JP4326878B2 - 建設機械駆動用エンジンの故障コード告知方法および故障コード告知装置、建設機械 - Google Patents

建設機械駆動用エンジンの故障コード告知方法および故障コード告知装置、建設機械 Download PDF

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Description

本発明は、油圧ショベルなどの建設機械の駆動用エンジンにおける異常検出や故障検出に関する。
建設機械を構成する各種構成機器において異常を検出して表示するモニタシステムが知られている。このシステムでは、建設機械の各構成機器に備えられた検出器により各構成機器の異常や故障を検出し、その検出結果をコントローラに送信する。コントローラは、受信した検出結果に異常や故障がある場合には、その構成機器が何であるかを表示する(特許文献1)。
実用新案登録第2504574号公報
建設機械では通常、各構成機器に対して制御装置が備えられており、特許文献1に記載のシステムを適用する場合には、各構成機器の異常や故障をそれぞれの制御装置によって検出し、その検出結果をメインとなるコントローラに対して送信する。たとえば、油圧ショベルを例に挙げて説明すると、油圧ショベルには、エンジンを制御する制御装置(以下、エンジン用コントローラという)が備えられており、また、エンジンやその他種々の機器の制御を行う主制御装置(以下、メインコントローラという)が備えられている。
油圧ショベルは、掘削作業の能力に応じて車体重量が異なり、このことにより油圧ショベルには複数のクラスがある。各クラスの油圧ショベルでは、掘削作業の能力を十分に発揮するために、必要な駆動力を有するエンジンを使用しており、必ずしも同一のメーカのエンジンとはなっていない。また、同じクラスの油圧ショベルでも、作業の種類によって、たとえば、履帯の幅を異ならせたもの、あるいは、フロント部材の強度を強化したもの等、作業能力を十分に発揮するためにエンジンを選定している。
エンジン用コントローラは、それぞれのエンジンのメーカに対応して作られており、上記のようなメーカの違いによって異なるものが用いられる。エンジン用コントローラは、メインコントローラから出力される信号を受信し、メインコントローラとは別体に構成されている。一方、メインコントローラについては、異なるメーカのエンジン用コントローラに対して、共通のものを用いることがある。このとき、エンジン用コントローラから異常や故障の検出結果として出力される故障コードは、メーカ毎にそれぞれ独自に設定されているため、同じ内容の異常や故障であっても、異なる故障コードが出力されてしまう場合がある。このような場合、メインコントローラでは異常や故障の内容を正しく表示できなくなる。
請求項1の発明による建設機械駆動用エンジンの故障コード告知方法は、駆動用エンジンと、そのエンジンを制御するとともに、そのエンジンの異常や故障を検出し、検出された異常や故障の内容に応じて、そのエンジンのメーカによって予め設定された複数の第1の故障コードのうちいずれかを出力するエンジン制御装置と、エンジン制御装置より出力された第1の故障コードを入力するとともに、作業能力に応じた異なる車体構成を有する他の建設機械にも搭載が可能な主制御装置とを備えた建設機械の駆動用エンジンの故障コードを告知する方法であって、主制御装置は、同一内容の異常や故障に対して各エンジンメーカ毎に異なる複数の第1の故障コードとその複数の第1の故障コードが示す異常や故障の内容に共通の一つの第2の故障コードとを対応付ける変換テーブルを記憶し、この変換テーブルに基づき、エンジン制御装置より入力した第1の故障コードを、予め設定された形式の、ほぼ同一の故障内容を示す第2の故障コードに変換し、この第2の故障コードの告知によりエンジンの異常や故障の内容を告知するものである。
請求項の発明は、請求項1の故障コード告知方法において、主制御装置は、第2の故障コードの数値の違いに応じて、異なる発光形態によってその第2の故障コードを表示するものである。
