JP4328030B2 - フィルタ製造機のフィルタ用ウエブ皺付け装置 - Google Patents

フィルタ製造機のフィルタ用ウエブ皺付け装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はフィルタシガレットのフィルタを紙、不織布及びフィルムなどのウエブから製造するフィルタ製造機に係わり、より詳しくは前記ウエブに縦皺を形成したクレープウエブを得るためのフィルタ用ウエブ皺付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的にフィルタシガレットのフィルタはアセテート繊維のトウからなるフィルタ材料を巻紙により包込んで得られているが、そのアセテート繊維は高コスト、低濾過率及び低分解性である。
このような事情からフィルタ材料にアセテート繊維のトウに代えて、低コスト、高濾過率及び分解性に優れた紙、不織布及びフィルムなどのフィルタ用ウエブを使用することが考えられている。より詳しくは、そのウエブロールから繰出されるフィルタ用ウエブは、その繰出し過程にて、先ず一対の櫛歯ローラ、すなわち、一対のクレープローラを通過し、この際、これらクレープローラ相互の歯間に挟込まれることで、縦皺が付いたクレープウエブに形成される。この後、クレープウエブはアセテート繊維のトウの場合と同様に棒状に圧縮成形され、フィルタ材料して使用可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、クレープウエブがフィルタ材料として好適するには、つまり、そのフィルタ材料に所望の通気抵抗を与えるにはその縦皺を非常に細かくする必要がある。このため、一対のクレープローラにおける個々の歯は非常に薄く、その強度は弱い。
【0004】
このため、一対のクレープローラの下流側でのクレープウエブが破断したり、その走行が不安定になる等のクレープウエブの成形プロセス異常が発生すると、このような成形プロセス異常はクレープローラへのクレープウエブの巻付きをもたらす。このような巻付きはクレープローラ間へのクレープウエブの噛込みとなり、その歯を破損させてしまう。
【0005】
また、上述の巻付きが発生しなくても、クレープウエブが部分的に剥離するような成形プロセス異常が発生しても、この剥離したウエブ細片がクレープローラの歯溝に残ることでクレープローラ間に噛込み、その歯の破損を招いてしまう。上述したクレープローラの損傷を避けるために、従来は監視員がクレープウエブの成形プロセスを常時監視し、異常を視認した時点で、クレープローラの回転を直ちに停止するようにしているが、このような目視検査は監視員に過大なストレスを与えるばかりでなく、成形プロセスの異常検出に遅れをもたらし、クレープローラの損傷を確実に防止できない。
【0006】
本発明は上述の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、目視検査によらずクレープウエブの成形プロセス異常を迅速に検出でき、クレープローラの損傷を未然に防ぐことができるフィルタ製造機のフィルタ用ウエブ皺付け装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明のフィルタ製造機のフィルタ用ウエブ皺付け装置(請求項1)は、互いに離間可能に設けられ、フィルタ用ウエブをクレープウエブに形成する一対の櫛歯ローラと、クレープウエブの成形プロセス異常を検出した時点で、一対の櫛歯ローラを離間させるための離間信号を出力する検出器とを具備する。
【0008】
上述のフィルタ用ウエブ皺付け装置によれば、前述したような成形プロセス異常を検出すると、検出器が離間信号を出力する結果、一対の櫛歯ローラは直ちに離間される一方、同時に製造機の停止信号が出力され、数秒後に製造機が停止されることで、これら櫛歯ローラ間へのクレープウエブやウエブ細片の噛込みは確実に防止される。
【0009】
上述の検出器は、一対の櫛歯ローラの直下流にて繰出し経路を挟んで設けられ、繰出し経路からのクレープウエブの弛みを検出する一対の弛み検出センサを含む(請求項2)。具体的には、各弛み検出センサとして透過型の光電スイッチを使用できる。このような一対の弛み検出センサは、クレープウエブの破断やその不安定な走行に起因し、クレープウエブがその繰出し経路から外れて弛むと、この弛みを検出し、その検出信号を離間信号として出力する。
【0010】
また、検出器は、櫛歯ローラ毎に設けられ、その櫛歯ローラの歯溝内におけるウエブ細片の有無を検出する詰まり検出センサであってもよい(請求項3)。具体的には、各詰まりセンサは、櫛歯ローラの歯と噛合うような状態で、櫛歯ローラの径方向に移動自在な検出櫛と、この検出櫛の移動を検出するリミットスイッチとから構成することができる。このような詰まり検出センサは、クレープウエブから部分的に剥離したウエブ片が櫛歯ローラの歯溝に残っていると、そのウエブ片を直接的に検出し、その検出信号を離間信号として出力する。
【0011】
フィルタ用ウエブ皺付け装置は、一対の櫛歯ローラの下流にクレープウエブに所定の張力を付与するテンションローラをさらに含むことができ、このテンションローラはストレートな円筒からなっている(請求項4)。このようなテンションローラはクレープウエブの全幅に亘って良好に密着する。それゆえ、クレープウエブの走行速度が高速化しても、クレープウエブの両側部分がばたつくことはなく、クレープウエブの成形プロセスを安定させる。
【0012】
フィルタ用ウエブ皺付け装置は、各櫛歯ローラと組をなすクリーニングユニットをさらに備え、このクリーニングユニットは、櫛歯ローラの周面を部分的に覆うフードと、フード内に配置され、櫛歯ローラの歯溝に嵌合するスクレーパと、このスクレーパに向けて圧縮空気を噴出するエアノズルと、フード内を排気する排気手段とからなる(請求項5)。
【0013】
上述のクリーニングユニットによれば、櫛歯ローラの歯溝間に堆積するウエブの細粉や塵などの異物はスクレーパにより掻出されると同時に、エアノズルからの圧縮空気より吹飛ばされ、この後、フード内から空気とともに排出される。このようして櫛歯ローラの歯溝間がその回転毎に清掃されると、前述した細粉や塵などの堆積に起因するクレープウエブの噛込みもまた防止される。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1はフィルタ製造機を概略的に示し、フィルタ製造機は大きく分けてウエブ処理セクション2と、巻上げセクション4とから構成されている。ウエブ処理セクション2はウエブロールWRを備え、このウエブロールWRからはフィルタ用ウエブWが繰出し経路6に沿って繰出されている。ここで、フィルタ用ウエブWは紙、不織布又はフィルムからなる。
【0015】
繰出し経路6は複数のガイドローラ8から規定され、その上流部分にはダンサローラ10が配置されている。ダンサローラ10の下流には一対のフィードローラ12及び一対のクレープローラ14が順次配置され、そして、繰出し経路6の終端にトランペットガイド16が配置されている。フィードローラ12はその回転に伴い、ウエブロールWRからフィルタ用ウエブWを繰出し経路6に沿って繰出す。この後、フィルタ用ウエブWは一対のクレープローラ14を通過し、この通過に伴いフィルタ用ウエブWに縦皺が付けられ、そのウエブWはクレープウエブCWとして形成される。そして、クレープウエブCWはトランペットガイド16を通過し、この際、集束される。
【0016】
この後、クレープウエブCWは巻上げセクション4に送出され、この巻上げセクション4にて巻紙Pにより連続的に包込まれ、フィルタロッドFRとして成形される。すなわち、巻上げセクション4はシガレット製造機と同様な構成を有し、巻紙PはそのペーパロールPRからリザーバ18を介して巻上げセクション4に供給される。
【0017】
一方、巻上げセクション4は無端状のガニチャテープGを備え、このガニチャテープGは巻紙P及び集束されたクレープウエブCWの供給を受け、これらを一方向に走行させる。この走行過程にて、クレープウエブCWは巻紙Pとともにトング20を通過し、その横断面がほぼ真円となるように圧縮成形され、一方、巻紙PはクレープウエブCWを下側から包込むようなU字形に成形される。
【0018】
この後、巻紙Pの片側の側縁にはスプレーノズル22により糊が塗布され、そして、巻紙Pはいわゆるショートホルダ24を通過する過程にてクレープウエブCWを完全に包込み、これにより、フィルタロッドFRが成形される。このようにして成形されたフィルタロッドFRはヒータ26及びクーラ28を順次通過し、その巻紙Pの糊付け部分の加熱乾燥及び冷却が行われ、そして、切断ナイフ30により切断されて所定の長さのフィルタプラグFPが得られる。
【0019】
なお、巻上げセクション4には、フィルタロッドFRの成形不良が発生したとき、不良のフィルタロッドFRを巻上げセクション4から排除する排除装置を有し、この排除装置は切断ナイフ30の後に配置されている。
図2は前述した一対のクレープローラ14の周辺を示しており、上下のクレープローラ14は共に櫛歯ローラからなっている。より詳しくは、図3に示されるように各クレープローラ14の外周面には多数の周方向歯32がその軸線方向に所定の間隔を存して形成され、互いに噛合うようして配置されている。具体的には、各周方向歯32の厚み及びその間隔は0.3mm、0.7mmであり、そして、一対のクレープローラ14は、互いに噛み合う周方向歯32間の歯間隔が等間隔となるように、それらの軸方向位置が固定されている。
【0020】
また、周方向歯32の噛込み深さは、クレープウエブCWに形成すべき縦皺の深さに応じて設定すべきものであるため、一対のクレープローラ14はこれらの軸線間距離が調整可能となっている。
具体的には、下側のクレープローラ14はそのローラ軸の両端に下側軸受を備え、これら下側軸受はフレームに固定される一方、水平且つ平坦な上面を有する。一方、上側のクレープローラ14のローラ軸にもその両端に上側軸受を備え、これら上側軸受はその両側部にスライド溝を有し、これらスライド溝にフレームのレール部分が嵌合され、これらレール部分に沿って上下に摺動自在となっている。そして、上側軸受はその下面が傾斜しており、上側軸受の下面と下側軸受の上面との間は楔通路をそれぞれ形成し、各楔通路に楔が差し込まれている。各楔は送りねじを介してモータに連結され、モータつまり送りねじの正逆回転により楔通路内をその通路方向に移動可能となっている。このような楔の移動は上側軸受及び下側軸受の軸線間、つまり、一対のクレープローラ14の軸線間の距離を可変し、これにより、前述した周方向歯32の噛込み深さが調整される。
【0021】
さらに、上側のクレープローラ14の上側軸受は、復動型のエアシリンダからなるリフト装置34(図2参照)に連結されている。フィルタ製造機の運転中、リフト装置34,即ち、そのエアシリンダは上側軸受を楔を介して下側軸受に押圧し、一対のクレープローラ14間の軸線間距離を一定に保持し、一方、エアシリンダが収縮されると、エアシリンダは上側のクレープローラ14を上方に引き上げ、下側のクレープローラ14から瞬時に離間させる。
【0022】
なお、一対のクレープローラ14はそのローラ軸が互いに噛合う駆動ギヤ(図示しない)を介して接続され、これら駆動ギヤは動力の伝達を受けて回転される。フィードローラ12及び一対のクレープローラ14は同一の駆動モータからの動力を受け、それぞれ無段変速機を介して回転される。すなわち、フィードローラ12とクレープローラ14間にてフィルタ用ウエブWに伸び縮みが発生するので、フィードローラ12の速度設定を手動で行うことで、フィルタ用ウエブWの安定した供給状態が確保されるようになっている。
【0023】
フィードローラ12からのフィルタ用ウエブWがクレープローラ14間を通過する際、フィルタ用ウエブWは一対のクレープローラ14にて、その互いに噛合う周方向歯32間にて挟付けられ、その全面に縦皺が形成され、これにより、クレープウエブCWとなる。
一対のクレープローラ14の前方にはテンションローラ36が配置されており、一対のクレープローラ14間から送出されたクレープウエブCWはテンションローラ36に案内された後、繰出し経路6の下流側に導かれている。ここで、図4に示されているようにクレープウエブCWはその皺付け加工により、その幅がフィルタ用ウエブWよりも広がり、また縦方向の伸びもまた大きくなる。このため、巻上げセクション4でのクレープウエブCWの走行速度に対して巻上げセクション4に向かうクレープウエブCWの速度を制御し、その張力を一定に維持するためにテンションローラ38が設置されている。
【0024】
具体的には、テンションローラ36はストレートな円筒からなり、そのローラ軸の両端が一対の揺動レバー38の下端に回転自在に支持されている。これら揺動レバー38の上端は回動軸40にそれぞれ取付けられており、この回動軸40は前述したフレーム42に回動自在に支持されている。回動軸40にはロータリエンコーダ44が装着されており、このロータリエンコーダ44は揺動レバー38の揺動角に対応したテンションローラ36の位置信号を図5に示すコントローラ46に出力する。
