分布に基づいて、移動体を人物と仮定したときの頭部領域を設定する。このように輪郭の上部に人物の頭部領域を設定することで、顔領域を推定するための領域を絞り込むことができる。
さらに、顔領域推定装置は、顔領域抽出手段によって、頭部領域内において、最も多く分布する色領域を人物の顔領域として抽出する。すなわち、顔領域推定装置は、頭部領域内において、肌色が最も多く含まれていると仮定し、その肌色の領域を人物の顔領域と推定する。これによって、照明等の環境が変化したり、肌の色が異なる人物が画像に含まれたりしている場合であっても、肌色の領域を抽出することができる。
また、かかる構成によれば、顔領域推定装置は、HLS閾値設定手段によって、撮像画像の頭部領域において、色相、彩度及び明度の各値(色相値、彩度値及び明度値)毎に画素を累計し、その累計した画素数が予め定めた範囲内で最多画素数となる上限値及び下限値を、それぞれ色相閾値、彩度閾値及び明度閾値とする。この色相閾値、彩度閾値及び明度閾値の範囲に含まれる色領域が、頭部領域に最も多く分布している。そこで、顔領域推定装置は、顔領域抽出手段によって、この色相閾値、彩度閾値及び明度閾値の範囲に含まれる画素からなる領域を顔領域とする。
また、顔領域推定装置は、顔領域抽出手段において、撮像画像における頭部領域の彩度閾値(例えば、下限値)が予め定めた値以下である場合に、色相、彩度及び明度では、肌色を抽出することが困難であると判定し、RGB閾値設定手段によって、赤色、緑色及び青色の各濃度値の分布から、最も多く分布する各色の範囲(赤色範囲、緑色範囲及び青色範囲)を設定する。これによって、彩度の低い撮像画像においても、肌色を抽出することが可能になる。
また、請求項2に記載の顔領域推定装置は、請求項1に記載の顔領域推定装置において、前記撮像画像の各画素の色情報又は濃淡情報に基づいて、その撮像画像のエッジを抽出したエッジ画像を生成するエッジ画像生成手段を備え、前記対象距離画像生成手段が、前記距離情報に基づいて、前記対象距離に対応する前記エッジ画像の画素を抽出して、前記対象距離画像を生成する構成とした。
かかる構成によれば、顔領域推定装置は、エッジ画像生成手段によって、撮像画像の色情報又は濃淡情報から、撮像画像のエッジを抽出したエッジ画像を生成する。例えば、撮像画像の明るさ(輝度)に基づいて、その明るさが大きく変化する部分をエッジとして検出することで、エッジのみからなるエッジ画像を生成する。
そして、顔領域推定装置は、対象距離画像生成手段によって、エッジ画像から対象距離の範囲内に存在する対象距離画像を生成する。これによって、輪郭抽出手段が対象距離画像から輪郭を抽出する際に、エッジを検出する動作を省くことができる。
さらに、請求項3に記載の顔領域推定装置は、請求項1又は請求項2に記載の顔領域推定装置において、前記頭部領域設定手段が、前記対象距離画像における前記輪郭の上部の画素位置を基準とした予め定めた範囲内において、垂直方向の座標毎に水平方向の画素を累計し、その水平方向の画素数に基づいて、前記頭部領域の垂直方向の範囲を設定する構成とした。
かかる構成によれば、顔領域推定装置は、頭部領域設定手段によって、輪郭の上部の画素位置を基準とした予め定めた範囲内において、対象距離画像から水平方向の画素を累計する。この水平方向に存在する対象距離画像の画素は移動体が存在する位置を示している。そこで、頭部領域設定手段は、水平方向に画素が存在する中で、垂直方向の最上位の位置を頭部の上端とし、その上端から特定の長さ(例えば、0.3m)分下の位置を頭部の下端とする。なお、頭部の上端は、ノイズ等を考慮し、水平方向の画素量が予め定めた閾値以上となる垂直方向の位置の最上位とすることが望ましい。
また、請求項に記載の顔領域推定方法は、複数のカメラで移動体を撮像した複数の撮像画像から、当該撮像画像内に含まれる人物の顔領域を推定する顔領域推定方法であって、前記複数の撮像画像の視差に基づいて、前記移動体までの距離を距離情報生成手段により距離情報として生成する距離情報生成ステップと、前記複数のカメラの中の少なくとも1つのカメラから、時系列に入力される撮像画像の差分に基づいて、前記移動体の動きを動き情報生成手段により動き情報として生成する動き情報生成ステップと、前記距離情報及び前記動き情報に基づいて、前記移動体が存在する対象距離を対象距離設定手段により設定する対象距離設定ステップと、前記距離情報に基づいて、前記対象距離に対応する画素からなる対象距離画像を対象距離画像生成手段により生成する対象距離画像生成ステップと、前記対象距離画像内に、少なくとも前記対象距離設定ステップで設定された対象距離に対応して、前記移動体の領域を含んだ対象領域を対象領域設定手段により設定する対象領域設定ステップと、この対象領域設定ステップで設定された対象領域から輪郭抽出手段により輪郭を抽出する輪郭抽出ステップと、この輪郭抽出ステップで抽出された輪郭の上部の画素位置を基準とした予め定めた範囲に対応する前記対象距離画像の画素分布に基づいて、頭部領域設定手段により前記移動体を人物と仮定したときの頭部領域を設定する頭部領域設定ステップと、この頭部領域設定ステップで設定された頭部領域に対応する前記撮像画像の色分布に基づいて、顔領域抽出手段により当該撮像画像から前記人物の顔領域を抽出する顔領域抽出ステップと、を含み、前記顔領域抽出ステップは、前記頭部領域内において、色相、彩度及び明度の各値毎に、予め定めた範囲内で前記値に対応する画素の累計が最多となる色相範囲、彩度範囲及び明度範囲の上限値及び下限値を、それぞれ色相閾値、彩度閾値及び明度閾値として設定するHLS閾値設定ステップと、前記頭部領域内において、光の3原色である赤色、緑色及び青色の各濃度値毎に、予め定めた範囲内で前記濃度値に対応する画素の累計が最多となる赤色範囲、緑色範囲及び青色範囲の上限値及び下限値を、それぞれ赤色閾値、緑色閾値及び青色閾値として設定するRGB閾値設定ステップと、を含み、前記彩度閾値が予め定めた値以下である場合に、前記赤色閾値、前記緑色閾値及び前記青色閾値の範囲内に含まれる画素からなる領域を前記顔領域とし、それ以外である場合に、前記色相閾値、前記彩度閾値及び前記明度閾値の範囲内に含まれる画素からなる領域を前記顔領域とすることを特徴とする。
さらに、請求項に記載の顔領域推定プログラムは、複数のカメラで移動体を撮像した複数の撮像画像から、当該撮像画像内に含まれる人物の顔領域を推定するために、コンピュータを、前記複数の撮像画像の視差に基づいて、前記移動体までの距離を距離情報として生成する距離情報生成手段、前記複数のカメラの中の少なくとも1つのカメラから、時系列に入力される撮像画像の差分に基づいて、前記移動体の動きを動き情報として生成する動き情報生成手段、前記距離情報及び前記動き情報に基づいて、前記移動体が存在する対象距離を設定する対象距離設定手段、前記距離情報に基づいて、前記対象距離に対応する画素からなる対象距離画像を生成する対象距離画像生成手段、前記対象距離画像内に、少なくとも前記対象距離設定手段で設定された対象距離に対応して、前記移動体の領域を含んだ対象領域を設定する対象領域設定手段、この対象領域設定手段で設定された対象領域から輪郭を抽出する輪郭抽出手段、この輪郭抽出手段で抽出された輪郭の上部の画素位置を基準とした予め定めた範囲に対応する前記対象距離画像の画素分布に基づいて、前記移動体を人物と仮定したときの頭部領域を設定する頭部領域設定手段、この頭部領域設定手段で設定された頭部領域に対応する前記撮像画像の色分布に基づいて、当該撮像画像から前記人物の顔領域を抽出する顔領域抽出手段、として機能させ、前記顔領域抽出手段は、前記頭部領域内において、色相、彩度及び明度の各値毎に、予め定めた範囲内で前記値に対応する画素の累計が最多となる色相範囲、彩度範囲及び明度範囲の上限値及び下限値を、それぞれ色相閾値、彩度閾値及び明度閾値として設定し、前記頭部領域内において、光の3原色である赤色、緑色及び青色の各濃度値毎に、予め定めた範囲内で前記濃度値に対応する画素の累計が最多となる赤色範囲、緑色範囲及び青色範囲の上限値及び下限値を、それぞれ赤色閾値、緑色閾値及び青色閾値として設定し、前記彩度閾値が予め定めた値以下である場合に、前記赤色閾値、前記緑色閾値及び前記青色閾値の範囲内に含まれる画素からなる領域を前記顔領域とし、それ以外である場合に、前記色相閾値、前記彩度閾値及び前記明度閾値の範囲内に含まれる画素からなる領域を前記顔領域とすることを特徴とする。
本発明によれば、照明等の環境が変化する場合や、肌の色が異なる人物が画像に含まれている場合であっても、その画像から人物の顔領域を抽出することができる。また、本発明によれば、頭部領域を特定することで、顔領域を抽出するための演算量を減らすことができるとともに、肌色と同様の色分布を持つ領域を顔として認識することがなく、顔領域を適切に抽出することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[顔領域推定装置の構成]
図1は、本発明に係る顔領域推定装置の全体構成を示したブロック図である。図1に示すように顔領域推定装置1は、複数のカメラ2で撮像された撮像画像から、人物の顔領域を推定するものである。ここでは、顔領域推定装置1は、移動体検出手段10と、頭部領域設定手段20と、顔領域抽出手段30とを備えている。
移動体検出手段10は、複数のカメラ2で撮像された撮像画像から、動きのある移動体を検出するものである。ここでは、移動体検出手段10は、撮像画像から移動体の輪郭を抽出するともに、移動体が存在する距離に対応する画素からなる対象距離画像を生成し、その輪郭及び対象距離画像を、検出した移動体の情報として、頭部領域設定手段20に出力する。
