JP4565088B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP4565088B2
JP4565088B2 JP2005190148A JP2005190148A JP4565088B2 JP 4565088 B2 JP4565088 B2 JP 4565088B2 JP 2005190148 A JP2005190148 A JP 2005190148A JP 2005190148 A JP2005190148 A JP 2005190148A JP 4565088 B2 JP4565088 B2 JP 4565088B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pair
state
movable pieces
movable
movable piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005190148A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007007055A (ja
Inventor
安治 山田
Original Assignee
タイヨーエレック株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by タイヨーエレック株式会社 filed Critical タイヨーエレック株式会社
Priority to JP2005190148A priority Critical patent/JP4565088B2/ja
Publication of JP2007007055A publication Critical patent/JP2007007055A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4565088B2 publication Critical patent/JP4565088B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、パチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、じゃん球遊技機、回胴式遊技機等の遊技機に関し、特に、可動式の装飾物を備えた遊技機に関する。
遊技盤面上に向けて遊技球を発射して遊技を行う遊技機としては、いわゆるパチンコ遊技機や、アレンジボール遊技機、じゃん球遊技機など、種々の遊技機が知られている。これら遊技機の遊技盤面上には、遊技者の興趣を高めるために可動式の装飾物が搭載されることがあり、例えば、破壊された状態と復元された状態とを表現可能な可動式の装飾物が提案されている(特許文献1)。
提案の技術では、所定形状を現す物体が幾つかの部材に分けて形成され、各部材には釣り糸等が予め接続されている。初期の状態では、釣り糸等が引っ張られて各部材が一つにまとまった状態となっているが、釣り糸等の張力を緩めると、各部材が互いに分離して、物体が破壊された様子を表現することができる。そして、巻取装置で釣り糸等を巻き取れば、再び各部材を集合させて破壊前の形状に復元する。こうすることで、可動式の装飾物の破壊された状態と復元された状態とを表現可能としている。
特開2004−65639号公報
しかし、各部材を釣り糸等で接続しておく構成では、各部材が増加すればする程、釣り糸等で接続する箇所が増加してしまう。このため、装置が複雑化するわりには、遊技者の興趣を効果的に高めることができないという問題がある。また、装飾物を搭載すべき遊技機のスペースも限られているので、巻取装置を要するこうした可動式の装飾物は遊技機に搭載することが必ずしも容易ではないという問題がある。
更に、復元された状態から破壊された状態への変化は、各部材が重力で落下することにより破壊された状態に変化する構成であるため、破壊された状態に変化するまでに時間がかかり、破壊される様子をリアルに表現することは難しい。しかも、破壊により分離される各部材は、釣り糸等で接続されているため、巻取装置で釣り糸等を巻き取る際に、釣り糸等が装飾物の一部に引っ掛かったり、釣り糸等同士が絡み合ったりする可能性もある。また、こうした問題は、パチンコ機などの弾球遊技機に限らず、回胴式遊技機でも同様に生じ得る。
本発明は、従来の技術におけるこうした問題に鑑みてなされたものであり、物体が壊れるような動きを簡便に且つリアルに表現することが可能であり、しかも容易に搭載することが可能な可動式の装飾物を備えた遊技機を提供することを目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の遊技機は次の構成を採用した。すなわち、
一対の可動片から構成され、前記一対の可動片が接触し、起立した状態で所定の物体形状となるように形成された装飾物と、
前記装飾物の後方に配置され、前記所定の物体形状が壊れた形状を表した変形物と、
前記装飾物の前方に配置され、起立した状態から分離して転倒した状態となった前記一対の可動片を遮蔽する遮蔽部材と、
前記一対の可動片に当接しながら、前記一対の可動片を互いに逆方向に回動させる可動片回動部材と、前記可動片回動部材を往復動させるソレノイドと有する可動片回動機構と
を備え、
前記変形物は、前記可動片回動部材の上部に一体に形成され、
前記一対の可動片の下端には、夫々L字状に形成されたフランジが延設されると共に、前記フランジの基端には、夫々回転軸が突設されて、前記回転軸が前記遮蔽部材に対して回動可能に軸支されており、
前記一対の可動片が起立した状態で前記所定の物体形状をなしているとき、前記一対の可動片は視認可能とされると共に、前記変形物は、前記一対の可動片及び前記遮蔽部材によって遮蔽されて視認困難とされた遊技機において、
前記一対の可動片が起立した状態から、前記可動片回動部材が往動すると、前記可動片回動部材が前記一対の可動片の下端に当接して、前記一対の可動片を互いに逆方向に回動させて分離し、
前記可動片回動部材が最上に達したとき、前記フランジの下端同士が当接して前記一対の可動片が転倒した状態で回動を停止し、前記一対の可動片が前記遮蔽部材によって視認困難な状態になると共に前記変形物が視認可能な状態となり、
前記一対の可動片が転倒した状態から、前記最上に達した可動片回動部材が復動すると、前記可動片回動部材の底面が前記フランジに当接して、前記一対の可動片を互いに逆方向に回動させて起立させ、
前記一対の可動片が接触した状態となった段階では前記一対の可動片が視認可能な状態となると共に、前記変形物が前記一対の可動片及び前記遮蔽部材によって視認困難な状態となる
ことを特徴とする。
かかる本発明の遊技機においては、一対の可動片が接触し、近接した状態では所定の物体形状となるように形成された装飾物が、遊技盤面上に設けられている。この一対の可動片は、下端にL字状のフランジが延設されるとともに、フランジの基端に設けられた回転軸によって回動可能に軸支されている。また、この一対の可動片に対して摺動可能な可動片回動部材が設けられている。可動片回動部材が一対の可動片に当接しながら上方向に往動すると、一対の可動片は互いに逆方向に回動して分離され、可動片回胴部材が最上に達したときに、フランジの下端同士が当接する結果、一対の可動片は転倒した状態で回動を停止する。そして、この状態では、一対の可動片は遮蔽部材によって視認困難な状態になるとともに、変形形状部材が視認可能状態となる。ここで、変形形状部材は、所定形状の物体が破壊された状態を表す形状となっているため、遊技者にとっては所定形状の物体が破壊されたかの様に感じられることとなる。また、一対の可動片が分離した状態から、可動片回動部材が下方向に復動すると、可動片回胴部材がフランジに当接しながら一対の可動片を互いに逆方向に回動させて起立させ、その結果、一対の可動片が接触した状態に復元されるとともに、変形物は一対の可動片および遮蔽部材によって視認困難な状態とすることができる。

