JP4680027B2 - Mimo方式の伝送システム及び方法、受信装置 - Google Patents

Mimo方式の伝送システム及び方法、受信装置 Download PDF

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Description

本発明は、MIMO(Multiple Input Multiple Output)技術を適用した伝送システム及び方法、受信装置に関する。
従来、無線伝送の高速化技術の一つとして、MIMO(Multiple Input Multiple Output)と呼ばれる技術が知られている。図9は、従来のMIMO方式の無線伝送システムの構成を示すブロック図である。図9の無線伝送システムにおいては、送信アンテナと受信アンテナをそれぞれ2本ずつ用いている。図9に示す送信装置100において、符号化器101は送信情報ビットを誤り訂正符号で符号化し、その符号化データを変調器102に出力する。変調器102は、その符号化データを所定の変調方式により変調シンボルにマッピングする。ここでは、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying, Quadri-Phase Shift Keying)方式を用いるものとして説明する。
変調器102出力後の変調シンボルは、シリアル・パラレル変換器(S/P)103で、2つの送信系統に分けられる。図9の例では、符号化器101からの2つの出力ビットb0b1に対応する変調シンボル(図10(1)参照)と、符号化器101からの他の2つの出力ビットb2b3に対応する変調シンボル(図10(2)参照)とに分けられて、それぞれの送信系統の送信器104に入力される。図10は、QPSK方式の変調シンボルが取り得る複素平面(IQ平面)上の4つの信号点配置(●印)を示しており、図10(1)には符号化器101からの2つの出力ビットb0b1に対応する変調シンボル、図10(2)には符号化器101からの2つの出力ビットb2b3に対応する変調シンボルがそれぞれ示されている。各出力ビットb0,b1,b2,b3の値に応じて、2つの出力ビットb0b1に対応する変調シンボルと、2つの出力ビットb2b3に対応する変調シンボルとがそれぞれ選択される。
各送信系統の送信器104出力後の信号は、それぞれの送信系統のアンテナ105から送信される。
送信装置100の2本のアンテナ105から無線送信された信号は、無線伝送路を介して受信装置200の2本のアンテナ201でそれぞれ無線受信される。その無線伝送路を介した信号伝達は、4つの複素数で表すことができる。送信アンテナmと受信アンテナn間の無線伝送路状態は、「amn×exp(jθmn)」として表すことができる。図9の例では、4つの無線伝送路状態が存在し、その4つの無線伝送路状態は、パイロット信号等の既知信号を用いた公知の伝送路推定技術によって受信側で知ることができる。
受信装置200において、各アンテナ201で受信された信号は、それぞれの受信系統の受信器202に入力される。各受信器202から出力された信号A1,A2は、復調・復号器203に入力される。
図11は、従来の復調・復号器203の構成を示すブロック図である。図11において、伝送路推定器21は、各受信器202出力後の信号A1,A2から、各アンテナ201ついてのそれぞれの無線伝送路状態を推定する。基準信号作成部22は、その無線伝送路状態の推定結果から、各アンテナ201ついてのそれぞれの基準信号点を作成する。
図12には、図9に示される1本の受信アンテナ201(図12の例では信号A1に係る受信系統のアンテナ201)において、図9の2本の送信アンテナ105からそれぞれ送信された2つの変調シンボル(上記した2つの出力ビットb0b1に対応する変調シンボルと、2つの出力ビットb2b3に対応する変調シンボル)がどのように受信されるのかが示されている。実際には、個々の変調シンボルのベクトル和として受信されるので、各出力ビットb0,b1,b2,b3に対応した基準信号点は、図13に例示されるような配置(●印)となる。基準信号作成部22は、各アンテナ201についての基準信号点に関し、信号空間上の座標とビット配置を作成する。なお、一般には、各受信アンテナ201についての無線伝送路状態は異なるので、基準信号点の座標はアンテナ201毎に異なる。
受信信号点検出部23は、各受信器202出力後の信号A1,A2から、各アンテナ201で受信した信号の受信信号点を基準信号点と同じ信号空間で検出する。図13中には、信号A1に係る受信系統のアンテナ201での受信信号点(×印)が例示されている。