頭部領域設定手段20は、移動体検出手段10で検出された移動体の輪郭及び対象距離画像に基づいて、移動体を人物と仮定したときの頭部領域を設定するものである。ここでは、頭部領域設定手段20は、輪郭の上部(例えば、最上端)の画素位置を基準とした予め定めた範囲内において、対象距離画像の画素分布に基づいて、移動体を人物と仮定したときの頭部領域を設定する。この頭部領域設定手段20で設定された頭部領域は、顔領域抽出手段30に出力される。
顔領域抽出手段30は、頭部領域設定手段20で設定された頭部領域において、最も多く分布する色相、彩度及び明度で示される色領域を、人物の顔(肌色)領域として仮定し抽出するものである。
このように、顔領域推定装置1は、移動体の輪郭の上部に人物の頭部があることと仮定することで、頭部領域を特定し、その頭部領域内で、色相、彩度及び明度の色分布によって肌色(顔領域)を抽出するため、撮像画像内に肌色と同様の色分布を持つ領域を、顔領域として推定することがない。また、照明等の環境が変化した場合であっても、肌の色が異なる人物が撮像画像に含まれている場合であっても、各人物の顔領域を抽出することが可能になる。
以下、移動体検出手段10、頭部領域設定手段20及び顔領域抽出手段30の構成について詳細に説明する。
<移動体検出手段10>
まず、図2を参照して、移動体検出手段10の構成について説明する。図2は、本発明に係る顔領域推定装置に含まれる移動体検出手段の構成を示したブロック図である。図2に示すように、移動体検出手段10は、2台のカメラ2で撮像された撮像画像から、動きを伴う物体(移動体)を検出することとする。なお、2台のカメラ2は、左右に距離Bだけ離れて配置されており、それぞれを右カメラ2a及び左カメラ2bとする。ここでは、移動体検出手段10は、距離情報生成手段11と、動き情報生成手段12と、エッジ画像生成手段13と、対象距離設定手段14と、対象距離画像生成手段15と、対象領域設定手段16と、輪郭抽出手段17とを備えている。
距離情報生成手段11は、同時刻に右カメラ2aと左カメラ2bとで撮影された2枚の撮像画像の視差を、カメラ2(より正確には、カメラ2の焦点位置)から撮像対象までの距離情報として埋め込み、距離画像として生成するものである。なお、この距離情報生成手段11は、例えば100ms間隔に1フレームの割合で撮像画像を入力する。
この距離情報生成手段11では、右カメラ2aを基準カメラとして、この基準カメラ(右カメラ2a)で撮像された基準撮像画像と、左カメラ2bで撮像された同時刻撮像画像とで、特定の大きさのブロック(例えば8×3画素)でブロックマッチングを行うことで、基準撮像画像からの視差を計測する。そして、その視差の大きさ(視差量)を基準撮像画像の各画素に対応付けた距離画像を生成する。
なお、視差をZとしたとき、この視差Zに対応するカメラ2から物体までの距離L(図示せず)は、カメラ2の焦点距離をf(図示せず)、右カメラ2aと左カメラ2bとの距離をBとすると、(1)式で求めることができる。
L=B×f/Z …(1)
動き情報生成手段12は、基準カメラ(右カメラ2a)で時系列に撮像された2枚の撮像画像の差分に基づいて、撮像画像内の移動体の動きを動き情報として埋め込んだ、差分画像を生成するものである。
この動き情報生成手段12では、右カメラ2aを基準カメラとして、この基準カメラ(右カメラ2a)で撮像された時刻の異なる2枚の撮像画像の差分をとる。例えば、100ms間隔で撮像画像を入力したときに、その入力時刻からΔt(例えば33ms)分遅れた撮像画像を入力し、その2枚の撮像画像の差分をとることとする。
そして、差のあった画素には動きのあった画素として画素値“1”を与え、差のなかった画素には動きのなかった画素として画素値“0”を与えた差分画像を生成する。なお、動き情報生成手段12では、さらに差分画像に対して、メディアンフィルタ等のフィルタリング処理を行うことで、ノイズを除去しておく。
なお、カメラ2がロボットや自動車に搭載されたカメラ等、移動するカメラであって、撮像画像内の背景が変化する場合は、カメラ2から撮像画像毎のパン、チルト等のカメラ移動量を入力し、例えば、時刻t+Δtの撮像画像をそのカメラ移動量分補正することで、時刻t及び時刻t+Δtにおいて、動きのあった画素のみを検出する。
エッジ画像生成手段13は、カメラ2(2a)から撮像画像(基準撮像画像)を入力し、その撮像画像からエッジを抽出したエッジ画像を生成するものである。このエッジ画像生成手段13では、カメラ2(2a)から入力された撮像画像の明るさ(輝度:濃淡情報)に基づいて、その明るさが大きく変化する部分をエッジとして検出し、そのエッジのみからなるエッジ画像を生成する。例えば、ある画素の近傍領域の画素に対して重み係数を持つオペレータ(係数行例:Sobelオペレータ、Kirschオペレータ等)を画素毎に乗算することで、エッジの検出を行う。
ここで、図11を参照(適宜図2参照)して、距離情報生成手段11で生成される距離画像、動き情報生成手段12で生成される差分画像、及び、エッジ画像生成手段13で生成されるエッジ画像について説明する。図11は、時系列に入力される撮像画像に基づいて、各画像が生成される状態を示したものである。
図11に示すように、距離画像Dは、同時刻の右カメラの撮像画像(右カメラ画像)と左カメラの撮像画像(左カメラ画像)との視差を画素値で表現することで生成される。この視差は、その値が大きいほど人物の位置がカメラ2に近いことを表し、値が小さいほど人物の位置がカメラ2から遠いことを表している。また、エッジ画像EDは、右カメラ画像から生成された画像で、検出されたエッジのみからなる画像である。さらに、差分画像DIは、Δt分だけ入力された時刻が異なる2枚の右カメラ画像(例えば、時刻tと時刻t+Δtの右カメラ画像)の差分をとり、差のあった画素を画素値“1”、差のなかった画素を画素値“0”として表現することで生成される。この差のあった画素が、実際に人物が動いた領域を表している。
ここで、図12を参照して、距離画像D及び差分画像DIの内容について、さらに詳細に説明を行う。図12(a)は、距離画像Dの画像内容と、その画素値(距離画像画素値DB)の一例を示したものである。図12(b)は、差分画像DIの画像内容と、その画素値(差分画像画素値DIB)の一例を示したものである。ここでは、カメラ2から約1m、2m及び3m離れた位置に人物が存在しているものとする。
距離画像Dは、図12(a)に示すように、同時刻の右カメラ画像と左カメラ画像との視差を画素値で表現したものであって、例えば、距離画像画素値DBに示したように、距離画像Dの画素位置(0,0)は視差が0であり、カメラ2からの距離が無限大(∞)であることを意味している。また、距離画像Dの画素位置(30,50)は視差が20であり、カメラ2からの距離が視差20に対応する距離、例えば2.2mであることを意味している。このように、距離画像Dは、視差を画素値として表現するため、例えば、カメラ2に近いほど明るく、遠いほど暗い画像となる。
差分画像DIは、図12(b)に示すように、時系列に入力される右カメラ画像の差の有無を表現したものであって、例えば、差分画像画素値DIBに示したように、差分画像DIの画素位置(0,0)は“0”「停止」で、動きがなかったことを意味している。また、差分画像DIの画素位置(30,50)は“1”「動き」で、動きがあったことを意味している。
図2に戻って、説明を続ける。
対象距離設定手段14は、距離情報生成手段11で生成された距離画像と、動き情報生成手段12で生成された差分画像とに基づいて、最も動き量の多い移動体を特定し、対象となる移動体が存在する対象距離を設定するものである。この対象距離は、対象距離画像生成手段15に出力される。
この対象距離設定手段14では、距離画像で表された視差(距離)毎に、その視差に対応する画素と同じ位置にある差分画像の画素値を累計し(動きがある画素は画素値が“1”であるので、視差毎に画素数を累計することになる)、その累計が最も多くなる視差(以下、「最多視差」という。)に、最も動き量の多い移動体が存在していると判定する。例えば、1.0〜1.1mの視差(距離)では、画素値の累計が110、1.1〜1.2mの視差(距離)では、画素値の累計が92、というように視差毎に累計を出し、この累計が最大の視差(距離)を最多視差とする。
また、ここでは、最多視差に対応する対象距離±α分の奥行きを、最も動き量の多い移動体が存在する距離の範囲とする。このαの値は、対象距離を基準とした奥行き方向の範囲を示すものである。ここでは、αの値を、距離情報生成手段11から時系列に入力される距離画像の差分、例えば、時刻t−1で生成した距離画像と、時刻tで生成した距離画像との差分とする。なお、このαの値は、人物を検出することと仮定して、数十cmと固定した値を用いてもよい。
この対象距離設定手段14では、距離情報生成手段11で生成された距離画像と、動き情報生成手段12で生成された差分画像とを、図示していないメモリ等の記憶手段に記憶することとする。
対象距離画像生成手段15は、距離情報生成手段11で生成された視差量を埋め込んだ距離画像に基づいて、対象距離設定手段14で設定された対象距離に対応する画素を、エッジ画像生成手段13で生成されたエッジ画像から抽出した対象距離画像を生成するものである。
例えば、最多視差におけるカメラ2から移動体までの距離Lを前記(1)式で算出したとすると、その視差の範囲Zrは前記(1)式を変形することで、以下に示す(2)式を得る。ただし、カメラ2の焦点距離をf、右カメラ2aと左カメラ2bとの距離をB、対象物体の奥行き方向の範囲をαとする。
B×f/(L+α)<Zr<B×f/(L−α) …(2)
この対象距離画像生成手段15では、前記(2)式の範囲の視差に対応する画素をエッジ画像から抽出した対象距離画像を生成する。
なお、この対象距離画像の生成は、基準カメラ(右カメラ2a)で撮像された撮像画像(原画像)又は距離情報生成手段11で生成された距離画像から、対象距離(視差の範囲)に対応する画素位置のみの画素を抽出することとしてもよい。
ここで、図13を参照(適宜図2参照)して、対象距離設定手段14及び対象距離画像生成手段15で、検出対象となる移動体が存在する距離に対応する画像(対象距離画像)を生成する手順について説明する。図13(a)は、距離画像D及び差分画像DI(図12)に基づいて、視差(距離)と動きのある画素を累計した動き量(画素数)との関係を示したグラフである。図13(b)は、エッジ画像ED(図11)から対象距離の画像のみを抽出した対象距離画像TDを示している。
図13(a)に示すように、距離画像D(図12)の視差(距離)と動き量(画素数)との関係をグラフ化すると、視差(距離)が1m、2.2m、3mの位置で動き量がピークとなる。そこで、対象距離設定手段14は、動き量が最大となる視差(2.2m)に移動体が存在するものとし、その視差(2.2m)の前後(±α)の奥行き範囲に移動体が存在すると判定する。このαは、距離情報生成手段11から時系列に入力される距離画像の差分である。なお、このαの値は、移動体を人物と仮定して、カメラ2から2.2±αm(α=0.5m)の範囲に人物が存在すると判定することとしてもよい。
また、対象距離画像生成手段15は、図13(b)に示すように、エッジ画像生成手段13で生成されたエッジ画像から、距離情報生成手段11で生成された距離画像に基づいて、対象となる画素位置を判定して、対象距離±αmに存在する画素を抽出した対象距離画像TDを生成する。これによって、カメラ2から1m、3m離れた位置に存在している人物の画像を削除し、2.2±αm離れた位置に存在している人物のみをエッジ画像として抽出した対象距離画像TDを生成することができる。
図2に戻って、説明を続ける。
対象領域設定手段16は、対象距離画像生成手段15で生成された対象距離画像(対象距離に対応したエッジ画像)の垂直方向の画素数を累計し、その垂直方向の画素数の累計が最も多くなる位置を移動体の中心の水平位置であると特定して、その移動体を含んだ領域(対象領域)を設定するものである。ここでは、対象領域設定手段16は、ヒストグラム生成手段16aと、水平範囲設定手段16bと、垂直範囲設定手段16cとを備えている。
ヒストグラム生成手段16aは、対象距離画像の垂直方向の画素数を計測し、累計するものである。ここでは、ヒストグラム生成手段16aは、計測した垂直方向の画素数を累計することで、ヒストグラムを生成することとする。このようにヒストグラムを生成することで、ヒストグラムが最大となる位置に移動体の中心の水平位置が存在すると判定することが可能になる。なお、ヒストグラム生成手段16aは、ヒストグラムに対して平滑化処理を行うこととする。
水平範囲設定手段16bは、ヒストグラム生成手段16aで生成されたヒストグラムに基づいて、1つの移動体を含み、その移動体の輪郭を抽出するための対象となる領域(対象領域)の水平方向の範囲を設定するものである。ここでは、水平範囲設定手段16bは、ヒストグラム生成手段16aで生成された(平滑化された)ヒストグラムで、画素数が最大となる水平位置から所定範囲を移動体の水平方向の範囲として設定する。
ここで、図14及び図15を参照(適宜図1参照)して、対象領域設定手段16が、対象距離画像TDにおいて、1つ(1人)の移動体の領域(対象領域)における水平方向の範囲を設定する手順について説明する。図14は、対象距離画像における水平方向の座標毎に垂直方向へ画素数を計測した累計をヒストグラムで表した図である。なお、この図14では、ヒストグラムHIを対象距離画像TDに重畳させているが、これは、説明の都合上重畳させているだけである。図15は、ヒストグラムの平滑化処理の例を示す図であり、(a)が平滑化前、(b)が平滑化後のヒストグラムを示す。
まず、ヒストグラム生成手段16aは、図14に示すように、水平方向の座標毎に垂直方向へ画素数を計測し累計することで、対象距離画像TDに含まれる移動体が存在する領域において、水平方向の座標毎に画素数が累計されたヒストグラムHIを生成する。なお、図14のヒストグラムHIでは、局所的にピークP1が現れているものとする。
そして、ヒストグラム生成手段16aは、図15に示すように、ヒストグラムHIに対して平滑化処理を行う。
具体的には、SxをヒストグラムHIにおける注目している座標xの画素数、Sx′を平滑化後のヒストグラムHI′の座標xの画素数、x0を正の定数として、以下の(3)式により平滑化を行う。
Figure 0004328286
ここで、f(n)はnの関数であるが、定数としてもよい。そして、以下の(4)式のように、f(n)=|x−n|とすれば、座標xから距離(座標)が近い座標nの画素数Snほど重く扱うことになるので、もとのヒストグラムHIの特徴を残したまま平滑化後のヒストグラムHI′を生成することができる。
Figure 0004328286
この処理により、図15(a)に示すようなヒストグラムHIは、図15(b)に示すような、平滑化されたヒストグラムHI′とすることができる。このとき、ヒストグラムHIにおいて、局所的に現れていたピークP1は、ピークP1′のように低くなる。
また、前記した(3)式又は(4)式による平滑化処理において、以下の(5)式を条件とするのが望ましい。
Figure 0004328286
この(5)式の条件によれば、注目している座標xの右側(xが大きい側)又は左側(xが小さい側)のヒストグラムHIの画素数Sxがすべて“0”の場合に、平滑化後の画素数Sx′を“0”にするので、ヒストグラムHIの左右端の裾が広がらないようにすることができる。例えば、図15(b)の破線のようにはヒストグラムHIの裾が広がらず、実線のようになる。
これにより、隣り合う人物のヒストグラムHIが、平滑化の処理によりつながってしまうことを防ぐことができる。
そして、水平範囲設定手段16bは、ヒストグラム生成手段16aで生成されたヒストグラムに基づいて、1つの移動体を含んだ水平方向の範囲を設定する。
具体的には、図15(b)で説明した平滑化後のヒストグラムHI′において、最も画素数Sx′が大きい座標x(例えば、図15(b)におけるx1)を、1つの移動体の中心位置とし、その左右両側の一定範囲(例えば、図15(b)におけるβ)を対象領域の水平方向の範囲として設定する。このβは、人物が手を挙げた場合も含まれるように、人物の幅に相当する画素数か、それよりやや広めとすることができる。さらに、この範囲内で、ヒストグラムが最小となる水平位置(座標x)を検出する。この最小となる水平位置を、一人の人物の左右端とする。
また、移動体を抽出する水平方向の範囲を設定する場合、移動体の移動方向を考慮することが望ましい。例えば、水平範囲設定手段16bは、時刻t−2の対象距離画像から生成したヒストグラムによって求められた移動体の中心位置と、時刻t−1の対象距離画像から生成したヒストグラムによって求められた移動体の中心位置とに基づいて、移動体の移動ベクトルを求め、その移動ベクトルとカメラ2の視線方向とのなす角度が45°未満の場合は、例えば、中心の位置±(0.5〜0.6)mを、人物を検出するための水平範囲とする。また、移動ベクトルとカメラ2の視線方向とのなす角度が45°以上の場合は、例えば、中心位置±(0.2〜0.3)mを、人物を検出するための水平範囲とする。これは、角度が45°以上の場合は、人物がカメラ2の前を横切っていると考えられるからである。
また、対象領域の水平方向の範囲は、例えば、図示していないが、カメラ2の水平画角をθh、カメラ2から対象とする移動体までの距離をL、対象距離画像の横方向の解像度をXとすると、対象領域の幅の半分(移動体の中心からの距離)を0.5(m)としたときの、対象距離画像上での水平画素数αHを、以下の(6)式で求めることで、水平方向の範囲を設定してもよい。
αH=(X/θh)tan-1(0.5/L) …(6)
図2に戻って、説明を続ける。
垂直範囲設定手段16cは、移動体の輪郭を抽出するための対象となる領域(対象領域)の垂直方向の範囲を設定するものである。ここでは、垂直範囲設定手段16cは、特定の長さ(例えば2m)を対象領域の垂直方向の範囲とする。
ここで、図16を参照(適宜図2参照)して、対象領域設定手段16(垂直範囲設定手段16c)が、対象距離画像において、1つ(1人)の移動体の領域(対象領域)における垂直方向の範囲を設定する手順について説明する。図16は、移動体が対象距離画像上のどの高さに位置するかを算出する手順を説明するための説明図である。この図16では、カメラ2が移動ロボット(図示せず)に組み込まれ、移動体Mと同じ床からある高さ(カメラ高)Hに位置しているときに、移動体Mが対象距離画像(a′、b′)上のどの高さに位置するかを示している。なお、図16(a)は、カメラ2のチルト角が0(°)の場合、図16(b)はカメラ2のチルト角がθT(≠0)の場合におけるカメラ2と移動体Mとの対応関係を示している。
まず、図16(a)を参照して、チルト角が0(°)の場合において、移動体Mが対象距離画像(a′)上で垂直方向のどの位置に存在するかを特定する方法について説明する。
