[第1の実施形態]
以下、本発明の遊技機を具体化したパチンコ機10の一実施形態を図1〜図5に基づき説明する。
図1には、パチンコ機10の機表側が略示されている。機体の外郭を形成する遊技機枠としての外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形状の中枠12が開閉及び着脱自在に組み付けられている。また、中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を透視保護するためのガラス枠を備えた前枠14と、上球皿ユニット15とが、ともに横開き状態で開閉可能に組み付けられている。中枠12の前面側において上球皿ユニット15の下方には、球皿ユニットとしての下球皿ユニット16などが装着されている。また、遊技盤13のほぼ中央部には図柄表示装置(図示略)が配置されている。
下球皿ユニット16の長手方向一端側(図1において右側)には、打球発射操作を行うための操作ハンドル17が着脱可能に取り付けられている。操作ハンドル17は、同操作ハンドル17の前後方向に延びる軸本体(図示略)と、軸本体を中心として回動する回動部としての指掛け部17aを備えている。また、下球皿ユニット16の長手方向他端側(図1において左側)には、灰皿18が着脱可能かつ回転可能に取り付けられている。灰皿18は、同灰皿18の前後方向に延びる軸部(図示略)と、軸部を中心として回動する回動部としての皿部18aを備えている。
本実施形態の下球皿ユニット16は、前記上球皿ユニット15に溜まった遊技球が多くなったときに上球皿ユニット15から移されてくる遊技球や、機裏側に配置されている払出手段(図示略)から払い出される遊技球を溜めるためのものである。図2〜図4に示されるように、下球皿ユニット16は、ベース部材21、カバー部材51及び一対の装飾部材41を備えている。ベース部材21は、前記中枠12に取り付けられるようになっている。
図4に示されるように、ベース部材21の長手方向中央には、払出手段から払い出される遊技球を後記する球受皿部61に供給するための遊技球排出口30が設けられている。ベース部材21の長手方向一端側(図4において右側)には、一対の台座位置決め用リブ22が形成されている。ベース部材21の両台座位置決め用リブ22間には、台座23が図示しないネジを用いて固定されるようになっている。台座23は、略矩形板状をなし両台座位置決め用リブ22間に挿入される台座基部24と、円筒状をなし台座基部24から前面側に突出する筒部25とを備えている。筒部25の内径は、前記操作ハンドル17の前記軸本体の外径よりもやや大きく設定されている。よって、筒部25に軸本体を挿入した状態で、筒部25に操作ハンドル17がネジ止めされる。
また、ベース部材21の長手方向他端側(図4において左側)には、略円環状をなす灰皿位置決め用リブ26が形成されている。灰皿位置決め用リブ26の内径は、前記灰皿18の前記軸部の外径よりもやや大きく設定されている。よって、灰皿位置決め用リブ26内に軸部を挿入した状態で、ベース部材21に灰皿18がネジ止めされる。
図4に示されるように、ベース部材21において台座位置決め用リブ22よりもやや左側には、一対の係合爪27が突設されている。両係合爪27間には、上球皿ユニット15から移されてくる遊技球を通過させるための球通路部材28が係合されるようになっている。球通路部材28は、断面略半円状をなしており、外周面の一部には両係合爪27を係合させるための被係合部29が形成されている。球通路部材28は、ベース部材21の上端から下方に延びており、下方に行くに従ってベース部材21の長手方向中央に向けて延びている。
図4及び図5に示されるように、ベース部材21には、左右一対の段部(以下、「後側段部」という)31が合成樹脂によって一体形成されている。一方の後側段部31は台座位置決め用リブ22と係合爪27との間に配置されおり、他方の後側段部31はベース部材21において前記灰皿位置決め用リブ26よりもやや右側に配置されている。各後側段部31は、前面側にそれぞれ同じ高さだけ突出されている。各後側段部31は、ベース部材21の前面から見て略三角形状をなしており、ベース部材21において互いに左右対称となるように形成されている。右側の後側段部31の右側面31aは、ベース部材21に取り付けられる前記台座23の前記筒部25の外周面に略沿って凹状に湾曲している。左側の後側段部31の左側面31bは、灰皿位置決め用リブ26の外周縁に沿って凹状に湾曲している。また、両方の後側段部31には、それぞれ皿部支持面32が設けられている。両皿部支持面32は、後側段部31においてベース部材21の長手方向中央側に位置する面である。一対の皿部支持面32は、後記する球受皿部61の側面68に沿った形状をなしていることから、ベース部材21の下端側に行くに従って互いに接近するテーパ面となっている。