通信路値演算部240は、アンテナ201毎の受信信号点及び基準信号点の座標から、受信信号点と各基準信号点の二乗距離を算出する。そして、その受信信号点と各基準信号点の二乗距離に基づき、送信装置100から送信された変調シンボルの確からしさを計算する。そして、その変調シンボルの確からしさの計算結果から通信路値を出力する。復号器25は、その通信路値に基づき、送信装置100から送信された変調シンボルを特定し、その特定した変調シンボルを復号する。
上述したMIMO方式の無線伝送システムによれば、1つの無線周波数帯域において複数のアンテナを使用し、並行してデータの送受信を行うことにより、効率的に無線伝送速度を上げることができる。
G. J. Foschini, "Layered Space-Time Architecture for Wireless Communication in a Fading Environment When Using Multiple Antennas," Bell Labs Technical Journal, Vol. 1, No. 2, Autumn 1996, pp 41-59
上述したMIMO技術は、各種の伝送システムで適用されることが検討されており、その受信品質を改善することが望まれる。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、MIMO技術を適用するとともに受信品質の向上を図ることのできるMIMO方式の伝送システム及び方法、受信装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係るMIMO方式の伝送システムは、誤り訂正符号の符号化及び変調のなされた送信信号を複数の送信系統に分けて送信し、該送信された信号を複数の受信系統で受信するMIMO方式の伝送システムにおいて、前記複数の受信系統で受信した信号と基準信号点とから、送信された信号を判定する復調手段と、前記復調手段の判定結果から、前記誤り訂正符号の復号を行う復号手段とを備え、前記復調手段は、前記復号の過程から、前記基準信号点の確からしさを得ることを特徴とする。
本発明に係るMIMO方式の伝送システムにおいては、前記誤り訂正符号は、繰り返し復号が可能であり、前記復号手段は、前記復調手段が前記基準信号点の確からしさに基づいて判定した判定結果から、再度復号を行うことを特徴とする。
本発明に係るMIMO方式の伝送方法は、誤り訂正符号の符号化及び変調のなされた送信信号を複数の送信系統に分けて送信し、該送信された信号を複数の受信系統で受信するMIMO方式の伝送方法であって、前記複数の受信系統で受信した信号と基準信号点とから、送信された信号を判定する復調過程と、前記復調過程の判定結果から、前記誤り訂正符号の復号を行う復号過程とを含み、前記復調過程は、前記復号の過程から、前記基準信号点の確からしさを得ることを特徴とする。
本発明に係るMIMO方式の伝送方法においては、前記誤り訂正符号は、繰り返し復号が可能であり、前記復調過程において前記基準信号点の確からしさに基づいて判定した判定結果から、再度復号を行う過程を含むことを特徴とする。
本発明に係る受信装置は、誤り訂正符号の符号化及び変調のなされた送信信号が複数の送信系統に分けて送信された信号を複数の受信系統で受信する受信装置において、前記複数の受信系統で受信した信号と基準信号点とから、送信された信号を判定する復調手段と、前記復調手段の判定結果から、前記誤り訂正符号の復号を行う復号手段とを備え、前記復調手段は、前記復号の過程から、前記基準信号点の確からしさを得ることを特徴とする。
本発明に係る受信装置においては、前記誤り訂正符号は、繰り返し復号が可能であり、前記復号手段は、前記復調手段が前記基準信号点の確からしさに基づいて判定した判定結果から、再度復号を行うことを特徴とする。
本発明によれば、MIMO技術を適用した伝送システムを実現するとともに受信品質の向上を図ることができる。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るMIMO方式の無線伝送システムの構成を示すブロック図である。この図1において図9の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
図1に示すMIMO方式の無線伝送システムおいては、本実施形態に係る特徴的な復調・復号器20を受信装置200に備えている。以下、本実施形態に係る特徴的な復調・復号器20の各実施例を順次説明する。
図2は、本実施形態の実施例1に係る復調・復号器20の構成を示すブロック図である。この図2において図11の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
図2に示す復調・復号器20においては、復号器25の復号結果である受信情報ビットを通信路値演算部24にフィードバックしている。
通信路値演算部24は、図11に示す従来の通信路値演算部240と同様に、アンテナ201毎の受信信号点及び基準信号点の座標から、受信信号点と各基準信号点の二乗距離を算出し、その二乗距離に基づき、送信装置100から送信された変調シンボルの確からしさを計算し通信路値を出力する。通信路値演算部24は、その変調シンボルの確からしさの計算過程において、復号器25からフィードバックされた受信情報ビットを、基準信号点の確からしさの情報として利用する。これにより、受信信号点に対応付ける基準信号点がより正確に求まるので、通信路値の精度が向上する。その結果として復号精度がよくなるので、受信品質が向上する。
次に、実施例1に係る復号器25の各具体例を説明する。
初めに、図3、図4を参照して、ターボ符号を適用した具体例について説明する。
図3は、図2に示す実施例1に係る復号器25の具体例としてのターボ復号器25aの構成を示すブロック図である。図4は、図3に示すターボ復号器25aに対応するターボ符号化器101aの構成を示すブロック図である。
図4に示すターボ符号化器101aは、2つの要素符号器1101、1102を備え、2つの要素符号によって符号化を行うものである。
図4において、要素符号器1101は、送信情報ビットからパリティビットa1を生成する。インタリーバ1103は、入力された送信情報ビットの順番を交錯する。要素符号器1102は、インタリーバ1103出力後の送信情報ビットからパリティビットa2を生成する。これにより、同じ送信情報ビットから、パリティビットa1及びa2が生成される。但し、要素符号器1101と1102とでは、送信情報ビットの入力順序は交錯されている。
ターボ符号化器101aは、入力された送信情報ビット、パリティビットa1及びa2の合計3ビットを符号化データとして出力する。
図3において、通信路値演算部24は、アンテナ201毎の受信信号点及び基準信号点と、ターボ復号器25aからのフィードバック情報とに基づき、変調シンボルのビット毎の軟判定値を軟判定データとして出力する。この軟判定データは、通信路値としてターボ復号器25aに入力される。
図3に示すターボ復号器25aは、図4に示すターボ符号化器101aに対応する構成となっており、要素符号器1101に対応する復号器2101と、要素符号器1102に対応する復号器2102を備える。
図3のターボ復号器25aにおいて、まず、復号器2101は、送信情報ビット及びパリティビットa1の両方の通信路値を入力する。また、復号器2101で最初に復号処理を行う際には、送信情報ビットの事前値を「1/2」(対数尤度で0)とする。この結果、送信情報ビットの外部値と事後値が計算される。但し、一般にこの段階では、外部値のみが次の処理に用いられる。
復号器2101出力後の外部値は、インタリーバ2103で交錯された後に、事前値として復号器2102に入力される。また、送信情報ビット及びパリティビットa2の両方の通信路値を復号器2102に入力する。ここで、送信情報ビットの通信路値に関しては、復号器2101出力後の外部値と同様に、インタリーバ2104で交錯された後に復号器2102に入力される。復号器2102は、復号処理の結果として送信情報ビットの外部値と事後値を出力する。復号器2102出力後の事後値は、ビット判定されて、受信データ(受信情報ビット)として出力される。
また、復号器2102出力後の事後値は、逆インタリーバ2110で逆交錯された後に、通信路値演算部24に入力される。その通信路値演算部24に入力されるフィードバック情報は、受信ビットの確からしさを表している。
復号器2102出力後の外部値は、逆インタリーバ2105で逆交錯された後に、事前値として復号器2101に入力される。これにより、再度、復号器2101から演算処理が実行される。
なお、上記した図4の例では、ターボ符号化器101aにおいて、パリティビットをそのまま出力しているが、パリティビットをパンクチャしたり、又は、送信情報ビットとパリティビットに対してチャネルインタリーブを施したりする等、各種の変形を行うことは可能であり、ターボ復号器25aの構成をその変形に合わせればよい。
次に、図5を参照して、低密度パリティ検査符号(Low-Density Parity-Check Codes;LDPC符号)を適用した具体例について説明する。
図5は、図2に示す復号器25としてのLDPC復号器25bの構成を示すブロック図である。
図5において、通信路値演算部24は、アンテナ201毎の受信信号点及び基準信号点と、LDPC復号器25bからのフィードバック情報とに基づき、変調シンボルのビット毎の軟判定値を軟判定データとして出力する。この軟判定データは、通信路値としてLDPC復号器25bに入力される。
LDPC復号器25bは、上記したターボ符号の場合と同様に、事後値を反復計算する。その復号アルゴリズムとしては、Min SumやSum Productが代表的なものである。その反復計算は、復号結果が正しい符号語になるか、あるいは、規定の反復数に到達するまで行う。
LDPC復号器25bにおいて、まず、行方向演算部2201は、入力された通信路値に対して行方向演算を行い、事前値(或いは外部値)を出力する。その行方向演算を行う際には、列方向演算部2203から入力される外部値(或いは事前値)を参照する。
なお、行方向演算部2201は、通信路値演算部24からの最初の軟判定データ(通信路値)を用いた最初の行方向演算を行うときには、列方向演算部2203からの外部値(或いは事前値)としての対数尤度比を初期値「0」とし、通信路値演算部24によりフィードバック情報(受信データ(受信情報ビット))が反映された2回目以降の軟判定データ(通信路値)を用いた最初の行方向演算においては、直前の列方向演算部2203から入力される外部値(或いは事前値)を参照することが好ましい。
符号語推定部2202は、通信路値演算部24出力後の通信路値および行方向演算部2201出力後の事前値(或いは外部値)に基づいて符号語推定を行い、事後値を出力する。列方向演算部2203は、最大反復数判定部2213の判定結果に基づいて行方向演算を行い、外部値(或いは事前値)を出力する。
ビット判定部2211は、入力された事後値に基づき、ビット判定を行う。符号検査部2212は、そのビット判定の結果から、符号検査の合否を判断する。符号検査が合格の場合には、そのビット判定の結果が受信データ(受信情報ビット)として出力される。一方、符号検査が不合格の場合には、最大反復数判定部2213は、LDPC復号器25bにおける反復回数が最大反復数に達したか否かを判断する。最大反復数に達した場合には、今回のビット判定の結果が受信データ(受信情報ビット)として出力される。一方、最大反復数に達していない場合には、LDPC復号器25bに対して、反復を指示する。
LDPC復号器25b出力後の受信データ(受信情報ビット)は、通信路値演算部24に入力される。
なお、上記図3、図5の具体例では、誤り訂正符号の例として繰り返し復号が可能なターボ符号、LDPC符号を挙げたが、実施例1に係る復号器25は繰り返し復号に対応していないものであってもよい。
図6は、本実施形態の実施例2に係る復調・復号器20の構成を示すブロック図である。この図6において図11の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
図6に示す復調・復号器20においては、反復復調・復号器30を備える。反復復調・復号器30は、図2に示した通信路値演算部24及び繰り返し復号が可能な復号器25の双方の機能を有し、復号器25の繰り返し復号過程で得られた受信ビットの確からしさを用いて通信路値演算を繰り返し行なうことにより、復号精度の一層の向上を図っている。
次に、実施例2に係る反復復調・復号器30の各具体例を説明する。
初めに、図7を参照して、ターボ符号を適用した具体例について説明する。
図7は、図6に示す実施例2に係る反復復調・復号器30のターボ符号を適用した具体例の構成を示すブロック図である。この図7において図3の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
図7においては、通信路値演算部24を2つ(通信路値演算部24−1、24−2)設けている。
図7のターボ復号器25aにおいて、復号器2102出力後の事後値は、逆インタリーバ2110で逆交錯された後に、通信路値演算部24−1に入力される。その通信路値演算部24−1に入力されるフィードバック情報は、受信ビットの確からしさを表している。これにより、復号器2101からの再度の演算処理の実行時において使用する軟判定データ(通信路値)は、通信路値演算部24−1によって、受信ビットの確からしさが反映されて更新されたものであり、前回の軟判定データ(通信路値)よりも精度が向上していると期待できる。
また、図7において、通信路値演算部24−2は、復号器2101出力後の事後値(受信ビットの確からしさ)を用いて、復号器2102に入力する通信路値を更新する。これにより、復号器2101で得られた受信ビットの確からしさを用いて、復号器2102へ引き渡す通信路値を更新することができ、復号器2102に入力する通信路値の精度向上を図ることが可能となる。
本実施例2のターボ復号処理によれば、誤り訂正の性能が向上し、伝送誤りの一層の防止を図ることが可能となる。
次に、図8を参照して、LDPC符号を適用した具体例について説明する。
図8は、図6に示す実施例2に係る反復復調・復号器30のLDPC符号を適用した具体例の構成を示すブロック図である。この図8において図5の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
図8においては、LDPC復号器25bの符号語推定部2202出力後の事後値を通信路値演算部24にフィードバックしている。そのフィードバック情報は、受信ビットの確からしさを表している。これにより、通信路値演算部24からの次回の軟判定データ(通信路値)は、通信路値演算部24によって、受信ビットの確からしさが反映されて更新されたものであり、前回の軟判定データ(通信路値)よりも精度が向上していると期待できる。これにより、誤り訂正の性能が向上し、伝送誤りの一層の防止を図ることが可能となる。
次に、上記図2,図3,図5,図7,図8に示される本実施形態に係る通信路値演算部24,24−1,24−2(以下、通信路値演算部24)について説明する。
通信路値演算部24は、受信信号点と基準信号点から通信路値を算出するときに、復号過程からのフィードバック情報(復号過程で得られた復号結果又は受信ビットの確からしさ)を用いる。以下、図13に例示されるQPSK変調の基準信号点を例にして、復号過程からのフィードバック情報を用いた通信路値算出方法の一例を説明する。
図13には、図10に示される4つの送信ビットb0,b1,b2,b3(以下、ビットb0,b1,b2,b3)の値の各組合せに対応した基準信号点が示されている。ここでは、4つのビットb0,b1,b2,b3のうち、ビットb0を例として、その通信路値を受信装置200の通信路値演算部24で算出する方法を説明する。なお、他のビットb1,b2,b3の通信路値についても同様に算出することができる。
ビットb0の通信路値は、ビットb0の尤度比L(b0)である。ビットb0の尤度比L(b0)は、(1)式で計算できる。
Figure 0004680027
但し、P(b0,b1,b2,b3)は、各ビットb0,b1,b2,b3の値のある組合せに対応する受信シンボルの確からしさであり、基準信号点と受信信号点の間の距離から算出するものである。上記(1)式においては、「ビットb0=0」のときのP(0,b1,b2,b3)と、「ビットb0=1」のときのP(1,b1,b2,b3)とが用いられる。
また、Pa(b1,b2,b3)は、各ビットb1,b2,b3の値のある組合せに対応する変調シンボルの出現確率であり、復号過程からのフィードバック情報に基づいて算出するものである。なお、上記(1)式においては、ビットb0の通信路値を求めているので、ビットb0に影響されないPa(b1,b2,b3)が用いられる。
また、上記(1)式において、分子は、ビットb0を除いた他のビットb1,b2,b3の各値の全組合せについての「P(0,b1,b2,b3)とPa(b1,b2,b3)の積」の総和である。上記(1)式において、分母は、ビットb0を除いた他のビットb1,b2,b3の各値の全組合せについての「P(1,b1,b2,b3)とPa(b1,b2,b3)の積」の総和である。
また、最初の通信路値演算(まだ復号を1度も行っていないときの通信路値演算)では、復号過程からのフィードバック情報が得られないので、各受信ビットの確からしさを「1/2」とする。つまり、上記(1)式においては、「Pa(b1,b2,b3)=1/8」とする。
なお、上記(1)式は、(2)式のように近似することができる。(2)式によっても本発明に係る同様の効果が得られる。
Figure 0004680027
以上、本発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述した実施形態においては、変調方式の一例としてQPSK方式を用いたが、本発明はこれに限定するものではない。例えば、他の位相偏移変調(PSK;Phase Shift Keying)方式、或いは直交振幅変調(QAM;Quadrature Amplitude Modulation)方式なども適用可能である。
なお、MIMO技術は、上述した実施形態で例示したような無線伝送システムに限らず、有線伝送システムにも適用可能である。従って、本発明は、無線伝送路、有線伝送路のいずれを用いるものであってもよく、送信信号を複数の送信系統に分けて送信し、該複数の送信系統から送信された信号を受信するMIMO方式の伝送システムに適用することができる。
本発明の一実施形態に係るMIMO方式の無線伝送システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係る復調・復号器20の構成を示すブロック図である。 図2に示す実施例1に係る復号器25の具体例としてのターボ復号器25aの構成を示すブロック図である。 図3に示すターボ復号器25aに対応するターボ符号化器101aの構成を示すブロック図である。 図2に示す復号器25としてのLDPC復号器25bの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例2に係る復調・復号器20の構成を示すブロック図である。 図6に示す実施例2に係る反復復調・復号器30のターボ符号を適用した具体例の構成を示すブロック図である。 図6に示す実施例2に係る反復復調・復号器30のLDPC符号を適用した具体例の構成を示すブロック図である。 従来のMIMO方式の無線伝送システムの構成を示すブロック図である。 QPSK方式の変調シンボルに係る信号点配置を示す図である。 従来の復調・復号器203の構成を示すブロック図である。 MIMO方式の無線伝送システムにおける受信信号を説明するための図である。 MIMO方式の無線伝送システムにおける基準信号点を説明するための図である。
符号の説明
20…復調・復号器、21…伝送路推定器、22…基準信号作成部、23…受信信号点検出部、24…通信路値演算部、25…復号器、25a…ターボ復号器、25b…LDPC復号器、30…反復復調・復号器、100…送信装置、101…符号化器、102…変調器、103…シリアル・パラレル変換器(S/P)、104…送信器、105…アンテナ(送信アンテナ)、200…受信装置、201…アンテナ(受信アンテナ)、202…受信器

Claims (6)

  1. 誤り訂正符号の符号化及び変調のなされた送信信号を複数の送信系統に分けて送信し、該送信された信号を複数の受信系統で受信するMIMO方式の伝送システムにおいて、
    前記複数の受信系統で受信した信号と基準信号点と復号過程からのフィードバック情報とから、送信された信号のビット毎に尤度比(通信路値)を計算する復調手段と、
    前記復調手段で算出された通信路値から、前記誤り訂正符号の復号を行う復号手段とを備え、
    前記フィードバック情報は、前記復号の過程で得られた受信ビットの確からしさであり、
    前記復調手段は、前記フィードバック情報に基づいて前記通信路値を再計算する、
    ことを特徴とするMIMO方式の伝送システム。
  2. 前記誤り訂正符号は、繰り返し復号が可能であり、
    前記復号手段は、前記復調手段が前記フィードバック情報に基づいて再計算した通信路値から、再度復号を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載のMIMO方式の伝送システム。
  3. 誤り訂正符号の符号化及び変調のなされた送信信号を複数の送信系統に分けて送信し、該送信された信号を複数の受信系統で受信するMIMO方式の伝送方法であって、
    前記複数の受信系統で受信した信号と基準信号点と復号過程からのフィードバック情報とから、送信された信号のビット毎に尤度比(通信路値)を算出する復調過程と、
    前記復調過程で算出された通信路値から、前記誤り訂正符号の復号を行う復号過程とを含み、
    前記フィードバック情報は、前記復号の過程で得られた受信ビットの確からしさであり、
    前記復調過程は、前記フィードバック情報に基づいて前記通信路値を再計算する、
    ことを特徴とするMIMO方式の伝送方法。
  4. 前記誤り訂正符号は、繰り返し復号が可能であり、
    前記復調過程が前記フィードバック情報に基づいて再計算した通信路値から、再度復号を行う過程を含む、
    ことを特徴とする請求項3に記載のMIMO方式の伝送方法。
  5. 誤り訂正符号の符号化及び変調のなされた送信信号が複数の送信系統に分けて送信された信号を複数の受信系統で受信する受信装置において、
    前記複数の受信系統で受信した信号と基準信号点と復号過程からのフィードバック情報とから、送信された信号のビット毎に尤度比(通信路値)を算出する復調手段と、
    前記復調手段で算出された通信路値から、前記誤り訂正符号の復号を行う復号手段とを備え、
    前記フィードバック情報は、前記復号の過程で得られた受信ビットの確からしさであり、
    前記復調手段は、前記フィードバック情報に基づいて前記通信路値を再計算する、
    ことを特徴とする受信装置。
  6. 前記誤り訂正符号は、繰り返し復号が可能であり、
    前記復号手段は、前記復調手段が前記フィードバック情報に基づいて再計算した通信路値から、再度復号を行う、
    ことを特徴とする請求項5に記載の受信装置。
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