ここで、カメラ2の垂直画角をθv、カメラ2から移動体Mまでの距離をL、対象距離画像(a′)の垂直方向の解像度をY、カメラ2の床からの高さ(カメラ高)をH、移動体Mの床からの仮想の高さを2(m)とする。このとき、カメラ2の光軸と、カメラ2から移動体Mの仮想の上端(床から2m)までを結んだ直線との角度θHは、以下の(7)式で表すことができる。
θH=tan-1((2−H)/L) …(7)
これにより、移動体Mの対象距離画像(a′)上での上端yTは、以下の(8)式で求めることができる。
T=Y/2−θHY/θv
=Y/2−(Y/θv)tan-1((2−H)/L) …(8)
また、カメラ2の光軸と、カメラ2から移動体Mの下端(床)までを結んだ直線との角度θLは、以下の(9)式で表すことができる。
θL=tan-1(H/L) …(9)
これにより、移動体Mの対象距離画像(a′)上での下端yBは、以下の(10)式で求めることができる。
B=Y/2+θLY/θv
=Y/2+(Y/θv)tan-1(H/L) …(10)
次に、図16(b)を参照して、チルト角がθT(≠0)の場合において、移動体Mが対象距離画像(b′)上で垂直方向のどの位置に存在するかを特定する方法について説明する。
ここで、カメラ2の垂直画角をθv、チルト角をθT、移動体Mまでの距離をL、対象距離画像の垂直方向の解像度をY、カメラ2の床からの高さ(カメラ高)をH、移動体Mの床からの仮想の高さを2(m)とする。このとき、カメラ2の光軸とカメラ2から移動体Mの仮想の上端(床から2m)までを結んだ直線との角度θHと、チルト角θTとの差分角度(θH−θT)は、以下の(11)式で表すことができる。
θH−θT=tan-1((2−H)/L) …(11)
これにより、移動体Mの対象距離画像(b′)上での上端yTは、以下の(12)式で求めることができる。
T=Y/2−θTY/θv−(θH−θT)Y/θv
=Y/2−θTY/θv−(Y/θv)tan-1((2−H)/L) …(12)
また、カメラ2の光軸とカメラ2から移動体Mの下端(床)までを結んだ直線との角度θLと、チルト角θTとの加算角度(θL+θT)は、以下の(13)式で表すことができる。
θL+θT=tan-1(H/L) …(13)
これにより、移動体Mの対象距離画像(b′)上での下端yBは、以下の(14)式で求めることができる。
B=Y/2−θTY/θv+(θL+θT)Y/θv
=Y/2−θTY/θv+(Y/θv)tan-1(H/L) …(14)
このように求めた対象距離画像(a′又はb′)の上端yT及び下端yBによって、対象領域の垂直方向の範囲が設定される。
なお、移動ロボット(図示せず)が階段等を昇降し、移動体Mと同一の床に存在しない場合は、移動ロボット本体のエンコーダ等によって昇降量を検出し、その昇降量を移動体Mの床からの高さに対して加算又は減算することで、移動体Mの対象距離画像(a′又はb′)における垂直方向の位置を特定することができる。あるいは、移動ロボットに地図情報を保持しておき、移動体Mの方向及び距離で特定される床の高さを、その地図情報から取得することとしてもよい。
図2に戻って、説明を続ける。
輪郭抽出手段17は、対象距離画像生成手段15で生成された対象距離画像において、対象領域設定手段16で設定した移動体の領域(対象領域)内で、既知の輪郭抽出技術を用いて移動体の輪郭の抽出を行うものである。
ここで、既知の輪郭抽出としては、例えば、SNAKESと呼ばれる動的輪郭モデルを用いることができる。ここで、SNAKESとは、閉曲線を予め定義したエネルギーを最小化するように収縮変形させることにより、物体の輪郭を抽出する手法である。ここでは、移動体の領域(対象領域)内で、エネルギーを算出するための初期値を設定できるため、輪郭抽出のための計算量を軽減させることができる。
この輪郭抽出手段17は、抽出した輪郭(輪郭情報)を、頭部領域設定手段20(図1参照)に出力する。これによって、例えば、図17に示したように、対象距離画像TDの中で移動体が1つ(1人)に限定された対象領域T内で輪郭Oを抽出することができ、移動体の概略の位置を特定することができる。
<頭部領域設定手段20>
次に、図3を参照して、頭部領域設定手段20の構成について説明する。図3は、本発明に係る顔領域推定装置に含まれる頭部領域設定手段の構成を示したブロック図である。図3に示すように、頭部領域設定手段20は、移動体検出手段10(図1参照)で検出された移動体の輪郭及び対象距離画像に基づいて、移動体を人物と仮定したときの頭部領域を設定する。ここでは、頭部領域設定手段20は、頭部探索領域設定手段21と、ヒストグラム生成手段22と、垂直範囲設定手段23と、水平範囲設定手段24とを備えている。
頭部探索領域設定手段21は、輪郭の上部の画素位置を基準として、予め定めた範囲の領域を人物の頭部を探索するための領域(頭部探索領域)として設定するものである。
この頭部探索領域設定手段21は、例えば、図18に示すように、対象距離画像TDにおいて、輪郭Oにおける重心Gの座標を(xG,yG)とし、重心GのX座標における最上端の輪郭OのY座標をyUとしたとき、頭部探索領域HSの垂直方向の範囲として、下限をyU又はyUから所定距離(例えば、0.2m)下方とし、上限を特定の大きさ(例えば2m)に対応する位置に設定する。なお、この上限には、図16で説明した対象距離画像(a′又はb′)上での上端yTの位置を用いることができる。
なお、頭部探索領域の下限は、輪郭の精度によって異なる。例えば、人物の頭部まで忠実に輪郭を抽出することができる場合であれば、重心GのX座標における最上端の輪郭OのY座標から、所定距離(例えば、0.2m)下方とし、人物の頭部を輪郭として抽出できない場合は、重心GのX座標における最上端の輪郭OのY座標を下限とする。なお、輪郭の精度が不安定な場合は、最上端の輪郭OのY座標から、所定距離下方を下限とするのが望ましい。
また、頭部探索領域HSの水平方向の範囲は、重心GのY座標を中心に、例えば、左右±0.2(m)の範囲に設定する。
この頭部探索領域設定手段21で設定された頭部探索領域HSは、ヒストグラム生成手段22に出力される。
ヒストグラム生成手段22は、対象距離画像において、頭部探索領域設定手段21で設定された頭部探索領域の範囲内で、垂直方向の座標毎に、水平方向の画素数を計測し、累計するものである。ここでは、ヒストグラム生成手段22は、計測した水平方向の画素数を累計することで、ヒストグラムを生成することとする。このヒストグラムにおいて、画素数が累計されている垂直方向の座標には、人物が存在するとみなすことができる。
なお、ヒストグラム生成手段22は、図2で説明したヒストグラム生成手段16aと同様、生成したヒストグラムを平滑化することが望ましい。
具体的には、Syをヒストグラムにおける注目している座標yの画素数、Sy′を平滑化後のヒストグラムの座標yの画素数、y0を正の定数として、以下の(15)式により平滑化を行う。なお、f(n)はnの関数であるが、定数としてもよい。
Figure 0004328286
垂直範囲設定手段23は、ヒストグラム生成手段22で生成されたヒストグラム(水平方向の画素数)に基づいて、頭部領域の垂直方向の範囲を設定するものである。ここでは、垂直範囲設定手段23は、水平方向の画素数が予め定めた閾値よりも多い垂直方向の座標において、最上点の座標を頭部領域の上端とする。また、垂直範囲設定手段23は、頭部領域の上端から、特定の長さ(例えば0.3m)だけ下の座標を頭部領域の下端とする。
水平範囲設定手段24は、頭部探索領域の範囲内で頭部領域の水平方向の範囲を設定するものである。ここでは、水平範囲設定手段24は、輪郭Oにおける重心GのX座標(図18参照)を中心として、特定の長さ(例えば0.2m)を頭部領域の水平方向の範囲とする。
ここで、図19を参照(適宜図3参照)して、頭部探索領域において頭部領域を設定する手順について説明する。図19は、頭部探索領域において頭部領域を設定する手順を説明するための説明図である。
まず、ヒストグラム生成手段22は、図19(a)に示すように、頭部探索領域HSにおいて、水平方向の画素数を計測し累計したヒストグラムHIHSを生成する。そして、垂直範囲設定手段23は、画素数が累計されている垂直方向の座標で、最上点の座標を頭部領域の上端とする。なお、ここでは、ノイズ等を考慮し、予め定めた閾値以上となる画素数が累計されている垂直方向の座標の最上点Toを、頭部領域の上端とする。
そして、垂直範囲設定手段23は、図19(b)に示すように、最上点Toから0.3mだけ下の座標を頭部領域HDの下端とする。
さらに、水平範囲設定手段24は、輪郭の重心のX座標を中心に、0.2mの範囲を頭部領域HDの水平方向の範囲とする。
このように設定された頭部領域HD(頭部領域の位置情報)は、顔領域抽出手段30(図1参照)に出力される。
<顔領域抽出手段30>
次に、図4を参照して、顔領域抽出手段30の構成について説明する。図4は、本発明に係る顔領域推定装置に含まれる顔領域抽出手段の構成を示したブロック図である。図4に示すように、顔領域抽出手段30は、カメラ2(図1参照)で撮像された撮像画像を参照して、頭部領域設定手段20で設定された頭部領域において、肌色の領域である顔領域を抽出する。ここでは、顔領域抽出手段30は、HLS閾値設定手段31と、RGB閾値設定手段32と、肌色領域抽出手段33とを備えている。
HLS閾値設定手段31は、撮像画像の頭部領域内において、HLS色空間で、最も多く分布する色領域における色相(Hue)、彩度(Saturation)及び明度(Lightness)のそれぞれの範囲を閾値として設定するものである。ここで設定された閾値は、後記する肌色領域抽出手段33において、撮像画像から肌色領域を抽出する際の基準として使用される。
