JP4317387B2 - 機能設定装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、機能設定を行うことができる機能設定装置および画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機などの画像形成装置においては、ユーザは、モノクロ印刷またはカラー印刷かの設定、拡大または縮小、印刷部数などの複数の機能設定を行って複写動作を行う。また、ファクシミリ装置においても、画像の鮮明さを設定した上で送信先を設定してファクシミリ送信動作を実行するようになっている。
【0003】
このように画像形成装置や、その他の多機能を含む動作を実行する装置などでは、ユーザは複数の機能を設定した上でこれらの機能を含む動作が実行されるようになっている。従来、このような複数の機能設定は、ユーザが操作パネル上に設けられたボタンなどを操作したり、タッチパネルを操作したりするといったことにより行われていた。
【0004】
しかしながら、近年の複写機などは、多数の機能設定が可能となっており、これらの機能を操作パネル上に設けられたボタン等で設定する構成では多数のボタンを用意する必要があり、操作パネルのスペースの増加や構成の複雑化を招くとともに、操作も煩雑である。また、タッチパネルなどのGUI(Graphical User Interface)を利用した場合であっても、多数の機能を設定するには多くの操作が必要となってしまう。
【0005】
このような操作の煩雑さ等を抑制するため、予め設定すべき機能に関する情報を記録したICカードなどの情報記録媒体を用い、機能実行装置がこれに記録された機能に関する情報を読み取離、読み取った機能に関する情報にしたがった動作を実行するといった方法を採用することが考えられる。
【0006】
ICカードを利用して装置に情報を提供等する技術としては、携帯電話機内にICメディアを担持する担自体を設け、かかる担持体に担持されたICカードから住所、電話番号などの情報を携帯電話機が読み取って利用するといった技術が提案されており(特許文献1参照)、上記のようなICカードを利用して機能設定を行う場合にはこのような技術を適用することが考えられる。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−14433号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、画像形成装置などにおいて機能設定を行う場合には、同時に設定できない機能が存在する。例えば、「A3をA4に縮小」といった機能と「A3をB4に縮小する」といった機能を同時に設定することはできない。
【0009】
従来の操作ボタンやGUIによる機能設定を行う場合には、同時設定できない機能を一覧表示等して1つの機能のみを選択させる画面が表示されるといったように設定前にユーザに同時設定できないことを認識させたり、同時選択できないものについては選択すらできないようになっていることがある。
【0010】
しかしながら、設定を希望する機能に対応するICカードを読取装置に読み取らせることにより機能設定を行う方法では、同時に設定できない機能を設定するためのICカード、例えば「A3をA4に縮小」といった機能を設定するためのICカードと「A3をB4に縮小する」といった機能を設定するためのICカードとを読取装置に読み取らせることも可能である。
【0011】
したがって、これらのICカードから機能設定のための情報を読み取った装置側が同時設定できないことを判別し、その旨を表示する等してユーザに通知し、再度の機能設定を促す必要がある。そして、ユーザは再度所望の機能に対応するICカードを選択して再度読取装置に読み取らせるといった操作を行わなくてはならない。
【0012】
この発明は上記に鑑みてなされたもので、情報記録媒体を利用して機能設定を行う場合に、操作のやり直しなどの煩雑な作業を要求することなく同時設定できない機能設定を防止することができる機能設定装置および画像形成装置を得ることを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項にかかる発明は、機能設定に関する機能情報を記録した情報記録媒体と、前記情報記録媒体に記録されている当該機能情報を読み取る読取手段と、前記情報記録媒体から前記読取手段によって読み取られた機能情報によって特定される機能を含む動作が実行されるよう設定する設定手段と、同時設定できない機能群ごとに前記機能情報を前記読取手段が読み取ることができる位置に前記情報記録媒体を保持する保持手段とを備え、前記機能群ごとに設けられる前記保持手段は、それぞれ前記情報記録媒体と係合して保持する異なる形状の保持部を有しており、同時設定できない同一の機能群に含まれる機能についての前記機能情報を記録する前記情報記録媒体は、記録している前記機能情報によって特定される機能を含む前記機能群の前記情報記録媒体を保持するための前記保持手段の前記保持部と係合し、他の前記保持部とは係合しない形状であることを特徴とする機能設定装置である。
【0024】
請求項にかかる発明によれば、同時設定できない機能群に属する機能を設定するための情報記録媒体と、その機能群以外の機能を設定するための情報記録媒体を読取手段の読取位置に保持する保持部とが係合しないので、このような保持部に当該情報記録媒体を保持させる操作が行われることを防止することができ、同時設定できない情報記録媒体が2以上の異なる機能を設定のための情報記録媒体を保持する保持部に保持されることがないので、同時設定できない機能が設定されてしまうことを抑制できる。
【0025】
また、請求項にかかる発明は、請求項1にかかる発明の構成において、前記情報記録媒体に記録される機能情報には、当該媒体を識別するための識別情報が含まれており、前記識別情報と機能を示す情報とを対応つけて記憶した機能特定用テーブルをさらに具備し、前記設定手段は、前記機能特定用テーブルを参照し、前記読取手段によって読み取られた前記識別情報に対応する機能を特定することを特徴とする。
【0026】
請求項にかかる発明によれば、情報記録媒体からその識別情報が読み取られると、機能特定用テーブルを参照することでその識別情報に対応する機能が特定され、機能設定に利用される。
【0027】
また、請求項にかかる発明は、請求項にかかる発明の構成において、ユーザの指示にしたがって前記機能特定用テーブルに前記識別情報、機能を示す情報または両者を記録するテーブル記録手段をさらに具備することを特徴とする。
【0028】
請求項にかかる発明によれば、ユーザの指示があった場合には、その指示にしたがって機能特定用テーブルにおける識別情報、機能を示す情報または両者が記録される。
【0029】
また、請求項にかかる発明は、機能設定に関する機能情報を記録した情報記録媒体と、前記情報記録媒体に記録されている当該機能情報を読み取る読取手段と、前記情報記録媒体から前記読取手段によって読み取られた機能情報によって特定される機能を含む動作が実行されるよう設定する設定手段とを具備し、前記情報記録媒体は、複数のデータ通信部と、これらのデータ通信部ごとに前記読取手段に送信すべき機能情報を記憶する手段であって、同時設定ができない機能についての前記機能情報を記憶する記憶手段とを有しており、前記情報記録媒体のそれぞれの前記データ通信部は、1つの前記データ通信部が前記読取手段との間でデータ通信を行える位置に当該情報記録媒体を配置された場合に、他の前記データ通信部が前記読取手段とデータ通信を行えない位置関係となるよう配置されており、前記情報記録媒体に記録される機能情報には、当該情報記録媒体に含まれるデータ通信部を識別するための識別情報が含まれており、前記識別情報と機能を示す情報とを対応つけて記憶した機能特定用テーブルと、ユーザの指示にしたがって前記機能特定用テーブルに前記識別情報に対応つけて機能を示す情報を記録するテーブル記録手段とをさらに有し、前記設定手段は、前記機能特定用テーブルを参照し、前記読取手段によって読み取られた前記識別情報に対応する機能を特定し、前記テーブル記録手段は、前記機能特定用テーブルにある前記情報記録媒体の前記データ通信部を識別する識別情報に対応つけてある機能を示す情報が記録されている場合において、当該ある情報記録媒体の前記データ通信部以外のデータ通信部を識別する識別情報に対応つけて機能を示す情報を記録するときには、前記ある機能と同時設定できない機能を示す情報の記録のみを行うことを特徴とする。
【0030】
請求項4にかかる発明によれば、情報記録媒体には同時設定できない機能についての機能設定に関する機能情報が複数記憶されているとともに、1つのデータ通信部が読取手段とデータ通信を行える位置にある場合には他のデータ通信部は読取手段とデータ通信を行えないので、同時設定できない機能設定のための機能情報が同時に読取手段に読み取られることがない。
また、請求項にかかる発明によれば、同時設定できない機能についての機能情報として複数のデータ通信部に対応する識別情報を記録する情報記録媒体について、当該識別情報によって特定する機能の割り当てを記録する際に、すでにあるデータ通信部を識別するための識別情報にある機能が割り当てられているときには、その他のデータ通信部を識別するための識別情報にはすでに割り当てられているある機能と同時設定できない機能以外の機能の割り当てが禁止される。
また、請求項5にかかる発明は、機能設定に関する機能情報を記録した情報記録媒体と、前記情報記録媒体に記録されている当該機能情報を読み取る読取手段と、前記情報記録媒体から前記読取手段によって読み取られた機能情報によって特定される機能を含む動作が実行されるよう設定する設定手段とを具備し、前記情報記録媒体は、複数の面部を有する基材部と、各面部に対応して設けられるデータ通信部と、これらのデータ通信部ごとに前記読取手段に送信すべき機能情報を記憶する手段であって、同時設定ができない機能についての前記機能情報を記憶する記憶手段とを有しており、前記情報記録媒体のそれぞれの前記データ通信部は、対応する面部が前記読取手段と対向するように配置された場合にのみ前記読取手段との間でデータ通信を行える位置に配置されており、前記情報記録媒体に記録される機能情報には、当該情報記録媒体に含まれるデータ通信部を識別するための識別情報が含まれており、前記識別情報と機能を示す情報とを対応つけて記憶した機能特定用テーブルと、ユーザの指示にしたがって前記機能特定用テーブルに前記識別情報に対応つけて機能を示す情報を記録するテーブル記録手段とをさらに有し、前記設定手段は、前記機能特定用テーブルを参照し、前記読取手段によって読み取られた前記識別情報に対応する機能を特定し、前記テーブル記録手段は、前記機能特定用テーブルにある前記情報記録媒体の前記データ通信部を識別する識別情報に対応つけてある機能を示す情報が記録されている場合において、当該ある情報記録媒体の前記データ通信部以外のデータ通信部を識別する識別情報に対応つけて機能を示す情報を記録するときには、前記ある機能と同時設定できない機能を示す情報の記録のみを行うことを特徴とする。
