JP4315370B2 - 筆記具 - Google Patents

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本発明は、ラバーを装着した筆記具に関する。
従来、エラストマーなどにより成形されたラバーを装着することで、安定した筆記や筆記時の疲労低減などの効果を奏することとした筆記具としては種々のものが提供されている。しかし、筆記具を把持する部分は常に手の指によって把持されることとなるため、当該把持部分のラバーが指先の脂質や汗などにより膨潤するという可能性がある。このため、把持部分までをも覆うようなキャップを備えた筆記具では、キャップをする際に膨潤により膨らんだ部分のラバーにキャップの内周面が摺接し、スムーズなキャップの装着を妨げるという問題があった。そこで、上記問題を解決すべく下記の特許文献1に開示する技術が提供されている。すなわち、軸筒の把持部分に形成された突起及びキャップの内周面に形成した突条によりガタツキなどの防止を図り、さらに前記突起がキャップの内周面に当接することで、キャップ内周面と把持部分とに隙間を確保し、スムーズなキャップをすることを可能としている。
特開平11−208175号公報
上述の如く、このような筆記具にはキャップを装着した際におけるガタツキを防止するために、キャップの内周面に突条が形成されている。しかし、把持部分のラバーが膨潤している場合には、この突条がラバーに摺接するようになることでスムーズなキャップの装着を妨げ、かつラバーが傷つきやすくなるという問題が生じていた。
また、膨潤していない場合であっても、キャップ内周面の突条がラバーに摺接してキズをつけてしまう場合もあった。
したがって、上記のような事情により、把持部分のラバーが膨潤してしまった場合にもスムーズなキャップの装着を妨げることのないような筆記具の提供が望まれている。また、膨潤していない場合であっても、キャップ内周面の突条によりラバーを傷つけることのない筆記具の提供が望まれている。そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ラバーの状態に拠らないスムーズなキャップの装着を可能とするとともに、ラバーを傷つけず、キャップを装着した後にガタツキが生じることのない筆記具を提供することを第1の課題とする。
さらに、本発明は、キャップ装着後のガタツキを防止するとともに、軸筒の表面にラバーよりも摩擦力が低く、かつ硬質な樹脂材料で形成されている部分を設けることによりさらにスムーズなキャップの装着が可能となるような筆記具を提供することを第2の課題とする。
さらに、本発明は、上記第2の課題に加え、ラバーが装着されていても、筆記者がインク残量などの状況を把握することが可能となるような筆記具を提供することを第3の課題とする。
さらに、本発明は、上記第2の課題又は第3の課題に加え、軸筒の表面にラバーよりも摩擦力が低く、かつ硬質な樹脂材料で形成されている部分が設けられている場合においても、滑りにくく、かつ安定した保持を可能とするような筆記具を提供することを第4の課題とする。
(第1の発明)
本発明のうち第1の発明は、外周面にラバーが装着されている筒状の軸筒15と、キャップ20とを備えた筆記具であって、前記軸筒15は、その先端に前記キャップ20を装着した際に前記軸筒15と前記キャップ20とが重複する部分における前記軸筒15の後端側の外周面において外方へ突出し前記ラバーよりも硬質な樹脂材料により形成された保持突起73と、前記重複する部分における前記軸筒15の先端側において外方へ突出し前記ラバーよりも硬質な樹脂材料により形成された軸筒係合部71aとを備え、前記キャップ20は、前記重複する部分における前記キャップ20の先端側の内周面において内方へ突出したキャップ係合部22とを備え、前記軸筒係合部71aは前記キャップ係合部22と係合して前記キャップ20を固定し、同キャップ20が固定されると前記保持突起73は前記キャップ20の内周面と当接することを特徴とする。
「ラバー」は、弾性に富み、摩擦力が比較的大きく、滑りにくいような素材で形成されていればよく、特に限定されるものではない。たとえば熱可塑性エラストマーにより形成することができる。また、ラバーの形成方法については、特に限定はなく、たとえば軸筒15を金型に入れて、その中にエラストマーなどを流し込み固定させることで形成することができる。
「軸筒15」とは、その内部においてリフィルなどを保護する筆記具の側であり、その構造については特に限定されておらず、1つの筒体を外軸として1層のみからなる軸筒15を形成することも可能である。また最外層に位置する筒体を外軸、その内側に位置する筒体を内軸とするなど2層以上の複数層からなる軸筒15を形成することも可能である。
「先端」とは、軸筒15に設けられるチップ40などの筆記部分が存在する側の端部を意味する。また「先端側」とは、前記先端に近い側を意味する。
一方、「後端」とは、前記先端と反対側の端部を意味する。また「後端側」とは、前記後端に近い側を意味する。
「軸筒15とキャップ20とが重複する部分」とは、前記軸筒15の先端から前記キャップ20を装着した際に前記キャップ20が前記軸筒15を覆っている部分を意味する。また、「軸筒15とキャップ20とが重複する部分における前記軸筒15の後端側」とは、前記軸筒15のうち、前記キャップ20により覆われている部分の後端側をいう。
「ラバーよりも硬質の樹脂材料」とは、特に限られたものではなく、たとえばポリカーボネートなどを用いることができる。
「保持突起73」は、前記軸筒15の外周面から突出していれば、その形状は特に限られたものではないが、前記キャップ20をスムーズに装着でき、かつ前記キャップ20の内周面と当接するためには角状の突起よりも半球状の突起であるほうが望ましい。また、前記保持突起73の大きさについても特に限定はないが、上述の如く、前記キャップ20の内周面と当接でき、かつ前記キャップ20をスムーズに装着できる程度の大きさである必要がある。また、前記軸筒15に備える前記保持突起73の個数についても、特に限定はないが、前記キャップ20のガタツキを防止するという目的に鑑み、複数個備えることが望ましい。さらに、前記保持突起73の配置についても、同目的に鑑み、前記軸筒15の外周を等配するように形成することが望ましい。これにより、キャップ装着時において、前記保持突起73が前記キャップ20の内表面と当接することで、前記キャップ20のガタツキを防止することができる。
「軸筒係合部71a」とは、前記キャップ20の内周面に備えられたキャップ係合部22と係合して前記キャップ20を固定する構造であり、また「キャップ係合部22」は、前記軸筒15の外周面に備えられた軸筒係合部71aと係合して前記キャップ20を固定する構造である。前記軸筒係合部71aは前記軸筒15の外周面において外方に突出しており、また前記キャップ係合部22は前記キャップ20の内周面において内方に突出している。ここで軸筒係合部71aの形状については、特に限定されたものでなく、前記軸筒15の外周全周に渡って突出した形状としてもよく、また前記軸筒15の外周を等配するような突起形状としてもよい。ただし、前記のような突起形状とした場合においては、前記キャップ係合部22と確実に係合できるようにするため、前記キャップ係合部22の形状を前記キャップ20の内周全周に渡って内方に突出するような形状などに形成する必要がある。
また、同様にキャップ係合部22の形状についても、上述の軸筒係合部71aの形状と同様に、特に限定されたものでなく、前記キャップ20の内周全周に渡って突出した形状としてもよく、また前記キャップ20の内周を等配するような突起形状としてもよい。ただし、前記のような突起形状とした場合においては、前記軸筒係合部71aと確実に係合できるようにするため、前記軸筒係合部71aの形状を前記軸筒15の外周全周に渡って外方に突出するような形状などに形成する必要がある。
前記軸筒係合部71aと前記キャップ係合部22は具体的には次のように係合される。
