JP4316159B2 - 半導体記憶装置及び情報の記憶方法 - Google Patents

半導体記憶装置及び情報の記憶方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4316159B2
JP4316159B2 JP2001155582A JP2001155582A JP4316159B2 JP 4316159 B2 JP4316159 B2 JP 4316159B2 JP 2001155582 A JP2001155582 A JP 2001155582A JP 2001155582 A JP2001155582 A JP 2001155582A JP 4316159 B2 JP4316159 B2 JP 4316159B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
resistor
capacitor
memory device
semiconductor memory
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001155582A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002353412A (ja
Inventor
稔郁 南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001155582A priority Critical patent/JP4316159B2/ja
Publication of JP2002353412A publication Critical patent/JP2002353412A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4316159B2 publication Critical patent/JP4316159B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Read Only Memory (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体記憶装置に関わり、特に、キャパシタを具備し、高電圧を印加することでキャパシタを絶縁破壊することにより情報の記憶を行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体記憶装置として、装置内にキャパシタを具備し、そのキャパシタに高電圧を印加してキャパシタ内の絶縁層を破壊する状態の有無により、情報を記憶するものが知られている。
【0003】
図12は、従来技術にかかる半導体記憶装置の等価回路を示す。従来技術に係る半導体記憶装置は可変電圧源101がキャパシタ102に接続されており、キャパシタ102は第1のトランジスタ103と第2のトランジスタ104からなる制御部118に接続されている。
【0004】
情報の記憶は次のように行う。第1のトランジスタ103をOFFにしたままの状態で第2のトランジスタ104をONする。第2のトランジスタ104は接地されているため、第2のトランジスタ104をONする事によりキャパシタ102の陰極の電位は0Vとなる。可変電圧源101をキャパシタ102の絶縁耐圧以上の高電圧に設定することにより、キャパシタ102は絶縁破壊を起こし、情報の記憶状態になる。例えばキャパシタ102が絶縁破壊された状態を情報”1”が記憶され、絶縁破壊されていない状態を情報”0”が記憶されていると定義する。このとき可変電圧源101から供給された電流は、破壊されたキャパシタ102、第2のトランジスタ104を通って、アースへと流れる。
【0005】
情報の再生は次のように行う。まず可変電圧源101の電圧を低電圧に設定する。次に第2のトランジスタ104をOFFにし、第1のトランジスタ103をONにする。情報”1”の記憶が行われた場合、キャパシタ102は電極間が導通しているため、可変電圧源101からキャパシタ102と第1のトランジスタ103を通過して電流が出力される。一方で情報”0”が記憶された場合はキャパシタ102は破壊されず、互いの電極は絶縁されたままであるため外部へ電流は出力されない。従って出力電流の有無により情報”1”又は”0”が記憶されたか否かを判別することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の技術に係る半導体記憶装置においてキャパシタ102を構成する電極を高濃度に不純物を拡散したSiによって構成すると、絶縁破壊後のキャパシタ102の抵抗値が非常に高くなるという問題点がある。キャパシタ102の抵抗値が高いと第1のトランジスタ103から出力される電流の値が低くなるため、出力時に情報”1”が記憶されているか否かの判断が難しくなる。電極の面積を大きくとることによって絶縁破壊後のキャパシタ102の抵抗値を低くすることは可能であるが、その場合装置の小型化が難しくなるという問題点が新たに生ずる。
【0007】
それに対しキャパシタ102の電極を金属材料で構成することによって、上記の問題点を解消する半導体記憶装置が考案されている。図13はキャパシタの電極を金属で構成した半導体記憶装置の一例を示す断面図である。金属材料からなる第1の電極117と、バリアメタル領域112に表面を覆われた金属領域111が誘電体層113を挟み込む構造によりキャパシタ119が構成されている。そして第1の電極117は図示を省略した可変電圧源101と接続されており、バリアメタル領域112に接した金属領域111は、外部接続導電層114を通して図示を省略した第1のトランジスタ103及び第2のトランジスタ104と接続される。このようにキャパシタ102の電極を金属で形成した場合、絶縁破壊されたキャパシタ102の抵抗値を低く抑えることが可能である。従って情報”1”の再生時に十分な電流が出力され、記憶情報”1”又は”0”の判別が容易に判断できるという利点を有する。
【0008】
しかしキャパシタ102の電極を金属で構成した場合、Siを電極に用いた場合と異なる新たな問題点が生ずる。絶縁破壊後のキャパシタ102の抵抗値が低くなると可変電圧源101、破壊されたキャパシタ102、第2のトランジスタ104からなる回路に対して、絶縁膜破壊直後に流れる電流が非常に大きなものとなる。上述の例において情報”1”の記憶直後の可変電圧源101の電圧は8〜10Vのままであり、電極に金属材料を用いた場合の破壊後のキャパシタ102の抵抗は500Ω以下となるため、半導体記憶装置中を流れる電流は16〜20mAとなる。一般に半導体装置の回路中に10mA以上の電流が流れると表面配線やボンディングワイヤ等が破壊される恐れがある。従って、金属材料をキャパシタ102の電極として用いた半導体記憶装置はキャパシタ102の絶縁層破壊直後に流れる電流によって回路の表面配線やボンディングワイヤ等が破壊される可能性がある。表面配線等が破壊されて回路が断線した場合、情報”1”を記憶したにもかかわらず再生時に電流が出力されないことから情報”1”が記憶されていないと誤認される事態が生ずる。また回路が断線しない場合でも、大電流が流れることで電力損失が生ずるという問題点も有する。
【0009】
回路中の表面配線等の破壊を避けるために図12の回路においてキャパシタ102と制御部118の間に高抵抗値を有する抵抗を接続することが考えられる。例えば上記の例でキャパシタの破壊直後に回路を流れる電流を1mA程度に抑えるためには8〜10kΩの抵抗を接続すればよい。そうすることによりキャパシタの絶縁破壊直後に半導体記憶装置中を大電流が流れることを防止できる。しかし、この場合にも新たな問題点が生ずる。絶縁破壊されたキャパシタ102の抵抗値は一般に絶縁膜破壊時にキャパシタ102に流れる電流の大きさによって左右されるため、キャパシタ破壊時の電流が1mA程度の場合、キャパシタは十分に破壊されず絶縁破壊後のキャパシタの抵抗値は高くなる。従ってキャパシタ102の電極にSiを用いた場合と同様に情報”1”の再生時に十分な電流を出力できないという問題を生じる。
【0010】
さらに、キャパシタを破壊することにより情報”1”の記憶を行う半導体記憶装置は、メモリセルの他に不良メモリセルを冗長メモリセルで置き換えるための冗長回路とを有するDRAMに使われることが多い。すなわち、パッケージ封止後の検査段階で発見された不良メモリセルを冗長回路内の冗長メモリセルで置き換えるための情報を記憶するために用いられるが、その場合DRAMメモリセルと同一半導体基板上に製造される。従って半導体記憶装置の構造がDRAMメモリセルの構造と大きく異なる場合、製造工程において別途特別な工程が必要となり、効率的でないという問題点も有する。
【0011】
本発明はこのような従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、情報の再生時に十分な大きさの電流を出力する事が可能な半導体記憶装置を提供することである。
【0012】
本発明の他の目的は、情報の記憶時に流れる電流により回路の表面配線、ボンディングワイヤが破壊されることのない半導体記憶装置を提供することである。
