JPH1046631A - 移動作業機械の保守・管理システム - Google Patents
移動作業機械の保守・管理システムInfo
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- JPH1046631A JPH1046631A JP8217733A JP21773396A JPH1046631A JP H1046631 A JPH1046631 A JP H1046631A JP 8217733 A JP8217733 A JP 8217733A JP 21773396 A JP21773396 A JP 21773396A JP H1046631 A JPH1046631 A JP H1046631A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- communication
- controller
- data
- telephone
- management
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- Pending
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- Operation Control Of Excavators (AREA)
- Test And Diagnosis Of Digital Computers (AREA)
- Selective Calling Equipment (AREA)
- Telephonic Communication Services (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 現地サービス員と遠隔地に居るベテランサー
ビス員が電話回線で音声連絡とデータ通信を行い共同で
移動作業機械の保守・管理を効率的に行うシステムを提
供する。 【解決手段】 現地の油圧ショベル等は制御用コントロ
ーラ21と、診断用コントローラ32を含むチェックツール
31と、車載電話機41と、車載電話機と診断用コントロー
ラを接続する通信用コントローラ51を備える。管理オフ
ィスはコンピュータと電話機と通信用コントローラを備
え、ベテランサービス員が配属される。通信用コントロ
ーラ51には、音声連絡とデータ通信のいずれを選択する
スイッチ53等と、データ通信の通信可能状態を検出して
表示する検出・表示手段(MPU71の機能部およびラン
プ54)が設けられる。
ビス員が電話回線で音声連絡とデータ通信を行い共同で
移動作業機械の保守・管理を効率的に行うシステムを提
供する。 【解決手段】 現地の油圧ショベル等は制御用コントロ
ーラ21と、診断用コントローラ32を含むチェックツール
31と、車載電話機41と、車載電話機と診断用コントロー
ラを接続する通信用コントローラ51を備える。管理オフ
ィスはコンピュータと電話機と通信用コントローラを備
え、ベテランサービス員が配属される。通信用コントロ
ーラ51には、音声連絡とデータ通信のいずれを選択する
スイッチ53等と、データ通信の通信可能状態を検出して
表示する検出・表示手段(MPU71の機能部およびラン
プ54)が設けられる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は移動作業機械の保守
・管理システムに関し、特に、油圧ショベル、クレー
ン、ブルドーザ等の移動を伴って作業を行う移動作業機
械に対し、それらの検査・保守・管理を、現地サービス
員と当該現地から遠隔の地にある管理オフィスに配属さ
れたベテランサービス員との効率的な共同作業で行える
ようにした移動作業機械の保守・管理システムに関す
る。
・管理システムに関し、特に、油圧ショベル、クレー
ン、ブルドーザ等の移動を伴って作業を行う移動作業機
械に対し、それらの検査・保守・管理を、現地サービス
員と当該現地から遠隔の地にある管理オフィスに配属さ
れたベテランサービス員との効率的な共同作業で行える
ようにした移動作業機械の保守・管理システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近の油圧ショベル等は、機械の各動作
部を動作させる複数のアクチュエータに加えて、各動作
部の動作状態を検出するための複数のセンサと、各アク
チュエータを制御し各動作部を動作させる制御用のコン
トローラを備える。このコントローラは、複数のセンサ
の各々から状態検出信号を入力し、当該状態検出信号
と、操作装置から与えられる操作信号とに基づき、メモ
リに格納された制御手順(制御プログラム)に従って、
制御指令値を演算し、各アクチュエータに対して出力す
る。最近の油圧ショベル等の運転・作動では複数のセン
サおよびコントローラの役割が極めて重要なものとなっ
ている。従って、かかる油圧ショベル等では、各動作部
と複数のセンサとコントローラの状態が常に良好に維持
されるように保守・管理することが望まれる。
部を動作させる複数のアクチュエータに加えて、各動作
部の動作状態を検出するための複数のセンサと、各アク
チュエータを制御し各動作部を動作させる制御用のコン
トローラを備える。このコントローラは、複数のセンサ
の各々から状態検出信号を入力し、当該状態検出信号
と、操作装置から与えられる操作信号とに基づき、メモ
リに格納された制御手順(制御プログラム)に従って、
制御指令値を演算し、各アクチュエータに対して出力す
る。最近の油圧ショベル等の運転・作動では複数のセン
サおよびコントローラの役割が極めて重要なものとなっ
ている。従って、かかる油圧ショベル等では、各動作部
と複数のセンサとコントローラの状態が常に良好に維持
されるように保守・管理することが望まれる。
【0003】現在の油圧ショベル等の保守・管理では、
センサとコントローラ等の異常を迅速に検出するため、
コントローラ自身や専用チェックツール内に自己診断機
能を有している。しかしながら、自己診断機能でチェッ
クできる項目は比較的重大ないくつかの項目であり、す
べての項目についてチェックできるわけではない。この
ため、自己診断機能によってチェックできない項目は、
油圧ショベル等のセンサや制御の仕方に関し十分な知識
と保守の経験を有するベテランのサービス員が、チェッ
クツールを用いて、エンジン回転数や油圧ポンプの圧力
などをモニタしながら機械を動かし、異常な箇所の特定
を行っていた。
センサとコントローラ等の異常を迅速に検出するため、
コントローラ自身や専用チェックツール内に自己診断機
能を有している。しかしながら、自己診断機能でチェッ
クできる項目は比較的重大ないくつかの項目であり、す
べての項目についてチェックできるわけではない。この
ため、自己診断機能によってチェックできない項目は、
油圧ショベル等のセンサや制御の仕方に関し十分な知識
と保守の経験を有するベテランのサービス員が、チェッ
クツールを用いて、エンジン回転数や油圧ポンプの圧力
などをモニタしながら機械を動かし、異常な箇所の特定
を行っていた。
【0004】しかし、油圧ショベル、クレーン、ブルド
ーザ等の移動作業機械は一般的に特殊な作業機械であ
り、このような作業機械についてはセンサの種類や制御
の仕方に関しベテランサービス員の人数が少ないという
問題がある。そこで、保守・管理を行うための管理オフ
ィスを設け、そこにベテランのサービス員を配属させ、
電話による通信回線を利用して、現地から管理オフィス
へ故障データを送信し、管理オフィスから現地へ保守・
管理を行うための指示を出すように、保守・管理システ
ムを構成することが望まれる。
ーザ等の移動作業機械は一般的に特殊な作業機械であ
り、このような作業機械についてはセンサの種類や制御
の仕方に関しベテランサービス員の人数が少ないという
問題がある。そこで、保守・管理を行うための管理オフ
ィスを設け、そこにベテランのサービス員を配属させ、
電話による通信回線を利用して、現地から管理オフィス
へ故障データを送信し、管理オフィスから現地へ保守・
管理を行うための指示を出すように、保守・管理システ
ムを構成することが望まれる。
【0005】なお、関連する従来の背景技術として、特
開昭63−173447号公報に開示される自動販売機
がある。この技術によれば、自動販売機で発生した故障
のデータを電話回線を利用して管理会社側に送信し、管
