JP4323898B2 - 振動型アクチュエータの制御装置、光学機器および振動型アクチュエータの制御方法 - Google Patents

振動型アクチュエータの制御装置、光学機器および振動型アクチュエータの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、カメラ、レンズ装置および画像形成装置等の各種装置の駆動源として使用される振動型アクチュエータの制御に関するものである。
振動型アクチュエータ(以下、振動型モータという)は、電気モータのステータに該当する振動体に、圧電素子や圧電素子などの電気−機械エネルギ変換素子を取り付け、該素子に互いに位相の異なる複数の交番電圧やパルス信号等の周波信号を印加することにより、該振動体の表面に進行波振動を発生させ、該振動体の表面に圧接されているロータ(もしくは移動体)を駆動するように構成された非電磁駆動型のアクチュエータである。
振動型モータを滑らかに回転させ、かつ多少の環境条件の変動に対しても安定した速度で駆動するために、振動型モータを起動する際には、駆動周波数を高周波数側から徐々に低下させ、モータを起動できた後は、該モータの駆動速度を所望の駆動速度に近づけるために速度制御と位相制御とを行う方法が知られている。
速度制御は、ある周期でモータの駆動速度を検出し、得られた駆動速度と所望の駆動速度とを比較し、その差に応じて周波信号の周波数(駆動周波数)を増減させるというものである。
また、位相制御は、駆動用の電気−機械エネルギ変換素子に与える周波電圧と、センサ用の電気−機械エネルギ変換素子から得られる周波電圧の位相差を検出し、得られた位相差の情報に基づいて駆動周波数を制御する方法である。
速度制御は、振動型モータの駆動速度を安定的に高速に設定するとともに滑らかに停止させる意味合いを持つ。また、位相制御は、モータの最高速度が得られる共振周波数の近傍から駆動周波数がさらに低下しないように駆動周波数を制御し、振動型モータの急激な停止を避けるという意味合いを持っている。モータの起動時は周波数を一定周期で所定周波数ずつ低下させていき、起動した後は位相制御と速度制御を行い、停止時は速度制御のみ行う方法がよく用いられている。
ところで、従来の振動型モータの制御方法においては、モータの起動時に、その駆動対象である部材の動きが外力等によって阻止されているためにモータが起動できない場合には、その時点でモータの駆動処理を終了したり、再度、駆動周波数の高周波数から低周波数へのスキャンを行った後に駆動処理を終了したり、特許文献1にて提案されているような制御を行ったりしていた。
特許文献1にて提案の制御方法は、駆動周波数のスキャンを行ったにもかかわらず、モータを起動することができなかった場合には、すぐに駆動処理を終了せず、設定できる範囲の最高周波数からもう一度駆動周波数のスキャンを行うとともに位相制御も行って、駆動周波数が共振周波数よりも低くならない状態に保つようにするものである。
特開平6−6990号公報(段落0029〜0080、図3〜図7等)
しかしながら、前述した特許文献1にて提案の制御方法のように、振動型モータが起動できない状態で位相制御を行って周波数が共振周波数よりも低くならない状態に保とうとすると、モータの振動状態が不安定になり、モータからいわゆる鳴き(異音)が発生する場合があった。
また、駆動対象である部材が、外力によりその動きが阻止されていたり、可動範囲の端(メカ端)に当接した状態でそれ以上モータ駆動しようとしたりする場合にも、同様にモータの鳴きが発生する場合があった。
そこで、本発明は、振動型アクチュエータが外力等により起動できないときに、駆動処理を終了することなくモータからの鳴きの発生を抑制できるようにする制御装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明では、電気−機械エネルギ変換素子に周波信号を印加して振動体に振動を励起させ、該振動体とこれに接触する接触体とを相対駆動させる振動型アクチュエータの制御装置において、周波信号の周波数を第1の周波数と該第1の周波数よりも低い第2の周波数との間でスキャンする信号制御手段と、振動型アクチュエータの駆動を検出する検出手段とを有する。そして、信号制御手段は、周波信号の周波数を第1の周波数から第2の周波数まで連続的に減少させても検出手段によって振動型アクチュエータの駆動が検出されないときは、検出手段によって該振動型アクチュエータの駆動が検出されるあるいは所定時間が経過するまで、周波信号の周波数を、第2の周波数と、第1の周波数よりも低く前記第2の周波数よりも高い周波数で、前記第1の周波数よりも前記第2の周波数の方に値が近い第3の周波数との間で連続的に増減させることを繰り返す
本発明によれば、振動型アクチュエータが本来駆動されている状態にあるべき第2の周波数を有する周波信号の印加状態であるにもかかわらず、外力等によって駆動が阻止されて実際には駆動されていない場合に、周波信号の周波数を第2の周波数と第3の周波数との間で連続的に(ないし周期的に)変化させるので、振動体の振動状態が不安定となることを回避して、いわゆる鳴き(異音)の発生を抑制することができる。
