JP4327333B2 - 半導体原料塊支持治具および半導体原料塊ならびにこれを用いた半導体単結晶の製造方法 - Google Patents

半導体原料塊支持治具および半導体原料塊ならびにこれを用いた半導体単結晶の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体原料塊支持治具および半導体原料塊ならびにこれを用いた半導体単結晶の製造方法に係わり、特に半導体原料の供給方法、半導体原料塊支持治具および半導体原料塊を改善し、半導体原料塊の溶融が安全に行え、かつ半導体単結晶の製造の生産性向上を図った半導体原料塊支持治具および半導体原料塊ならびにこれを用いた半導体単結晶の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に半導体ウェーハの製造方法は、多結晶半導体原料を溶融させ、この原料融液に単結晶よりなる種結晶を接触させ、種結晶から半導体単結晶を成長させる半導体単結晶の製造方法が用いられている。
【0003】
例えば、チョクラルスキー法(以下、CZ法という。)によるインゴット状のシリコン単結晶の製造方法は、図16に示すように、単結晶製造装置51の炉部材収納室52内に設置された石英ルツボ53に不定形な小塊形状の原料の多結晶シリコンMを充填し、石英ルツボ53の外周に設けられたヒータ54によって多結晶シリコンMを完全に加熱溶融させた後、シードチャック55に取付けられた種結晶(シード結晶となる単結晶)Sをシリコン融液に浸し、種結晶Sと石英ルツボ53を逆方向に回転させ種結晶Sを引上げてシリコン単結晶Igを成長させるものである。
【0004】
一般に使用される原料の多結晶シリコンは不定形な小塊形状であるため、図16に示すように、石英ルツボ53に充填される小塊形状の多結晶シリコンMは嵩張り、石英ルツボ53に一度に大量に充填することは難しい。また、一回の単結晶引上げ毎に高価な新品の石英ルツボ52を使用せねばならず、引上げコストが上昇する。
【0005】
そこでコスト低減の方策として、図17(a)〜(f)に示すようないわゆる原料追加チャージ方式が提案されている。この追加チャージ方式は単結晶製造装置61をゲートバルブ62により炉部材収納室63と単結晶収納部64に適宜仕切り可能にし、ゲートバルブ62の開放状態で単結晶引上げ初期に炉部材収納室63に配置された石英ルツボ65に小塊形状の多結晶シリコンMを充填し、さらに、この小塊形状の多結晶シリコンMとは別個にシリコン塊66を、図17(a)ないし(c)に示し、図18に具体的に示すように、シリコン塊66に設けられた支持溝67に取付用ワイヤ68を巻回し、この取付用ワイヤ68を引上げ用ワイヤ69に結びつけ、引上げ用ワイヤ69に支持し(図17(a))、小塊形状の多結晶シリコンMを溶融させ石英ルツボ65の約80%程度までシリコン融液Lを満たし(図17(b))、このシリコン融液Lとは別個に引上げ用ワイヤ67を降下させて、シリコン融液Lにシリコン塊66を接触させて追加溶融させ(図17(c))、シリコン融液Lが石英ルツボ65のほぼ全体に満される。
【0006】
一方、取付用ワイヤ68に支持された未溶融部を残して多結晶シリコン塊Mを溶融させた後、引上げ用ワイヤ67を上昇させ、完全にゲートバルブ62を閉じ、ゲートバルブ62により仕切られた単結晶収納部64内で,図17(c)に示すようなシリコン塊66の残部を支持した取付用ワイヤ68と、種結晶支持手段70とを交換して取付けし、この種結晶支持手段70に種結晶Sが取付けられる(図17(d))。
【0007】
しかる後、ゲートバルブ62を開放し、種結晶Sを石英ルツボ65中で溶融状態のシリコン融液Lに接触させて、種結晶Sの下部に種結晶Sと同じ結晶方位を有する単結晶Igを成長させ(図17(e))、石英ルツボ65中にはシリコン融液Lがほとんど残らない状態とする(図17(f))。
【0008】
上記の単結晶製造装置61を用いた半導体単結晶の製造方法によれば、図16に示すような通常のCZ法の製造方法よりも石英ルツボ1個当たりのシリコン単結晶の生産量は増大する。
【0009】
しかし、この製造方法では、ヒータ71等が付勢された状態で単結晶製造装置61の稼働中に最低でも1回はゲートバルブ62を閉じて、炉部材収納室63と単結晶収納部64とを分離し、かつ、この単結晶収納部64を開放して未溶融部の多結晶シリコン塊Mを支持した取付用ワイヤ68と種結晶支持手段70との取付けの交換を行い、さらに多結晶シリコン塊Mを支持した取付ワイヤ66の引上用ワイヤ68への取付け、および種結晶支持手段70への種結晶Sの取付けを行わなければならず、単結晶収納部64は大気に曝される。大気に曝された単結晶収納部64を再度炉部材収納室63と連通させると、単結晶収納部64から塵埃などが落下し、単結晶Igの成長を阻害し単結晶化率(結晶欠陥が発生せず単結晶が得られる割合)を低減させる大きな要因になっている。また、ゲートバルブ62の開閉によるゲートバルブ室62からの塵埃などの落下も生じる。さらに、取付用ワイヤ68にはシリコン塊の未融液部が残り不経済である。
【0010】