【0025】
コントローラ46は、前述したフィードローラ12及びクレープローラ14に共通の駆動モータ48に電気的に接続され、テンションローラ36の位置信号に基づき駆動モータ48の駆動、つまり、フィードローラ12及びクレープローラ14の周速を制御する。具体的には、コントローラ46はテンションローラ36の位置を所定の範囲内に収めるべく、フィードローラ12及びクレープローラ14の周速を制御し、クレープウエブCWに一定範囲の張力を付与する。
【0026】
また、コントローラ46には前述したリフト装置34及び巻上げセクション4の排除装置50もまた電気的に接続されており、これらリフト装置34及び排除装置50はコントローラ46からの指令を受けて作動される。このため、コントローラ46には上限弛みセンサ52、下限弛みセンサ54、そして、2つの詰まり検出センサ56,58がそれぞれ電気的に接続され、以下、これらセンサ52,54,56,58に関して詳述する。
【0027】
図2に示されているように上限弛みセンサ52及び下限弛みセンサ54は一対のクレープローラ14と揺動レバー38との間に配置され、クレープウエブCWの繰出し経路6を上下に配置されている。より詳しくは、上限弛みセンサ52は上側のクレープローラ14の直前方に配置され、図6に示されるようにそのクレープローラ14の両端側に位置した投光器52a及び受光器52bからなる透過型の光電スイッチからなる。なお、上限弛みセンサ52の投光器52a及び受光器52bは前述したフレーム42(図4参照)に水平な取付けプレート53を介して取付けられている。
【0028】
一対のクレープローラ14の下流側にてクレープウエブCWが破断したり、また、その走行が不安定になるなどして、その成形プロセスに異常が発生すると、一対のクレープローラ14から送出されるクレープウエブCWはテンションローラ36とクレープローラ14との間にて弛んでしまう。そして、弛んだクレープウエブCWが投光器52aから受光器52bに向けて出射されている光を遮断すると、上限弛みセンサ52はクレープウエブCWの弛みを検出し、コントローラ46に離間信号を出力する。このような離間信号を受けると、コントローラ46は前述したリフト装置34を作動させ、上側のクレープローラ14を下側のクレープローラ14から直ちに離間させ、フィルタ製造機の運転を停止させる。したがって、弛んだクレープウエブCWがクレープローラ14に巻付くことはなく、この巻付きに起因した一対のクレープローラ14間へのクレープウエブCWの噛込みが防止される結果、クレープローラ14における周方向歯32の破損を確実に防止できる。
【0029】
一方、下限弛みセンサ54は下側のクレープローラ14の直前方に同様にして配置され、同じく投光器と受光器からなっている。したがって、弛んだクレープウエブCWが下限弛みセンサ54の投光器と受光器との間を遮った場合でも、下限弛みセンサ54はコントローラ46に離間信号を供給し、そして、コントローラ46はリフト装置34を介して一対のクレープローラ14を離間させ、クレープウエブCWの巻付き、つまり、その噛込みを防止する。なお、下限弛みセンサ54は下側のクレープローラ14を支持するフレーム42に取付けプレート53を介して支持されている。
【0030】
上述した2つの詰まり検出センサ56,58はフレーム42側にそれぞれ設けられ、同様な構成を有するものである。それゆえ、ここでは上側に位置する一方の詰まり検出センサ56に関して以下に説明する。
詰まり検出センサ56は垂直な取付けプレート60と、この取付けプレート60の一端からクレープローラ14側に突出する水平な取付けプレート61を備え、この取付けプレート61はさらに水平なブラケット62を有している。ブラケット62の両端にはアングル部材(図示しない)が設けられており、これらアングル部材にはシャフト63の両端が支持されている。シャフト63はクレープローラ14の軸線方向に水平に延びている。
【0031】
シャフト63には複数、例えば10個の可動台64がその軸線方向に備えられており、各可動台64はシャフト63を遊挿させる貫通孔をそれぞれ有する。したがって、各可動台64はその貫通孔とシャフト63との間の環状ギャップの分だけ、クレープローラ14に対して接離する方向に独立して移動可能となっている。
【0032】
各可動台64には調整ねじ66が備えられ、この調整ねじ66は垂直な取付けプレート60を貫通し、そして、ストッパとしてナット65を介して取付けプレート60に係合されている。したがって、調整ねじ66に対するナット65の締付け位置により、可動台64とクレープローラ14との間の離間距離を調整可能となっている。
【0033】
また、取付けプレート60にはセットねじ70が貫通してねじ込まれている。このセットねじ70はその一端がピン状をなし、そして、セットねじ70の一端と可動台64との間にはコイルばね72が架渡されている。このコイルばね72は可動台64をクレープローラ14側に押圧付勢するが、しかしながら、クレープローラ14側への可動台64の移動はナット65により阻止された状態にある。
【0034】
さらに、各可動台64はプローブ片78を備えており、このプローブ片78は図7に示されるようにクレープローラ14側の端部が櫛歯部78aとして形成され、この櫛歯部78aの個々の歯がクレープローラ14の周方向歯32間に所定の間隔を存して噛合わされている。より詳しくは、図8に示されるようにプローブ片78はクレープローラ14の軸線方向に互いに隣接し、これにより、クレープローラ14の全ての周方向溝32に対応するプローブ片78の櫛歯部78aが噛み合った状態にある。
【0035】
一方、取付けプレート60にはねじ式のリミットセンサ81が各プローブ片78毎に設けられている。具体的には、リミットセンサ81はねじからなる接触子80を有し、この接触子80は絶縁体83を介して取付けプレート60に固定され、そして、接触子80と対応するプローブ78との間には微小なギャップが確保されている。さらに、接触子80には導電片82が取付けられており、この導電片82は通電検出回路を介して電源(何れも図示しない)に接続されている。
【0036】
前述した一対のクレープローラ14によるクレープウエブCWの成形中、クレープウエブCWから部分的に剥離したウエブ細片が例えば上側のクレープウエブ14の周方向溝32間に残っていると、この残留ウエブ細片は対応するプローブ片78を通過する際、プローブ片78の櫛歯部78aに当たり、このプローブ片78をその可動台64とともにコイルばね72の付勢力に抗し、その接触子80側に変位させる。このような変位により、プローブ片78が接触子80に接触すると、接触子80を通じてアース回路が閉成され、リミットスイッチ81を通じて電気が流れる結果、この電流が通電検出回路にて検出され、リミットスイッチ81がオン作動することになり、リミットスイッチ81からコントローラ46に離間信号が出力される。
【0037】
このようにしてリミットスイッチ81、すなわち、詰まり検出センサ56からの離間信号を受けた場合にあっても、コントローラ80は前述したリフト装置34を作動させ、上側のクレープローラ14を下側のクレープローラ14から直ちに離間させる。この結果、上側のクレープローラ14の回転に伴い、その残留ウエブ細片が下側のクレープローラ14を通過しても、残留ウエブ細片は一対のクレープローラ14間に噛込むようなことはなく、この噛込みに起因する周方向歯32の破損を確実に防止することができる。
【0038】
一方、残留ウエブ細片が上側のクレープローラ14ではなく、下側クレープローラ14の周方向歯32間に残留したとしても、下側クレープローラ14には述した詰まり検出センサ56と同様な詰まり検出センサ58が備えられているので、その残留ウエブ細片は詰まり検出センサ58側の対応するプローブ片78,つまり、そのリミットスイッチ81により検出される。したがって、この場合でも、離間信号がそのリミットスイッチ81からコントローラ46に同様に出力されるので、リフト装置34の作動を受けて一対のクレープローラ14が直ちに離間し、その残留ウエブ細片の噛込みは確実に防止される。
【0039】
なお、上限弛みセンサ52、下限弛みセンサ54及び上下の詰まり検出センサ56,58の1つから離間信号を受け、リフト装置34が作動されると、前述した巻上げセクション4では不良のフィルタロッドFRが成形されることになるので、コントローラ46はリフト装置34の作動から所定の遅れ時間を存して巻上げセクション4の排除装置50を作動させ、この排除装置50は巻上げセクション4から不良のフィルタロッドFRを排除することになる。
