JP4322338B2 - 半田噴流装置及び半田付け方法 - Google Patents

半田噴流装置及び半田付け方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子部品の半田付けを行なう半田噴流装置及びその半田付け方法に関し、特に、半田噴流装置を大型化することなく予備加熱を行なうことができ、さらに、不活性ガスを用いてこの予備加熱を行なうことにより、パッドの酸化防止、半田の酸化防止及び半田付け品質の向上が可能となる半田噴流装置及びその半田付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、リード付き電子部品等の半田付けにおいては、その生産性、簡便性等の観点から、主に、半田噴流装置が用いられており、特に、近年では電気配線基板の両面実装化に伴い、リード付き電子部品だけを部分的に半田付けする半田噴流装置が一般的に使用されている。
このリード付き電子部品だけを部分的に半田付けする従来技術としては、例えば、特開平9−74269号公報において開示されている電子部品の半田付け方法があり、この公報には、電気配線基板を載置する架台に半田のノズル及び半田拡散防止用壁を用いることにより、生産性及び半田付け品質を向上する技術が掲載されている。
さらに、特開平9−162537号にて開示されている電子部品の半田付け方法があり、この公報には、載置された電気配線基板を空間的に覆うカバーを設け、このカバーに電気部品を機械的に固定する固定手段やフラックスガスを吸引する吸引口等を設けることにより、生産性及び半田付け品質を向上する技術が掲載されている。
【0003】
しかし、近年の電気配線基板の薄型化及び多層化に伴い、品質向上の観点から、電気配線基板にフラックスを塗布した後に、予備加熱が必要とされるようになってきた。
ここで、品質向上とは、具体的には、電気配線基板が半田付けされるときに受ける熱衝撃を和らげることによって、電気配線基板の反り防止及び実装搭載部品の熱的ダメージ防止を行なうことであり、また、フラックスの活性化を助成し半田付け性、特に、半田の濡れ性を向上させることである。
そして、部分的に半田付けする半田噴流装置においては、予備加熱機能がないために、半田噴流装置とは別に予備加熱装置を使用していた。
ところが、作業スペースの省スペース化と作業を分割することによる作業ロスを改善できないといった問題があり、さらに、半田噴流装置を簡易的に使用したいという顧客の要望を満足させるためには、半田噴流装置が大型化しないように予備加熱機能を追加する必要があった。
【0004】
また、近年、環境問題上の観点から、鉛未使用半田(Pbフリー半田)が使用されるようになってきた。
ところが、この鉛未使用半田は一般的に使用される共晶半田より最低溶融温度が高いために、大気中でかつ高温に溶融した状態で使用すると、その組成成分が異なるために、酸化物の発生が多くなり、半田付け不良、具体的には、酸化物付着、ブリッジ不良等が発生し、半田品質を低下させるといった問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題を解決すべくなされたものであり、電気回路基板に部分的な半田付けを行なう半田噴流装置において、半田噴流装置を大型化せずに予備加熱機能を追加し、また、鉛未使用半田を使用しても半田の酸化物の発生を防止することにより、作業スペースの省スペース化、作業ロスの改善及び半田付け不良の削減が可能な半田噴流装置及び半田付け方法の技術の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1記載の半田噴流装置は、半田槽、半田供給装置、半田吹き出し口、半田付けされる電気回路基板を空間的に覆うカバー及び半田温度等を制御する制御手段からなる半田噴流装置本体、並びに、前記電気回路基板の電子部品を挿入してある箇所に半田を吹き付けるノズルが突設されたフランジ及び前記電気回路基板を載置する架台とを一体構造とした局所噴流用治具から構成される半田噴流装置において、曲がり管状の注入口が、前記フランジに突設され、かつ、前記注入口の先端が、前記ノズルの先端より上方、又は、1mm以下の下方に位置し、予備加熱手段からのガスが、前記注入口に供給され、前記フランジを通り、前記ノズルから前記電子部品を挿入してある箇所に吹き付けられる構成としてある。
【0007】
これにより、電気配線基板の半田付けする部分に局所噴流用治具のノズルから熱風が吹き付けられ、半田付けする部分及びその周辺を加熱するので、電気配線基板の反り防止及び実装搭載部品のダメージ防止を行なうことができるとともに、予備加熱する必要のない部分に熱ストレスを与えない点で信頼性上優れており、さらに、半田の濡れ性をも向上させることができる。
また、この熱風は半田付けに影響する部分だけに効率良く吹き付けられるので、予備加熱手段を小型化することができ、結果的に半田噴流装置を大型化する必要がないので、作業スペースの省スペース化を行なうことができる。
さらにまた、半田噴流装置に予備加熱機能を追加してあるので、電気配線基板を半田噴流装置にセットする一回の取り置き動作で、電気配線基板の予備加熱と半田付けを行なうことができ、作業ロスの改善、具体的には、取り置き動作の改善を行なうことができる。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の半田噴流装置において、前記フランジの前記注入口に前記予備加熱手段の吹き出し口が接続し、かつ、前記吹き出し口と前記注入口との接続部に隙間を設けた構成としてある。
