JP2008278338A - Mimo受信装置 - Google Patents

Mimo受信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008278338A
JP2008278338A JP2007121227A JP2007121227A JP2008278338A JP 2008278338 A JP2008278338 A JP 2008278338A JP 2007121227 A JP2007121227 A JP 2007121227A JP 2007121227 A JP2007121227 A JP 2007121227A JP 2008278338 A JP2008278338 A JP 2008278338A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
signal
transmission signal
information
path memory
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007121227A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiho Kobayashi
聖峰 小林
Hidekuni Yomo
英邦 四方
Hiroto Mukai
裕人 向井
Masanori Kunieda
賢徳 國枝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2007121227A priority Critical patent/JP2008278338A/ja
Publication of JP2008278338A publication Critical patent/JP2008278338A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)

Abstract

【課題】送信信号レプリカを生成し、送信信号レプリカを用いて干渉をキャンセルする処理を行うMIMO受信装置において、誤り率特性の低下を抑制しつつ、信号処理遅延を低減すること。
【解決手段】繰り返し復号処理部に設けられた誤り訂正復号部306のパスメモリ長を、送信信号情報に基づいて選択する選択部403を設けた。これにより、信号キャンセラでの受信品質向上に貢献しない、不必要な処理遅延時間を有効に削減できるので、誤り率特性の低下を抑制しつつ、信号処理遅延を低減できる。
【選択図】図7

Description

本発明は、MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)通信システムに用いられるMIMO受信装置に関する。
従来、伝送速度を向上させる方法として、例えば非特許文献1に記載されているMIMOと呼ばれる伝送方法のように、複数アンテナからそれぞれ異なる変調信号を送信し、受信側で各アンテナから同時に送信された変調信号を分離し復調することにより、周波数帯域を拡大することなく伝送速度を向上させる方法が提案されている。
MIMO伝送方式では、受信信号電力対伝送パケット誤り率などの指標で表現される受信品質、スループット、回路規模、処理遅延などの観点から、様々な受信方法が提案されている。
非特許文献1では、上記MIMO伝送方式及び信号キャンセル技術に加え、OFDM伝送方式を組み合わせたMIMO−OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)伝送方式により、受信品質を向上させながら周波数利用効率を向上させる方法が提案されている。
この方式について図面を用いて説明する。図11に示すように、受信装置10は、受信信号を、受信アンテナ11−1,11−2、FFT(Fast Fourier Transform)部12−1,12−2、信号分離部13、及びデマップ部14を介して誤り訂正復号部15−1,15−2に入力し、誤り訂正復号部15−1,15−2から受信ディジタルデータを出力する。
受信装置10は、誤り訂正復号部15−1,15−2で得られた受信ディジタルデータを、再符号化部16−1,16−2で再び誤り訂正符号化し、再符号化データをレプリカ生成部17に入力する。レプリカ生成部17は、信号記憶部19に記憶されているチャネル推定値を用いて、干渉レプリカ信号を生成し、これをキャンセラ部18に出力する。
キャンセラ部18は、信号記憶部19に記憶された原信号から干渉レプリカを減算する。減算結果は、デマップ部14を介して誤り訂正復号部15−1,15−2に入力されて復号される。なお、図11の構成は、送信側で2つの符号化部によって符号化された信号を復号するための例であるため、2つの誤り訂正復号部15−1,15−2及び2つの再符号化部16−1,16−2が設けられている。
受信装置10は、このキャンセル処理により、受信品質を向上させることができる。一般に、このキャンセル処理の繰り返し回数を増やすほど、受信品質を向上させることができる。しかし、信号キャンセル技術を用いると、一般に信号処理時間が増大する。復号結果である受信ディジタルデータを得るまでに要する時間が増大すると、スループットの低下、リアルタイム性の低下、などにつながってしまう。
特許文献1には、誤り訂正符号として畳み込み符号を使用する場合に、ビタビ復号器のパスメモリ長を伝送路の品質によって可変とする方法が説明されている。その受信装置の概略構成を、図12に示す。受信装置30は、復調及び回線等化(復調・回線等化)部31からの出力と、判定器32で硬判定された結果とに基づき、演算部33で誤差計算を行い、その結果を比較器34に出力する。また、受信装置30は、判定器32の判定結果をACS(Add Compare Select)回路36に入力させ、ACS回路36により得られた演算結果を複数のバッファT1〜T16でなるパスメモリ37〜40に送出する。比較器34は、演算部33から入力された誤差を、予め設定された閾値と比較し、比較結果を選択部35に出力する。選択部35には各バッファ37〜40の出力が入力されており、選択部35は比較結果に基づくパスメモリ長を選択して(すなわちいずれかのバッファの出力を選択して)、これを出力する。
"並列干渉キャンセラを用いた誤り訂正符号化MIMO−OFDMの特性"電子情報通信学会,信学技報RCS2004-81,2004年6月 特公平6−59049号公報
しかしながら、MIMO伝送方式において受信側で信号キャンセル技術を使用する場合、特許文献1で開示されているような、伝送路の品質に基づいてパスメモリ長を変更して処理時間を低減する方法では、1シンボル分の復号部出力が信号キャンセル部に入力されるまでキャンセル動作を開始することができない。このため、例えばシンボルの変調方式、MIMO空間多重数、誤り訂正符号の符号化率などが様々に変更されたMIMO伝送信号を受信復調する場合、その組み合わせに応じて、数シンボルのキャンセル動作待ち時間、すなわち処理遅延が発生してしまうことがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、送信信号レプリカを生成し、送信信号レプリカを用いて干渉をキャンセルする処理を行うMIMO受信装置において、誤り率特性の低下を抑制しつつ、信号処理遅延を低減することができるMIMO受信装置を提供する。
(1)本発明のMIMO受信装置の一つの態様は、空間多重されたMIMO伝送信号を空間多重前の信号に分離する信号分離部と、分離された信号を復号し、復号結果から送信信号レプリカを生成し、当該送信信号レプリカを用いて、前記分離信号に含まれる干渉成分をキャンセルしながら繰り返し復号処理を行う繰り返し復号処理部と、前記繰り返し復号処理部に設けられた復号部と、前記復号部のパスメモリ長を、送信信号情報に基づいて選択する選択部と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、復号部のパスメモリ長を、送信信号情報に基づいて選択するようにしたので、信号キャンセラでの受信品質向上に貢献しない処理遅延時間を有効に削減できる。
(2)また、本発明のMIMO受信装置の一つの態様は、空間多重されたMIMO−OFDM伝送信号をOFDM復調して、前記信号分離部に送出するOFDM復調部を、さらに具備し、前記選択部は、送信信号情報に基づいて、前記パスメモリ長として、前記1OFDMシンボルを構成するビット数以下のパスメモリ長を選択する、構成を採る。
この構成によれば、実際上、送信信号レプリカ生成処理及び干渉キャンセル処理にとって、冗長なビットとなる、1OFDMシンボルを構成するビットよりも多くの復号ビットを復号部で生成せずに、送信信号レプリカ生成処理及び干渉キャンセル処理に出力できるので、信号キャンセラでの受信品質向上に貢献しない処理遅延時間を有効に削減できる。
(3)また、本発明のMIMO受信装置の一つの態様は、前記選択部は、前記送信信号情報に基づいて、1OFDMシンボルを構成するビット数と、パス長の最小値とを求め、前記パスメモリ長として、前記1OFDMシンボルを構成するビット数以下でありかつ前記パス長の最小値以上のパスメモリ長を選択する、構成を採る。
この構成によれば、(2)の態様に加えて、選択部が、送信信号情報に基づいて、パス長の最小値以上のパスメモリ長を選択するので、信号キャンセラでの受信品質向上に貢献しない処理遅延時間を有効に削減できるといった効果に加えて、復号部での誤り訂正能力を確保できるようになる。
本発明によれば、信号キャンセラでの受信品質向上に貢献しない処理遅延時間を有効に削減できるので、誤り率特性の低下を抑制しつつ、信号処理遅延を有効に低減することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るMIMO送受信システムの全体構成図である。図1のMIMO送受信システムは、送信装置100でMIMO信号を送信し、受信装置200でMIMO信号を受信及び復調するようになっている。
送信装置100は、データ系列生成部101と、変調部102と、無線部103と、プリアンブル生成部104と、送信アンテナTx1,Tx2と、を有する。データ系列生成部101は、一般にMAC(Media Access Control)層等の上位層から送られてくる送信ディジタルデータに対して、必要に応じてスクランブル処理、CRC(Cyclic Redundancy Check)符号化などを施すことで、物理層でのディジタルデータを生成し、これを変調部102に出力する。
プリアンブル生成部104は、一般にMAC層等の上位層から送られてくる送信方法情報を用いて、物理層のプリアンブル構成情報を生成し、これを変調部102に出力する。ここで送信方法情報は、変調方式、符号化率、データサブキャリア数及び空間多重ストリーム数、等を含む情報であり、プリアンブル生成部104は、これらの情報に基づいたプリアンブル構成情報を生成する。
変調部102は、データ系列生成部101からのディジタルデータを誤り訂正符号化後、変調方式に合わせてマッピングすることで変調信号を得る。また、変調部102は、プリアンブル生成部104からのプリアンブル構成情報に基づいたプリアンブルを変調信号として形成する。変調部102は、変調信号を無線部103に出力する。無線部103は、変調信号を送信周波数にアップコンバートすることで無線信号を形成し、これを送信アンテナTx1,Tx2に供給する。
受信装置200は、受信アンテナRx1,Rx2と、無線部201と、復調部202と、データ系列復元部203と、プリアンブル検出部204と、遅延判定部205を有する。
無線部201は、送信アンテナTx1,Tx2、受信アンテナRx1,Rx2の間に形成される4つの無線区間のチャネルh11,h12,h21,h22を通過した受信信号r1,r2をベースバンド周波数にダウンコンバートし、これにより得た受信ベースバンド信号を復調部202に出力する。
復調部202は、受信ベースバンド信号を復調う。具体的には、復調部202は、空間多重されたMIMO信号をチャネル変動推定値を用いて分離すると共に、分離後の復調データ(デマップにおける硬判定値、軟判定値、対数尤度比、など)に基づき誤り訂正符号を復号し、復号データをデータ系列復元部203に出力する。
なお、各変調信号の復調のため、送信側では変調信号中に、信号検出、タイミング検出、周波数オフセット推定、送信方法特定、伝搬チャネル推定、等に用いるパイロットシンボルを必要に応じて設ける必要がある。因みに、上記の復調するために必要とするシンボルは、パイロットシンボル以外に、ユニークワード、プリアンブルなどと呼ぶことができるが、本実施の形態では、これらを全てプリアンブルと呼ぶ。なお、チャネル変動h11,h12,h21,h22の推定は、プリアンブルを用いて行われる。
データ系列復元部203は、復号データに対して、必要に応じてデスクランブル処理、CRC復号化などを施し、MAC層などの上位層に受信ディジタルデータを出力する。
図2に、送信装置100の変調部102の詳細構成を示す。変調部102は、誤り訂正符号化部111と、シリアルパラレル変換(S/P)部112と、インタリーブ部113−1,113−2と、マッピング部114−1,114−2と、IFFT部115−1,115−2と、を有する。なお、以降の実施の形態において、本発明の説明に必要な制御信号以外の制御信号は、説明、図示ともに省略する。省略している制御信号の例としては、動作タイミング信号、変調方式情報、符号化方式情報、送信ストリーム数、などがある。
誤り訂正符号化部111は、データ系列生成部101及びプリアンブル生成部104からの出力信号を誤り訂正符号化し、誤り訂正符号データをS/P部112に出力する。
S/P部112は、入力された誤り訂正符号データを、一定の規則に従い、2つの送信チャネルA、送信チャネルBに分配し、誤り訂正符号データA、誤り訂正符号データBをそれぞれインタリーブ部113−1,113−2に出力する。一定の規則の例としては、ビット単位や、使用する変調方式で送信可能なビット単位(例えば16QAM(QuadratureAmplitude Modulation)であれば4ビット(換言すればシンボル単位、OFDM方式であればサブキャリア単位)で分配することが挙げられる。どの規則を用いるかは、符号化器の数、変調方式、送信チャネル数、送信チャネル毎に送信可能なビット数の違い、などに基づいて決定すればよい。
インタリーブ部113−1,113−2は、それぞれ、誤り訂正符号データA、誤り訂正符号データBの並び替えを行い、これにより得たインタリーブデータA、インタリーブデータBをマッピング部114−1,114−2に出力する。ここで、インタリーブは、チャネル変動h11,h12,h21,h22の相関や干渉を低減し、受信側での誤り訂正復号の効果を向上させる役割を果たす。
マッピング部114−1,114−2は、それぞれ、インタリーブデータA、インタリーブデータBを入力として、送信チャネル毎に決められた変調方式(BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、など)で変調処理を行い、これにより得た変調信号A、変調信号Bをそれぞれ、IFFT部115−1,115−2に出力する。IFFT処理により得られた各チャネルのOFDM信号は、無線部103を介して送信される。
図3に、受信装置200の復調部202の詳細構成を示す。復調部202は、大きく分けて、FFT部301と、空間多重されたMIMO伝送信号を分離する信号分離部302と、繰り返し復号処理部400と、を有する。
復調部202は、FFT部301に、無線部201からのベースバンド信号を入力する。FFT部301は、ベースバンド信号に高速フーリエ変換処理を施すことで、FFT後データA、FFT後データBを得、これらを信号分離部302及び信号記憶部311に出力する。ここで、信号記憶部311には、キャンセル部312で使用するFFT後データA、FFT後データB、チャネル変動(推定値)h11,h12,h21,h22が記憶される。なお図3では、図を簡単化するために、チャネル変動(推定値)h11,h12,h21,h22を推定するチャネル変動推定部は図示していないが、例えば信号分離部302に設けてもよく、またはそれ以外の部分に別途設けてもよい。
信号分離部302は、FFT後データを入力とし、分離処理を施した後、分離データA、分離データBを出力する。ここで、分離処理の方法としては、ZF(Zero-Forcing)、MMSE(Minimum Mean Square Error)、MLD(Maximum Likelihood Detection)方式などがある。どの分離手法を用いるかは、例えば、要求される受信品質や、回路規模、処理遅延などに基づいて選択すればよい。ここでは、ZF方式によって分離処理を行う場合を例にとって説明を行う。
図1に示すように、送信アンテナTx1,Tx2から送信する信号をs1,s2、受信アンテナRx1,Rx2で受信する信号をr1,r2とすると、s1,s2,r1,r2の関係は、チャネル変動h11,h12,h21,h22を用いて、次式で表現される。
Figure 2008278338
但し、式(1)では、雑音成分は省略している。また、アップコンバート、ダウンコンバートに用いる搬送波周波数部分の記述は省略している。ここで、s1,s2を復調するためには、次式に示すように、式(1)の両辺に左からチャネル変動h11,h12,h21,h22で構成されるチャネル変動行列Hの逆行列H−1を乗算すればよい。
Figure 2008278338
信号分離部302は、ZF方式を用いた場合、以上の処理によりMIMO伝送信号を分離する。
分離された信号は、繰り返し復号処理部400に入力される。繰り返し復号処理部400は、分離された信号を復号し、復号結果から送信信号レプリカを生成し、当該送信信号レプリカを用いて、前記分離信号に含まれる干渉成分をキャンセルしながら繰り返し復号処理を行う。
繰り返し復号処理部400は、分離データA、分離データBをデマップ部303−1,303−2に入力する。デマップ部303−1,303−2はそれぞれ、分離データA、分離データBをデマッピングすることで復調データA、復調データBを得、これらをデインタリーブ部304−1,304−2に出力する。デインタリーブ部304−1,304−2は、復調データA、復調データBを送信側でのインタリーブ前の元の順番に並び替え、デインタリーブデータA、デインタリーブデータBをパラレルシリアル変換(P/S)部305に出力する。P/S部305は、デインタリーブデータA、デインタリーブデータBをパラレルシリアル変換し、変換後のデータを誤り訂正復号部306に出力する。
誤り訂正復号部306は、誤り訂正復号処理を行い、復号データをデータ系列復元部203、プリアンブル検出部204及び誤り訂正符号化部307に出力する。因みに、誤り訂正復号部306は、送信側でパンクチャ処理が施されている場合にはデパンクチャ処理を施した後、誤り訂正復号を行う。データ系列復元部203は、復号データに、必要に応じてデスクランブル処理を施すことで、物理層での受信ディジタルデータを得る。
プリアンブル検出部204は、復号データからプリアンブル部分を検出し、プリアンブル部分に基づいて送信方法情報を読み取る。送信方法情報は、無線部201、繰り返し復号処理部400及びデータ系列復元部203に送られる。加えて、送信方法情報は、遅延判定部205に送られる。
繰り返し復号処理部400は、誤り訂正復号部306で得た復号データを、誤り訂正符号化部307に入力する。ここで、誤り訂正符号化部307、シリアルパラレル変換(S/P)部308、インタリーブ部309−1,309−2及びマッピング部310−1,310−2は、送信側の誤り訂正符号化部111、S/P部112、インタリーブ部113−1,113−2及びマッピング部114−1,114−2と同様の構成でなり、復号データから再度再マッピング信号A、再マッピング信号Bを形成し、これをキャンセル部312に出力する。
キャンセル部312は、再マッピング信号A、再マッピング信号Bを入力すると共に、信号記憶部311からのチャネル変動h11,h12,h21,h22、FFT後データA、FFT後データBを入力する。キャンセル部312は、信号記憶部311に記憶された原信号(FFT後データA、FFT後データB)から干渉レプリカを減算することで信号キャンセル処理を行い、信号キャンセル後データA、信号キャンセル後データBをデマップ部303−1,303−2に出力する。ここで、信号キャンセル処理の一例を以下に示す。
受信アンテナRx1での受信信号r1は、次式で表現される。
Figure 2008278338
信号キャンセル処理は、レプリカ信号h11×s_can1(ここで、s_can1は、マッピング部310−1から出力された再マッピング信号A)を用いて、次式で表現される。
Figure 2008278338
式(4)の右辺をh21で除算することにより、s2を抽出することができる。s1についても同様に処理することで、抽出できる。
なお、以上の説明では、チャネル推定値の誤差が存在しないものとしているが、この誤差が存在する場合には、その分の雑音成分が式(4)の右辺に加減算されることになる。また、s1=s1_canとならない場合には、その分の干渉成分が加減算されることになる。
以降では、本実施の形態の発明のポイントである、送信信号情報に基づく処理遅延時間削減方法について説明する。
図4は、本実施の形態に係る畳み込み符号化器の構成を示す接続図であり、図2の誤り訂正符号化部111に相当する。
図4は、レジスタ数(メモリ数)v=6、拘束長K=v+1=7、符号化率R=1/2の畳み込み符号化器の例である。符号化率とは、符号器への入力ビットと出力ビットの比率をいい、(入力ビット)/(出力ビット)で定義される。拘束長とは、出力を得るのに必要な過去の入力ビット数を表す。状態数Nとは、レジスタの状態数をいい、N=2=2=64(S0=000000(2進数表現),S1=000001,・・・,S63=111111)となる。
出力ビットを生成する生成多項式は、G0=133(8),G1=171(8)で表現され、この組はIEEE802.11a/g、地上波ディジタル放送等に広く使用されている。1ビットのinputとレジスタの値R1からR6を用いて、G0,G1のXOR(exclusive or:排他的論理和)演算が施され、出力ビットoutput1,output2が生成される。このように、畳み込み符号化器では、入力ビットに対し必ず線形演算が施される、言い替えると、入力ビットがそのまま出力とならない符号を非組織符号と呼ぶ。生成されたoutput1,output2は、必要に応じて(制御信号に従い)パンクチャ処理が施され、図2のS/P部112に出力される。
ところで、文献「“ヴィタビ復号の容易な高符号化率畳み込み符号とその諸特性”電子情報通信学会,論文誌,昭56-345[B-100]」では、畳み込み符号(拘束長は図4と同様に7)の符号化率Rと、生き残りパス(パスメモリ)打ち切りの影響がほとんどなくなる生き残りパス長の最小値との関係が示されている。
図5は、この関係を表に示したものである。上記文献では、誤り訂正符号の評価に使用する伝搬路として、加法性白色ガウス雑音(AWGN:Additive White Gaussian Noise)を用いている。図5から明らかなように、符号化率が大きくなるにつれ、生き残りパス打ち切りの影響がほとんどなくなるのに必要な生き残りパス長の最小値が大きくなる。また、一般にフェージング伝搬路の場合、AWGN環境と比較して、生き残りパス打ち切りの影響がほとんどなくなるのに必要な生き残りパス長の最小値を大きくとる必要がある。また、一般に、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、・・・と変調多値数を増加させるにつれ信号点間距離が短くなるため、生き残りパス打ち切りの影響がほとんどなくなるのに必要な生き残りパス長の最小値を大きくとる必要がある。
図6は、MIMO−OFDM伝送方式に、図4、図5で説明した畳み込み符号を適用した場合の、(変調方式、符号化率R、データサブキャリア数、空間多重ストリーム数)と、1OFDMシンボルに含まれる送信ディジタルデータ(誤り訂正符号前)と、生き残りパス打ち切りの影響がほとんどなくなる生き残りパス長の最小値(図5で示した符号化率のみから導出)との関係を示したものである。
一般に、所望のスループット及び回線品質等に応じてMCS(Modulation and Coding Scheme)を適応的に切り替えることができる柔軟なシステムとするよう、1システム中に複数のMCSが採用されている。例えば無線LANで使用されているIEEE802.11a規格に準拠したシステムでは、「BPSKでR=1/2」から「64QAMでR=3/4」までの計9つのMCSが採用されている。図6では、パターン1として(BPSK,1/2,52,2)、パターン2として(16QAM,3/4,52,2)、パターン3として(64QAM,5/6,52,2)の3つの組み合わが、一例として示されている。
パターン1では、1OFDMシンボルに含まれる送信ディジタルデータ(誤り訂正符号前)が52であり、生き残りパス打ち切りの影響がほとんどなくなる生き残りパス長の最小値は30である。同様に、パターン2では、1OFDMシンボルに含まれる送信ディジタルデータが312であり、上記パス長の最小値は56である。パターン3では、1OFDMシンボルに含まれる送信ディジタルデータが520であり、上記パス長の最小値は88である。このようなシステムの場合、パスメモリ長の決定方法として、従来、以下の方法が知られている。
(I)全ての符号化率における最大値である88に固定
(II)特許文献1に示されるように、伝送路の品質に応じて変更
(I)の方法は、回路構成として最も単純な方法である反面、パターン1やパターン2のように変調多値数または符号化率が小さい場合、固定のパスメモリ長88を用いると、受信品質改善に対してオーバースペックとなることはもとより、処理遅延が増加することになる。
これに対し、(II)の方法は、伝送路の品質に基づいてパスメモリ長を可変とすることで、処理遅延を削減できる。
しかし、MIMO−OFDM伝送方式にキャンセラ処理を適用する場合には、(II)の方法を採用しても、処理遅延が増大してしまう場合がある。以下、その一例を説明し、その後、それを解決できる本発明を説明する。
図7は、本実施の形態における、図4の畳み込み符号に対応して復号を行う復号部の構成の一例を示したものであり、特に図3の誤り訂正復号部306の詳細構成を示したものである。
ACS部401は、ビタビ復号を実施する場合において、図3のP/S部305からのブランチメトリックを入力し、加算・比較・選択を行い、選択結果を、パスメモリ402の最初のバッファB1(402−1)に出力する。バッファする値(複数状態(拘束長7の畳み込み符号の場合、状態数は2の(7−1)乗=64)の場合、値も複数)の一例としては、2つのパスのうちどちらのパスが選択されたか、がある。ACS部401に、ブランチメトリックが入力されるたびに、ACS部401からバッファされる値が出力され、バッファB1にバッファされる。
直前までバッファB1にバッファされていた値は、バッファB1からバッファB2に移動してバッファされる。以下、同様に、バッファの最大値(図7の場合、B88(402−88))までバッファされ、バッファB88までバッファされた値を用いて、トレースバックまたはレジスタエクスチェンジすることで、復号結果を得ることができる。但し、これは上記(I)のアルゴリズムを適用する場合である。
上記(II)のアルゴリズムを適用する場合には、図7に示すように、バッファB30からの出力と、バッファBxx(xxは31より大きく88より小さい整数)からの出力とを、選択部403に出力する。そして、背景技術の項で上述したように、比較器(図12)の比較結果に基づいて、干渉キャンセル状況に応じたパスメモリ長を選択する。
次に、本実施の形態の特徴である遅延判定部205及び選択部403を有しない場合における、背景技術から想定される受信処理例について説明する。ここでは、本実施の形態との比較を兼ねるために、図3及び図7を流用して説明する。但し、図3及び図7に示されている遅延判定部205及び選択部403は存在しないものとする。
(背景技術から想定される受信処理例1)
図8は、MIMO−OFDM方式において、図6の中のパターン2(16QAM,3/4,52,2多重)で送信した場合に想定される、受信側での処理を示したものである。横軸は時間を、縦軸は処理順を示している。
<1>受信処理
1OFDMシンボル当たり312ビットのMIMO−OFDM信号を受信する。
<2>誤り訂正復号部306での入力処理
誤り訂正復号部306に、1OFDMシンボル当たり312ビット分のブランチメトリックが入力される。
<3>誤り訂正復号部306での出力処理
パスメモリ長88分だけ処理遅延が発生するため、312ビットの入力のうち、312−88=224ビット分のブランチメトリックが出力される。最終的には、送信側でのtailビット挿入分まで入力後、全てのブランチメトリックが出力される。
<4>インタリーブ部309−1,309−2での入力処理
224ビットが入力される。
<5>インタリーブ部309−1,309−2での出力処理
各インタリーブ部309−1,309−2におけるインタリーブには1OFDMシンボル分の入力が必要であるため、出力できるのは、各インタリーブ部309−1,309−2で2つ目のOFDMシンボル入力がインタリーブ部309−1,309−2に入力され、パスメモリ長88分入力された後である。
<6>キャンセル処理等
キャンセル部312によるキャンセル処理が行われる。このとき、遅延が発生する。
<7>誤り訂正復号部306での入力処理
キャンセル処理後、誤り訂正復号部306に、1OFDMシンボル当たり312ビットのブランチメトリックが入力される。
<8>誤り訂正復号部306での出力処理
パスメモリ長88分だけ処理遅延が発生するため、312ビットの入力のうち、312−88=224ビット分のブランチメトリックが出力される。最終的には、送信側でのtailビット挿入分まで入力後、全てのブランチメトリックが出力される。
図8の<4><5>に示すように、キャンセル処理を実行するには、インタリーブに必要な1OFDMシンボル分のデータが揃うことが条件となる。また、インタリーブを施さない場合にも、キャンセル処理自体に1シンボル分のデータが必要となる。
(背景技術から想定される受信処理例2)
図9は、MIMO−OFDM方式において、図6の中のパターン1(BPSK,1/2,52,2多重)で送信した場合に想定される、受信側での処理を示したものである。
<1>受信処理
1OFDMシンボル当たり52ビットのMIMO−OFDM信号を受信する。
<2>誤り訂正復号部306での入力処理
誤り訂正復号部306に、1OFDMシンボル当たり52ビット分のブランチメトリックが入力される。
<3>誤り訂正復号部306での出力処理
パスメモリ長88分の入力には、2つ目のOFDMシンボル入力が必要となるので、2つ目のOFDMシンボルにおいてパスメモリ長88分のビットが入力されるまで出力を待機する。
<4>,<5>インタリーブ部309−1,309−2での入力及び出力処理
インタリーブ処理は、1シンボル分のビット(52ビット)が揃うまではできない。従って、2OFDMシンボル目では16ビット分しか入力されておらず、1シンボル分のビット数(52ビット)に充たないので、3シンボル目の入力後に、1OFDMシンボル分が揃った時点でインタリーブを行って、インタリーブ後のビットを出力する。
<6>キャンセル処理等
キャンセル部312によるキャンセル処理が行われる。このとき、遅延が発生する。
<7>誤り訂正復号部306での入力処理
キャンセル処理後、誤り訂正復号部306に、1OFDMシンボル当たり52ビットのブランチメトリックが入力される。
<8>誤り訂正復号部306での出力処理
パスメモリ長88分の入力には、2つ目のOFDMシンボル入力が必要となるので、2つ目のOFDMシンボルにおいてパスメモリ長88分のビットが入力されるまで出力を待機する。
図9の<4>,<5>より、上記<I>の方法のようにパスメモリ長を最大値に固定すると、最大1OFDMシンボル分の入力待ち、すなわち処理遅延が発生してしまうことがわかる。また、上記<II>の方法のようにパスメモリ長を伝送路の品質に応じて変更する場合であっても、伝送路品質が悪い場合にパスメモリ長を大きく設定することになり、上記<I>の方法と同様の処理遅延が発生してしまう。
(本実施の形態による受信処理)
本実施の形態の受信装置200は、遅延判定部205及び選択部403を有し、遅延判定部205によって送信信号情報に基づいて遅延判定を行い、遅延判定結果に基づき選択部403によってパスメモリ長を変更する。これにより、信号キャンセラでの受信品質向上に貢献しない、誤り訂正復号部306での処理遅延時間を有効に削減できるので、処理遅延を低減できる。
以下、図10を用いて、本実施の形態の受信装置200の動作を説明する。図10は、一例として、MIMO−OFDM方式において、図9と同様に図6の中のパターン1(BPSK,1/2,52,2多重)で送信した場合の、受信装置200の受信処理を示したものである。
<1>受信処理
1OFDMシンボル当たり52ビットのMIMO−OFDM信号を受信する。
<2>誤り訂正復号部306での入力処理
誤り訂正復号部306に、1OFDMシンボル当たり52ビット分のブランチメトリックが入力される。
<3>誤り訂正復号部306での出力処理
誤り訂正復号部306は、最大で、レプリカ生成処理及びキャンセル処理に必要な最低限の長さの復号ビットが得られるパスメモリ長を選択して、復号ビットを出力するようになっている。レプリカ生成処理及びキャンセル処理に必要な最低限の長さの復号ビットとは、1シンボルを構成するビット数、すなわち52ビットであることから、誤り訂正復号部306は、最大で、52ビットの復号データが得られるパスメモリ長を選択する。換言すれば、52ビットよりも長いパスメモリ長は、キャンセル部312での受信品質向上効果に貢献せずに、処理遅延時間が長くなるだけなので選択しない。
本例では、符号化率に基づいて、図5に示した、生残りパス打ち切りの影響がほとんどなくなる生残りパス長の最小値を採用して、パスメモリ長を30としている。このとき、上記<I>の方法のように、伝送路の品質に応じてパスメモリ長を変更することは行わない。
<4>,<5>インタリーブ部309−1,309−2での入力及び出力処理
インタリーブ処理は、1シンボル分のビット(52ビット)が揃うまではできないが、本実施の形態では、2OFDMシンボル目で既に1シンボル分のビット数(52ビット)が揃うので、2シンボル目の入力後に、インタリーブを行って、インタリーブ後のビットを出力できる。図9と比較すると、インタリーブ出力の遅延時間が小さくなっていることは明らかである。
<6>キャンセル処理等
キャンセル部312によるキャンセル処理が行われる。このとき、遅延が発生する。
<7>誤り訂正復号部306での入力処理
キャンセル処理後、誤り訂正復号部306に、1OFDMシンボル当たり52ビットのブランチメトリックが入力される。
<8>誤り訂正復号部306での出力処理
パスメモリ長30分の入力には、1つ目のOFDMシンボル入力で済むので、1つ目のOFDMシンボルにおいてパスメモリ長30分のビットが入力されると、すぐに復号データを出力できる。
ここで、本例において、パスメモリ長30と決定したプロセスは、以下の通りである。
先ず、パスメモリ長を、1OFDMシンボルを構成するビット数よりも多くの復号ビットを生成するものにしたとしても、キャンセル部312での受信品質向上に貢献せずに、処理遅延時間を招くだけなので、パスメモリ長の最大値を、1OFDMシンボルに含まれるデータ(ビット)数に相当する、52ビットとした。つまり、パスメモリ長の上限値として、1OFDMシンボルを構成するビット数に相当するパスメモリ長を選択した。
次に、本例では、パスメモリ長の下限値として、図5で示した、生残りパス打ち切りの影響がほとんどなくなる生残りパス長の最小値の中から、送信信号情報に含まれる符号化率R=1/2の情報に基づいて、30と決定した。つまり、パスメモリ長30は、誤り訂正復号部306での誤り訂正能力を確保できる、最小のパスメモリ長なので、本例ではこのパスメモリ長を選択した。これにより、誤り率特性の低下を抑制しつつ、信号処理遅延を最も低減できる。
ここで、パスメモリ長の上限値として、1OFDMシンボルを構成するビット数以下のパスメモリ長を選択することは、本発明にとって絶対条件であるが、必ずしもパスメモリ長を、生残りパス打ち切りの影響がほとんどなくなる生残りパス長の最小値に合わせる必要はない。具体的には、本例であれば、パスメモリ長を52から30までの値に設定すればよい。
このように、本実施の形態によれば、復号結果から送信信号レプリカを生成し、当該送信信号レプリカを用いて、干渉成分をキャンセルする繰り返し復号処理部400を有するMIMO受信装置において、誤り訂正復号部306のパスメモリ長を、送信信号情報に基づいて選択したことにより、誤り率特性の低下を抑制しつつ、キャンセル処理において無用な待ち時間を削減することができるので、システム全体のスループットを向上させることができるようになる。
なお、上述した実施の形態では、送受信アンテナの数をそれぞれ2としたが、送受信アンテナ数はこれに限らない。例えば、送信アンテナ数が2、受信アンテナ数が3などのように、非対称であっても、本発明に影響を与えるものではない。
また、上述の実施の形態では、レジスタ数(メモリ数)v=6、拘束長K=v+1=7、符号化率R=1/2の畳み込み符号を例として説明したが、本発明は、畳み込み符号器の生成多項式、レジスタ数、符号化率、などには限定されることなく、実施できる。
また、上述の実施の形態では、送信信号情報として、符号化率の情報、変調方式の情報、データサブキャリア数の情報、及び空間多重ストリーム数の情報を例に挙げ、その中で、代表して符号化率の情報に基づいてパスメモリ長を選択する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は、送信信号情報に基づいて、パスメモリ長として、1シンボルを構成するビット数以下のパスメモリ長を選択すれば、上述した実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、上述の実施の形態では、送信装置100の変調部102の構成として、インタリーブ部113−1,113−2を、S/P部112の後段側に配置した場合を例として説明したが、インタリーブ部の配置はこれに限ったものではなく、例えば誤り訂正符号化部111の後段に配置してもよい。
また、上述の実施の形態では、送信装置100に1つの誤り訂正符号化部111を設けた場合を例に説明したが、これに限らず、送信装置に、例えば送信ストリーム数と同じ数の誤り訂正符号化部を設けた場合、送信アンテナ数と同じ数の誤り訂正符号化部を設けた場合、などでも同様に実施できる。この場合、受信装置には、誤り訂正符号化部と同数の誤り訂正復号部を設ければよい。
また、上述の実施の形態では、復号器(誤り訂正復号部306)の出力を直接再符号化器(誤り訂正符号化部307)に入力する方式に本発明を適用した場合について説明したが、本発明が適用可能な構成はこれに限らない。例えば、送信側でCRC(Cyclic Redundancy Check)符号化やスクランブル処理を行い、受信側でCRC復号化やデスクランブル処理、再CRC符号化、再スクランブル処理を行う方式に適用すれば、CRC復号化やデスクランブル処理に要する処理時間、及び、再CRC符号化や再スクランブル処理に要する処理時間も削減することができる。つまり、繰り返し復号処理部の構成は、図3で示した繰り返し復号処理部400の構成に限定されるものではなく、本発明が適用可能な繰り返し復号処理部は、分離された信号を復号し、復号結果から送信信号レプリカを生成し、当該送信信号レプリカを用いて、前記分離信号に含まれる干渉成分をキャンセルしながら繰り返し復号処理を行うものであればよい。
また、上述の実施の形態では、OFDM変調方式に本発明を適用した場合を例に説明したが、これに限ったものではなく、多値変調方式を採用したシングルキャリア方式、スペクトラム拡散方式、UWB(Ultra Wide Band)伝送方式などに適用した場合でも、同様の効果を得ることができる。
また、本発明の適用範囲は、特定のMIMO伝送方式に限ったものではなく、各アンテナから独立した変調信号を送信する空間多重方式、送信機と受信機との間のチャネル変動を共有し、各送信アンテナ、受信アンテナで変調信号に重み付けをして送受信する固有モード方式、空間ダイバーシチ効果が得られる、時空間符号化方式、時空間ブロック符号方式及び時空間トレリス符号方式などのMIMO伝送方式に適用しても同様の効果を得ることができる。
また、上述の本実施の形態では、畳み込み符号を用いて説明したが、本発明は、例えばターボ符号やLDPC符号などの他の符号を用いた場合でも同様に実施できる。要は、復号でビタビ復号のようなパスメモリを用いる方式に広く適用できる。
さらに、上述の実施の形態では、説明を簡単化するために、構成や図を簡略化している。実際の実施は、実施の形態で挙げた構成や図に限定されず、種々変更して行うことができる。例えば、図中の矢印で示す信号線は1つの信号とは限らず、例えば2つの信号で構成することもできる。
本発明は、干渉レプリカを生成し、この干渉レプリカを用いて干渉をキャンセルするMIMO受信装置に広く適用可能である。
本発明の実施の形態に係るMIMO送受信システムの全体構成を示すブロック図 送信装置の構成例を示すブロック図 受信装置の構成例を示すブロック図 畳み込み符号化器の構成例(G0=133(8),G1=171(8))を示す接続図 畳み込み符号の符号化率Rと、生き残りパス(パスメモリ)の打ち切りの影響がほとんどなくなる生き残りパス長の最小値との関係を示す図 (変調方式、符号化率R、データサブキャリア数、空間多重ストリーム数)と、1OFDMシンボルに含まれる送信ディジタルデータと、生き残りパス打ち切りの影響がほとんどなくなる生き残りパス長の最小値との関係を示す図 誤り訂正復号部の構成例を示すブロック図 背景技術から想定される受信処理例を示す図 背景技術から想定される受信処理例を示す図 実施の形態の受信処理例を示す図 干渉キャンセラを用いた、従来の受信装置の構成を示すブロック図 ビタビ復号器のパスメモリ長を伝送路の品質によって可変とする、従来の受信装置の構成を示すブロック図
符号の説明
100 送信装置
200 受信装置
202 復調部
205 遅延判定部
302 信号分離部
306 誤り訂正復号部
312 キャンセル部
400 繰り返し復号処理部
403 選択部

Claims (6)

  1. 空間多重されたMIMO伝送信号を空間多重前の信号に分離する信号分離部と、
    分離された信号を復号し、復号結果から送信信号レプリカを生成し、当該送信信号レプリカを用いて、前記分離信号に含まれる干渉成分をキャンセルしながら繰り返し復号処理を行う繰り返し復号処理部と、
    前記繰り返し復号処理部に設けられた復号部と、
    前記復号部のパスメモリ長を、送信信号情報に基づいて選択する選択部と、
    を具備するMIMO受信装置。
  2. 空間多重されたMIMO−OFDM伝送信号をOFDM復調して、前記信号分離部に送出するOFDM復調部を、さらに具備し、
    前記選択部は、送信信号情報に基づいて、前記パスメモリ長として、前記1OFDMシンボルを構成するビット数以下のパスメモリ長を選択する
    請求項1に記載のMIMO受信装置。
  3. 前記選択部は、前記送信信号情報に基づいて、1OFDMシンボルを構成するビット数と、パス長の最小値とを求め、前記パスメモリ長として、前記1OFDMシンボルを構成するビット数以下でありかつ前記パス長の最小値以上のパスメモリ長を選択する
    請求項2に記載のMIMO受信装置。
  4. 前記繰り返し復号処理部は、前記復号部から出力されるOFDMシンボル単位の復号データを用いて、OFDMシンボル単位の前記送信信号レプリカを生成する
    請求項2に記載のMIMO受信装置。
  5. 前記送信信号情報は、符号化率の情報を含み、
    前記選択部は、符号化率に基づいて、前記パスメモリ長を選択する
    請求項1から請求項4のいずれかに記載のMIMO受信装置。
  6. 前記送信信号情報は、符号化率の情報、変調方式の情報、データサブキャリア数の情報、及び又は空間多重ストリーム数の情報を含み、
    前記選択部は、前記符号化率の情報、変調方式の情報、データサブキャリア数の情報、及び又は空間多重ストリーム数の情報に基づいて、前記パスメモリ長を選択する
    請求項1から請求項4のいずれかに記載のMIMO受信装置。
JP2007121227A 2007-05-01 2007-05-01 Mimo受信装置 Pending JP2008278338A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007121227A JP2008278338A (ja) 2007-05-01 2007-05-01 Mimo受信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007121227A JP2008278338A (ja) 2007-05-01 2007-05-01 Mimo受信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008278338A true JP2008278338A (ja) 2008-11-13

Family

ID=40055732

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007121227A Pending JP2008278338A (ja) 2007-05-01 2007-05-01 Mimo受信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008278338A (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010147630A (ja) * 2008-12-17 2010-07-01 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> Mimo送信装置、受信装置およびシステム
WO2010137231A1 (ja) * 2009-05-28 2010-12-02 シャープ株式会社 受信装置、受信方法、通信システムおよび通信方法
JP2012120064A (ja) * 2010-12-03 2012-06-21 Hitachi Ltd 無線信号処理方法および無線通信装置
JP2012529252A (ja) * 2009-06-04 2012-11-15 クゥアルコム・インコーポレイテッド 繰り返し干渉キャンセル受信機
US8619928B2 (en) 2009-09-03 2013-12-31 Qualcomm Incorporated Multi-stage interference suppression
US8675796B2 (en) 2008-05-13 2014-03-18 Qualcomm Incorporated Interference cancellation under non-stationary conditions
US8831149B2 (en) 2009-09-03 2014-09-09 Qualcomm Incorporated Symbol estimation methods and apparatuses
US8995417B2 (en) 2008-06-09 2015-03-31 Qualcomm Incorporated Increasing capacity in wireless communication
US9055545B2 (en) 2005-08-22 2015-06-09 Qualcomm Incorporated Interference cancellation for wireless communications
US9071344B2 (en) 2005-08-22 2015-06-30 Qualcomm Incorporated Reverse link interference cancellation
US9160577B2 (en) 2009-04-30 2015-10-13 Qualcomm Incorporated Hybrid SAIC receiver
US9237515B2 (en) 2008-08-01 2016-01-12 Qualcomm Incorporated Successive detection and cancellation for cell pilot detection
US9277487B2 (en) 2008-08-01 2016-03-01 Qualcomm Incorporated Cell detection with interference cancellation
US9509452B2 (en) 2009-11-27 2016-11-29 Qualcomm Incorporated Increasing capacity in wireless communications
US9673837B2 (en) 2009-11-27 2017-06-06 Qualcomm Incorporated Increasing capacity in wireless communications

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9071344B2 (en) 2005-08-22 2015-06-30 Qualcomm Incorporated Reverse link interference cancellation
US9055545B2 (en) 2005-08-22 2015-06-09 Qualcomm Incorporated Interference cancellation for wireless communications
US8675796B2 (en) 2008-05-13 2014-03-18 Qualcomm Incorporated Interference cancellation under non-stationary conditions
US9408165B2 (en) 2008-06-09 2016-08-02 Qualcomm Incorporated Increasing capacity in wireless communications
US9014152B2 (en) 2008-06-09 2015-04-21 Qualcomm Incorporated Increasing capacity in wireless communications
US8995417B2 (en) 2008-06-09 2015-03-31 Qualcomm Incorporated Increasing capacity in wireless communication
US9237515B2 (en) 2008-08-01 2016-01-12 Qualcomm Incorporated Successive detection and cancellation for cell pilot detection
US9277487B2 (en) 2008-08-01 2016-03-01 Qualcomm Incorporated Cell detection with interference cancellation
JP2010147630A (ja) * 2008-12-17 2010-07-01 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> Mimo送信装置、受信装置およびシステム
US9160577B2 (en) 2009-04-30 2015-10-13 Qualcomm Incorporated Hybrid SAIC receiver
JP2010278722A (ja) * 2009-05-28 2010-12-09 Sharp Corp 受信装置、受信方法、通信システムおよび通信方法
WO2010137231A1 (ja) * 2009-05-28 2010-12-02 シャープ株式会社 受信装置、受信方法、通信システムおよび通信方法
JP2012529252A (ja) * 2009-06-04 2012-11-15 クゥアルコム・インコーポレイテッド 繰り返し干渉キャンセル受信機
US8787509B2 (en) 2009-06-04 2014-07-22 Qualcomm Incorporated Iterative interference cancellation receiver
US8619928B2 (en) 2009-09-03 2013-12-31 Qualcomm Incorporated Multi-stage interference suppression
US8831149B2 (en) 2009-09-03 2014-09-09 Qualcomm Incorporated Symbol estimation methods and apparatuses
US9509452B2 (en) 2009-11-27 2016-11-29 Qualcomm Incorporated Increasing capacity in wireless communications
US9673837B2 (en) 2009-11-27 2017-06-06 Qualcomm Incorporated Increasing capacity in wireless communications
US10790861B2 (en) 2009-11-27 2020-09-29 Qualcomm Incorporated Increasing capacity in wireless communications
JP2012120064A (ja) * 2010-12-03 2012-06-21 Hitachi Ltd 無線信号処理方法および無線通信装置
US8792576B2 (en) 2010-12-03 2014-07-29 Hitachi, Ltd. Radio signal processing method and radio communication apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008278338A (ja) Mimo受信装置
US7272294B2 (en) Wireless communication system and receiving device
US9647733B2 (en) Coding scheme for a wireless communication system
JP5280404B2 (ja) Mimo通信システムにおけるインクリメンタル冗長度送信
RU2407177C2 (ru) Способ и устройство для выполнения передачи восходящей линии связи в системе множественного доступа с частотным разделением с одной несущей с множеством входов и множеством выходов
KR100744618B1 (ko) 무선 다중 전송 시스템에 있어서의 신호 전송 방법 및송신기
JP5344121B2 (ja) シングルキャリア伝送方式における無線通信方法および装置
US7783262B2 (en) Method for adaptive interleaving in a wireless communication system with feedback
US8385451B2 (en) Method and apparatus for improved spatial temporal turbo channel coding (STTCC) using eigen-beamforming
CN104980201B (zh) 波束成形的方法和波束成形设备
SG176479A1 (en) Method for selecting transmission parameters for a data transmission and data transmission controller
JPWO2008062587A1 (ja) Mimo−ofdm通信システム及びmimo−ofdm通信方法
US8675793B2 (en) MIMO communication system and control method thereof
US8139668B2 (en) Unified STTC encoder for WAVE transceivers
JP5642046B2 (ja) Mimo−ofdm伝送における受信装置及び受信方法
JP2008154223A (ja) Mimo受信装置
KR100910020B1 (ko) Mimo 무선통신 시스템에서 stc 모드 결정 방법 및장치, 결정된 stc 모드의 응답 방법 및 장치
JP2019092014A (ja) フレームエラーレート予測装置、無線通信装置および無線通信システム
KR100972876B1 (ko) Mimo 시스템의 전송 방식 결정 방법 및 장치
JP6565088B2 (ja) フレームエラーレート予測装置、それを用いた無線通信装置および無線通信システム
JP2008035442A (ja) マルチアンテナ受信装置、マルチアンテナ送信装置及びマルチアンテナ通信システム
Song et al. Rate-compatible punctured convolutionally (RCPC) space-frequency bit-interleaved coded modulation (SF-BICM)
JP2019087967A (ja) フレームエラーレート予測装置、それを用いた無線通信装置および無線通信システム
KR101013704B1 (ko) 광대역 무선 통신 시스템에서 데이터 수신 장치 및 방법
Bockelmann Robust Link Adaptation in Coded OFDM Systems