JP4323788B2 - 作業機の作動範囲規制解除装置 - Google Patents

作業機の作動範囲規制解除装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両上に起伏自在に伸縮ブームを配置した作業機の作動規制解除装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の作業機として、車両上に起伏自在に伸縮ブームを配置したクレーン車,高所作業車等がある。このような作業機には、次のような作動規制解除装置を備えている。以下図4に従来の作動規制解除装置を図示し説明する。
【0003】
すなわち、従来の作動規制解除装置は、伸縮ブームのブーム長さ、起伏角の各検出部1,2で以って作業機の作動状態を検出する作動状態検出手段3と、作業機の限界作動状態を予め設定し記憶させた限界作動状態記憶手段4と、作動状態検出手段3により検出された作業機の作動状態が限界作動状態記憶手段4に予め設定された限界作動状態に達したか否かを判別し限界作動状態に達すると規制信号5aを出力する限界作動状態判別手段5と、前記作動状態検出手段3の故障を判別し故障信号6aを出力する故障判別手段6と、前記規制信号5aを受けた時に限界作動状態を超える危険側方向への作動を規制し前記故障信号6aを受けた時に危険側方向と安全側方向の両方向への作動を規制する規制手段7とを備えている。
【0004】
ここで規制手段7は、危険側方向作動規制部71と安全側方向作動規制部72とで構成されている。具体的には、危険側方向作動規制部71は伸縮ブームの伸長作動を規制する伸長規制手段71aと伸縮ブームの倒伏作動を規制する倒伏規制手段71bとで構成し、安全側方向作動規制部72は伸縮ブームの縮小作動を規制する縮小規制手段72aと伸縮ブームの起仰作動を規制する起仰作動規制手段72bとで構成している。
【0005】
そして故障判別手段6からの故障信号6aにより、規制手段7で伸縮ブームの危険側方向と安全側方向の両方向への作動規制が行われている時に、規制解除操作手段8の操作による規制解除操作信号8aの信号を受けて前記規制を解除する規制解除手段9を備えている。
【0006】
規制解除手段9は、規制解除部10とリレー11で構成している。規制解除部10は、規制解除操作信号8aと故障信号6aの両信号を受けると、リレー11を作動させるようにしている。リレー11は、常閉接点11b1と常閉接点11b2を備えており、常閉接点11b1は故障判別手段6からの故障信号6aを規制手段7に伝達する回路途中に介装し、常閉接点11b2は限界作動状態判別手段5からの規制信号5aを規制手段7に伝達する回路途中に介装している。すなわち、リレー11が作動することで規制手段7への各信号の伝達を遮断して規制手段7による規制の解除を行うようにしたものである。
【0007】
ダイオード12は、前記故障信号6aを受けた時に危険側方向作動規制部71にも故障信号6aを伝達し、規制信号5aを受けた時に安全側方向作動規制部72に規制信号5aが伝達されないよう阻止させる機能を持たせるために配置したものである。
【0008】
コントローラAは、上記従来の作業機の作動規制解除装置の制御部であって、上記で説明した作動状態検出手段3、限界作動状態記憶手段4、限界作動状態判別手段5、規制解除手段9とから構成している。
【0009】
このように構成した従来の作業機に用いられる作動規制解除装置は次のように作用するものである。すなわち、作動状態検出手段3により作業機の状態が正常に検出できる時には、作業機の作動状態が限界作動状態記憶手段4に予め記憶された限界作動状態に達したか否かを限界作動状態判別手段5で判別し、達していない場合は規制されず、達している場合は、限界作動状態判別手段5より規制信号5aが規制手段7の危険側方向作動規制部71に出力され、伸長規制手段71aで伸縮ブームの伸長規制が行われ、倒伏規制手段71bで伸縮ブームの倒伏規制が行われる。
【0010】
したがって、作業機が限界作動状態に達したにもかかわらず更に危険側に操作しても、前記規制手段7の危険側方向作動規制部71にて危険側方向への操作が規制され安全に作業ができるようにしている。
【0011】
