JP4318349B2 - 感光性平版印刷版の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、微小突起であるマットを有する感光性平版印刷版の製造方法及びその製造方法により得られた感光性平版印刷版に関する。
【0002】
【従来の技術】
記録材料のマット化方法に関する特開昭58−137469号公報には、形成するマットの分布量(分布個数)、高さ、及び大きさ(径)について記載されている。また、微小パターンを設けた感光性平版印刷版に関する特開平10−133383号公報には、設ける微小パターンの平均直径、高さ、及び分布量(分布個数)について記載されている。
【0003】
また、感光性平版印刷版のマットは、一般的に、マットとして用いることができる樹脂を溶媒に分散させた(溶解させた場合を含む)マット液を回転霧化装置により霧化して微粒子とし、前記マット液の微粒子を感光性平版印刷版前駆体の表面に付着させ乾燥させて形成する。なお、回転霧化装置としては、液体塗料を霧化させて塗装を行うものではあるが、ベル形状の霧化部材の先端部の内周面の外端縁部に多数の凹溝を設けた回転霧化装置が特開昭53−97042号公報に記載され、また、ベル形状の霧化部材の先端部の内周面の外端縁部に多数の突起を設けた回転霧化装置が特開平3−80957号公報に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術によりマットが付与された感光性平版印刷版のマット付与面には、製造されてから使用されるまでの過程(例えば、保管、梱包、配送時等)において圧力が加わるので、マットの高さが変化してしまい、マット本来の機能である真空密着時間の短縮効果が著しく劣化するという問題点があった。
【0005】
本発明の第1の目的は、マットが付与された感光性平版印刷版が製造されてから使用されるまでの過程において、前記感光性平版印刷版のマット付与面に圧力が加わった場合でも、マット本来の機能である真空密着時間の短縮効果が著しく劣化することを防止する感光性平版印刷版を簡単に製造することができる感光性平版印刷版の製造方法を提供することである。また、本発明の第2の目的は、前記製造方法により製造された感光性平版印刷版を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記問題点を解決するためには、直径の大きなマットを多量に付着せしめ、付加される圧力に対して十分な面積で対応できるようにすればよいが、直径の大きなマットは露光時に網点画像の小点の再現性を劣化させる傾向にあり、実現が困難であった。
【0007】
そこで、本発明者は、マットの平均体積を制御し、網点画像の小点の再現性を劣化させない範囲で出来るだけ大きなマットを数多く形成するようにしたところ、体積が所定の範囲内にあるマットの個数の割合を制御してマットを形成した感光性平版印刷版は、網点画像の小点再現性を確保しつつ、製造から使用に至る過程で作用する圧力に耐え、マット機能を維持することができるということ、さらには、回転霧化装置のマット液霧化部材のコーン状内周面の外端縁部のマット液放出端の周方向の長さ当たりのマット液の流量を特定の範囲にしてマット液を霧化する場合には、前記所定範囲内の体積を有するマットを全マットに対して所定の割合で形成した感光性平版印刷版を簡単に製造することができるということを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
即ち、本発明の第1の視点によれば、回転霧化装置によりマット液を霧化して得られたマット液の微粒子を感光性平版印刷版前駆体に付着させてマットを形成するマット形成工程を少なくとも有する感光性平版印刷版の製造方法であって、前記回転霧化装置として、コーン状内周面を有し回転数8000〜32000rpmで回転駆動されるマット液霧化部材を備え、供給量25〜120cc/分で供給されたマット液が回転に基づく遠心力により前記コーン状内周面に沿ってその外端縁部に導かれ全長157〜314mmのマット液放出端から放出されて霧化される形式の回転霧化装置を用い、前記マット液の微粒子として、前記コーン状内周面の周方向のマット液放出端の長さ1mm当たりのマット液流量を0.130〜0.636cc/分にしてマット液を霧化して得たマット液の微粒子を用い、1個あたりの体積が4500μm3以上18000μm3未満であるマットの個数全マットの個数に対する比率が25%以上である感光性平版印刷版を製造する感光性平版印刷版の製造方法により上記目的を達成することができる。
【0009】
また、本発明の第2の視点によれば、回転霧化装置によりマット液を霧化して得られたマット液の微粒子を感光性平版印刷版前駆体に付着させてマットを形成するマット形成工程を少なくとも有する感光性平版印刷版の製造方法であって、前記回転霧化装置として、コーン状内周面を有し回転数8000〜32000rpmで回転駆動されるマット液霧化部材を備え、供給量25〜120cc/分で供給されたマット液が回転に基づく遠心力により前記コーン状内周面に沿ってその外端縁部に導かれ全長157〜314mmのマット液放出端から放出されて霧化される形式の回転霧化装置を用い、前記マット液の微粒子として、前記コーン状内周面の周方向のマット液放出端の全長をL(mm)、前記回転霧化装置に供給するマット液流量をR(cc/分)とした時のR/Lが、0.130≦R/L≦0.636の関係を満たすようにしてマット液を霧化して得たマット液の微粒子を用い、1個あたりの体積が4500μm3以上18000μm3未満であるマットの個数全マットの個数に対する比率が25%以上である感光性平版印刷版を製造する感光性平版印刷版の製造方法により上記目的を達成することができる。
【0010】
また、本発明の第3の視点によれば、上記本発明の感光性平版印刷版の製造方法により得られ、1個あたりの体積が4500μm3以上18000μm3未満であるマットの個数全マットの個数に対する比率が30%以上である感光性平版印刷版により上記目的を達成することができる。なお、本発明において数値範囲の記載は、両端値のみならず、その中に含まれる全ての任意の中間値を含むものとする。
【0011】
【発明の実施の形態】
〔感光性平版印刷版の製造方法〕
本発明の第1〜2の視点の感光性平版印刷版の製造方法は、回転霧化装置によりマット液を霧化して得られたマット液の微粒子を感光性平版印刷版前駆体に付着させてマットを形成するマット形成工程を少なくとも有する。ここでマット液とは、マットを形成するためのマット材料を分散媒中に含有する液状体であり、前記マット材料は分散媒中に溶解している場合と、溶解しないで分散している場合の双方を包含する。
【0012】
また、感光性平版印刷版前駆体とは、マットを有する感光性平版印刷版を製造する過程における少なくともマットを形成する前のマットを有さない中間体であり、マットを有さないこと以外は感光性平版印刷版として使用することができるものも含む。このような感光性平版印刷版前駆体としては、例えば、感光性平版印刷版用感光層を有する感光性平版印刷版用支持体がある。
【0013】
前記支持体の材料としては、感光性平版印刷版の支持体の材料として従来から用いられているものを用いることができる。前記感光層は、感光性平版印刷版の感光層を形成するための材料として従来から用いられているものを用い、従来から行われている方法により支持体に形成することができる。
【0014】
感光性平版印刷版は、一般的に、ローラーを介して走行する連続した長尺帯状支持体に感光層及びマット層などを付加することで製造されるものであり、マットを形成した後に各種材質で作られたローラーとの接触や、巻取り、またはカット後の集積などが行われるので、感光性平版印刷版前駆体に形成したマットには圧力が加わる。本発明の第1〜2の視点の感光性平版印刷版の製造方法によれば、製造過程においてマットを形成した後に加わる圧力によるマットの変形を防止して製造することができる。
【0015】
なお、本発明の第1〜2の視点の感光性平版印刷版の製造方法では、マット形成工程でマットを形成した後に、マットを形成しなかった面に必要に応じて各種の層を形成する工程を設けることができる。次に、第1〜2の視点による感光性平版印刷版の製造方法の各々の実施の形態について説明する。