【0013】
本発明のさらに他の目的は、回路内に大電流が流れることを抑制し、電力損失を抑えることのできる半導体記憶装置を提供することである。
【0014】
本発明のさらに他の目的は、DRAMのメモリセルと同一基板上に製造する場合においてメモリセルと同様の工程で製造することのできる半導体記憶装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の第1の特徴は、可変電圧源と、可変電圧源に接続した第1の電極、第1の電極と隣接して配置された誘電体層、誘電体層と隣接して配置された第2の電極からなるキャパシタと、第2の電極に接続した過電流抑制回路と、過電流抑制回路に接続した制御部とを具備する半導体記憶装置であることを要旨とする。本発明の第1の特徴に係る半導体記憶装置では、キャパシタが破壊された状態を”1”、破壊されない状態を”0”として情報を記憶できる。あるいは破壊された状態を”0”、破壊されない状態を”1”として記憶しても良い。ここで「過電流抑制回路」とは、キャパシタを破壊する際に半導体記憶装置内に流れる大電流によって表面配線やボンディングワイヤ等を破壊することがないよう、過剰な電流が流れることを防止するための回路である。又、「制御部」とは、キャパシタを破壊する際に流れる電流をアースへと流し、情報の記録(書き込み)を行い、情報の再生時(読み出し時)において記憶した情報に対応した電流を外部へ出力するための回路部である。
【0016】
本発明の第1の特徴において過電流抑制回路を設けることによって、可変電圧源により高電圧を印加してキャパシタを絶縁破壊したにもかかわらず他の回路部分で断線を生じ、情報を記憶したにもかかわらず情報の再生時に電流が出力されないという事態を防止することができる。又、過電流抑制回路により大電流が流れることを防止できるため電力損失を低く抑えることができるという利点も有する。
【0017】
なお、過電流抑制回路は第1の抵抗と、第1の抵抗よりも大きな抵抗値を有する第2の抵抗との並列回路からなることが望ましい。このような構成とすることで、情報記憶のために可変電圧源によって高電圧を印加してキャパシタを破壊した際、電流は破壊されたキャパシタを通過した後に抵抗値の低い第1の抵抗へと流れ込む。ここで第1の抵抗は大電流が流れることで破壊され、断線する。しかし、第1の抵抗には抵抗値の大きい第2の抵抗が並列に接続されているため、過剰な電流が流れるのが抑制される。このため半導体記憶装置内の回路全体としては不必要な表面配線などの断線が発生せず、情報の再生時において記憶状態に対応した電流を出力することが可能である。さらに、キャパシタが破壊される瞬間にはキャパシタに大電流が流れるため、キャパシタが十分に破壊されず情報の記憶が十分に行えないといった欠点を防止することができる。
【0018】
さらに、第1の抵抗と第2の抵抗は、第2の抵抗の抵抗値が第2の抵抗の抵抗値の100倍〜1000倍であることが望ましい。このように第1の抵抗の抵抗値及び第2の抵抗の抵抗値を設定することでキャパシタ破壊直後に過電流はほぼ第1の抵抗にのみ流れて確実に第1の抵抗を破壊することが可能である。又、情報の再生時においても電流を充分検出可能な大きさで出力することが可能である。
【0019】
又、第2の抵抗は半導体単結晶領域中に不純物を拡散させて導電性を持たせたものが有用である。不純物拡散層は不純物密度を変化させることで抵抗値を調整することが可能であり、第2の抵抗に適した抵抗値を容易に設定できるという利点を有する。また、半導体装置内に容易に形成することができるという利点も有する。
【0020】
又、第1の抵抗が、金属材料からなることも望ましい。ここで金属材料とは同一金属からなるもののみならず、異種金属による接合を含む概念である。金属は良導性を有するため、低い抵抗値を有する第1の抵抗を得ることができるためである。
【0021】
又、第1の電極又は第2の電極の少なくとも一方が金属材料からなることが望ましい。キャパシタをこのような構成とすることによりキャパシタの絶縁破壊後の抵抗値を小さくすることができる。従来技術では、キャパシタの電極を金属材料からなるものとしたとき、キャパシタの絶縁破壊後の抵抗値が低いことから半導体記憶装置内に大電流が流れる。従って半導体記憶装置内の配線及びボンディングに損傷を与える恐れがあった。しかし、本発明の特徴において過電流抑制回路を設けることにより、キャパシタ破壊直後に半導体記憶装置内に大電流が流れる恐れはない。従ってキャパシタの電極に金属材料を用いることが可能であり、金属材料を用いることで情報の再生時に出力される電流が低い値となることなく外部から充分検出可能であるため情報が記憶されているか否かの判断が容易となるという利点を有する。又、第1の電極又は第2の電極の少なくとも一方の電極を導電性ポリシリコンにより構成することも望ましい。キャパシタの構造によっては電極の面積を広くとることが可能でありその場合金属でなくともキャパシタを絶縁破壊した後の抵抗値が低くなるためである。
【0022】
又、キャパシタは深いトレンチの内壁に沿ったU字型の第2の電極と、第1の電極の内表面全体に積層された誘電体層と、誘電体層のない表面に接触して形成された第1の電極を具備することが望ましい。このことにより占有体積に比較して第1及び第2の電極の表面積が大きくなるため、キャパシタを絶縁破壊したことにより形成される抵抗の抵抗値を小さくすることができるという利点を有する。
【0023】
又、本発明の第2の特徴は、半導体基板の一部領域上に設けられた第1のキャパシタを具備する複数のDRAMメモリセル及び冗長メモリセルと、同一半導体基板の他の領域上に設けられた、可変電圧源と、可変電圧源と接続した第2のキャパシタと、第2のキャパシタと接続した過電流抑制回路と、過電流抑制回路と接続した制御部とを具備する半導体記憶装置である点である。ここで、「DRAM」とはダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(dynamic random access memory)のことであり、「DRAMメモリセル」とは、DRAMを構成する個々のメモリセルのことである。又、「冗長メモリセル」とは不良メモリセルと置き換えるためにあらかじめ余分に設けられたメモリセルのことである。
【0024】
本発明の第2の特徴において、DRAMメモリセル及び冗長メモリセルと同一半導体基板上に第1の特徴にかかる半導体記憶装置を設けることにより、不良メモリセルを冗長回路内の冗長メモリセルで置き換えるための情報を記憶するために用いることが可能という利点を有する。
【0025】
なお、第1のキャパシタと、第2のキャパシタは同一構造からなることが望ましい。第2のキャパシタがDRAMメモリセル及び冗長メモリセルを構成する第1のキャパシタと同一構造をとることにより、半導体記憶装置の製造においてキャパシタの製造を同一工程で行うことが可能であり、効率的に製造を行えるという利点を有する。
【0026】
又、本発明の第1の特徴と同様、過電流抑制回路は第1の抵抗と、第1の抵抗の抵抗値よりも大きい抵抗値を有する第2の抵抗が並列接続された回路からなることが望ましく、第2の抵抗の抵抗値が第1の抵抗の抵抗値の100倍〜1000倍となることが望ましい。又、第2の抵抗が不純物拡散層を具備することも望ましい。又、第1の電極及び第2の電極は少なくとも一方が金属材料からなるか、導電性ポリシリコンからなることが望ましい。又、第2のキャパシタは深いトレンチの内壁に沿ったU字型の第2の電極と、第1の電極の内表面全体に積層された誘電体層と、誘電体層のない表面に接触して形成された第1の電極を具備することが望ましい。
【0027】
又、本発明の第3の特徴は可変電圧源と可変電圧源に接続した第1の電極、第1の電極と隣接した絶縁破壊された誘電体層、絶縁破壊された誘電体層と隣接した第2の電極からなる抵抗と、第2の電極に接続した過電流抑制回路と、過電流抑制回路に接続した制御部とを単位とする回路構成を一部に含む半導体記憶装置であることを要旨とする。本発明の第4の特徴において現実に特定の情報が記憶された場合、本発明の第3の特徴にかかる回路構成で情報の記憶は保持され、電流を流すことにより情報の再生が可能となる。
【0028】
又、本発明の第4の特徴は可変電圧源と、可変電圧源に接続した第1の電極、第1の電極に隣接した誘電体層、誘電体層に隣接する第2の電極からなるキャパシタと、第2の電極に接続した、第1の抵抗及び第1の抵抗の抵抗値よりも抵抗値の大きい第2の抵抗の並列回路からなる過電流抑制回路と、過電流抑制回路に接続した制御部とからなる回路を用いることにより情報を記憶する方法において、▲1▼可変電圧源により誘電体層にその絶縁破壊が可能な大きさの電圧を印加する工程と、▲2▼電圧により誘電体層を絶縁破壊して第1の電極と第2の電極との間を導通する工程と、▲3▼第1の抵抗に過電流が流れ、並列回路における第1の抵抗のみを断線する工程とを具備する情報の記憶方法であることを要旨とする。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。図面の記載において同一あるいは類似部分には同一あるいは類似な符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、層の厚みと幅との関係、各層の厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。又、図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
【0030】
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態に係る半導体記憶装置は図1及び図3に示す通り、可変電圧源1、可変電圧源1に接続されたキャパシタ2、キャパシタ2と接続された第1の抵抗3及び第2の抵抗4の並列回路部からなる過電流抑制回路5、過電流抑制回路5に接続された制御部8とを具備する。
【0031】
第1の実施の形態に係る半導体記憶装置は、図3に示す通り半導体基板10上に製造されている。半導体基板10の上部には不純物拡散層12と、不純物拡散層12を囲むように設けられた素子分離領域11が配置されている。又、半導体基板10上には第1の絶縁層間膜13が積層されており、不純物拡散層12上には第1の絶縁層間膜13を上下に貫く形で2つの第1の導電層14が形成されている。第1の導電層14はコンタクトプラグとして用いられ、不純物拡散層12と第1の導電層14との界面はオーミック接合を形成する。第1の絶縁層間膜13はシリコン酸化膜(SiO2膜)、シリコン窒化膜(Si膜)などの絶縁物からなり、第1の導電層14はアルミニウム(Al)、銅(Cu)、タングステン(W)などからなる。第1の導電層14に導電性を持たせたポリシリコンなどを用いることも可能である。
【0032】
第1の絶縁層間膜13上には第2の絶縁層間膜15が積層されている。第2の絶縁層間膜15内部であって第1の導電層14上には、第2の絶縁層間膜15を上下に貫く形で第2の導電層16が形成されている。第2の導電層16は、同一基板上に製造される図示を省略した他の回路と電気的に接続するための配線層として用いられるものである。第2の絶縁層間膜15はSiO2 、Siなどの絶縁物からなり、第2の導電層16はAl、Cuなどの金属からなる。
【0033】
第2の絶縁層間膜15上には第3の絶縁層間膜17が積層されている。第3の絶縁層間膜17内部であって第2の導電層16上には、第3の絶縁層間膜17を上下に貫く形で第3の導電層18が形成されている。第3の導電層18は第2の導電層16と電気的に接続するコンタクトプラグの役割を担っており、Al、Cu、Wの金属の他、導電性を持たせたポリシリコンなどを用いることが可能である。第3の絶縁層間膜17はSiO2 、Siなどの絶縁物からなる。
【0034】
第3の絶縁層間膜17の上には第1の電極21、キャパシタ接続導電層20、外部接続導電層19がそれぞれ配置されている。第1の電極21、キャパシタ接続導電層20、外部接続導電層19は相互の間に絶縁層を有することで互いに電気的に絶縁されている。キャパシタ接続導電層20及び外部接続導電層19は2つの第3の導電層18上にそれぞれ設けられている。又、第1の電極21は可変電圧源1と電気的に接続され、外部接続導電層19は制御部8と電気的に接続されている。
【0035】
又、第1の電極21、キャパシタ接続導電層20、外部接続導電層19の上にはバリアメタル領域23が形成されている。バリアメタル領域23はキャパシタ接続導電層20、外部接続導電層19と接触することにより互いに電気的に接続されている。一方バリアメタル領域23と第1の電極21との間には誘電体層22が挟まれており、第1の電極21とバリアメタル領域23は電気的に絶縁されている。バリアメタル領域23はTiNやTiW、高融点金属のシリサイドなどにより形成される。バリアメタル領域23の上には金属領域24が積層されている。金属領域24にはAl、Cuなどの金属を用いる。このバリアメタル領域23とバリアメタル領域23上に積層された金属領域24から第2の電極37が構成される。
【0036】
そして、キャパシタ2は、第1の電極21と、第1の電極21上に積層された誘電体層22と、誘電体層22上に配置された第2の電極37により構成される。バリアメタル領域23は金属領域24中の金属原子が誘電体層22中に拡散して電流がリークすることを防止するためのものである。又、誘電体層22はSiO2、Siなどにより形成される。そして第1の実施の形態に係る半導体記憶装置を保護するために装置上面には絶縁膜25及びパッシベーション26が積層されている。
【0037】
第1の抵抗3は、バリアメタル領域23と外部接続導電層19とが接触する部分により形成される。又、第2の抵抗4は、不純物拡散層12、第1の導電層14、第2の導電層16、第3の導電層18により形成される。特に不純物拡散層12は不純物密度を変えることによって伝導度を変化させることが可能であるため、第2の抵抗4の抵抗値R2を所望の値に設定することが可能である。通常は第2の抵抗4の抵抗値R2は第1の抵抗3の抵抗値R1との比が1000:1〜100:1程度になるように設定されている。第1の抵抗3と第2の抵抗4により図1に示した過電流抑制回路5が構成されている。
【0038】
なお、可変電圧源1は半導体基板10上に設けられていても外部に設けられているものでも、キャパシタ2の絶縁を破壊するのに十分な電圧を印加できるものであれば問題は無い。制御部8は、第1のトランジスタ6及び第2のトランジスタ7を具備しなくとも、情報の記憶時と再生時に電流の流れる経路を変更できるものであればよい。
【0039】
次に、第1の実施の形態に係る半導体記憶装置の動作について、図1乃至図3を用いて情報の記憶時と情報の再生時に分けて具体的に説明する。
【0040】
(情報の記憶)
情報の記憶は、可変電圧源1によってキャパシタ2に高電圧を印加して破壊することにより行う。キャパシタ2は第1の電極21と第2の電極37の間に誘電体層22を挟んでおり通常の電圧では電流を流さない。しかし、誘電体層22の絶縁耐圧以上の電圧をキャパシタ2に印加した場合、絶縁破壊が起こり第1の電極21と第2の電極37は導通し、電流が流れ、情報”1”の記憶状態になる。具体的には次の通りである。
【0041】
まず、図1に示す制御部8の第2のトランジスタ7のゲート電圧をあらかじめ制御して、導通状態にしておく。一方で第1のトランジスタ6のゲート電圧を制御して、第1のトランジスタ6を遮断状態に設定しておく。従って外部接続導電層19を通って制御部8に流れ込む電流は、第2のトランジスタ7を通り、アースへと流れる。
【0042】
第2のトランジスタ7を導通状態にした後、可変電圧源1によってキャパシタ2に高電圧を印加する。誘電体層22の材料としてSiO2を用い、誘電体層22の厚さを5〜7nmとした場合絶縁破壊耐圧は8〜10V程度となるため、キャパシタ2を絶縁破壊して導通させるためには可変電圧源1によりキャパシタ2に対して8〜10V以上の電圧を印加すればよい。なお、第2のトランジスタ7が導通状態であることによりキャパシタ2の第2の電極37はアースと接続されており、可変電圧源1の電位がそのままキャパシタ2の誘電体層22に印加される電圧となる。可変電圧源1からの高電圧を印加されることによりキャパシタ2の誘電体層22は破壊され第1の電極21と第2の電極37が導通し、以後キャパシタ2は図2に示す抵抗29として機能する。誘電体層22の材料をSiO2とし、厚さを5〜7nmとした場合のキャパシタ破壊後の抵抗29の大きさは500Ω程度である。従って抵抗29には図2(a)に示すように電流が流れ、さらに電流は過電流抑制回路5に流入する。既に説明したように過電流抑制回路5の第2の抵抗4の抵抗値R2は第1の抵抗3の抵抗値R1に比べ非常に大きな値にしているため、キャパシタ2を流れる電流のほとんどが第1の抵抗3に流入する。
【0043】
第2のトランジスタ7のソース・ドレイン間抵抗は微小であり、第1の抵抗3の抵抗値R1も小さいことから、回路全体の抵抗は破壊後のキャパシタ2からなる抵抗29の抵抗値によって決定される。従ってこの回路の抵抗値は500Ω程度となる。情報”1”を記憶する際の可変電圧源1の電圧は8〜10Vであるため、回路に流れる電流I1は16〜20mAとなる。このような大電流が流れるため第1の抵抗3において熱が発生し、図3に示すバリアメタル領域23と外部接続導電層19の接触部分が溶ける。即ち、図2(b)及び(c)に示すように第1の抵抗3は断線し、電流は抵抗値の大きい第2の抵抗4を流れる。従って16〜20mAの電流は制御部8等に流れ込むことはなく、情報”1”の記憶時において、大電流によって第1の抵抗3以外の回路部分が電流によって破壊されることはない。
【0044】
つまり、第1の抵抗3が断線した後は、図2(b)に示すように可変電圧源1と、抵抗29と、第2の抵抗4と、第2のトランジスタ7からなる回路が成立する。第2の抵抗4の抵抗値R2の値を例えば7.5kΩとなるよう不純物拡散層12の不純物密度及び幾何学的形状を設定しておくとキャパシタ2の絶縁破壊後の抵抗29の抵抗値500Ωと合わせて回路全体の抵抗値は8kΩとなる。従って第1の抵抗3が断線した後の図2(b)に示す回路全体に流れる電流I2は1mA程度の値となる。通常の半導体装置において、配線及びコンタクトが破壊される電流の大きさは10mA程度であるため、第1の抵抗3が断線した後は第1の実施の形態に係る半導体記憶装置は何ら損傷を受けることはなく電流が抵抗29、第2の抵抗4、第2のトランジスタ7を通って、アースに流れ込む。