ここでは、HLS閾値設定手段31は、色相ヒストグラム生成手段311aと、色相閾値設定手段311bと、彩度ヒストグラム生成手段312aと、彩度閾値設定手段312bと、明度ヒストグラム生成手段313aと、明度閾値設定手段313bと、彩度判定手段314とを備えている。
色相ヒストグラム生成手段311aは、撮像画像の頭部領域内において、色の色合いを示す色相値毎に画素数を計測し、累計するものである。なお、色相は、色相環上で赤を基準として反時計回りに0〜360°の値で表すことができる。そこで、ここでは、色相ヒストグラム生成手段311aは、色相値として、色相環における位置(0〜360°)毎に画素数を累計することで、ヒストグラム(色相ヒストグラム)を生成する。この色相ヒストグラムによって、頭部領域内において、どの色相値が多く分布しているのかを把握することができる。
色相閾値設定手段311bは、色相ヒストグラム生成手段311aで累計された画素数が予め定めた範囲内で最多画素数となる色相範囲の上限値及び下限値を色相閾値として設定するものである。ここでは、色相閾値設定手段311bは、色相ヒストグラム生成手段311aで生成された色相ヒストグラムにおいて、予め定めた範囲(色相閾値幅)内で、最も画素数が多くなる範囲を探索することで、色相閾値を設定する。ここで設定された色相閾値は、肌色領域抽出手段33に出力される。
彩度ヒストグラム生成手段312aは、撮像画像の頭部領域内において、色の鮮やかさを示す彩度値毎に画素数を計測し、累計するものである。なお、彩度は、色相で表した色合いの強弱のことで、彩度値が高ければ鮮やかに、低ければ濁った色(灰色)となる。また、彩度は、その強弱を0〜100%の値で表すことができる。そこで、ここでは、彩度ヒストグラム生成手段312aは、彩度値として、0〜100%毎に画素数を累計することで、ヒストグラム(彩度ヒストグラム)を生成する。この彩度ヒストグラムによって、頭部領域内において、どの彩度値が多く分布しているのかを把握することができる。
なお、彩度ヒストグラム生成手段312aは、HLS肌色抽出手段33aから出力される、頭部領域内における色相閾値の範囲に含まれる画素(顔候補画素)において、彩度値毎に画素数を計測することとする。これによって、累計を行う画素数を減らし、演算速度を早めることができる。
彩度閾値設定手段312bは、彩度ヒストグラム生成手段312aで累計された画素数が予め定めた範囲内で最多画素数となる彩度範囲の上限値及び下限値を彩度閾値として設定するものである。ここでは、彩度閾値設定手段312bは、彩度ヒストグラム生成手段312aで生成された彩度ヒストグラムにおいて、予め定めた範囲(彩度閾値幅)内で、最も画素数が多くなる範囲を探索することで、彩度閾値を設定する。ここで設定された彩度閾値は、彩度判定手段314及び肌色領域抽出手段33に出力される。
明度ヒストグラム生成手段313aは、撮像画像の頭部領域内において、色の明暗を示す明度値毎に画素数を計測し、累計するものである。なお、明度は、最も明るい状態で白、最も暗い状態で黒となる。また、明度は、最も暗い状態から最も明るい状態までを0〜100%の値で表すことができる。そこで、ここでは、明度ヒストグラム生成手段313aは、明度値として、0〜100%毎に画素数を累計することで、ヒストグラム(明度ヒストグラム)を生成する。この明度ヒストグラムによって、頭部領域内において、どの明度値が多く分布しているのかを把握することができる。
なお、明度ヒストグラム生成手段313aは、HLS肌色抽出手段33aから出力される、頭部領域内における色相閾値及び彩度閾値の範囲に含まれる画素(顔候補画素)において、明度値毎に画素数を計測することとする。これによって、累計を行う画素数を減らし、演算速度を早めることができる。
明度閾値設定手段313bは、明度ヒストグラム生成手段313aで累計された画素数が予め定めた範囲内で最多画素数となる明度範囲の上限値及び下限値を明度閾値として設定するものである。ここでは、明度閾値設定手段313bは、明度ヒストグラム生成手段313aで生成された明度ヒストグラムにおいて、予め定めた範囲(明度閾値幅)内で、最も画素数が多くなる範囲を探索し、明度閾値を設定する。ここで設定された明度閾値は、肌色領域抽出手段33に出力される。
ここで図20を参照(適宜図4を参照)して、HLS閾値設定手段31において、色相閾値、彩度閾値及び明度閾値を設定する手法について説明する。図20は、色相、彩度及び明度の各ヒストグラムから色相閾値、彩度閾値及び明度閾値を設定する手法を示した図であって、(a)は色相閾値、(b)は彩度閾値、(c)は明度閾値を設定する手法を示している。
まず、HLS閾値設定手段31は、色相ヒストグラム生成手段311aによって、図20(a)に示すように、頭部領域HD(図19参照)内において、色相値毎に画素数を計測し、累計することで、色相ヒストグラムHIHを生成する。そして、色相閾値設定手段311bによって、0〜360°の範囲で、予め定めた範囲の閾値幅(色相閾値幅WH)でスライドさせながら、色相閾値幅WHにおける画素数が最多となる位置を探索する。そして、この画素数が最多となった色相閾値幅WHの下限値HL及び上限値HHを色相閾値として設定する。
また、HLS閾値設定手段31は、彩度ヒストグラム生成手段312aによって、図20(b)に示すように、頭部領域HD(図19参照)内において、彩度値毎に画素数を計測し、累計することで、彩度ヒストグラムHISを生成する。そして、彩度閾値設定手段312bによって、0〜100%の範囲で、予め定めた範囲の閾値幅(彩度閾値幅WS)でスライドさせながら、彩度閾値幅WSにおける画素数が最多となる位置を探索する。そして、この画素数が最多となった彩度閾値幅WSの下限値SL及び上限値SHを彩度閾値として設定する。
また、明度閾値設定手段313bも、彩度閾値設定手段312bと同様に、図20(c)に示すように、明度閾値幅WLで最多画素数となる明度閾値幅WLの下限値LL及び上限値LHを明度閾値として設定する。
図4に戻って、説明を続ける。
彩度判定手段314は、彩度閾値設定手段312bで設定された彩度閾値に基づいて、撮像画像の彩度の高低を判定するものである。
ここで、撮像画像が彩度の低い画像であったとすると、その画像は色相に関係なく灰色に近い色となってしまい、色相値によって肌色を抽出することは困難となる。そこで、彩度判定手段314は、彩度の高低に基づいて、HLS色空間による色相閾値、彩度閾値及び明度閾値を、肌色を抽出するための閾値として使用することが適当であるかどうかを判定する。具体的には、彩度判定手段314は、彩度閾値の下限値SL(図20参照)が、“0”であった場合、彩度が低いと判定する。
なお、ここでは、彩度閾値の下限値が、“0”であるかどうかで、彩度の高低を判定しているが、予め閾値を設け、下限値がその閾値以下であった場合に彩度が低いと判定することとしてもよい。この彩度判定手段314による彩度の判定結果は、RGB閾値設定手段32と、肌色領域抽出手段33に出力される。
RGB閾値設定手段32は、撮像画像の頭部領域内において、RGB色空間で、最も多く分布する色領域における赤色(Red)、緑色(Green)及び青色(Blue)のそれぞれの濃度の範囲を閾値として設定するものである。なお、このRGB閾値設定手段32は、HLS閾値設定手段31の彩度判定手段314における彩度の高低の判定結果で、彩度が低いと判定された場合に動作する。
ここでは、RGB閾値設定手段32は、赤色ヒストグラム生成手段321aと、赤色閾値設定手段321bと、緑色ヒストグラム生成手段322aと、緑色閾値設定手段322bと、青色ヒストグラム生成手段323aと、青色閾値設定手段323bとを備えている。
赤色ヒストグラム生成手段321aは、撮像画像の頭部領域内において、赤色の濃度毎に画素数を計測し、累計するものである。なお、赤色の濃度値は、階調値(例えば、256階調)、又は、最多階調値を100%としたときの相対値(0〜100%)で表すことができる。そこで、ここでは、赤色ヒストグラム生成手段321aは、赤色の相対値毎に画素数を累計することで、ヒストグラム(赤色ヒストグラム)を生成する。この赤色ヒストグラムによって、頭部領域内において、どの赤色の濃度値が多く分布しているのかを把握することができる。
赤色閾値設定手段321bは、赤色ヒストグラム生成手段321aで計測された画素数が予め定めた範囲内で最多画素数となる赤色範囲の上限値及び下限値を赤色閾値として設定するものである。ここでは、赤色閾値設定手段321bは、赤色ヒストグラム生成手段321aで生成された赤色ヒストグラムにおいて、予め定めた範囲(赤色閾値幅)内で、最も画素数が多くなる範囲を探索することで、赤色閾値を設定する。ここで設定された赤色閾値は、肌色領域抽出手段33に出力される。
緑色ヒストグラム生成手段322a及び青色ヒストグラム生成手段323aは、赤色ヒストグラム生成手段321aにおいて、計測対象となる色が赤色から、緑色又は青色に代わっているだけであるので、説明を省略する。
また、緑色閾値設定手段322b及び青色閾値設定手段323bも、赤色閾値設定手段321bにおいて、対象となる色が赤色から、緑色又は青色に代わっているだけであるので、説明を省略する。
なお、RGB閾値設定手段32は、HLS閾値設定手段31と同様に、各色の閾値を設定する段階で、頭部領域からその閾値の範囲に含まれる画素(顔候補画素)を抽出することで、ヒストグラムを生成する際の対象画素を限定することとしてもよい。