また、別のコスト低減の方策として、図19(a)〜(e)に示すようないわゆる原料のリチャージ方式がある。
【0011】
このリチャージ方式は単結晶製造装置71をゲートバルブ72により炉部材収納室73と単結晶収納部74に適宜仕切り可能にし、ゲートバルブ72の開放状態で単結晶Igを引上げて取出し、炉部材収納室73に配置された石英ルツボ75に溶融シリコンLを残存させ(図19(a))、次に、ゲートバルブ72により仕切られた単結晶収納部74内で種結晶支持手段76をシリコン塊77に設けられた支持溝78に巻回された取付用ワイヤ79に交換して引上げ用ワイヤ80に取付け(図19(b))、この取付用ワイヤ79に取付けられた多結晶シリコン塊77を降下させシリコン融液Lに接触させて溶融させ、シリコン融液Lにする(図19(c))。
【0012】
多結晶シリコン塊77の溶融によりシリコン融液Lは石英ルツボ75のほぼ全体に満され、一方、多結晶シリコン塊77の未溶融部を支持した取付用ワイヤ79を上昇させ、ゲートバルブ72を閉じ、ゲートバルブ72により仕切られた単結晶収納部74内で多結晶シリコン塊77の未溶融部を支持した取付用ワイヤ79と種結晶支持手段76とを交換して取付け、この種結晶支持手段76に種結晶Sが取付けられる(図19(d))。
【0013】
しかる後、ゲートバルブ72を開放し、種結晶Sを石英ルツボ75中で溶融状態の多結晶シリコン77に接触させて、種結晶Sに単結晶Igを成長させる(図19(e))。
【0014】
しかし、この製造方法でも、ヒータ81等が付勢された状態で単結晶製造装置71の稼働中に2回はゲートバルブ72を閉じて、炉部材収納室73と単結晶収納部74とを分離し、かつこの単結晶収納部74を開放して、種結晶支持手段76と多結晶シリコン塊77の未溶融部を支持した取付用ワイヤ79の交換、および逆に新しいシリコン塊77が支持された取付用ワイヤ79と種結晶支持手段76の交換を行う必要があるため、単結晶収納部74は2回も大気に曝される。また、取付用ワイヤ79にはシリコン塊の未溶融部が残り不経済である。
【0015】
従って、このリチャージ方式は追加チャージ方式に比べてさらに塵埃などの落下により炉部材収納室73を汚損し、単結晶Igの成長を阻害し単結晶化率を低減させる大きな要因となる虞があった。
【0016】
さらに、上述した追加チャージ方式、リチャージ方式とも引上げ装置内のガス置換を必要とするため、1回の引上げに要するサイクルタイムは通常のCZ法よりも長くなる問題点がある。
【0017】
上記問題点を解決するため、追加チャージ方式、リチャージ方式の半導体単結晶の製造方法において、図20に示すような半導体原料塊支持治具91および半導体原料塊101を用いることが提案されている。
【0018】
この半導体原料塊支持治具91は、タングステンやモリブデン等の金属からなり、その一端に引上げ用ワイヤ92が取付けられ、他端に種結晶Sが取付けられる単結晶取付部材93と、この単結晶取付部材93から膨出し、断面積が順次増大するような円錐体の一部を有する形状に形成され、半導体原料塊101を支持する支持部94から構成されている。
【0019】
半導体原料塊支持治具91に支持される半導体原料塊101は、中実円柱形状をなし、その上面部102には直径上に沿って、上面部102を横断するように設けられ、半導体原料塊支持治具91の種結晶取付部材93が貫通する貫通溝103が設けられている。さらに、この貫通溝103に連設され、種結晶取付部材91の支持部94が係合する支持溝104と、この支持溝104に連設された支持溝104および種結晶Sが収納される幅広U字形状の幅広溝105が半導体原料塊支持治具91を横断するように形成されている。
【0020】
従って、図20および図21に示すように、半導体原料塊101の溶融が進行し、溶融面が幅広溝105の下端部105aに達すると、図21(b)に示すように、半導体原料塊101(残部)には自重により幅広溝105を拡大する方向に力が働き、支持溝104と支持部94の係合が外れて、原料半導体塊支持治具91による半導体原料塊101の支持が解除され、半導体原料塊101(残部)は完全に落下するようになっている。
【0021】
図21(c)に示すように露出した種結晶Sを融液に接触させて、単結晶Igを成長させる。
【0022】
図20(a)および(b)に示すような半導体原料塊支持治具91および半導体原料塊101を用いることにより、半導体原料塊101は全て溶融し、かつ溶融後に種結晶が現れるため、図18(a)〜(c)に示す従来の支持構造のように、種結晶をあらためて取付ける必要がない。
【0023】
しかし、半導体原料塊101の幅広溝105は、その幅が広く、また、空間容積が半導体原料塊101に対して非常に大きくなるため、機械的構造強度が低下し、半導体原料塊101を半導体原料塊支持治具91で支持する際に、半導体原料塊101が破断して落下し、災害を引き起こすおそれがあった。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、半導体原料塊の供給時、半導体単結晶製造装置内を汚染することがなく、単結晶化率の向上が図れ、かつ1回の引上げに要するサイクルタイムも短縮でき、さらに、半導体原料塊を完全に溶融できる多結晶原料支持治具および半導体原料塊ならびにこれを用いた単結晶の製造方法が要望されていた。
