JP2010163740A - シャッター装置のロック機構、及び、それを備えるシャッター装置 - Google Patents
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Abstract
ャッターカーテンの全閉状態における室外側での持ち上げに対するロック機能と、シャッ
ターカーテンの下降時の障害物接触時の制動の機能を、ガイドレールに特別な加工をする
ことなく実現できる、新規な構成を提案する。
【解決手段】シャッターカーテン4の最下部に配置される幅木部材(下側幅木7)と、ガ
イドレール8の内壁面8a・8aに対向する摩擦面12a・13aを有するロック部材1
1と、前記幅木部材(下側幅木7)が上方へ移動された際に、前記ロック部材11に作用
して前記摩擦面12a・13aを前記内壁面8a・8aへ圧接させるための操作用部材1
6と、から構成されるシャッター装置のロック機構10とする。
【選択図】図3
Description
くは、防犯上の観点からシャッターカーテンの閉鎖状態を維持するためのロック機構に関
するものである。
鎖状態にあるときに、防犯上の観点から、シャッターカーテンをガイドする上下方向のガ
イドレールに対してラッチ体などの係止部を係合させることで、シャッターカーテンの持
ち上げを規制する構成が知られている(例えば、特許文献1、2、3参照。)。各文献の
構造は、基本的な概念は共通するものであり、シャッターカーテンが全閉状態となったと
きに、幅木とその上のスラット間の距離が短くなる挙動を利用して、ラッチ体などをガイ
ドレール方向に突出させることとするものである。
降時に障害物が検知された際に、シャッターカーテンの下降を停止する構成についても開
示をしている。この特許文献1、2の構成は、電動モーターによってシャッターカーテン
を巻き出す構成の電動シャッター装置に適用されるものであり、下降時での障害物検知時
において、ラッチ体などをスイッチに接触させることで、電動モーターを停止する構成と
するものである。
時に障害物が検知された際に、幅木(座板)とその上のスラットを前後方向に移動させる
ことで、幅木とスラットをガイドレールに対して圧接させることにより、シャッターカー
テンの下降を制動する構成について開示がされている。
などの係止部を係合させる部位を設ける必要があり、ガイドレールに孔を形設したり、突
起部を設けるなどの加工が必要となる。
ッターカーテンの下降を停止することで、安全性を確保できるものであるが、ガイドレー
ル側にスイッチ(ラッチ体の検知手段となるもの)を設ける必要がある。また、特許文献
1、2に開示される技術は、電動モーターを停止させることによりシャッターカーテンの
下降を制限するものであって、電動シャッター装置への適用が想定されるため、手動でシ
ャッターカーテンを下降させる手動シャッター装置への適用はできないものである。
げ規制)についての記載はないが、この特許文献4の技術では、全閉状態におけるロック
を行うことができない。これは、特許文献4の技術の場合、幅木(座板)を前後方向に移
動させるだけで、幅木(座板)のガイドレールとの圧接状態を解除することが可能となり
、これにより、いとも簡単にガイドレールによるシャッターカーテンの規制を解除するこ
とができてしまうと考えられるためである。つまり、室外側から幅木(座板)を押し込む
、もしくは、引っ張るという簡単な操作だけで、ガイドレールとの圧接状態を解除できて
しまうのである。このようなものでは、仮にロック機構として採用しても、十分な安全性
が確保できないものと考えられる。
害物と接触した際に、ガイドレールとの圧接によってシャッターカーテンの下降を制動さ
せるためには、幅木(座板)を前後方向(室内外方向)に移動させる必要があるが、幅木
(座板)が障害物に引っかかるなどしてその前後方向(室内外方向)への移動が規制され
た場合には、シャッターカーテンの制動が充分に行えないものと考えられる。
ずれにも適用可能であって、シャッターカーテンの全閉状態でのロック機能と、シャッタ
ーカーテンの下降時の障害物接触時の制動の機能を、ガイドレールに特別な加工をするこ
となく実現できるものは無かったのである。
用可能であって、シャッターカーテンの全閉状態における室外側での持ち上げに対するロ
ック機能と、シャッターカーテンの下降時の障害物接触時の制動の機能を、ガイドレール
に特別な加工をすることなく実現できる、新規な構成を提案するものである。
段を説明する。
シャッターカーテンの最下部に配置される幅木部材と、
ガイドレールの内壁面に対向する摩擦面を有するロック部材と、
前記幅木部材が上方へ移動された際に、前記ロック部材に作用して前記摩擦面を前記内