肌色領域抽出手段33は、HLS閾値設定手段31で設定された色相閾値、彩度閾値及び明度閾値、又は、RGB閾値設定手段32で設定された赤色閾値、緑色閾値及び青色閾値に基づいて、撮像画像の頭部領域において、各閾値の範囲に含まれる画素からなる肌色領域を抽出するものである。ここでは、肌色領域抽出手段33は、HLS肌色抽出手段33aと、RGB肌色抽出手段33bとを備えている。
HLS肌色抽出手段33aは、HLS閾値設定手段31で設定された色相閾値、彩度閾値及び明度閾値に基づいて、撮像画像の頭部領域内において、各閾値の下限値及び上限値の範囲に合致する画素を肌色の画素として抽出するものである。これによって、頭部領域内における肌色領域すなわち顔領域が抽出されたことになる。なお、HLS肌色抽出手段33aは、HLS閾値設定手段31の彩度判定手段314における彩度の高低の判定結果で、彩度が低いと判定されなかった場合に動作する。
なお、HLS肌色抽出手段33aは、HLS閾値設定手段31で、色相閾値、彩度閾値及び明度閾値が順次設定される段階で、順次撮像画像の頭部領域内において、対象となる画素(顔候補画素)を抽出し、HLS閾値設定手段31に出力することとする。これによって、HLS閾値設定手段31における閾値設定に要する演算コストを削減することができる。
RGB肌色抽出手段33bは、RGB閾値設定手段32で設定された赤色閾値、緑色閾値及び青色閾値に基づいて、撮像画像の頭部領域内において、各閾値の下限値及び上限値の範囲に合致する画素を肌色の画素として抽出するものである。なお、RGB肌色抽出手段33bは、HLS閾値設定手段31の彩度判定手段314における彩度の高低の判定結果で、彩度が低いと判定された場合に動作する。
なお、RGB肌色抽出手段33bは、HLS肌色抽出手段33aと同様に、赤色閾値、緑色閾値及び青色閾値が順次設定される段階で、順次撮像画像の頭部領域内において、対象となる画素(顔候補画素)を抽出し、RGB閾値設定手段32に出力することが望ましい。
このように、顔領域推定装置1を構成することで、図21に示すように、カメラ2が撮像した撮像画像CIから、頭部領域HDを設定し、その領域内で、肌色となる顔領域を抽出することができる。ここでは、その抽出された顔領域のみを抽出した顔領域画像FIを示している。
以上、一実施の形態として顔領域推定装置1の構成について説明したが、顔領域推定装置1は、一般的なコンピュータにプログラム(顔領域推定プログラム)を実行させ、コンピュータ内の演算装置や記憶装置を動作させることにより実現される。
また、ここでは、顔領域推定装置1の距離情報生成手段11が、2台のカメラ2で撮像した撮像画像に基づいて距離画像を生成したが、3台以上のカメラを用いて距離画像を生成することとしてもよい。例えば、3行3列に配置した9台のカメラで、中央に配置したカメラを基準カメラとして、他のカメラとの視差に基づいて距離画像を生成することで、移動体までの距離をより正確に測定することもできる。
また、ここでは、顔領域推定装置1の顔領域抽出手段30は、撮像画像の彩度が低い場合に、RGB色空間上で、肌色領域を抽出する構成とした。しかし、彩度が低くならない環境に限定して動作させる場合には、顔領域抽出手段30の彩度判定手段314、RGB閾値設定手段32及びRGB肌色抽出手段33bを構成から省略することができる。
[顔領域推定装置の動作]
次に、図5を参照(適宜図1参照)して、顔領域推定装置1の動作について説明する。図5は、本発明に係る顔領域推定装置の全体動作を示すフローチャートである。
まず、顔領域推定装置1は、移動体検出手段10によって、複数のカメラ2で撮像された撮像画像から、動きのある移動体を検出する(ステップS10;移動体検出ステップ)。なお、このステップS10では、撮像画像から移動体の輪郭を抽出するとともに、移動体が存在する距離に対応する画素からなる対象距離画像を生成する。
そして、顔領域推定装置1は、頭部領域設定手段20によって、ステップS10で抽出された移動体を人物とみなしたときの頭部領域を設定する(ステップS20;頭部領域設定ステップ)。なお、このステップS20では、輪郭の上部の画素位置を基準とした予め定めた範囲内において、対象距離画像の画素分布に基づいて、移動体を人物と仮定したときの頭部領域を設定する。
そして、顔領域推定装置1は、顔領域抽出手段30によって、ステップS20で設定された頭部領域において、肌色の領域を人物の顔領域として抽出する(ステップS30;顔領域抽出ステップ)。なお、このステップS30では、頭部領域において、最も多く分布する色相、彩度及び明度で示される色領域を、人物の顔(肌色)領域として仮定し抽出する。
以下、ステップS10の移動体(輪郭)検出処理、ステップS20の頭部領域設定処理、及び、ステップS30の顔領域抽出処理の動作について詳細に説明する。
<移動体(輪郭)検出処理>
最初に、図6及び図7を参照(適宜図2参照)して、図5のステップS10で説明した移動体(輪郭)検出処理の動作について説明する。図6及び図7は、移動体検出手段における移動体(輪郭)検出処理の動作を示すフローチャートである。
(撮像画像入力ステップ)
まず、移動体検出手段10は、2台のカメラ2から時系列に撮像画像を同期させて入力する(ステップS101)。ここでは、ある時刻tに右カメラ2a(基準カメラ)と左カメラ2bとから入力された撮像画像と、次の時刻t+Δtに右カメラ2a(基準カメラ)と左カメラ2bとから入力された撮像画像とに基づいて、移動体を抽出する。なお、以下のステップで用いられている距離画像Dt-1及びDt-2、対象距離画像TDt-2及びTDt-1は、時刻t−2及び時刻t−1の段階で生成されたものである。
(距離画像(距離情報)生成ステップ)
そして、移動体検出手段10は、距離情報生成手段11によって、時刻tに右カメラ2a(基準カメラ)と左カメラ2bとから入力された2枚の撮像画像から、移動体を含んだ撮像対象までの視差(距離)を埋め込んだ距離画像Dtを生成する(ステップS102)。
(差分画像(動き情報)生成ステップ)
さらに、移動体検出手段10は、動き情報生成手段12によって、右カメラ2a(基準カメラ)で時刻tと時刻t+Δtに撮像された2枚の撮像画像(基準撮像画像)の差分をとり、差のあった画素を画素値“1”、差のなかった画素を画素値“0”とした差分画像DItを生成する(ステップS103)。
(エッジ画像生成ステップ)
また、移動体検出手段10は、エッジ画像生成手段13によって、右カメラ2a(基準カメラ)で時刻tに撮像された撮像画像(基準撮像画像)からエッジ画像EDtを生成する(ステップS104)。
(対象距離設定ステップ)
そして、移動体検出手段10は、対象距離設定手段14によって、ステップS102及びステップS103で生成した距離画像Dt及び差分画像DIt(時刻tと時刻t+Δtの差分画像)から、距離画像Dtで表された視差(距離)毎に、動きのあった画素数を累計し、その累計が最大となる距離を、距離画像Dtにおける検出対象となる移動体の対象距離dtとして設定する(ステップS105)。
(対象距離画像生成ステップ)
そして、移動体検出手段10は、対象距離画像生成手段15によって、ステップS104で生成したエッジ画像EDtから、対象距離dt±αの画素を抽出した対象距離画像TDtを生成する(ステップS106)。
このステップS106によって、顔領域推定装置1は、時刻tにおける距離画像距離画像Dtにおいて、移動体が存在する奥行き方向の範囲を設定することができる。
(対象領域設定ステップ)
そして、移動体検出手段10は、対象領域設定手段16のヒストグラム生成手段16aによって、ステップS106で生成した対象距離画像TDtの垂直方向(縦方向)の画素数を計測し、ヒストグラム化する(ステップS107)。なお、このステップS107においては、ヒストグラムを平滑化することが望ましい。
そして、移動体検出手段10は、対象領域設定手段16の水平範囲設定手段16bによって、時刻tの対象距離画像TDtにおいて、ヒストグラムが最大となる位置x1(図15参照)を中心に、所定左右領域を対象領域の水平範囲として設定する(ステップS108)。ここでは、人物を検出することとして、時刻t−2の対象距離画像TDt-2と、時刻t−1の対象距離画像TDt-1とでヒストグラムが最大となる位置を結んだ移動ベクトルを設定し、移動ベクトルとカメラ2の視線方向とのなす角度が45°未満の場合は、中心の位置x1±(0.5〜0.6)mを、人物を検出するための水平範囲とする。また、移動ベクトルとカメラ2の視線方向とのなす角度が45°以上の場合は、中心の位置x1±(0.2〜0.3)mを、人物を検出するための水平範囲とする。
さらに、移動体検出手段10は、対象領域設定手段16の垂直範囲設定手段16cによって、カメラ2から入力されるチルト角、床(設置面)からの高さ等のカメラパラメータに基づいて、対象距離画像TDtで対象領域の垂直(上下)方向の範囲を設定する(ステップS109)。
例えば、カメラ2のチルト角、床からの高さに基づいて、対象距離画像における画像中の床の位置(対象領域の下端)を求める。そして、カメラ2の画角と移動体までの距離とに基づいて、床から2mまでの範囲を画素数に換算することにより、対象領域の対象距離画像における床からの画素数を求める。これによって、対象距離画像における対象領域の上端を求めることができる。なお、この2mは、一例であって、他の長さ(高さ)であっても構わない。
(輪郭抽出ステップ)
また、移動体検出手段10は、輪郭抽出手段17によって、ステップS106で生成した対象距離画像TDtにおいて、ステップS108及びステップS109で設定した対象領域内で輪郭の抽出を行う(ステップS110)。例えば、対象領域内で動的輪郭モデル(SNAKES)を適用することによって輪郭の抽出を行う。
