JP4326143B2 - 毒素結合剤としてのカチオン性ポリマー - Google Patents

毒素結合剤としてのカチオン性ポリマー Download PDF

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Description

【0001】
発明の背景
多くの病原体は、宿主生物に対して有害な、ある場合には致死的な毒素を生産する。病原体により生産された毒素は、2つの総体的なカテゴリー、エクソトキシンとエンドトキシンに分類することができる。
【0002】
エクソトキシンは、一般的に蛋白質またはポリペプチドである。病原体により分泌されるこれらの毒素は、宿主内を移動し、感染部位から遠く移動した宿主部分にダメージを引き起こすことができる。エクソトキシンに関連した症状に、大きく異なり、溶血、全身性ショック、白血球破壊、嘔吐、麻痺および下痢が含まれる。
【0003】
エンテロトキシンは、小腸に作用し、腸管腔内への分泌液の大量分泌を引き起こして下痢を生じさせるエクソトキシンである。エンテロトキシンは、食中毒生物であるスタヒロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)、クロストリジウム・パーフリンジェンス (Clostridium perfringens)、およびバシラス・セレウス (Bacillus cereus)、並びに腸内病原体であるビブリオ・コレラ (Vibrio cholerae)、大腸菌、およびサルモネラ・エンテリティディス (Salmonella enteritidis) を含む種々の細菌により生産される。
【0004】
エンドトキシンは、グラム陰性細菌の細胞壁の外層中に見られるリポ多糖/リポ蛋白質である。これらのリポ多糖は、細胞膜に結合されており、細胞溶解の際に放出される。エンドトキシンの放出に関連した症状には、発熱、下痢および嘔吐が含まれる。特に、エンドトキシンは、宿主細胞を刺激して、体温を調節する脳の領域に影響を与える蛋白質である内因性発熱物質を放出する。発熱、下痢および嘔吐に加えて、宿主動物は、リンパ球、白血球、および血小板数の急激な減少を経て、通常の炎症状態にもなりうる。
【0005】
エンドトキシンは、エクソトキシンより毒性が少ないが、エンドトキシンの大量投与は、一般的には出血性ショックや組織壊死を経て死亡を引き起こすことができる。エンドトキシンを生産する細菌の例には、大腸菌属、シゲラ(Shigella)属、および特にサルモネラ属が含まれる。
【0006】
幾つかの場合では、患者に抗毒素を投与することによりエクソトキシンにより生じた活動性の病気を治療することができる。抗毒素は、類毒素、即ち毒素の非毒性誘導体の注射により免疫化された動物、典型的にはウマの血清から取り出された毒素に対する抗体を含む。しかし、毒素は、急速に細胞に取り込まれ、抗体に利用できなくなるため、抗毒素の有効性は限られている。さらに、患者の免疫系は、抗毒素に存在する外来蛋白質に応答して、血清病として知られる病気を引き起こすことができる。
【0007】
従って、上記の問題を有意に減少させまたは取り除く、より改良された毒素の治療法が必要とされている。
【0008】
発明の要約
本発明の一つの形態は、ポリマー骨格に結合したアミノ基、アンモニウム基またはホスホニウム基などのカチオン基を有するポリマーの治療有効量を哺乳動物に投与する工程を含む、哺乳動物における病原性毒素の抑制方法である。
【0009】
投与されるポリマーは、ホモポリマーまたはコポリマーでもよい。一つの態様において、ポリマーには、さらにアリール基またはノルマルの若しくは分岐したC2-C24アルキル基などの疎水基を含むモノマーが含まれる。
【0010】
投与されるポリマーには、必要であれば、さらに水酸基やアミド基などの中性の親水基からなるモノマーが含まれうる。
【0011】
本発明の他の形態は、アミノ基、アンモニウム基またはホスホニウム基などのカチオン基で1箇所以上割り込まれたポリメチレン骨格を含むポリマーの治療有効量を哺乳動物に投与する工程を含む、ヒトなどの哺乳動物における病原性毒素を抑制する方法である。
【0012】
本方法は、いくつかの利点を有する。例えば、使用されるポリマーは、ポリマー合成の標準的な技術や安い出発原料を用いて、容易に調製される。ポリマーは実質的に消化管中で分解されないため、経口投与することができる。ポリマー組成を容易に変化させて、溶解性または水膨潤性や抗毒素活性などの特性を最適化することもできる。
【0013】
発明の詳細な説明
本発明は、複数のアミノ基またはアンモニウム基を含むポリマーの治療有効量を哺乳動物に投与することにより、ヒトなどの哺乳動物における病原性毒素を抑制する方法に関する。
【0014】
本明細書に用いられるように、病原性毒素の抑制とは、病原性微生物により生産される毒素の活性の低減をいう。毒素の活性は、例えば、毒素の生産や分泌を妨げることにより、または毒素に結合して不活性な複合体を形成することにより低減することができる。理論に拘束されることなく、本明細書で開示されたポリマーが病原性毒素を抑制する可能性のある一つのメカニズムは、毒素との結合によるものである。毒素分子は、典型的に生理学的pHで負の電荷を保持しており、静電的な相互作用を介してカチオン性ポリマーに結合することができる。
【0015】
「治療有効量」は、病原性毒素の活性を部分的または全体的に抑制するのに十分な量である。「ポリマー」という用語は、複数の繰り返し単位またはモノマーからなる高分子をいう。この用語には、単一型のモノマーから形成されるホモポリマー、および2種以上の異なるモノマーから形成されるコポリマーが含まれる。「ターポリマー」は、3種の異なるモノマーから形成されるコポリマーである。ポリマーという用語は、本明細書に用いられるように、蛋白質、ペプチド、ポリペプチドおよびタンパク性物質を除くことを意図する。
【0016】
本明細書に用いられるように、「ポリマー骨格」または「骨格」という用語は、重合の際にモノマー間に形成される結合を含む連続鎖であるポリマー部分をいう。ポリマー骨格の構成は、モノマーの同一性によって記載することができ、それからポリマー骨格から出ている分岐鎖、または側鎖の構成に関係なく形成される。従って、ポリ(アクリルアミド)は、側鎖としてカルボキシアミド(-C(O)NH2)基で置換されたポリ(エチレン)骨格を有すると言える。
【0017】
「ポリマー側鎖」または「側鎖」という用語は、重合後にポリマー骨格から出ている枝を形成するモノマー部分をいう。ホモポリマーでは、全てのポリマー側鎖は同一である。コポリマーは、2種以上の異なる側鎖を含むことができる。側鎖がイオン性単位を含む場合、例えば、イオン性単位はポリマー骨格からたれさがり、またはポリマー骨格の置換基であり、「ペンダントのイオン性単位」と呼ばれる。「スペーサー基」という用語は、本明細書に用いられるように、ポリマー側鎖の構成成分であり、ポリマー骨格にペンダントの部分を結合させる多価分子断片をいう。「脂肪族スペーサー基」という用語は、フェニレン単位などの芳香族単位を含まないスペーサー基をいう。
【0018】
「付加ポリマー」という用語は、本明細書に用いられるように、結果として小分子を必然的に放出することなく、モノマーの付加により形成されるポリマーである。通常のタイプの付加ポリマーは、未反応モノマーを構成するいかなる原子も失うことなく、モノマー間の炭素−炭素結合の形成によりモノマーを連結する、オレフィン系モノマーの重合により形成される。
【0019】
「モノマー」という用語は、本明細書に用いられているように、(a)重合の前または後に1以上の重合可能な官能基を含む単一分子、および(b)ポリマーの繰り返し単位の両方をいう。付加重合可能な未重合モノマーは、例えば、重合の際に失われるオレフィン結合を含むことができる。
【0020】
「カチオン基」という用語は、本明細書に用いられるように、正味正の電荷を生じる官能基または、生理学的pHでプロトン化の際に正味正の電荷を得る塩基性基をいう。好適なカチオン基には、第一、第二、第三および第四アンモニウム基などのアンモニウム基;第一、第二および第三アミノ基などのアミノ基;スルホニウム基;並びにホスホニウム基が含まれる。
【0021】
投与される所定のポリマーの量は、個々の基準で決定され、少なくとも一部は、個体の大きさ、治療される症状の重さおよび要求される結果を考慮して決定されるだろう。ポリマーは、単独で、またはポリマー、許容しうる担体もしくは希釈液および、必要であれば、1種以上の添加試薬を含む医薬組成物にして投与することができる。
【0022】
ポリマーは、例えば、局所、経口、鼻腔内、または直腸に投与することができる。この剤が投与される形態、例えば、粉末、錠剤、カプセル、溶液、またはエマルションは投与される経路にいくぶん依存する。治療有効量を、数時間などの適当な時間間隔で分割した連続の用量で投与することができる。
【0023】
本発明の方法で抑制することができる病原性毒素には、特に限定がないが、ストレプトコッカス・ニゥモニエ(Streptococcus pneumoniae) 、およびストレプトコッカス・ピオゲネス (Streptococcus pyogenes) を含むストレプトコッカス;サルモネラ・エンテリティディスを含むサルモネラ;カンピロバクター・ジェジュニ(Campylobacter jejuni) を含むカンピロバクター;大腸菌;クロストリジウム・ディフィシレ(Clostridium difficile)およびクロストリジウム・ボツリナム(Clostridium botulinum)を含むクロストリジア;スタヒロコッカス・アウレウスを含むスタヒロコッカス;シゲラ・ディセンテリエ(Shigella dysenteriae);シュードモナス・エルジノーサ(Pseudomonas aeruginosa)を含むシュードモナス;ボルデテラ・ペルツッシス(Bordatella pertussis);リステリア・モノサイトゲネス(Listeria monocytogenes);ビブリオ・コレラ;エルシニア・エンテロコリチカ(Yersinia enterocolitica) ;レジオネラ・ニューモフィリア(Legionella pneumophilia) およびバシラス・アンスラシス(Bacillus anthracis)により生産される毒素が含まれる。
【0024】
特に病原性が重要なものは、大腸菌、例えば、大腸菌株06:H- 、0157:H7 、0143および他の臨床分離株、並びにクロストリジウム・ディフィシレである。0157:H7 などの腸管出血性大腸菌(EHEC)は、出血性大腸炎として知られる独特の非熱性出血性下痢を引き起こすことができる。EHECは、志賀毒素に構造や機能が似ており、志賀様毒素(SLT I またはSLT II) と呼ばれる、2つの関連したサイトトキシンの一方または両方を高レベルで生産する。これらの志賀毒素は、腸管粘膜にダメージを与え、出血性大腸炎の徴候を生じさせると考えられている。
【0025】
クロストリジウム・ディフィシレは、腸壁の細胞内層にダメージを与える原因になるトキシンAおよびトキシンBで示される2つの主要な毒素を生産する。トキシンAは、分泌液生産を引き起こし、大腸の粘膜にダメージを与える。トキシンBは、組織培養系に異常を引き起こすサイトトキシンである。糞便中の毒素を検出することにより、疾患を診断するのにトキシンBのこの特性が使用される。
【0026】
エントアメーバ・ヒストリチカ(Entameoba histolytica)およびアカントアメーバ(Acanthameoba)により生産される毒素などの原生生物毒素;並びに寄生虫毒素も含まれる。
【0027】
該方法は、身体の様々な器官の感染を治療するのに有用であるが、特に皮膚や胃腸管の感染に有用である。
【0028】
本発明の方法に特に好適なポリマーには、天然に存在する抗原の重要な特性、特に両親媒性構造を形成する能力を有しうるポリマーが含まれる。「両親媒性」という用語は、本明細書に用いられているように、分離した疎水性領域および親水性領域を有する三次元構造をいう。従って、構造の一部は、水性の他の極性媒体と好適に相互作用し、一方、構造の他の部分は非極性媒体と好適に相互作用する。両親媒性ポリマーは、ポリマー骨格に沿って親水性および疎水性の両方の構造成分が存在することで得られる。
【0029】
投与されるアミノ基を有するポリマーは、遊離塩基、アミノ型、または薬理学的に許容しうる酸との塩として投与することができる。かかる酸には、塩酸、臭化水素酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、リン酸、メタンスルホン酸、酢酸、蟻酸、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、コハク酸、マロン酸、硫酸、L-グルタミン酸、L-アスパラギン酸、ピルビン酸、粘液酸、安息香酸、グルクロン酸、蓚酸、アスコルビン酸、およびアセチルグリシンが含まれる。どちらの場合も、投与後に生理学的pHで複数のアミノ基をプロトン化してアンモニウム基になり、ポリマーが全体的に正の電荷を保持するだろう。
【0030】
第四アンモニウム基を含むポリマーは、さらに前記の薬理学的に許容しうる酸の一つの共役塩基であるアニオンなどの薬理学的に許容しうる対アニオンを含むだろう。投与前にポリマーに関連する対アニオンの数は、ポリマーにおける正電荷の均衡に保つのに必要な数である。
【0031】