【0045】
そのため、情報”1”の記憶時において可変電圧源1によって高い電圧が印加されても、第1の抵抗3以外の配線、コンタクトが破壊されることがない。又第1の抵抗3が破壊されても、第1の抵抗3と並列に接続された第2の抵抗4が存在するため、第1の実施の形態に係る半導体記憶装置内の第1の電極21と外部接続導電層19との間の導通は確保される。さらに、キャパシタ2の破壊時には16〜20mA程度の大電流が流れるため、キャパシタ2が十分に破壊されないという恐れもない。さらに、キャパシタ2の破壊時以外に第1の実施の形態に係る半導体記憶装置内の回路中を大電流が流れることがないため、電力損失も低く抑えることができる。
【0046】
(情報の再生)
情報の再生は、まず図2(c)に示す回路構成において可変電圧源1の電圧を1〜2V程度の低圧に設定する。次に制御部8において第1のトランジスタ6のゲート電圧を制御して第1のトランジスタ6を導通状態にする。同時に、第2のトランジスタ7のゲート電圧を制御して第2のトランジスタ7を遮断状態にし、制御部8に流れ込む電流を第1のトランジスタ6を通過して外部へと流す。従って電流は図2(c)に示すように可変電圧源1から抵抗29、第2の抵抗4、第1のトランジスタ6を通じて外部に出力される。
【0047】
情報”1”の記憶を行った場合、上述の通りキャパシタ2は破壊され、抵抗29として機能する。従って可変電圧源1より抵抗29、第2の抵抗4、第1のトランジスタ6を経て、図示を省略した外部装置に電流が出力される。一方情報”0”の記憶が行われた場合、キャパシタ2は電流を通さない。又、可変電圧源1の電圧も情報”1”の記憶時の電圧よりも大幅に小さな値となっているため、新たにキャパシタ2が破壊されて導通する事もない。従って第1のトランジスタ6を通って電流が出力されるか否かによって情報”1”又は”0”の記憶状態を判定することができる。
【0048】
次に、第1の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造方法について図4、図5、図6を用いて説明する。可変電圧源1及び制御部8については周知の方法を用いて製造可能なためここでは省略する。
【0049】
(イ)まず半導体基板10を用意し、半導体基板10の表面上にレジスト膜を塗布し、フォトリソグラフィ法により素子分離領域11の形成予定領域に開口を有するレジストパターン31を形成する。このレジストパターン31をマスクとして反応性イオンエッチング(RIE)等の異方性エッチングを行い、図4(a)に示すような溝部(トレンチ)を形成する。レジストパターン31を除去後半導体基板10の全面に厚いSiO膜を堆積する。次に、化学的機械的研磨(CMP)などの平坦化処理を施すことにより、半導体基板10の表面上に堆積されたSiO2膜を除去し、溝部にSiO膜を埋め込む。
【0050】
(ロ)次に、半導体基板10の表面上にレジスト膜を塗布し、フォトリソグラフィ法により図4(b)に示すように不純物拡散層12の形成領域に開口を有するレジストパターン32を形成する。このレジストパターン32をマスクとして半導体基板10に対して11などのp型不純物イオンを、所望の抵抗値に必要なドーズ量(例えば3×1011cm−2〜8×1014cm−2程度)で半導体基板10に注入する。その後、レジストパターン32を除去し、所望の抵抗値を得るための必要な拡散層となるように拡散温度と拡散時間を設定し、例えば1150℃で5時間ほど熱処理を行えば不純物拡散層12が形成される。
【0051】
(ハ)次に、図4(c)に示す通りCVD法によりSiO2膜(第1の絶縁層間膜)13を堆積する。次に、第1の絶縁層間膜13上にレジスト膜を塗布し、フォトリソグラフィ法により第1の導電層14形成予定領域に開口を有するレジストパターン33を形成する。次に、レジストパターン33をマスクとしてRIE法等によるエッチングを行い、図4(d)に示すような開口部を形成する。
【0052】
(ニ)次に、スパッタリング法又は蒸着によりW、モリブデン(Mo)などの高融点金属を堆積させる。そして、CMP等の平坦化工程により図4(e)に示すように第1の導電層14を開口部に埋め込む。なお、CVD法により溝部を含む第1の絶縁層間膜13の全面にp型不純物を含むポリシリコン(ドープドポリシリコン)を堆積させ、その後CMPによる平坦化処理を施すことにより、溝部にポリシリコンを埋め込んで第1の導電層14としても良い。
【0053】
(ホ)(ニ)と同様の方法で図5(a)に示すように第2の絶縁層間膜15及び第2の導電層16、第3の絶縁層間膜17及び第3の導電層18、第1の電極21、キャパシタ接続導電層20、外部接続導電層19を形成する。
【0054】
(ヘ)次に、図5(b)に示すように上面にSiO2膜などをCVD法により堆積させ、誘電体層22を形成する。その後、誘電体層22上にフォトリソグラフィ法により図5(c)に示すようなキャパシタ接続導電層20及び外部接続導電層19上の一部領域に開口を有するレジストパターン34を形成する。その後、レジストパターン34をマスクとしてRIE法などにより、誘電体層20を選択的にエッチングしキャパシタ接続導電層20及び外部接続導電層19の一部表面を露出させる。その後レジストパターン34を除去する。
【0055】
(ト)次に、誘電体層22の表面上に、フォトリソグラフィ法によりバリアメタル領域23の形成予定領域に開口部を有するレジストパターン35を形成する。このレジストパターン35をリフトオフ用マスクとして、窒素を含んだ雰囲気中で行うスパッタリング法などにより図5(d)に示すようにTiN膜を全面に堆積する。その後レジストパターン35並びにレジストパターン35上に堆積したTiN膜を除去すればバリアメタル領域23がパターニングされる。
【0056】
(チ)次に、誘電体層22及びバリアメタル領域23の表面上にレジスト膜36を塗布する。次にフォトリソグラフィ法によりバリアメタル領域23上に開口を有するレジストパターン36を形成し、レジストパターン36をリフトオフ用マスクとして蒸着又はスパッタリング法により図6(a)に示すようにAl、Ti、Mo、W、コバルト(Co)等の金属を堆積する。その後、レジストパターン36及びレジストパターン36に付着した金属を除去することにより、金属領域24がパターニングされる。なお、(ト)及び(チ)の工程において、レジストパターン35及び36は同一のパターンからなるためバリアメタル領域23形成のための金属堆積の後連続して金属領域24を形成する金属材料を堆積し、その後リフトオフによりレジストパターン35及びレジストパターン35上に堆積された金属を除去することも有用である。最後に図6(b)に示すように金属領域24の上に絶縁膜25及びパッシベーション26を堆積することによって、第1の実施の形態に係る半導体記憶装置は完成する。
【0057】
以上説明したように本発明の第1の実施の形態によれば、情報”1”の記憶のためキャパシタ2を破壊する際に大電流を流しても第1の抵抗3以外は断線しないため、情報”1”の記憶を行った場合でも回路全体が断線されることがない。従って情報”1”の再生においてキャパシタ2が破壊されたにもかかわらず電流が出力されないということはない。
【0058】
又、本発明の第1の実施の形態によれば、情報”1”の記憶の際に半導体記憶装置内の回路の断線の心配がないため情報”1”の記憶時にキャパシタ2に大電流を流すことが可能である。従って回路に流れる電流が低いことによりキャパシタ2が十分に破壊されないといった弊害が生じない。
【0059】
又、本発明の第1の実施の形態によれば、半導体記憶装置内の回路を流れる電流の大きさを第2の抵抗4で制御できるため、キャパシタ2を構成する第1の電極21及び第2の電極37に絶縁破壊後のキャパシタ2からなる抵抗29の抵抗値が低くなる金属を使用することが可能である。
【0060】
更に本発明の第1の実施の形態によれば、キャパシタ2の破壊時に流れる高電流を回路外に排出するのではなく電流そのものを遮断するため電力損失を低く抑えることが可能である。
【0061】
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係る半導体記憶装置は、図7に示すように可変電圧源1に接続されたトレンチ構造のスタックキャパシタ60と、スタックキャパシタ60と接続された第1の抵抗(第2の導電層)3及び第2の抵抗4からなる並列回路と、第1の抵抗(第2の導電層)3及び第2の抵抗4と接続された制御部8からなることを特徴とする。図7に示すようにこの第2の実施の形態に係る半導体記憶装置は、半導体基板41上に製造される。半導体基板41上部の一部領域上に不純物拡散層46が設けられ、不純物拡散層46が存在しない一部領域上に素子分離領域42が設けられている。半導体基板41上には絶縁層47aが積層されており、絶縁層47aの内部であって不純物拡散層46の存在する領域上には2つの第1の導電層44が絶縁層47aを上下に貫く形で形成されている。なお、不純物拡散層46と第1の導電層44によって第2の抵抗4が形成されている。従って不純物拡散層46中の不純物密度を調整することにより第2の抵抗4の抵抗値を所望の値に設定することができる。なお、第1の導電層44と不純物拡散層46の界面はオーミック接合を形成している。第1の導電層44はコンタクトプラグとしての機能を有しMo、Co、W等の高融点金属からなるが、不純物拡散層46と同一導電性を有するドープドポリシリコンにより形成しても良い。