以上の動作によって、カメラ2から入力された撮像画像から、移動体を検出することができる。
<頭部領域設定処理>
次に、図8を参照(適宜図3参照)して、図5のステップS20で説明した頭部領域設定処理の動作について説明する。図8は、頭部領域設定手段における頭部領域設定処理の動作を示すフローチャートである。
(頭部探索領域設定ステップ)
まず、頭部領域設定手段20は、頭部探索領域設定手段21によって、輪郭の上部(上端)の画素位置を基準として、予め定めた範囲の領域を人物の頭部を探索するための領域(頭部探索領域)として設定する(ステップS201)。ここでは、頭部探索領域設定手段21は、輪郭の重心のX座標をx、その座標xにおける輪郭の最上端のY座標をyとした位置(x,y)を基準として、頭部探索領域の垂直方向の範囲を設定する。例えば、頭部探索領域の下限を、yから所定距離(例えば、0.2m)下方とし、上限は、特定の大きさ(例えば2m)に対応する位置に設定する。
(頭部垂直範囲設定ステップ)
そして、頭部領域設定手段20は、ヒストグラム生成手段22によって、対象距離画像において、頭部探索領域設定手段21で設定された頭部探索領域の範囲内で、垂直方向の座標毎に、水平方向の画素数を計測し、ヒストグラム化する(ステップS202)。なお、このステップS202においては、ヒストグラムを平滑化することが望ましい。
そして、頭部領域設定手段20は、垂直範囲設定手段23によって、ステップS202で生成されたヒストグラムにおいて、水平方向の画素数が予め定めた閾値よりも多い垂直方向の座標において、最上点の座標を頭部領域の上端とした所定の上下範囲を頭部領域の水平範囲とする。具体的には、上端から特定の長さ(例えば0.3m)だけ下の座標を頭部領域の下端とすることで、頭部領域の垂直範囲を設定する(ステップS203)。
(頭部水平範囲設定ステップ)
さらに、頭部領域設定手段20は、水平範囲設定手段24によって、輪郭における重心のX座標を中心として、所定の左右範囲を頭部領域の水平範囲とする。具体的には、重心のX座標を中心として、特定の長さ(例えば0.2m)を頭部領域の水平範囲として設定する(ステップS204)。
以上の動作によって、カメラ2(図1)から入力された撮像画像のどこに人物の頭部領域が存在するかが特定されることになる。
<顔領域抽出処理>
次に、図9及び図10を参照(適宜図4参照)して、図5のステップS30で説明した顔領域抽出処理の動作について説明する。図9及び図10は、顔領域抽出手段における顔領域抽出処理の動作を示すフローチャートである。
(色相閾値設定ステップ)
まず、顔領域抽出手段30は、HLS閾値設定手段31の色相ヒストグラム生成手段311aによって、撮像画像の頭部領域内において、色相値毎に画素数を計測し、ヒストグラム化することで、色相ヒストグラムを生成する(ステップS301)。
続けて、顔領域抽出手段30は、色相閾値設定手段311bによって、色相ヒストグラムにおいて、予め定めた範囲(色相閾値幅)内で、最も画素数が多くなる範囲を探索し、その探索結果である範囲の上限値及び下限値を色相閾値として設定する(ステップS302)。
(顔候補画素抽出ステップ)
そして、顔領域抽出手段30は、肌色領域抽出手段33のHLS肌色抽出手段33aによって、頭部領域内から、色相閾値の範囲に含まれる画素(顔候補画素)を抽出する(ステップS303)。
(彩度閾値設定ステップ)
そして、顔領域抽出手段30は、HLS閾値設定手段31の彩度ヒストグラム生成手段312aによって、ステップS303で抽出された顔候補画素において、彩度値毎に画素数を計測し、ヒストグラム化することで、彩度ヒストグラムを生成する(ステップS304)。
続けて、顔領域抽出手段30は、彩度閾値設定手段312bによって、彩度ヒストグラムにおいて、予め定めた範囲(彩度閾値幅)内で、最も画素数が多くなる範囲を探索し、その探索結果である範囲の上限値及び下限値を彩度閾値として設定する(ステップS305)。
(顔候補画素更新ステップ)
そして、顔領域抽出手段30は、HLS肌色抽出手段33aによって、顔候補画素から、彩度閾値の範囲に含まれる画素を抽出し、顔候補画素を更新する(ステップS306)。
(彩度判定ステップ)
ここで、顔領域抽出手段30は、彩度判定手段314によって、ステップS305で設定された彩度閾値に基づいて、撮像画像の彩度の高低を判定する。ここでは、彩度閾値の下限値が“0”でないかどうかを判定する(ステップS307)。
そして、彩度閾値の下限値が“0”でない場合(ステップS307でYes)、顔領域抽出手段30は、HLS色空間における肌色の抽出が可能であると判定し、ステップS308(図10)の明度閾値設定ステップに進む。
一方、彩度閾値の下限値が“0”である場合(ステップS307でNo)、顔領域抽出手段30は、HLS色空間における肌色の抽出が不可能であると判定し、ステップS311のRGB閾値設定ステップに進む。
(明度閾値設定ステップ)
彩度閾値の下限値が“0”でない場合、顔領域抽出手段30は、HLS閾値設定手段31の明度ヒストグラム生成手段313aによって、ステップS306で抽出された顔候補画素において、明度値毎に画素数を計測し、ヒストグラム化することで、明度ヒストグラムを生成する(ステップS308)。
続けて、顔領域抽出手段30は、明度閾値設定手段313bによって、明度ヒストグラムにおいて、予め定めた範囲(明度閾値幅)内で、最も画素数が多くなる範囲を探索し、その探索結果である範囲の上限値及び下限値を明度閾値として設定する(ステップS309)。
(肌色領域抽出ステップ)
そして、顔領域抽出手段30は、肌色領域抽出手段33のHLS肌色抽出手段33aによって、ステップS309で設定された明度閾値の範囲内の画素を肌色領域(顔領域)として抽出する(ステップS310)。なお、このステップS310において、色相閾値、彩度閾値及び明度閾値の範囲内の画素を、頭部領域から抽出すれば、顔領域を抽出することになるし、撮像画像全体から抽出すれば、顔以外の手等の肌色領域を抽出することが可能になる。
(RGB閾値設定ステップ)
ステップS307で彩度閾値の下限値が“0”であった場合、顔領域抽出手段30は、RGB閾値設定手段32によって、頭部領域内におけるRGBそれぞれの画素数を計測し、ヒストグラム化することで、RGBそれぞれのヒストグラムを生成する(ステップS311)。
なお、詳細には、赤色ヒストグラム生成手段321aによって、赤色の濃度毎に画素数を計測し、赤色ヒストグラムを生成する。また、緑色ヒストグラム生成手段322aによって、緑色の濃度毎に画素数を計測し、緑色ヒストグラムを生成する。さらに、青色ヒストグラム生成手段323aによって、青色の濃度毎に画素数を計測し、青色ヒストグラムを生成する。
そして、顔領域抽出手段30は、RGB閾値設定手段32によって、ステップS311で生成されたRGBそれぞれのヒストグラムにおいて、予め定めた範囲内で最大画素数となる上限値及び下限値を閾値として設定する(ステップS312)。
なお、詳細には、赤色閾値設定手段321bによって、赤色ヒストグラムにおいて、予め定めた範囲(赤色閾値幅)内で、最も画素数が多くなる範囲を探索し、その探索結果である範囲の上限値及び下限値を赤色閾値として設定する。また、緑色閾値設定手段322bによって、緑色ヒストグラムにおいて、予め定めた範囲(緑色閾値幅)内で、最も画素数が多くなる範囲を探索し、その探索結果である範囲の上限値及び下限値を緑色閾値として設定する。さらに、青色閾値設定手段323bによって、青色ヒストグラムにおいて、予め定めた範囲(青色閾値幅)内で、最も画素数が多くなる範囲を探索し、その探索結果である範囲の上限値及び下限値を青色閾値として設定する。
(肌色領域抽出ステップ)
そして、顔領域抽出手段30は、肌色領域抽出手段33のRGB肌色抽出手段33bによって、ステップS312で設定された閾値(赤色閾値、緑色閾値及び青色閾値)の範囲内の画素を肌色領域(顔領域)として抽出する(ステップS313)。
以上の各ステップによって、本実施の形態の顔領域推定装置1は、カメラから入力された撮像画像から、人物の顔の領域を推定して抽出することができる。なお、ここでは、ある時刻tにおいて人物の顔を推定したが、時々刻々と入力される撮像画像に基づいて、前記ステップ(ステップS10〜ステップS30)を動作させることで、例えば、顔領域推定装置1を備えた移動ロボット等が、人物の顔を検出し続けることができる。
本発明に係る顔領域推定装置の全体構成を示したブロック図である。 本発明に係る顔領域推定装置に含まれる移動体検出手段の構成を示したブロック図である。 本発明に係る顔領域推定装置に含まれる頭部領域設定手段の構成を示したブロック図である。 本発明に係る顔領域推定装置に含まれる顔領域抽出手段の構成を示したブロック図である。 本発明に係る顔領域推定装置の全体動作を示すフローチャートである。 移動体検出手段における移動体(輪郭)検出処理の動作を示すフローチャート(1/2)である。 移動体検出手段における移動体(輪郭)検出処理の動作を示すフローチャート(2/2)である。 頭部領域設定手段における頭部領域設定処理の動作を示すフローチャートである。 顔領域抽出手段における顔領域抽出処理の動作を示すフローチャート(1/2)である。 顔領域抽出手段における顔領域抽出処理の動作を示すフローチャート(2/2)である。 距離画像、エッジ画像及び差分画像の内容の一例を示す図である。 距離画像及び差分画像の内容の一例を示す図である。 視差(距離)毎の動き量(画素値)に基づいて、対象距離画像を生成するための手順を説明するための説明図である。 対象距離画像における水平方向の座標毎に垂直方向へ画素数を計測した累計をヒストグラムで表した図である。 ヒストグラムの平滑化処理の例を示す図であり、(a)が平滑化前、(b)が平滑化後のヒストグラムを示す。 移動体が対象距離画像上のどの高さに位置するかを算出する手順を説明するための説明図である。 対象距離画像の対象領域で輪郭を抽出した例を示す図である。 対象距離画像に頭部探索領域を設定する例を示す図である。 頭部探索領域において頭部領域を設定する手順を説明するための説明図である。 色相、彩度、明度の各ヒストグラムから色相閾値、彩度閾値及び明度閾値を設定する手法を示した図であって、(a)は色相閾値、(b)は彩度閾値、(c)は明度閾値を設定する手法を示している。 撮像画像から顔領域を抽出した例を示す図である。