投与されるポリマーは、ポリアクリレート、ポリアクリルアミド、ポリ(アリルアルコール)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニルアミン)、ポリ(アリルアミン)、またはポリ(ジアリルアミン)骨格などのポリマー骨格を有する付加ポリマーであってもよい。ポリマーは、アクリルアミドなどの通常の重合可能な単位由来のモノマーで構成されていれば、同一骨格を有してもよい。ポリマーがコポリマーであれば、ポリマーは混合骨格を有していてもよい。
【0032】
本発明の方法に有用なポリマーにはモノマーの重合には水分子などの小分子の放出を伴う縮合ポリマーも含まれる。かかるポリマーには、例えば、ポリエステルおよびポリウレタンが含まれる。
【0033】
一つの態様において、投与されるポリマーは、式I:
【0034】
【化5】
【0035】
〔式中、Xは共有結合、カルボニル基またはCH2 基であり、Yは酸素原子、NH基またはCH2 基であり、Zはスペーサー基であり、Rは水素原子またはメチル若しくはエチル基であり、R1 、R2 およびR3 はそれぞれ独立して水素原子、ノルマルのまたは分枝状の、置換または非置換のC1-C24アルキル基、アリール基またはアリールアルキル基であり、A- は薬理学的に許容しうる酸の共役塩基などの薬理学的に許容しうるアニオンであり、mおよびnはそれぞれ独立して0または1である〕で表されるモノマーまたは繰り返し単位を含む。好適なアルキル置換基は、フッ素原子または塩素原子などのハロゲン原子を含む。置換基R1 、R2 およびR3 の少なくとも1つが水素である式Iのモノマーも遊離塩基でまたはアミノ、即ち水素置換基が存在せず、窒素原子が電気的に中性である形態で存在してもよい。
【0036】
好ましい態様において、R1 〜R3 の一つは一般式:
【0037】
【化6】
【0038】
〔式中、R4、R5およびR6はそれぞれ独立して水素原子、C1-C24アルキル基、またはアリールアルキル基であり、nは2〜約20、好ましくは3〜約6の整数であり、A- は薬理学的に許容しうるアニオンである〕で表されるアンモニオアルキル基である。置換基R4、R5およびR6の少なくとも1つが水素であるアンモニオアルキル基も遊離塩基でまたはアミノ、即ち水素置換基が存在せず、窒素原子が電気的に中性である形態で存在してもよい。-N+ (R4)(R5)(R6)基も、1-ピリジノ基などの5または6員のヘテロアリール基などのヘテロアリール基であってもよい。好ましくは、R4、R5およびR6の少なくとも1つがC6-C24アルキル基である。アンモニオアルキル基の好適例には、限定されないが、
4-(ジオクチルメチルアンモニオ)ブチル;
3-(ドデシルジメチルアンモニオ)プロピル;
3-(オクチルジメチルアンモニオ)プロピル;
3-(デシルジメチルアンモニオ)プロピル;
5-(ドデシルジメチルアンモニオ)ペンチル;
3-(シクロヘキシルジメチルアンモニオ)プロピル;
3-(デシルジメチルアンモニオ)-2- ヒドロキシプロピル;
3-(トリデシルアンモニオ)プロピル;
3-(ドコシルジメチルアンモニオ)プロピル;
4-(ドデシルジメチルアンモニオ)ブチル;
3-(オクタデシルジメチルアンモニオ)プロピル;
3-(ヘキシルジメチルアンモニオ)プロピル;
3-(メチルジオクチルアンモニオ)プロピル;
3-(ジデシルメチルアンモニオ)プロピル;
3-(ヘプチルジメチルアンモニオ)プロピル;
3-(ジメチルノニルアンモニオ)プロピル;
6-(ジメチルウンデシルアンモニオ)ヘキシル;
4-(ヘプチルジメチルアンモニオ)ブチル;
3-(ジメチルウンデシルアンモニオ)プロピル;
3-(テトラデシルジメチルアンモニオ)プロピル
3-(1-ピリジニウム) プロピル;薬理学的に許容しうるアニオンとの組み合わせが含まれる。
【0039】
R1〜R6の少なくとも1つが水素原子である場合、モノマーも遊離塩基で、またはアミノ型で存在してもよい。かかるモノマーを含むポリマーは、遊離塩基型またはプロトン化型、例えば、薬理学的に許容しうる酸の塩として投与することができる。
【0040】
スペーサー基であるZは、ポリマー側鎖の構成成分であり、アミノ基またはアンモニウム基をポリマー骨格に接続する。従って、アミノ基またはアンモニウム基は、ペンダントの基である。スペーサー基は、ポリメチレン基-(CH2)n - 〔式中、nは約2〜約24の整数である〕などのノルマルのまたは分岐した、飽和または不飽和の、置換または非置換のアルキレン基であってもよい。好適例としては、プロピレン基、ヘキシレン基およびオクチレン基が挙げられる。また、アルキレン基は、必要であれば、酸素、窒素(例えば、NH) または硫黄原子などのヘテロ原子により1以上の部分で割り込まれてもよい。例としては、オキサアルキレン基 -(CH2)2O[(CH2)2O]n (CH2)2- 〔式中、n は0〜約3の範囲の整数である〕が挙げられる。
【0041】
第四アンモニウム基を有する式Iのモノマーの例には、
N- (3-ジメチルアミノプロピル) アクリルアミド、
N- (3-トリメチルアンモニオプロピル) アクリルアミド、
2-トリメチルアンモニオエチルメタクリレート、
2-トリメチルアンモニオエチルアクリレート、
N- (3-トリメチルアンモニオプロピル) メタクリルアミド、
N- (6-トリメチルアンモニオヘキシル) アクリルアミド、
N- (3-トリメチルアンモニオプロピル) アクリルアミド、
N- (4-トリメチルアンモニオブチル) アリルアミン、
N- (3-ジメチルオクチルアンモニオプロピル) アリルアミン、
N- (3-トリメチルアンモニオプロピル) アリルアミン、
N- (3- (1-ピリジニオ) プロピル) ビニルアミンおよび
N- (3- (1-ピリジニオ) プロピル) アリルアミンが含まれる。これらの各モノマーには好適な対アニオンも含まれる。アミノ基を有する式Iのモノマーの例には、アリルアミン、ビニルアミンおよびN- (3-ジメチルアミノ- プロピル) アクリルアミドが含まれる。これらの各モノマーも薬理学的に許容しうる酸との塩として存在することができる。
【0042】
他の態様において、投与されるポリマーは、式III :
【0043】
【化7】
【0044】
〔式中、R1 およびR2 はそれぞれ独立して水素原子、ノルマルのまたは分枝状の、置換または非置換のC1-C24アルキル基、アリール基またはアリールアルキル基であり、A- は薬理学的に許容しうる酸の共役塩基などの薬理学的に許容しうるアニオンである〕で表されるジアリルアミン繰り返し単位で特徴づけられる。好適なアルキル置換基には、フッ素原子または塩素原子などのハロゲン原子が含まれる。置換基R1 およびR2 の少なくとも1つが水素である式III のモノマーも遊離塩基でまたはアミノ、即ち水素置換基が存在せず、窒素原子が電気的に中性である形態で存在してもよい。好ましい態様において、R1 は前記した式IIのアンモニオアルキル基である。
【0045】
他の態様において、投与されるポリマーは、式IV:
【0046】
【化8】
【0047】
〔式中、nは約2〜約10の整数であり、R7 およびR8 はそれぞれ独立して水素原子、ノルマルのまたは分岐した、置換または非置換の、C1-C24アルキル基、アリール基またはアリールアルキル基であり、A- は薬理学的に許容しうるアニオンである〕で表されるモノマーまたは繰り返し単位を含むポリ(アルキレンイミン)ポリマーである。好適なアルキル置換基には、フッ素原子または塩素原子などのハロゲン原子が含まれる。R7 およびR8 の一つが水素原子である場合、ポリマーは遊離塩基型でまたは薬理学的に許容しうる酸の塩のように示されるカチオン型で投与することができる。置換基R7 およびR8 の少なくとも1つが水素である式IVのモノマーは、遊離塩基でまたはアミノ、即ち水素置換基が存在せず、窒素原子が電気的に中性な形態で存在することができる。好ましい態様において、投与されるポリマーは、式IV(式中、nは2である)のモノマーを含むポリ(エチレンイミン)ポリマーである。
【0048】
好ましくはR7 はアミノアルキル基、または前記式IIのアンモニオアルキル基である。一つの態様において、ポリマーは式II(式中、R7 はアミノアルキル基、またはアンモニオアルキル基)のモノマー単位に加えて、R7 およびR8 がそれぞれ水素であるかR7 が水素でR8 がないモノマー単位を含む。アミノアルキル基またはアンモニオアルキル基を含むモノマー単位の部分は、ポリマーの約5%〜約90%のモノマー単位であってもよい。
【0049】
式IIのモノマーを含む好適なポリマーには、ポリ(デカメチレンジメチルアンモニウム−コ−エチレンジメチルアンモニウム)X- 〔式中、X- はアニオン、例えば、塩化物または臭化物である〕、ポリ(エチレンイミン−コ-N- デシルエチレンイミン -コ-N-(トリメチルアンモニオ−プロピル)エチレンイミン、ポリ(エチレンイミン−コ−N−ベンジルエチレンイミン)が含まれる。
【0050】
投与されるポリマーは、式I、式III または式IVのモノマーを含み、さらに疎水性モノマーを含むコポリマーであってもよい。疎水性モノマーは、直鎖状もしくは分岐した、置換もしくは非置換のC3-C24アルキル基、または置換もしくは非置換のアリール基などの疎水基を持つ側鎖を含むことができる。疎水性モノマーの好適例には、スチレン、N-イソプロピルアクリルアミド、N-t-ブチルアクリルアミド、N-n-ブチルアクリルアミド、ヘプタフルオロブチルアクリレート、N-n-デシルアリルアミン、N-n-デシルアクリルアミド、ペンタフルオロスチレン、n-ブチルアクリレート、t-ブチルアクリレート、n-デシルアクリレート、N-t-ブチルメタクリルアミド、n-デシルメタクリレート、n-ブチルメタクリレート、n-ヘキシルメタクリレート、N-n-ヘキシルビニルアミン、N-n-ヘキシルアリルアミン、N-ベンジルアリルアミン、N-(シクロヘキシルメチル)アリルアミン、N- (n-デシル) アリルアミン、N-ヘキシルエチレンイミン、N- (3-フェニルプロピル) エチレンイミン、N-デシルエチレンイミンおよびN-ベンジルエチレンイミンが含まれる。
【0051】
式Iのモノマーおよび疎水性モノマーで特徴づけられるコポリマーの例には、ポリ(N-(3-ジメチルアミノプロピル) アクリルアミド- コ-N-n- ブチルアクリルアミド) またはそれらの薬理学的に許容しうる酸との塩が含まれる。好適なコポリマーの他の例には、ポリ(2-トリメチルアンモニオエチルメタクリレート- コ- スチレン) クロリド、ポリ(2-トリメチルアンモニオエチルメタクリレート- コ-N- イソプロピルアクリルアミド) クロリド、ポリ(2-トリメチル- アンモニオエチルメタクリレート- コ- ヘプタフルオロブチルアクリル) クロリド、ポリ(3-トリメチルアンモニオプロピルメタクリレート- コ- スチレン) クロリド、ポリ(3-トリメチルアンモニウム- プロピルメタクリレート- コ-N-t- ブチルアクリルアミド) クロリド、ポリ(3- トリメチルアンモニオプロピルメタクリレート -コ-N-n- ブチルアクリルアミド) クロリド、およびポリ(N-(3-トリメチルアンモニオプロピル)アリルアミン- コ-N-n- デシルアリルアミン) が含まれる。また、これらの各イオン性コポリマーを、塩化物以外の1種以上の対アニオンと共に、例えば、1種以上の薬理学的に許容しうる酸の共役塩基と共に使用することもできる。
【0052】
さらなる態様において、投与されるポリマーは、式I、式III または式IVのモノマー、疎水性モノマーおよびアクリルアミド、メタクリルアミド、N-(2- ヒドロキシエチル) アクリルアミドまたは2-ヒドロキシエチルメタクリレートなどの中性の親水性モノマーを含む。このタイプのポリマーの例には、N- (3-トリメチルアンモニウム- プロピル) メタクリルアミド/N-イソプロピルアクリルアミド/2-ヒドロキシエチル- メタクリレート、N- (3-トリメチルアンモニウムプロピル) メタクリルアミド/N-n-デシルアクリルアミド/2-ヒドロキシエチルメタクリレート、N- (3-トリメチルアンモニオプロピル) メタクリルアミド/N-t-ブチルメタクリルアミド/メタクリルアミド、N- (3-トリメチルアンモニウム- プロピル) メタクリルアミド/n-デシルアクリレート/メタクリルアミド、2-トリメチルアンモニオエチルメタクリレート/n-ブチルアクリレート/アクリルアミド、2-トリメチルアンモニウム- エチルメタクリレート/t-ブチルアクリレート/アクリルアミド、2-トリメチルアンモニオエチルメタクリレート/n-デシル- アクリレート/アクリルアミド、2-トリメチルアンモニウム- エチルメタクリレート/n-デシルメタクリレート/メタクリルアミド、2-トリメチルアンモニオエチルメタクリレート/N-t-ブチル- メタクリルアミド/メタクリルアミドおよび2-トリメチルアンモニオエチルメタクリレート/N-n-ブチル- メタクリルアミド/メタクリルアミドのターポリマーが含まれる。
【0053】
投与されるコポリマーの組成は、実質的に変化することができる。コポリマーは、式Iのモノマーの約95モル%〜約5モル%、好ましくは約20モル%〜約80モル%を構成してもよい。また、コポリマーは疎水性モノマーの約95モル%〜約5モル%、好ましくは約20モル%〜約80モル%を構成してもよい。
【0054】
本発明の方法に有用なポリマーは、実質的に非生物分解性および非吸収性のものであることが好ましい。即ち、ポリマーは、実質的に生理学的条件下で分解して体組織に吸収される断片にならない。ポリマーは、胃腸管などの身体の標的領域で遭遇する条件下では実質的に不活性である非加水分解性の骨格を有していることが好ましい。
【0055】
本発明に有用なポリマーの他の例は、米国特許第08/482,969号、08/258,477号、08/258,431号、08/469,659号および08/471,769号明細書に開示されており、その各教示は参照により本明細書中に組み込まれる。
