JP4326847B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、大当り予告を実行可能な遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技機の一種であるパチンコ機では、複数種類の図柄を変動させて、複数列(例えば3列)の図柄による図柄組み合わせを表示する図柄組み合わせゲームが行われている。そして、この図柄組み合わせゲームの結果、遊技者は、表示された図柄組み合わせから大当り状態、リーチ状態、はずれ状態などの各種の状態を認識できるようになっている。例えば、特定列の図柄(2列の図柄)が同一種類からなる図柄組み合わせが表示された場合にはリーチ状態を認識することができると共に、全列の図柄が同一種類からなる図柄組み合わせが表示された場合には大当り状態を認識することができる。そして、大当り状態が認識できる図柄組み合わせが表示された場合、遊技者には大当り状態が付与され、多数の遊技球(賞球)が獲得できるチャンスを得ることができるようになっている。
【0003】
前記図柄組み合わせゲームは、遊技の興趣を高めるために複数種類の図柄を変動させて、図柄組み合わせを表示する図柄の変動演出であり、遊技者に対して大当り状態などを付与するか否かはパチンコ機の内部処理において判定されている。そして、パチンコ機では、前記内部処理の結果を図柄組み合わせとして表示する図柄の変動演出の演出内容に様々な趣向を凝らしている。例えば、図柄の変動演出の演出内容として、遊技者に有利な図柄の変動演出が行われる可能性があることを予告している。前記予告では、大当り演出が行われることなどが予告されるようになっており、この大当り予告の出現により、遊技者は、大当り状態へ発展する期待感を高めることが可能となっている。前記大当り演出は、図柄組み合わせゲームが、大当り状態を認識できる図柄組み合わせを表示するように展開される演出である。このような大当り予告は、特定のキャラクタを図柄表示装置上に表示させたり、電飾ランプなどを発光装飾させたり、スピーカから音声を発したりして行われている。
【0004】
また、近時においては、大当り予告の出現による遊技者の期待感をさらに向上させる目的で、大当り演出が行われる図柄組み合わせゲームよりも前に行われる数回の図柄組み合わせゲームから、特定の演出による大当り予告を連続的に実行する、所謂、連続予告が考え出されている(例えば、特許文献1参照)。この連続予告の出現により、遊技者は、大当り状態へ発展する期待感を持ち続けることができ、大当り状態へ発展する期待感をさらに高めることが可能である。ところで、この連続予告は、その出現から数回先の図柄組み合わせゲームにおいて大当り予告が現実化される場合と、大当り予告が現実化されないまま連続予告が終了してしまう場合があった。前者の連続予告は、結果的に大当り演出が行われることを予告したことになる。一方、後者の連続予告は、大当り演出が行われることを予告しているものの、結果的にはずれ状態を認識できる図柄組み合わせが表示されるため、所謂、ガセ連続予告となる。このガセ連続予告は、連続予告自体の出現率を上げることを主な目的として行われている。このように、大当り予告が現実化される連続予告と大当り予告が現実化されない連続予告(ガセ連続予告)を効果的に出現させることで、興趣の向上を図っている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−85731号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そして、前述の連続予告は、パチンコ機の内部処理において、所定の条件が成立した場合に実行されるようになっている。例えば、図柄組み合わせゲームの始動条件となる始動入賞口への遊技球の入賞時に、連続予告(又はガセ連続予告)の実行の可否が判定され、その判定結果が実行可である場合に実行されるようになっている。このとき、連続予告(又はガセ連続予告)によって、大当り予告が連続して実行される図柄組み合わせゲームの回数は、前記判定結果が実行可となった遊技球の入賞検知時における始動保留球数の記憶値に基づいて決定されている。そのため、ガセ連続予告の実行可が決定されて、前記記憶値に基づく数回の図柄組み合わせゲームにおいて大当り予告が実行された後、次の図柄組み合わせゲームにおいて何の予告もなく、偶々、大当り演出が行われる可能性もあった。この場合には、連続予告が出現しても大当り演出が行われない一方で、何の予告もなく大当り演出が行われているため、その連続予告による大当り予告が実行されたタイミングが適切であったとは言い難い。
【0007】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、大当り予告を適切なタイミングで実行することができる遊技機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、入賞検知手段における遊技球の入賞検知を契機に判定用乱数の値を読み出す乱数読出手段と、前記入賞検知時に、前記乱数読出手段が読み出した前記判定用乱数の値と予め定めた予告判定値とを比較して大当り予告の実行可否を判定するとともに、該判定結果が実行可である場合にその時点における保留中の図柄の変動演出の回数となる始動保留球数の記憶値をさらに判定する予告判定手段と、前記予告判定手段における大当り予告の実行可否の判定結果が実行可である場合、前記予告判定手段によって判定された前記始動保留球数の記憶値に示される前記図柄の変動演出の回数を、前記大当り予告を実行する予告回数として設定し、その設定した予告回数分の前記図柄の変動演出が行われる毎に前記大当り予告を実行する予告実行手段と、前記入賞検知時に、前記乱数読出手段が読み出した前記判定用乱数の値と予め定めた予告継続判定値とを比較して前記大当り予告の継続実行可否を判定するとともに、該判定結果が実行可である場合にその時点における前記始動保留球数の記憶値をさらに判定する予告継続判定手段と、前記予告判定手段により、前記大当り予告の実行可が決定されているか否かを判定する予告実行判定手段と、前記予告継続判定手段の判定結果が実行可であり、かつ、前記予告実行判定手段の判定結果が肯定である場合に、前記予告実行手段が設定した予告回数を、前記予告継続判定手段によって判定された前記始動保留球数の記憶値に示される前記図柄の変動演出の回数に書き換えることで前記大当り予告を実行する予告回数を新たに設定し、該新たに設定した予告回数分の前記図柄の変動演出が行われる毎に前記大当り予告を実行することにより、前記予告実行手段で実行される前記大当り予告に継続させて前記大当り予告をさらに実行する予告継続実行手段とを備えたことを要旨とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記予告実行手段及び前記予告継続実行手段は、前記図柄の変動演出の開始に伴って前記予告回数を判定し、該判定した予告回数が1以上である場合に前記大当り予告を前記図柄の変動演出に伴わせて実行するとともに、該大当り予告を実行する毎に前記予告回数を1減算して設定するようになっており、前記予告実行判定手段は、前記予告回数が1以上である場合に肯定判定するように構成されたことを要旨とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の遊技機において、前記予告実行手段及び前記予告継続実行手段は、前記図柄の変動演出の開始に伴って所定の情報を設定する一方で、前記図柄の変動演出の終了に伴って前記所定の情報の設定を解除するとともに前記予告回数を1減算するように構成されたことを要旨とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の遊技機において、前記入賞検知を契機に前記乱数読出手段が読み出した前記判定用乱数の値を、前記図柄の変動演出の開始直前に予め定めた大当り判定値と比較して大当りか否かを判定する大当り判定手段と、前記大当り判定手段の判定結果に基づき、前記図柄の変動演出の演出時間を特定可能な複数種類の変動パターンの中から変動パターンを決定する変動パターン決定手段と、前記変動パターン毎に、前記図柄の変動演出の演出内容として、前記大当り予告が実行される大当り予告ありの演出内容と前記大当り予告が実行されない大当り予告なしの演出内容の両演出内容を対応付けて記憶する演出内容記憶手段とをさらに備え、前記予告実行手段及び前記予告継続実行手段は、前記大当り予告を実行する場合には前記変動パターン決定手段が決定した変動パターンに対応付けられた前記演出内容の中から前記大当り予告ありの演出内容を決定し、該決定した演出内容にしたがって前記図柄の変動演出を実行することにより前記大当り予告を前記図柄の変動演出に伴わせて実行する一方で、前記大当り予告を実行しない場合には前記変動パターン決定手段が決定した変動パターンに対応付けられた前記演出内容の中から前記大当り予告なしの演出内容を決定し、該決定した演出内容にしたがって前記図柄の変動演出を実行することにより前記大当り予告を前記図柄の変動演出に伴わせて実行しないように構成されたことを要旨とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という。)に具体化した一実施形態を図1〜図5に基づき説明する。