一方、作動状態検出手段3により作業機の状態が正常に検出できない時には、故障判別手段6で作動状態検出手段3により作業機の状態が正常に検出できないことを判別し、故障判別手段6から故障信号6aが規制手段7の危険側方向作動規制部71と安全側方向作動規制部72に出力され、伸長規制手段71aで伸縮ブームの伸長規制が行われ、倒伏規制手段71bで伸縮ブームの倒伏規制が行われるとともに、縮小規制手段72aで伸縮ブームの縮小規制が行われ、起仰規制手段72bで伸縮ブームの起仰規制が行われる。
【0012】
すなわち、作動状態検出手段3により作業機の状態が正常に検出できない時には、前記限界作動状態判別手段5による正常な判別にて作業機を安全に作動させることができないものであるから、作業機の作動を全面的に作動規制させるようにしているものである。
【0013】
ところで、作動状態検出手段3により作業機の状態が正常に検出できない時には、作業機の作動が全面的に作動規制され、作業機を格納(伸縮ブームを格納)しょうとしてもできなくなることから、次のようにして作動規制の解除を行い、作業機を格納できるようにしている。
【0014】
作動状態検出手段3により作業機の状態が正常に検出できなくなり、作業機の作動が全面的に作動規制された時に、オペレータは規制解除操作手段8を操作し、規制解除操作手段8から規制解除操作信号8aを規制解除部10に出力する。規制解除部10は、故障判別手段6から故障信号6aを受けているものだから、リレー11を作動させる。
【0015】
リレー11の作動に伴って常閉接点11b1と常閉接点11b2が開となって、規制信号5aと故障信号6aが規制手段7に出力されなくなるものであるから、危険側方向作動規制部71と安全側方向作動規制部72による規制が解除される。よって、伸縮ブームを作動させることができ、作業機を格納状態にさせることができる。
【0016】
すなわち、作動状態検出手段3により作業機の状態が正常に検出できなくなり、作業機の作動が全面的に作動規制された時には、オペレータが規制解除操作手段8を操作し前記規制を解除して操作可能にし、オペレータに作業機の安全操作を委ねて操作させるようにしたものである。(例えば特許文献1参照)
【0017】
【特許文献1】
実公平6−47905号公報
【0018】
【発明が解決しょうとする課題】
ところが上記従来の作業機の作動規制解除装置にあっては、作動状態検出手段3により作業機の状態が正常に検出できる場合は、限界作動状態判別手段5の判別により限界作動状態を越えない範囲での作動制御ができるものの、作動状態検出手段3により作業機の状態が正常に検出できない場合は、一旦作業機の作動を全面的に規制するがオペレータが規制解除操作手段8を操作して前記規制を全面的に解除可能(危険側方向への操作可能)にしているものだから、限界作動状態において限界作動状態を超えて操作してしまうこともあり、作業機を転倒あるいは損傷させてしまう危険性があった。
【0019】
本発明は、このような課題を可及的に防止できる作業機の作動規制解除装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1記載の作業機の作動規制解除装置は、車両上に起伏自在に伸縮ブームを配置した作業機であって、伸縮ブームのブーム長さ、起伏角の各検出部で以って作業機の作動状態を検出する作動状態検出手段と、作動状態検出手段により検出された作業機の作動状態が予め設定された限界作動状態に達したか否かを判別し限界作動状態に達すると規制信号を出力する限界作動状態判別手段と、前記作動状態検出手段の故障を判別し故障信号を出力する故障判別手段と、前記規制信号を受けた時に限界作動状態を超える危険側方向への作動を規制し前記故障信号を受けた時に危険側方向と安全側方向の両方向への作動を規制する規制手段と、
前記規制を解除する際に操作され規制解除操作信号を出力する規制解除操作手段と、規制解除操作信号を受けると前記規制手段による安全側方向への作動規制を解除する安全側方向作動規制解除手段とを設け、前記安全側方向作動規制解除手段は、前記規制解除操作信号と前記故障信号とを受けると前記規制手段による安全側方向への作動規制解除の内、伸縮ブームの縮小作動規制のみを解除することを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下本発明に係る作業機の作動規制解除装置の実施形態について、図1〜図3に図示し以下に説明する。なお、本発明の実施形態を説明するにあたって、図4に図示し従来の技術として説明した符号1〜符号8、符号12、符号5a、符号6a、符号71、符号72、符号71a、符号71b、符号72a、符号72bは、以下の説明においても同じものとし使用し詳細な説明は省略する。