図5に示されるように、後側段部31の前面には、略三角形状をなす深さ1mm以下のシール位置決め用凹部33が設けられている。シール位置決め用凹部33の底面には、略三角形状をなし可撓性を有するシール部材34が貼付されている。シール部材34の表面には、金属光沢を有する装飾が施されている。また、後側段部31の外周縁には、装飾部材係合部35が形成されている。装飾部材係合部35は、後側段部31の外周縁略全体に亘って延びており、後側段部31の前面よりも一段低くなっている。
図4に示されるように、両後側段部31の前面側には、それぞれ前記装飾部材41が着脱可能に取り付けられるようになっている。装飾部材41は、青色に着色された光透過性樹脂からなる樹脂成形品であり、前面から見て後側段部31と同様の略三角形状をなしている。なお、本実施形態においては装飾部材41が青色に着色されているが、黄色、赤色、緑色、紫色などの他の色に着色されていてもよいし、無色であってもよい。また、本実施形態においては装飾部材41が設けられているが、特に設けられていなくてもよい。装飾部材41の外周部には、同装飾部材41の外周縁略全体に亘って延びるフランジ部42が形成されている。
図5に示されるように、装飾部材41は断面略コ字状をなしており、フランジ部42、壁部43及び光透過部44を備えている。フランジ部42の幅は前記装飾部材係合部35の底面35aの幅と等しくなっている。壁部43は、装飾部材係合部35の底面35aから後側段部31の前面までの高さよりも高くなっており、内側面が装飾部材係合部35の壁面35bに当接可能になっている。即ち、フランジ部42は装飾部材係合部35に係合可能な形状をなしている。従って、フランジ部42が装飾部材係合部35に係合することにより、後側段部31に装飾部材41が着脱可能に取り付けられる。
図5に示されるように、平板状の光透過部44の裏面には複数の溝部44aが設けられている。これにより、光透過部44の裏面には、光拡散処理(具体的にはディンプル加工)が施されることとなる。このような光拡散処理を施した場合、光がより複雑に拡散されるため、光拡散処理を施していない場合には得られない面白い光演出効果を醸し出すことが可能となる。なお、本実施形態においては溝部44aが設けられているが、特に設けられていなくてもよい。
図2及び図5に示されるように、後側段部31の基端から光透過部44の前面45までの高さは、右側の後側段部31の基端から前記操作ハンドル17の前記指掛け部17aの回動軌道までの高さよりも低くなるように設定されている。これにより、操作ハンドル17の操作時に、指掛け部17aに掛けられた遊技者の指が装飾部材41に接触するのが防止される。また、左側の後側段部31の基端から光透過部44の前面45までの高さは、後側段部31の基端から前記灰皿18の前記皿部18aの回動軌道までの高さよりも低くなるように設定されている。これにより、灰皿18の清掃時に灰皿18を時計回り方向または反時計回り方向に回動させた際にも、清掃者の手が装飾部材41に接触せず、効率の良い清掃作業が可能となる。
図4に示されるように、前記ベース部材21の前面側には、前記カバー部材51が図示しないネジを用いて取り付けられるようになっている。カバー部材51は、ベース部材21の長手方向一端側(図4において右側)に第1貫通孔52を有し、ベース部材21の長手方向他端側(図4において左側)に第2貫通孔53を有する樹脂成形品である。第1貫通孔52には前記台座23の筒部25が挿通され、第2貫通孔53には灰皿18の前記軸部が挿通されるようになっている。
図4及び図5に示されるように、カバー部材51には、前記装飾部材41の形状に対応して略三角形状の開口部54が左右一対で設けられている。一方の開口部54はカバー部材51において第1貫通孔52のやや左側に配置され、他方の開口部54は第2貫通孔53のやや右側に配置されている。開口部54には装飾部材41の前記光透過部44及び前記壁部43が挿通可能となっており、開口部54の周縁部裏面には前記フランジ部42が当接可能になっている。これにより、装飾部材41が、ベース部材21及びカバー部材51にて挟持され、光透過部44及び壁部43の大部分が、開口部54を介してカバー部材51から突出するようになっている。
図2〜図5に示されるように、カバー部材51には一対の前側段部55が形成されている。両方の前側段部55において両方の前記後側段部31の前記皿部支持面32がそれぞれ接触する部分は、断面略L字状をなし、それぞれ皿部接触面56を有している。図3に示されるように、両皿部接触面56は、前側段部55においてカバー部材51の長手方向中央側に位置する面である。一対の皿部接触面56は、後記する球受皿部61の側面68に沿った形状をなしていることから、カバー部材51の下端側に行くに従って互いに接近するテーパ面となっている。また、両方の前側段部55は、カバー部材51の下端部において連結部57により互いに接続されている。連結部57の上部には、後記する球受皿部61の下面69に沿った形状をなす支持面57aが設けられている。支持面57aは、両方の皿部接触面56の下端にそれぞれ接しており、両方の皿部接触面56に連続した面となっている。