【0056】
投与されるポリマーは、目的とする投与形式に好適であり、ポリマーが病原体に関連した毒素と相互作用するのに充分な時間の間、身体の標的領域内に到達して留まることができる分子量のものが好ましい。例えば、腸内感染を治療する方法は、胃腸管から身体の他の部分への吸収に一部または完全に耐えるのに十分な高分子量のポリマーを利用すべきである。ポリマーは、約500 ダルトン〜約500,000 ダルトン、好ましくは約2,000 ダルトン〜約150,000 ダルトンの範囲の分子量を持っていてもよい。
【0057】
本発明に有用なポリマーは、公知の方法により調製することができる。第1の方法は、塩化トリメチルアンモニオエチルアクリレートなどのモノマー、または塩化トリメチルアンモニオエチルアクリレート、N-n-ブチルアクリルアミドおよびアクリルアミドなどの2以上のモノマーのセットの直接重合が含まれる。これは、当該技術分野でよく知られた遊離ラジカル重合、カチオン重合またはアニオン重合の標準的な方法を介して行うことができる。2つのモノマー間の反応性の違いにより、この方法で生産されるコポリマーの組成は、原料混合物の組成と異なってもよい。また、この反応性の違いから、ポリマー鎖に沿ってモノマーの非ランダムな分布が生じてもよい。
【0058】
第2の方法は、所望の側鎖で容易に置換される不安定な側鎖を含む活性化ポリマーの仲介を介して進行する。好適な活性化ポリマーの例としては、第一アミンなどの求核原子と反応してN-置換ポリアクリルアミドを形成するポリアクリル酸のスクシンイミドエステルである、ポリ(N-アクリロイルオキシスクシンイミド)(以下、「pNAS」ともいう) が挙げられる。他の好適な活性化ポリマーとしては、同じ方法でアミン求核原子と反応するポリ (パラニトロフェニルアクリレート) が挙げられる。
【0059】
2つの異なる置換基を持つアミド窒素を含むポリアクリルアミド骨格を有するコポリマーは、pNASを(N-アクリロイルオキシスクシンイミドモノマーに対して) 1当量未満の第1の第一アミンで処理して、ポリ(N- 置換アクリルアミド- コ-N- アクリオイロキシスクシンイミド) コポリマーを製造することにより調製することができる。次いで、N-アクリオイロキシスクシンイミドモノマーを、例えば、過剰の第2の第一アミンと反応させて、2つの異なるN-置換基を有するポリアクリルアミドコポリマーを製造することができる。従って、活性化ポリマーを異なる割合の2種以上のアミンで処理することで様々なコポリマー組成物を得ることができる。
【0060】
本発明の方法に好適に使用しうるポリマーは、側鎖を好ましいポリマーへ付加することにより調製することもできる。例えば、ポリ(エチレンイミン)、ポリ(アリルアミン)およびポリ(ビニルアミン)を、1種以上のアルキル化剤によりアミノ窒素でそれぞれアルキル化することができる。例えば、アミノ基の部分は、n-デシルブロミドなどのノルマルのまたは分岐したC3-C24ハロゲン化アルキル、または(X- アルキル) アンモニウム塩〔式中、Xはハロゲン化物基、トシレート基またはメシレート基などの好適な脱離基を示す〕などのアルキル化剤を用いてアルキル化することができる。これらの化合物は、ブロモクロロアルカンなどの適当なジハロアルカンと第三アミンとの反応により調製することができる。このタイプの好適なアルキル化剤には、以下のもの:
(4-ブロモブチル)ジオクチルメチルアンモニウムブロミド;
(3-ブロモプロピル)ドデシルジメチルアンモニウムブロミド;
(3-クロロプロピル)ドデシルジメチルアンモニウムブロミド;
(3-ブロモプロピル)オクチルジメチルアンモニウムブロミド;
(3-クロロプロピル)オクチルジメチルアンモニウムブロミド;
(3-ヨードブチル)ジオクチルメチルアンモニウムブロミド;
(2,3-エポキシプロピル)デシルジメチルアンモニウムブロミド;
(3-クロロプロピル)デシルジメチルアンモニウムブロミド;
(5-トシルペンチル)ドデシルジメチルアンモニウムブロミド;
(6-ブロモヘキシル)オクチルジメチルアンモニウムブロミド;
(12- ブロモドデシル)デシルジメチルアンモニウムブロミド;
(3-ブロモプロピル)トリデシルアンモニウムブロミド;
(3-ブロモプロピル)ドコシルジメチルアンモニウムブロミド;
(6-ブロモヘキシル)ドコシルジメチルアンモニウムブロミド;
(4-クロロブチル)ドデシルジメチルアンモニウムブロミド;
(3-クロロプロピル)オクタデシルジメチルアンモニウムブロミド;
(3-クロロプロピル)ヘキシルジメチルアンモニウムブロミド;
(3-クロロプロピル)メチルジオクチルアンモニウムブロミド;
(3-クロロプロピル)メチルジデシルアンモニウムブロミド;
(3-クロロプロピル)シクロヘキシルジメチルアンモニウムブロミド;
(3-ブロモプロピル)ヘプチルジメチルアンモニウムブロミド;
(3-ブロモプロピル)ジメチルノニルアンモニウムブロミド;
(6-ブロモヘキシル)ジメチルウンデシルアンモニウムブロミド;
(4-クロロブチル)ヘプチルジメチルアンモニウムブロミド;
(3-クロロプロピル)ジメチルウンデシルアンモニウムブロミド;
(3-クロロプロピル)テトラデシルジメチルアンモニウムブロミド;および
1-(3-クロロプロピル)ピリジニウムブロミドが含まれる。
【0061】
上記アルキル化剤は、それぞれ臭化物以外のアニオンと組み合わせて塩としても調製し、使用することができる。例えば、これらおよび類似のアルキル化剤は、塩化物、ヨウ化物、酢酸塩、p-トルエンスルホン酸塩およびメタンスルホン酸塩を含む広範なアニオンとの塩として調製し、使用することができる。
【0062】
上述のようなアルキル化剤を経て置換基をポリマーに付加する場合、アルキル化の程度は化学分野でよく知られている方法によって決定することができる。アルキル化によるポリマー質量の増加は、アルキル化の程度の1つの尺度を提供する。例えば、ポリ(アリルアミン)と1-ブロモヘキサンとの間の反応では、約3.9、2.5および1.7の生成物/出発ポリマーの質量比が、それぞれ約100 %、50%および25%のアルキル化を表わす。アルキル化の程度は、生成ポリマーの元素分析でも決定することができる。この場合は、炭素/窒素(C/N)質量比が、アルキル化の程度の直接的な尺度である。例えば、ポリ(アリルアミン)と1-ブロモヘキサンとの反応は、出発ポリマーより高いC/N 質量比を持つ生成物を生じる。約7.7 、5.1 および3.9 の生成物のC/N 質量比は、それぞれ約100 %、50%および25%のアルキル化を表わす。
【0063】
後述の実施例56にあるように、本明細書に記載されている幾つかのポリマーは、志賀毒素1および2に対するイン・ビトロ活性について試験したところ、優れた毒素阻害特性を示した。
【0064】
本発明を以下の実施例により、さらに詳細に説明する。
【0065】
実施例
以下のモノマーを示すために、実施例を通じて以下の略語を使用する:MAPTAC、N−(3−トリメチルアンモニオプロピル)メタクリルアミドクロリド;TMAEMC、2−トリメチルアンモニオエチルメタクリレートクロリド;HEMA、2−ヒドロキシエチルメタクリレート;TMAEAC、2−トリメチルアンモニオエチルアクリレートクロリド。
【0066】
以下の実施例のコポリマー及びターポリマーは共重合混合物中の開始モノマーのモル比に一致する所定の公称組成物である。
【0067】
実施例1 ポリ(N−アクリロイルオキシスクシンイミド)(pNAS)の合成
100mLの乾燥DMF中N−アクリロイルオキシスクシンイミド(25.0g、148ミリモル)の溶液を窒素パージにより脱気し、同時に60℃に加熱した。反応混合物にアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)(120mg、モノマーに関して0.005当量)を添加した。反応を24時間60℃で進行させた。ポリマー溶液を室温にまで冷却し、速く攪拌したTHF中に注いだ。得られた白い沈殿を濾過し、THFで洗浄し、真空乾燥した。
【0068】
実施例2 ポリ(N−(3−ジメチルアミノ−プロピル)アクリルアミド−コ−N−n−ブチルアクリルアミド)の合成
20mLの乾燥DMF中3.0g(17.75ミリモル)のpNAS溶液に0.6g(3.55ミリモル)のn−ブチルアミンを添加した。得られた溶液を室温で14時間攪拌し、次いで4時間60℃で加熱した。溶液を室温にまで冷却した後、9.05g(89ミリモル)の3−ジメチルアミノプロピルアミンを添加し、得られた溶液を室温で2時間攪拌し、次いで60℃で20時間加熱した。室温にまで冷却した後、溶液を25mLの水で希釈し、24時間水で透析した。次いで溶液を凍結乾燥し、べたついた白色固体としてポリ(N−(3−ジメチルアミノプロピル−アクリルアミド)−コ−N−n−ブチルアクリルアミド)を得た。
【0069】
実施例3 ポリ(N−(3−トリメチルアンモニオプロピル)アクリルアミド−コ−N−n−ブチルアクリルアミド)イオダイドの合成
ポリ(3−ジメチルアミノプロピル−アクリルアミド−コ−N−n−ブチルアクリルアミドのメタノール中の懸濁液に0.5gのヨウ化メチルを添加した。得られた混合物を3時間攪拌し、徐々に均一にした。さらに12時間攪拌後、溶媒を減圧下に除去し、ポリマーを乾燥ヘキサンで洗浄した。
【0070】
実施例4 ポリ(N−(2−ヒドロキシエチル)アクリルアミド−コ−N−(6−トリメチルアンモニオヘキシル)アクリルアミド)ブロミドの合成
5mLのDMF中、2.48g(15ミリモル)のpNAS溶液に、1.00g(3ミリモル)の1−トリメチルアンモニウム−6−ヘキサンアミンブロミドを添加した。溶液を室温で4時間攪拌し、次いで60℃で20時間加熱した。溶液を室温にまで冷却し、8.95g(150ミリモル)の2−エタノールアミンを添加した。得られた混合物を80℃で20時間加熱し、室温にまで冷却し、10mLの水で希釈した。溶液を水で24時間透析し、次いで凍結乾燥し、ポリマーをもろい白色固体として得た。
【0071】
実施例5 ポリ(TMAEAC)の合成
400mLのイソプロパノール中48.25g(0.25モル)の2−トリメチルアンモニオエチルアクリレートクロリド溶液を窒素パージにより脱気し、35℃に加熱した。この攪拌した溶液に、10mLの蒸留水中0.8gの過硫酸カリウム溶液を添加した。わずかな発熱を観測した。溶液を35℃で6時間攪拌し、次いで室温にまで冷却した。溶液をヘキサンに添加し、得られた沈殿を濾過により単離した。
【0072】
実施例6 ポリ(デカメチレンジメチルアンモニウム−コ−エチレンジメチルアンモニウム)ブロミドの合成
N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(10.0g,Aldrich)、1,10−ジブロモデカン(25.8g、Aldrich)及びメタノール(100mL)を250mLの3つ又の丸底フラスコに入れた。混合物を穏やかに攪拌しながら65℃で6日間加熱し、メタノール(40mL)を添加した時点で、混合物をさらに2日間還流した。次いで、混合物をアセトンにドリップし、濾過によって回収し、アセトンですすぎ、真空乾燥機で乾燥して、固体を形成させて、30.9gの生成物を得た。
【0073】
実施例7 ポリ(TMAEMC−コ−スチレン)75/25の合成
500mLの丸底フラスコを、トリメチルアンモニオエチル−メタクリレートクロリド(26.0gの70重量%水溶液、18.2g)、スチレン(6.0g)及びイソプロパノール(150mL)で満たした。溶液を、10分間、高速の窒素気流を加えて脱気し、続いてAIBN(0.5g)を添加した。溶液をさらに30分間脱気し、窒素の添加を続けながら、溶液を70℃に加熱し、その温度を17時間維持した。ポリマーは、2時間以内で沈殿し始め、反応の完了により、粘着性の白色沈殿を形成した。反応混合物を冷却し、イソプロパノールをポリマーからデカントし、ポリマーをメタノールに溶解した。メタノール溶液の酢酸エチル(1200mL)への滴下は、ポリマーを微細な白色粉末として沈殿させ、濾過によって回収した。
【0074】
実施例8 ポリ(TMAEMC−コ−N−イソプロピルアクリルアミド)(67/33)の合成
500mLの丸底フラスコをトリメチルアンモニオエチルメタクリレートクロリド(14.5gの70重量%水溶液、10.0g)、N−イソプロピルアクリルアミド(5.0g)及びイソプロパノール(150mL)で満たした。溶液を、10分間、高速の窒素の気流を加えて脱気し、続いてAIBN(0.5g)を添加した。溶液をさらに60分間脱気した。反応混合物を70℃に加熱し、その温度を16時間維持した。ポリマーは、反応の進行が終わると部分的に沈殿した。冷却しながら、プロパノールをポリマーからデカントし、ポリマーをメタノールに溶解した。メタノール溶液の沈殿を酢酸エチル(1200mL)に滴下し、ポリマーを白色凝乳として析出させ、濾過によって回収し、酢酸エチルで洗浄し、真空乾燥した。
【0075】
追加のTMAEMC/N−イソプロピルアクリルアミドコポリマーを、類似の方法によって、以下の比の開始モノマーを用いて調製した:TMAEMC/N−イソプロピルアクリルアミド=40/60、25/75及び15/85。
【0076】
実施例9 ポリ(MAPTAC−コ−スチレン)75/25の合成