【0013】
図1には、パチンコ機10の機表側が略示されており、機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱自在に組み付けられている。また、中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を透視保護するためのガラス枠を備えた前枠14と上球皿15が共に横開き状態で開閉可能に組み付けられている。前記前枠14の周囲前面側及び遊技盤13には、パチンコ機10の各種遊技の状態(図柄変動、大当り状態、リーチ状態など)に応じて点灯(点滅)・消灯などの発光装飾を行う電飾ランプ16が設けられている。また、中枠12の下部には、下球皿17及び発射装置18などが装着されている。
【0014】
また、遊技盤13の遊技領域13aの略中央には、液晶画面からなる可視表示部Hを備えた図柄表示装置19が配設されている。前記図柄表示装置19では、複数種類の図柄を変動(可変)させて表示する図柄の変動演出としての図柄組み合わせゲームが行われるようになっている。「図柄の表示」とは、可視表示部Hにおいて遊技者が図柄の種類を識別できる状態で前記図柄が停止していることであり、「停止」には、所謂、ゆれ変動と言われる一旦停止状態と完全に停止した確定停止状態の何れの状態も含まれている。
【0015】
そして、図柄表示装置19の可視表示部Hには、複数列(本実施形態では3列)の第1図柄z1、第2図柄z2、及び第3図柄z3が表示されるようになっている(図3参照)。本実施形態では、可視表示部Hに表示可能な図柄を、0,1,2,3,4,5,6,7,8,9の10種類の配列をなした数字で構成している。そのため、可視表示部Hには、各列毎に、10種類の図柄の中から一の図柄が第1〜第3図柄z1〜z3として表示されるようになっている。このとき、可視表示部Hには、第1〜第3図柄z1〜z3として、同一種類又は異なる種類の図柄が表示できるようになっている。
【0016】
従って、遊技者は、可視表示部Hに表示された第1〜第3図柄z1〜z3の組み合わせから大当り状態、リーチ状態又ははずれ状態の何れかの状態を認識することができる。例えば、可視表示部Hに表示された第1〜第3図柄z1〜z3が全て同一種類である場合には、その図柄組み合わせ([777]など)から大当り状態を認識することができる。また、可視表示部Hに表示された特定列(例えば、第1図柄z1と第3図柄z3の2列)の図柄が同一種類である場合には、その図柄組み合わせ([7?7]など)からリーチ状態を認識することができる。さらに、可視表示部Hに表示された第1〜第3図柄z1〜z3が全て異なる種類である場合、又は1列の図柄がリーチ状態を構成する列の図柄とは異なる種類である場合には、その図柄組み合わせ([259],[767]など)からはずれ状態を認識することができる。
【0017】
また、図柄表示装置19の下方には、図示しないソレノイドにより開閉動作を行う開閉羽根20を備えた始動入賞口21が配設されている。前記始動入賞口21の奥方には、該始動入賞口21に入賞した遊技球を検知する入賞検知手段としての入賞検知センサS1(図2に示す)が設けられている。そして、始動入賞口21は、遊技領域13aに発射された遊技球の入賞検知を契機に、図柄表示装置19における図柄組み合わせゲームの始動条件(=開始条件)を付与可能となっている。即ち、本実施形態の始動入賞口21は、電動チューリップ(所謂、電チュー)形態で構成されている。
【0018】
また、始動入賞口21の下方には、図示しないソレノイドにより開閉動作を行う大入賞口22が配設されている。前記大入賞口22は、図柄組み合わせゲームによって導出された図柄組み合わせが、大当り状態を認識できる図柄組み合わせとなったことに関連して、開閉動作するようになっている。この大入賞口22の開閉動作によって、遊技者は、多数の遊技球(賞球)が獲得できるチャンスを得ることができるようになっている。このように本実施形態のパチンコ機10では、複数種類の図柄を変動させて表示する図柄の変動演出が行われる図柄表示装置19(表示装置)を備え、該図柄表示装置19に表示された図柄組み合わせに関連して遊技が行われるようになっている。
【0019】
また、本実施形態のパチンコ機10は、始動入賞口21へ遊技球が入賞した場合、その入賞した遊技球が始動保留球数の記憶値として機内部(RAM24c)で記憶されるようになっている。以下、始動保留球数の記憶値を「保留記憶値」と示す。前記保留記憶値は、始動入賞口21へ遊技球が入賞したことにより1加算(+1)され、図柄組み合わせゲームの開始により1減算(−1)されるようになっている。従って、図柄組み合わせゲーム中に始動入賞口21へ遊技球が入賞すると、前記保留記憶値は更に加算されることになり、所定の上限値(本実施形態では4)まで累積される。この図柄組み合わせゲーム中に累積された保留記憶値は、保留中(実行待機中)の図柄組み合わせゲームの回数を示している。
【0020】
そして、可視表示部Hの下方には、保留記憶値に基づく保留中の図柄組み合わせゲームの回数を遊技者に報知するための始動保留球数表示器23が配設されている。この始動保留球数表示器23は、図3に示すように、保留1ランプ23a、保留2ランプ23b、保留3ランプ23c、及び保留4ランプ23dからなる複数(本実施形態では4個)の発光手段によって構成されている。そして、前記各ランプ23a〜23dの点灯個数により、保留中の図柄組み合わせゲームの回数を報知している。例えば、保留1ランプ23aのみが点灯している場合には、1回の図柄組み合わせゲームが保留中であることを示している。
【0021】
一方、パチンコ機10の機裏側には、パチンコ機10全体を制御するために各種の制御コマンドを出力する主制御基板24が装着されている(図1に破線で示す)。なお、主制御基板24は、前記制御コマンドを所定の制御信号として出力するようになっている。また、主制御基板24には、表示制御基板25が接続されている(図1に破線で示す)。この表示制御基板25は、主制御基板24が出力した制御コマンドを入力し、該制御コマンドに基づき、図柄表示装置19の表示制御を実行するようになっている。また、主制御基板24には、ランプ制御基板26が接続されている(図1に破線で示す)。このランプ制御基板26は、主制御基板24が出力した制御コマンドを入力し、該制御コマンドに基づき、電飾ランプ16、及び始動保留球数表示器23を点灯又は消灯させるためのランプ制御を実行するようになっている。
【0022】
以下、主制御基板24及び表示制御基板25について、その具体的な構成及びその制御態様を図2及び図4に基づいて詳しく説明する。
前記主制御基板24は、パチンコ機10全体を制御するメインCPU24aを備えており、該メインCPU24aにはROM24b及びRAM24cが接続されている。また、メインCPU24aは、判定用乱数としての大当り判定用乱数(以下、「大当り乱数」と示す)などの各種乱数の値を所定の周期毎に順次更新するようになっている。本実施形態では、大当り乱数の取り得る数値を「0」〜「946」(全947通りの整数)としている。また、ROM24bには、パチンコ機10を制御するための制御プログラムや、複数種類の変動パターンなどが記憶されている。また、RAM24cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(各種乱数の値、保留記憶値など)が記憶(設定)されるようになっている。「変動パターン」とは、各列の図柄が変動を開始してから、所定の図柄を確定的に表示させるまでの間において、変動パターン毎に予め定められた変動時間内における遊技演出のベースとなるパターンを示すものである。
【0023】
これらの変動パターンは、大当り演出用、及びはずれ演出用(はずれリーチも含む)などに分類されてROM24bに記憶されている。例えば、図4に例示するように、大当り演出用の変動パターンとして、変動パターンP1,P2・・などの複数種類の変動パターンが記憶されている。また、図4に例示するように、はずれ演出用の変動パターンとして、変動パターンP3,P4・・などの複数種類の変動パターンが記憶されている。「大当り演出」は、図柄組み合わせゲームが、大当り状態を認識できる図柄組み合わせを表示するように展開される演出である。「はずれ演出」は、図柄組み合わせゲームが、はずれ状態を認識できる図柄組み合わせを表示するように展開される演出であり、リーチ状態へ発展した場合には「はずれリーチ」となる。
【0024】
そして、メインCPU24aは、保留記憶値の判定、大当り判定、表示図柄(確定停止させる図柄)の決定、及び変動パターンの決定などの各種処理を実行するようになっている。また、メインCPU24aは、前記各種処理の結果に応じて、各制御基板25,26に所定の制御を指示するための各種の制御コマンドを演算処理し、該制御コマンドを出力するようになっている。例えば、メインCPU24aは、保留記憶値を書き換える(1加算又は1減算)毎に、始動保留球数表示器23のランプ制御(点灯/消灯)を指示する制御コマンドをランプ制御基板26(サブCPU)に出力するようになっている。また、メインCPU24aは、大当り判定などの判定結果に応じて第1〜第3図柄z1〜z3の種類や変動パターンを決定する毎に、図柄表示装置19の表示制御を指示する制御コマンドを表示制御基板25(サブCPU25a)に出力するようになっている。
【0025】
前記メインCPU24aは、入賞検知センサS1における遊技球の入賞検知を契機に(入賞信号の入力)、RAM24cに記憶されている保留記憶値が上限値未満であるか否かを判定(保留記憶値の判定)するようになっている。この判定結果が肯定の場合(保留記憶値が上限値未満)、メインCPU24aは、保留記憶値を1加算し、保留記憶値を書き換えるようになっている。一方、前記判定結果が否定の場合(保留記憶値が上限値に達している)、メインCPU24aは、入賞検知センサS1からの入賞信号を無効とし、上限値を超える保留記憶値の書き換えを行わないようになっている。
【0026】
また、メインCPU24aは、保留記憶値が上限値未満である場合、該保留記憶値の書き換えと共に、前記入賞検知を契機に、その時点でRAM24cに記憶されている大当り乱数の値を読み出すようになっている。そして、メインCPU24aは、読み出した大当り乱数の値を保留記憶値に対応させた状態でRAM24cに順次、記憶するようになっている。即ち、RAM24cには、保留記憶値毎に記憶領域が定められており、メインCPU24aは、読み出した大当り乱数の値を対応する保留記憶値の記憶領域に順次、記憶するようになっている。
【0027】
また、メインCPU24aは、図柄組み合わせゲームの開始直前(例えば2ms前)に、前記入賞検知時に読み出してRAM24cに記憶した大当り乱数の値と大当り判定値を比較し、大当りか否かを判定(大当り判定)するようになっている。前記大当り判定値は、大当り乱数の取り得る数値の中から予め定められており、ROM24bに記憶されている。本実施形態では、大当り判定値として「7,349,919」の3つの値(複数の値)が定められている。そして、メインCPU24aは、大当り判定の判定結果が肯定の場合(大当り乱数の値と大当り判定値が一致)、大当りを決定するようになっている。なお、大当り乱数の取り得る数値を、「0」〜「946」とし、大当り判定値を3つに定めた場合、大当り確率は、947分の3(=315.7分の1)となる。
【0028】
前記大当りの決定がなされると、メインCPU24aは、全列が同一種類となるように第1〜第3図柄z1〜z3の種類を決定すると共に、大当り演出用の変動パターンを決定するようになっている。この場合、可視表示部Hには、図柄組み合わせゲームによって、大当り状態を認識できる図柄組み合わせ([777]など)が表示されるようになっている。一方、大当り判定の判定結果が否定の場合、メインCPU24aは、全列が同一種類とならないように第1〜第3図柄z1〜z3の種類を決定すると共に、はずれ演出用の変動パターンを決定するようになっている。この場合、可視表示部Hには、図柄組み合わせゲームによって、最終的にはずれ状態を認識できる図柄組み合わせ([767],[810],[122]など)が表示されるようになっている。
【0029】
そして、前述のように第1〜第3図柄z1〜z3の種類、及び変動パターンを決定したメインCPU24aは、表示制御基板25のサブCPU25aに対して、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力するようになっている。具体的に言えば、メインCPU24aは、最初に、変動パターンを指定すると共に変動開始を指示するための変動パターン指定コマンドを出力するようになっている。次に、メインCPU24aは、表示図柄を指定するための図柄指定コマンドを出力するようになっている。その後に、メインCPU24aは、前記指定した変動パターンに定められている変動時間に基づいて変動停止を指示するための全図柄停止コマンドを出力するようになっている。
【0030】
また、本実施形態のパチンコ機10は、遊技者にとって有利となる大当り演出が行われる可能性を予め遊技者に告げるための大当り予告を、複数回の図柄組み合わせゲーム間(遊技間)を跨いで連続的に実行することができるように構成されている。このように大当り予告が連続的に実行される予告は、連続予告と言われている。前記連続予告では、大当り演出が行われる図柄組み合わせゲームよりも前に行われる数回の図柄組み合わせゲームから、特定の演出による大当り予告が連続的に実行されるようになっている。本実施形態では、複数回の図柄組み合わせゲームにおいて大当り予告として連続的に行われる特定の演出を同一内容としている。具体的には、図柄表示装置19の可視表示部Hに、大当り予告の演出として、特定の予告キャラクタKY(図5に示す)を表示させるようになっている。従って、本実施形態では、複数回の図柄組み合わせゲームにおいて、予告キャラクタKYが可視表示部Hに表示されることにより、連続予告が実行されるようになっている。
【0031】
以下、大当り予告を実行するための構成について説明する。
前記主制御基板24のROM24bには、大当り判定値「7,349,919」に加えて、予告判定値が記憶されている。前記予告判定値は、大当り判定値と同様に大当り乱数の取り得る数値の中から予め定められている。本実施形態では、予告判定値として「7,151,641」の3つの値(複数の値)が定められており、一つの予告判定値「7」が大当り判定値「7」と同一の値とされている。そして、メインCPU24aは、大当り乱数の値を読み出した直後(即ち、入賞検知時)に、該読み出した大当り乱数の値と予告判定値を比較し、大当り予告の実行可否を判定(予告判定)するようになっている。「大当り予告の実行可否の判定」とは、表示制御基板25のサブCPU25aに大当り予告を実行させるか否かを判定するものである。この予告判定の判定結果が肯定の場合(大当り乱数の値と予告判定値が一致)、メインCPU24aは、大当り予告の実行可を決定するようになっている。
【0032】
また、メインCPU24aは、予告判定の判定結果が肯定の場合、その時点(入賞検知時)における保留記憶値をさらに判定するようになっている。このとき、判定の対象となる保留記憶値は、前述した保留記憶値の判定に基づいて、RAM24cに記憶された書き換え後の保留記憶値である。この判定された保留記憶値に応じて、サブCPU25aが実行可能である大当り予告の回数値が設定される。そして、メインCPU24aは、大当り予告の実行可を指示すると共に大当り予告の回数値を示す制御コマンドを演算処理し、該制御コマンドを表示制御基板25のサブCPU25aに出力するようになっている。以下の説明では、予告判定及び保留記憶値の判定に基づいて演算処理された制御コマンドを「予告コマンド」と示す。前記保留記憶値が、2以上で、かつ、保留記憶値の上限値以下(本実施形態では4以下)である場合には、連続予告が実行されるようになっている。例えば、保留記憶値が「3」である場合には、該3回の図柄組み合わせゲーム毎に大当り予告が実行され、大当り予告が3回連続することになる。一方、保留記憶値が「1」の場合には、1回の大当り予告(以下、「単発予告」という)が実行されるようになっている。
【0033】
なお、予告判定値「7」によって大当り予告の実行可が決定された場合には、その大当り予告が現実化されて大当り演出が行われることになる。このとき、連続予告となる場合には、連続予告の出現から数回先の図柄組み合わせゲームにおいて大当り演出が行われることになる。その一方で、予告判定値「151,641」は、大当り判定値「7,349,919」とは異なる値となっている。そのため、予告判定値「151,641」によって大当り予告の実行可が決定された場合には、その大当り予告が現実化されないまま終了し、はずれ演出が行われることになる。このとき、連続予告となる場合には、該連続予告による大当り予告が現実化されないまま終了するガセ連続予告となる。また、単発予告となる場合には、該大当り予告が現実化されないまま終了するガセ単発予告となる。
【0034】
次に、表示制御基板25について説明すると、表示制御基板25は、表示制御を実行するためのサブCPU25aを備えており、該サブCPU25aにはROM25b及びRAM25cが接続されている。前記ROM25bには、表示制御を実行するための制御プログラムや、メインCPU24aから入力した各種の制御コマンドに対応する制御実行データが記憶されている。また、ROM25bには、図柄の画像情報、各種背景画像、文字画像、予告キャラクタKYなどの各種キャラクタ画像などの各種画像情報が記憶されている。また、RAM25cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(入力した各種コマンドに応じて設定された情報など)が記憶(設定)されるようになっている。
【0035】
前記サブCPU25aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、該変動パターン指定コマンドが示す変動パターンに対応する制御実行データを決定し、所定の表示制御を実行するようになっている。前記変動パターン指定コマンドの入力により決定した制御実行データには、変動パターンに応じた遊技演出(表示演出)の具体的な演出内容が示されている。そして、サブCPU25aは、制御実行データに基づき、図柄表示装置19(可視表示部H)の表示態様を制御するようになっている。この表示制御により、可視表示部Hでは、図柄組み合わせゲームが変動画像で行われるようになっている。
【0036】
前記ROM25bには、複数種類の変動パターンに対応する複数の制御実行データが記憶されている(図4に例示する)。本実施形態では、一種類の変動パターンに対して、大当り予告なしの制御実行データと大当り予告ありの制御実行データが記憶されている。より詳しくは、大当り演出用の変動パターンP1,P2に対応して、大当り予告なしの制御実行データP1−a,P2−aと大当り予告ありの制御実行データP1−b,P2−bが記憶されている。また、はずれ演出用の変動パターンP3,P4に対応して、大当り予告なしの制御実行データP3−a,P4−aと大当り予告ありの制御実行データP3−b,P4−bが記憶されている。なお、大当り予告ありの制御実行データP1−b,P2−b,P3−b,P4−bには、予告キャラクタKYを可視表示部Hに表示させて大当り予告を実行するタイミング(本実施形態では変動開始直後)が示されている。
【0037】
そして、サブCPU25aは、例えば、変動パターンP1を示す変動パターン指定コマンドを入力すると、大当り予告なしの制御実行データP1−a、又は大当り予告ありの制御実行データP1−bのいずれかを決定するようになっている。この決定に際して、サブCPU25aは、前記予告判定において大当り予告が実行可である場合、大当り予告ありの制御実行データを決定する一方で、大当り予告が実行可でない場合、大当り予告なしの制御実行データを決定するようになっている。
【0038】
即ち、サブCPU25aは、予告コマンドを入力すると、該予告コマンドが示す前記回数値を用いて予告演出回数NをRAM25cに設定するようになっている。そして、サブCPU25aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、予告演出回数NがRAM25cに設定されているか否かを確認するようになっている。この確認結果が肯定の場合(予告演出回数N≧1)、サブCPU25aは、変動パターンに対応する大当り予告ありの制御実行データを決定するようになっている。また、サブCPU25aは、前記確認結果が肯定の場合、制御実行データの決定と共に、RAM25cに減算フラグを設定するようになっている。
【0039】
また、サブCPU25aは、全図柄停止コマンドを入力すると、減算フラグの設定状態を確認するようになっている。前記減算フラグが設定されている場合、サブCPU25aは、予告演出回数Nを1減算して書き換え後の予告演出回数Nを新たにRAM25cに設定すると共に、減算フラグの設定を解除するようになっている。なお、書き換え後の予告演出回数Nが「0」になった場合には、RAM25cに予告演出回数Nが設定されていない状態となる。また、サブCPU25aは、予告演出回数Nが設定されている状態で、新たな予告コマンドを入力すると、減算フラグの設定状態に応じて、予告演出回数Nを書き換えるようになっている。前記減算フラグが設定されている場合、サブCPU25aは、全図柄停止コマンドの入力によって予告演出回数Nを1減算するため、予告演出回数Nを予告コマンドが示す前記回数値に1加算した数値で書き換えるようになっている。一方、減算フラグが設定されていない場合、サブCPU25aは、予告演出回数Nを予告コマンドが示す前記回数値に書き換えるようになっている。
【0040】
従って、サブCPU25aは、予告コマンドに基づいて設定した予告演出回数Nが「0(零)」になる迄の間、変動パターン指定コマンドを入力する毎に大当り予告ありの制御実行データを決定することになる。その結果、予告演出回数Nに応じた回数分の図柄組み合わせゲームが行われる毎に、予告キャラクタKYを表示する大当り予告が実行されるようになっている。
【0041】
また、本実施形態のパチンコ機10は、所定の条件下において、予告判定の判定結果に応じて実行される大当り予告に継続させて大当り予告をさらに実行できるように構成されている。前記大当り予告を継続させて実行するとは、予告判定の判定結果に応じて行われる大当り予告に引き続いて(又は受け継いで)、大当り予告を実行することである。本実施形態では、予告判定時に保留記憶値に基づき決定された大当り予告の回数を超えて、大当り予告をさらに連続させて実行できるようになっている。
【0042】
以下、大当り予告を継続させて実行するための構成について説明する。
前記主制御基板24のROM24bには、前述の大当り判定値「7,349,919」、及び予告判定値「7,151,641」に加えて、予告継続判定値がさらに記憶されている。前記予告継続判定値は、大当り判定値及び予告判定値と同様に大当り乱数の取り得る数値の中から予め定められている。本実施形態では、予告継続判定値として「349,919」の2つの値(複数の値)が定められている。これらの予告継続判定値「349,919」は、大当り判定値「349,919」と同一の値に定められている一方で、予告判定値「7,151,641」とは全てが異なるように定められている。
【0043】
そして、メインCPU24aは、前記予告判定の判定結果が否定の場合(大当り乱数の値と予告判定値が不一致)、該予告判定で用いた大当り乱数の値と予告継続判定値を比較し、大当り予告の継続実行可否を判定(予告継続判定)するようになっている。「大当り予告の継続実行可否の判定」とは、表示制御基板25のサブCPU25aに大当り予告を継続させて実行させるか否かを判定するものである。この予告継続判定の判定結果が肯定の場合(大当り乱数の値と予告継続判定値が一致)、メインCPU24aは、大当り予告の継続実行可を決定するようになっている。
【0044】