図3に示されるように、前記下球皿ユニット16の長手方向略中央部には、球受皿部61が下球皿ユニット16の上方から着脱可能に取り付けられるようになっている。球受皿部61は前面から見て略凹状をなしている。図4に示されるように、球受皿部61は、前記上球皿ユニット15から前記球通路部材28を介して移されてきた遊技球や、前記払出手段から前記遊技球排出口30を介して払い出された遊技球を溜める下皿基体(皿部本体)62と、同下皿基体62の前面に着脱可能に取り付けられる下皿装飾カバー(皿部本体カバー)63とを備えている。下皿基体62の皿底面64の中央部付近には、下皿基体62に溜められた遊技球を流出させる流出口65が設けられている。流出口65は、図1に示す扉状の開閉板66によって閉鎖されている。また、図3に示されるように、下皿装飾カバー63の前面側には、操作ボタン67が下皿装飾カバー63の外側面から出没可能に設けられている。操作ボタン67を押圧操作すると、開閉板66は通常の閉鎖位置から開放位置に変位するように構成されている。
下球皿ユニット16の右端部近傍に前記操作ハンドル17が配置される一方、左端部近傍に前記灰皿18が配置されるため、従来の下球皿ユニットにあっては、操作ハンドル17の回動操作時、あるいは灰皿18の清掃時の回動操作に際して、遊技者や清掃者の手が球受皿部に接触してしまう。図2及び図3に示される本実施形態の下球皿ユニット16にあっては、これを防止するために、球受皿部61が下方に行くに従って幅狭となる外形をなしている。これにより、図2に示す組立完了後の下球皿ユニット16においては、球受皿部61と前記操作ハンドル17との間、及び、球受皿部61と前記灰皿18との間にそれぞれ空きスペースが生じることとなる。ゆえに、操作ハンドル17や灰皿18の操作空間が確保される。そして、両方の空きスペースが殺風景になるのを防止するために、両方の空きスペースにはそれぞれ前記装飾部材41が設けられている。また、図3及び図4に示すように、球受皿部61の両側面68は、それぞれ前記後側段部31の前記皿部支持面32及び前記前側段部55の前記皿部接触面56に沿った形状をなしている。そして、側面68における球受皿部61及び前記ベース部材21の接続部分近傍は、皿部接触面56に接触するようになっている。ゆえに、球受皿部61は、一対の前側段部55を介して一対の後側段部31により両側から挟み込んだ状態で支持される。また、球受皿部61の下面69は、前記連結部57の前記支持面57aに沿った形状をなしている。そして、下面69における球受皿部61及びベース部材21の接続部分近傍は、支持面57aに接触するようになっている。従って、球受皿部61は、一対の前側段部55及び連結部57によって強固に支持される。
次に、下球皿ユニット16の組立方法について説明する。
まず、図4に示される状態において、ベース部材21に、台座23をネジ止めするとともに、球通路部材28を取り付ける。さらに、両方の後側段部31のシール位置決め用凹部33に、それぞれ略三角形状をなすシール部材34を貼り付ける。
次に、図5に示されるように、装飾部材41を、一対の後側段部31の前面側にそれぞれ配置する。そして、装飾部材41を後側段部31側(図5において下側)に移動させ、装飾部材41のフランジ部42全体を後側段部31の装飾部材係合部35の底面35aに接触させる。この状態において、カバー部材51を、装飾部材41及び後側段部31側(図5において下側)に移動させる。このとき、台座23の筒部25が、背面側からカバー部材51の第1貫通孔52内に挿入されるとともに、装飾部材41の光透過部44及び壁部43が、背面側からカバー部材51の開口部54内に挿入される。その結果、フランジ部42が開口部54の周縁部裏面に当接し、装飾部材41がベース部材21及びカバー部材51にて挟持される。また、筒部25が第1貫通孔52を介してカバー部材51から突出されるとともに、光透過部44及び壁部43の大部分が、開口部54を介してカバー部材51から突出される。この状態において、カバー部材51をベース部材21にネジ止めすることにより、カバー部材51がベース部材21に固定され、図3に示される組立中間物A1が構成される。
また、下皿基体62の前面に下皿装飾カバー63を取り付けるなどして、球受皿部61をあらかじめ組み立てておく。そして、図3に示されるように、球受皿部61を、前工程において組み立てた組立中間物A1の斜め上方かつ前方に配置し、組立中間物A1の皿部接触面56及び連結部57に向けて斜め下方かつ後方(図3において下側かつ紙面奥側)に移動させる。このとき、球受皿部61は、両側面68がそれぞれ後側段部31の皿部支持面32及び前側段部55の皿部接触面56にガイドされながら移動する。即ち、一対の後側段部31及び一対の前側段部55は、球受皿部61を装着するためのガイド手段として機能する。そのため、球受皿部61の位置決めをシビアに行わなくても、球受皿部61が所定の取付位置までガイドされ、側面68が球受皿部61及びベース部材21の接続部分近傍において皿部接触面56に完全に接触する。それとともに、球受皿部61の下面69が、球受皿部61及びベース部材21の接続部分近傍において連結部57の支持面57aに完全に接触する。その結果、球受皿部61は、一対の前側段部55を介して一対の後側段部31により両側から挟み込んだ状態で支持されるとともに、連結部57により下側から支持される。そして、球受皿部61をベース部材21にネジ止めすることにより、球受皿部61がベース部材21に固定される。