【0016】
[第1の視点による感光性平版印刷版の製造方法]
本発明の第1の視点による感光性平版印刷版の製造方法では、回転霧化装置として、コーン状内周面を有し回転駆動されるマット液霧化部材を備え、供給されたマット液が回転に基づく遠心力により前記コーン状内周面に沿ってその外端縁部に導かれマット液放出端から放出されて霧化されるという形式の回転霧化装置を用い、前記コーン状内周面の周方向のマット液放出端の長さ1mm当たりのマット液流量を0.130〜0.636cc/分(好ましくは0.159〜0.517cc/分)にしてマット液を霧化する。そして、このようにして得られたマット液の微粒子を感光性平版印刷版前駆体に付着させる。
【0017】
ここで「マット液放出端」とは、前記コーン状内周面の外端縁部において、マット液が放出される線状の端部(辺)のことであり、一般的には前記コーン状内周面の外端に沿って環状に存在する。「マット液放出端」は、通常は、コーン状内周面が途切れる線状の端部(辺)に一致するが、回転霧化装置の形状によっては、マット液が放出される線状の端部(辺)が、コーン状内周面が途切れる線状の端部(辺)の内側あるいは外側に存在することがある。本発明の第2の視点の感光性平版印刷版の製造方法における「マット液放出端」も同様である。
【0018】
回転霧化装置としては、好ましくは、上記回転霧化装置の構成要件を具備し、前記コーン状内周面の周方向のマット液放出端の長さ1mm当たりのマット液流量を0.130〜0.636cc/分に調節することができるものを用いることができる。回転霧化装置のマット液霧化部材の形状は、コーン状内周面を有する形状であればよく、例えばベル形状にすることができる。
【0019】
コーン状内周面の周方向のマット液放出端の全長がL(mm)の場合において、前記マット液放出端の長さ1mm当たりのマット液流量を前記特定の範囲にするには、回転霧化装置に供給するマット液流量をR(cc/分)とした時のR/Lが、0.130≦R/L≦0.636(好ましくは0.159≦R/L≦0.517)の関係を満たすように、前記回転霧化装置にマット液を供給する。
【0020】
[第2の視点による感光性平版印刷版の製造方法]
第2の視点による感光性平版印刷版の製造方法では、回転霧化装置として、コーン状内周面を有し回転駆動されるマット液霧化部材を備え、供給されたマット液が回転に基づく遠心力により前記コーン状内周面に沿ってその外端縁部に導かれマット液放出端から放出されて霧化される形式の回転霧化装置を用い、前記コーン状内周面の周方向のマット液放出端の全長をL(mm)、前記回転霧化装置に供給するマット液流量をR(cc/分)とした時のR/Lが、0.130≦R/L≦0.636(好ましくは0.159≦R/L≦0.517)の関係を満たすようにしてマット液を霧化する。このようにして得られたマット液の微粒子を感光性平版印刷版前駆体に付着させる。
【0021】
上記本発明の第1〜2の視点の感光性平版印刷版の製造方法によれば、体積が4500μm3以上18000μm3未満であるマットの個数が全マットの個数の30%を越える感光性平版印刷版を簡単に製造することができる。
【0022】
[マットの形成]
上記特定する範囲内の体積を有するマットを全マットに対して上記特定する割合で形成するためには、マットの平均体積の制御とともに、体積バラツキの低減が必要となる。
【0023】
カップ状回転霧化頭(以下、「ベル」と称する。)に連続的にマット液を供給することによって前記マット液を微粒化するとともに、前記マット液に電荷をかけることによって、微粒化したマット液を所望の部分に付着させる静電塗布方式を用いた場合には、ベルの回転数、ベルの形状、マット液の供給量を選択することによって、微粒化したマット液の微粒子の大きさを変更することができる。
【0024】
前記マット液の微粒子の大きさは常にある範囲の分布を有しており、完全に一定の大きさの微粒子を形成することは出来ないが、ベルの回転数、ベルの形状、マット液の供給量をそれぞれ制御することによって、ある条件の基で比較的狭い直径分布を有する微粒子群を形成することが可能である。また、さらに前記因子(ベルの回転数、ベルの形状、マット液の供給量)をそれぞれ制御することで、この微粒子群の平均直径を制御することが可能である。
【0025】
従って、前記因子に関して適切な条件を選択することにより、形成される微粒子群の平均直径を所望の直径に近づけ、また、直径分布を狭くすることで所望の直径から外れた粒子の割合を小さくすることが出来る。
【0026】
特に、特開昭53−97042号公報や特開平3−80957号公報に記載されているように、ベル先端部に微小な凹凸を多数設けることによって発生する微粒子の大きさ分布を比較的狭い範囲に限定することが可能である。これは、マット液がベル先端から剥離し飛行する際に、液糸を形成するにあたり、ベル先端部凹凸が、均一な液糸の形成を補助するためと考えられている。
【0027】
しかし、液糸は、ベル先端部の一定の円周長(マット液放出端の長さ)の単位長さ当たりに対してある程度の量以上のマット液が供給されることで形成され得るものであり、前記凹凸は液糸の形成を補助するに過ぎないものである。ベル先端部の一定の円周長当たりに供給されるマット液量が多すぎると太すぎる液糸が形成されて、広い範囲の粒子径分布を持ったマット液の微粒子が発生する。また、前記マット液の供給量が少なすぎると液糸の形成が阻害され、液糸の数が減り、結果的に太い液糸と細い液糸が混在するために広い範囲の粒子径分布を持ったマット液の微粒子が発生する。マット液放出端におけるマット液量の多寡は、ベル1個に供給するマット液の量とベル先端部円周長(マット液放出端の長さ)によって決まる。
【0028】
上記ベルを用いてマット液を微粒化する方法で形成されたマット液微粒子は、感光性平版印刷板前駆体の感光層表面に付着し、乾燥、固着することによってマットになる。したがって、マット液微粒子の大きさを適切に制御することで形成するマットの体積を制御可能である。
【0029】
通常の塗装に用いる場合は特に限定する必要はないが、感光性平版印刷版のマットをこの方法で形成しようとするとき、ベル先端部円周長の単位長さ当たり適切な量のマット液を供給することで、所定の体積のマットを全マットに対して特定の割合で形成することが実現可能であるということを見出した。
【0030】
本発明の第1〜2の視点の感光性平版印刷版の製造方法におけるマット形成工程では、前記特定の回転霧化装置により、マット液を霧化して得られたマット液の微粒子を感光性平版印刷版前駆体(一般的には、感光層を有する感光性平版印刷版前駆体の感光層の表面)に付着させ、感光性平版印刷版前駆体に付着したマット液の微粒子を自然に又は加熱により強制的に乾燥させて、感光性平版印刷版前駆体の表面にマットを形成することができる。なお、本発明の第1〜2の視点の感光性平版印刷版の製造方法でそれぞれ用いる前記特定の回転霧化装置の回転数は、マット液を霧化してマット液の微粒子を得ることができる範囲の回転数である8000rpm〜32000rpmにする。
【0031】
マットを形成するためのマット材料としては、従来から感光性平版印刷版のマットの材料として用いられている各種樹脂等の材料にすることができる。このようなマット材料としては、例えば、特開昭57−34558号公報に記載されているような、アクリル酸エステルとアクリル酸またはメタクリル酸の共重合体;スチレン、アクリル酸エステル、アクリル酸又はメタクリル酸の共重合体;アクリル酸エステル、スチレン、アクリロニトリル等とアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸又はイタコン酸等の共重合体;ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルピロリドン等のビニル系ポリマー等がある。
【0032】
マット材料をマット液の形態にする場合は、好ましくは、これらの樹脂を適宜選択し、従来周知の方法により水へ溶解せしめた、あるいは分散させた水性液とする。マット液の分散媒としては、水があり、水のほかに有機溶媒を含んでいてもよい。
【0033】
又、感光層や付着したマット液の液滴に影響を及ぼさない、他の水溶性物質や微細な粒子の無機物質の粉末、重合体の粉末などの充填剤をマット液に含有させることができる。
【0034】
マット液の調製法の例として、たとえば前記の共重合体は通常のラテックスの合成法と同様にして、原料のモノマーを界面活性剤で水中に乳化しておき、過硫酸カリウムなどの重合開始剤を用いて乳化重合された水性分散物としてもよく、またアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸などの一部をナトリウム塩、カリウム塩、又はアンモニウム塩として共重合体の水溶液とすることでもよい。
【0035】
以下、図面の図1〜2基づいて、本発明の製造方法に用いることのできる回転霧化装置の一例をより詳細に説明する。図1は、本発明の製造方法で用いることのできる回転霧化装置のベル部分の回転軸方向の概略断面図である。
【0036】
ベル(霧化頭本体)1は、カップ状の中空部材で円筒部21とこの円筒部21の一端側にこれと一体に形成されたコーン部22とからなり、コーン部はその内周面2がコーン状に形成されその平滑な内周面の外端縁部3は円環状に開口し円環状先端(マット液放出端)19となっている。
【0037】
ベル1の円筒部21内には、ブッシュ4が同心状に設けられており、ブッシュ4とベル1は一体化されている。このブッシュ4は、軸方向に短かい円筒形状をなしその一端面に円錐形の凹面4aを形成している。この凹面4aと円筒部21の内周面17によって形成される内部空間7内には塗装供給ノズル8の先端部が嵌入し、その先端は凹面4a内にわずかに嵌入すると共に、その先端部軸心が円錐形凹面4aの中心あるいはその極く近傍に位置するように配置されている。
【0038】
ノズル8は、エアベアリング式のエアモーター9に具備された中空シャフト10の内部を通りその後端部は図示しないマット液供給装置に接続されている。
【0039】
ベル1の円筒部21の内周面とブッシュ4の外周面との間には円環状間隔11が形成され、この一端側は内部空間7に連通すると共に、その他端側はベル1のコーン状内周面2に連なる円筒状周壁面18に連通している。この円環状間隔11内には、マット液が流出する方向に、複数(本例では4つ)の流線形をした支柱13が配せられこれら支柱13によりブッシュ4はラジアル方向に位置決めがされ円筒部21内にネジ5により固定されている。
【0040】
シャフト10にはフランジ14が一体的に形成され、円筒部21の他端側にはフランジ23が一体形成され、これらフランジ間には凹凸嵌合面が形成され、これによりベル1はラジアル方向の位置決めがされネジ6によりシャフト10に同心状に取り付けられている。エアモーター9の回転はシャフト10に出力され更にシャフト10よりベル1に伝えられベル1は回転駆動されるようになっている。
【0041】
軸方向供給ノズル8より供給されるマット液は、凹面4aにより案内され方向転換し回転により生じる遠心力の作用によって薄膜状にラジアル外方向に薄膜状に拡がる。薄膜状に拡がったマット液は、内周面17に放出され、さらに、コーン状内周面2に沿って外端縁部3に導かれる。外端縁部3の円環状先端(マット液放出端)19の周方向の長さ1mm当たりのマット液の流量が本発明で特定する流量になるように、供給ノズル8を介してマット液をコーン状内周面2に供給する。コーン状内周面2に供給されたマット液は、マット液放出端である円環状先端19から液糸として放出されて霧化される。
【0042】
マット液の上記方向転換、即ち、薄膜状拡がりを行うためにブッシュ4に形成される前記凹面4aの円錐角θは、30度以上、好ましくは60度以上とすることが望ましい。30度以下の場合には方向転換して凹面4a上に薄く拡がりにくく、また凹面傾斜が急となりベル1及びブッシュ4の構造上好ましくない。
【0043】
図2は、ベルの円環状のベル先端部(コーン状内周面の外端縁部のマット液放出端)2から発生する液糸の模式図である。ベルのコーン状内周面の外端縁部に導かれたマット液は、円環状のベル先端部2で液糸7になり、さらに液糸から分裂した液滴微粒子6になる。
【0044】
図面の図3に基づいて、本発明の感光性平版印刷版の製造方法の一例を説明する。図3は、本発明の方法で特定する回転霧化装置を用いて感光性平版印刷版前駆体にマットを形成する装置の概略図である。感光層を片側に有する長尺の支持体1は、搬送ロール8等のロールにより案内されて走行している。支持体1の前記感光層に対して、カップ状回転霧化頭の回転ベル7から微粒化したマット液2を塗布する。
【0045】
前記微粒化したマット液2は、回転ベル7のコーン状内周面の周方向のマット液放出端の長さ1mm当たりのマット液流量を本発明で特定する流量にしてマット液を霧化して得たマット液の微粒子である。前記カップ状回転霧化頭は、モータ6とこのモータによって回転する回転ベル7を有しており、前記回転ベルにはマット液の送液ポンプ5によりマット液が供給される。
【0046】
微粒化したマット液が塗布され流動状態のマット3が付着した前記支持体は、搬送ロール8により走行方向を変更されて乾燥装置9の内部に搬送される。前記支持体に塗布されたマット液は、前記乾燥装置で乾燥され、前記支持体に固定したマット4になる。以下、本発明の感光性平版印刷版の実施の形態について説明する。
【0047】
〔感光性平版印刷版〕
本発明の感光性平版印刷版は、本発明の感光性平版印刷版の製造方法により得られるものである。この感光性平版印刷版は、1個あたりの体積が4500μm3以上18000μm3未満であるマットの個数全マットの個数に対する比率が30%以上であるものであり、好ましくは40%以上にする。また、1個あたりの体積が18000μm3以上であるマットの個数は、好ましくは、全マットの個数の10%未満(より好ましくは8%未満)にする。
【0048】
マットは、好ましくは、25個/mm2以上(より好ましくは30個/mm2以上、さらに好ましくは40個/mm2以上)で感光性平版印刷版に分布している。マットの材料としては、従来から感光性平版印刷版のマットの材料として用いられている各種樹脂等の材料にすることができる。
【0049】
なお、本発明の感光性平版印刷版は、好ましくは、マット以外に、少なくとも支持体と感光層を有するものであり、必要に応じてこれら以外の層を設けることができる。支持体と感光層のそれぞれの材料としては、従来から感光性平版印刷版の支持体と感光層のそれぞれの材料として用いられているものにすることができる。マットは、マット本来の機能である真空密着時間の短縮効果を奏することができる位置に設ければよく、通常は少なくとも感光層の表面に設ける。
【0050】
以下、本発明の感光性平版印刷版において、全マットの個数に対する比率が30%以上のマットとして、1個あたりの体積が4500μm3以上18000μm3未満であるマットを特定した理由について説明する。
【0051】
[マットの体積の最大値]
感光性平版印刷版は、露光時にフィルムと密着させることによってフィルムの画像を忠実に印刷版に転写することが出来る。このとき、フィルムと感光性平版印刷版の間に厚い空気層が存在すると焼きボケと称する現象が発生し、画像が忠実に転写されない。これを防止するために露光時にフィルムと感光性平版印刷版を減圧環境下に置き、フィルムと感光性平版印刷版の間の空気を抜くことが通常行われているが、この空気を抜けやすくするために感光性平版印刷版の表面にマット層が必要となる。
【0052】
マット層は、フィルムと感光性平版印刷版の間隔を適切に保つことによって、フィルムと感光性平版印刷版の間に存在する気体を抜けやすくしている。しかし、マットの高さが高すぎると前記間隔が広くなりすぎて、フィルムの画像が感光性平版印刷版に忠実に転写できないという現象が発生する。
【0053】
また、マットの直径が大きいとマットが付着している部分に画像が転写しにくくなる。この現象は体積の大きなマットを数多く形成することによって発生するため、マットの体積をある大きさ以上に大きくしないことが重要である。そのため、1つのマットの体積は、18000μm3以下にすることが好ましい。
【0054】
[マットの体積の最小値]
