JP4323340B2 - 防火扉の係支装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ビル等の建造物に設置される防火扉を平常は壁面に係支しておき、火災発生時に遠隔操作等によってその係支を解除して防火扉を閉じるための係支装置において、解除時の消費電力を低減するための技術に関する。
上記防火扉の係支装置として、本願出願人は次の特許文献1に示された構造の係支装置を提案している。
特公平3−19350号公報
この特許文献1の係支装置は、ケース内に立設された軸に、略L字形の回動レバー(係支片、捕捉片)を回動自在に取り付けるとともに、その回動レバーの一方の腕部が防火扉の突起の案内路に交差する状態に回動付勢し、案内路に進入してきた突起で回動レバーの一方の腕部を押して回動させ、他方の腕部が案内路に交差する位置に達したときに、回動レバーの外周部に制止片の係合させて回動レバーの戻りを規制して、突起を係支状態にする。
一方、回動レバーと同心に取り付けられ、回動レバーと反対方向に付勢されているトリガ板の回動を、回動自在なアームの一方の腕部で規制しておき、係支解除時には、アームを回動させて、その一方の腕部によるトリガ板の回動規制を解除して、トリガ板を回動させて、その回転力を制止片に与えて、制止片による回動レバーの回動規制を解除し、防火扉の突起が案内路から抜けようにしている。
なお、上記特許文献には示されていないが、上記従来装置では、図11の(a)に示すように、コイルバネ20aによって突出方向に付勢されている軸20bを通電により引き込むソレノイド20と、ソレノイド20の軸20bに一端側が連結され他端側が、アーム10の他方の腕部10bに係合するスライドレバー21とによって解除機構が形成されており、図11の(b)のように、ソレノイド20に通電してその軸20bを引き込み、スライドレバー21をスライドさせることでアーム10を回動させ、アーム10の一方の腕部10aをトリガ板11から離間させて、その回動規制を解除している。
ところで、近年の建築基準法改正により、防火扉の設置対象としてエレベータの周囲が追加指定された。
エレベータの周囲は建物の各階毎にあるため、その防火扉の数も多くなり、これを係支する装置の数も必然的に多くなり、係支装置の消費電力の低減、即ち、上記ソレノイド20の消費電力の低減が望まれている。
ソレノイド20の電力消費を低減する方法として、コイルバネ20aを弱いものにして、少ない電流で軸20bを引き込む方法があるが、コイルバネ20aを弱くした場合、地震等による軸20bの長さ方向への外力の印加で、軸20bが引込方向に移動し、防火扉の突起に対する係支状態が解除される恐れがある。
これを防ぐために、例えば図12に示すように、ソレノイド20の軸20bと同等のバランス軸23をソレノイド20の軸20bに対して平行に配置するとともに、中央部を支点として回動自在なバランスアーム24の一端側とソレノイド20の軸20bの先端との間を連結し、バランスアーム24の他端側とバランス軸23の先端との間を連結する機構も実現されている。
この機構のようにバランス軸23を、バランスアーム24を介してソレノイド20の軸20bに連結したことで、ソレノイド20の軸20bをその長さ方向に移動させるような外力Fが印加されたとき、バランス軸23も同時にその外力を同一方向に受けるので、両軸の長さ方向の動きは互いに規制される。
しかし、このようなバランス構造のものでは、通電時にバランスアーム24を移動させる分の力が必要となり、コイルバネ20aを弱くしたことによる電力の低減分が十分に生かされない。
本発明は、この事情に鑑みてなされたものであり、外力による解除が発生しにくく、消費電力を低減した防火扉の係支装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1の防火扉の係支装置は、
防火扉の突起を受け入れるための開口部と、該開口部から受け入れた突起を内部に直線的に案内する案内路とを有するケース(31、32)と、
前記ケース内の前記案内路から離間した位置に立設された第1の軸(34)と、