このように可動片回動部材を往復動させるだけで、複数の可動片を接触あるいは近接した状態または分離した状態に移行させることができるので、簡単な構成とすることができ、また、その結果として、限られた遊技機のスペースにも搭載することが容易となる。
加えて、一対の可動片は互いに逆方向に回動して分離され、所定形状の物体が視認されていた状態から変形形状部材が視認可能状態に移行するので、遊技者にとってはあたかも状態が変化したかの様に感じられる。このため、所定形状の物体が破壊される様子をリアルに表現することも可能となる。なお、変形形状部材としては、所定形状の物体が破壊された状態を表すものであれば、どのような形状であっても良い。
また、前記変形形状部材が可動片回動部材と一体に形成されているので、部品点数が減少して、より一層構造が簡単となる。また、変形形状部材を視認困難あるいは視認可能とすることができるので、可動片回動部材の動作を制御することによって、同時に変形形状部材の視認困難あるいは視認可能を制御することが可能となる。
更に、各種演出の表示を行う画面を有する演出表示装置を備えた遊技機においては、装飾物を演出表示装置に隣接して設けておき、画面上で所定形状の物体を破壊する演出が行われると、その演出に連動して可動片回動部材が往動するようにしても良い。
こうすれば、演出表示装置の画面上での演出に連動して、所定の物体形状を表した装飾物が視認されている状態から、変形形状部材が視認されている状態に変化することとなるので、画面上での演出に対応する演出を、装飾物で表現することが可能となる。また、立体形状を有する装飾物が視認されている状態から、変形形状部材が視認されている状態変化させることから、単に装飾物が破壊される前後の様子を画面に表示する場合に比べて、より一層リアルに表現することができるので、遊技者の興趣を高めることが可能となる。