これにより、操作ミス等によって、吹き出し口から高圧の気体が吹き出した場合であっても、この隙間から圧力が開放されるので、局所噴流用治具から高圧の気体が勢い良く吹き出すことを防止することができる。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の半田噴流装置において、前記ノズルを複数設けた場合に、各ノズルから前記注入口までの距離をほぼ等しくなるように配設した構成としてある。
これにより、各ノズルから均一に予備加熱手段からのガスを吹き付けることができ、電気配線基板の半田付け部をほぼ同じ温度に予備加熱することができる。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項記載の半田噴流装置において、前記ガスを半田の酸化を防止する不活性ガスとした構成としてある。
これにより、予備加熱及び半田付けにおけるパッドの酸化を防止することができるとともに、特に、鉛未使用半田を使用した場合であっても、局所噴流用治具内の半田の酸化を効果的に防止できるので、半田の酸化物付着、ブリッジ不良等を削減することができる。
また、不活性ガス雰囲気においては、半田の粘性及び表面張力が低下するため、つらら半田不良を防止することができるとともに、スルーホールへの半田上がり性が向上するため、噴流時間を短縮することができる。
さらにまた、この不活性ガスの熱風は半田付けに影響する部分だけに効率良く吹き付けられるので、高価な不活性ガスの使用量を低減することができ、かつ、半田が酸化することを防止し半田の使用量を低減することができるので、結果的に、廉価な製品を提供することができる。
【0011】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の半田噴流装置において、前記半田槽内にも前記不活性ガスを吹き出す吹き出し口を設けた構成としてある。
これにより、局所噴流用治具内の半田だけではなく半田槽内の半田に対しても酸化を防止することができ、半田の酸化によるブリッジ不良等の悪影響をより低減することができる。
また、半田の酸化をより防止することができるので、半田の使用量を低減することができる。
【0012】
また、本発明の請求項6記載の電子部品の半田付け方法は、上記請求項1〜5のいずれか一項記載の半田噴流装置を用いて、前記電気回路基板に前記電子部品を半田付けする方法としてある。
これにより、熱風が電気配線基板の半田付けする部分にノズルから吹き付けられ、半田付けする部分及びその周辺を加熱するので、半田付けにおける品質不良を削減し品質改善を行なうことができる。
【0013】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の電子部品の半田付け方法において、前記予備加熱手段からのガスを半田の酸化を防止する不活性ガスとした方法としてある。
これにより、予備加熱及び半田付けにおけるパッドの酸化を防止することができ、半田の酸化物付着、ブリッジ不良等を削減することができる。
【0014】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の電子部品の半田付け方法において、前記不活性ガスを前記注入口と前記半田槽内に注入する方法としてある。
これにより、局所噴流用治具内の半田だけではなく半田槽内の半田に対しても酸化を防止することができ、半田の酸化によるブリッジ不良等の悪影響をより低減することができ、また、半田の使用量を低減することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、第一実施形態における半田噴流装置の外観斜視図を示してある。
同図において、1は半田噴流装置であり、半田噴流装置本体10と局所噴流用治具20から構成してある。
半田噴流装置本体10は、半田槽11、半田供給装置12、半田吹き出し口13、カバー14及び図示してないが制御部(制御部の一部である制御パネル部15は図示してある。)から構成してある。
【0016】
半田槽11は、ステンレス製の両側に傾斜面を有する直方体状の容器であり、半田噴流装置本体10の中央部に凹設してある。そして、半田槽11には、ヒータ111及び半田温度センサー112が内設してあり、半田を溶融して設定温度に制御する。
また、その底面には、半田供給装置12を設けてある。
【0017】
半田供給装置12は、半田噴流装置本体10の後部に内設してある回転数制御される噴流モータ(図示していない。)、インペラが回転することにより溶融半田を吹き上げるステンレス製のポンプ部121及びモータの動力をインペラに伝達するゴム状のベルトを用いた動力伝達手段122から構成してある。
【0018】
半田吹き出し口13は、ステンレス製の円筒状の構造としてあり、ポンプ部121の上面に突設してあり、溶融半田は、ここから局所噴流用治具20に供給される。
【0019】
カバー14は、透明な樹脂からなる電気配線基板を空間的に覆う直方体の蓋状の形状としてあり、上面には、クランプ142を取り付けるための矩形状の切り欠きを設けてあり、後部側面には、排気ファン吸引口143を設けてある。
クランプ142は、透明な樹脂からなる矩形平板状の構造としてあり、電子部品を押さえつけるクランプピン141を突設してあり、上面中央に取っ手を設けてある。
ここで、クランプ142は、半田付けされる電気回路基板の電子部品及びその配置に合わせて製作され、カバー14の切り欠きを覆うように取り付けられる。
また、カバー14は、エアーシリンダー又はモータを用いたリンク機構により回動可能な構造としてあり、開いた状態で電気回路基板をセットすることができ、予備加熱及び半田付けするときには閉じて、半田付けが終了すると自動的に開くように制御してある。
ここで、カバー14が閉じると、排気ファン吸引口143は、半田噴流装置本体10の後部に突設してある排気ファン吸引口143aと当接し、半田噴流装置本体10後部に内設してある排気ファンにより排気される構造としてある。
【0020】
半田噴流装置本体10の前面には、制御パネル部15が設けてあり、メインスイッチ151、週間タイマー152、スタートボタン153及び非常停止ボタン154が取り付けてある。
温度及び時間に関する制御を行なうために、半田温度調節器155、半田噴流タイマー156、予備加熱タイマー157を取り付けてある。
また、半田を吹き上げる噴流モータの回転数を設定するために、半田付けを行なうときの回転数を設定するフロー回転数調整用ダイヤル158と、電気回路基板を取り置きするときに溶融半田の液面が下がり過ぎないように回転数を設定するホールド回転数調整用ダイヤル159を取り付けてある。
【0021】
また、三つのモードを選択することができるセレクトスイッチ160を取り付けてあり、一番目のモードは、溶融半田の噴流の強さを設定するFLOWモードであり、このモードでフロー回転数調整用ダイヤル158とホールド回転数調整用ダイヤル159を設定する。
二番目のモードは、スタートボタン153を押すと、自動で予備加熱と半田付けを行なうAUTOモードである。
三番目のモードは、カバー14が開いたままで、自動で半田を吹き上げるMANUALモードである。このモードは、主に、電子部品を交換するときに使用する。
【0022】
また、スローダウンタイム調整つまみ161を設けてあり、半田付けを行なって溶融半田の液面下がるときに、電気回路基板から半田の液面が離れる速度を調整することができる。
ここで、ブリッジ不良を防止するためには、この半田の液面がゆっくり電気回路基板から離れることが重要であり、電子部品のリード間の余分な半田を残さないことによってブリッジ不良を防止することができる。
【0023】
局所噴流用治具20は、架台21とフランジ22を一体構造としてある。
架台21は、ガラエポ樹脂からなる平板状の形状としてあり、両側に取手211と熱による変形防止のためのアルミニウムからなる平板棒状の補強部材212を設けてある。
また、架台21の上面には、電気回路基板2を載置する載置台213を配設してあり、ここで、好ましくは、載置台213に切り欠きを設けて切り欠きの側面に電気回路基板2の側面を当接させることにより、電気回路基板2の位置決めを行なう構造とすると良い。
また、架台21の上面には、フランジ22のノズル221の位置にノズル221より大きな切り欠きを設けてあり、ノズル221から吹き出る溶融半田を半田槽11に戻すことができる。
【0024】
フランジ22はステンレスからなる薄い直方体状の箱状の形状としてあり、その上面には、半田付けする電気回路基板に半田接触することができるようにノズル221を突設してあり、その下面には、半田吹き出し口13と対応する位置に半田吸い込み口223を設けてある。
ここで、好ましくは、フランジ22の底面は、半田吸い込み口223に溶融半田が自重で流れ落ちるように傾斜を設けた構造とすると良い。これにより、局所噴流用ノズル20を交換するするときに、フランジ22内に半田が残ることを防止することができる。
【0025】
図2は、第一実施形態における半田噴流装置の要部の模式図を示してある。
同図において、30は予備加熱手段であり、減圧器31、供給バルブ32、熱風用ヒータ33、コントローラ34及び吹き出し口35から構成してある。
なお、同図において、窒素ガス4の流路を認識しやすいように局所噴流用治具20のフランジ22のみを示してある。
なお、予備加熱手段30は、圧縮されたガスを用いており、一般的に使用される不活性ガスである窒素ガス4を使用している。
圧力調整手段としては、具体的には、減圧器31を用いており、半田噴流装置本体10の背面に取り付けてあり、圧縮された窒素ガス4が供給される。
ここで、この減圧器31は、供給された窒素ガス4を、0MPa〜1MPaの範囲で減圧調整することができる。好ましくは、窒素ガス4の圧力を0.05MPa〜0.2MPaとすると良い。
【0026】
減圧器31には、電磁式の供給バルブ32が接続してあり、半田噴流装置本体10に内設された制御手段、具体的には、シーケンサによりオンオフ制御される。
【0027】
供給バルブ32には、窒素ガス4の加熱手段、具体的には、電熱線からなる熱風用ヒータ33を用いており、熱風用ヒータ33は、コントローラ34で加熱温度を設定することができる。ここで、この設定は、予備加熱する電気回路基板、半田付けされる電子部品、窒素ガス4の流量及び予備加熱時間を総合的に判断して設定する必要がある。
なお、熱風用ヒータ33とコントローラ34は半田噴流装置本体10の後部に内設した構造としてある。
【0028】
熱風用ヒータ33の先端には、ステンレス製の曲がり矩形管状の吹き出し口35が、吹き出し口を真下方向に向けて取り付けられた構造としてある。
ここで、吹き出し口35と注入口222の間に隙間ができるように、吹き出し口35の外形を大きくしてある。
なお、吹き出し口35は、曲がり矩形管に限定するものではなく、曲がり円筒管であっても良い。
【0029】
フランジ22の後部側面には、ステンレス製の曲がり矩形管状の注入口222が突設してあり、注入側が真上方向に向けて取り付けられた構造としてある。
ここで、好ましくは、注入側の先端は、先端に向かって断面積が小さくなる形状としてあり、局所噴流用ノズル20を取り付けしやすくしてある。
ここで、局所噴流用治具20を半田噴流装置本体10に取り付けた状態で、吹き出し口35から注入口222に窒素ガス4が注入される構造としてある。
好ましくは、吹き出し口35の断面形状を注入口222の断面形状より大きくして隙間を設けると、作業ミス等で高圧の窒素ガス4が注入口222に注入されても、窒素ガス4は、隙間から開放されるので、ノズル221から高圧のまま吹き出すことを防止することができる。
【0030】
上記のように構成された第一実施形態の作用について図面を参照して説明する。
図3は、第一実施形態における半田噴流装置の予備加熱状態における要部の模式断面図を示してある。
また、図4は、第一実施形態における半田噴流装置の半田付け状態における要部の模式断面図を示してある。
【0031】
図3において、電気回路基板2は、電子部品3が挿入され、さらにフラックスが塗布された状態で、架台21の載置台213に載置される。ここで、電気回路基板2の側面が載置台213の切り欠き側面に当接することにより、電気回路基板2の位置決めが行なわれる。
次に、制御パネル部15の両側に配設してあるスタートボタン153を両手で同時に押すと、予備加熱及びはんだ付けの自動運転が開始する。
【0032】
先ず、カバー14が閉じるが、ここで、カバー14が最後まで閉じる前に、スタートボタン153から手を放すと、カバー14は直ちに原点(開いた状態)に復帰するので、カバー14に手を挟まれるといった事故を防止することができる。
また、カバー14の上面には、クランプ142が取り付けられており、クランプ142に突設してあるクランプピン141の下方先端には樹脂からなる部品押え144が付いていて、電子部品3を上から押さえて、電子部品3の浮き不良及び電子部品3へのダメージ不良を防止することができる。
【0033】
次に、予備加熱タイマー157が起動し、予備加熱を開始する。
予備加熱を行なうためには、予備加熱時間、予備加熱温度、圧縮気体の供給圧力を設定する必要がある。
具体的には、これらの設定値は電気回路基板2及び電子部品3によって、大きく異なることがあるので、電気回路基板2に熱電対を取り付けて温度プロファイルを測定したうえで、電気回路基板2に対応した設定値を決定する。
【0034】
予備加熱時間は、予備加熱タイマー157により制御されているが、一般的には、5分以下の予備加熱時間とすることが、生産性の観点から好ましい。
また、予備加熱温度は、熱風用ヒータ33及びコントローラ34により、制御されているが、予備加熱の時間短縮のために、予備加熱の温度を高くし予備加熱時間を短縮することは、電子部品3に熱的ダメージを与える可能性があるので、具体的には、380℃以下とすることが好ましい。
また、圧縮ガスの供給圧力は、高圧状態で使用することは危険なため、具体的には、0.02MPa〜0.15MPaとすることが良い。
【0035】
そして、予備加熱を行なうときには、噴流用モータを停止してから行なうことが安全上好ましい。
つまり、噴流用モータが回転しているときは、フランジ22に内に溶融半田5が多量にある可能性があり、注入口222からノズル221までの窒素ガス4の流路が溶融半田5によりふさがれないようにすることによって、溶融半田5が飛び散るなどの事故を防止することができる。
また、予備加熱を行なうときには、排気ファンを運転すると熱風を排気してしまうので、排気ファンを停止する。
【0036】
そして、圧縮された窒素ガス4は、減圧器31によって圧力調節され、供給バルブ32が制御部からの制御信号を受けて開かれると、熱風用ヒータ33に注入される。
窒素ガス4は、コントローラ34により温度設定された熱風用ヒータ33によって所定の温度に加熱され、吹き出し口35から吹き出る。
【0037】
吹き出し口35は、真下方向に設けられており、局所噴流用治具20を半田噴流装置本体10に取り付けた状態で、注入口222の上方に位置するので、窒素ガス4が吹き出し口35から注入口222に供給される。
ここで、吹き出し口35と注入口222との間には、隙間が設けられており、窒素ガス4が微量ではあるがもれる構造としてある。具体的には、吹き出し口35より注入口222を小さくすることにより、吹き出し口35と注入口222の間に隙間を設けてある。
また、予備加熱の能力を上げたいときは、吹き出し口35に注入口222が入り込む構造とすると良く、反対に、能力を上げる必要がないときは、吹き出し口35と注入口222を、1mm〜5mm離すと局所噴流用ノズル20を取り付けやすくなる。
【0038】
注入口222に注入された窒素ガス4の熱風は、フランジ22を通ってノズル221から電気回路基板2と電子部品3のリードに吹き付けられ、予備加熱する。
ここで、電気回路基板2全体を予備加熱するのではなく、半田付けを行なう部分だけを予備加熱するので、熱風用ヒータ33等の装置を小型化することができる。また、半田付けとは関係の無い部分は加熱しないので、電子部品3に熱ストレスを加えないので、熱的ダメージを与える危険性を低減できる。
【0039】
予備加熱される電気回路基板2の温度が好ましくは、80℃〜110℃となるように予備加熱すると、半田付けするときの熱衝撃を和らげることができるとともに、塗布したフラックスの還元作用の効果により良好な半田付けをすることができる。
また、窒素ガス4を用いることによって、フラックスの還元作用をより効果的に行なうことができ、さらに、フランジ22の内部に残った半田5の酸化を防止することができる。このフランジ22の内部壁面に半田5の酸化物が溜まると、酸化物が内部壁面から取れて電気回路基板2及び電子部品3のリードに付着してブリッジ不良の原因となるので、この観点からも非常に好適である。
予備加熱タイマー157に設定された予備加熱時間が経過すると、熱風用ヒータ33の加熱が止まり、供給バルブ32が閉じられ予備加熱が終了する。
【0040】
そして、噴流モータが作動し、排気ファンが作動する。
噴流モータが作動すると半田供給装置12のポンプ部121のインペラが回転し、半田5を半田吹き出し口13から吹き出す。ここで、噴流モータは、フロー回転数調整用ダイヤル158及びホールド回転数調整用ダイヤル159により、回転数を設定することができるので、電気回路基板2の半田付け仕様、具体的には、半田付けする電子部品3の数量や電気回路基板2の厚さなどに適応した半田付けを行なうことができる。
【0041】
ここで、フロー回転数調整用ダイヤル158とホールド回転数調整用ダイヤル159を設けることにより、連続して半田付けを行なうときに、フランジ22に半田5を供給する時間を短縮することができる。
つまり、ホールド回転数調整用ダイヤル159を設けることにより、ワンサイクルの半田付けが終了したのちにフランジ22の溶融半田5を全て落としてしまわずに、フランジ22内に例えば半分の半田を残すように噴流モータを回転させることができる。すると、次の電気回路基板2を半田付けするときには、その位置から半田5を吹き上げればいいので、その分の待ち時間を短縮することができる。
また、フランジ22内に半田が半分残ったとしても、予備加熱においては、フランジ22の上半分の空間を窒素ガス4が通過することができるので特に問題はなく、かえってフランジ22内の半田5の酸化を効果的に防止することができる。仮に、窒素ガス4が通過することができなくても、吹き出し口35と注入口222との隙間から窒素ガス4が開放させるので安全である。
【0042】
また、半田付けするときは、排気ファンが作動しているので、半田付けするときに発生するフラックスガスを排気することができる。
このことにより、作業者の作業環境を効率良く改善することができる。
つまり、カバー14により、フラックスガスが出る電気回路基板2を空間的に覆い、先ずフラックスガスを拡散しないように覆い、そして排気することができる。
ここで、特に、窒素ガス4を用いた場合においては、効率良く窒素ガス4を排気することができるので、良好な作業環境を提供することができる。
【0043】
半田噴流タイマー156に設定した半田付け時間が経過すると、自動的に噴流モータの回転数が、ホールド回転数調整用ダイヤル159に設定してある回転数に下がり、半田5の液面が下がり、電気回路基板2から半田5が離れる。
ここで、半田付け品質、特に、ブリッジ及びつらら半田不良に対しては、電気回路基板2及び電子部品3のリードから半田5が離れるときの半田面の状態が大きく影響することが一般的に知られている。
フランジ22のノズル221においては、半田5の液面を非常にゆっくり下げると、リード間に付いた余分な半田が表面張力の関係で、半田5の液面に吸収されるので、ブリッジ及びつらら半田不良を防止することができる。
【0044】
具体的には、この液面をゆっくり下げる手段としては、電子部品3のリードピッチ等の条件を考慮して、スローダウンに要する時間をスローダウンタイム調整つまみ161に設定すると、その時間でモータコンデンサが噴流モータの回転数をスローダウンさせる。
すると、半田5の液面は、その時間に対応した降下速度で下がり、ブリッジ及びつらら半田不良を防止することができる。
【0045】
そして、半田5が電気回路基板2から離れたのちに、電気回路基板2と電子部品3を接合した半田5が十分凝固してから、カバー14が開く。
ここで、この間は、電子部品3はクランプピン141により固定されているので、凝固中に電子部品3が動き半田付け強度を低下させるといった危険性を排除することができる。
この凝固に必要な時間は、制御部に入力することができ、半田付けされる電気回路基板2により異なるが、一般的には、3秒〜8秒くらいにしてある。
さらに、好ましくは、クランプ142に電子部品3を空冷する冷却ノズルを設けて、制御部により制御される電磁弁から圧縮空気をこの冷却ノズルに供給することによって、凝固に必要な時間を短縮することができる。
【0046】
そして、電気回路基板2を載置台213から取り外すことによって、ワンサイクルの半田付け作業を行なうことができる。
ここで、電気回路基板2を取り外すときに、架台21が熱伝達率の低いガラエポ樹脂としてあるので、指が架台21に接触しても火傷したりすることを防止することができる。
【0047】
以上説明したように、第一実施形態によれば、電気回路基板2の半田付けする部分を効率良く予備加熱することができるので、電気回路基板2及び電子部品3に与える熱衝撃を和らげることができ、品質向上を行なうことができる。
また、予備加熱に不活性ガス、具体的には、窒素ガス4を使用することによって、電気回路基板2のパッドの酸化を防止し、さらには、フランジ22内の半田の酸化を防止することができるので、半田付け品質を向上させることができる。そして、環境対策の観点から鉛未使用半田を使用した場合においも、同様に半田付け品質を向上させることができる。
【0048】
また、フランジ22に加熱された窒素ガス4を供給することによって、電気回路基板2の半田付けする部分だけを効率良く加熱することができるので、加熱手段等が大型化する必要が無く、結果的に半田噴流装置1を小型化することができると共に、加熱に必要な電力を削減できる。さらにまた、窒素ガス4を効率良く使用することができるので、窒素ガス4の使用量を削減できる。
【0049】
また、フランジ22を用いて予備加熱するという観点から、吹き出し口35と注入口222との間には、隙間を設けてフランジ22に圧力がこもらないようにすることにより、使用上の安全性を向上させることができる。
さらに、フランジ22を予備加熱するときに、注入口222から溶融した半田5を吹き出させる構造としたことにより、注入口222で半田が凝固してしまうといった危険性を排除するすることができる。
【0050】
また、注入口222の先端がノズル221の先端より下方に位置するように設けると、注入口222から半田が吹き出ることになるので、注入口222の先端は、ノズル221の先端より上方、又は、1mm以下の下方に位置する構造とすることが好ましい。
ここで、注入口222の断面積が小さいときは、溶融した半田5を吹き出して、フランジ22を暖めるときに、注入口222から半田を吹き出させる方が、注入口222の先端で半田が凝固してしまう危険性を低減できる。
【0051】
以下、本発明の第二実施形態について、図面5を参照して説明する。
図5は、第二実施形態に係る半田噴流装置の要部の模式概略外観図を示してある。
同図において、熱風用ヒータ33の吹き出し口側には、T字状に分岐された配管が設けてあり、その両端には吹き出し口35が取り付けてある。
【0052】
そして、フランジ22の後部側面に、吹き出し口35に対応する位置に注入口222が配設してある。
ここで、吹き出し口35は、フランジ22の上面に電気回路基板2に対応して突設してあるノズル221から均一に窒素ガス4が吹き出すように配設してあるので、結果的に均一な予備加熱を行なうことができる。
その他の構造は、第一実施形態と同様である。
【0053】
上記のように構成された第二実施形態の作用について説明する。
同図において、窒素ガス4は、熱風用ヒータ33により加熱され、分岐された配管により二箇所に設けられた吹き出し口35に供給される。
そして、窒素ガス4は、注入口222からフランジ22内に供給され、二箇所に設けられたノズル221からほぼ均一に吹き出ることができる。
【0054】
つまり、ノズル221は、半田付けする電気回路基板2によって、様々に配設されるが、このノズル221の配置によっては、窒素ガス4が勢いよく吹き出るノズル221とほとんど吹き出ないノズル221が出てくる可能性がある。
すると、均一に予備加熱することができず、品質向上を行なうことができないばかりか、加熱し過ぎることによって、電気回路基板2及び電子部品3に熱的ダメージを与えてしまう危険性がある。
しかし、上記構造とすることにより、各ノズル221からほぼ均一に熱風を吹き出すことができるので、安定した予備加熱を行なうことができる。
その他の作用ついては、第一実施形態と同様である。
【0055】
以上説明したように、第二実施形態においは、半田付けする電子部品3の配置が異なる電気回路基板2に対しても、良好な予備加熱を行なうことができる。
なお、複数の吹き出し口35の熱風の吹き出し量を調整するときは、吹き出し口35の断面積を増減することによって調整できることは、勿論であるが、各電気回路基板2に対応したフランジ22の注入口222の断面積を調整することによって、半田付けする機種を変更するときの切り替え時間の短縮を行なうことができ、非常に便利である。
また、ノズル22の注入口222を一個にすると、吹き出し口35が一個余るが、この吹き出し口35から半田槽11に窒素ガス4を注入することになり、半田槽11の半田5の酸化を防止することができる。
【0056】
以下、本発明の半田付け方法に付いて、図面を参照して説明する。
図6〜図9は、本発明の半田付け方法に係るフローチャートを示してある。
具体的には、同図において、第一実施形態の半田噴流装置のフローチャートを示しており、このフローチャートに沿って半田付け方法について説明する。
【0057】
先ず、主電源をオンすることにより、週間タイマー152が作動し、非常停止ボタン154が解除されている場合は、半田槽ヒータ111の電源がオンされる。
そして、半田温度センサー112により、半田5の温度を測定し、設定温度になるまで、半田5を加熱する。そして、設定温度に到達すると、側定温度をもとに半田槽ヒータ111がオンオフ制御され、半田5を設定された温度に維持する。
【0058】
次に、メインスイッチ151をオンさせ、セレクトスイッチ160をFLOOWの位置に合わせて、フロー回転数調整用ダイヤル158によって、半田付けするときの噴流の吹き出す強さを調整する。
そして、セレクトスイッチ160をAUTO又はMANUALの位置に合わせ、ホールド回転数調整用ダイヤル159によって、ワンサイクルの半田付けが終了し電気回路基板2を取り置きしているときに、半田5の液面が下がり過ぎないように液面の位置を調整する。
これらの調整は、噴流モータの回転数制御により行われる。
【0059】
先ず、AUTOを選択した場合について説明する。
スタートボタン153を押すことによってカバー14が閉じ、カバー14が所定の状態に閉じたことをセンサーにて検出し制御部がその信号について判断する。具体的には、カバー14が閉じ始めてから所定の時間が経過してもカバー14が閉じないときは、カバー14を再び開くことによって、手等が挟まれたまま半田5が吹き上げられることを防止する。
そして、制御部が所定の時間内に、カバー14が閉じた信号を受けると、予備加熱を開始する。
【0060】
先ず、予備加熱タイマー157が起動し、予備加熱時間が設定されていないときは、予備加熱を行なわない。
予め、予備加熱時間が設定されているときは、噴流モータと排気ファンをオフする。
ここで、ホールド回転数調整用ダイヤル159により、半田5の液面をフランジ22の約半分以下の高さに調整することによって、噴流モータをオフしないこともでき、半田付けするときの半田5が開口部221から吹き出でるまでの時間を短縮することができる。
【0061】
そして、予備加熱タイマー157が作動し、予備加熱手段30、具体的には熱風用ヒータ33と供給バルブ32をオンする。
ここで、供給バルブ32のイン側には、圧力調整手段、具体的には減圧器31が取り付けられており、予め、圧縮空気を減圧することによって圧力調整を行なってある。
なお、好ましくは、熱風用ヒータ33が所定の温度になってから、供給バルブ32を開くと良い。これにより、熱風用ヒータ33が所定の温度になる前に供給バルブ32が開かれて、温度の低い風が吹き出ることを防止することができる。
予備加熱タイマー157に設定した時間が経過すると、熱風用ヒータ33がオフし供給バルブ32が閉じられる。
【0062】
次に、噴流モータ及び排気ファンを駆動させる。
ここで、噴流モータは、ホールド回転数調整用ダイヤル159で設定された回転数で回転する。
【0063】
次に、半田噴流タイマー156が起動し、時間設定がされていないときは、噴流モータはホールド回転数調整用ダイヤル159で設定された回転数を維持する。
また、時間設定がされているときは、噴流モータがフロー回転数調整用ダイヤル158で設定した回転数で回転し、半田5をノズル221から噴流させる。
そして、制御部は、設定された時間が経過すると、噴流モータの回転数をフロー回転数調整用ダイヤル158で設定した回転数に切り替える。
【0064】
ここで、スローダウンタイム調整つまみ161で噴流モータの回転数をスローダウンさせる時間を設定してないときは、瞬間的に、回転数が切り替わるが、この時間を設定してあるときは、モータコンデンサにより、噴流モータの回転数をスローダウンさせることができる。
【0065】
そして、セレクトスイッチ160がMANUALを選択してあるときは、スタートランプが消灯しワンサイクルの動作が終了する。
また、セレクトスイッチ160がAUTOを選択してあるときは、制御部に入力してある所定時間が経過したのちにカバー14を開き、所定の位置までカバー14開いたことをセンサーで確認し、スタートランプが消灯しワンサイクルの動作が終了する。
【0066】
以上説明したように、本発明の半田付け方法によれば、減圧器31により圧縮空気、好ましくは、圧縮された窒素ガス4を圧力調整し、さらに、制御部によって制御される供給バルブ32が自動的に開閉し、熱風用ヒータ33により加熱し、吹き出し口35からフランジ22の注入口222に注入することにより、熱風を電気回路基板2の電子部品3が半田付けされる部分だけに、効率良く吹き付けることができる。
したがって、半田付け品質を改善することができるとともに、予備加熱する必要のない部分を加熱しないので、熱ストレスによるダメージの危険性を低減できる。
また、予備加熱の必要な部分だけを加熱するので、加熱手段等を小型化することができ、さらに、電気使用量を削減することができる。
【0067】
また、予備加熱に不活性ガス、具体的には、窒素ガス4を使用することにより、電気回路基板2のパッドの酸化を防止することができるとともに、フランジ22内の半田5の酸化を効率良く防止することができ、半田付け品質を向上させることができる。
【0068】
上述した三つの実施形態において、本発明を特定の条件で構成した例について説明したが、本発明は、種々の変更例を含むものである。
つまり、第二実施形態において二個の吹き出し口35と二個の注入口222の実施形態について説明したが、各二個に限定するものではなく、例えば、三個の吹き出し口35と二個の注入口222とし、一個の吹き出し口35からの窒素ガス4は半田槽11に供給する構造としても良い。
また、第一実施形態における予備加熱手段30は、上記構造に限定するものではなく、例えば、圧縮されたガス、減圧器31及び供給バルブ32の代わりに送風機を用いる構造としも良い。
【0069】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、電気回路基板の必要な部分だけを効率良く予備加熱できるので、半田付け品質の改善ができるとともに、余分な加熱を行なわないので、熱ストレスによる長期的信頼性が低下する危険性を削減できる。
また、別個の予備加熱装置を必要としないので、作業スペースの省スペース化を行なうことができるとともに、必要な部分だけを加熱するので、加熱手段を小型化でき、結果的に半田噴流装置を小型化することができる。
また、電気回路基板を局所噴流用治具20の載置台213に載置するだけで、予備加熱と半田付けをワンサイクルで行なうことができるので、電気回路基板を予備加熱装置に取り置きする作業を削減できるので生産性を改善することができる。
【0070】
さらに、予備加熱に不活性ガス、具体的には、窒素ガスを使用することにより、予備加熱における電気回路基板のパッドの酸化を防止して、半田付け品質を向上することができる。
また、フランジ内の半田の酸化を効率良く防止することができ、ブリッジ不良等を削減することができる。
また、半田が酸化しやすい高温状態で使用しなければならない鉛未使用半田に対しても、効果的に酸化防止を行なうことができ、半田付け品質の改善を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、第一実施形態における半田噴流装置の外観斜視図を示してある。
【図2】図2は、第一実施形態における半田噴流装置の要部の模式図を示してある。
【図3】図3は、第一実施形態における半田噴流装置の予備加熱状態における要部の模式断面図を示してある。
【図4】図4は、第一実施形態における半田噴流装置の半田付け状態における要部の模式断面図を示してある。
【図5】図5は、第二実施形態における半田噴流装置の要部の模式図を示してある。
【図6】図6は、本発明の半田付け方法に係るフローチャートを示してある。
【図7】図7は、本発明の半田付け方法に係るフローチャートを示してある。
【図8】図8は、本発明の半田付け方法に係るフローチャートを示してある。
【図9】図9は、本発明の半田付け方法に係るフローチャートを示してある。
【符号の説明】
1 半田噴流装置
2 電気回路基板
3 電子部品
4 窒素ガス
10 半田噴流装置本体
11 半田槽
12 半田供給装置
13 半田吹き出し口
14 カバー
15 制御パネル部
20 局所噴流用治具
21 架台
22 フランジ
30 予備加熱手段
31 減圧器
32 供給バルブ
33 熱風用ヒータ
34 コントローラ
35 吹き出し口
111 半田槽ヒータ
112 半田温度センサー
121 ポンプ部
122 動力伝達手段
141 クランプピン
142 クランプ
143 排気ファン吸引口
143a 排気ファン吸引口
144 部品押え
151 メインスイッチ
152 週間タイマー
153 スタートボタン
154 非常停止ボタン
155 半田温度調節器
156 半田噴流タイマー
157 予備加熱タイマー
158 フロー回転数調整用ダイヤル
159 ホールド回転数調整用ダイヤル
160 セレクトスイッチ
161 スローダウンタイム調整つまみ
211 取手
212 補強部材
213 載置台
221 ノズル
222 注入口
223 半田吸い込み口

Claims (8)

  1. 半田槽、半田供給装置、半田吹き出し口、半田付けされる電気回路基板を空間的に覆うカバー及び半田温度等を制御する制御手段からなる半田噴流装置本体、並びに、前記電気回路基板の電子部品を挿入してある箇所に半田を吹き付けるノズルが突設されたフランジ及び前記電気回路基板を載置する架台とを一体構造とした局所噴流用治具から構成される半田噴流装置において、
    曲がり管状の注入口が、前記フランジに突設され、かつ、前記注入口の先端が、前記ノズルの先端より上方、又は、1mm以下の下方に位置し、
    予備加熱手段からのガスが、前記注入口に供給され、前記フランジを通り、前記ノズルから前記電子部品を挿入してある箇所に吹き付けられる構成としたことを特徴とする半田噴流装置。
  2. 前記フランジの前記注入口に前記予備加熱手段の吹き出し口が接続し、かつ、前記吹き出し口と前記注入口との接続部に隙間を設けたことを特徴とする請求項1記載の半田噴流装置。
  3. 前記ノズルを複数設けた場合に、各ノズルから前記注入口までの距離をほぼ等しくなるように配設したことを特徴とする請求項1または2記載の半田噴流装置。
  4. 前記ガスを半田の酸化を防止する不活性ガスとしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の半田噴流装置。
  5. 前記半田槽内にも前記不活性ガスを吹き出す吹き出し口を設けたことを特徴とする請求項4記載の半田噴流装置。
  6. 上記請求項1〜5のいずれか一項記載の半田噴流装置を用いて、前記電気回路基板に前記電子部品を半田付けすることを特徴とする電子部品の半田付け方法。
  7. 前記予備加熱手段からのガスを半田の酸化を防止する不活性ガスとしたことを特徴とする請求項6記載の電子部品の半田付け方法。
  8. 前記不活性ガスを前記注入口と前記半田槽内に注入することを特徴とした請求項7記載の電子部品の半田付け方法。
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