前記第1の軸に回動自在に取り付けられ、前記案内路と交差する方向に延びた第1腕部と、前記防火扉の突起が前記第1腕部を押して所定位置まで進入したとき、前記開口部寄りの前記案内路と交差する位置まで移動して、前記防火扉の突起の戻りを規制する第2腕部とを有し、該第2腕部が前記案内路から離間する方向に回動付勢された第1の回動レバー(41、46)と、
前記ケース内の前記案内路から離間した位置に前記第1の軸と平行に立設された第2の軸(35)と、
前記第2の軸に回動自在に取り付けられ且つ前記第1の回動レバーの外周部に接する方向に回動付勢され、前記第1の回動レバーの第2腕部が前記案内路に交差する位置まで回動したときに、該第1の回動レバーの外周部に係合して該第1の回動レバーの戻りを規制する第2の回動レバー(70)と、
前記第1の軸に回動自在に取り付けられ、且つ前記第1の回動レバーと反対方向に回動付勢され、該付勢方向に回動したとき前記第2の回動レバーに当接して、第1の回動レバーの外周部に対する係合を解除させる第3の回動レバー(60)と、
前記第1の軸の近傍で該第1の軸と直交する方向に設けられた第3の軸(36)と、
前記第3の軸に回動自在に取り付けられ、前記第3の回動レバーに当接可能な腕部を有し、第1の角度位置にあるときには、前記腕部を前記第3の回動レバーに当接させその回動を規制し、前記第1の角度位置から所定角度回動した第2の角度位置で前記腕部を前記第3の回動レバーから離間させ、その回動規制を解除する第4の回動レバー(75)と、
非通電時には前記第4の回動レバーを前記第1の角度位置に保持し、通電時には、前記第4の回動レバーを前記第1の角度位置から第2の角度位置まで回動させて、該第4の回動レバーの前記第3の回動レバーに対する回動規制を解除する解除機構とを有する防火扉の係支装置において、
前記解除機構を、
前記第4の回動レバーに一端側が連結され、該第4の回動レバーの角度を変化させる方向にスライド自在に設けられた第1スライドレバー(90)と、
前記第1スライドレバーの近傍に平行に配置され、前記防火扉の突起が進入する際の前記第1の回動レバーの回動力を一端側で受けて、前記第1スライドレバーに沿ってスライド移動する第2スライドレバー(85)と、
前記第1スライドレバーと第2スライドレバーの間に掛け渡され、前記第1スライドレバーを前記第4の回動レバーの前記解除方向に付勢するバネ(96)と、
中間部または一端側で前記第1スライドレバーの他端側と交差状態で係合し、該第1スライドレバーの移動にともなって他端側を回動させる第5の回動レバー(107)と、
電磁石(101)と、
前記第5の回動レバーの他端側に一端側を当接させてその回動を規制し、前記電磁石の通電によって前記第5の回動レバーに対する当接を解除する方向に回動する駆動レバー(102)とによって構成したことを特徴としている。
このように、本発明の防火扉の係支装置では、案内路に進入する防火扉の突起に押されて回動する第1の回動レバーの回動力を受けて第1スライドレバーが移動することにより、第1スライドレバーと第2スライドレバーとの間に掛けられているバネを伸ばして、第2スライドレバーを解除方向、即ち、第4の回動レバーが第2の角度位置へ回動する方向に付勢する。そして、電磁石に対する通電で駆動レバーを回動駆動して、第5の回動レバーの回動規制および第2スライドレバーの移動規制を解除し、前記したバネの付勢力で第2スライドレバーを移動させて、第4の回動レバーを第1の角度位置から第2の角度移動へ回動させ、防火扉の突起に対する係支状態を解除している。
このように、防火扉の突起が進入したときに蓄えたバネの力を利用して、第2スライドレバーをスライドさせており、電磁石は、この第2スライドレバーの移動を規制している第5の回動レバーの規制を解除するためだけに使用されるので、従来のように、ソレノイドによって直接第2スライドレバーをスライド駆動する機構に比べ、格段にその消費電力を低減することができる。
また、電磁石により駆動レバーを回動させて解除する構造なので、ソレノイドのように軸を引き込む構造に比べて、外力の影響を受けにくく、外力で防火扉の突起に対する係支状態が解除される恐れが少ない。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1〜図5は、本発明を適用した係支装置30の構造を示している。
この係支装置30は、図1に示しているように、矩形箱型の下シャーシ31と上シャーシ32とを重ね合わせて一体化されたケースを有している。
下シャーシ31は、図2、図3に示しているように、底板31a、前板31b、後板31c、左側板31d、右側板31eとにより形成され、前板31bの中央は、防火扉の突起Pを受け入れるための開口を形成するように切欠かれており、底板31aの中央には、この開口と連続し防火扉の突起Pを内部に直線的に案内する案内路を形成する案内溝33が形成されている。
この案内溝33の奥端の近傍で左側板31d寄りの位置には第1の軸34が立設され、案内溝33の入り口近傍の左側方には第2の軸35が立設されている。
また、第1の軸34の近傍で且つ後板31cの内壁には、第1の軸34と直交する第3の軸36が設けられ、この第3の軸36には、後述するアーム75が回動自在に取り付けられている。
第1の軸34には、この実施形態の第1の回動レバーを構成する係支片41と捕捉片46とが重ね合わされて一体化されて回動自在に取り付けられている。
係支片41は、第1の軸34を挿通させる穴42が設けられている基部41aと、基部41aからほぼ一定幅で案内溝33と交差し下シャーシ31の右側板31e側に延びた第1腕部41bと、基部41aから第1腕部41bと直交する方向に延びた第2腕部41cとによって略L字状に形成されている。
第1腕部41bの先端の後板31c寄りの側縁には立上げ片43が形成され、その立上げ片43の中央にはネジ溝を有する穴44が設けられている。また、第2腕部41cの先端面には段部45が形成されている。
一方、捕捉片46は、第1の軸34を挿通させる穴47が設けられている略半円状の基部46aと、基部46aからほぼ一定幅で案内溝33と交差して右側板31e側に延びた第1腕部46bと、基部46aから第1腕部46bと直交する方向に延び、さらに第1腕部46bと平行に対向する方向に延びた第2腕部46cとを有している。
捕捉片46の第1腕部46aの中央部および先端部には、立上げ片48、49、50がそれぞれ形成され、立上げ片50の中央にはネジを挿通させるための穴51が設けられている。また、基部46a上には円柱状のピン52が立設されている。
係支片41と捕捉片46は、互いの第1腕部同士、第2腕部同士が重なりあう状態で第1の軸34に取り付けられ、係支片41の立上げ片43の穴44には、捕捉片46の立上げ片50の穴51を通過するネジ53が螺着され、そのネジ53の頭部と捕捉片46の立上げ片50との間には、コイルスプリング54が挟まれている。
係支片41と捕捉片46は、このコイルスプリング54の反発力によって互いに重なりあった状態で一体的に回動できるようになっており、非常時等で防火扉が開く方向に強い力が付与され、コイルスプリング54の反発力より強い力が捕捉片46に時計回りに与えたときに、捕捉片46が時計回りに回動して強制解除できるようになっている。
トリガ板60は、この実施形態の第3の回動レバーを構成するものであり、略円板状で中央に第1の軸34を挿通させる穴61が設けられた基部61aと、基部61aの外縁から後方に扇状に突出する突出部61bを有し、突出部61bの右縁には、捕捉片46の基部46aの端面に当接可能な立下げ片62が設けられている。
また、基部61aの外縁で突出部61bのほぼ反対側の位置には、立上げ片63が設けられている。
第1の軸34の上部には、第1スプリング65および第2スプリング66が取り付けられている。
第1スプリング65の一端は、捕捉片46の立上げ片49に掛けられ、他端側は下シャーシ31の後板31cに掛けられており、係支片41および捕捉片46は、この第1スプリング65によって時計回り(図2において)、即ち、捕捉片46の第2腕部が案内溝33から退避する方向に回動付勢される。
第2スプリング66の一端側は、捕捉片46の立上げ片49に掛けられ、他端側はトリガ板60の立下げ片62に掛けられており、捕捉片46に対してトリガ板60を反時計回り(図2において)に回動付勢する。
一方、第2の軸35には、この実施形態の第2の回動レバーを構成する制止片70が回動自在に取り付けられている。
制止片70は、第2の軸35を挿通させる穴71が設けられている基部70aと、基部70aから係支片41の第2腕部41cの外周に接する方向に延びた第1腕部70bと、基部70aからトリガ板60の立上げ片63に当接可能な高さをもって第1の軸方向に延びた第2腕部70cとを有し、第3スプリング71によって反時計回りに回動付勢されている。
第1腕部70bの先端は、係支片41の外周に接しており、防火扉の突起Pが進入してきて係支片41と捕捉片46が反時計回りに回動して、捕捉片46の第2腕部46cが案内溝33と交差する位置まで達したときに、係支片41の外周の段部45に係合して、係支片41および捕捉片46の時計回り(図2において)の回動を規制する。
前記した第3の軸36に回動自在に取り付けられたアーム75は、この実施形態の第4の回動レバーを構成するものであり、下シャーシ31の後板31cに接している基部75aと、基部35aの側縁から捕捉板46の基部46aの上面に延び、トリガ板60の突出部60bの端面に当接可能な第1腕部75bと、基部75aから上方にU字状に延びた第2腕部75cとを有しており、第2腕部75cが直立した第1の角度位置で、第1腕部75bはトリガ板60の突出部60bの端面に当接する高さとなり、第2腕部75cが第1の角度位置から反時計回りに所定角度回動した第2の角度位置で、第1腕部75bはトリガ板60の突出部60bより高い位置に移動し、トリガ板60の回動規制を解除する。
なお、下シャーシ31の底板31aの右側前端および後端には、係支片41および捕捉片46の第2腕部側に当接して、その回動範囲を規定するためのストッパ77、78が設けられている。
このように係支片41、捕捉片46および制止片70が収容されている下シャーシ31の上に重なり合うように固定された上シャーシ32は、図4、図5に示しているように、下シャーシ31と同様に、底板32a、前板32b、後板32c、左側板32d、右側板32eによって浅い矩形箱状に形成されており、前板32bの中央は、下シャーシ31の前板31bの開口とともに防火扉の突起を受け入れる開口部を形成するために切欠かれており、底板32aの中央には、下シャーシ31の案内溝33とともに防火扉の突起を内部に案内するための案内溝80が下面側から形成されている。
上シャーシ32の底板32aの後部左端には、アーム75の第2腕部75cを通過させ、且つ後述する第スライドレバー85の立下げ片86を下シャーシ31内へ通過させるための穴81が設けられている。
また、底板32aの後部には、一定幅のレバーガイド溝82が右端から穴81まで連続するように形成されている。
レバーガイド溝82の右端の前後には、後述する電磁石101のレバー支持板105とロックレバー107を下方から支持するための支持台83、84が設けられている。
レバーガイド溝82には、第1スライドレバー90と第2スライドレバー85が重なり合った状態で摺動自在に収容されている。
下側の第スライドレバー85は、レバーガイド溝82の幅よりわずかに狭い幅を有する横長板状に形成され、その一端側(左端側)には、穴81を通過して捕捉片42のピン52の左側方まで進入する立下げ片86と、第1立上げ片87が設けられている。また、第スライドレバー85の他端側(右端側)には第2立上げ片88が設けられている。
スライドレバー90は、第スライドレバー85と同様に、レバーガイド溝82の幅よりわずかに狭い幅を有する横長板状に形成され、その一端側には、第スライドレバー85の第1立上げ片87を通過させる第1スリット91が長手方向に形成され、その側部にはアーム75のU字状の第2腕部75cに係合する係合片92が形成されている。
また、第スライドレバー90の中央部には第1立上げ片93が設けられ、その第1立上げ片93から他端までの間には、第スライドレバー85の第2立上げ片88を通過させる第2スリット94が長手方向に形成されている。さらに、第スライドレバー90の他端側には第2立上げ片95が形成されている。
スライドレバー85の第1立上げ片87と第スライドレバー90の第1立上げ片93の間には、解除用のコイルバネ96が掛け渡され、第スライドレバー85の第2立上げ片88とガイド溝82の右端との間には、復帰用のコイルバネ97が掛け渡されている。
したがって、第スライドレバー85はコイルバネ97により右方に付勢され、第スライドレバー90は、コイルバネ96によって左方(第スライドレバー85の第1立上げ片87側)に付勢されている。
レバーガイド溝82の上部には、第スライドレバー85と第スライドレバー90の浮きを抑えるためのレバー抑え98が取り付けられている。
レバー抑え98の上方には電磁駆動装置100が配置されている。この電磁駆動装置100は、電磁石101と、電磁石101のコの字状のフレーム101aの一方の先端に支持され、電磁石101が通電されたとき、その鉄心101bに一端側が吸引されて回動する駆動レバー102と、駆動レバー102の一端側を鉄心101bから離間する方向に付勢するコイルバネ103とを有している。
駆動レバー102の他端側には、ロック板104が取り付けられている。ロック板104aは薄い板材からなり、駆動レバー104の他端側の下方に突出する突出部104aを有している。
一方、電磁石101のフレーム101aの後部には、レバーガイド溝82の右部上方にオーバラップするように延びたレバー支持板105が設けられており、このレバー支持板105には、この実施形態の第5の回動レバーを構成するロックレバー107の一端側が回動自在に取り付けられている。
ロックレバー107の一端寄りの位置には、第スライドレバー90の第2立上げ片95を挿通させる穴108が設けられ、駆動レバー102の他端側下方まで延びた他端側には、ロック板104の突出部104aの側縁に当接係合可能な段部109が形成されている。
したがって、電磁石101が通電されて駆動レバー102が鉄心101bに吸引されると、ロック板104とロックレバー107の段部109との係合が解除され、ロックレバー107の回動規制が解除される。なお、電磁石101は、上シャーシ32の後板32cに取り付けられた固定板110に固定されている。
以上のように構成された係支装置30では、係支解除状態においては、図2に示したように、捕捉片46の第2腕部46cは、案内溝33、80の左方に退避し、第1腕部46aが案内溝33、80と斜めに交差している。
また、この状態でアーム75は直立した第1の角度位置にあり、その第1腕部75bは、トリガ板60の突出部60bに当接してその回動を規制する状態になっている。なお、以下の動作説明では、係支片41は捕捉片46と一体的に動くものとして説明する。
この係支解除状態の係支装置30に、防火扉の突起Pが進入すると、図6に示すように、突起Pによって捕捉片46の第1腕部46bが後方に押され、第1スプリング65の付勢力に抗して反時計回りに回動する。
このとき、トリガ板60の突出部60bにはアーム75の第1腕部75bに当接しているため、トリガ板60は回動しない。
そして、図7のように、防火扉の突起Pに押された捕捉片46の第1腕部46bが案内溝33、80とほぼ直交する位置まで回動すると、係支片41の段部45に制止片70の第1腕部70bが係合して、捕捉片46の戻りが規制された状態となる。このとき、捕捉片46の第2腕部46cが案内溝33、80とほぼ直交するように交差するので、防火扉の突起Pは、案内溝33、80から抜けない状態に係支され、防火扉が開いた態態(平常時)となる。
一方、上記のように捕捉片46が突起Pに押されて反時計回りに回動するとき、捕捉片46のピン52が左方に回動移動して、図8の(a)に示すように、第スライドレバー85を左方にスライドさせる。
この第スライドレバー85の左方への移動に伴い、コイルバネ96で連結されている第スライドレバー90も左方に移動しようとするが、その立上げ片95に係合しているロックレバー107の先端の段部109が駆動レバー102の下部のロック板104に係合していてその回動が規制されているので、第スライドレバー90は移動できない。
したがって、第スライドレバー85は、コイルバネ96、97を引き延ばしながら、捕捉片46によって防火扉の突起Pが係支された状態となるまでスライド移動する。
そして、この係支状態から、電磁石101に通電がなされると、図8の(b)のように、駆動レバー102の左端が吸着されて時計回りに回動し、ロックレバー107と駆動レバー102の係合が解除される。
このため、第スライドレバー90は、突起Pを係支する際に引き延ばされたコイルバネ96の復帰力により、左方に移動してアーム75を第1の角度位置から第2の角度位置へ回動させる。
これにより、図9のように、トリガ板60の回動規制が解除され、そのトリガ板60の回動力を受けた制止片70が時計回りに回動して係支片41の回動規制を解除する。
この回動規制の解除により、図10のように、係支片41と捕捉片46とが一体的に時計回りに回動して、その第2腕部46cを案内溝33、80の側方へ退避させ、防火扉の突起Pを案内溝33、80から抜け出させ、係支解除状態に戻る。
また、捕捉片46の時計回りの回動によりピン52が上方へ戻り、第スライドレバー85は、コイルバネ97の復帰力によりピン52に追従して右方に戻るので、第スライドレバー90もこれに追従して右方に戻り、ロックレバー107を反時計回りに回動させ、その先端をロック板104に係合させる状態に戻る。
以上説明したように、この係支装置30では、防火扉の突起Pが進入する際に押されて回動する捕捉片46の回動力を受けて第スライドレバー85が移動することにより、第スライドレバー85と第スライドレバー90との間に掛けられているコイルバネ96を引き延ばして、第スライドレバー90を解除方向、即ち、アーム75が第2の角度位置へ回動する方向に付勢する。そして、電磁石101に対する通電で駆動レバー102を回動駆動して、ロックレバー107の回動規制および第スライドレバー90の移動規制を解除し、コイルバネ96に蓄積した付勢力で第スライドレバー90を移動させて、アーム75を第2の角度位置へ回動させ、防火扉の突起Pに対する係支状態を解除している。
このように防火扉の突起Pが進入したときに蓄えたコイルバネ96の力を利用して、第スライドレバー90をスライドさせており、電磁石101は、この第スライドレバー90の移動を規制しているロックレバー107の規制を解除するためにだけに使用されるので、従来のように、ソレノイドによって直接第スライドレバーを駆動する機構に比べ、格段にその消費電力を低減することができる。
また、この実施形態のように、ロックレバー107の先端の段部に薄いロック板104の側縁を当接させて回動を規制しているので、少ない駆動量でその係合を解除することができ、電磁石101の通電時間を短くすることができ、より省電力化できる。
また、電磁石101により駆動レバー102を回動させて解除する構造なので、ソレノイドのように軸を引き込む構造に比べて、外力の影響を受けにくく、外力で防火扉の突起に対する係支状態が解除される恐れが少ない。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、各レバーの形状、係合構造、配置等は種々変更することが可能であり、例えば、前記実施形態では、ロックレバー107の一端側にその回動支点を設けていたが、回動支点を中間部に設けてもよい。
本発明の実施形態の係支装置を正面上方から見た図 実施形態の下シャーシ内の構造を示す図 実施形態の下シャーシ内の構造を示す分解図 実施形態の上シャーシ内の構造を示す図 実施形態の上シャーシ内の構造を示す分解図 実施形態の下シャーシ内の各部の係支状態までの動作を説明するための図 実施形態の下シャーシ内の各部の係支状態までの動作を説明するための図 実施形態の解除機構の動作を説明するための図 実施形態の下シャーシ内の各部の解除状態までの動作を説明するための図 実施形態の下シャーシ内の各部の解除状態までの動作を説明するための図 従来の解除機構の動作説明図 バランス形の解除機構の構成図
符号の説明
30……係支装置、31……下シャーシ、32……上シャーシ、33……案内溝、34……第1の軸、35……第2の軸、36……第3の軸、41……係支片、41a……基部、41b……第1腕部、41c……第2腕部、42……穴、43……立上げ片、45……段部、46……捕捉片、46a……基部、46b……第1腕部、46c……第2腕部、47……穴、48〜50……立上げ片、52……ピン、60……トリガ板、60a……基部、60b……突出部、61……穴、62……立下げ片、63……立上げ片、70……制止片、70a……基部、70b……第1腕部、70c……第2腕部、75……アーム、75a……基部、75b……第1腕部、75c……第2腕部、80……案内溝、81……穴、82……レバーガイド溝、85……第スライドレバー、86……立下がり片、87、88……立上げ片、90……第スライドレバー、92……係合片、93、95……立上げ片、96……コイルバネ、98……レバー抑え、100……電磁駆動装置、101……電磁石、102……駆動レバー、104……ロック板、107……ロックレバー、109……段部

Claims (1)

  1. 防火扉の突起を受け入れるための開口部と、該開口部から受け入れた突起を内部に直線的に案内する案内路とを有するケース(31、32)と、
    前記ケース内の前記案内路から離間した位置に立設された第1の軸(34)と、
    前記第1の軸に回動自在に取り付けられ、前記案内路と交差する方向に延びた第1腕部と、前記防火扉の突起が前記第1腕部を押して所定位置まで進入したとき、前記開口部寄りの前記案内路と交差する位置まで移動して、前記防火扉の突起の戻りを規制する第2腕部とを有し、該第2腕部が前記案内路から離間する方向に回動付勢された第1の回動レバー(41、46)と、
    前記ケース内の前記案内路から離間した位置に前記第1の軸と平行に立設された第2の軸(35)と、
    前記第2の軸に回動自在に取り付けられ且つ前記第1の回動レバーの外周部に接する方向に回動付勢され、前記第1の回動レバーの第2腕部が前記案内路に交差する位置まで回動したときに、該第1の回動レバーの外周部に係合して該第1の回動レバーの戻りを規制する第2の回動レバー(70)と、
    前記第1の軸に回動自在に取り付けられ、且つ前記第1の回動レバーと反対方向に回動付勢され、該付勢方向に回動したとき前記第2の回動レバーに当接して、第1の回動レバーの外周部に対する係合を解除させる第3の回動レバー(60)と、
    前記第1の軸の近傍で該第1の軸と直交する方向に設けられた第3の軸(36)と、
    前記第3の軸に回動自在に取り付けられ、前記第3の回動レバーに当接可能な腕部を有し、第1の角度位置にあるときには、前記腕部を前記第3の回動レバーに当接させその回動を規制し、前記第1の角度位置から所定角度回動した第2の角度位置で前記腕部を前記第3の回動レバーから離間させ、その回動規制を解除する第4の回動レバー(75)と、
    非通電時には前記第4の回動レバーを前記第1の角度位置に保持し、通電時には、前記第4の回動レバーを前記第1の角度位置から第2の角度位置まで回動させて、該第4の回動レバーの前記第3の回動レバーに対する回動規制を解除する解除機構とを有する防火扉の係支装置において、
    前記解除機構を、
    前記第4の回動レバーに一端側が連結され、該第4の回動レバーの角度を変化させる方向にスライド自在に設けられた第1スライドレバー(90)と、
    前記第1スライドレバーの近傍に平行に配置され、前記防火扉の突起が進入する際の前記第1の回動レバーの回動力を一端側で受けて、前記第1スライドレバーに沿ってスライド移動する第2スライドレバー(85)と、
    前記第1スライドレバーと第2スライドレバーの間に掛け渡され、前記第1スライドレバーを前記第4の回動レバーの前記解除方向に付勢するバネ(96)と、
    中間部または一端側で前記第1スライドレバーの他端側と交差状態で係合し、該第1スライドレバーの移動にともなって他端側を回動させる第5の回動レバー(107)と、
    電磁石(101)と、
    前記第5の回動レバーの他端側に一端側を当接させてその回動を規制し、前記電磁石の通電によって前記第5の回動レバーに対する当接を解除する方向に回動する駆動レバー(102)とによって構成したことを特徴とする防火扉の係支装置。
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