その後、筒部25に操作ハンドル17の軸本体を挿入してネジ止めすることにより、操作ハンドル17が筒部25に固定される。また、ベース部材21の灰皿位置決め用リブ26内に、前記カバー部材51の前記第2貫通孔53を介して灰皿18の軸部を挿入してネジ止めすることにより、灰皿18がベース部材21に固定される。その結果、下球皿ユニット16が組み立てられる。
次に、球受皿部61の交換方法について説明する。
例えば、パチンコ機10の機種変更時に併せて下球皿ユニット16の意匠を大幅変更したい場合や、煙草が押し付けられるなどの悪戯により球受皿部61が汚損してしまった場合に、球受皿部61のネジを外して上方(図3において上側)に移動させると、球受皿部61が取り外される。
そして、取り外した球受皿部61とは別の球受皿部を、下球皿ユニット16の組立時と同様に組立中間物A1の上方に配置し、組立中間物A1側(図5において下側)に移動させる。その結果、球受皿部は、一対の前側段部55を介して一対の後側段部31により両側から挟み込んだ状態で支持される。そして、球受皿部をベース部材21にネジ止めすることにより、球受皿部がベース部材21に固定され、球受皿部61の交換が完了する。
従って、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)下球皿ユニット16に球受皿部61が着脱可能に取り付けられている。そのため、例えば、パチンコ機10の機種変更時に併せて下球皿ユニット16の意匠を大幅変更したい場合であっても、下皿装飾カバー63等とともに球受皿部61を交換することができる。また、煙草が押し付けられるなどの悪戯により球受皿部61が汚損してしまった場合であっても、球受皿部61を交換することができる。
また、皿部支持面32は球受皿部61の側面68に沿った形状をなしていることから、一対の皿部支持面32は下方に行くに従って互いに接近するテーパ面となっている。さらに、皿部接触面56も球受皿部61の側面68に沿った形状をなしていることから、一対の皿部接触面56は下方に行くに従って互いに接近するテーパ面となっている。よって、球受皿部61の取り付け時には、球受皿部61を前記一対の皿部支持面32及び一対の皿部接触面56によって所定の取付位置までガイドすることができる。それとともに、球受皿部61の下面69を連結部57の支持面57aに接触させることにより、球受皿部61を所定の取付位置に位置決めできる。そのため、球受皿部61の位置決めをシビアに行う必要がなく、取り付け作業が容易になる。
しかも、取り付け後には、球受皿部61が、一対の前側段部55を介して一対の後側段部31によって両側から挟み込んだ状態で支持され、連結部57により下側から支持される。そのため、球受皿部61にズレが生じにくくなり、十分な固定強度が確保される。
(2)本実施形態では、下方に行くに従って幅狭となる外形の球受皿部61を使用しているため、球受皿部61の左右下方位置、つまり一対の後側段部31がある位置が、殺風景になりやすい。しかし、後側段部31の前面に設けられたシール位置決め用凹部33の底面に、金属光沢を有する装飾が施されたシール部材34が貼付され、後側段部31の前面側に、青色に着色された光透過性樹脂からなる装飾部材41が着脱可能に取り付けられている。そのため、球受皿部61の左右下方位置が殺風景になるのを防止することができる。
また、後側段部31の前面に金属光沢を有するシール部材34が配置され、シール部材34を覆うように光透過性を有する装飾部材41が取り付けられているため、特に発光手段を設けたりしなくても、シール部材34による光の反射により装飾部材41が発光しているように見せることができる。
(3)装飾部材41が後側段部31に対して着脱可能となるため、パチンコ機10の機種変更時に異なった意匠の装飾部材に交換することができる。例えば、それぞれ異なる色に着色されたレンズを複数用意しておけば、所望の色のレンズに交換可能である。
(4)装飾部材41のフランジ部42を、後側段部31に形成された装飾部材係合部35に係合させ、カバー部材51に設けられた開口部54の周縁部に当接させた状態で、ベース部材21にカバー部材51を取り付けるだけで、装飾部材41がベース部材21及びカバー部材51間に挟持される。よって、下球皿ユニット16に装飾部材41を容易に組み付けることができる。また、この構成によれば、装飾部材41を下球皿ユニット16から容易に取り外すことができる。
(5)後側段部31の基端から装飾部材41の前面45までの高さは、後側段部31の基端から操作ハンドル17の指掛け部17aの回動軌道までの高さよりも低くなるように設定されている。よって、操作ハンドル17の操作時に、指掛け部17aに掛けられた遊技者の指が装飾部材41に接触するのを防止できるため、操作ハンドル17の操作性を維持することができる。
