JP4324505B2 - 海苔製造装置の海苔抄き装置 - Google Patents

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この発明は、海苔製造装置の海苔抄き装置に関するものである。
従来周知のように、海苔製造装置においては海苔抄き装置で海苔簀上に一定量の海苔調合液を供給すると共に海苔簀下から強制吸引して抄海苔を海苔簀上に抄着している。海苔抄き装置における強制吸引は、間欠停止された海苔簀に対向する下側に備えられた脱水盤を通して保水枠に設けられた保水袋を上下動させることで海苔簀を吸引脱水するようになっている。
海苔抄き装置における吸引脱水動作の際には、海苔簀上に供給された海苔調合液を脱水盤を通して吸引脱水するため、脱水盤や脱水袋内面が生海苔の屑や珪藻や水垢等が付着して汚れたり、脱水盤の脱水孔が目詰まりを引き起こす。そのため、脱水盤や脱水袋の洗浄が頻繁に行われている。
特許文献1では、抄き装置を、海苔調合液を供給する抄き水供給部と強制吸引を行う抄き水受部とで構成している。抄き水供給部は、抄き水受部の直上方位置の抄き水供給姿勢と抄き水受部の上方を開放する抄き水受部開放姿勢とに姿勢変更可能となっている。前記脱水盤等の洗浄時には、抄き水供給部を抄き水受部開放姿勢とすることによって脱水盤の上方から洗浄が行えるようになっている。
特許文献2、3では、海苔簀の上面に海苔調合液を供給する抄箱と抄枡とを海苔簀の上方に備え、海苔簀を吸引脱水するための脱水盤と保水袋付きの保水枠とを海苔簀の下方に備えているものが開示してある。
特許文献4では、吸水機構(抄き装置)の袋体圧着フレームに吸水板(脱水盤)を取外し自在に載置しており、吸水板を取外して洗浄し、その後装着するものが開示してある。
特許文献1では、脱水盤等の洗浄の際には、抄き水供給部を姿勢変更することで洗浄を容易に行えるようにしているが、脱水盤や脱水袋内面の洗浄は人手により脱水盤の上側からホースで水を噴射して洗浄したり、人手により脱水盤を保水枠から取り外して洗浄することになる。また、特許文献4でも、人手により脱水盤を取外して洗浄した後、再び取り付けるようになっている。このように、脱水盤等の洗浄の都度、人手によって脱水盤の取付け取り外しが行われるので、洗浄作業が繁雑で手間がかかり作業効率が悪い。しかも、特許文献1では抄き水供給部を姿勢変更しているが、海苔製造装置の狭い空間で脱水盤の取付、取外しや洗浄作業を行うこととなるので、脱水盤の取り外しや取り付け作業や洗浄作業が困難であり、生海苔の屑等の付着を充分に取り除くことが出来ない問題がある。また、装置が大掛かりなため費用が高くつき、操作にも注意が必要である。尚、特許文献2、3では、抄き装置の洗浄手段についての記載はない。
特開2000−228968号公報 特開平10−4933号公報 特開2003−61625号公報 実用新案登録第2589774号公報
本願発明は、これら従来の海苔抄き装置の問題点を解決すべく、海苔抄き用脱水盤を簡易な構成により効率良く洗浄できるようにすることを目的とする。
上記課題解決のため、本願海苔製造装置の海苔抄き装置では、海苔抄き部の海苔簀搬送軌跡の上側に抄き枠と抄き箱を配設し、海苔抄き部の海苔簀搬送軌跡の下側に海苔簀を支える脱水盤と脱水盤の下方を囲む保水枠と保水枠に装着した吸引袋を配設し、脱水盤上の海苔簀に抄き枠を当てた状態で抄き枠内に海苔調合液を供給すると共に吸引袋によって吸引脱水して海苔抄きするようにした海苔製造装置の海苔抄き装置において、脱水盤と保水枠と吸引袋で囲まれた保水空間に開口する噴射口を有し、脱水盤の背面に洗浄水を噴射可能な噴射手段を備えて成る。
吸引袋の底部に固着した昇降板に、保水空間に開口する噴射口を有する噴射管を固着し、噴射管に水供給装置を連結して噴射手段を構成した。
保水枠に、保水空間に開口する噴射口を有する噴射管を固着し、噴射管に水供給装置を連結して噴射手段を構成した。
吸引袋の底部に固着した昇降板または保水枠に洗浄水の導管を固着し、その導管の上端部分に、保水空間に開口する噴射口を有する回転噴射部材を回転するように設けて噴射管を構成し、その噴射管に水供給装置を連結して噴射手段を構成したことを特徴とする。
回転噴射部材を噴射口より噴射される洗浄液の反力により回転するように構成したことを特徴とする。
脱水盤の脱水孔を閉鎖可能な閉鎖部材を備えて成る。
洗浄水として殺菌効果の有る水溶液あるいは温水を使用することを特徴とする。
請求項1の発明は、脱水盤の背面に洗浄水を噴射可能な噴射手段を備えたので脱水盤を保水枠から取外すことなくスイッチ操作だけで非常に容易に脱水盤の背面を洗浄水できれいに洗浄でき、脱水盤の洗浄作業を省力化できると共に洗浄作業を簡易迅速にできる。
請求項2の発明は、吸引袋の底部に固着した昇降板に、保水空間に開口する噴射口を有する噴射管を固着し、噴射管に水供給装置を連結して噴射手段を構成したので、噴射管を昇降板によって上下動させて脱水盤の背面を全面に亘って洗浄水できれいに洗浄でき、また、昇降板の上昇によって噴射管の噴射口を脱水盤の背面に近づけることができ、脱水盤の背面を洗浄水の噴射力できれいに洗浄できる利点がある。
請求項3の発明は、保水枠に、保水空間に開口する噴射口を有する噴射管を固着し、噴射管に水供給装置を連結して噴射手段を構成したので、噴射管を脱水盤の背面に近い位置で保水枠に固定的に設けることができ、噴射管の設置を長期に亘って安定させることができ、また、噴射管の噴射口を容易に脱水盤の背面近くに位置させることができ、脱水盤の背面を洗浄水の噴射力できれいに洗浄できる利点がある。
請求項4の発明は、吸引袋の底部に固着した昇降板または保水枠に洗浄水の導管を固着し、その導管の上端部分に、保水空間に開口する噴射口を有する回転噴射部材を回転するように設けて噴射管を構成し、その噴射管に水供給装置を連結して噴射手段を構成したので、回転噴射部材の回転により噴射口からの高圧の洗浄水を非常に広範囲に噴射することになり、脱水板の背面全面のみならず吸引袋内面や昇降板上面に向けて洗浄水を噴きつけ、保水空間略全域の汚れを洗浄水の噴射力でおとせ極めて清潔に保つことができる利点がある。また、回転噴射部材の回転により洗浄水を側方に非常に大きく広げて噴射するので、噴射管を脱水盤の背面に近い位置に配置することができ噴射口と脱水板間の距離を狭めて機台を小さくできる利点がある。更に、請求項5の発明は、回転噴射部材を噴射口より噴射される洗浄液の反力により回転するように構成したので、構成簡易にできる。好ましくは、回転噴射部材に噴射口として洗浄水を末広がりに側方に指向して噴射する側面噴射口を設ける。
請求項6の発明は、脱水盤の脱水孔を閉鎖可能な閉鎖部材を備えたので、脱水盤の背面に上に向けて洗浄水を強く当接させる場合でも、脱水盤の脱水孔から洗浄水が上方高く飛び出すのを阻止でき、噴射管による洗浄水の噴射力を強くして洗浄効果を良くできる。
請求項7の発明は、洗浄水として殺菌効果の有る水溶液あるいは温水を使用するので、洗浄効果を更に高くすることができ、殺菌効果の有る水溶液を使用すれば雑菌の繁殖も抑えられ保水空間を清潔な状態に保てる利点がある。