また、メインCPU24aは、予告継続判定の判定結果が肯定の場合には、その時点(入賞検知時)における保留記憶値をさらに判定するようになっている。このとき、判定の対象となる保留記憶値は、前記予告判定の場合と同様に書き換え後の保留記憶値である。この判定された保留記憶値に応じて、サブCPU25aが継続実行可能である大当り予告の回数値が設定される。そして、メインCPU24aは、大当り予告の継続実行可を指示すると共に大当り予告の回数値を示す制御コマンドを演算処理し、該制御コマンドを表示制御基板25のサブCPU25aに出力するようになっている。以下の説明では、予告継続判定及び保留記憶値の判定に基づいて演算処理された制御コマンドを「予告継続コマンド」と示す。そして、予告継続コマンドが示す回数値は、所定の条件の成立によって、サブCPU25aが大当り予告を継続させて実行する場合に、新たな予告演出回数NとしてRAM25cに設定する際に用いられる。
【0045】
一方、サブCPU25aは、予告継続コマンドを入力すると、前記予告判定によって大当り予告の実行可が決定されているか否かを判定(予告実行可判定)するようになっている。この予告実行可判定は、予告演出回数Nの設定状態に基づいて行われるようになっている。即ち、予告演出回数Nが設定されている場合(予告演出回数N≧1)には、予告実行可判定の判定結果が肯定されるようになっている。この判定結果が肯定される場合には、現時点で行われている図柄組み合わせゲームにおいて大当り予告が実行されている、又は保留中の図柄組み合わせゲームにおいて大当り予告が実行されることを示している。その一方で、予告演出回数Nが設定されていない場合(予告演出回数N=0(零))には、予告実行可判定の判定結果が否定されるようになっている。この判定結果が否定される場合には、現時点で行われている図柄組み合わせゲームにおいて大当り予告が実行されていない、又は保留中の図柄組み合わせゲームにおいて大当り予告が実行されないことを示している。
【0046】
そして、サブCPU25aは、予告継続コマンドを入力(予告継続判定の判定結果が継続実行可)し、かつ、予告実行可判定の判定結果が肯定の場合、大当り予告を継続させて実行するようになっている。即ち、大当り予告を継続させて実行するための条件が成立したことになる。この条件が成立すると、サブCPU25aは、減算フラグの設定状態に応じて、予告演出回数Nを書き換えるようになっている。前記減算フラグが設定されている場合、サブCPU25aは、全図柄停止コマンドの入力によって予告演出回数Nを1減算するため、予告演出回数Nを予告継続コマンドが示す前記回数値に1加算した数値で書き換えるようになっている。一方、減算フラグが設定されていない場合、サブCPU25aは、予告演出回数Nを予告継続コマンドが示す前記回数値に書き換えるようになっている。そして、サブCPU25aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、書き換え後の予告演出回数Nに応じて、大当り予告ありの制御実行データを決定し、表示制御を実行するようになっている。
【0047】
本実施形態において、前述の条件が成立する場合は、大当り予告(ガセ連続予告又はガセ単発予告)が実行可の状態で、入賞検知を契機に大当り判定値「349,919」と一致する大当り乱数の値が読み出された場合である。即ち、この場合には、ガセ連続予告又はガセ単発予告の終了後の図柄組み合わせゲームにおいて大当り演出が行われることになる。そのため、前述の条件が成立した場合に、予告演出回数Nを書き換えて大当り予告を継続させて実行することにより、前述の大当り演出が行われる図柄組み合わせゲームにおいても大当り予告を実行することが可能となる。
【0048】
なお、メインCPU24aは、前述の予告継続判定の判定結果が否定された場合、結果的に大当り予告の実行否を決定するようになっている。また、サブCPU25aは、前述の条件が不成立の場合、大当り予告を継続実行しないことを決定するようになっている。このように本実施形態においては、メインCPU24aが、乱数読出手段、予告判定手段、予告継続判定手段、大当り判定手段、及び主制御手段として機能する。また、本実施形態においては、サブCPU25aが、予告実行手段、予告実行判定手段、予告継続実行手段として機能する。
【0049】
次に、このように構成されたパチンコ機10において、大当り予告が実行される態様を図5に基づき説明する。
図5の画面aには、大当り予告が実行されていない状態で図柄組み合わせゲームが開始した様子が示されている。この図柄組み合わせゲームは、大当り判定においてはずれと決定されており、はずれ演出用の変動パターンに対応する大当り予告なしの制御実行データに基づいて行われている。また、この図柄組み合わせゲームが開始したときの保留記憶値は「1」であり、保留1ランプ23aが点灯している。以下、この時点で保留中となっている図柄組み合わせゲームを「1回目の図柄組み合わせゲーム」と示す。また、主制御基板24のRAM24cには、1回目の図柄組み合わせゲームに対応する記憶領域に大当り乱数の値「564」が記憶されている。また、表示制御基板25のRAM25cには、予告演出回数Nが設定されていない(即ち、予告演出回数N=0)。
【0050】
そして、この図柄組み合わせゲーム中、始動入賞口21に遊技球が入賞すると、主制御基板24のメインCPU24aは、該入賞した遊技球に対する保留記憶値の判定を行う。この判定結果は、保留記憶値が「1」であるため肯定となり、メインCPU24aは保留記憶値を「1」に1加算して「2」に書き換える。また、この書き換えにより保留2ランプ23bが点灯する(画面b)。以下、この時点で保留となった図柄組み合わせゲームを「2回目の図柄組み合わせゲーム」と示す。
【0051】
また、メインCPU24aは、保留記憶値の書き換えと共に、遊技球の入賞検知を契機に大当り乱数の値をRAM24cから読み出す。このとき読み出された大当り乱数の値を「641」とする。そして、メインCPU24aは、大当り乱数の値「641」を2回目の図柄組み合わせゲームに対応するRAM24cの記憶領域に記憶する。その一方で、メインCPU24aは、前記入賞検知時に、読み出した大当り乱数の値「641」と予告判定値「7,151,641」を比較して予告判定を行う。この判定結果は、大当り乱数の値「641」と予告判定値「641」が一致するため肯定となり、メインCPU24aは大当り予告の実行可を決定する。また、メインCPU24aは、この時点における保留記憶値をさらに判定し、その判定結果である保留記憶値「2」に応じて回数値「2」を設定する。そして、メインCPU24aは、回数値「2」を示す予告コマンドを表示制御基板25のサブCPU25aに出力する。前記予告コマンドを入力したサブCPU25aは、該予告コマンドが示す回数値「2」に基づいて、予告演出回数「2」をRAM25cに設定する。
【0052】
その後、可視表示部Hには、図5の画面a及び画面bの図柄組み合わせゲームによって、図柄指定コマンドで指定された第1〜第3図柄z1〜z3によるはずれ状態を認識できる図柄組み合わせが表示される。また、サブCPU25aは、全図柄停止コマンドを入力すると、前記図柄組み合わせゲームのための表示制御を終了し、はずれ状態が確定する。
【0053】
そして、メインCPU24aは、1回目の図柄組み合わせゲームの開始直前に、該1回目の図柄組み合わせゲームに対応する大当り乱数の値「564」をRAM24cから読み出し、大当り判定値「7,349,919」と比較して大当り判定を行う。この判定結果は、大当り乱数の値「564」と大当り判定値「7,349,919」が一致しないため否定となり、メインCPU24aははずれを決定する。そして、メインCPU24aは、第1〜第3図柄z1〜z3の種類、及びはずれ演出用の変動パターンを決定し、変動パターン指定コマンド及び図柄指定コマンドをサブCPU25aに出力する。このとき決定された変動パターンをはずれ演出用の変動パターンP3とする。
【0054】
一方、サブCPU25aは、入力した変動パターン指定コマンドが示す変動パターンP3に基づいて、制御実行データを決定する。このときサブCPU25aは、予告演出回数「2」が設定されていることから大当り予告ありの制御実行データP3−bを決定する。また、サブCPU25aは、減算フラグをRAM25cに設定する。そして、サブCPU25aは、制御実行データP3−bに基づき、1回目の図柄組み合わせゲームを行うための表示制御を実行する。その結果、可視表示部Hでは、1回目の図柄組み合わせゲームの開始と共に、予告キャラクタKYを表示する大当り予告が実行される(画面c)。また、1回目の図柄組み合わせゲームの開始と共に、保留2ランプ23bが消灯する。このとき遊技者は、1回目の図柄組み合わせゲームの開始時点において1回の図柄組み合わせゲーム(=2回目の図柄組み合わせゲーム)が保留中であることから、大当り予告が2回連続する可能性があることを想定している。
