JP4322468B2 - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンター、ファクシミリ等の画像形成装置においては、電子写真感光体を用いて帯電、露光、現像、転写等を行う電子写真方式が広く採用されている。このような画像形成装置にあっては、画像形成プロセスの高速化、画質向上、装置の小型化及び長寿命化、製造コスト及びランニングコストの低減等の要請が益々高まっている。また、近年のコンピューターや通信等の技術の発達に伴い、画像形成装置においてもデジタル方式やカラー画像出力方式の適用が進められている。
【0003】
このような背景の下、電子写真感光体における電子写真特性及び耐久性の向上、小径化、低コスト化等の検討がなされており、様々な材料を用いた電子写真感光体が提案されている。
【0004】
例えば特開昭63−65449号公報には、感光層にシリコーン系微粒子が添加された電子写真感光体が開示されており、かかるシリコーン系微粒子の添加により感光体表面に潤滑性が付与されることが記載されている。
【0005】
また、感光層を形成する際に、バインダーポリマー又はポリマー前駆体中に低分子の電荷輸送物質を分散させた後、バインダーポリマーやポリマー前駆体を硬化させる方法が提案されており、特公平5−47104号公報、特公昭60−22347号公報等には、バインダーポリマー又はポリマー先駆体としてシリコーン系材料を用いた電子写真感光体が開示されている。
【0006】
さらに、電子写真感光体の機械的強度を向上させるために、感光層の表面に保護層が設けられることがある。保護層の材料としては架橋性樹脂が用いられる場合が多いが、架橋性樹脂により形成された保護層は絶縁層となるため、感光体の光電特性を損なうことになる。そこで、導電性金属酸化物微粉末(特開昭57−128344号公報)や電荷輸送性物質(特開平4−15659号公報)を保護層中に分散させる方法、反応性官能基を有する電荷輸送性物質を熱可塑性樹脂と反応させて保護層を形成する方法などが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の電子写真感光体であっても、特に接触帯電方式の帯電器(接触帯電器)やクリーニングブレード等のクリーニング装置と組み合わせて用いる場合には、電子写真特性や耐久性等は必ずしも十分とは言えない。
【0008】
また、感光体を接触帯電器、化学重合法によるトナー(重合トナー)と組み合わせた場合には、接触帯電の際に生成する放電生成物や、転写工程後に残存した重合トナーにより感光体表面が汚染されて、画像品質が低下する場合がある。さらに、感光体表面に付着した放電生成物や残存トナーを除去するためにクリーニングブレードを用いると、感光体表面とクリーニングブレードとの間の摩擦・摩耗が増大して、感光体表面の損傷、ブレードの欠け、ブレードめくれ等が起こりやすくなる。
【0009】
またさらに、電子写真感光体を製造する際には、電子写真特性や耐久性の特性の向上に加えて製造コストを低減することが重要な課題となるが、従来の電子写真感光体の場合、製造時にゆず肌、ブツなどの塗膜欠陥が生じやすいという問題がある。
【0010】
一方、本出願人は、加水分解性シリル基を有する電荷輸送物質を用いることにより電子写真特性や耐久性が向上することを見出し、これを用いた電子写真感光体を特開平11−38656号公報、特開平11−184106号公報、特開平11−316468号公報等において開示している。また、特開平10−251277号公報では反応性シロキサンオイルを膜中に存在させた電子写真感光体、特開平11−38656号公報ではフッ素カップリング剤やPTFEを用いた電子写真感光体をそれぞれ開示している。しかしながら、これらの電子写真感光体においては、電子写真特性及び耐久性の点でさらなる改善の余地があった。
【0011】
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、現像剤や放電生成物などに対する耐汚染性、並びに接触帯電器やクリーニングブレード等に対する耐久性が十分に高く、さらには製造時における塗膜欠陥の発生を防止可能な電子写真感光体、並びに長期にわたって良好な画質を得ることが可能なプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、従来使用されている反応性シロキサンオイル(アミノ変性ポリシロキサン、エポキシ変性ポリシロキサン、カルボキシル変性ポリシロキサン、カルビノール変性ポリシロキサン、メタクリル変性ポリシロキサン、メルカプト変性ポリシロキサン、フェノール変性ポリシロキサンなど)は反応性が必ずしも十分でなく、結合により膜中に安定的に停留させることが困難であるため耐汚染性などの効果が持続しにくいこと、並びにシロキサンが未反応のまま層中に残留すると未反応物の反応性末端基により電気特性が低下しやすいことを見出した。そして、かかる知見に基づいてさらに研究した結果、特定の構造を有する環状シロキサン化合物を用い、当該環状シロキサン化合物及び/又はその誘導体を含有するケイ素含有層を設けた場合に電子写真感光体の耐汚染性、耐久性、成膜性などが十分に高められることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0013】
すなわち、本発明の電子写真感光体は、導電性支持体及び該支持体上に配置された感光層を備える電子写真感光体であって、感光層が、下記一般式(1):
【0014】
【化3】
Figure 0004322468
【0015】
[式(1)中、A及びAは同一でも異なっていてもよく、それぞれ1価の有機基を表す]
で表される繰り返し単位を含む環状構造を有する環状シロキサン化合物と下記一般式(4)又は(5):
[−D −SiQ 3−c (4)
[式(4)中、F は正孔輸送能を有する化合物から誘導される有機基を表し、R は水素原子、アルキル基、置換又は未置換のアリール基からなる群より選ばれる1種を表し、D は2価の基を表し、Q は加水分解性基を表し、cは1〜3の整数を表し、dは1〜4の整数を表す]
(−D −OH) (5)
[式(5)中、F はそれぞれ正孔輸送能を有する化合物から誘導される有機基を表し、D は2価の有機基を表し、R は水素原子、アルキル基、置換又は未置換のアリール基からなる群より選ばれる1種を表し、eは0又は1を表し、fは1〜4の整数を表す]
で表される電荷輸送物質との複合体を含有するケイ素化合物含有層を備えることを特徴とするものである。

【0016】
また、本発明のプロセスカートリッジは、上記本発明の電子写真感光体と、電子写真感光体上に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段、又は前記トナー像の転写後に前記電子写真感光体上に残存するトナーを除去するクリーニング手段のうちの少なくとも一方とを備えることを特徴とするものである。
【0017】
また、本発明の画像形成装置は、上記本発明の電子写真感光体と、電子写真感光体を帯電させる帯電手段と、帯電した前記電子写真感光体を露光して静電潜像を形成する露光手段と、静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、トナー像を被転写媒体に転写する転写手段と、トナー像の転写後に前記電子写真感光体上に残存するトナーを除去するクリーニング手段とを備えることを特徴とするものである。
【0018】
本発明の電子写真感光体においては、上記特定の環状シロキサン化合物と上記特定の電荷輸送物質との複合体を含むケイ素含有層を感光層に設けることによって、電子写真感光体の光電特性や機械的強度が十分に高められる。かかる環状シロキサン化合物は反応性末端基を有さずその開環により反応するものであるため未反応のまま層中に存在しても電子写真特性等に悪影響を及ぼさず、また、樹脂との相溶性が高く層中に安定的に停留して効果を持続させると共に耐ソルベントクラック性や可とう性をも向上せしめるものである。したがって、現像剤や放電生成物などに対する耐汚染性、並びに接触帯電器やクリーニングブレード等に対する耐久性といった電子写真感光体の特性を十分に向上させることができ、さらには製造時における塗膜欠陥の発生を防止することが可能となる。
【0019】
また、本発明のプロセスカートリッジ及び画像形成装置においては、上記本発明の電子写真感光体を用いることによって、長期にわたって良好な画質を得ることが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、場合により図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面中、同一要素には同一符号を付することとし、重複する説明は省略する。
【0021】
(環状シロキサン化合物)
本発明において用いられる環状シロキサン化合物は、下記一般式(1):
【0022】
【化4】
Figure 0004322468
【0023】
[式(1)中、A1及びA2は同一でも異なっていてもよく、それぞれ1価の有機基を表す]
で表される繰り返し単位を含む環状構造を有するものである。
【0024】
一般式(1)中、A1及びA2で表される1価の有機基としては、具体的には、直鎖もしくは分枝のアルキル基、環状のアルキル基、パーフルオロアルキル基などのフッ素原子を含むアルキル基、水素原子、置換もしくは無置換のアリール基、アルキルアリール基、アリールアルキル基などが挙げられる。ここで、A1又はA2のうち少なくとも一方がフッ素原子及び/又は環状の置換基(シクロアルキル基、アルキルシクロアルキル基、アリール基、アルキルアリール基、アリールアルキル基など)を有すると、樹脂に対する相溶性(分散性)がより向上するので好ましい。特に、A1又はA2のうち少なくとも一方がフッ素原子を有すると、トナーや帯電工程における放電生成物に対する耐汚染性をも高めることができるのでより好ましい。
【0025】
また、A1及びA2の炭素数は、電子写真特性が損なわれなければ特に制限されないが、好ましくは1〜20であり、より好ましくは1〜10である。A1、A2それぞれの炭素数が前記下限値未満の場合、ケイ素を含まない成分との相溶性が低下する傾向にあり、他方、前記上限値を超えると、ケイ素を含む成分との相溶性が低下する傾向にある。
【0026】
本発明に係る環状シロキサン化合物は、例えば下記一般式(2):
【0027】
【化5】
Figure 0004322468
【0028】
[式(7)中、A1及びA2は同一でも異なっていてもよく、それぞれ1価の有機基を表し、nは整数を表す。]
で表すことができる。ここで、一般式(7)中のn個の繰り返し単位は必ずしも同一である必要はなく、A1及びA2が異なる2種以上の繰り返し単位により環状シロキサン化合物が構成されていてもよい。また、繰り返し単位が2種以上である場合、環状シロキサン化合物はブロック共重合体、ランダム共重合体のいずれであってもよい。
【0029】
また、上記一般式(7)中のnは特に制限されないが、好ましくは3〜6である。中でも、nが3又は4である環状シロキサン化合物はより高い反応性を有しており、特にシロキサン結合が形成された樹脂中に、化学結合により安定的に保持させることができるので好ましい。また、nが5以上の環状シロキサン化合物を用いると、耐汚染性、耐ソルベントクラック性、可とう性などが高められるので好ましい。
【0030】
上記一般式(7)で表される環状シロキサン化合物としては、具体的には、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等のシクロ(ジメチルシロキサン)類、1,3,5−トリメチル−1,3,5−トリフェニルシクロトリシロキサン、1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラフェニルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7,9−ペンタメチル−1,3,5,7,9−ペンタフェニルシクロペンタシロキサン等のシクロ(メチルフェニルシロキサン)類、ヘキサフェニルシクロトリシロキサン等のシクロ(ジフェニルシロキサン)類、3−(3,3,3−トリフルオロプロピル)メチルシクロトリシロキサン等のフッ素含有シクロシロキサン類、メチルヒドロシロキサン混合物、ペンタメチルシクロペンタシロキサン、フェニルヒドロシクロシロキサンなどのヒドロシリル基含有シクロシロキサン類、ペンタビニルペンタメチルシクロペンタシロキサンなどのビニル基含有シクロシロキサン類等が挙げられる。また、上記化合物の他にも、常法(例えば実験化学鋼材第4版第27巻第373に記載の方法)に従って所望の環状シロキサン化合物を合成して用いることができる。
【0031】
なお、上記式(7)で表される環状シロキサン化合物は一般式(1)で表される繰り返し単位のみで構成されるものであるが、隣接する繰り返し単位の一部又は全部が2価の基を介して結合した環状シロキサン化合物を用いることもできる。
【0032】
(電子写真感光体)
本発明の電子写真感光体は、その感光層において、上述の環状シロキサン化合物及び/又はその誘導体を含有するケイ素含有層が設けられたものである。ここで、環状シロキサン化合物の誘導体とは、環状シロキサン化合物の開環重合体、環状シロキサン化合物と電荷輸送物質との複合体、環状シロキサン化合物と樹脂もしくは樹脂前駆体との複合体などを包含するものである。
【0033】
また、本発明の電子写真感光体が備える感光層は、電荷発生物質と電荷輸送物質とを同一の層に含有する単層型感光層、あるいは電荷発生物質を含有する層(電荷発生層)と電荷輸送物質を含有する層(電荷輸送層)とを別個に設けた機能分離型感光層のいずれであってもよい。そして、本発明に係るケイ素含有層とは、単一型感光層、電荷発生層、電荷輸送層、あるいはさらに後述する保護層等のうち、上記環状シロキサン化合物及び/又はその誘導体を含有する層を意味する。
【0034】
さらに、本発明の電子写真感光体は、目的に応じて、ケイ素含有層が未硬化のまま用いてもよく、ケイ素含有層を硬化させて用いてもよい。
【0035】
以下、機能分離型感光体(積層型感光体)を例として、本発明の電子写真感光体の好適な実施形態について詳述する。
【0036】
図1は本発明に係る機能分離型感光体の好適な一実施形態を模式的に示す断面図である。図1中、導電性支持体11上に、下引き層12、電荷発生層13、電荷輸送層14がこの順で積層されて感光層15が形成されている。このうち、電荷輸送層14が、本発明に係る環状シロキサン化合物を含有するケイ素含有層である。
【0037】
導電性支持体11としては、例えば、アルミニウム、銅、亜鉛、ステンレス、クロム、ニッケル、モリブデン、バナジウム、インジウム、金、白金等の金属又は合金を用いた金属板、金属ドラム、金属ベルト;導電性ポリマー、酸化インジウム等の導電性化合物やアルミニウム、パラジウム、金等の金属又は合金を塗布、蒸着あるいはラミネートした紙、プラスチックフィルム、ベルト等が挙げられる。また、必要に応じて、支持体11の表面に、陽極酸化被膜処理、熱水酸化処理や薬品処理、着色処理、砂目立てなどの乱反射処理等の表面処理を施すこともできる。
【0038】
下引き層12に用いる結着樹脂としては、具体的には、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール樹脂、水溶性ポリエステル樹脂、ニトロセルロース、カゼイン、ゼラチン、ポリグルタミン酸、澱粉、スターチアセテート、アミノ澱粉、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ジルコニウムキレート化合物、チタニルキレート化合物、チタニルアルコキシド化合物、有機チタニル化合物、シランカップリング剤等が挙げられ、これら1種を単独で又は2種以上を組み合わせてして用いることができる。また、上記の結着樹脂に、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化ジルコニウム、チタン酸バリウム、シリコーン樹脂等の微粒子を配合してもよい。
【0039】
下引き層を形成する際の塗布方法としては、ブレードコーティング法、マイヤーバーコティング法、スプレーコーティング法、浸漬コーティング法、ビードコーティング法、エアーナイフコーティング法、カーテンコーティング法等の通常の方法が採用される。下引き層の厚みは0.01〜40μmが適当である。
【0040】
電荷発生層13に含まれる電荷発生物質としては、例えば、アゾ系顔料、キノン系顔料、ペリレン系顔料、インジゴ系顔料、チオインジゴ系顔料、ビスベンゾイミダゾール系顔料、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、キノリン系顔料、レーキ系顔料、アゾレーキ系顔料、アントラキノン系顔料、オキサジン系顔料、ジオキサジン系顔料、トリフェニルメタン系顔料、アズレニウム系染料、スクウェアリウム系染料、ピリリウム系染料、トリアリルメタン系染料、キサンテン系染料、チアジン系染料、シアニン系染料等の種々の有機顔料及び有機染料;アモルファスシリコン、アモルファスセレン、テルル、セレン−テルル合金、硫化カドミウム、硫化アンチモン、酸化亜鉛、硫化亜鉛等の無機材料が挙げられる。これらの中でも縮環芳香族系顔料、ペリレン系顔料及びアゾ系顔料が、感度、電気的安定性、、照射光に対する光化学的安定性の面で好ましい。これらの電荷発生物質は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0041】
電荷発生層13は、電荷発生物質を真空蒸着するか、あるいは結着樹脂を含む有機溶剤中に電荷発生物質を分散した塗工液を塗布することにより形成可能である。電荷発生層における結着樹脂としては、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ブチラールの一部がホルマールやアセトアセタール等で変性された部分アセタール化ポリビニルアセタール樹脂等のポリビニルアセタール系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル樹脂、変性エーテル型ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、フェノキシ樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、尿素樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール樹脂、ポリビニルアントラセン樹脂、ポリビニルピレン等が挙げられ、これらは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、ポリビニルアセタール系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、フェノキシ樹脂および変性エーテル型ポリエステル樹脂を用いると、電荷発生物質の分散性が向上し、電荷発生物質が凝集せずに長期にわたり安定な塗工液が得られる。このような塗工液を用いることで均一な被膜を容易に且つ確実に形成することができ、その結果、電気特性が向上して画質欠陥の発生を十分に防止することができる。また、電荷発生物質と結着樹脂との配合比は、体積比で5:1〜1:2の範囲内であることが好ましい。
【0042】
また、塗工液を調製する際に用いられる溶剤としては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタノール、ベンジルアルコール、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、クロロベンゼン、酢酸メチル、酢酸n−ブチル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、メチレンクロライド、クロロホルム等の有機溶剤が挙げられ、これらは1種を単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
【0043】
塗工液の塗布方法としては、上記下引き層の説明において例示された塗布方法が挙げられる。また、このようにして形成される電荷発生層13の厚みは、好ましくは0.01〜5μm、より好ましくは0.1〜2μmである。電荷発生層12の厚みが0.01μm未満の場合、電荷発生層を均一に形成することが困難になり、他方、厚みが5μmを越えると電子写真特性が著しく低下する傾向がある。
【0044】
また、電荷発生層13中に酸化防止剤、失活剤などの安定剤を加えることもできる。酸化防止剤としては、例えば、フェノール系、硫黄系、リン系、アミン系化合物等の酸化防止剤が挙げられる。失活剤としてはビス(ジチオベンジル)ニッケル、ジ-n-ブチルチオカルバミン酸ニッケル等が挙げられる。
【0045】
電荷輸送層14は、前述の通り本発明に係る環状シロキサン化合物を含有するものであり、当該環状シロキサン化合物を、以下に示すような電荷輸送物質、結着樹脂、架橋剤、あるいは更に微粒子、添加剤等と混合して形成することができる。
【0046】
低分子の電荷輸送物質としては、例えば、ピレン系、カルバゾール系、ヒドラゾン系、オキサゾール系、オキサジアゾール系、ピラゾリン系、アリールアミン系、アリールメタン系、ベンジジン系、チアゾール系、スチルベン系、ブタジエン系等の化合物が挙げられる。また、高分子電荷輸送物質としては、例えば、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ハロゲン化ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、ポリビニルアンスラセン、ポリビニルアクリジン、ピレン−ホルムアルデヒド樹脂、エチルカルバゾール−ホルムアルデヒド樹脂、トリフェニルメタンポリマー、ポリシラン等が挙げられる。これらの中でも、トリフェニルアミン化合物、トリフェニルメタン化合物、ベンジジン化合物がモビリティー、安定性、光に対する透明性の面で好ましい。
【0047】
また、本発明に係る環状シロキサン化合物との組み合わせにおいて特に好ましい電荷輸送物質として、下記一般式(4):
1[−D1−SiQ3 c3 3-cd (4)
[式(4)中、F1は正孔輸送能を有する化合物から誘導される有機基を表し、R3は水素原子、アルキル基、置換又は未置換のアリール基からなる群より選ばれる1種を表し、D1は2価の基を表し、Q3は加水分解性基を表し、cは1〜3の整数を表し、dは1〜4の整数を表す]
で表される化合物を挙げることができる。
【0048】
上記一般式(4)中、F1で表される有機基としては、正孔輸送能を有するものであれば特に制限されないが、下記一般式(6):
【0049】
【化6】
Figure 0004322468
【0050】
[式(6)中、Ar1、Ar2、Ar3及びAr4は同一でも異なっていてもよく、それぞれ置換又は未置換のアリール基を表し、Ar5は置換又は未置換のアリール基又はアリーレン基を表し、kは0又は1を表し、Ar1〜Ar5のうちの少なくとも1つは式(4)中の−D1−SiQ3 c3 3-cとの結合手を有する]
で表される有機基であることが好ましい。
【0051】
上記一般式(6)中のAr1〜Ar4としては、下記式(8)〜(14)のうちのいずれかであることが好ましい。
【0052】
【化7】
Figure 0004322468
【0053】
【化8】
Figure 0004322468
【0054】
【化9】
Figure 0004322468
【0055】
【化10】
Figure 0004322468
【0056】
【化11】
Figure 0004322468
【0057】
【化12】
Figure 0004322468
【0058】
−Ar−Z’s−Ar−Xm (14)
[式(8)〜(14)中、R6は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルキル基もしくは炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されたフェニル基、または未置換のフェニル基、炭素数7〜10のアラルキル基からなる群より選ばれる1種を表し、R7〜R9はそれぞれ水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、もしくは炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されたフェニル基、または未置換のフェニル基、炭素数7〜10のアラルキル基、ハロゲン原子からなる群より選ばれる1種を表し、Arは置換又は未置換のアリーレン基を表し、Xは一般式(4)中の−D1−SiQ3 c3 3-cを表し、m及びsはそれぞれ0又は1を表し、q及びrは1〜10の整数を表し、t及びt'はそれぞれ1〜3の整数を表す。]
ここで、式(14)中のArとしては、下記式(15)又は(16)で表されるものが好ましい。
【0059】
【化13】
Figure 0004322468
【0060】
【化14】
Figure 0004322468
【0061】
[式(15)、(16)中、R10及びR11はそれぞれ水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、もしくは炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されたフェニル基、または未置換のフェニル基、炭素数7〜10のアラルキル基、ハロゲン原子からなる群より選ばれる1種を表し、tは1〜3の整数を表す。]
また、式(14)中のZ’としては、下記式(17)〜(24)のうちのいずれかで表されるものが好ましい。
−(CH2q− (17)
−(CH2CH2O)r− (18)
【0062】
【化15】
Figure 0004322468
【0063】
【化16】
Figure 0004322468
【0064】
【化17】
Figure 0004322468
【0065】
【化18】
Figure 0004322468
【0066】
【化19】
Figure 0004322468
【0067】
【化20】
Figure 0004322468
【0068】
[式(17)〜(24)中、R12及びR13はそれぞれ水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、もしくは炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されたフェニル基、または未置換のフェニル基、炭素数7〜10のアラルキル基、ハロゲン原子からなる群より選ばれる1種を表し、Wは2価の基を表し、q及びrはそれぞえれ1〜10の整数を表し、tはそれぞれ1〜3の整数を表す。]
上記式(23)、(24)中のWとしては、下記(25)〜(33)で表される2価の基のうちのいずれかであることが好ましい。
【0069】
−CH2− (25)
−C(CH32− (26)
−O− (27)
−S− (28)
−C(CF32− (29)
−Si(CH32− (30)
【0070】
【化21】
Figure 0004322468
【0071】
【化22】
Figure 0004322468
【0072】
【化23】
Figure 0004322468
【0073】
[式(32)中、uは0〜3の整数を表す]
また、一般式(4)中、Ar5は、kが0のときはAr1〜Ar4の説明で例示されたアリール基であり、kが1のときはかかるアリール基から所定の水素原子を除いたアリーレン基である。
【0074】
また、一般式 (4)中、D1で表される2価の基としては、好ましくは、−Cn2n−、−Cn2n-2−、−Cn2n-4−(nは1〜15の整数であり、好ましくは2〜10の整数である)、−CH2−C64−又は−C64−C64−で表される2価の炭化水素基、オキシカルボニル基(−COO−)、チオ基(−S−)、オキシ基(−O−)、イソシアノ基(−N=CH−)、あるいはこれら2種以上の組み合わせによる2価の基である。なお、これらの2価の基は側鎖にアルキル基、フェニル基、アルコキシ基、アミノ基などの置換基を有していてもよい。Dが上記の好ましい2価の基であると、有機シリケート骨格に適度な可とう性が付与されて層の強度が向上する傾向にある。
【0075】
一般式(4)中のR3は、前述の通り、水素原子、アルキル基(好ましくは炭素数1〜5のアルキル基)又は置換若しくは無置換のアリール基(好ましくは炭素数6〜15の置換若しくは無置換のアリール基)を表す。
【0076】
また、上記式(4)中、Q3で表される加水分解性基とは、上記式(1)で表される化合物の硬化反応において、加水分解によりシロキサン結合(O−Si−O)を形成し得る官能基のことをいう。本発明にかかる加水分解性基の好ましい例としては、具体的には、水酸基、アルコキシ基、メチルエチルケトオキシム基、ジエチルアミノ基、アセトキシ基、プロペノキシ基、クロロ基が挙げられるが、これらの中でも、−OR”(R”は炭素数1〜15のアルキル基またはトリメチルシリル基)で表される基がより好ましい。
【0077】
上記式(1)中のAr1、Ar2、Ar3、Ar4、Ar5、D−SiR3 3-c3 cで表される基および整数kの好ましい組み合わせを表1〜11に示す。なお、表中、SはAr1〜Ar5と結合したD−SiR3 3-c3 cを表し、Meはメチル基を表し、Etはエチル基を表し、Prはプロピル基を表す。
【0078】
【表1】
Figure 0004322468
【0079】
【表2】
Figure 0004322468
【0080】
【表3】
Figure 0004322468
【0081】
【表4】
Figure 0004322468
【0082】
電荷輸送層14に用いられる結着樹脂は、電気絶縁性のフィルムを形成可能な高分子重合体が好ましい。このような高分子重合体としては、例えば、ポリカーボネート、ポリエステル、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリビニルアセテート、スチレン−ブタジエン共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニトリル重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、シリコン樹脂、シリコン−アルキッド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、スチレン−アルキッド樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルブチラール、ポリビニルフォルマール、ポリスルホン、カゼイン、ゼラチン、ポリビニルアルコール、エチルセルロース、フェノール樹脂、ポリアミド、カルボキシ−メチルセルロース、塩化ビニリデン系ポリマーラテックス、ポリウレタン等が挙げられ、これらは1種を単独で又は2種類以上混合して用いることができる。上記高分子重合体の中でも、ポリカーボネート、ポリエステル、メタクリル樹脂、アクリル樹脂は、電荷輸送物質料との相溶性、溶剤への溶解性、強度に優れており好ましい。
【0083】
本発明に係る環状シロキサン化合物を上記の電荷輸送物質及び結着樹脂と混合するに際し、環状シロキサン化合物が液体の場合はそのまま混合するか所定の溶剤に溶解させて混合することができる。また、環状シロキサン化合物が固体の場合は所定の溶剤に溶解させて混合するか、細かく粉砕したものを所定の溶剤に分散させて混合することができる。
【0084】
また、一般式(4)で示される加水分解性有機ケイ素化合物の他に、該化合物と結合を形成しうる化合物を混合することにより、潤滑性、付着性等のさまざまな性質を変化させることができるため好ましい。なお、本発明における結合とは水素結合以上の強さを有する結合全てを意味する。また、そのような化合物は製膜性、電気特性などの特性が悪化させることのない限り任意の割合で用いることができる。具体的には、各種シランカップリング剤、および市販のシリコン系ハードコート剤を例としてあげることができる。
【0085】
シランカップリング剤としては、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン等の四官能性アルコキシシラン;メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、等の三官能性アルコキシシラン;ジメチルジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン等の二官能性アルコキシシラン;トリメチルメトキシシラン等の一官能アルコキシシラン等をあげることができる。膜の強度を向上させるためには三官能および四官能のアルコキシシランが好ましく、可とう性、製膜性を向上させるためには一官能又は二官能のアルコキシシランが好ましい。
【0086】
また、市販のハードコート剤としては、KP−85、X−40−9740、X−40−2239(以上、信越シリコーン社製)、AY42−440、AY42−441、AY49−208(以上、東レダウコーニング社製)等を用いることができる。また、撥水性などの付与のために、(トリデカフルオロ−1,1,2,2−テトラヒドロオクチル)トリエトキシシラン、(3,3,3−トリフルオロプロピル)トリメトキシシラン、3−(ヘプタフルオロイソプロポキシ)プロピルトリエトキシシラン、1H,1H,2H,2H−パーフルオロアルキルトリエトキシシラン、1H,1H,2H,2H−パーフルオロデシルトリエトキシシラン、1H,1H,2H,2H−パーフルオロオクチルトリエトシキシランなどの含フッ素化合物を加えても良い。含フッ素化合物の量は、フッ素を含まない化合物に対して重量で0.5以下とすることが望ましい。これを越えると、架橋膜の成膜性に問題が生じる場合がある。
【0087】
また、下記一般式(3):
B(−SiQ2 b2 3-b2 (3)
[式(3)中、R2は水素原子、アルキル基、置換又は未置換のアリール基からなる群より選ばれる1種を表し、Q2は加水分解性基を表し、Bは2価の有機基を表し、bは1〜3の整数を表す]
で表される有機ケイ素化合物が好適に使用される。上記一般式(3)で表される化合物の好ましい例を表5に示す。
【0088】
【表5】
Figure 0004322468
【0089】
更に、電子写真感光体表面の耐汚染物付着性、潤滑性を改善するために、各種微粒子を添加することもできる。それらは、単独で用いることもできるが、併用してもよい。そのような微粒子の一例として、ケイ素含有微粒子を挙げることができる。ケイ素含有微粒子とは、構成元素にケイ素を含む微粒子であり、具体的には、コロイダルシリカおよびシリコーン微粒子等が挙げられる。
【0090】
本発明においてケイ素含有微粒子として用いられるコロイダルシリカは、平均粒子径1〜100nm、好ましくは10〜30nmの酸性もしくはアルカリ性の水分散液、あるいはアルコール、ケトン、エステル等の有機溶媒中に分散させたものから選ばれ、一般に市販されているものを使用することができる。
【0091】
本発明の電子写真感光体における最表面層中のコロイダルシリカの固形分含有量は、特に限定されるものではないが、製膜性、電気特性、強度の面から最表面層の全固形分中の1〜50重量%、好ましくは5〜30重量%の範囲で用いられる。
【0092】
本発明においてケイ素含有微粒子として用いられるシリコーン微粒子は、球状で、平均粒子径が好ましくは1〜500nm、より好ましくは10〜100nmの、シリコーン樹脂粒子、シリコーンゴム粒子、シリコーン表面処理シリカ粒子から選ばれ、一般に市販されているものを使用することができる。
【0093】
シリコーン微粒子は、化学的に不活性で、樹脂への分散性に優れる小径粒子であり、さらに十分な特性を得るために必要とされる含有量が低いため、架橋反応を阻害することなく、電子写真感光体の表面性状を改善することができる。すなわち、強固な架橋構造中に均一に取り込まれた状態で、電子写真感光体表面の潤滑性、撥水性を向上させ、長期間にわたって良好な耐摩耗性、耐汚染物付着性を維持することができる。本発明の電子写真感光体における最表面層中のシリコーン微粒子の含有量は、最表面層の全固形分中の0.1〜20重量%の範囲であり、好ましくは0.5〜10重量%の範囲である。
【0094】
また、その他の微粒子としては、四フッ化エチレン、三フッ化エチレン、六フッ化プロピレン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン等のフッ素系微粒子やZnO−Al23、SnO2−Sb23、In23−SnO2、ZnO−TiO2、MgO−Al23、FeO−TiO2、TiO2、SnO2、In23、ZnO、MgO等の半導電性金属酸化物が挙げられる。
【0095】
なお、従来の電子写真感光体において上記微粒子を感光層中に含ませると、電荷輸送物質や結着樹脂に対する微粒子の相溶性が不十分となりやすく、これらが感光層中で層分離を起こして不透明な膜となり、その結果、電気特性が悪化することがあった。これに対して本発明では、上記特定の環状シロキサン化合物及び/又はその誘導体を含有させることにより、感光層中で微粒子が安定的に保持されるので、良好な電子写真特性を得ることができる。
【0096】
また、本発明においては、可塑剤、表面改質剤、酸化防止剤、光劣化防止剤等の添加剤を使用することもできる。可塑剤としては、例えば、ビフェニル、塩化ビフェニル、ターフェニル、ジブチルフタレート、ジエチレングリコールフタレート、ジオクチルフタレート、トリフェニル燐酸、メチルナフタレン、ベンゾフェノン、塩素化パラフィン、ポリプロピレン、ポリスチレン、各種フルオロ炭化水素等が挙げられる。
【0097】
本発明中の樹脂層にはヒンダートフェノール、ヒンダートアミン、チオエーテル又はホスファイト部分構造を持つ酸化防止剤を添加することができ、環境変動時の電位安定性・画質の向上に効果的である。例えばヒンダートフェノール系酸化防止剤としては、「Sumilizer BHT−R」、「Sumilizer MDP−S」、「Sumilizer BBM−S」、「Sumilizer WX−R」、「Sumilizer NW」、「Sumilizer BP−76」、「Sumilizer BP−101」、「Sumilizer GA−80」、「Sumilizer GM」、「Sumilizer GS」(以上住友化学社製)、「IRGANOX1010」、「IRGANOX1035」、「IRGANOX1076」、「IRGANOX1098」、「IRGANOX1135」、「IRGANOX1141」、「IRGANOX1222」、「IRGANOX1330」、「IRGANOX1425WL」、「IRGANOX1520L」、「IRGANOX245」、「IRGANOX259」、「IRGANOX3114」、「IRGANOX3790」、「IRGANOX5057」、「IRGANOX565」(以上チバスペシャリティーケミカルズ社製)、「アデカスタブAO−20」、「アデカスタブAO−30」、「アデカスタブAO−40」、「アデカスタブAO−50」、「アデカスタブAO−60」、「アデカスタブAO−70」、「アデカスタブAO−80」、「アデカスタブAO−330」(以上旭電化製)等が挙げられる。また、ヒンダートアミン系酸化防止剤としては、「サノールLS2626」、「サノールLS765」、「サノールLS770」、「サノールLS744」、「チヌビン144」、「チヌビン622LD」、「マークLA57」、「マークLA67」、「マークLA62」、「マークLA68」、「マークLA63」、「スミライザーTPS」等、チオエーテル系酸化防止剤としては、「スミライザーTP−D」等、ホスファイト系酸化防止剤としては、「マーク2112」、「マークPEP・8」、「マークPEP・24G」、「マークPEP・36」、「マーク329K」、「マークHP・10」等が挙げられる。これらの中でも、特にヒンダートフェノール、ヒンダートアミン系酸化防止剤が好ましい。
【0098】
また、一般式(1)で示される環状シロキサン化合物と組み合わせる化合物として、下記一般式(5):
2(−D2 e−OH)f (5)
[式(5)中、F2はそれぞれ正孔輸送能を有する化合物から誘導される有機基を表し、D2は2価の有機基を表し、R4は水素原子、アルキル基、置換又は未置換のアリール基からなる群より選ばれる1種を表し、eは0又は1を表し、fは1〜4の整数を表す]
で示される化合物もしくはその化合物からの誘導体を含むものをあげることができる。
【0099】
一般式(5)で示される化合物は単独では架橋することが難しいが、イソシアネート基を複数個、好ましくは3個以上有する化合物を反応させることにより網目状に架橋結合した膜を形成することができる。
【0100】
イソシアネートの具体例としては、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソソアネート(MDI)、1,5−ナフチレンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、リジンイソシアネート、テトラメチルキシレンジイソシアネート、1,3,6−ヘキサメチレントリイソシアネート、リジンエステルトリイソシアネート、1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、1,8−ジイソシアネート−4−イソシアネートメチルオクタン、トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス(イソシアネートフェニル)チオフォスフェートなどの単量体を用いたポリイソシアネートが挙げられる。しかし、取扱いの容易性や最終的に得られる架橋膜の成膜性、耐クラック発生性などの面から、ポリイソシアネート単量体から得られる誘導体やプレポリマなどの変性体を用いることがより望ましい。かかる変性体としては、ポリオールを過剰のイソシアネート化合物で変性したウレタン変性体、ウレア結合を有する化合物をイソシアネート化合物で変性したビュレット変性体、ウレタン基にイソシアネートが付加したアロファネート変性体などが特に好ましく、他にもイソシアヌレート変性体、カルボジイミド変性体などを用いることができる。さらに、イソシアネート基の活性を一時的にマスクするためのブロッキング剤を反応させたブロックイソシアネートも好ましく用いることができる。
【0101】
また、イソシアネートの他に、前記の各種シランカップリング剤、一般式(3)で示されるようなシラン化合物、および市販のシリコン系ハードコート剤中に、一般式(5)で示される化合物もしくはその化合物からの誘導体を含有させることもできる。
【0102】
また、前述のような、ケイ素含有微粒子、フッ素系微粒子などの微粒子や、可塑剤、表面改質剤、酸化防止剤等の添加剤を添加することもできる。
【0103】
また、一般式(5)で示される化合物の具体例として、下記式(VI−1)〜(VI−16)で表される化合物を挙げることができる
【0104】
【化24】
Figure 0004322468
【0105】
【化25】
Figure 0004322468
【0106】
【化26】
Figure 0004322468
【0107】
【化27】
Figure 0004322468
【0108】
【化28】
Figure 0004322468
【0109】
【化29】
Figure 0004322468
【0110】
【化30】
Figure 0004322468
【0111】
【化31】
Figure 0004322468
【0112】
【化32】
Figure 0004322468
【0113】
【化33】
Figure 0004322468
【0114】
電荷輸送層14の厚みは好ましくは5〜50μm、より好ましくは10〜40μmである。電荷輸送層の厚さが5μmよりも薄いと帯電が困難になり、他方50μmを越えると電子写真特性が著しく低下する傾向がある。
【0115】
図1に示した電子写真感光体においては、本発明に係る環状ケイ素化合物及び/又はその誘導体を電荷輸送層14に含有させることによって、電子写真感光体の光電特性や機械的強度が十分に高められるため、現像剤や放電生成物などに対する耐汚染性、並びに接触帯電器やクリーニングブレード等に対する耐久性を向上させることができる。また、当該環状ケイ素化合物及び/又はその誘導体を用いることによって、電荷輸送層14の成膜性が高水準で維持されるため、製造時における塗膜欠陥の発生を防止することができる。
【0116】
なお、本発明の電子写真感光体は上記の実施形態に限定されるものではない。例えば図1に示した電子写真感光体の最表面層(支持体11から最も遠い側の層)は電荷輸送層14であるが、電荷輸送層14上にさらに保護層を設けてこれを最表面層としてもよい。このとき、当該保護層が本発明にかかる環状ケイ素化合物を含むと、強度の高い保護層を形成できるので好ましい。更に、保護層にシリコーンオイル、フッ素系材料等の潤滑剤や微粒子を含有させることにより、潤滑性、強度を向上させることもできる。潤滑剤としては、前述のフッ素系シランカップリング剤等を好ましい例としてあげることができる。また、分散させる微粒子としては、前述のシリコーン微粒子、フッ素系微粒子や、「第8回ポリマー材料フォーラム講演予稿集、第89頁」に記載されたフッ素樹脂と水酸基を有するモノマーを共重合させた樹脂からなる微粒子、半導電性金属酸化物等が挙げられる。保護層の厚さは好ましくは0.1〜10μm、 より好ましくは0.5〜7μmである。
【0117】
保護層の形成に使用する溶剤としては、保護層を形成する材料を溶解し、且つ下層の電荷輸送層を犯さない溶剤が好ましい。このような溶剤としては、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、t-ブタノール、シクロヘキサノール等のアルコール類、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン等のエーテル類、キシレン、p-シメン等の芳香族系溶剤、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ等のセルソルブ類が挙げられ、中でも特に沸点が60〜150℃のアルコール類が成膜性、塗布液の保存安定性の点で好ましい。この保護層を設ける際の塗布方法としては、ブレードコーティング法、マイヤーバーコーティング法、スプレーコーティング法、浸漬コーティング法、ビードコーティング法、エアーナイフコーティング法、カーテンコーティング法等の通常の方法を用いることができる。
(画像形成装置及びプロセスカートリッジ)
図2は本発明の画像形成装置の好適な一実施形態を示す概略構成図である。図2に示した装置においては、図1に示した電子写真感光体1が支持体9により支持されており、支持体9を中心として矢印の方向に所定の回転速度で回転可能となっている。そして、電子写真感光体1の回転方向に沿って、帯電装置2、露光装置3、現像装置4、転写装置5、クリーニング装置7がこの順で配置されている。また、当該装置は像定着装置6を備えており、被転写媒体Pは転写装置5を経て像定着装置6へと搬送される。
【0118】
帯電装置2としては帯電ローラー等の接触帯電方式のものであってもよく、コロトロン帯電器等の非接触帯電方式のものであってもよいが、オゾン発生防止の観点から接触帯電方式のものが好ましい。
【0119】
また、露光装置3としては、電子写真感光体1表面に、半導体レーザー、LED(light emitting diode)、液晶シャッターなどの光源を所望の像様に露光できる光学系装置などを用いることができる。これらの中でも、非干渉光を露光可能な露光装置を用いると、電子写真感光体1の支持体(基体)と感光層との間での干渉縞を防止することができる。
【0120】
また、現像装置4としては、一成分現像剤、二成分現像剤のいずれを用いるものであってもよく、また、かかる現像剤は磁性、非磁性のいずれであってもよい。さらに、現像装置4は、白黒画像用、カラー画像用のいずれであってもよい。
【0121】
また、転写装置5としては、ベルト、ローラー、フィルム、ゴムブレード等を用いた接触型転写帯電器、コロナ放電を利用したスコロトロン転写帯電器やコロトロン転写帯電器など、が挙げられる。
【0122】
また、クリーニング装置7は、転写工程後の電子写真感光体1の表面に付着する残存トナーを除去するためのもので、これにより清浄面化された電子写真感光体1は上記の画像形成プロセスに繰り返し供される。クリーニング装置7としては、クリーニングブレード、ブラシクリーニング、ロールクリーニング等を用いることができるが、これらの中でもクリーニングブレードを用いることが好ましい。また、クリーニングブレードの材質としてはウレタンゴム、ネオプレンゴム、シリコーンゴム等が挙げられる。
【0123】
図2に示した画像形成装置においては、図1に示した電子写真感光体1の回転工程において、帯電、露光、現像、転写、クリーニングの各工程が繰り返し行われるが、電子写真感光体1は本発明にかかる環状シロキサン化合物及び/又はその誘導体を含むケイ素含有層としての電荷輸送層14を備えており、現像剤や放電生成物などに対する耐汚染性、並びに接触帯電器やクリーニングブレード等に対する耐久性に優れたものであるため、かかる画像形成装置により長期にわたって良好な画質を得ることができる。
【0124】
なお、本実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、図2に示した画像形成装置は、電子写真感光体1と、現像装置4及び/又はクリーニング装置7とを備えるプロセスカートリッジを適用可能なものであってもよい。かかるプロセスカートリッジを用いることによって、メンテナンスをより簡便に行うことができる。特に、本発明によれば感光体及びクリーニング装置の飛躍的な長寿命化が達成されるので、プロセスカートリッジが備える現像装置4に現像剤の充填口を設け、消費された現像剤を補充することによって繰り返し使用することができる。
【0125】
また、図2に示した装置は電子写真感光体1表面に形成されたトナー像を被転写媒体Pに直接転写するものであるが、本発明の画像形成装置は中間転写体をさらに備えるものであってもよい。これにより、電子写真感光体1表面のトナー像を中間転写体に転写した後、中間転写体から被転写媒体Pに転写することができる。かかる中間転写体としては、導電性支持体上にゴム、エラストマー、樹脂などを含む弾性層と少なくとも1層の被覆層とが積層された構造を有するものを使用することができる。
【0126】
さらに、本発明は、モノクロ画像形成装置のみならず、カラー画像形成装置にも好適に適用することができる。カラー画像の出力方式としては、複数色のトナー像を感光体上に形成して各色トナー像を転写紙に転写する方法、感光体上に形成されたトナー像を中間転写体に転写し、中間転写体上のトナー像をさらに転写紙に転写する方法、感光体上に複数のトナー像を重ね合わせて画像に対応するカラートナー像を形成し、そのカラートナー像を一括転写する方法などが挙げられる。
【0127】
【実施例】
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。なお、以下の実施例において、特に断らない限り「部」は重量部を意味する。
【0131】
【化34】
Figure 0004322468
【0132】
[実施例2]
(電子写真感光体の作製)
ジルコニウム化合物(商品名:オルガチックスZC540、マツモト製薬社製)100部、シラン化合物(商品名:A1100、日本ユニカー社製)10部、イソプロパノール400部及びブタノール200部からなる下引き層用塗工液を調製した。この塗工液をホーニング処理を施した円筒状のAl基板上に浸漬塗布し、150℃で10分間加熱乾燥して0.1μmの下引き層を形成した。次いで、電荷発生物質としてX線回析スペクトルにおけるブラッグ角(2θ±0.2°)が7.4°、16.6°、25.5°、28.3°に強い回析ピークを持つクロロガリウムフタロシアニン結晶10部をポリビニルブチラール樹脂(商品名:エスレックBM−S、積水化学社製)10部及び酢酸ブチル1000部と混合し、ガラスビーズとともにペイントシェーカーで1時間処理して分散させて電荷発生層用塗工液を得た。この塗工液を上記下引き層上に浸積塗布し、100℃で10分間加熱乾燥して膜厚約0.15μmの電荷発生層を形成した。
【0133】
次に、上記式(34)で表されるベンジジン化合物20部、ビスフェノール(Z)ポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量4.4×104)30部、モノクロロベンゼン150部、テトラヒドロフラン150部を混合して得られた塗布液を電荷発生層上に浸漬塗布し、115℃で1時間加熱乾燥して20μmの電荷輸送層を形成した。
【0134】
さらに、メチルシロキサン単位80モル%、メチル-フェニルシロキサン単位20モル%から成るポリシロキサン樹脂(1重量%のシラノール基を含む)10部にモレキュラーシーブ4Aを添加し、15時間静置して脱水処理した。この樹脂をトルエン10部に溶解し、これにメチルトリメトキシシラン5部、ヘキサメチルシクロトリシロキサン5部、ジブチル錫アセテート0.2部を加え均一な溶液にした。これにジヒドロキシメチルトリフェニルアミン(化合物VI−1)6部、サノールLS2626 1部を加えて混合して保護層用塗工液を得た。この塗工液を上記電荷輸送層上に浸漬塗布し、120℃で1時間加熱乾燥して1μmの保護層を形成し、目的の電子写真感光体を得た。
【0135】
[実施例3]
ヘキサメチルシクロトリシロキサンの代わりにオクタメチルシクロテトラシロキサンを用いたこと以外は実施例2と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0136】
[実施例4]
ヘキサメチルシクロトリシロキサンの代わりにデカメチルシクロペンタシロキサンを用いたこと以外は実施例2と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0138】
[実施例6]
先ず、実施例2と同様にして下引き層、電荷発生層、電荷輸送層を形成した。
【0139】
次に、例示化合物III−3を20部、例示化合物V−47を30部、ヘキサメチルシクロトリシロキサン5部、IPA(イソプロピルアルコール)20部、メタノール20部を採取し良く混合した。この混合物に、イオン交換樹脂(アンバーリスト15E)2部、蒸留水25部を加え、室温にて10時間攪拌した後、TLC(薄層クロマトグラフィー、展開溶剤:ヘキサン/酢酸エチル=3/1、吸着剤:シリカゲル)により、例示化合物V−47の消失を確認した。その後、イオン交換樹脂及び少量の沈殿をろ過により取り除き、アルミニウムトリスアセチルアセトネート0.5部、アセチルアセトン1部、チヌビン144 1部を加え、溶解させたものを上記電荷輸送層上に浸漬塗布し、130℃で1時間加熱乾燥し、3μmの保護層を形成し、目的の電子写真感光体を得た。
【0140】
[実施例7]
電荷発生物質として、クロロガリウムフタロシアニン結晶の代わりに、X線回析スペクトルにおけるブラッグ角(2θ±0.2°)が7.5°、9.9°、12.5°、16.3°、18.6°、25.1°、28.3°に強い回析ピークを持つヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶10部を用いたこと以外は実施例6と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0141】
[実施例8]
電荷発生物質として、クロロガリウムフタロシアニン結晶の代わりに、X線回析スペクトルにおけるブラッグ角(2θ±0.2°)が27.3°に強い回析ピークを持つチタニルフタロシアニン結晶10部を用いたこと以外は実施例6と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0142】
[実施例9〜10、12〜14、16〜22、24〜30
実施例9〜10、12〜14、16〜22、24〜30においては、保護層を形成する際に、電荷輸送物質、樹脂成分、環状シロキサン化合物及び添加剤として表6に示したものを用いたこと以外は実施例6と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0143】
[実施例32〜33]
実施例32〜33においては、保護層を形成する際に、電荷輸送物質、樹脂成分、環状シロキサン化合物及び添加剤として表6に示したものを用い、これらを含む混合液をガラスビーズとともにペイントシェーカーで0.5時間処理して分散させた塗工液を用いたこと以外は実施例6と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0144】
【表6】
Figure 0004322468
【0145】
[比較例1]
先ず、実施例2と同様にして下引き層、電荷発生層を形成した。次に、上記構造式(34)で表されるベンジジン化合物20部、ビスフェノール(Z)ポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量4.4×10 )30部、モノクロロベンゼン150部、テトラヒドロフラン150部を混合して電荷輸送層用塗布液を得た。この塗工液を上記電荷発生層上に浸漬塗布し、115℃で1時間加熱乾燥して20μmの電荷輸送層を形成し、目的の電子写真感光体を得た。
【0146】
[比較例2]
ヘキサメチルシクロトリシロキサンを用いなかったこと以外は実施例6と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0147】
[比較例3]
ヘキサメチルシクロトリシロキサン5部の代わりにポリジメチルシロキサン0.1部(チッソ社製、商品名:DMS−T03)を用いたこと以外は実施例6と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0148】
[比較例4]
ヘキサメチルシクロトリシロキサン5部の代わりにシラノール末端ポリジメチルシロキサン0.1部(チッソ社製、商品名:DMS−S12)を用いたこと以外は実施例6と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0149】
[比較例5]
ヘキサメチルシクロトリシロキサン5部の代わりにエポキシプロポキシプロピル末端ポリジメチルシロキサン0.1部(チッソ社製:商品名DMS−E01)を用いたこと以外は実施例6と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0150】
[比較例6]
先ず、実施例2と同様にして下引き層、電荷発生層を形成した。次に、上記構造式(34)で表されるベンジジン化合物20部、ビスフェノール(Z)ポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量4.4×10 )30部、ルブロンL2(ダイキン工業株式会社製)5部、モノクロロベンゼン150部、テトラヒドロフラン150部を混合し、ガラスビーズとともにペイントシェーカーで1時間処理して分散させ、電荷輸送層用塗布液を得た。この塗工液を上記電荷発生層上に浸漬塗布し、115℃で1時間加熱乾燥して20μmの電荷輸送層を形成し、目的の電子写真感光体を得た。
【0151】
[比較例7]
ヘキサメチルシクロトリシロキサンを用いなかったこと以外は実施例17と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0152】
(画像形成装置の作製及びプリント試験)
実施例2〜4、6〜10、12〜14、16〜22、24〜30、32〜33及び比較例1〜7の電子写真感光体それぞれを用いて画像形成装置を作製した。なお、これらの画像形成装置はいずれも、感光体以外はDocu Centre Color 400 CP(富士ゼロックス社製)と同様の構成を有するカラー画像形成装置であり、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナーを用いる現像装置、並びに接触帯電器及びクリーニングブレードを備えるものである。
【0153】
次に、得られた画像形成装置それぞれを用いてプリント試験を行い、初期画質、1万枚プリント後の画質、1万枚プリント後の感光体表面の状態、並びに1万枚プリント後のクリーニングブレードの状態を評価した。プリント試験においては、プリント用紙として酸性紙を用い、試験条件は常温常湿(約20℃、40%RH)、高温高湿(約29℃、85%RH)の2条件で行った。また、1万枚プリント後の感光体表面の状態は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色について以下の基準:
A:傷、付着物ともになし
B:わずかに傷あり
C:わずかに付着物あり
D:傷あり
E:付着物あり
F:傷、付着物ともにあり
に従って評価を行った。得られた結果を表7、8に示す。
【0154】
【表7】
Figure 0004322468
【0155】
【表8】
Figure 0004322468
【0156】
表7、8に示した結果から明らかなように、実施例2〜4、6〜10、12〜14、16〜22、24〜30、32〜33の電子写真感光体を備える画像形成装置においては、1万枚プリント後であっても、画質、感光体表面の状態及びクリーニングブレードの状態が良好であることが確認された。
【0157】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によれば、現像剤や放電生成物などに対する耐汚染性、並びに接触帯電器やクリーニングブレード等に対する耐久性が十分に高く、さらには製造時における塗膜欠陥の発生を防止可能な電子写真感光体、並びに長期にわたって良好な画質を得ることが可能なプロセスカートリッジ及び画像形成装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体の好適な一実施形態を模式的に示す断面図である。
【図2】本発明の画像形成装置の好適な一実施形態を模式的に示す概略構成図である。
【符号の説明】
1…電子写真感光体、11…下引き層、12…電荷発生層、13…電荷輸送層、14…電荷輸送層、15…感光層、2…帯電装置、3…露光装置、4…現像装置、5…転写装置、6…像定着装置、7…クリーニング装置。

Claims (8)

  1. 導電性支持体及び該支持体上に配置された感光層を備える電子写真感光体であって、
    前記感光層が、下記一般式(1):
    Figure 0004322468
    [式(1)中、A及びAは同一でも異なっていてもよく、それぞれ1価の有機基を表す]
    で表される繰り返し単位を含む環状構造を有する環状シロキサン化合物と下記一般式(4)又は(5):
    [−D −SiQ 3−c (4)
    [式(4)中、F は正孔輸送能を有する化合物から誘導される有機基を表し、R は水素原子、アルキル基、置換又は未置換のアリール基からなる群より選ばれる1種を表し、D は2価の基を表し、Q は加水分解性基を表し、cは1〜3の整数を表し、dは1〜4の整数を表す]
    (−D −OH) (5)
    [式(5)中、F はそれぞれ正孔輸送能を有する化合物から誘導される有機基を表し、D は2価の有機基を表し、R は水素原子、アルキル基、置換又は未置換のアリール基からなる群より選ばれる1種を表し、eは0又は1を表し、fは1〜4の整数を表す]
    で表される電荷輸送物質との複合体を含有するケイ素化合物含有層を備えることを特徴とする電子写真感光体。
  2. 上記一般式(1)中のA又はAのうちの少なくとも一方がフッ素原子及び/又は環状の置換基を有することを特徴とする、請求項1に記載の電子写真感光体。
  3. 前記ケイ素化合物含有層が樹脂をさらに含有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の電子写真感光体。
  4. 前記ケイ素化合物含有層が、ポリカーボネート、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、有機ケイ素化合物又はその加水分解物もしくは加水分解縮合物のうちの少なくとも1種を含有することを特徴とする、請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の電子写真感光体。
  5. 前記ケイ素化合物含有層が、下記一般式(2)又は(3):
    SiQ 4−a (2)
    [式(2)中、Rは水素原子、アルキル基、フッ化アルキル基、置換又は未置換のアリール基からなる群より選ばれる1種を表し、Qは加水分解性基を表し、aは1〜3の整数を表す]
    B(−SiQ 3−b (3)
    [式(3)中、Rは水素原子、アルキル基、置換又は未置換のアリール基からなる群より選ばれる1種を表し、Qは加水分解性基を表し、Bは2価の有機基を表し、bは1〜3の整数を表す]
    で表される有機ケイ素化合物又はそれらの加水分解物もしくは加水分解縮合物のうちの少なくとも1種を含有することを特徴とする、請求項1〜4のうちのいずれかに記載の電子写真感光体。
  6. 前記電荷輸送物質が上記一般式(4)で表される電荷輸送物質であり、該電荷輸送物質の有機基Fが下記一般式(6):
    Figure 0004322468
    [式(6)中、Ar、Ar、Ar及びArは同一でも異なっていてもよく、それぞれ置換又は未置換のアリール基を表し、Arは置換又は未置換のアリール基又はアリーレン基を表し、kは0又は1を表し、Ar〜Arのうちの少なくとも1つは式(4)中の−D−SiQ 3−cとの結合手を有する]
    で表されることを特徴とする、請求項1〜のうちのいずれか一項に記載の電子写真感光体。
  7. 請求項1〜のうちのいずれか一項に記載の電子写真感光体と、
    前記電子写真感光体上に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段、又は前記トナー像の転写後に前記電子写真感光体上に残存するトナーを除去するクリーニング手段のうちの少なくとも一方と
    を備えることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  8. 請求項1〜のうちのいずれか一項に記載の電子写真感光体と、
    前記電子写真感光体を帯電させる帯電手段と、
    帯電した前記電子写真感光体を露光して静電潜像を形成する露光手段と、
    前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、
    前記トナー像を被転写媒体に転写する転写手段と、
    前記トナー像の転写後に前記電子写真感光体上に残存するトナーを除去するクリーニング手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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