イソプロパノール(150mL)に、水中N−(3−トリメチルアンモニオプロピル)メタクリルアミドクロリド(50重量%溶液、24.0g、12.0gのモノマー)の溶液に添加した。この溶液に、スチレン(6.0g)を添加し、続いてAIBN(0.5g)を添加した。均一の溶液を30分間窒素気流を通してバブリングすることにより、脱気した。この溶液を70℃に15時間熱した。反応が進行すると、ポリマーは部分的に沈殿した。溶液を冷却し、イソプロパノールをデカントし、白色固体をプロパノール(50mL)で洗浄した。プロパノールを2回デカントし、固体をメタノール(150mL)に溶解した。透明な溶液を酢酸エチルに滴下して加え、ポリマーを白色粉体として沈殿させた。ポリマーを濾過によって回収し、50mLの酢酸エチルで洗浄し、風乾した。
【0077】
追加のMAPTAC/スチレンコポリマーを50/50混合物の開始モノマーを使用する類似の方法によって調製した。
【0078】
実施例10 ポリ(TMAEMC−コ−ヘプタフルオロブチルアクリレート)75/25の合成
500mLの丸底フラスコを、2−トリメチルアンモニオ−エチルメタクリレートクロリド(26.0gの70重量%水溶液、18.2g)、ヘプタフルオロブチルアクリレート(6.0g)及びイソプロパノール(150mL)で満たした。溶液を、10分間の高速の窒素気流を加えて脱気し、続いてAIBN(0.5g)を添加した。溶液をさらに30分間脱気し、窒素添加を続けながら、溶液を70℃に加熱した。その温度を17時間維持した。ポリマーは、1時間以内で沈殿し始め、反応の完了によって、粘着性の白色沈殿が形成された。反応混合物を冷却し、プロパノールをポリマーからデカントし、ポリマーをメタノール(100mL)中に、溶解した。酢酸エチル(1200mL)中に滴下したメタノール溶液の沈殿は、ポリマーを白色固体として析出し、濾過によって回収した。
【0079】
実施例11 ポリ(MAPTAC−コ−N−t−ブチルアクリルアミド)75/25の合成
熱電対、還流冷却器及び隔膜を備えた500mLの三つ又の丸底フラスコに、36.4gのN−(3−トリメチルアンモニウム−プロピル)メタクリルアミドクロリドの50%水溶液及び6gのN−t−ブチル−アクリルアミド、続いて150mLのイソプロパノールを添加した。溶液を窒素で1時間パージし、0.5gのAIBNを添加した。AIBNの全てが溶解するまで、混合物を〜15分パージした。溶液を窒素下で16時間75℃に加熱した。
【0080】
得られた反応混合物は2つの層からなる。濁った液層を、粘着性の白色の固層である大半の反応物からデカントした。液体を1200mLの酢酸エチルに沈殿させ、ブフナー漏斗を通して真空濾過により濾過した。白い吸湿性の沈殿を真空乾燥した。固層をメタノールに溶解し、1200mLの酢酸エチルに沈殿させ、真空濾過で濾過し、白色粉末を得、真空下で保存した。
【0081】
追加のMAPTAC/N−t−ブチルアクリルアミドコポリマーを、以下の比の開始モノマーで始める類似の方法で調製した:N−(3−トリメチルアンモニオプロピル)メタクリルアミド/N−t−ブチル−アクリルアミド=60/40、50/50、40/60及び25/75。
【0082】
実施例12 ポリ(N−デシルアリルアミン−コ−N−(4−トリメチルアンモニオブチル)アリルアミン)の合成
ポリ(アリルアミン).HCl(20.15gの50重量%水溶液)溶液に固体の水酸化ナトリウム(5.64g)を添加した。溶液を40分間攪拌し、濾過し、濾過ケーキをメタノール(15mL)で洗浄した。溶液をさらにメタノール(25mL)で希釈し、溶液に1−ブロモデカン(7.73g、35ミリモル)及び(1−トリメチルアミノ−4−ブロモブタン)クロリド(9.13g、35ミリモル)を添加した。水(5mL)中水酸化ナトリウム(2.8g、70ミリモル)の溶液を調製した。この溶液を30分間隔で4回で反応混合物に添加した。次いで、溶液を室温で24時間攪拌し、続いて脱イオン水で透析し、凍結乾燥した。全量23.2gのガラス性の吸湿性の固体を回収した。
【0083】
実施例13 ポリ(TMAEMC−コ−N−t−ブチルアクリルアミド)57/43の合成
熱電対、還流冷却器及び隔膜を備えた500mLの三つ又の丸底フラスコに、18.20gの2−トリメチルアンモニウム−エチルメタクリッククロリドの70%水溶液及び9.7gのN−t−ブチルアクリルアミド、続いて150mLのイソプロパノールを添加した。溶液を窒素で1時間パージし、0.5gのAIBNを添加した。AIBNの全てが溶解するまで、混合物を〜15分パージした。溶液を窒素下で16時間75℃に加熱した。
【0084】
得られた反応混合物は2つの容易に分離しうる層からなるものであった。液層を、白色固体である大半の反応物からデカントした。液体を1200mLの酢酸エチルに沈殿させ、ブフナー漏斗を通して、真空濾過により濾過した。白色沈殿を真空乾燥し、重さを量った:フラクションA、10.1g(添加した22.4gのモノマーに基づいて収率45.1%)。固層をメタノールに溶解し、600mLの酢酸エチルに沈殿し、真空濾過により濾過し、フラクションB、真空下に乾燥した5.81gの白色粉末(収率25.9%)を得た。
【0085】
TMAEMC/N−t−ブチルアクリルアミドコポリマーもまた、以下の比の開始モノマーを用いる類似の方法で調製した:
TMAEMC/N−t−ブチルアクリルアミド=63/37、50/50、40/60、25/75、15/85及び5/95。
【0086】
実施例14 ポリ(MAPTAC−コ−N−n−デシルアクリルアミド)75/25の合成
熱電対、還流冷却器及び隔膜を備えた500mLの三つ又の丸底フラスコに、36.4gのN−(3−トリメチルアンモニオプロピル)メタクリルアミドクロリドの50%水溶液及び6gのN−n−デシルアクリルアミド、続いて150mLのイソプロパノールを添加した。溶液を窒素で1時間パージし、0.5gのAIBNを添加した。AIBNの全てが溶解するまで、混合物を15分間パージした。溶液を窒素下で16時間75℃に加熱した。
【0087】
反応混合物は2つの容易に分離しうる層からなるものであった。澄んだ黄色の液層を、1200mLの酢酸エチルに沈殿させた。沈殿を濾過により単離し、真空下に乾燥し、2.14gの黄色粉体であるフラクションAを得た(収率8.84%)。メタノールをクリーム状の黄色反応沈殿物に添加し、得られた濁った黄色溶液を1200mLの酢酸エチルに沈殿させた。白色沈殿を濾過によって単離し、真空下に乾燥し、淡黄色の粉体として17.22gのフラクションBを得た(収率71.2%)。
【0088】
追加のMAPTAC/N−n−デシルアクリルアミドコポリマーを、以下の比の開始モノマーを用いる類似の方法で調製した:MAPTAC/N−n−デシルアクリルアミド=60/40、50/50及び40/60。
【0089】
実施例15 ポリ(TMAEMC−コ−ペンタフルオロスチレン)75/25の合成
熱電対、還流冷却器及び隔膜を備えた500mLの三つ又の丸底フラスコに、26.0gの2−トリメチルアンモニウム−エチルメタクリレートクロリドの70%水溶液及び6gのペンタフルオロスチレン、続いて150mLのイソプロパノールを添加した。溶液を窒素で1時間パージし、0.5gのAIBNを添加した。AIBNの全てが溶解するまで、混合物を〜15分間パージした。溶液を窒素下で16時間75℃に加熱した。
【0090】
反応混合物は2つの層からなっていた。濁った溶液を捨てた。フラスコの底の白色固体の塊からなる大半の反応物をメタノールに溶解した。得られた透明な溶液を1200mLの酢酸エチルに沈殿させた。白色沈殿を真空濾過により単離し、20.39gの微細な白色粉体を得た(収率84.3%)。
【0091】
追加のTMAEMC/ペンタフルオロスチレンコポリマーを、以下の比の開始モノマーを用いる類似の方法で調製した:TMAEMC/ペンタフルオロスチレン=60/40及び50/50。
【0092】
実施例16 ポリ(MAPTAC−コ−ペンタフルオロスチレン)75/25の合成
熱電対、還流冷却器及び隔膜を備えた500mLの三つ又の丸底フラスコに、36.3gのN−(3−トリメチルアンモニオプロピル)メタクリルアミドクロリドの50%水溶液及び6gのペンタフルオロスチレン、続いて150mLのイソプロパノールを添加した。溶液を窒素で1時間パージし、0.5gのAIBNを添加した。AIBNの全てが溶解するまで、混合物を〜15分間パージした。溶液を窒素下で16時間75℃に加熱した。
【0093】
反応混合物は白色沈殿を含む濁った溶液からなっていた。上澄みを捨てた。白色の反応沈殿物をメタノールに溶解し、得られた透明の溶液を1200mLの酢酸エチルに沈殿させた。白色沈殿を濾過により分離し、真空下に乾燥し、12.81gの微細な白色粉体を得た(収率52.9%)。
【0094】
追加のMAPTAC/ペンタフルオロスチレンコポリマーを、以下の比の開始モノマーを用いる類似の方法で調製した:MAPTAC/ペンタフルオロスチレン=60/40及び50/50。
【0095】
実施例17 MAPTAC/N−t−ブチルアクリルアミド/HEMAターポリマー33/33/33の合成
熱電対、還流冷却器及び隔膜を備えた500mLの三つ又の丸底フラスコに、150mLのイソプロパノール、続いて16.1gのN−(3−トリメチルアンモニオプロピル)メタクリルアミドクロリドの50%水溶液、8gのN−t−ブチルアクリルアミド及び8gの2−ヒドロキシエチルメタクリレートを添加した。溶液を窒素で1時間パージし、0.5gのAIBNを添加した。AIBNの全てが溶解するまで、混合物を〜15分間パージした。溶液を窒素下で16時間75℃に加熱した。
【0096】
反応混合物は、フラスコの底に白色乳液のある濁った溶液からなっていた。この溶液を1200mLの酢酸エチルに沈殿させた。白色沈殿を濾過によって単離し、粘着性の白色粉体を得、これを真空下で乾燥し、10.43gのかたまりだらけの白色固体(フラクションA)を得た(収率43.1%)。白色反応沈殿物をメタノールに溶解し、1200mLの酢酸エチルに沈殿させた。沈殿を濾過により単離し、真空下に乾燥し、8.89gの微細な白色粉体(フラクションB)を得た(収率36.7%)。
【0097】
追加のMAPTAC/N−t−ブチルアクリルアミド/HEMAターポリマーは、以下の比の開始モノマーで始める類似の方法で調製した:MAPTAC/N−t−ブチルアクリルアミド/HEMA=28/43/28、23/53/23及び18/63/18。
【0098】
実施例18 MAPTAC/N−イソプロピルアクリルアミド/HEMAターポリマー18/63/18の合成
熱電対、還流冷却器及び隔膜を備えた500mLの三つ又の丸底フラスコに、150mLのイソプロパノール、続いて8.9gのN−(3−トリメチルアンモニオプロピル)メタクリルアミドクロリドの50%水溶液、15.3gのN−イソ−プロピルアクリルアミド及び4.4gの2−ヒドロキシエチル−メタクリレートを添加した。溶液を窒素で1時間パージし、0.5gのAIBNを添加した。AIBNの全てが溶解するまで、混合物を15分間パージした。溶液を窒素下で16時間75℃に加熱した。
【0099】
透明な淡いピンク色の反応溶液を1200mLの酢酸エチルに沈殿させた。沈殿を濾過によって単離し、粘着性の白色固体を得、真空下に乾燥させ、14.42gの堅く、透明な/白色の粒状の固体を得た(収率59.6%)。
【0100】
実施例19 MAPTAC/N−デシルアクリルアミド/HEMAターポリマー33/33/33の合成
熱電対、還流冷却器及び隔膜を備えた500mLの三つ又の丸底フラスコに、150mLのイソプロパノール、続いて16.1gのN−(3−トリメチルアンモニオプロピル)メタクリルアミドクロリドの50%水溶液、8gのN−デシルアクリルアミド及び8gの2−ヒドロキシエチルメタクリレートを添加した。溶液を窒素で1時間パージし、0.5gのAIBNを添加した。AIBNの全てが溶解するまで、混合物を〜15分間パージした。溶液を窒素下で16時間75℃に加熱した。
【0101】
反応混合物は2つの層からなっていた。透明な黄色の溶液を、1200mLの酢酸エチルに沈殿させた。沈殿を濾過により単離した。粘着性の黄色の沈殿を、真空下に乾燥し、得られたもろい透明な黄色の発泡体を破砕し、4.98gの微細な黄色の顆粒状粉体(フラクションA)を得た(収率20.6%)。白色反応乳液をメタノールに溶解し、1200mLの酢酸エチルに沈殿させた。沈殿を濾過によって分離し、真空下に乾燥し、10.24gの淡黄色の顆粒状固体(フラクションB)を得た(収率42.3%)。
【0102】
追加のMAPTAC/N−デシルアクリルアミド/HEMAターポリマーを、以下の比の開始モノマーで始める類似の方法で調製した:MAPTAC/N−デシルアクリルアミド/HEMA=28/43/28、23/53/23及び18/63/18。
【0103】
実施例20 TMAEAC/n−ブチルアクリレート/アクリルアミドターポリマー10/30/60の合成
熱電対、還流冷却器及び隔膜を備えた500mLの三つ又の丸底フラスコに、150mLのイソプロパノール、続いて4.84gの2−トリメチルアンモニオエチルアクリレートクロリドの50%水溶液、7.26gのn−ブチルアクリレート及び14.52gのアクリルアミドを添加した。溶液を窒素で1時間パージし、0.5gのAIBNを添加した。AIBNの全てが溶解するまで、混合物を〜15分間パージした。溶液を窒素下で16時間75℃に加熱した。
【0104】
得られた白色反応混合物をブフナー漏斗を通して真空濾過により濾過し、白色粉体を得た。粉体をイソプロパノールで洗浄し、真空下に乾燥し、21.57gの白色の微細な粉体を得た(24.2gのモノマーに基づいて収率89.1%)。
【0105】
追加のTMAEAC/n−ブチルアクリレート/アクリルアミドターポリマーを、以下の比の開始モノマーで始める類似の方法で調製した:TMAEMC/n−ブチルアクリレート/アクリルアミド=20/20/60及び30/10/60。
【0106】
実施例21 TMAEAC/t−ブチルアクリレート/アクリルアミドターポリマー10/30/60の合成
熱電対、還流冷却器及び隔膜を備えた500mLの三つ又の丸底フラスコに、150mLのイソプロパノール、続いて4.84gの2−トリメチルアンモニオエチルアクリレートクロリドの50%水溶液、7.26gのt−ブチルアクリレート及び14.52gのアクリルアミドを添加した。溶液を窒素で1時間パージし、0.5gのAIBNを添加した。AIBNの全てが溶解するまで、混合物を〜15分間パージした。溶液を窒素下で16時間75℃に加熱した。
【0107】
得られた白色反応混合物をブフナー漏斗を通して真空濾過により濾過し、白色粉体を得た。粉体をイソプロパノールで洗浄し、真空下に乾燥し、21.13gの白色粉体を得た(収率87.3%)。
【0108】
追加のTMAEAC/t−ブチルアクリレート/アクリルアミドターポリマーを、以下の比の開始モノマーで始める類似の方法で調製した:TMAEAC/t−ブチルアクリレート/アクリルアミド=20/20/60及び30/10/60。
【0109】
実施例22 TMAEAC/n−デシルアクリレート/アクリルアミドターポリマー10/30/60の合成
熱電対、還流冷却器及び隔膜を備えた500mLの三つ又の丸底フラスコに、150mLのイソプロパノール、続いて4.84gの2−トリメチルアンモニオエチルアクリレートクロリドの50%水溶液、7.26gのn−デシルアクリレート及び14.52gのアクリルアミドを添加した。溶液を窒素で1時間パージし、0.5gのAIBNを添加した。AIBNの全てが溶解するまで、混合物を〜15分間パージした。溶液を窒素下で16時間75℃に加熱した。
【0110】
得られた白色反応混合物をブフナー漏斗を通して真空濾過により濾過し、白色粉体を得た。粉体をイソプロパノールで洗浄し、真空下に乾燥し、21.52gの微細な白色粉体を得た(収率89%)。
【0111】
追加のTMAEAC/n−デシルアクリレート/アクリルアミドターポリマーを、以下の比の開始モノマーで始める類似の方法で調製した:TMAEAC/n−デシルアクリレート/アクリルアミド=20/20/60及び30/10/60。
【0112】
実施例23 MAPTAC/N−t−ブチルメタクリルアミド/メタクリルアミドターポリマー10/30/60の合成
熱電対、還流冷却器及び隔膜を備えた500mLの三つ又の丸底フラスコに、150mLのイソプロパノール、続いて4.84gのN−(3−トリメチルアンモニオプロピル)メタクリルアミドクロリドの50%水溶液、7.26gのN−t−ブチルメタクリルアミド及び14.52gのメタクリルアミドを添加した。溶液を窒素で1時間パージし、0.5gのAIBNを添加した。AIBNの全てが溶解するまで、混合物を〜15分間パージした。溶液を窒素下で16時間75℃に加熱した。
【0113】
白色反応混合物を真空濾過によって濾過するのは大変難しいので、代わりに遠心分離技術を使用した。反応混合物を50mLの遠心管に注ぎ、遠心分離した。上澄みを捨てた。イソプロパノールをポリマーに添加し、混合物を攪拌し、遠心分離した。上澄みを捨て、白色固体をまとめて、真空下で乾燥し、14.99gの淡黄褐色の粉体を得た(収率61.9%)。
【0114】
追加のMAPTAC/N−t−ブチルメタクリルアミド/メタクリルアミドターポリマーを、以下の比の開始モノマーで始める類似の方法で調製した:MAPTAC/N−t−ブチルメタクリルアミド/メタクリルアミド=20/20/60、33/33/33及び30/10/60。
【0115】
実施例24 MAPTAC/n−デシルメタクリレート/メタクリルアミドターポリマー10/30/60の合成
熱電対、還流冷却器及び隔膜を備えた500mLの三つ又の丸底フラスコに、150mLのイソプロパノール、続いて4.84gのN−(3−トリメチルアンモニオプロピル)メタクリルアミドクロリドの50%水溶液、7.26gのn−デシルメタクリレート及び14.52gのメタクリルアミドを添加した。溶液を窒素で1時間パージし、0.5gのAIBNを添加した。AIBNの全てが溶解するまで、混合物を〜15分間パージした。溶液を窒素下で16時間75℃に加熱した。
【0116】
イソプロパノールを分厚い白色粉体のままでデカントした。イソプロパノールを添加し、混合物を50mLの遠心管に注ぎ、遠心分離した。上澄みを捨てた。イソプロパノールをポリマーに添加し、混合物を攪拌し、遠心分離した。上澄みを捨て、白色固体をまとめて、真空下で乾燥し、18.50gの粒状白色固体を得た(収率76.4%)。
【0117】
追加のMAPTAC/N−デシルメタクリルアミド/メタクリルアミドターポリマーを、以下の比の開始モノマーで始める類似の方法で調製した:MAPTAC/N−デシルメタクリルアミド/メタクリルアミド=20/20/60、33/33/33及び30/10/60。
【0118】
実施例25 TMAEMC/n−デシルメタクリレート/メタクリルアミドターポリマー10/30/60
熱電対、還流冷却器及び隔膜を備えた500mLの三つ又の丸底フラスコに、150mLのイソプロパノール、続いて3.46gの2−トリメチルアンモニオエチルメタクリレートクロリドの70%水溶液、7.26gのn−デシルメタクリレート及び14.52gのメタクリルアミドを添加した。溶液を窒素で1時間パージし、0.5gのAIBNを添加した。AIBNの全てが溶解するまで、混合物を〜15分間パージした。溶液を窒素下で16時間75℃で加熱した。
【0119】
白色反応混合物を50mLの遠心管に注ぎ、遠心分離した。上澄みを捨てた。イソプロパノールをポリマーに添加し、混合物を攪拌し、遠心分離した。上澄みを捨て、白色固体をまとめて、真空下で乾燥し、10.29gの堅い白色固体を得た(収率42.5%)。
【0120】
追加のTMAEMC/N−n−デシルメタクリルアミド/メタクリルアミドターポリマーを、以下の比の開始モノマーで始める類似の方法で調製した:TMAEMC/N−n−デシルメタクリルアミド/メタクリルアミド=20/20/60、33/33/33及び30/10/60。
【0121】
実施例26 TMAEMC/N−t−ブチルメタクリルアミド/メタクリルアミドターポリマー10/30/60の合成
熱電対、還流冷却器及び隔膜を備えた500mLの三つ又の丸底フラスコに、150mLのイソプロパノール、続いて3.46gの2−トリメチルアンモニオエチルメタクリレートクロリドの70%水溶液、7.26gのN−t−ブチルメタクリルアミド及び14.52gのメタクリルアミドを添加した。溶液を窒素で1時間パージし、0.5gのAIBNを添加した。AIBNの全てが溶解するまで、混合物を〜15分間パージした。溶液を窒素下で16時間75℃に加熱した。
【0122】
白色反応混合物を50mLの遠心管に注ぎ、遠心分離した。上澄みを捨てた。イソプロパノールをポリマーに添加し、混合物を攪拌し、遠心分離した。上澄みを捨て、白色固体をまとめて、真空下で乾燥し、18.35gの微細な白色粉体を得た(収率75.8%)。
【0123】
追加のTMAEMC/N−t−ブチルメタクリルアミド/メタクリルアミドターポリマーを、以下の比の開始モノマーで始める類似の方法で調製した:TMAEMC/N−t−ブチルメタクリルアミド/メタクリルアミド=20/20/60、33/33/33及び30/10/60。
【0124】
実施例27 TMAEMC/n−ブチルメタクリレート/メタクリルアミドターポリマー10/30/60の合成
熱電対、還流冷却器及び隔膜を備えた500mLの三つ又の丸底フラスコに、150mLのイソプロパノール、続いて3.46gの2−トリメチルアンモニオエチルメタクリレートクロリドの70%水溶液、7.26gのn−ブチルメタクリレート及び14.52gのメタクリルアミドを添加した。溶液を窒素で1時間パージし、0.5gのAIBNを添加した。AIBNの全てが溶解するまで、混合物を〜15分間パージした。溶液を窒素下で16時間75℃に加熱した。
【0125】
白色反応混合物を50mLの遠心管に注ぎ、遠心分離した。上澄みを捨てた。イソプロパノールをポリマーに添加し、混合物を攪拌し、遠心分離した。上澄みを捨て、白色固体をまとめて、真空下で乾燥し、20.99gの塊状の白色粉体を得た(収率86.7%)。
【0126】
追加のTMAEMC/N−n−ブチルメタクリルアミド/メタクリルアミドターポリマーを、以下の比の開始モノマーで始める類似の方法で調製した:TMAEMC/N−n−ブチルメタクリルアミド/メタクリルアミド=20/20/60及び30/10/60。
【0127】
実施例28 MAPTAC/n−ブチルメタクリレート/メタクリルアミドターポリマー10/30/60の合成
熱電対、還流冷却器及び隔膜を備えた500mLの三つ又の丸底フラスコに、150mLのイソプロパノール、続いて4.84gのN−(3−トリメチルアンモニオプロピル)メタクリルアミドクロリドの50%水溶液、7.26gのn−ブチルメタクリレート及び14.52gのメタクリルアミドを添加した。溶液を窒素で1時間パージし、0.5gのAIBNを添加した。AIBNの全てが溶解するまで、混合物を〜15分間パージした。溶液を窒素下で16時間75℃に加熱した。
【0128】
白色反応混合物を真空濾過により濾過し、白色粉体を得た。粉体をイソプロパノールで洗浄し、真空下で乾燥し、22.20gの白色粉体を得た(収率91.7%)。
【0129】
追加のMAPTAC/N−n−ブチルメタクリレート/メタクリルアミドターポリマーを、以下の比の開始モノマーで始める類似の方法で調製した:MAPTAC/n−ブチルメタクリレート/メタクリルアミド=20/20/60及び30/10/60。
【0130】
実施例29 TMAEAC/n−デシルアクリルアミド/アクリルアミドターポリマー33/33/33の合成
熱電対、還流冷却器及び隔膜を備えた500mLの三つ又の丸底フラスコに、150mLのイソプロパノール、続いて16.13gの2−トリメチルアンモニオエチルアクリレートクロリドの50%水溶液、8.06gのn−デシルアクリルアミド及び8.06gのアクリルアミドを添加した。溶液を窒素で1時間パージし、0.5gのAIBNを添加した。AIBNの全てが溶解するまで、混合物を〜15分間パージした。溶液を窒素下で16時間75℃に加熱した。
【0131】
反応混合物を1200mLの酢酸エチルに沈殿させた。微細な沈殿を真空濾過により濾過し、粘着性の黄色の物質を得た。明黄色の固体をメタノールに溶解し、1200mLの酢酸エチルに沈殿させた。沈殿を真空濾過により濾過し、10.85gの粘着性の、淡黄色の粉体を得た(収率44.8%)。
【0132】
実施例30 TMAEAC/N−t−ブチルアクリルアミド/アクリルアミドターポリマー33/33/33
熱電対、還流冷却器及び隔膜を備えた500mLの三つ又の丸底フラスコに、150mLのイソプロパノール、続いて16.13gの2−トリメチルアンモニオエチルアクリレートクロリドの50%水溶液、8.06gのN−t−ブチルアクリルアミド及び8.06gのアクリルアミドを添加した。溶液を窒素で1時間パージし、0.5gのAIBNを添加した。AIBNの全てが溶解するまで、混合物を〜15分間パージした。溶液を窒素下で16時間75℃に加熱した。
【0133】
反応混合物は、少量の粘着性の白色固体のある透明な無色の溶液からなっていた。透明な溶液を1200mLの酢酸エチルに沈殿させた。白色沈殿を濾過し、水に溶解し、凍結乾燥し、6.65gの白色粉体を得た(収率27.5%)。
【0134】
実施例31 TMAEAC/スチレン/アクリルアミドターポリマー33/33/33の合成
熱電対、還流冷却器及び隔膜を備えた500mLの三つ又の丸底フラスコに、150mLのイソプロパノール、続いて16.13gの2−トリメチルアンモニオエチルアクリレートクロリドの50%水溶液、8.06gのスチレン及び8.06gのアクリルアミドを添加した。溶液を窒素で1時間パージし、0.5gのAIBNを添加した。AIBNの全てが溶解するまで、混合物を〜15分間パージした。溶液を窒素下で16時間75℃に加熱した。
【0135】
反応混合物は、透明な無色の溶液及び白色固体からなっていた。透明な溶液を捨てた。固体をメタノールに溶解し、固体を酢酸エチル(1200mL)に沈殿させた。白色沈殿を形成し、粘着性の白い固体として溶液外に沈降した。酢酸エチルをデカントし、固体をフラスコに窒素を通すことにより乾燥した。固体を水に溶解し、凍結乾燥し、18.14gの微細な白色粉体を得た(収率75%)。
【0136】
実施例32 TMAEAC/n−ブチルアクリレート/アクリルアミドターポリマー33/33/33の合成
熱電対、還流冷却器及び隔膜を備えた500mLの三つ又の丸底フラスコに、150mLのイソプロパノール、続いて16.13gの2−トリメチルアンモニオエチルアクリレートクロリドの50%水溶液、8.06gのn−ブチルアクリレート及び8.06gのアクリルアミドを添加した。溶液を窒素で1時間パージし、0.5gのAIBNを添加した。AIBNの全てが溶解するまで、混合物を〜15分間パージした。溶液を窒素下で16時間75℃に加熱した。
【0137】
反応混合物は、透明な無色の溶液及び分厚い白色固体からなっていた。溶液層を捨て、白色固体を水に溶解し、濾過及び凍結乾燥し、12.84gの微細な白色粉体を得た(収率53.1%)。
【0138】
実施例33 TMAEAC/n−デシルアクリレート/アクリルアミドターポリマー33/33/33の合成
熱電対、還流冷却器及び隔膜を備えた500mLの三つ又の丸底フラスコに、150mLのイソプロパノール、続いて16.13gの2−トリメチルアンモニオエチルアクリレートクロリドの50%水溶液、8.06gのn−デシルアクリレート及び8.06gのアクリルアミドを添加した。溶液を窒素で1時間パージし、0.5gのAIBNを添加した。AIBNの全てが溶解するまで、混合物を〜15分間パージした。溶液を窒素下で16時間75℃に加熱した。