【0062】
絶縁層47aの上面であって第1の導電層44上を含む一部領域上には第1の抵抗(第2の導電層)3が形成されている。第1の抵抗(第2の導電層)3は2つの第1の導電層44とそれぞれ電気的に接続している。第1の抵抗(第2の導電層)3は不純物拡散層46よりも低い抵抗値を有するW、Mo、Coなどの高融点金属からなることが望ましい。第1の抵抗(第2の導電層)3の上面にはトレンチ構造のスタックキャパシタ60と、ドープドポリシリコン領域56が形成されている。スタックキャパシタ60はアスペクト比の大きな深いトレンチの内壁に沿ったU字型の第2の電極53と、第2の電極53の内表面全体に積層された誘電体層54と、誘電体層54の内表面に接触して設けられた柱状の第1の電極55から構成される。第2の電極53は第1の抵抗(第2の導電層)3と接続されており、第1の電極55とは誘電体層54によって絶縁されている。又、ドープドポリシリコン領域56は第1の抵抗(第2の導電層)3の一部領域上に設けられており、高濃度に不純物を添加した柱状のポリシリコンから形成されている。第1の電極55と、第2の電極53は金属からなるが、ドープドポリシリコンによって形成しても良い。又、誘電体層54はSiO2やSi等の絶縁物から形成される。ドープドポリシリコン領域56と第1の抵抗(第2の導電層)3の界面はオーミック接合を形成する。
【0063】
第1の電極55は上部に設けられたアノード電極57と接続されておりアノード電極57は可変電圧源1に接続されている。又、ドープドポリシリコン領域56の上面にはカソード電極58が積層されており、カソード電極58は制御部8に接続されている。アノード電極57とカソード電極58はAl、Cuなどの金属からなるが、導電性を有するポリシリコンによって形成することも可能である。
【0064】
なお、可変電圧源1は半導体基板41上に設けられていても外部に設けられているものでも、最大でスタックキャパシタ60の絶縁を破壊するのに十分な電圧を印加できるものであれば問題は無い。制御部8は、第1のトランジスタ6及び第2のトランジスタ7を具備し、情報の記憶時と再生時に電流の流れる経路を変更できるものであればよい。
【0065】
第2の実施の形態に係る半導体記憶装置の構造について、比較のため図7の左部分に、同一半導体基板41上に設けられた従来より知られるスタックキャパシタを用いたDRAMのメモリセルの構造を示す。図7から分かるように両者の構造には共通する部分が多い。このため、不良メモリセルを冗長メモリセルに置き換える情報を記録する半導体記憶装置として使用するためにDRAMの一部として同一基板上に製造する際、新たに特別な製造工程を必要としない。さらに製造工程もスタックキャパシタメモリの製造と同様に行えることから製造コストを低く抑えることができるという利点を有する。
【0066】
次に、図1、図2及び図7を用いて第2の実施の形態に係る半導体記憶装置の動作について、情報の記憶と再生に分けて説明する。
【0067】
(情報の記憶)
情報”1”の記憶は可変電圧源1からスタックキャパシタ60の誘電体層54に高電圧を印加して絶縁破壊することにより行う。スタックキャパシタ60の誘電体層54が絶縁破壊され、第1の抵抗3は第2の抵抗4よりも抵抗値が非常に小さいことから、第1の実施の形態の場合と同様に図2(a)に示すように電流は流れる。図2(a)に示す等価回路中には抵抗29及び第1の抵抗3しか存在せず、しかも第1の抵抗3の抵抗値は非常に小さいため回路全体の抵抗値は低く抑えられる。従って第1の抵抗3には大電流が流れ、第1の抵抗3はジュール熱により溶けて断線する。一方、第1の抵抗3は断線するが、第1の抵抗3と並列に接続された第2の抵抗4が存在するため、新たに図2(b)に示す等価回路が成立する。第2の抵抗4の抵抗値は第1の抵抗3に比べ非常に大きいため回路には小電流しか流れない。従って第2の実施の形態にかかる半導体記憶装置内の表面配線やボンディングワイヤが破壊されることなく、アノード電極57とカソード電極58との間の導通が確保される。以上で情報”1”の記憶は行われる。
【0068】
(情報の再生)
情報の再生は、可変電圧源1から低電圧を印加して制御部8から電流が出力されるか否かを図示を省略した外部装置で検出することによって行う。即ち基本的には第1の実施の形態における情報の再生と同様である。情報”1”の記憶が行われた場合、等価回路は図2(c)に示す通りとなり絶縁破壊されたスタックキャパシタ60からなる抵抗29及び第2の抵抗4によりアノード電極57とカソード電極58の間が導通されるため、制御部8にまで電流が流れる。一方で情報”0”の記憶された場合はスタックキャパシタ60を構成する誘電体層54の存在により電流は流れない。従って制御部8から電流が外部に出力されるか否かにより情報”1”又は”0”を判断することができる。
【0069】
(半導体装置の製造方法)
次に、第2の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造方法について図8乃至図11を用いて説明する。なお、可変電圧源1及び制御部8は周知の方法により製造が可能であるため、ここでは省略する。
【0070】
(イ)まず、図8(a)に示すような半導体基板41上に素子分離領域42及び不純物拡散層46を設ける。更に絶縁層47aをCVD法等により堆積し、絶縁層47aの一部領域に第1の導電層44を形成する。これらの工程は第1の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造方法の(イ)〜(ニ)の工程と同様に行うことができるため、工程の図示及び詳しい説明を省略する。
【0071】
(ロ)次に、半導体基板41上に層間絶縁膜48を堆積し、さらに層間絶縁膜48上に絶縁層47bを成長させる。そして、絶縁層47bの表面上にレジスト膜を塗布し、第2の導電層(第1の抵抗)3の形成予定領域に開口を有するレジストパターン61を形成する。このレジストパターン61をエッチングマスクとして用い、RIE法等により図8(b)に示すような溝部を形成する。
【0072】
(ハ)次に蒸着又はスパッタリング法などによりW、Mo、Co、Ti等の高融点金属を堆積する。高融点金属堆積後、CMP等の平坦化処理において溝部に堆積された高融点金属を残して絶縁層47b上に堆積した高融点金属を除去して、第1の抵抗(第2の導電層)3を形成する。
【0073】
(ニ)次に、スタックキャパシタ60及び不純物拡散層46を形成する領域を確保するため図8(d)に示すように絶縁層47b及び第1の抵抗(第2の導電層)3上に絶縁層47cを積層する。次に、絶縁層47c表面上にフォトリソグラフィ法を用いてスタックキャパシタ60形成予定領域に開口部を有するレジストパターン62を形成する。このレジストパターン62をエッチングマスクとしてRIE法などによりエッチングを行い、図9(a)に示すように第1の抵抗(第2の導電層)3まで達する深い溝部(トレンチ)を形成し、第1の抵抗(第2の導電層)3の一部表面を露出させる。
【0074】
(ホ)次に、レジストパターン62を除去せずにリフトオフ用マスクとして用い、W等の高融点金属を蒸着若しくはスパッタリング法等により(ニ)の工程で形成した溝部及びレジストパターン62上に堆積させる。その後、レジストパターン62及びその上に堆積した金属を除去することにより、図9(b)に示す通り第2の電極53が溝部の内部にパターニングされる。
【0075】
(ヘ)次に、CVD法によりSiO2膜を絶縁層47c及び溝部の内部の第2の電極53上に堆積させる。これにより図9(c)に示すように第2の電極53上に誘電体層54、絶縁層47c上に誘電体層63が形成される。その後、CMPなどの平坦化処理において誘電体層63を除去し図9(d)に示す通り溝部の内部の誘電体層54だけが残る。
【0076】
(ト)次に、蒸着又はスパッタリング法によりWなどの高融点金属を絶縁層47c上に堆積する。このとき、誘電体層54が形成された溝部にも金属が埋め込まれる。その後、絶縁層47cの表面上に堆積された金属をCMP等の平坦化処理によって除去する。この結果図10(a)に示すように溝部に第1の電極55が埋め込まれ、トレンチ構造のスタックキャパシタが完成する。さらに、平坦化された絶縁層47c上に絶縁層47dを積層する。
【0077】
(チ)次に、絶縁層47d表面上に、フォトリソグラフィ法を用いて絶縁層47dの表面の一部領域に開口部を有するレジストパターン64を形成する。そしてレジストパターン64をエッチングマスクとしてRIE法等によりエッチングを行い、図10(b)に示すような溝部を形成する。
【0078】
(リ)次に、レジストパターン64を除去し、新たにレジスト膜を絶縁層47dの表面に塗布する。そしてフォトリソグラフィ法を用いて第1の電極55上に開口部を有するレジストパターン65を形成する。レジストパターン65をエッチングマスクとしてRIE法等によりエッチングを行い、図10(c)に示すように第1の電極55の表面を露出させる。
【0079】
(ヌ)次に、レジストパターン65を除去せずにリフトオフ用マスクとして残留させ、図10(d)に示すようにWなどの金属を蒸着又はスパッタリング法で堆積する。この後レジストパターン65及びレジストパターン65上に堆積された金属を除去する。この結果第1の電極55上に金属が選択的に残留する。
【0080】
(ル)次に、フォトリソグラフィ法を用いて図10(b)で使用したレジストパターン64と同じパターンであるレジストパターン66を形成し、(リ)の工程と同じ方法を用いて、図11(a)に示すように第1の電極55とアノード電極57を接続する金属領域が完成する。
【0081】
(ヲ)次に、絶縁層47d表面上に、フォトリソグラフィ法を用いて不純物拡散層46形成予定領域に開口部を有するレジストパターン67を形成する。このレジストパターン67をエッチングマスクとしてRIE法等のエッチングを行い図11(b)に示すような溝部を形成し、第1の抵抗(第2の導電層)3の一部表面を露出させる。レジストパターン67を除去した後、ジボラン(B2H6)等をドーパントとしたCVD法等によりドープドポリシリコンを堆積する。次にCMP等の平坦化処理によって不純物層47d上に堆積されたドープドポリシリコンを除去し、溝部にドープドポリシリコンが埋め込まれ、ドープドポリシリコン領域56が形成される。その後、絶縁層47eをCVD法等により堆積した後、絶縁層47eをエッチングする事により溝部を形成し、絶縁層47e全体に金属を堆積する。次にCMP等の平坦化処理によって溝部以外に堆積された金属を除去することにより溝部には金属が埋め込まれる。この埋め込まれた金属によりアノード電極57及びカソード電極58が形成され、図11(c)に示すように第2の実施の形態に係る半導体記憶装置は完成する。
【0082】
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は、第1及び第2の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0083】
例えば第1の実施の形態において、第1の電極21を金属で構成した場合、第1の電極21の上面及び下面をバリアメタル領域で被覆することも有効である。第1の電極中の金属原子が誘電体層22に拡散する事をさらに効果的に防止できるためである。又、第1の電極21及び第2の電極37にバリアメタル領域を設けるかわりに電極中にSi原子を固溶量以上添加する事も有効である。Siと金属間における相互拡散を防止することによりリーク電流を抑制できるためである。さらに、第1の電極21及び第2の電極37を金属以外の、例えば導電性を持たせたドープドポリシリコンにより形成することも有効である。第1の電極21と第2の電極37の一方のみをドープドポリシリコン等で形成しても良い。
【0084】
又、第1及び第2の実施の形態で示した数値は本発明を限定するものではない。例えばキャパシタ内の誘電体層22、54の厚さは5〜7nm以外でも本発明を実施することは充分可能であり、第2の抵抗4、40の抵抗値も7.5kΩに限定されない。キャパシタ破壊時に本発明に係る半導体記憶装置に対してキャパシタを破壊するのに十分な電流が流れ、かつ破壊後には10mAよりも充分低い電流が流れるならばさまざまな電気的特性を有する可変電圧源、キャパシタ、第1の抵抗及び第2の抵抗の使用が可能である。
【0085】
又、第1の実施の形態において同一基板上に製造された別の回路との電気的接続のために絶縁層間膜及び導電層を増やすことも有効であり、逆に必要ない場合は絶縁層間膜を減らすことで製造工程を簡素化することも有効である。
【0086】
さらに、第1の実施の形態及び第2の実施の形態において、不純物拡散層若しくはドープドポリシリコンに含有させる不純物をB等のp型不純物で構成するものとしているが、リン(P)、砒素(As)等のn型不純物を含有させても本発明の効果を実現できるのはもちろんである。
【0087】
さらに、第1及び第2の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造方法について、必ずしも記載通りに行う必要はない。例えば、第2の実施の形態においてドープドポリシリコン領域56をスタックキャパシタ60よりも先に形成しても良い。そうすればスタックキャパシタ60の第1の電極55としてAl等の比較的融点の低い金属を用いることが可能となる。
【0088】
更に第1の実施の形態に係る不純物拡散層12、第2の実施の形態にかかる不純物拡散層46は第2の抵抗の抵抗値を高くできるものであればポリシリコンなど半導体層以外の物質を用いても構わない。
【0089】
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ限定されるものである。
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、情報の再生時に十分な大きさの電流を出力する事が可能な半導体記憶装置を提供することができる。
【0091】
又、本発明によれば、情報の記憶時に流れる電流により回路の配線、ボンディングが破壊されることのない半導体記憶装置を提供することができる。
【0092】
さらに本発明によれば、回路内に大電流が流れることを抑制し、電力損失を抑えることのできる半導体記憶装置を提供することができる。
【0093】
さらに本発明によれば、DRAMのメモリセルと同一基板上に製造する場合においてメモリセルと同様の工程で製造することのできる半導体記憶装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1及び第2の実施の形態に係る半導体記憶装置の等価回路図である。
【図2】第1及び第2の実施の形態に係る半導体記憶装置の動作を示す等価回路図である。
【図3】第1の実施の形態に係る半導体記憶装置の構造を示す断面図である。
【図4】第1の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造方法の主要な工程を示す図である。
【図5】第1の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造方法の主要な工程を示す図である。
【図6】第1の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造方法の主要な工程を示す図である。
【図7】第2の実施の形態に係る半導体記憶装置の構造と、同一半導体基板上に設けられた、スタックキャパシタを用いたメモリセルの構造を示す断面図である。
【図8】第2の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造方法の主要な工程を示す図である。
【図9】第2の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造方法の主要な工程を示す図である。
【図10】第2の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造方法の主要な工程を示す図である。
【図11】第2の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造方法の主要な工程を示す図である。
【図12】従来の半導体記憶装置の等価回路図である。
【図13】従来の半導体記憶装置の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1、101 可変電圧源
2、102 キャパシタ
3 第1の抵抗
4 第2の抵抗
5 過電流抑制回路
6、103 第1のトランジスタ
7、104 第2のトランジスタ
8、118 制御部
10、41、105 半導体基板
11、42、106 素子分離領域
12、39、46 不純物拡散層
13 第1の絶縁層間膜
14 第1の導電層
15 第2の絶縁層間膜
16 第2の導電層
17 第3の絶縁層間膜
18 第3の導電層
19、114 外部接続導電層
20 キャパシタ接続導電層
21、55、117 第1の電極
22、51、54、63、113 誘電体層
23、112 バリアメタル領域
24、111 金属領域
25、115 絶縁膜
26、116 パッシベーション
29 抵抗
31〜36 レジストパターン
37、53 第2の電極
43 メモリトランスファーゲート
44 第1の導電層
45 ビットライン
47a、47b、47c、47d、47e 絶縁層
48 層間絶縁膜
49 第2の導電層
50、52 電極
56 ドープドポリシリコン領域
57 アノード電極
58 カソード電極
59、60 スタックキャパシタ
61、62 レジストパターン
64〜67 レジストパターン
107〜109 絶縁層間膜

Claims (18)

  1. 可変電圧源と、
    該可変電圧源に接続した第1の電極、該第1の電極と隣接した誘電体層、該誘電体層と隣接した第2の電極からなるキャパシタと、
    前記第2の電極に接続した過電流抑制回路と、
    該過電流抑制回路に接続した制御部
    とを具備し、
    前記過電流抑制回路が第1の抵抗と、該第1の抵抗の抵抗値よりも大きな抵抗値を有する第2の抵抗が並列接続された回路からなることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記第2の抵抗が半導体基板中に形成された不純物拡散層を具備することを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 前記第1の抵抗が金属材料からなることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体記憶装置。
  4. 前記第2の抵抗の抵抗値は前記第1の抵抗の抵抗値の100倍〜1000倍であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記第1及び第2の電極の少なくとも一方が金属材料からなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  6. 前記第1及び第2の電極の少なくとも一方が導電性ポリシリコンからなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  7. 前記第1の電極又は前記第2の電極の少なくとも一方は、前記誘電体層に隣接したバリアメタル領域と、該バリアメタル領域と隣接した該バリアメタル領域とは異なる金属材料とからなることを特徴とする請求項5記載の半導体記憶装置。
  8. 前記キャパシタが、深いトレンチの内壁に沿ったU字型の前記第2の電極と、
    前記第2の電極の内表面全体に積層された前記誘電体層と、
    前記誘電体層の内表面に接触して形成された前記第1の電極
    とを具備することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  9. 半導体基板の一部領域上に設けられた第1のキャパシタを具備する複数のDRAMメモリセル及び冗長メモリセルと、
    前記半導体基板の他の領域上に設けられた可変電圧源と、
    該可変電圧源に接続した第1の電極、該第1の電極と隣接した誘電体層、該誘電体層と隣接した第2の電極からなる第2のキャパシタと、
    前記第2の電極に接続した過電流抑制回路と、
    該過電流抑制回路に接続した制御部
    とを具備し、
    前記過電流抑制回路が第1の抵抗と、該第1の抵抗の抵抗値よりも大きな抵抗値を有する第2の抵抗が並列接続された回路からなることを特徴とする半導体記憶装置。
  10. 前記第2の抵抗が半導体基板中に形成された不純物拡散層を具備することを特徴とする請求項9記載の半導体記憶装置。
  11. 前記第1の抵抗が金属材料からなることを特徴とする請求項9又は10記載の半導体記憶装置。
  12. 前記第2の抵抗の抵抗値が前記第1の抵抗の抵抗値の100倍〜1000倍であることを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の半導体装置。
  13. 前記第2のキャパシタが前記第1のキャパシタと同一構造のものからなることを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  14. 前記第1及び第2の電極の少なくとも一方が金属材料からなることを特徴とする請求項9乃至13のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  15. 前記第1の電極又は前記第2の電極の少なくとも一方が導電性ポリシリコンからなることを特徴とする請求項9乃至13のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  16. 前記第2のキャパシタが、
    深いトレンチの内壁に沿ったU字型の前記第2の電極と、
    前記第2の電極の内表面全体に積層された前記誘電体層と、
    前記誘電体層の内表面に接触して形成された前記第1の電極
    とを具備することを特徴とする請求項9乃至15のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  17. 可変電圧源と、
    該可変電圧源に接続した第1の電極、該第1の電極と隣接した絶縁破壊された誘電体層、該絶縁破壊された誘電体層と隣接した第2の電極からなる抵抗と、
    前記第2の電極に接続した過電流抑制回路と、
    該過電流抑制回路に接続した制御部
    とを単位とする回路構成を一部に含み、
    前記過電流抑制回路が第1の抵抗と、該第1の抵抗の抵抗値よりも大きな抵抗値を有する第2の抵抗が並列接続された回路からなることを特徴とする半導体記憶装置。
  18. 可変電圧源と、該可変電圧源に接続した第1の電極、該第1の電極に隣接した誘電体層、該誘電体層に隣接する第2の電極からなるキャパシタと、前記第2の電極に接続した、第1の抵抗及び第1の抵抗の抵抗値よりも抵抗値の大きい第2の抵抗の並列回路からなる過電流抑制回路と、該過電流抑制回路に接続した制御部とからなる回路を用いることにより情報を記憶する方法において、
    前記可変電圧源により前記誘電体層に前記誘電体層の絶縁破壊が可能な大きさの電圧を印加する工程と、
    前記電圧により前記誘電体層を絶縁破壊して前記第1の電極と前記第2の電極との間を導通する工程と、
    前記第1の抵抗に過電流が流れ、前記並列回路における前記第1の抵抗のみを断線する工程
    とを具備することを特徴とする情報の記憶方法。
JP2001155582A 2001-05-24 2001-05-24 半導体記憶装置及び情報の記憶方法 Expired - Fee Related JP4316159B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001155582A JP4316159B2 (ja) 2001-05-24 2001-05-24 半導体記憶装置及び情報の記憶方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001155582A JP4316159B2 (ja) 2001-05-24 2001-05-24 半導体記憶装置及び情報の記憶方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002353412A JP2002353412A (ja) 2002-12-06
JP4316159B2 true JP4316159B2 (ja) 2009-08-19

Family

ID=18999742

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001155582A Expired - Fee Related JP4316159B2 (ja) 2001-05-24 2001-05-24 半導体記憶装置及び情報の記憶方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4316159B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008147594A (ja) * 2006-12-13 2008-06-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置およびその製造方法
US7872934B2 (en) * 2007-12-14 2011-01-18 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and method for writing data into memory
US8753933B2 (en) * 2008-11-19 2014-06-17 Micron Technology, Inc. Methods for forming a conductive material, methods for selectively forming a conductive material, methods for forming platinum, and methods for forming conductive structures

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002353412A (ja) 2002-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070090486A1 (en) Fuse and method for disconnecting the fuse
JP3256603B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH04226068A (ja) 電気的プログラム可能な非融解型素子、該素子を含む半導体デバイス、及び該素子の形成方法
TW201624673A (zh) 半導體裝置及製造其之方法
US20020061630A1 (en) Methods for fabricating integrated circuit devices using antiparallel diodes to reduce damage during plasma processing
US11257864B2 (en) RRAM structure with only part of variable resistive layer covering bottom electrode and method of fabricating the same
KR0159450B1 (ko) 앤티퓨즈소자
JP2008153664A (ja) 相変化メモリ素子とその製造方法及び動作方法
US20080029844A1 (en) Anti-fuse structure optionally integrated with guard ring structure
JP4376490B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP4316159B2 (ja) 半導体記憶装置及び情報の記憶方法
JP4456816B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2937127B2 (ja) 半導体装置
JP4211014B2 (ja) 半導体装置の製造方法
KR20020061713A (ko) 다중층의 스토리지 노드 콘택 플러그를 갖는 반도체메모리 소자 및 그 제조방법
FR2674372A1 (fr) Structure d'interconnexion dans un dispositif a semiconducteurs et son procede de fabrication.
TWI453898B (zh) 接觸插塞電熔絲結構、製造包含其之接觸插塞電熔絲裝置之方法、及製造包含其之唯讀記憶體之方法
US7087974B2 (en) Semiconductor integrated circuit including anti-fuse and method for manufacturing the same
JP2008263006A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2531345B2 (ja) 半導体記憶装置
JPH09260605A (ja) トランジスタの製造方法とそのトランジスタ
KR20000008446A (ko) 공정 토폴로지 개선을 위한 고집적 반도체 장치 및 그 제조 방법
JP4064635B2 (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法
US6831321B2 (en) Semiconductor device with a capacitor electrode isolation film formed from the same layer as a capacitor electrode
JPH06302783A (ja) 半導体記憶装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040830

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070501

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071030

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071211

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080123

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20090205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090424

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090520

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120529

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120529

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130529

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees