JP4321986B2 - 導電性樹脂組成物 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は導電性樹脂組成物に関し、該導電性樹脂組成物は例えば電子部品包装用に好適に用いる事ができる。
【0002】
【従来の技術】
IC等の電子部品の包装容器にはインジェクショントレー、真空成形トレー、マガジン、エンボスキャリアテープなどがある。これら電子部品の包装容器には電子部品と容器との摩擦により、あるいは容器から蓋材を剥離する際に発生する静電気により収納しているIC等が破壊されることを防止するために導電性樹脂組成物が用いられる。
導電性樹脂組成物としては熱可塑性樹脂と導電性フィラーからなるものが知られている。導電性フィラーとしては金属微粉末、カーボンファイバー、カーボンブラックなどがあるが、カーボンブラックが混練条件等の検討により均一に分散させることが可能であり、安定した表面固有抵抗値が得られ易いことから多く使用されている。熱可塑性樹脂としては、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリスチレン系樹脂およびABS系樹脂が、また100℃以上での耐熱用としてポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリカーボネート樹脂などが用いられている。これらの樹脂のなかで耐熱用においてはポリフェニレンエーテル系樹脂が、一般用としてはポリスチレン系樹脂およびABS系樹脂が、他の樹脂に比べカーボンブラックを多量に添加しても流動性や成形性の著しい低下がなく、さらにコストの面でも優れている。
【0003】
これらの例として特開2001−84834号、特開2000−34408号、特開2000−143891号、特開2000−119454号、特開平11−335549号、特開平11−256025号、特開平11−80534号、特開平11−10806号、特開平10−329279号、特開平10−329278号、特開平10−329885号、特開平10−309784号、特開平09−265835号、特開平09−245524号、特開平09−174769号、特開平09−76422号、特開平09−76423号、特開平09−76425号、特開平09−76424号、特開平08−337678号、特開平08−283584号、特開平08−199075号、特開平08−199077号、特開平08−198999号、特開平08−199076号等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらカーボンブラックを多量に添加した組成物の成形品は、摩耗により成形品の表面から、カーボンブラックが脱離し易いという欠点がある。本発明は、かかる欠点を解決するものであり、ポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂またはABS系樹脂から選ばれた少なくとも1種類の熱可塑性樹脂およびカーボンブラックからなる導電性樹脂組成物において、この導電性樹脂組成物にスチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、あるいはオレフィン系樹脂とスチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレンブロック共重合体の混合物を含有させることにより、を含有させることにより、IC等との接触時の摩耗によるカーボンブラック等の脱離が原因となるIC等の汚染を著しく減少させた導電性樹脂組成物を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂またはABS系樹脂から選ばれた少なくとも1種類の熱可塑性樹脂100重量部、(B)カーボンブラック5〜50重量部、(A)と(B)の合計量100重量部に対し(C)スチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレンブロック共重合体1〜30重量部を含有し、その表面固有抵抗値が102〜1010Ωである導電性樹脂組成物であり、(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂またはABS系樹脂から選ばれた少なくとも1種類の熱可塑性樹脂100重量部、(B)カーボンブラック5〜50重量部、(A)と(B)の合計量100重量部に対し(D)オレフィン系樹脂1〜30重量部および(C)スチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレンブロック共重合体0.2〜10重量部を含有し、その表面固有抵抗値が102〜1010Ωである導電性樹脂組成物である。
【0006】
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明では(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂またはABS系樹脂から選ばれた少なくとも1種類の熱可塑性樹脂が使用される。
ポリフェニレンエーテル系樹脂とはポリフェニレンエーテル樹脂とポリスチレン系樹脂を主成分とする樹脂をいう。ポリフェニレンエーテル樹脂とポリスチレン系樹脂の合計に対してポリフェニレンエーテル樹脂は28〜86重量%が好ましい。28重量%未満ではポリフェニレンエーテル系樹脂としての十分な力学特性が得られず、86重量%を越えると流動性の低下により成形加工が困難となる。ポリフェニレンエーテル樹脂としては例えば米国特許3383435号に記載されているホモポリマー或いは共重合体がある。
ポリスチレン系樹脂とは一般のポリスチレン樹脂または耐衝撃性ポリスチレン樹脂およびこれらの混合物を主成分とするものをいう。
ABS系樹脂とはアクリルニトリル−ブタジエン−スチレンの三成分を主体とした共重合体を主成分とするものをいう。
【0007】
(B)カーボンブラックは、ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック等であり、好ましくは比表面積が大きく、樹脂への添加量が少量で高度の導電性が得られるものである。例えばS.C.F.(Super Conductive Furnace)、E.C.F.(Electric Conductive Furnace)、ケッチェンブラック(ライオン−AKZO社製商品名)、アセチレンブラック等がある。その添加量は、表面固有抵抗値を102〜1010Ωとすることのできる添加量であり、かつ(A)熱可塑性樹脂100重量部に対し(B)カーボンブラック5〜50重量部が好ましい。添加量が5重量部未満では十分な導電性が得られず表面固有抵抗値が上昇してしまい、50重量部を越えると樹脂との均一分散性の悪化、成形加工性の著しい低下、機械的強度等の特性値が低下してしまう。また、表面固有抵抗値が1010Ωを越えると十分な帯電防止効果が得られず、102Ω未満では外部から静電気等による電気の流入を容易にし電子部品が破壊してしまう可能性がある。
【0008】
(C)スチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレンブロック共重合体とは次の化学構造を有する共重合体である。
【0009】
【化1】
【0010】
【化2】
【0011】
【化3】
【0012】
前記の構造を有するものであればこのものの製造方法には特に限定されないが、例えば製造方法としては「新規スチレン系熱可塑性エラストマー(SBBS)の構造と性能」(栄秀司等、第9回ポリマー材料フォーラム、125〜126頁、2000年)、特開昭64−38402号、特開昭60−220147号、特開昭63−5402号、特開昭63−4841号、特開昭61−33132号、特開昭63−5401号、特開昭61−28507号、特開昭61−57524号等に報告されている。(C)スチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレンブロック共重合体は市販のものをそのまま使用することもできる。
【0013】
(C)スチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレンブロック共重合体の添加量は導電性樹脂組成物が(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂またはABS系樹脂から選ばれた少なくとも1種類の熱可塑性樹脂と(B)カーボンブラックと(C)スチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレンブロック共重合体を含有し(D)オレフィン系樹脂を含有しないときは、(A)熱可塑性樹脂と(B)カーボンブラックの合計量100重量部に対し1〜30重量部が好ましく、更に好ましくは3〜25重量部である。添加量が1重量部未満ではその効果が不十分であり、30重量部を越えるとポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ABS系樹脂中に均一に分散させることが困難となる。
【0014】
(C)スチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレンブロック共重合体の添加量は導電性樹脂組成物が(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂またはABS系樹脂から選ばれた少なくとも1種類の熱可塑性樹脂、(B)カーボンブラック、(D)オレフィン系樹脂と(C)スチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレンブロック共重合体を含有するときは、(A)熱可塑性樹脂と(B)カーボンブラックの合計量100重量部に対し(C)スチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレンブロック共重合体0.2〜10重量部である。
【0015】
(D)オレフィン系樹脂としては、例えば、エチレンおよびプロピレンのホモポリマー、エチレンまたはプロピレンを主成分とする共重合体、更にこれらのブレンド物が挙げられる。本発明においてはこれらの中でも特に低密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂に代表されるポリエチレン系樹脂を使用するのが好ましい。(D)オレフィン系樹脂のメルトフローインディックスは、190℃、荷重2.16kg(JIS−K−7210に準じ測定)で0.1g/10分以上が好ましい。(D)オレフィン系樹脂の添加量は(A)熱可塑性樹脂と(B)カーボンブラックの合計量100重量部に対し1〜30重量部が好ましく、更に好ましくは3〜25重量部である。添加量が1重量部未満ではその効果が不十分であり、30重量部を越えるとポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ABS系樹脂中に均一に分散させることが困難となる。
【0016】
導電性樹脂組成物は、十分な成形加工性を維持するために、表面固有抵抗値が102〜1010Ωとなるようにカーボンブラックを充填した場合、メルトフローインディックス(JIS−K−7210に準じて測定)が、ポリフェニレンエーテル系樹脂の場合、230℃、荷重10kgの条件で、ポリスチレン系樹脂の場合、200℃、荷重5kgの条件で、ABS系樹脂の場合、220℃、荷重10kgの条件で、それぞれ、0.1g/10分以上であることが好ましい。
【0017】
導電性樹脂組成物には、必要に応じて組成物の流動特性および成形品の力学特性を改善するために、滑剤、可塑剤、加工助剤および補強剤など各種添加剤や他の樹脂成分を添加することが可能である。
【0018】
本発明において、原料を混練、ペレット化し樹脂組成物を得るためには、バンバリーミキサー、押出機等の公知の方法を用いることができる。混練に際しては、原料を一括して混練することも可能であるし、また例えば、スチレン系樹脂とカーボンブラック、スチレン系樹脂とブロックコポリマーの混合物を別々に混練し、その混練物を最後に一括して混練するといった様に段階的に混練することも可能である。
【0019】
導電性樹脂組成物は成形して電子部品包装容器として好適に用いることが出来る。電子部品包装容器とは電子部品の包装容器であるが、例えば射出成型や、シート状に成形したものを真空成形、圧空成形、熱板成形等の公知の方法によりトレー、マガジンチューブ、キャリアテープ(エンボスキャリアテープ)等の電子部品包装容器として用いることが出来る。特にキャリアテープ、トレーに好適に用いられる。電子部品包装容器に電子部品を収納することにより電子部品包装体となる。この場合容器には必要に応じ蓋がされる。例えばキャリアテープについては、電子部品を収納した後にカバーテープによる蓋が施される。電子部品包装体にはこのようなものも含む。
【0020】
導電性樹脂組成物のシートとしては単層のシート、複層のシートがある。複層のシートとは熱可塑性樹脂の基材層の少なくとも片面に導電性樹脂組成物の層を有するものである。熱可塑性樹脂は特に限定されないが、例えばポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ABS系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等を使用することができる。シートの肉厚は0.1〜3.0mmで、複層のシートにおいて、全体の肉厚に占める導電性樹脂組成物の層の肉厚は2%〜80%とするとよい。
【0021】
電子部品としては特に限定されず、例えば、IC、抵抗、コンデンサ、インダクタ、トランジスタ、ダイオード、LED(発光ダイオード)、液晶、圧電素子レジスター、フィルター、水晶発振子、水晶振動子、コネクター、スイッチ、ボリュウム、リレー等がある。ICの形式にも特に限定されず、例えばSOP、HEMT、SQFP、BGA、CSP、SOJ、QFP、PLCC等がある。
【0022】
【実施例】
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例1〜5
表1に示す割合の原料を高速混合機により均一混合した後、φ45mmベント式二軸押出機を用いて混練し、ストランドカット法によりペレット化した。次にペレット化した樹脂組成物をφ65mm押出機(L/D=28)とTダイを用いて厚さ300μmのシート状に成形した。
【0023】
比較例1〜5
表1に示す割合の原料とした以外は実施例1と同様に行った。
【0024】
評価は以下の方法によって実施した。
(1)表面固有抵抗値
ロレスター表面抵抗計(三菱油化社製)により、電極間を10mmとし、サンプル中任意の10点を測定し、その対数平均値を表面固有抵抗値とした。
(2)カーボン脱離性
各シートに20mm×30mmの枠を取り付けその中にQFP14mm×20mm×64pinのICを挿入し、ストローク20mmで20万回往復振動させた後ICのリード部へのカーボンブラック等黒色付着物の有無をマイクロスコープで観察した。評価は4個のICに対し下記基準で6段階評価を行いその合計を結果とした。
1:リード全部のシートに接していた部分全体に付着がある
2:リード全部に付着がみられる
3:21〜63個に付着がみられる
4:付着のあるリードが20個以下である
5:全く付着がみられない
(3)引裂強度
JIS−7128−3に準拠し評価を行った。
(4)デュポンインパクト
ASTMD−2794に準拠し評価を行った。
(5)耐折強度
JIS−P−8115に準拠し速度175r.p.m.、折り曲げ角度135度、荷重500gで評価を行った。
(6)引張伸び、降伏点強度、破断点強度、引張弾性率
JIS−7127に準拠し、4号試験片を使用し引張速度10mm/minにて評価を行った。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
表2のように実施例1〜5はいずれも引裂強度、デュポンインパクト、耐折強度、カーボン脱離性において比較例1〜5よりも優れている。
【0027】
実施例1の導電性樹脂組成物をもちい、基材層にABS系樹脂を用い、φ65mm押出機と2台のφ40mm押出機を使用しフィードブロック法により全体の厚みが300μmで導電性樹脂組成物の層を両面に各30μmの厚さで積層したシートを製造した。この多層のシートをヒータープレートにより接触加熱した後圧空にて成形する熱成形法にてキャリアテープとし、ICの包装に好適に用いる事ができた。
【0028】
実施例及び比較例で使用した樹脂は以下の通りである。
HIPS(耐衝撃性ポリスチレン樹脂):東洋スチロールHI−E4(東洋スチレン社)
カーボンブラックA:デンカブラック粒状(電気化学工業社)
カーボンブラックB:バルカンブラックXC−72(キャボット社)
EEA(エチレン−エチルアクリレート樹脂):NUCコポリマーDPDJ−6169(日本ユニカー社)
PS/PE(ポリスチレン樹脂−ポリエチレン樹脂アロイ):WS−2776(BASF社)
HDPE(高密度ポリエチレン樹脂)ハイゼックス5000H(三井化学社)
SEBS(水素添加スチレン−ブタジエン共重合体樹脂)A:タフテックH−1052(旭化成社)
SEBS(水素添加スチレン−ブタジエン共重合体樹脂)B:タフテックH−1062(旭化成社)
SBBS(スチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレンブロック共重合体樹脂):JT−82(旭化成社、1H−NMRスペクトル積分値によるスチレン含量76.7重量%、ブタジエン含量11.7重量%、ブチレン含量11.6重量%)
SBR(スチレン−ブタジエン共重合体樹脂):デンカSTR1250(電気化学工業社)
【0029】
実施例6〜7
表3に示す割合の原料を高速混合機により均一混合した後、φ45mmベント式二軸押出機を用いて混練し、ストランドカット法によりペレット化した。次にペレット化した樹脂組成物をφ65mm押出機(L/D=28)とTダイを用いて厚さ300μmのシート状に成形した。
【0030】
比較例6
表3に示す割合の原料とした以外は実施例6と同様に行った。
【0031】
【表3】
【0032】
【表4】
【0033】
実施例6および7はいずれも破断点強度、カーボン脱離性において比較例6よりも優れている。実施例6の導電性樹脂組成物をもちい、基材層にABS系樹脂を用い、φ65mm押出機と2台のφ40mm押出機を使用しフィードブロック法により全体の厚みが300μm.で導電性樹脂組成物の層を両面に各30μmの厚さで積層したシートを製造した。この多層のシートをヒータープレートにより接触加熱した後圧空にて成形する熱成形法にてキャリアテープとし、ICの包装に好適に用いる事ができた。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したとおり、(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂またはABS系樹脂から選ばれた少なくとも1種類の熱可塑性樹脂100重量部、(B)カーボンブラック5〜50重量部、(A)と(B)の合計量100重量部に対し(C)オレフィン系樹脂1〜30重量部および(D)スチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレンブロック共重合体0.2〜10重量部を含有し、その表面固有抵抗値が102〜1010Ωである導電性樹脂組成物はIC等電子部品との接触時の摩耗によるカーボンブラックの脱離が原因となる汚染を著しく減少させることができ、引裂強度、デュポンインパクト、耐折強度に優れる。
(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂またはABS系樹脂から選ばれた少なくとも1種類の熱可塑性樹脂100重量部、(B)カーボンブラック5〜50重量部、(A)と(B)の合計量100重量部に対し(C)スチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレンブロック共重合体1〜30重量部を含有し、その表面固有抵抗値が102〜1010Ωである導電性樹脂組成物はIC等電子部品との接触時の摩耗によるカーボンブラックの脱離が原因となる汚染を著しく減少させることができ、引張強度に優れる。
Claims (10)
- (A)耐衝撃性ポリスチレン樹脂の熱可塑性樹脂100重量部、(B)カーボンブラック5〜50重量部、(A)と(B)の合計量100重量部に対し(D)ポリエチレン樹脂1〜30重量部および(C)スチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレンブロック共重合体0.2〜10重量部を含有し、その表面固有抵抗値が102〜1010Ωである導電性樹脂組成物。
- ポリエチレン樹脂のJIS−K−7210に準じて測定したメルトフローインディックスが、190℃、荷重2.16kgで0.1g/10分以上である請求項1に記載の導電性樹脂組成物。
- 導電性樹脂組成物のJIS−K−7210に準じて測定したメルトフローインディックスが、耐衝撃性ポリスチレン樹脂の場合、200℃、荷重5kgの条件で、0.1g/10分以上である請求項1又は請求項2に記載の導電性樹脂組成物。
- 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の導電性樹脂組成物を用いた電子部品包装容器。
- 請求項4の電子部品包装容器を用いた電子部品包装体。
- 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の導電性樹脂組成物を用いたシート。
- 多層の請求項6のシート。
- 基材層と導電性樹脂組成物の層を有する請求項7のシート。
- 請求項6乃至請求項8のいずれか一項に記載のシートを用いた電子部品包装容器。
- 請求項6乃至請求項8のいずれか一項に記載のシートを用いた電子部品包装体。
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