請求項の発明による建設機械駆動用エンジンの故障コード告知装置は、駆動用エンジンと、そのエンジンを制御するとともに、そのエンジンの異常や故障を検出し、検出された異常や故障の内容に応じて、そのエンジンのメーカによって予め設定された複数の第1の故障コードのうちいずれかを出力するエンジン制御装置と、エンジン制御装置より出力された第1の故障コードを入力するとともに、作業能力に応じた異なる車体構成を有する他の建設機械にも搭載が可能な主制御装置とを備えた建設機械の駆動用エンジンの故障コードを告知する装置であって、主制御装置は、同一内容の異常や故障に対して各エンジンメーカ毎に異なる複数の第1の故障コードとその複数の第1の故障コードが示す異常や故障の内容に共通の一つの第2の故障コードとを対応付ける変換テーブルを記憶する変換テーブル記憶手段と、この変換テーブルに基づき、エンジン制御装置より入力した第1の故障コードを、予め設定された形式の、ほぼ同一の故障内容を示す第2の故障コードに変換する変換手段と、この第2の故障コードの告知によりエンジンの異常や故障の内容を告知する告知手段とを備えるものである。
請求項4の発明は、請求項故障コード告知装置において、第2の故障コードの数値の違いに応じて、異なる発光形態によってその第2の故障コードを表示する発光手段をさらに備えるものである。
請求項の発明は、請求項の故障コード告知装置において、発光手段は、所定時間の点灯および消灯を繰り返して点滅発光することにより特定の数値を表現し、その第2の故障コードを表示するものである。
請求項の発明は、請求項の故障コード告知装置において、発光手段は、第2の故障コードの他に、建設機械のエンジン以外の部位について検出された異常や故障の内容を表す第3の故障コードを表示し、第2と第3の故障コードのそれぞれを、複数の異なる部分を点滅発光することにより別々に表示するものである。
請求項の発明は、請求項の故障コード告知装置において、発光手段は、第2の故障コードの数値の違いに応じて、発光色を変化させることにより、その第2の故障コードを表示するものである。
請求項の発明は、請求項故障コード告知装置において、第2の故障コードに基づいて、その第2の故障コードが表すエンジンの異常や故障の内容を画面表示する故障情報表示手段をさらに備えるものである。
請求項の発明による建設機械は、請求項3〜8のいずれか一項に記載の故障コード告知装置を搭載したものである。
本発明によれば、エンジンの異常や故障をエンジン制御装置によって検出し、その異常や故障の内容を表す、エンジンのメーカによって予め設定された第1の故障コードを、エンジン制御装置から主制御装置へ出力する。主制御装置において、同一内容の異常や故障に対して各エンジンメーカ毎に異なる複数の第1の故障コードとその複数の第1の故障コードが示す異常や故障の内容に共通の一つの第2の故障コードとを対応付ける変換テーブルを記憶し、この変換テーブルに基づき、出力された第1の故障コードを、予め設定された形式の、ほぼ同一の故障内容を示す第2の故障コードに変換する。この第2の故障コードの告知により、エンジンの異常や故障の内容を告知する。このようにしたので、建設機械に搭載されたエンジンのメーカが異なり、その異常や故障がそれぞれ異なる故障コードで出力される場合においても、これを共通の故障コードに変換して告知することができる。したがって、異常や故障の内容を正しく表示することができる。
本発明を適用した故障管理システムの一実施形態の構成を図1に示す。この故障管理システムは、建設機械に備えられるメインコントローラ(主制御装置)1およびエンジン制御コントローラ(エンジン制御装置)2により、その建設機械の異常や故障を検知してユーザに告知するものである。建設機械においては、近年、排ガス規制に対応させるため、エンジンをより高精度に制御することが可能な電子ガバナ制御装置を採用する方向にある。このため、制御装置としては、上述したように、メインコントローラ1の他に、エンジン制御コントローラ2を備えることが必要となっている。
建設機械は、その作業能力、たとえば油圧ショベルでは掘削の作業能力に応じて、それぞれに異なる車体構成を有している。ここでいう車体構成とは、たとえば車体重量や履帯の幅などである。これ以外にも、作業能力を向上させるために、様々な車体構成とすることができる。メインコントローラ1とエンジン制御コントローラ2は、これらの異なる車体構成を有する様々な建設機械に搭載される。このとき、それぞれの建設機械において、メインコントローラ1は共通のものが用いられる。すなわち、メインコントローラ1は、異なる車体構成である他の建設機械にも搭載が可能である。
一方、エンジン制御コントローラ2は、異なる車体構成の建設機械において、異なるメーカのものが用いられることがある。この場合、メーカの違いによって仕様が異なるために、エンジンの同一の異常や故障に対して、出力する故障コードが異なることがある。そのため、メインコントローラ1は、エンジン制御コントローラ2の仕様にしたがって、そこから出力された故障コードを変換する。これにより、同一の異常や故障のときに出力される故障コードがエンジン制御コントローラ2のメーカの違いによって異なる場合にも、異常や故障の内容に応じて同じ故障コードに変換する。この故障コードの変換については、後に説明する。
メインコントローラ1は、CPU10、ROM11、RAM12、インタフェース回路13、LED14、およびA/D変換器15を備え、上記の故障コードの変換を行うとともに、エンジン制御コントローラ2から送信される故障コードと、センサ5からのセンサ出力により、建設機械の異常や故障を検知する。異常や故障を検知したときには、LED14を点滅して異常や故障の内容をユーザに告知する。また、故障診断用の携帯情報端末である故障情報表示装置4をメインコントローラ1に接続することにより、異常や故障の内容を故障情報表示装置4の画面に表示することもできる。なお、センサ5は複数のセンサにより構成されてもよい。
エンジン制御コントローラ2は、エンジン3を制御するとともに、エンジン3に備えられたセンサ31、たとえば吸気温を検出するセンサからの検出信号を入力し、エンジン3の異常や故障を検知する。エンジン3の異常や故障を検知すると、その内容を示す故障コードをメインコントローラ1へ出力する。この故障コードは、メインコントローラ1のインタフェース回路13へ入力され、CPU10でその内容を認識する。
CPU10は、RAM12を作業領域としてROM11に記憶されたプログラムを実行するプロセッサである。エンジン制御コントローラ2から出力された故障コードがインタフェース回路13に入力されると、CPU10はその故障コードにしたがって、LED14へ点滅パターン信号を出力する。LED14はこの点滅パターン信号にしたがって点滅し、異常や故障の内容をユーザへ告知する。
エンジン制御コントローラ2から出力された故障コードは、メインコントローラ1に接続された故障診断用の携帯情報端末の故障情報表示装置4へ、インタフェース回路13を介して出力することもできる。故障情報表示装置4は、メインコントローラ1より出力された故障コード、またはその故障コードが示す異常や故障の発生部位と内容を画面表示し、ユーザへ告知する。故障情報表示装置4はまた、メインコントローラ1より入力した故障コードを記憶しておくことができる。なお、故障情報表示装置4の代わりに、たとえば建設機械の運転席付近に備えられた不図示の表示パネルなどに、この故障コードや異常・故障の表示を行うようにしてもよい。
CPU10はまた、A/D変換器15によりアナログ信号からデジタル信号に変換されたセンサ5の出力信号に基づいて、建設機械各部の異常や故障を検知することができる。CPU10により異常や故障を検知すると、前述したエンジン制御コントローラ2から出力された故障コードの場合と同様にして、メインコントローラ1はLED14の点滅や故障情報表示装置4への表示を行い、ユーザへ告知する。
ところで、エンジン制御コントローラ2やエンジン3は、前述のように、搭載される建設機械の車体構成が異なると、違うメーカのものが用いられることがある。このとき、それぞれのエンジン制御コントローラより出力する故障コードの内容はメーカごとに独自に決められているのが普通である。そのため、エンジン制御コントローラ2より出力される故障コードは、前述したように同一の異常や故障であっても、その仕様(メーカ)の違いによって内容が異なる場合がある。
たとえば、エンジン制御コントローラ2としてメーカA、B、Cのいずれかによって製造されたものが用いられるとし、これらをそれぞれエンジン制御コントローラ2A、2Bおよび2Cとする。エンジン3の異常状態として、たとえば吸気温センサ異常(エンジン3の吸気温が所定範囲を超えている状態)に着目したとき、エンジン制御コントローラ2Aはこの故障コードを1として出力し、同2Bは故障コードを2、同2Cは故障コードを5として出力したとする。このような場合、そのままの故障コードによりLED14の点滅や故障情報表示装置4への表示を行うと、エンジン制御コントローラのメーカによって点滅や表示内容が異なるため、ユーザは吸気温センサ異常であることが分からなくなる。
これを避けるため、本発明による故障管理システムは、各メーカごとのエンジン制御コントローラについて、そのメーカの違いによる故障コードの違いに応じて、そこから出力された故障コードを変換する。これにより、同一内容の異常や故障のときには、同じ故障コードに変換されるようにする。さらに、ユーザへの異常や故障内容の告知は、この変換後の故障コードにより行う。これにより、ユーザは異常や故障の内容を知ることができる。なお、エンジン制御コントローラから出力される故障コードの種類(数値)によっては、全メーカの故障コードを、同じ故障内容を示す故障コードに変換できない場合もある。そのような場合は、なるべく近い故障内容を示す故障コードに変換するようにすることが好ましい。このように、本実施例は、必ずしも同じ故障内容を示す故障コードを変換するものに限られず、例えば、前述した例に代えて、メーカA、B、Cのそれぞれの第1の故障コード1,2,5を、1,1a,1b、もしくは、1a,1b,1c等のように、ほぼ同一の故障内容を示す第2の故障コードに変換することによって、ユーザに異常や故障の内容を知らせることができるようにしてもよい。
メインコントローラ1において行う故障コードの変換方法を、図2および3により説明する。図2(a)〜(c)は、エンジン制御コントローラ2A、2Bおよび2Cよりそれぞれ出力される変換前の故障コード(第1の故障コード)の一覧を示す。図3は、メインコントローラ1において変換した後の故障コード(第2の故障コード)の一覧を示す。図2(a)〜(c)に示すように、吸気温センサ異常を示す故障コードとして、エンジン制御コントローラ2A、2Bまたは2Cのいずれかより、故障コード1、2または5が出力される。この故障コードの出力には、たとえばRS−232C等のシリアル通信などが用いられる。
メインコントローラ1は、エンジン制御コントローラのメーカごとに対応した変換テーブルをあらかじめROM11に記憶している。エンジン制御コントローラ2A、2Bまたは2Cのいずれかより出力された故障コード1、2または5は、この変換テーブルにしたがって、図3の行100に示すように、全て故障コード100に変換される。なおエンジン制御コントローラのメーカは、たとえばメインコントローラ1に備えられた不図示のディップスイッチ等により、ユーザが指定するようにする。または、エンジン制御コントローラ2A、2Bまたは2Cのいずれかよりメインコントローラ1へ故障コードを出力するとき、エンジン制御コントローラのメーカを示す情報を合わせて送信するようにしてもよい。
このようにして、エンジン制御コントローラ2A、2Bまたは2Cのいずれかより出力される故障コードが変換される。このとき、変換後の故障コードを全て100以降とすることで、この故障コードはエンジン制御コントローラより出力され、エンジン3の状態に関する異常や故障を示すものであることを、ユーザは容易に判断できる。なお、図3に示す故障コードが100より小さいものは、メインコントローラ1により検知され、車体の状態に関する異常や故障を示す故障コード(第3の故障コード)を表す。
次に、図1のCPU10よりLED14へ出力する点滅パターン信号について説明する。CPU10は、前述のように故障コードにしたがって点滅パターン信号をLED14へ出力する。点滅パターン信号は、LED14の点灯および消灯時間を制御する信号である。LED14は、この点滅パターン信号により制御される点灯時間と消灯時間の組み合わせによって、故障コードを表現する。
LED14の点灯および消灯時間と故障コードとの対応関係の例を図4(a)に示す。故障コードは1桁〜3桁の数値からなり、図4の例では、その桁数(位数)を点灯時間、桁の数値を点灯回数によって表現する。また、桁数および桁の数値を表現するとき、点灯と点灯の間の消灯時間は0.5秒間とする。さらに、複数の異常や故障が発生している場合には、3秒間の消灯時間を間に挟み、それぞれの故障コードを表現する。
図4(a)の例により故障コード15と100を表現するときの点灯時間と消灯時間の関係を、図4(b)に示す。はじめに、故障コード15の10の位の数値「1」を表現するため、1秒間点灯する。0.5秒間の消灯後、次いで1の位の数値「5」を表現するため、0.5秒間の点灯を5回繰り返す。この繰り返し間の消灯時間はいずれも0.5秒間である。
3秒間の消灯を挟んで、次に故障コード100の100の位の数値「1」を表現するため、2秒間点灯する。その後、10の位と1の位の数値はいずれも「0」であるため、点灯しない。このようにして各故障コードを表現する。なお、全ての故障コードによる点滅動作を終えたら、再度点滅動作を繰り返すようにしてもよい。
なお、上記では1つのLEDにより全ての故障コードを表現する方法について説明したが、複数のLEDを用いるようにしてもよい。たとえば、エンジン制御コントローラ2により検知されてメインコントローラ1により変換された故障コード、すなわち第2の故障コードと、メインコントローラ1により検知された故障コード、すなわち第3の故障コードを、別々のLEDで表現してもよい。このようにすることで、故障コードにより異常や故障が示されるとき、それが建設機械のどの部分に関するものであるかを、ユーザはより容易に知ることができる。また、LEDの発光色を故障コードに応じて変化させるようにしてもよい。
エンジン制御コントローラ2において、以上説明したようにしてエンジン3の異常や故障を検知し、故障コードを出力するときの処理フローチャートを図5に示す。また、メインコントローラ1において、車体の異常や故障を検知し、その故障コードをエンジン制御コントローラ2より出力されるエンジン3に関する故障コードとともに表示するときの処理フローチャートを図6に示す。これらの処理はいずれも、一定の処理周期で常に実行されるものである。
図5のステップS51では、エンジン3に関する異常や故障が発生したか否かを判定する。この判定は、センサ31より出力されるエンジン3の状態を示す信号に基づいて行われ、たとえば信号の値が所定範囲を超えたときに異常や故障が発生したと判定する。何らかの異常や故障が発生したと判定した場合はステップS52へ進み、発生していないと判定した場合はこのステップS51を繰り返し実行する。ステップS52では、ステップS51で判定した異常や故障に対応する故障コードをメインコントローラ1へ送信する。ステップS52を実行したら、図5の処理フローを終了する。
図6のステップS61では、車体に関する異常や故障が発生したか否かを判定する。この判定は、センサ5により出力される車体の状態を示す信号に基づいて行われ、図5のステップS51と同様に、たとえば信号の値が所定範囲を超えたときに異常や故障が発生したと判定する。何らかの異常や故障が発生したと判定した場合はステップS62へ進み、発生していないと判定した場合はステップS63へ進む。ステップS62では、ステップS61で判定した異常や故障に対応する故障コードをRAM12に記憶する。なお、このときの故障コードは、前述したように図3の故障コード例における故障コードが100より小さいものに相当する。
ステップS63では、エンジン制御コントローラ2より故障コードを受信したか否かを判定する。ここで受信する故障コードは、図5のステップS52においてエンジン制御コントローラ2より送信されたものである。受信したと判定した場合はステップS64へ進み、受信していないと判定した場合はステップS65へ進む。ステップS64では、ROM11に記憶された変換テーブルに基づいて、上記に説明したようにして、受信した故障コードを変換する。なお、このときの変換後の故障コードは、前述したように図3の故障コード例における故障コードが100以降のものに相当する。変換後の故障コードは、RAM12に記憶される。
ステップS65では、ステップS62およびS64でRAM12に記憶した故障コードに基づいてLED14へ点滅パターン信号を出力し、この故障コードをLED14により表示する。ステップS66では、故障情報表示装置4より故障コードの送信要求があるか否かを判定する。故障コードの送信要求がある場合はステップS67へ進み、RAM12に記憶している故障コードを故障情報表示装置4へ出力して、図6の処理フローを終了する。故障コードの送信要求がない場合は、ステップS67を実行せずに図6の処理フローを終了する。
以上のようにして、エンジン制御コントローラ2またはメインコントローラ1により異常や故障を検知し、その故障コードをLED14や故障情報表示装置4により表示する。なお、故障情報表示装置4に故障コードを表示するとき、エンジン制御コントローラ2またはメインコントローラ1のいずれによる故障コードを表示させるかを、故障情報表示装置4の操作などによって選択するようにしてもよい。または、すべての故障コードを同時に表示するようにしてもよい。
上述した例では、新たに独自の故障コードを設定し、この故障コード全てを100に変更するもので説明したが、たとえば、メーカAの故障コード1に合わせて変換後の故障コードを全て1とするようにしてもよい。
上述した建設機械の故障管理システムによれば、次の作用効果を奏する。
(1)検出した異常または故障の内容を表す故障コードをエンジン制御コントローラ2よりメインコントローラ1へ出力し、メインコントローラ1において、エンジン制御コントローラ2のメーカの違いにしたがって、故障コードを変換することとした。このとき、エンジン制御コントローラ2が出力する、メーカの違いによってそれぞれ異なる故障コードを、ほぼ同一の異常や故障の内容を示す故障コードに変換することとした。このようにしたので、同一の異常や故障に対して、メーカが異なるエンジン制御コントローラによりそれぞれ異なる故障コードが出力されても、共通の故障コードに変換することができ、異常や故障の内容を正しく表示できる。
(2)変換された故障コードに基づいてLED14の発光形態を変えることとした。このとき、所定時間の点灯および消灯を繰り返して点滅発光することにより特定の数値を表現し、この故障コードを表示する。または、LED14の発光色を変えるようにした。さらに、異常や故障が検出された建設機械の部位に応じて、複数のLED14を点滅発光することとした。このようにしたので、異常や故障の内容が何であるかを示す故障コードをユーザに告知できる。
(3)変換された故障コードに基づいて、異常や故障の内容を故障情報表示装置4に画面表示することとしたので、異常や故障の内容をユーザに告知できる。
なお、以上の実施の形態では、エンジン制御コントローラより送信される故障コードを変換する例について説明したが、建設機械に備えられるその他のコントローラなどの構成機器についても、同様に本発明を適用できる。また、複数のコントローラよりメインコントローラへ故障コードをそれぞれ送信してもよい。このとき、メインコントローラにおいて、たとえば故障コードの出力元ごとにグループ分けした故障コードに変換するようにする。
また、以上の実施の形態では、エンジン制御コントローラにおいてエンジンの異常や故障を検知し、その内容を示す故障コードをメインコントローラに出力する例を説明した。しかし、エンジン制御コントローラが自身の異常や故障、たとえば自身が備えるCPUやメモリ等において発生する異常や故障を検出し、その内容を示す故障コードをメインコントローラに出力するような場合についても、本発明を適用することができる。
上記の実施の形態では、たとえば、変換手段をCPU10、発光手段をLED14、故障情報表示手段を故障情報表示装置4でそれぞれ実現している。しかし、これらはあくまで一例であり、本発明の特徴が損なわれない限り、各構成要素は上記の実施の形態に限定されない。
本発明による故障管理システムの一実施形態の構成を示す図である。 変換前の故障コードの例を示す図であり、(a)、(b)および(c)は、メーカA、メーカBおよびメーカCのエンジン制御コントローラよりそれぞれ出力される吸気温センサ異常の故障コードの例を示す。 変換後の故障コードの例を示す図である。 LEDの点滅動作と故障コードとの対応関係の例を示す図であり、(a)は故障コードの各桁と点灯時間との関係を示し、(b)は故障コード15と100が発生した場合の点滅動作の例を示す。 エンジン制御コントローラにおいてエンジンの異常や故障を検知するときの処理フローチャートである。 メインコントローラにおいて車体の異常や故障を検知し、エンジン制御コントローラより出力されるエンジンに関する故障コードとともに、その検知結果を表示するときの処理フローチャートである。
符号の説明
1:メインコントローラ 2:エンジン制御コントローラ
3:エンジン 4:故障情報表示装置
5:車体用センサ 10:CPU
11:ROM 12:RAM
13:インタフェース回路 14:LED
15:A/D変換器 31:エンジン用センサ

Claims (9)

  1. 駆動用エンジンと、そのエンジンを制御するとともに、そのエンジンの異常や故障を検出し、検出された異常や故障の内容に応じて、そのエンジンのメーカによって予め設定された複数の第1の故障コードのうちいずれかを出力するエンジン制御装置と、前記エンジン制御装置より出力された第1の故障コードを入力するとともに、作業能力に応じた異なる車体構成を有する他の建設機械にも搭載が可能な主制御装置とを備えた建設機械の駆動用エンジンの故障コードを告知する方法であって
    前記主制御装置は、
    同一内容の異常や故障に対して前記各エンジンメーカ毎に異なる複数の前記第1の故障コードと前記複数の第1の故障コードが示す異常や故障の内容に共通の一つの第2の故障コードとを対応付ける変換テーブルを記憶し、
    前記変換テーブルに基づき、前記エンジン制御装置より入力した第1の故障コードを、予め設定された形式の、ほぼ同一の故障内容を示す第2の故障コードに変換し、
    前記第2の故障コードの告知により前記エンジンの異常や故障の内容を告知することを特徴とする建設機械駆動用エンジンの故障コード告知方法。
  2. 請求項1の故障コード告知方法において、
    前記主制御装置は、前記第2の故障コードの数値の違いに応じて、異なる発光形態によってその第2の故障コードを表示することを特徴とする建設機械駆動用エンジンの故障コード告知方法。
  3. 駆動用エンジンと、そのエンジンを制御するとともに、そのエンジンの異常や故障を検出し、検出された異常や故障の内容に応じて、そのエンジンのメーカによって予め設定された複数の第1の故障コードのうちいずれかを出力するエンジン制御装置と、前記エンジン制御装置より出力された第1の故障コードを入力するとともに、作業能力に応じた異なる車体構成を有する他の建設機械にも搭載が可能な主制御装置とを備えた建設機械の駆動用エンジンの故障コードを告知する装置であって、
    前記主制御装置は、
    同一内容の異常や故障に対して前記各エンジンメーカ毎に異なる複数の前記第1の故障コードと前記複数の第1の故障コードが示す異常や故障の内容に共通の一つの第2の故障コードとを対応付ける変換テーブルを記憶する変換テーブル記憶手段と、
    前記変換テーブルに基づき、前記エンジン制御装置より入力した第1の故障コードを、予め設定された形式の、ほぼ同一の故障内容を示す第2の故障コードに変換する変換手段と、
    前記第2の故障コードの告知により前記エンジンの異常や故障の内容を告知する告知手段とを備えることを特徴とする建設機械駆動用エンジンの故障コード告知装置。
  4. 請求項3の故障コード告知装置において、
    前記第2の故障コードの数値の違いに応じて、異なる発光形態によってその第2の故障コードを表示する発光手段をさらに備えることを特徴とする建設機械駆動用エンジンの故障コード告知装置。
  5. 請求項の故障コード告知装置において、
    前記発光手段は、所定時間の点灯および消灯を繰り返して点滅発光することにより特定の数値を表現し、その第2の故障コードを表示することを特徴とする建設機械駆動用エンジンの故障コード告知装置。
  6. 請求項の故障コード告知装置において、
    前記発光手段は、前記第2の故障コードの他に、建設機械のエンジン以外の部位について検出された異常や故障の内容を表す第3の故障コードを表示し、
    前記第2と第3の故障コードのそれぞれを、複数の異なる部分を点滅発光することにより別々に表示することを特徴とする建設機械駆動用エンジンの故障コード告知装置。
  7. 請求項の故障コード告知装置において、
    前記発光手段は、前記第2の故障コードの数値の違いに応じて、発光色を変化させることにより、その第2の故障コードを表示することを特徴とする建設機械駆動用エンジンの故障コード告知装置。
  8. 請求項3の故障コード告知装置において、
    前記第2の故障コードに基づいて、その第2の故障コードが表すエンジンの異常や故障の内容を画面表示する故障情報表示手段をさらに備えることを特徴とする建設機械駆動用エンジンの故障コード告知装置。
  9. 請求項3〜8のいずれか一項に記載の故障コード告知装置を搭載した建設機械。
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