前記キャップ20に前記軸筒15を挿入していくと前記軸筒係合部71aと前記キャップ係合部22が当接する。ここで、さらに挿入しようとすると、前記軸筒係合部71aが弾性変形により前記キャップ係合部22を乗り越え、前記キャップ係合部22が前記軸筒係合部71aの後端側に位置することとなり、両者は係合される。
(第2の発明)
本発明のうち第2の発明は、外周面にラバーが装着されている筒状の軸筒15と、キャップ20とを備えた筆記具であって、前記軸筒15は、その先端に前記キャップ20を装着した際に前記軸筒15と前記キャップ20とが重複する部分における前記軸筒15の外周面においてその後端付近から先端付近にかけて軸方向に長くかつ外方へ突出するとともに前記ラバーよりも硬質な樹脂材料により形成された突条体72と、前記重複する部分における前記軸筒15の先端側において外方へ突出し前記ラバーよりも硬質な樹脂材料により形成された軸筒係合部71aとを備え、前記突条体72は、その後端付近の表面において外方へ突出し、前記ラバーよりも硬質な樹脂材料により形成された保持突起73を備え、前記キャップ20は、前記重複する部分における前記キャップ20の先端側の内周面において内方へ突出したキャップ係合部22とを備え、前記軸筒係合部71aは前記キャップ係合部22と係合して前記キャップ20を固定し、同キャップが固定されると前記保持突起73は前記キャップ20の内周面と当接することを特徴とする。
「ラバー」は、上述の通り、弾性に富み、摩擦力が比較的大きく、滑りにくいような素材で形成されていればよく、特に限定されるものではない。たとえば熱可塑性エラストマーにより形成することができる。
「軸筒15」とは、上述の通り、その内部においてリフィルなどを保護する筆記具の側であり、その構造については特に限定されておらず、1つの筒体を外軸として1層のみからなる軸筒15を形成することも可能である。また最外層に位置する筒体を外軸、その内側に位置する筒体を内軸とするなど2層以上の複数層からなる軸筒15を形成することも可能である。
「先端」とは、上述の通り、軸筒15に設けられるチップ40などの筆記部分が存在する側の端部を意味する。また「先端側」とは、前記先端に近い側を意味する。
一方、「後端」とは、上述の如く、前記先端と反対側の端部を意味する。また「後端側」とは、前記後端に近い側を意味する。
「軸筒15とキャップ20とが重複する部分」とは、上述の通り、前記軸筒15の先端から前記キャップ20を装着した際に前記キャップ20が前記軸筒15を覆っている部分を意味する。また、「軸筒15とキャップ20とが重複する部分における前記軸筒15の後端側」とは、前記軸筒15のうち、前記キャップ20により覆われている部分の後端側をいう。
「ラバーよりも硬質の樹脂材料」とは、上述の通り、特に限られたものではなく、たとえばポリカーボネートなどを用いることができる。
「突条体72」とは、軸方向に長い突条になっていれば、その形状については特に限定されるものではなく、たとえば棒状のような形状であってもよい。また、その個数についても特に限定はないが、上述したスムーズなキャップ20の装着という目的に鑑み、前記軸筒15の外周に複数箇所を設けるのが望ましい。また、その配置についても、同目的に鑑み、前記軸筒15の外周を等配するように形成するのが望ましい。
「保持突起73」は、前記突条体72の表面から突出していれば、その形状は特に限られたものではないが、上述の通り、前記キャップ20をスムーズに装着でき、かつ前記キャップ20の内周面と当接するためには角状の突起よりも半球状の突起であるほうが望ましい。また、前記保持突起73の大きさについても特に限定はないが、上述の如く、前記キャップ20の内周面と当接でき、かつ前記キャップ20をスムーズに装着できる程度の大きさである必要がある。また、前記軸筒15に備える前記保持突起73の個数についても、上述の通り、特に限定はないが、前記キャップ20のガタツキを防止するという目的に鑑み、複数個備えることが望ましい。さらに、前記保持突起73の配置についても、同目的に鑑み、前記軸筒15の外周を等配するように形成することが望ましい。これにより、キャップ装着時において、前記保持突起73が前記キャップ20の内表面と当接することで、前記キャップ20のガタツキを防止することができる。
