JP4319210B2 - 光ディスク記録/再生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、入力されたアナログ信号を所望とするサンプリング周波数より高い周波数で一旦1ビット信号にオーバーサンプリングした後、前記所望とするサンプリング周波数のマルチビット信号に変換するようにしたデルタシグマ型マルチビットA/Dコンバータを光ピックアップのサーボ系に用いる光ディスク記録/再生装置に関する。
アナログ入力信号をマルチビットデジタル信号に変換するA/Dコンバータにおいて、高速で高精度のものは高コストであり、そこで以下の非特許文献1で示唆されていたように、最近注目されているΔΣ変調を用いて、上記のように、入力されたアナログ信号を所望とするサンプリング周波数より高い周波数で一旦1ビット信号(PDM(パルス密度変調)信号)にオーバーサンプリングした後、前記所望とするサンプリング周波数のマルチビット信号に変換することで、低コストに、前記高速で高精度なマルチビットA/Dコンバータが実現されている。
また、前記ΔΣ変調を用いることで、
1.回路の簡素化
2.前記のように回路が簡単になることで低消費電力
3.ノイズ・シェイピングの効果によって高SN比
4.高サンプリングによる高速変換
5.A/D変換時の微分誤差が小さい
6.ローパスフィルタにアンチエリアシング・フィルタを兼用できる
等の利点もある。
そして、ΔΣ変調部から出力された1ビット信号をマルチビット信号に変換する手段としては、デジタルフィルタ部内のデコード部で、1ビット信号をマルチビットのデータに変換し、ローパスフィルタ部を通過させて高域のノイズ成分を取り除き、マルチビットのデジタル信号とするのが一般的である。
図6は、典型的な従来技術のデルタシグマ型マルチビットA/Dコンバータ1の概略的構成を示すブロック図である。このA/Dコンバータ1は、大略的に、ΔΣ変調部2と、デジタルフィルタ部3とから構成されている。ΔΣ変調部2では、入力されたアナログ信号は、アナログ積分器4において積分された後、1ビット量子化器5においてサンプリングクロックCK毎に前記1ビット信号に変換され、前記デジタルフィルタ部3へ出力される。また、得られた1ビット信号は、1ビットD/Aコンバータ6においてアナログ信号に変換され、減算器7において入力アナログ信号から減算され、こうして前記ΔΣ変調が実現される。
前記1ビット信号は、1or0(HorL)の2値で表され、これを+1(正の最大値)と−1(負の最大値)との2値のデジタルコードに割当て、前記デジタルフィルタ部3に与えられる。デジタルフィルタ部3内では、デコーダ8において、前記サンプリングクロックCKに従い、前記1ビット信号はマルチビットのデジタル信号にデコードされ、さらにローパスフィルタ9においてデータ処理され、外部に出力される。
ただし、上述のように構成されるA/Dコンバータ1では、ΔΣ変調部2とデジタルフィルタ部3とを同期させるために同じクロック信号を用いる必要があり、ΔΣ変調部2のサンプリングクロックCKをデジタルフィルタ部3のクロックに使用している。そして、前記サンプリングクロックCK毎に、前記マルチビットのデジタル信号がローパスフィルタ9から出力される。このため、広帯域の信号のA/D変換が必要な場合、それに見合う高いサンプリング周波数が必要となり、その結果デジタルフィルタ部3のクロックも同時に高くしなければならず、該デジタルフィルタ部3のフリップフロップなどのセットアップタイムやホールドタイムの減少によって、不安定となり易いという問題がある。すなわち、このA/Dコンバータ1では、サンプリングクロックCKはデジタルフィルタ部3の最大動作速度の制約を受けることになる。
なお、本発明に類似した構成として、以下の2件の先行技術を挙げることができる。これらの先行技術と本発明との対比は、説明の便宜上、発明の実施の形態にて行う。
黒田 徹著、1ビットADコンバータの試作、ラジオ技術SEP.1987,p37〜44 特開平5−218801号公報(公開日:平成5年8月27日) 特開昭62−269423号公報(公開日:昭和62年11月21日)
従来の技術では、光ディスクのサーボには、逐次比較型のA/Dコンバータが用いられており、その変換速度は、取出すデータのビット数に応じて異なる。たとえば、16ビットの場合で、理論的な最小値は、16+1=17クロックとなり、サンプリングクロック周波数Fs=5MHzの場合で、17×200=3.4μsecとなる。この数値は、逐次比較型の理論的な最高速度での試算によるものであり、逐次比較型では、入力側にサンプルホールド回路が必要になり、遅れ時間はもっと大きくなる。
一方、光ディスクのサーボループでは、「AD変換遅れ」=「位相余裕、ゲイン余裕の減少」になる。
本発明の目的は、光ディスクサーボ系に必要な位相余裕およびゲイン余裕の確保が容易になり、安定に動作させることができる光ディスク記録/再生装置を提供することにある。
本発明の光ディスク記録/再生装置は、光ピックアップと、前記光ピックアップで得られた信号に基づいて、フォーカシングもしくはトラッキングのサーボに使用するアナログ信号からなるエラー信号を生成するプリアンプと、前記エラー信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/Dコンバータとを備えた光ディスク記録/再生装置であって、前記A/Dコンバータは、入力されたアナログ信号を所望とするサンプリング周波数より高い周波数で一旦オーバーサンプリングし、1ビット信号に変換するデルタシグマ変調部と、前記デルタシグマ変調部からの1ビット信号をマルチビット信号に変換するための、ローパスフィルタ部を有するデジタルフィルタ部とを備えて構成されるデルタシグマ型マルチビットA/Dコンバータであることを特徴としている。
上記の構成によれば、A/D変換の位相遅れが少ないので、光ディスクサーボ系に必要な位相余裕およびゲイン余裕の確保が容易になり、安定に動作させることができる。
また、前記ローパスフィルタ部におけるカットオフ周波数fcを、前記光ピックアップの高次共振周波数foより低く設定する構成としてもよい。
上記の構成によれば、光ピックアップの高次共振の影響を少なくすることができる。
また、前記デジタルフィルタ部は、前記ローパスフィルタ部の前段にデコード部を備え、前記デコード部は、前記デルタシグマ変調部から入力される1ビット信号を予め定める複数n(nは2以上の整数)のビット単位に纏める構成としてもよい。
上記の構成によれば、1ビット信号(PDM信号)は、“1”の密度で信号振幅を表すので、デルタシグマ変調部で入力アナログ信号を一旦オーバーサンプリングして得られた1ビット信号を、デコード部において、複数のnビット単位に纏めた場合、“1”の個数によって、その単位のデータの重みを表すことができ、その重みの種類のマルチビット信号を設定し、前記“1”の個数に対応したマルチビット信号を出力することで、概略的にA/D変換を行うことができる。
ここで、従来のように、1ビット信号を纏めることなくそのままマルチビット信号に変換した場合、1ビット信号に対応するマルチビット信号は、最大値と最小値との2種類になるのに対して、本発明では、たとえばn=2の場合に3種類(“1,1”(“H,H”)の時は前記最大値の“1”、“0,0”(“L,L”)の時は前記最小値の“−1”、“0,1”(“L,H”)または“1,0”(“H,L”)の時は中間値の“0”)、n=3の場合に4種類、n=4の場合に5種類となる。しかしながら、ローパスフィルタ部において、前記デコード部からのマルチビット信号の周波数帯域を前記所望とするサンプリング周波数に対応した周波数帯域に制限するローパスフィルタ処理を行い、実際に出力すべき精細なマルチビット信号を求めると、複数段の前記ローパスフィルタ部で行われる係数を乗算した帰還処理等によって、フィルタ処理するマルチビット信号が、従来のような2種類であっても、本発明のような3種類以上であっても、処理後の前記実際に出力される精細なマルチビット信号は、同じデータとなって問題はない。
一方、前記デルタシグマ変調部と前記デコード部と前記ローパスフィルタ部とを同期させるにあたって、ローパスフィルタ部のクロック信号は、デコード部においてデータが前記複数nビット単位に纏められているので、デルタシグマ変調部のサンプリングクロックに対して、周波数が1/n、かつ位相が同期した信号とすればよい。したがって、広帯域の信号に対応するにあたって、ローパスフィルタ部のクロック周波数を1/nに抑えることができ、容易に対応することができる。また、前記クロック周波数の抑制によって、消費電力を削減することができるとともに、安価なプロセスを使用し、製作コストも大幅に削減することができる。
また、前記ローパスフィルタ部が従来と同じ周波数のクロックに追従可能な場合は、デルタシグマ変調部のサンプリング周波数をn倍とし、たとえば図2(b)で示す従来の回路に対して、図2(a)で示すように、ノイズフロアを低下させることができる。
なお、DC帯域が不要であれば、前記ローパスフィルタ部をバンドパスフィルタとしても差し支えない。
また、n=2とするとき、前記デコード部は、前記1ビット信号を1ビット分遅延する遅延器と、前記遅延器の入出力データが入力されるANDゲートと、前記遅延器の入出力データが入力されるNORゲートと、前記マルチビット信号のそれぞれのビットの出力を導出するために、各ビット間で並列に設けられ、前記ANDゲートの出力が最上位ビットを除く下位側ビットに与えられるとともに、前記NORゲートの出力が最上位ビットおよび最下位ビットに与えられるダイオードとを備えて構成されてもよい。
上記の構成によれば、n=2とすると、デコード部は、1ビット信号を2ビットずつ纏めてマルチビット信号にデコードするので、前記1ビット信号を1ビット分遅延する遅延器と、前記遅延器の入出力データが入力されるANDゲートと、前記遅延器の入出力データが入力されるNORゲートとを備えることで、前記“1,1”と、“0,0”と、“0,1”または“1,0”との3種類のデータの何れであるのかを判定することができる。
そして、それらのデータをマルチビット信号にデコードして出力するにあたって、前記マルチビット信号のビット数をmとするとき、たとえばm+1個のダイオードを並列に設け、ANDゲートの出力が最上位ビットを除く下位側のm−1個のダイオードを介して出力され、これに対してNORゲートの出力は、最上位ビットのダイオードを介して出力されるとともに、前記ANDゲート側の最下位ビットに設けられるダイオードとワイヤードORの関係となる該NORゲート側の最下位ビットのダイオードを介して出力される。
これによって、たとえばm=8の場合、“1,1”の入力に対しては“01111111”が出力され、“0,0”の入力に対しては“10000001”が出力され、“0,1”または“1,0”の入力に対しては“00000000”が出力されることになる。こうして、前記デコード部を具体的に構成することができる。なお、各ビットの出力には、必要に応じて、負荷抵抗を設けてもよい。
また、前記ローパスフィルタ部は、前記デコード部からの入力データをラッチする第1のラッチ回路と、前記第1のラッチ回路からのデータをラッチする第2のラッチ回路と、前記第2のラッチ回路からの出力に予め定める係数を乗算する係数器と、前記係数器での乗算結果を前記第1のラッチ回路からのデータに加算して前記第2のラッチ回路へ出力する加算器とを備えて構成されるフィルタブロックを1または複数段備えて成り、前記デコード部ならびに第2のラッチ回路をnチャネル分設け、かつ前記第2のラッチ回路の入力側および出力側ならびに前記第1のラッチ回路の入力側にスイッチ素子をそれぞれ設けるとともに、前記最終段のフィルタブロックの出力側に、出力ラッチ回路を前記nチャネル分設け、前記第1および第2のラッチ回路へは前記デルタシグマ変調部と等しいサンプリングクロックを与え、各チャネルのスイッチ素子および出力ラッチ回路を、前記デルタシグマ変調部の1/nの周波数で、かつ相互に位相が1/n周期だけずれたサンプリングクロックで駆動することで、各チャネル間で前記係数器ならびに前記第1のラッチ回路および加算器を共用する構成としてもよい。
上記の構成によれば、ローパスフィルタ部のクロック周波数をデルタシグマ変調部のサンプリングクロックに対して1/nに抑えることができのであるけれども、該ローパスフィルタ部の能力が高く、デルタシグマ変調部のサンプリングクロックに追従できる場合には、第1および第2のラッチ回路へは前記デルタシグマ変調部と等しいサンプリングクロックを与え、一方、第2のラッチ回路を、nチャネル分設ける。
そして、前記第1のラッチ回路の入力側にnチャネルのデコード部にそれぞれ対応したスイッチ素子を設け、かつ前記第2のラッチ回路の入力側および出力側にスイッチ素子をそれぞれ設けるとともに、最終段のフィルタブロックの出力側に出力ラッチ回路をそれぞれのチャネル分設けて、これらを前記デルタシグマ変調部の1/nの周波数で、かつ相互に位相が1/n周期だけずれたサンプリングクロックで駆動する。
したがって、デジタルフィルタ処理のための係数器を各チャネル間で時分割で使用し、加算器およびシフタで構成され、前記ローパスフィルタ部において格段のチップ面積を消費する係数器のチップ面積を略1/nに縮小することができる。また、第1のラッチ回路や、係数を乗算した結果を帰還する加算器も単一個とし、これによってもまた、チップ面積を縮小することができる。
また、前記ローパスフィルタ部におけるカットオフ周波数fcを、後段装置の有するサンプリング周波数Fsdに対して、fc≦Fsd/2となるように設定する構成としてもよい。
上記の構成によれば、後段装置において、そのサンプリング周波数Fsdの1/2以上の周波数成分をカットして、折り返し雑音を無くすアンチ・エリアジング・フィルタを、前記ローパスフィルタ部で兼用することができ、前記後段装置におけるアンチ・エリアジング・フィルタを削減し、コストを大幅に削減することができる。
本発明の光ディスク記録/再生装置は、フォーカシングもしくはトラッキングのサーボに使用するアナログ信号からなるエラー信号を、入力されたアナログ信号を所望とするサンプリング周波数より高い周波数で一旦オーバーサンプリングし、1ビット信号に変換するデルタシグマ変調部と、前記デルタシグマ変調部からの1ビット信号をマルチビット信号に変換するための、ローパスフィルタ部を有するデジタルフィルタ部とを備えて構成されるデルタシグマ型マルチビットA/Dコンバータを用いてアナログ信号からデジタル信号に変換する。
それゆえ、A/D変換の位相遅れが少ないので、光ディスクサーボ系に必要な位相余裕およびゲイン余裕の確保が容易になり、安定に動作させることができる。
本発明の実施の一形態について、図1〜図5に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
図1は、本発明の実施の一形態のデルタシグマ型マルチビットA/Dコンバータ11の概略的構成を示すブロック図である。このA/Dコンバータ11は、大略的に、ΔΣ変調部12と、デジタルフィルタ部13とから構成されている。ΔΣ変調部12では、入力されたアナログ信号は、アナログ積分器14において積分された後、1ビット量子化器15においてサンプリングクロックCK1毎に前記1ビット信号に変換され、前記デジタルフィルタ部13へ出力される。また、得られた1ビット信号は、1ビットD/Aコンバータ16においてアナログ信号に変換され、減算器17において入力アナログ信号から減算されて負帰還され、こうして1ビット信号の平均値電圧が常にアナログ入力信号に追従するようになり、前記ΔΣ変調が実現される。
注目すべきは、本発明では、前記デジタルフィルタ部13は、2bitデコーダ18と、ローパスフィルタ19と、分周回路20とを備えて構成されることである。前記1ビット信号は、1or0(HorL)の2値で表されるデジタルコードであり、それを本実施の形態では、2bitデコーダ18は、2bit単位にまとめ、3値にデコードを行った後、マルチビットのデータに変換し、ローパスフィルタ19に入力する。ローパスフィルタ19は、入力されたマルチビットのデジタル信号をデータ処理し、外部へ出力する。
したがって、前記ローパスフィルタ19のサンプリングクロックおよび2bitデコーダ18からローパスフィルタ19への出力クロックCK2は、サンプリングクロックCK1の1/2の周波数であり、このためこのデジタルフィルタ部13には、前記サンプリングクロックCK1を1/2に分周してこれらに与える分周回路20が設けられている。
ここで、ローパスフィルタ19のカットオフ周波数は、サンプリングクロックに依存するけれども、後述する該ローパスフィルタ19の係数を変更することで、前記サンプリングクロックをCK2に低下させても、前記カットオフ周波数等の濾波特性を維持することができる。
したがって、広帯域の信号のA/D変換が必要な場合に、オーバーサンプリングに、それに見合う高いサンプリング周波数CK1が必要となり、その結果デジタルフィルタ部13のクロック周波数も同時に高くしなければならなくても、ローパスフィルタ19のサンプリング周波数CK2は低くすることができ、フリップフロップのセットアップタイムやホールドタイムを充分に確保し、安定性を高めることができる。こうして、サンプリングクロックCK1はローパスフィルタ19の最大動作速度の制約を受けず、広帯域の信号に対応することができるデルタシグマ型マルチビットA/Dコンバータを実現することができる。
図2に、本発明の回路と従来の回路とのノイズスペクトラム特性を示す。ローパスフィルタ19,9のサンプリング周波数として、5MHzしか確保できない場合の例を示しており、図2(b)で示す従来の回路では、ΔΣ変調部12のサンプリング周波数も、5MHzとしている。これに対して、図2(a)で示す本発明の回路では、サンプリング周波数を10MHzとしている。ΔΣ変調部12,2へ入力するアナログ信号は、3kHzで,−30dBVのレベルとしている。
これらの図2(a)と図2(b)とを比較して明らかなように、本発明の回路では、ノイズフロアが3〜5dB程度低下していることが理解される。
以下に、図3を参照して、前記2bitデコーダ18の基本動作を説明する。ΔΣ変調部12からは、サンプリングクロックCK1に従い、1or0の2値で表される1bit信号が出力される。2bitデコーダ18では、この2値のデジタル信号を、先ず2クロック単位で区切り、2bitの信号にデコードする。つまり、サンプリングクロックCK1の2クロック分を2bitの信号に置き換える。この2bitの信号で表現できる値は、00b,01b,10b、11bの4種類であるが、1bit信号はパルスの粗密でアナログ信号を表す方式であるので、重みで考えると、01bと10bとは同じ重みを持ち、3値の情報に整理できる。このため、2bitデコーダ18は、表1のような関係を持つデコード回路を用いて、1bit信号をデコードする。
Figure 0004319210
次に、そのデコードした重み信号を、マルチビットのデータに変換し、ローパスフィルタ19に与える。すなわち、1bit信号を2bit単位でシリアル/パラレル変換する。表2に、1bit信号からマルチビット信号までの変換の様子の一例を示す。この表2の例では、マルチビット信号は8bitであり、使用するデータ値は、01111111bと、00000000bと、10000000bとの3つであり、それぞれ前記2bit単位の1bit信号では、11bと、10bおよび01bと、00bとに対応する。また、前記マルチビット信号を16進で表すと、7Fhと、00hと、81hとなる。
Figure 0004319210
図4は、前記表2のような8bitのマルチビット信号を作成する2bitデコーダ18の具体的な一構成例を示すブロック図である。この2bitデコーダ18は、前記1ビット信号を1ビット分遅延する遅延器51と、前記遅延器51の入出力データが入力されるANDゲート52と、前記遅延器51の入出力データが入力されるNORゲート53と、相互に並列に設けられて各ビットのマルチビット信号を出力するダイオードD01,D02;D1〜D7と、負荷抵抗R0〜R7とを備えて構成されている。
上述のように、この2bitデコーダ18は、1ビット信号を2ビットずつ纏めてマルチビット信号にデコードするので、前記1ビット信号を1ビット分遅延する遅延器51と、前記遅延器51の入出力データが入力されるANDゲート52およびNORゲート53とを備えることで、前記“1,1”と、“0,0”と、“0,1”または“1,0”との3種類のデータの何れであるのかを判定することができる。
そして、それらのデータをマルチビット信号にデコードして出力するにあたって、前記のようにダイオードD01,D02;D1〜D7を並列に設け、ANDゲート52の出力が最上位ビットを除く下位側のダイオードD01,D1〜D6を介して出力され、これに対してNORゲート53の出力は、最上位ビットのダイオードD7を介して出力されるとともに、前記ANDゲート52側の最下位ビットに設けられるダイオードD01とワイヤードORの関係となる該NORゲート53側の最下位ビットのダイオードD02を介して出力される。
これによって、前記表2で示すように、“1,1”の入力に対しては“01111111”が出力され、“0,0”の入力に対しては“10000001”が出力され、“0,1”または“1,0”の入力に対しては“00000000”が出力されることになる。
なお、各ビットの出力に設けられている負荷抵抗R0〜R7は、必要に応じて設けられればよい。
そして、このようにして粗くA/D変換して得られた前記3種類のデータは、ローパスフィルタ19において、後述するように繰返しフィルタリング処理されることで、精細なマルチビット信号に変換される。
ここで、従来のように、1ビット信号を纏めることなくそのままマルチビット信号に変換した場合、1ビット信号に対応するマルチビット信号は、最大値と最小値との2種類になるのに対して、本発明では、上述のように、たとえばn=2の場合に3種類(“1,1”(“H,H”)の時は前記最大値の“1”、“0,0”(“L,L”)の時は前記最小値の“−1”、“0,1”(“L,H”)または“1,0”(“H,L”)の時は中間値の“0”)、n=3の場合に4種類、n=4の場合に5種類となる。しかしながら、デジタルフィルタ部13のローパスフィルタ19において、前記2bitデコーダ18からのマルチビット信号の周波数帯域を所望とするサンプリング周波数に対応した周波数帯域に制限するローパスフィルタ処理を行い、実際に出力すべき精細なマルチビット信号を求めると、複数段の前記ローパスフィルタ19で行われる係数を乗算した帰還処理等によって、フィルタ処理するマルチビット信号が、従来のような2種類であっても、本発明のような3種類以上であっても、処理後の前記実際に出力される精細なマルチビット信号は、同じデータとなって問題はない。
また、上述の例では、CK1:CK2=2:1、すなわち1bit信号を2bit単位に纏めてシリアル/パラレル変換しているけれども、任意のnbit単位に纏められてもよい。n=3の例を表3に、n=4の例を表4に示す。前述のように1bit信号は“1”の密度で信号振幅を表すので、nビット単位中の“1”の個数により重み付けをして、下記の表に従いデコードし、マルチビットのデータに置換える。
ここで、端数の場合のコード変換は、比率を正しく設定するこが重要である。また、重みの正の最大値として、必ずしも“+1”を割付ける必要はなく、表3のn=3において、+0.999とすれば、最大のダイナミックレンジが少し狭まるだけで、前記端数を生じなくすることができる。
Figure 0004319210
Figure 0004319210
図5は、上述のように構成されるA/Dコンバータ11の一使用例である光ディスク記録/再生装置のサーボ回路21の電気的構成を示すブロック図である。このサーボ回路21は、光ピックアップ22のフォーカシングやトラッキングを制御する。先ず、前記光ピックアップ22で得られた信号は、プリアンプ23に入力されて情報信号が再生されるとともに、前記フォーカシングやトラッキングのサーボに使用するエラー信号が作成される。前記エラー信号は、前記アナログ信号として、A/Dコンバータ24に入力される。
このA/Dコンバータ24は、図1のA/Dコンバータ11を基本とするものであるが、このA/Dコンバータ24では、前記ローパスフィルタ部13の能力が高く、デルタシグマ変調部12のサンプリングクロックCK1に追従できる構成である。そして、前記2bitデコーダ18によるサンプリングクロックCK2への1/2の周波数低下分を、前記ΔΣ変調部12および2bitデコーダ18を2チャネル設けることで使用している。
すなわち、前記ΔΣ変調部12は、参照符121,122で示すように、並列に2チャネル設けられ、同様に前記2bitデコーダ18も、参照符181,182で示すように、並列に2チャネル設けられている。しかしながら、注目すべきは、このサーボ回路21では、前記ローパスフィルタ19に対応するフィルタブロックは、参照符191,192,193,194で示すように4段設けているけれども、所望とするフィルタ処理を実現するのに必要な段数が直列に設けられているだけで、前記ΔΣ変調部121および2bitデコーダ181と、ΔΣ変調部122および2bitデコーダ182とで、これらのフィルタブロック191〜194は時間分割で使用されて、共用されることである。前記フィルタブロックは、前記所望とするフィルタ処理が実現できるのであれば、前記4段よりも少なくてもよく、所望とするフィルタ処理が実現できないのであれば、実現できるように、5段以上設けられてもよい。
フィルタブロック191は、前記2bitデコーダ181,182からの入力データをラッチする第1のラッチ回路L1と、前記第1のラッチ回路L1からのデータをラッチする第2のラッチ回路L21,L22と、前記第1のラッチ回路L1の入力側に設けられるスイッチ素子SW11,SW12と、前記第2のラッチ回路L21,L22からの出力に予め定める係数を乗算する係数器Hと、前記係数器Hでの乗算結果を前記第1のラッチ回路L1からのデータに加算して前記第2のラッチ回路L21,L22へ出力する加算器Mと、前記第2のラッチ回路L21,L22の入力側および出力側にそれぞれ設けられるスイッチ素子SW21,SW22;SW31,SW32とを備えて構成される。残余のフィルタブロ
ック192〜194も、このフィルタブロック191と同様に構成されている。
一方、各フィルタブロック191〜194に共通に、1/2の分周回路Aと、インバータBとが設けられている。また、最終段のフィルタブロック194の出力側には、2つの出力ラッチ回路L31,L32が設けられており、該最終段のフィルタブロック194からの出力が共通に入力される。
周波数Fsの外部からの前記サンプリングクロックCK1は、2つのΔΣ変調部121,122および2bitデコーダ181,182に共通に与えられるとともに、前記第1のラッチ回路L1および第2のラッチ回路L21,L22に与えられて、これらの回路のサンプリング(ラッチ動作)に使用される。
これに対して、前記分周回路Aにおいて、1/2に分周された周波数Fs/2の前記サンプリングクロックCK2は、一方の2bitデコーダ181と、それに対応したスイッチ素子SW11,SW21,SW31および出力ラッチ回路L31に与えられる。また、前記インバータBにおいて、前記サンプリングクロックCK2を反転したサンプリングクロック/CK2は、他方の2bitデコーダ182と、それに対応したスイッチ素子SW12,SW22,SW32および出力ラッチ回路L32に与えられる。
したがって、前記サンプリングクロックCK1がアクティブとなったタイミングで2bitデコーダ181から出力されたマルチビットのデータは、サンプリングクロックCK2がアクティブのハイレベルであると、スイッチ素子SW11を介して第1のラッチ回路L1にラッチされ、スイッチ素子SW21を介して第2のラッチ回路L21にラッチされる。その後、スイッチ素子SW31を介して係数器Hに入力され、予め定める係数Kが乗算されて、加算器Mによって前記第1のラッチ回路L1からの出力に加算される。こうして、最終のデータは、前記第2のラッチ回路L21にラッチされる。同様のことが残余のフィルタブロック192〜194で行われ、フィルタ処理されたデータが、最終段のフィルタブロック194から、前記サンプリングクロックCK2に応答して、出力ラッチ回路L31にラッチされ、次のサンプリングクロックCK2による更新タイミングまで保持される。
同様に、前記サンプリングクロックCK1がアクティブとなったタイミングで2bitデコーダ182から出力されたマルチビットのデータは、サンプリングクロック/CK2がアクティブのハイレベルであると、スイッチ素子SW12を介して第1のラッチ回路L1にラッチされ、スイッチ素子SW22を介して第2のラッチ回路L22にラッチされる。その後、スイッチ素子SW32を介して係数器Hに入力され、予め定める係数Kが乗算されて、加算器Mによって前記第1のラッチ回路L1からの出力に加算される。こうして得られたフィルタ処理されたデータは、最終段のフィルタブロック194から、前記サンプリングクロック/CK2に応答して、出力ラッチ回路L32にラッチされ、次のサンプリングクロック/CK2による更新タイミングまで、保持される。
したがって、サンプリングクロックCK1の周波数Fsの1/2の周波数で、相互に位相が1/2周期だけずれたサンプリングクロックCK2,/CK2を用いて、上述のように係数器Hを時分割で使用することで、該係数器Hを共用することができる。これによって、加算器およびシフタで構成され、前記ローパスフィルタ部13において格段のチップ面積を消費する該係数器Hのチップ面積を略1/2に縮小することができる。
また、2bitデコーダ181側と、2bitデコーダ182側とで、第1のラッチ回路L1および加算器Mを共用しているので、さらにチップ面積を縮小することができる。
前記2つの出力ラッチ回路L31,L32からの出力は、たとえば前記光ピックアップ22のフォーカシングとトラッキングとに、それぞれ使用される。この図5では、1系統しか図示していないけれども、前記出力ラッチ回路L31,L32からの出力を用いたサーボ動作を、以下に説明する。前記出力ラッチ回路L31,L32からのマルチビットのデータは、サーボ信号処理DSP25に入力され、信号処理が施されて制御量データに演算される。前記制御量データは、D/Aコンバータ26においてアナログ信号に変換され、アナログドライバ27で増幅されてピックアップアクチュエータ28が駆動される。こうして光ディスク記録/再生装置におけるデジタルサーボループが形成される。
ここで、前記フィルタブロック191〜194のカットオフ周波数fcは、前記光ピックアップ22の高次共振周波数foより低く設定されている。前記光ピックアップ22では、ピックアップアクチュエータ28が機械的な振動を起こし、共振を生じる。この共振には、一般的に低次共振と高次共振とがあり、低次共振の周波数は、数十Hz程度であり、サーボによって押さえ込むことができ、問題になることはない。
しかしながら、光ピックアップ22の構造上、高次共振の大きいピックアップでは、高次共振の影響で、共振周波数付近のゲインが上がってゲイン余裕が少なくなった状態となり、エラー信号の高域成分ノイズ等で励振され、発振することがある。発振が生じると、ディスクのRF信号が読み取れず、エラーレートの増加を招き、正常な記録/書込みができなくなる。
そこで、前記のようにフィルタブロック191〜194のカットオフ周波数fcを、前記光ピックアップ22の高次共振周波数foより低く設定することで、光ピックアップ22の高次共振の影響を少なくすることができる。
一方、サーボ系はループを形成しており、系を安定にするためには、各部分で起こる信号遅延を最小にすることが必要になる。前記位相遅れが大きくなると、発振や制動不足による不安定が生じ、対応策として、通常、位相補正回路を用いて、サーボループ系の位相余裕、ゲイン余裕の確保が行われる。
ところが、この1ビットA/Dコンバータは、前記位相遅れが少ないので、位相余裕およびゲイン余裕を確保することが容易になる。すなわち、A/Dの変換速度に着目すると、たとえばFs=10MHz、Fs/2=5MHzであり、この場合、前記フィルタブロック191〜194および出力ラッチ回路L31,L32は、200nsec毎にAD変換したデータを出力する。一方、上記のようなサーボループにおいて、AD変換遅れ=位相余裕、ゲイン余裕の減少になる。しかしながら、上述のようなオーバーサンプリングを用いたデルタシグマ型マルチビットA/Dコンバータは、変換遅れが非常に少なく、たとえば図5の例では、2bitデコーダ181,182、フィルタブロック191〜194および出力ラッチ回路L31,L32による6クロック程度である。
これに対して、従来では、光ディスクのサーボには、逐次比較型のA/Dコンバータが用いられており、その変換速度は、取出すデータのビット数に応じて異なる。たとえば、16ビットの場合で、理論的な最小値は、16+1=17クロックとなり、Fs=5MHz(本発明ではFs/2に相当)の場合で、17×200=3.4μsecとなる。一方、本発明では、6×200=1.2μsecであり、その差は2.2μsecとなる。
したがって、10MHzの周波数に対する位相遅れの差は、(2.2/100)*360=8degとなる。この数値は、逐次比較型の理論的な最高速度での試算によるものであり、逐次比較型では、入力側にサンプルホールド回路が必要になり、遅れ時間はもっと大きくなる。
こうして、本発明のA/Dコンバータ21では、一般的に光ディスクサーボ系に必要な位相余裕およびゲイン余裕の確保が容易になり、安定に動作させることができ、該光ディスクサーボに最も適したA/Dコンバータと言うことができる。
また、図5には、前記図6で示す従来のA/Dコンバータ1を用いた場合のサーボループを仮想線で示す。従来のA/Dコンバータ1では、プリアンプ23からのエラー信号は、先ずアンチ・エリアジング・フィルタ31に入力され、後段装置であるサーボ信号処理DSP25の有するサンプリング周波数Fsdに対して、fc≦Fsd/2となるカットオフ周波数fc以下の成分が濾波される。これは、前記サーボ信号処理DSP25のサンプリング周波数Fsdの1/2以上の周波数成分をカットして、折り返し雑音を無くすためである。その後、前記エラー信号は、前記A/Dコンバータ1(逐次比較型)に入力され、マルチビット信号に変換されて前記サーボ信号処理DSP25に入力される。
これに対して、本発明では、前記フィルタブロック191〜194のカットオフ周波数fcはまた、fc≦Fsd/2となるように設定される。前記サンプリング周波数Fsdは、たとえば100kHzであり、この場合カットオフ周波数fcは50kHz以下に選ばれる。
これによって、前記サーボ信号処理DSP25に入力されるマルチビット信号には、前記50kHzより高い成分は無くなり、前記アンチ・エリアジング・フィルタ31を、前記前記ローパスフィルタ部13で兼用することができ、後段装置におけるアンチ・エリアジング・フィルタ31を削減し、コストを大幅に削減することができる。
なお、本発明に類似した構成として、たとえば特開平5−218801号公報を挙げることができる。この先行技術は、オーバーサンプリングされた信号をマルチビットに変換する際に、動作速度を低減するために、信号を間引くフィルタである。この先行技術でも、重みを導入しているけれども、相互に連続する3個の1ビット信号における”1”の数を重みとし、それを係数と乗算してマルチビット信号を作成しているのに対して、本発明では、2bitデコーダ18において、1ビット信号を2個ずつに区切って、対応するマルチビットデータを作成し、その後にフィルタ処理を行うので、サンプリング周波数Fsの1/2の周波数でデータを出力し、全く異なる構造のデコーダである。以下に、この特開平5−218801号との作用効果を詳しく説明する。
(1)要約には“ ・・3つの連続するデータ・・・ ”の記載があり、A,B,Cの3個のシリアルデータを制御回路に入力し、Fsを1/2に落とす構造である。したがって、本発明と類似しているが、上述のように、本発明は、Fsを1/2落とすための手段として、A,Bの2個のデータを用いている。よって重みを算出するアルゴリズムが全く異なる。
(2)また、上述のように、先行技術は、A,B,Cの3個のシリアルデータでFsを1/2に落とす構造であるのに対して、本発明は、3個のシリアルデータ
であればFsを1/3に落とすことができるので、アルゴリズムが全く異なる。
(3)本発明は、図5で示すように、時分割で複数のADCを処理する機能があるのに対して、先行技術は、時分割機能が無く、ADCとアキュムレータとが対になる構造で、時間当りの演算量を半分にするのが目的である。
(4)先行技術の明細書の第0011段落には、“3個のデータが2回入力・・・”とあるのに対して、本発明は2個のデータを重みに置換えて、デジタルフィルタに入力しているので、構造が異なる。また、ROMやスケラーを持っておらず基本的な構造が異なる。
(5)先行技術では、制御論理部で、図2に(重み0)、(重み2)を発生する回路が記載されているが、制御論理部はこれだけでは構成できず、回路規模としては大きい。これに対して、本発明の重みを発生する回路は、前記図4で示すように、非常に簡単なロジック回路構成である。
また、特開昭62−269423号公報には、デルタシグマ変調回路において、積分器の信号電圧を抑えるために、量子化出力を3値でフィードバックすることが示されているけれども、本発明は、マルチビット出力で、そのマルチビット出力の選択を3値で行うものであり、この先行技術も本発明とは全く異なるものである。
また、上述の例では、CK1とCK2との周波数の比率、すなわちデコードするデータのビット数nは、2:1を例として説明しているけれども、デジタルフィルタ部13の対応可能なサンプリング周波数に対応して、適宜選択されればよい。さらにまた、本発明を実現するために必要なローパスフィルタ部19は、次数、回路構成に関係なく、どのような形式でも適用することができる。また、DC帯域が不要であれば、バンドパスフィルタで構成されてもよい。
本発明の実施の一形態のデルタシグマ型マルチビットA/Dコンバータの概略的構成を示すブロック図である。 本発明の回路と従来の回路とのノイズスペクトラム特性を示すグラフである。 図1で示すA/Dコンバータにおける2bitデコーダの基本動作を説明するための波形図である。 表2のような8bitのマルチビット信号を作成する2bitデコーダの具体的な一構成例を示すブロック図である。 図1で示すA/Dコンバータの一使用例である光ディスク記録/再生装置のサーボ回路の電気的構成を示すブロック図である。 典型的な従来技術のデルタシグマ型マルチビットA/Dコンバータの概略的構成を示すブロック図である。
符号の説明
11 A/Dコンバータ
12;121,122 ΔΣ変調部
13 デジタルフィルタ部
14 アナログ積分器
15 1ビット量子化器
16 1ビットD/Aコンバータ
17 減算器
18;181,182 2bitデコーダ
19 ローパスフィルタ
20 分周回路
21 サーボ回路
22 光ピックアップ
23 プリアンプ
24 A/Dコンバータ
51 遅延器
52 ANDゲート
53 NORゲート
191〜194 フィルタブロック
A 分周回路
B インバータ
D01,D02;D1〜D7 ダイオード
L1 第1のラッチ回路
L21,L22 第2のラッチ回路
L31,L32 出力ラッチ回路
H 係数器
M 加算器
R0〜R7 負荷抵抗
SW11,SW12;SW21,SW22;SW31,SW32 スイッチ素子

Claims (4)

  1. 光ピックアップと、前記光ピックアップで得られた信号に基づいて、フォーカシングもしくはトラッキングのサーボに使用するアナログ信号からなるエラー信号を生成するプリアンプと、前記エラー信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/Dコンバータとを備えた光ディスク記録/再生装置であって、
    前記A/Dコンバータは、
    入力されたアナログ信号を所望とするサンプリング周波数より高い周波数で一旦オーバーサンプリングし、1ビット信号に変換するデルタシグマ変調部と、
    前記デルタシグマ変調部からの1ビット信号をマルチビット信号に変換するための、ローパスフィルタ部を有するデジタルフィルタ部とを備えて構成されるデルタシグマ型マルチビットA/Dコンバータであり、
    前記ローパスフィルタ部におけるカットオフ周波数fcが前記光ピックアップの高次共振周波数foより低く設定されていることを特徴とする光ディスク記録/再生装置。
  2. 光ピックアップと、前記光ピックアップで得られた信号に基づいて、フォーカシングもしくはトラッキングのサーボに使用するアナログ信号からなるエラー信号を生成するプリアンプと、前記エラー信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/Dコンバータとを備えた光ディスク記録/再生装置であって、
    前記A/Dコンバータは、
    入力されたアナログ信号を所望とするサンプリング周波数より高い周波数で一旦オーバーサンプリングし、1ビット信号に変換するデルタシグマ変調部と、
    前記デルタシグマ変調部からの1ビット信号をマルチビット信号に変換するための、ローパスフィルタ部を有するデジタルフィルタ部とを備えて構成されるデルタシグマ型マルチビットA/Dコンバータであり、
    前記デジタルフィルタ部は、前記ローパスフィルタ部の前段にデコード部を備え、
    前記デコード部は、前記デルタシグマ変調部から入力される1ビット信号を予め定める複数n(nは2以上の整数)のビット単位に纏めるようになっており、
    n=2とするとき、前記デコード部は、
    前記1ビット信号を1ビット分遅延する遅延器と、
    前記遅延器の入出力データが入力されるANDゲートと、
    前記遅延器の入出力データが入力されるNORゲートと、
    前記マルチビット信号のそれぞれのビットの出力を導出するために、各ビット間で並列に設けられ、前記ANDゲートの出力が最上位ビットを除く下位側ビットに与えられるとともに、前記NORゲートの出力が最上位ビットおよび最下位ビットに与えられるダイオードとを備えて構成されることを特徴とする光ディスク記録/再生装置。
  3. 光ピックアップと、前記光ピックアップで得られた信号に基づいて、フォーカシングもしくはトラッキングのサーボに使用するアナログ信号からなるエラー信号を生成するプリアンプと、前記エラー信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/Dコンバータとを備えた光ディスク記録/再生装置であって、
    前記A/Dコンバータは、
    入力されたアナログ信号を所望とするサンプリング周波数より高い周波数で一旦オーバーサンプリングし、1ビット信号に変換するデルタシグマ変調部と、
    前記デルタシグマ変調部からの1ビット信号をマルチビット信号に変換するための、ローパスフィルタ部を有するデジタルフィルタ部とを備えて構成されるデルタシグマ型マルチビットA/Dコンバータであり、
    前記デジタルフィルタ部は、前記ローパスフィルタ部の前段にデコード部を備え、
    前記デコード部は、前記デルタシグマ変調部から入力される1ビット信号を予め定める複数n(nは2以上の整数)のビット単位に纏めるようになっており、
    前記ローパスフィルタ部は、前記デコード部からの入力データをラッチする第1のラッチ回路と、前記第1のラッチ回路からのデータをラッチする第2のラッチ回路と、前記第2のラッチ回路からの出力に予め定める係数を乗算する係数器と、前記係数器での乗算結果を前記第1のラッチ回路からのデータに加算して前記第2のラッチ回路へ出力する加算器とを備えて構成されるフィルタブロックを1または複数段備えて成り、
    前記デコード部ならびに第2のラッチ回路をnチャネル分設け、かつ前記第2のラッチ回路の入力側および出力側ならびに前記第1のラッチ回路の入力側にスイッチ素子をそれぞれ設けるとともに、前記最終段のフィルタブロックの出力側に、出力ラッチ回路を前記nチャネル分設け、
    前記第1および第2のラッチ回路へは前記デルタシグマ変調部と等しいサンプリングクロックを与え、各チャネルのスイッチ素子および出力ラッチ回路を、前記デルタシグマ変調部の1/nの周波数で、かつ相互に位相が1/n周期だけずれたサンプリングクロックで駆動することで、各チャネル間で前記係数器ならびに前記第1のラッチ回路および加算器を共用することを特徴とする光ディスク記録/再生装置。
  4. 前記ローパスフィルタ部におけるカットオフ周波数fcを、後段装置の有するサンプリング周波数Fsdに対して、fc≦Fsd/2となるように設定することを特徴とする請求項またはに記載の光ディスク記録/再生装置。
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