JP4320240B2 - 色調監視装置 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷装置で連続的に印刷した印刷物におけるインク濃度などの変化の推移を表示する色調監視装置に関する。
従来、輪転機や枚葉印刷機などの印刷装置で大量の印刷物をプロセスカラー印刷する際には、印刷が正常に行われるようにインク濃度の変化を色調監視装置で監視し、その結果に基づいて印刷装置のインク量を制御している。印刷装置には、図5(A)に示すように、複数のインクキー152がインク元ローラ151の近傍に印刷面の幅方向に設けられている。印刷中などに印刷物の色調が部分的に変化した場合には、図5(B)に示すように、その領域に対応するインクキー152の開度を調整することによってインク153の量を調整してインク濃度を調整する。そのため、従来の色調監視装置は、印刷装置の各インクキーに対応する印刷面の領域毎に、現在のインク濃度を表示するように設定されていた。
しかし、従来の色調監視装置におけるこの表示方式は、過去からどのようにインク濃度が変化してきたか変化の推移がわからないため、インク濃度が基準値から外れている状態のときに、インク濃度を基準値に戻す処理をすぐに行うべきか否かをオペレータは容易に判断できないという問題があった。例えば、過去のある時点でインク濃度が基準よりもかなり高くなったためにインク濃度を下げる処理を既に行っていても、印刷機の応答が遅くインク濃度が徐々に低下しているためにインク濃度が基準値よりも高い場合と、処理があまり有効ではなかったためにインク濃度が少し低下しただけでインク濃度が基準値よりも高い場合と、がある。このとき、オペレータは現時点のインク濃度の情報だけで、どのように調整を行うべきか判断しかねるため、インク濃度の調整処理を誤ってしまうことがあった。
そこで、このような問題を解決するために、簡易なカラーカメラを使用して、色調変動における全体的な状況、経過、原因を印刷の色を評価するのに適した色座標で明示することができる印刷色調監視システムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−103761号公報(第3−6頁、第1−4図)
特許文献1に記載の印刷色調監視システムでは、現在のインク濃度の状態を表す幅方向色調変動グラフを表示させることができる。それに加えて、インクキーの各番号のうち1つを、マウスなどを用いて指示入力することにより、その番号のインクキーに対応する領域の時系列の変化を表す時系列色調変動グラフを表示させることができる。しかしながら、この表示方式では、隣接するインクキーに対応する領域の時系列の色調変動を同時に表示することができない。また、インクキーの開度を調整すると、その近隣のインクキーに対応する領域にも影響が及ぶため、オペレータは1つのインクキーに対応する領域の時系列色調変動グラフを確認しただけでは、インクキーの開度調整などを適正に行うことができないという問題があった。また、複数のインクキーに対応する領域の時系列における色調変動グラフを確認するためには、マウスを操作して表示を切り替えなければならず、操作が煩雑であり、オペレータはインクキーの調整をすぐに行うことができないという問題があった。
そこで、本発明は、表示された画像をオペレータが確認することで即座に印刷装置のインク濃度などの調整を適正に行うことができるように、効果的な画像を表示する色調監視装置を提供することを目的とする。
この発明は、上記の課題を解決するための手段として、以下の構成を備えている。
(1)走行している印刷物の印刷面の画像を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段が撮像した所定量の画像データに基づいて、印刷面の幅方向のインク濃度分布をインクキーに対応する領域毎に、一定の撮像回数毎の平均値を演算する演算手段と、
前記演算手段が演算したインク濃度分布を過去のある時点から現時点までの一定期間分記憶する記憶手段と、
前記記憶手段からインク濃度分布を読み出して、前記印刷面の幅方向をX軸、インク濃度をY軸、時間をZ軸とし、前記印刷面の幅方向のインク濃度分布をインクキー毎にその配列順に、過去のある時点から現時点までの一定期間分、現在のインク濃度を先頭にして後方に過去のデータを時系列に表示する3次元グラフの画像を生成する画像処理手段と、
前記画像処理手段が生成した画像を表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とする。
この構成においては、色調監視装置は、印刷物におけるインク濃度の変化の推移を、過去のある時点から現時点までの一定期間分について時系列で、印刷面の幅方向の全領域を一括して3次元グラフに表示する。そのため、オペレータはこの画像を確認することで、インク濃度について現時点の値だけでなく、過去のある時点からの変化の推移を把握することができ、印刷物のインク濃度を適正に調整することが可能になる。ここで、インク濃度には、インク濃度を利用して算出できるインク量、インク変動量、印刷装置のインクキーの制御量などを含むものとする。
(2)前記演算手段は、さらに、現時点における前記印刷面の幅方向のインク濃度分布と、基準値と、の差を拡大する演算を行い、
前記画像処理手段は、予め設定された特定色について、前記基準値における前記印刷面の幅方向の画像と、この演算結果に基づいて色調を変化させた前記印刷面の幅方向の画像と、を並べた棒状の画像を生成することを特徴とする。
この構成においては、色調監視装置は、インク濃度の変化に応じて特定色がどのように変化するかを表す画像と、特定色が基準値のときの画像と、印刷面の幅方向について表示するので、オペレータはこの画像を確認することで、直感的にインク濃度の変化を把握することができる。また、表示される特定色の画像はインク濃度の変化が拡大されているので、インク濃度の変化が僅かであっても表示される特定色は色調が大きく変化する。したがって、基準色の色調を確認したオペレータの注意を喚起して、インク濃度の監視・設定を促すことができる。
(3)前記特定色を設定する設定手段を備えたことを特徴とする。
この構成においては、特定色として所望の色を設定することができる。したがって、オペレータは自身が色調の変化を認識しやすい色を特定色として設定することができるので、特定色の色調を確認してインク濃度を適正に調整することが可能となる。
(4)前記一定期間の長さを変更する操作手段を備え、
前記画像処理手段は、前記操作手段で変更された期間分のインク濃度分布の3次元グラフの画像を生成することを特徴とする。
この構成においては、オペレータの設定に応じて、例えば10分間分や30分間分など期間の長さを変更することができる。
本発明は、連続的に印刷された印刷物のインク濃度またはインク濃度に基づいて算出可能な値が、過去のある時点から現在までどのように推移したか変化の様子を時系列に表すグラフであって、印刷面の幅方向の全域にわたって各インクキーに対応する領域毎に表した3次元グラフを、インク別に表示部に表示する。これにより、オペレータは、例えば現在のインク濃度をインク別に把握できるだけでなく、過去のある時点から現時点までにおけるインク濃度の変化の推移を、インクキーに対応する領域毎に確認することができ、インク濃度の調整を適切に行うことができる。
また、本発明は、インク濃度を数値で表すのではなく、インク濃度の変化により特定の色がどのように変化するかを、特定色が基準値のときの画像とともに、インク濃度の変動分を拡大してインクキーに対応する領域毎に表示する。したがって、インク濃度の変化が僅かであっても、特定色(基準色)の色調は大きく変化した状態で表示されるので、オペレータの注意を喚起してインク濃度の監視や調整を促すことができる。
以下の説明では、印刷装置としてオフセット輪転機に色調監視装置を取り付けた構成を例に挙げて説明する。図1は、オフセット輪転機の概略を示す構成図である。オフセット輪転機101は、給紙装置102にセットされたロール紙Rから連続紙Pを供給し、印刷ユニット103でブラック(Black)・シアン(Cyan )・マゼンタ(Magenta)・イエロー(Yellow)の順に連続紙Pの両面を印刷し 、ドライヤ104で連続紙Pを加熱して乾燥させる。そして、冷却胴105で連続紙Pを冷却して、アジャストローラ106でカットオフ調整を行い、ウェッブガイド装置107で連続紙Pの蛇行補正を行って、三角板108で連続紙Pを所定のサイズに折り曲げる。冷却胴105の下流側に設けられたウェッブガイド装置107と三角板108との間には、撮像センサ15a,15bが設けられており、撮像センサ15a,15bは印刷ユニット103でYMCKの各インクの印刷が完了して走行している印刷紙面の表面(表胴側)と裏面(裏胴側)とを撮像する。また、印刷ユニット103には、インクキー調整装置109が設けてあり、このインクキー調整装置109は色調監視装置1からの制御信号により、またはオペレータの操作に応じて、インクキーの開度を調整する。
図2は、本発明の実施形態に係る色調監視装置の概略構成を示したブロック図である。色調監視装置1は、オフセット輪転機101で印刷して走行中の連続紙Pにおける印刷面の画像を撮像して、この画像に基づいてインク濃度の変化の推移を表示する。色調監視装置1は、操作部11、表示部12、通信部13、記憶部14、撮像部15、画像処理部16、及び制御部17を備えている。
操作部11は、色調監視装置1に表示させるグラフの種類を変更したり、基準色の表示を変更したりする操作を行うために操作ボタンやマウスなどを備えている。表示部12は、印刷物におけるインク濃度などの変化の推移を表示するグラフなどを表示する。通信部13は、オフセット輪転機101に取り付けられたインクキー調整装置109に制御信号を出力して、インクキーの開度の調整を行わせる。なお、インクキーの開度をオペレータが調整する構成の場合には、通信部13は不要である。記憶部14は、基準画像のインクキーに対応する領域毎のインク濃度を記憶する。また、記憶部14は、連続紙Pの印刷面のインクキーに対応する領域毎のインク濃度を、過去のある時点から現在までの一定期間分について記憶する。撮像部15は、印刷物Pの印刷面の画像を撮像する撮像センサ15aと撮像センサ15bを備えており、これらの撮像センサで撮像した画像信号を出力する。撮像センサ15aは、オフセット輪転機101の表胴側で印刷した画像を撮像する。また、撮像センサ15bは、オフセット輪転機101の裏胴側で印刷した画像を撮像する。撮像センサとしては、ライン型やエリア型のCCDなどの撮像デバイスが好適である。また、これらの撮像センサや別の撮像センサを使用した工業用カメラなども適用可能である。撮像センサ15aと撮像センサ15bの撮像面には、白色光源を使用して撮像する場合、イエロー透過フィルタ、マゼンタ透過フィルタ、シアン透過フィルタ、及び赤外線透過フィルタがそれぞれ設けられており、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各インクで印刷した画像データを出力する。なお、撮像センサ15a,15bは、単板式であっても4板式であっても良い。以下の説明では、撮像センサ15a,15bは、単板式のライン型CCDとする。また、撮像方式としては、白色光源のみを使用して撮像する方式であっても、異なる色の光源を切り替えて撮像する方式(以下、光源切り替え方式と称する。)であっても良い。光源切り替え方式の場合、例えば、4板式の撮像センサ15aと撮像センサ15bとの各センサには透過フィルタを設けずに、赤、青、緑、及び赤外の光源の点灯を順次切り替えながら印刷物Pの印刷面の画像を撮像し、得られた画像データに対して特殊な演算処理を行うことで、YMCKの画像データを取得することができる。
画像処理部16は、インク濃度の変化の推移を表す3次元グラフの画像を生成して、その画像データを表示部12へ出力する。制御部17は、色調監視装置1の各部を制御する。また、制御部17は、撮像部15が撮像した連続紙Pの画像に基づいて印刷物のインク濃度を算出する。制御部17は、例えば、指定された領域の平均画素値aと、白紙部分の平均画素数Wと、を求めて、これらの値に基づいてインク濃度log(W/a)を算出する。
色調監視装置1は、以上のような構成により、印刷面のインク濃度を、YMCKのインク毎に演算して、一定期間分の演算結果を蓄積する。また、色調監視装置1は、上記の演算結果に基づいて、従来の色調監視装置が表示していた幅方向色調変動グラフを改良したグラフを表示する。すなわち、印刷物の幅方向(X軸)における現在のインク濃度の状態(Y軸)を表示する幅方向色調変動グラフに対して奥行き方向に時間軸(Z軸)を設けて、現在のインク濃度の値が時間の経過とともに画面の奥行き方向に移動するように設定した3次元グラフ(つまり、インク濃度の変化を時系列で表すグラフ)を表示する。また、色調監視装置1は、インク濃度(Y軸)の基準値に対する変動量を拡大する演算(Y軸方向に拡大する演算)を行い、この演算結果に基づいて、予め設定した基準色(特定色)がどのような色調に変化するかを印刷面の幅方向について表す画像を表示する。
なお、色調監視装置1は、インク濃度についてのみ情報を表示するだけでなく、インク濃度に基づいて算出可能な副次的な値を表示することができる。例えば、インク量・インク変動量・印刷装置のインクキー制御量などの値を表示することができる。このように、色調監視装置1は、様々な値を表示させることができるが、以下の説明では、色調監視装置1がインク濃度を算出してインク濃度の変化の推移を3次元グラフで表示する場合について説明する。
色調監視装置1は、具体的には、図3に示すようなグラフを表示部12に表示する。図3は、印刷紙面におけるインク濃度の変化量を表示した画面の一例である。図3において、表示画面30は、操作ボタン表示領域31、情報表示領域32、表胴側グラフ表示領域33、及び裏胴側グラフ表示領域34から成る。操作ボタン表示領域31には、基準色設定ボタン41、動作/停止切り替えボタン42、及び機能設定ボタン43が表示されている。また、情報表示領域32には、色調監視中/停止中などの情報44、監視開始時間情報45、印刷物の走行速度情報46、監視部数情報47、及び現在時刻情報48が表示されている。さらに、表胴側のグラフ表示領域33には、基準色の状態表示エリア51と、印刷物表面側のYMCKの各インク濃度における変化の推移を表す3次元グラフとして、イエローインク濃度の3次元グラフ52、マゼンタインク濃度の3次元グラフ53、シアンインクの3次元グラフ54、及びブラックインクの3次元グラフ55が表示されている。加えて、裏胴側のグラフ表示領域34には、基準色の状態表示エリア56と、印刷物表面側のYMCKの各インク濃度における変化の推移を表す3次元グラフとして、イエローインク濃度の3次元グラフ57、マゼンタインク濃度の3次元グラフ58、シアンインクの3次元グラフ59、及びブラックインクの3次元グラフ60が表示されている。
操作ボタン表示領域31において、基準色設定ボタン41は、表胴側の基準色の状態表示エリア51及び裏胴側の基準色の状態表示エリア56に表示させる基準色を設定するためのものである。このボタン41を操作すると、色の設定ウィンドウが表示されるので、輪転機のオペレータは、このウィンドウに表示された任意の色を基準色に設定することができる。
動作/停止切り替えボタン42は、色調監視装置1における色調(インク濃度)監視動作の実行・停止を切り替えるためのものである。
機能設定ボタン43は、色調監視装置1の機能を切り替えるためのものである。色調監視装置1では、インク濃度に替えて、インク濃度に基づいて算出可能な副次的な値であるインク量・インク変動量・印刷装置のインクキー制御量などを、インクキーに対応する領域毎に印刷面の幅方向の全領域について一括して表示させることができる。オペレータは、操作部11の図外のマウスなどで機能設定ボタン43を操作することで、3次元グラフのパラメータを変更することができる。
次に、表胴側の基準色の状態表示エリア51及び裏胴側の基準色の状態表示エリア56は、オペレータが基準色設定ボタン41を操作して設定した基準色が、YMCKの各インクの濃度変化により、現在どのような色になるかを表示するエリアであり、印刷面の幅方向を各インクキーに対応する領域に分割して表示している。
基準色の状態表示エリア51・56は、オフセット輪転機101のオペレータがインク濃度の変化を直感的に理解させることを目的として設けており、インク濃度が変化した場合に、インク濃度の変化量を所定の倍率で拡大して(強調して)基準色の変化を表示している。例えば、基準色の状態表示エリア51の場合、基準色を灰色に設定している。表胴側では現在インクキー1〜12においてイエローとシアンのインク濃度が基準値よりも上昇しているので、基準色は黄色乃至緑色がかった灰色に変化している。また、インクキー12〜26においてマゼンタのインク濃度が基準値よりも低下し、シアンのインク濃度が基準値よりも上昇し、ブラックのインク濃度が低下しているので、基準色は水色乃至青色に変化している。一方、インクキー27〜32においては各色ともインク濃度の変化は発生していないので、灰色のままになっている。
このように、インク濃度の変動による基準色の変化を拡大して表示することにより、インク濃度の変化が僅かでも基準色の色調は大きく変化するので、基準色の色調を確認したオペレータの注意を喚起して、インク濃度の監視・設定を促すことができる。
次に、3次元グラフ52〜55,57〜60は、表胴側及び裏胴側におけるYMCKの各インクの濃度を表示するグラフであり、データの表示方式は各3次元グラフとも同様であるため、表胴側のイエローインク濃度の3次元グラフ52を例に挙げてデータの表示方式を説明する。3次元グラフ52において、横軸(X軸)にオフセット輪転機101のインクキー番号を、縦軸(Y軸)にインク濃度の変化量の相対値を、奥行き方向(Z軸)に時間をそれぞれ割り当てている。オフセット輪転機101は、表胴側と裏胴側にそれぞれインクキーを32個備えており、印刷面の幅方向にインクキーの1番から32番まで順番にインク濃度を表示するように、横軸に所定の間隔で各インクキーに対応する領域を割り当てている。また、奥行き方向には一定期間分のインク濃度の推移がわかるように、現在のインク濃度を表す点を先頭して後方に尾を引くように過去のデータを線で表示している。図3には、一例として20分間分のデータが奥行き(Z軸)に表示されている。イエローインク濃度の3次元グラフ52からは、以下の内容が読みとれる。すなわち、約10分前までは、各インクキーともインク濃度に変動は生じていなかった。しかし、約10分前から現在までインクキー1〜12において、インク濃度が徐々に上昇しつつある。
このように、各インクのインク濃度の3次元グラフには、各インクキーにおけるインク濃度の変化の推移が表示されるので、オペレータはオフセット輪転機101をマニュアルで調整する場合には、変化の推移を確認して的確にインク濃度を調整することができる。例えば、インク濃度が上昇中であるか、インク濃度の上昇がピークを過ぎて下降しつつあるが基準値よりも高い状態であるか、インク濃度の基準値よりも高い状態が継続しているのか、は3次元グラフを見れば容易に確認できるので、従来のように操作を誤ることがない。
なお、3次元グラフ52〜55,57〜60の背景に各インク色かまたはその近似色を表示するように設定することで、グラフがどのインクに対応しているかを、オペレータに文字を確認することなく一目で理解させることができる。また、3次元グラフ52〜55,57〜60において、各インクキーに対応する領域毎の奥行き方向の線は、隣接する線とは異なる色で表示するように設定することで、各データを認識しやすくなる。さらに、3次元グラフに表示する過去のデータは、オペレータの設定に応じて、例えば10分間分や30分間分など期間の長さを変更することができる。
次に、色調監視装置1の動作をフローチャートに基づいて説明する。図4は、色調監視装置の動作を説明するためのフローチャートである。色調監視装置1では、刷り出し調整後の良品と判定された画像を基準画像として撮像センサ15a,15bで予め撮像している。そして、制御部17は、YMCKの各インク濃度をインクキーに対応する領域毎に算出して、この画像のインク濃度を基準値として、記憶部14に記憶させている。オフセット輪転機101は、オペレータによって印刷が開始されると、巻き取り紙に所定の画像として例えば紙面1枚分の画像を連続して印刷する。
輪転機2で印刷が開始されると、色調監視装置1の制御部17は、走行中の連続紙Pの画像を撮像センサ15a、15bに撮像させるための制御信号を出力する(s1)。撮像センサ15a、15bは連続紙Pの両面の画像を連続して撮像し、YMCKの各画像データを制御部17に出力する(s2)。制御部17は、撮像センサ15a,15bから送られてきたYMCKの各画像データを、オフセット輪転機101の各インクキーに対応する領域毎に分けて、内蔵メモリに記憶させる(s3)。制御部17は、内蔵メモリに紙面1枚分の画像データが蓄積すると(s4)、各インクキーに対応する領域毎にインク濃度を演算する。例えば、指定された領域の平均画素値aと、白紙部分の平均画素数Wと、を算出して、これらの値に基づいてインク濃度log(W/a)を求める(s5)。続いて、制御部17は、インクキーに対応する領域毎にYMCKの各インクの濃度を記憶部14に記憶させる(s6)。
制御部17は、この処理を例えば100回繰り返すと(s7)、インクキーに対応する領域毎に、100回分(印刷紙100枚分)のインク濃度の平均値を求める(s8)。また、記憶部14から基準画像のインク濃度を読み出して、100回分の平均値と基準画像のインク濃度との差を求めて、この演算結果を記憶部14に記憶させるとともに、画像処理部16へ出力する(s9)。画像処理部16は、制御部17から出力されたデータと、記憶部14から読み出した過去のある時点から現時点までの一定期間分のインク濃度データに基づいて、連続紙Pの幅方向の各所定領域をX軸(横方向)に、インク濃度の変化量をY軸(縦方向)に、時間をZ軸(奥行き方向)に、それぞれ割り当てた図3に示した3次元グラフ52〜55,57〜60のような画像を、YMCKのインク毎に別々に作成する(s10)。
また、制御部17は、各インクのインク濃度の基準値に対する変動分(差)を拡大する演算を行い、これらのインク濃度のときに、予め設定された基準色がどのような色調になるかを、インクキーに対応する領域毎に演算して棒状の(グラフ)画像を作成する(s11)。
そして、画像処理部16は、各画像を組み合わせて、図3に示した表示画面30のような画像を作成し、この画像データを表示部12へ出力する(s12)。表示部12は、画像処理部16から出力された3次元グラフの画像を画面に表示させる(s13)。
色調監視装置1は、以上のような処理を連続して行い、表示データを順次更新しながら表示部12に表示画面30のような画像の表示を続ける。制御部17は、走行中の連続紙Pが停止したことを撮像センサ15a、15bで検出すると
(s14)、処理を終了する。
なお、以上の説明では、色調監視装置がインク濃度の変化の推移を表示した場合を説明したが、前記のようにインク濃度に替えて、インク濃度に基づいて算出可能である副次的な値の変化の推移を表示するように設定しても良い。
また、以上の説明では、輪転機において印刷紙面を撮像する撮像装置を例に挙げて説明したが、本発明の適用分野はこれに限るものではなく、連続的に一定速度で移動する対象物を連続的に画像化する分野や、従来ラインセンサが用いられている分野に適用できる。例えば、印刷物の品質検査装置、用紙・フィルムなどの品質検査装置等で対象物の画像を撮像する装置に適用できる。
連続的に一定速度で移動する対象物を連続的に画像化する分野、従来ラインセンサが用いられている分野、例えば、印刷物の品質検査装置、用紙、フィルムなどの品質検査装置等の分野に適用できる。
オフセット輪転機の概略を示す構成図である。 本発明の実施形態に係る色調監視装置の概略構成を示したブロック図である。 印刷紙面におけるインク濃度の変化量を表示した画面の一例である。 色調監視装置の動作を説明するためのフローチャートである。 インク元ローラ及びインクキーの配置を示す概観図である。
符号の説明
1−色調監視装置、11−操作部、12−表示部、13−通信部、
14−記憶部、15−撮像部、16−画像処理部、17−制御部、
101−オフセット輪転機、P−連続紙

Claims (4)

  1. 走行している印刷物の印刷面の画像を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段が撮像した所定量の画像データに基づいて、印刷面の幅方向のインク濃度分布として、インクキーに対応する領域毎に、一定の撮像回数毎の平均値を演算する演算手段と、
    前記演算手段が演算したインク濃度分布を過去のある時点から現時点までの一定期間分記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段からインク濃度分布を読み出して、前記印刷面の幅方向をX軸、インク濃度をY軸、時間をZ軸とし、前記印刷面の幅方向のインク濃度分布をインクキー毎にその配列順に、過去のある時点から現時点までの一定期間分、現在のインク濃度を先頭にして後方に過去のデータを時系列に表示する3次元グラフの画像を生成する画像処理手段と、
    前記画像処理手段が生成した画像を表示する表示手段と、
    を備えた色調監視装置。
  2. 前記演算手段は、さらに、現時点における前記印刷面の幅方向のインク濃度分布と、基準値と、の差を拡大する演算を行い、
    前記画像処理手段は、予め設定された特定色について、前記基準値における前記印刷面の幅方向の画像と、この演算結果に基づいて色調を変化させた前記印刷面の幅方向の画像と、を並べた棒状の画像を生成する請求項1に記載の色調監視装置。
  3. 前記特定色を設定する設定手段を備えた請求項2に記載の色調監視装置。
  4. 前記一定期間の長さを変更する操作手段を備え、
    前記画像処理手段は、前記操作手段で変更された期間分のインク濃度分布の3次元グラフの画像を生成する請求項1乃至3のいずれかに記載の色調監視装置。
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