JP2007312601A - ロッド製造機の包材ウエブ挿通装置 - Google Patents

ロッド製造機の包材ウエブ挿通装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 シガレットやフィルタを製造するロッド製造機の始動準備時、巻上セクションの成形トラックに沿い、包材ウエブを自動的に挿通可能とした挿通装置を提供する。
【解決手段】 ロッド製造機としての複合フィルタロッド製造機に適用された挿通装置は、成形トラック38の近傍の案内ローラ44と、案内ローラ44の上流側に設けられた包材ウエブWの案内通路154と、案内ローラ44から成形トラック38に向けて素材列及び包材ウエブWを導く導入通路164と、包材ウエブWの先端部を案内通路154の直下にて解放可能に吸着する吸着面124を有した可動ローラホルダ118と、可動ローラホルダ118のピンチローラ122と協働し、包材ウエブWを送出する送出ローラ104と、可動ローラホルダ118に設けられ、案内通路154に向けて圧縮空気を噴出するエア噴出孔132と、導入通路164の底壁を形成し、上下方向に変位可能なボトムガイド162とを備える。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ロッド製造機の巻上セクションにて、シガレットロッドやフィルタロッド等の喫煙用ロッドを製造するにあたり、そのロッドのための包材ウエブを巻上セクションに挿通させる装置、つまり、包材ウエブ挿通装置に関する。
シガレットのためのフィルタには複数種のフィルタ素材からなる複合フィルタが知られている。例えば、複合フィルタとしてのデュアルフィルタは、プレーンフィルタ素材とチャコールフィルタ素材とを有し、これれフィルタ素材は成形紙により一体的に接続されている。
上述した複合フィルタを得るには、ロッド製造機にて、複数種のフィルタ素材が所定の配列パターンにて一列に並ぶ素材列を先ず形成し、この素材列をその巻上セクションの成形トラックに包材ウエブとともに供給する。そして、供給された素材列及び包材ウエブは巻上セクション内を成形トラックに沿って通過し、この際、素材列が包材ウエブにより包み込まれることにより素材ロッドに成形され、この素材ロッドは巻上セクションから連続的に送出される。
この後、素材ロッドは所定の長さ毎に切断され、個々に複数種のフィルタ素材を含んだ複合フィルタロッドとなる(例えば、特許文献1参照)。なお、複合フィルタロッドはロッド製造機からフィルタアタッチメントに供給され、このフィルタアタッチメントにて、複合フィルタを有するフィルタシガレットが製造される。
上述した複合フィルタロッドの生産性を高めるには、シガレット製造機(例えば特許文献2参照)にも適用されているように、巻上セクションの成形トラックを2重化し、そして、これら成形トラックのそれぞれに上述した素材列及び包材ウエブをそれぞれ供給し、2本の複合フィルタロッドを同時に製造するようにすればよい。
特開2003-24035号公報 特開平8-205842号公報
ところで、ロッド製造機の始動準備時には予め、巻上セクション内に成形トラックに沿い包材ウエブを挿通させる挿通作業が必要となる。
しかしながら、成形トラック上には複合フィルタロッドの巻上に使用される種々の機器が配置されているため、これらの機器を包材ウエブの挿通作業に先立ち、その開位置に移動させて成形トラックを開放しなければならず、挿通作業は容易ではない。
特に、成形トラックを2重化した巻上セクションの場合、2本の成形トラックを共に開放するとしても、奥側の成形トラックは大きく開かれず、その挿通作業は困難となる。
本発明は上述の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは始動準備時、成形トラックへの包材ウエブの挿通作業を容易に行うことができるロッド製造機の包材ウエブ挿通装置を提供することにある。
上述した目的を達成するため、本発明の包材ウエブ挿通装置が適用されるロッド製造機は、ガニチャテープを備え、成形トラックを形成するための巻上セクションと、成形トラックの始端近傍に配置された案内ローラを有し、案内ローラを介して包材ウエブを成形トラックに供給するウエブ経路と、成形トラックに向けて充填材料を供給し、この充填材料を成形トラックにて包材ウエブに重ね合わせる供給セクションとを備え、充填材料及び包材ウエブがガニチャテープの走行に伴い巻上セクション内を成形トラックに沿って通過する過程にて、充填材料を包材ウエブに包み込んで素材ロッドに成形し、この後、素材ロッドを所定の長さ毎に切断して個々の喫煙用ロッドに形成する。
そして、本発明の包材ウエブ挿通装置(請求項1)は、案内ローラよりも上流にて包材ウエブを案内する上流経路と、案内ローラよりも下流にて包材ウエブを素材列とともに案内する下流経路とを有した導入ラインを備えており、この導入ラインは、上流経路の始端近傍にて、包材ウエブの先端部を解放可能に保持する保持手段と、包材ウエブの先端部が解放されたとき、包材ウエブを案内ローラに向けて送出させる送出手段と、包材ウエブの送出時、包材ウエブの先端を導き入れ、包材ウエブを案内ローラまで案内する案内通路と、下流経路にて充填材料と包材ウエブとの間の密着力を増加させる加圧手段とを含んでいる。
上述した包材ウエブ挿通装置によれば、ロッド製造機の運転を開始するに先立ち、導入ラインにおける上流経路の始端近傍にて、包材ウエブの先端部を保持手段により保持して待機する。この待機状態にて、巻上セクションの成形トラックに向けて充填材料の供給を開始させる一方、包材ウエブの先端部を開放し、送出手段により包材ウエブを送出させる。
送出された包材ウエブはその先端部が案内通路に進入し、案内通路内を案内されながら案内ローラまで導かれる。そして、包材ウエブの先端部が案内ローラに達すると、この先端部は案内ローラと充填材料との間に挟み込まれ、充填材料とともに導入ラインの下流経路内に引き込まれる。
包材ウエブの引込みタイミングにて、包材ウエブと充填材料との間の密着力を加圧手段により増加させると、包材ウエブは充填材料とともに下流経路内を確実に進行し、巻上セクションの成形トラックに引き渡される。この後、充填材料及び包材ウエブはガニチャテープの走行に伴い、巻上セクション内を成形トラックに沿って通過し、これにより、包材ウエブの挿通作業が完了する。
好ましくは、前述した供給セクションは、複数種のフィルタ素材が一定の配列パターンにて一列に並ぶ棒状の素材列を充填材料として供給し、これにより、喫煙用ロッドとして、シガレットのためのフィルタロッドが成形される(請求項2)。
更に、巻上セクションは、互いに平行な2本の成形トラックを有し、そして、包材ウエブ挿通装置は各成形トラック毎に導入ラインをそれぞれ備えている(請求項3)。この場合、各成形トラック内に包材ウエブが同時に挿通される。
具体的には、下流経路は少なくとも案内ローラから成形トラックまで延び、素材列及び包材ウエブを案内するための内壁を有した通路形状をなし、そして、加圧手段は、下流経路の内壁の少なくとも一部を素材列及び包材ウエブの一方に押付ける(請求項4)。好ましくは、加圧手段は、案内ローラと成形トラックの始端との間に配置され、包材ウエブに接する下流経路の内壁の一部を形成し、且つ、包材ウエブと交差する方向に変位可能なガイドと、このガイドを包材ウエブに向けて押し出す押出し機構とを含むことができる(請求項5)。
更に、導入ラインは、送出手段により包材ウエブが送出されるとき、上流経路の始端近傍から案内通路に向けて空気を吹き出すエア噴出手段を更に含むことができる(請求項6)。
このような空気の吹き出しは、その送出に伴い、包材ウエブの先端を案内通路内に確実に導く。
具体的には、送出手段は、上流経路よりも上流側にて、ウエブ経路の近傍に配置された第1ローラと、この第1ローラとの間にウエブ経路を挟んで配置され、先端部がウエブ経路から離れた準備姿勢と先端部が案内通路に近接した作動姿勢との間にて回動可能なローラホルダと、このローラホルダに設けられ、ローラホルダが作動姿勢に回動されたとき、第1ローラとの間にて前記包材ウエブを挟持する第2ローラと、第1及び第2ローラの少なくとも一方を包材ウエブの繰出し方向に回転させる駆動手段とを含み、保持手段は、ローラホルダの先端部に設けられ、包材ウエブの先端部を解放可能に吸着する吸着面を含み、エア噴出手段は、ローラホルダの先端部に設けられ、ローラホルダが作動位置にあるとき、案内通路に向けて空気を吹き出すエア噴出孔を含んでいる(請求項7)。
第1及び第2ローラは、包材ウエブの挿通作業を実施するときのみ、包材ウエブを挟持し、製造機の運転中にはウエブ経路から離間した状態にある。
請求項1の包材ウエブ挿通装置は、巻上セクションにて成形トラックの開放を必要とすることなく、巻上セクション内への包材ウエブの挿通を自動的に行うことができる。
請求項2の包材ウエブ挿通装置は、充填材料がフィルタロッドのための素材列であるから、充填材料が刻みたばこである場合に比べて、その素材列と包材ウエブとの間の密着力を加圧手段により容易に増加させることができ、包材ウエブの挿通を確実に行うことができる。
それ故、巻上セクションが2本の成形トラックを有するロッド製造機に請求項3の包材ウエブ挿通装置が適用されても、各成形トラックへの包材ウエブの挿通作業を容易に行うことができる。
請求項4,5の包材ウエブ挿通装置によれば、充填材料と包材ウエブとの密着力を簡単にして増加させることができ、これら充填材料及び包材ウエブを成形トラックに確実に導くことができる。
請求項6の包材ウエブ挿通装置によれば、包材ウエブの送出に伴い、包材ウエブの先端部が開放されても、この先端部は空気の吹き出しにより案内通路内に向けられ、この案内通路を通じて案内ローラまで確実に到達する。
請求項7の包材ウエブ挿通装置によれば、製造機の運転中、第1及び第2ローラが包材ウエブの走行に抵抗となることはない。
本発明はロッド製造機としての複合フィルタロッド製造機に適用され、このロッド製造機は、図1に示す素材列供給セクション10と、図2に示す成形ステージとからなり、この成形ステージに巻上セクションが含まれている。
更に詳しくは、素材列供給セクション10は大きく分けてホッパ装置12と、素材コンベア装置14とからなり、ホッパ装置12は例えば4つのホッパ16a〜16dを有する。これらホッパ16は素材コンベア装置14の搬送方向に互いに隣接して配置されている。
各ホッパ16は棒状をなしたフィルタ要素を多数蓄え、具体的には、ホッパ16a,16c内のフィルタ要素はアセテートフィルタ要素FAであり、これに対し、ホッパ16b,16d内のフィルタ要素はチャコールフィルタ要素FCである。
なお、アセテートフィルタ要素FAはアセテート繊維を巻取紙により包み込んだものであり、チャコールフィルタ要素FCはアセテート繊維中に活性炭の粒子を分布させ、そして巻取紙に包み込んで得られる。
一方、素材コンベア装置14はフロント側上流トラック18fと、リア側上流トラック18rとを備え、これらトラック18はホッパ16a〜16dの手前側にて互い平行にして水平に配置されている。フロント上流トラック18fは無端状のサクションバンド22fにより形成され、このサクションバンド22fは、ホッパ16a〜16dの配置領域に亘って延びている。これに対し、リア側上流トラック18rもまた無端状のサクションバンド22rにより形成されているが、このサクションバンド22rはホッパ16a,16bの配置領域のみに亘って延びている。
図1から明らかなように、サクションバンド22f,22rはそれぞれの駆動ローラ24に掛け回され、同一の走行速度で走行する。
なお、図1には示されていないが、サクションバンド22f,22r内にはサクションチャンバがそれぞれ配置されており、これらサクションチャンバはサクションバンド22f,22rに所定のサクション圧を付与する。
ホッパ装置12は、サクションバンド22rとホッパ16a,16bとをそれぞれ接続する素材供給経路26a,26b、並びに、サクションバンド22fとホッパ16c,16dとをそれぞれ接続する素材供給経路26c,26dを更に備えている。これら素材供給経路26は実質的に同一の構成を有するので、以下には1つの素材供給経路26に着目して、その構成を説明する。なお、他の素材供給経路に関しては図1中、同一の参照符号を付して説明を省略する。
素材供給経路26は、ホッパ16の直下に溝付きの取出しドラム28を含み、この取出しドラム28はその回転に伴い、ホッパ16からフィルタ要素Fをその溝内に1本ずつ吸着して取出し、そして、吸着状態を維持しながらその外周面に沿って移送する。また、取出しドラム28はその外周面に複数のロータリナイフ30を備えており、これらロータリナイフ30はフィルタ要素Fを等分に切断し、複数のフィルタ素材fに分割する。
取出しドラム28の直下にはチェーンコンベア(図示しない)が配置されており、このチェーンコンベアは、その走行方向に所定の間隔を存して押出し爪を有する。これら押出し爪はチェーンコンベアの走行に伴い、取出しドラム28の溝内を通過し、この際、その溝から分断状態にあるフィルタ要素Fがチェーンコンベア上に押出され、この後、フィルタ要素Fはチェーンコンベアにより搬送される。なお、フィルタ要素Fが取出しドラム28から押し出されるとき、その溝に対するフィルタ要素Fの吸着は解除されている。
チェーンコンベアの終端は分離機構を介して送出ホイール32に接続され、この送出ホイール32は対応するサクションバンド22の近傍にて回転可能に配置されている。
分離機構は無端状の加速コンベアを備え、この加速コンベアはチェーンコンベアの上方に配置され、チェーンコンベアよりも速い速度で走行する。チェーンコンベア上のフィルタ要素Fが加速コンベアまで搬送されたとき、フィルタ要素Fは加速コンベアより送出ホイール32に向けて加速される。ここで、フィルタ要素Fは個々のフィルタ素材fに分断された状態にあるから、フィルタ要素Fにおける個々のフィルタ素材fは加速コンベアにより、その先頭から順次分離され、これにより、フィルタ素材f間に所定の間隔が確保される。
一方、送出ホイール32はその外周面に複数の送出爪34を有し、これら送出爪34は送出ホイール32の周方向に等間隔を存して配置されている。送出ホイール32の回転に伴い、各送出爪34は前述したように分離状態にあるフィルタ素材f間に順次進入し、フィルタ素材fをサクションバンド22上に間欠的に送り込み、サクションバンドに吸着させる。
図1に示されるように、素材供給経路26a,26bはサクションバンド22rにフィルタ素材fをそれぞれ間欠的に供給し、これにより、サクションバンド22r上にてフィルタ要素FAから得られたフィルタ素材fAとフィルタ要素FCから得られたフィルタ素材fCとが交互に配列される。このような配列は繰り返して形成され、そして、フィルタ素材fA,fCはサクションバンド22rとともに成形ステージに向けて走行する。
また、サクションバンド22f上にあってもフィルタ素材fA,fCからなる配列が同様にして形成され、これらフィルタ素材fA,fCもまたサクションバンド22fとともに成形ステージに向けて走行する。
図1から明らかなように、サクションベルト22f上のフィルタ素材fA,fCはその長さがサクションベルト22f上の対応するフィルタ素材fA,fCと同一であるが、これに限られるものではない。
図2に示す成形ステージは巻上セクション36を備え、この巻上セクション36は前述した素材列供給セクション10に隣接して配置されている。巻上セクション36は、上流トラック18f,18rのそれぞれと組をなすフロント側及びリア側の下流トラック38f,38rを有し、これら下流トラック38は対応する側の上流トラック18と同軸にして水平に延びている。
より詳しくは、巻上セクション36は、下流トラック38f,38rを形成する無端状のガニチャテープ40をそれぞれ備え、これらガニチャテープ40は成形ベッド(図示しない)の成形溝内を水平に延び、共通の駆動ドラム42に掛け回されている。駆動ドラム42の回転に伴い、各ガニチャテープ40は前述したサクションバンド22の走行方向と同一の方向に走行するが、ガニチャテープ40の走行速度はサクションバンド22の走行速度よりも遅い。例えば、サクションバンド22の走行速度はガニチャテープ40の走行速度の1.4倍に設定されている。
各ガニチャテープ40の近傍には案内ローラ44が回転自在にして配置され、この案内ローラ44を介して包材ウエブWがそれぞれ下流トラック38内、つまり、ガニチャテープ40上に導かれている。これら包材ウエブWはウエブロール(図示しない)から繰出され、そして、ウエブ経路に沿い下流トラック38まで導かれている。
上流トラック18から前述したフィルタ素材fA,fCの流れが対応するガニチャテープ40、即ち、下流トラック38に供給されたとき、フィルタ素材fA,fCは包材ウエブWを介してガニチャテープ40上に乗り移り、この後、ガニチャテープ40及び包材ウエブWとともに走行する。
前述したようにガニチャテープ40の走行速度はサクションバンド22の走行速度よりも遅く、また、巻上セクション36にはガニチャテープ40と協働して成形トラック38をトンネル状に形成する巻上成形機構が配置されていることから、サクションバンド22から供給されるフィルタ素材fA,fCは下流トラック38にて制動される。それ故、下流トラック38は、個々のフィルタ素材fA,fCが互いに密着した棒状の素材列を受け取ることになる。
また、各包材ウエブWがその下流トラック38に向けて供給される過程にて、包材ウエブWにはその中央にレール糊が塗布され、包材ウエブW上に素材列が供給されたとき、素材列は包材ウエブWに接着される。従って、素材列及び包材ウエブWは接着状態で、ガニチャテープ42の走行に伴い下流トラック38内を移送される。
この移送過程にて、各素材列は包材ウエブWに包み込まれ、これにより、素材ロッドが連続して成形される。成形された素材ロッドは巻上セクション36から送出経路に沿って送出される。
巻上セクション36の下流には切断セクション46が配置されており、この切断セクション46を素材ロッドが通過する際、素材ロッドは所定の長さを有した個々の複合フィルタロッドFDに切断される。即ち、切断セクション46は、一方向に回転可能なナイフロータ48を備え、このナイフロータ48の外周面には周方向に等間隔を存して複数のナイフ50が取付けられている。これらナイフ50はナイフロータ48の回転に伴い、素材ロッドを周期的に切断し、素材ロッドから個々の複合フィルタロッドFDを形成する。
図2から明らかなように、ナイフロータ48は下流トラック38f,38rの素材ロッドに対して共通に使用され、そのナイフ50は両方の素材ロッドを連続的に切断する。なお、切断セクション46は、下流トラック38f,38rの素材ロッドをそれぞれ案内するガイドスリーブ52を有し、これらガイドスリーブ52はナイフ50の通過を許容する。
更に、各送出経路の終端にはその直上にキッカー54f,56rがそれぞれ配置されており、これらキッカー54f,56rはその回転に伴い、対応する側の送出経路の終端から先頭の複合フィルタロッドFDを間欠的に蹴り出す。
このようにして蹴り出された複合フィルタロッドFDは共通の受取りドラム56に受け取られ、そして、受取りドラム56から移送ドラム列58を経てベルトコンベアに移送され、そして、このベルトコンベアを介して箱詰め装置(図示しない)に供給される。
図3を参照すると、前述した巻上セクション36の巻上成形機構がより具体的に示されている。この巻上成形機構は成形トラック38f,38rにそれぞれ設けられ、その成形トラック38の上流側から順次配置されたフロントトング60、リアトング62、ショートホルダ64、糊塗布器66及びロングホルダ68及びクーラ70を有する。
なお、フロントトング60及びリアトング62の直下流にはエア噴出ノズル72がそれぞれ配置され、これらエア噴出ノズル72は対応するトングから素材列が送出されたとき、この素材列に圧縮空気を吹き付け、素材列に所望の制動力を付与する。
フロント及びリアトング60,62は素材列が通過する際、その個々の素子を圧縮し、これにより個々の素材が互いに密着した棒状の素材列を得ることができる。また、図3か明らかなようにフロントトング60は成形トラック38の始端から包材ウエブWの案内ローラ44の上方まで延出している。
ショートホルダ64及びロングホルダ68は素材列を包み込むべく包材ウエブWの両側縁を順次曲成する。また、糊塗布器66は、図4に示されるように各成形トラック38毎にノズル74を有し、各ノズル74は対応する包材ウエブWに対し、その一方の側縁にラップ糊を塗布する。従って、包材ウエブWが素材列を包み込んだとき、その両側縁はラップ糊を介して互いに接着される。更に、クーラ70は素材ロッドが通過する際、ラップ糊及びレール糊の固化を促進させる。
更に、図3には、ガニチャテープ40の取外し機構76もまた併せて示されており、この取外し機構76は、基端が回動自在に支持されたV字リンク78を備えている。V字リンク78の一方の先端にはガニチャテープ40のためのテンションローラ80が回転自在に支持され、そして、V字リンク78の他方の先端には取外しエアシリンダ82が接続されている。取外しエアシリンダ82が図示の状態から収縮されると、テンションローラ80は上方に移動してガニチャテープ40のテンションを解放し、これにより、ガニチャテープ40を駆動ドラム42及び多数のガイドローラから容易に取り外すことができる。
図5には、包材ウエブWにおけるウエブ経路の下流部分が示されている。
ウエブ経路にはプーリングローラ84が配置されている。このプーリングローラ84は、成形トラック38f,38rに向けてそれぞれ供給される各包材ウエブWに共通に使用され、各包材ウエブWはプーリングローラ84とプッシャローラ86との間を通過する。プーリングローラ84の上流及び下流には、ローラ付きのバッファレバー88及びローラ付きのスイングレバー90がそれぞれ配置され、そして、スイングレバー90の下流にサクションブレーキ92が配置されている。バッファレバー88及びブレーキ92は各包材ウエブWに対して独立して設けられているが、スイングレバー90は各包材ウエブWに対して共通にして設けられている。
更に、サクションブレーキ92の下流には、各包材ウエブW毎に糊塗布ノズル94がそれぞれ配置されており、これら糊塗布ノズル94は包材ウエブWに前述したレール糊を塗布する。
ロッド製造機の運転時、上述したプーリングローラ84はロッド製造機の機械速度(ガニチャテープ40の走行速度)に同期し、包材ウエブWを対応する側の成形トラック38に向けて供給する。
そして、ウエブ経路の下流端近傍、つまり、包材ウエブWの案内ローラ44の近傍には挿通装置96が配置されている。この挿通装置96は図2,図3及び図5のそれぞれでは単にブロックで表されているに過ぎないが、ロッド製造機の始動準備時、新たな包材ウエブの先端を対応する成形トラック38内を通じて導くものであり、その詳細が図6〜図11に示されている。
以下、図6〜図12を参照しながら挿通装置96について詳細に説明する。
図6に示されるように、挿通装置96はフレーム98を備え、このフレーム98の前面に固定ローラホルダ100が取付けられている。この固定ローラホルダ100は案内ローラ44の下方にて、ウエブ経路から側方に離間して位置付けられている。固定ローラホルダ100には複数の軸受を介してローラ軸102が回転自在に支持され、このローラ軸102の一端部に各包材ウエブWに共通の送出ローラ104が取付けられている。
図7に示されるようにローラ軸102の他端はフレーム98を貫通し、この他端にギヤ106が取付けられている。このギヤ106は駆動ギヤ108に噛み合っており、この駆動ギヤ108は電動モータ110の出力軸112に取付けられている。従って、電動モータ110が駆動されると、送出ローラ104は一方向、即ち、図6でみて時計方向に回転される。なお、電動モータ110はフレーム98の背面にモータホルダ113を介して取付けられている。
一方、送出ローラ104の側方にはウエブ経路を挟んでホルダブラケット114がが配置され、このホルダブラケット114もまたフレーム98の前面に取付けられている。ホルダブラケット114には枢軸116を介して可動ローラホルダ118が取付けられており、可動ローラホルダ118は枢軸116を中心に、送出ローラ104に対して接離する方向に回動可能である。即ち、可動ローラホルダ118は図6に示す水平な準備姿勢と、垂直な作動姿勢との間にて回動可能であり、準備姿勢にあるとき、可動ローラホルダ118は上方を向いた保持面120を有する。
可動ローラホルダ118には包材ウエブWのそれぞれに対応する一対のピンチローラ122が回転自在に支持されている。これらピンチローラ122は枢軸116の軸線方向に互いに離間し、可動ローラホルダ118の保持面120から僅かに突出している。
更に、可動ローラホルダ118の保持面120は、可動ローラホルダ118が作動姿勢にあるき、その上端側となる部分に保持手段としての一対の吸着面124を有し、これら吸着面124もまたピンチローラ122と同様に各包材ウエブWに応じて離間している。
一対の吸着面124は可動ローラホルダ118の内部通路を通じて外部の吸引経路126に接続され、この吸引経路126は送風機等の空気吸引源128に接続されている。更に、吸引経路126には電磁吸引弁130が介挿されており、この電磁吸引弁130は3ポート2位置の方向切換え弁からなり、吸着面124にサクション圧を供給する吸引位置と、吸着面124のサクション圧を大気に開放する開放位置との間にて切り換え作動される。
更に、可動ローラホルダ118が作動姿勢にあるとき、その上面となる側の端面にはエア噴出手段、具体的には前記端面における吸着面124側の端部に一対のエア噴出孔132(図6)が形成されている。これらエア噴出孔132また吸着面124と同様に互いに離間し、そして、可動ローラホルダ118の内部通路を通じて外部の圧空経路134に接続されている。この圧空経路134は圧空源136に接続され、その途中に電磁開閉弁138が介挿されている。
更にまた、可動ローラホルダ118にはその回動操作のためのグリップ140が備えられ、また、ホルダブラケット114には、可動ローラホルダ118をその準備姿勢及び作動姿勢のそれぞれに保持するインデックスプランジャ142が備えられている。
案内ローラ44の直下にはウエブガイド144が配置され、このウエブガイド144はウエブ経路に沿って下方に延びている。より詳しくは、図8に示されているように、ウエブガイド144はフレーム98の前面にブラケット146を介して取付けられ、各包材ウエブWに対応した一対のガイド溝148を有する。これらガイド溝148の溝幅は包材ウエブWの幅に略一致し、そして、ウエブガイド144の下端には各ガイド溝148に連なる切欠150が形成されている。可動ローラホルダ118が作動姿勢に位置付けられたとき、前述した各エア噴出孔132は切欠150を介してガイド溝148の下端に臨むべく位置付けられる。
更に、ウエブガイド144に対しては、ウエブ経路を挟んでガイドカバー152が配置され、このガイドカバー152もまた案内ローラ44からウエブ経路に沿って下方に延びている。ガイドカバー152の上端部は案内ローラ44の外周面に沿って湾曲され、案内ローラ44及びウエブガイド144との間にて、各包材ウエブWのための案内通路154をそれぞれ形成する。
図6から明らかなようにガイドカバー152はウエブガイド144を越えて下方に延び、その下端は回動軸156に取付けられている。回動軸156は前述した送出ローラ104の上方を送出ローラ104の軸線と平行に延び、その一端にグリップ158を有するともに、その他端部がフレーム98に回動可能に支持されている。即ち、図9に示されるように、回動軸156の他端部はホルダ160を介してフレーム98に取付けられており、このホルダ160は回動軸156の回動を許容する。
従って、グリップ158を把持し、回動軸156を回動させると、ガイドカバー152は回動軸156の回りに、図6中に実線で示した休止位置と、2点鎖線で示した作動位置との間にて回動する。
ガイドカバー152が作動位置に位置付けられたとき、図10に示されるように、前述した案内通路154はガイド溝148の部位がガイドカバー152によりトンネル状となる。なお、ロッド製造機の運転中、ガイドカバー152は図6中の実線の休止位置に位置付けられている。
更に、案内ローラ44と成形トラック38f,38rの始端との間にはボトムガイド162が配置されている。このボトムガイド162の上面は、成形トラック38を形成するガニチャテープ40、案内ローラ44のトップ及び前述したサクションコンベア22と同一レベルに配置され、案内ローラ44の軸線方向に延びている。
従って、図6から明らかなようにボトムガイド162は前述したフロントトング60と協働して、案内ローラ44から成形トラック38に至る導入通路164を形成する。つまり、ボトムガイド162は導入通路164の底壁となっている。
なお、図6中、フロントトング60は単に導入通路の天井壁として示されている。また、図6に示されているように、導入通路164は、案内ローラ44からサクションコンベア22の終端まで延長されていてもよく、この場合、フロントトング60の上流にアッパガイド166が配置されるとともに、前述したガイドカバー152の上端とサクションコンベア22の終端との間にロアガイド168が配置される。
ボトムガイド162は押出し機構により上下に変位可能であり、この押出し機構について以下に説明する。
先ず、ボトムガイド162は下方に延びる脚部170を有し、この脚部170の下端はバックプレート172及びフロントプレート174との間に挟持されている。これらプレート172,174は互いに連結され、そして、バックプレート172が前述したフレーム98に支持されている。
脚部170の下端には一対のポスト176がナット177を介して取付けられており、これらポスト176は案内ローラ44の軸線方向に互いに離間して配置されている。各ポスト176のナット177はバックプレート172のスロット179内に位置付けられ、そして、各ポスト176はフロントプレート174のスロット178を通じて外側に突出している。従って、上述したスロット178,179はボトムガイド162の上下方向の変位を許容している。
更に、各ポスト176の突出端とフロントプレート146の下端との間には引っ張りコイルばね180がそれぞれ架け渡され、そして、ボトムガイド162は楔部材182と互いに係合した状態にある。この楔部材182は引っ張りコイルばね180の付勢力に抗して、ボトムガイド162を上方に押し上げ、その上面を前述したレベルに位置付けている。
図11から明らかなように、楔部材182は支持ロッド184に固定され、この支持ロッド184はバックプレート172とフロントプレート174との間を水平に延びている。支持ロッド184の一端184aは案内ローラ44のローラホルダ186に支持され、そして、支持ロッド184の他端184bはプッシュロッド188にヒンジ結合されている。なお、支持ロッド184がボトムガイド162の上下方向の変位を妨げることはない。
プッシュロッド188はフレーム98及びブラケット190に摺動自在に支持され、そして、エアシリンダ192のピストンロッド194にカップリング196を介して連結されている。なお、ブラケット190は、エアシリンダ192の取付け部材としても兼用されている。
エアシリンダ192がそのピストンロッド194を休止位置から僅かに伸張させると、支持ロッド184は楔部材182とともに、図11でみて右方に若干移動し、このような楔部材182の移動はボトムガイド162を上方に変位させる。なお、ピストンロッド194が休止位置に戻されると、ボトムガイド162は引っ張りコイルばね180の付勢力を受け元の位置に復帰する。
次に、ロッド製造機の始動準備時における包材ウエブの挿通作業について説明する。
ロッド製造機の始動準備時、前述した可動ローラホルダ118及びガイドカバー152は運転時と同じ状態、つまり、可動ホルダ118は水平な準備姿勢にあり、そして、ガイドカバー152はウエブガイド144から離間した休止位置に位置付けられている。
この状態で、成形トラック38f,38rのそれぞれに挿通すべき包材ウエブW1をそのウエブ経路を通じて可動ローラホルダ118まで導き、そして、これら包材ウエブW1の先端を可動ローラホルダ118のピンチローラ122を経て保持面120の吸着面124に位置付ける。
この後、電磁吸着弁130を切換え作動させて吸着面124にサクション圧を供給し、各吸着面124に包材ウエブW1の先端をそれぞれ吸着保持させる。
この状態で、可動ローラホルダ118が準備姿勢から作動姿勢に回動されると、図12に示されるように可動ローラホルダ118の各ピンチローラ122は包材ウエブW1を介して送出ローラ104に転接され、これにより、これら送出ローラ104と各ピンチローラ122との間に包材ウエブW1がそれぞれ挟持される。なお、図12中、1点鎖線の包材ウエブWはロッド製造機の運転時におけるウエブ経路を示す。
このとき、可動ローラホルダ118の上端はウエブガイド144の直下に位置付けられ、各包材ウエブW1の先端は、対応する案内通路154の下端近傍に位置付けられる。
この際、ガイドカバー152は休止位置から作動位置に既に回動されており、案内通路154をトンネル状に形成している。
このようにして包材ウエブW1の挿通準備が整うと、成形トラック38f,38rに向けて前述した素材列の供給及びガニチャテープ40の走行を開始させる。なお、図12中、素材列は参照符号ERで示されている。
素材列ERの先頭が案内ローラ44を通過した後、各包材ウエブW1における先端部の吸引保持を解除すると同時に、電動モータ110(図7)を駆動して送出ローラ104を回転させる一方、電磁開閉弁138(図6)を切換え作動させ、可動ローラホルダ118のエア噴出孔132から圧縮空気を案内通路154の下端に向けて噴出させる。
送出ローラ104の回転に伴い、各包材ウエブW1は送出ローラ104と各ピンチローラ122との間から送出され、このとき、各包材ウエブW1の先端部はエア噴出孔132からの圧縮空気の噴出流により対応する案内通路154の下端に確実に導かれる。従って、各包材ウエブW1の先端部は案内通路154内を通じて案内ローラ44まで到達し、そして、案内ローラ44と素材列ERとの間に挟み付けられる結果、素材列ERに引き摺られるようにして素材列ERとともに導入通路164内に進入する。
即ち、各包材ウエブW1の先端部は、素材列ERと導入通路164のボトムガイド162との間にて挟持される。このようにして各包材ウエブW1の先端部がボトムガイド162に到達するタイミングで、前述したエアシリンダ192(図11参照)を伸張動作させれば、ボトムガイド162は楔部材182により上方に若干変位される。それ故、各包材ウエブW1と素材列ERとの間の密着力が増加し、包材ウエブW1は素材列ERとともに、導入通路164内を通じて対応する成形トラック38に向かい、そして、この成形トラック38内に進入する。
この後、各包材ウエブW1は素材列ERとともに、そのガニチャテープ40の走行に伴って成形トラック38内を走行し、成形トラック38、即ち、巻上セクション36を通過する。
上述の説明から既に明らかなように、案内通路154及び導入通路164は、包材ウエブW1を成形トラック38に向けて導く導入ラインの上流経路及び下流経路をそれぞれ形成する。
包材ウエブW1の挿通作業が完了すると、ガニチャテープ40の走行、素材列ERの供給、送出ローラ104による包材ウエブW1の送出及びエア噴出孔13からの圧縮空気の噴出はそれぞれ停止され、そして、ボトムガイド162はエアシリンダ192の収縮動作を受けて元の位置に復帰し、可動ローラホルダ118及びガイドカバー152は準備姿勢及び休止位置にそれぞれ復帰される。
可動ローラホルダ118が準備姿勢に戻されると、包材ウエブW1は送出ローラ104及びピンチローラ122の双方から離れ、ロッド製造機の運転時におけるウエブ経路上に位置付けられる。
なお、上述した挿通作業中、各成形トラック38を通過した包材ウエブW1及び素材列ERが巻上セクション36から切断セクション46に向かうことはなく、デフレクタ(図示しない)の働きにより巻上セクション36から回収容器に排出される。
この後、ロッド製造機の運転が開始されると、前述したように巻上セクション36の各成形トラック38にて2本の素材ロッドが成形されるが、運転開始直後の素材ロッドはその品質が安定するまで、巻上セクション36から回収容器に回収される。つまり、ロッド製造機が定速運転に移行し、素材ロッドの品質が安定した時点で、デフレクタは巻上セクション36と切断セクション46との間にて各素材ロッドを切断すると同時に、巻上セクション36か切断セクション46への各素材ロッドの送出を許容する。
本発明は上述の実施例に制約されるものではなく、例えば、包材ウエブの先端は吸着によらず、機械的なチャックにより保持するようにしてもよいし、また、素材列と包材ウエブとの間の密着力を増加させるには案内ローラ44自体を上下に変位させてもよい等、種々の変形が可能である。
また、本発明はシングルトラックのロッド製造機にも同様に適用できることは言うまでもない。
更に、本発明は、充填材料として刻みたばこを包材ウエブに包み込むシガレット製造機や、また、充填材料として繊維材料のトウを包材ウエブに包み込むプレーンフィルタロッド製造機にも同様にして適用することができる。
図13はシガレット製造機を概略的に示し、この製造機は、シングルトラック又はダブルトラックに限らず、前述した巻上セクション36や切断セクション46と同様な巻上セクション200及び切断セクション202を備えるとともに、巻上セクション200の成形トラックに向けて層状の刻みたばこを供給するたばこバンド204を備えている。
なお、シガレット製造機の場合、巻上セクション200は単一のトング206を有し、このトング206はたばこバンド204から刻みたばこを剥離し、これにより、たばこバンド204から包材ウエブW上に刻みたばこが供給される。
また、プレーンフィルタロッド製造機はたばこバンド204に代えて、トウを案内するトランペットガイドを備えている。
複合フィルタロッド製造機の素材列供給セクションを概略的に示す斜視図である。 図1のロッド製造機にて、巻上セクションを含んだ成形ステージを概略的に示す斜視図である。 図2の巻上セクションをより具体的に示した図である。 図3の糊塗布器の詳細図である。 巻上セクションの成形トラックに包材ウエブを供給するウエブ経路の下流部分を概略的に示す図である。 準備状態にある挿通装置を具体的に示す図である。 図6中、VII-VII線に沿う断面図である。 図6のウエブガイドの詳細図である。 図6のガイドカバーの詳細図である。 図6のウエブガイド及びガイドカバー間にて形成される案内通路を示した横断面図である。 図6のボトムガイドを上下に変位させる機構を示した図である。 作動状態の挿通装置を示した図である。 シガレット製造機を概略的に示した図である。
符号の説明
10 素材列供給セクション
36 巻上セクション
38 成形トラック
40 ガニチャテープ
44 案内ローラ
96 挿通装置
104 送出ローラ(送出手段)
118 可動ローラホルダ(送出手段)
122 ピンチローラ(送出手段)
124 吸着面(保持手段)
132 エア噴出孔(エア噴出手段)
154 案内通路(導入ラインの上流経路)
162 ボトムガイド(加圧手段)
164 導入通路(導入ラインの下流経路)
182 楔部材(押出し機構)
192 エアシリンダ(押出し機構)
ER 素材列
FD 複合フィルタロッド
W 包材ウエブ(ウエブ経路)

Claims (7)

  1. ガニチャテープを備え、成形トラックを形成するための巻上セクションと、
    前記成形トラックの始端近傍に配置された案内ローラを有し、前記案内ローラを介して包材ウエブを前記成形トラックに供給するウエブ経路と、
    前記成形トラックに向けて充填材料を供給し、この充填材料を前記成形トラックにて前記包材ウエブ上に重ね合わせる供給セクションと、
    を備え、
    前記充填材料及び前記包材ウエブが前記ガニチャテープの走行に伴い前記巻上セクション内を前記成形トラックに沿って通過する過程にて、前記充填材料を前記包材ウエブにより包み込んだ素材ロッドに成形し、
    この後、前記素材ロッドを所定の長さ毎に切断して、個々の喫煙用ロッドを形成するロッド製造機において、
    前記ロッド製造機はその始動準備時、前記成形トラックに挿通すべき包材ウエブの先端を前記案内ローラに導き、前記案内ローラから前記成形トラック内に前記包材ウエブを挿通させる包材ウエブ挿通装置を更に備え、
    前記包材ウエブ挿通装置は、
    前記案内ローラよりも上流にて前記包材ウエブを案内する上流経路と、前記案内ローラよりも下流にて前記包材ウエブを前記充填材料とともに案内する下流経路とを有した導入ラインを備え、
    前記導入ラインは、
    前記上流経路の始端近傍にて、前記包材ウエブの先端部を解放可能に保持する保持手段と、
    前記包材ウエブの先端部が解放されたとき、前記包材ウエブを前記案内ローラに向けて送出させる送出手段と、
    前記包材ウエブの送出時、前記包材ウエブの先端を導き入れ、前記包材ウエブを前記案内ローラまで案内する案内通路と、
    前記下流経路にて前記充填材料と前記包材ウエブとの間の密着力を増加させる加圧手段と
    を含むことを特徴するロッド製造機の包材ウエブ挿通装置。
  2. 前記供給セクションは、複数種のフィルタ素材が一定の配列パターンにて一列に並ぶ棒状の素材列を前記充填材料として供給し、これにより、前記喫煙用ロッドとして、シガレットのためのフィルタロッドが成形されることを特徴とする請求項1のロッド製造機の包材ウエブ挿通装置。
  3. 前記巻上セクションは互いに平行な2本の成形トラックを有し、
    前記包材ウエブ挿通装置は前記各成形トラック毎に前記導入ラインをそれぞれ備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のロッド製造機の包材ウエブ挿通装置。
  4. 前記下流経路は、少なくとも前記案内ローラから前記成形トラックまで延び、前記充填材料及び前記包材ウエブを案内するための内壁を有した通路を形成し、
    前記加圧手段は、前記下流経路における内壁の少なくとも一部を前記充填材料及び前記包材ウエブの一方に押付けることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のロッド製造機の包材ウエブ挿通装置。
  5. 前記加圧手段は、
    前記案内ローラと前記成形トラックの始端との間に配置され、前記包材ウエブを案内するための前記下流経路の内壁の一部を形成するととともに、前記包材ウエブと交差する方向に変位可能なガイドと、
    前記ガイドを前記包材ウエブに向けて押し出す押出し機構と
    を含むことを特徴とする請求項4に記載のロッド製造機の包材ウエブ挿通装置。
  6. 前記導入ラインは、前記包材ウエブの送出時、前記上流経路の始端近傍から前記案内通路に向けて空気を吹き出すエア噴出手段を更に含むことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のロッド製造機の包材ウエブ挿通装置。
  7. 前記送出手段は、
    前記上流経路よりも上流側にて、前記ウエブ経路の近傍に配置された第1ローラと、
    前記第1ローラとの間に前記ウエブ経路を挟んで配置され、先端部が前記ウエブ経路から離れた準備姿勢と先端部が前記案内通路に近接する作動姿勢との間にて、回動可能なローラホルダと、
    前記ローラホルダに設けられ、前記ローラホルダが前記作動姿勢にあるとき、前記第1ローラとの間にて前記包材ウエブを挟持する第2ローラと、
    前記第1及び第2ローラの少なくとも一方を前記包材ウエブの繰出し方向に回転させる駆動手段とを含み、
    前記保持手段は、
    前記ローラホルダの先端部に設けられ、前記包材ウエブの先端部を解放可能に吸着する吸着面を含み、
    前記エア噴出手段は、
    前記ローラホルダの先端部に設けられ、前記ローラホルダが前記作動位置にあるとき、前記案内通路に向けて空気を吹き出すエア噴出孔と、
    ことを特徴とする請求項6に記載のロッド製造機の包材ウエブ挿通装置。
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