「軸筒係合部71a」とは、上述の通り、前記キャップ20の内周面に備えられたキャップ係合部22と係合して前記キャップ20を固定する構造であり、また「キャップ係合部22」は、前記軸筒15の外周面に備えられた軸筒係合部71aと係合して前記キャップ20を固定する構造である。前記軸筒係合部71aは前記軸筒15の外周面において外方に突出しており、また前記キャップ係合部22は前記キャップ20の内周面において内方に突出している。ここで軸筒係合部71aの形状については、特に限定されたものでなく、前記軸筒15の外周全周に渡って突出した形状としてもよく、また前記軸筒15の外周を等配するような突起形状としてもよい。ただし、前記のような突起形状とした場合においては、前記キャップ係合部22と確実に係合できるようにするため、前記キャップ係合部22の形状を前記キャップ20の内周全周に渡って内方に突出するような形状などに形成する必要がある。
また、同様にキャップ係合部22の形状についても、上述の軸筒係合部71aの形状と同様に、特に限定されたものでなく、前記キャップ20の内周全周に渡って突出した形状としてもよく、また前記キャップ20の内周を等配するような突起形状としてもよい。ただし、前記のような突起形状とした場合においては、前記軸筒係合部71aと確実に係合できるようにするため、前記軸筒係合部71aの形状を前記軸筒15の外周全周に渡って外方に突出するような形状などに形成する必要がある。
前記軸筒係合部71aと前記キャップ係合部22は、上述の通り、具体的には次のように係合される。
前記キャップ20に前記軸筒15を挿入していくと前記軸筒係合部71aと前記キャップ係合部22が当接する。ここで、さらに挿入しようとすると、前記軸筒係合部71aが弾性変形により前記キャップ係合部22を乗り越え、前記キャップ係合部22が前記軸筒係合部71aの後端側に位置することとなり、両者は係合される。
(第3の発明)
本発明のうち第3の発明は、上記第2の発明の特徴に加え、前記硬質な樹脂材料は、透明又は半透明の樹脂材料により形成されることを特徴とする。
「硬質の樹脂材料」とは、上述の通り、特に限られたものではなく、たとえばポリカーボネートなどを用いることができる。また、前記軸筒15の製造工程ついては、特に限定されるものではなく、たとえば前記軸筒15の全体を透明又は半透明の樹脂材料により形成した後、前記突条体72や前記保持突起73などの表面以外にラバーを装着するというような工程とすることができる。
(第4の発明)
本発明のうち第4の発明は、上記第2又は第3の発明の特徴に加え、前記突条体72に、凹部若しくは前記保持突起73より低い凸部又はこれらの両方により構成される滑り止め72aを形成したことを特徴とする。
上記滑り止め72aにおける凹部又は凸部は、その個数については特に限定がないが、滑り防止という目的に鑑み、複数個設けるのが望ましい。また、前記突条体72上に、凹部のみ又は凸部のみを設けてもよいが、凹部と凸部を混在させて設けてもよい。
本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
(第1の発明)
すなわち、本発明のうち第1の発明は、キャップ内周面の突条によりラバーを傷つけることなく、またラバーの状態に拠らないスムーズなキャップの装着を可能とするとともに、キャップを装着した後にガタツキが生じることのない筆記具を提供することができる。
(第2の発明)
また、本発明のうち第2の発明は、キャップ内周面の突条によりラバーを傷つけることなく、またキャップ装着後のガタツキを防止するとともに、軸筒の表面にラバーよりも摩擦力が低く、かつ硬質な樹脂材料で形成されている部分を設けることによりさらにスムーズなキャップの装着が可能となるような筆記具を提供することができる。
(第3の発明)
また、本発明のうち第3の発明は、上記した第2の発明の効果に加え、ラバーが装着されていても、筆記者がインク残量などの状況を把握することが可能となるような筆記具を提供することができる。
(第4の発明)
また、本発明のうち第4の発明は、上記した第2又は第3の発明の効果に加え、軸筒の表面にラバーよりも摩擦力が低く、かつ硬質な樹脂材料で形成されている部分が設けられている場合においても、滑りにくく、かつ安定した保持を可能とするような筆記具を提供することができる。
以下、本発明の1の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施の形態に係るボールペン10の正面の断面図である。図2は、本実施の形態に係るボールペン10の外軸70の正面図である。図3は、本実施の形態に係るボールペン10のグリップ71及びキャップ20の正面図である。図4は、図2に示す外軸70を、A−A断面で示したものである。図5は、図2に示す外軸70を、B−B断面で示したものである。図6は、図3に示すボールペン10のグリップ71及びキャップ20を、C−C断面で示したものである。
(ボールペン10)
このボールペン10は、図1に示すように、筒状の外軸70とこの外軸70の内側に収容される内軸60とで構成される軸筒15と、キャップ20とを備えている。
前記外軸70の先端にはチップ40が突出する口金16が備えられており、前記チップ40は口金16を通じて前記外軸70から突出している。一方、前記外軸70の後端には、尾栓61が備えられている。
前記内軸60はチップ40と、チップ40が接続されるインク収容管31と、チップ40とインク収容管31とを接続する継ぎ手50よりなる。
(外軸70)
前記外軸70は、図1及び図2に示すように、その前半部を構成するグリップ71と、その後半部を構成する外軸後半部75とを備える。前記グリップ71及び前記外軸後半部75は双方とも円筒状に形成されており、前記グリップ71の外径は前記外軸後半部75の外径よりも小さくなっている。また、外軸70は、透明なポリカーボネートにより形成されている。
前記グリップ71の外周面には、この外周面から外方へ突出する突条体72が備えられている。前記突条体72は軸方向に細長いほぼ長方形状であって、前記グリップ71の外周を等配するように4箇所設けられている。また前記突条体72は、その後端に外周面から外方へ突出する半球状の保持突起73を備えている(図2及び図4参照)。また前記突条体72の表面には、軸方向に等間隔に設けられた複数の微小の凹みにより構成された滑り止め72aが設けられている(図2及び図5参照)。前記突条体72及び前記保持突起73は、前記した外軸70と同様、透明なポリカーボネートにより形成されている。
また、前記グリップ71の先端側には、前記グリップ71の外径よりも大きい最大外径を有する円筒状の軸筒係合部71aが前記グリップ71に連続して形成されている。前記軸筒係合部71aの外径は、前記外軸70の先端から後端の方向に向かって漸増し、最大外径に達したら、その後、後端の方向に向かって漸減していく。そして、前記グリップ71と接合することとなる(図2及び図3参照)。前記軸筒係合部71aは、前記した外軸70と同様、透明なポリカーボネートにより形成されている。
また、前記グリップ71の表面には、グリップラバー74が形成されている。さらに前記外軸後半部75の表面にも、同様に、前記グリップラバー74と同じ材質によるラバー部79が形成されている。一方、前記軸筒係合部71a、前記突条体72及び前記保持突起73の表面は、前記グリップラバー74により覆われておらず、当該部分においては上述の透明なポリカーボネートが露出している。また、前記グリップラバー74の表面には、軸方向に等間隔に設けられた複数の微小の凹みが設けられている(図2参照)。
(キャップ20)
キャップ20は、前記外軸70をその先端から挿入する際に前記グリップ71を覆う筒部21とクリップ29とを備える。
前記筒部21の内周には、前記外軸70をその先端から挿入した際に前記軸筒係合部71aが位置する部分に、前記筒部21の内周面から内方へ突出したキャップ係合部22を備えている。前記キャップ係合部22は、前記筒部21の内周を等配するように4箇所設けられている(図3参照)。
(キャップ20の装着)
前記外軸70は、前記キャップ20に前記外軸70をその先端から挿入する際、前記グリップ71の表面に設けられた前記突条体72に補助されることにより、スムーズに前記キャップ20に前記外軸70を挿入することができる。
また、上述したように、前記キャップ20に前記外軸70を挿入していくと前記軸筒係合部71aと前記キャップ係合部22が当接する。ここで、さらに挿入しようとすると、前記軸筒係合部71aが弾性変形により前記キャップ係合部22を乗り越え、前記キャップ係合部22が前記軸筒係合部71aの後端側に位置することとなり、両者は係合される(図3参照)。
また、前記キャップ20と前記外軸70とが係合すると、前記保持突起73が前記筒部21の後端付近の内周面と当接することとなる。これにより、前記筒部21は前記保持突起73によって保持されることとなり、キャップ時のガタツキを防止することができる(図3及び図6参照)。
本発明の1の実施の形態に係るボールペンの正面の断面図である。 本発明の1の実施の形態に係るボールペンの外軸の正面図である。 本発明の1の実施の形態に係るボールペンのグリップ及びキャップの正面図である。なお、キャップは断面で示している。 図2に示す外軸を、A−A断面で示したものである。 図2に示す外軸を、B−B断面で示したものである。 図3に示すボールペンのグリップ及びキャップを、C−C断面で示したものである。
符号の説明
10 ボールペン
15 軸筒 16 口金
20 キャップ
21 筒部 22 キャップ係合部
29 クリップ
31 インク収容管 40 チップ
50 継ぎ手
60 内軸
61 尾栓 62 リフィルカバー
70 外軸
71 グリップ 71a 軸筒係合部
72 突状体 72a 滑り止め
73 保持突起 74 グリップラバー
75 外軸後半部 79 ラバー部

Claims (4)

  1. 外周面にラバーが装着されている筒状の軸筒と、キャップとを備えた筆記具であって、
    前記軸筒は、その先端に前記キャップを装着した際に前記軸筒と前記キャップとが重複する部分における前記軸筒の後端側の外周面において外方へ突出し前記ラバーよりも硬質な樹脂材料により形成された保持突起と、前記重複する部分における前記軸筒の先端側において外方へ突出し前記ラバーよりも硬質な樹脂材料により形成された軸筒係合部とを備え、
    前記キャップは、前記重複する部分における前記キャップの先端側の内周面において内方へ突出したキャップ係合部とを備え、
    前記軸筒係合部は前記キャップ係合部と係合して前記キャップを固定し、同キャップが固定されると前記保持突起が前記キャップの内周面と当接することを特徴とする筆記具。
  2. 外周面にラバーが装着されている筒状の軸筒と、キャップとを備えた筆記具であって、
    前記軸筒は、その先端に前記キャップを装着した際に前記軸筒と前記キャップとが重複する部分における前記軸筒の外周面においてその後端付近から先端付近にかけて軸方向に長くかつ外方へ突出するとともに前記ラバーよりも硬質な樹脂材料により形成された突条体と、前記重複する部分における前記軸筒の先端側において外方へ突出し前記ラバーよりも硬質な樹脂材料により形成された軸筒係合部とを備え、
    前記突条体は、その後端付近の表面において外方へ突出し、前記ラバーよりも硬質な樹脂材料により形成された保持突起を備え、
    前記キャップは、前記重複する部分における前記キャップの先端側の内周面において内方へ突出したキャップ係合部とを備え、
    前記軸筒係合部は前記キャップ係合部と係合して前記キャップを固定し、同キャップが固定されると前記保持突起が前記キャップの内周面と当接することを特徴とする筆記具。
  3. 前記硬質な樹脂材料は、透明又は半透明の樹脂材料により形成されることを特徴とする請求項2記載の筆記具。
  4. 前記突条体に、凹部若しくは前記保持突起より低い凸部又はこれらの両方により構成される滑り止めを形成したことを特徴とする請求項2又は3記載の筆記具。
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