JP3813894B2 - 静電塗装装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、回転霧化頭の回転放出縁より静電霧化した塗料を塗布対象物に塗布する際、回転霧化頭のブッシュに塗液の固形成分を析出させることなく、少量の塗液を霧化して塗布することも可能とする静電塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、アルミニュウム製等の長尺の帯状物である支持体に記録層や保護層といった各層を積層あるいはコーティングして製造された平版印刷版原版と写真原版とを重ね合わせた状態で露光し、画像形成処理を施してオフセット印刷マスタである平版印刷版を製版し、この平版印刷版によってオフセット印刷を行うシステムが利用されている。
【0003】
この平版印刷版によるオフセット印刷のシステムでは、感光性平版印刷版原版に画像を形成する画像露光工程において、感光性平版印刷版原版と写真原版との間に空隙がないように密着して重ね合わせないと画像ボケが生じる。そこで、真空フレームのガラス板とゴムシートの間に、感光性平版印刷版原版と写真原版を重ね合わせ、ガラス板とゴムシートの間を真空にして感光性平版印刷版原版と写真原版を密着させている。
【0004】
さらに、このシステムに用いる感光性平版印刷版原版では、図6に例示するように、感光性平版印刷版100と写真原版102の密着性を向上させるため感光性平版印刷版100の感光層上に、静電塗装装置によって微小な塗料を噴射塗布することにより無数の略台球状のマットmを形成し、感光性平版印刷版100と写真原版102の間から空気が抜けやすくしている。
【0005】
また、感光性平版印刷版100の感光層上にマットmを構成する手段として、搬送中の感光性平版印刷版100の表面温度を温度調節室で所定範囲となるように調整してから湿潤装置で感光層を湿潤させた後、静電塗装装置により、電界を利用して水溶性の微細な塗料の液滴を感光層の表面に静電的に付着させる手段が用いられている。
【0006】
従来、このように用いられる静電塗装装置は、塗料供給ノズルより塗料受部に供給された塗料を、カップ状(ミニベル型とも言う)回転霧化頭の回転によって生ずる遠心力により薄膜状として回転放出縁より放出霧化すると共に、この回転霧化頭に例えば−50〜−120kVの高電圧を印加し、霧化した微細な塗料の液滴を静電的に感光性平版印刷版100に付着させて塗装する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような静電塗装装置では、例えば、揮発性の溶媒に富んだ水性塗料を霧化して静電的に感光性平版印刷版100に付着させて塗装するときに、回転霧化頭を約4000r.p.m以上の速度で回転する場合に、霧化頭内部空間に減圧状態が生じ、空気がこの霧化頭内部空間に巻き込まれる現象(エアポンピング現象と呼ぶ)が起こる。
【0008】
この時、静電塗装装置では、回転放出縁より放出された水性塗料の微粒化液滴の一部がこの霧化頭内部空間に巻き込まれる空気に同伴され、霧化頭の内側におけるブッシュの表面に付着する。そして、ブッシュの表面に付着した水性塗料は、付着した液滴中の水分が蒸発し、固形成分が析出する。
【0009】
このような状況で長時間連続的に水性塗料を霧化し続けると、ブッシュの表面に固形成分が次々と析出して蓄積し、ブッシュの表面における法線方向に成長して回転霧化頭へ至り、ついには固形成分が薄膜状となり回転霧化頭へ流出する水性塗料の流れを妨げるようになる。さらに霧化を続けると、流れが阻害された回転霧化頭の内周面の放出縁側に同様に液滴が付着し固形成分が析出するようになり、ついには放出縁まで析出が成長する。
【0010】
従って、水性塗料が薄膜状になりながら回転霧化頭の放出縁に導かれる過程において水性塗料は均一な薄膜を形成することが出来なくなるから、この状態で静電塗装装置により霧化される水性塗料の粒径が大きくなり、塗装品質を低下させるという問題を生じる虞がある。さらに、エアモーターで回転霧化頭を回動するよう構成した静電塗装装置の場合、ブッシュから回転霧化頭へ析出した固形成分のために、霧化頭の回転数が低下し、同様の問題を生じる虞がある。
【0011】
また、塗料供給ノズルより塗料受部に供給された水性塗料は、一旦塗料受部において遠心力により薄膜状となり流出され、エアポンピング現象によって霧化頭のブッシュの表面に付着されると、この霧化頭内のブッシュの表面等における着固−気−液界面において水性塗料中の水分が蒸発し、固形成分が霧化頭内のブッシュの表面等における固−気−液界面に析出する。
【0012】
このような状況で同様に長時間連続的に水性塗料を霧化し続けると、次々と析出した固形成分が、供給された水性塗料の中に混ざり、回転霧化頭の放出縁に到達する間に溶解することなく、放出縁より放出されたり、霧化された水性塗料の液滴中に大きな固形成分のカタマリが混入した状態で塗布されることになり、塗装品質を低下させるという問題を生じる虞がある。
【0013】
あるいは水性塗料の固形成分のカタマリが、回転霧化頭の放出縁より放出されず霧化頭内周面に付着した場合には、この固形成分のカタマリが薄膜状の水性塗料に溶解されることがないので、その付着したところの放出縁側には均一な薄膜を形成させることが困難となり、薄膜が形成されなかった内周面の放出縁側に前述の如く液滴が付着し、固形成分が析出するようになり同様に塗装品質を低下させるという問題を生じる虞がある。
【0014】
そこで、従来では、特開昭59−66373号公報に開示されている静電塗装方法のように、高電圧が印加され、高速で回転するカップ状回転霧化頭に水性塗料を供給して静電霧化する際、水性塗料を供給する前から、連続的に蒸気をこのカップ状回転霧化頭に供給することにより、霧化頭内に生ずる固−気−液界面において水性塗料が乾燥し、固形成分が析出するのを防止出来ると共に水性塗料の薄膜が形成されていない内周面に、エアポンピング現象により巻き込まれた微粒化液滴が付着乾燥し、固形成分が析出するのを防止出来るようにする手段が提案されている。
【0015】
しかし、上述の静電塗装方法の如くカップ状回転霧化頭に水蒸気を供給することで、水滴が被塗布物に付着したり、蒸気による熱で固形成分が析出することがあるという問題がある。
【0016】
本発明は上記事実を考慮し、回転霧化頭のブッシュに塗液の固形成分が析出することを防止すると共に、少量の塗液を霧化して静電塗布した場合でも良好な塗装品質を得ることができる静電塗装装置を新たに提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の静電塗装装置は、霧化頭本体のコーン状内周面の中央部にブッシュを一体的に回転するよう配置して回転霧化頭を構成し、ブッシュの中心軸に沿って送液通路を形成し、ブッシュの裏面側に向けて塗料供給ノズルから塗液を噴射しながら回転霧化頭に高電圧を印加して高速回転することにより、塗料の帯電微粒子を発生させる静電塗装装置において、ブッシュの中心軸に沿って形成した送液通路の孔径をφ1mmに設定し、塗料供給ノズルから吐出する塗液の流速を0.2m/sに設定すると共にブッシュ裏面側の送液通路の入口と塗料供給ノズルの先端との間隔を0.5mmに設定し若しくは塗料供給ノズルから吐出する塗液の流速を0.4m/sに設定すると共にブッシュ裏面側の送液通路の入口と塗料供給ノズルの先端との間隔を0.5mm〜1mmの範囲内に設定し若しくは塗料供給ノズルから吐出する塗液の流速を0.6m/sに設定すると共にブッシュ裏面側の送液通路の入口と塗料供給ノズルの先端との間隔を0.5mm〜2.5mmの範囲内に設定し若しくは塗料供給ノズルから吐出する塗液の流速を0.8m/sに設定すると共にブッシュ裏面側の送液通路の入口と塗料供給ノズルの先端との間隔を0.5mm〜3mmの範囲内に設定し若しくは塗料供給ノズルから吐出する塗液の流速を1m/sに設定すると共にブッシュ裏面側の送液通路の入口と塗料供給ノズルの先端との間隔を2.5mm〜5mmの範囲内に設定し又は塗料供給ノズルから吐出する塗液の流速を1.2m/sに設定すると共にブッシュ裏面側の送液通路の入口と塗料供給ノズルの先端との間隔を5mmに設定して構成したことを特徴とする。
【0018】
本発明の請求項2に記載の静電塗装装置は、霧化頭本体のコーン状内周面の中央部にブッシュを一体的に回転するよう配置して回転霧化頭を構成し、ブッシュの中心軸に沿って送液通路を形成し、ブッシュの裏面側に向けて塗料供給ノズルから塗液を噴射しながら回転霧化頭に高電圧を印加して高速回転することにより、塗料の帯電微粒子を発生させる静電塗装装置において、ブッシュの中心軸に沿って形成した送液通路の孔径をφ1mmに設定し、塗料供給ノズルから吐出する塗液の流速であるノズル内流速をx、ブッシュ裏面側の送液通路の入口と塗料供給ノズルの先端との間隔をYとしたとき、下記の式
Y=5.5x−A
0.5≦A≦3.5
を満たすように設定して構成したことを特徴とする。