【0025】
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、半導体原料塊の供給時、半導体単結晶製造装置内を汚染することがなく、単結晶化率の向上が図れ、かつ1回の引上げに要するサイクルタイムも短縮でき、さらに、半導体原料塊を完全に溶融できる多結晶原料支持治具および半導体原料塊ならびにこれを用いた単結晶の製造方法を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためになされた本願請求項1の発明は、上端に引上げ用ワイヤが取付けられ、下端に種結晶が取付けられる種結晶取付部材と、この種結晶取付部材から膨出して形成され、半導体原料塊に設けられた支持溝に係合する支持部とを有し、半導体原料塊の溶融中に、この溶融により、前記支持溝に連設された分割溝から半導体原料塊が分割され、前記支持部による半導体原料塊の支持が解除されて、半導体原料塊を容器内に落下、溶融させ、かつ前記種結晶取付部材に取付けられた種結晶を露出させるような構成にしたことを特徴とする半導体原料塊支持治具であることを要旨としている。
【0027】
本願請求項2の発明では、上記支持部は、種結晶取付部材に着脱自在に取着されることを特徴とする請求項1に記載の半導体原料塊支持治具であることを要旨としている。
【0028】
本願請求項3の発明では、上記支持部の取着は、螺着により行われることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体原料塊支持治具であることを要旨としている。
【0029】
本願請求項4の発明では、上記支持部は、種結晶取付部材に着脱自在に取着される支持部本体と、この支持部本体に着脱自在に取着され、半導体原料塊に設けられた係合部と係合し、かつ、半導体原料塊と同一材質で形成されたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の半導体原料塊支持治具であることを要旨としている。
【0030】
本願請求項5の発明は、上面部を横断するように設けられ、半導体原料塊支持治具の種結晶取付部材が貫通する貫通溝と、この貫通溝に連設され、前記種結晶取付部材から膨出して形成された支持部が係合するように収納される支持溝と、この支持溝に連設され、種結晶が収納される収納孔と、前記支持溝に連設され、前記種結晶の先端位置よりも深く切込まれた溶融時分割用の分割溝とを有することを特徴とする半導体原料塊であることを要旨としている。
【0031】
本願請求項6の発明では、上記収納孔は、分割溝上に形成されることを特徴とする請求項5に記載の半導体原料塊であることを要旨としている。
【0032】
本願請求項7の発明では、容器内に収容された半導体原料融液に、引上げ用ワイヤに取付けられた種結晶を接触させて、種結晶から半導体単結晶を成長させる半導体単結晶の製造方法において、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の半導体原料塊支持治具により、請求項5に記載の半導体原料塊を支持する工程と、半導体原料塊を溶融させる途中でこの溶融に因り、支持溝に連設された分割溝により半導体原料塊を分割し、支持部による半導体原料塊の支持を解除して、半導体原料塊を容器内に落下、溶融させる工程と、前記容器内の半導体原料融液に前記種結晶を接触させて単結晶を成長させる工程とを有することを特徴とする半導体単結晶の製造方法であることを要旨としている。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わる多結晶原料支持治具およびと種結晶ならびにこれを用いた単結晶の製造方法について添付図面に基づき説明する。
【0034】
図1に示すような本発明に係わる半導体単結晶の製造方法に用いられる単結晶製造装置、例えばCZ法による単結晶引上げ装置1は、炉部材収納室2とこの炉部材収納室2の上方に連接して設けられた単結晶収納部3とで形成されている。炉部材収納室2内にはヒータ4により加熱され黒鉛ルツボ5に内装された容器例えば石英ルツボ6が設けられており、この石英ルツボ6内で原料の多結晶が加熱溶融される。黒鉛ルツボ5は炉体7を貫通し、モータ(図示せず)に結合されて回転されるルツボ回転軸8に取付けられている。
【0035】
また、単結晶収納部3には昇降自在に設けられた引上げ用ワイヤ9の下端に本発明に係わる半導体原料塊支持治具10が設けられている。
【0036】
半導体原料塊支持治具10は、図2(a)〜)c)に示すように、タングステンやモリブデン等の金属または金属化合物もしくは炭素または炭素化合物等からなり、一端に引上げ用ワイヤ9が取付けられ、さらに他端に種結晶(シード結晶となる単結晶)Sが取付けられ、中間部に螺子部11aが形成された単結晶取付部材11と、この単結晶取付部材11から膨出して形成され、半導体原料塊20を図5に示すように支持する支持部12とを有している。
【0037】
支持部12は、単結晶取付部材11に着脱自在に取着、例えば螺着されており、さらに、単結晶取付部材11から膨出するように、断面積が順次増大するような末広形状、例えば円錐体の一部を有する形状に形成された膨出部12aと、この膨出部12aに連なる直線部12bとで構成されている。膨出部12aと直線部12bは中空形状をなし、直線部12bの内面には単結晶取付部材11への螺着のための螺溝12cが形成されている。
【0038】
半導体原料塊支持治具10により支持され、溶融される半導体原料塊20は、図4(a)〜)c)に示すように、例えば中実円柱形状をなし、上面部21にはその直径上に沿って上面部21を横断するように設けられ、半導体原料塊支持治具10の種結晶取付部材11が貫通する貫通溝22が設けられている。さらに、この貫通溝22に連設され、種結晶取付部材11の支持部12が係合するように収納される支持溝23と、この支持溝23に連設され、種結晶Sが収納される収納孔24と、支持溝23に連設された溶融時分割用でスリット状の分割溝25を有している。この分割溝25は、図5(b)に示すように、種結晶Sの先端位置s1よりも深く切込まれており、溶融時、この分割溝25から残部の半導体原料塊20が分割されるようになっている。
【0039】
なお、種結晶Sの取付部材11への取付けは、取付部材11および種結晶Sに各々設けられた取付孔(図示せず)に係合ピン(図示せず)を挿入して行われる。
【0040】
次に、半導体原料塊支持治具10を用いた半導体原料塊20の支持方法について説明する。
【0041】
図7(a)に示すように、種結晶取付部材11から分離状態にある支持部12を、半導体原料塊20の側面から半導体原料塊支持治具10の貫通溝22に支持部12の直線部12bを挿入し、また、膨出部12aを支持溝23に挿入する。支持部12の挿入後、スライドさせ、図7(b)〜(d)に示すように、支持部12を中心部、すなわち収納孔24の上方に位置させる。
【0042】
しかる後、図8および図9に示すような状態にある支持部12に、半導体原料塊20の上方から種結晶Sが取け付けられた種結晶取付部材11を貫通させて、種結晶Sを収納孔24に収納させ、さらに、種結晶取付部材11の螺子部11aを支持部12の螺溝12cに螺合させ、半導体原料塊20を半導体原料塊支持治具10で支持させる。
【0043】
次に、本発明に係わる半導体原料塊支持治具、半導体原料塊および半導体単結晶の製造方法を用いたいわゆる原料追加チャージ方式を説明する。
【0044】
図10は追加チャージ方式の半導体単結晶の製造工程図で、単結晶引上げ装置1の炉部材収納室2内に設置された石英ルツボ6に小塊形状の原料の多結晶シリコンMを充填し、さらに単結晶収納部3の引上げ用ワイヤ9に取付けられた半導体原料塊支持治具10の単結晶取付部材11に種結晶Sを取付け、しかる後、図5および図6に示すように、上述した取付け方法に従って、半導体原料塊20を半導体原料塊支持治具10により支持する。
【0045】
次に、石英ルツボ6の外周に設けたヒータ4を付勢して、多結晶シリコンMを完全に加熱溶融され、多結晶シリコン塊20の溶融より先に予め石英ルツボ6の約80%程度までシリコン融液Lを満す(図10(b))。さらに、小塊形状の多結晶シリコンMとは別個に用意し、既に単結晶収納部3に収納され半導体原料塊支持治具10により支持された半導体原料塊20を降下てシリコン融液Lに接触させ追加溶融させる。この半導体原料塊20を溶融させる工程において、図11に示すように、半導体原料塊20は順次溶融され、分割溝25底部のB−B線に接近してゆくが、図12(a)に示すように、溶融が分割溝25に達すると、残部の半導体原料塊20は、図12(b)に示すように、自重による重力Fにより、半導体原料塊20は分割溝25、支持溝23および貫通溝22に沿って2個に分割され半導体原料塊支持治具10と半導体原料塊20(残部)との係合状態は解除され半導体原料塊20は石英ガラスルツボ6内に落下し溶融される。従って、半導体原料塊20は全て融液L中に落下して溶融される。なお、この半導体原料塊20の溶融過程において、この分割溝25は、図5(b)に示すように、種結晶Sの先端位置s1よりも深く切込まれているので、種結晶Sがシリコン融液Lに接することはない。
【0046】
半導体原料塊20の溶融が完了するとシリコン融液Lは石英ルツボ6のほぼ全体に満される。
【0047】
一方、半導体原料塊支持治具10に取り付けた種結晶Sは、半導体原料塊20が落下したので、収納孔24に収納されていた種結晶Sは、最下位に露出し、引上げ時の種結晶の機能を果たせる状態になる(図10(d))。
【0048】
しかる後、単結晶引上げ装置1内を単結晶引上げ条件に適合させ、種結晶Sを石英ルツボ6中で溶融状態のシリコン融液Lに接触させて、種結晶Sに単結晶Igを成長させる(図10(e))。
【0049】
さらに単結晶Igを成長させて引上げを完了させるが、石英ルツボ6内には再使用可能な溶融シリコンLは残存していない(図10(f))。
【0050】
上述した本発明に係わる半導体単結晶の製造方法によれば、原料半導体塊20を支持し種結晶Sが取付けられた原料半導体支持治具10を用いることにより、種結晶支持手段と原料半導体塊支持治具の交換のために、炉体8または単結晶収納部3を開放する必要がなく、原料半導体塊20を追加原料として溶融できて、石英ルツボ6に汚染のない十分なシリコン融液Lの供給が可能となり、一度に大容量の単結晶Igを高単結晶化率で引上げることができる。
【0051】
また、単結晶引上げ装置1を炉部材収納室2と単結晶収納部3とに適宜仕切るゲートバルブも不要となり、ゲートバルブの開閉に伴い単結晶収納部3から塵埃などが落下して、溶融シリコン融液Lが汚染されることもなくなり、単結晶の成長が阻害されることもなく、単結晶化率の高率化も図れる。
【0052】
さらに、引上げ工程における最初の小塊形状の原料半導体Mと原料半導体塊20とを同時に装填する時、および引上げられた単結晶Igの取出し時以外に、一連の工程中に炉体7または単結晶収納部3を開放する必要がないため、ガス置換も不必要であり、1回の引上げに要するサイクルタイムも通常のCZ法よりも長くなることがない。原料半導体塊20は残部を半導体原料塊支持治具10に未溶融部を残すことなく、全て溶融させることができるので経済的である。
【0053】
また、半導体原料塊20は種結晶Sが収納される収納孔24と分割溝25を設けることにより、従来のように半導体原料塊の上部にある切欠溝部を幅広にする必要がなく、また、切欠溝部の空間容積を半導体原料塊に比して非常に大きくする必要がないため、半導体原料塊の機械的構造強度を低下させることもなく、半導体原料塊20を半導体原料塊支持治具10で支持する際に、半導体原料塊が破断して落下し、災害を引き起こすおそれも解消される。
【0054】
さらに、半導体原料塊支持治具10は、支持部12が種結晶取付部材11に着脱自在に取着されるので、種結晶Sを半導体原料塊20の上方から挿入することができ、分割溝25を幅広に形成する必要がなく、半導体原料塊20を半導体原料塊支持治具10で支持する際に、半導体原料塊が破断して落下することがない。
【0055】
次に、半導体原料塊支持治具および半導体単結晶の製造方法を用いた他の実施形態であるいわゆるリチャージ方式を説明する。上述した実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
【0056】
図13(a)〜(e)はリチャージ方式の半導体単結晶の製造工程を示すもので、リチャージ方式単結晶引上げ装置1rを用いて成長した単結晶Igを引上げ、一方、石英ルツボ6に溶融シリコンLを残存させると共にヒータ4の付勢を継続して溶融シリコンLの溶融状態を保つ(図13(a))。
【0057】
次に、単結晶収納部3に設けられたゲートバルブ15を閉じて単結晶Igを取出すと共に、上述した実施形態で用い、図10に示したと同様の構造を有し、引上げ用ワイヤ9に取付けられた本発明に係わる半導体原料塊支持治具10の単結晶取付部材11に種結晶Sを取付ける。
【0058】
しかる後、図5および図6に示すように、上述した取付け方法に従って、半導体原料塊20を半導体原料塊支持治具10により支持する(図13(b))。
【0059】
次に、ゲートバルブ15を開いて多結晶シリコン塊20をシリコン融液Mに浸して溶融させる(図13(c))。この半導体原料塊20を溶融させる工程において、半導体原料塊20は順次溶融されるが、上述した実施形態と同様に、図12に示すように、溶融が分割溝25に達すると残部の半導体原料塊20は2個に分割され、石英ガラスルツボ6内に落下し溶融される。半導体原料塊20の溶融が完了するとシリコン融液Lは石英ルツボ6のほぼ全体に満される。
【0060】
一方、半導体原料塊支持治具10に取付けた種結晶Sは、半導体原料塊20が落下したので、収納孔24に収納されていた種結晶Sは、最下位に露出し、引上げ時の種結晶の機能を果たせる状態になる(図13(d))。
【0061】
しかる後、単結晶引上げ装置1r内を単結晶引上げ条件に適合させ、種結晶Sを石英ルツボ6中で溶融状態のシリコン融液Lに接触させて、種結晶Sに単結晶Igを成長させる(図13(e))。
【0062】
さらに単結晶Igを成長させて引上げを完了させるが、石英ルツボ6内には再使用可能な溶融シリコンLが残存する(図13(a))。
【0063】
上述した本発明に係わる半導体単結晶の製造方法によれば、原料半導体塊20を支持し種結晶Sが取付けられた原料半導体支持治具10を用いることにより、種結晶支持手段と原料半導体塊支持治具の交換のために、炉体8または単結晶収納部3を開放する必要がなく、原料半導体塊20を追加原料として溶融できて、石英ルツボ6に汚染のない十分なシリコン融液Lの供給が可能となり、一度に大容量の単結晶Igを高単結晶化率で引上げることができる。
【0064】
本実施形態の半導体単結晶の製造方法によれば、原料半導体塊20を支持し種結晶Sが取付けられた原料半導体支持治具10を用いることにより、種結晶支持治具と原料半導体塊支持治具との交換はなく、単結晶収納部3を開放は1回で済む。従って、単結晶Igの高単結晶化率で引上げることが可能となり、半導体単結晶の製造コスト低減化に寄与する。このため、従来のリチャージ法では少なくとも2回であったゲートバルブの開閉回数を低減させ、開閉に伴う炉内への汚染のおそれを低減しつつ十分なシリコン融液の供給が可能となり、シリコン単結晶を高単結晶化率で引上げることができる。原料半導体塊Mは残部を半導体原料塊支持治具に未溶融部を残すことなく、全て溶融させることができるので経済的である。
【0065】
次に、半導体原料塊支持治具の変形例について説明する。
【0066】
図14に示すように、半導体原料塊支持治具30は、一端に引上げ用ワイヤ9が取付けられ、さらに、他端に種結晶Sが取付けられ、中間部にリング形状の突状31aが形成された単結晶取付部材31と、この単結晶取付部材31に着脱自在に螺着される支持部32と、この支持部32を単結晶取付部材31に螺着する取付リング33を有する。支持部32は、膨出部32aと、この膨出部32aに連なる直線部32bとで構成され、膨出部32aと直線部32bは中空形状をなし、直線部32bの外面には単結晶取付部材31への螺着のための螺子部32cが形成され、また、取付リング33の内面には、螺子部32cと螺合する螺溝33aが形成されている。
【0067】
従って、半導体原料塊支持治具30を用いた半導体原料塊20の支持方法は、次のような方法で行われる。
【0068】
図14(a)に示すように、取付リング33を単結晶取付部材31に外嵌し、図14(b)に示し、かつ、上述した図7に基づく取付け方法のように、半導体原料塊(図示せず)の側面から支持部の直線部32bを貫通溝に挿入し、さらに膨出部32aを支持溝に挿入し、支持部32の挿入後、スライドさせ、支持部12を収納孔の上方に位置させる。
【0069】
しかる後、半導体原料塊の上方から種結晶Sが取付けられた種結晶取付部材31を貫通させて、種結晶Sを収納孔24に収納させ、さらに、取付リング33の螺溝33aを回転させ、支持部32の螺子部32cに螺合する。この螺合により、取付リング33は突状31aにより固定され、半導体原料塊は、支持部32の膨出部32aを介して、半導体原料塊支持治具30により支持される。この半導体原料塊支持治具30を用いた半導体原料塊の支持過程において、取付リング33を回転させるだけで、容易に支持部32を単結晶取付部材31に螺着することができる。
【0070】
さらに、支持部の変形例について説明する。
【0071】
本支持部の変形例は、図3に示すような支持部を分割したものである。
【0072】
例えば、図15に示すように、支持部40は、膨出部40aと、この膨出部40aに連なる直線部40bとで構成され、さらに、膨出部40aと直線部40bは中空形状をなし、直線部40bの内面には単結晶取付部材(図示せず)へ螺着するための螺溝40cが形成されている。また、膨出部40aは、2分割され、半導体原料塊の支持溝と当接する当接部40dは、ほぼ截頭半球体のリング形状をなしており、直線部40bに離間自在に外嵌されている。
【0073】
膨出部40aの当接部40dは、好ましくは、半導体原料塊と同一元素または同一化合物製であり、このような材質を用いることにより、半導体原料塊ないし溶融の汚染を防止することができ、さらに、半導体単結晶の製造工程終了毎に行う汚染除去のための化学エッチングは、当接部40dのみに施せばよく、その結果、当接部40dの形状が化学エッチングにより肉薄になり、半導体原料塊に対する支持信頼性が低下した場合には、当接部40dのみを交換すればよいので、経済的である。
【0074】
【実施例】
(1)試験方法
直径140mm、重量27kg、長さ約860mmの棒状多結晶原料を本発明に係わるような形状に加工した半導体原料塊を用い、本発明に係わる半導体原料塊支持治具を使用して多結晶原料の溶融作業を行い(実施例)、図18に示すような従来例を用いた場合と比較した。
【0075】
(2)試験結果
実施例は、棒状多結晶原料の溶融を全て溶融できることがわかった。また、棒状多結晶原料の溶融完了後、半導体原料塊支持治具に取り付けておいた種結晶は完全に露出し、直ちに単結晶引上げ工程に移行できることがわかった。
【0076】
これに対し、従来例では、25kgは溶融できたが、2kgはワイヤに巻かれた状態で残り、全部を溶融することができないことがわかった。また、この残留原料塊を巻回したワイヤと種結晶が取付けられた取付治具を交換するために約1.5時間の作業時間を要した。
【0077】
【発明の効果】
本発明に係わる半導体原料塊支持治具および半導体原料塊ならびにこれを用いた半導体単結晶の製造方法によれば、半導体原料塊の供給時、半導体単結晶製造装置内を汚染することがなく、単結晶化率の向上が図れ、かつ1回の引上げに要するサイクルタイムも短縮でき、さらに、半導体原料塊を完全に溶融できる多結晶原料支持治具および半導体原料塊ならびにこれを用いた単結晶の製造方法を提供することができる。
【0078】