【0040】
図2を再度参照すると、一対のクレープローラ14にはクリーニングユニット86,88がそれぞれ備えられている。これらクリーニングユニット86,88もまた同様な構成であることから、上側のクレープローラ14と組をなす一方のクリーニングユニット86について、以下に詳述する。
クリーニングユニット86は、そのクレープローラ14の外周面近傍に集塵フード90を備えており、この集塵フード90はクレープローラ14の軸線方向に延び、その外周面を部分的に覆っている。集塵フード90内にはスクレーバ92が配置され、このスクレーパ92はクレープローラ14の外周面に摺接している。より詳しくは、図9に示されるようにスクレーパ92もまたクレープローラ14の軸線方向に延び、その尖端部はクレープローラ14の周方向歯32に密着して噛合う櫛歯状をなしている。なお、スクレーバ92はホルダ94に保持されており、このホルダ94はその両端のアームを介して前述したフレーム42(図4参照)に取付けられている。
【0041】
一方、集塵フード90内にはエアノズル96が配置されている。このエアノズル96はスクレーバ92の櫛歯状尖端部に向けて開口したノズル口を有し、そして、エアチューブ98を介してコンプレッサなどの圧縮空気源に接続されている。また、集塵フード90自体は排気チューブ100を介して送風機などの排気源に接続さている。
【0042】
したがって、一対のクレープローラ14によるクレープウエブCWの成形中、各クレープローラ14の周方向歯32の歯溝に堆積するクレープウエブCWの細粉や塵などの異物は先ず、クリーニングユニット86,88のスクレーパ92の櫛歯状尖端部にて掻出されると同時に、エアノズル96からの圧縮空気の噴出を受けてクレープローラ14の歯溝から集塵フード90内にて吹飛ばされ、そして、集塵フード90から排気チューブ100を介して排出される。
【0043】
このように各クレープローラ14はその1回転毎に清掃されるので、その周方向歯32の歯溝へのウエブの細粉や塵などの異物の堆積を防止できる。それ故、このような異物の堆積に起因し、クレープウエブCWが一対のクレープローラ14間に噛込むようなことはなく、その周方向歯32の破損は確実に防止される。本発明は上述の一実施の形態に制約されるのではなく、種々の検出が可能である。
【0044】
例えば、上限及び下限弛みセンサ52,54は透過型の光電スイッチに代えて、反射型の光学的な測長センサを使用することができる。
また、上下の詰まり検出センサ56,58は複数のプローブ片を使用しているが、そのプローブ片及びリミットスイッチは1個ずつであってもよいし、そして、このような機械的に検出に限らず、各クレープローラ14の歯溝内の残留ウエブ細片を光学的に検出するものであってもよい。
【0045】
さらに、リフト装置の構成また前述したものに制約されるものではない。
さらにまた、図10に示されるようにウエブ処理セクション2はトランペットガイド16の直上流にチャコール供給器102を備えることもできる。このチャコール供給器102はクレープウエブCWの上方に配置され、活性炭粒子を蓄えたホッパ104と、このホッパ104とクレープウエブCWとの間を接続する散布筒106と、ホッパ104の出口に回転可能に設けられ、ホッパ10から散布筒106内に活性炭粒子を定量的に排出する排出ローラ108とから構成される。このようなチャコール供給器102を備えていれば、巻上げセクション4にてチャコールフィルタロッドが成形されることになる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のフィルタ用ウエブ皺付け装置(請求項1)によれば、クレープウエブの成形にあたり、その成形プロセス異常が検出器にて検出されると、検出器から離間信号が出力される結果、この離間信号を受けて一対の櫛歯ローラを直ちに離間させることが可能となり、成形プロセス異常に伴う一対の櫛歯ローラ間へクレープウエブの噛込み、そして、この噛込みに起因した櫛歯ローラの損傷を防止できる。
【0047】
検出器が一対の弛み検出センサを含んでいると(請求項2)、成形プロセス異常をクレープウエブの弛みとして検出するので、櫛歯ローラへのクレープウエブの巻付きを予測して一対の櫛歯ローラを離間させることができ、クレープウエブの噛込みを確実に防止することができる。
検出器が一対の詰まり検出センサを含んでいると(請求項3)、これら詰まり検出センサは成形プロセス異常を櫛歯ローラの歯溝へのウエブ細片の残留として検出するので、そのウエブ細片に起因するクレープウエブの噛込みがより直接的に防止されることなる。
【0048】
一対の櫛歯ローラを通過した直後のクレープウエブに張力を付与するテンションローラがストレートな円筒であると(請求項4)、テンションローラはクレープウエブの全幅に亘って均一な張力を付与し、走行中、クレープウエブの両端部のばたつきが効果的に防止され、成形プロセス異常の発生を抑制することができる。
【0049】
各櫛歯ローラにクリーニングユニットが備えられていると(請求項5)、櫛歯ローラの歯溝に堆積するウエブ細粉や塵などの異物を効果的に清掃でき、その異物に起因する成形プロセス異常の発生をも防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態のフィルタ製造機を示した概略図である。
【図2】ウエブ皺付け装置の周辺を示した拡大図である。
【図3】一対のクレープローラの噛合い状態を示した図である。
【図4】テンションローラの平面図である。
【図5】リフト装置の作動を制御するためのブロック図である。
【図6】上限弛みセンサ及び詰まり検出センサのレイアウトを示した図である。
【図7】詰まり検出センサのプローブ片とリミットスイッチとの関係を示した図である。
【図8】プローブ片の配列を示した図である。
【図9】スクレーパの拡大図である。
【図10】変形例のウエブ処理セクションを示した図である。
【符号の説明】
14 クレープローラ(櫛歯ローラ)
36 テンションローラ
42 フレーム
52 上限弛みセンサ
54 下限弛みセンサ
56 詰まり検出センサ
58 詰まり検出センサ
78 プローブ片
80 リミットスイッチ
90 集塵フード
92 スクレーパ
96 エアノズル

Claims (5)

  1. 繰出し経路に沿ってフィルタ用ウエブを繰出し、この繰出し過程にて前記フィルタ用ウエブに縦皺を形成してクレープウエブとし、前記クレープウエブを棒状に圧縮成形した後、巻紙に包込んでフィルタロッドを連続的に成形するフィルタ製造機において、
    前記繰出し経路を挟んで噛合った状態で互いに離間可能にして設けられ、前記フィルタ用ウエブが通過する際に前記フィルタ用ウエブを前記クレープウエブに形成する一対の櫛歯ローラと、
    前記クレープウエブの成形プロセス異常を検出した時点で、前記一対の櫛歯ローラを離間させるための離間信号を出力する検出器と
    を具備したことを特徴とするフィルタ製造機のフィルタ用ウエブ皺付け装置。
  2. 前記検出器は、前記一対の櫛歯ローラの直下流にて前記繰出し経路を挟んで設けられ、前記繰出し経路からの前記クレープウエブの弛みを検出する一対の弛み検出センサを含むことを特徴とする請求項1に記載のフィルタ製造機のフィルタ用ウエブ皺付け装置。
  3. 前記検出器は、前記櫛歯ローラ毎に設けられ、その櫛歯ローラの歯溝内におけるウエブ細片の有無を検出する詰まり検出センサを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルタ製造機のフィルタ用ウエブ皺付け装置。
  4. 前記一対の櫛歯ローラの下流に、前記クレープウエブに所定の張力を付与するテンションローラをさらに含み、前記テンションローラはストレートな円筒であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のフィルタ製造機のフィルタ用ウエブ皺付け装置。
  5. 前記櫛歯ローラのクリーニングユニットをさらに備え、前記クリーニングユニットは、
    前記櫛歯ローラの周面を部分的に覆うフードと、
    前記フード内に配置され、櫛歯ローラの歯溝に嵌合するスクレーパと、
    前記スクレーパに向けて圧縮空気を噴出するエアノズルと、
    前記フード内を排気する排気手段と
    を具備したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のフィルタ製造機のフィルタ用ウエブ皺付け装置。
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