理会社側では、送信されたデータに対応するメッセージ
を用意し、自動販売機側に送信する。こうして、自動販
売機が設置された現地にサービス員が定期的に行かなく
とも、当該自動販売機の監視と診断を行える。
開昭63−173447号公報に開示される自動販売機
がある。この技術によれば、自動販売機で発生した故障
のデータを電話回線を利用して管理会社側に送信し、管
理会社側では、送信されたデータに対応するメッセージ
を用意し、自動販売機側に送信する。こうして、自動販
売機が設置された現地にサービス員が定期的に行かなく
とも、当該自動販売機の監視と診断を行える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、油圧ショベ
ル、クレーン、ブルドーザ等の移動作業機械において、
移動作業機械の状態に関するデータを得られる現地サー
ビス員と、現地から離れた遠隔地にある管理オフィスに
居るベテランサービス員とが、自動車電話や携帯電話等
を利用した電話回線を用いて互いに連絡を取り合って、
共同で移動作業機械の保守・管理を行う場合を想定す
る。この場合には、保守・管理のための作業内容に関し
て、電話を介してお互いの音声で打ち合わせを行った
後、故障に関するデータを電話回線を経由して現地から
管理オフィスへ送ることになる。
ル、クレーン、ブルドーザ等の移動作業機械において、
移動作業機械の状態に関するデータを得られる現地サー
ビス員と、現地から離れた遠隔地にある管理オフィスに
居るベテランサービス員とが、自動車電話や携帯電話等
を利用した電話回線を用いて互いに連絡を取り合って、
共同で移動作業機械の保守・管理を行う場合を想定す
る。この場合には、保守・管理のための作業内容に関し
て、電話を介してお互いの音声で打ち合わせを行った
後、故障に関するデータを電話回線を経由して現地から
管理オフィスへ送ることになる。
【0007】しかしながら、上記の場合において、電話
回線による通信では、音声による連絡はできても、故障
データについてのデータ通信ができない事態が生ずるこ
とがある。従って、現地サービス員が打ち合わせた通り
に操作を行っても、管理オフィス側では故障データをモ
ニタできないということが起こり得る。このようなとき
には、管理オフィス側で故障データが取れたか否かとい
うことを現地側のサービス員が確認し、再度、データ送
信の操作を繰り返すという作業が必要となる。このため
作業効率が向上しないという問題を提起する。
回線による通信では、音声による連絡はできても、故障
データについてのデータ通信ができない事態が生ずるこ
とがある。従って、現地サービス員が打ち合わせた通り
に操作を行っても、管理オフィス側では故障データをモ
ニタできないということが起こり得る。このようなとき
には、管理オフィス側で故障データが取れたか否かとい
うことを現地側のサービス員が確認し、再度、データ送
信の操作を繰り返すという作業が必要となる。このため
作業効率が向上しないという問題を提起する。
【0008】一方、前述の自動販売機の管理技術では、
自動販売機が設置された現地にサービス員が居るわけで
はなく、また現地から離れた遠隔地の管理会社側にベテ
ランサービス員を配属させるわけではなく、従って、現
地サービス員と遠隔の地にある管理会社側のベテランサ
ービス員が共同作業を行うということが考慮されていな
い。
自動販売機が設置された現地にサービス員が居るわけで
はなく、また現地から離れた遠隔地の管理会社側にベテ
ランサービス員を配属させるわけではなく、従って、現
地サービス員と遠隔の地にある管理会社側のベテランサ
ービス員が共同作業を行うということが考慮されていな
い。
【0009】本発明の目的は、上記の問題を解決するこ
とにあり、現地サービス員と管理オフィスのベテランサ
ービス員とが電話回線で音声連絡とデータ通信を行って
共同で移動作業機械の保守・管理を行う場合に、効率的
に保守・管理作業を行える移動作業機械の保守・管理シ
ステムを提供することにある。
とにあり、現地サービス員と管理オフィスのベテランサ
ービス員とが電話回線で音声連絡とデータ通信を行って
共同で移動作業機械の保守・管理を行う場合に、効率的
に保守・管理作業を行える移動作業機械の保守・管理シ
ステムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用】本発明に係る
移動作業機械の保守・管理システムは、上記の目的を達
成するため、次のように構成される。
移動作業機械の保守・管理システムは、上記の目的を達
成するため、次のように構成される。
【0011】第1の移動作業機械の保守・管理システム
(請求項1に対応)は、複数の動作部の各々に設けられ
た各種センサから状態検出信号を入力し、予め用意され
た制御手順(制御プログラム)と上記状態検出信号等に
基づいて制御指令を生成し、当該制御指令を動作部の各
々のアクチュエータを駆動するための駆動装置に与えて
動作部を制御する制御用コントローラと、制御用コント
ローラに接続される診断用コントローラを含み、この診
断用コントローラが制御用コントローラに格納される所
定データを読み出して出力する診断用装置(チェックツ
ール)と、送受話器と無線通信部を含む無線電話機(車
載電話機等)と、無線電話機と診断用コントローラを接
続する第1の通信用コントローラとを備える移動作業機
械と、コンピュータと、送受話器と通信部を含む電話機
と、コンピュータと電話機を接続する第2の通信用コン
トローラとを装備し、かつベテランサービス員が配属さ
れる管理オフィスと、から構成される。移動作業機械の
側には、通常、現地サービス員が居る。移動作業機械と
管理オフィスとの間では、無線電話機と電話機を用いて
かつ電話回線を経由して現地サービス員とベテランサー
ビス員とが音声による連絡を行うこと、および、第1の
通信用コントローラと無線電話機の無線通信部と電話機
の通信部と第2の通信用コントローラを用いてかつ電話
回線を経由して、上記診断用コントローラから管理オフ
ィスのコンピュータへ所定のデータを送信するためのデ
ータ通信を行うこととが可能である。そして特徴的な構
成は、上記第1の通信用コントローラにおいて、音声に
よる連絡とデータ通信のいずれかを選択する切替え手段
(データ通信/送受話器切替えスイッチ53および切替
え器74)と、データ通信の通信可能状態を検出して表
示する検出・表示手段(MPU71の機能部およびラン
プ54)が設けられることである。
(請求項1に対応)は、複数の動作部の各々に設けられ
た各種センサから状態検出信号を入力し、予め用意され
た制御手順(制御プログラム)と上記状態検出信号等に
基づいて制御指令を生成し、当該制御指令を動作部の各
々のアクチュエータを駆動するための駆動装置に与えて
動作部を制御する制御用コントローラと、制御用コント
ローラに接続される診断用コントローラを含み、この診
断用コントローラが制御用コントローラに格納される所
定データを読み出して出力する診断用装置(チェックツ
ール)と、送受話器と無線通信部を含む無線電話機(車
載電話機等)と、無線電話機と診断用コントローラを接
続する第1の通信用コントローラとを備える移動作業機
械と、コンピュータと、送受話器と通信部を含む電話機
と、コンピュータと電話機を接続する第2の通信用コン
トローラとを装備し、かつベテランサービス員が配属さ
れる管理オフィスと、から構成される。移動作業機械の
側には、通常、現地サービス員が居る。移動作業機械と
管理オフィスとの間では、無線電話機と電話機を用いて
かつ電話回線を経由して現地サービス員とベテランサー
ビス員とが音声による連絡を行うこと、および、第1の
通信用コントローラと無線電話機の無線通信部と電話機
の通信部と第2の通信用コントローラを用いてかつ電話
回線を経由して、上記診断用コントローラから管理オフ
ィスのコンピュータへ所定のデータを送信するためのデ
ータ通信を行うこととが可能である。そして特徴的な構
成は、上記第1の通信用コントローラにおいて、音声に
よる連絡とデータ通信のいずれかを選択する切替え手段
(データ通信/送受話器切替えスイッチ53および切替
え器74)と、データ通信の通信可能状態を検出して表
示する検出・表示手段(MPU71の機能部およびラン
プ54)が設けられることである。
【0012】上記の構成では、現地サービス員が遠隔地
の管理オフィスに居るベテランサービス員と電話回線を
利用して音声連絡をとり、かつ所定のデータを同様に電
話回線を利用して現地から管理オフィスのコンピュータ
へ送信し、油圧ショベル等の移動作業機械の保守・管理
を、現地サービス員とベテランサービス員との共同作業
で行えるようにした。この共同作業において、現地サー
ビス員は、ランプ等の表示手段で、故障データの送信が
確実に管理オフィス側に送信されていることを確認でき
るので、安心して他の作業を行うことができ、現地での
保守・管理作業を効率良く行うことができる。
の管理オフィスに居るベテランサービス員と電話回線を
利用して音声連絡をとり、かつ所定のデータを同様に電
話回線を利用して現地から管理オフィスのコンピュータ
へ送信し、油圧ショベル等の移動作業機械の保守・管理
を、現地サービス員とベテランサービス員との共同作業
で行えるようにした。この共同作業において、現地サー
ビス員は、ランプ等の表示手段で、故障データの送信が
確実に管理オフィス側に送信されていることを確認でき
るので、安心して他の作業を行うことができ、現地での
保守・管理作業を効率良く行うことができる。
【0013】第2の移動作業機械の保守・管理システム
(請求項2に対応)は、上記の第1の構成において、好
ましくは、第1の通信用コントローラが確認データを送
信する確認データ送信機能を有し、第2の通信用コント
ローラが確認データを受信した場合、応答データを送信
する応答データ送信機能を有し、検出・表示手段は、確
認データを送信後、一定時間以内に応答データを受信し
たかどうかを判定し、通信可能状態を判定する機能を有
するように構成される。
(請求項2に対応)は、上記の第1の構成において、好
ましくは、第1の通信用コントローラが確認データを送
信する確認データ送信機能を有し、第2の通信用コント
ローラが確認データを受信した場合、応答データを送信
する応答データ送信機能を有し、検出・表示手段は、確
認データを送信後、一定時間以内に応答データを受信し
たかどうかを判定し、通信可能状態を判定する機能を有
するように構成される。
【0014】第3の移動作業機械の保守・管理システム
(請求項3に対応)は、上記の第1の構成において、好
ましくは、第1の通信用コントローラが、さらに、デー
タ通信の通信可能状態における変化を検出し警報を発す
る警報手段(ブザー等)を備える。かかる警報手段を設
けることによって、警報手段がなるまで、現地サービス
員は他の保守・管理作業を行うことができ、当該作業の
効率を高めることができる。
(請求項3に対応)は、上記の第1の構成において、好
ましくは、第1の通信用コントローラが、さらに、デー
タ通信の通信可能状態における変化を検出し警報を発す
る警報手段(ブザー等)を備える。かかる警報手段を設
けることによって、警報手段がなるまで、現地サービス
員は他の保守・管理作業を行うことができ、当該作業の
効率を高めることができる。
【0015】第4の移動作業機械の保守・管理システム
(請求項4に対応)は、上記の第3の構成において、好
ましくは、警報手段は、管理オフィス側に設けたコンピ
ュータから送られる返送データに基づいてデータ通信可
能状態を監視し、返送データを受信しなくなったときに
警報を発するようにした。
(請求項4に対応)は、上記の第3の構成において、好
ましくは、警報手段は、管理オフィス側に設けたコンピ
ュータから送られる返送データに基づいてデータ通信可
能状態を監視し、返送データを受信しなくなったときに
警報を発するようにした。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を添付図面に基づいて説明する。
を添付図面に基づいて説明する。
【0017】図1は本発明に係る移動作業機械の保守・
管理システムの全体的な構成を概念的に示したものであ
る。本実施形態では、移動作業機械として油圧ショベル
の例を説明する。図1において、Aは現地であり、この
現地Aには、ここで作業を行う油圧ショベル11が配置
される。油圧ショベル11は、後述するごとく、エンジ
ンや油圧ポンプと、複数の機械的動作部の各々に配置さ
れた作業動作を行うための各種アクチュエータと、当該
動作部に配置された各種センサと、制御用コントローラ
を備え、また自己診断を行うための診断用コントローラ
等を備えている。また現地Aにはサービス担当員(以下
「現地サービス員」という)12が配置される。一方、
現地Aから離れた遠隔の地には管理オフィス13が設け
られ、管理オフィス13にはデータの処理・判断を行う
コンピュータ14が配置されると共に、ベテランのサー
ビス担当員(以下「ベテランサービス員」という)15
が配属される。
管理システムの全体的な構成を概念的に示したものであ
る。本実施形態では、移動作業機械として油圧ショベル
の例を説明する。図1において、Aは現地であり、この
現地Aには、ここで作業を行う油圧ショベル11が配置
される。油圧ショベル11は、後述するごとく、エンジ
ンや油圧ポンプと、複数の機械的動作部の各々に配置さ
れた作業動作を行うための各種アクチュエータと、当該
動作部に配置された各種センサと、制御用コントローラ
を備え、また自己診断を行うための診断用コントローラ
等を備えている。また現地Aにはサービス担当員(以下
「現地サービス員」という)12が配置される。一方、
現地Aから離れた遠隔の地には管理オフィス13が設け
られ、管理オフィス13にはデータの処理・判断を行う
コンピュータ14が配置されると共に、ベテランのサー
ビス担当員(以下「ベテランサービス員」という)15
が配属される。
【0018】現地Aの油圧ショベル11と、現地Aから
離れた遠隔地の管理オフィス13との間は、電話回線1
6で接続される。従って、現地サービス員12が、例え
ば油圧ショベル11に搭載される電話機(以下「車載電
話機」という)を使用して、管理オフィス13のベテラ
ンサービス員15と音声による連絡を行い、さらに当該
車載電話機を利用して、油圧ショベル11の診断用コン
トローラから管理オフィス13のコンピュータ14に対
して故障データ等の送信を行うことが可能である。故障
データ等は、ベテランサービス員15が油圧ショベル1
1の状態を判断する時に役立つ重要なデータである。か
かる電話回線による音声連絡と故障データ送信を可能に
するため、油圧ショベル11と管理オフィス13の各々
には通信用コントローラを備えるように構成される。
離れた遠隔地の管理オフィス13との間は、電話回線1
6で接続される。従って、現地サービス員12が、例え
ば油圧ショベル11に搭載される電話機(以下「車載電
話機」という)を使用して、管理オフィス13のベテラ
ンサービス員15と音声による連絡を行い、さらに当該
車載電話機を利用して、油圧ショベル11の診断用コン
トローラから管理オフィス13のコンピュータ14に対
して故障データ等の送信を行うことが可能である。故障
データ等は、ベテランサービス員15が油圧ショベル1
1の状態を判断する時に役立つ重要なデータである。か
かる電話回線による音声連絡と故障データ送信を可能に
するため、油圧ショベル11と管理オフィス13の各々
には通信用コントローラを備えるように構成される。
【0019】上記のごとく、油圧ショベル11と管理オ
フィス13との間で電話回線16を利用して音声連絡と
故障データ送信を行う場合において、実際上、故障デー
タ送信が常に確実に行われるということを保証すること
は難しい。そこで、本実施形態に係る保守・管理システ
ムでは、故障データ送信を行う状態にセットされている
ときに、当該故障データ送信が可能であるか否かを判定
し、現地サービス員12に知らせるように構成される。
フィス13との間で電話回線16を利用して音声連絡と
故障データ送信を行う場合において、実際上、故障デー
タ送信が常に確実に行われるということを保証すること
は難しい。そこで、本実施形態に係る保守・管理システ
ムでは、故障データ送信を行う状態にセットされている
ときに、当該故障データ送信が可能であるか否かを判定
し、現地サービス員12に知らせるように構成される。
【0020】図2に従って、油圧ショベル11に装備さ
れた制御系に関連する構成、およびこれに付設される構
成を説明する。
れた制御系に関連する構成、およびこれに付設される構
成を説明する。
【0021】図2で、Bは油圧ショベル11の車体側の
箇所(以下「車体B」という)である。油圧ショベル1
1の車体Bには適切な位置に制御用コントローラ21を
含む制御装置が設けられる。この制御用コントローラ2
1は、例えばエンジン回転数センサ22a、ポンプ圧セ
ンサ22b、レバー操作センサ22cなどのセンサ群2
2から各々で検出された信号(状態検出信号)を入力す
る。各信号はアナログ信号であり、制御用コントローラ
21では入力した信号をディジタル値に変換し、内蔵さ
れたメモリに記憶する。また制御用コントローラ21
は、センサ群22に含まれる各センサから入力された検
出データを使用しかつ内蔵メモリに予め用意された制御
プログラムに従って、制御指令値を作成し、ポンプ23
やエンジン24、複数の機械的動作の各々に設けられた
その他のアクチュエータ等の動作を制御する。制御コン
トローラ21で作られた制御指令値も内蔵メモリに一時
的に記憶される。制御用コントローラ21は、内蔵メモ
リに記憶された各センサの検出データや前述の制御指令
値をシリアル通信で外部の装置に出力するための伝送機
能部を備える。
箇所(以下「車体B」という)である。油圧ショベル1
1の車体Bには適切な位置に制御用コントローラ21を
含む制御装置が設けられる。この制御用コントローラ2
1は、例えばエンジン回転数センサ22a、ポンプ圧セ
ンサ22b、レバー操作センサ22cなどのセンサ群2
2から各々で検出された信号(状態検出信号)を入力す
る。各信号はアナログ信号であり、制御用コントローラ
21では入力した信号をディジタル値に変換し、内蔵さ
れたメモリに記憶する。また制御用コントローラ21
は、センサ群22に含まれる各センサから入力された検
出データを使用しかつ内蔵メモリに予め用意された制御
プログラムに従って、制御指令値を作成し、ポンプ23
やエンジン24、複数の機械的動作の各々に設けられた
その他のアクチュエータ等の動作を制御する。制御コン
トローラ21で作られた制御指令値も内蔵メモリに一時
的に記憶される。制御用コントローラ21は、内蔵メモ
リに記憶された各センサの検出データや前述の制御指令
値をシリアル通信で外部の装置に出力するための伝送機
能部を備える。
【0022】図2においてブロック31はチェックツー
ルを概念的に意味する。チェックツール31は、油圧シ
ョベル11に搭載された制御用コントローラ21やセン
サ群22等に異常(故障)がないか否かを調べるための
診断用の装置である。本実施形態によるチェックツール
31は、油圧ショベル11に搭載された前述の制御用コ
ントローラ21に対して外付けで着脱自在に設けられ
る。図2は、制御用コントローラ21に対してチェック
ツール31が付設された状態を示す。チェックツール3
1は、診断用コントーラ32と、表示部33とキーボー
ド34を備える。制御用コントローラ21に対しチェッ
クツール31が付設されるとき、診断用コントローラ3
2と制御用コントローラ21は電気的に接続される。図
2において、35は接続部である。
ルを概念的に意味する。チェックツール31は、油圧シ
ョベル11に搭載された制御用コントローラ21やセン
サ群22等に異常(故障)がないか否かを調べるための
診断用の装置である。本実施形態によるチェックツール
31は、油圧ショベル11に搭載された前述の制御用コ
ントローラ21に対して外付けで着脱自在に設けられ
る。図2は、制御用コントローラ21に対してチェック
ツール31が付設された状態を示す。チェックツール3
1は、診断用コントーラ32と、表示部33とキーボー
ド34を備える。制御用コントローラ21に対しチェッ
クツール31が付設されるとき、診断用コントローラ3
2と制御用コントローラ21は電気的に接続される。図
2において、35は接続部である。
【0023】接続状態にある診断用コントローラ32と
制御用コントローラ21の間ではシリアル通信が行われ
る。このシリアル通信で、制御用コントローラ21から
出力されるデータは、診断用コントローラ32で読み込
まれ、表示部33でデータが表示される。この状態で現
地サービス員12は、キーボード34を操作することに
より、表示部33に表示されたデータを選択することが
できる。またチェックツール31によれば、診断用コン
トローラ32の持つ自己診断の機能に基づいて、制御用
コントローラ21の誤動作や各種センサの異常検出のチ
ェックを行うことができる。
制御用コントローラ21の間ではシリアル通信が行われ
る。このシリアル通信で、制御用コントローラ21から
出力されるデータは、診断用コントローラ32で読み込
まれ、表示部33でデータが表示される。この状態で現
地サービス員12は、キーボード34を操作することに
より、表示部33に表示されたデータを選択することが
できる。またチェックツール31によれば、診断用コン
トローラ32の持つ自己診断の機能に基づいて、制御用
コントローラ21の誤動作や各種センサの異常検出のチ
ェックを行うことができる。
【0024】現地サービス員12は、上記チェックツー
ル31を用いることにより、制御用コントローラ21等
の異常を発見でき、通常、故障の原因を把握することが
できる。
ル31を用いることにより、制御用コントローラ21等
の異常を発見でき、通常、故障の原因を把握することが
できる。
【0025】一方、チェックツール31を用いても、現
地サービス員12では故障の原因を把握できない場合も
起きる。このような場合には、現地サービス員12は、
例えば上記車載電話機の構成を利用し、前述の電話回線
16を経由して管理オフィス13側と連絡をとり、管理
オフィス13に居る制御用コントローラ21を熟知した
ベテランサービス員15に指示を求める。電話回線16
を利用して管理オフィス13と連絡をとれるようにする
ため、図2中、車載電話機41が示される。この車載電
話機41は、周知の自動車電話に類似するもので、送受
話器42と、アンテナ43aを備える無線通信部43と
からなる。車載電話機41によって、管理オフィス13
との間で音声による連絡を行うことが可能となる。
地サービス員12では故障の原因を把握できない場合も
起きる。このような場合には、現地サービス員12は、
例えば上記車載電話機の構成を利用し、前述の電話回線
16を経由して管理オフィス13側と連絡をとり、管理
オフィス13に居る制御用コントローラ21を熟知した
ベテランサービス員15に指示を求める。電話回線16
を利用して管理オフィス13と連絡をとれるようにする
ため、図2中、車載電話機41が示される。この車載電
話機41は、周知の自動車電話に類似するもので、送受
話器42と、アンテナ43aを備える無線通信部43と
からなる。車載電話機41によって、管理オフィス13
との間で音声による連絡を行うことが可能となる。
【0026】また本実施形態では、上記のごとく管理オ
フィス13に居るベテランサービス員15の判断を現地
Aから求めるため、その判断を行えるように、車載電話
機41を利用して、診断用コントローラ32から管理オ
フィス13側へ、故障を判断するための異常データ(以
下「故障データ」という)を送信できるようにするた
め、次のような構成を付設している。すなわち、車載電
話機41は、通信用コントローラ51を介して、診断用
コントローラ32と接続される。この通信用コントロー
ラ51は、一般的なモデム機能を持ち、車載電話機41
の無線通信部43を利用して、診断用コントローラ32
から管理オフィス13のコンピュータ14へ故障データ
を送信すること(以下「データ通信」ともいう)を可能
にすると共に、この故障データの送信と、前述した車載
電話機41による管理オフィス13との音声による連絡
とを切替えること(切替え動作)を可能にする。かかる
通信用コントローラ51は、車載電話機41を利用して
油圧ショベル11の保守・管理のシステムを実現するた
め、現地と管理オフィスとの間における音声による連絡
とデータ通信を行えるように、油圧ショベル11にもと
もと装備されるか、または外付け機器として装備され
る。制御用コントローラ21に対しチェックツール31
が付設されるとき、診断用コントローラ32は通信用コ
ントローラ51に電気的に接続される。図中、52は接
続部である。
フィス13に居るベテランサービス員15の判断を現地
Aから求めるため、その判断を行えるように、車載電話
機41を利用して、診断用コントローラ32から管理オ
フィス13側へ、故障を判断するための異常データ(以
下「故障データ」という)を送信できるようにするた
め、次のような構成を付設している。すなわち、車載電
話機41は、通信用コントローラ51を介して、診断用
コントローラ32と接続される。この通信用コントロー
ラ51は、一般的なモデム機能を持ち、車載電話機41
の無線通信部43を利用して、診断用コントローラ32
から管理オフィス13のコンピュータ14へ故障データ
を送信すること(以下「データ通信」ともいう)を可能
にすると共に、この故障データの送信と、前述した車載
電話機41による管理オフィス13との音声による連絡
とを切替えること(切替え動作)を可能にする。かかる
通信用コントローラ51は、車載電話機41を利用して
油圧ショベル11の保守・管理のシステムを実現するた
め、現地と管理オフィスとの間における音声による連絡
とデータ通信を行えるように、油圧ショベル11にもと
もと装備されるか、または外付け機器として装備され
る。制御用コントローラ21に対しチェックツール31
が付設されるとき、診断用コントローラ32は通信用コ
ントローラ51に電気的に接続される。図中、52は接
続部である。
【0027】上記の通信用コントローラ51は、上記の
切替え動作を行うためのデータ通信/送受話器切替えス
イッチ53を備える。データ通信/送受話器切替えスイ
ッチ53を切り替えることによって、車載電話機41の
機能に関し、送受話器42を利用した音声による連絡
と、無線通信部43のみを用いた故障データの送信(デ
ータ通信)のうちのいずれかが選択される。さらに、通
信用コントローラ51にはランプ54とブザー55が付
設される。通信用コントローラ51は、後述するごと
く、データ通信の状態にセットされたときに、データ通
信可能状態になったことを認識する機能部と、データ通
信可能状態が維持されているか否かを判断する機能部を
備える。従って、データ通信/送受話器切替えスイッチ
53によってデータ通信の状態にセットされ、診断用コ
ントローラ32と管理オフィス13のコンピュータ14
との間でデータ通信が可能になったときにはランプ54
が点灯される。また通信用コントローラ51と車載電話
機41の無線通信部43を経由して上記データ通信を行
っている場合において、電話回線16の上で不具合が発
生し、上記データ通信において通信不可能等の変化が生
じた場合には、その変化状態が検出され、ブザー55が
鳴るように構成される。
切替え動作を行うためのデータ通信/送受話器切替えス
イッチ53を備える。データ通信/送受話器切替えスイ
ッチ53を切り替えることによって、車載電話機41の
機能に関し、送受話器42を利用した音声による連絡
と、無線通信部43のみを用いた故障データの送信(デ
ータ通信)のうちのいずれかが選択される。さらに、通
信用コントローラ51にはランプ54とブザー55が付
設される。通信用コントローラ51は、後述するごと
く、データ通信の状態にセットされたときに、データ通
信可能状態になったことを認識する機能部と、データ通
信可能状態が維持されているか否かを判断する機能部を
備える。従って、データ通信/送受話器切替えスイッチ
53によってデータ通信の状態にセットされ、診断用コ
ントローラ32と管理オフィス13のコンピュータ14
との間でデータ通信が可能になったときにはランプ54
が点灯される。また通信用コントローラ51と車載電話
機41の無線通信部43を経由して上記データ通信を行
っている場合において、電話回線16の上で不具合が発
生し、上記データ通信において通信不可能等の変化が生
じた場合には、その変化状態が検出され、ブザー55が
鳴るように構成される。
【0028】上記では現地と管理オフィスとの間の音声
連絡とデータ通信を車載電話機によって行うようにした
が、通常の携帯電話を用いることもできる。またチェッ
クツール31を外付け器具としたが、油圧ショベル11
の車体に予め組み込むこともできる。また通信用コント
ローラ51およびこれに関連するデータ通信/送受話器
切替えスイッチ53、ランプ54、ブザー55を油圧シ
ョベル11に設けるようにしたが、これらの構成を電話
機やチェックツールに関連させて組み込むこともでき
る。
連絡とデータ通信を車載電話機によって行うようにした
が、通常の携帯電話を用いることもできる。またチェッ
クツール31を外付け器具としたが、油圧ショベル11
の車体に予め組み込むこともできる。また通信用コント
ローラ51およびこれに関連するデータ通信/送受話器
切替えスイッチ53、ランプ54、ブザー55を油圧シ
ョベル11に設けるようにしたが、これらの構成を電話
機やチェックツールに関連させて組み込むこともでき
る。
【0029】次に図3を参照して管理オフィス13側の
構成を説明する。管理オフィス13には前述のコンピュ
ータ14が備えられ、かつこのコンピュータ14は表示
部61とキーボード62を備える。また前述の通り、現
地Aの油圧ショベル11との間で、音声による連絡とデ
ータ通信を行えるようにするため、通信用コントローラ
63と、送受話器64と通信部65からなる電話機66
が設けられる。管理オフィス13では、通信用コントロ
ーラ63によって、現地A側から音声に関する信号が送
られてきた場合には送受話器64に信号を伝送し、故障
データが送られてきた場合にはコンピュータ14へ当該
故障データを伝送する。従って通信用コントローラ63
は切替え器(図4に示す切替え器76)を内蔵する。
構成を説明する。管理オフィス13には前述のコンピュ
ータ14が備えられ、かつこのコンピュータ14は表示
部61とキーボード62を備える。また前述の通り、現
地Aの油圧ショベル11との間で、音声による連絡とデ
ータ通信を行えるようにするため、通信用コントローラ
63と、送受話器64と通信部65からなる電話機66
が設けられる。管理オフィス13では、通信用コントロ
ーラ63によって、現地A側から音声に関する信号が送
られてきた場合には送受話器64に信号を伝送し、故障
データが送られてきた場合にはコンピュータ14へ当該
故障データを伝送する。従って通信用コントローラ63
は切替え器(図4に示す切替え器76)を内蔵する。
【0030】次に図4を参照して、通信用コントローラ
51の詳細な構成と、通信用コントローラ51と管理オ
フィス13側との接続関係を説明する。
51の詳細な構成と、通信用コントローラ51と管理オ
フィス13側との接続関係を説明する。
【0031】通信用コントローラ51は、MPU(中央
処理装置)71とROM72とRAM73を内蔵する。
ROM72には各種処理プログラムが格納される。当該
処理プログラムによって、前述したように、データ通信
を行う機能部と、音声連絡とデータ通信とを切替える機
能部と、データ通信可能状態になったことを検出する機
能部と、データ通信可能状態が維持されているか否かを
検出する機能部とが実現される。RAM73は各種デー
タを格納する。MPU71は、データ通信/送受話器切
替えスイッチ53からの切替え信号を入力し、音声連絡
とデータ通信とを切替える機能部に基づき、切替え器7
4の接続状態を設定する。切替え器74は、送受話器4
2の側とMPU71の側のいずれかを無線通信部43に
接続する。送受話器42と無線通信部43が接続される
ときには、車載電話機41として音声による連絡を可能
にする。MPU71と無線通信部43が接続されるとき
には、データ通信を行う機能部に基づき、診断用コント
ローラ32から送られてきた故障データを、管理オフィ
ス13側へ送信することを可能にする。なおMPU71
と切替え器74の間にはMPUで入出力されるデジタル
信号と無線通信部43の信号レベル(アナログ信号)を
変換するためのI/F(データ変換部)75が設けられ
る。また切替え器74がMPU71側に接続された場合
において、MPU71は、データ通信可能状態になった
ことを検出する機能部に基づき、ランプ54に対して点
灯信号を出力する。またMPU71は、データ通信可能
状態が維持されているか否かを検出する機能部に基づ
き、管理オフィス13側との接続状態を監視する。デー
タ通信を不可能とする変化状態が発生した場合には、M
PU71はブザー55に対して警報信号を出力する。
処理装置)71とROM72とRAM73を内蔵する。
ROM72には各種処理プログラムが格納される。当該
処理プログラムによって、前述したように、データ通信
を行う機能部と、音声連絡とデータ通信とを切替える機
能部と、データ通信可能状態になったことを検出する機
能部と、データ通信可能状態が維持されているか否かを
検出する機能部とが実現される。RAM73は各種デー
タを格納する。MPU71は、データ通信/送受話器切
替えスイッチ53からの切替え信号を入力し、音声連絡
とデータ通信とを切替える機能部に基づき、切替え器7
4の接続状態を設定する。切替え器74は、送受話器4
2の側とMPU71の側のいずれかを無線通信部43に
接続する。送受話器42と無線通信部43が接続される
ときには、車載電話機41として音声による連絡を可能
にする。MPU71と無線通信部43が接続されるとき
には、データ通信を行う機能部に基づき、診断用コント
ローラ32から送られてきた故障データを、管理オフィ
ス13側へ送信することを可能にする。なおMPU71
と切替え器74の間にはMPUで入出力されるデジタル
信号と無線通信部43の信号レベル(アナログ信号)を
変換するためのI/F(データ変換部)75が設けられ
る。また切替え器74がMPU71側に接続された場合
において、MPU71は、データ通信可能状態になった
ことを検出する機能部に基づき、ランプ54に対して点
灯信号を出力する。またMPU71は、データ通信可能
状態が維持されているか否かを検出する機能部に基づ
き、管理オフィス13側との接続状態を監視する。デー
タ通信を不可能とする変化状態が発生した場合には、M
PU71はブザー55に対して警報信号を出力する。
【0032】他方、電話回線16で接続される管理オフ
ィス13側には、通信用コントローラ63内に切替え器
76が設けられる。切替え器76では、現地Aの側から
送られる信号が音声による連絡であるかまたは故障デー
タであるかに基づいて、送受話器64、またはI/F
(データ変換部)77を経由してコンピュータ14に信
号を送る。切替え器76は、通常、送受話器64側に接
続されており、データ通信が必要な場合に管理オフィス
13のオペレータによって切り替えられる。I/F77
は、通信データをコンピュータ14での処理に適したデ
ータに変換する。なお図4中、通信部65等の図示は省
略されている。
ィス13側には、通信用コントローラ63内に切替え器
76が設けられる。切替え器76では、現地Aの側から
送られる信号が音声による連絡であるかまたは故障デー
タであるかに基づいて、送受話器64、またはI/F
(データ変換部)77を経由してコンピュータ14に信
号を送る。切替え器76は、通常、送受話器64側に接
続されており、データ通信が必要な場合に管理オフィス
13のオペレータによって切り替えられる。I/F77
は、通信データをコンピュータ14での処理に適したデ
ータに変換する。なお図4中、通信部65等の図示は省
略されている。
【0033】次に、油圧ショベル11を保守・管理する
ためのシステムの働きについて説明する。
ためのシステムの働きについて説明する。
【0034】現地サービス員12は油圧ショベル11に
チェックツール31を付設する。チェックツール31の
診断用コントローラ32は、制御用コントローラ21と
通信用コントローラ51に電気的に接続される。診断用
コントローラ32は制御用コントローラ21から状態デ
ータや故障データを受け取る。現地サービス員12は、
診断用コントローラ32に入力されたデータに基づい
て、あるいは診断用コントローラ32の自己診断機能に
基づいて、制御用コントローラ21、各種センサ、各種
アクチュエータの状態について診断を行う。
チェックツール31を付設する。チェックツール31の
診断用コントローラ32は、制御用コントローラ21と
通信用コントローラ51に電気的に接続される。診断用
コントローラ32は制御用コントローラ21から状態デ
ータや故障データを受け取る。現地サービス員12は、
診断用コントローラ32に入力されたデータに基づい
て、あるいは診断用コントローラ32の自己診断機能に
基づいて、制御用コントローラ21、各種センサ、各種
アクチュエータの状態について診断を行う。
【0035】現地サービス員12は、自分で故障の原因
が把握できない場合には、通常では切替え器74により
送受話器42側に接続されて成る車載電話機41を用い
て管理オフィス13側に電話をかけ、ベテランサービス
員15に問い合わせ、指示を求める。ベテランサービス
員15が故障データを送れという指示を出した場合に、
当該指示に従って、データ通信/送受話器切替えスイッ
チ53を操作して、切替え器74をMPU71側に接続
し、データ通信を行えるようにセットする。これによっ
て、通信用コントローラ51では、データ通信可能な状
態になり、診断用コントローラ32のメモリに格納され
る故障データが管理オフィス13のコンピュータ14に
送られる。またランプ54が点灯する。この場合には、
管理オフィス13側においても、切替え器76によって
故障データをコンピュータ14にて受信できる状態にな
っている。コンピュータ14に故障データが入力される
と、表示部61に表示される。ベテランサービス員15
は、表示された故障データの内容に基づいて故障の原因
について考察し、判断を出す。
が把握できない場合には、通常では切替え器74により
送受話器42側に接続されて成る車載電話機41を用い
て管理オフィス13側に電話をかけ、ベテランサービス
員15に問い合わせ、指示を求める。ベテランサービス
員15が故障データを送れという指示を出した場合に、
当該指示に従って、データ通信/送受話器切替えスイッ
チ53を操作して、切替え器74をMPU71側に接続
し、データ通信を行えるようにセットする。これによっ
て、通信用コントローラ51では、データ通信可能な状
態になり、診断用コントローラ32のメモリに格納され
る故障データが管理オフィス13のコンピュータ14に
送られる。またランプ54が点灯する。この場合には、
管理オフィス13側においても、切替え器76によって
故障データをコンピュータ14にて受信できる状態にな
っている。コンピュータ14に故障データが入力される
と、表示部61に表示される。ベテランサービス員15
は、表示された故障データの内容に基づいて故障の原因
について考察し、判断を出す。
【0036】現地サービス員12は、データ通信の状態
において、ランプ54が点灯している限りにおいては、
管理オフィス13側へのデータ通信が順調に行われてい
ると判断できる。データ通信が完了すれば、データ通信
/送受話器切替えスイッチ53を操作して、音声による
電話連絡が可能な状態にし、ベテランサービス員15の
指示を再び待つかまたは管理オフィス13へ電話をかけ
る。ベテランサービス員15は、故障データを受け取っ
た後に、切替え器76を切り替えて電話連絡ができるよ
うにし、必要に応じて現地サービス員12に対して指示
を出す。
において、ランプ54が点灯している限りにおいては、
管理オフィス13側へのデータ通信が順調に行われてい
ると判断できる。データ通信が完了すれば、データ通信
/送受話器切替えスイッチ53を操作して、音声による
電話連絡が可能な状態にし、ベテランサービス員15の
指示を再び待つかまたは管理オフィス13へ電話をかけ
る。ベテランサービス員15は、故障データを受け取っ
た後に、切替え器76を切り替えて電話連絡ができるよ
うにし、必要に応じて現地サービス員12に対して指示
を出す。
【0037】通信用コントローラ51がデータ通信可能
な状態にセットされて、データ通信が行われているとき
に、電話回線16の上でデータ通信を正常に行えないト
ラブルが発生することがある。この場合には、通信用コ
ントローラ51のMPU71が、データ通信可能状態が
維持されているか否かを検出する機能部に基づいて、状
態の変化を検出し、ブザー55を一定時間鳴らす。な
お、データ通信不可能状態からデータ通信可能状態に変
化した場合にもブザー55を一定時間鳴らすことができ
る。
な状態にセットされて、データ通信が行われているとき
に、電話回線16の上でデータ通信を正常に行えないト
ラブルが発生することがある。この場合には、通信用コ
ントローラ51のMPU71が、データ通信可能状態が
維持されているか否かを検出する機能部に基づいて、状
態の変化を検出し、ブザー55を一定時間鳴らす。な
お、データ通信不可能状態からデータ通信可能状態に変
化した場合にもブザー55を一定時間鳴らすことができ
る。
【0038】かかる保守・管理のシステムによれば、現
地サービス員12が管理オフィス13に居るベテランサ
ービス員15に故障原因の判断を求めるようにした構成
において、データ通信を行う場合、データ通信の回線状
態を監視してトラブルが発生したときにはブザー55で
現地サービス員12に知らせることができるように、通
信用コントローラ51を構成したため、ブザー55が鳴
るまでの間は、現地サービス員12は安心して点検項目
のチェックや記録作業を行うことができ、現地での油圧
ショベル11の点検を効率的に行うことができる。
地サービス員12が管理オフィス13に居るベテランサ
ービス員15に故障原因の判断を求めるようにした構成
において、データ通信を行う場合、データ通信の回線状
態を監視してトラブルが発生したときにはブザー55で
現地サービス員12に知らせることができるように、通
信用コントローラ51を構成したため、ブザー55が鳴
るまでの間は、現地サービス員12は安心して点検項目
のチェックや記録作業を行うことができ、現地での油圧
ショベル11の点検を効率的に行うことができる。
【0039】上記のごとく、通信用コントローラ51に
付設したランプ54とブザー55によって、現地サービ
ス員12は管理オフィス13に対して故障データを送信
できるか否かを容易に確認でき、他方、ベテランサービ
ス員15は故障の原因の特定を迅速に進めることができ
る。
付設したランプ54とブザー55によって、現地サービ
ス員12は管理オフィス13に対して故障データを送信
できるか否かを容易に確認でき、他方、ベテランサービ
ス員15は故障の原因の特定を迅速に進めることができ
る。
【0040】無線や衛星通信を利用した車載電話機や携
帯電話機等を利用したデータ通信を行う場合には、一般
的に、電波の送受信が不安定になり、データ通信ができ
るまで、何度も相手先の電話にダイアルコールを繰り返
したり、通信不良がなくなるまでデータ通信を中断する
必要がある。このようなデータ通信の環境において、上
記の保守・管理システムの構成および通信方法は有効で
ある。
帯電話機等を利用したデータ通信を行う場合には、一般
的に、電波の送受信が不安定になり、データ通信ができ
るまで、何度も相手先の電話にダイアルコールを繰り返
したり、通信不良がなくなるまでデータ通信を中断する
必要がある。このようなデータ通信の環境において、上
記の保守・管理システムの構成および通信方法は有効で
ある。
【0041】従来のシステムと本実施形態による保守・
管理システムとの比較をさらに詳しく行うと、次の通り
である.
管理システムとの比較をさらに詳しく行うと、次の通り
である.
【0042】従来のシステムでは、前述のランプ54や
ブザー55がないので、次のような(1)〜(5)のス
テップで行う必要があった。従って、現地サービス員は
管理オフィスと連絡を取りながら、操作のやり直しをす
る必要があった。
ブザー55がないので、次のような(1)〜(5)のス
テップで行う必要があった。従って、現地サービス員は
管理オフィスと連絡を取りながら、操作のやり直しをす
る必要があった。
【0043】(1)電話で操作内容を打ち合わせる。 (2)打ち合わせた時間(例えば2分)待つ。 (3)打ち合わせ内容に従って操作を行う。 (4)管理オフィス側にデータが取れたか否かを確認す
る。 (5)データが取れていない場合は、再度(2)からや
り直し。
る。 (5)データが取れていない場合は、再度(2)からや
り直し。
【0044】これに対して本実施形態の保守・管理シス
テムでは次のような(1)〜(4)のステップで行われ
るので、すべての操作が終わってから、管理オフィス1
3と連絡をとるため、効率よく作業を進めることができ
る。
テムでは次のような(1)〜(4)のステップで行われ
るので、すべての操作が終わってから、管理オフィス1
3と連絡をとるため、効率よく作業を進めることができ
る。
【0045】(1)電話で操作内容の打ち合わせをす
る。 (2)切替えスイッチ53を切替える。ランプ54が点
灯し、ブザー55が鳴るまで待機する。 (3)打ち合わせ内容に従って操作を行う。 (4)途中でランプ54が切れ、ブザー55が鳴った
ら、再度(2)からやり直し。
る。 (2)切替えスイッチ53を切替える。ランプ54が点
灯し、ブザー55が鳴るまで待機する。 (3)打ち合わせ内容に従って操作を行う。 (4)途中でランプ54が切れ、ブザー55が鳴った
ら、再度(2)からやり直し。
【0046】ここで、通信用コントローラ51での、デ
ータ通信可能状態になったことを検出する機能と、デー
タ通信可能状態が維持されているか否かを検出する機能
について説明を加える。データ通信の状態に切り替えら
れると、MPU71は、スタート信号と終了信号で決め
られた特定の長さの故障データを繰り返し管理オフィス
13のコンピュータ14へ送信する。コンピュータ14
は、特定の長さの故障データを受け取ると、その度に、
通信用コントローラ51のMPU71に対して受取り確
認信号(ACK) を送る。従って、MPU71は、最初の受
取り確認信号を受け取ることによりデータ通信可能であ
ることを検出でき、ランプ54を点灯させ、データ通信
が可能であることを知らせる。データ通信が継続される
間、特定の長さの故障データを受け取る度にコンピュー
タ14はMPU71に対して受取り確認信号を出力する
ので、ランプ54では点灯が継続される。ところが、電
話回線16でトラブル(通信不良)が発生すると、MP
U71は管理オフィス13の側からの受取り確認信号を
受信できない。そこで、データ通信が不可能になったこ
とが検出され、ブザー55を鳴らすことになる。また併
せてランプ54の点灯状態を停止させる。
ータ通信可能状態になったことを検出する機能と、デー
タ通信可能状態が維持されているか否かを検出する機能
について説明を加える。データ通信の状態に切り替えら
れると、MPU71は、スタート信号と終了信号で決め
られた特定の長さの故障データを繰り返し管理オフィス
13のコンピュータ14へ送信する。コンピュータ14
は、特定の長さの故障データを受け取ると、その度に、
通信用コントローラ51のMPU71に対して受取り確
認信号(ACK) を送る。従って、MPU71は、最初の受
取り確認信号を受け取ることによりデータ通信可能であ
ることを検出でき、ランプ54を点灯させ、データ通信
が可能であることを知らせる。データ通信が継続される
間、特定の長さの故障データを受け取る度にコンピュー
タ14はMPU71に対して受取り確認信号を出力する
ので、ランプ54では点灯が継続される。ところが、電
話回線16でトラブル(通信不良)が発生すると、MP
U71は管理オフィス13の側からの受取り確認信号を
受信できない。そこで、データ通信が不可能になったこ
とが検出され、ブザー55を鳴らすことになる。また併
せてランプ54の点灯状態を停止させる。
【0047】図5は、油圧ショベル11の運転室内部か
ら正面前方を見た部分図である。81は左右の操作レバ
ー、82は正面の窓83を通して見たアーム、84はア
ーム82の先端に設けられるバケット、85は運転室の
床、86は運転室の天井である。前述のランプ54は、
油圧ショベル11の作業部(バケット84等)の視野内
に設置される。これにより、作業部の安全確認を十分に
しながら点検作業をすることが可能となる。また運転席
前方にランプを付けたことにより、途中で通信不能にな
ったことをすばやく伝えることができ、無駄な動作をし
ないで済み、作業の効率化が図れる。さらに作業中に視
認し易い位置に付けることにより、安全確認に気を配る
ゆとりが持てる。
ら正面前方を見た部分図である。81は左右の操作レバ
ー、82は正面の窓83を通して見たアーム、84はア
ーム82の先端に設けられるバケット、85は運転室の
床、86は運転室の天井である。前述のランプ54は、
油圧ショベル11の作業部(バケット84等)の視野内
に設置される。これにより、作業部の安全確認を十分に
しながら点検作業をすることが可能となる。また運転席
前方にランプを付けたことにより、途中で通信不能にな
ったことをすばやく伝えることができ、無駄な動作をし
ないで済み、作業の効率化が図れる。さらに作業中に視
認し易い位置に付けることにより、安全確認に気を配る
ゆとりが持てる。
【0048】前述の実施形態では油圧ショベル11の保
守・管理システムについて説明したが、本発明による保
守・管理システムはクレーン、ブルドーザ等の移動を伴
って作業を行う移動作業機械に適用できる。
守・管理システムについて説明したが、本発明による保
守・管理システムはクレーン、ブルドーザ等の移動を伴
って作業を行う移動作業機械に適用できる。
【0049】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、現地サービス員と管理オフィスのベテランサービ
ス員とが電話回線で音声連絡とデータ通信を行って共同
で移動作業機械の保守・管理を行う場合に、現地の移動
作業機械の通信用コントローラにデータ通信可能状態を
検出して表示する検出・表示手段を設けるようにしたた
め、現地サービス員は表示手段の表示状態で安心してデ
ータ通信を確認でき、他の点検項目のチェックや記録作
業ができるため、遠隔地での移動作業機械の点検動作が
効率的に行える。また上記通信用コントローラに、デー
タ通信の通信可能状態における変化を検出し警報を発す
る警報手段を備えるようにしたため、警報手段から警報
が発せられるまで他の点検項目のチェックや記録作業が
でき、遠隔地での移動作業機械の点検動作がさらに効率
的に行える。
れば、現地サービス員と管理オフィスのベテランサービ
ス員とが電話回線で音声連絡とデータ通信を行って共同
で移動作業機械の保守・管理を行う場合に、現地の移動
作業機械の通信用コントローラにデータ通信可能状態を
検出して表示する検出・表示手段を設けるようにしたた
め、現地サービス員は表示手段の表示状態で安心してデ
ータ通信を確認でき、他の点検項目のチェックや記録作
業ができるため、遠隔地での移動作業機械の点検動作が
効率的に行える。また上記通信用コントローラに、デー
タ通信の通信可能状態における変化を検出し警報を発す
る警報手段を備えるようにしたため、警報手段から警報
が発せられるまで他の点検項目のチェックや記録作業が
でき、遠隔地での移動作業機械の点検動作がさらに効率
的に行える。
【図1】本発明に係る移動作業機械の保守・管理システ
ムの構成を概念的に示した構成図である。
ムの構成を概念的に示した構成図である。
【図2】現地側の油圧ショベルが搭載するシステムの構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図3】ベテランサービス担当員が配属された管理オフ
ィス側に設けられたシステムの構成を示すブロック図で
ある。
ィス側に設けられたシステムの構成を示すブロック図で
ある。
【図4】通信用コントローラの内部構成と、通信用コン
トローラと関連する部分の接続構成を示す詳細構成図で
ある。
トローラと関連する部分の接続構成を示す詳細構成図で
ある。
【図5】油圧ショベルに配置したモニタランプの取付け
図である。
図である。
11 油圧ショベル 12 現地サービス員 13 管理オフィス 14 コンピュータ 15 ベテランサービス員 21 制御用コントローラ 31 チェックツール 32 診断用コントローラ 41 車載電話機 51 通信用コントローラ 53 データ通信/送受話器切替えス
イッチ 54 ランプ 55 ブザー 63 通信用コントローラ 66 電話機
イッチ 54 ランプ 55 ブザー 63 通信用コントローラ 66 電話機
Claims (4)
- 【請求項1】 複数の動作部の各々に設けられた各種セ
ンサから状態検出信号を入力し、予め用意された制御手
順と前記状態検出信号に基づいて制御指令を生成し、前
記制御指令を前記動作部の各々のアクチュエータを駆動
するための駆動装置に与えて前記動作部の動作を制御す
る制御用コントローラと、前記制御用コントローラに接
続される診断用コントローラを含み、この診断用コント
ローラが前記制御用コントローラに格納される所定のデ
ータを読み出して出力する診断用装置と、送受話器と無
線通信部を含む無線電話機と、前記無線電話機と前記診
断用コントローラを接続する第1の通信用コントローラ
とを備える移動作業機械と、 コンピュータと、送受話器と通信部を含む電話機と、前
記コンピュータと前記電話機を接続する第2の通信用コ
ントローラとを装備し、かつベテランサービス員が配属
される管理オフィスとから構成され、 前記移動作業機械と前記管理オフィスとの間では、前記
無線電話機と前記電話機を用いてかつ電話回線を経由し
て現地サービス員と前記ベテランサービス員とが音声に
よる連絡を行うことと、前記第1の通信用コントローラ
と前記無線電話機の前記無線通信部と前記電話機の通信
部と前記第2の通信用コントローラを用いてかつ電話回
線を経由して前記診断用コントローラから前記コンピュ
ータへ所定データを送信するためのデータ通信を行うこ
ととが可能であり、 前記第1の通信用コントローラは、前記音声による連絡
と前記データ通信のいずれかを選択する切替え手段と、
前記データ通信の通信可能状態を検出して表示する検出
・表示手段とを備えることを特徴とする移動作業機械の
保守・管理システム。 - 【請求項2】 前記第1の通信用コントローラが確認デ
ータを送信する確認データ送信機能を有し、前記第2の
通信用コントローラが前記確認データを受信した場合、
応答データを送信する応答データ送信機能を有し、前記
検出・表示手段は、前記確認データを送信後、一定時間
以内に応答データを受信したかどうかを判定し、通信可
能状態を判定する機能を有することを特徴とする請求項
1記載の移動作業機械の保守・管理システム。 - 【請求項3】 前記第1の通信用コントローラは、前記
データ通信の通信可能状態における変化を検出し警報を
発する警報手段を備えることを特徴とする請求項1記載
の移動作業機械の保守・管理システム。 - 【請求項4】 前記警報手段は、前記管理オフィスの前
記コンピュータから送られる返送データに基づいて前記
通信可能状態を監視し、前記返送データを受信しなくな
ったときに警報を発するようにしたことを特徴とする請
求項3記載の移動作業機械の保守・管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8217733A JPH1046631A (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | 移動作業機械の保守・管理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8217733A JPH1046631A (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | 移動作業機械の保守・管理システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1046631A true JPH1046631A (ja) | 1998-02-17 |
Family
ID=16708903
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8217733A Pending JPH1046631A (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | 移動作業機械の保守・管理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1046631A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US6614361B1 (en) | 1998-08-31 | 2003-09-02 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho (Kobe Steel, Ltd.) | Management system for construction machines |
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-
1996
- 1996-07-31 JP JP8217733A patent/JPH1046631A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041228 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050208 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050614 |