すなわち、上端に引上げ用ワイヤが取付けられ、下端に種結晶が取付けられる種結晶取付部材と、この種結晶取付部材から膨出して形成され、半導体原料塊に設けられた支持溝に係合する支持部とを有し、半導体原料塊の溶融中に、この溶融により、支持溝に連設された分割溝から半導体原料塊が分割され、支持部による半導体原料塊の支持が解除されて、半導体原料塊を容器内に落下、溶融させ、かつ種結晶取付部材に取付けられた種結晶を露出させるような構成にした多結晶原料支持治具であるので、炉体または単結晶収納部を開放する必要がなく、原料半導体塊を追加原料として溶融できて、石英ルツボに汚染のない十分なシリコン融液の供給が可能となり、一度に大容量のシリコン単結晶を高単結晶化率で引上げることができる。また、単結晶引上げ装置を炉部材収納室と単結晶収納部とに適宜仕切るゲートバルブも不要となり、ゲートバルブの開閉に伴い単結晶収納部から塵埃などが落下して、溶融シリコン融液が汚染されることもなくなり、単結晶の成長が阻害されることもなく、単結晶化率の高率化も図れる。さらに、炉体または単結晶収納部の開放数を減少でき、ガス置換も不必要であり、1回の引上げに要するサイクルタイムも通常のCZ法よりも長くなることがない。また、原料半導体塊は残部を半導体原料塊支持治具に未溶融部を残すことなく、全て溶融させることができるので経済的である。
【0079】
また、支持部は、種結晶取付部材に着脱自在に取着されるので、単結晶を半導体原料塊の上方から挿入することができ、分割溝を幅広に形成する必要がないため、半導体原料塊の機械的構造強度を低下させることもなく、半導体原料塊を半導体原料塊支持治具で支持する際に、半導体原料塊が破断して落下することがない。
【0080】
また、支持部の取着は、螺着により行われるので、半導体原料塊の取付けが迅速に行え、炉体の開放時間を短縮でき炉内を汚染することがない。
【0081】
また、支持部は、種結晶取付部材に着脱自在に取着される支持部本体と、この支持部本体に着脱自在に取着され、半導体原料塊に設けられた係合部と係合し、かつ、半導体原料塊と同一材質で形成されているので、半導体原料塊ないし溶融の汚染を防止することができ、さらに、半導体単結晶の製造工程終了毎に行う汚染除去のための化学エッチングは、当接部のみに施せばよく、その結果、当接部の形状が化学エッチングにより肉薄になり、半導体原料塊に対する支持信頼性が低下した場合には、当接部のみを交換すればよく、経済的である。
【0082】
また、上面部を横断するように設けられ、半導体原料塊支持治具の種結晶取付部材が貫通する貫通溝と、この貫通溝に連設され、種結晶取付部材から膨出して形成された支持部が係合するように収納される支持溝と、この支持溝に連設され、種結晶が収納される収納孔と、支持溝に連設され、種結晶の先端位置よりも深く切込まれた溶融時分割用の分割溝とを有するので、従来のように半導体原料塊の上部にある切欠溝部を幅広にする必要がなく、また、切欠溝部の空間容積を半導体原料塊に比して非常に大きくする必要がないため、半導体原料塊の機械的構造強度を低下させることもなく、半導体原料塊を半導体原料塊支持治具で支持する際に、半導体原料塊が破断して落下し、災害を引き起こすおそれも解消される。
【0083】
また、収納孔は、分割溝上に形成されるので、半導体原料塊支持治具内での空隙部を最小限に抑えることができ、半導体原料塊の供給効率も向上し、さらに、半導体原料塊を半導体原料塊支持治具で支持する際に、半導体原料塊が破断して落下し、災害を引き起こすおそれも解消される。
【0084】
また、容器内に収容された半導体原料融液に、引上げ用ワイヤに取付けられた種結晶を接触させて、種結晶から半導体単結晶を成長させる半導体単結晶の製造方法において、本発明に係わる半導体原料塊支持治具により、本発明に係わる半導体原料塊を支持する工程と、半導体原料塊を溶融させる途中でこの溶融により、支持溝に連設された分割溝により半導体原料塊を分割し、支持部による半導体原料塊の支持を解除して、半導体原料塊を容器内に落下、溶融させる工程と、容器内の半導体原料融液に種結晶を接触させて単結晶を成長させる工程とを有する半導体単結晶の製造方法であるので、半導体原料塊の供給時、半導体単結晶製造装置内を汚染することがなく、単結晶化率の向上が図れ、かつ1回の引上げに要するサイクルタイムも短縮でき、さらに、半導体原料塊を完全に溶融できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる半導体単結晶の製造方法の一実施形態を示す説明図。
【図2】(a)は本発明に係わる半導体原料塊支持治具の一実施形態の上面図、(b)は正面図、(c)は底面図。
【図3】本発明に係わる半導体原料塊支持治具の一実施形態の支持部を分離した状態を示す正面図。
【図4】(a)は本発明に係わる半導体原料塊支持治具の一実施形態の上面図、(b)は正面図、(c)は図4(a)のA−A線に沿う断面図。
【図5】(a)は本発明に係わる半導体原料塊支持治具の一実施形態を用いて半導体原料塊を支持した状態を示す上面図、(b)は正面図。
【図6】(a)は本発明に係わる半導体原料塊支持治具の一実施形態を用いて半導体原料塊を支持した状態を示す上面図、(b)は側面図。
