JP2001263507A - 流量調整弁 - Google Patents

流量調整弁

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JP2001263507A JP2000080075A JP2000080075A JP2001263507A JP 2001263507 A JP2001263507 A JP 2001263507A JP 2000080075 A JP2000080075 A JP 2000080075A JP 2000080075 A JP2000080075 A JP 2000080075A JP 2001263507 A JP2001263507 A JP 2001263507A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微少な液体流量を適切に調整することが可能
な流量調整弁を提供すること。 【解決手段】 本発明の流量調整弁4は、弁体37を上
下させるべく回転止めされた状態で上下動可能な弁体操
作部材35と、内ネジ42と外ネジ41とのピッチ差分
の上下方向の送りによって弁体操作部材35の高さを調
整させる差動ネジ32,33とを有し、弁体操作部材3
5を弁座19方向に付勢部材39で付勢して弁閉させて
おいて、差動ネジ32,33を下死点までねじ込んで螺
設したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置な
どで微少流量の液体を吐出するために使用される流量調
整弁及び流量調整用開閉弁に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造におけるウェハへの膜付けに
は、薬液をウェハに対して微量に垂らして行われるた
め、薬液を適量に調整して吐出する流量調整弁が使用さ
れている。こうした流量調整弁は従来から様々なものが
提案されており、その一つに実用新案登録第25416
13号公報に掲載されたものを挙げることができる。当
該公報の流量調整弁は、差動ネジを使用して弁の開度を
微妙に調整することができるようにしたものである。具
体的に図5を示して説明する。
【0003】流量調節弁50は、ダイヤフラム弁体51
が、ディスク52を介してスライドステム53に押し下
げられて弁座54へ当接し、スライドステム53が上昇
することにより、スプリング55の反力によって上方へ
移動して弁座54から離間するようにしたものである。
そして、このスライドステム53が差動ネジのねじ送り
によって上下動するように構成されている。スライドス
テム53の内周面には雌ねじが形成され、スピンドル5
6の雄ねじと螺合している。ここで、スライドステム5
3とスピンドル56とのねじ部を内ネジ71とする。ま
た、スピンドル56は、アウタースリーブ57と固定ナ
ット58に締め付けられて一体になり、そのアウタース
リーブ57の外周に形成された雄ねじと、ベース管59
の内周に形成された雌ねじとが螺合している。ここで、
アウタースリーブ57とベース管59とのねじ部を外ネ
ジ72とする。そしてまた、アウタースリーブ57は、
ハンドル60と固定ねじ61によって一体になってい
る。
【0004】こうした構成によって、ハンドル60を所
定方向に回転させれば、アウタースリーブ57が外ネジ
72によって回転して下降し、一方、下降するスピンド
ル56に螺合したスライドステム53は、回転止めさ
れ、スピンドル56との内ネジ71によって相対的に上
昇する。こうして、スライドステム53が、内ネジ71
と外ネジ72とのピッチ差によって下降し、或いはハン
ドル60の逆回転によって上昇し、そのスライドステム
53に押し付けられたダイヤフラム弁体51の開度が微
妙に調整できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】差動ネジを利用した流
量調整弁では、ダイヤフラム弁体51の高さ、即ち弁開
度を内ネジ71と外ネジ72との送りによって調整して
いる。しかしながら、手動で行うため、いきおい廻し過
ぎによってダイヤフラム弁体51を弁座54へ押し付け
る力が過大になり、弁座面が沈み込んで変形してしまう
ことがある。弁座面の変形量は弁体と弁座との材質によ
っても異なるが、本来微少流量を取り扱う流量調整弁に
とって、僅かな変形でも流量に与える影響は大きい。ま
た、弁座が弾性域で変形する場合には、弁閉させた後に
再び弁を開けると、弁開後に変形が徐々に戻り、液体供
給時に設定した流量が途中で変化してしまうことにな
る。従って、こうした従来の流量調整弁では、微量な液
体の供給に正確性、安定性を欠くという問題があった。
【0006】そこで、本発明は、こうした課題を解決す
べく、微少な液体流量を適切に調整することが可能な流
量調整弁を提供すること、また、こうした流量調整弁と
同時に使用される流量調整用開閉弁を提供すること目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の流量調整弁は、
弁体を上下させるべく回転止めされた状態で上下動可能
に設けられた弁体操作部材と、内ネジと外ネジとのピッ
チ差分の上下方向の送りによって前記弁体操作部材の高
さを調整させる差動ネジとを有し、前記弁体操作部材を
弁座方向に付勢部材で付勢して弁閉させておいて、前記
差動ネジを下死点までねじ込んで螺設したものであるこ
とを特徴とする。また、本発明の流量調整弁は、弁体を
上下させるべく回転止めされた状態で上下動可能に設け
られた弁体操作部材と、内ネジと外ネジとのピッチ差分
の上下方向の送りによって前記弁体操作部材の高さを調
整させる差動ネジとを有し、前記差動ネジの下降を制限
するストッパと、前記ストッパが作用する前記差動ネジ
の下死点で、前記弁体操作部材を弁座方向に付勢して弁
閉させる付勢部材とを備えることを特徴とする。
【0008】よって、本発明の流量調整弁によれば、ス
トッパなどで差動ネジの下降が規制された下死点で弁体
が付勢部材の付勢力によって弁座に当接した状態にある
ので、差動ネジの廻し過ぎをなくし、付勢部材の付勢力
を、シールに最低限必要な、そして弁座の沈み込みを最
小限に抑える大きさのものにすることで、沈み込みによ
る流量変化などをなくし、微量な液体を適切に調整する
ことが可能となる。
【0009】本発明の流量調整用開閉弁は、ダイヤフラ
ム弁体を保持したピストンと、ピストンが摺動自在に装
填されたシリンダボディと、ピストンを弁座側へ付勢す
る付勢部材とを有し、弁座側からのエア圧によって上下
動するピストンの動きによって弁の開閉を行うものであ
って、微流量の調整を行う流量調整弁の一次側又は二次
側流路に設けられた開閉弁において、前記ピストンの開
弁方向へのストロークを調整する弁開度調整ロッドを備
えるものであることを特徴とする。よって、本発明の流
量調整用開閉弁によれば、弁の開閉時、ダイヤフラム弁
体によって画設された弁室内の容積変化を小さくするこ
とができるので、これによって弁開時のタイムラグや弁
閉時の吐出量の増加を抑えることができる。特に、最後
に大量の流体が吐出されることがなくなり、およそ調整
した流量での吐出及びその遮断を行うことが可能とな
る。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る流量調整弁及
び流量調整用開閉弁の一実施形態について図面を参照し
て説明する。図1は、その流量調整弁と流量調整用開閉
弁(以下、単に「開閉弁」とする)とを一体にしたバル
ブユニットを示した側面図である。このバルブユニット
1は、ユニットブロック2上に、開閉弁3を上流側に、
流量調整弁4を下流側にして搭載したものであり、ユニ
ットブロック2の入力ポート11が薬液供給源に配管さ
れ、出力ポート12にはノズル5が接続されている。そ
して、薬液供給源から送られてくる薬液の吐出量を流量
調整弁4の弁開度によって調整し、ノズル5からの薬液
の吐出を開閉弁3の開閉動作によって行うようにしたも
のである。そこで次に、バルブユニット1の断面を示し
た図2を参照し、以下に具体的に説明する。
【0011】バルブユニット1の基礎をなすユニットブ
ロック2は、両端に突出した入力ポート11と出力ポー
ト12とを備え、それぞれ開閉弁3及び流量調整弁4を
固定する搭載面(上面)にまで開通した、L字形の入力
流路13と出力流路14とが形成されている。また、入
力流路13と出力流路14とが開設された搭載面の開口
部には、各弁の弁室15,16を構成する凹部が形成さ
れ、両弁室15,16をつなぐようにV字流路17が形
成されている。
【0012】こうしたユニットブロック2の上流側に
は、入力流路13とV字流路17との間で流体制御を行
うべく開閉弁3が搭載されている。開閉弁3は、いわゆ
るエアオペレートのダイヤフラム弁である。開閉弁3
は、筒状のシリンダを構成するボディ21にカバー22
が一体に組み合わされたものであり、ボディ21内にピ
ストン23が摺動自在に入れられている。ピストン23
は、下方にも小径の摺動部23aが突設され、その下端
部分にダイヤフラム弁体24が取付けられている。ダイ
ヤフラム弁体24は、ボディ21とユニットブロック2
とに周縁部分が挟み込まれ、ユニットブロック2の凹部
を塞いで弁室15を形成している。一方、ユニットブロ
ック2には、このダイヤフラム弁体24が当接・離間す
る弁座18が形成されている。
【0013】開閉弁3は、ピストン23の上下動によっ
て弁の開閉を行うようにしたものであって、そのピスト
ン23がスプリング26によって常時弁座18側に押し
下げられたノーマルクローズ型である。そして、弁開の
ためにピストン23をスプリング26の付勢力に抗して
上昇させるため、ボディ21には、ピストン23に対し
て下方からエア圧を加えるためのエアポート27が形成
され、不図示のエアポンプに配管されている。また、ピ
ストン23の上方には、カバー22を貫いて弁開度調整
ロッド28が螺設されている。弁開度調整ロッド28
は、ねじの送りによって上下方向の移動が可能になって
おり、その高さ調整によってピストン23の上昇を規制
するように設けられたものである。
【0014】次に、流量調整弁4は、薬液の適量吐出を
行うために流量調整を行うものであり、前記従来例のも
のと同様に差動ネジを使用したダイヤフラム弁である。
流量調整弁4は、ユニットブロック2にベース管31が
固定され、その外周には雄ねじが形成され、内周は摺動
面になっている。そして、そのベース管31の外側に
は、雌ねじが形成されアウタースリーブ32がはめら
れ、ベース管31内にはインナースリーブ33が挿入さ
れている。アウタスリーブ32とインナースリーブ33
とは固定ねじ34によって一体になっており、特許請求
の範囲に記載する差動ネジを構成するものである。ここ
で、ベース管31とアウタースリーブ32とが螺合した
ねじ部を外ネジ41とする。また、インナースリーブ3
3は、外周が摺動面になっており、内周には雌ねじが形
成されている。そして、このインナースリーブ33内に
は雄ねじの形成されたスピンドル35が挿入されてい
る。ここで、インナースリーブ33とスピンドル35と
が螺合したねじ部を内ネジ42とする。なお、このスピ
ンドル35が、特許請求の範囲に記載する弁体操作部材
に相当する。
【0015】このスピンドル35は、ベース管31にも
摺接して軸ブレ防止が施されている。更に、ベース管3
1にはスリット31aが形成され、スピンドル35に取
り付けられたに回転防止ピン36が、そのスリット31
aに入り込んでいる。そして、スピンドル35にはその
下端部分にダイヤフラム弁体37が取付けられている。
ダイヤフラム弁体37は、アダプタ38を介してベース
管31とユニットブロック2とに周縁部分が挟み込ま
れ、ユニットブロック2の凹部を塞いで弁室16を形成
している。そして、ユニットブロック2には、このダイ
ヤフラム弁体37が当接・離間する弁座19が形成され
ている。
【0016】また、スピンドル35は、下端部分にフラ
ンジ35aが形成され、その上方に装填したスプリング
39によって下方に付勢されている。一方、インナース
リーブ33にも、ベース管31の上端に当接するフラン
ジ状のストッパ33aが形成され、一体になって差動ネ
ジを構成するアウタースリーブ32とインナースリーブ
33とがそれ以上下降できないようになっている。従っ
て、本実施形態の流量調整弁4では、インナースリーブ
33のストッパ33aがベース管31の上端に突き当た
った高さで、ダイヤフラム弁体37は、スピンドル35
を押すスプリング39の付勢力によって弁座19に当接
するよう構成されている。
【0017】そのため、本実施形態の流量調整弁4にお
ける組み立ては、次の手順で行われる。先ず、アウター
スリーブ32とインナースリーブ33とがない状態で、
ベース管31をユニットブロック2へ固定する。このと
き、スピンドル35はスプリング39に押し下げられ、
ダイヤフラム弁体37がその付勢力によって弁座19へ
押さえ付けられている。次いで、スピンドル35にイン
ナースリーブ33をはめ込んでいく。その際、インナー
スリーブ33は、スピンドル35との内ネジ42によっ
て徐々に下降していくが、ストッパ33aが当たったと
ころで止められる。そして最後に、アウタースリーブ3
2を、ベース管31との外ネジ41によってはめ込み、
所定量送り込んだところでインナースリーブ33と固定
ネジ43で一体に固定する。
【0018】従って、スプリング39の付勢力がダイヤ
フラム弁体37に作用している状態で、インナースリー
ブ33とアウタースリーブ32との下死点が決定する。
そのため、インナースリーブ33とアウタースリーブ3
2とが下死点に位置した状態で、ダイヤフラム弁体37
は、内ネジ42のガタ分だけ付勢されて弁座19側へ押
し付けられていると考えられる。そのため、スプリング
39には、ダイヤフラム弁体37の押さえ込みによるシ
ールに最低限必要な、そして弁座19の沈み込みを最小
限に抑える大きさの付勢力を発生させるものを選択すれ
ばよい。
【0019】こうしたバルブユニット1は、次のように
して薬液の微量吐出が行われる。先ず、流量調整弁4に
よって、ノズルから吐出される薬液の流量が調整され
る。流量調整弁4は、通常設定したネジ位置を狂わせな
いようにカバー40で覆われている。従って、新たに調
整を行う場合には、ベース管31に螺合したカバー40
を取り外して行う。そこで、アウタースリーブ33を所
定方向に回転させると、固定ねじ34で一体になったイ
ンナースリーブ33にも同方向の回転が生じる。そのた
め、例えばアウタースリーブ32が外ネジ41の送りに
よって、所定のピッチP1で下降すると、その下降に対
し、内ネジ42の送りによってスピンドル35が所定の
ピッチP2で相対的に上昇する。そして、実際には外ネ
ジ41と内ネジ42とのピッチ差(P1−P2)によっ
てスピンドル35が下降し、ダイヤフラム弁体37が下
降する。例えば、ピッチ差(P1−P2)は0.05m
mである。
【0020】また、逆方向にアウタースリーブ33を回
転させれば、同じくピッチ差によってダイヤフラム弁体
37が上昇し、弁が開けられて弁開度が大きくなってい
く。こうしてダイヤフラム弁体37の高さを変えて弁開
度の調整、即ち薬液の流量の調整を行う。一方、流量調
整弁4を完全に弁閉させる場合には、インナースリーブ
33のストッパ33aがベース管31の上端に当たるま
で回転させる。そして、ストッパ33aがベース管31
に当たったところで回転が止められると、スピンドル3
5を付勢するスプリング39の付勢力によってダイヤフ
ラム弁体37が弁座19へ押さえ付けられる。従って、
アウタースリーブ32を回転する力が弁座19にかかる
ことはない。
【0021】こうして流量調整弁4の調整が完了する
と、次に開閉弁3のストロークの調整が行われる。即
ち、ハンドル29の回転により弁開度調整ロッド28を
上下動させ、ピストン23がその弁開度調整ロッド28
に当たってそれ以上の上昇ができないようにする。これ
は、ダイヤフラム弁体24のストロークを規制し、その
開閉動作によって弁室15内に生じる急激な圧力変化を
抑えるようにしたものである。開閉弁3はノーマルクロ
ーズ型であるため、通常ピストン23はスプリング26
によって付勢され、ダイヤフラム弁体24が弁座18に
当接し、図示するように弁閉した状態にある。そのた
め、流量調整弁4が開いていても、開閉弁3によって薬
液の流れは止められている。
【0022】そこで、薬液供給時には、エアポート27
から圧縮エアが供給されると、ピストン23が加圧さ
れ、スプリング26の付勢力に抗して押し上げられる。
エア圧によって押し上げられたピストン23は、同時に
ダイヤフラム弁体24を引き上げ、弁開度調整ロッド2
8に当たって止まる。こうして開閉弁3が開き、薬液
は、弁室15からV字流路17を通って流量調整弁4に
よって流量調整され、更に出力ポート12からノズル5
(図1)を通って吐出され、ウェハ上に塗布される。一
方、開閉弁3に対する圧縮エアの供給を停止すれば、ピ
ストン23はスプリング26によって付勢されて下降
し、同時にダイヤフラム弁体24が押し下げられて弁座
18へと当接する。そして、開閉弁3が閉じられて薬液
の吐出が止められる。
【0023】ところで、本実施形態のように開閉弁3を
使用した場合には、ピストン23が弁閉状態から上昇す
る際に弁室15内が負圧になり、一方、弁開状態のピス
トン23が下降して閉じらる際には弁室15内に充填さ
れている薬液が加圧される。そのため、ピストン23の
ストロークの調整が行われなかった従来の開閉弁の場
合、図3に示すように、一定流量の吐出が行われる弁開
状態の前後、即ち弁の開閉時の安定性が良くなかった。
図3は、こうした弁の開閉に伴う流量変化のグラフを従
来の開閉弁について示した図である。そして、図4に
は、同様に本実施形態の開閉弁3について示している。
【0024】ピストン23のストロークが大きかった従
来の開閉弁の場合(図3参照)、弁の開閉に伴う弁室1
5の容積変化も大きかった。そのため、弁開時T1に
は、負圧によって二次側の薬液が弁室15内に多く吸引
されてしまい、薬液が吐出されるまでのタイムラグが大
きかった。また、弁閉時T2には、ダイヤフラム弁体2
4に押し出される薬液の量が大きく、最後に加圧されて
大量の薬液が吐出してしまっていた。従って、こうした
流量変化によってウェハ上に塗布された薬液の分布にム
ラが生じることになった。
【0025】薬液のムラは品質低下の原因になるため好
ましいものではなく、その解決のために本実施形態では
弁開度調整ロッド28を設けた。本実施形態の開閉弁3
では、弁開度調整ロッド28によってピストンのストロ
ークが規制され、弁室15内の容積変化が抑えられてい
る。そのため、従来と同様に開閉弁3の開閉動作を行っ
た場合でも、図4に示すように、弁開時T1のタイムラ
グが短くなり、弁閉時T2に加圧されて吐出する薬液の
量も、調整した設定流量との差がほとんどなくなり、ウ
ェハに塗布された薬液分布にムラが生じる程ではなくな
った。
【0026】よって、本実施形態のバルブユニットによ
れば、次のような効果を奏する。流量調整弁4では、差
動ネジを構成するアウタースリーブ32とインナースリ
ーブ33との下死点で、スプリング39の付勢力によっ
てダイアやフラム弁体37が弁座19へ当接するように
したため、ねじを廻し込む力がダイヤフラム弁体37に
直接作用することがなくなり、弁座19の沈み込みが抑
えられ、流量への影響を防止することができるようにな
った。また、開閉弁3では、弁開度調整ロッド28を設
けてピストン23のストローク、即ち弁開度を制限する
ようにしたので、弁室15内の容積変化を小さくするこ
とができ、これによって弁開時のタイムラグや弁閉時の
吐出量の増加を抑えることができた。その結果、ウェハ
への均一な薬液の塗布が可能となり、製品品質を上げる
ことができるようになった。
【0027】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変
更が可能である。例えば、差動ネジの構造は前記実施形
態のものに限らず、図5に示した従来例のものをも当然
に含む。また、流量調整弁は、前記実施形態のように必
ずしも開閉弁と同時に使用する必要はない。
【0028】
【発明の効果】本発明は、弁体を上下させるべく回転止
めされた状態で上下動可能な弁体操作部材と、内ネジと
外ネジとのピッチ差分の上下方向の送りによって弁体操
作部材の高さを調整させる差動ネジとを有し、弁体操作
部材を弁座方向に付勢部材で付勢して弁閉させておい
て、差動ネジを下死点までねじ込んで螺設して構成した
ので、微少な液体流量を適切に調整することができる流
量調整弁を提供することが可能になった。
【0029】また、本発明は、弁体を上下させるべく回
転止めされた状態で上下動可能な弁体操作部材と、内ネ
ジと外ネジとのピッチ差分の上下方向の送りによって弁
体操作部材の高さを調整させる差動ネジとを有し、差動
ネジの下降を制限するストッパと、ストッパが作用する
差動ネジの下死点で、弁体操作部材を弁座方向に付勢し
て弁閉させる付勢部材とを備えるので、微少な液体流量
を適切に調整することができる流量調整弁を提供するこ
とが可能となった。
【0030】更に、本発明は、エア圧によって上下動す
るピストンの動きによって弁の開閉を行う開閉弁であっ
て、ピストンの開弁方向へのストロークを調整する弁開
度調整ロッドを備えることにより、弁開時のタイムラグ
や弁閉時の吐出量の増加を抑えることができる流量調整
用開閉弁を提供することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】開閉弁と流量調整弁とを一体にしたバルブユニ
ットを示した側面図である。
【図2】バルブユニット1を示した断面図である。
【図3】弁の開閉に伴う流量変化のグラフを従来の開閉
弁について示した図である。
【図4】弁の開閉に伴う流量変化のグラフを実施形態の
開閉弁について示した図である。
【図5】従来の流量調整弁を示した断面図である。
【符号の説明】
1 バルブユニット 2 ユニットブロック 3 開閉弁 4 流量調整弁 15,16 弁室 18,19 弁座 21 ボディ 23 ピストン 24 ダイヤフラム弁体 28 弁開度調整ロッド 31 ベース管 32 アウタースリーブ 33 インナースリーブ 35 スピンドル 37 ダイヤフラム弁体 39 スプリング 41 外ネジ 42 内ネジ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁体を上下させるべく回転止めされた状
    態で上下動可能に設けられた弁体操作部材と、内ネジと
    外ネジとのピッチ差分の上下方向の送りによって前記弁
    体操作部材の高さを調整させる差動ネジとを有し、 前記弁体操作部材を弁座方向に付勢部材で付勢して弁閉
    させておいて、前記差動ネジを下死点までねじ込んで螺
    設したものであることを特徴とする流量調整弁。
  2. 【請求項2】 弁体を上下させるべく回転止めされた状
    態で上下動可能に設けられた弁体操作部材と、内ネジと
    外ネジとのピッチ差分の上下方向の送りによって前記弁
    体操作部材の高さを調整させる差動ネジとを有し、 前記差動ネジの下降を制限するストッパと、 前記ストッパが作用する前記差動ネジの下死点で、前記
    弁体操作部材を弁座方向に付勢して弁閉させる付勢部材
    とを備えることを特徴とする流量調整弁。
  3. 【請求項3】 弁体を保持したピストンと、ピストンが
    摺動自在に装填されたシリンダボディと、ピストンを弁
    座側へ付勢する付勢部材とを有し、弁座側からのエア圧
    によって上下動するピストンの動きによって弁の開閉を
    行うものであって、微流量の調整を行う流量調整弁の一
    次側又は二次側流路に設けられた流量調整用開閉弁にお
    いて、 前記ピストンの開弁方向へのストロークを調整する弁開
    度調整ロッドを備えるものであることを特徴とする流量
    調整用開閉弁。
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