JP4320090B2 - ランドリーユニット及びその設置構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅用のランドリーユニットおよびその設置構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から住宅用ランドリーユニットとして、図7に示すように洗濯機101を収納したキャビネット102の天板103上に乾燥機104を載置したものが用いられている。このランドリーユニットは洗濯機収納スペースの底面部にスライド載置台105が設けられ、このスライド載置台105に洗濯機101が載置されたもので、洗濯物を入れたり取り出したりするときにキャビネット102の扉106を開いて洗濯機101全体を前方に引き出して洗濯物の出し入れを行い、洗濯中もしくは不使用のときには洗濯機101をキャビネット102内に収納しておき、洗濯機101の回りの雑然さを隠すようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のランドリーユニットにあっては、洗濯機101の回りがすっきりしても、キャビネット102の天板103に載置された乾燥機104は、露出した状態であるので外観上見苦しいという問題があった。また、乾燥機104から排出された湿気が洗濯室内に籠もり易く、室内の壁や天井にカビが発生し易いという問題もあった。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みて、乾燥機から排出された湿気が洗濯室内に籠もらないようにして、しかも洗濯機や乾燥機を収納して美観を損なわないランドリーユニット及びその設置構造を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、請求項1記載のランドリーユニットの設置構造は、洗濯機収納スペースの上方に収納スペースが一体に設けられてランドリーキャビネットが形成され、ランドリーキャビネットの前方の開放側に吸気孔が設けられた扉が取り付けられ、背面側に排気孔が設けられた背板が取付けられ、背板と建物の壁体との間に通風路が形成されるように間隙を設け、通風路が形成された建物の壁体に換気扇が設けられていることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】
請求項1記載のランドリーユニットでは、ランドリーキャビネットの前面側に吸気孔が
設けられた扉が取り付けられ、背面側に排気孔が設けられた背板が取付けられ、背板と建物の壁体との間に通風路が形成されるように間隙を設け、通風路が形成された建物の壁体に換気扇が設けられているので、前面扉の吸気孔から入った空気はランドリーキャビネット内で発生した湿気とともに背板の排気孔から通風路を通って換気扇により建物の壁体外に排出される。
【0010】
【発明の実施の形態】
【0011】
図1〜図2の参考例において、1はランドリーキャビネットで、このランドリーキャビネット1は、建物の壁体Wに接して設置されており、高さ寸法が床Fから天井Rまでの高さとほぼ同じであって、奥行き寸法がランドリーキャビネット1内に収納される洗濯機2や乾燥機3の奥行き寸法よりやや大きくなるように箱型に形成されている。
【0012】
また、前記ランドリーキャビネット1は、左右の側板11,11と天板12ならびに背板13とで外側が形成されており、内部は、二枚の仕切り板14、15によって上下3つの収納スペースに仕切られている。
【0013】
一番下の収納スペースは、洗濯機2が収納される洗濯機収納スペース20であって、前方の開放部分が一対の扉21、21によって開閉できるようになっており、底面部に洗濯機2の載置可能なスライド載置台2aが設置されるようになっている。
【0014】
洗濯機収納スペース20の上方に設けられる真ん中の収納スペースは、仕切り板14に乾燥機3が載置されて収納される乾燥機収納スペース30であって、前方の開放部分が一対の扉31、31によって開閉できるようになっており、背面側の背板13に換気用排出孔35が設けられている。この換気用排出孔35には建物の壁体Wを貫通して設けられた換気扇36が内蔵されたダクトが接続するようになっている。
【0015】
天井Rに近い最上部の収納スペースは、洗剤や入浴用品等の日用品収納スペース40であって、前方の開放部分が一対の扉41、41によって開閉できるようになっている。
【0016】
つまり、図1〜図2のランドリーユニットでは、洗濯機収納スペース20に洗濯機2が収納されており、洗濯物を入れたり取り出したりするときに扉21,21を開いて洗濯機2全体を前方に引き出して洗濯物の出し入れを行い、洗濯中もしくは洗濯しないときには洗濯機収納スペース20に洗濯機を収納して扉21、21を閉じておく。また、洗濯機2から取り出した洗濯物を乾燥させるときは、洗濯機収納スペース20の上方に一体に設けられた乾燥機収納スペース30の扉31,31を開いて、乾燥機3の前蓋を開け洗濯ものを乾燥機3内にいれて前蓋をする。洗濯物の乾燥中は洗濯機収納スペース30の扉31,31を閉じた状態で洗濯機の運転を行う。この時、乾燥機3から発生する湿気はダクト内の換気扇36を運転することにより換気用排出孔35から建物の壁体Wの外側(屋外)へと排出される。
【0017】
なお、乾燥機収納スペース30は、図3に示すように側板11、11に係止ピン37・・、37・・が上下方向に4段取り付けられており、乾燥機3を収納しないときに、この係止ピン37・・、37・・に棚板38、38を掛けることによって洗剤や入浴用品等を収納することができる。
【0018】
次に、本発明のランドリーユニットの設置構造を説明する。
図5〜図6に示すように、ランドリーキャビネット1の上下3つの収納スペースの前方の開放部分に設けられたそれぞれの一対の扉21、31、41には吸気孔22、32、42がそれぞれ設けられている。また、ランドリーキャビネット1の背面側の背板13aには、洗濯機収納スペース20の上方と下方に排気孔23、24がそれぞれ設けられ、乾燥機収納スペース30の上方と下方に排気孔33、34がそれぞれ設けられ、日用品収納スペース40の上方に排気孔43が設けられており、背板13aと建物の壁体Wとの間に通風路Sが形成されるように間隙が設けられ、この通風路Sが形成さた建物の壁体Wに換気扇36が設けられている。
【0019】
このようなランドリーユニットの設置構造にすることにより、建物の壁体Wに設けられた換気扇36を運転すると、ランドリーキャビネット1内の乾燥機3の使用中に発生する湿気は、扉21、31、41の吸気孔22、32、42から吸入された空気とともに背板13aに設けられた排気孔23、24、33、34、43から通風路Sを通り換気用排出孔35から建物の壁体Wの外側(屋外)へと排出されランドリーキャビネット1内によどむということがない。
【0020】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、具体的な形態はこの実施の形態に限られものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、実施の形態では、天井Rに近い最上部の収納スペースに、洗剤や入浴用品等の日用品収納スペース40を設けたが、図4に示すように、洗濯機収納スペース20の上方に乾燥機収納スペース30だけが一体に設けられるようにしてランドリーキャビネットを形成し、日用品収納スペース40を設けなくてもよい。
【0021】
【発明の効果】
【0022】
請求項1記載の発明によれば、ランドリーキャビネットの扉に設けられた吸気孔に加え背板の換気用排出孔、通風路、換気扇によってランドリーキャビネットの各収納スペース内部に空気の通り道ができるので、ランドリーキャビネット内部の湿気を屋外に排出させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ランドリーユニットの参考例を示す正面図である。
【図2】 同上の内部の構造を示す断面図である。
【図3】 ランドリーユニットの他の参考例を示す正面図である。
【図4】 本発明のランドリーユニットの変形例を説明する正面図である。
【図5】 本発明のランドリーユニットの設置構造の実施態様例を示す正面図である。
【図6】 同上の図中E−E線による断面図である。
【図7】 従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ランドリーキャビネット
2 洗濯機
3 乾燥機
20 洗濯機収納スペース
30 上方の収納スペース(乾燥機収納スペース)
40 上方の収納スペース(日用品収納スペース)
13 背板
2a スライド載置台
35 換気用排出孔
36 換気扇
22、32、42 吸気孔
23、24、33、34、43 排気孔
W 建物の壁体
S 通風路
Claims (1)
- 洗濯機収納スペースの上方に収納スペースが一体に設けられてランドリーキャビネットが形成され、ランドリーキャビネットの前方の開放側に吸気孔が設けられた扉が取り付けられ、背面側に排気孔が設けられた背板が取付けられ、背板と建物の壁体との間に通風路が形成されるように間隙を設け、通風路が形成された建物の壁体に換気扇が設けられていることを特徴とするランドリーユニットの設置構造。
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JP24159499A JP4320090B2 (ja) | 1999-08-27 | 1999-08-27 | ランドリーユニット及びその設置構造 |
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Family Applications (1)
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