【図7】(a)〜(d)は各々本発明に係わる半導体原料塊支持治具の一実施形態を用いた半導体原料塊の支持手順を示す概念図。
【図8】本発明に係わる半導体原料塊支持治具の一実施形態を用いた半導体原料塊の支持手順を示す側面図。
【図9】本発明に係わる半導体原料塊支持治具の一実施形態を用いた半導体原料塊の支持手順を示す正面図。
【図10】(a)〜(f)は各々本発明に係わる半導体単結晶の製造方法を原料追加チャージ方式の単結晶の製造方法に用いた一実施形態の製造工程図。
【図11】半導体原料塊の溶融状態を示し、溶融が分割溝底部のB−B線に接近してする状態を示す概念図。
【図12】(a)および(b)は半導体原料塊の溶融状態を示す概念図。
【図13】(a)〜(f)は各々本発明に係わる半導体単結晶の製造方法をリチャージ方式の単結晶の製造方法に用いた一実施形態の製造工程図。
【図14】(a)〜(c)は本発明に係わる半導体原料塊支持治具の他の実施形態の平面図。
【図15】(a)および(b)は本発明に係わる半導体原料塊支持治具に用いられる支持部の変形例の平面図、(c)は断面図。
【図16】従来の半導体単結晶の製造方法を示す概念図。
【図17】(a)〜(f)は各々従来の原料追加チャージ方式の単結晶の製造工程図。
【図18】(a)〜(c)は各々従来の半導体原料塊支持治具を用いた半導体原料塊の支持状態を示す正面図。
【図19】(a)〜(e)は各々従来のリチャージ方式の単結晶の製造工程図。
【図20】(a)および(b)は各々従来の半導体原料塊支持治具を用いた半導体原料塊の支持状態を示す上面図および断面図。
【図21】(a)〜(c)は各々従来の半導体原料塊支持治具を用いた半導体原料塊の溶融および単結晶引上げ状態を示す概念図。
【符号の説明】
1 単結晶引上げ装置
1r 単結晶引上げ装置
2 炉部材収納室
3 単結晶収納部
4 単結晶収納ヒータ
5 黒鉛ルツボ
6 石英ルツボ
7 炉体
8 ルツボ回転軸
9 ワイヤ
10 半導体原料塊支持治具
11 種結晶取付治具
11a 螺子部
12 支持部
12a 膨出部
12b 直線部
12c 螺溝
15 ゲートバルブ
20 半導体原料塊
21 上面部
22 貫通溝
23 支持溝
24 収納孔
25 分割溝
30 半導体原料塊支持治具
31a 突状
31 単結晶取付部材
32 支持部
32a 膨出部
32b 直線部
32c 螺子部
33 取付リング
33a 螺子溝
Ig 単結晶
L 溶融シリコン
M 多結晶シリコン
S 種結晶

Claims (7)

  1. 上端に引上げ用ワイヤが取付けられ、下端に種結晶が取付けられる種結晶取付部材と、この種結晶取付部材から膨出して形成され、半導体原料塊に設けられた支持溝に係合する支持部とを有し、半導体原料塊の溶融中に、この溶融により、前記支持溝に連設された分割溝から半導体原料塊が分割され、前記支持部による半導体原料塊の支持が解除されて、半導体原料塊を容器内に落下、溶融させ、かつ前記種結晶取付部材に取付けられた種結晶を露出させるような構成にしたことを特徴とする半導体原料塊支持治具。
  2. 上記支持部は、種結晶取付部材に着脱自在に取着されることを特徴とする請求項1に記載の半導体原料塊支持治具。
  3. 上記支持部の取着は、螺着により行われることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体原料塊支持治具。
  4. 上記支持部は、種結晶取付部材に着脱自在に取着される支持部本体と、この支持部本体に着脱自在に取着され、半導体原料塊に設けられた係合部と係合し、かつ、半導体原料塊と同一材質で形成されたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の半導体原料塊支持治具。
  5. 上面部を横断するように設けられ、半導体原料塊支持治具の種結晶取付部材が貫通する貫通溝と、この貫通溝に連設され、前記種結晶取付部材から膨出して形成された支持部が係合するように収納される支持溝と、この支持溝に連設され、種結晶が収納される収納孔と、前記支持溝に連設され、前記種結晶の先端位置よりも深く切込まれた溶融時分割用の分割溝とを有することを特徴とする半導体原料塊。
  6. 上記収納孔は、分割溝上に形成されることを特徴とする請求項5に記載の半導体原料塊。
  7. 容器内に収容された半導体原料融液に、引上げ用ワイヤに取付けられた種結晶を接触させて、種結晶から半導体単結晶を成長させる半導体単結晶の製造方法において、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の半導体原料塊支持治具により、請求項5に記載の半導体原料塊を支持する工程と、半導体原料塊を溶融させる途中でこの溶融に因り、支持溝に連設された分割溝により半導体原料塊を分割し、支持部による半導体原料塊の支持を解除して、半導体原料塊を容器内に落下、溶融させる工程と、前記容器内の半導体原料融液に前記種結晶を接触させて単結晶を成長させる工程とを有することを特徴とする半導体単結晶の製造方法。
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