符号の説明
1 顔領域推定装置
2 カメラ
10 移動体検出手段
11 距離情報生成手段
12 動き情報生成手段
13 エッジ画像生成手段
14 対象距離設定手段
15 対象距離画像生成手段
16 対象領域設定手段
17 輪郭抽出手段
20 頭部領域設定手段
30 顔領域抽出手段
31 HLS閾値設定手段
32 RGB閾値設定手段
33 肌色領域抽出手段

Claims (5)

  1. 複数のカメラで移動体を撮像した複数の撮像画像から、当該撮像画像内に含まれる人物の顔領域を推定する顔領域推定装置であって、
    前記複数の撮像画像の視差に基づいて、前記移動体までの距離を距離情報として生成する距離情報生成手段と、
    前記複数のカメラの中の少なくとも1つのカメラから、時系列に入力される撮像画像の差分に基づいて、前記移動体の動きを動き情報として生成する動き情報生成手段と、
    前記距離情報及び前記動き情報に基づいて、前記移動体が存在する対象距離を設定する対象距離設定手段と、
    前記距離情報に基づいて、前記対象距離に対応する画素からなる対象距離画像を生成する対象距離画像生成手段と、
    前記対象距離画像内に、少なくとも前記対象距離設定手段で設定された対象距離に対応して、前記移動体の領域を含んだ対象領域を設定する対象領域設定手段と、
    この対象領域設定手段で設定された対象領域から輪郭を抽出する輪郭抽出手段と、
    この輪郭抽出手段で抽出された輪郭の上部の画素位置を基準とした予め定めた範囲に対応する前記対象距離画像の画素分布に基づいて、前記移動体を人物と仮定したときの頭部領域を設定する頭部領域設定手段と、
    この頭部領域設定手段で設定された頭部領域に対応する前記撮像画像の色分布に基づいて、当該撮像画像から前記人物の顔領域を抽出する顔領域抽出手段と、を備え
    前記顔領域抽出手段は、
    前記頭部領域内において、色相、彩度及び明度の各値毎に、予め定めた範囲内で前記値に対応する画素の累計が最多となる色相範囲、彩度範囲及び明度範囲の上限値及び下限値を、それぞれ色相閾値、彩度閾値及び明度閾値として設定するHLS閾値設定手段と、
    前記頭部領域内において、光の3原色である赤色、緑色及び青色の各濃度値毎に、予め定めた範囲内で前記濃度値に対応する画素の累計が最多となる赤色範囲、緑色範囲及び青色範囲の上限値及び下限値を、それぞれ赤色閾値、緑色閾値及び青色閾値として設定するRGB閾値設定手段と、を備え、
    前記彩度閾値が予め定めた値以下である場合に、前記赤色閾値、前記緑色閾値及び前記青色閾値の範囲内に含まれる画素からなる領域を前記顔領域とし、それ以外である場合に、前記色相閾値、前記彩度閾値及び前記明度閾値の範囲内に含まれる画素からなる領域を前記顔領域とすることを特徴とする顔領域推定装置。
  2. 前記撮像画像の各画素の色情報又は濃淡情報に基づいて、その撮像画像のエッジを抽出したエッジ画像を生成するエッジ画像生成手段を備え、
    前記距離画像生成手段が、前記距離情報に基づいて、前記対象距離に対応する前記エッジ画像の画素を抽出して、前記対象距離画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の顔領域推定装置。
  3. 前記頭部領域設定手段は、前記対象距離画像における前記輪郭の上部の画素位置を基準とした予め定めた範囲内において、垂直方向の座標毎に水平方向の画素を累計し、その水平方向の画素数に基づいて、前記頭部領域の垂直方向の範囲を設定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の顔領域推定装置。
  4. 複数のカメラで移動体を撮像した複数の撮像画像から、当該撮像画像内に含まれる人物の顔領域を推定する顔領域推定方法であって、
    前記複数の撮像画像の視差に基づいて、前記移動体までの距離を距離情報生成手段により距離情報として生成する距離情報生成ステップと、
    前記複数のカメラの中の少なくとも1つのカメラから、時系列に入力される撮像画像の差分に基づいて、前記移動体の動きを動き情報生成手段により動き情報として生成する動き情報生成ステップと、
    前記距離情報及び前記動き情報に基づいて、前記移動体が存在する対象距離を対象距離設定手段により設定する対象距離設定ステップと、
    前記距離情報に基づいて、前記対象距離に対応する画素からなる対象距離画像を対象距離画像生成手段により生成する対象距離画像生成ステップと、
    前記対象距離画像内に、少なくとも前記対象距離設定ステップで設定された対象距離に対応して、前記移動体の領域を含んだ対象領域を対象領域設定手段により設定する対象領域設定ステップと、
    この対象領域設定ステップで設定された対象領域から輪郭抽出手段により輪郭を抽出する輪郭抽出ステップと、
    この輪郭抽出ステップで抽出された輪郭の上部の画素位置を基準とした予め定めた範囲に対応する前記対象距離画像の画素分布に基づいて、頭部領域設定手段により前記移動体を人物と仮定したときの頭部領域を設定する頭部領域設定ステップと、
    この頭部領域設定ステップで設定された頭部領域に対応する前記撮像画像の色分布に基づいて、顔領域抽出手段により当該撮像画像から前記人物の顔領域を抽出する顔領域抽出ステップと、を含み、
    前記顔領域抽出ステップは、
    前記頭部領域内において、色相、彩度及び明度の各値毎に、予め定めた範囲内で前記値に対応する画素の累計が最多となる色相範囲、彩度範囲及び明度範囲の上限値及び下限値を、それぞれ色相閾値、彩度閾値及び明度閾値として設定するHLS閾値設定ステップと、
    前記頭部領域内において、光の3原色である赤色、緑色及び青色の各濃度値毎に、予め定めた範囲内で前記濃度値に対応する画素の累計が最多となる赤色範囲、緑色範囲及び青色範囲の上限値及び下限値を、それぞれ赤色閾値、緑色閾値及び青色閾値として設定するRGB閾値設定ステップと、を含み、
    前記彩度閾値が予め定めた値以下である場合に、前記赤色閾値、前記緑色閾値及び前記青色閾値の範囲内に含まれる画素からなる領域を前記顔領域とし、それ以外である場合に、前記色相閾値、前記彩度閾値及び前記明度閾値の範囲内に含まれる画素からなる領域を前記顔領域とすることを特徴とする顔領域推定方法。
  5. 複数のカメラで移動体を撮像した複数の撮像画像から、当該撮像画像内に含まれる人物の顔領域を推定するために、コンピュータを、
    前記複数の撮像画像の視差に基づいて、前記移動体までの距離を距離情報として生成する距離情報生成手段、
    前記複数のカメラの中の少なくとも1つのカメラから、時系列に入力される撮像画像の差分に基づいて、前記移動体の動きを動き情報として生成する動き情報生成手段、
    前記距離情報及び前記動き情報に基づいて、前記移動体が存在する対象距離を設定する対象距離設定手段、
    前記距離情報に基づいて、前記対象距離に対応する画素からなる対象距離画像を生成する対象距離画像生成手段、
    前記対象距離画像内に、少なくとも前記対象距離設定手段で設定された対象距離に対応して、前記移動体の領域を含んだ対象領域を設定する対象領域設定手段、
    この対象領域設定手段で設定された対象領域から輪郭を抽出する輪郭抽出手段、
    この輪郭抽出手段で抽出された輪郭の上部の画素位置を基準とした予め定めた範囲に対応する前記対象距離画像の画素分布に基づいて、前記移動体を人物と仮定したときの頭部領域を設定する頭部領域設定手段、
    この頭部領域設定手段で設定された頭部領域に対応する前記撮像画像の色分布に基づいて、当該撮像画像から前記人物の顔領域を抽出する顔領域抽出手段、として機能させ
    前記顔領域抽出手段は、
    前記頭部領域内において、色相、彩度及び明度の各値毎に、予め定めた範囲内で前記値に対応する画素の累計が最多となる色相範囲、彩度範囲及び明度範囲の上限値及び下限値を、それぞれ色相閾値、彩度閾値及び明度閾値として設定し、
    前記頭部領域内において、光の3原色である赤色、緑色及び青色の各濃度値毎に、予め定めた範囲内で前記濃度値に対応する画素の累計が最多となる赤色範囲、緑色範囲及び青色範囲の上限値及び下限値を、それぞれ赤色閾値、緑色閾値及び青色閾値として設定し、
    前記彩度閾値が予め定めた値以下である場合に、前記赤色閾値、前記緑色閾値及び前記青色閾値の範囲内に含まれる画素からなる領域を前記顔領域とし、それ以外である場合に、前記色相閾値、前記彩度閾値及び前記明度閾値の範囲内に含まれる画素からなる領域を前記顔領域とすることを特徴とする顔領域推定プログラム。
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