【0139】
白色の反応混合物を1200mLの酢酸エチルに沈殿させた。濁った溶液をデカントし、ポリマーを窒素で乾燥し、水に溶解し、凍結乾燥し、8.79gの微細な白色粉体を得た(収率36.3%)。
【0140】
実施例34 TMAEAC/t−ブチルアクリレート/アクリルアミドターポリマー33/33/33の合成
熱電対、還流冷却器及び隔膜を備えた500mLの三つ又の丸底フラスコに、150mLのイソプロパノール、続いて16.13gの2−トリメチルアンモニオエチルアクリレートクロリドの50%水溶液、8.06gのt−ブチルアクリレート及び8.06gのアクリルアミドを添加した。溶液を窒素で1時間パージし、0.5gのAIBNを添加した。AIBNの全てが溶解するまで、混合物を〜15分間パージした。溶液を窒素下で16時間75℃で加熱した。
【0141】
白色の反応混合物を1200mLの酢酸エチルに沈殿させた。濁った溶液をデカントし、ポリマーを窒素で乾燥し、水に溶解し、凍結乾燥し、6.51gの微細な白色粉体を得た(収率26.9%)。
【0142】
実施例35 TMAEMC/n−ヘキシルメタクリレート(75/25)の合成
2−トリメチルアンモニウムエチルメタクリッククロリド(75mol%、1.875mol、389.49g、556.42gの70%水溶液)及びn−ヘキシルメタクリレート(25mol%、0.625mol、106.425g)をエタノール(3750ml)に溶解した。透明な淡黄色の溶液を1.25時間脱気した。AIBN(3mol%、75mmol、12.3g)を添加し、溶液をさらに45分間脱気した。重合を70℃で16時間行なった。
【0143】
ポリマー溶液を酢酸エチルに沈殿させた(1:2)。ポリマーをメタノール(3500ml)に再溶解し、酢酸エチルに再沈殿させた(1:2)。粘着性の白色ポリマーを酢酸エチル(3000ml)で洗浄した。ポリマーはもろくなり、乾燥させるために一晩酢酸エチル(2000ml)に放置した。得られた白色のもろい固体/粉体を濾過し、破砕し、真空乾燥した(426.1g)。
【0144】
実施例36 TMAEMC/n−ヘキシルメタクリレート(60/40)の合成
2−トリメチルアンモニウムエチルメタクリリッククロリド(60mol%、1.5mol、311.595g、445.14gの70%水溶液)及びn−ヘキシルメタクリレート(40mol%、1mol、170.28g)をメタノール(3750ml)に溶解した。透明な淡黄色の溶液を1.25時間脱気した。AIBN(3mol%、75mmol、12.3g)を添加し、溶液をさらに45分間脱気した。重合を65℃で16時間行なった。
【0145】
溶液を酢酸エチルに沈殿させた(1:6)。ポリマーをエタノールに再溶解し、酢酸エチルに再沈殿させた(1:3)。ポリマーを2回酢酸エチル(全2000ml)で洗浄し、微細な白色沈殿を得た。
【0146】
沈殿を真空乾燥し、白色粉体を得た(284.66g)。
【0147】
実施例37 TMAEMC/スチレン(55/45)の合成
2−トリメチルアンモニウムエチルメタクリリッククロリド(55mol%、1.375mol、285.63g、408.04gの70%水溶液)及びスチレン(45mol%、1.125mol、117.17g、128.9ml)をメタノール(2500ml)に溶解した。透明な淡黄色の溶液を1.25時間脱気した。AIBN(2mol%、50mmol、8.2g)を添加し、溶液をさらに45分間脱気した。重合を65℃で16時間行なった。溶液を酢酸エチルに沈殿させた(1:6)。白色ポリマーを2回酢酸エチル(全2000ml)で洗浄した。ポリマーをエタノール(1750ml)に再溶解し、酢酸エチルに再沈殿させた(1:3)。ポリマーを2回酢酸エチル(全2000ml)で洗浄し、濾過した。沈殿を真空乾燥し、白色粉体を得た(387.51g)。
【0148】
実施例38 10mol%のn−ヘキシルブロミドとポリ(ビニルアミン)の反応
ポリ(ビニルアミン)(3.48mol、150g、461.53gの32.5%水溶液、Mw23K)をエタノール(900ml)に溶解し、次いでn−ヘキシルブロミド(10mol%、0.348mol、49ml)を添加した。得られた透明な黄色の溶液を70℃に加熱し、水酸化ナトリウム(32gの50重量%水溶液)を1時間の間隔で4等分して添加した。加熱を16時間続けた。
【0149】
透明な橙色の溶液を10%塩酸で酸性化したイソプロパノール(4000mlイソプロパノール/400ml塩酸)に沈殿した。橙色ポリマーをイソプロパノール(1500ml)で洗浄し、小さな部分に砕いた。ポリマーを水(1250ml)に再溶解し、イソプロパノール(1:3)に注いだ。得られた溶液は乳状で沈殿はなかった。微細な白色ポリマーが沈殿するまで、さらに塩酸を添加した。塩酸をさらに沈殿を形成しなくなるまで添加した(122ml)。沈殿/酸性のイソプロパノール混合物にイソプロパノールを添加し(2500ml)、混合物を一晩放置した。
【0150】
沈殿を濾過し、真空乾燥した(296.47g)。
【0151】
実施例39 20mol%のn−ヘキシルブロミドとポリ(エチレンイミン)の反応
ポリ(エチレンイミン)(8.12mol、350g、700gの50%水溶液)をエタノール(2100ml)に次いでn−ヘキシルブロミド(1.62mol、268.2g、228.1ml)を溶解し、透明な黄色溶液を得た。溶液を70℃に加熱し、水酸化ナトリウム(136mLの50重量%溶液)を1時間の間隔で4等分にして添加した。加熱を16時間続けた。
【0152】
わずかに濁った黄色溶液を10%塩酸で酸性化したイソプロパノールに沈殿させた(1:4)。粘着性の沈殿を酢酸エチル中に一晩置いた。酢酸エチルをデカントし、粘着性の黄色ポリマーを最少量の水に溶解し、イソプロパノール中で再沈殿した(1:4)。沈殿をエタノールで洗浄し、真空乾燥した。得られたもろいポリマーを破砕し、黄色粉体を得た(531.5g)。
【0153】
実施例40 ポリ(エチレンイミン)と、10モル%(4−ブロモブチル)トリメチルアンモニウムブロミドおよび20モル%1−ブロモ−3−フェニルプロパンとの反応
メタノール中でトリメチルアミンと1,4−ジブロモブタンとを反応させることにより、(4−ブロモブチル)トリメチルアンモニウムブロミドを調製した。
【0154】
ポリ(エチレンイミン)(8.12モル、350g、50%水溶液700g)をエタノール(2100ml)に溶解させた後、(4−ブロモブチル)トリメチルアンモニウムブロミド(0.812モル、223.5g)と1−ブロモ−3−フェニルプロパン(1.63モル、247ml)を溶解させた。わずかに混濁した黄色の溶液を70℃に加熱し、水酸化ナトリウム(50重量%溶液208g)を1時間の間隔で4等分して添加した。その溶液を合計16時間加熱した。
混濁した深い黄色の反応溶液を10%塩酸(1:3)で酸性化したイソプロパノール中に沈殿させた。粘着性の黄色の沈殿物をイソプロパノール(1000ml)で2回洗浄し、水(2000ml)に再溶解させ、イソプロパノール(1:3)中に再沈殿させた。粘着性のポリマーをイソプロパノールで数回洗浄し、真空下で乾燥させた。生成した脆性の黄色のポリマーを粉砕し、黄色の粒状粉体を得た(802.9g)。
【0155】
実施例41 ポリ(アリルアミン)と、10モル%(4−ブロモブチル)トリメチルアンモニウムブロミドおよび10モル%n−ヘキシルブロミドとの反応
ポリ(アリルアミン)ヒドロクロリド(4.28モル、400g、50%水溶液800g)をエタノール(850ml)に溶解させ、75℃に加熱した。水酸化ナトリウム(66モル%、2.81モル、112.98g、50%水溶液225.98g)を添加した後、水(500ml)と(4−ブロモブチル)トリメチルアンモニウムブロミド(0.428モル、117.63g)を添加した。水酸化ナトリウム(0.428モル、17.12g、50%水溶液34.26g)を4時間かけて4等分して添加した。反応を合計16時間進行させた。
【0156】
ブロモヘキサン(0.428モル、70.65g)を75℃で反応混合物に添加した。水酸化ナトリウム(0.428モル、17.12g、50%水溶液34.26g)を4時間かけて4等分して添加し、反応を合計16時間進行させた。
【0157】
反応溶液を20%塩酸で酸性化したイソプロパノール(5000ml)中に沈殿させた。沈殿物をイソプロパノール(3000ml)で2回洗浄し、濾過した。
【0158】
ポリマーを水(500ml)に再溶解させ、イソプロパノール(4000ml)中に再沈殿させた。沈殿物をイソプロパノール(4000ml)で2回洗浄し、濾過した。ポリマーを真空下で乾燥させ、粉体(600g)を得た。
【0159】
実施例42 ポリ(アリルアミン)と、10モル%(3−クロロプロピル)ジメチルオクチルアンモニウムブロミドとの反応
メタノール中で1−ブロモ−3−クロロプロパンとジメチルオクチルアミンとを反応させることにより、(3−クロロプロピル)ジメチルオクチルアンモニウムブロミドを調製した。
【0160】
ポリ(アリルアミン)ヒドロクロリド(4.28モル、400g、50%水溶液800g)をエタノール(850ml)に溶解させ、70℃に加熱した。水酸化ナトリウム(66モル%、2.81モル、112.98g、50%水溶液225.98g)を添加した後、水(500ml)、(3−クロロプロピル)ジメチル−オクチルアンモニウムブロミド(0.428モル、134.61g)および水(300ml)を添加した。水酸化ナトリウム(0.428モル、17.12g、50%溶液34.26g)を4時間かけて4等分して添加した。反応を合計16時間進行させた。
【0161】
反応溶液を20%塩酸で酸性化したエタノール(5000ml)中に沈殿させた。沈殿物をイソプロパノール(3000ml)で洗浄し、濾過した。
【0162】
ポリマーを水(1000ml)に再溶解させ、イソプロパノール(4000ml)中に再沈殿させた。沈殿物をイソプロパノール(4000ml)で洗浄し、濾過した。ポリマーを真空下で乾燥させ、粉体(600g)を得た。
【0163】
実施例43 ポリ(アリルアミン)と、10モル%(3−クロロプロピル)ジメチルオクチルアンモニウムブロミドおよび10モル%ベンジルブロミドとの反応
ポリ(アリルアミン)ヒドロクロリド(4.28モル、400g、50%水溶液800g)をエタノール(850ml)に溶解させ、70℃に加熱した。水酸化ナトリウム(66モル%、2.81モル、112.98g、50%水溶液225.98g)を添加した後、水(500ml)、(3−クロロプロピル)ジメチル−オクチルアンモニウムブロミド(0.428モル、134.61g)および水(300ml)を添加した。水酸化ナトリウム(0.428モル、17.12g、50%水溶液34.26g)を4時間かけて4等分して添加した。反応を合計17時間進行させた。
【0164】
ベンジルブロミド(0.428モル、73.21g、50.91ml)を70℃で反応混合物に添加した。水酸化ナトリウム(0.428モル、17.12g、50%水溶液34.26g)を4時間かけて4等分して添加し、反応を合計16時間進行させた。
【0165】
反応溶液を20%塩酸で酸性化したイソプロパノール(5000ml)中に沈殿させた。沈殿物をイソプロパノールで洗浄し、濾過した。
【0166】
ポリマーを水(500ml)に再溶解させ、イソプロパノール(4000ml)中に再沈殿させた。沈殿物をイソプロパノール(4000ml)で2回洗浄し、濾過した。ポリマーを真空下で乾燥させ、粉体(600g)を得た。
【0167】
実施例44 ポリ(アリルアミン)と10モル%n−ヘキシルブロミドとの反応
ポリ(アリルアミン)ヒドロクロリド(4.28モル、400g、50%水溶液800g)をエタノール(850ml)に溶解させ、75℃に加熱した。水酸化ナトリウム(66モル%、2.81モル、112.98g、50%水溶液225.98g)を添加した後、水(500ml)およびn−ヘキシルブロミド(0.428モル、70.65g)を添加した。水酸化ナトリウム(0.428モル、17.12g、50%水溶液34.26g)を4時間かけて4等分して添加した。反応を合計16時間進行させた。
【0168】
反応溶液を20%塩酸で酸性化したイソプロパノール(5000ml)中に沈殿させた。沈殿物をイソプロパノール(3000ml)で2回洗浄し、濾過した。
【0169】
ポリマーを水(500ml)に再溶解させ、イソプロパノール(4000ml)中に再沈殿させた。沈殿物をイソプロパノール(4000ml)で2回洗浄し、濾過した。ポリマーを真空下で乾燥させ、粉体(600g)を得た。
【0170】
実施例45 ポリ(アリルアミン)と10モル%(ブロモメチル)シクロヘキサンとの反応
ポリ(アリルアミン)ヒドロクロリド(4.28モル、400g、50%水溶液800g)をエタノール(850ml)に溶解させ、75℃に加熱した。水酸化ナトリウム(66モル%、2.81モル、112.98g、50%水溶液225.98g)を添加した後、水(500ml)および(ブロモメチル)シクロヘキサン(0.428モル、75.79g)を添加した。水酸化ナトリウム(0.428モル、17.12g、50%水溶液34.26g)を4時間かけて4等分して添加した。反応を合計16時間進行させた。
【0171】
反応溶液を20%塩酸で酸性化したイソプロパノール(5000ml)中に沈殿させた。沈殿物をイソプロパノール(3000ml)で2回洗浄し、濾過した。
【0172】
ポリマーを水(500ml)に再溶解させ、イソプロパノール(4000ml)中に再沈殿させた。沈殿物をイソプロパノール(4000ml)で2回洗浄し、濾過した。ポリマーを真空下で乾燥させ、粉体(500g)を得た。
【0173】
実施例46 ポリ(アリルアミン)と、10モル%(3−ブロモプロピル)トリメチルオクチルアンモニウムブロミドおよび10モル%ベンジルブロミドとの反応
ポリ(アリルアミン)ヒドロクロリド(4.28モル、400g、50%水溶液800g)をエタノール(850ml)に溶解させ、75℃に加熱した。水酸化ナトリウム(66モル%、2.81モル、112.98g、50%水溶液225.98g)を添加した後、水(500ml)、(3−クロロプロピル)ジメチルオクチルアンモニウムブロミド(0.428モル、111.63g)および水(300ml)を添加した。水酸化ナトリウム(0.428モル、17.12g、50%水溶液34.26g)を4時間かけて4等分して添加した。反応を合計16時間進行させた。
【0174】
ベンジルブロミド(0.428モル、73.21g、50.91ml)を70℃で反応混合物に添加した。水酸化ナトリウム(0.428モル、17.12g、50%水溶液34.26g)を4時間かけて4等分して添加し、反応を合計16時間進行させた。
【0175】
反応溶液を20%塩酸で酸性化したイソプロパノール(5000ml)中に沈殿させた。沈殿物をイソプロパノールで洗浄し、濾過した。
【0176】
ポリマーを水(600ml)に再溶解させ、イソプロパノール(4000ml)中に再沈殿させた。沈殿物をイソプロパノール(4000ml)で2回洗浄し、濾過した。ポリマーを真空下で乾燥させ、粉体(500g)を得た。
【0177】
実施例47 ポリ(エチレンイミン)と、10モル%1−(3−クロロプロピル)ピリジニウムブロミドとの反応
ピリジンと1−ブロモ−2−クロロプロパンとを反応させることにより、1−(3−クロロプロピル)ピリジニウムブロミドを調製した。ピリジン(66mL、64.35グラム、0.81モル)、1,3−ジブロモプロパン(166.23グラム、0.82モル)およびテトラヒドロフラン(150mL)を、空冷コンデンサーおよびマグネティックスターラープレートを備えた1L容の丸底フラスコに添加した。試薬を4日間室温で反応させた。沈殿物が増大したため、反応が濁った。固体を真空濾過により収集し、テトラヒドロフラン(250mL)中に再懸濁させ、真空濾過により収集した。固体を真空下、35℃で24時間乾燥させた。収率63.64グラム(0.27モル、30%)。
【0178】
ポリ(エチレンイミン)(0.67モル、30g、50%水溶液60g)を水(160ml)で希釈した。この溶液に、1−(3−クロロプロピル)ピリジニウムブロミド(15.84g、67ミリモル)を添加した。溶液を65℃に加熱した。水酸化ナトリウム(67ミリモル、50重量%溶液5.36g)を1時間の間隔をあけて、4等分して添加した。最後に水酸化ナトリウムを添加した後、その溶液をさらに12時間加熱した(合計の加熱時間:16時間)。わずかに混濁した黄色の溶液を冷却し、イソプロパノール(1L)における12M塩酸(75ml)の溶液中に沈殿させた。ポリマーを濾過により回収し、水(300ml)に再溶解させ、イソプロパノール中に沈殿させた。ポリマーを濾過により回収し、真空下、40℃で乾燥させた。
【0179】
実施例48 ポリ(ビニルアミン)と10モル%1−(3−クロロプロピル)ピリジニウムブロミドとの反応
ポリ(ビニルアミン)(227ミリモル、10g、32.5重量%水溶液30g)を水(150ml)で希釈した。この溶液に、1−(3−クロロプロピル)ピリジニウムブロミド(5.37g、22.7ミリモル)を添加した。溶液を75℃に加熱した。水酸化ナトリウム(22.7ミリモル、50重量%溶液1.8g)を1時間の間隔をあけて、3等分して添加した。最後に水酸化ナトリウムを添加した後、その溶液をさらに21時間加熱した(合計の加熱時間:24時間)。澄んだ溶液を冷却し、メタノール(1200ml)における5%濃塩酸の溶液中に沈殿させた。非常に微細な白色のポリマーを濾過により回収し、メタノールで洗浄し、簡単に風乾し、真空下で36時間乾燥させた。
【0180】
実施例49 ポリ(エチレンイミン)と、20モル%デシルブロミドおよび10モル%(4−ブロモブチル)トリメチルアンモニウムブロミドとの反応
水(400ml)におけるポリ(エチレンイミン)(50重量%水溶液50g、0.58モル)の溶液を調製した。この溶液に、(4−ブロモブチル)トリメチルアンモニウムブロミド(15.9g、58ミリモル)を一度に添加した。その溶液を65℃に加熱し、澄んだ黄色の溶液に水酸化ナトリウムの溶液(50重量%溶液4.64g、58ミリモル)を1時間の間隔をあけて、3等分して添加した。その溶液を合計12時間加熱した後、デシルブロミド(25.6g、116ミリモル)を一度に添加した。さらに水酸化ナトリウムの50重量%溶液9.28gを1時間の間隔をあけて、3等分して添加し、溶液を最後に16時間加熱した。溶液を冷却し、メタノール(2.5L)における5%濃塩酸の溶液中に沈殿させた。白色のポリマーを濾過し、メタノール(200ml)で洗浄し、水(500ml)に再溶解させて、イソプロパノール(1200ml)中に沈殿させた。生成物を濾過により回収し、プロパノールで洗浄し、真空下で乾燥させた。収率86%。
【0181】
実施例50 ポリ(エチレンイミン)と、20モル%n−ヘキシルブロミドおよび10モル%(3−ブロモプロピル)トリメチルアンモニウムブロミドとの反応
水(375ml)におけるポリ(エチレンイミン)(50重量%水溶液50g、0.58モル)の溶液を調製した。この溶液に、(3−ブロモプロピル)トリメチルアンモニウムブロミド(15.1g、58ミリモル)を一度に添加した。その溶液を65℃に加熱し、澄んだ黄色の溶液に水酸化ナトリウムの溶液(50重量%溶液4.64g、58ミリモル)を1時間の間隔をあけて、3等分して添加した。溶液を合計10時間加熱した後、n−ヘキシルブロミド(19.14g、116ミリモル)を一度に添加した。さらに水酸化ナトリウムの50重量%溶液9.28gを1時間の間隔をあけて、3等分して添加し、溶液を最後に14時間加熱した。溶液を冷却し、メタノール(2.3L)における5%塩酸の溶液中に沈殿させた。白色のポリマーを濾過し、メタノール(200ml)で洗浄し、水(500ml)に再溶解させて、イソプロパノール(1200ml)中に沈殿させた。生成物を濾過により回収し、プロパノールで洗浄し、真空下で乾燥させた。収率81%。
【0182】
実施例51 ポリ(アリルアミン)と10モル%1−(3−クロロプロピル)ピリジニウムブロミドとの反応
ポリ(アリルアミン)ヒドロクロリド(428ミリモル、40g、50%水溶液80g)を水(200ml)に溶解させ、70℃に加熱した。水酸化ナトリウム(66モル%、0.281ミリモル、11.2g、50%水溶液22.4g)を添加した。この溶液に、1−(3−クロロプロピル)ピリジニウムブロミド(10.1g、水50mlに42.8ミリモルを溶解させたもの)を添加した。水酸化ナトリウム(42.8ミリモル、1.7g、50%水溶液3.4g)を4時間かけて3等分して添加した。反応を合計16時間進行させた。反応溶液を10%塩酸で酸性化したイソプロパノール(2000ml)中に沈殿させた。沈殿物をイソプロパノール(300ml)で洗浄し、濾過した。ポリマーを水(200ml)に再溶解させ、イソプロパノール(800ml)中に再沈殿させ、真空下で乾燥させた。
【0183】
実施例52 3%ポリ(アリルアミン/エピクロロヒドリン)の調製
4L容のプラスチックビーカーに、ポリ(アリルアミン)ヒドクロリド(50%水溶液2001.5g;日東紡績PAA−HCl−3L)と水(3L)とを添加した。混合物を均一になるまで攪拌し、固体のNaOH(280.3g)でpHを約10.5に調整した。濃塩酸を添加することによりpHが約10.2になるまでpHを下げた。溶液をビーカー中で室温まで冷却させて、エピクロロヒドリン(25mL;29.1g、3モル%)を攪拌しながら一度ですべて添加した。混合物をゲル化するまで穏やかに攪拌し、ついで室温で18時間硬化を続行させた。ついで、ゲルを除去し、キッチン・エイド・ミキサー(Kichen Aid mixer) に通すことにより粉砕した。ついで、固体を脱イオン水約16L中で懸濁させた。ゲルを濾過により回収し、流出液の伝導率が16.7mS/cmに等しくなるまで漏斗上で洗浄した。固体を、強制通風乾燥器中、60℃で5日間乾燥させて、粒状で、脆性の白色の固体866.3gを得た。固体をコーヒーの粉砕機で粉砕し、30メッシュの篩に通した。
【0184】
実施例53 ポリ(エチレンイミン)と10モル%ベンジルブロミドとの反応
ポリ(エチレンイミン)(8.12モル、350g、50%水溶液700g)をエタノール(2100ml)に溶解させた後、ベンジルブロミド(0.81モル、138.5g)を添加した。溶液を70℃で加熱し、この溶液に水酸化ナトリウム(32.4g、50重量%溶液64.8g)を1時間の間隔をあけて、4等分して添加した。その溶液をさらに16時間加熱した。わずかに混濁した黄色の溶液を10%塩酸(1:4)で酸性化したイソプロパノール(5000ml)中に沈殿させた。ポリマーを濾過により回収し、水(1000ml)に再溶解させ、プロパノール(3000ml)中に再沈殿させた。ポリマーを濾過により回収し、真空下で乾燥させた。
【0185】
実施例54 ポリ(アリルアミン)と、10モル%n−デシルブロミドおよび10モル%(10−ブロモデシル)トリメチルアンモニウムブロミドとの反応
ポリ(アリルアミン)ヒドロクロリド(428ミリモル、40g、50%水溶液80g)を水(200ml)に溶解させ、70℃に加熱した。水酸化ナトリウム(66モル%、281ミリモル、11.2g、50%水溶液22.4g)を添加した。この溶液に、(10−ブロモデシル)トリメチルアンモニウムブロミド(15.3g、水50mlに42.8ミリモルを溶解させたもの)を添加した。水酸化ナトリウム(42.8ミリモル、1.7g、50%水溶液3.4g)を4時間かけて3等分して添加した。反応混合物をさらに16時間加熱した。デシルブロミド(9.45g、42.8ミリモル)を一度に添加した後、水酸化ナトリウム(42.8ミリモル、1.7g、50%水溶液3.4g)を4時間かけて3等分して添加した。反応をさらに12時間加熱し、冷却し、濃塩酸50mlを含有するエタノール1000ml中に沈殿させた。ポリマーを濾過により回収し、エタノール(200ml)で洗浄した。
【0186】
実施例55 4.5%架橋ポリ(ジアリルメチルアミン)の調製
ポリ(ジアリルメチルアミンヒドロクロリド)(PAS−M−1、Lot No. 51017;日東紡績株式会社)の水溶液83gを脱イオン水170mLで希釈した。攪拌しながら、NaOH6.8gをポリマー溶液に添加した。反応混合物をすべてのNaOHが溶解するまで攪拌した。溶液の温度が30℃以下まで下がったときに、エピクロロヒドリン(1.2mL)を添加し、攪拌し続けた。反応媒体は次第に粘性になり、約80分後、ゲル化したので攪拌を止めた。ポリマーゲルを室温でさらに60時間放置した。ポリマーの粘着物を小片に粉砕し、脱イオン水400mL中に分散させた。生成した懸濁液を2時間攪拌し、ついで濾過した。膨張したポリマー粒子を脱イオン水600mL中に再懸濁させて、45分間攪拌し、濾過により収集した。この工程を水800mLと1時間の攪拌で繰り返した。濾過後、濾液は4mS/cmの伝導率を示した。濾過したポリマー(膨張したゲル)を、強制通風乾燥器中、60℃で乾燥させ、生成物42gを得た。
【0187】
実施例56 1−ブロモデカンによる架橋ポリ(ジアリルメチルアミン)のアルキル化
1リットル容の三つ口丸底フラスコにとった粉末ポリマー(実施例54)10gを脱イオン水150mL中に懸濁させた。ポリマーは著しく膨潤し、メカニカルスターラーで撹拌した。攪拌しながら、50%NaOH水溶液2gを添加し、懸濁液を15分間攪拌した。その懸濁液に、ついでエタノール32mLに溶解した1−ブロモデカン12.5gを添加し、その反応混合物を2時間攪拌した。ついで50%水酸化ナトリウム水溶液1gを添加し、その反応混合物を室温で40分間攪拌した後、75℃に2時間加熱した。ついで、NaOH溶液2gを添加した。その反応混合物を75℃でさらに18時間撹拌した後、加熱を中止した。30℃に冷却した後、濃塩酸2mLを添加し、攪拌を15分間続けた。ポリマーを濾過し、脱イオン水200mLで洗浄し、水200mLとともに15分間攪拌し、濾過した。この工程を2回繰り返し、濾過したポリマーを2MのNaCl溶液400mL中に懸濁させて、45分間攪拌し、濾過した。濾過により溶媒を除去した後、ポリマーを2MのNaCl溶液500mL中に懸濁させて40分間攪拌した。ポリマーを濾過し、NaClによる処理の工程を2回以上繰り返した。濾過したポリマーを脱イオン水400mL中に懸濁させた。30分間攪拌した後、ポリマーを濾過し、脱イオン水400mL中に再懸濁させ、40分間攪拌した。濃塩酸(1mL)を懸濁液に添加し、混合物を20分間攪拌した。懸濁液のpHは2.25であった。さらに20分間攪拌した後、ポリマーを濾過し、強制通風乾燥器中、60℃で乾燥させ、アルキル化されたポリマー16.8gを得た。そのポリマーを粉砕し、140メッシュの篩に通した。
【0188】
実施例57 6%架橋ポリ(アリルアミン)と、140モル%6−ブロモヘキサンおよび170モル%(6−ブロモヘキシル)トリメチルアンモニウムブロミドとの反応
メタノール(5L)および水酸化ナトリウム(133.7g)を、メカニカルスターラー、温度計およびコンデンサーを備えた12L容の丸底フラスコに添加した。固体を溶解させた後、6%エピクロロヒドリン架橋ポリアリルアミン297gを追加のメタノール(3L)とともに添加した。(6−ブロモヘキシル)トリメチルアンモニウムブロミド(522.1g)と1−ブロモデカン(311.7g)を添加し、混合物を攪拌しながら65℃に加熱した。65℃で18時間後、混合物を室温に冷却させた。固体を濾過し、懸濁させ、30分間攪拌し、1.2×12Lのメタノール、2.2×22LのNaCl水溶液(2M)、3.3×22Lの脱イオン水、4.1×22Lのイソプロパノールから固体を濾過することにより濯いだ。得られた固体を、真空乾燥器中、50℃で乾燥させ、オフホワイトの固体505.1gを得た。ついで、固体を粉砕し、80メッシュの篩に通した。
【0189】
実施例58 ポリ(アリルアミン)と8モルパーセントエピクロロヒドリンとの反応
5ガロン容のバケツに、ポリ(アリルアミン)ヒドロクロリド(2.5kg)と水(10L)を添加した。混合物が均一になるまで攪拌し、固体のNaOH(でpHを10に調整した。溶液をバケツ中で室温まで冷却させて、攪拌しながらエピクロロヒドリン(250mL)を一度ですべて添加した。混合物をゲル化するまで穏やかに攪拌し、ついで室温で18時間硬化を続行させた。ついで、ゲルを除去し、イソプロパノール(約7.5L)とともにブレンダーに注いだ。ゲルをブレンダー中でイソプロパノール約500mLとともに約3分間混合して、粗粒子を形成させ、固体を濾過により収集した。固体を水9ガロン中で懸濁させ、混合物を1時間攪拌し、濾過により固体を収集することにより、3回濯いだ。固体をイソプロパノール(60L)中に懸濁させ、混合物を1時間攪拌し、濾過により固体を収集することにより、1回濯いだ。固体を真空乾燥器中で、18時間乾燥させて、粒状で、脆性の白色の固体1.55kgを得た。
【0190】
実施例59 志賀毒素の結合アッセイ
志賀1型と志賀2型の毒素を結合する数種のポリマーの能力をEIA分析によりアッセイした。
【0191】
各ポリマーの保存溶液を、脱イオン水1mlにポリマー100mgを溶解させることにより調製した。各溶液に、志賀毒素1型または志賀毒素2型のいずれか(1μg/ml)を含む志賀毒素の保存溶液25μlを添加した。ポリマー−毒素溶液を5.5時間インキュベートし、各溶液100μlをついでEIA分析により分析した。EIA分析は、450nmで検出される蛍光性の減少(対照と比較して)が毒素結合の効率の尺度となる吸光分光分析である。吸光度の単位が<0.3、つまり対照強度の約10%未満の蛍光強度は、非常に効率的な毒素結合を示していると思われる。約0.30と約1.8の間の蛍光強度の値は、中程度ではあるが、意味のある毒素結合の程度を示していると思われる。
【0192】
以下の表に記載するように、試験したポリマーのそれぞれが、少なくとも中程度の各志賀毒素の結合を発揮した。各ポリマーはその合成を記載する実施例の番号により特定されている。8個のポリマーうちの6個が非常に効率的な志賀毒素1型の結合を示し、対して8個のポリマーのうちの4個は志賀毒素2型に対して非常に効果的であった。
【0193】
【表1】
【0194】
実施例60 クロストリジウム・ディフィシレ毒素の結合アッセイ
ポリマーを0.9%食塩水で希釈し、1mg/mLの実施濃度にした。ついで、この溶液225mLを毒素AおよびBの両方を生成することが知られているC.ディフィシレの臨床分離菌から培養上澄み液の1:10希釈液25mLと混合した。0.9%食塩水からなる正の対照を各アッセイで据えた。ついで、混合物を室温で、回転子上で約60分間インキュベートした。ついで、混合物を遠心分離し、ついでサイトクローンA+Bエンザイムイムノアッセイ(メリディアン・ダイアグノスティクス社(Meridian Diagnostics Inc.)を用いて、上澄み液をC.ディフィシレ毒素に対して直接アッセイした。製造業者により提供されたプロトコルを用いた。この方法では450nmでの蛍光性における減少(対照と比較して)が毒素結合の程度の尺度となるエンザイムイムノアッセイを採用する。
【0195】
一連のポリマーに対するこのアッセイの結果を表2に示す。
【0196】
【表2】
【0197】
コレスチポール(Colestipol) およびコレスチルアミン(Colestyramine)は胆汁酸の減少のために市場に出されている商業上入手可能なイオン交換樹脂である。コレスチポールはジエチレントリアミンとエピクロロヒドリンとのコポリマーである。コレスチルアミンはアンモニオ−置換スチレン/ジビニルベンゼン樹脂である。
【0198】
本発明を、その好ましい態様を参照して具体的に示し、記載したが、添付の請求の範囲により規定される本発明の思想及び範囲から逸脱することなく、形態及び詳細における種々の変化を本発明においてなし得るということを、当業者は理解するであろう。

Claims (27)

  1. それぞれが脂肪族スペーサー基によりポリマー骨格に結合した、複数のペンダントのカチオン基を含むポリマーを含有してなる、哺乳動物における病原性毒素を抑制するための医薬組成物
  2. 哺乳動物がヒトである請求項1記載の医薬組成物
  3. ポリマーがさらに疎水基を含む請求項1記載の医薬組成物
  4. カチオン基がアミノ基またはアンモニウム基である請求項1記載の医薬組成物
  5. ポリマーが式I
    式中、Rは水素原子またはメチルもしくはエチル基;Xは共有結合、カルボニル基またはCH2基;Yは酸素原子またはNHもしくはCH2基;Zは脂肪族スペーサー基;R1、R2およびR3は、それぞれ独立して、水素原子、ノルマルのもしくは分岐した、置換もしくは非置換のC1〜C24アルキル基、アリールまたはアリールアルキル基;ならびにmおよびnは、それぞれ独立して、1または0;または−N+(R1)(R2)(R3)は1つのヘテロアリール基;ならびにA-は薬理学的に許容しうるアニオン;またはその遊離塩基である、
    のモノマーを含む請求項4記載の医薬組成物。
  6. Zがノルマルのもしくは分岐したC2〜C24アルキレン基または1箇所以上でヘテロ原子により割り込まれたC2〜C24アルキレン基である請求項5記載の医薬組成物。
  7. ヘテロ原子が窒素、酸素または硫黄原子である請求項6記載の医薬組成物
  8. 1、R2およびR3の少なくとも1つがアリール基、ベンジル基またはノルマルのもしくは分岐した、置換もしくは非置換のC1〜C24アルキル基である請求項5記載の医薬組成物
  9. 1が式
    式中、R4、R5およびR6は、それぞれ独立して、水素原子、C1〜C24アルキル基;nは2〜20の整数;または−N+(R4)(R5)(R6)は1つのヘテロアリール基;ならびにA-はアニオン;またはその遊離塩基である、
    のアンモニオアルキル基である請求項5記載の医薬組成物。
  10. ポリマーがホモポリマーである請求項5記載の医薬組成物
  11. ポリマーがコポリマーである請求項5記載の医薬組成物
  12. コポリマーがターポリマーである請求項11記載の医薬組成物
  13. モノマーが
    N−(3−ジメチルアミノプロピル)アクリルアミド、
    N−(3−トリメチルアンモニオプロピル)アクリルアミド、
    2−トリメチルアンモニオエチルメタクリレート、
    2−トリメチルアンモニオエチルアクリレート、
    N−(3−トリメチルアンモニオプロピル)メタクリルアミド、
    N−(6−トリメチルアンモニオヘキシル)アクリルアミド、
    N−(3−トリメチルアンモニオプロピル)アクリルアミド、
    N−(4−トリメチルアンモニオブチル)アリルアミン、
    N−(3−ジメチルオクチルアンモニオプロピル)アリルアミン、
    N−(3−トリメチルアンモニオプロピル)アリルアミン、
    N−(3−(1−ピリジニオ)プロピル)ビニルアミンおよび
    N−(3−(1−ピリジニオ)プロピル)アリルアミン;薬理学的に許容しうるアニオンとの組み合わせ
    からなる群より選ばれたものである請求項5記載の医薬組成物
  14. ポリマーがさらに疎水性モノマーを含む請求項11記載の医薬組成物。
  15. 疎水性モノマーが疎水性側鎖を有する請求項14記載の医薬組成物
  16. 疎水性側鎖が直鎖もしくは分岐の、置換もしくは非置換の、環状もしくは非環状のC3〜C24アルキル基、アリール基またはアリールアルキル基を含む請求項15記載の医薬組成物
  17. 疎水性モノマーがスチレン、N−イソプロピルアクリルアミド、N−t−ブチルアクリルアミド、N−n−ブチルアクリルアミド、ヘプタフルオロブチルアクリレート、N−n−デシルアリルアミン、N−n−デシルアクリルアミド、ペンタフルオロスチレン、n−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、n−デシルアクリレート、N−t−ブチルメタクリルアミド、n−デシルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、N−n−ヘキシルビニルアミン、N−n−ヘキシルアリルアミン、N−ベンジルアリルアミン、N−(シクロヘキシルメチル)アリルアミンおよびN−(n−デシル)アリルアミンからなる群より選ばれたものである請求項16記載の医薬組成物
  18. ポリマーが
    N−(3−ジメチルアミノプロピル)アクリルアミド、
    N−(3−トリメチルアンモニオプロピル)アクリルアミド、
    2−トリメチルアンモニオエチルメタクリレート、
    2−トリメチルアンモニオエチルアクリレート、
    N−(3−トリメチルアンモニオプロピル)メタクリルアミド、
    N−(6−トリメチルアンモニオヘキシル)アクリルアミド、
    N−(3−トリメチルアンモニオプロピル)アクリルアミド、
    N−(4−トリメチルアンモニオブチル)アリルアミン、
    N−(3−ジメチルオクチルアンモニオプロピル)アリルアミン、
    N−(3−トリメチルアンモニオプロピル)アリルアミン、
    N−(3−(1−ピリジニオ)プロピル)ビニルアミンおよび
    N−(3−(1−ピリジニオ)プロピル)アリルアミン;薬理学的に許容しうるアニオンとの組み合わせ
    からなる群より選ばれた少なくとも1つのモノマーと、
    スチレン、N−イソプロピルアクリルアミド、N−t−ブチルアクリルアミド、N−n−ブチルアクリルアミド、ヘプタフルオロブチルアクリレート、N−n−デシルアリルアミン、N−n−デシルアクリルアミド、ペンタフルオロスチレン、n−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、n−デシルアクリレート、N−t−ブチルメタクリルアミド、n−デシルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、N−n−ヘキシルビニルアミン、N−n−ヘキシルアリルアミン、N−ベンジルアリルアミン、N−(シクロヘキシルメチル)アリルアミンおよびN−(n−デシル)アリルアミンからなる群より選ばれた少なくとも1つのモノマーを含む請求項16記載の医薬組成物。
  19. ポリマーがさらに中性の親水性モノマーを含む請求項14記載の医薬組成物。
  20. 中性の親水性モノマーがアクリルアミド、メタクリルアミド、N−(2−ヒドロキシエチル)アクリルアミドおよび2−ヒドロキシエチルメタクリレートからなる群より選ばれたものである請求項19記載の医薬組成物
  21. 式II
    式中、R7およびR8は、それぞれ独立して、水素原子、ノルマルのもしくは分岐した、置換もしくは非置換のC1〜C24アルキル基、アリール基またはアリールアルキル基;ならびにnは2〜10の整数;ならびにA - は薬理学的に許容しうるアニオン;またはその遊離塩基である、
    のモノマーを含むポリマーを含む、哺乳動物における病原性毒素を抑制する医薬組成物。
  22. nが2である請求項21記載の医薬組成物
  23. 7が式
    式中、R4、R5およびR6は、それぞれ独立して、水素原子、C1〜C24アルキル基またはアリール基;または−N+4561つのヘテロアリール基;nは2〜20の整数;ならびにA-は薬理学的に許容しうるアニオン;またはその遊離塩基である、
    のアンモニオアルキル基である請求項21記載の医薬組成物。
  24. ポリマーがN−(4−トリメチルアンモニオブチル)エチレンイミン、N−(3−(1−ピリジニオ)プロピル)エチレンイミンおよびN−(3−トリメチルアンモニオプロピル)エチレンイミンからなる群より選ばれたモノマーを含む請求項22記載の医薬組成物。
  25. ポリマーがN−ヘキシルエチレンイミン、N−(3−フェニルプロピル)エチレンイミン、N−デシルエチレンイミンおよびN−ベンジルエチレンイミンからなる群より選ばれたモノマーを含む請求項22記載の医薬組成物。
  26. ポリマーがポリ(デカメチレンジメチルアンモニウム−コ−エチレンジメチルアンモニウム)A-〔ここで、A-は薬理学的に許容しうるアニオンである〕である請求項21記載の医薬組成物
  27. 病原性毒素がストレプトコッカス(Streptococcus)、サルモネラ(Salmonella)、カンピロバクター(Campylobacter)、大腸菌、クロストリジウム・ディフィシ(Clostridium difficile)、スタフィロコッカス(Staphylococcus)、シゲラ(Shigella)、ニューモシスチス(Pneumocystis)、ジアルジア・ランブリア(Giardia lamblia)およびエントアメーバ・ヒストリチカ(Entameoba histolytica)からなる群より選ばれた生物と関連した毒素である請求項21記載の医薬組成物。
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