【0019】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の静電塗装装置において、塗料供給ノズルから噴射する塗料が、固形分濃度18%以下に調整された水性塗料であることを特徴とする
【0022】
上述のように構成することにより、回転霧化頭を高速回転させ塗料の帯電微粒子を発生させて静電塗装を行う際に、塗料供給ノズルの先端からブッシュの裏面側に向けて塗料供給ノズルから塗液を噴射して供給すると、その供給された塗液の適量がブッシュの送液通路を通って流れ霧化頭本体と一体的にブッシュが回転するときの遠心力によって塗料がブッシュの表面上を塗液の薄膜で適度に覆うことにより、回転霧化頭から霧化放出された塗料の微粒化液滴の一部がブッシュの表面に付着してもブッシュの表面上にある塗料の薄膜と混ざり合って流れ去るから、例え少量の塗液で静電塗装を行う場合でも、ブッシュの表面に塗料中の固形成分が析出、付着することを防止できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の静電塗装装置に係わる実施の形態につき図1乃至図5によって説明する。
【0024】
図3に示すように、本実施の形態に係わる静電塗装装置26は、アルミ製の感光性平版印刷版10の製造工程におけるマットmの形成工程に利用される。このアルミ製の感光性平版印刷版10の製造工程では、マットmの形成工程に至る前の工程でアルミ製支持体の表面に感光液が塗布され、温度調節室12へ送られる。
【0025】
この温度調節室12では、温度制御された風が製造中の感光性平版印刷版10へ吹き付けられて静電塗装装置26の塗装ブース14に至るときまでに、製造中の感光性平版印刷版10の表面温度が、所定温度範囲となるように調節されている。その後、パスロール16により湿潤装置18へ送られる。
【0026】
この湿潤装置18は、蒸気スプレー管により製造中の感光性平版印刷版10の表面又は両面に蒸気を吹き付けて湿潤させる。この湿潤された製造中の感光性平版印刷版10は、塗装ブース14へ送られる。
【0027】
この塗装ブース14は、塗装作業中に高電圧印加範囲として作業者の立ち入り禁止の区域となる略密閉可能な部屋状に構成され、接地線17によって接地(アース)してシールドされている。この塗装ブース14の内部は、隔壁15によって塗装室19と装置室21とに区画されている。
【0028】
塗装ブース14の隔壁15には、所定箇所に開口部22が形成されている。この開口部22は、扉24で開閉されるようになっている。
【0029】
そして、この塗装ブース14では、静電塗装装置26を装置室21内に装着し、静電塗装装置26の電極として機能するベル状の回転霧化頭28を隔壁15の開口部22から塗装室19内へ向けて移動可能に装着することにより、装置室21内の装置を隔壁15で塗料が付着しないように隔離した状態で塗装室19内を通過する製造中の感光性平版印刷版10の表面にベル状の回転霧化頭28から水溶性の微細な塗料の液滴を噴射して静電的に付着させる塗布作業を行えるように構成されている。
【0030】
このように静電塗装装置26を移動操作するため、静電塗装装置26本体は、架台42に搭載されている。架台42は、レール40の上を走行可能に構成されており、架台42をそれぞれ移動させることで、開口部22を通じて塗装室19内に静電塗装装置26のベル状の回転霧化頭28を出し入れできるよう構成されている。
【0031】
なお、レール40には、位置決め用のストッパーが取付けられており、製造中の感光性平版印刷版10と静電塗装装置26との距離が所定値に設定される。
【0032】
この塗装ブース14では、その装置室21内に静電塗装装置26に塗料を供給する塗料供給手段が配置されている。
【0033】
この塗料供給手段は、塗料タンク48に貯留されている塗料を送液ポンプ46で引き出し、異物フィルター44を通じて塗料の異物を取り除いてから送液管30内を圧送し、静電塗装装置26へそれぞれ送液するよう構成されている。
【0034】
この塗装ブース14では、静電塗装装置26に給電するため、塗装ブース14の装置室21内に小型乾式トランスを用いた昇圧装置としての直流高圧電圧発生装置32を配置する。この直流高圧電圧発生装置32は、オン動作されると配線ケーブル33によって−40〜−120kVの直流高圧電力を静電塗装装置26に供給可能に接続されている。
【0035】
この塗装ブース14内に配置される静電塗装装置26の回転霧化頭28は、ベル状で大径側が開口した形状に形成されている。回転霧化頭28は、静電塗装装置26に装着された図示しないエアモータで回転され、塗料供給手段から送液された塗料がベル状の回転霧化頭28の小径側から内周面に供給されると、ベル状の回転霧化頭28が回転するときの遠心力によって塗料をベル状の回転霧化頭28の内周面へ薄膜状に広げ、その大径側の開口から塗料を霧化流として放出するよう構成されている。
【0036】
なお、ベル状の回転霧化頭28の回転数は、8000〜20000回転/分が好ましく、塗料の供給量は5〜300cc/分が好ましい。
【0037】
また静電塗装装置26の回転霧化頭28には、直流高圧電圧発生装置32から配線ケーブル33を介して−40〜−120kVの電圧が印加され、その大径側の開口から放出される塗料の霧化流を帯電させる。
【0038】
これにより、パスロール16で接地(アース)された製造中の感光性平版印刷版10との電圧差により、帯電した塗料の液滴がクーロン力を受けて製造中の感光性平版印刷版10の表面に向って飛んでいって付着することにより、感光層の表面にマットmを形成する。
【0039】
このようにしてマットmが形成された製造中の感光性平版印刷版10は、搬送方向下流側に配置された湿潤装置36で再度蒸気を吹き付けられ湿潤されてから乾燥室38へ送られ、低湿度の室内雰囲気中で加熱されて乾燥され、或いは温風が吹き付けられて乾燥される。
【0040】
そして、乾燥室38を出た完成品としての感光性平版印刷版10は、パスロール50を経て図示しない巻取装置に巻き取られる。
【0041】
次に、上述した静電塗装装置26における、回転霧化頭28の回転放出縁より静電霧化した塗料を塗布対象物に塗布する際、回転霧化頭28のブッシュに塗液の固形成分を析出させることなく、少量の塗液を霧化して塗布可能とするための手段について詳細に説明する。
【0042】
図1、図2に示すように、霧化頭本体52はコーン状内周面54を有し、その端部56は円環状に開口している。霧化頭本体52内には、ブッシュ58を同心的に配置し、このブッシュ58には、中心軸に沿って所定直径の円形透孔に形成した送液通路60を穿孔する。
【0043】
このブッシュ58は、霧化頭本体52に対してねじ62によって一体的に回動するよう締結されている。この霧化頭本体52とブッシュ58とによって形成された空間内部には、塗料供給ノズル64がエアモーター66に具備されたシャフト68の中を通って導かれるように配置され、図示しないがノズルの他端は固定されている。
【0044】
また、霧化頭本体52とブッシュ58との間には、複数の円形スリット状流出口70が形成されている。各流出口70は、それぞれ、霧化頭本体52とブッシュ58との間に形成された空間内部とを連結すると共に、それぞれ霧化頭本体52のコーン状内周面54に対応する位置に開口する。
【0045】
この円形スリット状流出口70の中には塗料が流出する方向に流線形をした複数の支柱72が設けられている。
【0046】
エアモーター66のシャフト68には、フランジ74が設けられている。このフランジ74には、霧化頭本体52をねじ76によって同軸芯上に取り付けられる。
【0047】
この静電塗装装置26では、エアモーター66により霧化頭本体52と共にブッシュ58を高速回転させながら、霧化頭本体52に高電圧を印加した状態で、回転霧化頭28における塗料供給ノズル64を通してブッシュ58の裏面に形成されたすり鉢状の塗料受部78に塗料が供給されると、霧化頭本体52の回転によって生じる遠心力により塗料の大部分が塗料受部78で薄膜状となりながら、霧化頭本体52とブッシュ58とで囲まれた空間の内壁面80に放出され、この内壁面80においてさらに遠心力により薄膜化され、複数のスリット状流出口70を通り、霧化頭本体52のコーン状内周面54上に到る。
【0048】
ここで複数のスリット状流出口70の間に設けられた複数の流線形をした支柱72は、薄膜化された水性塗料の流出を妨げることがないように構成されているので、霧化頭本体52のコーン状内周面54に対応する位置までほぼ均一な薄膜を形成させることができる。
【0049】
このようにして均一に薄膜化された水性塗料は、霧化頭本体52のコーン状内周面54でさらに均一に薄膜状になりながら、その端部56より霧化されて放出される。
【0050】
なお、複数のスリット状流出口70の数、巾及び複数の流線形をした支柱72の形状、個数は回転霧化頭28の使用状況により必要に応じて種々に変更可能である。また、水性塗料中に泡が発生するのを抑えるためにできるだけブッシュ58の中心に水性塗料を供給することが好ましい。
