JP4317008B2 - 無線ネットワークにおけるmimo送信システム、送信装置、受信装置及び方法 - Google Patents

無線ネットワークにおけるmimo送信システム、送信装置、受信装置及び方法 Download PDF

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Description

本発明が関連する送信システムは、送信機から受信機に複数のサブチャネルを通じて情報信号を送信し、前記送信機は、情報信号を複数の情報サブ信号に多重化するデマルチプレクサより成り、前記送信機は、更に、情報サブ信号をエンコードされた情報サブ信号にエンコードするチャネルエンコーダより成り、各々のエンコードされた情報サブ信号は、サブチャネルの1つを通じて前記受信機に送信され、前記受信機は、受信したエンコードされた情報サブ信号を連続的にデコードするチャネルデコーダより成る。
更に、本発明は、複数のサブチャネルを通じて受信機に情報信号を送信する送信機、複数のサブチャネルを通じて送信機からのエンコードされた情報サブ信号(information subsignal)を受信する受信機、複数のサブチャネルを通じて受信機に情報信号を送信する方法、及び複数のサブチャネルを通じて送信機からのエンコードされた情報サブ信号を受信する方法に関連する。
このような送信システムは、欧州特許出願EP0951091A2(特許文献1)に開示されている。このような既知の送信システムでは、同一のデータソースから発する符号化されたシンボルのストリーム(即ち、情報信号)を送信するために、複数の送信アンテナが使用される。受信機では、これら複数のストリームは、複数の受信アンテナにより受信され、且つ前段でデコードされたデータストリームを除去し、空間的(空間−時間、又は空間−周波数)干渉キャンセル法により、複数の受信アンテナに起因する残余のデータストリームをキャンセルすることで、連続的にデコードされる。そのような手法は、しばしば整列順干渉キャンセル(OSIC:ordered successive interference cancellation)法と言及される。
既存の送信システムの容量(スループット)には限りがある。
欧州特許出願公開EP0951091号明細書
本発明は、既存の送信システムより多くの伝送容量を有するプリアンブルを利用する送信システムを提供することを目的とする。
この目的は、本発明による送信システムにて解決され、当該送信システムでは、前記デマルチプレクサが、情報信号を、共用される及び許容されない情報要素を含む複数の部分的に重複する情報サブ信号を抽出するよう形成され、各サブ信号に対して、共用される情報要素の分布は、受信機により要請されるサブチャネルのスループットに適合しており、前記チャネルデコーダは、既にデコードした情報サブ信号の共用される情報要素を組み込むことで、受信したエンコードされた情報サブ信号をデコードするよう形成される。仮に、既知の送信システムが2つのサブチャネルを備えるとする。2つのデータストリームが、それぞれ容量C,C(チャネル利用に対するユーザビット又は情報ビットで測定される)を有する2つのサブチャネルを通じて送信され、これらの容量C,Cは送信機に既知であるものとする。但し、送信されるストリームとサブチャネルの間の関連性は送信機には未知であるものとする。受信機では、データストリームが、任意的な順序ではあるが同時的ではなく連続的にデコードされる。明らかに、既知のシステムの最大利用可能容量は、(C+C)を上限とする。直接的な手法は、双方のデータストリームをエンコードするためにユーザビットの独立した2つのセット又は集合(set)を利用することである。データストリームとサブチャネルとの間の対応関係は送信機には未知であるので、各データストリームのビットレートは、min(C,C)である容量の最小値により制限される。仮に、より高いビットレートが使用されたならば、データを失う危険性がある。従って、2つのサブチャネルにわたる最大の累積的ビットレートは、2min(C,C)である。このレートは、|C−C|の分だけ上限値(C+C)より小さい。
一般性を失うこと無く、C≧Cであることを想定する。本発明は、同じ大きさのユーザビットの2つの交わる集合(intersecting set)を用いてデータストリームをエンコードすることで、全容量(C+C)が達成され得る、との認識に準拠している。具体的には、各ストリーム内で、独立ビット(共有されない情報要素)及び共通ビット(共有される情報要素)の数が選択され、両ストリームが等しいビットレートCを有するが、第2ストリームを考慮した第1ストリームの条件付ビットレート(即ち、第1ストリームの独立/未知ビットのみ)は、Cに等しい。言い換えれば、各ストリームについてのデータブロックをエンコードするユーザビットの総数はNCであり、2つのブロック内での共通ビット数はN(C−C)であり、ここでNは包含されるチャネルユーザ数(又は信号次元)である。この原理は図1に図示されており、2つのデータストリームをエンコードするユーザビットの集合が、2つの楕円で図示されている。ユーザビットの各集合は、チャネル特性に合致するコードによる、Nチャネルシンボルのコード語を定める。例えば、(理想的には)ガウシアンコードが、加法性ガウス雑音(AWGN)に使用される。2つのサブチャネル上で伝送されるユーザビット総数は、N(C+C)であり、ここで、ビットレート全体は(C+C)であることに留意を要する。
受信機では、これらのデータは、目下の例では容量Cのサブチャネルであるところの最良のサブチャネルから始まり、連続的にデコードされる。明らかに、最良のサブチャネルのデコード処理は、NCユーザビット総てを生成する。ユーザビットの2つの集合の間の共通部分に起因して、残りの第2の(最悪の)サブチャネルの未知ユーザビット数は、NCである。第2サブチャネルに関する条件付ビットレートは、第1チャネルのデコード後にCになる。このレートは第2サブチャネルの容量に等しいので、第2データストリームの残余のNCユーザビットはデコードされ得る。
本発明による送信システムの一態様では、前記デマルチプレクサが、情報信号を、ユーザビット区分化アルゴリズムに従って複数の一部が重複する情報サブ信号に分離するよう形成される。このアルゴリズムは、以前にデコードしたサブ信号を考慮した、以後にデコードされるサブ信号の条件付レートが、受信機により要請されるサブチャネルのスループットに適合することを保証する。
本発明による送信システムの一態様では、前記送信機が、更に、デマルチプレクサ及びチャネルデコーダの間に接続されたインターリーバより成り、前記インターリーバは情報サブ信号をインターリーブするように形成され、前記チャネルデコーダは、インターリーブされた情報信号を、エンコードされた情報サブ信号にエンコードするように形成される。このインターリーバは、共用される情報要素を、総ての入力情報要素のストリームの中で一様に拡散し、現在のストリームをデコードするために、以前にデコードしたストリームから知り得た共用される情報要素を効率的に使用するようにする。