【0022】
また、図1は、本発明の第1実施形態を示し、図2は、本発明の第2実施形態を示し、図3は、本発明の第3実施形態を示している。
【0023】
まず、本発明の第1実施形態について、図1を基に以下に説明する。19は、安全側方向作動規制解除手段であって、安全側方向作動規制解除部20とリレーRで構成している。安全側方向作動規制解除部20は、規制解除操作信号8aと故障信号6aとを受けるとリレーRを作動させるようにしている。リレーRは、安全側方向作動規制解除部20からの信号で作動し、常閉接点R1bを備えている。常閉接点R1bは、故障判別手段6からの故障信号6aを縮小規制手段72aに出力させる回路の途中に介装させている。
【0024】
Bは、コントローラで、従来の技術で説明したコントローラAの規制解除手段9を備えず替わりに安全側方向作動規制解除手段19を備えた点が相違しており、他は同じである。
【0025】
このように構成した本発明に係る作業機の作動規制解除装置の第1実施形態では、次のように作用する。
【0026】
まず、作動状態検出手段3により作業機の状態が正常に検出できる場合は、限界作動状態判別手段5の判別により限界作動状態を越えない範囲での作動制御が行われる。そして、作動状態検出手段3により作業機の状態が正常に検出できない(いま起伏角検出部2が故障しブーム長さ検出部が正常に機能している。)場合は、故障判別手段6から故障信号6aが出力され一旦作業機の作動を全面的に規制するようになる。ここまでは図4に図示し従来の技術で説明したものと同じである。
【0027】
次に、オペレータは規制を解除するために規制解除操作手段8を操作する。すると規制解除操作信号8aが安全側方向作動規制解除部20に出力される。安全側方向作動規制解除部20は、故障信号6aと規制解除操作信号8aとを受けリレーRを作動させる。リレーRの常閉接点R1bが開となって故障信号6aが縮小規制手段72aに出力されていたのを遮断して、安全側方向の作動規制の内伸縮ブームの縮小規制が解除され、伸縮ブームの縮小操作が可能になる。
【0028】
このように、作業機の状態が正常に検出できない場合に、前記規制を全面的に解除可能(危険側方向への操作可能)にせずに、安全側方向の作動規制の内伸縮ブームの縮小規制のみを解除させるようにしているものだから、限界作動状態において限界作動状態を超えて操作することを防止し、作業機を転倒あるいは損傷させてしまう危険性を可及的になくすることができる。
【0029】
次に、本発明に係る作業機の作動規制解除装置の第2実施形態について図2に基づいて以下に説明する。図2に図示する作業機の作動規制解除装置は、図1に図示する作業機の作動規制解除装置の安全側方向作動規制解除手段19の安全側方向作動規制解除部20により作動するリレーRに常閉接点R2bを追加している点のみで相違しており、他は同じである。よって相違している部分のみ以下に説明し、相違していない部分についての説明は省略する。常閉接点R2bは、故障判別手段6からの故障信号6aを起仰規制手段72bに出力させる回路の途中に介装させている。
【0030】
Cは、コントローラで、図1に図示し説明したコントローラBの安全側方向作動規制解除部20により作動するリレーRに常閉接点R2bを追加している点のみで相違しており、他は同じである。
【0031】
このように構成した本発明に係る作業機の作動規制解除装置の第2実施形態では、次のように作用する。
【0032】
まず、作動状態検出手段3により作業機の状態が正常に検出できる場合は、限界作動状態判別手段5の判別により限界作動状態を越えない範囲での作動制御が行われる。そして、作動状態検出手段3により作業機の状態が正常に検出できない(いま起伏角検出部2が故障しブーム長さ検出部が正常に機能しているとする。)場合は、故障判別手段6から故障信号6aが出力され一旦作業機の作動を全面的に規制するようになる。ここまでは、図4に図示し従来の技術で説明したもの、および図1に図示し本発明として説明したものと同じである。