また、通常、演出表示装置は遊技者のほぼ目線の高さに設けられることから、装飾物を演出表示装置に隣接して設けておけば、遊技者に気付き易い構成とすることができる。
なお、透光性を有する材質、例えば透明なアクリル樹脂等で変形形状部材を形成しておき、変形形状部材の後方から光を照射する光照射部を設けた構成としても良い。こうすれば、所定形状の物体から変形形状部材に変化したときに、光照射部からの光が変形形状部材を透光して遊技者の目に届くので、遊技者の注意を変形形状部材に向けることができ、より一層大きな演出上の効果を飛躍的に発揮させることが可能となる。
また、光照射部からの光に所望の色を付す構成にしても良い。また、複数の色を照射する光照射部を設けておけば、演出に応じて光の色を変更することが可能となるので、より一層遊技者の興趣を高めることが可能となる。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために、次のような順序に従って実施例を説明する。
A.遊技機の装置構成:
A−1.装置前面側の構成:
A−2.遊技盤の構成:
A−3.制御回路の構成:
B.遊技の概要:
C.本実施例の可動式装飾物の構成:
C−1.可動式装飾物の構造:
C−2.可動式装飾物の動作:
D.変形例:
A.パチンコ機の装置構成 :
A−1.装置前面側の構成 :
図1は、本実施例の遊技機1の正面図である。本実施例の遊技機1は、いわゆるデジパチタイプのパチンコ機である。図1に示すように、遊技機1の前面部は、大きくは、前面枠4、上皿部5、下皿部6、遊技盤10などから構成されている。なお、図1では遊技盤10の詳細な図示を省略している。前面枠4は、図示しない中枠3に取り付けられており、中枠3は図示しない本体枠2に取り付けられている。中枠3はプラスチック材料で成形されており、本体枠2の内側に取り付けられている。本体枠2は、木製の板状部材を組み立てて構成された略長方形の枠体であり、遊技機1の外枠を形成している。前面枠4の一端は、中枠3に対して回動可能に軸支されており、中枠3の一端は本体枠2に対して回動可能に軸支されている。遊技盤10は、中枠3の前面側に着脱可能に取り付けられており、その前面側が前面枠4で覆われている。
前面枠4は、プラスチック材料で成形されており、略中央部には、円形状の開口部4aが形成されている。この開口部4aにはガラス板等の透明板がはめ込まれており、奥側に配置される遊技盤10の盤面が視認可能となっている。また、前面枠4には、遊技効果を高めるための各種ランプ類4b〜4fが設けられている。
前面枠4の下方には、上皿部5が設けられており、上皿部5の下方には下皿部6が設けられている。また、前面枠4の右側には施錠装置9が設けられており、前面枠4の左側にはプリペイドカード式の球貸装置13(CRユニット)が設けられている。
上皿部5には、皿状の凹部と、凹部を取り巻くように形成された皿外縁部5aとが設けられている。遊技球は、上皿部5に形成された凹部に投入されて、発射装置ユニット12(図5参照)に供給される。また、皿外縁部5aには、遊技球の球貸スイッチ5b、返却スイッチ、投入した遊技球を排出するための排出ボタンなど、各種のボタン類が設けられている。さらに、上皿部5の略中央部には複数の長孔とその上部に多数の小穴が形成された第1スピーカ5yが設けられている。
下皿部6には、遊技機1の内部から遊技球を排出するための排出口6aが設けられており、排出された遊技球は下皿部6内に貯留される。下皿部6に貯まった遊技球を排出するために、下皿部6の底面には、下皿部6内から遊技球を排出するための図示しない球技き穴が設けられており、下皿部6の略中央手前側には、球抜き穴を開閉させる排出ノブ6bが設けられている。排出ノブ6bは通常時は直立状態であるが、下端を奥側に押圧すると上端を回転軸として回転し、球抜き穴が開放状態となって、下皿部6に貯まった遊技球を排出することが可能となっている。また、排出ノブ6bの左右には、第2スピーカ6cが設けられている。
下皿部6の左端には灰皿7が設けられており、下皿部6の右端には発射ハンドル8が設けられている。発射ハンドル8には、遊技者がハンドルに触れていることを検出するタッチスイッチ8aが設けられている。発射ハンドル8の回転軸は、下皿部6の奥側に搭載された図示しない発射装置ユニット12に接続されており、遊技者が発射ハンドル8を回転させると、その動きが発射装置ユニット12に伝達され、ユニットに内蔵された図示しない発射モータが回転して、回転角度に応じた強さで遊技球が発射される。発射ハンドル8の左側面には、遊技者が操作して遊技球の発射を一時的に停止する発射停止スイッチ8bが配置されている。
A−2.遊技盤の構成 :
図2は、遊技盤10の盤面構成を示す説明図である。前述したように、遊技盤10は中枠3の前面側に着脱可能に取り付けられている。図2に示すように、遊技盤10の中央には、外レール14と内レール15とによって囲まれた略円形状の遊技領域11が形成されている。
遊技領域11の略中央には中央装置26が設けられており、また、遊技領域11の下方部分には変動入賞装置18が設けられ、そして、中央装置26と変動入賞装置18との間には始動口(普通電動役物)17が設けられている。始動口(普通電動役物)17は、左右に一対の翼片部が開閉可能に構成されたいわゆるチューリップ式の始動口である。始動口17の内部には、遊技球の通過を検出する始動口(普通電動役物)スイッチ17s(図5参照)と、翼片部を作動させるための普通電動役物(始動口)ソレノイド17m(図5参照)とが備えられている。一対の翼片部が左右に開くと、遊技球の入球可能性が大きくなる開放状態となり、一対の翼片部が直立して、遊技球の入球可能性が小さくなる通常状態となる。
中央装置26には、演出表示装置27が設けられており、演出表示装置27の側方の領域(図上では紙面に向かって右側の領域)には、装飾物配置部300が設けられており、装飾物配置部300には、上端が先細になっている酒瓶260が搭載されている。この酒瓶260は、アクリル樹脂など透明な材質で形成されている。また、演出表示装置27は、液晶画面を搭載しており、キャラクタ図柄や背景図柄などの種々の演出用図柄を変動停止表示することが可能となっている。演出表示装置27の画面上で表示される各種図柄については後述する。
また、演出表示装置27の下方には、遊技球を振り分ける誘導ステージ32が設けられており、演出表示装置27の左側には、いわゆるワープ通路25が設けられている。遊技領域11を流下する遊技球がワープ通路25に飛び込むと、通路内を通過して誘導ステージ32に導かれ、所定の態様で遊技球の振り分けが行われる。誘導ステージ32に導かれた遊技球の多くは、この振り分けの途中でステージ32から落下して遊技領域11に戻ってしまうが、一部の遊技球については振り分けの最終ゴール32gまで到達して排出口33から排出される。図2に示されているように、排出口33は始動口17の真上に設けられている。このため、遊技球が最終ゴール32gに到達して排出口33から排出されると、確実に始動口17に入球するようになっている。
中央装置26の左下には、図柄表示装置28が設けられている。詳細な構成については後述するが、図柄表示装置28では普通図柄や特別図柄などを変動停止表示することが可能となっている。
遊技領域11の左端には、普通図柄作動ゲート36が設けられており、このゲートの内部には、遊技球の通過を検出するゲートスイッチ36sが設けられている。更に、普通図柄作動ゲート36と中央装置26との間には、ランプ風車24が設けられている。これら各遊技装置の間および周辺には、多数の障害釘23が設けられている。
変動入賞装置18のほぼ中央には、大入賞装置31が設けられている。この大入賞装置31は、略長方形状に大きく開口する大入賞口31dと、大入賞口31dを開閉するための大入賞口ソレノイド31m(図5参照)などから構成されている。大入賞口31dは、後述する所定の条件が成立すると開放状態となり、この結果、遊技球が高い確率で大入賞口31dに入球することとなって、遊技者にとって有利な遊技状態である特別遊技状態が開始される。尚、大入賞口31dの内部には、大入賞口スイッチ31sが設けられており、大入賞口31dに入賞した遊技球を検出することが可能となっている。
遊技盤10の下方にはアウト口48が設けられ、そのアウト口48の下部にはバック球防止部材58が設けられている。パック球防止部材58は、遊技領域11に到達せず戻ってきた遊技球が再び発射位置に戻ることを防止する機能を有している。一方、内レール15の先端部には、図示しないファール球防止部材が取り付けられ、ファール球防止部材と略正反対側(遊技盤10の右半分側)には、図示しない返しゴムが外レール14に沿って嵌合状に取り付けられている。
図3は、本実施例の遊技機1に搭載された図柄表示装置28の構成を示す説明図である。本実施例の図柄表示装置28は、大きくは、普通図柄表示部29と、特別図柄表示部30とから構成されている。普通図柄表示部29は、左普通図柄表示部29aと右普通図柄表示部29bとから構成されており、特別図柄表示部30は、左特別図柄表示部30aと右特別図柄表示部30bとから構成されている。2つの普通図柄表示部29a,29bは、いわゆるLED(発光ダイオード)を用いて構成されており、左普通図柄表示部29aは赤色の光を点灯し、右普通図柄表示部29bは緑色の光を点灯することが可能となっている。また、特別図柄表示部30には、いわゆる7セグメントLEDが用いられており、このうちの7セグメント部分が左特別図柄表示部30aを構成し、コンマ部分が右特別図柄表示部30bを構成している。この7セグメント部分およびコンマ部分は、赤色、橙色、緑色のいずれかの光を点灯可能となっている。また、図柄表示装置28には、普通図柄保留表示部29c、および特別図柄保留表示部30cも設けられている。これらは、それぞれ4つのLEDで構成されている。このような構成を有する図柄表示装置28の表示内容については後述する。
図4は、本実施例の遊技機1に搭載された演出表示装置27の画面構成を示す説明図である。前述したように、演出表示装置27は、主に液晶表示画面を用いて構成されており、液晶画面上には、3つのキャラクタ図柄27a,27b,27cと、その背景に表示される背景図柄27dとが表示されている。このうち、3つのキャラクタ図柄27a,27b,27cは、図3に示した特別図柄30の表示に合わせて種々の態様で変動表示され、遊技を演出することが可能となっている。詳細な演出内容については後述する。
A−3.制御回路の構成 :
次に、本実施例の遊技機1の制御回路の構成について説明する。図5は、本実施例の遊技機1における制御回路の構成を示したブロック図である。図示されているように遊技機1の制御回路は、多くの制御基板や、各種基板、中継端子板などから構成されているが、その機能に着目すると、遊技の基本的な進行や賞球に関わる当否についての制御を司る主制御基板200と、図柄やランプや効果音を用いた遊技の演出の制御を司るサブ制御基板220と、貸球や賞球を払い出す動作の制御を司る払出制御基板240と、遊技球の発射に関する制御を司る発射制御基板250などから構成されている。これら制御基板は、各種論理演算および算出演算を実行するCPUや、CPUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM、プログラムの実行に際してCPUが一時的なデータを記憶するRAM、周辺機器とのデータのやり取りを行うための周辺機器インターフェース(PIO)、CPUが演算を行うためのクロックを出力する発振器、CPUの暴走を監視するウォッチドッグタイマ、定期的に割り込み信号を発生させるCTC(カウンター・タイマ・サーキット)など、種々の周辺LSIがバスで相互に接続されて構成されている。また、図5中に示した矢印の向きは、データあるいは信号を入出力する方向を表している。尚、図5では、主制御基板200に搭載されたCPU201、RAM202のみ図示されており、主制御基板200に搭載されているROMやPIO、更には、他の制御基板に搭載されているCPUや、RAM,ROMなどについては図示を省略している。
図示されているように主制御基板200は、始動口スイッチ17sや、大入賞口スイッチ31s、ゲートスイッチ36sなどから遊技球の検出信号を受け取って、遊技の基本的な進行や賞球に関わる当否を決定した後、サブ制御基板220や、払出制御基板240、発射制御基板250などに向かって、各種の動作を指令するコマンドを出力する。また、主制御基板200には、発射装置ユニット12から発射された遊技球を検出するカウントスイッチ8sも接続されている。更に、主制御基板200は、始動口17に設けられた一対の翼片部を開閉させるための普通電動役物ソレノイド17mや、大入賞口31dを開閉させるための大入賞口ソレノイド31m、更には、普通図柄や特別図柄の変動停止表示を行う図柄表示装置28などに向かって信号を出力することにより、これらの動作を直接制御している。
サブ制御基板220は、主制御基板200からの各種コマンドを受け取ると、コマンドの内容を解析して、その結果に応じた遊技の演出を行う。すなわち、前述した演出表示装置27を駆動する演出表示基板223や、各種のスピーカ5y、6cを駆動するアンプ基板224、装飾用の各種LEDやランプを駆動する装飾駆動基板226に駆動信号を出力することにより、遊技の演出を行う。また、装飾駆動基板226には、ソレノイド284が接続されており、サブ制御基板220から装飾駆動基板226に駆動信号を出力することによって、ソレノイド284を駆動させて酒瓶260が壊れるような動作を制御することが可能となっている。更に、装飾駆動基板226には、複数の発光ダイオード(LED)を備えたLED基板290が接続されており、サブ制御基板220から装飾駆動基板226に駆動信号を出力することによって、LEDの点灯および消灯を制御することが可能となっている。
払出制御基板240は、いわゆる貸球や賞球の払い出しに関する各種の制御を司っている。例えば、遊技者が前述した上皿部5に設けられた球貸スイッチ5bや返却スイッチ5cを操作すると、この信号は、球貸表示基板242から中継端子板を介して、球貸装置13に伝達される。球貸装置13は、払出制御基板240とデータをやり取りしながら、貸球の払出を行う。また、主制御基板200が賞球の払出コマンドを出力すると、このコマンドを払出制御基板240が受け取って、払出モータ109mに駆動信号を出力することによって賞球の払い出しが行われる。
B.遊技の概要 :
次に、上述した構成を有する本実施例の遊技機1で行われる遊技の概要について簡単に説明しておく。
本実施例の遊技機1では、次のようにして遊技が行われる。先ず、遊技者が上皿部5の凹部に遊技球を投入して発射ハンドル8を回転させると、上皿部5に投入された遊技球が、1球ずつ発射装置ユニット12に供給されて、図2を用いて前述した遊技領域11に発射される。遊技球が打ち出される強さは、発射ハンドル8の回転角度によって調整することが可能となっており、遊技者は発射ハンドル8の回転角度を変化させることによって、遊技球の狙いを付けることができる。
発射した遊技球が、遊技領域11の左側に設けられた普通図柄作動ゲート36を通過すると、図柄表示装置28において普通図柄の変動表示が開始される。図3を用いて前述したように、図柄表示装置28には左普通図柄表示部29aと、右普通図柄表示部29bとが設けられている。左普通図柄表示部29aは赤色の光を点灯可能に構成されており、右普通図柄表示部29bは緑色の光を点灯可能に構成されている。普通図柄の変動表示が開始されると、左右の普通図柄表示部29a,29bが点滅表示を行う。
図6は、普通図柄が変動表示している様子を概念的に示した説明図である。変動表示中の普通図柄は、図示されている4つの状態を取ることができる。先ず、図6(a)に示した状態は、左普通図柄表示部29aが点灯して、右普通図柄表示部29bが消灯している状態を表している。図6(b)は、左普通図柄表示部29aおよび右普通図柄表示部29bがいずれも点灯した状態を表している。図6(c)は、左普通図柄表示部29aが消灯し、右普通図柄表示部29bが点灯した状態を表しており、図6(d)は、左普通図柄表示部29aおよび右普通図柄表示部29bがいずれも消灯した状態を表している。普通図柄の変動表示中は、これら4つの表示状態が速い速度で次々と切り換わる態様で表示され、そして、所定時間が経過すると、4つの表示状態のいずれかの状態で停止表示される。このとき、所定の表示状態で停止表示されると、いわゆる普通図柄の当りとなって、始動口17が所定時間(例えば0.5秒間)だけ開放状態となる。本実施例では、図6(c)に示した表示状態、すなわち、左普通図柄表示部29aが消灯して右普通図柄表示部29bが点灯している状態が、普通図柄の当りに設定されている。
尚、普通図柄の変動表示中に遊技球が普通図柄作動ゲート36を通過した場合は、この遊技球の通過が保留数として蓄えられて、現在の普通図柄の変動表示が終了後に、変動表示が行われる。普通図柄の保留は最大4個まで蓄えることが可能となっており、蓄えられている普通図柄の保留数は、普通図柄保留表示部29c(図3参照)に表示される。
次いで、開放状態となった始動口17に遊技球が入球すると、今度は、特別図柄の変動表示が開始される。特別図柄は、図3を用いて説明したように特別図柄表示部30によって表示される。尚、前述したように、本実施例の特別図柄表示部30は、7セグメントLEDからなる左特別図柄表示部30aと、コンマ部分の右特別図柄表示部30bから構成されており、これら左右の特別図柄表示部30a,30bは、赤色、橙色、緑色のいずれかで点灯可能となっている。
図7は、特別図柄が変動表示している様子を概念的に示した説明図である。特別図柄の変動表示中は、左特別図柄表示部30aでは、「A」、「Y」、「−」のいずれかの図柄が表示され、右特別図柄表示部30bでは常にコンマ「.」が表示されている。また、左特別図柄表示部30aの「A」および「Y」、右特別図柄表示部30bのコンマ「.」は、赤色、橙色、緑色の3つの状態を取ることができ、左特別図柄表示部30aの「−」は、赤色または緑色のいずれかの状態を取ることができる。本実施例の特別図柄表示部30では、これらの表示状態が組み合わされて、図7に示す12種類の状態を表示することができる。図中で7セグメントLEDあるいはコンマ部分に細かいハッチングが付されているのは、赤色の状態で点灯されていることを表している。また、少し粗いハッチングが付されているのは橙色の状態で点灯表示されていることを表しており、粗いハッチングが付されているのは緑色の状態で点灯表示されていることを表している。特別図柄の変動表示が開始されると、これら12種類の表示状態が速い速度で次々と切り換わる態様で表示され、所定時間が経過すると、いずれかの状態で停止表示される。
停止表示された図柄が「−」である場合は、特別図柄は外れとなるが、それ以外の図柄の組合せが停止表示された場合は特別図柄の当りとなって、遊技者にとって有利な遊技状態である特別遊技状態が開始される。すなわち、特別図柄が当りとなる図柄の組合せは、図7に示した12種類の図柄から、「−」を除いた10種類の組合せが存在することになる。また、本実施例の特別遊技状態は、大入賞口31dが開放状態となる遊技状態(ラウンド)が、所定ラウンドだけ繰り返されるように構成されている。大入賞口31dは大きく開口するために、遊技球が高い確率で入球することとなる。その結果、所定回数のラウンドが繰り返される間に遊技者は多くの賞球を獲得することが可能となっている。
尚、特別図柄の変動表示中に遊技球が始動口17に入球した場合は、この遊技球の入球が特別図柄の保留数として蓄えられて、現在の特別図柄の変動表示が終了後に、変動表示が行われる。特別図柄の保留も最大4個まで蓄えることが可能となっており、蓄えられている特別図柄の保留数は、特別図柄保留表示部30c(図3参照)に表示される。
また、図7に示した特別図柄が当りとなる10種類の組合せのうち、実線で囲った5種類の組合せは、いわゆる「確変図柄」と呼ばれる組合せであり、変動表示された特別図柄が、これら確変図柄の組合せのいずれかで停止すると、特別遊技が終了してから次の特別遊技が開始されるまでの間、当り図柄で停止表示される確率が通常の状態よりも高くなる。このように、当り図柄で停止表示される確率が高くなっている遊技状態は、確率変動状態(若しくは、確変状態)と呼ばれる。
更に、図7に示した特別図柄が当りとなる10種類の組合せのうち、破線で囲った5種類の組合せは、いわゆる「通常図柄」と呼ばれる組合せであり、変動表示された特別図柄が、これら通常図柄の組合せのいずれかで停止すると、特別遊技の終了後、特別図柄が所定回数(本実施例では100回)変動表示されるか、若しくは次回の特別遊技状態が開始されるまでの間、特別図柄の変動時間が短くなるとともに、始動口17の開放時間が若干長くなるように設定されている。このような遊技状態は、変動時間短縮状態(若しくは、時短状態)と呼ばれる。尚、本実施例の遊技機1においては、こうした時短機能は、通常図柄で停止表示された場合だけでなく、確変図柄で停止表示された場合にも作動するようになっている。結局、特別図柄が、図7に示した10種類の当り図柄のいずれかで停止表示された場合は、特別遊技状態の終了後、必ず時短機能が作動することになる。
上述した特別図柄の変動停止表示に合わせて、演出表示装置27では演出用図柄を用いた各種の演出が行われる。図8は、演出表示装置27で行われる演出の一態様を例示した説明図である。図4を用いて前述したように、演出表示装置27を構成する液晶表示画面には、3つのキャラクタ図柄27a,27b,27cが表示されている。前述した図柄表示装置28で特別図柄の変動表示が開始されると、演出表示装置27においても、これら3つのキャラクタ図柄27a,27b,27cが一斉に変動表示を開始する。本実施例では、キャラクタ図柄として「1」〜「9」までの9つの数字を意匠化した図柄が用意されている。
図8(a)には、3つのキャラクタ図柄27a,27b,27cが一斉に変動表示している様子が概念的に示されている。変動表示が開始された後、所定時間が経過すると、初めに左キャラクタ図柄27aが「1」〜「9」のいずれかの図柄で停止表示され、次いで、右キャラクタ図柄27cが停止表示され、最後に中キャラクタ図柄27bが停止表示される。
これら演出表示装置27で停止表示される3つのキャラクタ図柄27a,27b,27cの組合せは、前述した図柄表示装置28で停止表示される特別図柄の組合せと連動するように構成されている。たとえば、図柄表示装置28の特別図柄が当り図柄で停止する場合は、演出表示装置27の3つのキャラクタ図柄27a,27b,27cが同じ図柄で停止表示される。特に、図柄表示装置28の特別図柄が、前述した確変図柄で停止する場合は、演出表示装置27の3つのキャラクタ図柄27a,27b,27cが、奇数を表す同じ図柄で停止表示される。一方、図柄表示装置28の特別図柄が外れ図柄で停止する場合は、3つのキャラクタ図柄27a,27b,27cは同じ図柄で揃わない任意の組合せで停止表示される。
このように、図柄表示装置28で表示される特別図柄と、演出表示装置27で表示される3つのキャラクタ図柄27a,27b,27cとは、表示内容が互いに対応しており、それぞれの表示図柄が確定するタイミングも同じに設定されているため、どちらの表示を見ながら遊技をすることも可能である。しかし、図2に示すように、図柄表示装置28よりも演出表示装置27の方が目に付き易い位置に設けられており、表示画面も大きく、更に表示内容も分かり易いので、遊技者は演出表示装置27の画面を見ながら遊技を行うことが通常である。従って、演出表示装置27の表示画面上で初めに停止表示される左キャラクタ図柄27aと、続いて停止表示される右キャラクタ図柄27cとが同じ図柄であった場合には、最後に停止表示される中キャラクタ図柄27bも同じ図柄で停止して、いわゆる大当り状態になるのではないかと、遊技者は図柄の変動を注視することになる。このようなリーチ演出を行うことで、遊技者の興趣を高めることが可能となっている。
また、こうした演出表示装置27による演出効果をより一層高めて、遊技者の興趣を大きく高揚させるべく、演出表示装置27の図柄の変動表示に合わせて、各種のLEDやランプ類を光らせる演出も行われる。ここで、本実施例の遊技機1では、図2を用いて説明したように、演出表示装置27に隣接して酒瓶260が設けられている。そして、酒瓶260が壊れるような動作を制御するための構造として、以下に説明する構造を採用しているために、酒瓶260の構成を簡素なものとすることができ、加えて、酒瓶260が壊れるような動きを簡便に且つリアルに表現することが可能となっている。
C.本実施例の可動式装飾物の構成 :
図9は、装飾物配置部300に酒瓶260が設けられている様子を拡大して示した説明図である。図示されているように、装飾物配置部300には、上端が先細になった酒瓶260が設けられている。また、酒瓶260の手前側には、遮蔽部材310が設けられている。遮蔽部材310は、不透明な材質で形成されており、酒瓶260の下部は、遮蔽部材310によって隠れた状態になっている。図9中では、酒瓶260の下部が、遮蔽部材310に隠れた状態となっていることを破線によって表している。また、酒瓶260の後方には、酒瓶260が壊れた形状を表している変形物270が設けられている。変形物270は、アクリル樹脂など透明な材質で形成されている。
C−1.可動式装飾物の構造 :
図10(a)は、装飾物を構成する酒瓶260と変形物270とを示す斜視図である。酒瓶260は、上端が先細になっている断面円柱形状の酒瓶を縦方向に半分にしたような形状、つまり半円柱形状となっており、一対の可動片262によって構成されている。また、一対の可動片262の下端には、L字状に形成された一対のフランジ264が延設されている。それらフランジ264の基端側には、円柱状に形成された一対の回転軸266が手前に向かって突設されている。
図10(b)は、酒瓶260、変形物270および可動片回動機構280を示す分解斜視図である。一対の回転軸266は、遮蔽部材310に対して回動可能に軸支されている。可動片回動機構280は、酒瓶260の下端に当接して一対の可動片262を互いに逆方向に回動させる可動片回動部材282と、可動片回動部材282を往復動させるためのソレノイド284と、可動片回動部材282およびソレノイド284を接続する接続部材286とから構成されている。変形物270は、可動片回動部材282の上に設けられている。
尚、本実施例の酒瓶260を構成する一対の可動片262、一対のフランジ264および一対の回転軸266は本発明の「装飾物」の一態様を構成し、変形物270は本発明の「変形形状部材」の一態様を構成している。
C−2.可動式装飾物の動作 :
図11は、一対の可動片262が接触している状態から分離した状態に移行するときの前半の様子を示した説明図である。図11(a)に示すように、可動片回動部材282が一対の可動片262の下端に当接してから、更に可動片回動部材282が往動すると、一対の可動片262が互いに逆方向に回動する。その結果、接触していた一対の可動片262が徐々に分離し始める。図11(b)に示すように、更に可動片回動部材282が往動すると、更に一対の可動片262が互いに逆方向に回動する。同図において、破線で示した可動片回動部材282は、図11(a)に示した可動片回動部材282の位置を示している。このように可動片回動部材282が往動すると、一対の可動片262の離間距離が徐々に大きくなっていく。
図12は、一対の可動片262が接触している状態から分離した状態に移行するときの後半の様子を示した説明図である。図12(a)に示すように、更に可動片回動部材282が往動すると、更に一対の可動片262が互いに逆方向に回動する。同図において、破線で示した可動片回動部材282は、図11(b)に示した可動片回動部材282の位置を示している。このように可動片回動部材282が往動すると、一対の可動片262の離間距離が更に大きくなる。図12(b)に示すように、可動片回動部材282が最上に達すると、一対のフランジ264の下端同士が当接するため、一対の可動片262の回動が停止されて、一対の可動片262は、左右に分離した状態で停止することになり、後方に設けられた変形物270が視認可能となる。このため、遊技者は、酒瓶260が変形物270に変化したように感じることになる。なお、破線で示した可動片回動部材282は、図12(a)に示した可動片回動部材282の位置を示している。
図13は、一対の可動片262が接触している状態から分離した状態に移行する様子を左側から見た説明図である。図示されているように、遮蔽部材310は、前述した開口部4aのガラス板400に隣接して設けられており、回転軸266は遮蔽部材310に対して回動可能に軸支されている。ソレノイド284によって可動片回動部材282が往動すると、一対の可動片262が互いに逆方向に回動される。その結果、図13(a)に示すように、一対の可動片262が接触した状態(起立した状態)から、図13(b)に示すように、一対の可動片262が分離した状態(転倒した状態)に移行することになる。
図14は、一対の可動片262が分離している状態から接触した状態に移行するときの前半の様子を示した説明図である。図14(a)に示すように、可動片回動部材282が最上に達した状態からソレノイド284によって可動片回動部材282が復動すると、やがて円弧状に形成された可動片回動部材282の底面が一対のフランジ264に当接する。この当接した状態から更にソレノイド284によって可動片回動部材282が復動すると、図14(b)に示すように、一対の可動片262が互いに逆方向に回動するため、一対の可動片262が徐々に起立し始める。このとき、変形物270は、遮蔽部材310により隠蔽された状態となり、遊技者からは視認困難な状態となっている。
図15は、一対の可動片262が分離している状態から接触した状態に移行するときの後半の様子を示した説明図である。図15(a)に示すように、ソレノイド284により可動片回動部材282の底面が一対のフランジ264に当接しながら復動すると、一対の可動片262には、回転軸266を中心として互いに逆方向に回動する回動力が付与されているので、そのまま回動する。その結果、図15(b)に示すように、一対の可動片262は接触した状態(起立した状態)となり、元の状態に復元することになる。
このように本実施例では、1つのソレノイド284の動作によって可動片回動部材282を往復動させるだけで、一対の可動片262が接触した状態から分離した状態または分離した状態から接触した状態に移行させることができるので、簡単な構成とすることができ、その結果として、限られた遊技機1のスペースにも搭載することが容易となる。また、一対の可動片262が接触した状態から分離した状態に移行すると、一対の可動片262の間から後方に設けられた変形物270が出現する構成であり、しかも酒瓶260および変形物270はともに立体形状であるので、酒瓶260が変形物270に変化する様子を簡便に且つリアルに表現することが可能となる。
なお、酒瓶260が変化する(壊れる)様子をよりリアルに表現するためには、回転軸266の中心から遮蔽部材310までの距離Lと可動片262の幅Wとを、次のような関係としておくことが望ましい。図16は、回転軸266の中心から遮蔽部材310までの距離Lと、可動片262の幅Wとの関係を示した説明図である。図16(a)に示すように、回転軸266の中心から遮蔽部材310までの距離Lは、可動片262の幅Wよりも長く形成されている。このため、図16(b)に示すように、一対の可動片262が分離した状態では、一対の可動片262が遮蔽部材310に遮蔽されて、遊技者からは視認困難な状態となり、酒瓶260が壊れた形状を表した変形物270のみが見える様になるので、あたかも酒瓶260が壊れたかの様な演出を行うことが可能となる。
D.変形例 :
このように前述した本実施例では、図2を用いて説明したように、演出表示装置27の側方の領域に装飾物配置部300が設けられており、装飾物配置部300には、上端が先細になっている酒瓶260が搭載されている。そして、可動片回動機構280を用いて酒瓶260を変形物270に変化させている。そこで、演出表示装置27での演出に連動して、酒瓶260を変形物270に変化させるようにすれば、より一層大きな演出上の効果を発揮させることが可能となる。
図17は、演出表示装置27での演出に連動して、酒瓶260が変形物270に変化する前の様子を示した説明図である。図示されているように、演出表示装置27においてピストルで酒瓶260を破壊するまでの演出が行われる。具体的には、ピストルの照準を酒瓶260に合わせる演出が行われる。図18は、演出表示装置27での演出に連動して、酒瓶260が変形物270に変化した後の様子を示した説明図である。図示されているように、演出表示装置27においてピストルから弾が発射された演出が行われると、その演出に連動して、ソレノイド284によって可動片回動部材282が往動される。その結果、一対の可動片262が接触した状態から分離した状態へと移行して、分離された一対の可動片262は、遮蔽部材310に遮蔽されることになるとともに、分離された一対の可動片262の間からは、可動片回動部材282に設けられた変形物270が出現することになる。このため、遊技者は、あたかも演出表示装置27の演出によるピストルの操作で酒瓶260が変形物270に変化したように感じることになる。従って、演出表示装置27の演出に連動させれば、酒瓶260が壊れるような動きをより一層簡便に且つリアルに表現することが可能となる。
このように酒瓶260が変形物270に変化した様子をより一層明確に遊技者に印象付けるために、変形物270の後方から光を照射する構成にしても良い。例えば、前述した図5において、破線で示すように複数の発光ダイオード(LED)を備えたLED基板290を装飾駆動基板226に接続した構成にするとともに、LED基板290を変形物270の後方に設けた構成としても良い。図19は、酒瓶260、変形物270、可動片回動機構280およびLED基板290を示す分解斜視図である。図示されているように、変形物270の後方には、複数の発光ダイオード(LED)を備えたLED基板290を設ける。このように変形物270の後方にLED基板290を設けておけば、酒瓶260から変形物270に変化したときに、LED基板290からの光が変形物270を透光して遊技者の目に届いて、遊技者の注意を変形物270に向けることができ、より一層大きな演出上の効果を飛躍的に発揮させることが可能となる。
また、変形物270の内部に光を反射する小さなビーズや、変形物270とは屈折率の異なる材質からなる透明なビーズを入れておいても良い。こうすれば、ビーズの表面で光が反射してあるいはビーズを通過する際に光の進路が曲げられて、その様子が遊技者には、あたかもガラスの破片が飛び散っているかの様に感じられるので、酒瓶260が壊れた様子をより一層表現することが可能となる。
以上、本発明について各種の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
上述した実施例では、一対の可動片262が接触した状態で酒瓶260を表すものとして説明したが、一対の可動片262が近接した状態で酒瓶260となる構成であっても良い。
また、上述した実施例では、一対の可動片262から構成された酒瓶260であったが、3つあるいは4つの可動片262など、複数の可動片262から構成された酒瓶260であっても良い。加えて、複数の可動片は、同じ側の一端を軸として互いに異なる方向に回動可能に構成しても良い。
更に、上述した実施例では、酒瓶260と変形物270とを用いて説明したが、所定形状の物体とその物体が変形した状態の形状を表す変形物とであれば、例えば、空き缶とその空き缶が変形した状態の形状を表す変形物270であっても良い。
併せて、上述した実施例では、遮蔽部材310を設けた構成であったが、遊技盤10を遮蔽部材とする構成であっても良い。
また、上述した実施例では、遊技機1は何れもデジパチタイプのパチンコ機として説明したが、羽根物や権利物のパチンコ機、アレンジボール機、じゃん球遊技機、更には回胴式遊技機などの他の遊技機に対しても、本発明を好適に適用することが可能である。
図20は、上述した実施例を回胴式遊技機に適用した例を示す正面図である。図20に示すように、遊技機1の全体的形状は筐体503により構成されており、この筐体503の正面部には、表示窓505、操作パネル部507、遊技メダル払出口509などが設けられている。遊技機1の上部には、演出表示装置27と装飾物配置部300とが設けられており、前述した実施例を演出表示装置27の演出に連動させれば、酒瓶260が壊れるような動きをより一層簡便に且つリアルに表現することが可能となる。
本実施例の遊技機の正面図である。 本実施例の遊技機に搭載された遊技盤の盤面構成を示す説明図である。 本実施例の遊技機に搭載された図柄表示装置の構成を示す説明図である。 本実施例の遊技機に搭載された演出表示装置の画面構成を示す説明図である。 本実施例の遊技機における制御回路の構成を示したブロック図である。 普通図柄が変動表示している様子を概念的に示した説明図である。 特別図柄が変動表示している様子を概念的に示した説明図である。 演出表示装置で行われる演出の一態様を例示した説明図である。 装飾物配置部に酒瓶が設けられている様子を拡大して示した説明図である。 (a)は酒瓶および変形物を示す分解斜視図である。(b)は酒瓶、変形物および可動片回動機構を示す分解斜視図である。 一対の可動片が接触している状態から分離した状態に移行するときの前半の様子を示した説明図である。 一対の可動片が接触している状態から分離した状態に移行するときの後半の様子を示した説明図である。 一対の可動片が接触している状態から分離した状態に移行するときの様子を左側から見たときの様子を示した説明図である。 一対の可動片が分離している状態から接触した状態に移行するときの前半の様子を示した説明図である。 一対の可動片が分離している状態から接触した状態に移行するときの後半の様子を示した説明図である。 回転軸の中心から遮蔽部材までの距離と、可動片の幅との関係を示した説明図である。 演出表示装置での演出に連動して、酒瓶が変形物に変化する前の様子を示した説明図である。 演出表示装置での演出に連動して、酒瓶が変形物に変化した後の様子を示した説明図である。 酒瓶、変形物、可動片回動機構およびLED基板を示す分解斜視図である。 本実施例の装飾物配置部を回胴式遊技機に適用した例を示す正面図である。
符号の説明
1 …遊技機、 27 …演出表示装置、
260 …酒瓶(装飾物)、 262 …可動片(装飾物)、
264 …フランジ(装飾物)、 266 …回転軸(軸、装飾物)、
270 …変形物(変形形状部材)、 282 …可動片回動部材、
300 …装飾物配置部、 310 …遮蔽部材

Claims (2)

  1. 一対の可動片から構成され、前記一対の可動片が接触し、起立した状態で所定の物体形状となるように形成された装飾物と、
    前記装飾物の後方に配置され、前記所定の物体形状が壊れた形状を表した変形物と、
    前記装飾物の前方に配置され、起立した状態から分離して転倒した状態となった前記一対の可動片を遮蔽する遮蔽部材と、
    前記一対の可動片に当接しながら、前記一対の可動片を互いに逆方向に回動させる可動片回動部材と、前記可動片回動部材を往復動させるソレノイドと有する可動片回動機構と
    を備え、
    前記変形物は、前記可動片回動部材の上部に一体に形成され、
    前記一対の可動片の下端には、夫々L字状に形成されたフランジが延設されると共に、前記フランジの基端には、夫々回転軸が突設されて、前記回転軸が前記遮蔽部材に対して回動可能に軸支されており、
    前記一対の可動片が起立した状態で前記所定の物体形状をなしているとき、前記一対の可動片は視認可能とされると共に、前記変形物は、前記一対の可動片及び前記遮蔽部材によって遮蔽されて視認困難とされた遊技機において、
    前記一対の可動片が起立した状態から、前記可動片回動部材が往動すると、前記可動片回動部材が前記一対の可動片の下端に当接して、前記一対の可動片を互いに逆方向に回動させて分離し、
    前記可動片回動部材が最上に達したとき、前記フランジの下端同士が当接して前記一対の可動片が転倒した状態で回動を停止し、前記一対の可動片が前記遮蔽部材によって視認困難な状態になると共に前記変形物が視認可能な状態となり、
    前記一対の可動片が転倒した状態から、前記最上に達した可動片回動部材が復動すると、前記可動片回動部材の底面が前記フランジに当接して、前記一対の可動片を互いに逆方向に回動させて起立させ、
    前記一対の可動片が接触した状態となった段階では前記一対の可動片が視認可能な状態となると共に、前記変形物が前記一対の可動片及び前記遮蔽部材によって視認困難な状態となる
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機において、
    各種演出の表示を行う画面を有する演出表示装置を備え、
    前記装飾物は、前記演出表示装置に隣接して設けられており、前記画面上で前記装飾物を破壊する演出を行うと、その演出に連動して前記可動片回動部材が往動し、前記一対の可動片が前記遮蔽部材によって視認困難な状態になると共に、前記変形物が出現して視認可能な状態となることを特徴とする遊技機。
JP2005190148A 2005-06-29 2005-06-29 遊技機 Expired - Fee Related JP4565088B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005190148A JP4565088B2 (ja) 2005-06-29 2005-06-29 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005190148A JP4565088B2 (ja) 2005-06-29 2005-06-29 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007007055A JP2007007055A (ja) 2007-01-18
JP4565088B2 true JP4565088B2 (ja) 2010-10-20

Family

ID=37746294

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005190148A Expired - Fee Related JP4565088B2 (ja) 2005-06-29 2005-06-29 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4565088B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5271804B2 (ja) * 2009-05-20 2013-08-21 株式会社オリンピア 可動役物装置
JP5341684B2 (ja) * 2009-09-07 2013-11-13 株式会社平和 シャッタ役物装置
JP6068894B2 (ja) * 2012-09-20 2017-01-25 株式会社ニューギン 遊技機
JP5990692B2 (ja) * 2013-09-30 2016-09-14 株式会社ソフイア 遊技機
JP5935008B2 (ja) * 2014-05-15 2016-06-15 株式会社ソフイア 遊技機
JP5923768B2 (ja) * 2014-11-07 2016-05-25 株式会社大都技研 遊技台
JP6175115B2 (ja) * 2015-11-09 2017-08-02 株式会社ソフイア 遊技機

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001038005A (ja) * 1999-07-27 2001-02-13 Adachi Light Co Ltd 遊技機用表示装置
JP2002078949A (ja) * 2000-09-11 2002-03-19 Heiwa Corp 遊技機
JP2004344577A (ja) * 2003-05-26 2004-12-09 Sanyo Product Co Ltd 遊技機

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0432313Y2 (ja) * 1987-07-30 1992-08-03
JPH03170188A (ja) * 1989-11-30 1991-07-23 Takara Co Ltd 装飾体の動作装置
JP2614823B2 (ja) * 1994-04-11 1997-05-28 株式会社ソフィア 遊技機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001038005A (ja) * 1999-07-27 2001-02-13 Adachi Light Co Ltd 遊技機用表示装置
JP2002078949A (ja) * 2000-09-11 2002-03-19 Heiwa Corp 遊技機
JP2004344577A (ja) * 2003-05-26 2004-12-09 Sanyo Product Co Ltd 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007007055A (ja) 2007-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007054140A (ja) 遊技機
JP5884310B2 (ja) 遊技機
JP4565088B2 (ja) 遊技機
JP6334759B1 (ja) 遊技機
JP2019055119A (ja) 遊技機
JP2012135696A (ja) 遊技機
JP2019017680A (ja) 遊技機
JP2018201904A (ja) 遊技機
JP4457956B2 (ja) 遊技機
JP2010233835A (ja) パチンコ遊技機
JP2019055120A (ja) 遊技機
JP2006305172A (ja) 遊技機
JP5987273B2 (ja) 遊技機
JP6172308B2 (ja) 遊技機
JP5676701B2 (ja) 遊技機
JP2019017886A (ja) 遊技機
JP2018191671A (ja) 遊技機
JP5392346B2 (ja) 遊技機
JP2018130192A (ja) 遊技機
JP2018130190A (ja) 遊技機
JP2018130186A (ja) 遊技機
JP2006340784A (ja) 遊技機
JP2015057220A (ja) 遊技機
JP2019136106A (ja) 遊技機
JP5660184B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090902

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100223

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100601

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100621

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130813

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130813

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130813

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees