JP4320268B2 - 多層熱可塑性樹脂パイプの成形装置及びその成形装置によって成形された多層熱可塑性樹脂パイプ - Google Patents
多層熱可塑性樹脂パイプの成形装置及びその成形装置によって成形された多層熱可塑性樹脂パイプ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4320268B2 JP4320268B2 JP2004048328A JP2004048328A JP4320268B2 JP 4320268 B2 JP4320268 B2 JP 4320268B2 JP 2004048328 A JP2004048328 A JP 2004048328A JP 2004048328 A JP2004048328 A JP 2004048328A JP 4320268 B2 JP4320268 B2 JP 4320268B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inner layer
- mold
- pipe
- layer pipe
- coating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
内側の金型に伝達されて内層管が加熱されてしまい、この内層管が軟化点以上になってしまう可能性がある。また、上記外層管となる被覆用樹脂は加圧されながら流路出口に向けて流動されており、この被覆用樹脂が内層管の外表面に被覆された際にはこの圧力(被覆用樹脂を流出させるための圧力)が内層管の外面からその軸心に向かって作用することになって、内層管が潰れてしまう可能性もある。
上記の目的を達成するために講じられた本発明の解決手段は、内層管に樹脂材料が被覆された直後にこの被覆部分を大気開放することにより、内層管の軸心に向かって圧力が作用することを抑制するようにしている。また、内層管に樹脂材料が被覆される直前にこの内層管の芯出しを行うためのガイド部分の長さを短くすることで、このガイド部分から内層管に伝達される熱量を大幅に抑制して内層管の軟化を回避している。
具体的に、本発明1は、熱可塑性樹脂製の内層管の表面に、外層管となる熱可塑性樹脂を被覆して多層熱可塑性樹脂パイプを成形するクロスヘッド方式の成形装置において、
内層管が通過する内層管通路を備えた第1金型と、この第1金型の外周囲を囲むように配置され、この第1金型の外面との間で上記外層管となる樹脂の流路を形成する第2金型とを備えており、上記第1金型の内面に、該内面の内径寸法が内層管の搬送方向下流側に向かって次第に小さくなっていき、内層管の外径寸法よりも僅かに大きな寸法になった点からは内層管の搬送方向下流側に向かって上記内面の内径寸法が一定となる内層管ガイド面が形成され、該内層管ガイド面における内層管搬送方向(内層管の軸心延長方向)の寸法が5mm以上20mm以下であり、該内層管ガイド面の内径寸法が内層管の外径寸法よりも0.2mm以上且つ1mm以下の範囲であり、上記第2金型は、内層管が押し出された時点で被覆樹脂が内層管表面に被覆されるよう樹脂の流路が形成され、被覆された外層管外面が被覆直後に大気開放されるようになされ、第2金型内で被覆樹脂が内層管と接触してから金型より吐出されるまでの距離(以下、ランド長という場合がある)が0.5mm以上25mm以下であるであることを特徴とする。
図1は、本実施形態に係る熱可塑性樹脂パイプの製造ラインを示す概要図である。この図1に示すように、本製造ラインは、内層管押し込み機1、被覆金型2、サブ押出機3、減圧冷却水槽4、引取機5を備えた構成となっている。
次に、被覆金型2の構成について説明する。図2は被覆金型2の断面図である。この図2に示すように被覆金型2は、金型本体21、マンドレル22、本発明でいう第1金型としての内型23、本発明でいう第2金型としての外型24、芯合わせ型25が一体的に組み合わされて構成されている。
めに、冷却水が循環する上記冷却用金型(温度調整金型)7内を通して内層管10Aを冷却したり、内層管10Aに空気や水蒸気やガス、より好ましくは液体(水)を入れて両端に封を施して内層管10Aを冷却して、内層管10Aの内面温度を軟化点温度より50〜200℃低い状態で成形する。
Aを構成する樹脂の融点以下で成形する。冷却水槽4内で融点以上になると、内層管10Aが溶融しているため内層管寸法精度が悪化したり、結晶性樹脂の場合は再結晶するため強度変化や内面平滑性が悪化するなどの不具合が発生する。
本実施形態において内層管及び被覆用樹脂として用いられる熱可塑性樹脂は、特に限定されないが、耐薬品性、柔軟性が良好なことより、塩化ビニル性樹脂やポリオレフィン系樹脂が好適に用いられる。
異を基準外径で除した割合(下式(1))で測定した。
ランド長50mm、内層管通過孔径Dが20.5mm、内層管通過平行部(内層管ガイド面)の長さが10mmの被覆金型2を使用したこと以外は、上記実施例1と同等の条件で成形した。この場合、内層管が溶解し、被覆成形することができなかった。
ランド長0.5mm、内層管通過孔径Dが22mm、内層管通過平行部(内層管ガイド面)の長さが10mmの被覆金型2を使用したこと以外は、上記実施例1と同等の条件で成形した。この場合、パイプの肉厚精度を測定した結果、内層管は肉厚標準偏差0.031mmであり、被覆層は肉厚標準偏差0.051mmであり、また真円度は1.6%であった。また外観は良好であった。
ランド長10mm、内層管通過孔径Dが20.5mm、内層管通過平行部(内層管ガイド面)の長さが50mmの被覆金型2を使用したこと以外は、上記実施例1と同等の条件で成形した。この場合、内層管が溶解し、被覆成形することができなかった。
上述した実施形態では、メイン押出機において連続的に押し出し成形された内層管10Aに対して被覆用樹脂を連続被覆していく場合(連続成形)について説明したが、予め所定長さに成形された内層管を被覆金型2に押し込んで所定長さの多層熱可塑性樹脂パイプを成形する場合(バッチ式成形)にも本発明は適用可能である。
23 内型(第1金型)
23a 内層管ガイド面(芯出し部)
24 外型(第2金型)
10 パイプ材
10A 内層管
10B 外層管
A2 流動路(樹脂流路)
B2 挿通空間(内層管通路)
Claims (2)
- 熱可塑性樹脂製の内層管の表面に、外層管となる熱可塑性樹脂を被覆して多層熱可塑性樹脂パイプを成形するクロスヘッド方式の成形装置において、
内層管が通過する内層管通路を備えた第1金型と、
この第1金型の外周囲を囲むように配置され、この第1金型の外面との間で上記外層管となる樹脂の流路を形成する第2金型とを備えており、
上記第1金型の内面に、該内面の内径寸法が内層管の搬送方向下流側に向かって次第に小さくなっていき、内層管の外径寸法よりも僅かに大きな寸法になった点からは内層管の搬送方向下流側に向かって上記内面の内径寸法が一定となる内層管ガイド面が形成され、該内層管ガイド面における内層管搬送方向(内層管の軸心延長方向)の寸法が5mm以上20mm以下であり、
該内層管ガイド面の内径寸法が内層管の外径寸法よりも0.2mm以上且つ1mm以下の範囲であり、
上記第2金型は、内層管が押し出された時点で被覆樹脂が内層管表面に被覆されるよう樹脂の流路が形成され、被覆された外層管外面が被覆直後に大気開放されるようになされ、
第2金型内で被覆樹脂が内層管と接触してから金型より吐出されるまでの距離が0.5mm以上25mm以下である
ことを特徴とする多層熱可塑性樹脂パイプの成形装置。
- 請求項1の成形装置により成形されていることを特徴とする多層熱可塑性樹脂パイプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004048328A JP4320268B2 (ja) | 2004-02-24 | 2004-02-24 | 多層熱可塑性樹脂パイプの成形装置及びその成形装置によって成形された多層熱可塑性樹脂パイプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004048328A JP4320268B2 (ja) | 2004-02-24 | 2004-02-24 | 多層熱可塑性樹脂パイプの成形装置及びその成形装置によって成形された多層熱可塑性樹脂パイプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005238500A JP2005238500A (ja) | 2005-09-08 |
JP4320268B2 true JP4320268B2 (ja) | 2009-08-26 |
Family
ID=35020764
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004048328A Expired - Fee Related JP4320268B2 (ja) | 2004-02-24 | 2004-02-24 | 多層熱可塑性樹脂パイプの成形装置及びその成形装置によって成形された多層熱可塑性樹脂パイプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4320268B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101812604B1 (ko) | 2016-11-14 | 2017-12-28 | 국방과학연구소 | 이종 레진을 포함하는 복합재 튜브 제조 방법 |
KR101933503B1 (ko) * | 2016-12-13 | 2018-12-28 | 신원택 | 저온합지시트제조방법과 장치 및 이를 이용한 저온합지시트 |
KR102235567B1 (ko) * | 2020-08-18 | 2021-04-01 | 강호찬 | 배관 피복 금형장치 |
-
2004
- 2004-02-24 JP JP2004048328A patent/JP4320268B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005238500A (ja) | 2005-09-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20040070105A1 (en) | Methods and apparatus for extruding a tubular film | |
JPH09207200A (ja) | ポリエチレンよりなる厚肉パイプの製造法 | |
JPS60245898A (ja) | 超高分子量ポリエチレン製フレキシブルチユ−ブ、溶融流動性の悪い熱可塑性樹脂製チユ−ブの製造方法及びその製造装置 | |
JP2003305762A (ja) | 樹脂成形品の製造装置及び方法 | |
JP4320268B2 (ja) | 多層熱可塑性樹脂パイプの成形装置及びその成形装置によって成形された多層熱可塑性樹脂パイプ | |
JP4276043B2 (ja) | 多層熱可塑性樹脂パイプ及びその製造方法 | |
US20030020204A1 (en) | Hybrid disk-cone extrusion die assembly | |
US6638461B2 (en) | Hybrid disk-cone extrusion die module | |
JP2005238501A (ja) | 多層熱可塑性樹脂成形品の成形装置及びその成形装置によって成形された多層熱可塑性樹脂成形品 | |
US8496460B2 (en) | Pipe extrusion die flow path apparatus and method | |
JP4956028B2 (ja) | 複合管 | |
US7790256B2 (en) | Composite tube | |
US6638464B2 (en) | Hybrid disk-cone extrusion die module having a spillover surface surrounding a planar seal surface | |
JP2016070414A (ja) | 成形体および真空下水道システム | |
US20030020205A1 (en) | Hybrid disk-cone extrusion die module having a spillover surface surrounded by a planar seal surface | |
EP0868281B1 (en) | Apparatus for shaping and cooling corrugated plastic pipes | |
JP4942598B2 (ja) | 多層樹脂ベルトの製造方法およびそれにより得られる多層樹脂ベルト | |
JP2007276314A (ja) | 複合管およびその製造方法 | |
JP2004338129A (ja) | 熱可塑性樹脂管の製造方法及び製造装置 | |
JP2007118500A (ja) | 押出成形用金型 | |
JP2007333062A (ja) | 複合管 | |
JP2007139141A (ja) | 波付硬質合成樹脂管及びその製造方法 | |
JP2021138140A (ja) | 複合管の製造装置及び製造方法並びに複合管 | |
JP2016155332A (ja) | 管状体の製造装置及び製造方法 | |
JPH0615194B2 (ja) | 合成樹脂複合管の製造方法及び装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061019 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090115 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090121 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090312 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090507 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090601 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120605 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120605 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120605 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130605 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |