JP4326334B2 - プローブ溶液組成物と、これを用いた反応性チップおよびその製造方法 - Google Patents

プローブ溶液組成物と、これを用いた反応性チップおよびその製造方法 Download PDF

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    • G01N33/531Production of immunochemical test materials
    • G01N33/532Production of labelled immunochemicals

Description

技術分野
この出願の発明は、標的物質に特異的に結合するプローブを基板上に高密度で整列固定した反応性チップを製造する際に用いるプローブ溶液組成物と、この組成物を用いて製造した反応性チップ、並びにこの反応性チップの製造方法に関するものである。
背景技術
遺伝子の構造や遺伝子発現様式の大量かつ迅速な解析を目的として、様々な反応性チップが用いられている。この反応性チップは、スライドガラス等の基板上に数千から数万種以上の異なるプローブがスポットとして整列固定されており、蛍光等によって標識した標的物質のプローブへの結合の有無を指標として、標的物質の特定やサンプル中における標的物質の量を定量することができるようになっている。チップ上に固定されるプローブは、解析する標的物質の種類によって異なる。例えばDNAやRNAが標的物質となる場合は、それらと相補性結合(ハイブリダイゼーション)が可能な2本鎖および1本鎖DNA断片やポリヌクレオチド鎖、オリゴヌクレオチド鎖等がプローブとして採用され、これらはDNAチップ(またはDNAアレイ)と呼ばれている。また、プローブのスポットは、例えばDNA断片等をプローブとする場合、DNA断片それ自体を基板上に固定化する方法か、あるいは基板上で所定塩基配列のDNA断片を合成する方法によって形成される。いずれの方法の場合も、それらのプローブ材料を所定位置に一定量、正確にスポッティングする必要がある。
基板上にプローブ材料をスポッティングする方法としては、QUILL方式、ピン&リング方式、スプリングピン方式といった、いわゆるピンによる基板上へのプローブ溶液の供給(打ち込み)を行う方法が知られている。
これに対して、この出願の出願人は、ジェットノズルを使用することによって、極微量のプローブ溶液を迅速かつ正確に基板所定位置にスポッティングする方法を発明し、特許出願している(特開2001−116750号公報)。また、この出願人は、DNAプローブ溶液を複数回スポッティングすること(重ね打ちスポッティング)によって、プローブ溶液の使用効率の向上と、スポット径の均一化を可能とするDNAチップの製造法を特許出願している(特開2001−186880号公報)。
一方、プローブ溶液には、プローブスポットを基板上に安定的に固定するためにカルボキシルメチルセルロース等を含有されているが、さらなる検出感度の向上やスポットの高密度化を目的としたプローブ溶液組成の改良も行われている。例えば、特開2000−295990号公報には、親水性ポリマーを含有するプローブ溶液(DNA溶液)が開示されている。また、特開2001−66305号公報には、インクジェット法のプローブ溶液として、プローブ、尿素、グリセリン、チオジグリコールおよびアセチレンアルコールからなる液体組成物が開示されている。
ポストゲノム時代を迎え、膨大な数の未知遺伝子の特定やその機能解析が急務となっている現状において、DNAチップをはじめとする各種の反応性チップへの期待はますます高まっている。このような要請に対して、高精度に標的物質の特定や定量を可能とする反応性チップを効率よく大量製造し、安価に提供するためには、さらに解決すべき課題が存在する。1つには、極微量の標的物質をも測定可能なように検出感度をさらに向上させることであり、そのためにはスポット形状をさらに安定化させることが必要である。また、スポッティング形状をさらに安定化させることは、プローブスポットの高密度化を可能とするとともに、異なる種類の生体分子プローブを画一条件でスポッティングすることをも可能とする。しかしながら、従来のプローブ溶液組成物では、良好なスポット形状を安定的に得るには限界があった。