しかも、第3の周波数は、第1の周波数よりも低い周波数であるので、トルクの発生を維持しつつ、鳴きの発生を抑制することができる。特に、第3の周波数を第1の周波数よりも第2の周波数に近い周波数とすることにより、トルクの変化を小さく抑えることができる。
さらに、周波信号の周波数を周期的に変化させることにより、ランダムに変化させる場合に比べて、駆動阻止が解除された際に速やかに所望の駆動状態に移行させることができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
まず、図12には、本発明の実施例1である振動型モータ(振動型アクチュエータ)を駆動源として備えカメラシステム(光学機器)の概略構成を示している。このカメラシステム50は、CCDやCMOSセンサ等の撮像素子53を備えたデジタルカメラ部56と、このデジタルカメラ56に一体的に設けられたレンズ部55とから構成されている。なお、撮像素子53に代えて感光フィルムを用いて撮影を行うフィルムカメラシステムにも本発明は適用することができる。また、デジタルカメラ部56とレンズ部55とが不図示のマウント構造を介して着脱可能となっているカメラシステムにも本発明は適用することができる。
同図において、9は振動型モータであり、52は撮影光学系の一部を構成するフォーカスレンズある。振動型モータ9の駆動力は、フォーカス駆動機構51を介してフォーカスレンズ52に伝達され、これを図中に点線で示した光軸方向に移動させる。フォーカスレンズ52が合焦位置に駆動された状態で、被写体像を撮像素子53によって光電変換することにより、被写体像の電子画像情報が不図示の記録媒体(半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク等)に記録される。また、撮像素子53からの出力信号に基づいて、位相差検出方式やコントラスト検出(TV−AF)方式により、フォーカスレンズ52を合焦位置に移動させるためのフォーカス制御を行うこともできる。
図1には、上記カメラシステムに搭載された、振動型モータ9とその制御装置の構成を示すブロック図である。
同図において、1は信号制御手段としてのマイクロコンピュータであり、振動型モータ9の制御(本実施例では、フォーカス制御におけるフォーカスレンズ52の駆動制御)のほか、カメラシステムの各種動作の制御を司る。2はD/Aコンバータであり、マイクロコンピュータ1のディジタル出力信号(D/Aout)をアナログ出力電圧に変換する。3は電圧制御発振器(以下、VCOという)であり、D/Aコンバータ2のアナログ出力電圧に応じた周波電圧を出力する。
4は分周・移相器であり、VCO3からの周波電圧を分周し、π/2位相差の矩形波を出力する。5,6は電力増幅器であり、分周・移相器4からの周波電圧を、振動型モータ9を駆動できる電圧と電流値に増幅する。7,8はマッチングコイルであり、電力増幅器5,6からの2相の周波信号は、それぞれマッチングコイル7,8を介して振動型モータ9に供給される。
振動型モータ9において、9bは円環状のステータ(振動体)であり、9aはステータ9bの駆動面に接触するロータ(接触体)である。ステータ9bにおける駆動面の反対面には、図11(A)に示すように、A相の圧電素子群Aと、B相の圧電素子群Bと、センサ相の圧電素子Sとが、図示の位相および分極関係で貼り付けられている。センサ相の圧電素子Sは圧電素子群Bに対して45°位相がずれた位置に配置されている。これらの各圧電素子は、それぞれ単独のものをステータ9bに貼り付けてもよいし、一体的に分極処理にて形成してもよい。圧電素子群Aと圧電素子群Bに上述した2相の周波信号が印加されると、ステータ9bの駆動面には進行性の振動波が形成される。また、ステータ9bに振動波が形成されると、この振動波の状態に応じてセンサ用圧電素子Sから周波電圧が出力され、この周波電圧に基づいて振動型モータ9の駆動状態を検出することができる。なお、振動型モータ9が共振状態にあるときには、A相の圧電素子群Aに印加される周波信号の電圧とセンサ相からの周波電圧との位相関係が、圧電素子群Aとセンサー用圧電素子Sとの位置関係に応じて決まる特定の関係を示す。本実施例の場合は、正転状態ではA相印加信号とS相出力信号との波形の位相が135°ずれたときに共振状態を示し、また、逆転状態では45°ずれたときに共振状態を示す。そして、共振からずれるほど、上記位相関係もずれる。
そして、圧電素子群Aと圧電素子群Bに印加する周波信号の周波数(以下、駆動周波数という)を変化させることにより、図11(B)のグラフに示すような周波数−回転数(速度)特性で振動型モータ9を回転駆動することができる。図11(B)中、グラフの最も高い回転数が得られる周波数が共振周波数f0であるが、実際の制御においては、モータ9が回転をし始める周波数(fmax)と等しいスイープ開始周波数(第1の周波数)f1と、共振周波数f0よりも所定の余裕量分高く設定されたスイープ下限周波数(第2の周波数)f2との間で周波数が制御される。