【0051】
また、回転霧化頭28における塗料供給ノズル64を通してブッシュ58の裏面に形成されたすり鉢状の塗料受部78に供給された所定量の塗料は、霧化頭本体52の送液通路60を通り、ブッシュ58のすり鉢状に凹んだ表面84上に出て、ブッシュ58が回転することによる遠心力で表面84の表面全体を覆うように薄膜化して広がり、表面84の外周端部からコーン状内周面54上へ移行する。
【0052】
よって、ブッシュ58の塗料受部78に供給されて霧化頭本体52の端部56から霧化放出された水性塗料の微粒化液滴の一部が、霧化頭本体52の高速回転により起こるエアポンピング現象によって、霧化頭本体52の内側に巻き込まれ、ブッシュ58のすり鉢状に凹んだ表面84側の部分に付着しても、このブッシュ58のすり鉢状に凹んだ表面84が水性塗料の薄膜で適度に覆われているので、この表面84上の水性塗料の薄膜と混ざり合って徐々にコーン状内周面54へ流れ去る。
【0053】
よって、ブッシュ58のすり鉢状に凹んだ表面84上の部分では、固−気−液界面において水性塗料中の固形成分が析出、付着するということを防止できる。
【0054】
【実施例】
次に、静電塗装装置の回転霧化頭28におけるブッシュ58の表面84に水性塗料中の固形成分が析出して付着することを防止する手段に係わる、具体的な実施例について説明する。
【0055】
この静電塗装装置のブッシュ表面に水性塗料の固形成分が析出付着することを防止するための具体的な構成を決定するため、静電塗装装置26で塗布する水性塗料であるマット液を、メチルメタクリレート/エチルアクリレート/アクリル酸ソーダ(重量比68:20:12(仕込量比))共重合体ポリマー水溶液を固形分濃度18%に調整した。
【0056】
また、静電塗装装置26の送液通路60(ブッシュ孔径)の孔径Dをφ0.5mm、0.6mm、0.8mm、1.0mm、1.2mmのそれぞれに形成し、塗料供給ノズル64のフィードノズル径をφ0.5mmに形成して塗料供給ノズル64から噴射される水性塗料の流速を0.5m/sとした。
【0057】
さらに、ブッシュ58と塗料供給ノズル64先端との間隔をそれぞれ0.50mm、0.75mm、1.00mm、1.25mm、1.50mmとし、それぞれについて5時間連続運転したときの固形成分析出を観察したところ図4の表に示す結果が得られた。
【0058】
この図4の表から理解されるように、ブッシュ径をφ0.5mmで、ブッシュ58と塗料供給ノズル64の先端との間隔が0.75mmのとき、ブッシュ58の表面84上に塗液の固形成分を析出させることなく、コーン状内周面54に均一に塗液が広がると同時に霧化が行われた。また、少量の液量で霧化した場合でも固形成分の析出もなく良好な結果が得られた。
【0059】
次に、送液通路60(ブッシュ孔径)の孔径Dをφ1.0mmとし、塗料供給ノズル64から噴射される水性塗料の流速をそれぞれ0.2m/s、0.4m/s、0.6m/s、0.8m/s、1.0m/s、1.2m/s、1.4m/s、1.8m/s、2.0m/s、2.4m/sとし、ブッシュ58と塗料供給ノズル64先端との間隔を0.5mm、1.0mm、1.5mm、2.0mm、2.5mm、3.0mm、5.0mmとしたときのそれぞれについて5時間連続運転したときの固形成分析出を観察したところ図5の表に示す結果が得られた。
【0060】
この図5の表から理解されるように、塗料供給ノズル64から噴射される水性塗料の流速を0.4m/sとしたとき、ブッシュ58と塗料供給ノズル64先端との間隔を0.5mm、又は1.0mmとしたときに、ブッシュ58の表面84上に塗液の固形成分を析出させることなく、コーン状内周面54に均一に塗液が広がると同時に霧化が行われた。また、少量の液量で霧化した場合でも固形成分の析出もなく良好な結果が得られた。
【0061】
塗料供給ノズル64から噴射される水性塗料の流速を0.6m/sとしたとき、ブッシュ58と塗料供給ノズル64先端との間隔を0.5mm、1.0mm、1.5mm、2.0mm又は2.5mmとしたときに、ブッシュ58の表面84上に塗液の固形成分を析出させることなく、コーン状内周面54に均一に塗液が広がると同時に霧化が行われた。また、少量の液量で霧化した場合でも固形成分の析出もなく良好な結果が得られた。
【0062】
塗料供給ノズル64から噴射される水性塗料の流速を0.8m/sとしたとき、ブッシュ58と塗料供給ノズル64先端との間隔を1.5mm、2.5mm又は3.0mmとしたときに、ブッシュ58の表面84上に塗液の固形成分を析出させることなく、コーン状内周面54に均一に塗液が広がると同時に霧化が行われた。また、少量の液量で霧化した場合でも固形成分の析出もなく良好な結果が得られた。
【0063】
塗料供給ノズル64から噴射される水性塗料の流速を1.0m/sとしたとき、ブッシュ58と塗料供給ノズル64先端との間隔を5.0mmとしたときに、ブッシュ58の表面84上に塗液の固形成分を析出させることなく、コーン状内周面54に均一に塗液が広がると同時に霧化が行われた。また、少量の液量で霧化した場合でも固形成分の析出もなく良好な結果が得られた。
【0064】
また別途、静電塗装装置26において、送液通路60の孔径をφ0.7mmとし、塗料供給ノズル64ノズル径をφ0.5mmとし、ブッシュ58と塗料供給ノズル64の先端との間隔を1.0mmとし、5時間連続運転したときの固形成分析出を観察した。
【0065】
この結果、コーン状内周面54に均一に塗液が広がると同時に霧化が行われた。ブッシュ58の表面84上に固形成分が析出することもなく良好な結果が得られた。
【0066】
前述した結果より考察すると、静電塗装装置26において、送液通路60の孔径をφ0.3mmからφ3.0mmに設定し、ブッシュ58と塗料供給ノズル64の先端との間隔を0.2mmから5.0mmに設定すれば、ブッシュ58の表面84上に固形成分が析出することもなく良好な結果が得られると考えられる。
【0067】
また好ましくは、送液通路60の孔径をφ0.5mmからφ1.5mmにし、ブッシュ58と塗料供給ノズル64の先端との間隔を0.5mmから2.0mmに設定する。さらに好ましくは、ブッシュ58と塗料供給ノズル64の先端との間隔を0.8mmから1.5mmとする。
【0068】
塗料供給ノズル64から吐出する塗液の流速が0.2m/sから2.0m/sになるような、送液通路60の孔径(フィードノズル径)とすると良好な結果が得られると考えられる。
【0069】
また好ましくは、塗液の流速を0.5m/sから1.5m/sに設定し、さらに好ましくは、塗液の流速を0.8m/sから1.2m/sに設定する。
【0070】
上述した実施例の結果から、この静電塗装装置26では、霧化頭本体52の中央部に配置したブッシュ58と、送液通路60の孔径(フィードノズル径)と、塗液を供給するブッシュ58と塗料供給ノズル64の先端との間隔(フィードノズル位置)と、塗料供給ノズル64から吐出する塗液の流速とを制御することにより、ブッシュ58の表面84上に固形成分が析出することもなく良好な結果が得られるようにできると考えられる。
【0071】
また、上述の実施例の結果から、塗料供給ノズルから吐出する塗液の流速であるノズル内流速をx、ブッシュ58と塗料供給ノズル64の先端との間隔をYとしたとき、良好な結果が得られるための条件式は、下記の式の如くなる。
【0072】
Y=5.5x−A
この式において、
0.5≦A≦3.5とする。
【0073】
この条件を満たせば、良好な結果が得られると考えられる。
【0074】
なお、本実施の形態の静電塗装装置26は、平版印刷等の記録材料のマット化に用いて好適なものであるが、それ以外でも、記録材料以外の対象物に少量の塗液をスプレーする用途に用いることができる。
【0075】
次に、感光性平版印刷版10であるPS版の製造工程例の概略について説明する。
【0076】
このPS版はその支持体を、99.5重量%アルミニウムに、銅を0.01重量%、チタンを0.03重量%、鉄を0.3重量%、ケイ素を0.1重量%含有するJIS―A1050アルミニウム材の厚み0.30mm圧延板を、400メッシュのパミストン(共立窯業製)の20重量%水性懸濁液と、回転ナイロンブラシ(6,10−ナイロン)とを用いてその表面を砂目立てした後、よく水で洗浄して構成する。
【0077】
これを15重量%水酸化ナトリウム水溶液(アルミニウム4.5重量%含有)に浸漬してアルミニウムの溶解量が5g/m2 になるようにエッチングした後、流水で水洗する。
【0078】
さらに、1重量%硝酸で中和し、次に0.7重量%硝酸水溶液(アルミニウム0.5重量%含有)中で、陽極時電圧10.5ボルト、陰極時電圧9.3ボルトの矩形波交番波形電圧(電流比r=0.90、特公昭58−5796号公報実施例に記載されている電流波形)を用いて160クーロン/dm2の陽極時電気量で電解粗面化処理を行う。これを水洗後、35℃の10重量%水酸化ナトリウム水溶液中に浸漬して、アルミニウム溶解量が1g/m2 になるようにエッチングした後、水洗する。