本発明による送信システムの更なる一態様では、前記チャネルデコーダが、最新のデコード済み情報サブ信号の共用される情報要素を組み込むことで、受信されたエンコードされた情報サブ信号をデコードするよう形成される。このような場合は、共用される情報要素についての最新の更新内容は、以前にデコードされたサブストリームを通じて共用される情報要素について利用可能な推定値(信頼度測定値)総てを組み込み、それにより、これら情報要素の最高の信頼度を与える。
本発明に関する上記目的及び特徴は、図面を参照する好適実施例の以下の説明により一層明瞭になるであろう。
図中、同一の部分には同一の参照番号が与えられる。
本発明は、図2に示されるような送信システム10に関連し、送信システム10は、送信機12から受信機16に情報を配信するために複数のサブチャネルを利用する。様々なサブチャネルからの信号は連続的にデコードされる。デコードの順序は受信機16にて決定され、送信機12には知らされない。送信機12は、順序づけること(ordering principle)を把握しており、整列したサブチャネルの容量(最大スループット)の統計値(例えば、レイリーフェージング)のようなサブチャネルの順序シーケンスについてのいくつかの性質を把握しているものとする。或いは、送信機12は順序づけられたサブチャネルの信号対雑音(及び干渉)比(SNR/SINR)を把握し得る。しかしながら、サブチャネルの各々の解釈に対するデコードの順序は、送信機12から見てランダムである。本発明は、そのような複数チャネル送信システム10の実効性を増進させるために、サブチャネルに関する既知の特性を利用するチャネル符号化法に関連する。このチャネル符号化法は、エンコーダ及びデコーダアーキテクチャを利用する。一般的な符号化は、更に、無線送信システムの実効性を増進させるために適用され、そのシステムは、複数の並列的なデータストリームを送信するための複数の送信アンテナと、整列順干渉相殺(OSIC)と言及される、送信されたストリームの順次的抽出に関する受信機における複数の受信アンテナとを利用する。
先ず、提案されるチャネル符号化法の基本概念を説明する。このため、2つのサブチャネルを想定する。2つのデータストリームが、それぞれ容量C,C(チャネル利用当たりのユーザビット又は情報ビットで測定される)を有する2つのサブチャネルを介して送信され、これらの容量C,Cは送信機に既知であるものとする。但し、送信されたストリームとサブチャネルとの間の関連性は送信機12には未知であるとする。受信機16では、データストリームが、任意的な順序ではあるが同時的ではなく連続的にデコードされる。明らかに、そのようなシステムの最大利用可能容量は、(C+C)を上限とする。直接的な手法は、双方のデータストリームをエンコードするためにユーザビットの独立した2つの集合を利用することである。データストリームとサブチャネルとの間の対応関係は送信機12には未知であるので、各データストリームのビットレートは、min(C,C)である容量の最小値により制限される。仮に、より高いビットレートが使用されるならば、データを失う危険性がある。従って、2つのサブチャネルにわたる最大の累積的ビットレートは、2min(C,C)である。このレートは、|C−C|の分だけ上限値(C+C)より小さい。以下に説明されるチャネル符号化法は、全容量(C+C)を利用可能にする。
一般性を失うことなく、C≧Cであるとすることができる。データストリームは、同じ大きさのユーザビットの2つの交わる集合を用いてエンコードされる。具体的には、各ストリーム内で、独立ビット(共有されない情報要素)及び共通ビット(共有される情報要素)の数が選択され、両ストリームが等しいビットレートCを有するが、第2ストリームを考慮した第1ストリームの条件付ビットレート(即ち、第1ストリームの独立/未知ビットのみ)は、Cに等しい。言い換えれば、各ストリームについてのデータブロックをエンコードするユーザビットの総数はNCであり、2つのブロック内での共通ビット数はN(C−C)であり、ここでNは包含されるチャネルユーザ数(又は信号次元)である。この原理は図1に図示されており、2つのデータストリームをエンコードするユーザビットの集合が、2つの楕円で図示されている。ユーザビットの各集合は、チャネル特性に合致するコードによる、Nチャネルシンボルのコードワード又は符号語を定める。例えば、(理想的には)ガウシアンコードが、加法性ガウス雑音(AWGN)に使用される。2つのサブチャネル上で伝送されるユーザビット総数は、N(C+C)であり、ここで、ビットレート全体は(C+C)であることに留意を要する。
受信機では、これらのデータストリームは、目下の例では容量Cのサブチャネルであるところの最良のサブチャネルから始まり、連続的にデコードされる。明らかに、最良のサブチャネルのデコード処理は、NCユーザビット総てを生成する。ユーザビットの2つの集合の間の共通部分又は交差部に起因して、残りの第2の(最悪の)サブチャネルの未知ユーザビット数は、NCである。第2サブチャネルに関する条件付ビットレートは、第1チャネルのデコード後にCになる。このレートは第2サブチャネルの容量に等しいので、第2データストリームの残余のNCユーザビットはデコードされ得る。
図2のブロック図には、任意のサブチャネル数mを有し、受信機16にて対応するデータストリーム及び順序付けられた容量の既知シーケンスに関する整列順デコードを行なう送信システム10の概要が図示されている。図2によれば、ユーザビットの集合は、チャネルエンコーダ8によって、m入力m出力チャネル14上を伝搬するm個の並列的ストリームにエンコードされる。このチャネル14は、各々の容量C,...,Cと共にm個の並列的サブチャネルが続くm個の送信ストリームに関する置換又は順列π(permutation)によって表現される。容量の集合は、受信機16にとって及び送信機12にとって既知であるが、その順列πは受信機16に対してのみ既知である。送信機12は、πをランダム的順列として取り扱う(特に、πは、m個の可能な置換の集合にて一様に分布していることが想定される)。一般性を失うことなく、受信ストリームは、C≧...≧Cのように並べられるものとする。受信機16において、これらのストリームは、m個のデコーダ18によって連続的にデコードされ、n番目のデコーダ18は、先行する(n−1)個のデコーダ18(1<n≦m)によって復元されたユーザビットに関する知識を利用する。m個のデコーダ18及びそれらの相互接続は、チャネルデコーダを形成する。
以下、図2の多入力多出力(MIMO)チャネル14に対するエンコード/デコードを説明し、この手法により達成可能な最大スループットを示す。このチャネル14の容量を指定するために、0≦n<mの大きさで、実数値のシーケンス{S1≦k≦mに適用される有限差分演算子(finite difference operator)
Figure 0004317008
を規定する必要がある:
Figure 0004317008
提案されるチャネル符号化法に関して達成可能な容量CΣは、正の値 ... の合計の最大値に等しく、これらは、
Figure 0004317008
の2つの条件を満足する。言い換えれば、
Figure 0004317008
である。
m=2に関して上述したチャネル符号化法は、任意のmに拡張される。第1段階として、集合 ... を定める必要があり、この集合は、可能な最大の総和( +・・・+ )に関して上記2つの条件を満足するものである。この要請又は問題は、標準的な線形プログラミングによって解決され得る。所与の容量の集合 ... 及びチャネルユーザ数Nに関し、以下に説明されるユーザビット区分化(UBP:user bit partitioning)アルゴリズムに従って、m個のサブチャネル上で伝送される情報ビットI...Iに関するm個の交差する集合を指定する。このアルゴリズム及び以後の本明細書の記載において使用する表記法を列挙する:
Figure 0004317008
Figure 0004317008
ユーザビット区分化アルゴリズム
各集合Iは、データブロック内のユーザビットの指標又はインデックスの集合として解釈され、それはk番目(1≦k≦m)のサブチャネル上で伝送される。従って、MIMOチャネルを特徴付ける容量C...Cの集合を考慮して、集合I...Iがオフラインで指定される。図3に、送信機12の一般的なブロック図が示されている。先ず、送信されるデータブロック(即ち、情報信号21のユーザビット)は、UBPアルゴリズム22に従って、デマルチプレクサ20によって、m個のストリーム/情報サブ信号23に区分化/分離される。実際には、これらのストリーム23の各々はDユーザビットを含み、任意のnストリームはDユーザビットを共用する(1<n≦m)。これらm個のストリーム23は、更に、m個のエンコーダ24により同一コード(identical code)と共にチャネルシンボル25のシーケンスにエンコードされ;これらのコードは、そのチャネル属性に適合されるべきである。m個のエンコーダ24はチャネルエンコーダ8を形成する。受信機16では、シンボル25に関してエンコードされたシーケンス(又はエンコードされた情報サブ信号25)は、容量C...Cに従って順序付けられ、図2に示されるように、以後デコードされる。ここで、総てのm個のデコーダ18が同一構造を有する。更に、n番目のストリームのデコーダ18は、n番目の入力ストリームから既知のDユーザビットを利用し、そのユーザビットは先行する(n−1)ストリーム(1<n≦m)を共用する。
最適に選択されたコード及び適切なデコードアルゴリズムを利用するこのような手法は、上記(2)式に示される容量CΣに到達する可能性を有することが立証され得る。各データストリームについてエンコーダ/デコーダを選択することには、特に注意を払う価値がある。受信機における最尤(ML:maximum likelihood)デコードに関するランダムコードは、最大スループットを示唆する。しかしながら、エンコード及びデコードはこれらのコードに適切ではない。コード及び対応するデコードアルゴリズムの実際の選択は、望まれるパフォーマンス特性(ビット及びフレームエラーレート)及び複雑さ/格納容量の制限に依存する。多くの場合に、各サブチャネルは、充分に把握された性質を有するスカラーチャネルであり、これにより標準的なチャネルコードを生じさせる。実際に有益ないくつかの例が以下に説明される。
先ず、加法性ガウス雑音の影響を受けるMIMOフェージングチャネルを有する送信システムが説明される。この場合において、各サブチャネルの出力における信号は、総てのサブチャネルで伝送されるシンボル及び加法性ガウス雑音の線形結合で与えられる。このような場合における受信機16での適切な処理に関し、各サブチャネルは、残留サブチャネル間干渉及び加法性ガウス雑音によって劣化したスカラーチャネルとして取り扱われる。共通に使用される符号化手法は、ビット空間エンコードすること(FECエンコーダ)、符号化ビットをチャネルシンボルにマッピングすること、及びこれらのシンボルをチャネルに配置すること(復調)より成る。最後のステップは、チャネルの特性に依存する。通常的には、復調は時間領域(単一キャリアシステム)又は周波数領域(複数キャリアシステム)で実行される。何れの場合も、拡散が適用され、いくつかのチャネルシンボルが時間又は周波数領域でいくつかのチャネルを共用するようにすることが可能である(それぞれ直接シーケンス又はマルチキャリア拡散スペクトル伝送となる)。チャネルシンボルアルファベット(alphabet)(信号送信)の選択は、所望のスペクトル効率及びFECレートに依存する。共通に使用される信号化法は:BPSK,QPSK,8−PSK及び2−QAM(k≧2)である。提案されるエンコード手法は、そのようなMIMOフェージングチャネルに適用され得ることに留意を要する。このため、容量C...Cを指定する必要があり、これらは、各サブチャネルにおける信号対干渉プラス雑音比(SINR)によって特徴付けられる。フェージングチャネルの場合には、SINRは送信機12には未知である。標準的な手法は、アウテージ(outage)チャネルに関する小さな部分集合を除く総てについて、実際の未知のSINRに準拠する下限値のように、フェージングに関する予測される統計的性質に従って、選択されるSINRのアウテージ値を利用することである。SINR/容量/等のアウテージ値は、アウテージレートが、システムの実際のSINR/容量/等がそのアウテージ値より悪化した場合の状況/時間の所定の割合に等しいところのSINR/容量/等の値であることに留意を要する。
ガウス雑音を有するチャネルに一般的に使用されるFEC符号化は、標準的な畳込み符号であり、最近では、並列的及び直列的に連結されたインターリーブされる(ターボ)符号や、低密度パリティチェック(LDPC)コードである。これら総てのコードは図3のエンコーダ24内に組み込まれ得るが、その手法の効率は選択されるFECコードの特性に依存する。実際、FEC24の入力における既知ユーザの誤り訂正能力は、既知ビットを包含する典型的なエラーパターンの間隔又はスパンに依存する。LDPC及びターボ符号のようなランダム状のコードの場合には、典型的なエラーパターンは、符号ビットの大部分にわたる。従って、エンコーダ24の入力における既知ビット全体は、(畳込み符号の場合のローカルな又は局所的な効果とは異なり)コード全体にわたってグローバルな又は全体的な誤り訂正効果を備えるように期待される。従って、本件で説明される一般的なMIMOエンコード法にとって、ターボ符号、LDPC又は同様な符号FECコードを利用することは特に有利であることが期待される。そのようなFECコードに関し、他のエンコーダ24の入力にも寄与するn番目のエンコーダ24の入力におけるこれらユーザビットは、nエンコーダ24(1≦n≦m)の入力におけるユーザビットのストリーム内で一様に分布し得る。そのような分布は、マルチプレクサ20及びチャネルエンコーダ8の間に接続されたインターリーバ(図示せず)によってなされ、インターリーバは、図3に示されるように、(例えば、ターボ又はLDPCコードによって)FECエンコード化に先立って、デマルチプレクサ20の出力にてユーザビット23の各ストリームについて疑似ランダム(一様)又は等距離インターリーブを実行する。インターリーバは選択されるFECコードに更に最適化され得る。
一般的なデコード法は、図2の受信機16に示される。n番目のデコード段において、n番目のデコーダ18が、先行する(n−1)段にてデコードされた符号と共に共用される既知入力ビットを利用することを図は示す。この概念の実際的な実現化は、コード種別及び対応するデコード手順に依存する。我々は、ソフト及びハード判定デコーダを区別する。ハード判定デコードでは、FECデコーダはその入力ユーザビットにて2進判定内容を生成する。共用ビットにおけるこれらの判定内容(情報要素)は、以後のデコード段階で、可能なコードワードの選択肢を限定するために使用される。
具体例:畳込み符号化に関し、入力ビットにおける2進判定内容は、通常的には、ビタビアルゴリズムによるMLシーケンス検出から得られる。共用ビットにおける判定内容は、一連のデコード段のビタビアルゴリズムに導入され、以前にデコードされた共用ビットに関連するトレリスセクション全体において、デコードされた2進値に対応するこれらの状態遷移のみが考慮されるようにする(通常のビタビアルゴリズムが適用される場合に、可能な遷移総数を2だけ減少させる。)。
ソフト判定でコードでは、FECデコーダは、入力ビットの信頼性尺度を表現する(ソフト)実数値メトリックを生成する。通常的には、各ソフトメトリックは、(近似的な)対数尤度比(log−likelihood ratio)であり、即ち、観測される信号に対して、0になる入力ビットの経験的確率とこのビットが1である経験的確率との比率の対数である。ソフトメトリックは、しばしば連結された符号のデコード手順及び反復的デコードアルゴリズム内に含まれる。入力ビットに関する最終的な判定は、そのようなソフトメトリックの符号に従ってなされる。入力ビットに関するソフト判定が可能な場合は常に、2進判定内容(又は等価的に、非常に大きなソフト的値)の代りに、以後のデコード段で共用されるビットについてのソフトメトリックを利用することは、一般に良好な特性を保証する。
具体例:ソフト判定デコードは、ターボ符号及びLDPC符号を反復的にデコードするために一般的に使用される。ターボ符号の場合には、入力ビットのソフトメトリックは、組成符号に関するソフト入力ソフト出力(SISO)デコーダによって生成される。LDPCコードの場合は、そのソフトメトリックは、いわゆるメッセージ伝送デコードアルゴリズムから生じる。そのようなFECコードが、本明細書に説明されるMIMO符号化法の中で使用される場合はいつでも、現段階での最終的反復にて得られた、共用されるビットのソフトメトリックは、以後のデコード段に伝達される。以後の段階では、いわゆるソフトメトリックは、共用ビットに関する経験的なメトリックとして移用され、又はこれらのデコード段にて利用可能ならば、現存する経験的メトリックに加えられる。
最後に、デコード段全体において、所与の入力ビットが1以上の先行する段で共用される場合はいつでも、デコーダは、最も最新のデコード内容から得られる(ハード又はソフト)判定を利用することが望ましく、即ち、チャネルデコーダは、最も最近デコードされた情報サブ信号中の共用される情報要素を組み込むことで、受信したエンコード済み情報サブ信号をデコードするよう構成されることが望ましい。
反復的なデコードは、提案されるMIMO技法の実効性を改善するよう適用され得る。図2の手法に関する反復的デコードは、全デコードサイクルの全部又は一部を反復することを意味し、そのサイクルは上述したようなm個のサブチャネルを連続的にデコードすることから成る。この場合に、初期のデコード段は、先行する反復中に以後の段で取得した共用ビットについてのハード/ソフト情報を利用することができる。ソフト判定デコードの場合は、同様な情報に関する二重の演算を回避するために、他の段にて使用される信頼性値が、ターボデコードと同様に、外部情報(extrinsic information)に関する標準的な規則に従って算出されるべきである。
2進MIMO伝送チャネルに同一のチャネル符号化法が適用され得る。可能な手法は、複数の経路(サブチャネル)を通じて送信機から受信機にネットワーク内で2進メッセージ(データパケット)を伝送することである。様々な経路の正確な信頼度(等価的2進対称チャネルの重複する又はクロスオーバする確率)は、送信機に知られていないが、統計的特性(クロスオーバ確率の分布測)は、例えばモデリング結果から既知であるものとする。サブチャネル毎の信頼度の不定性を取り扱う1つの手法は、並べられたサブチャネルの信頼度が非増加的(non−increasing)シーケンスを形成するような順序で、これらのストリームをデコードすることである。実際には、独立に等しく分布したランダム値の順序シーケンスに関する各要素の変動は、そのシーケンス長が無限大向かうにつれてゼロに向かう。従って、それらの数が充分に大きいことを条件に、順序付けられたサブチャネルの(準決定性の)スループットに対する伝送レートを正確に採用することが可能になる。順序付けられたサブチャネルのスループットは、送信機にて正確に知られるものと想定され得るが、(チャネル情報を伝搬するために送信機と受信機の間にフィードバックチャネルが使用されていない限り)送信されるストリームの抽出の順序は未知である。そのような場合には、全体的なMIMOチャネルは、図2の一般的手法の範疇に収まる。更なる実施例は、2進対称チャネルに対する(即ち、MDSコードと共に)利用可能なFEC手法に準拠することが可能である。本明細書で説明されるチャネル符号化法に従って、入力ビットに関する部分的知識の恩恵を強調するように、既存の符号化法を採用することが望ましい。
また、上述したチャネル符号化法は、複数の送信及び受信アンテナを利用する無線通信システムのスループットを増進するようにも適用され得る。そのようなシステムでは、複数の送信アンテナ28は、同一のデータソースから発する符号化シンボルのストリームを送信するために使用される。受信機側では、これら複数のストリームが抽出され、同時に又は連続的にデコードされる。異なるストリームの同時デコードは、非常に大きな演算負担を要し、その演算労力は、総てのアンテナ28で送信されるチャネル利用毎の全ビット数に関して指数関数的に増加する。従って、同時デコードは、理論的スループットに比較して小さなデータレートに対してのみ適切である。ここでは、連続的コード法に着目し、各データストリームは、先行段で復元されたデータストリームを除去すること、空間的な(空間−時間、又は空間−周波数)干渉相殺による、複数受信アンテナ40による、残余データストリームをキャンセルすることによって復元される。特に、連続的干渉相殺(OSIC)を利用する手法を考察する。

OSIC法を利用するベースラインシステムは、欧州特許出願EP0951091A2に開示されている。公知のこのシステムによると、ユーザビット21の合計が、m個の対称的なストリーム23に分離される。各ストリーム23は、(エンコーダ24による)等しいエンコード及び(変調器26による)変調に委ねられ、m個のアンテナ28の内の1つによって送信される。そのような送信機12のブロック図が、図4に示される。受信機16は、M個の信号出力を生成するM個のアンテナ40を使用する。受信機16は、図6に概略的に示されるようなOSIC法を利用する。MIMOチャネルの伝達関数は受信機にて既知であり又は正確に推定されるものとする(例えば、送信機から送信された基準信号に基づく、標準的なトレーニングシーケンスによって推定される。)。このMIMO伝達関数は、概してM×m型の行列Hによって記述され、行列要素又は項目Hq,pは、p番目の送信アンテナ28とq番目の受信アンテナとの間の伝達関数を表す。周波数選択性フェージングの場合は、Hの行列要素は、そのチャネルの時間領域又は周波数領域の特性を表す関数である。非選択性(平坦な又はフラットな)フェージング環境では、Hは複素行列要素値を有する。
受信したエンコード済み情報サブ信号は、復調器42にて復調される。既知のHに基づいて、受信機16は、変調されたストリーム41から連続的にm個のストリーム(情報サブ信号)を抽出する。第1(最も左側)の階層又は段階(MMSEキャンセラ44、デコーダ46、エンコーダ48、乗算器56及び減算器60より成る)では、ストリーム41の1つが、他の(m−1)ストリーム41からの寄与をキャンセルすることによって、抽出される。一般性を失うことなしに、第1階層で抽出されたストリームのインデックス又は指標は、π[1]であるとする。既知のシステムでは、これらのストリームの完全な相殺は、このストリームに関連付けられるチャネル伝達関数のベクトル
Figure 0004317008
(添え字Tは、行列の転置を表す)を、M次元信号空間の一部に射影することによって達成され、そのM次元信号空間は、他のストリームの伝達関数を表すM×(m−1)型の行列
Figure 0004317008
の列と直交する。π[1]番目のストリームは、射影されたベクトルの行列要素により規定されるウエイト又は重みと共に、M個のアンテナ40からの信号の線形結合の結果である。ゼロフォーシング(zero−forcing)と呼ばれるこの種の干渉キャンセルは、最適でないノイズの存在を残す。より良好なパフォーマンス又は実効性は、SINRを最大化する最小二乗エラー(MMSE)キャンセル法(MMSEキャンセラ44)によって達成される。π[1]番目のストリームにMMSE抽出法を適用するために、m×M型ベクトル
Figure 0004317008
を算出し、ここで、添え字「*」は行列の共役転置を示し、IはM×M型の恒等行列であり、σ は送信信号全体の(平均)電力であり、σ は周囲雑音電力である。π[1]番目のストリームは、ウエイトと共にM個のアンテナ40からの信号の線形結合の結果であり、そのウエイトはWπ[1] (1)の各自の項目によって定義される。異なるアンテナにおける周囲雑音が非相関性であるときはいつでも、MMSE相殺法は、可能な最高のSINRをもたらす:
Figure 0004317008
抽出されたπ[1]番目のストリーム45は、MMSEキャンセラ44によってデコーダ46に伝送され、そのデコーダはユーザビット47の対応するストリームを復元する。これらのユーザビット47はエンコーダ48によってチャネルシンボルシーケンス49に再びエンコードされ、そのシーケンスは(乗算器56を利用して)伝達関数Hπ[1]の各自の要素によってスケーリング又は尺度変更され、M個の受信ブランチ総てに対するπ[1]番目のストリームの寄与を生成する。これらの寄与は、図6に示されるような減算器60を用いて、対応する受信信号から抽出される。その結果のM個の信号55は、π[1]番目のストリーム45の寄与の影響を受けない。上述の手法は再帰的に適用され、n番目の階層/段にて、フィルタWπ[n] (n)を用いた残余の(n−1)干渉ストリームのMMSE相殺後に、π[n]番目のストリームが所定のSINRπ[1] (n)で抽出され、その寄与が再構成され、受信信号から除去されるようにすることができる(1≦m≦n,除去が不要な最終段を除く)。また、図6では、第2の階層/段及びm番目の階層/段が示されている。この第2の段は、MMSEキャンセラ50、デコーダ52、エンコーダ54、乗算器64及び減算器68より成る。m番目の段は、MMSEキャンセラ74及びデコーダ76のみから成る。受信機16は更にマルチプレクサ72より成り、そのマルチプレクサは、m階層/段のデコードされた情報サブ信号47を、ユーザビットより成る情報信号77に多重化する。
MIMO送信システムのスループット又は処理能力は、SINR値
Figure 0004317008
の集合に依存する。ここで、mストリームの処理の順序π={π[n],1≦n≦m}が重要である。システムスループットに対する処理順序の影響に着目するために、様々なサブチャネルの対称性及び送信機におけるチャネル知識の不足は、総てのサブチャネルについて使用される等しい送信レート(スループット)を与えることに留意する。そのようなシステムの全体的スループットは、1つのサブチャネルのスループットのm倍に等しい。最後に、サブチャネル当たりのスループットは、
Figure 0004317008
により定められるそれら各自のスループットの最小値によって制限される。従って、最大スループットは、
Figure 0004317008
の最大に対応し、最適な処理順序は、
Figure 0004317008
を最大化するようなπによって定められる。上述した欧州特許出願に示されるように、その最適な処理順序πは、各段にて、ローカルSINR:
Figure 0004317008
を最大化するサブチャネルが選択される場合に達成される。
図4,図6各々における送信機12及び受信機16、(3)により指定されるようなMMSE相殺フィルタ、(4)により規定されるような統計的判定、及び(5)により規定されるような処理順序と共に上述したようなMIMO送信システムは、本明細書ではベースラインシステムとして取り扱われる。そのようなシステムの理論的に達成可能なスループットを分析する。充分に非相関性の送信/受信アンテナで狭帯域(非選択性)レイリーフェージングを想定する。これは、チャネル行列の要素が、複素次元に関してゼロ平均及び分散(1/2)の統計的に独立な複素ガウス型変数であることを意味する。先ず、2つの送信/受信アンテナのシステムを考察する:M=m=2。この形態では、双方のレイヤについてのアウテージ比率SINRπ[1] (1)及びSINRπ[2] (2)は、受信アンテナ当たりの全体的SNRの広い範囲に対する100000回の独立モンテカルロ試行によって推定された(即ち、全送信アンテナからの平均的全信号電力と任意の受信アンテナでのノイズ電力との比率)。10%及び1%のアウテージレートについての経験的なSINR値は、図8にプロットされている(アウテージレート10%(上図)及び1%(下図)、送信アンテナ2つ、受信アンテナ2つ、非相関性レイリーフェージングの場合の、レイヤ/段毎のアウテージSINRと受信アンテナ当たりの全体的SNRとの関係を示す。)。標準的な関係式
C=log(1+SINR)[ビット/チャネル利用] (6)
に従って算出された容量(最大スループット)の対応するアウテージ値は、図9にプロットされている(アウテージレート10%(上図)及び1%(下図)、送信アンテナ2つ、受信アンテナ2つ、非相関性レイリーフェージングの場合の、レイヤ/段毎のアウテージスループットと受信アンテナ当たりの全体的SNRとの関係を示す。)。小さなほどほどのSNRでは、第1の(最も左側の)レイヤが、より大きなスループットを有することが見受けられる。このような挙動は、低いSNRでは、加法性のノイズ寄与がノイズ及び残留する干渉の中で支配的であり、それ故に、第1レイヤで利用可能な最良のサブチャネルの選択は、このレイヤのより良い容量になることに起因する。残留干渉はSNRの増加と共により重要化し、このことは、高いSNRでは第1レイヤが第2レイヤに比べて劣化していることを説明する。また、第2レイヤと比較した第1レイヤの利点も、設定されるアウテージレートに依存する。第1レイヤの最大スループットは、実際のある場面では第2レイヤのスループットの近似的に2倍程度の大きさである。即ち、アウテージ10%及び劣化の6−8dB程度のSNRの領域は、CDMAのような干渉の抑制された環境でのセルラ通信に適切であり得る。
このセクションで上述したように、ベースラインシステムでの各サブチャネルのスループットは、別のレイヤで観測されるスループットの最小値を超えない。従って、ベースラインシステムの最大の全体的スループットは、これらのスループットの最小値の2倍である。図10の「菱形」でプロットした曲線は、アウテージレート10%(上図)及び1%(下図)のアウテージレートの場合の、ベースライン(標準的)システムの全体的スループットと全体的SNRとの関係を示す。
この場合において、全体的スループットは、SNR及びアウテージレートの領域における2つのレイヤのスループットC,Cの総和を上限に増加することに留意を要する(但し、C≧Cである)。実際、図4の送信機14及び図6の受信機16を備えた送信システムは、図2の一般的送信手法の特殊な場合であり、容量C...Cは、レイヤ1乃至mにて達成可能なアウテージスループットを表し、置換πは送信されたストリームの処理する順序を定めることに留意を要する。アウテージスループットC...Cの集合は、想定される伝搬環境の統計的記述によって定められる(目下の例では、非相関性レイリーフェージング)。通常的には、これらのスループットはオフラインで測定され、送信機12にとって及び受信機16にとって既知であることが想定される。置換πはチャネル具現化(realisation)に依存する。この置換は、受信機16にて定められ、推定されるチャネル行列に委ねられ、それ故に送信機12には未知である。従って、ベースライン送信システムは、図2で説明したような一般的手法に該当し、それ故に上述した一般的チャネル符号化がこの場合に適用される。2つの送信/受信アンテナの場合には、エンコードは上述したように実行される。8dB及び10%アウテージレートのSNRにて非相関性レイリーフェージングの存在する中で動作しなければならないエンコーダを設計することを考察する。この場合に、レイヤ1及び2で達成可能なスループットは、図9にそれぞれ示されるように、チャネル利用当たりC≒1.27及びC≒0.81ユーザビットである。従って、これらのレイヤに関する実際に達成可能なスループットは、C及びCによる上限に制限される。エラーレートの観点からのQoS要請を満足するために、スペクトル効率の(僅かな)一部が犠牲になるので、その上限値は現実には決して達成されない。その一部分は、FEC及びQoS要請に関する所望の属性に依存する。実際のスループットの決定は、本明細書では特別には意図されていないFEC設計内容に関連する。従って、目下の例では、最大スループットが達成され得るような理想的なFECを想定する。送信されるデータのブロックがN=100チャネルを利用するものと仮定する。これは、例えばそのチャネルに対して所定のアルファベット順に送信される100シンボルのブロックに対応する。セクション1での説明によれば、NC≒127の等しいサイズのユーザビットの2つの集合を形成する必要があり、これらの集合は、N(C−C)≒127−81=46ユーザビットを共用する。これら2つの集合は、独立してエンコードされ、変調され、別々のアンテナを通じて送信される。受信機16では、このセクションにて上述したように、データストリームの標準的なOSIC抽出が実行される。(5)式によって受信機にて決定される処理順序πに従って、ストリームπ[1]が第1の(最左の)レイヤで抽出される。このレイヤのアウテージスループットはCであるので、対応するNC≒127ユーザビットが連続的にデコードされる。これらユーザビットの内46は、ストリームπ[2]と共用されることを想起されたい。第2レイヤでは、π[2]が抽出される。このストリームのデコーダは、全127ビットの内46ユーザビットの知識による恩恵を受ける。残りのNC=81ユーザビットは、第2レイヤのスループットがC≒81であるので、連続的に復元され得る。
本願にて提案されるチャネル符号化法は、チャネル利用当たりの全体的スループット(C+C)≒2.08ビットを達成し、これはチャネル利用当たりの全体的スループット2C≒1.62を有するベースラインシステムと比較して28%の改善である。ベースラインシステムのスループット及び後者の提案される修正内容は、様々なSNR並びに10%及び1%のアウテージレートに関して図10にプロットされている。修正された送信システムのベースラインシステムと比較した改善効果は、低くほどほどのSNRでは、10%乃至100%高く変化する。
一般的なM及びmの場合には、修正されたベースラインシステムの送信機は図5と同様であり、ユーザビットに関するm個の交差する集合を生成するためにアルゴリズム1が適用される。これらの集合は、エンコードされ、変調され、m個の送信アンテナを通じて並列的に送信される。修正されたベースラインシステムの受信機は図7に提示される。図6の従来の受信機と比較するに、修正された受信機は選択ブロック78を有し、このブロックはゲート80を通じて先行するレイヤでデコードされた共用されるユーザビット(関連するハード/ソフト判定内容)を、後続のレイヤのデコーダに転送することを制御する。
残りの部分では、M=m=3のMIMO送信システムに関し、UBPアルゴリズムを用いてユーザビット区分化を行なう幾分複雑な例を与える。非相関性レイリーフェージングの想定される状況にて、図11乃至13に示されるように、様々なレイヤ、広範囲にわたるSNR及び10%,1%のアウテージレートの場合に、レイヤ毎の対応するアウテージスループット、ベースライン(標準)システム及び修正されたシステムに関する全体的アウテージスループットで達成可能なアウテージSINRを算出した。図11は、アウテージレート10%(上図)及び1%(下図)の場合のレイヤ/段当たりのアウテージSNRと受信アンテナ当たりの全体的SINRとを示し、送信システムは、3つの送信アンテナと3つの受信アンテナを有し且つ非相関性レイリーフェージングに委ねられる。図12は、アウテージレート10%(上図)及び1%(下図)の場合のレイヤ/段当たりのアウテージスループットと受信アンテナ当たりの全体的SNRとを示し、送信システムは、3つの送信アンテナと3つの受信アンテナを有し且つ非相関性レイリーフェージングに委ねられる。図13は、アウテージレート10%(上図)及び1%(下図)の場合の標準的な及び修正されたシステムの全体的なアウテージスループットと受信アンテナ当たりの全体的SNRとを示し、送信システムは、3つの送信アンテナと3つの受信アンテナを有し且つ非相関性レイリーフェージングに委ねられる。
先ず最初に、最大スループット の集合を見出す必要があり、それらは(2)式に示されるような、適切な制約の下に全体的スループットCΣを与える。その結果生じる値 は、図12に波線でプロットされる。総ての場合に =C =Cであるが、中間レイヤのスループット は、対応するCより小さくなることが間々ある。上述したように、8dBのSNR、10%アウテージレート及びブロック当たりN=100チャネルを選択する。図12によれば、レイヤ毎の最大スループットは、 ≒1.51, ≒1.33, ≒0.95及びレイヤ毎の適切な最大スループットは、 ≒1.51, ≒1.23, ≒0.95であることが見出される。次に、ユーザビットの3つの集合を生成するためにアルゴリズム1を適用する。まず最初に、N =151,N =123,N =95及び対応するD=N =151,D=(N −N )=28,D=((N −N )−(N −N ))=0 を算出する。アルゴリズムの残りの部分は次のようにして実行される:
− D=151ユーザビットの任意的集合としてIを選択し;
− IからD=28ビットの第1ブロック(ビット1乃至28)を求め、Iに属しない(D−D)=123ユーザビットを加味することでI=を取得し;
− IからD=28ビットの第2ブロック(ビット29乃至56)を求め、I(Iと交わらない)からD=28ビット(ビット29乃至56)の第2ブロックを加味し、Iを求めるために、IともIとも共用されない((D−D)−(D−D))=95ユーザビットを加味する。
=0は、形成されるユーザビットの3つの集合が空集合であることを示す。より一般的な考察を行なう。任意のm≧3に対して、スループットC...Cが、C及びCの間で直線的に位置するならば、 =C =Cであり、総てのC...Cが、C及びCを接続する(仮想的な)直線に沿って等しく位置を占める。この場合には、総てのm≧3に対してD=0であり、従って任意の3つ(又はそれ以上)のユーザビットの集合の交わりは空集合である。この考察は、内部ループをp∈{(n−3),(n−2),(n−1)}に制限することによって、UBPアルゴリズムの一般的な形式を簡略化するために使用され得る。この簡略化は適切な大きなmに対して有意義である。
本発明の範囲は明示的に説明された態様に限定されない。本発明はこれら新規の特徴により及びそれらの特徴の組合せにより具現化される。参照符号は特許請求の範囲を限定するものではない。原文に記載の“comprising”なる語は、特許請求の範囲に列挙されたもの以外の要素又はステップの存在を排除しない。原文に記載の要素に先行する“a”又は“an”なる語は、そのような要素が複数存在することを排除しない。
部分的に重複する情報サブ信号23の概念を図示する、ユーザビットの2つの交差する集合を示す図である。 本発明による送信システム10のブロック図を示す。 本発明による送信機12の実施例を示すブロック図である。 従来の送信機12のブロック図を示す。 本発明による送信機12の実施例を示すブロック図である。 従来の無線受信機16のブロック図を示す。 本発明による受信機16の実施例を示すブロック図である。 本発明による送信システム10の特性を示すグラフである。 本発明による送信システム10の特性を示すグラフである。 本発明による送信システム10の特性を示すグラフである。 本発明による送信システム10の特性を示すグラフである。 本発明による送信システム10の特性を示すグラフである。 本発明による送信システム10の特性を示すグラフである。

Claims (20)

  1. 送信機から受信機に複数のサブチャネルを通じて情報信号を送信する送信システムであって、前記送信機は、前記情報信号を複数の情報サブ信号に分離するデマルチプレクサを有し、前記送信機は、前記デマルチプレクサからの前記情報サブ信号をエンコードされた情報サブ信号にエンコードするチャネルエンコーダを更に有し、エンコードされた情報サブ信号の各々は、前記サブチャネルの1つを通じて前記受信機に送信され、前記受信機は、受信したエンコードされた情報サブ信号を連続的にデコードするチャネルデコーダを有するようにした送信システムであって、前記デマルチプレクサは、前記情報信号を、共用される及び共用されない情報要素を含む複数の部分的に重複する情報サブ信号に分離するよう形成され、各サブ信号についての前記共用される情報要素の配分は、受信機により要請されるサブチャネルのスループットに適合するようになされ、2つの異なる情報サブ信号間で共用される情報要素量は、2つの異なるサブチャネル間のスループット差に依存し、前記チャネルデコーダは、既にデコードした情報サブ信号の共用される情報要素を利用し、受信したエンコードされた情報サブ信号中のエラーを訂正することで、受信したエンコードされた前記情報サブ信号をデコードするよう形成されるようにした送信システム。
  2. 前記デマルチプレクサが、前記情報信号を、ユーザビット区分化アルゴリズムに従って複数の部分的に重複する情報サブ信号に分離するよう形成されている請求項1記載の送信システム。
  3. 前記送信機が、前記デマルチプレクサ及び前記チャネルデコーダの間に結合されたインターリーバを更に有し、前記インターリーバは情報サブ信号をインターリーブするように形成され、前記チャネルエンコーダは、インターリーブされた情報サブ信号を、エンコードされた情報サブ信号にエンコードするよう形成されている請求項1又は2に記載の送信システム。
  4. 前記チャネルデコーダが、最新のデコード済み情報サブ信号の共用される情報要素を利用することで、受信したエンコードされた情報サブ信号をデコードするよう形成されている請求項1乃至3の何れか1項に記載の送信システム。
  5. 当該送信システムが2進送信システムであり、前記情報サブ信号が異なって配信される2進信号を有する請求項1乃至4の何れか1項に記載の送信システム。
  6. 当該送信システムが無線通信システムであり、前記送信機が複数の送信アンテナを有し、エンコードされ情報サブ信号各々が前記送信アンテナの1つを通じて前記受信機に送信され、前記受信機がエンコードされた前記情報サブ信号を受信するための複数の受信アンテナを有する請求項1乃至4の何れか1項に記載の送信システム。
  7. 受信機に複数のサブチャネルを通じて情報信号を送信する送信装置であって、当該送信装置は、前記情報信号を複数の情報サブ信号に分離するデマルチプレクサを有し、当該送信装置は、前記デマルチプレクサからの前記情報サブ信号をエンコードされた情報サブ信号にエンコードするチャネルエンコーダを更に有し、エンコードされた情報サブ信号の各々は、前記サブチャネルの1つを通じて前記受信機に送信されるようにした送信装置であって、前記デマルチプレクサは、前記情報信号を、共用される及び共用されない情報要素を含む複数の部分的に重複する情報サブ信号に分離するよう形成され、各情報サブ信号についての前記共用される情報要素の配分は、受信機により要請される前記サブチャネルのスループットに適合するようになされ、2つの異なる情報サブ信号間で共用される情報要素量は、2つの異なるサブチャネル間のスループット差に依存するようにした送信装置。
  8. 前記デマルチプレクサが、前記情報信号を、ユーザビット区分化アルゴリズムに従って複数の部分的に重複する情報サブ信号に分離するよう形成されている請求項7記載の送信装置。
  9. 当該送信装置が、前記デマルチプレクサ及び前記チャネルデコーダの間に結合されたインターリーバを更に有し、前記インターリーバは前記情報サブ信号をインターリーブするように形成され、前記チャネルエンコーダは、インターリーブされた情報サブ信号を、エンコードされた情報サブ信号にエンコードするように形成されている請求項7又は8に記載の送信装置。
  10. 当該送信装置が複数の送信アンテナを有し、エンコードされた情報サブ信号の各々が、送信アンテナの1つを通じて前記受信機に送信される請求項7乃至9の何れか1項に記載の送信装置。
  11. エンコードされた情報サブ信号を複数のサブチャネルを通じて送信機から受信する受信装置であって、当該受信装置は、受信したエンコードされた情報サブ信号を連続的にデコードするチャネルデコーダを有し、前記エンコードされた情報サブ信号は、共用される及び共用されない情報要素を含む部分的に重複するエンコードされた情報サブ信号であり、各サブ信号についての共用される情報要素の配分は、当該受信装置により要請されるサブチャネルのスループットに適合するようになされ、2つの異なる情報サブ信号間で共用される情報要素量は2つの異なるサブチャネル間のスループット差に依存し、前記チャネルデコーダは、既にデコードされた情報サブ信号の共用される情報要素を利用し、受信したエンコードされた情報サブ信号中のエラーを訂正することで、前記受信したエンコードされた情報サブ信号をデコードするようにした受信装置。
  12. 前記チャネルデコーダが、最新のデコード済み情報サブ信号の共用される情報要素を利用することで、受信したエンコードされた情報サブ信号をデコードするよう形成されている請求項11記載の受信装置。
  13. 当該受信装置が、エンコードされた情報サブ信号を受信する複数の受信アンテナを有する請求項11又は12記載の受信装置。
  14. 複数のサブチャネルを通じて情報信号を受信機に送信する方法であって:
    − 前記情報信号を複数の情報サブ信号に分離するステップ;
    前記情報サブ信号をエンコードされた情報サブ信号にエンコードするステップ;
    − エンコードされた情報サブ信号の各々を前記サブチャネルの1つを通じて前記受信機に送信するステップ;
    を有し、前記分離するステップは、前記情報信号を、共用される及び共用されない情報要素を有する複数の部分的に重複する情報サブ信号に分離するステップを有し、各サブ信号について共用される情報要素の配分は、前記受信機により要請されるサブチャネルのスループットに適合するようになされ、2つの異なる情報サブ信号間で共用される情報要素量は2つの異なるサブチャネル間のスループット差に依存するようにした方法。
  15. 前記情報信号が、ユーザビット区分化アルゴリズムに従って、複数の部分的に重複する情報サブ信号に分離される請求項14記載の方法。
  16. 前記情報サブ信号をインターリーブするステップを更に有し、前記インターリーブされた情報サブ信号が、エンコードされた情報サブ信号にエンコードされる請求項14又は15に記載の方法。
  17. 前記エンコードされた情報サブ信号が、複数の送信アンテナを通じて前記受信機に送信される請求項14乃至16の何れか1項に記載の方法。
  18. エンコードされた情報サブ信号を複数のサブチャネルを通じて送信機から受信する方法であって:
    − 受信したエンコードされた情報サブ信号を連続的にデコードするステップ;
    を有し、前記エンコードされた情報サブ信号は、共用される及び共用されない情報要素を含む部分的に重複するエンコードされた情報サブ信号であり、連続的にデコードするステップは、既にデコードした情報サブ信号の共用される情報要素を利用し、前記受信したエンコードされた情報サブ信号中のエラーを訂正することで、前記受信したエンコードされた情報サブ信号デコードするステップを有し、情報サブ信号についての共用される情報要素の配分は、前記受信機により要請されるサブチャネルのスループットに適合するようになされ、2つの異なる情報サブ信号間で共用される情報要素量は2つの異なるサブチャネル間のスループット差に依存するようにした方法。
  19. 受信したエンコードされた情報サブ信号は、最新のデコード済み情報サブ信号の共用される情報要素を利用することでエンコードされる請求項18記載の方法。
  20. 前記エンコードされた情報サブ信号が、複数の受信アンテナを通じて受信される請求項18又は19に記載の方法。
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