JP4326046B2 - 車両用軸受装置および車両用軸受装置の製造方法 - Google Patents

車両用軸受装置および車両用軸受装置の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸体に転がり軸受を装着してなる車両用軸受装置および車両用軸受装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の軸受装置の一例として、図5に示すような車両用ハブユニットがある。
【0003】
図例の車両用ハブユニットBは、軸体としてのハブホイール80の軸部81に複列外向きアンギュラ玉軸受82を外嵌装着し、この軸部81の自由端をローリングかしめにより径方向外向きに膨出変形させて、この膨出変形したかしめ部85を軸受82の内輪84の外端面に対して押し付けることによってハブホイール80に軸受82を抜け止め固定するようになっている。
【0004】
なお、上記ハブホイール80の軸部81のかしめ前形状は、図中の仮想線で示すように、外径寸法が軸方向各位置で均一になっている。この軸部81の自由端を図6に示すようなかしめ治具90を用いてローリングかしめする。このとき、かしめ治具90の先端を軸部81にあてがい、かしめ治具90を一点鎖線O回りにローリングさせる。これにより、軸部81の自由端が径方向外向きに膨出変形されることになり、この膨出変形したかしめ部85により内輪84が抜け止めされるようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例では、かしめ部85の外端面について、丸みを帯びた形状にしているが、このようなかしめ形態では、かしめ部85の外周縁側ほど強く内輪84側へ押圧していることが伺える。しかしながら、かしめ部85の径方向途中部分については内輪84側に対してあまり強く押圧しているとは言えない。このようなかしめ部85の形状では、甚だしい場合にはかしめ後にかしめ部85の戻り現象が発生して外周縁側が内輪84から離れる現象が発生することが懸念され、抜け荷重に対する抗力つまり抜け抗力が不足する結果になりやすい。
【0006】
したがって、本発明は、軸受装置において、かしめ部による抜け抗力を向上させることを目的とする。
【0007】
本発明の請求項1に係る車両用軸受装置の製造方法は、車輪が取付けられる軸体に転がり軸受を外嵌装着し、この軸体の自由端側をローリングかしめにより径方向外向きに膨出変形させて、この膨出変形したかしめ部を転がり軸受の内輪の外端面に対して押し付けることによって軸体に転がり軸受を抜け止め固定した車両用軸受装置の製造方法であって、前記軸体の自由端側をローリングかしめにより径方向外向きに膨出変形させて、この膨出変形したかしめ部を転がり軸受の内輪の外端面に対して押し付けることによって、外端面が湾曲した形状のかしめ部を形成し、その後、前記かしめ部の外端面を、先端面に円錐凹部を有するパンチ治具でプレスすることにより、前記かしめ部の径方向途中位置から外周縁までの領域に肉厚寸法が外周縁側へ向けて漸次薄くされたテーパ面部を圧縮形成した
【0008】
このような本発明でのかしめ部は、かしめるときにかしめ部の径方向途中部分から外周縁側にかけて内輪側へ強く押圧することによって得られる特有の形状になっているから、かしめ部の外周縁側が内輪の外端面に対して密着しやすくなって戻り現象が生じにくくなっていると言える。このため、かしめ部の外周縁側が内輪側から離れることを防止できるようになり、抜け抗力を従来例に比べて増大できることになる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の詳細を図面に示す実施形態に基づいて説明する。ここでは、軸受装置として車両用ハブユニットを例に挙げる。
【0010】
図1および図2は本発明の一実施形態にかかり、図1は、車両用ハブユニットの縦断側面図、図2は、かしめ形態を説明するための工程図である。
【0011】
図中、Aは軸受装置としての車両用ハブユニットの全体を示しており、1は軸体としてのハブホイール、2は転がり軸受としての複列外向きアンギュラ玉軸受、3はかしめ部である。
【0012】
ハブホイール1は、図示しない車輪が取り付けられる環状板部11と、複列外向きアンギュラ玉軸受2が外装されるとともに、軸端に複列外向きアンギュラ玉軸受2を固定するためのかしめ部3が形成される軸部12とを備えている。
【0013】
複列外向きアンギュラ玉軸受2は、軸部12の小径外周面12aに外嵌される単一軌道を有する内輪21と、二列の軌道溝を有する単一の外輪22と、二列で配設される複数の玉23と、二つの冠形保持器24,25とを備えており、前述のハブホイール1の軸部12の大径外周面12bを一方内輪とする構成になっている。なお、外輪22の外周には、径方向外向きのフランジ26が設けられており、このフランジ26を介して図示しない車軸ケースなどに非回転に取り付けられる。
【0014】
この実施形態では、ハブホイール1の軸部12のかしめ部3の形状に特徴がある。
【0015】
つまり、かしめ部3の径方向途中位置Gから外周縁までの領域Wの肉厚寸法が、外周縁側へ向けて漸次薄く設定されることにより、当該かしめ部3の前記領域Wの外端面がテーパ面3aに形成されている。そして、このテーパ面3aと径方向に沿う平面Zとでなす角度θが30〜45度の範囲に設定されている。
【0016】
なお、前述のテーパ面3aのテーパ起点位置Gは、例えば内輪内径よりも半径方向外側で適宜に特定される。
【0017】
次に、上述したかしめ部3の形成方法について説明する。まず、ハブホイール1の軸部12の小径部12aに対して内輪21を例えば圧入により外嵌装着してから、軸部12の自由端を、従来技術での説明に利用した図6に示すようなかしめ治具90を用いてローリングかしめする。このとき、かしめ治具90の先端を軸部12にあてがい、かしめ治具90を一点鎖線O回りにローリングさせる。これにより、軸部12の自由端が径方向外向きに膨出変形されることになって、図2(a)に示すような形状のかしめ部3が得られる。
【0018】
この後、図2(b)に示すように、かしめ部3に対して、先端面に円錐凹部101を有するパンチ治具100をあてがい、所要圧力でプレスすることにより、かしめ部3にテーパ面3aを形成する。
【0019】
このように、かしめ部3について、ローリングかしめだけで得るのでなく、プレスにより圧縮変形させるようにしているから、かしめ部3を内輪21の外端面に対して従来例よりも強く押し付けることができるとともに、かしめ部3の戻り現象を発生させにくくできる。これにより、複列外向きアンギュラ玉軸受2の抜け抗力を従来よりも増大させることができる。
【0020】
ここで、かしめ部3のテーパ面3aの角度θについて30〜45度に特定した理由を説明する。つまり、下限値である30度未満に設定すると、プレスによる加圧力を弱くなって、かしめ力が不足することになる。また、上限値である45度を越えると、プレスによる加圧力が強くなり過ぎて、かしめ力が過剰になり、例えば内輪21において複数の玉23それぞれの当接位置に圧痕がつくおそれがあるとともに、かしめ部3のテーパ面3aの位置の厚みが薄くなり、抜け抗力が逆に低下することになる。
【0021】
なお、本発明は上記実施形態のみに限定されるものではなく、種々な応用や変形が考えられる。
【0022】
(1) 上記実施形態では、かしめ部3にテーパ面3aを形成するためにローリングかしめとプレスとを併用しているが、ローリングかしめのみでテーパ面3aを形成することができる。その場合、図3に示すように、ローリングかしめ治具90′について、その先端の段壁面91を傾斜したものとし、このローリングかしめ治具90を用いて図4に示すように、ローリングかしめすればよい。
【0023】
(2) 上記実施形態では、軸受装置として車両用ハブユニットを例に挙げたが、例えば自動車などのスライドドアのガイドローラやその他の軸受装置全般とすることができる。
【0024】
【発明の効果】
この発明では、かしめ部の外端面の形状を工夫することにより、かしめ部を内輪の外端面に対して適度の強さで押圧させる形態としながら、かしめ後に戻り現象を発生させにくい形態とすることができるので、かしめ部による抜け抗力を従来よりも増大できるようになる。
【0025】
しかも、かしめ部に形成するテーパ面の傾斜角度の上限を適正に規定しているから、かしめ時に内輪の軌道面に対して転動体の圧痕がついてしまうことを防止できるようになり、転がり軸受の動作安定性を確保できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の車両用ハブユニットの縦断側面図
【図2】図1中のかしめ部のかしめ形態を説明するための工程図
【図3】図1中のかしめ部を得るためのローリングかしめ治具の形状を示す側面図
【図4】図3のローリングかしめ治具を用いたかしめ形態を示す説明図
【図5】従来例の車両用ハブユニットの縦断側面図
【図6】ローリングかしめ形態を示す説明図
【符号の説明】
A 車両用ハブユニット
1 ハブホイール
12 ハブホイールの軸部
2 複列外向きアンギュラ玉軸受
21 軸受の内輪
3 かしめ部
3a かしめ部のテーパ面
G かしめ部の径方向途中位置
W テーパ面の存在領域

Claims (1)

  1. 車輪が取付けられる軸体に転がり軸受を外嵌装着し、この軸体の自由端側をローリングかしめにより径方向外向きに膨出変形させて、この膨出変形したかしめ部を転がり軸受の内輪の外端面に対して押し付けることによって軸体に転がり軸受を抜け止め固定した車両用軸受装置の製造方法であって、
    前記軸体の自由端側をローリングかしめにより径方向外向きに膨出変形させて、この膨出変形したかしめ部を転がり軸受の内輪の外端面に対して押し付けることによって、外端面が湾曲した形状のかしめ部を形成し、その後、前記かしめ部の外端面を、先端面に円錐凹部を有するパンチ治具でプレスすることにより、前記かしめ部の径方向途中位置から外周縁までの領域に肉厚寸法が外周縁側へ向けて漸次薄くされたテーパ面部を圧縮形成したことを特徴とする車両用軸受装置の製造方法。
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