(6)灰皿18が前後方向に延びる軸部を中心として回動する回動式であるため、後側段部31の基端から装飾部材41の前面45までの高さが、後側段部31の基端から灰皿18の皿部18aの回動軌道までの高さよりも低くなるように設定されている。よって、灰皿18の清掃時に灰皿18を時計回り方向または反時計回り方向に回動させた際にも、清掃者の手が装飾部材41に接触せず、効率の良い清掃作業が可能となる。
(7)灰皿18は、下球皿ユニット16に対して回転可能に取り付けられている。よって、皿部18aを回動させるだけで皿部18a内に溜まった煙草などのごみを捨てることができるため、灰皿18の掃除が容易になる。
(8)本実施形態では、球受皿部61のみならずカバー部材51もベース部材21に対して着脱可能となっているため、球受皿部61を交換することなくカバー部材51のみを交換することもできる。
[第2の実施形態]
次に、図6及び図7に基づいて第2の実施形態のパチンコ機10について説明する。なお、第1の実施形態と共通している構成については、同一の部材番号を付す代わりに、その詳細な説明を省略する。
図6に示されるように、ベース部材21において遊技者が握っている操作ハンドル17の近傍に配置される後側段部31の前面には、凹部71が設けられている。凹部71の底面には、複数のコイルバネ72、発光手段としての複数の発光ダイオード73及び第1接点74が設けられている。コイルバネ72は、その一端が凹部71の開口から突出するように凹部71に固定されている。発光ダイオード73の先端及び第1接点74の先端は、凹部71の開口端よりも低くなっている。なお、実際上は、発光ダイオード73及び第1接点74が取り付けられる図示しない基板が凹部71の底面に設けられており、その基板に対して給電が行われるようになっている。また、発光ダイオード73は、図示しないランプ制御基板に接続されており、ランプ制御基板から出力される制御信号に基づいて点灯するようになっている。発光ダイオード73の照射方向は遊技者側に設定されている。また、操作スイッチ81が押圧され、第2接点84の先端面が第1接点74の先端面に接触すると、所定のON信号が後記する主制御手段99(図7参照)に出力されるようになっている。
後側段部31の前面側には、操作手段としての操作スイッチ81が配置されている。つまり、操作スイッチ81は、コイルバネ72、発光ダイオード73及び第1接点74を覆うように配置されている。また、操作スイッチ81は、カバー部材51の開口部54に対して出没可能に配置されている。本実施形態の操作スイッチ81は、遊技者によって押圧操作されることにより、遊技の開始操作を行うための機能を有している。
操作スイッチ81は、前記第1の実施形態における装飾部材41に操作手段としての機能をもたせたものであるため、装飾部材41と略同様の構成をなしている。即ち、操作スイッチ81も、断面略コ字状をなしており、フランジ部42、壁部43及び光透過部44を備えている。光透過部44の裏面には、複数の溝部44aが設けられるとともに、接点支持部82と複数のバネ支持部83とが形成されている。接点支持部82は、第1接点74に向かい合うように配置されており、第2接点84を備えている。第2接点84の先端面は、操作スイッチ81がカバー部材51に対して没入されたときに第1接点74の先端面に接触するようになっている。バネ支持部83は、凹部71の底面から延びるコイルバネ72の先端を支持するためのものである。これにより、操作スイッチ81は、ベース部材21及びカバー部材51にてコイルバネ72を介して挟持されるようになっている。
ゆえに、操作スイッチ81が遊技者によって押圧操作されると、操作スイッチ81が開口部54内に没入される。そして、操作スイッチ81が押圧されるのに伴い、コイルバネ72が圧縮されるとともに、第2接点84の先端面が第1接点74の先端面に接触する。これら第1接点74及び第2接点84の接触によってON信号が主制御手段99(図7参照)に出力されると、主制御手段99による制御が開始される。なお、ON信号は、操作スイッチ81を1回押圧操作する度に出力されるようになっており、押圧操作が継続した場合(押しっ放しの場合)にON信号が繰り返して出力されないように構成されている。
その後、遊技者による操作スイッチ81の押圧操作が解除されると、操作スイッチ81は、コイルバネ72に付勢されて開口部54から突出し、押圧操作前の状態に復帰する。
次に、操作スイッチ81によって構成される電気回路について説明する。図7に示されるように、電気回路91は、第1電気経路92及び第2電気経路93を有している。第1電気経路92及び第2電気経路93の始端は、12(V)の直流電源に電気的に接続されている。
第1電気経路92上には抵抗94が設けられている。抵抗94の一端は直流電源に電気的に接続されている。抵抗94の他端は抵抗95の一端に接続され、抵抗95の他端は接地されている。また、抵抗94の他端は、コンパレータ96のマイナス側入力端子に接続されている。そして、コンパレータ96の出力端子は主制御手段99に接続されている。抵抗94は、直流電源から流れてきた電気の電圧を降下させて、抵抗95及びコンパレータ96に流すためのものである。抵抗95は、抵抗94の他端からコンパレータ96のマイナス側入力端子までの間を流れる電気の電圧を調節するためのものである。コンパレータ96のマイナス側入力端子の入力電圧は、抵抗94と抵抗95との抵抗値比率によって決定されるようになっている。抵抗94,95の抵抗値はそれぞれ3(kΩ)に設定されているため、抵抗値比率は抵抗94:抵抗95=1:1となる。また、第1電気経路92の始端は12(V)の直流電源に接続されている。以上のことから、コンパレータ96のマイナス側入力端子の入力電圧は6(V)に決定される。
図7に示されるように、前記第2電気経路93上には、抵抗97と、前記操作スイッチ81の前記第2接点84が接離する前記第1接点74の左側接点74a及び右側接点74bとが上流側から順番に設けられている。抵抗97の一端は直流電源に電気的に接続され、抵抗97の他端は左側接点74aに接続されている。右側接点74bは抵抗98の一端に接続され、抵抗98の他端は接地されている。また、右側接点74bは、コンパレータ96のプラス側入力端子に接続されている。抵抗97は、左側接点74a及び右側接点74bに第2接点84が接触している場合に、直流電源から流れてきた電気の電圧を降下させて、抵抗98及びコンパレータ96に流すためのものである。また、抵抗97の抵抗値は0.2(Ω)に設定され、抵抗98の抵抗値は4(kΩ)に設定されている。このため、他端が接地されている抵抗98側には電気が流れにくくなる。また、抵抗97と抵抗98との抵抗値比率が抵抗97:抵抗98=0.2(Ω):4(kΩ)に設定され、第2電気経路93の始端が12(V)の直流電源に接続されていることから、コンパレータ96のプラス側入力端子の入力電圧は約11.9(V)に決定される。
図7に示されるように、コンパレータ96は、同コンパレータ96のプラス側入力端子に入力される電気の電圧が、マイナス側入力端子に入力される電気の電圧よりも小さい場合に、出力端子から主制御手段99にOFF信号(本実施形態ではLレベルの信号)を出力するようになっている。また、コンパレータ96は、操作スイッチ81が押圧操作されて第2電気経路93が通電状態に切り替えられ、プラス側入力端子に入力される電気の電圧が、マイナス側入力端子に入力される電気の電圧よりも大きくなった場合に、出力端子から主制御手段99にON信号(本実施形態ではHレベルの信号)を出力するようになっている。主制御手段99は、コンパレータ96の出力端子からON信号が入力されたことを条件として、前記遊技盤13に配置された液晶式図柄表示装置(図示略)を作動させるための制御を行うようになっている。本実施形態において、液晶式図柄表示装置では、複数種類の図柄(数字、絵など)を複数列で変動させて図柄組み合わせを導出させる図柄組み合わせゲームが行われるようになっている。
本実施形態において、主制御手段99は、液晶式図柄表示装置で図柄変動演出が行われている際に操作スイッチ81が操作されると、操作されたタイミングで変動中の図柄を停止する制御を行うようになっている。また、主制御手段99は、操作スイッチ81の操作を契機として、液晶式図柄表示装置に表示される図柄が変動を開始する制御を行うようにしてもよい。このようにすれば、遊技者参加型のパチンコ機10となり、遊技者によりいっそうの興趣をもたせることができる。なお本実施形態では、前記各発光ダイオード73を同時に点灯させることにより、遊技者に操作スイッチ81の操作が促されるようになっている。しかし、各発光ダイオード73を順番に点灯させることにより、遊技者に操作スイッチ81の操作タイミングを知らせてもよい。
なお、液晶式図柄表示装置にキャラクタ(人物、動物など)を登場させ、操作スイッチ81の押圧にあわせてキャラクタが動作(キャラクタが走るなど)するような制御を主制御手段99によって行ってもよい。また、操作スイッチ81の押圧の繰り返し(いわゆる、連打)スピードによってキャラクタの動作が異なるようにしてもよい。この場合には、遊技者による連打の速さによって遊技内容が変わったという感覚を与えることができる。従って、遊技者にとって有利な状況になるのではないかといった期待を遊技者に抱かせることができる。
また、液晶式図柄表示装置に、複数種類のリーチ(例えば、森リーチ、川リーチ、海リーチ、空リーチなど)から一つのリーチを選択させるリーチ選択画面を表示させ、操作スイッチ81が操作される度にリーチを順番に選択するような制御を主制御手段99によって行ってもよい。従って、遊技者がリーチを選択するという遊技者参加型のパチンコ機10となり、遊技者によりいっそうの興趣をもたせることができる。
さらに、操作スイッチ81を打球発射装置のストップボタンとして用いてもよい。通常、打球発射装置は操作ハンドル17の回動操作により作動するが、このようにすれば、操作ハンドル17の回動操作を行っているときに操作スイッチ81を操作することにより、打球の発射が停止される。また、操作スイッチ81を打球発射装置のスタートボタンとして用いてもよい。このようにすれば、操作スイッチ81を操作することにより打球の発射が開始される。なお、これらの場合、操作スイッチ81が操作ハンドル17の近傍に配置されるため、操作スイッチ81の操作が容易になる。
ところで、打球発射装置のストップボタン、スタートボタンとしての機能と、液晶式図柄表示装置による演出に関連するスイッチとしての機能とを、一つの操作スイッチ81で両立させることは困難である。そこで、一方の装飾部材41(例えば、右側の装飾部材41)の操作スイッチ81を2つに分割し、一方に打球発射装置のストップボタン、スタートボタンとしての機能を持たせ、他方に液晶式図柄表示装置による演出に関連するスイッチとしての機能を持たせてもよい。また、両方の装飾部材41に操作手段としての機能を付与し、例えば左側の操作スイッチ81に液晶式図柄表示装置による演出に関連するスイッチとしての機能を持たせ、右側の操作スイッチ81に打球発射装置のストップボタン、スタートボタンとしての機能を持たせてもよい。
従って、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(8)操作スイッチ81は、第1の実施形態における装飾部材41に操作手段としての機能をもたせたものであるため、操作スイッチ81を装飾部材41と別々に設けなくても済む。よって、パチンコ機10全体のデザインの自由度を高めることが可能になるとともに、下球皿ユニット16の成形コストを低減させることができる。しかも、装飾部材41が実は操作スイッチ81でもあるという斬新なアイデアが遊技者に興趣をもたせることができる。また、遊技者が握っている操作ハンドル17の近傍に配置されている装飾部材41が操作スイッチ81となるため、遊技者は操作ハンドル17を操作しながら、操作スイッチ81の操作を行うことができる。
(9)後側段部31に発光ダイオード73が設けられ、発光ダイオード73を覆うように操作スイッチ81が配置され、操作スイッチ81の裏面に複数の溝部44aが形成されている。即ち、操作スイッチ81には光拡散処理(具体的にはディンプル加工)が施されることとなる。よって、発光ダイオード73を発光させると、光が拡散されてぼかされるため、発光ダイオード73の光がカクテルになって面白い光演出効果を醸し出すことができる。即ち、操作スイッチ81の意匠性をより高めることができる。
(10)発光手段として発光ダイオード73が用いられているため、発光ダイオード73の長寿命化、省電力化を図ることができる。また、発光ダイオード73は、概して小型電球などの他の発光手段に比べて小型であるため、後側段部31の大型化も回避することができる。
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記両方の実施形態では、球皿ユニット16において球受皿部61の左右両側にそれぞれ後側段部31が設けられていたが、それに加えて、下側にも後側段部31を設けてもよい。
・上記両方の実施形態においては、球受皿部61を構成する下皿基体62及び下皿装飾カバー63が別体に形成されていたが、一体に形成してもよい。
・上記第2の実施形態にて開示した操作スイッチ81を必要としないパチンコホールも存在すると思われる。よって、上記第1の実施形態にて開示した操作手段としての機能を有しない装飾部材41と、上記第2の実施形態にて開示した操作手段としての機能を有する装飾部材41(操作スイッチ81)とを、パチンコホールの要求にあわせて選択できるようにしてもよい。
・上記両方の実施形態においては、灰皿18は回転式であったが、必ずしも回転式でなくてもよい。また、灰皿18は省略されていてもよい。
・上記両方の実施形態においては、操作ハンドル17及び灰皿18には発光手段が設けられていなかったが、操作ハンドル17及び灰皿18の少なくとも一方にも発光手段を設けて、発光演出をさせるようにしてもよい。なお、操作ハンドル17及び灰皿18の発光演出と、装飾部材41(操作スイッチ81)の発光演出との間に関連性をもたせてもよい。
・上記両方の実施形態において使用した可撓性を有するシール部材34に代え、可撓性を有しない薄板を貼り付けるようにしても構わない。また、シール部材34を貼付する代わりに、シール位置決め用凹部33の表面にめっきを施して金属光沢を付与してもよい。なお、シール部材34は必須ではないので省略してもよい。
・前記第1の実施形態において、後側段部31に発光ダイオード73や小型電球などの発光手段を設け、同発光手段を覆うように装飾部材41を取り付けてもよい。
・上記第2の実施形態において、発光手段として発光ダイオード73を用いる代わりに、小型電球を用いてもよい。
また、発光ダイオード73及び小型電球を適宜組み合わせたものを、発光手段として用いてもよい。従って、小型電球及び発光ダイオード73を適宜組み合わせて発光させることにより、各々の性質を生かした多様な発光態様を実現することができる。つまり、小型電球の長所と発光ダイオード73の長所とを生かすことで、相乗的な効果を得ることができる。それゆえ、遊技者の興趣向上につながる発光演出を十分に行うことができる。
・上記第2の実施形態においては、発光ダイオード73の照射方向が遊技者側に設定されていたが、発光ダイオード73の照射方向を、球皿ユニット16の下方に設定してもよい。即ち、通常球皿ユニット16の下方に置かれる遊技球を入れておくための球箱(いわゆるドル箱)を、発光ダイオード73によって照らすようにしてもよい。
また、中枠12などの所定位置に反射部材を設けるとともに、発光ダイオード73の照射方向を反射部材側に設定しておくことにより、反射部材によって反射された発光ダイオード73からの光によって球箱内を照らすように設定してもよい。
・上記第2の実施形態において、発光ダイオード73の基端側に、発光ダイオード73の取付角度を変更するためのアクチュエータを設け、同アクチュエータを駆動させることにより、発光ダイオード73の照射方向を変化させるように構成してもよい。例えば、発光ダイオード73が、球箱内を照らしたり、遊技者側を照らしたりするようにしてもよい。
・上記第2の実施形態では、操作スイッチ81の裏側に発光ダイオード73が配置されていたが、発光ダイオード73は設けられていなくてもよい。
・上記第2の実施形態では、操作スイッチ81は、遊技者によって押圧操作されることにより、遊技の開始操作を行うようになっていたが、遊技者が操作スイッチ81上に設置されたタッチセンサに触れることにより、遊技の開始操作を行うようにしてもよい。タッチセンサとしては、遊技者の手が接触して静電容量が変化したときに、ON信号を主制御手段99に出力させるものなどが挙げられる。
・上記両方の実施形態における構成は、遊技機としてのパチンコ機10に適用されていたが、アレンジボール遊技機などの他の遊技機に適用してもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)前記操作手段は、遊技の停止操作または開始操作を行うための機能を有していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技機。
(2)前記操作手段は、遊技者によって押圧操作される操作スイッチであることを特徴とする請求項5または技術的思想(1)に記載の遊技機。
(3)前記段部に発光手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
(4)前記発光手段は、前記球皿ユニットの下方を照らすように設定されていることを特徴とする技術的思想(3)に記載の遊技機。
(5)前記発光手段は、照射方向が変化するように構成されていることを特徴とする技術的思想(3)または(4)に記載の遊技機。
(6)前記段部に発光手段を設け、前記発光手段を覆うように前記装飾部材を取り付け、前記装飾部材の裏面に複数の溝部を形成したことを特徴とする請求項3または4に記載の遊技機。よって、技術的思想(6)によれば、発光手段を発光させることにより、装飾部材の意匠性をより高めることができる。
(7)球受皿部を有する球皿ユニットを備えた遊技機において、前記球皿ユニットの長手方向一端側に打球発射操作を行うための操作ハンドルを配置する一方、前記球皿ユニットの長手方向他端側に灰皿を配置し、前記球皿ユニットの長手方向略中央部に、下方に行くに従って幅狭となる外形の前記球受皿部を着脱可能に取り付け、前記球受皿部と前記操作ハンドルとの間、及び、前記球受皿部と前記灰皿との間に、それぞれ前記球皿ユニットの前面側に突出する段部を設け、前記両方の段部に、前記球受皿部の側面に沿った形状の皿部支持面を設けたことを特徴とする遊技機。
(8)前記灰皿は、前記球皿ユニットに対して回転可能に取り付けられていることを特徴とする技術的思想(7)に記載の遊技機。よって、技術的思想(8)によれば、灰皿の掃除が容易になる。
(9)前記操作ハンドル及び前記灰皿の少なくとも一方は、前記球皿ユニットに着脱可能に取り付けられていることを特徴とする技術的思想(7)または(8)に記載の遊技機。
(10)前記段部の基端から前記装飾部材の前面までの高さは、前記段部の基端から前記操作ハンドルの前後方向に延びる軸本体を中心として回動する回動部までの高さよりも低くなるように設定されていることを特徴とする技術的思想(7)〜(9)のいずれか1つに記載の遊技機。よって、技術的思想(10)によれば、操作ハンドルの操作時に手が装飾部材に接触するのを防止できるため、操作ハンドルの操作性を維持することができる。
(11)前記灰皿が前後方向に延びる軸部を中心として回動する回動式である場合に、前記段部の基端から前記装飾部材の前面までの高さが、前記段部の基端から前記灰皿の回動部の回動軌道までの高さよりも低くなるように設定されていることを特徴とする技術的思想(7)〜(10)のいずれか1つに記載の遊技機。よって、技術的思想(11)によれば、灰皿の清掃時に灰皿を時計回り方向または反時計回り方向に回動させた際にも、清掃者の手が装飾部材に接触せず、効率の良い清掃作業が可能となる。
(12)長手方向略中央部に下方に行くに従って幅狭となる外形の前記球受皿部を着脱可能に取り付け、前記球受皿部の少なくとも左右両側に前面側に突出する段部を設け、前記両方の段部に、前記球受皿部の側面に沿った形状の皿部支持面を設けたことを特徴とする球皿ユニット。