請求項5にかかる発明によれば、情報記録媒体には同時設定できない機能についての機能設定に関する機能情報が複数記憶されているとともに、対応する面部が読取手段と対向配置されているデータ通信部のみが読取手段とデータ通信を行え、他のデータ通信部は読取手段とデータ通信を行えないので、同時設定できない機能設定のための機能情報が同時に読取手段に読み取られることがない。
また、請求項5にかかる発明によれば、同時設定できない機能についての機能情報として複数のデータ通信部に対応する識別情報を記録する情報記録媒体について、当該識別情報によって特定する機能の割り当てを記録する際に、すでにあるデータ通信部を識別するための識別情報にある機能が割り当てられているときには、その他のデータ通信部を識別するための識別情報にはすでに割り当てられているある機能と同時設定できない機能以外の機能の割り当てが禁止される。
【0031】
また、請求項にかかる発明は、請求項1ないしのいずれかにかかる発明の構成において、前記読取手段は、前記情報記録媒体に記録されている前記機能情報を非接触で読み取ることを特徴とする。
【0032】
請求項にかかる発明によれば、情報記録媒体から非接触で読み取った機能情報によって特定される機能を含む動作が実行されるよう設定される。
【0041】
また、請求項にかかる発明は、画像形成動作、画像形成に関連する動作または両者を実行する動作手段と、機能設定に関する機能情報を記録した情報記録媒体と、前記情報記録媒体に記録されている当該機能情報を読み取る読取手段と、前記情報記録媒体から前記読取手段によって読み取られた各々の機能情報によって特定される機能を組み合わせた動作が前記動作手段に実行されるよう設定する設定手段と、同時設定できない機能群ごとに前記機能情報を前記読取手段が読み取ることができる位置に前記情報記録媒体を保持する保持手段とを備え、前記機能群ごとに設けられる前記保持手段は、それぞれ前記情報記録媒体と係合して保持する異なる形状の保持部を有しており、同時設定できない同一の機能群に含まれる機能についての前記機能情報を記録する前記情報記録媒体は、記録している前記機能情報によって特定される機能を含む前記機能群の前記情報記録媒体を保持するための前記保持手段の前記保持部と係合し、他の前記保持部とは係合しない形状であることを特徴とする画像形成装置である。
【0042】
請求項にかかる発明によれば、同時設定できない機能群に属する機能を設定するための情報記録媒体と、その機能群以外の機能を設定するための情報記録媒体を読取手段の読取位置に保持する保持部とが係合しないので、このような保持部に当該情報記録媒体を保持させる操作が行われることを防止することができ、同時設定できない情報記録媒体が2以上の異なる機能を設定のための情報記録媒体を保持する保持部に保持されることがないので、同時設定できない機能が設定されてしまうことを抑制できる。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる機能設定装置および画像形成装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0048】
A.第1実施形態
A−1.全体構成
図1は、本発明の第1実施形態にかかる画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、画像形成装置100は、読取部110と、操作部111と、制御部112と、機能特定用テーブル113と、画像形成部114と、フィニッシャー115とを備えている。
【0049】
読取部110は、当該画像形成装置100と分離された情報記録媒体120に記録されている機能情報を読み取り、読み取った機能情報を制御部112に出力する。本実施形態では、情報記録媒体120に記録されている機能情報として識別情報が記録されており、読取部110は当該識別情報を読み取って制御部112に出力する。なお、読取部110および情報記録媒体120の詳細については後述する。
【0050】
操作部111は、ユーザに対して種々の情報を表示する表示パネル、ユーザが種々の指示等を入力するためのボタンなどのインターフェースを有している。操作部111は、ユーザによって当該ボタン等が操作されるとその操作内容に応じた操作データを制御部112に出力する。また、制御部112から供給される表示内容を示すデータにしたがった情報等を表示パネルに表示させる。
【0051】
画像形成部114は、図示せぬ給紙トレイなどに収容された用紙等に画像を形成するためのものであり、本実施形態における画像形成部114は電子写真方式の画像形成を行うための構成要素を有しているが、他の方式で画像形成を行うものであってもよい。
【0052】
また、当該画像形成部114は、図示せぬコンタクトガラス上に載置された原稿や自動原稿送り装置によって搬送される原稿を読み取るスキャナ部を有しており、かかるスキャナ部が読み取った原稿画像に基づいた画像を用紙に形成する、つまり複写動作を行うことができるようになっている。
【0053】
また、画像形成部114は、このような画像形成動作を行う際に、制御部112によって設定された1または複数の機能を含む画像形成動作を実行する。すなわち、制御部112によって拡大/縮小といった変倍設定がなされている場合にはその変倍設定にしたがった画像形成動作を行い、複数部出力するように設定されている場合には設定部数分の複写動作を行うといったように種々の設定内容にしたがった画像形成動作を行う。
【0054】
フィニッシャー115は、上記のように画像形成部114によって画像が形成された用紙等をソートしたり、ステープル処理を行ったりする。かかるフィニッシャー115も、制御部112によって設定された1または複数の機能を含むフィニッシャー動作を実行する。すなわち、制御部112によってソートすべき設定がなされている場合には画像形成済み用紙をソートして出力し、用紙の中央を綴じて出力すべきよう設定されている場合には複数の画像形成済み用紙の中央を綴じるといったステープル処理を行うのである。
【0055】
以上のようにこの画像形成装置100では、画像形成部114やフィニッシャー115が制御部112による設定内容にしたがった動作を行うようになっているので、ユーザは操作部111の操作ボタン等を適宜操作することで、画像形成動作に関する指示(複写開始指示、出力枚数、拡大/縮小、モノクロ/カラー印刷、フィニッシャーによる処理内容など)を入力指定すると、制御部112は、当該入力指定にしたがった動作(複写動作など)が行われるよう設定し、これによりユーザが指定した動作が画像形成部114やフィニッシャー115によって行われる。
【0056】
また、制御部112は、上記のように操作部111を介して入力されたユーザの指示にしたがった動作が行われるよう画像形成部114やフィニッシャー115などの装置各部を制御するとともに、読取部110から供給される機能情報、つまり情報記録媒体120の識別情報にしたがって画像形成部114やフィニッシャー115などの動作実行部を制御する。
【0057】
制御部112は、読取部110から供給される識別情報に基づいて画像形成部114やフィニッシャー115に実行させる動作に含める機能を設定する際に、機能特定用テーブル113を参照する。
【0058】
機能特定用テーブル113には、識別情報と機能に関する情報とが対応つけて記憶されている。図示の例では、識別情報「01A」に対応つけて、機能に関する情報「カラー印刷」が記憶されており、識別情報「01B」に対応つけて、機能に関する情報「モノクロ印刷」が記憶されている。なお、この他にも識別情報に対応つけて、出力部数、変倍率、フィニッシャーによる処理内容など、当該画像形成装置100で実現できる種々の機能に関する情報を対応つけることができる。この場合、図示の例にように1つの識別情報に対して1つの機能に関する情報を対応つけるようにしてもよいが、1つの識別情報に複数の機能に関する情報を対応つけるようにしてもよい。
【0059】
制御部112は、このようなデータが記録された機能特定用テーブルを参照し、読取部110から供給された識別情報に対応する機能を特定し、これを画像形成部114やフィニッシャー115に行わせる動作内容として設定する。すなわち、制御部112は、画像形成部114による画像形成動作や、画像形成に関連する動作(本実施形態では、フィニッシャー動作)についての動作内容を設定するのである。例えば、識別情報「01」が供給された場合にはこれに対応する機能が「カラー印刷」であると特定し、画像形成部114によってカラー印刷が行われるよう設定するのである。
【0060】
なお、制御部112によって行われる機能設定処理についての詳細は後述する。また、制御部112は、ユーザの指示にしたがって上記のように機能特定の際に参照する機能特定用テーブル113の記録内容を変更等するが、かかる処理についての詳細も後述する。
【0061】
A−2.読取部および情報記録媒体
次に、本実施形態における上記読取部110および当該読取部110によって読み取られる機能情報を記録した情報記録媒体120について図2〜図4を参照しながら説明する。
【0062】
同図に示すように、読取部110は、電源部150と、送信・受信制御部151と、アンテナ部152と、スイッチ153とを有している。読取部110では、スイッチ153がオンとされた場合に電源部150からアンテナ部152に電力が供給される。アンテナ部152は、コイルおよびコンデンサが並列接続された共振回路によって構成されており、上記のように電力が供給されることで電磁波を発信する。
【0063】
送信・受信制御部151は、スイッチ153のオン/オフを設定する制御を行う。すなわち、情報記録媒体120に記録された情報を読み取る場合にはスイッチ153をオンとするのである。また、送信・受信制御部151は、情報記録媒体120に記録されている機能情報が読み取られた場合にかかる機能情報を制御部112(図1参照)に出力する。
【0064】
一方、本実施形態における情報記録媒体120は、アンテナ部160と、電源161と、制御部162と、メモリ163とを有するデータ通信部170を複数備えている。
【0065】
アンテナ部160はコイルとコンデンサとを並列接続した回路である。電源161は、上記のように読取部110のアンテナ部152から発信される電磁波による電磁誘導で電力を得て充電し、かかる電力によって制御部162が駆動されてメモリ163に記憶されている情報を読み出してアンテナ部160を介して送信する制御を行う。メモリ163には、上述したように機能情報として当該情報記録媒体120を一意に特定するための識別情報が記憶されている。
【0066】
情報記録媒体120は、このような構成のデータ通信部170を複数備えており、各々のデータ通信部170のメモリ163に格納される識別情報は異なっている。
【0067】
上記構成の下、読取部110による情報記録媒体120に記録された情報の読み取り動作は以下のような手順で行われる。
【0068】
まず、送信・受信制御部151によってスイッチ153がオンとされ、アンテナ部152に電力が供給される。これによりアンテナ部152から電磁波が発信される。
【0069】
読取部110の近傍、つまり上記電磁波が届く範囲内にデータ通信部170がある場合、上記電磁波による電磁誘導で電源161に電力が供給され、これにより制御部162が駆動されてメモリ163から機能情報が読み出されて読取部110に送信される。
【0070】
このように情報記録媒体120のデータ通信部170から送信された機能情報である識別情報はアンテナ部152によって受信されて送信・受信制御部151に供給される。かかる受信信号は送信・受信制御部151によってデジタル信号への変換、エラーチェック等の処理がなされた後、識別情報を示す信号が制御部112(図1参照)に出力される。
【0071】
以上のようにして画像形成装置100の読取部110の読取可能な範囲内に情報記録媒体120のいずれかのデータ通信部170がある場合には、読取部110によって当該データ通信部170のメモリ163に記録されている識別情報が読み出され、制御部112に供給される。すなわち、本実施形態における読取部110は、情報記録媒体120に記録されている機能情報である識別情報を非接触で読み取るのである。
【0072】
また、本実施形態では、情報記録媒体120から情報を読み取る読取部110として、非接触で読み取りを行うことができるとともに、アンチコリジョン技術を実装した構成のものを用いている。したがって、複数の情報記録媒体120のデータ通信部170が同時に読取部110の読取可能な範囲内にある場合であっても、これらの情報記録媒体120のデータ通信部170の各々に記録されている情報をほぼ同時読み取ることができる。
【0073】
次に、図3を参照しながら読取部110と情報記録媒体120の外観について説明する。同図に示すように、本実施形態における情報記録媒体120は、略立方体形状の基材部121を有しており、この基材部121の内部に複数のデータ通信部170が配置されている。本実施形態では、基材部121の各面部に対応してデータ通信部170が設けられている、つまり立方体の六面の各々に対応する6つのデータ通信部170が設けられている。
【0074】
ここで、図4に本実施形態における情報記録媒体120の断面構成を模式的に示す。同図に示すように、立方体形状の基材部121の内部における各面部近傍にデータ通信部170が配置されている。データ通信部170のアンテナ部160は対応する面部と直交する方向(図中矢印方向)に指向性を有しており、読取部110が当該方向に存在する場合には読取部110との間でデータ通信を行いやすいようになっている。
【0075】
図3に戻り、読取部110は、画像形成装置100の上方側に設けられている。より具体的には、画像形成装置100の筐体上面部100aに読取部110が情報記録媒体120に記録された情報をより確実に読み取ることができる範囲を示す媒体載置領域101が表示されており、その媒体載置領域101内に「ここに置いてください」といったメッセージが記述されている。読取部110のアンテナ部152はこのような媒体載置領域101の裏面側、つまり筐体内部側に配置されており、媒体載置領域101に情報記録媒体120が置かれた場合に情報記録媒体120に記録されている情報を非接触で読み取ることができるようになっている。
【0076】
本実施形態では、立方体形状の情報記録媒体120が媒体載置領域101に置かれた場合、立方体の6つの面部のうち媒体載置領域101に載置された面部に対応するデータ通信部170と読取部110との間でのみデータ通信が行われ、他の面部に対応するデータ通信部と読取部110との間ではデータ通信が行われないようになっている。
【0077】
すなわち、図4に示すように、読取部110が発する電磁波が有効な通信を行える程度に達する範囲、つまり読取部110が読取可能な範囲に、載置された面部に対応するデータ通信部170は含まれるがこの面部の反対側の面部に対応するデータ通信部170には含まれないようになっている。また、上記のようにデータ通信部170は指向性を有しているので、図4の左右の面部に対応するデータ通信部170と読取部110との間でも有効なデータ通信が行えないようになっている。
【0078】
このように本実施形態では、立方体状の情報記録媒体120の一面が媒体載置領域101に対向するよう載置された場合、媒体載置領域101と対向する載置面に対応するデータ通信部170のみが読取部110との間でデータ通信を行うことができ、他のデータ通信部170は読取部110との間でデータ通信が行えないような位置に設けられているのである。
【0079】
また、本実施形態では、1つの情報記録媒体120に含まれる複数のデータ通信部170のうちの1つが読取部110との間でデータ通信ができる場合には他のデータ通信部170と読取部110との間でデータ通信が行えないようにするとともに、各データ通信部170のメモリ163には異なる識別情報が記憶されている。このような識別情報は、画像形成装置100の制御部112による機能特定の際に用いられるが、同一の情報記録媒体120に含まれるデータ通信部170のメモリ163に記録される識別情報は、その識別情報によって特定される機能は互いに同時設定ができない機能となるような情報である。
【0080】
例えば、画像形成装置100においては「A3をA4に縮小」、「A3をB4に縮小」、「50%縮小」、「40%縮小」、「30%縮小」および「25%縮小」といった機能を同時に設定することはできない。そして、この画像形成装置100の機能特定用テーブル113(図1参照)において、上記6つの機能に対して「10A」、「10B」、「10C」、「10D」、「10E」、「10F」といった識別情報の対応つけがなされている場合、これら6つの識別情報が、それぞれ縮小機能を設定するための1つの情報記録媒体120の各データ通信部170のメモリ163に記録されているのである。
【0081】
なお、上記識別情報における前2桁「10」は情報記録媒体120を他の情報記録媒体120と識別するための情報であり、後ろの1桁「A」や「B」などは前2桁の情報によって識別される媒体のいずれの面部に対応するデータ通信部170であるかを識別するための情報である。
【0082】
本実施形態では、以上のような同時設定できない機能を設定するための識別情報を1つの情報記録媒体120に記録させておくとともに、1つの情報記録媒体120を媒体載置領域101に載置した場合にその中の1つのデータ通信部170のみが読取部110との間でデータ通信が行えるように構成されているので、同時設定できない機能を設定するための識別情報が同時に読み取られてしまうことがない。
【0083】
図3および図4に示すように、情報記録媒体120の基材部121の各面部には、ユーザが機能名などを記述できる機能表示欄121bが設けられている。ここで、以下のような理由から、ある面部の機能表示欄121bに、その面部と反対側の面部に対応するデータ通信部170のメモリ163に記録されている識別情報によって特定される機能を記述するようにすればよい。
【0084】
すなわち、ある面部が上方側になるよう情報記録媒体120が媒体載置領域101に載置されている場合、その反対側の面部(載置面部)に対応するデータ通信部170のメモリ163に記録されている識別情報が読取部110によって読み取られ、その識別情報によって特定される機能が設定されることになる。したがって、上記のように反対側の面部に対応するデータ通信部170に記録された識別情報に対応する機能を記述するようにすれば、載置された情報記録媒体120の6面のうち、ユーザによって視認しやすい上方面の機能表示欄121bに記述された機能が設定されることになる。このような理由から各面部の機能表示欄121bには反対側の面部のデータ通信部170に記録されている識別情報によって特定される機能名を記述することが好ましい。
【0085】
例えば、図3に示すような状態で情報記録媒体120が載置された場合、その上方面の機能表示欄121bには「A3→A4」が記述されているが、このような載置状態では、載置面に対応するデータ通信部170からは「A3をA4に縮小」する機能を設定するための識別情報が読取部110によって読み取られるようになっている。
【0086】
A−3.動作
次に、上記構成の画像形成装置100において上記情報記録媒体120を用いて機能設定を行うための動作について説明する。上述したように当該画像形成装置100において1または複数の機能を設定して複写動作等を行う場合には、ユーザは操作部111を適宜操作して機能設定を入力する方法と、情報記録媒体120を用いて機能設定を行う方法とがあり、以下、情報記録媒体120を用いて機能設定を行う場合の動作について図5を参照しながら説明する。
【0087】
同図に示すように、当該画像形成装置100に電源が投入されると、制御部112は読取部110によって情報記録媒体120のデータ通信部170から識別情報が読み取られたか否かを判別する(ステップSa1)。
【0088】
そして、ユーザによって情報記録媒体120が媒体載置領域101に載置され、情報記録媒体120の載置面に対応するデータ通信部170に記録された識別情報が読み取られた場合(ステップSa1の判別「Yes」)、制御部112は機能特定用テーブル113を参照して読み取られた識別情報に対応する機能を特定し、特定した機能を実現すべき機能として設定する(ステップSa2)。機能特定用テーブル113に図1に示すような内容が記憶されている場合において、識別情報「01A」が読み取られたときには当該識別情報「01A」に対応する機能「カラー印刷」が特定され、当該機能「カラー印刷」が実行すべき機能として設定される。なお、このように設定を行った場合には、制御部112が表示パネルに設定した機能名を表示させたりすることでユーザに設定内容を通知するようにしてもよい。
【0089】
以上のように特定した機能を設定した後、または識別情報が読み取られなかった場合(ステップSa1の判別「No」)、制御部112は動作をスタートさせるべきであるか否かを判別する(ステップSa3)。つまり、ユーザから操作部111を介して複写などの動作を実行すべき旨の指示があったか否か、もしくはタイマー動作等が設定されている場合にはそのタイミングになったか否かなどを判別する。
【0090】
ここで、動作をスタートすべきタイミングである場合には制御部112は、その時点でスタートすべき動作について設定されている機能を含む動作が行われるよう装置各部を制御し、当該動作を実行させる(ステップSa4)。したがって、上記のように情報記録媒体120から読み取った識別情報に基づく機能設定がなされている場合にはその設定された機能を含む動作が実現されるよう装置各部が制御されるのである。
【0091】
なお、このように動作を実行させる際に、ユーザから特別な機能設定がなされていない場合にはデフォルト設定機能を含む動作を行うよう装置各部を制御する。例えば、複写動作であれば、モノクロ印刷、等倍、1部、フィニッシャー処理なし、といったデフォルト設定にしたがった動作が行われるよう制御される。
【0092】
一方、動作をスタートすべきタイミングでない場合には(ステップSa3の判別「No」)、制御部112はステップSa1に処理を戻し、読取部110によって識別情報が読み取られたか否かを判別する。すなわち、制御部112は、動作をスタートすべきタイミングとなるまで識別情報が読み取られているかを監視し、読み取られた場合には当該読み取られた識別情報に対応する機能を実現すべき機能として設定するのである。
【0093】
上述したように本実施形態では、読取部110が非接触読み取りを行う構成であり、同時に複数の情報記録媒体120が載置された場合には、それらの情報記録媒体120の載置面に対応するデータ通信部170から識別情報をほぼ同時に読み取ることができる。例えば、媒体載置領域101に、図3に示すような縮小機能設定用の情報記録媒体120と、カラー印刷/モノクロ印刷といった印刷色を設定するための情報記録媒体120とを載置すれば、縮小機能設定用の情報記録媒体120の載置面に対応するデータ通信部170と、印刷色設定用の情報記録媒体120の載置面に対応するデータ通信部170とから識別情報が読み取られる。そして、これらの読み取られた識別情報によって特定される機能、例えば「A3をA4に縮小」と「カラー印刷」といった2つの機能が設定されることになる。そして、ユーザが複写動作開始指示を行った場合には、「カラー印刷」機能と「A3をA4に縮小」機能といった2つの機能を含む複写動作が実行される。
【0094】
また、複写動作開始指示を行う前に、上記2つの情報記録媒体120に加えて他の機能(例えば、画質指定、複写部数、ソートの有無、ステープル処理の位置など)を設定するための情報記録媒体120の1または複数を載置した場合には、情報記録媒体120の載置面に対応するデータ通信部170に記録される識別情報が読み出され、これに対応する機能が設定される。そして、複写動作開始指示がなされた場合には、これらの設定された機能を含む複写動作が実行される。
【0095】
以上のように設定された機能を含む動作が行われると、制御部112は設定された機能をクリアした後(ステップSa5)、制御部112はステップSa1に処理を戻し、以降上記と同様の処理を繰り返す。
【0096】
以上のように本実施形態では、情報記録媒体120のメモリ163には機能を設定するための機能情報として識別情報が記録されており、具体的にどのような機能を設定すべきかといった情報は記録されていない。このため、制御部112は、識別情報と機能に関する情報とが対応つけて記憶されている機能特定用テーブルを参照することで制御部112が上記識別情報に基づいて機能を特定するようにしている。
【0097】
すなわち、本実施形態では、情報記録媒体120に特定の機能を設定するための情報が記録されているのではなく、当該情報記録媒体120を購入等したユーザがその情報記録媒体120を用いて設定することができる機能を割り当てることができるようになっている。以下、このような割り当てを行う場合の動作について図5を参照しながら説明する。
【0098】
同図に示すように、情報記録媒体120への割り当てを行う旨のユーザ指示が操作部111を介して供給されると、制御部112は、操作部111の表示パネルに「機能を割り当てる情報記録媒体を媒体載置領域に近づけてください」といった趣旨のメッセージを表示させ(ステップSb1)、ユーザに情報記録媒体120の載置を促す。
【0099】
そして、制御部112は、読取部110によって情報記録媒体120の載置面に対応するデータ通信部170から識別情報が読み取られたか否かを判別する(ステップSb2)。上記のメッセージに促されてユーザが載置した情報記録媒体120の載置面に対応するデータ通信部170から識別情報が読み取られた場合には、制御部112は、機能特定用テーブル113に読み取られた識別情報を記憶させる(ステップSb3)。ここで、読み取られた識別情報が、すでに機能特定用テーブル113に記録されている識別情報である場合には、新たな記録は行わない。
【0100】
また、制御部112は、取得した識別情報によって特定される情報記録媒体120と同一の情報記録媒体120について、機能特定用テーブル113にすでに記録がなされているか否かを判別する(ステップSb4)。本実施形態では、識別情報の前2桁が媒体を識別する情報となっているので、取得した識別情報の前2桁と同一である識別情報が、すでに機能特定用テーブル113に記録されているか否かを判別する。
【0101】
ここで、同一の情報記録媒体120についての記録がなされていない場合には(ステップSb4の判別「No」)、当該画像形成装置100において設定できるすべての機能の中から、情報記録媒体120の現在の載置面に対応するデータ通信部170に記録されている識別情報に割り当てる機能を選択することを促すための表示画面等を表示パネルに表示させる(ステップSb5)。なお、ユーザに対して機能選択を促す場合や、上記のようにカードを近づけることを促す場合には上記のように表示パネルを利用する方法を用いることができるが、その方法はこれに限定されるわけではなく、例えば音声によりユーザに通知等するようにしてもよい。
【0102】
一方、同一の情報記録媒体120についての記録がすでになされている場合(ステップSb4の判別「Yes」)、つまり現在の載置面以外の面部に対応するデータ通信部170に記録されている識別情報がすでに機能特定用テーブル113に記録されている場合には、画面表示や音声通知などの方法により機能特定用テーブル113における同一の情報記録媒体120の識別情報に関する設置をクリアするか否かの選択をユーザに促す。すなわち、現在載置している情報記録媒体120の他の面を載置したときに読み取られる識別情報について機能割り当てがなされている場合には、その割り当てをクリアするか否かの選択を促すのである。
【0103】
このようなクリアするか否かの選択を促されたユーザから設定をクリアすべき旨の指示が入力された場合には、ステップSb5に進み、当該画像形成装置100において設定できるすべての機能の中から、情報記録媒体120の現在の載置面に対応するデータ通信部170に記録されている識別情報に割り当てる機能を選択することを促すための表示画面等を表示パネルに表示させる。
【0104】
これに対し、ユーザから設定をクリアしない旨の指示が入力された場合には、制御部112は、機能特定用テーブル113において同一の情報記録媒体120から得られる識別情報に対応つけられている機能を特定し、特定した機能と同時設定ができない機能の中から、情報記録媒体120の現在の載置面に対応するデータ通信部170に記録されている識別情報に割り当てる機能を選択することを促すための表示画面等を表示パネルに表示させる(ステップSb7)。
【0105】
例えば、機能特定用テーブル113における同一の情報記録媒体120の他の面部に対応するデータ通信部170から読み取られる識別情報に対応つけて「A3をA4に縮小」といった機能に関する情報が記憶されている場合には、制御部112は「A3をA4に縮小」という機能と同時設定できない機能、つまり他の変倍率を設定するための機能の中から、現在の載置されている面部に対応するデータ通信部170から取得した識別情報に割り当てる機能に関する情報を選択するよう促す。
【0106】
このように本実施形態では、同一の情報記録媒体120の1または複数の面を載置したときに設定すべき機能が割り当てられている場合には、その情報記録媒体120のそれ以外の面について割り当てることができる機能を、すでに割り当てられた機能と同時設定できない機能に制限し、制限された機能についてのみテーブルへの記録を許容している。このようにすることで、ユーザが情報記録媒体120の各面に対して機能の割り当てを決めることができる場合であっても、1つの情報記録媒体120について同時設定できる複数の機能が割り当てられてしまうことを防止することができる。
【0107】
以上のように機能選択をなすように促すと、制御部112はユーザから当該情報記録媒体120に割り当てる機能の選択があったか否かを判別する(ステップSb8)。そして、ユーザから操作部111を介して設定する機能の選択情報が供給された場合、制御部112は上記のように機能特定用テーブル113に記録した識別情報に対応つけて選択された機能に関する情報を記録させる(ステップSb9)。なお、読み取られた識別情報がすでに記録済みのものであった場合には、当該記録済みの識別情報に対応つけられていた機能に関する情報を消去し、当該識別情報に対応つけて新たに選択された機能に関する情報を記録するといった機能特定用テーブル113の書き換えが行われる。すなわち、本実施形態において制御部112は、機能特定用テーブル113に識別情報やこれに対応する機能に関する情報を記録するテーブル記録手段として機能している。
【0108】
このようにして機能特定用テーブル113に識別情報とこれに対応する機能に関する情報が記録され、以降当該識別情報を記録した情報記録媒体120が読取部110の近傍に載置された場合には、上記のようにユーザが自ら選択して割り当てた機能を含む動作が実現されるよう設定されることになる。なお、このような割り当て処理が終了した後、ユーザが割り当てが済んだ情報記録媒体120の機能表示欄121bに自ら選択して割り当てた機能を記述するようにすれば、その情報記録媒体120がどのような機能を設定するためのものであるかを容易に理解できるようになる。
【0109】
以上説明したように本実施形態では、ユーザが画像形成装置100の媒体載置領域101に自己が所望する機能を設定するための情報記録媒体120の面部を載置すれば、所望する機能を含む動作が実行されるよう設定することができる。したがって、多機能を実現することが可能な画像形成装置である場合であっても、その機能選択のための操作が簡易とすることができる。
【0110】
すなわち、従来の多機能を備えた画像形成装置などでは、機能選択のために複数のボタン操作を行わなくてはならなかったり、GUIを利用する場合であっても複数階層のメニュー画面を経て選択に到るといったように操作量が多くなってしまうことがあった。これに対し、本実施形態では、所望する機能に対応する情報記録媒体120およびその載置面を選んで媒体載置領域101に載置するといった簡易な操作で機能を選択することができる。
【0111】
また、本実施形態では、1つの情報記録媒体120の面部ごとに設定できる機能が割り当てられており、当該情報記録媒体120の媒体載置領域101に対する載置面を変えることで、当該情報記録媒体120で設定できる機能の中からいずれか1つの機能を設定することができるようになっている。したがって、当該1つの情報記録媒体120によって設定できる同時設定できない複数の機能を同時に設定させるための誤った操作等が行われることはない。つまり、必然的に同時設定できない機能の同時設定を排除するとともに、そのような誤った設定をなす操作自体も行われないようにすることができる。
【0112】
また、本実施形態では、複数の機能の各々に対応する情報記録媒体120、つまり複数の情報記録媒体120を載置するといった操作を行うことで、これらの情報記録媒体によって設定される機能を含む1つの動作、例えば複写動作を実行させることができる。例えば、ユーザは印刷色設定用の情報記録媒体120をカラー印刷が設定されるように載置し、画質設定用の情報記録媒体120を高画質に設定されるよう載置し、縮小設定用の情報記録媒体120をA4からA3に縮小といった機能が設定されるよう載置すれば、カラー印刷、高画質、A3をA4に縮小といった3つの機能設定を実現することができるのである。
【0113】
また、本実施形態では、記録されている識別情報が異なる情報記録媒体120を複数用意すれば、各々の情報記録媒体120に対してユーザが所望する機能を割り当てることができる。したがって、ユーザがよく利用する機能について情報記録媒体120に割り当てることができ、また情報記録媒体120で設定できるようにした機能であっても、その後使用頻度が少なくなった場合にはその情報記録媒体120に他の機能を割り当てるように機能特定用テーブル113の内容を書き換えるといったことも可能となる。
【0114】
このように情報記録媒体120のある面に対して機能の割り当てを行う場合、上記のように同一の情報記録媒体120の1または複数の面に対してすでに割り当てがなされているときには、すでに他の面に割り当てられた機能と同時設定ができない機能の中でしか割り当てる機能を選べないようになっているので、1つの情報記録媒体120に同時設定可能な機能が複数割り当てられてしまうこと防止できる。
【0115】
B.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態にかかる画像形成装置について説明する。図7に示すように、第2実施形態における画像形成装置200は、上記第1実施形態における立方体形状の情報記録媒体120に代えて、長方形板状の情報記録媒体220を用いる点で上記第1実施形態と相違している。なお、第2実施形態における画像形成装置は、上記第1実施形態における画像形成装置と同一の構成であるため(図1参照)、その説明を省略し、以下、図7を参照しながら情報記録媒体220について説明する。
【0116】
同図に示すように、第2実施形態における情報記録媒体220は、長方形板状であり、その内部にはその長手方向に沿って複数、図示の例では3つのデータ通信部170が並んで配置されている。当該情報記録媒体220に内蔵される3つのデータ通信部170は上記第1実施形態におけるデータ通信部170と同様の構成を有しており、これらのデータ通信部170のメモリ163に記録されている識別情報は異なっている。
【0117】
一方、画像形成装置の機能特定用テーブル113(図1参照)には、これらの3つのデータ通信部170に記録されている識別情報には、同時設定できない機能を示す情報が対応つけて記憶されている。例えば、3つのデータ通信部170のメモリ163に記録されている識別情報が「11A」、「11B」、「11C」である場合に、それぞれの識別情報に対応つけて「A4をA3に拡大」、「A4をB4に拡大」、「200%拡大」といった同時設定できない変倍率の異なる3つの拡大機能が対応つけられて記憶される。
【0118】
また、これら3つのデータ通信部170の互いの配置位置関係は次のようになっている。すなわち、図8に示すように、3つのデータ通信部170のうちの1つのデータ通信部170(図示の例では中央のデータ通信部170)が内蔵された部分が媒体載置領域101内に載置されるよう情報記録媒体220を載置すれば、他の2つのデータ通信部170が内蔵された部分は媒体載置領域101外に位置するような位置関係となっている。つまり、このように情報記録媒体220を載置すれば、中央のデータ通信部170と読取部110との間でデータ通信を行うことはできるが、両端側のデータ通信部170と読取部110との間でデータ通信を行うことができないのである。
【0119】
同様に一端側のデータ通信部170が内蔵される部分を媒体載置領域101内となるよう情報記録媒体220を載置すれば、中央および他端側のデータ通信部170が内蔵される部分が媒体載置領域101外に位置するようになっている。3つのデータ通信部170はこのような位置関係となるよう配置されている。
【0120】
上記の構成の情報記録媒体220を利用して機能設定を行う場合、ユーザは設定を希望する機能に応じて、情報記録媒体220を選ぶとともに情報記録媒体220の媒体載置領域101に載置する位置を調整する。例えば、ある情報記録媒体220の中央部分に内蔵されたデータ通信部170に記録されている識別情報に対応する機能である「A4をB4に拡大」する機能を設定したい場合には、当該ある情報記録媒体220の長手方向の中央部分が媒体載置領域101内に位置するように当該ある情報記録媒体220を載置すればよい。
【0121】
このようにすれば上記第1実施形態と同様(図5等参照)、当該中央部分のデータ通信部170に記録された識別情報のみが読取部110によって読み取られ、制御部112によって読み取られた識別情報に対応する機能「A4をB4に拡大」が設定される。
【0122】
したがって、上記第1実施形態と同様、簡易な操作で機能設定を行うことができるとともに、1つの情報記録媒体220によって設定できる同時設定できない複数の機能を同時に設定させるための誤った操作等が行われることはない。つまり、必然的に同時設定できない機能の同時設定を排除するとともに、そのような誤った設定をなす操作自体も行われないようにすることができる。
【0123】
なお、本実施形態においては、情報記録媒体220として、形状は長方形板状のものを用いるようにしているが、情報記録媒体220の形状は任意であり、複数の異なる機能設定のための機能情報を記録したデータ通信部を有するとともに、各データ通信部170の位置関係が以下のような条件を満たすものであればよい。すなわち、1つのデータ通信部170と読取部110との間でデータ通信が行えるときには他のデータ通信部170と読取部110との間でのデータ通信ができなくなるといった関係となるよう各データ通信部170が配置されたものであればよい。
【0124】
C.第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態にかかる画像形成装置について説明する。図9に示すように、第3実施形態における画像形成装置300は、第1実施形態における画像形成装置100の構成(図1参照)に加え、識別情報特定用テーブル360を有している。なお、第3実施形態において、第1実施形態と共通する構成要素には同一の符号をつけてその説明を省略する。
【0125】
識別情報特定用テーブル360は、カラー印刷/モノクロ印刷といった印刷色に関する機能、A3をA4に縮小やA3をB4に縮小といった変倍に関する機能といったように同時設定できない機能のグループごとに、そのグループに属する機能の各々を特定するために用いられる識別情報が記憶されている。例えば、印刷色のグループに属する機能は、カラー印刷機能とモノクロ印刷機能であるが、機能特定用テーブル113においてこれらの機能に対応つけられている識別情報「01」、「02」が当該印刷色グループの識別情報として記憶されている。
【0126】
また、第3実施形態における画像形成装置300は、上記識別情報特定用テーブル360を有する点で上記第1実施形態と相違する他、立方体形状の情報記録媒体120に代えて複数の情報記録媒体320を用いる点と、これらの複数の情報記録媒体320を保持する手段を有している点で上記第1実施形態と相違している。
【0127】
図10に示すように、本実施形態における情報記録媒体320は、カード形状の基材部321と、かかるカード形状の基材部321の内部に配置されるデータ通信部170とを有している。このデータ通信部170は、上記第1実施形態におけるデータ通信部170と同様の構成であり(図2参照)、本実施形態では情報記録媒体320が1つのデータ通信部170を有している、つまり1つの機能設定のための機能情報である識別情報を記録している点で第1実施形態における情報記録媒体120と相違している。
【0128】
図10および図11に示すように、複数の情報記録媒体320の基材部321には、貫通孔322が形成されており、かかる貫通孔322には保持機構350のリング部351が挿通させられている。保持機構350は、画像形成装置300の筐体上面部100a上の位置であり、かつ読取部110の読取可能な範囲に属する位置に設けられている。
【0129】
保持機構350は、上面部100a上に取り付けられる基台部352と、リング部351とを有している。基台部352は、上面部100a上に置かれる平面状の平面部352aと、平面部352aから上方に突出する2つの突条352b、352cとを有している。2つの突条352b、352cは、カード形状の情報記録媒体320の短手方向に沿ってほぼ平行に設けられており、これにより両者の間には保持溝352dが形成される。
【0130】
ここで、突条352b、352cによって形成される保持溝352dの幅がカード形状の情報記録媒体320の基材部321の厚みとほぼ同じとなっており、これにより図10および図11に示すように当該保持溝352dに基材部321を嵌めいれることができ、1つの情報記録媒体320を立てた状態で保持することができるようになっている。
【0131】
また、リング部351は半円リング状の部材であり、その両端が平面部352aそれぞれ突条352b、352cよりも外側の位置に固定されている。このリング部は、複数(図示の例では6個)の情報記録媒体320の基材部321に形成された貫通孔322に挿通させられている。これにより複数の情報記録媒体320は、リング部351を中心としてその移動範囲を規制されており、その移動範囲内においてユーザはかかるリング部351に挿通させられている情報記録媒体320を把持して保持溝352dに立てたり、上面部100a上に寝かせたりするといったことができるようになっている。
【0132】
このように保持機構350は、複数の情報記録媒体320を移動可能に保持することができるとともに、その1つの情報記録媒体320を保持溝352dに嵌めいれることで立てた状態で保持することができ、残りの情報記録媒体320については寝かせた状態とすることができる。
【0133】
上記第1実施形態で説明したようにデータ通信部170は、その面と直交する方向に指向性を有するものであり、情報記録媒体320が上面部100a上に寝かされた状態であれば読取部110との間でデータ通信を行うことができるようになっている。一方、保持溝352dに嵌めいれられて立てられた情報記録媒体320に対し、読取部110は面方向に沿った方向に位置することになり、両者間ではデータ通信ができないようになっている。すなわち、当該保持機構350は移動可能に保持している複数の情報記録媒体320の1つのみを読取部110との間でデータ通信が行えない位置で保持することができるのである。
【0134】
また、本実施形態では、このような1つの保持機構350によって保持される複数の情報記録媒体320は、同時設定できない機能を設定するために用いられる情報記録媒体320である。すなわち、機能特定用テーブル113において、1つの保持機構350によって保持される複数の情報記録媒体320の各々に記録されている識別情報は、同時設定できない機能に対応つけられて記憶されている。例えば、保持機構350によって保持される各情報記録媒体320に記録されている識別情報が「10」、「11」、「12」、「13」、「14」、「15」であるとすると、機能特定用テーブル113において、これらの識別情報には「A3をA4に縮小」、「A3をB4に縮小」、「50%縮小」‥‥といった同時設定できない機能が対応つけられていることになる。
【0135】
なお、このように1つの保持機構350は同時設定できない機能を設定するために用いられる複数の情報記録媒体320を保持するものであるから、同時設定できない機能のグループごとに保持機構350を設け、各グループに属する機能を設定するための情報記録媒体320を1つの保持機構350で保持するようにしてもよい。
【0136】
また、本実施形態は、情報記録媒体320、保持機構350および識別情報特定用テーブル360を有する点で上記第1実施形態と相違する他、第1実施形態とは制御部112による機能設定処理内容が相違しており、以下、図12を参照しながら第3実施形態において、情報記録媒体320を利用して機能設定を行う場合の動作について説明する。
【0137】
図12に示すように、本実施形態における機能設定処理では、制御部112は読取部110によって情報記録媒体320のデータ通信部170から識別情報が読み取られたか否かを判別する(ステップSc1)。上述したように保持機構350によって保持される複数の情報記録媒体320の中で保持溝352dに立てられた情報記録媒体320以外の情報記録媒体320に記録された識別情報については読取部110が読み取ることができるので、ここでは保持機構350によって保持される情報記録媒体320の数から1を減算した数の識別情報が取得されたかどうかが判別される。
【0138】
そして、上記数の識別情報が読み取られた場合(ステップSc1の判別「Yes」)、制御部112は識別情報特定用テーブル360を参照し、保持機構350の保持溝352dに立てられた情報記録媒体320に記録されている識別情報を特定する(ステップSc3)。すなわち、制御部112は読み取られた識別情報が属するループを特定し、識別情報特定用テーブル360における特定したグループに対応つけて記憶されている識別情報の中で読み取られた識別情報に含まれていない識別情報を、立てられた情報記録媒体320に記録されている識別情報として特定するのである。
【0139】
例えば、保持機構350に変倍に関する機能設定のための6つの識別情報「10」、「11」‥‥「15」を記録した情報記録媒体320が保持され、かつ識別情報特定用テーブル360に「変倍」グループと「10」〜「15」の識別情報が対応つけて記憶されている場合において、「11」〜「15」までの識別情報が読み取られたときには、まず「11」〜「15」が属するグループが「変倍」グループであることが特定され、その特定された「変倍」グループに属する「10」がないので、「10」が立てられた情報記録媒体320に記録された識別情報であると特定するのである。
【0140】
このように識別情報を特定すると、制御部112は機能特定用テーブル113を参照し、特定した識別情報に対応する機能を特定し、これを実行すべき機能として設定する(ステップSc3)。このように本実施形態では、本来特定すべき機能に対応する識別情報を読み取るのではなく、他の情報記録媒体に記録された識別情報を読み取ることによって、読み取られていない識別情報を特定し、このように特定した識別情報から機能を特定している。
【0141】
このようにして機能設定が行われた後、ユーザが操作部111を介して複写動作等の開始指示を入力すると、制御部112はその動作開始指示があった時点での設定されている機能を含む動作が実現されるよう装置各部を制御する。
【0142】
以上説明したように本実施形態では、保持機構350によって保持されている同時設定できない機能を設定するための情報記録媒体320のうち、1つのみを読取部110によって読み取ることができない位置に保持することができ、この読み取ることができなかった情報記録媒体320に対応する機能が設定される。したがって、設定したい機能に対応する情報記録媒体320を保持溝352dに嵌めて立てた状態とするといった簡易な操作で機能設定を行うことができるとともに、当該保持機構350に保持される他の情報記録媒体320に対応する機能が設定されることがないので、同時設定できない機能の同時設定を排除するとともに、そのような誤った設定をなす操作自体も行われないようにすることができる。
【0143】
なお、本実施形態においては、情報記録媒体320として、カード形状のものを使用しており、保持機構350としてリング部351に情報記録媒体320を相通させることで保持するといった機構を採用しているが、これらの構造はこのようなものに限定されるわけではない。すなわち、同時設定できない機能を設定するための複数の情報記録媒体を保持するための手段は、複数の情報記録媒体を移動可能に保持することができるとともに、その1つの情報記録媒体のみを読取部110が読み取ることができない位置で保持することができるものであれば他の構造のものを用いるようにしてもよい。
【0144】
また、第3実施形態における情報記録媒体320の基材部321の面部にその情報記録媒体320によって設定できる機能名を記述する等すれば、保持機構350によって立てられた状態にある情報記録媒体320の基材部321の面部というユーザの視認しやすい位置に設定した機能名が表示されることになり、設定内容を容易に認識することができる。
【0145】
D.第4実施形態
次に、本発明の第4実施形態にかかる画像形成装置について説明する。図13に示すように、第4実施形態における画像形成装置は、上記第1実施形態における立方体形状の情報記録媒体120に代えて複数の情報記録媒体420を用いる点、およびこれらの情報記録媒体420を保持するための手段を有する点で上記第1実施形態と相違している。なお、第4実施形態における画像形成装置は、上記第1実施形態における画像形成装置と同一の構成であるため(図1参照)、その説明を省略し、以下、図13を参照しながら情報記録媒体420および保持機構450について説明する。
【0146】
図13は画像形成装置筐体の上面部100aに配置される保持機構350を上方側から見た図である。同図に示すように、円盤状の情報記録媒体420を保持する保持機構450は、上面部100aに立設される回転軸451と、当該回転軸451に回転可能に支持される回転円盤部452とを有している。回転円盤部452は図中時計方向および反時計方向のいずれの方向にも回転可能に支持されており、ユーザは回転円盤部452を把持して任意の方向に回転させることができるようになっている。
【0147】
上面部100aには、その裏面側である筐体内部に配置される読取部(図1参照)が読取可能な範囲を示す読取可能領域401が視認できるようになっている。例えば、他の領域と色を変える等することで読取可能領域401が視認できるようになっている。なお、図では読取可能領域401の範囲を明確化するために斜線で示しているので、回転円盤部452に斜線がかかることとなっているが、実際には上面部100a上の読取可能領域401の上方側に回転円盤部452が位置することになる。
【0148】
回転円盤部452には、回転軸451を中心とした5つの方向の外延側に円盤状の凹部453が設けられている。かかる凹部453は円盤状の情報記録媒体420とほぼ同じ大きさ、または若干大きく形成されており、かかる凹部453に情報記録媒体420が挿入されて保持されるようになっている。
【0149】
情報記録媒体420は円盤状であり、その内部に1つのデータ通信部170(不図示)が配置されている。すなわち、本実実施形態においては1つの情報記録媒体に1つの識別情報が記録されている。
【0150】
上記構成の下、ユーザは回転円盤部452を回転させて、所望の機能を設定するための情報記録媒体420が保持されている凹部453が図中斜線で示す読取可能領域401上となるようにすれば、回転円盤部452上に保持される5つの情報記録媒体420のうちの1つの情報記録媒体420のみが読取部110(図1参照)との間でデータ通信を行うことができるようになる。すなわち、本実施形態における保持機構450は、複数の情報記録媒体420を移動可能に保持できるとともに、これらの中の1つの情報記録媒体420を読取部110による読取可能な範囲で保持したときには他の情報記録媒体420を読取部110の読取可能範囲外の位置で保持するように構成されている。
【0151】
また、本実施形態では、このような1つの保持機構450によって保持される複数の情報記録媒体420は、同時設定できない機能を設定するために用いられる情報記録媒体420である。すなわち、機能特定用テーブル113において、1つの保持機構450によって保持される複数の情報記録媒体420の各々に記録されている識別情報は、同時設定できない機能に対応つけられて記憶されている。例えば、保持機構450によって保持される各情報記録媒体420に記録されている識別情報が「10」、「11」、「12」、「13」、「14」、「15」であるとすると、機能特定用テーブル113において、これらの識別情報には「A3をA4に縮小」、「A3をB4に縮小」、「50%縮小」‥‥といった同時設定できない機能が対応つけられていることになる。
【0152】
なお、このように1つの保持機構450は同時設定できない機能を設定するために用いられる複数の情報記録媒体420を保持するものであるから、同時設定できない機能のグループごとに保持機構450を設け、各グループに属する機能を設定するための情報記録媒体420を1つの保持機構450で保持するようにしてもよい。
【0153】
第4実施形態における画像形成装置では、保持機構450によって保持される複数の情報記録媒体420の中で、ユーザが所望する機能に対応する1つの情報記録媒体420に記録された識別情報のみが読取部110によって読み取られることになる。そして、制御部112(図1参照)は、上記第1実施形態と同様、このように読み取られた識別情報に基づいて機能を特定し、特定した機能を実行すべき機能として設定する(図5参照)。
【0154】
このようにして機能設定が行われた後、ユーザが操作部111を介して複写動作等の開始指示を入力すると、制御部112はその動作開始指示があった時点での設定されている機能を含む動作が実現されるよう装置各部を制御する。
【0155】
以上説明したように本実施形態では、保持機構450によって保持されている同時設定できない機能を設定するための情報記録媒体420のうち、1つのみを読取部110によって読み取ることができる位置に保持することができ、この読み取ることができた情報記録媒体420に対応する機能が設定される。したがって、設定したい機能に対応する情報記録媒体420が読取可能領域401内に入るように回転円盤部452を回転させるといった簡易な操作で機能設定を行うことができるとともに、当該保持機構450に保持される他の情報記録媒体420に対応する機能が設定されることがないので、同時設定できない機能の同時設定を排除するとともに、そのような誤った設定をなす操作自体も行われないようにすることができる。
【0156】
なお、本実施形態においては、情報記録媒体420として、円盤状のものを使用しており、保持機構450として情報記録媒体420を保持する回転円盤部452を回転させて保持位置を変更させる構成のものを採用しているが、これらの構造はこのようなものに限定されるわけではない。すなわち、同時設定できない機能を設定するための複数の情報記録媒体を保持するための手段は、複数の情報記録媒体を移動可能に保持することができるとともに、その1つの情報記録媒体のみを読取部110が読み取ることのできる位置で保持することができるものであれば他の構造のものを用いるようにしてもよい。
【0157】
E.第5実施形態
次に、本発明の第5実施形態にかかる画像形成装置について説明する。図14に示すように、第5実施形態における画像形成装置500は、上記第1実施形態における立方体形状の情報記録媒体120に代えて複数の情報記録媒体520を用いる点、および情報記録媒体520a、520b、520cを読取部110の読取可能な位置で保持するための手段を有する点で上記第1実施形態と相違している。なお、第5実施形態における画像形成装置500は、上記第1実施形態における画像形成装置と同一の構成であるため(図1参照)、その説明を省略し、以下、図14を参照しながら情報記録媒体および保持機構について説明する。
【0158】
同図に示すように、本実施形態では、同時設定できない機能群ごとに形状の異なる情報記録媒体520a、520b、520cが用いられる。情報記録媒体520aは、印刷色に関する機能群を設定するための情報記録媒体であり、モノクロ印刷設定用の媒体とカラー印刷設定用の媒体が図示されている。情報記録媒体520aは、カード形状の基材部521aを有しており、かかる基材部521aの内部に図示せぬデータ通信部170(図2参照)が1つ配置されている。つまり、各情報記録媒体520aには1つの識別情報が記録されている。また、基材部521aには正方形状の貫通孔522aが形成されている。
【0159】
次に、情報記録媒体520bは、変倍に関する機能群を設定するための情報記録媒体であり、A3をA4に縮小する機能を設定するための媒体と、A3をB4に縮小する機能を設定するための媒体とが図示されている。情報記録媒体520bもカード形状の基材部521bを有しており、その内部に1つのデータ通信部170を有する点は情報記録媒体520aと同じであるが、基材部521bに形成される貫通孔522bの形状が三角形である点で上記情報記録媒体520aと相違している。
【0160】
次に、情報記録媒体520cは、印刷面に関する機能を設定するための情報記録媒体であり、片面印刷設定用の媒体と、両面印刷設定用の媒体とが図示されている。情報記録媒体520cもカード形状の基材部521cを有しており、その内部に1つのデータ通信部170を有する点は情報記録媒体520aと同じであるが、基材部521cに形成される貫通孔522cの形状が円形である点で上記情報記録媒体520a、520bと相違している。
【0161】
一方、画像形成装置500の筐体上面部100aにこれらの情報記録媒体520a,520b,520cに記録されている識別情報を、筐体内部に配置された読取部110(図1参照)が読み取ることができる位置で保持するための手段が設けられている。より具体的には、上面部100aには、3つの媒体配置領域560,561,562が記述されている。これらの媒体配置領域は、当該領域上に情報記録媒体を配置すれば、筐体内部に配置された読取部110と配置された情報記録媒体のデータ通信部170との間でデータ通信が行える領域を示すものである。
【0162】
本実施形態では、印刷色設定用の媒体配置領域560と、変倍設定用の媒体配置領域561と、印刷面設定用の媒体配置領域562といった3つの領域が用意されており、ユーザはそれぞれの領域560、561、562に情報記録媒体520a、520b、520cを配置することになる。
【0163】
また、媒体配置領域560、561、562上には、対応する情報記録媒体520a、520b、520cを読取部110が読取可能な位置に保持するための保持部550,551,552が設けられている。保持部550は、媒体配置領域560から上方に突出する直方体状の突起であり、情報記録媒体520aの基材部521aに形成された貫通孔522aと係合する形状である。
【0164】
保持部551は、媒体配置領域561から上方に突出する三角柱状の突起であり、情報記録媒体520bの基材部520bに形成された貫通孔522bと係合する形状である。
【0165】
保持部552は、媒体配置領域562から上方に突出する円柱状の突起であり、情報記録媒体520cの基材部521cに形成された貫通孔522cと係合する形状である。
【0166】
すなわち、色設定用の情報記録媒体520aの基材部521aに形成された貫通孔522aに色設定用の媒体配置領域560上に設けられた保持部550を嵌めいれて両者を係合することはできるが、他の保持部551、552を嵌めいれて係合することはできない。同様に変倍設定用の情報記録媒体520bは、変倍設定用の媒体配置領域561上に設けられた保持部551と係合させることはできるが、他の保持部550、552とは係合できない。また、印刷面設定用の情報記録媒体520cは、印刷面設定用の媒体配置領域562上に設けられた保持部552と係合させることはできるが、他の保持部550、551とは係合できない。
【0167】
第5実施形態における画像形成装置では、ユーザが色設定用、変倍設定用および印刷面設定用の媒体配置領域560、561、562上に、それぞれ所望する機能を設定するための情報記録媒体520a,520b,520cを配置すれば、それぞれの情報記録媒体520a、520b、520cに記録された識別情報が読取部110によって読み取られることになる。そして、制御部112(図1参照)は、上記第1実施形態と同様、このように読み取られた識別情報に基づいて機能を特定し、特定した機能を実行すべき機能として設定する(図5参照)。
【0168】
このようにして機能設定が行われた後、ユーザが操作部111を介して複写動作等の開始指示を入力すると、制御部112はその動作開始指示があった時点での設定されている機能を含む動作が実現されるよう装置各部を制御する。
【0169】
以上説明したように本実施形態では、色設定用の保持部550には色設定用の情報記録媒体520aのみが係合でき、他の機能群に属する機能を設定するための情報記録媒体520b、520cを係合できないといったように同時設定できない機能群について1つ設けられた保持部に、他の機能群に属する機能を設定するための情報記録媒体を係合させることができない。したがって、同時に設定できない機能を設定するための情報記録媒体の複数、例えばカラー印刷設定用の情報記録媒体520aとモノクロ印刷設定用の情報記録媒体520aを2つ同時に保持部に係合させることができず、同時設定できない機能が同時設定されることを防止するとともに、そのような操作自体が行われることを防止することができる。
【0170】
なお、本実施形態においては、情報記録媒体520a、520b、520cとして、カード形状のものを使用し、それぞれ貫通孔の形状を異ならせるようにしていたが、このような貫通孔の形状を異ならせる以外の構造であってもよく、設定する機能群ごとに媒体の形状が異なっており、各機能群に対応する保持部のみがその機能群に属する機能を設定するための媒体の形状と係合するものであればよい。
【0171】
F.変形例
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような種々の変形が可能である。
【0172】
(変形例1)
また、上述した各実施形態では、情報記録媒体120等に内蔵されるデータ通信部170に記録された情報を読み取る読取部110として、電磁誘導を利用して非接触読み取りを行うものを用いるようにしていたが、情報記録媒体に記録された情報の読み取り方法はこのようなものに限らず、接触読み取りを行うものであってもよいし、他の読み取り方式を利用したものであってもよい。
【0173】
このように接触式の読み取りを行う読取部110を採用する場合には、情報記録媒体120から情報を読み取るリーダを複数設けるようにし、制御部112がこれらの各リーダによって読み取られた情報に基づいて設定された機能を含む複写動作等を行うようにしてもよい。
【0174】
また、上記実施形態のように非接触で情報を読み取る方法であっても、電磁誘導を利用しない他の方法で情報を読み取るようにしてもよい。例えばバーコードを記述した情報記録媒体を用い、バーコードリーダが当該バーコードを読み取ることで識別情報などの機能設定のための情報を取得するようにしてもよい。
【0175】
(変形例2)
また、上述した各実施形態では、情報記録媒体120等のデータ通信部170のメモリ163にその媒体を識別するための識別情報が記録されており、これを取得した画像形成装置の制御部112が機能特定用テーブル113を参照することで識別情報から機能を特定するようにしていたが、情報記録媒体120等のデータ通信部170のメモリ163に具体的な機能(カラー印刷、モノクロ印刷など)に関する情報を記録させるようにしてもよい。
【0176】
この場合、機能特定用テーブル113を用いることなく、情報記録媒体120に記録されている具体的な機能に関する情報を取得した制御部112がその情報に示される機能を設定することができる。
【0177】
(変形例3)
また、上述した各実施形態では、本発明を画像形成装置に適用した場合について説明していたが、本発明は画像形成装置に限らず、多機能を実現する装置において機能設定を行う機能設定装置に適用することができ、当該機能設定装置を情報処理装置などの装置に搭載することができる。
【0181】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項にかかる発明によれば、同時設定できない機能が設定されてしまうことを抑制できるという効果を奏する。
【0182】
また、請求項にかかる発明によれば、情報記録媒体から読み取られた識別情報に対応する機能が特定されるので、情報記録媒体に具体的な機能設定のための情報を記録させる必要がなく、設定の自由度が高くなるという効果を奏する。
【0183】
また、請求項にかかる発明によれば、ユーザの指示があった場合には、その指示にしたがって機能特定用テーブルにおける識別情報、機能を示す情報または両者が記録されるので、ユーザは情報記録媒体が設定できる機能を自由に割り当てることができるという効果を奏する。
【0184】
また、請求項4および5にかかる発明によれば、同時設定できない機能設定のための機能情報が同時設定することを排除するとともに、そのような設定をなすための操作自体を防止することができるという効果を奏する。
また、請求項4および5にかかる発明によれば、機能設定をなすために用いる情報記録媒体に、どのような機能設定をなすために用いるかを割り当てる際に、1つの情報記録媒体に同時設定できない機能以外の機能の割り当てが禁止されるという効果を奏する。
【0185】
また、請求項にかかる発明によれば、情報記録媒体に記録された機能情報が非接触で読み取られるので、読み取りのために比較的ラフな操作での設定が可能となるという効果を奏する。
【0188】
また、請求項にかかる発明によれば、同時設定できない機能が設定されてしまうことを抑制できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。
【図2】前記画像形成装置の読取部と、当該読取部によって読取可能な情報を記録した情報記録媒体の構成を示す図である。
【図3】前記読取部近傍の前記画像形成装置と前記情報記録媒体との外観を示す斜視図である。
【図4】前記情報記録媒体の断面構成を模式的に示す図である。
【図5】前記画像形成装置の制御部による機能設定のための処理手順を示すフローチャートである。
【図6】前記画像形成装置の制御部による機能特定用テーブルの更新処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施形態にかかる画像形成装置と、当該画像形成装置の機能設定を行うための情報記録媒体との外観を示す図である。
【図8】第2実施形態において前記情報記録媒体を利用して機能設定を行う場合の、前記画像形成装置の読取部と、前記情報記録媒体との位置関係を説明するための図である。
【図9】本発明の第3実施形態にかかる画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。
【図10】第3実施形態にかかる画像形成装置の機能設定のために用いる情報記録媒体と、当該情報記録媒体を保持する保持機構を示す斜視図である。
【図11】第3実施形態における前記保持機構の構成を示す側断面図である。
【図12】第3実施形態における画像形成装置の制御部による機能設定のための処理手順を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第4実施形態にかかる画像形成装置の機能設定を行うための情報記録媒体を保持する保持機構を示す図である。
【図14】本発明の第5実施形態にかかる画像形成装置の機能設定に用いる情報記録媒体と、その情報記録媒体を保持する構成とを示す図である。
【符号の説明】
100 画像形成装置
100a 上面部
101 媒体載置領域
110 読取部
111 操作部
112 制御部
113 機能特定用テーブル
114 画像形成部
115 フィニッシャー
120 情報記録媒体
121 基材部
121b 機能表示欄
150 電源部
151 送信・受信制御部
152 アンテナ部
153 スイッチ
160 アンテナ部
161 電源
162 制御部
163 メモリ
170 データ通信部
200 画像形成装置
220 情報記録媒体
300 画像形成装置
320 情報記録媒体
321 基材部
322 貫通孔
350 保持機構
351 リング部
352 基台部
352a 平面部
352b、352c 突条
352d 保持溝
360 識別情報特定用テーブル
401 読取可能領域
420 情報記録媒体
450 保持機構
451 回転軸
452 回転円盤部
453 凹部
500 画像形成装置
520a、520b、520c 情報記録媒体
521a、521b、521c 基材部
522a、522b、522c 貫通孔
550、551、552 保持部
560、561、562 媒体配置領域

Claims (7)

  1. 機能設定に関する機能情報を記録した情報記録媒体と、
    前記情報記録媒体に記録されている当該機能情報を読み取る読取手段と、
    前記情報記録媒体から前記読取手段によって読み取られた機能情報によって特定される機能を含む動作が実行されるよう設定する設定手段と、
    同時設定できない機能群ごとに前記機能情報を前記読取手段が読み取ることができる位置に前記情報記録媒体を保持する保持手段とを備え、
    前記機能群ごとに設けられる前記保持手段は、それぞれ前記情報記録媒体と係合して保持する異なる形状の保持部を有しており、
    同時設定できない同一の機能群に含まれる機能についての前記機能情報を記録する前記情報記録媒体は、記録している前記機能情報によって特定される機能を含む前記機能群の前記情報記録媒体を保持するための前記保持手段の前記保持部と係合し、他の前記保持部とは係合しない形状である
    ことを特徴とする機能設定装置。
  2. 前記情報記録媒体に記録される機能情報には、当該媒体を識別するための識別情報が含まれており、
    前記識別情報と機能を示す情報とを対応つけて記憶した機能特定用テーブルをさらに具備し、
    前記設定手段は、前記機能特定用テーブルを参照し、前記読取手段によって読み取られた前記識別情報に対応する機能を特定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の機能設定装置。
  3. ユーザの指示にしたがって前記機能特定用テーブルに前記識別情報、機能を示す情報または両者を記録するテーブル記録手段をさらに具備する
    ことを特徴とする請求項に記載の機能設定装置。
  4. 機能設定に関する機能情報を記録した情報記録媒体と、
    前記情報記録媒体に記録されている当該機能情報を読み取る読取手段と、
    前記情報記録媒体から前記読取手段によって読み取られた機能情報によって特定される機能を含む動作が実行されるよう設定する設定手段とを具備し、
    前記情報記録媒体は、複数のデータ通信部と、これらのデータ通信部ごとに前記読取手段に送信すべき機能情報を記憶する手段であって、同時設定ができない機能についての前記機能情報を記憶する記憶手段とを有しており、
    前記情報記録媒体のそれぞれの前記データ通信部は、1つの前記データ通信部が前記読取手段との間でデータ通信を行える位置に当該情報記録媒体を配置された場合に、他の前記データ通信部が前記読取手段とデータ通信を行えない位置関係となるよう配置されており、
    前記情報記録媒体に記録される機能情報には、当該情報記録媒体に含まれるデータ通信部を識別するための識別情報が含まれており、
    前記識別情報と機能を示す情報とを対応つけて記憶した機能特定用テーブルと、
    ユーザの指示にしたがって前記機能特定用テーブルに前記識別情報に対応つけて機能を示す情報を記録するテーブル記録手段とをさらに有し、
    前記設定手段は、前記機能特定用テーブルを参照し、前記読取手段によって読み取られた前記識別情報に対応する機能を特定し、
    前記テーブル記録手段は、前記機能特定用テーブルにある前記情報記録媒体の前記データ通信部を識別する識別情報に対応つけてある機能を示す情報が記録されている場合において、当該ある情報記録媒体の前記データ通信部以外のデータ通信部を識別する識別情報に対応つけて機能を示す情報を記録するときには、前記ある機能と同時設定できない機能を示す情報の記録のみを行う
    ことを特徴とする機能設定装置。
  5. 機能設定に関する機能情報を記録した情報記録媒体と、
    前記情報記録媒体に記録されている当該機能情報を読み取る読取手段と、
    前記情報記録媒体から前記読取手段によって読み取られた機能情報によって特定される機能を含む動作が実行されるよう設定する設定手段とを具備し、
    前記情報記録媒体は、複数の面部を有する基材部と、各面部に対応して設けられるデータ通信部と、これらのデータ通信部ごとに前記読取手段に送信すべき機能情報を記憶する手段であって、同時設定ができない機能についての前記機能情報を記憶する記憶手段とを有しており、
    前記情報記録媒体のそれぞれの前記データ通信部は、対応する面部が前記読取手段と対向するように配置された場合にのみ前記読取手段との間でデータ通信を行える位置に配置されており、
    前記情報記録媒体に記録される機能情報には、当該情報記録媒体に含まれるデータ通信部を識別するための識別情報が含まれており、
    前記識別情報と機能を示す情報とを対応つけて記憶した機能特定用テーブルと、
    ユーザの指示にしたがって前記機能特定用テーブルに前記識別情報に対応つけて機能を示す情報を記録するテーブル記録手段とをさらに有し、
    前記設定手段は、前記機能特定用テーブルを参照し、前記読取手段によって読み取られた前記識別情報に対応する機能を特定し、
    前記テーブル記録手段は、前記機能特定用テーブルにある前記情報記録媒体の前記データ通信部を識別する識別情報に対応つけてある機能を示す情報が記録されている場合において、当該ある情報記録媒体の前記データ通信部以外のデータ通信部を識別する識別情報に対応つけて機能を示す情報を記録するときには、前記ある機能と同時設定できない機能を示す情報の記録のみを行う
    ことを特徴とする機能設定装置。
  6. 前記読取手段は、前記情報記録媒体に記録されている前記機能情報を非接触で読み取る
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の機能設定装置。
  7. 画像形成動作、画像形成に関連する動作または両者を実行する動作手段と、
    機能設定に関する機能情報を記録した情報記録媒体と、
    前記情報記録媒体に記録されている当該機能情報を読み取る読取手段と、
    前記情報記録媒体から前記読取手段によって読み取られた各々の機能情報によって特定される機能を組み合わせた動作が前記動作手段に実行されるよう設定する設定手段と、
    同時設定できない機能群ごとに前記機能情報を前記読取手段が読み取ることができる位置に前記情報記録媒体を保持する保持手段とを備え、
    前記機能群ごとに設けられる前記保持手段は、それぞれ前記情報記録媒体と係合して保持する異なる形状の保持部を有しており、
    同時設定できない同一の機能群に含まれる機能についての前記機能情報を記録する前記情報記録媒体は、記録している前記機能情報によって特定される機能を含む前記機能群の前記情報記録媒体を保持するための前記保持手段の前記保持部と係合し、他の前記保持部とは係合しない形状である
    ことを特徴とする画像形成装置。
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