また、感光性平版印刷版は、連続した帯状支持体に感光層及びマット層などを付加することで製造される。この行程では、各種材質で作られたローラーとの接触や、巻取り、またはカット後の集積などが行われる。また、製造された感光性平版印刷版は保管、梱包、配送などを経て使用者の手元に至る。これら製造から使用に至るまでの過程は、印刷版表面に圧力をかけるなどの作用を及ぼし、この作用が表面のマットの形状を変形させている。この作用に対し、出来るだけ大きなマットを数多く形成することが、マットの変形を少なくする有効な手段となる。そのため、1つのマットの体積として4500μm3以上にすることが好ましい。
【0055】
【実施例】
厚さ0.24mmのアルミニウム板の片面にナイロンブラシと400メッシュのパミスストン−水懸濁液を用いて砂目立てし、よく水で洗浄した。この板を70℃の第三りん酸ソーダ水溶液(5重量%)に2分間浸漬し、水洗・乾燥し支持体を作成した。次に、特公昭43−28403号公報に記載されているアセトンとピロガロールの縮重合により得られるポリヒドロキシフェニルのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル1重量部とノボラック型フェノールホルムアルデヒド樹脂2重量部を20重量部のメチルエチルケトンに溶解して感光液を調整し、上記支持体の砂目立てした面に塗布・乾燥し、感光性平版印刷版前駆体を作成した。
【0056】
また、メチルメタクリレート/エチルアクリレート/アクリル酸ソーダ(重量比68:20:12(仕込量比))共重合体ポリマー水溶液を固形分濃度18重量%にしてマット液を調整した。
【0057】
上記感光性平版印刷版前駆体に対してマット液を回転霧化装置にて塗布するにあたり、表1のケース1〜9に示したように、ベル先端部円周長(マット液放出端の全長)、マット液供給量を変更して、各種感光性平版印刷版を作製した。なお、表1には、円周長(マット液放出端の長さ)1mmあたりのマット液流量も併せて示す。作製したケース1〜9の感光性平版印刷版のサンプルに関して、形成されたマット体積別個数比率(体積が4500μm3以上18000μm3未満であるマットの個数の全マットの個数に対する比率(%)、及び、体積が18000μm3以上であるマットの個数の全マットの個数に対する比率(%))を求めると共に、製造から使用に至る過程で予想される圧力として7kg/cm2にて表面を加圧した後、フィルムとの真空密着時間、及び、網点の小点再現性を測定した。これらの結果も表1に示す。
【0058】
網点の小点再現性は、次の方法により評価した。即ち、網点の小点再現性の評価は、感度を測定するグレースケールフィルムを用いて、5段クリアとなる標準的な露光条件で、直径10μm、12μm、15μm及び20μmの小点が再現する状態に区分した。
【0059】
【表1】
Figure 0004318349
【0060】
表1の中で、ケース1、2、3、5、6、8、9のそれぞれが比較的短い真空密着時間を実現しており、加圧によるマット機能の低下が少なかったことを示している。
【0061】
また、表1の中で、ケース1、2、4、5、6、7、8のそれぞれが網点の小点再現性が許容範囲内であった。なお、表1の網点の小点再現性の評価の「◎」は網点の小点再現性が十分に優れていることを示し、「○」は網点の小点再現性が実用限界内であることを示し、「×」は網点の小点再現性が実用限界外であることを示す。
【0062】
網点の小点再現性のより詳細な評価基準は、次のとおりである。「◎」は直径10μmの小点が再現する状態であることを示し、「○」は直径12μmの小点が再現する状態であることを示し、「△」は直径15μmの小点が再現する状態であることを示し、「×」は直径20μmの小点が再現する状態であることを示す。
【0063】
従って、真空密着時間と小点再現性の両方が希望を満たすケースは1、2、5、6、8であり、これらは本発明の実施例である。
【0064】
これらの結果から良好な条件を選択すると、ベル先端部円周長1mmあたりの流量が0.130(cc/分)以上、且つ、0.636(cc/分)以下であることが好ましく、更には0.159(cc/分)以上、且つ、0.517(cc/分)以下であることが望ましい。
【0065】
【発明の効果】
本発明の感光性平版印刷版の製造方法によれば、網点画像の小点再現性を確保しつつ、製造から使用に至る過程で通常に作用する圧力に耐え、前記圧力が加えられた後でもマット機能を維持することができる感光性平版印刷版を簡単に製造することができる。また、本発明の感光性平版印刷版の製造方法によれば、製造過程においてマットを形成した後に加わる圧力(例えば、ローラーとの接触、巻取り、切断後の集積)によるマットの変形を防止して感光性平版印刷版を製造することができる。
【0066】
本発明の感光性平版印刷版は、網点画像の小点再現性を確保しつつ、製造から使用に至る過程で通常に作用する圧力に耐え、前記圧力が加えられた後でもマット機能を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の製造方法で用いることのできる回転霧化装置のベル部分の回転軸方向の概略断面図である。
【符号の説明】
1 ベル
19 円環状先端(マット液放出端)
【図2】図2は、ベル先端部とベル先端部から発生する液糸の模式図である。
【符号の説明】
2 円環状のベル先端部(マット液放出端)
6 液糸から分裂した液滴微粒子
7 液糸
【図3】図3は、回転霧化装置を用いて感光性平版印刷版前駆体にマットを形成する装置の概略図である。
【符号の説明】
1 支持体
2 微粒化したマット液
3 流動状態のマット
4 固定したマット
5 マット液の送液ポンプ
6 モータ
7 回転ベル
8 搬送ロール
9 乾燥装置

Claims (3)

  1. 回転霧化装置によりマット液を霧化して得られたマット液の微粒子を感光性平版印刷版前駆体に付着させてマットを形成するマット形成工程を少なくとも有する感光性平版印刷版の製造方法であって、
    前記回転霧化装置として、コーン状内周面を有し回転数8000〜32000rpmで回転駆動されるマット液霧化部材を備え、供給量25〜120cc/分で供給されたマット液が回転に基づく遠心力により前記コーン状内周面に沿ってその外端縁部に導かれ全長157〜314mmのマット液放出端から放出されて霧化される形式の回転霧化装置を用い、
    前記マット液の微粒子として、前記コーン状内周面の周方向のマット液放出端の長さ1mm当たりのマット液流量を0.130〜0.636cc/分にしてマット液を霧化して得たマット液の微粒子を用い、
    1個あたりの体積が4500μm3以上18000μm3未満であるマットの個数全マットの個数に対する比率が25%以上である感光性平版印刷版を製造することを特徴とする感光性平版印刷版の製造方法。
  2. 回転霧化装置によりマット液を霧化して得られたマット液の微粒子を感光性平版印刷版前駆体に付着させてマットを形成するマット形成工程を少なくとも有する感光性平版印刷版の製造方法であって、
    前記回転霧化装置として、コーン状内周面を有し回転数8000〜32000rpmで回転駆動されるマット液霧化部材を備え、供給量25〜120cc/分で供給されたマット液が回転に基づく遠心力により前記コーン状内周面に沿ってその外端縁部に導かれ全長157〜314mmのマット液放出端から放出されて霧化される形式の回転霧化装置を用い、
    前記マット液の微粒子として、前記コーン状内周面の周方向のマット液放出端の全長をL(mm)、前記回転霧化装置に供給するマット液流量をR(cc/分)とした時のR/Lが、0.130≦R/L≦0.636の関係を満たすようにしてマット液を霧化して得たマット液の微粒子を用い、
    1個あたりの体積が4500μm3以上18000μm3未満であるマットの個数全マットの個数に対する比率が25%以上である感光性平版印刷版を製造することを特徴とする感光性平版印刷版の製造方法。
  3. 請求項1〜2のいずれか一に記載の感光性平版印刷版の製造方法により得られ、1個あたりの体積が4500μm3以上18000μm3未満であるマットの個数全マットの個数に対する比率が30%以上であることを特徴とする感光性平版印刷版。
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