JP4315613B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、脚廻りからの漏れを確実に防止することのできる使い捨ておむつに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、使い捨ておむつにおいては、排泄物の漏れを如何に防止するかが重要な課題であり、特公平5−33630号公報には、吸収体を、人体に適合する幅の中央吸収部と、その外側に設けられた外側吸収部とから形成することにより、股間部の密着性を高め、それにより漏れ防止性能を向上させた使い捨ておむつが記載されている。
【0003】
この使い捨ておむつにおいては、前記外側吸収部が、着用者の太股内側に当接する。
しかし、この使い捨ておむつにおいては、中央吸収部と外側吸収部とが一平面状とされて着用者に当接される腹側部及び/又は背側部と、外側吸収部と中央吸収部との間が大きく屈曲する股下部との境界部付近において、外側吸収部がめくれ易く、外側吸収部と着用者の肌との間に生じた隙間を介して漏れを生じる恐れがある。
更に、この使い捨ておむつは、着用者の太股内側に対して外側吸収部を充分に密着させることができない。
要するに、従来の使い捨ておむつにおいては、脚廻りに吸収体を配したものであっても、未だ充分な漏れ防止性能は実現されていなかった。
【0004】
従って、本発明の目的は、液吸収保持能を有するレッグフラップ部を着用者の肌に密着させることができると共に鼠蹊部に対するフィット性にも優れており、脚廻りからの漏れを確実に防止することのできる使い捨ておむつを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及びこれら両シート間に介在された液保持性の吸収体を備え、着用者の脚廻りに配される一対のレッグ部に、それぞれレッグ部弾性部材が伸長状態で配されている使い捨ておむつにおいて、前記レッグ部弾性部材は、その長手方向両端部がそれぞれ前記吸収体の側縁よりも幅方向外方に位置し且つその中央部がおむつ股下部において前記吸収体の側縁よりも幅方向内方を通るように湾曲させて配設されており、前記おむつ股下部における前記吸収体は、一対の前記レッグ部弾性部材により、該各レッグ部弾性部材の配設位置よりも幅方向外方に位置する一対のレッグフラップ吸収体と、一対の該レッグフラップ吸収体間に位置する中央吸収体とに分画されており、前記レッグフラップ吸収体は、着用時に、前記裏面シート側に屈曲するようになされている使い捨ておむつを提供することにより、上記の目的を達成したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づいて説明する。
本発明の吸収性物品の一実施形態としての使い捨ておむつ1は、パンツ型の使い捨ておむつであり、図1〜3に示すように、液透過性の表面シート2、液不透過性の裏面シート3及び両シート2,3間に介在された液保持性の吸収体4を有する吸収性本体10と、該吸収性本体10の外側(おむつの外表面側)に位置して該吸収性本体10が接合固定される外層体20とを具備し、着用時に着用者の腹側に配される腹側部Aの両側縁A1,A2と背側に配される背側部Bの両側縁B1,B2とが、ヒートシール、高周波シール、超音波シール等の公知の接合手段により互いに接合されて、ウエスト開口部5及び一対のレッグ開口部6,6が形成されている。
【0007】
吸収性本体10は、縦長矩形状をなしており、その長手方向を、展開状態とした使い捨ておむつ1の腹側部Aと背側部Bとを結ぶ方向(図2の上下方向,以下、おむつの長手方向という場合がある)に一致させ、ホットメルト型接着剤等の公知の接合手段により、外層体20の幅方向中央部に接合されている。吸収体4は、吸収性本体10と略同形状の縦長矩形状の外形を有しており、表面シート2及び裏面シート3間に挟持固定されている。
【0008】
ウエスト開口部5には、その開口縁部に沿ってウエストギャザー形成用のウエスト弾性部材51が所定間隔に複数配されており、その全周に亘って実質的に連続する環状のウエストギャザーが形成されている。
【0009】
着用者の脚廻りに配される一対のレッグ部60,60には、それぞれレッグギャザー形成用のレッグ部弾性部材61が伸長状態で配されている。
各レッグ部弾性部材61は、腹側部Aから股下部Cに亘って配された第1弾性部材61aと、股下部Cから背側部Bに亘って配された第2弾性部材61bとからなる。第1弾性部材61a及び第2弾性部材61bは、股下部Cにおいて互いに重ね合わされており、連続した弾性部材と実質的に同様に機能する。
【0010】
おむつ股下部(着用時に着用者の股間に配される部分)Cにおける吸収体4は、その長手方向(おむつ長手方向と同方向)の少なくとも一部において、一対のレッグ部弾性部材61,61により、各レッグ部弾性部材61の配設位置よりも幅方向外方に位置する一対のレッグフラップ吸収体43,43と、一対の該レッグフラップ吸収体43,43間に位置する中央吸収体42とに分画されている。中央吸収体42は、おむつ股下部Cの幅方向中央に位置し、両レッグフラップ吸収体43,43は、中央吸収体42の左右両側に位置している。
【0011】
本実施形態においては、おむつ股下部Cにおける吸収体4は、該吸収体4の長手方向の両側縁41,41から離間し他の部位よりも剛性の低い一対の低剛性領域4A,4Aを有している。一対の低剛性領域4A,4Aは、それぞれ吸収体4の長手方向に沿って形成されている。
そして、レッグ部弾性部材61により画成されたレッグフラップ吸収体43は、着用時に、レッグ部弾性部材61の弾性収縮力により、表面シート2側を幅方向外側に向けるように屈曲する。即ち、図4に示すように、レッグ部弾性部材61の配設部位を折り曲げ線として、裏面シート3側に屈曲する。
これによって着用者の脚部に沿う形で、液保持性の吸収体が配されるので、従来に比べて防漏性が高い。
【0012】
レッグ部弾性部材61は、図2に示すように、略円弧状に湾曲させて配設されており、各レッグ部弾性部材61は、腹側部A側に位置する一端部62及び背側部B側に位置する他端部63が、何れも吸収体4の側縁41よりも幅方向外方に位置している。
また、各レッグ部弾性部材61の中央部64は、おむつ股下部Cにおいて吸収体4の側縁41よりも幅方向内方を通っている。より詳細には、各レッグ部弾性部材61の中央部64は、前記低剛性領域4Aを通っている。
レッグ部弾性部材61の中央部が低剛性領域4Aを通るとは、厚み方向における吸収体4よりもおむつ外表面Q側を通る場合、例えば本実施形態のように外層体20内における低剛性領域4Aに対応する部位を通る場合も含む意味である。また、レッグ部弾性部材61の中央部64とは、レッグ部弾性部材61の両端部62,63を除く部分をいい、少なくともその一部が、股下部Cにおいて吸収体4の側縁41よりも幅方向内方を通っていれば良い。
【0013】
漏れ防止性能を確実に向上させる観点から、各レッグ部弾性部材61は、少なくともその長手方向を2等分する中間部近傍が低剛性領域4A内に位置していることが好ましく、また、レッグ部弾性部材61が低剛性領域4A内を通る長さ(おむつの長手方向に沿って測定した長さ)Lは、吸収体4の全長L1に対して10〜50%、特に20〜40%であることが好ましく、おむつ1の長手方向長さL2に対して5〜40%、特に15〜30%であることが好ましい。
尚、各数値は、おむつのサイド部分の接合を剥離し、展開状態且つ緊張状態(各部の弾性部材を伸長させた状態,図2参照)として測定した寸法に基づくものである。
【0014】
本実施形態の使い捨ておむつ1においては、レッグ部弾性部材61を、上述の如く配設してあるため、腹側部Aと股下部Cとの境界部付近及び背側部Bと股下部Cとの境界部付近においても、レッグフラップ部(レッグフラップ吸収体43が配されている領域)11と着用者の肌との間に隙間が生じにくい。そのため、両境界部付近からの排泄物の漏れが生じない。
更に、レッグ部弾性部材61を、上述の如く配設してあるため、図4に示すように、おむつ1は、レッグ部弾性部材61の配設部位を折り曲げ線として屈曲し、その屈曲部付近が鼠蹊部に良好にフィットする。そのため、中央吸収体42上からレッグフラップ部11の方向に排泄物が移動しても、該屈曲部付近によりその移動が阻止される。即ち、一層漏れ防止性能に優れている。
【0015】
また、レッグフラップ吸収体43の長手方向の長さL3は、おむつの長手方向長さL2の1/5〜2/3であることが好ましい。斯かる範囲内の長さであれば、着用時に着用者の脚部の周囲にレッグフラップ吸収体43が十分な長さで当たるような形で屈曲し易くなるため、脚部とおむつの隙間を生じることが抑制され、防漏性が一層高まる。
尚、各レッグ部弾性部材61を構成する第1及び第2弾性部材61a,61bは、本実施形態のように、股下部Cにおいて連続的な形状を採ることが最適であるが、股下部Cにおいて、レッグフラップ吸収体43が裏面シート3側に屈曲し、レッグフラップ部と着用者の肌との間に隙間を生じない程度であれば、両弾性部材61a,61b同士が離間していてもよい。この場合、第1及び第2弾性部材61a,61bの端部が低剛性領域4A内に存在して、それらが互いに離間していても良いし、左右両側の第1弾性部材61a同士及び第2弾性部材61B同士がそれぞれ中央吸収体42を横断する連絡部を介して連続していても良い。
但し、両弾性部材61a,61bを離間させる場合には、着用者の着用状態等で湾曲の形状が影響を受ける可能性があるので、離間させるとしてもその距離は、吸収体の剛性との関係を考慮しながら最小限に留めるべきである。
【0016】
また、本実施形態においては、吸収体4の左右両側に低剛性領域4Aを設け、レッグ部弾性部材61の中央部が、該低剛性領域4Aを通るように配設されているので、レッグフラップ吸収体43が屈曲し易く、着用者の脚部へのフィト性が高まり、防漏性が発揮されやすい。
低剛性領域4Aの形成方法としては、吸収体の一部の剛性を他の部位の剛性よりも低剛性にし得る限り特に制限されないが、例えば吸収体4の一部を所定形状にくり抜く方法、吸収体4の一部を他の部位よりも低坪量とする方法、吸収体4の一部を他の部位よりも薄くする方法、吸収体4の一部を他の部位よりも柔軟な材料により形成する方法等、及びこれらの一又は二以上を組み合せた方法等を挙げることができる。
低剛性領域4A,4Aの形成方法は、後述する本実施形態の方法又は吸収体4の一部をくり抜く方法が好ましい。
【0017】
本実施形態のおむつ1における低剛性領域4A,4Aは、その領域における吸収体の坪量(単位面積当たりの重量)を、隣接する部位における吸収体の坪量よりも低くすることにより形成されている。
低剛性領域4Aの坪量とその内側に隣接する部位の吸収体坪量との比(低剛性領域/内側隣接部位)及び低剛性領域4Aの坪量とその外側に隣接する部位の吸収体坪量(低剛性領域/外側隣接部位)は、それぞれ0〜0.5であることが好ましい。
また、低剛性領域4Aと内側隣接部位及び外側隣接部位との吸収体の坪量差は、それぞれ、少なくとも100g/m2 以上、特に200g/m2 以上であることが好ましい。
【0018】
本実施形態のおむつ1においては、レッグフラップ吸収体43のおむつ外表面Q側、より詳細には、レッグフラップ吸収体における、低剛性領域4Aの外側縁44より外側に位置する部分のおむつ外表面Q側に、該レッグフラップ吸収体43の長手方向に沿ってレッグフラップ弾性部材7が配設されている。
また、吸収体4の両側縁部には、該吸収体4の両側縁41,41に沿ってレッグフラップサイド弾性部材8が配設されている。
尚、本実施形態における両弾性部材7,8は、それぞれ腹側部Aから背側部Bに亘って配設されている。
【0019】
レッグフラップ弾性部材7及び/又はレッグフラップサイド弾性部材8を設けることにより、脚廻りに対する密着性を一層向上させることができ、漏れをより確実に防止することができる。
但し、レッグフラップ弾性部材7及び/又はレッグフラップサイド弾性部材8を配設した場合、これらの弾性部材の伸長応力が大きいと、レッグ部弾性部材の配設位置以外でレッグフラップ吸収体が不規則に屈曲し、着用者の脚廻りに対するフィット性が低下する恐れがある。
斯かる不都合を防止し、脚廻りに対するフィット性を確実に向上させる観点から、レッグフラップ弾性部材7及び/又はレッグフラップサイド弾性部材8は、その伸長応力が、レッグ部弾性部材61の伸長応力よりも低いことが好ましい。
【0020】
レッグフラップ弾性部材7及びレッグフラップサイド弾性部材8が、おむつの両側にそれぞれ配設されている場合、又はレッグフラップ弾性部材7若しくはレッグフラップサイド弾性部材8が、おむつの両側に2本ずつ以上配設されている場合には、おむつの片側に配された弾性部材7,8の合計の伸長応力が、同じ側に配されたレッグ部弾性部材61の伸長応力よりも低いことが好ましい。
ここで、レッグフラップ弾性部材7、レッグフラップサイド弾性部材8及びレッグ部弾性部材61の伸長応力は、以下のようにして測定する。
おむつ1の股下部Cにおけるレッグフラップ部11及び低剛性領域4Aのそれぞれについて、収縮状態での長手方向の長さが100mmになるように、試験片を切り出し、引張試験機(オリエンテック社製、チャック間50mm、試験速度300mm/min)にて、25%伸張時の応力を測定し、試験片幅で換算して各々の伸張応力を得る。
【0021】
本実施形態のおむつ1における吸収体4の両側縁41は、それぞれ、撥水性のサイドシート9により被覆されている。各サイドシート9は、帯状に形成されており、その一側縁部は吸収体4の肌当接面P側において表面シート2上に接合されており、その他側縁部は吸収体4の非当接面(外表面Qと同じ面)側において裏面シート3に接合されている。
サイドシート9で被覆することにより、サイド部吸収部43からの液の滲み出しを防止することができる。
サイドシート9の上記他側縁部は、図5に示すように、裏面シート3を吸収体4の側縁41から延出させ、その延出部に接合させても良い。
【0022】
本使い捨ておむつ1は、腹側部Aから背側部Bに亘って形成された一対の立体ギャザー12,12を有している。各立体ギャザー12は、吸収性本体10の幅方向内方側に自由端13を有し外方側に固定端(立ち上がりの基端)14を有している。各立体ギャザー11の自由端13には、該自由端13に沿って、立体ギャザー形成用の弾性部材16が伸長状態で配設固定されている。
各立体ギャザー12は、弾性部材16を有する撥水性のギャザー形成用シート15を表面シート2上に固定して設けられており、該ギャザー形成用シート15と前記サイドシート9とは離間し、これら両シート15,9間に、非撥水性の表面を有するサイド吸収領域17が形成されている。
本実施形態の使い捨ておむつは、斯かる構成を有するため、レッグ部弾性部材61の配設部位を越えて尿等が漏れだした場合においても、サイド吸収領域17から吸収させることができ、漏れの発生を一層確実に防止することができる。
【0023】
本実施形態のおむつ1においては、左右一対の両レッグ部弾性部材61の内の一方を形成する第1及び第2弾性部材61a,61bと、他方を形成する第1及び第2弾性部材61a,61bとは、分断されており、これらの弾性部材は、股下部Cの少なくとも幅方向中央部には存在していない。即ち、第1及び第2弾性部材61a,61bは、それぞれ、レッグ部弾性部材61を形成する部分からおむつ幅方向中央部に向かって延出する部分を有しているが、その延出部の端部は、中央吸収体42の側縁部より若干内側に位置している。
【0024】
また、腹側部A及び背側部Bそれぞれにおける胴周囲部Dには、胴周囲部弾性部材18がおむつ1の幅方向に所定間隔で複数配されている。胴周囲部Dとは、図1に示すように、ウエスト開口部5を上方に向けた状態において、ウエスト部弾性部材51が配された位置より下方で且つレッグ開口部6,6よりも上方に位置する部分である。
胴周囲部弾性部材18は、それぞれ、少なくとも吸収体の両側縁41,41の位置よりも外方の部位に、弾性伸縮性が発現されるように伸張状態で配設固定されており、且つ吸収体4が存在する部位の少なくとも幅方向中央部Mには、胴周囲部弾性部材18が配されていないか又は該幅方向中央部Mにおいては弾性伸縮性を発現しないようになされている。弾性伸縮性を発現しないとは、弾性部材が配されているが、その部分においては、ヒートシール等の熱圧処理等により弾性伸縮性を消失していたり、伸長状態が解除されて弾性伸縮性を発現しないことをいう。
【0025】
尚、本実施形態のおむつ1において、弾性部材51、61及び18は、何れも外層体20を構成する二枚のシート材21,22間、即ち内層シート21及び外表面を形成する外層シート22間に接着剤を介して固定されている。
【0026】
本実施形態の使い捨ておむつ1の構成部材の形成材料について説明する。
表面シート2、裏面シート3、吸収体4、内層シート21及び外層シート22等の形成材料としては、従来、使い捨ておむつ等に用いられるものを特に制限なく用いることができる。
尚、吸収体4としては、例えば、パルプ繊維、レーヨン等のセルロース系繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成繊維等からなる繊維集合体及びこれら繊維集合体の全体又は一部に吸水性ポリマーを保持させたもの等を用いることができる。
【0027】
各部の弾性部材としては、それぞれ、従来、パンツ型の使い捨ておむつ等に用いられている各種の弾性部材を用いることができる。
弾性部材の形成素材としては、例えば、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、天然ゴム、EVA、伸縮性ポリオレフィン、スパンデックス、発泡ポリウレタン等を挙げることができる。
各部の弾性部材の形態としては、各種形態のものを用いることができるが、弾性部材51,61(61a,61b)の形態は、所定幅の帯状のもの(平ゴム等)が好ましく、弾性部材18の形態は、糸状のもの(糸ゴム等)が好ましく、弾性部材7,8,16の形態は、糸状のもの(糸ゴム等)、所定幅の帯状のもの(平ゴム等)、薄膜状のもの(ウレタンフィルム等)が好ましい。
【0028】
また、サイドシート9及び立体ギャザー形成用シート15としては、パンツ型の使い捨ておむつ等に従来用いられている各種の撥水性のシート材を用いることができ、例えばスパンボンド不織布、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド不織布が好ましい。
【0029】
本発明は、上述した両実施形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能である。
例えば、本発明は、パンツ型の使い捨ておむつの他に、背側部Aの両側縁部にファスニングテープを設けた、いわゆる展開型の使い捨ておむつに適用することもできる。また、表裏面シートがおむつの外形を形成しており、外層体を有しない使い捨ておむつに適用することもできる。
また、本実施形態におけるように、低剛性領域を設けて、レッグ部弾性部材の配設位置で容易に屈曲するようにするのに代えて、吸収体全体の剛性を弱くしたり、折れ曲げ線を予め設けておくことにより、レッグフラップ吸収体が容易に屈曲するようにすることもできる。
また、低剛性領域は、少なくとも一部において吸収体の側縁から離間していれば良く、例えば、円弧状に湾曲させ、その中央部においては離間させてあるが、その両端部においては側縁に達しているものでも良い。
吸収体の外形は、矩形状のものの他、台形や砂時計形状等としても良い。低剛性領域の形状は、紡錘状、矩形状等としても良い。
また、レッグ部弾性部材は、第1及び第2弾性部材からなるものに限られず、一本の弾性部材から構成されているものでも良い。
【0030】
【発明の効果】
本発明の使い捨ておむつは、液吸収保持能を有するレッグフラップ部を着用者の肌に密着させることができると共に、着用者の鼠蹊部に対するフィット性にも優れており、脚廻りからの漏れを確実に防止することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態としての使い捨ておむつを示す斜視図である。
【図2】図2は、図1に示す使い捨ておむつの展開状態を示す一部破断平面図である。
【図3】図3は、図2のX−X線断面図である。
【図4】図4は、図1の使い捨ておむつの着用時の状態を模式的に示す図である。
【図5】図5は、本発明の他の実施形態としての使い捨ておむつを示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 使い捨ておむつ
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
4A 低剛性領域
41 吸収体の側縁
42 中央吸収体
43 レッグフラップ吸収体
60 レッグ部
61 レッグ部弾性部材
61a 第1弾性部材
61b 第2弾性部材
A 腹側部
B 背側部
C 股下部

Claims (5)

  1. 液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及びこれら両シート間に介在された液保持性の吸収体を備え、着用者の脚廻りに配される一対のレッグ部に、それぞれレッグ部弾性部材が伸長状態で配されている使い捨ておむつにおいて、
    前記レッグ部弾性部材は、その長手方向両端部がそれぞれ前記吸収体の側縁よりも幅方向外方に位置し且つその中央部がおむつ股下部において前記吸収体の側縁よりも幅方向内方を通るように湾曲させて配設されており、
    前記吸収体は、縦長矩形状をなし、その長手方向を、おむつの長手方向と一致させて配設されており、
    おむつ股下部における前記吸収体は、該吸収体の両側縁から離間した位置に、該吸収体の他の部位よりも剛性の低い一対の低剛性領域を有しており、
    一対の前記レッグ部それぞれに配された前記レッグ部弾性部材は、腹側部と股下部との境界部付近、及び背側部と股下部との境界部付近のそれぞれにおいて、前記吸収体の、前記低剛性領域よりおむつ幅方向外方に位置する部分を横断しており、
    前記各レッグ部弾性部材は、その中央部が、前記低剛性領域を通るように配設されており、
    前記おむつ股下部における前記吸収体は、一対の前記レッグ部弾性部材により、該各レッグ部弾性部材の配設位置よりも幅方向外方に位置する一対のレッグフラップ吸収体と、一対の該レッグフラップ吸収体間に位置する中央吸収体とに分画されており、
    前記レッグフラップ吸収体は、着用時に、前記裏面シート側に屈曲するようになされている使い捨ておむつ。
  2. 前記レッグフラップ吸収体の長手方向長さが、おむつ長手方向長さの1/5〜2/3である請求項1記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記レッグフラップ吸収体のおむつ外表面側に、該レッグフラップ吸収体の長手方向に沿ってレッグフラップ弾性部材が配設されており、該レッグフラップ弾性部材は、前記レッグ部弾性部材よりも伸長応力が低い請求項1又は2記載の使い捨ておむつ。
  4. おむつ股下部における前記吸収体の両側縁部に、該吸収体の両側縁に沿ってレッグフラップサイド弾性部材が配設されており、該レッグフラップサイド弾性部材は、前記レッグ部弾性部材よりも伸長応力が低い請求項1〜3の何れか記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記吸収体の両側縁は、各々撥水性のサイドシートにより被覆されており、一対の立体ギャザーが、腹側部から背側部に亘って形成されており、該各立体ギャザーは、弾性部材を有する撥水性のギャザー形成用シートを固定して設けられており、該ギャザー形成用シートと前記サイドシートとは離間し、両シート間に、非撥水性の表面を有するサイド吸収領域が形成されている請求項1〜の何れか記載の使い捨ておむつ。
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