【0079】
次に、50℃30重量%の硫酸水溶液中に浸漬し、デスマットした後、水洗する。さらに、35℃の硫酸20重量%水溶液(アルミニウム0.8重量%含有)中で直流電流を用いて、多孔性陽極酸化皮膜形成処理を行う。すなわち電流密度13A/dm2 で電解を行い、電解時間の調節により陽極酸化皮膜重量2.7g/m2 とする。
【0080】
ジアゾ樹脂と結合剤を用いたネガ型感光性平版印刷版を作成する為に、この支持体を水洗後、70℃のケイ酸ナトリウムの3重量%水溶液に30秒間浸漬処理し、水洗乾燥する。
【0081】
以上のようにして得られたアルミニウム支持体は、マクベスRD920反射濃度計で測定した反射濃度は0.30で、JIS B00601に規定する中心線平均粗さRaは0.58μmであった。
【0082】
次に上記支持体にメチルメタクリレート/エチルアクリレート/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム共重合体(平均分子量約6万)(モル比50/30/20)の1.0重量%水溶液をロールコーターにより乾燥後の塗布量が0.05g/m2 になるように塗布する。
【0083】
さらに、下記感光液−1を、バーコーターを用いて塗布し、110℃で45秒間乾燥させる。このときの乾燥塗布量は2.0g/m2 であった。
感光液−1
ジアゾ樹脂−1 0.50g
結合剤−1 5.00g
スチライトHS−2(大同工業(株)製) 0.10g
ビクトリアピュアブルーBOH 0.15g
トリクレジルホスフェート 0.50g
ジピコリン酸 0.20g
FC−430(3M社製界面活性剤) 0.05g
溶剤
1−メトキシ−2−プロパノール 25.00g
乳酸メチル 12.00g
メタノール 30.00g
メチルエチルケトン 30.00g
水 3.00g
上記のジアゾ樹脂―1は、次ぎのようにして得たものである。まず、4−ジアゾジフェニルアミン硫酸塩(純度99.5%)29.4gを25℃にて、96%硫酸70mlに徐々に添加し、かつ20分間攪拌する。
【0084】
これに、パラホルムアルデヒド(純度92%)3.26gを約10分かけて徐々に添加し、該混合物を30℃にて、4時間攪拌し、縮合反応を進行させた。なお、上記ジアゾ化合物とホルムアルデヒドとの縮合モル比は1:1である。
【0085】
この反応生成物を攪拌しつつ氷水2リットル中に注ぎ込み、塩化ナトリウム130gを溶解した冷濃厚水溶液で処理した。この沈澱物を吸引濾過により回収し、部分的に乾燥した固体を1リットルの水に溶解し、濾過し、氷で冷却し、かつ、ヘキサフルオロリン酸カリ23gを溶解した水溶液で処理する。最後に、この沈澱物を濾過して回収し、かつ風乾して、ジアゾ樹脂−1gを得る。
【0086】
結合剤−1は、2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリロニトリル/メチルメタクリレート/メタクリル酸共重合体(重量比50/20/26/4、平均分子量75,000、酸含量0.4meq/g)の水不溶性、アルカリ水可溶性の皮膜形成性高分子である。
【0087】
スチライトHS−2(大同工業(株)製)は、結合剤よりも感脂性の高い高分子化合物であって、スチレン/マレイン酸モノ−4−メチル−2−ペンチルエステル=50/50(モル比)の共重合体であり、平均分子量は約100,000であった。
【0088】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明に係る静電塗装装置によれば、静電塗装装置に配置したブッシュの中心軸に沿って形成する送液通路の孔径と、ブッシュの塗料受部に塗液を供給する塗料供給ノズルの先端と塗料受部との間隔と、塗料供給ノズルから吐出する塗液の流速とを、霧化頭本体が回動して静電塗装作業を行う際にブッシュの表面上を塗液の薄膜で適度に覆うことによりブッシュの表面上に塗液の固形成分が析出することがないように設定して構成することにより、霧化頭本体を回動して静電塗装作業を行う際に、塗料供給ノズルの先端からブッシュの塗料受部に塗液を供給すると、その供給された塗液の適量がブッシュの送液通路を通って流れブッシュが回転するときの遠心力によって塗料をブッシュの表面上を塗液の薄膜で適度に覆うことにより、霧化頭本体から霧化放出された塗料の微粒化液滴の一部がブッシュの表面に付着してもブッシュの表面上にある塗料の薄膜と混ざり合って流れ去るから、例え少量の塗液で静電塗装を行う場合でも、ブッシュの表面に塗料中の固形成分が析出、付着することを防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る静電塗装装置の回転霧化頭部分を断面で示す要部拡大断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る静電塗装装置の回転霧化頭部分を示す要部概略斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る静電塗装装置による感光性平版印刷版にマットを形成する工程部分を示す断面概略構成図である。
【図4】 本発明の実施の形態に係る静電塗装装置における静電塗装装置の送液通路の孔径と、ブッシュと塗料供給ノズル先端との間隔とをそれぞれ変更して5時間連続運転したときの固形成分析出を観察した結果を示す表である。
【図5】本発明の実施の形態に係る静電塗装装置における送液通路の孔径Dと、塗料供給ノズルから噴射される水性塗料の流速と、ブッシュと塗料供給ノズル先端との間隔とをそれぞれ変更して5時間連続運転したときの固形成分析出を観察した結果を示す表である。
【図6】従来の感光性平版印刷版と写真原版との密着性を向上させるため感光性平版印刷版上に形成するマットを示す斜視図である。
【符号の説明】
10 感光性平版印刷版
26 静電塗装装置
28 回転霧化頭
30 送液管
52 霧化頭本体
54 コーン状内周面
58 ブッシュ
60 送液通路
64 塗料供給ノズル
68 シャフト
70 スリット状流出口
78 塗料受部
84 表面

Claims (3)

  1. 霧化頭本体のコーン状内周面の中央部にブッシュを一体的に回転するよう配置して回転霧化頭を構成し、前記ブッシュの中心軸に沿って送液通路を形成し、前記ブッシュの裏面側に向けて塗料供給ノズルから塗液を噴射しながら前記回転霧化頭に高電圧を印加して高速回転することにより、塗料の帯電微粒子を発生させる静電塗装装置において、
    前記ブッシュの中心軸に沿って形成した送液通路の孔径をφ1mmに設定し、
    前記塗料供給ノズルから吐出する塗液の流速を0.2m/sに設定すると共に前記ブッシュ裏面側の前記送液通路の入口と前記塗料供給ノズルの先端との間隔を0.5mmに設定し若しくは前記塗料供給ノズルから吐出する塗液の流速を0.4m/sに設定すると共に前記ブッシュ裏面側の前記送液通路の入口と前記塗料供給ノズルの先端との間隔を0.5mm〜1mmの範囲内に設定し若しくは前記塗料供給ノズルから吐出する塗液の流速を0.6m/sに設定すると共に前記ブッシュ裏面側の前記送液通路の入口と前記塗料供給ノズルの先端との間隔を0.5mm〜2.5mmの範囲内に設定し若しくは前記塗料供給ノズルから吐出する塗液の流速を0.8m/sに設定すると共に前記ブッシュ裏面側の前記送液通路の入口と前記塗料供給ノズルの先端との間隔を0.5mm〜3mmの範囲内に設定し若しくは前記塗料供給ノズルから吐出する塗液の流速を1m/sに設定すると共に前記ブッシュ裏面側の前記送液通路の入口と前記塗料供給ノズルの先端との間隔を2.5mm〜5mmの範囲内に設定し又は前記塗料供給ノズルから吐出する塗液の流速を1.2m/sに設定すると共に前記ブッシュ裏面側の前記送液通路の入口と前記塗料供給ノズルの先端との間隔を5mmに設定して構成したことを特徴とする静電塗装装置。
  2. 霧化頭本体のコーン状内周面の中央部にブッシュを一体的に回転するよう配置して回転霧化頭を構成し、前記ブッシュの中心軸に沿って送液通路を形成し、前記ブッシュの裏面側に向けて塗料供給ノズルから塗液を噴射しながら前記回転霧化頭に高電圧を印加して高速回転することにより、塗料の帯電微粒子を発生させる静電塗装装置において、
    前記ブッシュの中心軸に沿って形成した送液通路の孔径をφ1mmに設定し、
    前記塗料供給ノズルから吐出する塗液の流速であるノズル内流速をx、前記ブッシュ裏面側の前記送液通路の入口と塗料供給ノズルの先端との間隔をYとしたとき、下記の式
    Y=5.5x−A
    0.5≦A≦3.5
    を満たすように設定して構成したことを特徴とする静電塗装装置。
  3. 前記塗料供給ノズルから噴射する塗料が、固形分濃度18%以下に調整された水性塗料であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の静電塗装装置。
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