JP4319322B2 - 流量調整弁の組立方法と、その組立方法により組み立てられた流量調整弁 - Google Patents

流量調整弁の組立方法と、その組立方法により組み立てられた流量調整弁 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体製造装置などで微少流量の液体を吐出するために使用される流量調整弁及び流量調整用開閉弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体製造におけるウェハへの膜付けには、薬液をウェハに対して微量に垂らして行われるため、薬液を適量に調整して吐出する流量調整弁が使用されている。こうした流量調整弁は従来から様々なものが提案されており、その一つに実用新案登録第2541613号公報に掲載されたものを挙げることができる。当該公報の流量調整弁は、差動ネジを使用して弁の開度を微妙に調整することができるようにしたものである。具体的に図5を示して説明する。
【0003】
流量調節弁50は、ダイヤフラム弁体51が、ディスク52を介してスライドステム53に押し下げられて弁座54へ当接し、スライドステム53が上昇することにより、スプリング55の反力によって上方へ移動して弁座54から離間するようにしたものである。
そして、このスライドステム53が差動ネジのねじ送りによって上下動するように構成されている。スライドステム53の内周面には雌ねじが形成され、スピンドル56の雄ねじと螺合している。ここで、スライドステム53とスピンドル56とのねじ部を内ネジ71とする。また、スピンドル56は、アウタースリーブ57と固定ナット58に締め付けられて一体になり、そのアウタースリーブ57の外周に形成された雄ねじと、ベース管59の内周に形成された雌ねじとが螺合している。ここで、アウタースリーブ57とベース管59とのねじ部を外ネジ72とする。そしてまた、アウタースリーブ57は、ハンドル60と固定ねじ61によって一体になっている。
【0004】
こうした構成によって、ハンドル60を所定方向に回転させれば、アウタースリーブ57が外ネジ72によって回転して下降し、一方、下降するスピンドル56に螺合したスライドステム53は、回転止めされ、スピンドル56との内ネジ71によって相対的に上昇する。こうして、スライドステム53が、内ネジ71と外ネジ72とのピッチ差によって下降し、或いはハンドル60の逆回転によって上昇し、そのスライドステム53に押し付けられたダイヤフラム弁体51の開度が微妙に調整できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
差動ネジを利用した流量調整弁では、ダイヤフラム弁体51の高さ、即ち弁開度を内ネジ71と外ネジ72との送りによって調整している。しかしながら、手動で行うため、いきおい廻し過ぎによってダイヤフラム弁体51を弁座54へ押し付ける力が過大になり、弁座面が沈み込んで変形してしまうことがある。弁座面の変形量は弁体と弁座との材質によっても異なるが、本来微少流量を取り扱う流量調整弁にとって、僅かな変形でも流量に与える影響は大きい。また、弁座が弾性域で変形する場合には、弁閉させた後に再び弁を開けると、弁開後に変形が徐々に戻り、液体供給時に設定した流量が途中で変化してしまうことになる。従って、こうした従来の流量調整弁では、微量な液体の供給に正確性、安定性を欠くという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、こうした課題を解決すべく、微少な液体流量を適切に調整することが可能な流量調整弁を提供すること、また、こうした流量調整弁と同時に使用される流量調整用開閉弁を提供すること目的とする。
【0007】
本発明の流量調整弁の組立方法は、内周が摺動面で、外周に外ネジが形成されたベース管と、前記ベース管に、弁体を上下させるべく回転止めされた状態で上下動可能に収納され、外周に内ネジが形成された弁体操作部材と、外周が摺動面で、内周に内ネジが形成されたインナスリーブと、内周に外ネジが形成されたアウタスリーブと、から構成され、内ネジと外ネジとのピッチ差分の上下方向の送りによって前記弁体操作部材の高さを調整させる差動ネジ、を有する流量調整弁の組立方法であって前記ベース管に収納し、前記弁体操作部材を弁座方向に付勢部材で付勢して弁閉させておく第1工程と前記インナスリーブに前記差動ネジの下降を制限するストッパを設け、前記インナスリーブの内ネジを前記弁体操作部材の内ネジに螺合させながらベース管内に、前記ストッパが作用する下死点まで螺設する第2工程と、前記アウタスリーブの外ネジを前記ベース管の外ネジに螺合させ、前記アウタスリーブを前記インナスリーブと一体に固定する第3工程と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
よって、本発明の流量調整弁の組立方法及びその組立方法により組み立てられた流量調整弁によれば、ストッパなどで差動ネジの下降が規制された下死点で弁体が付勢部材の付勢力によって弁座に当接した状態にあるので、差動ネジの廻し過ぎをなくし、付勢部材の付勢力を、シールに最低限必要な、そして弁座の沈み込みを最小限に抑える大きさのものにすることで、沈み込みによる流量変化などをなくし、微量な液体を適切に調整することが可能となる。
【0009】
本発明の流量調整用開閉弁は、ダイヤフラム弁体を保持したピストンと、ピストンが摺動自在に装填されたシリンダボディと、ピストンを弁座側へ付勢する付勢部材とを有し、弁座側からのエア圧によって上下動するピストンの動きによって弁の開閉を行うものであって、微流量の調整を行う流量調整弁の一次側又は二次側流路に設けられた開閉弁において、前記ピストンの開弁方向へのストロークを調整する弁開度調整ロッドを備えるものであることを特徴とする。
よって、本発明の流量調整用開閉弁によれば、弁の開閉時、ダイヤフラム弁体によって画設された弁室内の容積変化を小さくすることができるので、これによって弁開時のタイムラグや弁閉時の吐出量の増加を抑えることができる。特に、最後に大量の流体が吐出されることがなくなり、およそ調整した流量での吐出及びその遮断を行うことが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る流量調整弁及び流量調整用開閉弁の一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、その流量調整弁と流量調整用開閉弁(以下、単に「開閉弁」とする)とを一体にしたバルブユニットを示した側面図である。このバルブユニット1は、ユニットブロック2上に、開閉弁3を上流側に、流量調整弁4を下流側にして搭載したものであり、ユニットブロック2の入力ポート11が薬液供給源に配管され、出力ポート12にはノズル5が接続されている。そして、薬液供給源から送られてくる薬液の吐出量を流量調整弁4の弁開度によって調整し、ノズル5からの薬液の吐出を開閉弁3の開閉動作によって行うようにしたものである。そこで次に、バルブユニット1の断面を示した図2を参照し、以下に具体的に説明する。
【0011】
バルブユニット1の基礎をなすユニットブロック2は、両端に突出した入力ポート11と出力ポート12とを備え、それぞれ開閉弁3及び流量調整弁4を固定する搭載面(上面)にまで開通した、L字形の入力流路13と出力流路14とが形成されている。また、入力流路13と出力流路14とが開設された搭載面の開口部には、各弁の弁室15,16を構成する凹部が形成され、両弁室15,16をつなぐようにV字流路17が形成されている。
【0012】
こうしたユニットブロック2の上流側には、入力流路13とV字流路17との間で流体制御を行うべく開閉弁3が搭載されている。開閉弁3は、いわゆるエアオペレートのダイヤフラム弁である。
開閉弁3は、筒状のシリンダを構成するボディ21にカバー22が一体に組み合わされたものであり、ボディ21内にピストン23が摺動自在に入れられている。ピストン23は、下方にも小径の摺動部23aが突設され、その下端部分にダイヤフラム弁体24が取付けられている。ダイヤフラム弁体24は、ボディ21とユニットブロック2とに周縁部分が挟み込まれ、ユニットブロック2の凹部を塞いで弁室15を形成している。一方、ユニットブロック2には、このダイヤフラム弁体24が当接・離間する弁座18が形成されている。
【0013】
開閉弁3は、ピストン23の上下動によって弁の開閉を行うようにしたものであって、そのピストン23がスプリング26によって常時弁座18側に押し下げられたノーマルクローズ型である。そして、弁開のためにピストン23をスプリング26の付勢力に抗して上昇させるため、ボディ21には、ピストン23に対して下方からエア圧を加えるためのエアポート27が形成され、不図示のエアポンプに配管されている。
また、ピストン23の上方には、カバー22を貫いて弁開度調整ロッド28が螺設されている。弁開度調整ロッド28は、ねじの送りによって上下方向の移動が可能になっており、その高さ調整によってピストン23の上昇を規制するように設けられたものである。
【0014】
次に、流量調整弁4は、薬液の適量吐出を行うために流量調整を行うものであり、前記従来例のものと同様に差動ネジを使用したダイヤフラム弁である。流量調整弁4は、ユニットブロック2にベース管31が固定され、その外周には雄ねじが形成され、内周は摺動面になっている。そして、そのベース管31の外側には、雌ねじが形成されアウタースリーブ32がはめられ、ベース管31内にはインナースリーブ33が挿入されている。アウタスリーブ32とインナースリーブ33とは固定ねじ34によって一体になっており、特許請求の範囲に記載する差動ネジを構成するものである。ここで、ベース管31とアウタースリーブ32とが螺合したねじ部を外ネジ41とする。また、インナースリーブ33は、外周が摺動面になっており、内周には雌ねじが形成されている。そして、このインナースリーブ33内には雄ねじの形成されたスピンドル35が挿入されている。ここで、インナースリーブ33とスピンドル35とが螺合したねじ部を内ネジ42とする。なお、このスピンドル35が、特許請求の範囲に記載する弁体操作部材に相当する。
【0015】
このスピンドル35は、ベース管31にも摺接して軸ブレ防止が施されている。更に、ベース管31にはスリット31aが形成され、スピンドル35に取り付けられたに回転防止ピン36が、そのスリット31aに入り込んでいる。そして、スピンドル35にはその下端部分にダイヤフラム弁体37が取付けられている。
ダイヤフラム弁体37は、アダプタ38を介してベース管31とユニットブロック2とに周縁部分が挟み込まれ、ユニットブロック2の凹部を塞いで弁室16を形成している。そして、ユニットブロック2には、このダイヤフラム弁体37が当接・離間する弁座19が形成されている。
【0016】
また、スピンドル35は、下端部分にフランジ35aが形成され、その上方に装填したスプリング39によって下方に付勢されている。一方、インナースリーブ33にも、ベース管31の上端に当接するフランジ状のストッパ33aが形成され、一体になって差動ネジを構成するアウタースリーブ32とインナースリーブ33とがそれ以上下降できないようになっている。従って、本実施形態の流量調整弁4では、インナースリーブ33のストッパ33aがベース管31の上端に突き当たった高さで、ダイヤフラム弁体37は、スピンドル35を押すスプリング39の付勢力によって弁座19に当接するよう構成されている。
【0017】
そのため、本実施形態の流量調整弁4における組み立ては、次の手順で行われる。先ず、アウタースリーブ32とインナースリーブ33とがない状態で、ベース管31をユニットブロック2へ固定する。このとき、スピンドル35はスプリング39に押し下げられ、ダイヤフラム弁体37がその付勢力によって弁座19へ押さえ付けられている。
次いで、スピンドル35にインナースリーブ33をはめ込んでいく。その際、インナースリーブ33は、スピンドル35との内ネジ42によって徐々に下降していくが、ストッパ33aがベース管31に当たったところで止められる。そして最後に、アウタースリーブ32を、ベース管31との外ネジ41によってはめ込み、所定量送り込んだところでインナースリーブ33と固定ネジ34で一体に固定する。
【0018】
従って、スプリング39の付勢力がダイヤフラム弁体37に作用している状態で、インナースリーブ33とアウタースリーブ32との下死点が決定する。そのため、インナースリーブ33とアウタースリーブ32とが下死点に位置した状態で、ダイヤフラム弁体37は、内ネジ42のガタ分だけ付勢されて弁座19側へ押し付けられていると考えられる。
そのため、スプリング39には、ダイヤフラム弁体37の押さえ込みによるシールに最低限必要な、そして弁座19の沈み込みを最小限に抑える大きさの付勢力を発生させるものを選択すればよい。
【0019】
こうしたバルブユニット1は、次のようにして薬液の微量吐出が行われる。先ず、流量調整弁4によって、ノズルから吐出される薬液の流量が調整される。流量調整弁4は、通常設定したネジ位置を狂わせないようにカバー40で覆われている。従って、新たに調整を行う場合には、ベース管31に螺合したカバー40を取り外して行う。
そこで、アウタースリーブ33を所定方向に回転させると、固定ねじ34で一体になったインナースリーブ33にも同方向の回転が生じる。そのため、例えばアウタースリーブ32が外ネジ41の送りによって、所定のピッチP1で下降すると、その下降に対し、内ネジ42の送りによってスピンドル35が所定のピッチP2で相対的に上昇する。そして、実際には外ネジ41と内ネジ42とのピッチ差(P1−P2)によってスピンドル35が下降し、ダイヤフラム弁体37が下降する。例えば、ピッチ差(P1−P2)は0.05mmである。
【0020】
また、逆方向にアウタースリーブ33を回転させれば、同じくピッチ差によってダイヤフラム弁体37が上昇し、弁が開けられて弁開度が大きくなっていく。こうしてダイヤフラム弁体37の高さを変えて弁開度の調整、即ち薬液の流量の調整を行う。
一方、流量調整弁4を完全に弁閉させる場合には、インナースリーブ33のストッパ33aがベース管31の上端に当たるまで回転させる。そして、ストッパ33aがベース管31に当たったところで回転が止められると、スピンドル35を付勢するスプリング39の付勢力によってダイヤフラム弁体37が弁座19へ押さえ付けられる。従って、アウタースリーブ32を回転する力が弁座19にかかることはない。
【0021】
こうして流量調整弁4の調整が完了すると、次に開閉弁3のストロークの調整が行われる。即ち、ハンドル29の回転により弁開度調整ロッド28を上下動させ、ピストン23がその弁開度調整ロッド28に当たってそれ以上の上昇ができないようにする。これは、ダイヤフラム弁体24のストロークを規制し、その開閉動作によって弁室15内に生じる急激な圧力変化を抑えるようにしたものである。
開閉弁3はノーマルクローズ型であるため、通常ピストン23はスプリング26によって付勢され、ダイヤフラム弁体24が弁座18に当接し、図示するように弁閉した状態にある。そのため、流量調整弁4が開いていても、開閉弁3によって薬液の流れは止められている。
【0022】
そこで、薬液供給時には、エアポート27から圧縮エアが供給されると、ピストン23が加圧され、スプリング26の付勢力に抗して押し上げられる。エア圧によって押し上げられたピストン23は、同時にダイヤフラム弁体24を引き上げ、弁開度調整ロッド28に当たって止まる。
こうして開閉弁3が開き、薬液は、弁室15からV字流路17を通って流量調整弁4によって流量調整され、更に出力ポート12からノズル5(図1)を通って吐出され、ウェハ上に塗布される。
一方、開閉弁3に対する圧縮エアの供給を停止すれば、ピストン23はスプリング26によって付勢されて下降し、同時にダイヤフラム弁体24が押し下げられて弁座18へと当接する。そして、開閉弁3が閉じられて薬液の吐出が止められる。
【0023】
ところで、本実施形態のように開閉弁3を使用した場合には、ピストン23が弁閉状態から上昇する際に弁室15内が負圧になり、一方、弁開状態のピストン23が下降して閉じらる際には弁室15内に充填されている薬液が加圧される。そのため、ピストン23のストロークの調整が行われなかった従来の開閉弁の場合、図3に示すように、一定流量の吐出が行われる弁開状態の前後、即ち弁の開閉時の安定性が良くなかった。図3は、こうした弁の開閉に伴う流量変化のグラフを従来の開閉弁について示した図である。そして、図4には、同様に本実施形態の開閉弁3について示している。
【0024】
ピストン23のストロークが大きかった従来の開閉弁の場合(図3参照)、弁の開閉に伴う弁室15の容積変化も大きかった。そのため、弁開時T1には、負圧によって二次側の薬液が弁室15内に多く吸引されてしまい、薬液が吐出されるまでのタイムラグが大きかった。また、弁閉時T2には、ダイヤフラム弁体24に押し出される薬液の量が大きく、最後に加圧されて大量の薬液が吐出してしまっていた。従って、こうした流量変化によってウェハ上に塗布された薬液の分布にムラが生じることになった。
【0025】
薬液のムラは品質低下の原因になるため好ましいものではなく、その解決のために本実施形態では弁開度調整ロッド28を設けた。本実施形態の開閉弁3では、弁開度調整ロッド28によってピストンのストロークが規制され、弁室15内の容積変化が抑えられている。そのため、従来と同様に開閉弁3の開閉動作を行った場合でも、図4に示すように、弁開時T1のタイムラグが短くなり、弁閉時T2に加圧されて吐出する薬液の量も、調整した設定流量との差がほとんどなくなり、ウェハに塗布された薬液分布にムラが生じる程ではなくなった。
【0026】
よって、本実施形態のバルブユニットによれば、次のような効果を奏する。