【0055】
そして、この図柄組み合わせゲーム中、さらに始動入賞口21に遊技球が入賞すると、メインCPU24aは、該入賞した遊技球に対する保留記憶値の判定を行う。この判定結果は、保留記憶値が「1」であるため肯定となり、メインCPU24aは保留記憶値を「1」に1加算して「2」に書き換える。また、この書き換えにより保留2ランプ23bが点灯する(画面d)。以下、この時点で保留となった図柄組み合わせゲームを、「3回目の図柄組み合わせゲーム」と示す。
【0056】
また、メインCPU24aは、保留記憶値の書き換えと共に、遊技球の入賞検知を契機に大当り乱数の値をRAM24cから読み出す。このとき読み出された大当り乱数の値を「919」とする。そして、メインCPU24aは、大当り乱数の値「919」を3回目の図柄組み合わせゲームに対応するRAM24cの記憶領域に記憶する。その一方で、メインCPU24aは、前記入賞検知時に、読み出した大当り乱数の値「919」と予告判定値「7,151,641」を比較して予告判定を行う。この判定結果は、大当り乱数の値「919」と予告判定値「7,151,641」が一致しないため否定となり、メインCPU24aは、続いて、大当り乱数の値「919」と予告継続判定値「349,919」を比較して予告継続判定を行う。
【0057】
前記予告継続判定の判定結果は、大当り乱数の値「919」と予告継続判定値「919」が一致するため肯定となり、メインCPU24aは大当り予告の継続実行可を決定する。また、メインCPU24aは、この時点における保留記憶値をさらに判定し、その判定結果である保留記憶値「2」に応じて回数値「2」を設定する。そして、メインCPU24aは、回数値「2」を示す予告継続コマンドをサブCPU25aに出力する。この予告継続コマンドを入力したサブCPU25aは、予告演出回数Nの設定状態に基づいて、予告実行可判定を行う。この予告実行可判定の判定結果は、予告演出回数「2」が設定されているため肯定となり、サブCPU25aは、大当り予告を継続させて実行することを決定する(前述の条件の成立)。即ち、2回目の図柄組み合わせゲームの始動条件を付与する契機となった入賞検知時に読み出された大当り乱数の値「641」は、大当り判定値「7,349,919」と一致しない。その一方で、大当り乱数の値「641」は、予告判定値「641」と一致している。そのため、前述の予告判定によって、ガセ連続予告(大当り予告が2回連続する)が実行されていることになる。
【0058】
そして、前述した大当り予告を継続させて実行するための条件の成立によって、サブCPU25aは、減算フラグが設定されていることから、予告演出回数「2」を入力した予告継続コマンドが示す回数値「2」に1加算した回数値「3」に書き換える。この書き換えにより、この時点において予告演出回数「2」は、予告演出回数「3」となる。この書き換え後の予告演出回数「3」は、1回目の図柄組み合わせゲームにおいて実行された大当り予告を含めて、3回の大当り予告が実行されることを示している。即ち、前述の条件の成立により、予告判定時に決定された2回の大当り予告に継続させてさらに1回の大当り予告を実行することになる。
【0059】
その後、可視表示部Hには、1回目の図柄組み合わせゲームによって、図柄指定コマンドで指定された第1〜第3図柄z1〜z3によるはずれ状態を認識できる図柄組み合わせが表示される。また、サブCPU25aは、全図柄停止コマンドを入力すると、1回目の図柄組み合わせゲームのための表示制御を終了し、はずれ状態が確定する。また、サブCPU25aは、RAM25cに減算フラグが設定されていることから、予告演出回数「3」を1減算し、書き換え後の予告演出回数「2」をRAM24cに設定する。また、サブCPU25aは、減算フラグの設定を解除する。
【0060】
そして、メインCPU24aは、2回目の図柄組み合わせゲームの開始直前に、該2回目の図柄組み合わせゲームに対応する大当り乱数の値「641」をRAM24cから読み出し、大当り判定値「7,349,919」と比較して大当り判定を行う。この判定結果は、大当り乱数の値「641」と大当り判定値「7,349,919」が一致しないため否定となり、メインCPU24aははずれを決定する。そして、メインCPU24aは、第1〜第3図柄z1〜z3の種類、及びはずれ演出用の変動パターンを決定し、変動パターン指定コマンド及び図柄指定コマンドをサブCPU25aに出力する。このとき決定された変動パターンをはずれ演出用の変動パターンP4とする。
【0061】
一方、サブCPU25aは、入力した変動パターン指定コマンドが示す変動パターンP4に基づいて、制御実行データを決定する。このときサブCPU25aは、予告演出回数「2」が設定されていることから大当り予告ありの制御実行データP4−bを決定する。また、サブCPU25aは、減算フラグをRAM25cに設定する。そして、サブCPU25aは、制御実行データP4−bに基づき、2回目の図柄組み合わせゲームを行うための表示制御を実行する。その結果、可視表示部Hでは、2回目の図柄組み合わせゲームの開始と共に、予告キャラクタKYを表示する大当り予告が実行される(画面e)。この状態において、大当り予告が連続する1回目、2回目の図柄組み合わせゲームで実行され、該大当り予告が2回連続して実行されたことになる。また、2回目の図柄組み合わせゲームの開始と共に、保留2ランプ23bが消灯する。
【0062】
その後、可視表示部Hには、2回目の図柄組み合わせゲームによって、図柄指定コマンドで指定された第1〜第3図柄z1〜z3によるはずれ状態を認識できる図柄組み合わせが表示される。また、サブCPU25aは、全図柄停止コマンドを入力すると、2回目の図柄組み合わせゲームのための表示制御を終了し、はずれ状態が確定する。また、サブCPU25aは、RAM25cに減算フラグが設定されていることから、予告演出回数「2」を1減算し、書き換え後の予告演出回数「1」をRAM24cに設定する。また、サブCPU25aは、減算フラグの設定を解除する。
【0063】
そして、メインCPU24aは、3回目の図柄組み合わせゲームの開始直前に、該3回目の図柄組み合わせゲームに対応する大当り乱数の値「919」をRAM25cから読み出し、大当り判定値「7,349,919」と比較して大当り判定を行う。この判定結果は、大当り乱数の値「919」と大当り判定値「919」が一致するため肯定となり、メインCPU24aは大当りを決定する。そして、メインCPU24aは、第1〜第3図柄z1〜z3の種類、及び大当り演出用の変動パターンを決定し、変動パターン指定コマンド及び図柄指定コマンドをサブCPU25aに出力する。このとき決定された変動パターンを大当り演出用の変動パターンP1とする。
【0064】
一方、サブCPU25aは、入力した変動パターン指定コマンドが示す変動パターンP1に基づいて、制御実行データを決定する。このときサブCPU25aは、予告演出回数「1」が設定されていることから大当り予告ありの制御実行データP1−bを決定する。また、サブCPU25aは、減算フラグをRAM25cに設定する。そして、サブCPU25aは、制御実行データP1−bに基づき、3回目の図柄組み合わせゲームを行うための表示制御を実行する。その結果、可視表示部Hでは、3回目の図柄組み合わせゲームの開始と共に、予告キャラクタKYを表示する大当り予告が実行される(画面f)。この状態において、大当り予告が連続する1回目、2回目、3回目の図柄組み合わせゲームで実行され、該大当り予告が3回連続して実行されたことになる。また、3回目の図柄組み合わせゲームの開始と共に、保留1ランプ23aが消灯する。
【0065】
その後、可視表示部Hには、3回目の図柄組み合わせゲームによって、図柄指定コマンドで指定された第1〜第3図柄z1〜z3による大当り状態を認識できる図柄組み合わせ([777])が表示される(画面g)。また、サブCPU25aは、全図柄停止コマンドを入力すると、3回目の図柄組み合わせゲームのための表示制御を終了し、大当り状態が確定する。この状態において、1回目の図柄組み合わせゲームから開始された連続予告(3回の大当り予告)が現実化したことになる。また、サブCPU25aは、RAM25cに減算フラグが設定されていることから、予告演出回数「1」を1減算し、予告演出回数が「0」となる。また、サブCPU25aは、減算フラグの設定を解除する。
【0066】
このように本実施形態のパチンコ機10では、大当り予告の実行可が判定されている状態で、遊技球の入賞検知があり、その入賞検知を契機に継続実行判定値(=大当り判定値)と一致する大当り乱数の値が読み出された場合には、大当り予告を継続させて実行することが可能である。例えば、前述の1回目の図柄組み合わせゲーム中(保留記憶値「1」)に、2個の遊技球の入賞検知があり、「245」,「919」の順に大当り乱数の値が読み出された場合も大当り予告が継続して実行されることになる。この場合、保留記憶値が「1」に+2加算されて「3」に書き換えられ、予告継続コマンドが示す回数値は「3」となる。そのため、サブCPU25aは、予告演出回数「2」を、前記回数値「3」に1加算した回数値「4」で書き換え、予告演出回数「4」を設定する。
【0067】
従って、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)予告継続判定の判定結果が継続実行可で、かつ、予告実行可判定の判定結果が肯定の場合、大当り予告を継続させて実行するようにした。そのため、従来のように、大当り予告(ガセ連続予告又はガセ単発予告)が実行された後、次の図柄組み合わせゲームで大当り予告が実行されることなく大当り演出が行われることを回避することができる。即ち、本実施形態では、このような場合に大当り予告を実行した上で、大当り演出となる図柄組み合わせゲームを行うことができる。従って、大当り予告を適切なタイミングで実行することができる。
【0068】
(2)また、大当り予告が適切なタイミングで行われることにより、遊技者は、パチンコ機10の遊技演出に違和感を覚えることがなく、興趣の向上を図ることができる。従って、遊技者の大当り予告に対する期待性が薄れることを抑制し、大当り予告の出現によって遊技者が抱く大当り状態へ発展する期待感を向上させることができる。
【0069】
(3)大当り予告を継続させて実行するための条件を付与した。そのため、特定の場合(大当り予告が実行された後、次の図柄組み合わせゲームで大当り演出が行われる場合)に限り、大当り予告を継続させて実行することができる。従って、従来と同様に、ガセ連続予告の目的(連続予告の出現率を上げること)を維持することができる。そして、連続予告が現実化される場合と現実化されない場合を作り出すことが可能であり、興趣の向上を図ることもできる。
【0070】
(4)大当り予告を継続させて実行する場合には、予告判定時に保留記憶値に基づき決定された大当り予告の回数を超えて、大当り予告をさらに連続させて実行するようにした。従って、大当り予告の開始に伴って遊技者が保留中の図柄組み合わせゲームの回数から想定可能な大当り予告の回数(連続する回数)を超えて大当り予告が実行されることにより、遊技者は、大当り状態へ発展する期待感をさらに高めることができる。また、遊技者が想定する大当り予告の回数を超えて、大当り予告が連続して実行されるため、意外性のある演出又は面白みのある演出を提供することができる。
【0071】
(5)継続判定値は、全て大当り判定値と同一の値で設定した。そのため、大当り予告(ガセ連続予告又はガセ単発予告)が実行された後、次の図柄組み合わせゲームで大当り演出が行われる場合には、該図柄組み合わせゲームにおいて大当り予告を確実に実行することができる。
【0072】
(6)サブCPU25aは、前述の条件が成立した場合、予告演出回数Nを、予告継続コマンドが示す回数値(保留記憶値に対応する回数)を用いて書き換えるようにした。そのため、大当り予告を継続させて実行する場合には、大当り予告をさらに連続させて実行することができる。
【0073】
(7)同一内容の大当り予告を連続させるようにした。そのため、遊技者は、大当り予告が連続していること、即ち、連続予告が実行されていることを容易に把握することができる。また、大当り予告を継続させて実行する場合においても、同一内容の大当り予告が連続するため、遊技者に違和感を覚えさせることのない演出を行うことができる。
【0074】
(8)大当り予告が実行可の場合、サブCPU25aは、予告演出回数Nに応じて大当り予告ありの制御実行データを決定し、大当り予告を実行している。そのため、メインCPU24aに負担を強いることなく、大当り予告を実行することができる。また、遊技を部分的に制御するサブ制御手段側(実施形態では表示制御基板25のサブCPU25a)で大当り予告のための制御を実行するため、バラエティ(多種多様)に富んだ大当り予告を実現することもできる。
【0075】
(9)大当り予告を継続させて実行するための条件が成立するか否かは、サブCPU25aが判定している。そのため、予告実行可判定を行うための情報(本実施形態では予告演出回数N)などをメインCPU24aが管理する必要がなくなる。従って、メインCPU24aに負担を強いることなく、大当り予告を継続させて実行することができる。
【0076】
(10)大当り判定、予告判定、及び予告継続判定を単一の大当り乱数から読み出した単一の大当り乱数の値を用いて行っている。そのため、メインCPU24aは、前述の各種判定において、確実に同一の大当り乱数の値を用いることができ、信頼性の高い判定を行うことができる。
【0077】
なお、前記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態では、大当り予告を継続させて実行するための条件が成立した場合に予告演出回数Nを書き換えているが、予告演出回数Nの書き換えを行わず、次のようにしても良い。即ち、サブCPU25aは、予告演出回数Nとは別に予告継続コマンドが示す回数値をRAM25cに設定する(以下、設定した回数値を「継続回数」という)。そして、サブCPU25aは、変動パターン指定コマンドを入力する毎に継続回数を1減算し、該継続回数が「0(零)」になったタイミングで、大当り予告ありの制御実行データを決定する。この場合には、ガセ連続予告又はガセ単発予告が実行された後、予告継続判定の判定結果が継続実行可となった入賞検知に基づく図柄組み合わせゲームで大当り予告が実行されることになる。このとき、予告判定の判定結果が実行可となった入賞検知の次の入賞検知において予告継続判定の判定結果が継続実行可となった場合には、前記実施形態と同様に、ガセ連続予告又はガセ単発予告に連続して大当り予告が実行されることになる。一方で、予告判定の判定結果が実行可となった入賞検知の後、数個先の入賞検知において予告継続判定の判定結果が継続実行可となった場合には、ガセ連続予告又はガセ単発予告の終了後、数回先の図柄組み合わせゲームにおいて大当り予告が実行されることになる。この場合でも、大当り予告が継続されて実行され、前記実施形態と同様に大当り予告を適切なタイミングで実行することが可能である。
【0078】
・前記実施形態では、大当り乱数を用いて予告判定や予告継続判定を行っているが、大当り乱数と同期する別の乱数(以下、「予告判定用乱数」という)を用いて予告判定や予告継続判定を行うようにしても良い。前記予告判定用乱数は、大当り乱数と同一の数値範囲内で同一の値を取り得るように所定の周期毎に順次更新される。このように大当り乱数を用いて大当り判定を行う一方で、大当り乱数と同期する予告判定用乱数を用いて予告判定や予告継続判定を行う場合でも、前記実施形態と同様に大当り予告を実行することが可能である。
【0079】
・前記実施形態において、大当り乱数などの各種乱数が取り得る数値範囲は、任意に変更しても良い。また、大当り判定値、予告判定値、予告継続判定値などの各種判定値も任意に変更しても良い。さらに、保留記憶値の上限値も任意に変更しても良い(上限値がない場合も含む)。
【0080】
・前記実施形態において、予告判定値、及び予告継続判定値の設定数と設定内容は任意に変更しても良い。例えば、予告判定値を「7,349,641」と定める一方で、予告継続判定値を「919」と定めても良い。さらに、予告継続判定値を「919」のみに定めても良い。この場合、読み出された大当り乱数の値が「919」である場合には、大当り予告を継続させて実行することになる。さらに、予告継続判定値を「349,919,234」と定めても良い。この場合、読み出された大当り乱数の値が「234」である場合には、大当り予告を継続させて実行した結果、ガセ連続予告となる。
【0081】
・前記実施形態では、図柄表示装置19(可視表示部H)で大当り予告が実行されているが、大当り予告が実行される手段は任意に変更しても良い。例えば、電飾ランプ16や予告報知専用のランプなどの発光や、スピーカ27(図1に示す)の音声出力により大当り予告を実行しても良い。また、発射装置18内に設けられた振動装置(図示しない)の振動、遊技盤13に設けられた可動体(図示しない)の動作、上球皿15内に設けられた香気発生装置の香気などにより、大当り予告を実行しても良い。また、これらの任意の複数装置による組み合わせによって大当り予告を実行しても良い。そして、メインCPU24aは、これらの各装置を制御する制御基板(CPU)に対して、予告判定や予告継続判定などの判定結果に基づき、予告コマンドや予告継続コマンドを出力する。
【0082】
・前記実施形態では、サブCPU25aが、予告判定及び予告継続判定の判定結果に応じて大当り予告を実行しているが、前記両判定に応じて大当り予告を実行する手段は別々に構成しても良い。
【0083】
・前記実施形態において、予告演出回数Nを書き換えるタイミング、及び書き換えるための制御態様(減算フラグの設定など)は任意に変更しても良い。
・前記実施形態では、可視表示部Hに予告キャラクタKYを表示して大当り予告を実行しているが、大当り予告の予告形態は任意に変更しても良い。例えば、可視表示部Hに「大当り予告」などの文字を表示しても良いし、可視表示部Hの背景を代えても良い。
【0084】
・前記実施形態では、連続予告の場合、同一内容(予告キャラクタKYの表示)で大当り予告を実行しているが、異なる内容で連続予告を実行しても良い。即ち、大当り予告の内容が異なるように大当り予告ありの制御実行データを構成することにより、異なる内容で連続予告を実行することが可能である。
【0085】
・前記実施形態では、図柄表示装置19が液晶式で構成されているが、図柄表示装置19の種類は任意に変更しても良い。例えば、CRT(ブラウン管)式、プラズマディスプレイ式、ドットマトリクス式、7セグメントLED式、機械式(ベルト式、ドラム式)の図柄表示装置であっても良い。また、これらの図柄表示装置に表示可能な図柄の種類、図柄数、及び図柄組み合わせを構成する列数などは任意に変更しても良い。
【0086】
・前記実施形態では、4種類の変動パターンを例示したが、変動パターンの数は任意に変更しても良い。また、一つの変動パターンに対して振分けられる大当り予告なしの制御実行データ及び大当り予告ありの制御実行データの数は任意に変更しても良い。なお、サブCPU25aは、一つの変動パターンに対して複数の制御実行データが振分けられている場合、乱数などを用いて一つの制御実行データを決定する。
【0087】
・前記実施形態では、図柄組み合わせゲームの開始時に大当り予告を実行しているが、該大当り予告を実行するタイミングは任意に変更しても良い。即ち、図柄組み合わせが確定する前であれば、大当り予告を実行するタイミングは任意に変更しても良い。
【0088】
次に、前記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記予告判定値は、少なくとも一つの判定値が前記大当り判定値と同一の値で、かつ、全ての判定値が前記大当り判定値と同一の値とならないように定められている。
【0089】
(ロ)前記判定用乱数は、主制御手段が予め定められた数値範囲内で所定の周期毎に順次更新する大当り判定用乱数である。
【0090】
(ハ)前記判定用乱数は、主制御手段が予め定められた数値範囲内で所定の周期毎に順次更新する大当り判定用乱数と同一の数値範囲内で同一の値を取り得るように所定の周期毎に順次更新される乱数である。
【0091】
【発明の効果】
本発明によれば、大当り予告を適切なタイミングで実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機の機表側を示す正面図。
【図2】 主制御基板、及び表示制御基板の具体的な構成を説明するブロック図。
【図3】 図柄表示装置を説明する説明図。
【図4】 変動パターンと制御実行データの対応を説明する説明図。
【図5】 大当り予告が実行される様子を説明する模式図。
【符号の説明】
S1…入賞検知センサ(入賞検知手段)、24a…メインCPU(乱数読出手段、予告判定手段、予告継続判定手段、大当り判定手段、主制御手段)、25a…サブCPU(予告実行手段、予告実行判定手段、予告継続実行手段)。
Claims (4)
- 入賞検知手段における遊技球の入賞検知を契機に判定用乱数の値を読み出す乱数読出手段と、
前記入賞検知時に、前記乱数読出手段が読み出した前記判定用乱数の値と予め定めた予告判定値とを比較して大当り予告の実行可否を判定するとともに、該判定結果が実行可である場合にその時点における保留中の図柄の変動演出の回数となる始動保留球数の記憶値をさらに判定する予告判定手段と、
前記予告判定手段における大当り予告の実行可否の判定結果が実行可である場合、前記予告判定手段によって判定された前記始動保留球数の記憶値に示される前記図柄の変動演出の回数を、前記大当り予告を実行する予告回数として設定し、その設定した予告回数分の前記図柄の変動演出が行われる毎に前記大当り予告を実行する予告実行手段と、
前記入賞検知時に、前記乱数読出手段が読み出した前記判定用乱数の値と予め定めた予告継続判定値とを比較して前記大当り予告の継続実行可否を判定するとともに、該判定結果が実行可である場合にその時点における前記始動保留球数の記憶値をさらに判定する予告継続判定手段と、
前記予告判定手段により、前記大当り予告の実行可が決定されているか否かを判定する予告実行判定手段と、
前記予告継続判定手段の判定結果が実行可であり、かつ、前記予告実行判定手段の判定結果が肯定である場合に、前記予告実行手段が設定した予告回数を、前記予告継続判定手段によって判定された前記始動保留球数の記憶値に示される前記図柄の変動演出の回数に書き換えることで前記大当り予告を実行する予告回数を新たに設定し、該新たに設定した予告回数分の前記図柄の変動演出が行われる毎に前記大当り予告を実行することにより、前記予告実行手段で実行される前記大当り予告に継続させて前記大当り予告をさらに実行する予告継続実行手段とを備えた遊技機。 - 前記予告実行手段及び前記予告継続実行手段は、前記図柄の変動演出の開始に伴って前記予告回数を判定し、該判定した予告回数が1以上である場合に前記大当り予告を前記図柄の変動演出に伴わせて実行するとともに、該大当り予告を実行する毎に前記予告回数を1減算して設定するようになっており、
前記予告実行判定手段は、前記予告回数が1以上である場合に肯定判定するように構成された請求項1に記載の遊技機。 - 前記予告実行手段及び前記予告継続実行手段は、前記図柄の変動演出の開始に伴って所定の情報を設定する一方で、前記図柄の変動演出の終了に伴って前記所定の情報の設定を解除するとともに前記予告回数を1減算するように構成された請求項2に記載の遊技機。
- 前記入賞検知を契機に前記乱数読出手段が読み出した前記判定用乱数の値を、前記図柄の変動演出の開始直前に予め定めた大当り判定値と比較して大当りか否かを判定する大当り判定手段と、
前記大当り判定手段の判定結果に基づき、前記図柄の変動演出の演出時間を特定可能な複数種類の変動パターンの中から変動パターンを決定する変動パターン決定手段と、
前記変動パターン毎に、前記図柄の変動演出の演出内容として、前記大当り予告が実行される大当り予告ありの演出内容と前記大当り予告が実行されない大当り予告なしの演出内容の両演出内容を対応付けて記憶する演出内容記憶手段とをさらに備え、
前記予告実行手段及び前記予告継続実行手段は、前記大当り予告を実行する場合には前記変動パターン決定手段が決定した変動パターンに対応付けられた前記演出内容の中から前記大当り予告ありの演出内容を決定し、該決定した演出内容にしたがって前記図柄の変動演出を実行することにより前記大当り予告を前記図柄の変動演出に伴わせて実行する一方で、前記大当り予告を実行しない場合には前記変動パターン決定手段が決定した変動パターンに対応付けられた前記演出内容の中から前記大当り予告なしの演出内容を決定し、該決定した演出内容にしたがって前記図柄の変動演出を実行することにより前記大当り予告を前記図柄の変動演出に伴わせて実行しないように構成された請求項2又は請求項3に記載の遊技機。
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