本願発明の実施例について図1〜図7に基づいて説明する。図1は乾燥海苔製造装置の全体を示している。乾燥海苔製造装置は、大きく分けて海苔抄造装置1と海苔乾燥装置2とから構成されている。海苔抄造装置1は、抄き部aに設けた海苔抄き装置4と、脱水部bに設けた脱水装置5と、剥ぎ部cに設けた剥ぎ装置6と、濡らし部dに設けた濡らし装置7と、洗浄部eに設けた洗浄装置8と、簀枠9を係止して抄き部a、脱水部b、海苔乾燥装置2への受渡し部f、海苔乾燥装置2からの受渡し部g、剥ぎ部c、濡らし部d及び洗浄部eに順次搬送する無端状の抄造搬送手段10とを備えている。抄造搬送手段10は、フレーム11に回転可能に支持された海苔乾燥装置2側の駆動ホイール12を含む5つのホイール12〜16とそれとは反対側の2つのホイール17、18に懸回され、所定ピッチで係止爪19が設けられている左右一対の無端状の爪付抄造チェーン20を備え、爪付抄造チェーン(簀枠搬送チェーン)20を図示しない公知のチェーン駆動装置によって間欠回動させることで、複数の海苔簀21を保持している多数の簀枠9を係止爪19によって係止して間欠搬送するようにしてある。簀枠9は、周知のように2本の横棒と左右夫々2本の縦棒を枠形に組み立てて形成され、海苔簀21は水平方向に複数枚(図では5枚)保持されている。爪付抄造チェーン20の下側には、周知のように簀枠案内レール22が配設されている。
爪付抄造チェーン20を駆動するチェーン駆動装置は、例えば、駆動モータ25によって回転される駆動軸26により回転される公知のゼネバ機構により、所定角度回転される駆動スプロケットを間欠回動させ、この駆動スプロケットの間欠回動を駆動チェーン等を介して駆動ホイール12に伝達し、駆動ホイール12を矢印方向へ間欠回動させるようになっている。なお、前記駆動軸26は、海苔抄き装置4と脱水装置5を作動させる為の駆動チェーン27も回動する。
海苔抄造装置1の脱水装置5は、海苔簀上に抄着された抄海苔をスポンジ材によって挟むと共に吸引して脱水するもの、剥ぎ装置6は、海苔簀21上に添着されている乾燥海苔を海苔簀21から剥ぎ取ってフレーム11外へ取出すもの、濡らし装置7は、乾燥海苔が剥ぎ取られた後の簀枠9の海苔簀21に高い温度のお湯を注いで海苔簀21に付着している海苔滓を柔らかくするもの、洗浄装置8は、海苔簀21に付着している柔らかくなった海苔滓を噴射水によって洗浄して除去するものである。脱水装置5、剥ぎ装置6、濡らし装置7、洗浄装置8は、従来から種々のものが知られており、これらの構成に特定されるものでもないので、ここでの詳しい説明を省略する。
また、海苔乾燥装置2は、図1、2に示すように、側壁によって囲まれている乾燥室90と、簀枠9を係止挟持して乾燥室90内を搬送する上下2段の無端状の乾燥搬送手段(チェーン)91、92と、乾燥室90に熱風を供給する熱風供給装置93とを備えている。抄造搬送手段10と乾燥搬送手段91、92は、抄造搬送手段10から乾燥搬送手段91へ簀枠9を受渡す乾燥前受渡し部fと乾燥搬送手段92から抄造搬送手段10へ簀枠9を受渡す乾燥後受渡し部gで公知のように接続され、脱水後の簀枠9を抄造搬送手段10から乾燥搬送手段91に、乾燥後の簀枠9を乾燥搬送手段92から抄造搬送手段10に夫々受渡すようになっている。海苔乾燥装置2は、従来から種々のものが知られていることであるし、これらの構成に特定されるものでないので、ここでの詳しい説明を省略する。
抄き装置4は、簀枠9が抄き部aに間欠停止されている間に簀枠9に保持されている海苔簀21上に一定量の海苔調合液を供給すると共に海苔簀21下から強制吸引して抄海苔を海苔簀21上に抄着させるもので、図3、4に示すように構成されている。
先ず、抄き装置4は、先ず、抄き部aにて間欠停止された簀枠9の各海苔簀21に対向する多数の供給孔31が底部に設けられている直方体形状の公知の抄き箱30と四角形枠の抄き枠(抄枡)32を夫々備えている。抄き箱30には各供給孔31を塞ぐ開閉弁34とそれらの開閉弁34を一斉に開閉可能な弁開閉装置35が配設され、弁開閉装置35により各供給孔31を閉鎖した状態で海苔調合液を抄き箱30内に所定量供給し、弁開閉装置35により各供給孔31を所定時間だけ一時的に開放することで抄き箱30内の海苔調合液を各供給孔31から海苔簀21上に落下供給するようになっている。
また、抄き装置4は、抄き部aにて間欠停止された簀枠9の各海苔簀21に対向する下側に図7に示す四角形の周知の脱水盤36と吸引袋37付の保水枠38を備え、吸引袋37を上下動させることによって脱水盤36の下側で脱水盤36の脱水孔36aを通して海苔簀21上の海苔調合液を吸引脱水するようにしてある。保水枠38は、図4に示すように、搬送方向前後に設けられた枠体39によって構成されており、各枠体39は、図3に示すように、フレーム11の水平方向に延びて両端が連結部材40により連結され、かつ、枠体39間は水平方向等間隔に複数の中間部材50で連結され、連結部材40を介してフレーム11に設けられた水平方向両端の取付案内部材41に取付けられている。保水枠38内(枠体39と中間部材50間)には、海苔簀21に対応して複数組の吸引袋37がその開口を上方に向けて並設されており、各吸引袋37の開口縁が保水枠38と中間部材50に取付けられている。この保水枠38の上側に、海苔簀搬送軌跡の下側で海苔簀21を支えると共に吸水の為の複数の脱水孔36aが設けられた脱水盤36が複数配設されている。これら脱水盤36と吸引袋37とで囲まれて保水空間42が構成されている。
また、各吸引袋37の底部37aには昇降板43が取付けられており、その昇降板43には昇降ロッド44が取付けられており、昇降ロッド44の上端部が吸引袋37の底部37aを通過して保水空間42内に位置している。各昇降ロッド44の下端部は、水平方向外側の取付案内部材41,41間に配置された昇降体45に連結されいる。昇降ロッド44は、上端に噴射口44aを備えた噴射管を構成し、その噴射口44aは脱水盤36の背面に指向している。また、昇降体45は内部が洗浄水の流路となっている配水管であり、配水管45には、一端が水供給装置46に連結された高圧ホース47の他端が連結され、配水管45は水供給装置46から高圧ホース47を介して供給される高圧水を夫々の噴射管44に洗浄水として供給可能となっている。噴射管44は、噴射口44aから洗浄水を脱水盤36の背面に噴射可能となっており、水供給装置46と噴射管44とで噴射手段48を構成している。更に、吸引袋37の底部37aと昇降板43には、複数の排水孔37bが穿設けられており、排水孔37bは排水孔開閉手段の開閉蓋33aによって開閉可能に塞がれている。開閉蓋33aは、排水孔37bと対応する通孔33dが穿設され、排水孔開閉レバー33bに一体的に設けられている。排水孔開閉レバー33bは、噴射管44回りに回転可能に設けられており、搬送方向に延びる開閉操作バー33cが相対回動可能に連結されている。開閉操作バー33cが搬送方向前後に操作されることで排水孔開閉レバー33bと一緒に開閉蓋33aが回動し、開閉蓋33aが排水孔37bを閉鎖した状態(図5)と、通孔33dが排水孔37bと一致し排水孔37bを開放した状態(図6)とに回動可能となっており、通常は排水孔37bを閉鎖している。
前記配水管45の水平方向外側端には被案内体49が設けられている。各被案内体49は、取付案内部材41のガイド片41a,41a間に形成されたガイド溝41bに上下方向昇降可能に案内された状態で挿通しており、各被案内体49の水平方向外側端には吸引袋駆動リンク51の一端が連結されており、吸引袋駆動リンク51の他端は図示しない吸引袋駆動装置に連結されている。吸引袋駆動装置により吸引袋駆動リンク51を介して被案内体49が昇降されると、被案内体49と一体に配水管45が昇降し、配水管45に設けられた各噴射管44を介して昇降板43が昇降されて各吸引袋37の底部37aが一斉に上下動されるようになっている。この吸引袋37の底部37aの上昇によって、吸引袋37a内に予め入れられていた水が脱水孔36aから排出され、その後、抄き枠32が降りて海苔簀21に圧接した状態で海苔簀21上に海苔調合液が供給され、吸引袋37の底部37aの下降によって、海苔調合液の水分を海苔簀21及び脱水盤36を通して吸引袋37内に吸引しつつ海苔簀21に貼着するようになっている。
抄き箱30の近傍には、海苔調合された海苔調合液を一時貯溜する為のフレーム幅方向に長い調合液貯溜箱52が配設され、この調合液貯溜箱52から各抄き箱30に海苔調合液が樋53を介して供給されるようにしてある。調合液貯溜箱52と抄き箱30は、公知のように調合液貯溜箱52内の海苔調合液を各抄き箱30に供給できるように複数の樋53を介して連結されている。また、抄き箱30の近傍には、抄き箱30から溢れた海苔調合液を回収する為の調合液受箱54が配設され、溢れた海苔調合液を回収して再利用するようになっている。
海苔抄造装置1の付近には、海苔調合液を海苔抄き装置4に供給可能な海苔調合液供給装置55が配設されている。海苔調合液供給装置55は調合液貯留箱52に供給するための海苔調合液を所定量貯留すると共に攪拌するようになっている。海苔調合液供給装置55は、公知のように海苔調合液を供給ポンプ56と配管57を介して調合液貯留箱52に供給できるように連結されている。
この乾燥海苔製造装置によって周知のように乾燥海苔が製造される。海苔製造時には、抄き部aでは、配水管45の上昇によって各噴射管44に連結された昇降板43が上昇することで、夫々の吸引袋37の底部37aが上昇して海苔調合液を受け止めるための所定量の水が保水空間42内に保持された状態となると共に、間欠搬送された簀枠9上の海苔簀21上に抄き枠32が降りてきて圧接した状態となり、開閉弁34が開いて供給孔31から抄き箱30の海苔調合液が海苔簀21上に供給され、海苔簀21上に海苔調合液が供給されると配水管45の下降により夫々の昇降板43と一体に各吸引袋37の底部37aが下降し、海苔簀21、脱水盤36を通して海苔調合液から水分が吸引されて海苔簀21上に海苔が抄かれる。
この海苔抄きの際に脱水盤36を通して海苔調合液の吸引脱水が行われるため、脱水盤36や吸引袋37内面に生海苔の屑や珪藻や水垢等が付着して汚れたり、目詰まりするため、適宜、あるいは、定期的に洗浄が行われる。この洗浄の際には、調合液貯留箱52内の海苔調合液が無くなった後、又は適宜な方法で回収された後、抄き枠32を下降させて脱水盤36上又は海苔簀21上に当接させた状態で、調合液貯留箱52に供給される真水を洗浄液として夫々の抄き箱30の供給孔31から各脱水盤36に向けて落下させる。上記のように、洗浄時に抄き枠32を下降して脱水盤36上を抄箱30と抄き枠32で覆った状態とするので、脱水盤36の上方を遮蔽することとなり、抄箱30と抄き枠32とで閉鎖部材を構成していることになる。また、水供給装置46から高圧の洗浄水(真水)が高圧ホース47、配水管45を介して各噴射管44の噴射口44aから脱水盤36の背面に向けて噴射された状態で、吸引袋駆動装置により吸引袋駆動リンク51と被案内体49を介して配水管45が昇降し、配水管45と一体に各噴射管44が昇降され、かつ、噴射管44と一体の昇降板43により各吸引袋37の底部37aも上下動される。これら抄き箱30からの洗浄水と噴射管44からの高圧洗浄水とにより脱水盤36と吸引袋37内が洗浄される。この洗浄時には前記開閉操作バー33cの操作によって排水孔開閉レバー33bと一体に開閉蓋33aが回転して排水孔37bが開放され、保水空間42内の水が排水できるようになっており、保水空間42内の海苔屑等の汚れは、排水と一緒に吸引袋37の底部37aの排水孔37bと通孔33dを通って汚水として排出される。勿論、汚水は吸引袋37の底部37aの上下動によって保水空間42から脱水盤36の脱水孔36aを通して排出もできる。
吸引袋37内と脱水盤36とに付着した生海苔の屑等が十分に洗浄除去された後は、供給孔31と噴射口44aからの洗浄水の噴射が停止されると共に噴射管44の昇降による吸引袋37の底部37aの上下動が停止され、排水孔37bが開閉蓋33aに塞がれる。このように脱水盤36を取り外すことなく洗浄が行えるので洗浄作業を省力化できると共に簡易迅速に行え効率的であり、高圧の洗浄水を噴射するのできれいに洗浄できる。また、噴射管44を上下動させて脱水盤36の背面に噴射口44aを近づけることができるので、高圧の洗浄水の噴射力できれいに洗浄できると共に、噴射管44の上下動により吸引袋37の底部37aも上下動するので排水と一緒に保水空間42内の汚れを排出できる利点がある。尚、抄き箱30からの洗浄水の散水は行わなくてもよく、噴射管44からの洗浄水の噴射のみでもよい。また、噴射管44からの洗浄水の噴射は、噴射管44を上昇させて脱水盤36に近づけた状態で行うと洗浄効果を高くできて好ましい。前述では洗浄水は真水としたが、真水に替えて温水または殺菌効果の有る水溶液を使用しても良い。温水としては例えばボイラー等で加熱した45度〜65度程の温水を用いると、付着物(のろ)を短時間できれいに流し落とすことができて好適である。また、殺菌効果の有る水溶液としては、例えば次亜鉛素酸ナトリウムを薄めた水を用いると、洗浄と共に殺菌もでき好ましい。
次に第2の実施例について説明する。これは前記第1の実施例において、昇降ロッド44Aを噴射管として兼用することなく別に噴射管58を設けたものである。噴射管58は、図8に示すように、各吸引袋37に対応して、保水空間42内で噴射口58aを脱水盤36の背面に近づけて脱水盤36の背面に指向するように保水枠38に固着されている。この各噴射管58に水供給装置46に連結された高圧ホース47が連結されており、前記第1の実施例と異なり昇降体45Aを配水管としていない。洗浄動作は噴射管58が昇降しないのみで第1の実施例と略同様であり、噴射管58からの高圧の洗浄水の噴射によって脱水盤36や吸引袋37内を洗浄し、吸引袋底部37aの上下動によって海苔の屑等の汚れを水と一緒に排水する。噴射管58を脱水盤36に近い位置で保水枠38に固定的に設けることで、噴射管58を長期に亘って安定して設置でき、脱水盤36をきれいに洗浄できる。
次に第3の実施例について図9、10を用いて説明する。前記実施例と同一の部分には同一の符号を付けて説明を省略する。これは前記第1実施例において、噴射管63を導管61と回転噴射部材62とから構成したものである。導管61は、昇降板43に固着され、その導管61の上端部分に噴射口として側面噴射口63aと上面噴射口63bを有する回転噴射部材62が設けられて噴射管63を構成している。回転噴射部材62は導管61を回転軸として回転可能となっている。側面噴射口63aは回転噴射部材62の側面に突設された複数(本実施例では4つ)のノズル64の先端部に形成されており、図9、10の破線で示すように導管61の軸線方向と垂直な方向(回転噴射部材62が描く円の接線方向と略同じ方向)に洗浄水を噴出するように指向しており、洗浄水を脱水盤36の背面や吸引袋37内面や昇降板43上面に噴きつけ、その噴射の反力によって回転噴射部材62を回転する。上面噴射口63bは回転噴射部材62の上面に形成され、図9に示すように脱水盤36の背面に指向している。また、第2実施例のように、導管61を保水枠38に固着し、その導管61に回転噴射部材62を設けても良い。この噴射管63に水供給装置46が連結され噴射手段48Bを構成している。洗浄動作は前記実施例と略同様であるが、側面噴射口63aからの洗浄水の噴射により回転噴射部材62が回転することで保水空間42内全体に洗浄水が噴射され吸引袋37内面等の汚れも前記実施例に比べて極めてよく落とすことができる。尚、回転噴射部材62を噴射口63aからの洗浄水噴射の反力で回転したが、回転噴射部材62をモータ等の駆動装置を設けて回転しても良いし、導管内にプロペラを設けて洗浄水の流れで回転するプロペラにより回転噴射部材を回転する等しても良い。
次に第4の実施の形態について説明する。これは、第1〜3の実施の形態において洗浄動作の際に、爪付抄造チェーン20に複数の海苔簀21を保持している簀枠9の替わりに図11に示す複数の閉鎖部材として例示する閉鎖板59を保持している閉鎖板枠60を係止爪19によって係止し、抄き部aに閉鎖板59を搬送して脱水盤36の上方を遮蔽して洗浄動作を行うものである。閉鎖板59が脱水盤36の上方に位置した状態で、海苔抄造装置1の昇降体45のみを駆動して吸引袋底部37aを上下動させると共に噴射管44から高圧の洗浄水を噴射して洗浄及び保水空間42内の排水を行う。このとき上方に向けて噴射される洗浄水が閉鎖板59によって上方高く飛び出すのを阻止でき、これにより、洗浄水をより高圧で噴射して強い噴射力で洗浄を行えるので洗浄効果を良くできる。勿論、抄き箱30からは洗浄水を散水する必要はない。
乾燥海苔製造装置の側面図である。 乾燥海苔製造装置の平面図である。 海苔抄き装置の正面図である。 海苔抄き装置を示す断面側面図である。 脱水盤の洗浄を示す説明図である。 脱水盤の洗浄を示す説明図である。 脱水盤の平面図である。 第2の実施の形態である。 第3の実施の形態の断面側面図である。 第3の実施の形態における洗浄水の噴射の概略を示す平面図である。 第4の実施の形態の閉鎖板の平面図である。
符号の説明
4 海苔抄き装置
9 簀枠
21 海苔簀
30 抄き箱
32 抄き枠
36 脱水盤
37 吸引袋
37a 底部
38 保水枠
42 保水空間
43 昇降板
44,58,63 噴射管
44a,58a,63a,63b 噴射口
46 水供給装置
48,48B 噴射手段
59 閉鎖板(閉鎖部材)
61 導管
62 回転噴射部材
a 抄き部

Claims (7)

  1. 海苔抄き部の海苔簀搬送軌跡の上側に抄き枠と抄き箱を配設し、海苔抄き部の海苔簀搬送軌跡の下側に海苔簀を支える脱水盤と脱水盤の下方を囲む保水枠と保水枠に装着した吸引袋を配設し、脱水盤上の海苔簀に抄き枠を当てた状態で抄き枠内に海苔調合液を供給すると共に吸引袋によって吸引脱水して海苔抄きするようにした海苔製造装置の海苔抄き装置において、脱水盤と保水枠と吸引袋で囲まれた保水空間に開口する噴射口を有し、脱水盤の背面に洗浄水を噴射可能な噴射手段を備えて成る海苔製造装置の海苔抄き装置。
  2. 吸引袋の底部に固着した昇降板に、保水空間に開口する噴射口を有する噴射管を固着し、噴射管に水供給装置を連結して噴射手段を構成した請求項1記載の海苔製造装置の海苔抄き装置。
  3. 保水枠に、保水空間に開口する噴射口を有する噴射管を固着し、噴射管に水供給装置を連結して噴射手段を構成した請求項1記載の海苔製造装置の海苔抄き装置。
  4. 吸引袋の底部に固着した昇降板または保水枠に洗浄水の導管を固着し、その導管の上端部分に、保水空間に開口する噴射口を有する回転噴射部材を回転するように設けて噴射管を構成し、その噴射管に水供給装置を連結して噴射手段を構成したことを特徴とする請求項1記載の海苔製造装置の海苔抄き装置。
  5. 回転噴射部材を噴射口より噴射される洗浄液の反力により回転するように構成したことを特徴とする請求項4記載の海苔製造装置の海苔抄き装置。
  6. 脱水盤の脱水孔を閉鎖可能な閉鎖部材を備えて成る請求項1乃至5の何れかに記載の海苔製造装置の海苔抄き装置。
  7. 洗浄水として殺菌効果の有る水溶液あるいは温水を使用することを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の海苔製造装置の海苔抄き装置。
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