JP4829170B2 - ハブユニット - Google Patents

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Description

本発明は、軸体に転がり軸受を装着してなるハブユニットに関する。
従来のこの種のハブユニットの一例として、図13に示すような車両駆動輪用のハブユニットがある (特許文献1参照) 。
図例のハブユニットBは、軸体としてのハブホイール80の軸部81に複列外向きアンギュラ玉軸受82を外嵌装着し、この軸部81の自由端をローリングかしめにより径方向外向きに膨出変形させて、この膨出変形したかしめ部83を軸受82の内輪82aの外端面に対して押し付けることによってハブホイール80に軸受82を抜け止め固定するようになっている。このようなハブユニットBは車両のドライブシャフト84とシャフトケース85との間に取り付けられる。つまり、ハブホイール80の軸部81がドライブシャフト84にスプライン嵌合されてナット86により結合され、軸受82の外輪82bがシャフトケース85にボルト87により結合される。
なお、上記ハブホイール80の軸部81は、かしめ前において、図14中の仮想線で示すように、軸部81の自由端に円筒形部分を設けた形状になっている。この円筒形部分に対して、図15に示すようなかしめ治具90をあてがい、かしめ治具90を一点鎖線O回りに一定角度αでローリングさせることにより、軸部81の自由端を径方向外向きに膨出変形させて、内輪82aの外端面に押し付けるようにしている。
特開平5−215757号公報
上記従来例では、かしめ部83の外端面を丸みを帯びた形状にしているが、かしめ部83の形状について厳密に管理していない。そのため、かしめ作業ごとにかしめ部83の形状がばらつくことがあり、甚だしい場合には、かしめ部83の径方向途中部分などが内輪82a側から浮きあがった状態になることもあり、そのような場合には抜け荷重に対する抗力が不足することになりかねない。
これに対して、かしめ後にかしめ部83の仕上がり状態を目視検査することが考えられるが、かしめ部83の外端面が丸みを帯びた形状であるため、外観だけでは前述したような浮き状態の発生の有無を確認できない。ここに改良の余地がある。
したがって、本発明は、ハブユニットにおいて、かしめ部による抜け抗力を向上させるとともに、かしめ部を目視検査する場合でも判定を容易にできるようにすることを目的とする。
請求項1の発明にかかるハブユニットは、軸体に転がり軸受を外嵌装着し、この軸体の一端側を径方向外向きに膨出変形させたかしめ部を転がり軸受の内輪の外端面に対して押し付けることによって軸体に転がり軸受を抜け止め固定したハブユニットであって、前記かしめ部の外端面に、前記かしめ部の全体が前記内輪の外側面に対して押圧されることにより、前記かしめ部の軸方向幅寸法を決定するうえでの基準面となる径方向に沿う平坦面が形成され、前記かしめ部は、ローリングかしめ治具により形成され、前記ローリングかしめ治具は、先端面の中心に形成された凸部と、先端面の外周縁に形成された輪状膨出部と、凸部と輪状膨出部との間に形成された環状陥没部とを有し、前記環状陥没部の底面には、中心軸に対して直交する仮想平面に対して傾斜する傾斜面が形成され、前記傾斜面の傾斜角度θ1は、ローリングかしめ過程におけるかしめ治具の中心軸に対する傾斜角度αと同一とされ、前記傾斜面により前記平坦面が形成されている。
このような本発明では、かしめ部の平坦面を形成する過程で、膨出変形させられるかしめ部の全体が内輪側へ押圧されることになって内輪の外端面に対して密着しやすくなる。
しかも、かしめ部の外端面に形成される平坦面は、形状的な特徴になると言える。というのは、かしめ部全体が内輪側に対して密着したならば平坦面がきれいに形成されるはずであるが、もし仮にかしめ部の一部が内輪側から浮いた状態になれば平坦面が波打って形成される。したがって、かしめ部の仕上がり状態を目視検査するときに、平坦面の状態を判定基準とすれば、目視による判定が容易に行えるようになる。
また、平坦面をかしめ部において軸方向最外端に位置させることで、この平坦面がかしめ部の軸方向幅寸法を決定するうえでの基準面となる。そのため、この平坦面を管理することにより、本発明のハブユニットの全長寸法を設定しやすくなる。また、前記平坦面は、本発明のハブユニットの取付対象に対する取り付け基準面にもなるので、取付状態での軸方向寸法を高精度に管理できるようになる。
請求項にかかるハブユニットは、請求項記載のハブユニットにおいて、前記平坦面をハブユニットの取付対象に対する取付基準面としている。
請求項にかかるハブユニットは、請求項2記載のハブユニットにおいて、前記軸体は、ドライブシャフトに嵌合され、前記ハブユニットの取付対象は、前記ドライブシャフトの軸方向途中部分に形成された段部の径方向に沿った端面である。
請求項1の発明では、かしめ部の外端面に径方向に沿う平坦面を形成することにより、当該かしめ部の形成過程において膨出変形させられるかしめ部の全体が内輪の外端面に対して押圧されて密着させられる形態になるので、従来例のような万一のかしめ部の浮き上がり現象が発生することを防止できるようになり、十分な抜け抗力を安定して確保できるようになる。
しかも、本発明のようなかしめ部であれば、その外端面に形成される平坦面を、かしめ部の仕上がり状態を目視検査するときの判定基準とすることができるので、目視による判定が容易に行えるようになる。
特に、平坦部をかしめ部において軸方向最外端に位置させることで、この平坦面がかしめ部の軸方向幅寸法を決定するうえでの基準面とすることができるので、この平坦面を管理することにより、本発明のハブユニットの全長寸法を設定しやすくなる。また、前記平坦面は、本発明のハブユニットの取付対象に対する取り付け基準面とすることができるので、取付状態での軸方向寸法を高精度に管理できるようになる。
本発明の詳細を図面に示す実施形態に基づいて説明する。ここでは、ハブユニットとして車両駆動輪用のハブユニットを例に挙げる。また、本発明の実施形態として実施形態1,実施形態2,実施形態3を説明しているが、本発明の特徴は、ローリングかしめのみでかしめ部を形成したものにあるので、後記(1)にその説明をする。
図1ないし図3は本発明の実施形態1にかかり、図1は、車両駆動輪用のハブユニットの縦断側面図、図2は、かしめ部の拡大図、図3は、図2のかしめ部を得るためのかしめ方法を説明するための工程図である。
図中、Aはハブユニットの全体を示しており、1は軸体としてのハブホイール、2は転がり軸受としての複列外向きアンギュラ玉軸受、3はかしめ部である。
ハブホイール1は、図示しない車輪が取り付けられる環状板部11と、複列外向きアンギュラ玉軸受2が外装されるとともに、軸端に複列外向きアンギュラ玉軸受2を固定するためのかしめ部3が形成される軸部12とを備えている。
複列外向きアンギュラ玉軸受2は、軸部12の小径外周面12aに外嵌される単一軌道を有する内輪21と、二列の軌道溝を有する単一の外輪22と、二列で配設される複数の玉23と、二つの冠形保持器24,25とを備えており、前述のハブホイール1の軸部12の大径外周面12bを一方内輪とする構成になっている。なお、外輪22の外周には、径方向外向きのフランジ26が設けられており、このフランジ26を介して図示しない車軸ケースなどに非回転に取り付けられる。
このようなハブユニットAは車両のドライブシャフト4とシャフトケース5との間に取り付けられる。つまり、ハブホイール1の軸部12がドライブシャフト4にスプライン嵌合されてナット6により結合され、軸受2の外輪22がシャフトケース5にボルト7により結合される。
この実施形態1では、ハブホイール1の軸部12のかしめ部3の外端面形状に特徴がある。
つまり、かしめ部3の外端面の径方向途中の領域Wに、径方向に沿う平坦面3aが形成されている。この平坦面3aは、円環状に形成されている。このようなかしめ部3において平坦面3aよりも内径側領域および外径側領域については、丸みを帯びた形状に形成されている。
そして、かしめ部3において平坦面3aは、かしめ部3での軸方向最外端に位置されている。そのために、この平坦面3aがかしめ部3の軸方向幅寸法hを決定するうえでの基準面となり、この平坦面3aを管理することにより、ハブユニットAの全長寸法Hを設定しやすくなる。また、平坦面3aは、ハブユニットAの取付対象(ドライブシャフト4)に対する取り付け基準面にもなるので、取付状態での軸方向寸法を高精度に管理できるようになる。
次に、上述したかしめ部3の形成方法について説明する。まず、ハブホイール1の軸部12の小径部12aに対して内輪21を例えば圧入により外嵌装着してから、軸部12の自由端側に設けてある円筒形部分12cを、従来技術での説明に利用した図15に示すようなかしめ治具90を用いてローリングかしめする。このとき、かしめ治具90の先端を軸部12の円筒形部分12cにあてがい、かしめ治具90を一点鎖線O回りに一定角度αでローリングさせる。これにより、軸部12の円筒形部分12cが径方向外向きに膨出変形されることになって、図3(a)に示すような丸みを帯びた形状のかしめ部3が得られる。
この後、図3(b)に示すように、かしめ部3に対して、図4に示すような整形プレス治具100をあてがい、所要圧力でプレスすることにより、かしめ部3の外端面に平坦面3aを形成する。ここで用いる整形プレス治具100は、先端面に凹部101が設けられており、この凹部101の底面は、整形プレス治具100の軸線Jに対して直交する径方向に沿う面とほぼ平行に形成されている。このような整形プレス治具100でもって図3(a)の形状のかしめ部3をプレスすれば、このかしめ部3の外端面において径方向途中領域Wに径方向に沿う平坦面3aが形成されることになる。しかも、そのとき、かしめ部3の全体が内輪21側に押圧されることになって、かしめ部3の全体が内輪21の外端面に対して密着させられることになる。
このように、かしめ部3について、ローリングかしめの後、プレスにより圧縮整形させるようにしているから、かしめ部3の全体を内輪21の外端面に対してほぼ均等に押し付けることができるようになり、それによって抜け荷重に対する十分な抜け抗力を常に安定して確保できるようになる。
また、上述したようなかしめ方法によって、かしめ部3の形状安定性ならびに十分な抜け抗力の確保ができるようになるのであるが、もし仮にプレスによる加圧力が不足するようなことがあると、かしめ力が不足するおそれがある。
そこで、このような万一の不備が発生していることを発見するために、かしめ部3を目視検査することが好ましい。この目視検査を行う場合、かしめ部3に形成した平坦面3aが形状的な特徴になることに着目し、この平坦面3aの状態を調べるようにしている。ちなみに、かしめ部3全体が内輪21側に対して密着した状態になれば円環状の平坦面3aがきれいに形成されるはずであるが、もし仮にかしめ部3の一部が内輪21側から浮いた状態になれば円環状の平坦面3aが波打って形成されることになる。したがって、かしめ部3の仕上がり状態を目視検査するときに、平坦面3aの状態を判定基準とすることによって、目視による判定が容易に行えるようになる。例えば、平坦面3aがきれいに形成されている場合には、かしめ部3全体が内輪21側に対して密着した状態になった良品であると判定することができ、また、仮に例えば平坦面3aが波打つ状態に形成されている場合には、かしめ部3の一部が内輪21側から浮いた状態になった不良品であると判定することができる。
また、上記実施形態のように、平坦面3aをかしめ部3において軸方向最外端に位置させていれば、この平坦面3aがかしめ部3の軸方向幅寸法hを決定するうえでの基準面となる。そのため、この平坦面3aを管理することにより、車両用ハブユニットAの全長寸法Hを高精度に管理できるようになる。また、平坦面3aは、ハブユニットAの取付対象に対する取り付け基準面にもなるので、取付状態での軸方向寸法を高精度に管理できるようになる。
図4ないし図6は本発明の実施形態2にかかり、図4は、ハブユニットの縦断側面図、図5は、かしめ部の拡大図、図6は、図5のかしめ部を得るためのかしめ方法を説明するための工程図である。
この実施形態2では、かしめ部3の外端面における径方向途中領域に平坦面3aを設けるとともに、この平坦面3aの外径側領域に径方向に沿う仮想平面に対して所要角度θ傾斜するテーパ面3bを設けている。
このようなかしめ部3を得るには、まず、上記実施形態1と同様に、図15に示すようなかしめ治具90を用いてローリングかしめする。このとき、かしめ治具90の先端を軸部12の円筒形部分12cにあてがい、かしめ治具90を一点鎖線O回りに一定角度αでローリングさせる。これにより、軸部12の円筒形部分12cが径方向外向きに膨出変形されることになって、図6(a)に示すような丸みを帯びた形状のかしめ部3が得られる。この後、図6(b)に示すように、かしめ部3に対して整形プレス治具200をあてがい、所要圧力でプレスすることにより、かしめ部3の外端面に平坦面3aを形成するとともに、この平坦面3aの外径側領域に径方向に沿う平面に対して所要角度θ傾斜するテーパ面3bを形成する。ここで用いる整形プレス治具200は、先端面に凹部201が設けられており、この凹部201の底面角部に開口側へ向けて拡径するテーパ面202が形成されている。
この実施形態2では、上記実施形態1と同様の作用、効果が得られることに加えて、プレス過程でかしめ部3の外周縁側をも内輪21側へ押圧させるようにしているので、かしめ部3の外周縁側が整形直後にスプリングバックすることを防止できるようになり、設計どおりの抜け抗力をより確実に得ることができる。
図7ないし図9は参考例としての実施形態3にかかり、図7は、ハブユニットの縦断側面図、図8は、かしめ部の拡大図、図9は、図8のかしめ部を得るためのかしめ方法を説明するための工程図である。
この実施形態3では、かしめ部3の外端面における外径側領域に平坦面3aを設けている。
このようなかしめ部3を得るには、まず、上記実施形態1と同様に、図15に示すようなかしめ治具90を用いてローリングかしめする。このとき、かしめ治具90の先端を軸部12の円筒形部分12cにあてがい、かしめ治具90を一点鎖線O回りに一定角度αでローリングさせる。これにより、軸部12の円筒形部分12cが径方向外向きに膨出変形されることになって、図9(a)に示すような丸みを帯びた形状のかしめ部3が得られる。この後、図9(b)に示すように、かしめ部3に対して整形プレス治具300をあてがい、所要圧力でプレスすることにより、かしめ部3の外端面の外径側に平坦面3aを形成する。ここで用いる整形プレス治具300は、先端面に凹部301が設けられており、この凹部301の外周の隆起面でもって前述した平坦面3aを得るようにしている。
この実施形態3では、上記実施形態1と同様、かしめ部3の形状を安定化して十分な抜け抗力を確保できるようになるとともに、目視検査時の判定が容易になるという作用、効果を得ることができるものの、平坦面3aをかしめ部3において軸方向最外端に位置させていないので、かしめ部3の軸方向幅寸法や取付状態での軸方向寸法を管理しやすくなるという作用、効果を得ることはできない。
なお、本発明は上記実施形態のみに限定されるものではなく、種々な応用や変形が考えられる。
(1)上記実施形態1〜3では、かしめ部3に平坦面3aを形成するためにローリングかしめとプレスとを併用しているが、上記実施形態1,2でのかしめ部3についてはローリングかしめのみで形成することができる。その場合、図10および図11に示すように、ローリングかしめ治具90について、その先端形状を工夫している。つまり、図10のローリングかしめ治具90の場合、その先端面の中心に設けられる凸部91と、先端面の外周縁に設けられる輪状膨出部92との間の環状陥没部93の底部に径方向に沿う仮想平面Lに対して所要角度θ1傾斜する傾斜面94を設け、環状陥没部93において輪状膨出部92寄り部分に所要曲率半径r1の曲面95を形成した構造になっている。なお、環状陥没部93において凸部91寄りの部分には所要曲率半径Rの曲面が形成されている。一方、図11のローリングかしめ治具90は、上述した図10のローリングかしめ治具90とほぼ同じであるが、陥没部93において輪状膨出部92側の内面を曲面95ではなく傾斜面94に対して所要角度θ2傾斜する傾斜面96に形成した点が相違している。これらいずれのローリングかしめ治具90についても、傾斜面94の傾斜角度θ1を、ローリングかしめ過程におけるローリング角度αと同一に設定することにより、この傾斜面94でもってかしめ部3に平坦面3aを形成するようにできる。また、ローリングかしめ治具90の曲面95および傾斜面96でもってかしめ部3の外径側3bに丸みを付けたり、テーパ状に形成したりするようにしている。このようなローリングかしめ治具90を用いれば、上記実施形態1,2のようなプレス工程を省略できるようになり、製造コストの低減に貢献できるようになる。
(2)上記実施形態では、ハブユニットとして車両駆動輪用のハブユニットを例に挙げたが、例えば図12に示すような車両従動輪用のハブユニットCとしたり、あるいは自動車などのスライドドアのガイドローラやその他の軸受装置全般としたりすることができる。
本発明の実施形態1の車両駆動輪用ハブユニットの縦断側面図 図1中のかしめ部の拡大図 図2のかしめ部のかしめ形態を説明するための工程図 本発明の実施形態2の車両駆動輪用ハブユニットの縦断側面図 図4中のかしめ部の拡大図 図5のかしめ部のかしめ形態を説明するための工程図 参考例としての実施形態3の車両駆動輪用ハブユニットの縦断側面図 図7中のかしめ部の拡大図 図8のかしめ部のかしめ形態を説明するための工程図 図2のかしめ部を得るためのローリングかしめ治具の形状を示す側面図 図5のかしめ部を得るためのローリングかしめ治具の形状を示す側面図 本発明が適用可能な車両従動輪用のハブユニットを示す縦断側面図 従来例の車両駆動輪用ハブユニットの縦断側面図 図13中のかしめ部の拡大図 一般的なローリングかしめ形態を示す説明図
符号の説明
A 車両用ハブユニット
1 ハブホイール
12 ハブホイールの軸部
2 複列外向きアンギュラ玉軸受
21 軸受の内輪
3 かしめ部
3a かしめ部の外端面の平坦面

Claims (3)

  1. 軸体に転がり軸受を外嵌装着し、この軸体の一端側を径方向外向きに膨出変形させたかしめ部を転がり軸受の内輪の外端面に対して押し付けることによって軸体に転がり軸受を抜け止め固定したハブユニットであって、
    前記かしめ部の外端面に、前記かしめ部の全体が前記内輪の外側面に対して押圧されることにより、前記かしめ部の軸方向幅寸法を決定するうえでの基準面となる径方向に沿う平坦面が形成され
    前記かしめ部は、ローリングかしめ治具により形成され、前記ローリングかしめ治具は、先端面の中心に形成された凸部と、先端面の外周縁に形成された輪状膨出部と、凸部と輪状膨出部との間に形成された環状陥没部とを有し、前記環状陥没部の底面には、中心軸に対して直交する仮想平面に対して傾斜する傾斜面が形成され、前記傾斜面の傾斜角度θ1は、ローリングかしめ過程におけるかしめ治具の中心軸に対する傾斜角度αと同一とされ、前記傾斜面により前記平坦面が形成された、ことを特徴とするハブユニット。
  2. 請求項1記載のハブユニットにおいて、
    前記平坦面をハブユニットの取付対象に対する取付基準面とした、ことを特徴とするハブユニット。
  3. 請求項2記載のハブユニットにおいて、
    前記軸体は、ドライブシャフトに嵌合され、
    前記ハブユニットの取付対象は、前記ドライブシャフトの軸方向途中部分に形成された段部の径方向に沿った端面である、ことを特徴とするハブユニット。
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