流量調整弁4では、差動ネジを構成するアウタースリーブ32とインナースリーブ33との下死点で、スプリング39の付勢力によってダイアやフラム弁体37が弁座19へ当接するようにしたため、ねじを廻し込む力がダイヤフラム弁体37に直接作用することがなくなり、弁座19の沈み込みが抑えられ、流量への影響を防止することができるようになった。
また、開閉弁3では、弁開度調整ロッド28を設けてピストン23のストローク、即ち弁開度を制限するようにしたので、弁室15内の容積変化を小さくすることができ、これによって弁開時のタイムラグや弁閉時の吐出量の増加を抑えることができた。その結果、ウェハへの均一な薬液の塗布が可能となり、製品品質を上げることができるようになった。
【0027】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、差動ネジの構造は前記実施形態のものに限らず、図5に示した従来例のものをも当然に含む。
また、流量調整弁は、前記実施形態のように必ずしも開閉弁と同時に使用する必要はない。
【0028】
【発明の効果】
本発明は、弁体を上下させるべく回転止めされた状態で上下動可能な弁体操作部材と、内ネジと外ネジとのピッチ差分の上下方向の送りによって弁体操作部材の高さを調整させる差動ネジとを有し、弁体操作部材を弁座方向に付勢部材で付勢して弁閉させておいて、差動ネジを下死点までねじ込んで螺設して構成したので、微少な液体流量を適切に調整することができる流量調整弁を提供することが可能になった。
【0029】
また、本発明は、弁体を上下させるべく回転止めされた状態で上下動可能な弁体操作部材と、内ネジと外ネジとのピッチ差分の上下方向の送りによって弁体操作部材の高さを調整させる差動ネジとを有し、差動ネジの下降を制限するストッパと、ストッパが作用する差動ネジの下死点で、弁体操作部材を弁座方向に付勢して弁閉させる付勢部材とを備えるので、微少な液体流量を適切に調整することができる流量調整弁を提供することが可能となった。
【0030】
更に、本発明は、エア圧によって上下動するピストンの動きによって弁の開閉を行う開閉弁であって、ピストンの開弁方向へのストロークを調整する弁開度調整ロッドを備えることにより、弁開時のタイムラグや弁閉時の吐出量の増加を抑えることができる流量調整用開閉弁を提供することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】開閉弁と流量調整弁とを一体にしたバルブユニットを示した側面図である。
【図2】バルブユニット1を示した断面図である。
【図3】弁の開閉に伴う流量変化のグラフを従来の開閉弁について示した図である。
【図4】弁の開閉に伴う流量変化のグラフを実施形態の開閉弁について示した図である。
【図5】従来の流量調整弁を示した断面図である。
【符号の説明】
1 バルブユニット
2 ユニットブロック
3 開閉弁
4 流量調整弁
15,16 弁室
18,19 弁座
21 ボディ
23 ピストン
24 ダイヤフラム弁体
28 弁開度調整ロッド
31 ベース管
32 アウタースリーブ
33 インナースリーブ
35 スピンドル
37 ダイヤフラム弁体
39 スプリング
41 外ネジ
42 内ネジ

Claims (2)

  1. 内周が摺動面で、外周に外ネジが形成されたベース管と、
    前記ベース管に、弁体を上下させるべく回転止めされた状態で上下動可能に収納され、外周に内ネジが形成された弁体操作部材と、
    外周が摺動面で、内周に内ネジが形成されたインナスリーブと、
    内周に外ネジが形成されたアウタスリーブと、
    から構成され、内ネジと外ネジとのピッチ差分の上下方向の送りによって前記弁体操作部材の高さを調整させる差動ネジ、を有する流量調整弁の組立方法であって
    前記ベース管に収納し、前記弁体操作部材を弁座方向に付勢部材で付勢して弁閉させておく第1工程と
    前記インナスリーブに前記差動ネジの下降を制限するストッパを設け、前記インナスリーブの内ネジを前記弁体操作部材の内ネジに螺合させながらベース管内に、前記ストッパが作用する下死点まで螺設する第2工程と、
    前記アウタスリーブの外ネジを前記ベース管の外ネジに螺合させ、前記アウタスリーブを前記インナスリーブと一体に固定する第3工程と、
    を備えたことを特徴とする流量調整弁の組立方法
  2. 請求項1の組立方法により組み立てられたことを特徴とする流量調整弁。
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