壁面へ圧接させるための操作用部材と、
を有するシャッター装置のロック機構、とするものである。
前記シャッターカーテンが全閉状態であるときに、
室外側から幅木部材が持ち上げられた際には、
前記操作用部材が前記ロック部材に作用して、前記摩擦面が前記内壁面に圧接され、
前記ロック部材が前記ガイドレールに対して摩擦固定されることで、シャッターカーテ
ンの全閉状態が維持される構成とする。
前記シャッターカーテンが下降時において障害物と接触した際には、
前記操作用部材が前記ロック部材に作用して、前記摩擦面が前記内壁面に圧接され、
前記ロック部材が前記ガイドレールに対して摩擦固定されることで、シャッターカーテ
ンの下降が制動される構成とする。
前記ロック機構は、前記ガイドレールの内部に収容される構成とする。
前記ロック部材は、回動自在のアーム状の部材にて構成され、前記操作用部材によって
押圧されることで、前記摩擦面が前記内壁面に圧接される構成とするものであり、
前記操作用部材は、前記幅木材を持ち上げる力に抗する押圧力によって、前記ロック部
材を押圧する構成とする。
請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のシャッター装置のロック機構を備える電
動シャッター装置とする。
請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のシャッター装置のロック機構を備える手
動シャッター装置とする。
側での持ち上げに対するロック機能と、シャッターカーテンの下降時の障害物接触時の制
動の機能を、ガイドレールに特別な加工をすることなく実現できる。
きに、室外側から幅木部材が持ち上げられた際には、前記ロック部材が前記ガイドレール
に対して摩擦固定されることで、シャッターカーテンの全閉状態が維持される。
触時においては、シャッターカーテンの下降の制動を行うことができる。
能となって、室内外において、ロック機構が外部から見えることがなく、優れた意匠性を
発揮することが可能となる。また、室外側においては、そのロック機構の位置や状態が確
認できないため、高いセキュリティ性能を発揮することができる。また、剛性の高いガイ
ドレール内にロック機構が収容されることになるため、耐破壊性や、耐久性においても優
れたものとなる。
摩擦固定がされることになるため、確実に摩擦固定の状態を維持することができ、優れた
施錠性能を発揮することが可能となる。
ける必要もなく、電動シャッター装置において、全閉状態を維持するロック機能と、シャ
ッターカーテンの下降時の障害物接触時の制動の機能を実現することができる。
なく、手動シャッター装置において、全閉状態を維持するロック機能と、シャッターカー
テンの下降時の障害物接触時の制動の機能を実現することができる。
構成について示す図である。
シャッター装置1の上部には、収容ケース2が配置されており、この収容ケース2内の
巻取シャフト3にシャッターカーテン4が巻取られる構成としている。また、収容ケース
2内には、電動モーター5が配置されており、この電動モーター5によって、シャッター
カーテン4が巻下げ・巻上げされるようになっている。この電動モーター5は、操作スイ
ッチ20により操作されるようになっており、操作スイッチ20によってシャッターカー
テン4の昇降操作を行えるようになっている。このような構成で、シャッター装置1がい
わゆる電動シャッター装置として構成されている。
ット4a・4a・・・を上下方向に連結することで構成されるとともに、シャッターカー
テン4の最下部においては、上側幅木6と、上側幅木6の下に配置される下側幅木7が配
置される構成としている。
右のガイドレール8・8によってガイドされながら下降し、シャッター装置1の下枠9の
位置まで下側幅木7が到達した状態において、シャッターカーテン4が全閉状態となるよ
うに構成されている。
て示す図である。
図3及び図4に示すごとく、シャッターカーテン4の最下部に配置される下側幅木7は
、その上側に配置される上側幅木6に対して吊り下げられるようにして連結されており、
下側幅木7は上側幅木6に対し、移動幅17(図3参照)の範囲において上下に相対移動
できるようになっている。
8内に挿入されており、その側端部7aには、下側幅木7の幅方向外側に向かって回動軸
14が突設されている。そして、この回動軸14には、アーム部材12・13の下部が回
動自在に枢支される。このアーム部材12・13は、アーム部材12を室外側、アーム部
材13を室内側とする、一対の組合せで設けられている。なお、室外側及び室内側とは、
シャッターカーテン4で区切られる空間において、建物室外に面する側を室外側、建物室
内に面する側を室内側というものとする。
れ、その上部が互いに離れた位置に配置されるように構成されており、側面視において、
両アーム部材12・13により略V字状のロック部材11が構成されるようになっている
。
装されており、ねじりコイルバネ18の両端が、それぞれアーム部材12・13と係合さ
れるようになっている。このねじりコイルバネ18は、アーム部材12・13の上部を互
いに近づけさせる方向の荷重Fを発揮するように設定されており、下側幅木7を下側から
支えるものが無く、下側幅木7が上側幅木6に吊り下げられた状態では、ねじりコイルバ
ネ18の弾性力によって、アーム部材12・13の上部が互いに近づけられるようになっ
ている。なお、弾性部材としては、ねじりコイルバネ18を利用するほか、アーム部材1
2・13の上部の間を接続する引っ張りバネを利用することや、図5に示すごとく、略V
字状の板バネ18aのようなものなどを利用し、アーム部材12・13同士を近づける構
成としてもよい。
壁面8a・8aに対向する摩擦面12a・13aが設けられている。この摩擦面12a・
13aは、ねじりコイルバネ18から各アーム部材12・13に付与される荷重Fによっ
て、内壁面8a・8aから離されるようになっており、この内壁面8a・8aと摩擦面1
2a・13aの間には、隙間15・15が確保されるようになっている。
なお、摩擦面12a・13aは、後述する規制力を十分に発揮させるものであればよく
、特に限定されるものではないが、例えば、円筒状の凸部を縦横に複数配列させたゴム表
面、水平方向の複数の線状の凸部を上下方向に離間して配列させたゴム表面、無数の樹脂
起毛を有する表面、微細な金属粒を散りばめた表面、吸着性の高い樹脂をコーティングし
た表面、などの適用が考えられる。
8内に挿入されており、その側端部6aには、前記アーム部材12・13の間に上側から
落とし込むように、操作用部材16が設けられている。この操作用部材16は、その上部
に設けられた凸部16bが、上側幅木6の側端部6aに設けられた下側開放の凹部6bに
下側から挿入されており、この凹部6bとの間に確保される上下方向の隙間6cの範囲に
おいて、凹部6bにてガイドされつつ上下方向に移動自在に構成されている。
形成される一方、アーム部材12・13の上部においては、押下げ面16aの傾斜面にそ
れぞれ対向し、両アーム部材12・13によって操作用部材16を挟装するように構成さ
れる、傾斜面12b・13bがそれぞれ形設されている。
3が互いに近づけられている状態では、操作用部材16は、アーム部材12・13に両側
から挟まれて下側から保持されるようになっている。また、図4の状態では、ねじりコイ
ルバネ18の弾性力によってガイドレール8の内壁面8a・8aと摩擦面12a・13a
の間に、隙間15・15が確保されるようになっており、これにより、ロック部材11が
ガイドレール8の内壁面8a・8aに圧接されることがなく、シャッターカーテン4の上
昇、下降が許容されることとなっている。なお、この隙間15・15を確実に確保するた
めに、ロック部材11を構成する各アーム部材12・13において、図において左右方向
に進退し、内壁面8a・8aの上を遊転するローラー部材を設けてもよい。
そして、このロック機構10により、図6に示すごとく、シャッターカーテン4の全閉
状態における室外側での持ち上げに対するロック機能、及び、図7に示すごとく、シャッ
ターカーテン4の下降時の障害物接触時の制動の機能を発揮できるようになっている。
シャッターカーテン4の下側幅木7が下枠9の位置まで下降して、全閉となっている状
態において、外部から下側幅木7の手掛け部7bに手50がかけられて上方への力が付与
された際には、下側幅木7(回動軸14)が上方へ移動され、アーム部材12・13によ
って操作用部材16が押し上げられて、操作用部材16の凸部16bが上側幅木6の凹部
6bに突き当たる。さらに下側幅木7が上方へ移動されようとすると、操作用部材16の
押下げ面16aによってアーム部材12・13の傾斜面12b・13bが押下げられ、ア
ーム部材12・13が互いに離れる方向に開かれる。これにより、摩擦面12a・13a
がガイドレール8の内壁面8a・8aに圧接される。
することで、下側幅木7がロック部材11を介してガイドレール8に対して摩擦固定され
ることになり、シャッターカーテン4が施錠された状態を形成することができる。
12・13の摩擦面12a・13aがガイドレール8の内壁面8a・8aに強く圧接され
ることになる。つまり、図6に示すごとく、下側幅木7が力F1にて持ち上げられた際に
は、操作用部材16は、この力F1に抗する押圧力F2によって、アーム部材12・13
に作用するものであり、力F1が大きくなるほど、押圧力F2も大きくなるのである。こ
れにより、より強い力が付与された際には、より強固な摩擦固定がされることになるため
、確実に摩擦固定の状態を維持することができ、優れた施錠性能を発揮することが可能と
なる。
形成することができ、特に操作を必要とすることなく、自動的な施錠が行われることにな
る。
ン4の巻上げによって自動的に行うことができる。即ち、電動モーター5によってシャッ
ターカーテン4の巻上げが開始されると、図4に示すごとく、上側幅木6と操作用部材1
6の間に隙間6cが形成され、これに伴って、ねじりコイルバネ18の弾性力により、ア
ーム部材12・13の上部同士が近づき、ガイドレール8の内壁面8a・8aと摩擦面1
2a・13aの間の隙間15・15が形成される。これにより、図4に示すように、ロッ
ク部材11による施錠を解除した状態とすることができる。
いて説明する。
シャッターカーテン4の下降時において、下側幅木7が障害物31と接触して、下側幅
木7の下降が規制された際には、上側幅木6の凹部6bが下降して操作用部材16の凸部
16bを押下げる。これにより、アーム部材12・13の傾斜面12b・13bが押下げ
られ、アーム部材12・13が互いに離れる方向に開かれる。これにより、摩擦面12a
・13aがガイドレール8の内壁面8a・8aに圧接される。
することで、下側幅木7がロック部材11を介してガイドレール8に対して摩擦固定され
ることになり、シャッターカーテン4の下降を制動する状態を形成することができる。
ン4の重量がガイドレール8にて支えられることになり、障害物31にかかる負荷を軽減
することができる。つまり、ロック部材11がない場合には、シャッターカーテン4から
の荷重が全て障害物31に作用してしまうことになるが、このシャッターカーテン4の荷
重をガイドレール8側に作用させることができる。このようにして、障害物31を損傷さ
せるなどの不具合を極力抑えることが可能となる。
6に吊り下げられた状態となる。そして、ねじりコイルバネ18の弾性力によって、再び
アーム部材12・13の上部同士が近づき、これにより、ガイドレール8の内壁面8a・
8aと摩擦面12a・13aの間の隙間15・15が形成され、再び、シャッターカーテ
ン4を下降させる状態とすることができる。つまり、図7に示す障害物31が取り除かれ
た際には、特に操作を必要とすることなく、自動的に制動状態を解除することができるの
である。
成するための部品を全てガイドレール8の内部の空間に収容することができる。このガイ
ドレール8については、図3に示すごとく、一般的に、スラットとの隙間を埋めるための
モヘア41を保持しつつ上側幅木6の表面をガイドする縦壁部42が設けられており、こ
の縦壁部42の外側に上側幅木6の端部が挿入される空間43が形成されるものとなって
いる。そして、本実施例の構成によれば、この空間43にロック機構10を収容すること
ができるため、既存のシャッター装置について、ロック機構10を追加的に設置すること
も可能となる。
即ち、図3及び図4に示すごとく、
シャッターカーテン4の最下部に配置される幅木部材(下側幅木7)と、
ガイドレール8の内壁面8a・8aに対向する摩擦面12a・13aを有するロック部
材11と、
前記幅木部材(下側幅木7)が上方へ移動された際に、前記ロック部材11に作用して
前記摩擦面12a・13aを前記内壁面8a・8aへ圧接させるための操作用部材16と
、
から構成されるシャッター装置のロック機構10とするものである。
前記シャッターカーテン4が全閉状態であるときに、
室外側から幅木部材(下側幅木7)が持ち上げられた際には、
前記操作用部材16が、前記ロック部材11に作用することで、前記摩擦面12a・1
3aを前記内壁面8a・8aに圧接し、
前記ロック部材11が、前記ガイドレール8に対し摩擦固定されることで、シャッター
カーテン4の全閉状態が維持される構成とするものである。
前記シャッターカーテン4が下降時において障害物と接触した際には、
前記操作用部材16が前記ロック部材11に作用して、前記摩擦面12a・13aが前
記内壁面8a・8aに圧接され、
前記ロック部材11が、前記ガイドレール8に対し摩擦固定されることで、シャッター
カーテン4の下降が制動される構成とするものである。
室外側から幅木部材(下側幅木7)が持ち上げられた際には、前記ロック部材11が前記
ガイドレール8に対し摩擦固定されることで、シャッターカーテン4の全閉状態が維持さ
れるとともに、図7に示すごとく、前記シャッターカーテン4の下降時の障害物接触時に
おいては、シャッターカーテン4の下降の制動を行うことができる。また、摩擦面12a
・13aはロック部材11側にのみ設けられるため、ガイドレール8への特別な加工が必
要とされることもない。また、ことのことから、いわゆる「後付け」でロック機構10を
適用することも可能である。
に収容されることとするものである。
となって、室内外において、ロック機構10が外部から見えることがなく、優れた意匠性
を発揮することが可能となる。また、室外側においては、そのロック機構10の位置や状
態が確認できないため、高いセキュリティ性能を発揮することができる。また、剛性の高
いガイドレール8内にロック機構10が収容されることになるため、耐破壊性や、耐久性
においても優れたものとなる。
部材12・13)にて構成され、前記操作用部材16によって押圧されることで、前記摩
擦面12a・13aが前記内壁面8a・8aに圧接される構成とするものであり、前記操
作用部材16は、前記幅木材(下側幅木7)を持ち上げる力F1に抗する押圧力F2によ
って、前記ロック部材11を押圧する構成とする。
ため、確実に摩擦固定の状態を維持することができ、優れた施錠性能を発揮することが可
能となる。
するものである。
シャッター装置において、全閉状態を維持するロック機能と、シャッターカーテンの下降
時の障害物接触時の制動の機能を実現することができる。また、ロック機能による施錠、
解錠は自動的に行われるため、操作の手間が生じることがない。また、障害物が取り除か
れた場合には、自動的に制動状態を解除されるため、操作の手間が生じることがない。ま
た、停電時などにおいて、シャッターカーテン4が自重降下する際にも、このロック機構
10による制動、制動の解除を自動的に行うことができる。
の作用・効果を発揮するものであれば、特に限定されるものではなく、他の構成によって
も実現できるものである。例えば、図4に示す構成において、側幅木6側にアーム部材1
2・13を逆V字状に配置するとともに、下側幅木7側に操作用部材16を上方に向けて
配置することとしても同様の作用、効果を発揮させることができる。
る。
シャッター装置100の上部には、収容ケース102が配置されており、この収容ケー
ス102内の巻取シャフト103にシャッターカーテン104が巻取られる構成としてい
る。また、巻取シャフト103は、コイルスプリング105によってシャッターカーテン
104を巻き取る方向の回転力(以下、「スプリングトルク」とする)が付与されるよう
になっている。そして、このスプリングトルクに抗してシャッターカーテン104を押下
げることで、シャッターカーテン104による閉鎖が行われる一方、シャッターカーテン
104の巻上げの際には、スプリングトルクによりシャッターカーテン104が巻上げら
れて、殆ど手を加えることなく、シャッターカーテン104を開くことができるようにな
っている。これにより、シャッター装置100が手動シャッターとして構成されている。
の上側幅木6、下側幅木7、ロック機構10が設けられている。また、手動シャッターと
して構成される本実施例では、下側幅木7における室内側に、ストッパー機構21が設け
られる構成としている。このストッパー機構21は、シャッターカーテン104を全閉状
態とした場合に、下枠9に設けられたストッパー受け22に係合することで、コイルスプ
リング105にて付与されるスプリングトルクに抗して、シャッターカーテン104を全
閉状態に維持するためのものである。なお、このシャッター装置100においては、室内
側にてストッパー機構21による全閉状態の維持を解除すると、スプリングトルクによっ
て、シャッターカーテン104が巻上げられるようになっている。
構10を適用することにより、実施例1で説明した電動シャッター装置と同様に、シャッ
ターカーテン104の全閉状態における室外側での持ち上げに対するロック機能、シャッ
ターカーテン104の下降時の障害物接触時の制動の機能を発揮させることができる。
には、コイルスプリング105のスプリングトルクによってシャッターカーテン104が
巻上げられることになり、これにより、上側幅木6も上方に移動することから、ロック機
構10が作用することがない。また、シャッターカーテン104を半開状態として、下側
幅木7が開口部の上下中途部に配置される場合には、下側幅木7を少し下方へ押下げるこ
とによれば、巻取シャフト103にスプリングトルクを利かせることが可能となって、こ
れにより、シャッターカーテン104の巻上げを行うことができる。このように、手動シ
ャッターの構成においても、ロック機構10の適用によって新たな機能を追加しつつ、既
存の機能、及び、操作性を維持することができるのである。
前後方向に回動させてガイドレール8の前後の内壁面8a・8aに圧接させる構成とした
が、本実施例3においては、図9(a)(b)に示すロック機構60のように、引っ張り
バネ64で反時計方向に回動付勢されるロック部材としてのアーム部材61を下側幅木6
5に設けるとともに、操作用部材としての押下部材63を上側幅木66に設け、下側幅木
65が持ち上げられた際に、アーム部材61を押下部材63によりシャッターカーテン4
の幅方向に回動させることで、ガイドレール67の左右の内壁面67a(図9では、右側
の内壁面)にアーム部材61の摩擦面61aを圧接させる形態としてもよい。このように
、アーム部材61の回動方向については、実施例1の前後方向のみならず、左右方向であ
ってもよいのである。なお、図9は右側のガイドレール67内の構成であり、左側のガイ
ドレール8内の構成については、対称の構成が適用されるものとする。
あり、また、既存のシャッター装置についても、ガイドレールに加工を必要とすることな
く、下側幅木などの交換によって、いわゆる「後付け」で適用することも可能である。
2 収容ケース
3 巻取シャフト
4 シャッターカーテン
5 電動モーター
6 上側幅木
7 下側幅木(幅木部材)
8 ガイドレール
9 下枠
10 ロック機構
11 ロック部材
12 アーム部材
13 アーム部材
14 回動軸
15 隙間
16 押下部材(操作用部材)
Claims (7)
- シャッターカーテンの最下部に配置される幅木部材と、
ガイドレールの内壁面に対向する摩擦面を有するロック部材と、
前記幅木部材が上方へ移動された際に、前記ロック部材に作用して前記摩擦面を前記内
壁面へ圧接させるための操作用部材と、
から構成されるシャッター装置のロック機構。 - 前記シャッターカーテンが全閉状態であるときに、
室外側から幅木部材が持ち上げられた際には、
前記操作用部材が前記ロック部材に作用して、前記摩擦面が前記内壁面に圧接され、
前記ロック部材が前記ガイドレールに対して摩擦固定されることで、シャッターカーテ
ンの全閉状態が維持される構成とする、
ことを特徴とする、請求項1に記載のシャッター装置のロック機構。 - 前記シャッターカーテンが下降時において障害物と接触した際には、
前記操作用部材が前記ロック部材に作用して、前記摩擦面が前記内壁面に圧接され、
前記ロック部材が前記ガイドレールに対して摩擦固定されることで、シャッターカーテ
ンの下降が制動される構成とする、
ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のシャッター装置のロック機構。 - 前記ロック機構は、前記ガイドレールの内部に収容される、
ことを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のシャッター装置のロ
ック機構。 - 前記ロック部材は、回動自在のアーム状の部材にて構成され、前記操作用部材によって
押圧されることで、前記摩擦面が前記内壁面に圧接される構成とするものであり、
前記操作用部材は、前記幅木材を持ち上げる力に抗する押圧力によって、前記ロック部
材を押圧する構成とする、
ことを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のシャッター装置のロ
ック機構。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のシャッター装置のロック機構を備える電
動シャッター装置。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のシャッター装置のロック機構を備える手
動シャッター装置。
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---|---|---|---|
JP2008333345A JP5137137B2 (ja) | 2008-12-16 | 2008-12-26 | シャッター装置のロック機構、及び、それを備えるシャッター装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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JP2008333345A JP5137137B2 (ja) | 2008-12-16 | 2008-12-26 | シャッター装置のロック機構、及び、それを備えるシャッター装置 |
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CN107672532A (zh) * | 2017-11-10 | 2018-02-09 | 昆山誉球模塑有限公司 | 一种全程程导轨的遮物帘轻压自动回收机构 |
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