図1において、10はパルス板であり、図に示すように放射方向に複数のスリットが形成された円板である。パルス板10には、ギヤ11を介して振動型モータ9の出力軸からの回転が伝達される。また、ギア11はギヤ12噛み合っており、ギヤ12は、図12中のレンズ部55を構成するレンズ鏡筒13の外周ギア部に噛み合っている。
14はレンズ鏡筒13に保持されたレンズ(図12に示したフォーカスレンズ52)である。15はフォトインターラプタであり、パルス板10の回転に伴ってスリットからの透過光を受光したり受光しなかったりすることによりパルス信号を生成する。
検出回路16はフォトインターラプタ15からの微小信号を増幅してディジタル信号(パルス信号)に変換する。17はup/downカウンタで、パルス板10の回転により生ずるパルス信号をカウントする。このパルス信号をカウントすることにより、レンズ鏡筒13(フォーカスレンズ52)の駆動量を検出することができる。
18はレンズデータ用メモリであり、撮影光学系に固有の開放F値や焦点距離、フォーカスレンズ52を駆動する際の速度テーブルなどが格納されている。
19,20は位相コンパレータであり、A相への印加波形とS相からの出力波形とを波形分圧抵抗21,22で作られる基準電圧と比較することによって、A相への印加波形とS相からの出力波形をマイクロコンピュータ1に入力できるように整形する。
次に、マイクロコンピュータ1の各端子について説明する。DIR1は、up/downカウンタ17のカウント方向を指示する出力端子であり、“H”でup、“L”でdownを指示する。PULSE INは、up/downカウンタ17のカウント値の入力端子である。MONは、検出回路16の出力を直接モニタするための入力端子である。RESETは、up/downカウンタ17のリセットを指示する出力端子であり、“H”でリセットを指示する。
CNT EN/DISは、up/downカウンタ17のカウント可能/禁止指示の出力端子であり、“H”で可能を、“L”で禁止を指示する。D/Aoutは、D/Aコンバータ2への出力端子である。DIR2は、振動型モータ9の回転方向を切り換えるために、振動型モータ9に加える2相の周波電圧の位相差を90°、270°に変更する指示を分周・移相器4に与えるための出力端子である。USM EN/DISは、分周・移相器4の出力のON/OFFを指示するための出力端子であり、“H”でONを、“L”でOFFを指示する。AIN、SINはそれぞれ、A相、S相の波形をコンパレータ19、20で整形した信号の入力端子である。
ADDRESSは、レンズデータ用メモリ18のアドレスを指定するための出力端子であり、どのデータを入力するのかを指定する。DATA INは、ADDRESS端子からの信号で指定された、レンズデータ用メモリ18上のアドレスに格納されているデータの入力端子である。
次に、本実施例における制御動作を説明する。図3、図4、図5、図6、図7および図8は、図1に示したマイクロコンピュータ1に内蔵されたROM(図示せず)に記憶されたプログラムの内容を示すフローチャートであり、マイクロコンピュータ1は該フローチャートに従って制御動作を実行する。なお、図3および図4のフローは、丸囲みの符号Aが付された部分で互いにつながっている。
振動型モータ9の駆動制御ルーチン(本実施例では、フォーカスレンズ52の駆動制御ルーチン)に入ると、まず図3に示すステップ(図ではSと略す)301が実行される。
ステップ301では、マイクロコンピュータ1は、up/downカウンタ17の初期値をPULSE IN端子より入力し、変数FPC0に格納する。
次に、ステップ302では、変数FMAXの値を変数FREQに転送する。なお、変数FMAXは、前回振動型モータ9を駆動したときの駆動周波数をもとに決めた初期周波数であり、前回正常に停止した場合は、動き出したことが確認されたときの駆動周波数が不図示のRAM等のメモリに格納されている。また、これらの変数FMAXおよびFREQとしては、実際にD/Aout端子に出力される値がそのまま格納されており、値が小さいほど駆動周波数は高くなる。
次に、ステップ303では、ステップ302で設定されたFREQの値をD/Aout端子へ出力する。これによりD/Aコンバータ2は、D/Aout端子より出力されたディジタル電圧値をアナログ電圧に変換してVCO3に出力する。VCO3は、D/Aコンバータ2が出力した電圧を周波数に変換して分周・移相器4に出力する。
ステップ304では、モータ9の回転方向を判別し、正転の場合はステップ305へ進み、逆転の場合はステップ306へ進む。
ステップ305では、回転方向が正転であるので、DIR1端子に“H”を出力して、up/downカウンタ17のカウント方向をアップ方向に設定する。また、DIR2端子に“H”を出力して分周・移相器4の出力する信号A(圧電素子群Aへの印加信号)と信号B(圧電素子群Bへの印加信号)の位相差を90°に設定し、ステップ307に進む。
ステップ306では、回転方向が逆転であるので、DIR1端子に“L”を出力して、up/downカウンタ17のカウント方向をダウン方向に設定する。また、DIR2端子に“L”を出力して分周・移相器4の出力する信号Aと信号Bの位相差を270°に設定し、ステップ307に進む。
ステップ307では、CNT EN/DIS端子に“H”を出力し、up/downカウンタ17をカウントイネーブル状態にする。
ステップ308では、USM EN/DIS端子に“H”を出力し、分周・移相器4の出力信号A,Bをイネーブル状態にする。これにより分周・移相器4は、VCO3が出力した電圧に応じた周波数と、DIR2端子から出力された信号のレベルに応じた位相差を持つ信号A,Bを出力する。出力された信号A,Bは電力増幅器5および6によって増幅され、マッチングコイル7,8を介して圧電素子群A,Bにそれぞれ印加される。これにより、振動型モータ9は回転を始めようとする。
次に、ステップ309では、変数TIMERに0を格納する。なお、変数TIMERは、モータ9の回転が検出されないときに所定時間が経過するごとに周波数を所定周波数ずつ下げていくときの該所定時間を計測するためのカウンタである。
次に、ステップ310では、変数FREQに定数ACCEL1を加えて、変数FREQに格納する。
次に、ステップ311では、D/Aout端子に変数FREQの値を出力する。
また、ステップ312では、up/downカウンタ17よりカウンタ値を入力し、変数FPCに格納する。
次に、ステップ313では、変数FPCとFPC0とを比較し、これらが等しい場合はステップ315へ進み、等しくない場合はステップ314へ進む。すなわち、検出回路16がパルス板10の回転を検出して、up/downカウンタ17がカウント動作を行った場合にはFPC≠FPC0となるので、ステップ314へ進む。また、パルス板10の回転が検出されない場合は、FPC=FPC0となるので、ステップ315へ進む。
ステップ314では、ステップ313でパルス板10の回転が検出されたので、そのときの周波数FREQを変数FMAXに格納する。
ステップ315では、位相制御(詳細は図7を用いて後述する)を行い、一定時間毎に周波数を下げていっても共振周波数より低い周波数にならないようにする。そして、ステップ316に進む。
ステップ316では、ステップ315の位相制御サブルーチンにおいて、位相差が共振状態に接近したことを示すフラグPFLAGの状態を判別する。PFLAGが1、すなわち駆動周波数が、下限周波数f2に達して、これ以上周波数を下げられない場合はステップ317へ進む。PFLAGが0、すなわち周波数がまだ下限周波数f2に達していないときはステップ318へ進む。
ステップ317では、後述する駆動周波数の三角波スキャンを行う。
ステップ318では、変数TIMERをインクリメントする。
ステップ319では、TIMERが所定時間TIME LMT1に等しいか否かを判断し、等しい場合はステップ309に進む。また、等しくない場合はステップ311へ進む。ここでは、所定時間ごと(ステップ319でTIMER=TIME LMT1になるたびごと)にステップ310を通って駆動周波数を下げるための処理を行っている。あまり急激に駆動周波数を下げないためである。したがって、ステップ319の分岐がNOのときは、まだ駆動周波数を下げる必要がないのでステップ311に進み、所定時間経つまで駆動周波数はそのままで待機する。
次に、図4に示すステップ401では、モータ9の回転方向を判別し、正転の場合はステップ402に、逆転の場合はステップ403に進む。
ステップ402では、AIN端子とSIN端子から入力したA相とS相の位相差が、135°+位相余裕値ROOM22よりも小さいか否かを判別する。小さい場合はステップ404へ進み、そうでない場合はステップ405へ進む。
ステップ403では、AIN端子とSIN端子から入力したA相とS相の位相差が、45°+位相余裕値ROOM12よりも小さいか否かを判別する。小さい場合はステップ404へ進み、そうでない場合はステップ405へ進む。
ステップ404では、位相差が共振状態からさらに進みつつあるので、周波数を所定値ACCEL5だけ高い方へ戻す。
ステップ405では、位相差が共振状態に対して余裕があるので、速度制御を行う。
ステップ406では、モータ9(フォーカスレンズ52)の駆動残量(位相差検出方式により検出されたフォーカスレンズ52の合焦位置までの駆動残量や、コントラスト検出方式における合焦位置検索のためのフォーカスレンズ52の所定微小量駆動に際しての駆動残量)を示す変数FRPCが0以下か否かを判別する。FRPC>0のときは、駆動残量がまだあるのでステップ401に戻り、FRPC≦0のときは駆動残量がゼロ(目標駆動量だけの駆動が終了した)か、あるいは目標駆動量に対してオーバーランしたのでステップ407に進む。ステップ407では、図5に示す駆動処理の終了サブルーチンに進む。
図5の駆動処理終了サブルーチンにおいて、ステップ501では、マイクロコンピュータ1は、USM EN/DIS端子に“L”を出力し、分周・移相器4の出力信号A,Bをディスエーブル状態にする。これによりモータ9は駆動を停止する。
次に、ステップ502では、CNT EN/DIS端子に“L”を出力し、up/downカウンタ17をカウントディスエーブル状態にする。
次に、図6には、ステップ601から図4のステップ405で行う速度制御のサブルーチンを示す。
ステップ601では、モータ9の実際の駆動(回転)速度と、駆動残量などの情報をもとにあらかじめROMに記憶されている目標速度とを比較する。実際の駆動速度が目標速度よりも速い場合はステップ602へ進み、遅い場合はステップ603へ進む。
ステップ602では、実際の駆動速度の方が速いので、変数FREQから定数ACCEL3を引いた値を変数FREQに格納し、周波数を高いほうへ定数ACCEL3に相当する周波数分スキャンした後、ステップ604へ進む。
ステップ603では、実際の駆動速度の方が遅いので、変数FREQに定数ACCEL2を加えた値を変数FREQに格納し、周波数を低いほうへ定数ACCEL2に相当する周波数分スキャンした後、ステップ604へ進む。
ステップ604では、変数FREQの値をD/Aout端子に出力する。
図7には、図3のステップ315に示した、モータ9が起動するまでに行う位相制御のサブルーチンを示している。
ステップ701では、マイクロコンピュータ1は、モータ9の回転方向を判別し、正転の場合はステップ702に、逆転の場合はステップ703に進む。
ステップ702では、AIN端子とSIN端子から入力されたA相印加信号とS相出力信号の位相差が、135°+位相余裕値ROOM11よりも小さいか否かを判別する。小さい場合はステップ704へ進み、そうでない場合はリターンする。
ステップ703では、AIN端子とSIN端子から入力したA相印加信号とS相出力の位相差が、45°+位相余裕値ROOM21よりも小さいか否かを判別する。小さい場合はステップ704へ進み、そうでない場合はリターンする。
ステップ704では、位相差が共振状態からさらに進みつつあるので、駆動周波数を所定値ACCEL4だけ高い方へ戻す。
ステップ705では、位相差が共振状態に接近し、駆動周波数も前述した下限周波数に達したので、フラグPFLAGに1をセットする。
図8には、図3のステップ317で行われる駆動周波数の三角波スキャンのサブルーチンを示している。
ステップ801では、三角波スキャン開始時のup/downカウンタ17の値をPULSE IN端子より入力し、変数FPC0に格納する。
次に、ステップ802では、変数TIMERに0を格納する。この変数TIMERは三角波スキャンの処理に時間制限を設けるために使用する。
次に、ステップ803では、変数CNTに0を格納する。この変数CNTは、三角波スキャンにおける三角波形を形成するためのカウンタとして使用し、10カウント毎に周波数の増加と減少とを繰り返すようにする。
次に、ステップ804では、フラグFREQUPに1をセットする。このフラグFREQUPは、三角波スキャンの三角波形を形成するために使用する。
次に、ステップ805では、フラグFREQUPの状態を判別し、1ならばステップ806へ進み、0ならばステップ807へ進む。
ステップ807では、変数FREQをデクリメントし、駆動周波数を1ステップだけ(前述した下限周波数f2より高く、かつスイープ開始周波数f1よりも低く、さらにスイープ開始周波数f1よりも下限周波数f2の方に値が近い第3の周波数f3になるように)高周波側へシフトする。一方、ステップ806では、変数FREQをインクリメントし、駆動周波数を1ステップだけ(もとの下限周波数f2になるように)低周波側へシフトする。
次に、ステップ808では、D/Aout端子に変数FREQの値を出力する。
次に、ステップ809では、変数CNTをインクリメントする。
さらに、ステップ810では、変数CNTが10に達したか否かを判別する。10に達したときはステップ811に進み、まだ10に達していないときはステップ813へ進む。
ステップ811では、ステップ810で変数CNTが10に達したので、駆動周波数の増加と減少を切り換えるためにフラグFREQUPを反転させる。そして、ステップ812に進む。
ステップ812では、変数CNTを0にリセットし、ステップ813に進む。
ステップ813では、up/downカウンタ17よりカウンタ値を入力し、変数FPCに格納する。
次に、ステップ814では、変数FPCとFPC0とを比較し、これらが等しい場合はステップ815へ進み、等しくない場合はリターンして図4のステップ401へ進む。すなわち、検出回路16がパルス板10の回転を検出してup/downカウンタ17がカウント動作を行った場合には、FPC≠FPC0となるので、ステップ401へ進み、速度制御を行いながら目標駆動量まで駆動する。また、パルス板10の回転が検出されない場合は、FPC=FPC0となるので、ステップ815へ進む。
ステップ815では、変数TIMERをインクリメントする。
ステップ816では、TIMERが所定時間TIME LMT2に等しいか否かを判断し、等しい場合はステップ817に進む。また、等しくない場合はステップ805へ進み、引き続き三角波スキャンを行う。
ステップ817では、三角波スキャンの処理がタイムリミットに達したので、図5に示した駆動処理の終了ルーチンを行う。
以上説明した動作において、ステップ301〜ステップ309では、モータ起動に際しての初期設定を行っており、up/downカウンタ17の初期状態の確認、スキャン開始周波数の出力、回転方向の判別および設定を行い、モータ9の起動処理を始める。
ステップ310〜ステップ319では、モータ9が起動したかどうかの確認ならびに周波数スキャンなどを行っている。周波数スキャンでは、所定時間TIME_LMT1が経過するたびに周波数を所定量ずつ下げていく。モータ起動が確認される前に位相差が共振状態に近づいたとき(下限周波数f2に達したとき)は三角波スキャンルーチンに移行する。
ステップ401〜ステップ406では、モータ9の位相制御ならびに速度制御を行っている。まず、位相信号をチェックし、A相印加信号とS相出力信号との位相差が共振状態からさらに進みつつある場合には、駆動周波数を所定値ACCEL5だけ上げ、モータ9が急激に停止してしまう事態を避けるようにする。位相制御がかからない場合は、速度制御を行う。すなわち、目標速度に対して実際の駆動速度が速い場合は駆動周波数を所定値ACCEL3だけ上げ、遅い場合は所定値ACCEL2だけ下げる。振動型モータ9の特性上、最高速付近での駆動周波数である上記下限周波数よりもさらに駆動周波数を下げると、急激な速度低下をきたすので、最高速付近での駆動周波数の変化はあまり激しく行わないほうがよい。従って、所定値ACCEL2やACCEL3には小さな値を設定する。
ステップ801〜ステップ817は、モータ9の起動が確認できず、且つ上記位相差が共振状態に近づいたときに行う三角波スキャンルーチンである。ここでは、一定周期で駆動周波数の三角波スキャン(つまりは、第2の周波数である下限周波数とこれよりも1ステップ分高い第3の周波数との間の周期的な駆動周波数の増減制御)を行うが、三角波スキャンを行う時間に制限を設けており、タイムリミットがくると三角波スキャンと駆動処理を終了する。また、モータ9の起動が確認できた場合は、ステップ401へ進み、通常の処理に復帰する。
次に、図2には、本実施例における周波数調定と検出回路16によるモータ回転の検出結果との関係を示すタイミングチャートを示す。
まず、モータの駆動処理の開始とともに、駆動周波数を低周波数方向へ変化させる。そして、駆動周波数が、前述した下限周波数f2に達した後(時刻t1)、フォーカスレンズ52やレンズ鏡筒13といった被駆動部分の動きが使用者の手等によって阻止されていたり、フォーカスレンズ52がその可動範囲の無限端や至近端(メカ端)に突き当たったりして、モータ9の回転が検出できていない間(時刻t1〜t2)には、振動型モータ9の鳴き防止のために、駆動周波数を固定せずに三角波スキャンを開始する。このタイミングチャートでは、時間t2においてモータ9の回転が検出できた場合を示している。この場合、三角波スキャンを終了し、通常の速度制御に復帰する。
以上説明したように、本実施例によれば、モータ9により駆動されるフォーカスレンズ52に外力が加わる等してモータ9を起動できない間に、駆動周波数を一定に固定せず、三角波スキャン(周期的又は連続的な増減変化)を行うことによって、モータ9のトルクを維持しながらモータ9からの鳴きの発生を抑制することができる。
また、周波信号の周波数を周期的に変化させることにより、モータの駆動阻止が解除されて駆動が検出されることにより、速やかに所望の駆動状態に移行させることができる。
図9には、本発明の実施例2である振動型モータの制御プログラムのフローチャートを示している。なお、本実施例が適用されるカメラシステムおよび振動型モータの構成は、実施例1にて図1を用いて説明したものと同じであるので、本実施例でもこれらについて同じ符号を用いて説明する。また、本実施例のカメラシステムにおける制御プログラムは、実施例1において図3〜図8に示したフローチャートで説明したプログラムと大部分が同じであり、ここでは異なる部分を中心に説明する。
図9は、モータ9の起動が確認できた後から目標駆動量に達するまでの処理を示している。これは、実施例1において、図4に示したフローチャートに相当するが、本実施例では、図4のフローチャートに対して、ステップ901、ステップ907およびステップ908の処理が追加されている。
ステップ901では、マイクロコンピュータ1は、パルス板10の回転によりフォトインタラプタ15から出力されるパルス信号のパルス幅を計測するためのタイマをスタートする。
次に、ステップ902では、モータ9の回転方向を判別し、正転の場合はステップ903に、逆転の場合はステップ904に進む。
ステップ903では、AIN端子とSIN端子から入力したA相印加信号とS相出力信号との位相差が、135°+位相余裕値ROOM22よりも小さいか否かを判別する。小さい場合はステップ905へ進み、そうでない場合はステップ906へ進む。
ステップ904では、AIN端子とSIN端子から入力した印加信号とS相出力信号との位相差が、45°+位相余裕値ROOM12よりも小さいか否かを判別する。小さい場合はステップ905へ進み、そうでない場合はステップ906へ進む。
ステップ905では、位相差が共振状態からさらに進みつつあるので、駆動周波数を所定値ACCEL5だけ高い方へ戻す。
ステップ906では、位相差は共振状態に対して余裕があるので、実施例1において図6を用いて説明した速度制御を行う。
ステップ907では、上記タイマーを用いて、パルス板10の回転により生ずるパルス信号のパルス幅を計測し、定数P_LMTより大きいか否かを判別する。P_LTMより大きければステップ908へ進み、P_LMT以下ならばステップ909へ進む。定数P_LMTは、モータ駆動中にフォーカスレンズ52やレンズ鏡筒13等の被駆動部分を手で止められてしまったり、フォーカスレンズ52が無限端や至近端のメカ端に突き当たったりして、モータ9が止められてしまったことを検出するために使うしきい値である。定数P_LMTは、例えば、50msecに設定される。
ステップ908では、ステップ907で、パルス幅がP_LMTより大きく、モータ駆動中にフォーカスレンズ52が止められたと判定されたので、モータ9から鳴きが発生するのを防止するために、実施例1において図8を用いて説明した三角波スキャンに移行する。
ステップ909では、変数FRPCが0以下か否かを判定する。FRPC≦0の場合、すなわち、目標の駆動量だけもう駆動し終わったか、あるいはオーバーランした場合は、ステップ910に進み、FRPC>0の場合、すなわち駆動残量がまだある場合はステップ902へ進む。
ステップ910では、実施例1において、図5を用いて説明した駆動終了処理を行う。
図10には、本実施例における周波数調定とモータ9の回転検出結果との関係を示すタイミングチャートである。
時刻0〜t1においては、モータ9の回転が既に検出されている。この状態で、フォーカスレンズ52等の被駆動部分が手で止められた等の理由で、フォトインタラプタ15からのパルス信号のパルス幅(t2−t1)がP_LMTより大きくなったとき(時刻t2)、三角波スキャンを開始する。そして、時刻t3において、再度モータ9の回転が検出されると、三角波スキャンを終了し、通常の速度制御に復帰する。
以上説明したように、本実施例によれば、モータ9の駆動中に外力等によってモータ9が止められてしまった場合には、駆動周波数を一定周波数に固定せず三角波スキャンを行うことにより、モータ9のトルクを維持するとともにモータ9からの鳴きの発生を抑制することができる。
また、周波信号の周波数を周期的に変化させることにより、モータの駆動阻止が解除されて駆動が検出されることにより、速やかに所望の駆動状態に移行させることができる。
なお、上記各実施例では、振動型モータを起動できない間に駆動周波数の三角波スキャンを行う例を説明したが、本発明はこれに限ったものでない。すなわち、駆動周波数を一定周波数に固定しない(連続的に変化させる)方法であれば、正弦波状に周波数を増減させるスキャンを行ったり、図13に示すように、下限周波数f2と第3の周波数f3との間で周波数をランダムに変化させたり、振幅を変化させてもよい。
また、上記各実施例では、リングタイプの振動型モータの制御について説明したが、本発明は、いわゆる棒タイプ等、他のタイプの振動型モータの制御にも適用することができる。
さらに、上記各実施例では、振動型モータをフォーカスレンズの駆動源として用いたカメラシステムについて説明したが、本発明は、振動型モータを他のレンズ(変倍レンズ等)の駆動源として用いた場合にも適用でき、また、カメラシステム以外の装置であって振動型モータを駆動源として用いたもの(例えば、複写機等の画像形成装置)にも適用することができる。
本発明の実施例1であるカメラシステムの構成を示すブロック図である。 実施例1における周波数の調定方法を示すタイミングチャートである。 実施例1のカメラシステムの動作を示すフローチャートである。 実施例1のカメラシステムの動作を示すフローチャートである。 実施例1のカメラシステムの動作を示すフローチャートである。 実施例1のカメラシステムの動作を示すフローチャートである。 実施例1のカメラシステムの動作を示すフローチャートである。 実施例1のカメラシステムの動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例2であるカメラシステムの動作を示すフローチャートである。 実施例2における周波数調定方法を示すタイミングチャートである。 (A)は各実施例における振動型モータの圧電素子の配置を示す説明図であり、(B)は振動型モータの特性を示すグラフである。 各実施例のカメラシステムの概略構成を示すブロック図である。 各実施例における周波数調定方法の変形例を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 マイクロコンピュータ
2 D/Aコンバータ
3 VCO
4 分周・移相器
5、6 電力増幅器
7、8 コイル
9 振動型モータ
9a ロータ
9b ステータ
10 パルス板
11、12 ギア
13 レンズ鏡筒
14,52 フォーカスレンズ
15 インターラプタ
16 検出回路
17 up/downカウンタ
18 レンズデータ用メモリ
19、20 コンパレータ
21、22 分圧抵抗
A、B、S 圧電素子群

Claims (9)

  1. 電気−機械エネルギ変換素子に周波信号を印加して振動体に振動を励起させ、該振動体とこれに接触する接触体とを相対駆動させる振動型アクチュエータの制御装置であって、
    前記周波信号の周波数を第1の周波数と該第1の周波数よりも低い第2の周波数との間でスキャンする信号制御手段と、
    前記振動型アクチュエータの駆動を検出する検出手段とを有し、
    前記信号制御手段は、前記周波信号の周波数を前記第1の周波数から前記第2の周波数まで連続的に減少させても前記検出手段によって前記振動型アクチュエータの駆動が検出されないときは、前記検出手段によって該振動型アクチュエータの駆動が検出されるあるいは所定時間が経過するまで、前記周波信号の周波数を、前記第2の周波数と、前記第1の周波数よりも低く前記第2の周波数よりも高い周波数で、前記第1の周波数よりも前記第2の周波数の方に値が近い第3の周波数との間で連続的に増減させることを繰り返すことを特徴とする振動型アクチュエータの制御装置。
  2. 前記信号制御手段は、前記振動型アクチュエータの駆動が検出されるあるいは所定時間が経過するまで、前記周波信号の周波数を、前記第2の周波数と前記第3の周波数との間で周期的に変化させることを特徴とする請求項1に記載の振動型アクチュエータの制御装置。
  3. 前記第1の周波数は、前記振動型アクチュエータが前回起動時に動き出した動き出し周波数であることを特徴とする請求項1または2に記載の振動型アクチュエータの制御装置。
  4. 前記第2の周波数は、前記振動型アクチュエータの共振周波数より高い範囲で前記信号制御手段により設定可能な下限周波数であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の振動型アクチュエータの制御装置。
  5. 振動型アクチュエータと、
    請求項1から4のいずれか1つに記載の制御装置と、
    前記振動型アクチュエータにより駆動されるフォーカスレンズとを有することを特徴とする光学機器。
  6. 電気−機械エネルギ変換素子に周波信号を印加して振動体に振動を励起し、該振動体とこれに接触する接触体とを相対駆動する振動型アクチュエータの制御方法であって、
    前記周波信号の周波数を第1の周波数から該第1の周波数よりも低い第2の周波数に向けて連続的にスキャンする第1ステップと、
    前記振動型アクチュエータの駆動を検出する第2ステップと、
    前記周波信号の周波数を前記第1の周波数から前記第2の周波数まで連続的に減少させても前記検出手段によって前記振動型アクチュエータの駆動が検出されないときは、前記検出手段によって該振動型アクチュエータの駆動が検出されるあるいは所定時間が経過するまで、前記周波信号の周波数を、前記第2の周波数と、前記第1の周波数よりも低く前記第2の周波数よりも高い周波数で、前記第1の周波数よりも前記第2の周波数の方に値が近い第3の周波数との間で連続的に増減させることを繰り返す第3ステップとを有することを特徴とする振動型アクチュエータの制御方法。
  7. 前記第3ステップにおいて、前記振動型アクチュエータの駆動が検出されるあるいは所定時間が経過するまで、前記周波信号の周波数を、前記第2の周波数と前記第3の周波数との間で周期的に変化させることを特徴とする請求項6に記載の振動型アクチュエータの制御方法。
  8. 前記第1の周波数は、前記振動型アクチュエータが前回起動時に動き出した動き出し周波数であることを特徴とする請求項6または7に記載の振動型アクチュエータの制御方法。
  9. 前記第2の周波数は、前記振動型アクチュエータの共振周波数より高い範囲で設定可能な下限周波数であることを特徴とする請求項6から8のいずれか1つに記載の振動型アクチュエータの制御方法。
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