【0033】
次に、オペレータは規制を解除するために規制解除操作手段8を操作する。すると規制解除操作信号8aが安全側方向作動規制解除部20に出力される。
【0034】
安全側方向作動規制解除部20は、故障信号6aと規制解除操作信号8aとを受けリレーRを作動させる。リレーRの常閉接点R1bと常閉接点R2bが開となって故障信号6aが縮小規制手段72aと起仰規制手段72bに出力されていたのを遮断して、安全側方向の作動規制の伸縮ブームの縮小と起仰規制が解除され、伸縮ブームの縮小および起仰操作が可能になる。
【0035】
このように、作動状態検出手段3により作業機の状態が正常に検出できない場合に、前記規制を全面的に解除可能(危険側方向への操作可能)にせずに、安全側方向の作動規制である伸縮ブームの縮小および起仰規制を解除させるようにしているものだから、限界作動状態において限界作動状態を超えて操作することを防止し、作業機を転倒あるいは損傷させてしまう危険性を可及的になくすることができる。
【0036】
なお、上記第1実施形態および第2実施形態では、作動状態検出手段3により作業機の状態が正常に検出できない場合として、起伏角検出部2が故障し、ブーム長さ検出部が正常に機能している場合を例に説明したが、起伏角検出部2が正常に機能し、ブーム長さ検出部が故障している場合でも同様に、安全側方向への作動を解除するようにしてもよい。
【0037】
更に、本発明に係る作業機の作動規制解除装置の第3実施形態について図3に基づいて以下に説明する。なお、第3実施形態については、伸縮ブームのブーム長さが所定長さ以下では、伸縮ブームを倒伏しても限界作動状態を越えない範囲(作業機が転倒しない安全作動状態の範囲)下であることに着目したものである。
【0038】
図3に図示する作業機の作動規制解除装置は、図2に図示する作業機の作動規制解除装置に倒伏作動規制解除手段21を追加させたものである。したがって第3実施形態におけるコントローラDは、コントローラCに倒伏作動規制解除手段21を追加させている点で相違し、他は同じである。よって相違している部分のみ以下に説明し、相違していない部分についての説明は省略する。
【0039】
21は、倒伏作動規制解除手段であって、倒伏作動規制解除部22とリレーSで構成している。倒伏作動規制解除部22は、故障信号6aが前記ブーム長さ検出部以外の故障信号であると判断し、規制解除操作信号8aを受け、かつ前記作業状態検出手段3から伸縮ブームのブーム長さが所定長さ以下になった信号を受けた時に、リレーSを作動させるようにしている。リレーSは、倒伏作動規制解除部22からの信号で作動し、常閉接点S1bを備えている。常閉接点S1bは、故障判別手段6からの故障信号6aを倒伏規制手段71bに出力させる回路の途中に介装させている。
【0040】
このように構成した本発明に係る作業機の作動規制解除装置の第3実施形態では、次のように作用する。
【0041】
まず、作動状態検出手段3により作業機の状態が正常に検出できる場合は、限界作動状態判別手段5の判別により限界作動状態を越えない範囲での作動制御が行われる。そして、作動状態検出手段3により作業機の状態が正常に検出できない(いま起伏角検出部2が故障し、ブーム長さ検出部が正常に機能しているとする。)場合は、故障判別手段6から故障信号6aが出力され一旦作業機の作動を全面的に規制するようになる。ここまでは、図4に図示し従来の技術で説明したもの、および図1〜図2に図示し本発明として説明したものと同じである。
【0042】
次に、オペレータは規制を解除するために規制解除操作手段8を操作する。すると規制解除操作信号8aが安全側方向作動規制解除部20に出力される。
【0043】
安全側方向作動規制解除部20は、故障信号6aと規制解除操作信号8aとを受けリレーRを作動させる。リレーRの常閉接点R1bと常閉接点R2bが開となって故障信号6aが縮小規制手段72aと起仰規制手段72bに出力されていたのを遮断して、安全側方向の作動規制の伸縮ブームの縮小と起仰規制が解除され、伸縮ブームの縮小および起仰操作が可能になる。ここまでは、図2に図示し説明したものと同じである。
【0044】
伸縮ブームの縮小操作が解除されているものであるから、ブーム長さが所定長さ以下にする。伸縮ブームのブーム長さが所定長さ以下に縮小されると、規制解除操作手段8を操作しているものだから、倒伏作動規制解除部22は、故障信号6aがブーム長さ検出部以外の故障信号であると判断し、規制解除操作信号8aを受け、かつ前記作業状態検出手段3から伸縮ブームのブーム長さが所定長さ以下となった信号を受けてリレーSを作動させる。リレーSは、倒伏作動規制解除部22からの信号で作動し、常閉接点S1bを開にし、伸縮ブームの倒伏作動の規制が解除され、伸縮ブームの倒伏作動が可能になる。
【0045】
このように、起伏角検出部2が故障して作動状態検出手段3により作業機の状態が正常に検出できない場合に、前記規制を全面的に解除可能(危険側方向への操作可能)にせずに、安全側方向の作動規制である伸縮ブームの縮小および起仰規制を解除させ、伸縮ブームを所定長さ以下に縮小させた後には伸縮ブームを倒伏させることができるようにしているものだから、限界作動状態において限界作動状態を超えて操作することを防止し、作業機を転倒あるいは損傷させてしまう危険性を可及的になくすることができる。
【0046】
【発明の効果】
請求項1に係る本発明の作業機の作動規制解除装置は、作動状態検出手段により作業機の状態が正常に検出できる時には、危険側方向作動規制が行われ、作業機が限界作動状態に達したにもかかわらず更に危険側に操作しても、危険側方向への操作が規制され安全に作業ができるようにし、作動状態検出手段3により作業機の状態が正常に検出できない時には、前記限界作動状態判別手段5による正常な判別にて作業機を安全に作動させることができないものであるから、作業機の作動を全面的に作動規制させるようにすることができる。
【0047】
また、請求項1に係る本発明の作業機の作動規制解除装置は、作動状態検出手段により作業機の状態が正常に検出できない場合に、前記規制を全面的に解除可能(危険側方向への操作可能)にせずに、安全側方向の作動規制解除の内、伸縮ブームの縮小作動規制のみを解除させ伸縮ブームの起仰規制を解除しないようにしたので、限界作動状態において限界作動状態を超えて操作することを防止し、作業機を転倒あるいは損傷させてしまう危険性を可及的になくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る作業機の作動規制解除装置の第1実施形態を説明する説明図である。
【図2】本発明に係る作業機の作動規制解除装置の第2実施形態を説明する説明図である。
【図3】本発明に係る作業機の作動規制解除装置の第3実施形態を説明する説明図である。
【図4】従来の作業機の作動規制解除装置を説明する説明図である。
【符号の説明】
3 作動状態検出手段
5 限界作動状態判別手段
6 故障判別手段
7 規制手段
19 安全側方向作動規制解除手段
21 倒伏作動規制解除手段

Claims (1)

  1. 車両上に起伏自在に伸縮ブームを配置した作業機であって、伸縮ブームのブーム長さ、起伏角の各検出部で以って作業機の作動状態を検出する作動状態検出手段と、作動状態検出手段により検出された作業機の作動状態が予め設定された限界作動状態に達したか否かを判別し限界作動状態に達すると規制信号を出力する限界作動状態判別手段と、前記作動状態検出手段の故障を判別し故障信号を出力する故障判別手段と、前記規制信号を受けた時に限界作動状態を超える危険側方向への作動を規制し前記故障信号を受けた時に危険側方向と安全側方向の両方向への作動を規制する規制手段と、
    前記規制を解除する際に操作され規制解除操作信号を出力する規制解除操作手段と、規制解除操作信号を受けると前記規制手段による安全側方向への作動規制を解除する安全側方向作動規制解除手段とを設け、前記安全側方向作動規制解除手段は、前記規制解除操作信号と前記故障信号とを受けると前記規制手段による安全側方向への作動規制解除の内、伸縮ブームの縮小作動規制のみを解除し、伸縮ブームの起仰規制を解除しないようにすることを特徴とする作業機の作動規制解除装置。
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