また従来のプローブ溶液組成物では、プローブ溶液の粘度を上げるため、SSC バッファー、炭酸ナトリウムバッファー、酢酸ナトリウムバッファー等の塩含有バッファーが通常用いられている。また、エポキシ被覆基板とプローブ側修飾アミノ基との共有結合によってプローブを固定する場合にも、共有結合の効率を向上させるなどの目的で、塩含有バッファー(特にSSC バッファー等)が好ましく使用されている。しかしながら、この塩含有バッファーを使用した場合には、塩の析出によってスポット形状が不良化するという問題が存在した。
さらに、通常の反応性チップの製造工程は、スポッティングの後に、スポットの乾燥を防ぐための水分付加工程、ベーキング工程、固定化処理工程等を必要とするが、これらの工程の省略化もまた、反応性チップの低コストによる大量製造のためには解決すべき課題である。特に、特開2001−186880号公報に開示されている重ね打ちスポッティングにおいては、工程の省略化は製造の効率化と低コスト化に対してより大きな効果をもたらすものと期待させる。しかしながら、従来の反応性チップの製造方法や、あるいはプローブ試料溶液の組成改良は、これらの課題を全て解決するものではなかった。
この出願の発明は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたものであって、検出感度の向上、スポット形状の安定化、および製造工程の省略化を全て可能とする新しいプローブ溶液組成物を提供することを課題としている。
また、この出願の発明は、前記の組成物を用いて製造された反応性チップと、この反応性チップの製造方法を提供することを課題としてもいる。
発明の開示
この出願は、前記の課題を解決するための発明として、標的物質に特異的に結合するプローブを基板上にスポッティング固定するための液体組成物であって、プローブと保湿性物質とを含有することを特徴とするプローブ溶液組成物を提供する。
この溶液組成物においては、保湿性物質が、シアル酸、シアル酸塩、シアル酸オリゴマー、シアル酸オリゴマー塩、コロミン酸、およびコロミン酸塩からなる群より選択される1種または2種以上であること、保湿性物質の含有量が1〜15重量%であること、並びにプローブが、DNA断片、RNA断片、ヌクレオチド鎖、タンパク質、ペプチド、またはそれらの任意の複合物であることを好ましい態様としている。さらにこのプローブ溶液は、少なくとも10−3mol/lの塩を含有することを別の好ましい態様としている。
この出願の発明はまた、前記のプローブ溶液組成物がスポットとして基板上に固定化されていることを特徴とする反応性チップを提供する。
さらにこの出願の発明は、前記のプローブ溶液組成物を基板上にスポッティングし、この液体組成物のスポットを基板上で固定化することを特徴とする反応性チップの製造方法を提供する。
この製造方法においては、インクジェット方式でスポッティングを行うこと、プローブ溶液組成物スポットを、水分付加を行わずに固定化すること、並びにスポッティングを2回以上繰り返して、プローブ溶液組成物を積層化して固定化することを好ましい態様としている。
発明を実施するための最良の形態
この発明のプローブ溶液組成物は、標的物質に特異的に結合するプローブと保湿性物質とを含有することを特徴としている。
保湿性物質は、例えば、それを含有する水溶液を濾紙に1ml滴下して25℃、相対湿度40%雰囲気下で10分間放置した場合の水分残存量が、滴下時水分量と比較して90%以上となるような物質である。このような保湿性物質としては、分子量が300〜2000、粘度が1〜20cp程度のものであり、例えば化粧品等に使用されているグリセリン、ホエイ、ヤシ脂肪酸、スクロース、ソルビトール等を使用することができるが、この発明のプローブ溶液組成物においては、特に、シアル酸、シアル酸塩、シアル酸オリゴマー、シアル酸オリゴマー塩、コロミン酸、およびコロミン酸塩(以下、これらを「シアル酸類」と記載することがある)の1種または2種以上を使用することが好ましい。なお、シアル酸(塩)のオリゴマーは、シアル酸(塩)の2〜6量体を、コロミン酸(塩)はシアル酸(塩)の7量体以上のものである。これらのシアル酸類は市販の乾燥品等を適宜に使用することができる。
この発明の溶液組成物に使用するプローブは、標的物質と特異的に結合する生体分子である。例えば、標的物質がゲノムDNA由来のDNA断片(例えばcDNA等)の場合には、プローブは、相補性に基づいてこれらDNA断片とハイブリダイズする1本鎖のDNA断片、RNA断片、ヌクレオチド鎖(100塩基以上のポリヌクレオチドまたは100塩基未満のオリゴヌクレオチド)等である。また、標的物質がタンパク質の場合は、そのアミノ酸配列の一部に特異的に結合するタンパク質やペプチド等である。また、タンパク質のエピトープに結合することができる抗体またはそのFab、F(ab’)、Fv断片等をプローブとすることもできる。
このプローブ溶液組成物におけるプローブの濃度は、プローブの種類や分子量等に応じて適宜とすることができるが、例えばDNA断片やヌクレオチド鎖の場合には0.1〜5μg程度とすることができる。また、保湿性物質の濃度は、その保湿性能や粘度等に応じて適宜とすることができるが、シアル酸類の場合には、1〜15重量%の範囲とすることが好ましい。
この発明の溶液組成物におけるプローブおよび保湿性物質以外の成分は、通常の反応性チップ製造に用いられるプローブ溶液のそれと同一とすることができる。例えば、プローブおよび保湿性物質をpH7〜8程度のバッファーに混合してプローブ溶液組成物を調製することができる。バッファーは、塩非含有バッファーであってもよいが、SSC バッファー、炭酸ナトリウムバッファー、酢酸ナトリウムバッファー等の塩含有バッファーが好ましい。また、塩非含有バッファーに、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、酢酸塩、安息硝酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、シュウ酸塩、メタンスルホン酸塩、トレエンスルホン酸塩、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩等を使用することができる。なお、塩の濃度は、後記の試験例にて確信したように、少なくとも10−3mol/l、好ましくは10−2〜1mol/l程度とすることができる。
この発明のプローブ溶液組成物の具体例としては、例えば、プローブとしてDNA断片を用いた場合の溶液組成物の組成例は、最終濃度が、シアル酸ナトリウム類水溶液10%(w/v)、DNA断片0.01%(w/v)になるように、TE バッファー(pH8、0.01M Tris−HCl、0.001M EDTA)に溶解したものである。
また、実施例に示したように、シアル酸類を含む溶液とプローブを含む溶液とを別途に調製し、それらを混合してプローブ溶液組成物を作成するようにしてもよい。この場合、シアル酸類の溶液を大量に準備し、複数種のプローブ溶液と個々に混合することによって、反応性チップにスポッティングする全種類のプローブ溶液組成物を効率よく作成することができる。
次に、この発明の反応性チップとその製造方法について説明する。この発明の反応性チップは、前記のプローブ溶液組成物がスポットとして基板上に固定化されていることを特徴とする。基板は、通常の反応性チップに用いられるスライドグラス等であり、特に、特開2001−186880号公報に開示されているポリL−リジンを被覆した基板が好ましい。この基板では、DNA自体のマイナスチャージとアミノ基のプラスチャージの静電結合によりプローブが基板に固定する。また、エポキシ被覆基板を用いる場合には、塩を含有させたプローブ溶液組成物の使用が好ましい。
スポッティングされるプローブ溶液組成物は、例えば100〜20,000種の異なったプローブを含む溶液組成物であり、スポッティングされたこれらの組成物が100〜1000μm程度の距離をもって、それぞれ直径50〜500μmの大きさのスポットを形成する。
このような反応性チップを製造する場合のスポッティング方法は、従来のピン方式によって行うこともできるが、好ましくは、特開2001−116750号公報や特開2001−186881号公報に開示されているインクジェット方式を採用することが好ましい。これらの方法でスポッティングされたプローブは、保湿性物質の効果によって良好な形状で基板に固定される。また塩含有バッファーを使用した場合も、塩析出が抑えられ良好なスポット形状が得られる。そして、このような良好なスポット形状により、検出感度の向上と、スポットの高密度化が達成される。
スポッティングの後は、通常の反応性チップ製造と同様にして、冷却、スポットに対する水分付加(湿度〜80%程度に一定時間保持)、焼成乾燥による固定化処理等を行うことによって、各スポットを基板上に固定する。ただし、この発明の製造方法では、スポッティングされたプローブ溶液組成物が保湿性を有しているために、前記の水分付加工程を省略しても、スポット形状が不良化すること(例えばドーナツ状スポットの形成)はない。
さらに、この発明の製造方法では、特開2001−186880号公報に開示されているような、スポッティング重ね打ちを行うことを好ましい態様としている。この場合も、個々のスポッティングにおいてスポット形状が良好に保たれるため、より一層の重ね打ち効果が得られる。また、重ね打ちにおける水分付加も必要としないため、より少ない工程で反応性チップを製造することもできる。
以下、実施例および試験例を示してこの出願の発明についてさらに詳細かつ具体的に説明するが、この出願の発明は以下の例によって限定されるものではない。
実施例
実施例1
(1)液体組成物の作成
シアル酸ナトリウム(Na)凍結乾燥品を、表1に示した組成で溶解し、pH調製し、最終濃度が9〜48%のシアル酸Na溶液を調製した。
Figure 0004326334
また、酵母(サッカロマイセスセルビジェ)由来のDNA(Y1−10BおよびY53−1A)を精製し、それぞれTEバッファー200μlに溶解してDNA溶液を調製した。吸光度法により測定したこの溶液のDNA濃度は3μg/mlであった。
DNA溶液(20μl)、各濃度のシアル酸Na溶液(20μl)および純水(20μl)を混合し、表2に示した液体組成物(DNA/シアル酸Na溶液)を作成した。
Figure 0004326334
(2)DNAチップの作成
前記(1)で作成した各々の液体組成物(DNA/シアル酸Na溶液)をインクジェットノズルのマイクロピペット(例えば、特開2001−186881号公報記載の装置)に充填し、ポリLリジンでコーティングしたスライドガラスに200plづつスポッティングした。次いで、各スポットに水分付加を行い、約80℃で1時間焼成し、固定化処理を行って、DNAプローブを固定した16種類のDNAチップを作成した。
(3)測定
(3−1)標識cDNAの調製
DNAチップ5枚当たりの試料として、酵母mRNA5μl、DEPC処理水1μl、oligo primer 1μlを混合し、70℃で5分間、42℃で3分間加熱した。これに、5×reaction buffer 4μl、dNTP mixture 2μl、100mM DTT 2μl、1mM fruoriLink dUTP 2μl、40 unit Rnase inhibitor 2.5μlを混合した。これに、Super Script II 1μlを添加し42℃で40分間加熱、さらにSuper Script II 0.5μlを添加して42℃で40分間加熱した後、滅菌水20μl、0.5M EDTA 5μl、1N NaOH 10μlを添加して65℃で60分間加熱した。トリス(1M,pH7.5)を25μl添加して中和した後、Microcon30を用いて8000rpmで5分間遠心濾過し、滅菌水250μlを添加し8000rpmで10分間の遠心濾過を2回実施した後、3000rpm、45秒間の遠心分離によって標識cDNAを回収した。
(3−2)ハイブリダイゼーション
標識cDNA 24.5μl、20×SSC 8.75μl、10% SDS 1.75μlを混合し、95℃で3分間加熱、室温に15分間放置した後、DNAチップ1枚につき17.5μlづつ2回スポットし、気泡が入らないよう静かにカバーガラスを被せ、65℃の湿潤環境下で16時間放置した。
次いで、2×SSC−0.1% SDS中で静かにカバーガラスを外し、2×SSC−0.1% SDSで2回洗浄、55℃に加熱した2×SSC−0.1% SDSで2回洗浄、0.2×SSC−0.1% SDS、0.2×SSC、0.05×SSCでリンスし、遠心・乾燥した。
(3−3)蛍光測定
ハイブリダイゼーション処理後のDNAチップをScan Array(BM機器スキャナー)にセットし、Laser Power80%、PMT80%、解像度10μmで測定した。
(3−4)結果
結果は図1に示したとおりである。この図1に示したように、シアル酸ナトリウムを含有するプローブ溶液組成物を使用して作成したDNAチップは、特に3〜14%濃度において高いシグナル強度が得られることが確認された。
実施例2
(1)液体組成物の作成
シアル酸ナトリウム(Na)凍結乾燥品と、そのオリゴマー乾燥品(ダイマー、トリマー、テトラマー、ペンタマー、ヘキサマー)を、実施例1と同様に溶解し、pH調製し、最終濃度が30%のシアル酸Na溶液を調製した。
また、酵母(サッカロマイセスセルビジェ)由来のDNA(Y1−10BおよびY53−1A)を精製し、それぞれTEバッファー100μlに溶解してDNA溶液を調製した。吸光度法により測定したこの溶液のDNA濃度は3.03μg/mlであった。
DNA溶液(20μl)、各シアル酸Na溶液(20μl)および純水(20μl)を混合し、表3に示した液体組成物(DNA/シアル酸Na溶液)を作成した。
Figure 0004326334
(2)DNAチップの作成
前記(1)で作成した各々の液体組成物(DNA/シアル酸Na溶液)をインクジェットノズルのマイクロピペット(例えば、特開2001−186881号公報記載の装置)に充填し、ポリLリジンでコーティングしたスライドガラスに200plづつスポッティングした。次いで、各スポットに水分付加を行い、約80℃で1時間焼成し、固定化処理することによって、DNAプローブを固定化した7種類のDNAチップを作成した。
(3)測定
(3−1)標識cDNAの調製
DNAチップ5枚当たりの試料として、酵母mRNA5μl、DEPC処理水1μl、oligo primer 1μlを混合し、70℃で5分間、42℃で3分間加熱した。これに、5×reaction buffer 4μl、dNTP mixture 2μl、100mM DTT 2μl、1mM fruoriLink dUTP 2μl、40 unit Rnase inhibitor 2.5μlを混合した。これに、Super Script II 1μlを添加し42℃で40分間加熱、さらにSuper Script II 0.5μlを添加して42℃で40分間加熱した後、滅菌水20μl、0.5M EDTA 5μl、1N NaOH 10μlを添加して65℃で60分間加熱した。トリス(1M,pH7.5)を25μl添加して中和した後、Microcon30を用いて8000rpmで5分間遠心濾過し、滅菌水250μlを添加し8000rpmで10分間の遠心濾過を2回実施した後、3000rpm、45秒間の遠心分離によって標識cDNAを回収した。
(3−2)ハイブリダイゼーション
標識cDNA24.5μl、20×SSC8.75μl、10%SDS1.75μlを混合し、95℃で3分間加熱、室温に15分間放置した後、DNAチップ1枚につき17.5μlづつ2回スポットし、気泡が入らないよう静かにカバーガラスを被せ、65℃の湿潤環境下で16時間放置した。
次いで、2×SSC−0.1%SDS中で静かにカバーガラスを外し、2×SSC−0.1%SDSで2回洗浄、55℃に加熱した2×SSC−0.1%SDSで2回洗浄、0.2×SSC−0.1% SDS、0.2×SSC、0.05×SSCでリンスし、遠心・乾燥した。
(3.3)蛍光測定
ハイブリダイゼーション処理後のDNAチップをScan Array(BM機器スキャナー)にセットし、Laser Power80%、PMT80%、解像度10μmで測定した。
(3−4)形状判定
ガラス上に固定されたDNAプローブを含むスポットの形状を、実体顕微鏡を用いた目視により判定し、サテライト出現率を計上した。また、ハイブリダイゼーション処理後の蛍光画像から、目視で確認できなかったサテライトを判定し、出現率を計上した。
(3−5)結果
結果は表4に示したとおりである。この表4に示したように、シアル酸類水溶液を含有するプローブ溶液組成物を使用して作成したDNAチップは、純水を含むプローブ溶液組成物を使用したDNAチップに比較して、サテライト形状不良の出現率が明らかに低く、良好なスポット形状が形成されることが確認された。
Figure 0004326334
実施例3
(1)液体組成物の作成
シアル酸ナトリウム(Na)凍結乾燥品、およびカルボキシルメチルセルロース(CMC)を、表5に示した組成で溶解し、pH調製し、シアル酸Naの最終濃度が6〜42%のシアル酸Na溶液と、2%CMC溶液を調製した。
Figure 0004326334
また、酵母(サッカロマイセスセルビジェ)由来のDNA(Y1−10BおよびY53−1A)を精製し、それぞれTEバッファー120μlに溶解してDNA溶液を調製した。吸光度法により測定したこの溶液のDNA濃度は3.2μg/mlであった。
DNA溶液(20μl)、各濃度のシアル酸Na溶液(20μl)および純水(20μl)を混合し、シアル酸Na濃度が2、7、10および14の液体組成物(DNA/シアル酸Na溶液)を作成した。また、0.5%CMC濃度の液体組成物(DNA/CMC溶液)を作成した。
(2)DNAチップの作成
前記(1)で作成した各々の液体組成物をインクジェットノズルのマイクロピペット(例えば、特開2001−186881号公報記載の装置)に充填し、ポリLリジンでコーティングしたスライドガラスに200plづつスポッティングした。次いで、各液体組成物をスポットしたガラスの半数(3枚)には、スポット部分に水分付加を行い、約80℃で1時間焼成し、固定化処理することによって、DNAプローブを固定化したDNAチップを作成した。また、残りの半数(3枚)は、水分付加を行わずにベーキングし、固定化処理してDNAチップを作成した(表6、7)。
Figure 0004326334
Figure 0004326334
(3)測定
(3−1)標識cDNAの調製
DNAチップ5枚当たりの試料として、酵母mRNA5μl、DEPC処理水 1μl、oligo primer 1μlを混合し、70℃で5分間、42℃で3分間加熱した。これに、5×reaction buffer 4μl、dNTP mixture 2μl、100mM DTT 2μl、1mM fruoriLink dUTP 2μl、40 unit Rnase inhibitor 2.5μlを混合した。これに、Super Script II 1μlを添加し42℃で40分間加熱、さらにSuper Script II 0.5μlを添加して42℃で40分間加熱した後、滅菌水20μl、0.5M EDTA 5μl、1N NaOH 10μlを添加して65℃で60分間加熱した。トリス(1M,pH7.5)を25μl添加して中和した後、Microcon30を用いて8000rpmで5分間遠心濾過し、滅菌水250μlを添加し8000rpmで10分間の遠心濾過を2回実施した後、3000rpm、45秒間の遠心分離によって標識cDNAを回収した。
(3−2)ハイブリダイゼーション
標識cDNA24.5μl、20×SSC8.75μl、10% SDS1.75μlを混合し、95℃で3分間加熱、室温に15分間放置した後、DNAチップ1枚につき17.5μlづつ2回スポットし、気泡が入らないよう静かにカバーガラスを被せ、65℃の湿潤環境下で16時間放置した。
次いで、2×SSC−0.1%SDS中で静かにカバーガラスを外し、2×SSC−0.1%SDSで2回洗浄、55℃に加熱した2×SSC−0.1%SDSで2回洗浄、0.2×SSC−0.1%SDS、0.2×SSC、0.05×SSCでリンスし、遠心・乾燥した。
(3−3)蛍光測定による形状判定
ハイブリダイゼーション処理後のDNAチップをScan Array(BM機器スキャナー)にセットし、Laser Power80%、PMT80%、解像度10μmで、固定スポットの形状を判定した。すなわち、スポット内で明るさが均一でなく、蛍光強度が一定でない形状スポット数をカウントした。
(3−4)結果
結果は表8に示したとおりである。従来のCMCを使用して水分付加を行わない場合には、100%の割合で不良スポットが出現するのに対し、シアル酸ナトリウム水溶液を含有するプローブ溶液組成物を使用して作成したDNAチップは、特に2〜14%濃度において、水分付加を行わない場合であっても不良スポットの出現をほぼ完全に防止することが可能であることが確認された。
Figure 0004326334
実施例4
(1)液体組成物の作成
塩化ナトリウム3Mとクエン酸ナトリウム0.3Mを混合し、pH7.0に調整することにより20×SSC液を調製した。次いで、シアル酸を水で溶解し、10%のシアル酸溶液を調製した。またオリゴDNA(50塩基長)凍結乾燥品を100pmol/μl(1.65μg/μl)となるように純水に溶解した。以上の溶液を、DNA溶液:50pmol/μl、1×SSC(塩化ナトリウム0.3M+クエン酸ナトリウム0.03M)、シアル酸溶液:1%の割合で混合し、液体組成物(DNA/SSC/シアル酸溶液)を調製した。対照として、シアル酸を含まない液体組成物(DNA/SSC)も調製した。
(2)DNAチップの作成
前記(1)で作成した液体組成物(DNA/SSC/シアル酸溶液)をインクジェットのマイクロピペットに充填し、エポキシランを被覆したスライドガラスに200plずつスポッティングした。次いで、湿度50%下で、42℃インキュベータ内で8時間反応させることにより共有結合反応を進行させ、固定化処理を行って、オリゴヌクレオチドDNAプローブを固定したDNAチップを作成した。また、対照液体組成物を用いて同様にDNAチップを作成した。
(3)測定
(3−1)標識cDNAの調製
ラットmRNA(クロンテック社製、5μg/μl)5μl、DEPC処理水1μl、oligo(dt)Primer1μlを混合し、70℃で5分間、42℃で3分間加熱した。これに、5×reaction buffer 4μl、dNTP mixture2μl、100mM DTT 2μl、1Mm Fluorolink dUTP 2μl、40 unit RNase inhibiot 2.5μlを混合した。これに、逆転写酵素(Super Script II)1μlを添加し、42℃で40分間加熱、さらにSuper Script II 1μlを添加し、42℃で40分間加熱した後、滅菌水20μl、0.5M EDTA(pH8)5μl、1Nトリス塩酸(pH7.5)を25μl添加して中和した後、QIAGENTMカラムを用いて精製し、純水により標識cDNAを回収した。
(3−2)ハイブリダイゼーション
標識cDNA 11.25μl、20×SSC 8μl、10% SDS 0.7μlを混合し、95℃で3分間加熱、室温に5分間放置した後、DNAチップ1枚に15μlスポットし、カバーガラス(24×32mmサイズ)をかぶせ、65℃の温度環境下で16時間放置した。
次いで、2×SSC−0.1%SDS液中にDNAチップを浸して静かにカバーガラスを外し、2×SSC−0.1%SDS液中で5分間放置、1×SSC液中で洗浄、0.5×SSC液中で洗浄後、900rpm、2分間遠心、乾燥した。
(3−3)蛍光測定
ハイブリダイゼーション処理後のDNAチップをScan Arrayにセットし、Laser Power70%、PMT 60%、解像度5μmで測定した。
(3−4)結果
結果は表9に示したとおりである。従来のプローブ溶液組成物(DNA/SSC)を用いて作成したDNAチップに比べ、この発明のプローブ溶液組成物(DNA/SSC/シアル酸溶液)を用いて作成したDNAチップでは、測定した全ての遺伝子cDNAについて高いシグナル強度が得られた。
Figure 0004326334
試験例
プローブ溶液組成物に塩を含有させる場合の好ましい塩濃度範囲を探索した。
(1)方法
SSC バッファーの塩濃度を変更した以外は、実施例4と同様に溶液組成物(DNA/SSC/シアル酸溶液)を調製し、DNAチップを作成した。また、実施例4と同様に標識cDNAを調製し、ハイブリダイゼーションを行い、蛍光測定を行った。
(2)結果
心筋アクチンcDNAの検出結果を表10に示す。この結果から明らかなように、少なくとも10−3mol/l、好ましくは10−2〜1mol/l程度の塩を含有させることによって、高いシグナル強度を得ることが可能となる。
Figure 0004326334
産業上の利用可能性
以上詳しく説明したとおり、この出願によって、標的物質に特異的に結合するプローブを基板上にスポッティング固定するための新しいプローブ溶液組成物が提供される。これによって、反応性チップにおける検出感度の向上、高密度化、製造工程の省略化が実現され、高精度の反応性チップを低価格で大量に提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
図1は、様々な濃度のシアル酸ナトリウム水溶液を含むプローブ溶液組成物を用いて作成したDNAチップにおけるシグナル強度の測定結果を示す。

Claims (7)

  1. 標的物質に特異的に結合するプローブを基板上にスポッティング固定するための液体組成物であって、DNA断片、RNA断片、ヌクレオチド鎖、タンパク質、ペプチド、またはそれらの任意の複合物であるプローブと、シアル酸、シアル酸塩、シアル酸オリゴマー、シアル酸オリゴマー塩、コロミン酸、およびコロミン酸塩からなる群より選択される1種または2種以上の保湿性物質とを含有し、かつ保湿性物質の含有量が1〜15重量%であることを特徴とするプローブ溶液組成物。
  2. さらに、少なくとも10-3mol/lの塩を含有する請求項1のプローブ溶液。
  3. 請求項1または2のプローブ溶液組成物がスポットとして基板上に固定化されていることを特徴とする反応性チップ。
  4. 請求項1または2のプローブ溶液組成物を基板上にスポッティングし、この液体組成物のスポットを基板上で固定化することを特徴とする反応性チップの製造方法。
  5. インクジェット方式でスポッティングを行う請求項の製造法。
  6. プローブ溶液組成物スポットを、水分付加を行わずに固定化する請求項またはの製造方法。
  7. スポッティングを2回以上繰り返して、プローブ溶液組成物を積層化して固定化する請求項またはの製造方法。
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