JP4314990B2 - ダイレクト印刷システム、プリンタ、デジタルカメラ、制御プログラムおよび画像印刷方法 - Google Patents

ダイレクト印刷システム、プリンタ、デジタルカメラ、制御プログラムおよび画像印刷方法 Download PDF

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Description

本発明は、通信路を介して制御情報および画像データを伝送して、デジタルカメラに格納された画像データに基づく画像をプリンタにより出力するダイレクト印刷システムおよび画像印刷方法、並びにそれらで使用されるプリンタデジタルカメラおよび制御プログラムに関するものである。
デジタルスチルカメラとプリンタとを、パーソナルコンピュータなどを介さずに接続し
、デジタルスチルカメラにより撮影した画像をプリンタにより印刷するいわゆるダイレク
トプリントシステムがある(例えば特許文献1参照)。
ダイレクトプリントシステムでは、デジタルスチルカメラとプリンタとの間でベンダ固
有のプロトコルを使用して、画像データや印刷ジョブ開始コマンドなどの送受が行われて
いる。
特開2002−330394号公報(従来の技術欄)
しかしながら、各ベンダが独自のプロトコルを使用しているため、デジタルスチルカメ
ラによる画像をあるベンダのプリンタにより印刷できても、他のベンダのプリンタにより
印刷できないことがある。その場合、複数のベンダで同一のプロトコルを使用すれば、デ
ジタルスチルカメラによる画像をそれらのうちのいずれのベンダのプリンタでも印刷可能
となるが、プリンタには各ベンダ固有の機能があり、完全に同一のプロトコルを使用する
ことが難しい。また、プリンタの機能は年々進化しており、一旦、画一的なプロトコルを
規定してしまうと、新たな機能を追加することが困難になってしまう。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、複数ベンダに対する互換性を維持しつつ、プロトコル規定後に機能を追加し易いダイレクト印刷システム、プリンタデジタルカメラ、制御プログラムおよび画像印刷方法を得ることを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明のダイレクト印刷システムは、画像データファイルを格納するデジタルカメラと、画像データファイルに基づき画像を印刷するプリンタと、デジタルカメラプリンタとを直接接続する通信路とを備え、デジタルカメラプリンタを次のようにした。プリンタ、通信路としてのUSBケーブルを介してデジタルカメラが接続されそのデジタルカメラが所定の印刷制御プロトコルに対応可能であることを検知した後に、その印刷制御プロトコルで規定された画像印刷に係る制御情報をマークアップ言語で記述した一連のスクリプトとして通信路を介して受信し、受信したスクリプトに記述された印刷対象の画像データファイルをスクリプトの送信元から取得する第1の通信手段と、印刷制御プロトコルの拡張機能が使用される場合には、第1の通信手段により受信されたスクリプト内にあるその拡張機能の情報に基づいて拡張機能による画像処理を施して画像データファイルから印刷用の制御データを生成しその印刷用の制御データに従って印刷処理を実行させる手段とを備え、デジタルカメラは、通信路としてのUSBケーブルを介してプリンタが接続されそのプリンタが所定の印刷制御プロトコルに対応可能であることを検知した後に、画像印刷に係る制御情報をマークアップ言語で記述した一連のスクリプトとして通信路を介して送信するとともに、そのスクリプトとは別に、同一の上記通信路を介してその制御情報で指定された画像データファイルを送信する第2の通信手段と、印刷制御プロトコルに対して追加された画像処理の拡張機能が使用される場合には、スクリプト内その拡張機能の情報を挿入して、スクリプトを生成するスクリプト生成手段とを備える。
このダイレクト印刷システムを利用すると、マークアップ言語の特性を利用して、複数ベンダに対する互換性を維持しつつ、プロトコル規定後に機能を簡単に追加することが可能となる。
本発明のプリンタは、画像データファイルを格納するデジタルカメラに通信路としてのUSBケーブルを介して接続される通信回路と、通信路を介してデジタルカメラが接続されそのデジタルカメラが所定の印刷制御プロトコルに対応可能であることを検知した後に、通信回路を制御して、その印刷制御プロトコルで規定された画像印刷に係る制御情報をマークアップ言語で記述した一連のスクリプトとして通信路を介して受信し、受信したスクリプトに記述された印刷対象の画像データファイルをスクリプトの送信元から取得する通信制御部と、所定の画像処理機能についての拡張機能が使用される場合には、スクリプト内にあるその拡張機能の情報に基づいて拡張機能による画像処理を施して画像データファイルから印刷用の制御データを生成しその印刷用の制御データに従って印刷処理を実行することで、画像データファイルに基づく画像を印刷する出力手段とを備える。
このプリンタを利用すると、複数ベンダに対する互換性を維持しつつ、プロトコル規定後に機能を簡単に追加することが可能となる。
また、本発明のプリンタは、上記発明のプリンタにおいて、さらに次の特徴を有するものである。拡張機能が指定された場合に、出力手段が、画像データファイルに記録された画像処理制御データに基づいて、その画像データファイル内の画像データに対して画像処理を施し、画像処理後の画像データに基づき画像を印刷する。
これにより、予め用意されている画像処理のいずれかを選択し選択した画像処理を画像データに施す機能を簡単に追加することができる。
また、本発明のプリンタは、上記発明のプリンタにおいて、さらに次の特徴を有するものである。拡張機能は、PIM(プリントイメージマッチング)機能またはExifプリンティング機能である。
また、本発明のプリンタは、上記発明のプリンタのいずれかにおいて、さらに次の特徴を有するものである。拡張機能は、フレーム画像と画像データの画像とを組み合わせて印刷するフレーム挿入印刷処理である。
これにより、独特なフレーム挿入印刷を行う機能を簡単に追加することができる。
また、本発明のプリンタは、上記発明のプリンタのいずれかにおいて、さらに次の特徴を有するものである。拡張機能は、余白が形成されずに印刷される印刷処理を含むものである。
本発明のデジタルカメラは、ユーザにより操作される操作部と、画像データファイルを格納する記録媒体と、画像データファイルに基づき画像を印刷するプリンタに通信路としてのUSBケーブルを介して接続される通信回路と、通信路としてのUSBケーブルを介してプリンタが接続されそのプリンタが所定の印刷制御プロトコルに対応可能であることを検知した後に、通信回路を制御して、画像印刷に係る制御情報をマークアップ言語で記述した一連のスクリプトとして通信路を介して送信するとともに、そのスクリプトとは別に、同一の通信路を介してその制御情報で指定された画像データファイルを送信する通信制御部と、操作部に対して所定の操作があると、印刷制御プロトコルに対して追加された画像処理の拡張機能が使用される場合には、スクリプト内その拡張機能の情報を挿入し
て、スクリプトを生成するスクリプト生成手段とを備える。
このデジタルカメラを利用すると、複数ベンダに対する互換性を維持しつつ、プロトコル規定後に機能を簡単に追加することが可能となる。
また、本発明のデジタルカメラは、上記発明のデジタルカメラにおいて、さらに次の特徴を有するものである。所定の画像処理機能についての拡張機能は、画像データファイルに記録された画像処理制御データに基づいて、その画像データファイル内の画像データに対して画像処理を施し、画像処理後の画像データに基づき画像を印刷する機能である。
これにより、予め用意されている画像処理のいずれかを選択し選択した画像処理を画像データに施す機能を簡単に追加することができる。
また、本発明のデジタルカメラは、上記発明のデジタルカメラにおいて、さらに次の特徴を有するものである。拡張機能は、PIM(プリントイメージマッチング)機能またはExifプリンティング機能である。
また、本発明のデジタルカメラは、上記発明のデジタルカメラのいずれかにおいて、さらに次の特徴を有するものである。拡張機能は、フレーム画像と前記画像データの画像とを組み合わせて印刷するフレーム挿入印刷処理である。
これにより、独特なフレーム挿入印刷を行う機能を簡単に追加することができる。
また、本発明のデジタルカメラは、上記発明のデジタルカメラのいずれかにおいて、さらに次の特徴を有するものである。拡張機能は、余白が形成されずに印刷される印刷処理を含むものである。
本発明の制御プログラムは、画像データファイルに基づき画像を印刷するプリンタに内蔵されるコンピュータに実行される制御プログラムにおいて、そのコンピュータを、通信路としてのUSBケーブルを介してデジタルカメラが接続されそのデジタルカメラが所定の印刷制御プロトコルに対応可能であることを検知した後に、その印刷制御プロトコルで規定された画像印刷に係る制御情報をマークアップ言語で記述した一連のスクリプトとして通信路を介して受信し、受信したスクリプトに記述された印刷対象の画像データファイルをスクリプトの送信元から取得する通信制御部、および所定の画像処理機能についての拡張機能が使用される場合には、スクリプト内にあるその拡張機能の情報に基づいて、画像データファイルから印刷用の制御データを生成する手段として機能させる。
この制御プログラムを利用すると、複数ベンダに対する互換性を維持しつつ、プロトコル規定後に機能を簡単に追加することが可能となる。また、拡張機能の情報が既存の機能のタグの下位に配置されるため、ある機能について拡張機能が設定されているか否かを簡単に判定することができる。
本発明の制御プログラムは、画像データファイルを格納するデジタルカメラに内蔵されるコンピュータに実行される制御プログラムにおいて、そのコンピュータを、通信路としてのUSBケーブルを介してプリンタが接続されそのプリンタが所定の印刷制御プロトコルに対応可能であることを検知した後に、画像印刷に係る制御情報をマークアップ言語で記述した一連のスクリプトとして上記通信路を介して送信するとともに、そのスクリプトとは別に、同一の通信路を介してその制御情報で指定された画像データファイルを送信する通信制御部、および印刷制御プロトコルに対して追加された画像処理の拡張機能が使用される場合には、スクリプト内その拡張機能の情報を挿入して、スクリプトを生成するスクリプト生成手段として機能させる。
この制御プログラムを利用すると、複数ベンダに対する互換性を維持しつつ、プロトコル規定後に機能を簡単に追加することが可能となる。また、拡張機能の情報が既存の機能のタグの下位に配置されるため、ある機能について拡張機能が設定されているか否かを簡単に判定することができる。
本発明の画像印刷方法は、画像データファイルを格納するデジタルカメラと、画像データファイルに基づき画像を印刷するプリンタとの間で、通信路を介して制御情報を直接送受して、デジタルカメラに格納された画像データファイルに基づく画像をプリンタにより印刷する画像印刷方法であって、通信路としてのUSBケーブルを介してデジタルカメラおよびプリンタが接続されそのプデジタルカメラおよびリンタが互いに所定の印刷制御プロトコルに対応可能であることが検知された後で、デジタルカメラプリンタとの間で所定の画像処理機能についての拡張機能が使用される場合には、画印刷に係る制御情報を生成する際に、その制御情報にその拡張機能の情報を挿入して、マークアップ言語で記述した一連のスクリプトを生成し、生成したスクリプトを制御情報として通信路を介してデジタルカメラプリンタとの間で送受し、プリンタが、スクリプトに記述された印刷対象の画像データファイルをデジタルカメラから取得し、プリンタが、拡張機能の情報に基づいて画像データファイルから印刷用の制御データを生成しその印刷用の制御データに従って印刷処理を実行する。
この画像印刷方法を利用すると、マークアップ言語の特性を利用して、複数ベンダに対する互換性を維持しつつ、プロトコル規定後に機能を簡単に追加することが可能となる。
本発明によれば、複数ベンダに対する互換性を維持しつつ、プロトコル規定後に機能を追加し易いダイレクト印刷システムおよび画像印刷方法、並びにそれらで使用されるプリンタデジタルカメラおよび制御プログラムを得ることができる。

以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
画像出力システムの参考構成例1.
図1は、画像出力システムの参考構成例1を示すブロック図である。例えば、この画像
出力システムは、いわゆるダイレクト印刷システムの一種とすることができる。図1にお
いて、画像出力装置1は、画像データに基づき画像を出力する装置である。画像出力装置
1の形態としては、画像データに基づき画像を紙などに印刷するプリンタなどがある。ま
た、画像供給装置2は、画像データを格納し、必要に応じてその画像データを送信可能な
装置である。画像供給装置2の形態としては、撮影した画像を画像データとして所定の記
録媒体に記憶するデジタルカメラなどがある。
通信路3は、画像出力装置1と画像供給装置2とを接続する伝送媒体である。この通信
路3は、有線の通信路に限定されず、無線の通信路を使用してもよい。参考構成例1では
、通信路3には、USB(Universal Serial Bus)のケーブルが使用される。なお、通信
路3が有線通信路である場合には、画像出力装置1と画像供給装置2には図示せぬコネク
タが設けられ、通信路3のケーブルの両端のコネクタと両装置1,2のコネクタとが、そ
れぞれ接続される。
図1に示す画像出力装置1において、通信回路11は、通信路3を介して各種情報を電
気信号として送受する回路である。また、通信制御部12は、通信回路11を制御し、各
種プロトコルに従って通信相手と情報を送受する回路または装置である。なお、この通信
回路11および通信制御部12は、画像出力に係る制御情報をマークアップ言語で記述し
た一連のスクリプトとして通信路3を介して送受する第1の通信手段として機能する。
また、出力制御部13は、出力機構14を制御および監視し、画像出力処理(画像出力
装置1がプリンタである場合には印刷処理)を制御する回路または装置である。出力機構
14は、画像を出力する機械的および/または電気的な構成部である。プリンタの場合の
出力機構14としては、印字機構、紙送り機構などが該当する。また、参考構成例1では
、出力制御部13および出力機構14により、画像データに基づき画像を出力する出力手
段が構成される。
また、操作部15は、ユーザにより操作され、その操作に応じた信号を出力する回路ま
たは装置である。この操作部15としては、各種スイッチ、タッチパネルなどが、適宜使
用される。表示装置16は、各種情報を表示する装置である。この表示装置16としては
、各種インジケータ、液晶ディスプレイなどが、適宜使用される。
電源回路17は、例えば商用電源やAC/DC変換器に接続され、供給された電力を内
部の回路に供給する回路である。
図1に示す画像供給装置2において、通信回路21は、通信路3を介して各種情報を電
気信号として送受する回路である。また、通信制御部22は、通信回路21を制御し、各
種プロトコルに従って通信相手と情報を送受する回路または装置である。なお、この通信
回路21および通信制御部22は、画像出力に係る制御情報をマークアップ言語で記述し
た一連のスクリプトとして通信路3を介して送受する第2の通信手段として機能する。
また、中央制御部23は、通信制御部22、記録媒体24などの各種機能の有する回路
または装置との間で各種情報の授受を行いながら、各種処理を実行する回路または装置で
ある。
記録媒体24は、画像データを含む1または複数の画像データファイル31を格納する
装置である。画像データファイル31は、例えばデジタルカメラにより撮影された画像、
その他の画像の画像データを含むファイルである。この画像データの形式は、例えばJP
EG(Joint Photographic Experts Group)形式、EXIF(EXchangeable Image File
)形式などとされる。
なお、記録媒体24としては、半導体メモリ、半導体メモリを使用したメモリカード、
磁気記録媒体、光記録媒体、光磁気記録媒体などが使用され、画像供給装置2の内部に固
定されていてもよいし、画像供給装置2に対して着脱可能でもよい。
操作部25は、ユーザにより操作され、その操作に応じた信号を出力する回路または装
置である。この操作部15としては、各種スイッチ、タッチパネルなどが、適宜使用され
る。表示装置26は、画像データに基づく画像などの各種情報を表示する装置である。こ
の表示装置26としては、各種インジケータ、液晶ディスプレイなどが、適宜使用される
バッテリ27は、画像供給装置2の内部回路に電力を供給する電池である。なお、バッ
テリ27としては、蓄電池、使い捨て電池などが使用される。また、画像供給装置2が可
搬性を要求される装置である場合には、電源としてバッテリ27が設けられるが、画像供
給装置2が可搬性を要求されない装置である場合には、電源として画像出力装置1の電源
回路17のような電源回路を代わりに設けるようにしてもよい。
図2は、画像出力システムの参考構成例1において、画像出力装置1と画像供給装置2
との間で使用されるプロトコルの一例を示す図である。
この参考構成例1では、まず、物理層として、上述のとおり、USBケーブルである通
信路3が使用される。そして、この参考構成例1における画像出力装置1および画像供給
装置2では、その物理層を制御する層として、USB層があり、USBクラスとしてスチ
ルイメージクラス(SIC)が使用される。これにより、データ伝送路が実現される。な
お、USB規格については、現在USB1.1、USB2.0などが存在するが、将来提
案される次バージョン以降のものでもよく、USBと同等の通信規格のものを代わりに使
用してもよい。なお、通信路3にUSBを使用する場合、画像出力装置1がホストとなり
、画像供給装置2がデバイスとなる。
そして、その上位において、デジタル静止画装置(DSPD)の外部からの制御やデジ
タル静止画装置(DSPD)の外部への画像データ転送を規定した画像転送プロトコル(
PTP)が使用される。なお、PTPの標準規格としては、PHOTOGRAPHIC
AND IMAGING MANUFACTURERS ASSOCIATION,IN
Cの「PIMA15740:2000」がある。なお、PTPは、DSPD間での画像デ
ータの交換のための通信方式を提供するプロトコルであり、PTPでは、ストレージ内の
オブジェクト(画像データファイルなど)は、パスではなく、オブジェクトID(オブジ
ェクトハンドル)で指定される。
この参考構成例1では、上述のPTPの上位で、デジタルカメラなどの画像供給装置2
に格納された画像データを、通信路3を介して直接、プリンタなどの画像出力装置1へ供
給し、印刷を行うためのプロトコルである新規なダイレクトプリントサービス(以下、D
PSという)プロトコルが使用される。DPSプロトコルでは、画像出力装置1と画像供
給装置2との間で、画像出力に係る制御情報が、マークアップ言語(ここでは、XML;
eXtensible Markup Language)で記述した一連のスクリプトとして通信路3を介して送受
される。なお、画像出力に係る制御情報としては、画像出力処理における各種コマンド、
そのコマンドに対する応答、装置の状態の通知などがある。また、このスクリプトには、
制御情報のみが含まれ、画像出力の対象となる画像データ自体は含まれない。すなわち、
画像データファイルの格納場所などの情報はこのスクリプトに含まれるが、画像データそ
のものは含まれない。
なお、DPSプロトコルの下位層はPTPに限定されない。そのため、DPSプロトコ
ルと複数種類の下位層との整合性を得るために、DPSプロトコルと下位層(ここではP
TP)との間にはラッパー層が設けられている。
参考構成例1では、上述の各プロトコルのうち、物理層が、通信回路11、通信路3お
よび通信回路21により実現され、USB層が、通信回路11および通信回路21により
実現され、PTP層、ラッパー層およびDPSプロトコル層が、通信制御部12および通
信制御部22により実現される。
すなわち、通信制御部12,22が、それぞれ、マークアップ言語で記述した画像出力
に係る制御情報を送受する画像出力制御プロトコルであるDPSプロトコルを解釈する第
1のエンティティ、第1のエンティティに下位層で、画像供給装置2に格納された画像デ
ータを管理し画像出力装置1へ転送する画像データ管理転送プロトコルであるPTPを解
釈する第2のエンティティ、および第2のエンティティに下位層で、通信路3の物理層を
制御する第3のエンティティとして機能する。
また、各通信制御部12,22のラッパー層の部分が、第2のエンティティの画像デー
タ管理転送プロトコルの種類に応じた、第1のエンティティの画像出力制御プロトコルと
画像データ管理転送プロトコルとの間でのプロトコル変換を行うプロトコル変換手段とし
て機能する。すなわち、必要に応じて、各通信制御部12,22のラッパー層が、上位プ
ロトコル(DPSプロトコル)のコマンドを下位プロトコル(PTP)のコマンドに置き
換える。
図3は、画像出力システムの参考構成例1における画像出力装置としてのプリンタの構
成例を示すブロック図である。図3において、CPU41は、プログラムを実行し、プロ
グラムに記述された処理を実行する装置である。また、ROM42は、プログラムおよび
データを予め記憶したメモリである。また、RAM43は、プログラムを実行する際にそ
のプログラムおよびデータを一時的に記憶するメモリである。
なお、CPU41が実行するプログラムとしては、画像データから印刷用の制御データ
を生成するためのプログラム、並びにDPSプロトコルおよび画像転送プロトコルに従っ
て通信を行うためのプログラムがROM42または図示せぬ他の記録媒体に格納されてい
る。
プリントエンジン44は、CPU41から供給される印刷用の制御データに基づいて出
力機構14を制御して印刷処理を実行する回路または装置である。
USBホスト側インタフェース45は、図1の通信回路11に該当し、USB規格に規
定されたホスト側のインタフェース回路である。
バス46は、CPU41、ROM42、RAM43、プリントエンジン44、USBホ
スト側インタフェース45、操作部15および表示装置16を相互に接続する信号路であ
る。なお、バス46の本数、およびCPU41、プリントエンジン44などのバス46へ
の接続のトポロジは、図3のものに限定されるものではない。
なお、図3における操作部15および表示装置16は、図1のものと同様である。
図4は、画像出力システムの参考構成例1における画像出力装置1の有する複数の機能
の関係を示す図である。図4において、通信制御機能51は、画像転送プロトコル以下の
通信制御を行う機能である。
また、DPSプロトコル処理機能52は、DPSプロトコルに規定された制御情報を生
成または解釈するDPSコマンド処理機能61、制御情報に対応するXMLスクリプトを
生成するXMLスクリプト生成機能62、およびXMLで記述された制御情報を構文解析
するXMLパーサ63を含む。
なお、このXMLパーサ63は、XMLのすべての構文を解析可能に設計されていても
よいし、DPSプロトコルで使用される構文のみを解析可能としてもよい。その場合には
、XMLパーサ63は、DPSプロトコルに係るXMLスクリプトの記述に必要なタグの
みを判別できればよい。
また、このXMLスクリプト生成機能62は、XMLスクリプトのテンプレートをコマ
ンドなどの制御情報の種類ごとにROM42などに予め格納し、そのテンプレートを編集
して、制御情報を示すXMLスクリプトを生成するようにしてもよい。
また、画像処理機能53は、画像データのフォーマットを変更する機能であり、印刷デ
ータ生成機能54は、フォーマット変更後の画像データから印刷用の制御データを生成す
る機能であり、印刷制御機能55は、印刷用の制御データに従って印刷処理を実行させる
機能である。
また、状態管理機能56は、上述の各機能による処理の状態を監視する機能である。
なお、これらの機能は、上述のプログラムをCPU41により実行することで実現され
る。
図5は、画像出力システムの参考構成例1における画像供給装置2としてのデジタルカ
メラの構成例を示すブロック図である。図5において、CPU71は、プログラムを実行
し、プログラムに記述された処理を実行する装置である。また、ROM72は、プログラ
ムおよびデータを予め記憶したメモリである。また、RAM73は、プログラムを実行す
る際にそのプログラムおよびデータを一時的に記憶するメモリである。
なお、CPU71が実行するプログラムとしては、撮影時の各部の制御を行うためのプ
ログラム、並びにDPSプロトコルおよび画像転送プロトコルに従って通信および画像デ
ータの管理を行うためのプログラムがROM72または図示せぬ他の記録媒体に格納され
ている。
撮影装置74は、CPU71からの指令に応じて、被写体の撮影を行い、撮影後の画像
データを出力する装置である。
メモリカード75は、図1の記録媒体24に該当し、撮影により得られた画像データな
どを格納する記録媒体である。なお、メモリカード75の代わりに、装置内に固定された
半導体メモリ、磁気記録装置などを使用するようにしてもよい。
USBデバイス側インタフェース76は、図1の通信回路21に該当し、USB規格に
規定されたデバイス側のインタフェース回路である。
バス77は、CPU71、ROM72、RAM73、撮影装置74、メモリカード75
、USBデバイス側インタフェース76、操作部25、および表示装置26を相互に接続
する信号路である。なお、バス77の本数、およびCPU71などのバス77への接続の
トポロジは、図5のものに限定されるものではない。
なお、図5における操作部25および表示装置26は、図1のものと同様である。
図6は、画像出力システムの参考構成例1における画像供給装置2の有する複数の機能
の関係を示す図である。図6において、通信制御機能81は、画像転送プロトコル以下の
通信制御を行う機能である。
また、DPSプロトコル処理機能82は、DPSプロトコルに規定された制御情報を生
成または解釈するDPSコマンド処理機能91、制御情報に対応するXMLスクリプトを
生成するXMLスクリプト生成機能92、およびXMLで記述された制御情報を構文解析
するXMLパーサ93を含む。
なお、このXMLパーサ93は、XMLのすべての構文を解析可能に設計されていても
よいし、DPSプロトコルで使用される構文のみを解析可能としてもよい。その場合には
、XMLパーサ93は、DPSプロトコルに係るXMLスクリプトの記述に必要なタグの
みを判別できればよい。
また、このXMLスクリプト生成機能92は、XMLスクリプトのテンプレートをコマ
ンドなどの制御情報の種類ごとにROM72などに予め格納し、そのテンプレートを編集
して、制御情報を示すXMLスクリプトを生成するようにしてもよい。
また、ファイルシステム管理機能83は、記録媒体24としてのメモリカード75に、
所定のディレクトリ構造およびファイル構造に従って、画像データを画像データファイル
31として保持する機能である。
また、ユーザインタフェース機能84は、ユーザによる操作部25への操作の受け付け
、および表示装置26での各種情報の表示を行う機能である。
また、設定管理機能85は、ユーザによる操作に応じて、印刷処理などの条件を設定す
る機能である。状態管理機能86は、上述の各機能による処理の状態を監視する機能であ
る。
なお、これらの機能は、上述のプログラムをCPU71により実行することで実現され
る。
次に、上記システムにおける各装置の動作について説明する。図7は、画像出力システ
ムの参考構成例1における、DPSプロトコルレベルでの画像出力処理を説明する図であ
る。図8は、画像出力システムの参考構成例1における、画像転送プロトコルレベルでの
画像出力処理を説明する図である。
画像出力装置1と画像供給装置2は、それぞれ所定の名称のファイルを格納しておき、
ユーザにより画像出力装置1と画像供給装置2が通信路3により物理的に接続されると、
PTPに基づいてそのファイルが検出された場合に、DPSプロトコルに対応している機
器が通信相手として接続されたことを検知する。このコネクション処理により、自己が使
用しているものと同一のプロトコルを通信相手が使用していることが保証される。
コネクション処理の後、画像出力装置1と画像供給装置2は、DPSプロトコルのバー
ジョン情報、自己(画像出力装置1または画像供給装置2)のベンダ名称、自己のベンダ
固有のバージョン情報、自己の製品名、自己のシリアル番号などを含む環境情報を相互に
送受する。
次に、画像供給装置2は、画像供給装置2により設定可能な画像出力装置1の各機能に
ついて、選択可能な設定値、すなわち選択肢を、画像出力装置1から取得する。画像出力
装置1がプリンタである場合には、このような機能としては、印刷品質の設定、用紙サイ
ズの設定、用紙タイプの設定、画像データファイルのファイル形式の設定、日付印刷の設
定、ファイル名印刷の設定、画像最適化処理の設定、印刷レイアウトの設定、固定サイズ
印刷の設定、およびクロッピングの設定がある。画像出力装置1は、これらの各機能につ
いて、拡張機能を有する場合には、その拡張機能を選択肢として含めて、各機能について
の設定値の選択肢を画像供給装置2に通知するようにしてもよい。
その後、まず、例えば操作部25に対して所定の操作があると、画像供給装置2が、通
信路3を介して画像出力装置1へ、画像出力ジョブ開始コマンドを送信する(ステップS
1)。
その際、画像供給装置2では、通信制御部22が、DPSプロトコルに従って、画像出
力ジョブ開始コマンドDPS_StartJobのXMLスクリプトを生成し、送信する
。ここでは、このXMLスクリプト内で、画像出力の対象となる画像データが指定される
なお、画像出力ジョブ開始コマンドDPS_StartJobには、次のジョブ条件設
定情報および画像出力情報が含まれる。
ジョブ条件設定情報としては、このジョブでの画像出力の品質を設定するクオリティ情
報、印刷ジョブにおける用紙タイプ情報、印刷ジョブにおける用紙サイズ情報、画像形式
情報、画像処理設定情報、ページレイアウト情報などが必要に応じて含まれる。
画像出力情報としては、クロッピングを行う際の領域を指定するクロッピングエリア情
報、画像データのオブジェクトID、各画像についての印刷部数情報、各ジョブを固有な
ジョブID、画像データまたはジョブ指定ファイルのパス情報、各画像データの繰り返し
供給回数情報(すなわち、同一の画像データを連続して何回、画像出力装置1へ供給する
かを示す情報)などが必要に応じて含まれる。
図9は、参考構成例1において使用される画像出力ジョブ開始コマンドDPS_Sta
rtJobのXMLスクリプトの一例を示す図である。図9において、jobタグは、1
つのジョブを指定するためのタグである。なお、xxタグといった場合、<xx>タグと
</xx>タグの両方を指すものとする(以下、同様)。jobタグの下位には、job
ConfigタグおよびPrintInfoタグが配置される。jobConfigタグ
は、ジョブ条件設定情報を指定するためのタグである。
図9に示すスクリプトにおいては、jobConfigタグの下位に、quality
タグ、paperSizeタグ、paperTypeタグ、fileTypeタグ、da
teタグ、fileNameタグ、imageOptimizeタグ、およびlayou
tItemタグが配置される。
qualityタグは、標準、ドラフト、ファインなどのクオリティ情報を指定するた
めのタグである。paperSizeタグは、A4サイズなどの、このジョブにおける用
紙サイズ情報を指定するためのタグであり、所定の数値(例えば、02010000)で
、用紙サイズが指定される。paperTypeタグは、標準用紙、写真用紙などの、こ
のジョブにおける用紙タイプ情報を指定するためのタグであり、所定の数値(例えば、0
3020000)で、用紙サイズが指定される。fileTypeタグは、EXIF、J
PEG、TIFF、GIFなどの、このジョブにおける画像形式情報を指定するためのタ
グであり、所定の数値(例えば、03020000)で、画像形式が指定される。
さらに、dateタグは、printInfoで指定される日付情報を印刷するか否か
を指定するためのタグである。fileNameタグは、printInfoで指定され
るファイルパス情報を印刷するか否かを指定するためのタグである。imageOpti
mizeタグは、画像最適化を行うか否かを示す画像最適化設定情報を指定するためのタ
グである。layoutItemタグは、このジョブにおけるページレイアウトを指定す
るためのタグであり、所定の数値(例えば、08010000)で、画像形式が指定され
る。
また、printInfoタグは、画像出力情報を指定するためのタグである。pri
ntInfoタグの下位には、imageタグが配置される。imageタグは、画像出
力対象の画像を指定するためのタグである。図9に示すスクリプトにおいては、imag
eタグの下位に、imageIDタグおよびimageDateタグが配置される。im
ageIDタグは、画像出力対象の画像データのオブジェクトIDを指定するためのタグ
である。imageDateタグは、画像の脇に印刷される日付を指定するためのタグで
ある。
図9に示すスクリプトでは、imageタグは、1つだけであるが、複数の画像を出力
する場合には、複数の画像のうちの各画像について、imageタグにより画像データの
オブジェクトIDが指定される。また、同一の画像を複数回連続して出力する場合には、
その画像のimageタグの次に、copiesタグを配置して、その繰り返し供給回数
を指定すればよい。
なお、図9におけるdpsタグは、DPSに係るXMLスクリプトであることを示すタ
グであり、属性としてDPSで使用される名前空間情報の格納場所のURL(Uniform Re
source Locator)をとる。
画像供給装置2の通信制御部22は、DPSプロトコル上ではジョブ開始コマンドのX
MLスクリプトを論理的には送信するが、そのXMLスクリプトを画像転送プロトコルの
コマンドに変換し、画像転送プロトコルのレベルでそのコマンドを処理する。
つまり、画像転送プロトコルに従って、画像供給装置2の通信制御部22は、まず、フ
ァイル転送要求コマンドRequestObjectTransferを送信する(ステ
ップSS1)。このコマンドは、USB層および物理層を介して画像出力装置1に伝送さ
れる。
画像出力装置1では、通信制御部12が、画像転送プロトコルに従って、ファイル転送
要求コマンドRequestObjectTransferを受信すると、転送するファ
イルの属性を問い合わせるコマンドGetObjectInfoを送信する(ステップS
S2)。このコマンドは、USB層および物理層を介して画像供給装置2に伝送される。
画像供給装置2では、通信制御部22が、画像転送プロトコルに従って、コマンドGe
tObjectInfoを受信すると、コマンドDPS_StartJobのXMLスク
リプトのファイル情報(ファイル形式、ファイル容量など)を送信する(ステップSS3
)。このファイル情報は、USB層および物理層を介して画像出力装置1に伝送される。
画像出力装置1では、通信制御部12が、画像転送プロトコルに従って、そのファイル
情報を受信すると、そのXMLスクリプトを指定してファイル取得コマンドGetObj
ectを送信する(ステップSS4)。このファイル情報は、USB層および物理層を介
して画像供給装置2に伝送される。
画像供給装置2では、通信制御部22が、画像転送プロトコルに従って、コマンドGe
tObjectを受信すると、指定されたファイル(コマンドDPS_StartJob
のXMLスクリプト)を送信する(ステップSS5)。このファイルは、USB層および
物理層を介して画像出力装置1に伝送される。
画像出力装置1では、通信制御部12が、画像転送プロトコルに従ってそのファイルを
受信すると、DPSプロトコル層においてコマンドDPS_StartJobを受信した
こととなる。
ここで、画像出力装置1が図3および図4に示すプリンタであり、かつ画像供給装置2
が図5および図6に示すデジタルカメラである場合、DPSプロトコルでの通信は、DP
Sプロトコル処理機能52,82および通信制御機能51,81により行われ、画像転送
プロトコルでの通信は、通信制御機能51と通信制御機能81との間で行われる。
次に、画像出力装置1は、取得した画像出力ジョブ開始コマンドのXMLスクリプトを
解釈し(ステップS2)、そのXMLスクリプトに記述された画像出力の対象である画像
データを画像供給装置2から取得する(ステップS3)。
この参考構成例1では、画像供給装置2からの画像出力ジョブ開始コマンドを受けた後
、画像出力装置1が、その画像出力ジョブの処理フローを制御する。すなわち、画像出力
装置1が、画像出力処理の進行を管理し、画像出力処理に必要な情報や画像データを画像
供給装置2から適宜取得する。
その際、画像出力装置1では、通信制御部12が、DPSプロトコルに従って、XML
スクリプト内に記載されたオブジェクトID(PTPにおけるオブジェクトIDに対応)
で画像データファイル31を指定してXMLスクリプトのファイル取得コマンドDPS_
GetFileを発行する。なお、あるオブジェクトについてのPTPにおけるオブジェ
クトID(すなわちオブジェクトハンドル)とDPSプロトコルにおけるオブジェクトI
Dは、同値としてもよいし、互いに異なる値としてもよい。両者の値が異なる場合には、
DPSプロトコルとPTPとの間で、オブジェクトIDのマッピングが適宜行われる。
図10は、参考構成例1において使用されるファイル取得コマンドDPS_GetFi
leのXMLスクリプトの一例を示す図である。図10において、getFileReq
uestタグは、ファイル取得コマンドであることを示すタグである。図10においては
、getFileRequestタグの下位に、fileIDタグおよびbuffPtr
タグが配置される。fileIDタグは、取得対象のファイルのオブジェクトIDを指定
するためのタグである。buffPtrタグは、取得したファイルの受信に使用するバッ
ファへのポインタを指定するためのタグである。
通信制御部12は、そのDPSプロトコルのファイル取得コマンドDPS_GetFi
leを、画像転送プロトコルのファイル取得コマンドGetObjectに変換し、送信
する。このコマンドは、USB層および物理層を介して画像供給装置2に伝送される。
なお、ファイル全体を取得するファイル取得コマンドDPS_GetFileの代わり
に、ファイルの一部を取得するファイル部分取得コマンドDPS_GetPartial
Fileを複数回送信してファイル全体を取得するようにしてもよい。このファイル部分
取得コマンドDPS_GetPartialFileは、画像転送プロトコルのコマンド
GetPartialObjectに変換される。
画像供給装置2では、通信制御部22が、画像転送プロトコルに従って、コマンドGe
tObjectを受信すると、指定されたオブジェクトIDのファイル(画像データファ
イル31)を読み出し、送信する。このファイルは、USB層および物理層を介して画像
出力装置1に伝送される。
画像出力装置1では、通信制御部12が、画像転送プロトコルに従ってそのファイルを
受信すると、DPSプロトコル層においてもそのファイルを受信したこととなる。
ここで、画像出力装置1が図3および図4に示すプリンタであり、かつ画像供給装置2
が図5および図6に示すデジタルカメラである場合、この画像データの取得には、画像出
力装置1におけるDPSプロトコル処理機能52および通信制御機能51、並びに、画像
供給装置2における通信制御機能81およびファイルシステム管理機能83が使用される
そして、画像出力装置1は、画像データを取得すると、その画像データに基づく画像を
出力する(ステップS4)。その際、画像出力装置1では、出力制御部13および出力機
構14が、画像出力処理を行う。
ここで、画像出力装置1が図3および図4に示すプリンタである場合、画像出力処理に
は、画像処理機能53、印刷データ生成機能54および印刷制御機能55が使用される。
以上のように、上記参考構成例1によれば、画像出力装置1および画像供給装置2が、
画像出力に係る制御情報をマークアップ言語で記述した一連のスクリプトとして通信路3
を介して送受する。これにより、マークアップ言語の構文の拡張性を利用して複数ベンダ
に対する互換性を維持しつつ、規定後にプロトコルを修正し易くすることができる。
さらに、上記参考構成例1によれば、マークアップ言語として、文書型を追加定義可能
であるXMLを使用する。これにより、規定後にプロトコルをより修正し易くすることが
できる。
さらに、上記参考構成例1によれば、通信制御部12,22が、マークアップ言語で記
述した画像出力に係る制御情報を送受するDPSプロトコルを解釈する第1のエンティテ
ィと、第1のエンティティに下位層で、画像供給装置2に格納された画像データを管理し
画像出力装置1へ転送するPTPを解釈する第2のエンティティと、第2のエンティティ
に下位層で、通信路3の物理層(ここではUSB)を制御する第3のエンティティとして
それぞれ機能する。これにより、PTP以下の階層では様々な既存のプロトコルを使用で
き、規定後に画像出力に係るプロトコルを修正したい場合に、DPSプロトコルのみを修
正すればよく、修正規模を小さくすることができる。
さらに、上記参考構成例1によれば、通信制御部12,22は、ラッパー層にて、第2
のエンティティの画像データ管理転送プロトコルの種類(ここではPTP)に応じた、第
1のエンティティのDPSプロトコルと画像データ管理転送プロトコルとの間でのプロト
コル変換を行う。これにより、採用される画像データ管理転送プロトコルの違いがラッパ
ー層で吸収されるため、規定後に画像出力に係るプロトコルを修正したい場合に、ラッパ
ー層をほとんど修正せずに画像出力制御プロトコルのみを修正すればよく、修正規模を小
さくすることができる。
さらに、上記参考構成例1によれば、画像出力装置1の出力制御部13が、画像出力の
処理フローを制御する。これにより、画像供給装置2の情報処理量がほとんど増加せず、
画像供給装置2の情報処理性能が低くても本システムを実現することができる。
さらに、上記参考構成例1によれば、通信制御部12,22が、画像出力に係る制御情
報として、画像出力処理における制御コマンド、その制御コマンドに対する応答、および
装置の状態(ジョブの状態を含む)の通知をマークアップ言語で記述した一連のスクリプ
トとして送受する。これにより、テキストベースで読み易い制御コマンド、その応答、装
置の状態通知などを送受でき、複数ベンダに対する互換性を維持しつつ、規定後にプロト
コルを修正し易くすることができる。
さらに、上記参考構成例1によれば、通信制御部12,22が、マークアップ言語で記
述した一連のスクリプトとして、画像出力の対象となる画像データを含まず、画像出力に
係る制御情報のみを含むスクリプトを送受する。これにより、画像出力の対象となるデー
タの形式を既存のものから変更することなく、画像出力の対象となるデータから独立して
マークアップ言語による制御情報を送受することができる。
さらに、上記参考構成例1によれば、画像出力装置1が、画像を出力する出力機構14
と、画像データから出力機構を制御するための制御データを生成しその制御データに基づ
いて出力機構を制御する出力制御部13とを備える。これにより、画像供給装置2には、
画像データから出力機構を制御する制御データを生成する機能(パーソナルコンピュータ
などで使用される従来のプリンタドライバに含まれる機能)がなくてもよく、画像供給装
置2を安価にすることができる。
さらに、上記参考構成例1によれば、画像出力装置1のXMLパーサ63を、マークア
ップ言語のタグのうち、画像出力に係る制御情報の記述に必要なタグのみを判別するよう
にした場合には、XMLパーサ63を小規模な回路やプログラムで実現でき、画像出力装
置1を安価にすることができる。
さらに、上記参考構成例1によれば、画像供給装置2のXMLパーサ93を、マークア
ップ言語のタグのうち、画像出力に係る制御情報の記述に必要なタグのみを判別するよう
にした場合には、XMLパーサ93を小規模な回路やプログラムで実現でき、画像供給装
置2を安価にすることができる。
さらに、上記参考構成例1によれば、通信制御部12,22が、スクリプトのテンプレ
ートを制御情報の種類ごとに格納し、そのテンプレートから制御情報のスクリプトを生成
する。これにより、テンプレートで確定していない部分のみを編集すればよいため、短時
間で制御情報のスクリプトを生成することができる。
さらに、上記参考構成例1によれば、画像供給装置2の通信制御部22および通信回路
21は、操作部25に対して所定の操作があると、画像出力ジョブ開始コマンドを制御情
報として画像出力装置1に送信する。画像出力装置1の出力制御部13は、通信制御部1
2および通信回路11により画像出力ジョブ開始コマンドが受信されると、その画像出力
ジョブ開始コマンドに従って画像出力の処理を開始する。これにより、ユーザが画像供給
装置2の操作部25を操作することで画像出力を行わせることができるため、画像供給装
置2がユーザフレンドリな操作部25を有している場合にその操作部25により操作性が
向上する。
さらに、上記参考構成例1によれば、画像出力装置1の通信制御部12は、画像出力の
処理において、画像供給装置2に格納された画像データが必要になると、その画像データ
の転送要求を画像供給装置2に送信する。画像供給装置2の通信制御部22は、その画像
データの転送要求を受信すると、その画像データを画像出力装置1に送信する。これによ
り、画像供給装置2は画像出力装置1からの要求に応じて画像データを送信すればよいた
め、画像供給装置2の情報処理量がほとんど増加せず、画像供給装置2の情報処理性能が
低くても本システムを実現することができる。
画像出力システムの参考構成例2.
画像出力システムの参考構成例2では、画像供給装置2が、画像データおよび画像出力
ジョブを指定するジョブ指定ファイルを格納し、画像出力装置1が、そのジョブ指定ファ
イルを取得し、そのジョブ指定ファイルの情報に基づいて、マークアップ言語で記述した
画像出力に係る制御情報を生成する。
参考構成例2では、画像データおよびジョブ指定ファイルが、DPOF(Digital Prin
t Order Format)方式で記録媒体24に格納される。DPOF規格は、現在DPOF1.
10のバージョンであるが、将来提案される次バージョン以降のものであってもよい。ま
た、同等の作用を得られる他の規格のものをDPOFの代わりに使用してもよい。
図11は、DPOF方式のディレクトリ構造を説明する図である。DPOF方式のディ
レクトリ構造では、ルートの下位ディレクトリとして、画像データファイルの上位となる
ディレクトリDCIMおよびジョブ指定ファイルの上位となるディレクトリMISCがあ
る。ディレクトリDCIMの下位には、ベンダ固有のディレクトリ(ここでは、100E
PSON)が設けられ、その中に画像データファイル(ここでは、IMAGE01.JP
Gなど)がある。一方、ディレクトリMISCには、印刷ジョブの指定ファイルであるA
UTPRINT.MRKがある。DPOF方式のジョブ指定ファイルAUTPRINT.
MRKには、プリントジョブ情報、画像ソース情報、印刷設定情報などが含まれている。
図12は、DPOF方式のジョブ指定ファイルAUTPRINT.MRKの一例を示す
図である。図12に示すAUTPRINT.MRKには、3つのジョブが含まれており、
それぞれのジョブに対して、ジョブID(PRT PID)、印刷種類(PRT TYP
)、印刷部数(PRT QTY)、画像データの格納場所(IMG SRC)、および画
像データのフォーマット(IMG FMT)が指定されている。
なお、参考構成例2における画像出力装置1および画像供給装置2の基本的な構成は、
参考構成例1の場合と同様である。ただし、参考構成例2における通信制御部12および
通信制御部22の動作は、以下に説明するように変更される。
次に、上記システムの各装置の動作について説明する。図13は、画像出力システムの
参考構成例2における、DPSプロトコルレベルでの画像出力処理を説明する図である。
図14は、画像出力システムの参考構成例2における、画像転送プロトコルレベルでの画
像出力処理を説明する図である。
まず、例えば操作部25に対して所定の操作があると、画像供給装置2が、通信路3を
介して画像出力装置1へ、画像出力ジョブ開始コマンドを送信する(ステップS21)。
その際、画像供給装置2では、通信制御部22が、画像出力ジョブ開始コマンドDPS
_StartJobのXMLスクリプトを生成し、送信する。ここでは、このXMLスク
リプト内で、ジョブ指定ファイルを使用することが記述される。すなわち、例えば図9に
示すようなスクリプトにおいて、画像データを指定するimageIDタグでジョブ指定
ファイルが指定される。その指定には、ジョブ指定ファイルのオブジェクトIDが使用さ
れる。
この画像出力ジョブ開始コマンドDPS_StartJobのXMLスクリプトのつい
ての画像供給装置2から画像出力装置1への伝送の際の通信処理は、参考構成例1におけ
るステップS1の場合と同様であるので、その説明を省略する。
次に、画像出力装置1は、取得したXMLスクリプトを解釈し(ステップS22)、そ
のXMLスクリプトに記述されたジョブ指定ファイルを画像供給装置2から取得する(ス
テップS23)。
その際、画像出力装置1では、通信制御部12が、DPSプロトコルに従って、XML
スクリプト内に記載されたオブジェクトID(PTPにおけるオブジェクトIDに対応)
でジョブ指定ファイルを指定してXMLスクリプトのファイル情報取得コマンドDPS_
GetFileInfoを送信する。通信制御部12は、そのDPSプロトコルのファイ
ル情報取得コマンドDPS_GetFileInfoを、画像転送プロトコルのファイル
情報取得コマンドGetObjectInfoに変換し、送信する(ステップSS11)
。このコマンドは、USB層および物理層を介して画像供給装置2に伝送される。
画像供給装置2では、通信制御部22が、画像転送プロトコルに従って、コマンドGe
tObjectInfoを受信すると、指定されたオブジェクトIDのファイルのファイ
ル情報を送信する(ステップSS12)。このファイル情報は、USB層および物理層を
介して画像出力装置1に伝送される。
画像出力装置1では、通信制御部12が、画像転送プロトコルに従ってそのファイル情
報を受信すると、そのファイル情報をXMLスクリプトとして記述し、DPSプロトコル
層に渡す。
次に、画像出力装置1では、通信制御部12が、DPSプロトコルに従って、オブジェ
クトIDでジョブ指定ファイルを指定してXMLスクリプトのファイル取得コマンドDP
S_GetFileを発行する。通信制御部12は、そのDPSプロトコルのファイル取
得コマンドDPS_GetFileを、画像転送プロトコルのファイル取得コマンドGe
tObjectに変換し、送信する(ステップSS13)。このコマンドは、USB層お
よび物理層を介して画像供給装置2に伝送される。
画像供給装置2では、通信制御部22が、画像転送プロトコルに従って、コマンドGe
tObjectを受信すると、指定されたオブジェクトIDのファイル(ジョブ指定ファ
イル)を読み出し、送信する(ステップSS14)。このファイルは、USB層および物
理層を介して画像出力装置1に伝送される。
画像出力装置1では、通信制御部12が、画像転送プロトコルに従ってそのファイルを
受信すると、DPSプロトコル層においてもそのファイルを受信したこととなる。
ここで、画像出力装置1が図3および図4に示すプリンタであり、かつ画像供給装置2
が図5および図6に示すデジタルカメラである場合、このジョブ指定ファイルの取得には
、画像出力装置1におけるDPSプロトコル処理機能52および通信制御機能51、並び
に、画像供給装置2における通信制御機能81およびファイルシステム管理機能83が使
用される。
そして、画像出力装置1の通信制御部12は、ジョブ指定ファイルを取得すると、その
ジョブ指定ファイルを解釈する(ステップS24)。
画像出力装置1の通信制御部12は、そのジョブ指定ファイルに記述された各ジョブに
おいて指定された画像データを画像供給装置2から取得する(ステップS25)。
その際、まず、DPOF方式のジョブ指定ファイルAUTPRINT.MRKでは、画
像データファイルの格納場所が相対パスで記述されているため、その画像データのオブジ
ェクトIDを取得するために、画像出力装置1では、通信制御部12が、DPSプロトコ
ルに従って、パスを指定してそのパスのファイルのオブジェクトIDを取得するためのコ
マンドDPS_GetObjectIDをXMLスクリプトとして生成し、送信する。
図15は、参考構成例2において使用されるオブジェクトID取得コマンドDPS_G
etObjectIDのXMLスクリプトの一例を示す図である。図15において、ge
tObjectIDRequestタグは、オブジェクトID取得コマンドであることを
示すタグである。図15においては、getObjectIDRequestタグの下位
に、basePathIDタグおよびimagePathタグが配置される。baseP
athIDタグは、imagePathタグで指定する相対パスの基礎となるディレクト
リを指定するためのタグである。imagePathタグは、オブジェクトIDを取得す
る対象となるファイルを、basePathIDタグで指定されたディレクトリからの相
対パスで指定するためのタグである。
画像出力装置1の通信制御部12は、DPSプロトコル層でのコマンドDPS_Get
ObjectIDの発行を受けて、画像転送プロトコルに従って、コマンドSendOb
jectInfoとXMLスクリプトのファイル情報、およびコマンドSendObje
ctとXMLスクリプトを送信する(ステップSS21〜SS24)。これらのコマンド
、ファイル情報およびXMLスクリプトは、USB層および物理層を介して画像供給装置
2に伝送される。
画像供給装置2では、通信制御部22は、画像転送プロトコルに従って、それらのコマ
ンド、ファイル情報およびXMLスクリプトを受信し、DPSプロトコルに従って、XM
LスクリプトであるコマンドDPS_GetObjectIDを受信する。
画像供給装置2の通信制御部22は、DPSプロトコルに従って、受信したコマンドD
PS_GetObjectIDのXMLスクリプトを解釈し、コマンドDPS_GetO
bjectIDで指定されたパスのファイルに割り当てられているオブジェクトIDを特
定し、コマンドDPS_GetObjectIDに対する応答として、そのオブジェクト
IDを示すXMLスクリプトを生成し、送信する。
図16は、参考構成例2において使用されるオブジェクトID取得コマンドDPS_G
etObjectIDの応答のXMLスクリプトの一例を示す図である。図16において
、opResultタグは、オブジェクトID取得コマンドの処理結果コードを指定する
ためのタグである。また、getObjectIDResponseタグは、オブジェク
トID取得コマンドの処理結果の戻り値を指定するためのタグである。図16においては
、getObjectIDResponseタグの下位に、basePathIDタグ、
imagePathタグおよびimageIDタグが配置される。basePathID
タグおよびimagePathタグは、コマンド内で指定されたものと同一であり、im
ageIDタグは、コマンドの処理結果として得られたオブジェクトIDを指定するため
のタグである。
画像供給装置2の通信制御部22は、DPSプロトコル層でのコマンドDPS_Get
ObjectIDへの応答を受けて、画像転送プロトコルに従って、まず、ファイル転送
要求コマンドRequestObjectTransferを送信する(ステップSS3
1)。このコマンドは、USB層および物理層を介して画像出力装置1に伝送される。
画像出力装置1では、通信制御部12が、画像転送プロトコルに従って、ファイル転送
要求コマンドRequestObjectTransferを受信すると、転送するファ
イルの属性を問い合わせるコマンドGetObjectInfoを送信する(ステップS
S32)。このコマンドは、USB層および物理層を介して画像供給装置2に伝送される
画像供給装置2では、通信制御部22が、画像転送プロトコルに従って、コマンドGe
tObjectInfoを受信すると、コマンドDPS_GetObjectIDへの応
答のXMLスクリプトのファイル情報を送信する(ステップSS33)。このファイル情
報は、USB層および物理層を介して画像出力装置1に伝送される。
画像出力装置1では、通信制御部12が、画像転送プロトコルに従って、そのファイル
情報を受信すると、その応答のXMLスクリプトを指定してファイル取得コマンドGet
Objectを送信する(ステップSS34)。このファイル情報は、USB層および物
理層を介して画像供給装置2に伝送される。
画像供給装置2では、通信制御部22が、画像転送プロトコルに従って、コマンドGe
tObjectを受信すると、指定されたファイル(コマンドDPS_GetObjec
tIDへの応答のXMLスクリプト)を送信する(ステップSS35)。このファイルは
、USB層および物理層を介して画像出力装置1に伝送される。
画像出力装置1では、通信制御部12が、画像転送プロトコルに従ってそのファイルを
受信すると、DPSプロトコル層においてコマンドDPS_GetObjectIDに対
する応答を受信したこととなる。
このようにして、画像出力装置1は、ジョブ指定ファイルにおいて指定された画像デー
タファイルのオブジェクトIDを取得する。
そして、画像出力装置1では、通信制御部12が、DPSプロトコルに従って、取得し
たオブジェクトIDで画像データファイルを指定してXMLスクリプトのファイル情報取
得コマンドDPS_GetFileInfoを送信する。
図17は、参考構成例2において使用されるファイル情報取得コマンドDPS_Get
FileInfoのXMLスクリプトの一例を示す図である。図17において、getF
ileInfoRequestタグは、ファイル情報取得コマンドであることを示すタグ
である。図17においては、getFileInfoRequestタグの下位に、fi
leIDタグが配置される。fileIDタグは、ファイル情報取得の対象のファイルの
オブジェクトIDを指定するためのタグである。
画像出力装置1の通信制御部12は、そのDPSプロトコルのファイル情報取得コマン
ドDPS_GetFileInfoを、画像転送プロトコルのファイル情報取得コマンド
GetObjectInfoに変換し、送信する。このコマンドは、USB層および物理
層を介して画像供給装置2に伝送される。
画像供給装置2では、通信制御部22が、画像転送プロトコルに従って、コマンドGe
tObjectInfoを受信すると、指定されたオブジェクトIDのファイルのファイ
ル情報を送信する。このファイル情報は、USB層および物理層を介して画像出力装置1
に伝送される。
画像出力装置1では、通信制御部12が、画像転送プロトコルに従ってそのファイル情
報を受信すると、そのファイル情報をXMLスクリプトとして記述し、DPSプロトコル
層に渡す。
図18は、参考構成例2において使用されるファイル情報取得コマンドDPS_Get
FileInfoの応答のXMLスクリプトの一例を示す図である。図18において、o
pResultタグは、オブジェクトID取得コマンドの処理結果コードを指定するため
のタグである。また、getFileInfoResponseタグは、ファイル情報取
得コマンドの処理結果の戻り値を指定するためのタグである。図18においては、get
FileInfoResponseタグの下位に、fileTypeタグおよびfile
Sizeタグが配置される。fileTypeタグは、ファイル情報のうちのファイルの
形式を指定するためのタグである。fileSizeタグは、ファイル情報のうちのファ
イルサイズを指定するためのタグである。なお、ファイル形式は、各形式に予め割り当て
られている番号により指定される。
次に、画像出力装置1では、通信制御部12が、DPSプロトコルに従って、取得した
オブジェクトIDで画像データファイルを指定してXMLスクリプトのファイル取得コマ
ンドDPS_GetFileを送信する。通信制御部12は、そのDPSプロトコルのフ
ァイル取得コマンドDPS_GetFileを、画像転送プロトコルのファイル取得コマ
ンドGetObjectに変換し、送信する。このコマンドは、USB層および物理層を
介して画像供給装置2に伝送される。
なお、ファイル全体を取得するファイル取得コマンドDPS_GetFileの代わり
に、ファイルの一部を取得するファイル部分取得コマンドDPS_GetPartial
Fileを複数回送信してファイル全体を取得するようにしてもよい。このファイル部分
取得コマンドDPS_GetPartialFileは、画像転送プロトコルのコマンド
GetPartialObjectに変換される。
画像供給装置2では、通信制御部22が、画像転送プロトコルに従って、コマンドGe
tObjectを受信すると、指定されたオブジェクトIDのファイル(画像データファ
イル31)を読み出し、送信する。このファイルは、USB層および物理層を介して画像
出力装置1に伝送される。
画像出力装置1では、通信制御部12が、画像転送プロトコルに従ってそのファイルを
受信すると、DPSプロトコル層においてもそのファイルを受信したこととなる。
ここで、画像出力装置1が図3および図4に示すプリンタであり、かつ画像供給装置2
が図5および図6に示すデジタルカメラである場合、この画像データの取得には、画像出
力装置1におけるDPSプロトコル処理機能52および通信制御機能51、並びに、画像
供給装置2における通信制御機能81およびファイルシステム管理機能83が使用される
そして、画像出力装置1は、画像データを取得すると、その画像データに基づく画像を
出力する(ステップS26)。その際、画像出力装置1では、出力制御部13および出力
機構14が、画像出力処理を行う。
ここで、画像出力装置1が図3および図4に示すプリンタである場合、画像出力処理に
は、画像処理機能53、印刷データ生成機能54および印刷制御機能55が使用される。
このように、この参考構成例2では、画像供給装置2に格納されたジョブ指定ファイル
が画像出力装置1に転送され、画像出力装置1がジョブ指定ファイルを解釈し、ジョブを
実行する。また、他の実施例として、画像供給装置2が、ジョブ指定ファイルを解釈し、
そのジョブ指定ファイルの内容に従ってジョブ開始コマンドを生成し、画像出力装置1に
送信し、画像出力装置1が、そのジョブ開始コマンドを解釈してジョブを実行するように
してもよい。
なお、この参考構成例2に係る画像出力システムは、他の実施の形態のいずれとも組み
合わせ可能である。
以上のように、上記参考構成例2によれば、画像供給装置2が、画像データおよび画像
出力ジョブを指定するジョブ指定ファイル(ここでは、DPOFのAUTPRINT.M
RKファイル)を格納し、画像出力装置1が、そのジョブ指定ファイルを取得し、指示さ
れたジョブを解釈し、そのジョブ指定ファイルの情報に基づいて、マークアップ言語で記
述した画像出力に係る制御情報を生成する。これにより、DPOF方式などの既存のジョ
ブ指定ファイルを使用でき、簡単に複雑な画像出力ジョブを実行することができる。
さらに、上記参考構成例2によれば、画像供給装置2は、画像出力対象の1または複数
の画像データおよびジョブ指定ファイルのいずれか一方を画像出力ジョブ開始コマンドに
おいて指定することができる。画像出力装置1は、画像出力ジョブ開始コマンドにおいて
画像データが指定された場合には、その画像出力ジョブ開始コマンドに従って画像供給装
置2からその画像データを取得し、画像出力ジョブ開始コマンドにおいてジョブ指定ファ
イルが指定された場合には、その画像出力ジョブ開始コマンドに従って画像供給装置2か
らそのジョブ指定ファイルを取得し、そのジョブ指定ファイルにおいて指定された画像デ
ータを画像供給装置2から取得する。これにより、画像データごとに、あるいはジョブ指
定ファイルで纏めて、画像出力の対象となる画像データを指定することができ、様々なパ
ターンの画像出力ジョブを行うことができる。
画像出力システムの参考構成例3.
画像出力システムの参考構成例3は、上記参考構成例1または上記参考構成例2に係る
画像出力システムにおいて自律復旧できない障害(例えば紙ジャム、電源断、通信路切断
など)から復旧した際のリカバリ処理を行うようにしたものである。
この画像出力システムの参考構成例3では、画像出力装置1が、画像出力としての印刷
処理におけるページレイアウト内の所定位置(最初、最後など)に割り当てられた印刷対
象を示す再開情報を画像供給装置2に送信し、障害により印刷処理が中止された後に、印
刷処理を新たに開始させる印刷ジョブ開始コマンドとともに、再開時の最初の印刷対象を
指定する制御情報を画像供給装置2から受信し、その印刷対象から印刷処理を再開する。
その一方で、画像供給装置2が、その再開情報を受信して記憶しておき、印刷処理を再開
する場合に、印刷処理を新たに開始させる印刷ジョブ開始コマンドとともに、最後に記憶
した再開情報に基づいて再開時の最初の印刷対象を指定する制御情報を画像出力装置1へ
送信する。
なお、参考構成例3における画像出力装置1および画像供給装置2の基本的な構成は、
参考構成例1の場合と同様であるが、下記の機能が追加される。
次に、上記システムにおける各装置の動作について説明する。
図19は、画像出力システムの参考構成例3における画像出力装置についての状態遷移
図である。
画像出力装置1は、印刷ジョブがないと、ジョブなし状態(すなわち、アイドル状態)
にあり、画像供給装置2から印刷ジョブを供給されると、印刷状態に移行し、印刷処理を
行う。そして、印刷ジョブが終了し、後続の印刷ジョブがないと、画像出力装置1は、ジ
ョブなし状態に移行する。なお、この状態の管理は、画像出力装置1の出力制御部13に
より行われる。
印刷状態において障害が発生すると、画像出力装置1は、ホールド状態に移行し、印刷
処理を中断する。自律復旧可能な障害の場合には、障害がなくなると、画像出力装置1は
、印刷状態に戻り、中断した印刷処理を再開する。一方、紙ジャム、通信路切断などの自
律復旧不能な障害の場合には、画像出力装置1は、リセット指令があるまでホールド状態
のままとなり、リセット指令があると、中断した印刷ジョブを廃棄して、ジョブなし状態
に移行する。その時に残りの印刷ジョブがある場合やその後に新たな印刷ジョブが発生し
た場合には、画像出力装置1は、印刷状態に移行する。
また、画像出力装置1の電源が断たれた場合、画像出力装置1における印刷ジョブが消
失するので、その後、電源が投入された場合には、画像出力装置1は、ジョブなし状態と
なる。
次に、リカバリ処理について説明する。なお、リカバリ処理の手順は、下記に示すよう
に、障害の種類などに応じて、複数種類のいずれかとすることができる。
まず、紙ジャム、通信路切断、電源の正常断、電源の異常断などの自律復旧不能な障害
が発生した場合のリカバリ処理の一例について説明する。図20は、画像出力システムの
参考構成例3の正常時の印刷処理において行われる、リカバリのための処理を説明するフ
ローチャートである。図21は、画像出力システムの参考構成例3のリカバリ処理の一例
について説明するフローチャートである。
まず、印刷状態において、画像出力装置1は、印刷処理を実行するが、その際、あるペ
ージから次ページへの切り換わりを検出すると(ステップS101)、切換後のページ最
初でのジョブ状態情報を画像供給装置2に送信する。すなわち、画像出力装置1は、切換
後のページのページレイアウトの最初に使用される画像データを指定している印刷ジョブ
のジョブID(DPOFの「PRT PID」の値に相当するもの)、その画像データの
格納場所のパス(DPOFの「IMG SRC」の値に相当するもの)、および繰り返し
供給回数(DPOFの「PRT QTY」の値に相当するもの)を再開情報(リカバリ処
理で使用されるジョブ状態情報)として画像供給装置2に送信する(ステップS102)
この参考構成例3では、画像出力装置1の通信制御部12が、ページの切り換わりが発
生すると、DPSプロトコルに従って、その時点でのジョブ状態情報を通知するジョブ状
態通知コマンドDPS_NotifyJobStatusのXMLスクリプトを生成し、
送信する。コマンドDPS_NotifyJobStatusのXMLスクリプトでは、
ジョブIDを示すタグ<prtPid>,</prtPid>でジョブIDの値が囲まれ
、画像データの格納場所のパスを示すタグ<imagePath>,</imagePa
th>で画像データの格納場所のパスの値が囲まれ、繰り返し供給回数を示すタグ<co
pyId>,</copyId>で繰り返し供給回数の値が囲まれる。
図22は、参考構成例3において使用されるジョブ状態通知コマンドDPS_Noti
fyJobStatusのXMLスクリプトの一例を示す図である。図22において、n
otifyJobStatusRequestタグは、ジョブ状態通知コマンドであるこ
とを示すタグである。図22においては、notifyJobStatusReques
tタグの下位に、jStatusタグ、prtPidタグ、imagePathタグ、c
opyIdタグ、progressタグおよびjEndReasonタグが配置される。
なお、ジョブ指定ファイルが使用される場合には、prtPidタグ、imagePa
thタグおよびcopyIdタグで指定される値には、画像出力装置1により取得された
DPOFのジョブ指定ファイルAUTPRINT.MRKにおける値が使用され、その時
点で処理中のジョブのジョブID、画像データのパスおよび繰り返し供給回数の値が設定
される。
また、jStatusタグは、ジョブの状態が印刷状態、ジョブなし状態およびホール
ド状態のいずれであるかを指定するためのタグである。progressタグは、ジョブ
における全ページ数Tと、印刷中のページ番号NとをN/Tの書式で指定するためのタグ
である。jEndReasonタグは、正常終了、ユーザ操作による終了、異常終了など
の、ジョブが終了した原因を示す値を指定するためのタグである。なお、ジョブなし状態
にある場合に、jEndReasonタグにより値が指定される。
なお、図22に示すスクリプトでは、prtPidタグ、imagePathタグおよ
びcopyIdタグにより、ジョブID、イメージパスおよび繰り返し供給回数が指定さ
れるが、その代わりに、ジョブ指定ファイルが使用されない場合には、ジョブ開始コマン
ドにおけるimageIDタグで指定された画像データおよびcopiesタグで指定さ
れた繰り返し供給回数が、ジョブ状態通知コマンドにおいて使用されるようにしてもよい
一方、画像供給装置2は、画像出力装置1から、ページの切り換わりごとに、ジョブI
D、ページ最初の画像データの格納場所のパス、その画像データの繰り返し供給回数など
といった再開情報を受信すると(ステップS111)、それらを記憶し、画像出力装置1
から通知された最新の再開情報を保持する(ステップS112)。
この参考構成例3では、画像供給装置2の通信制御部22が、DPSプロトコルに従っ
て、ページごとに、コマンドDPS_NotifyJobStatusであるXMLスク
リプトを受信し、そのXMLスクリプトから、ジョブID、画像データの格納場所のパス
、および画像データの繰り返し供給回数を抽出し、記憶する。
このようにして、画像供給装置2は、印刷処理が開始されたページごとに、所定の位置
(ここでは最初)の画像データを指定している印刷ジョブのジョブID、その画像データ
の格納場所のパス、その画像データの繰り返し供給回数などといった再開情報を順次記憶
していく。なお、ジョブID、その画像データの格納場所のパス、およびその画像データ
の繰り返し供給回数は、最新のものだけあればよいので、古いものは消去してもよい。
そして、印刷状態において、紙ジャム、電源オフ操作などの自律復旧不能な障害が発生
した場合(ステップS121)、画像出力装置1は、ホールド状態に移行し、障害発生を
画像供給装置2に通知する(ステップS122)。なお、電源がオフ操作により正常断さ
れた場合には、画像出力装置1は、バッテリやキャパシタの電力を使用して、この通知を
行う。
この参考構成例3では、画像出力装置1の通信制御部12が、障害が発生すると、DP
Sプロトコルに従って、装置の状態を通知するコマンドDPS_NotifyDevic
eStatusのXMLスクリプトを生成し、送信する。コマンドDPS_Notify
DeviceStatusのXMLスクリプトでは、障害の状態を示すタグ<error
Status>,</errorStatus>で障害状態を示す値が囲まれ、障害の原
因を示すタグ<reason>,</reason>で障害原因を示す値が囲まれる。
図23は、参考構成例3において使用されるデバイス状態通知コマンドDPS_Not
ifyDeviceStatusのXMLスクリプトの一例を示す図である。図23にお
いて、notifyDeviceStatusRequestタグは、デバイス状態通知
コマンドであることを示すタグである。図23においては、notifyDeviceS
tatusRequestタグの下位に、errorStatusタグ、reasonタ
グ、disconnectEnableタグおよびcapabilityChangeタ
グが配置される。
errorStatusタグは、障害なし、復旧可能障害、復旧不能障害などの障害状
態を指定するためのタグである。reasonタグは、障害なし、用紙関係の障害、イン
ク関係の障害、ハードウェア関係の障害、データ関係の障害などといった障害の原因を指
定するためのタグである。disconnectEnableタグは、接続を解除してよ
いか否かを指定するためのタグである。capabilityChangeタグは、画像
出力装置1で許容される印刷条件に変更があったか否かを指定するためのタグである。
画像供給装置2は、画像出力装置1から、障害発生の通知を受信すると(ステップS1
31)、画像出力装置1から通知された最新の再開情報(ジョブID、ページ最初の画像
データの格納場所のパス、その画像データの繰り返し供給回数など)を読み出す(ステッ
プS132)。
この参考構成例3では、画像供給装置2の通信制御部22が、DPSプロトコルに従っ
て、上述のコマンドDPS_NotifyDeviceStatusのXMLスクリプト
を受信し、そのXMLスクリプトから障害状態を認識する。
そして、画像供給装置2は、印刷ジョブ開始時に先に送信した印刷ジョブ開始コマンド
に、最新の再開情報を追加して送信する(ステップS133)。
この参考構成例3では、画像供給装置2の通信制御部22が、DPSプロトコルに従っ
て、最新のジョブID、ページ最初の画像データの格納場所のパス、およびその画像デー
タの繰り返し供給回数を設定した上述のコマンドDPS_StartJobのXMLスク
リプトを送信する。
図24は、参考構成例3において、ジョブ再開時の印刷ジョブ開始コマンドDPS_S
tartJobのXMLスクリプトの一例を示す図である。図24に示すように、ジョブ
再開時の印刷ジョブ開始コマンドDPS_StartJobでは、imageIDタグに
より、ジョブ指定ファイルのオブジェクトID(ここでは、00000002)が指定さ
れ、再開位置を示すジョブID、ページ最初の画像データの格納場所のパスおよびその画
像データの繰り返し供給回数が、prtPidタグ、imagePathタグおよびco
piesタグによりそれぞれ指定される。
画像出力装置1は、その印刷ジョブ開始コマンドを受信すると(ステップS124)、
その印刷ジョブ開始コマンドにおいて指定された、先に使用されたジョブ指定ファイルの
送信要求を送信する。
この参考構成例3では、画像出力装置1の通信制御部12が、DPSプロトコルに従っ
て、XMLスクリプトのジョブ開始コマンドDPS_StartJobを受信し、ジョブ
指定ファイルを指定してファイル取得コマンドDPS_GetFileを発行する。
そして、画像供給装置2は、そのジョブ指定ファイルの送信要求に応じて、ジョブ指定
ファイルを送信する(ステップS134)。画像出力装置1は、そのジョブ指定ファイル
を受信する(ステップS125)。
この参考構成例3では、画像出力装置1の通信制御部12が、DPSプロトコルにおけ
るファイル取得コマンドDPS_GetFileを発行し、画像供給装置2からジョブ指
定ファイルを取得する。
画像出力装置1は、ジョブ指定ファイルの内容を参照し、印刷ジョブ開始コマンドによ
り指定されたジョブID、ページ最初の画像データの格納場所のパス、およびその画像デ
ータの繰り返し供給回数に該当する位置をジョブ指定ファイル内で発見すると、その位置
を印刷ジョブの再開位置と特定する(ステップS126)。
そして、画像出力装置1は、その再開位置から印刷ジョブを再開し(ステップS127
)、必要に応じて画像データを画像供給装置2から取得する(ステップS127,S13
5)。
これにより、障害発生により中断した印刷ジョブがリセット指令後に再開され、障害が
発生したページの先頭から印刷が再開される。図25は、画像出力システムの参考構成例
3における印刷再開を説明する図である。例えば図25に示すように、画像101a,1
01cの印刷後、途中で画像101b,101dを印刷している時に障害が発生した場合
にも、ページの最初に割り当てられる画像101aについてのジョブID、パスおよび繰
り返し供給回数に基づいてジョブ指定ファイル内での印刷再開位置が特定されて印刷ジョ
ブが再開される。なお、図25のように1つのページに複数の画像が配置される場合、印
刷ジョブにおける出現順番が最も早い画像についてジョブIDなどが記憶され、その画像
から印刷が再開される。
例えば図12に示すジョブ指定ファイルで図25に示すレイアウトとした場合、画像1
01aに割り当てられるIMAGE01.JPGについてのジョブID「001」、パス
「./DCIM/100EPSON/IMAGE01.JPG」、繰り返し回数「002
」が再開情報として記憶される。そして、図25に示す位置で障害が発生したときには、
図12の最初のジョブから同一のレイアウトで印刷が再開される。
なお、画像出力装置1は、印刷対象の繰り返し供給の途中で改ページが発生した場合に
は、画像供給装置2に通知する繰り返し供給回数の値を残りの繰り返し供給回数に変更し
、変更後の値を通知する。これにより、画像供給装置2では、印刷対象の繰り返し供給の
途中で改ページが発生した場合には、記憶する繰り返し供給回数が残りの繰り返し供給回
数に変更される。この場合には、ジョブIDとファイルパスでジョブ再開位置が検出され
るようにするか、画像出力装置1へ送信するジョブ指定ファイル内の該当する繰り返し供
給回数を同様に変更する。
次に、通信路3の切断および画像出力装置1の電源の異常断が発生した場合のリカバリ
処理の一例について説明する。図26は、画像出力システムの参考構成例3のリカバリ処
理の他の一例について説明するフローチャートである。なお、この場合の正常動作時の処
理は、上述の場合(図20)と同様である。
まず、通信路3の切断または画像出力装置1の電源の異常断が発生すると(ステップS
141)、画像出力装置1と画像供給装置2との間の通信コネクションが切れるため、画
像供給装置2は、その通信コネクション(例えばUSBのコネクション)の切断を検知す
る(ステップS151)。
その後、通信路3や電源が復旧すると、画像出力装置1は、リセットまたは再起動する
(ステップS123)。そして、通信路3を介して通信コネクションが確立されると、画
像供給装置2は、画像出力装置1との接続が復旧したことを検知する(ステップS152
)。
画像供給装置2は、接続が復旧すると、上述したように、印刷ジョブ開始コマンドとと
もに再開情報を画像出力装置1に送信し、画像出力装置1は、それに応じて印刷ジョブを
再開する。
以上のリカバリ処理の例の場合では、画像出力装置1が、ページごとに、再開情報を画
像供給装置2に送信しているが、その代わりに、画像出力装置1が、紙ジャムなどの障害
を検出した場合に、自動的に、再開情報を画像供給装置2に送信するようにしてもよい。
次にその場合について説明する。
図27は、画像出力システムの参考構成例3のリカバリ処理のさらに他の一例について
説明するフローチャートである。なお、この場合には、上述の場合(図20)のような正
常動作時の処理は特に必要なく、障害発生時に、再開情報が画像出力装置1から画像供給
装置2へ伝送される。
このリカバリ処理の場合、図27に示すように、障害が発生すると、画像出力装置1は
、障害発生を通知し(ステップS122)、再開情報を画像供給装置2に送信する(ステ
ップS161)。
画像供給装置2は、その障害発生の通知を受信し(ステップS131)、再開情報を受
信すると(ステップS171)、それを保持して(ステップS172)、画像出力装置1
が復旧するまで待機する(ステップS173)。
画像出力装置1がリセットや再起動により復旧すると(ステップS123)、画像供給
装置2は、画像出力装置1の復旧を検知し、印刷ジョブ開始コマンドとともに再開情報を
画像出力装置1に送信する(ステップS174)。画像出力装置1は、その印刷ジョブ開
始コマンドおよび再開情報に基づいて、上述のようにして印刷ジョブを再開する。
なお、この画像出力システムの参考構成例3は、他の実施の形態のいずれとも組み合わ
せ可能である。
また、この参考構成例3では、印刷再開位置を示す情報として、ジョブID、パスおよ
び繰り返し供給回数の3つを使用しているが、正確に印刷再開位置を特定できれば、これ
らのうちの1つだけまたは2つだけでもよい。また、他のジョブ状態情報を再開情報に使
用してもよい。
さらに、この参考構成例3では、改ページ後のページのページレイアウトの最初の画像
データに関するジョブ状態情報を再開情報に使用しているが、改ページ前のページのペー
ジレイアウトの最後の画像データに関するジョブ状態情報を再開情報に使用するようにし
てもよい。その場合には、一連の印刷ジョブにおいて再開情報に合致する位置の次から印
刷ジョブが再開される。
以上のように、上記参考構成例3によれば、画像出力装置1が、画像出力としての印刷
処理においてページレイアウト内の所定位置(ここでは、先頭)に割り当てられた印刷対
象を示す再開情報を画像供給装置2に送信し、障害により印刷処理が中止された後に、印
刷ジョブ開始コマンドとともに、再開時の最初の印刷対象を指定する制御情報を画像供給
装置2から受信し、その印刷対象から印刷処理を再開する。一方、画像供給装置2は、そ
の再開情報を受信して記憶しておき、印刷処理を再開する場合に、印刷ジョブ開始コマン
ドとともに、最新の再開情報に基づいて再開時の最初の印刷対象を指定する制御情報を画
像出力装置1へ送信する。これにより、画像出力装置1がリセットされジョブの情報がな
くなっても、復旧後に正確に印刷処理を再開することができる。
さらに、上記参考構成例3によれば、一例として、画像出力装置1が、障害を検出した
場合にのみ、再開情報を画像供給装置2に送信する。これにより、復旧のための再開情報
を頻繁に送受する必要がないため、正常動作時の処理を増加させることなく、復旧後に正
確に印刷処理を再開することができる。
さらに、上記参考構成例3によれば、一例として、画像出力装置1が、ページごとに、
再開情報を画像供給装置2に送信する。これにより、障害発生時に再開情報を送信できな
い場合でも、復旧後に正確に印刷処理を再開することができる。
さらに、上記参考構成例3によれば、再開情報に、ページレイアウト内の所定位置に割
り当てられた印刷対象についての印刷ジョブのジョブID、画像供給装置2内のその印刷
対象の格納場所を示す情報、およびその印刷対象の繰り返し供給回数のうちの少なくとも
1つを含む。これにより、復旧後に印刷再開位置を正確に特定することができる。
さらに、上記参考構成例3によれば、画像供給装置2が、再開情報に、印刷対象の繰り
返し供給回数を少なくとも使用し、印刷対象の繰り返し供給の途中で改ページが発生した
場合には、繰り返し供給回数を残りの繰り返し供給回数に変更する。これにより、繰り返
し供給回数を複数に設定している場合でも、復旧後に正確に印刷処理を再開することがで
きる。
さらに、上記参考構成例3によれば、画像出力装置1が、障害を検知すると、その旨を
画像供給装置2に通知し、その後、印刷処理を中止する。一方、画像供給装置2が、リセ
ット指令を受け付けると、印刷ジョブコマンドとともに再開情報を画像出力装置1に送信
する。これにより、確実に復旧した後にリセット指令に呼応して印刷が再開され、復旧後
に正確に印刷処理を再開することができる。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る画像出力システムは、DPSプロトコルにおいて、規定後
に拡張機能を追加するための拡張タグを、制御情報の生成および送受の際に使用するよう
にしたものである。なお、実施の形態1に係る画像出力システムの構成およびその他の動
作は、上述の画像出力システムの参考構成例1〜3のいずれかと同様とすればよいので、
その説明を省略する。
画像供給装置2および画像出力装置1は、DPSプロトコルにおけるある機能が拡張さ
れている場合、その機能を表現する既存のタグをそのまま残しておいた状態でその拡張さ
れた機能の使用を指定するための拡張タグを挿入して、XML構文に従ってXMLスクリ
プトである制御情報を生成する。
その際、画像供給装置2および画像出力装置1は、その機能を表現する既存のタグより
下位のネストレベルに拡張タグを挿入したり、その機能の処理対象となる画像データを指
定する既存のタグに関連付けて拡張タグを挿入する。例えば、画像データを指定する既存
のタグを含む要素の直前、直後または内部にその拡張タグが挿入される。
より詳細には、例えばプリンタとしての画像出力装置1において、CPU41が、例え
ばROM42といった記録媒体に記憶された所定の制御プログラムに従って動作し、DP
Sプロトコルにおける所定の機能が拡張されている場合に、XMLスクリプト内でその機
能を表現する既存のタグを残して、その拡張に応じた拡張タグを挿入してスクリプトを生
成する。このように、CPU41が所定の制御プログラムに従って動作することでXML
スクリプト生成機能62が実現され、このXMLスクリプト生成機能62により、第1の
スクリプト生成手段が実現される。
また、例えばデジタルカメラとしての画像供給装置2において、CPU71が、例えば
ROM72といった記録媒体に記憶された所定の制御プログラムに従って動作し、DPS
プロトコルにおける所定の機能が拡張されている場合に、XMLスクリプト内でその機能
を表現する既存のタグを残して、その拡張に応じた拡張タグを挿入してスクリプトを生成
する。このように、CPU71が所定の制御プログラムに従って動作することでXMLス
クリプト生成機能92が実現され、このXMLスクリプト生成機能92により、第2のス
クリプト生成手段が実現される。
この実施の形態1では、規定後に拡張機能を追加するための拡張タグとして、ベンダ固
有の画像処理の使用を指定するための拡張タグが使用される。このような画像処理として
は、APF(オートフォトファイン)機能によるもの、PIM(プリントイメージマッチ
ング)機能によるもの、Exifプリンティング機能によるものなどがある。
Exifプリンティング機能は以下の通りである。Exifファイル規格のファイルに
は、JPEG形式に変換された元画像データに加えて撮影情報(露出情報、絞り情報、G
PS情報など)が保存されており、この撮影情報に基づいて画像処理を行うことでプリン
ティングする機能である。
実施の形態1では、一例として、画像出力の対象である画像に対する画像処理を、PI
M機能によるものに拡張する場合について説明する。
まず、PIM機能について説明する。
PIM機能では、デジタルカメラなどの撮影装置により撮影された画像について、その
画像データと、画像出力の際にカラープリンタなどの画像出力装置を制御するための出力
制御データとが関連付けられて1つの画像ファイルとして記録される。この出力制御デー
タは、印刷制御コマンド、画像処理の際に用いられるパラメータである画像処理制御デー
タなど含む。そして、カラープリンタなどの画像出力装置は、画像データおよび出力制御
データを有する画像ファイルを供給されると、この出力制御データに基づいてこの画像デ
ータに画像処理を施し、画像処理後の画像データに基づき画像を出力(印刷)する。
なお、画像処理制御データに含まれる各パラメータの値は、撮影シーンに応じて設定さ
れる。図28は、PIM機能において使用される画像処理制御データのパラメータとその
値の一例を示す図である。図28では、11種類の撮影シーンに応じた、パラメータのプ
リセットが予め用意されている。これらのプリセットには、「コントラスト」、「明るさ
」、「カラーバランス」、「彩度」、「シャープネス」、「記憶色」、「ノイズ除去」の
7種類のパラメータが含まれている。なお、これらのプリセットは、デジタルカメラのベ
ンダが用意したものであり、この他に、ユーザが、所望のパラメータセットを設定登録す
ることができる。なお、画像ファイルには、出力制御データとして、先に示した画像処理
制御データの他に、デジタルカメラのガンマ値、ターゲット色空間、撮影時に設定された
露出時間、ホワイトバランス、絞り、シャッタースピード、レンズの焦点距離など撮影条
件も含まれる。
図29は、画像ファイルの構成例を示す図である。図29に示す画像ファイルは、デジ
タルカメラ用画像ファイルフォーマット規格(Exif)に従ったファイル構造を有して
いる。Exifファイルの仕様は、(社)電子情報技術産業協会(JEITA)によって
定められている。
この画像ファイルは、画像データを格納する画像データ格納領域101と、格納されて
いる画像データに関する各種付属情報を格納する付属情報格納領域102とを有する。画
像データ格納領域101には、画像データがJPEG形式で格納される。付属情報格納領
域102には、メーカノート103を含む付属情報が例えばTIFF形式で格納される。
なお、このメーカノート103は、デジタルカメラのメーカに開放されている未定義領域
に格納される。実施の形態1では、画像処理制御データは、このメーカノート103とし
て格納される。なお、Exif形式のファイルでは、各データを特定するためにタグが用
いられており、メーカノート103には、タグ名「MakerNote」のタグ(Mak
erNoteタグ)が割り当てられている。
なお、実施の形態1では、画像ファイルは、Exif形式のものとしているが、ファイ
ル形式は、これに限らず、画像データと画像処理制御データとを一体的に具備可能な構造
を有するものであれば、いずれのものでもよい。
メーカノート103には、後述のプリントマッチングデータが含まれ、このプリントマ
ッチングデータが、画像処理制御データに相当する。そして、この画像処理制御データに
は、タグ名「PrintMatching」のタグ(PrintMatchingタグ)
が割り当てられている。
図30は、画像ファイルにおけるメーカノート103のデータ構造を示す図である。図
31は、図30に示すメーカノート103内に定義されているプリントマッチングデータ
のデータ構造を示す図である。
図30に示すように、メーカノート103内の各データの格納領域は、メーカノート1
03のデータ格納領域のトップアドレスからのオフセット値で指定される。このメーカノ
ート103には、トップアドレスにメーカー名(6バイト)、続いて予備領域(2バイト
)、ローカルタグのエントリ数(2バイト)、各ローカルタグ(各12バイト)が含まれ
る。なお、メーカー名の後には、文字終端列を示す終端コード「0x00」が付される。
図30におけるプリントマッチングデータのデータ構造は、図31に示すようになって
おり、プリントマッチングデータには、プリントマッチングパラメータが格納されている
ことを示すプリントマッチング識別子、このプリントマッチングデータにおいて設定され
るパラメータの数を示すパラメータ設定数n、設定の対象となるパラメータに予め割り当
てられているパラメータ番号、設定の対象となるパラメータに設定されるパラメータ設定
値などが含まれる。なお、パラメータ番号は、例えば、2バイトの情報であり、パラメー
タ設定値は、4バイトの情報である。画像出力装置側において、このプリントマッチング
データにより設定されているパラメータの値が画像処理制御データとして取得される。
このように、PIM機能に係る画像ファイルが構成されている。
次に、実施の形態1に係る画像出力システムにおいてこのPIM機能を使用して画像出
力を行う場合の、制御情報であるXMLスクリプトの生成について説明する。
実施の形態1においては、例えば、画像供給装置2が、PIM機能を有するデジタルカ
メラなどの撮影装置とされた場合、画像供給装置2の記録媒体24に、この画像データお
よび出力制御データを有する上述の画像ファイルが記録される。
この実施の形態1では、画像供給装置2は、PIM機能を使用して画像出力装置1に印
刷などの画像出力を行わせる場合には、画像出力ジョブ開始コマンドDPS_Start
Jobにおける、画像最適化のための既存のタグであるimageOptimizeタグ
の下位のネストレベルに、PIM機能を使用した画像出力を指定するための拡張タグであ
るimageOptimize2タグを挿入して制御情報であるXMLスクリプトを生成
する。なお、拡張タグの名称は、imageOptimize2に限定されるものではな
く、各ベンダにより自由に規定される。
図32は、実施の形態1に係る画像出力システムにおける画像供給装置2により生成さ
れる画像出力ジョブ開始コマンドDPS_StartJobの一例を示す図である。実施
の形態1に係る画像出力システムにおける画像供給装置2により生成される画像出力ジョ
ブ開始コマンドDPS_StartJobでは、例えば図32に示すように、既存のタグ
であるimageOptimizeタグを含む要素「<imageOptimize>0
7000000</imageOptimize>」に中に、拡張タグであるimage
Optimize2タグを含む要素「<imageOptimize2>0800000
0</imageOptimize2>」が設けられる。そして、拡張タグであるima
geOptimize2タグにより指定される値(ここでは「08000000」)によ
り、PIM機能を使用した画像出力を実行させるか否かが設定される。そして、この場合
、imageIDタグにより指定されるオブジェクトIDは、出力制御データを含む上述
の画像ファイルのオブジェクトIDとされる。
そして、このようにして生成された画像出力ジョブ開始コマンドDPS_StartJ
obは、画像供給装置2から通信路3を介して画像出力装置1に伝送される。
この画像出力ジョブ開始コマンドDPS_StartJobを供給された画像出力装置
1がこのPIM機能を使用した画像出力に対応した機種である場合、その画像出力装置1
は、imageOptimize2タグが、PIM機能を使用した画像出力を指定するた
めのタグであると認識し、そのタグで指定される値に基づいて、PIM機能を使用した画
像出力(例えば印刷)を行うか否かを判定する。そして、PIM機能を使用した画像出力
を行うと判定した場合、画像出力装置1は、画像供給装置2から取得した画像ファイルの
出力制御データに基づいて、画像ファイル中の画像データに対して画像処理を実行し、画
像処理後の画像データに基づき画像を出力(例えば印刷)する。
一方、この画像出力ジョブ開始コマンドDPS_StartJobを供給された画像出
力装置1がこのPIM機能を使用した画像出力に対応した機種ではない場合、拡張タグで
あるimageOptimize2タグが定義されていないため、その画像出力装置1は
、拡張タグであるimageOptimize2タグを未定義のタグであると認識し、X
MLの規則に従ってそのタグを含む要素を無視し、画像データに基づき画像を出力(例え
ば印刷)する。その際、画像出力装置1は、既存のタグであるimageOptimiz
eタグで指定される値に基づいて、画像最適化を行うか否かを判定し、画像最適化を行う
と判定した場合、画像ファイル中の画像データに対して所定の画像処理を実行し、画像処
理後の画像データに基づき画像を出力するようにしてもよい。
なお、図32に示す画像出力ジョブ開始コマンドDPS_StartJobの一例では
、既存のタグの直下に拡張タグが配置されているが、拡張タグを含む要素を、画像ファイ
ルごとに配置するようにしてもよい。図33は、実施の形態1に係る画像出力システムに
おける画像供給装置2により生成される画像出力ジョブ開始コマンドDPS_Start
Jobの他の例を示す図である。例えば図33に示すように、既存のタグであるimag
eOptimizeタグを含む要素「<imageOptimize>07000000
</imageOptimize>」とは別に、画像ファイルを指定するimageID
タグを含む要素に対応付けて、拡張タグであるimageOptimize2タグを含む
要素「<imageOptimize2>08000000</imageOptimi
ze2>」を設けるようにしてもよい。その場合にも、拡張タグであるimageOpt
imize2タグにより指定される値(ここでは「08000000」)により、PIM
機能を使用した画像出力を指定するか否かが設定される。また、imageIDタグによ
り指定されるオブジェクトIDは、出力制御データを含む上述の画像ファイルのオブジェ
クトIDとされる。
また、実施の形態1では、拡張タグにより指定された値に応じて拡張機能を使用するか
否かが判定されるが、そのような値を指定せずに拡張タグのみで拡張機能の使用を設定す
るようにしてもよい。すなわち、その場合には、その拡張タグが挿入されていると、拡張
機能が実行される。
さらに、上記実施の形態1では、拡張タグにより、画像ファイル内の出力制御データに
基づいて画像処理の拡張機能を行うか否かを設定し画像処理において画像ファイル内の画
像処理制御データを使用しているが、拡張タグにより、出力制御データ内のパラメータの
値を直接設定するようにしてもよい。
また、上記実施の形態1において、画像供給装置2および画像出力装置1は、DPSプ
ロトコルにおけるある機能が拡張されている場合、XML構文に従って、制御情報を構成
するXMLスクリプトにおいてその機能を表現する既存のタグより先に拡張タグを配置し
て制御情報を生成するようにしてもよい。その場合には、スクリプトを解釈する際に、先
に拡張タグが解釈されるため、既存のタグの機能を無効にし易くすることができる。
さらに、上記実施の形態1では、画像ファイル内の出力制御データに基づいて画像処理
が行われるが、その代わりに、あるいはそれに加えて、画像供給装置2が、拡張タグによ
り画像処理のパラメータなどを指定し、画像出力装置1が、拡張タグにより画像処理が指
定された場合に、所定の画像処理のうちの拡張タグにより指定された画像処理を画像デー
タに対して施し、画像処理後の画像データに基づき画像を出力するようにしてもよい。
なお、上記実施の形態1におけるコマンドの送受については、上述の参考構成例1〜3
と同様とすることができるので、その説明を省略する。
以上のように、上記実施の形態1によれば、画像出力装置1および画像供給装置2は、
画像出力制御プロトコルに基づき画像出力に係る制御情報をマークアップ言語で記述した
一連のスクリプトを生成する際に、画像出力制御プロトコルにおける所定の機能が拡張さ
れているときには、スクリプト内でその機能を表現する既存のタグを残しその拡張に応じ
た拡張タグを挿入してスクリプトを生成し、生成したスクリプトを、通信路3を介して通
信相手との間で送受する。
これにより、マークアップ言語の特徴を利用して、複数ベンダに対する互換性を維持し
つつ、プロトコル規定後に機能を簡単に追加することが可能となる。
さらに、上記実施の形態1によれば、画像出力装置1および画像供給装置2が、スクリ
プト内で既存のタグより下位のネストレベルに拡張タグを挿入してスクリプトを生成する
これにより、拡張された機能のタグが既存の機能のタグの下位に(すなわち、開始タグ
と終了タグとの間に)配置されるため、ある機能について拡張機能が設定されているか否
かを簡単に判定することができる。
さらに、上記実施の形態1によれば、画像出力装置1および画像供給装置2が、スクリ
プト内で拡張される機能の処理対象となる画像データに関連付けて拡張タグを挿入してス
クリプトを生成する。
これにより、拡張された機能を使用/不使用を画像単位に切り換えることができる。
さらに、上記実施の形態1によれば、制御情報を記述するためのマークアップ言語とし
て、文書型を追加定義可能であるXMLなどが使用される。
これにより、プロトコル規定後に機能をより簡単に追加することが可能となる。
さらに、上記実施の形態1によれば、画像出力装置1および画像供給装置2が、画像出
力に係る制御情報として、画像出力処理における制御コマンド、その制御コマンドに対す
る応答、および装置の状態の通知を、マークアップ言語で記述した一連のスクリプトとし
て送受する。
これにより、マークアップ言語の構文の拡張性を利用して、制御コマンド、その応答、
装置の状態通知などについて複数ベンダに対する互換性を維持しつつ、プロトコル規定後
に機能を追加し易くすることができる。
さらに、上記実施の形態1によれば、画像出力装置1および画像供給装置2が、マーク
アップ言語で記述した一連のスクリプトとして、画像出力の対象となる画像データを含ま
ず、画像出力に係る制御情報のみを含むスクリプトを送受する。
これにより、画像出力の対象となるデータの形式を既存のものから変更することなく、
画像出力の対象となるデータから独立してマークアップ言語による制御情報を送受するこ
とができる。
さらに、上記実施の形態1によれば、拡張タグとして、ベンダ固有の画像処理を指定す
るためのタグが使用される。
これにより、ベンダごとに様々な特徴を有する画像処理についても画像出力時に指定す
ることができるようになる。
さらに、上記実施の形態1によれば、画像出力装置1が、拡張タグにより画像処理が指
定された場合に、画像データのファイルに記録された画像処理制御データに基づいて、そ
の画像データに対して画像処理を施し、画像処理後の画像データに基づき画像を出力する
これにより、画像データおよび画像処理制御データを有する画像ファイルを使用した画
像処理の機能を簡単に追加することが可能となる。
さらに、上記実施の形態1によれば、画像出力装置1が、拡張タグにより画像処理が指
定された場合に、所定の画像処理のうちの拡張タグにより指定された画像処理を画像デー
タに対して施し、画像処理後の画像データに基づき画像を出力することも可能である。
この場合、予め用意されている画像処理のいずれかを選択し選択した画像処理を画像デ
ータに施す機能を簡単に追加することが可能となる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る画像出力システムは、実施の形態1と同様に、DPSプロ
トコルにおいて、規定後に拡張機能を追加するための拡張タグを、制御情報の生成および
送受の際に使用するようにしたものである。実施の形態2では、フレーム画像と画像デー
タの画像とを組み合わせて印刷するフレーム挿入印刷の機能を拡張機能として画像出力制
御プロトコル規定後に追加するための拡張タグが使用される。
なお、実施の形態2に係る画像出力システムの構成およびその他の動作は、上述の画像
出力システムの参考構成例1〜3のいずれかまたは実施の形態1と同様とすればよいので
、その説明を省略する。
ここで、フレーム挿入印刷機能(以下、PIF機能という)について説明する。なお、
以下、PIF機能を使用した印刷をPIF印刷という。
図34は、PIF機能の概念を説明する図である。図35は、PIF印刷の場合の印刷
画像の一例を示す図である。PIF機能を使用した場合、例えば図34に示すように、同
一の画像エリアに、複数の画像121,122,123が重畳した状態で印刷される。そ
の場合に、例えば、それらの画像121,122,123のうちの1つの画像123は、
フレーム画像であり、フレーム画像データには、他の画像122が表示される透明なエリ
アに関する情報(例えば、そのエリアの位置、透明率など)が記述される。そして、図3
5に示すように、背景の画像121の画像データ、印刷対象とされる画像122の画像デ
ータ、およびフレーム画像である画像123のデータが合成されて、1枚の画像131の
画像データが生成され、その画像データに基づき合成後の画像131が印刷される。
PIF印刷の場合のターゲットの画像、背景画像およびフレーム画像のレイアウトは、
レイアウト定義ファイルにおいて定義される。図36は、レイアウト定義ファイルの一例
を示す図である。図36に示すように、レイアウト定義ファイルには、ヘッダ情報(見出
し[HEADER]で始まる部分)と、ページ情報(見出し[PAGE]で始まる部分)
が記述される。
ヘッダ情報には、レイアウト定義ファイルに関する情報が含まれている。例えば、ヘッ
ダ情報には、変数「HdKeyWord 」、変数「HdDirection 」、変数「HdSound 」と、変数「
HdThumbnail 」と、変数「HdPhysicalPaperSize 」、変数「HdMargines」などが含まれる
変数「HdKeyWord 」は、ページレイアウトに関する特定のまたはユーザ所望のキーワー
ドを値として有する変数である。例えば図36では、「Christmas 」や「Greeting」とさ
れている。なお、このキーワードには、半角英数字に限らず所望の文字コードの文字を使
用することができる。「HdKeyWord 」によるキーワードに基づいてレイアウト定義ファイ
ルが検索される。
変数「HdDirection 」は、ページレイアウトの表示方向情報を値として有する変数であ
る。表示方向は、デジタルカメラのファインダまたは表示画面に表示されるとき、あるい
は印刷されるときのページレイアウトの向きであり、例えば縦向きや横向きとされる。
変数「HdSound 」は、サウンドファイル情報、すなわち、レイアウト定義ファイルに関
連付けられているサウンドファイルのポインタを値として有する変数である。変数「HdSo
und 」の値は、例えば、サウンドファイルのファイル名(例えば図36に示すように「GS
OUND.PCM」)と相対パス名(例えば図36に示すように「\EPUDL\ 」)とされる。相対パ
ス名の代わりに絶対的なパス名を使用してもよい。以下、ファイルポインタの表現方法は
、この場合と同様とすることができるものとする。このように、レイアウト定義ファイル
にはサウンドファイルを関連付けることが可能であり、例えば、このレイアウト定義ファ
イルが外部出力される場合には、そのサウンドファイルも出力されるようにしてもよい。
サウンドファイルは、所定のときに再生される。例えば、そのレイアウト定義ファイルに
記述されているページレイアウトがデジタルカメラのファインダまたは表示部、プリンタ
の表示部などに表示されたとき、そのページレイアウトを含んだページデザインが印刷さ
れるときなどに、そのサウンドファイルに記録されているが音声などが自動的に再生され
る。
変数「HdThumbnail 」は、サムネイル情報、すなわち、ページレイアウトのサムネイル
画像の画像データファイルのポインタを値として有する変数である。なお、このサムネイ
ル画像は、特定の装置(パーソナルコンピュータ、携帯電話機、デジタルカメラ、プリン
タなど)を用いて作成される。なお、ユーザの操作に応じて、サムネイル画像を配列した
複数のページレイアウトの一覧が表示されたり印刷されたりするようにしてもよい。
変数「HdPhysicalPaperSize 」は、物理的なページサイズ情報、すなわち、ページレイ
アウトを印刷した場合に、そのページレイアウトのサイズに完全にマッチする用紙サイズ
を値として有する変数である。
変数「HdMargines」は、印刷マージン情報、すなわち、印刷用紙に対してどの程度の余
白を残してページレイアウトを印刷するかを表す情報を値として有する変数である。例え
ば図36に示すように、変数「HdMargines」の値を「3, 3, 3, 3」とした場合には、方形
の用紙の上下左右の縁に3ミリメートルの余白が生じるように印刷が行われる。なお、印
刷マージンの数値は、正の値に限らず、ゼロまたは負の値であってもよい。そのようにし
た場合は、余白が全く形成されずに印刷が行われる。
また、レイアウト定義ファイル内のページ情報には、ページレイアウトの属性に関する
情報が含まれる。例えば、ページ情報には、関数「Draw Picture」、関数「Draw Strings
」、関数「Draw Line 」などが含まれる。
関数「Draw Picture」は、画像エリアに関する情報などを引数として画像を描画する関
数である。
関数「Draw Picture」の第1引数は、画像エリアに適用されるターゲット画像のファイ
ルを関連付ける画像ファイルポインタである。第1引数の画像ファイルポインタの値は、
レイアウト定義ファイルの生成時にターゲット画像が決まっている場合には、そのターゲ
ット画像のファイルポインタとされ、レイアウト定義ファイルの生成時にターゲット画像
が決まっていない場合には、NULL(空)とされる。ページレイアウトの画像エリアに
適用される背景の画像121が予め決定されているときは、その画像のファイルポインタ
が、第1引数として記述される。なお、適用される画像の種類をファイル名の拡張子によ
って識別するようにしてもよい。例えば、背景画像の場合には拡張子「EFF」とすればよ
い。なお、レイアウト定義ファイルの生成時にターゲット画像が決まっていない場合には
、ターゲット画像が印刷ジョブ開始コマンド内などで指定される。
関数「Draw Picture」の第2の引数は、画像エリアのフォトIDである。フォトIDの
値は、適用される画像が未決定の場合には1以上の整数とされ、適用される画像が決定済
みである場合には、ゼロとされる。
関数「Draw Picture」の第3引数から第6引数までは、方形の画像エリアの外形を示す
対角線上の2点のX−Y座標値である。なお、画像エリアの外形は、方形に限らず、多角
形、真円、長円などといった形状でもよく、画像エリアの外形を示す方法は、座標を記述
する方法に限らず、例えば、境界線を表す関数式でもよい。
関数「Draw Picture」の第7引数は、画像エリアに適用される画像を回転させる程度を
示す回転度合情報である。回転度合情報は、所定の範囲(例えば0度〜360度)の範囲
で設定することが可能である。
関数「Draw Picture」の第8引数は、画像に対して適用するフィッティング規則を指定
する数値である。フィッティング規則としては、例えば、画像エリア内に余白が生じるか
否かに拘わらず画像をそのまま適用するといった規則、ユーザ所望の縦横比を維持しなが
らユーザ所望の範囲が表示されるように画像を画像エリアに余白を生じさせること無く適
用するといった規則などがある。
関数「Draw Picture」の第9引数は、画像エリアにおいて画像を配置する位置を決定す
る位置合わせ規則を指定する数値である。位置合わせ規則としては、例えば、左上合わせ
(画像エリアの左上頂点に画像の左上頂点を合わせる方法)、中央合わせ(画像エリアの
中央に画像の中央に合わせる方法)などがある。
また、ページ情報のうちの関数「Draw Strings」は、引数で指定された位置に、引数で
指定された文字、図形等の飾り部品を描画する関数である。関数「Draw Strings」の構造
は、ページレイアウトにどのような飾り部品が適用されるかによって異なる。
関数「Draw Strings」の第1引数は、飾り部品の適用のために使用される画像ファイル
のポインタである。関数「Draw Strings」の第2引数は、画像エリアのフォトIDである
関数「Draw Strings」の第3引数は、飾り部品の内容を表す第1の飾り部品情報である
。図36では、この第2引数は、「%G, %d, %y」とされている。この値「%G, %d, %y」は
、使用画像情報として記述されている画像ファイル中の画像の撮影年月日を示す文字列を
表す。なお、撮影年月日を示す文字列の代わりに、ユーザ所望の文字列を記述してもよい
関数「Draw Strings」の第4引数から第7引数までは、第1の飾り部品情報により指定
される飾り部品が配置される位置を示す飾り部品適用位置情報である。図36では、第4
引数から第7引数までは、画像エリア外形の指定と同様の形式で、「100, 200, 200, 300
」とされている。
関数「Draw Strings」の第8引数から第12引数までは、適用される飾り部品の属性を
示す第2の飾り部品情報である。図36では、第8引数から第12引数までは、「“Minc
ho”, 0, 128, 128, 128」とされている。図36では、第8引数から第12引数までに記
述された属性は、上述した飾り部品適用位置に入れ込まれる撮影年月日を表す文字の属性
である。ここでは、明朝体で、8ポイントの大きさで、RGB各色が128の値を持った
色で、撮影年月日を表す文字列が記述されることが表わされている。
また、ページ情報のうちの関数「Draw Line 」は、ページレイアウトに適用される線を
描画する関数である。関数「Draw Line 」は、8個の引数をとり、第1引数および第2引
数が、線の始端座標であり、第3引数および第4引数が線の周端座標である。そして、第
5引数から第8引数までは、描画される線の属性情報(線の太さおよびRGB値)である
。図36では、第5引数から第8引数までは、「5, 255, 0, 0」とされており、線の太さ
が5ポイントとされ、線の色についてR値が255、G値が0、B値が0とされている。
PIF印刷を行う場合、上述のレイアウト定義ファイルが、印刷ジョブ開始コマンドに
おいて指定され、プリンタなどの画像出力装置により、そのレイアウト定義ファイルに基
づいたレイアウトで複数の画像121,122,123が合成され、合成後の画像が印刷
される。
次に、実施の形態2に係る画像出力システムにおいてこのPIF印刷を行う場合の、制
御情報であるXMLスクリプトの生成を含む一連の処理について説明する。
まず、デジタルカメラとしての画像供給装置2において、CPU71は、所定の制御プ
ログラムに従って以下の動作を行う。CPU71は、ユーザの操作などに応じて、記録媒
体24などに格納されているレイアウト定義ファイルを解釈して、その解釈結果に基づい
てページレイアウトを生成し、表示装置26に、そのページレイアウトを表示する。
その後、ファインダまたは表示装置26にページレイアウトが表示された状態で撮影操
作が操作部25に対して行われると、撮影装置74が、その時点のカメラの視野から得ら
れた像を画像データとして記憶し、CPU71は、撮影装置74により得られた画像デー
タを、所定形式(例えばJPEG形式)の画像ファイルにしてメモリ75に格納する。
次に、CPU71は、撮影された画像の画像データを、表示中のページレイアウト中の
画像エリア(つまり、ターゲット画像エリア)に入れ込む画像として選択する。そして、
CPU71は、現在表示されているページレイアウトのレイアウト定義ファイルおよび撮
影された画像の画像データファイルに対応してPIF印刷を実行するための印刷ジョブ開
始コマンドDPS_StartJobを生成する。
図37は、実施の形態2に係る画像出力システムにおける画像供給装置2により生成さ
れる印刷ジョブ開始コマンドDPS_StartJobの一例を示す図である。
PIF印刷用の印刷ジョブ開始コマンドDPS_StartJobでは、例えば図37
に示すように、拡張タグであるpaperSizeLinkタグにより背景の画像121
の画像データファイルのオブジェクトIDが指定され、拡張タグであるlayoutLi
nkタグにより、レイアウト定義ファイルのオブジェクトIDが指定され、拡張タグであ
るimageLinkにより、フレーム画像のデータファイル(拡張子EFFのファイル
)が指定される。なお、ターゲット画像(画像122)のオブジェクトIDは、既存のタ
グであるimageIDタグにより指定される。
画像出力装置1は、この印刷ジョブ開始コマンドDPS_StartJobを受信する
と、背景の画像121、ターゲットの画像122およびフレームの画像123についての
画像データおよびレイアウト定義ファイルを画像供給装置2から取得し、レイアウト定義
ファイルに記述されているページレイアウトに従って合成後の画像データを生成し、その
画像データに基づき印刷する。
なお、上記実施の形態2におけるコマンドの送受については、上述の参考構成例1〜3
または実施の形態1と同様とすることができるので、その説明を省略する。
以上のように、上記実施の形態2によれば、拡張タグとして、フレーム画像と画像デー
タの画像とを組み合わせて印刷するフレーム挿入印刷を指定するタグを使用できるため、
独特なフレーム挿入印刷を行う機能を簡単に追加することができる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係る画像出力システムは、実施の形態1,2と同様に、DPS
プロトコルにおいて、規定後に拡張機能を追加するための拡張タグを設け、拡張機能を含
む制御情報の生成および送受の際に使用するようにしたものである。なお、実施の形態3
に係る画像出力システムのその他の構成および動作は、上記実施の形態のいずれかと同様
であるので、その説明を省略する。
実施の形態3では、画像出力装置1が、印刷可能な用紙サイズ(A4、B5、B4など
)と、各用紙サイズにつきベンダまたはサードパーティで用意されている用紙タイプ(普
通紙、写真印刷用紙など)との対応関係を、例えばROM43などに予め記憶しておき、
画像出力に係る制御情報で指定された印刷用紙のサイズと用紙タイプとを調べ、指定され
たサイズで指定された用紙タイプの用紙がない場合に、その旨を示す制御情報を拡張タグ
を使用して生成し、その制御情報を画像供給装置2に送信する。
例えば、画像供給装置2は、印刷ジョブ開始コマンドDPS_StartJobにおい
て、拡張タグとして、用紙サイズを指定するpaperSizeタグおよび用紙タイプを
指定するpaperTypeタグを使用して、用紙サイズおよび用紙タイプをそれぞれ指
定し、その印刷ジョブ開始コマンドDPS_StartJobを画像出力装置1に送信す
る。
そして、画像出力装置1は、その印刷ジョブ開始コマンドDPS_StartJobを
受信すると、paperSizeタグにより指定されている用紙サイズおよびpaper
Typeタグにより指定されている用紙タイプを特定し、予め記憶している用紙サイズと
用紙タイプとの対応関係の情報を参照し、指定された用紙サイズについて指定された用紙
タイプが存在するか否かを判定する。
画像出力装置1は、指定された用紙サイズについて指定された用紙タイプが存在する場
合には、その印刷ジョブ開始コマンドDPS_StartJobに従って印刷ジョブの開
始を試みる。
一方、指定された用紙サイズについて指定された用紙タイプが存在しない場合には、画
像出力装置1は、エラー通知を示す拡張タグを含むXMLスクリプトを制御情報として生
成し、画像供給装置2に送信する。画像供給装置2は、このエラー通知の拡張タグに対応
可能な機種である場合には、その制御情報を受信すると、用紙タイプまたは用紙サイズの
設定誤りを検知し、例えばユーザに報知する。
以上のように、上記実施の形態3によれば、画像出力装置1が、制御情報で指定された
印刷用紙のサイズと用紙タイプとを調べ、指定されたサイズで指定された用紙タイプの用
紙が存在しない場合に、その旨を示す制御情報を拡張タグを使用して生成し、その制御情
報を画像供給装置2に送信する。これにより、指定された用紙タイプ(普通紙、マット、
写真印刷用紙など)でかつ指定された用紙サイズの印刷用紙が、ベンダ、サードパーティ
などにより用意されていない場合(すなわち製造販売されていない場合)に、誤って印刷
を行わないようにすることができる。
実施の形態4.
本発明の実施の形態4に係る画像出力システムは、他の各実施の形態に係る画像出力シ
ステムにおいて画像出力装置1が画像出力の処理フローを制御する代わりに、画像供給装
置2が画像出力の処理フローを制御するようにしたものである。すなわち、画像供給装置
2が、操作部25に対する操作または画像出力装置1の状態の通知を受けて画像出力処理
の進行を管理し、画像出力処理に必要な情報や画像データを画像供給装置2へ適宜供給す
る。
このため、実施の形態4では、中央制御部23が、画像出力の処理フローを制御する画
像出力制御手段として機能し、画像供給装置2の通信制御部22は、DPSプロトコルに
従って、画像出力装置1の状態を取得するコマンドを送信し、画像出力装置1の通信制御
部12が、そのコマンドの応答として画像出力装置1の状態を示すXMLスクリプトを送
信する。このようなコマンドを通信制御部22から必要に応じて随時発行して、画像供給
装置2の中央制御部23が、通信制御部22を介して、画像出力装置1の状態を監視する
また、実施の形態4では、中央制御部23は、DPOFのAUTPRINT.MRKな
どといったジョブ指定ファイルを解釈し、そのジョブ指定ファイルの内容に応じて、画像
出力ジョブを実行し、レイアウト情報、画像出力対象のデータなどを画像出力装置1に送
信する。そして、画像出力装置1は、そのレイアウト情報、画像出力対象のデータなどを
受信すると、それらに基づいて画像出力処理を行う。
なお、実施の形態4に係る画像出力システムの基本的な構成については、上記実施の形
態の場合と同様であり、画像出力時の処理フローも同様である。すなわち、実施の形態4
に係る画像出力システムにおいては、画像供給装置2が処理フローの制御主体とされる。
言い換えれば、参考構成例1〜3のいずれかを基本構成として有する上述の実施の形態1
〜3の画像出力システムは、画像データを受け取る画像出力装置1が処理フローの制御主
体となるプル型のシステムであり、この実施の形態4の画像出力システムは、画像データ
を供給する画像供給装置2が処理フローの制御主体となるプッシュ型のシステムである。
また、実施の形態4に係る画像出力システムにおいて、画像出力装置1の操作部15に
対する操作に応じて、その操作の情報を画像供給装置2に送信し、画像出力処理を開始す
るようにしてもよい。その場合には、画像出力装置1の通信制御部12は、操作部15に
対して所定の操作があると、画像出力ジョブ開始コマンドを制御情報として画像供給装置
2に送信する。画像供給装置2の中央制御部23は、通信制御部22および制御回路21
により画像出力ジョブ開始コマンドが受信されると、その画像出力ジョブ開始コマンドに
従って画像出力の処理を開始し、各種制御コマンドを画像出力装置1に送信する。
以上のように、上記実施の形態4によれば、画像供給装置2の中央制御部23が画像出
力の処理フローを制御する。これにより、画像出力装置1の情報処理性能が低くても本シ
ステムを実現することができる。
さらに、上記実施の形態4によれば、画像出力装置1の操作部に対する操作に応じて、
その操作の情報を画像供給装置2に送信し、画像出力処理を開始する場合には、ユーザが
画像出力装置1の操作部15を操作することで画像出力を行わせることができるため、画
像出力装置1がユーザフレンドリな操作部15を有している場合に、その操作部15によ
り操作性が向上する。
実施の形態5.
本発明の実施の形態5に係る画像出力システムは、さらに、画像出力装置1から画像供
給装置2へ電力を供給するようにしたものである。
その際、通信路3に内蔵されている電力供給線が使用され、画像供給装置2のバッテリ
27の代わりに、通信路3に接続された通信回路22から電力が内部の各回路に供給され
る。
なお、画像出力装置1は、画像供給装置2を接続された際に、画像供給装置2への電力
供給が可能か否かを判定し、電力供給が可能な場合にのみ電力供給するようにしてもよい
ここで、通信路3にUSBを使用した場合に、USBケーブルにより画像出力装置1と
画像供給装置2と接続した際の画像供給装置2への電力供給が可能か否かの判定について
説明する。図38は、実施の形態5に係る画像出力システムにおいて画像出力装置に接続
する際の画像供給装置の電源モードに設定処理を説明するフローチャートである。
まず、画像供給装置2の通信制御部22は、通信回路21を制御して、USBに規定さ
れているコンフィグレーションデスクリプタにおける最大出力パラメータを、バスパワー
モード用の設定値(例えば500ミリアンペア)に設定し(ステップS201)、通信回
路21は、その設定で接続処理を行う(ステップS202)。画像出力装置1の通信回路
11は、そのバスパワーモード用の設定値の電力を供給可能である場合には、接続を許可
し、そうでない場合には接続を拒否する(ステップS203)。
そして、画像供給装置2の通信回路21は、バスパワーモード用設定値での電力供給が
許可された場合には、バスパワーモードでそのまま接続し、通信路3を介して画像出力装
置1から電力供給を受ける(ステップS204)。
一方、画像供給装置2の通信制御部22は、バスパワーモード用設定値での電力供給が
拒否された場合には、コンフィグレーションデスクリプタにおける最大出力パラメータを
、セルフパワーモード用の設定値(例えば数ミリアンペア)に設定し(ステップS205
)、通信回路21は、その設定で、再度、接続処理を行う(ステップS206)。
そして、画像供給装置2の通信回路21は、セルフパワーモードで接続し、画像供給装
置2のバッテリ27を電力源として動作を継続する(ステップS207)。
このように、画像供給装置2は、バスパワーモードでの接続を試みて、許可された場合
には、画像出力装置1からの電力供給を受けて動作し、拒否された場合には、セルフパワ
ーモードで接続し自己のバッテリ27の電力で動作する。
なお、画像供給装置2は、バッテリ27の電力が所定の基準値より少なくなった場合に
、通信路3を介して画像出力装置1から電力を供給されるようにしてもよい。
また、電力供給線を有する通信路3としては、USBの他に、IEEE1394などが
あり、それらの通信規格のもので通信を行うようにしてもよい。
なお、この実施の形態5に係る画像出力システムは、他の実施の形態のいずれとも組み
合わせ可能である。さらに、実施の形態5では、装置の状態を示す各種通知や応答のXM
Lスクリプトである制御情報において、上述の電力供給の状態を示す値を所定の拡張タグ
を挿入し、その拡張タグを挿入されたXMLスクリプトを画像出力装置1と画像供給装置
2との間で送受するようにしてもよい。
以上のように、上記実施の形態5によれば、データ伝送用の通信路3が、電力供給線を
有する通信路であり、画像供給装置2が、その通信路3を介して画像出力装置1から電力
を供給される。これにより、画像供給装置2内のバッテリ27の電力消費を抑制すること
ができ、画像出力処理を長い時間行うことができる。
画像出力システムの参考構成例4.
画像出力システムの参考構成例4は、例えば参考構成例3で示したように、一方の電源
がオフした後や、通信路3が切断された後に、通信相手との通信が回復した際の、通信中
断前後での通信相手の同一性を判断し、同一の通信相手との通信を再開して画像出力処理
を継続するようにしたものである。
すなわち、画像出力装置1は、通信路3を介して接続されている画像供給装置2の通信
プロトコル上で固有な識別子を記憶し、電源が切れた場合、電源復旧後に通信路3を介し
て接続されている画像供給装置2の通信プロトコル上で固有な識別子を取得し、その識別
子に基づいて画像供給装置2の同一性を判断する。これにより、障害からの復旧のための
電源をオフにしても、障害発生時の通信相手だった画像供給装置2を正確に特定すること
ができる。
なお、通信プロトコル上で固有な識別子は、MAC(Medium Access Control )アドレ
スやそれに準じたものであり、不揮発性メモリ、バックアップ電源に接続された揮発性メ
モリ、磁気記録媒体などの、電源が切れていても記憶内容を保持する記録媒体に記憶され
る。
また、画像供給装置2は、通信路3を介して接続されている画像出力装置1の通信プロ
トコル上で固有な識別子を記憶し、電源が切れた場合、電源復旧後に通信路3を介して接
続されている画像出力装置1の通信プロトコル上で固有な識別子を取得し、その識別子に
基づいて画像出力装置1の同一性を判断する。これにより、障害からの復旧のための電源
をオフにしても、障害発生時の通信相手だった画像出力装置1を正確に特定することがで
きる。
また、画像出力装置1は、通信路3を介して接続されている画像供給装置2の通信プロ
トコル上で固有な識別子を記憶し、例えば通信路3の接続コネクタが画像出力装置1また
は画像供給装置2の接続コネクタから外されたりして通信路3が切断された場合、通信路
3の接続が復旧した後に、通信路3を介して接続されている画像供給装置2の通信プロト
コル上で固有な識別子を取得し、その識別子に基づいて上記画像供給装置の同一性を判断
する。これにより、障害からの復旧のための通信路を一時的に切断しても、障害発生時の
通信相手だった画像供給装置2を正確に特定することができる。
また、画像供給装置2は、通信路3を介して接続されている画像出力装置1の通信プロ
トコル上で固有な識別子を記憶し、例えば通信路3の接続コネクタが画像出力装置1また
は画像供給装置2の接続コネクタから外されたりして通信路3が切断された場合、通信路
3の接続が復旧した後に、通信路3を介して接続されている画像出力装置1の通信プロト
コル上で固有な識別子を取得し、その識別子に基づいて画像出力装置1の同一性を判断す
る。これにより、障害からの復旧のための通信路を一時的に切断しても、障害発生時の通
信相手だった画像出力装置1を正確に特定することができる。
なお、この画像出力システムの参考構成例4は、実施の形態1〜5のいずれとも組み合
わせ可能である。また、例えば、この参考構成例4を上述の参考構成例3に組み合わせた
場合、障害および復旧の前後での通信相手の同一性が認められるときにのみ、参考構成例
3で述べたようにしてリカバリ処理を行うようにすることができる。また、同一性が認め
られないときには、画像供給装置2は、画像出力ジョブの再開のための処理を行わずに、
全く新しい画像出力ジョブの開始コマンドを発行するようにしてもよい。
画像出力システムの参考構成例5.
画像出力システムの参考構成例5は、複数の画像出力装置1−1〜1−nを有し、ある
画像出力装置1−jにおいて障害が発生した場合に、代替の画像出力装置1−kを探し、
代替の画像出力装置1−kにより画像出力処理を継続するようにしたものである。
図39は、画像出力システムの参考構成例5を示すブロック図である。図39において
、画像出力装置1−i(i=1,・・・,n)は、上述の画像出力装置1と同様の装置で
あって、通信路3−iに対応した通信回路11を有する。また、画像供給装置2−1は、
上述の画像供給装置2と同様の装置であり、通信回路21として、複数の画像出力装置1
−1〜1−nに有線通信路3−1または無線通信路3−2〜3−nを介して接続可能な1
または複数の通信回路を備え、いずれかの通信回路により、印刷再開時の最初の印刷対象
を指定する情報を、障害の発生した画像出力装置1−jとは別の画像出力装置1−k(k
≠j)へ送信する。なお、その際に別の画像出力装置1−k(k≠j)へ送信する情報と
しては、参考構成例3で述べたものを送信し、参考構成例3で述べたように印刷を再開す
るようにしてもよい。これにより、復旧が困難な場合でも別の画像出力装置1−kで正確
に印刷を再開することができる。また、復旧を待たずに直ちに別の画像出力装置1−kで
正確に印刷を再開することができる。なお、これらは、プル型のシステムであっても同様
に得られる効果である。
例えば、画像供給装置2−1は、画像出力装置1−1による印刷処理中の障害が発生し
た場合には、残りの画像出力装置1−2〜1−nのうちのいずれかを選択し、いずれかの
通信回路により、印刷再開時の最初の印刷対象を指定する情報を送信する。その情報を受
信した画像出力装置1−kは、その情報に基づいて、ジョブ内の再開位置を特定し、その
位置から印刷処理を開始する。
なお、画像供給装置2−1は、複数の画像出力装置1−2〜1−nのうち、自己の使用
する画像出力制御プロトコル(例えば上述のDPSプロトコル、PTPなど)を解釈可能
な画像出力装置1−rを選択し、その画像出力装置1−rへ再開時の最初の印刷対象を指
定する情報を送信するようにしてもよい。
また、画像供給装置2−1は、複数の画像出力装置1−2〜1−nのうち、中断された
印刷ジョブで指定された印刷条件で印刷可能な画像出力装置1−rを選択し、その画像出
力装置1−rへ再開時の最初の印刷対象を指定する情報を送信するようにしてもよい。こ
れにより、別の画像出力装置を使用しても、元の画像出力装置と同様な印刷状態で印刷を
再開することができる。そのような印刷条件としては、用紙サイズ、用紙タイプ、ベンダ
固有の色補正処理、フレーム画像重畳印刷(画像データによる画像に、フレーム画像を重
畳させて印刷するもの)などがある。
なお、この画像出力システムの参考構成例5は、実施の形態1〜5のいずれとも組み合
わせ可能である。
実施の形態6.
本発明の実施の形態6に係る画像出力システムは、さらに、画像出力装置1の操作部1
5に対する所定の操作に応じて、画像供給装置2としてのデジタルカメラにより撮影を行
うようにしたものである。
すなわち、画像出力装置1は、操作部15に対する所定の操作があると、画像供給装置
2に対して撮影指令を送信し、画像供給装置2は、画像出力装置1から撮影指令を受信す
ると、撮影処理を行う。なお、この撮影指令をXMLスクリプトの、所定のDPSプロト
コルにおけるコマンドとして送信するようにしてもよい。その場合、画像出力装置1は、
この操作を示す拡張タグを、装置の状態を通知するコマンドや応答に挿入して制御情報で
あるXMLスクリプトを生成し、画像供給装置2に送信する。これにより、画像供給装置
2を操作することなく撮影を行うことができる。
また、画像供給装置2は、画像出力装置1からの撮影指令に対応して、撮影処理を行っ
た後に、撮影した画像の画像データを画像出力装置1に送信し、画像出力装置1は、その
画像データを受信し、その画像データに基づき画像を出力するようにしてもよい。その場
合、この画像データの伝送を、DPSプロトコルにおける所定のコマンドを使用して行う
ようにしてもよい。これにより、画像出力装置1を操作するだけで、その時に撮影された
画像が出力され、その画像を視認することができる。
また、画像供給装置2は、撮影した画像の画像データを、送信完了後または画像出力装
置1での画像出力後に、消去するようにしてもよい。これにより、画像供給装置2の記憶
容量が少なくても繰り返し撮影を行うことができる。
また、画像供給装置2は、画像データを記憶する記憶手段(例えば記録媒体24)を有
し、撮影した画像の画像データを記憶していき、その記憶手段の残り容量がなくなるか、
あるいは所定の値以下となった場合に、古い画像データを消去するようにしてもよい。こ
れにより、画像供給装置2の記憶容量が少なくても繰り返し撮影を行うことができる。
また、画像出力装置1は、所定の周期で画像供給装置2に対して撮影指令を繰り返し送
信し、定期的に画像出力を行うようにしてもよい。これにより、所定の場所や物の画像が
定期的に出力されるため、それらの場所や物を監視することができる。画像供給装置2に
デジタルカメラを使用し、画像出力装置1にプリンタを使用した場合には、監視システム
を安価に構築することができる。
なお、この実施の形態6に係る画像出力システムは、他の実施の形態のいずれとも組み
合わせ可能である。
実施の形態7.
図40は、本発明の実施の形態7に係る画像出力装置の構成を示すブロック図である。
図40において、画像出力装置201は、画像データに基づき画像を出力する装置である
。画像出力装置201の形態としては、画像データに基づき画像を紙などに印刷するプリ
ンタなどがある。また、画像供給装置202は、画像データを格納し、必要に応じてその
画像データを送信可能な装置である。画像供給装置202の形態としては、撮影した画像
を画像データとして所定の記録媒体に記憶するデジタルカメラなどがある。また、通信路
203は、画像出力装置1と画像供給装置2とを接続する伝送媒体である。この通信路3
は、有線の通信路に限定されず、無線の通信路を使用してもよい。ここでは、通信路3に
は、USBのケーブルが使用される。
また、パーソナルコンピュータ204は、所定のデバイスドライバに有し、画像データ
に基づく印刷用制御データを画像出力装置201に供給するホスト装置である。通信路2
05は、通信路203と同様の通信規格の通信路である。
図40に示す画像出力装置201において、コネクタ218は、コネクタ218は、画
像データを格納する画像供給装置2を電気的に接続可能な第1の接続手段であって、US
Bのホスト側のコネクタである。また、切替スイッチ219は、ユーザによる手動操作あ
るいはコネクタ218,221へのケーブルの接続状況に応じて、コネクタ218を通信
回路211およびハブ222のいずれかに接続する切替手段として機能する装置である。
また、コネクタ221は、他のホスト装置(ここではパーソナルコンピュータ204)
を電気的に接続可能な第2の接続手段であって、USBのデバイス側のコネクタである。
ハブ222は、コネクタ221に電気的に接続され、USBのハブ機能を有する中継手段
として動作する装置である。通信回路223は、パーソナルコンピュータ204との間で
通信するUSBのデバイス側通信回路である。メモリカードインタフェース224は、メ
モリカードを挿入され、メモリカードに対してデータの読み書きを行うUSBデバイスで
ある。
その他、通信回路211、通信制御部212、出力制御部213、出力機構214、操
作部215、表示装置216および電源回路217については、参考構成例1における通
信回路11、通信制御部12、出力制御部13、出力機構14、操作部15、表示装置1
6および電源回路17と同様であるので、その説明を省略する。
なお、通信回路211は、USBにおける上流側デバイス(USBホスト)の通信機能
を有する上流側デバイス側通信手段として機能する。
次に、上記装置の動作について説明する。
まず、デジタルカメラなどの画像供給装置202に格納した画像データに基づいて画像
を出力する場合には、通信路203となるUSBケーブルにより、画像出力装置201と
画像供給装置202とが接続され、また、切替スイッチ219によりコネクタ218が通
信回路211に接続される。この場合、画像出力装置1の通信回路211がUSBホスト
コントローラとして機能し、画像供給装置202がUSBデバイスとなる。
この状態にて、画像供給装置202から画像出力装置201へ画像データが供給され、
その画像データに基づく画像が出力される。この際の画像データの伝送は、例えば上述し
た方法で行われる。
一方、パーソナルコンピュータ204が画像供給装置202にアクセスする場合には、
通信路203となるUSBケーブルにより、画像出力装置201と画像供給装置202と
が接続され、かつ、通信路205となるUSBケーブルにより、パーソナルコンピュータ
204と画像出力装置201とが接続され、また、切替スイッチ219によりコネクタ2
18がハブ222に接続される。この状態では、パーソナルコンピュータ204がUSB
ホストとして機能し、ハブ222を介して画像供給装置202、通信回路223およびメ
モリカードインタフェース224がUSBデバイスとして機能する。これにより、パーソ
ナルコンピュータ204が画像供給装置202にアクセス可能となる。
なお、パーソナルコンピュータ204からのデータに基づいて印刷処理を行う場合、通
信路205となるUSBケーブルにより、パーソナルコンピュータ204と画像出力装置
201とが接続されていればよい。この状態で、パーソナルコンピュータ204がUSB
ホストとして機能し、通信回路223などがUSBデバイスとして機能し、パーソナルコ
ンピュータ204から画像出力装置201へ印刷用データが供給され、そのデータがハブ
222を介して通信回路223へ伝送されて、出力制御部213および出力機構214に
よりその印刷用データに基づく画像が出力される。
なお、この実施の形態7では、画像出力装置201には、USBのデバイス側コネクタ
であるコネクタ221、およびUSBのホスト側コネクタであるコネクタ218が設けら
れているが、USB−OnTheGo技術を利用して、2つのコネクタ218,221を
1つのコネクタとし、USBホストであるパーソナルコンピュータ204が接続された場
合には、画像出力装置201がUSBデバイスとして動作し、USBデバイスである画像
供給装置202が接続された場合には、画像出力装置201がUSBホストとして動作す
るようにしてもよい。
なお、この実施の形態7に係る画像出力装置は、他の実施の形態のいずれとも組み合わ
せ可能である。
以上のように、上記実施の形態7によれば、1台の画像出力装置1を、他のホスト装置
(パーソナルコンピュータ204)の周辺機器として、かつ画像供給装置2とのダイレク
ト印刷のための機器として、かつ他のホスト装置(パーソナルコンピュータ204)と画
像供給装置2との間の中継機器として機能させることができる。
実施の形態8.
本発明の実施の形態8に係る画像出力システムは、さらに、画像供給装置2において、
画像出力装置1による画像出力時の画像のレイアウトを選択することができるようにした
ものである。
すなわち、画像供給装置2は、操作部25、表示装置26および中央制御部23により
、表示装置26にレイアウト情報を表示させつつ、ユーザの操作に応じて、画像出力の際
のレイアウトを選択し、選択されたレイアウトで画像データを出力させる制御情報を画像
出力装置1に通信路3を介して送信する。例えば、その際のレイアウトを示す制御情報は
、DPSプロトコルの画像出力ジョブ指令に含められて送信される。そして、画像出力装
置1は、そのレイアウトに係る制御情報に基づいて画像出力時のレイアウトを設定し、画
像出力処理を行う。すなわち、操作部25、表示装置26および中央制御部23は、ユー
ザインタフェース部分を含む、画像出力の際のレイアウトを選択するレイアウト選択手段
として機能する。
なお、この実施の形態8に係る画像出力システムは、他の実施の形態のいずれとも組み
合わせ可能である。
以上のように、上記実施の形態8によれば、画像出力システムにおいて、デジタルカメ
ラなどの画像供給装置2を操作して、その画像供給装置2に格納されている画像データの
状況に応じて、ユーザがレイアウトを選択することができて便利であるとともに、画像デ
ータを格納している装置のユーザインタフェースを使用するため、レイアウト選択のため
に画像データなどを他の装置に転送する必要がない。
実施の形態9.
本発明の実施の形態9に係る画像出力システムは、ある画像データについての画像出力
装置1による画像出力結果を画像供給装置2の表示装置26によりプレビューするように
したものである。すなわち、表示装置26は、画像データに基づく画像出力のプレビュー
画像を表示する表示手段として機能する。
画像供給装置2は、例えば操作部25に対する操作に応じて画像出力の対象となる画像
データを選択し、選択した画像データの画像出力状態を示す画像(いわゆるプレビュー画
像)を表示装置26により表示する。そして、そのプレビュー画像の表示後に、画像供給
装置2は、画像出力の対象となる画像データを通信路3を介して送信し、画像出力装置1
に出力させる。
なお、この実施の形態9に係る画像出力システムは、他の実施の形態のいずれとも組み
合わせ可能である。
以上のように、上記実施の形態9によれば、この画像供給装置2では、格納されている
画像データを使用してプレビューが可能であるため、正確にプレビューを行うことができ
るとともに、画像データ転送前にプレビューを行うため、画像出力の条件の変更を画像供
給装置2にて簡単に行うことができる。
実施の形態10.
出力装置が複数存在する場合において拡張機能であるPIM機能が以下の通り機能すると
さらに良い。出力装置が印刷装置と表示装置である場合を例に説明する。表示装置には製
造時にPIM情報とリンクして表示が補正されるように表示補正情報(補正情報)が設定
されている。印刷処理、表示処理のフローは以下の通りである。PIM機能が反映された
画像データはPIM情報に基づいて画像処理された後印刷される。また表示される画像デ
ータはPIM情報と表示補正情報に基づき画像処理が行われ補正される。このようにして、
印刷された印刷物と表示された表示物がほぼ同様のものとして視認されることになる。
以上のように、上記実施の形態10によれば、表示装置に表示補正情報が組み込まれてい
て、尚且つ拡張機能としてPIM機能が付加された画像データを供給装置から印刷装置と
表示装置に送信した場合には、表示物と印刷物がほぼ同じに視認できるようになる。
実施の形態11.
拡張タグ(PIM機能)を付加したい画像データを選択するときは、画像毎、若しくは複
数画像纏めて行うことができる。つまり、ユーザが供給装置側、若しくは出力装置側のパ
ネル上(入力部)からPIM機能を付加したい画像データを選択すると、拡張タグ(PI
M機能)が選択された画像データに自動的に挿入される。
実施の形態12.
複数の機能を、画像毎、若しくは複数画像纏めて追加することができる。つまり、ユーザ
が供給装置側、若しくは出力装置側のパネル上(入力部)から画像データに対して追加し
たい機能を単数、若しくは複数設定すると、複数の拡張タグが画像データに対して自動的
に挿入される。
なお、上述の各実施の形態は、本発明の好適な例であるが、本発明は、これらに限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能で
ある。
例えば、上述の各実施の形態では、マークアップ言語の1つであるXMLを使用して制
御情報を記述しているが、SGML(Standard Generalized Markup Language)などの他
のマークアップ言語を使用して記述するようにしてもよい。
また、上述の各実施の形態では、DPSプロトコル以下の階層において、PTPおよび
USBを使用しているが、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet P
rotocol )などの他のプロトコルを使用するようにしてもよい。その際の伝送媒体として
は、有線LAN、ブルーツース、無線LANなどを使用してもよい。
また、上述の各実施の形態において使用されるDPSプロトコルのコマンド名、タグ名
および拡張タグ名は、上述のものに限定されるものではなく、他の名前でもよい。また、
DPSプロトコルのコマンドに関しては、同様の機能を有する他のコマンドまたはそれら
の組み合わせとしてもよい。さらに、拡張タグにより指定される機能は、上述したものに
限定されるものではない。
また、上述の各実施の形態において、画像出力装置1は、プリンタとすることができ、
画像供給装置2は、動画用および/または静止画用のデジタルカメラとすることができる
。あるいは、画像出力装置1は、紙などの媒体に画像を記録する他の記録装置、ディスプ
レイなどの、光の像を呈示する表示装置などとしてもよく、画像供給装置2は、デジタル
カメラを内蔵した電子装置、画像信号を受信する電子装置などとしてもよい。そのような
電子装置としては、移動体電話、PDA、音楽プレーヤ、テレビジョン受像機、ビデオ録
画/再生装置、テレビジョン電話機、テレビビジョン会議装置などがある。また、画像供
給装置2としては、可搬性のある装置としてもよいし、あまり可搬性のない装置としても
よい。
また、上述の各実施の形態において、画像出力に必要な画像データの画像供給装置2か
ら画像出力装置1への転送が完了すると、画像出力装置1との接続を解除してもよい旨を
示す接続解除可能通知を画像出力装置1から画像供給装置2へ送信するようにしてもよい
。この接続解除可能通知を示す拡張タグを、装置やジョブの状態を通知するコマンドや応
答といった制御情報に挿入し、その制御情報を画像出力装置1から画像供給装置2へ送信
するようにしてもよい。
また、上述の各実施の形態において、画像データ管理転送プロトコルとして、PTPの
代わりにUSBマスストレージクラスを使用するようにしてもよい。
また、上述の各実施の形態における画像は、ピクチャ画像のほか、テキストの画像とし
てもよい。また、画像出力対象を、例えば音楽CD、音楽MDなどの音楽アルバムのタイ
トル表、歌詞カードなどのテキストとしてもよい。その場合、例えば、画像供給装置2ま
たは画像出力装置1が、その音楽アルバムに記録されている情報に基づいてインターネッ
ト上の配信サーバなどからそのテキストのデータを取得する。
なお、上記参考構成例2では、画像出力装置1が、ジョブ指定ファイルを取得し、その
ジョブ指定ファイルを解析し、画像出力ジョブを実行しているが、その代わりに、画像供
給装置2が、ジョブ指定ファイルを解析し、画像出力ジョブ開始コマンドを画像出力に係
る制御情報として生成し画像出力装置1に送信するようにして、画像出力ジョブを実行さ
せるようにしてもよい。
なお、上記実施の形態1に係る画像出力システムにおいて、PIM機能の使用が指定さ
れた場合、次のようにして制御情報であるXMLスクリプトを生成するようにしてもよい
。図41は、実施の形態1に係る画像出力システムにおいて画像処理機能の一種である画
像最適化機能の拡張機能としてPIM機能が存在する場合の、制御情報であるXMLスク
リプトの生成について説明するフローチャートである。
この場合、例えば、画像供給装置2が、PIM機能を有するデジタルカメラなどの撮影
装置とされた場合、画像供給装置2の記録媒体24に、この画像データおよび出力制御デ
ータを有する上述の画像ファイルが記録される。
そして、画像供給装置2は、ユーザの操作に基づき印刷などの画像出力を行わせる場合
に、画像最適化機能が指定された場合、まず、画像最適化機能の使用可能な拡張機能が存
在するか否かを判断する(ステップS321)。
画像供給装置2は、PIM機能が使用可能であると判断すると、画像出力装置1の環境
情報および/または機能の設定値の選択肢に基づき、自己(画像供給装置2)が使用可能
な画像最適化機能の拡張機能であるPIM機能が画像出力装置1において使用可能か否か
を判断する(ステップS322)。例えば、画像供給装置2は、環境情報のうち、ベンダ
固有のバージョン情報に基づいて、拡張機能が使用可能か否かを判定する。つまり、ベン
ダ固有のバージョン情報により、拡張機能が使用可能か否かが示される。
画像供給装置2は、画像出力装置1においてPIM機能が使用可能であると判断すると
、画像出力ジョブ開始コマンドDPS_StartJobにおける、画像最適化のための
既存のタグであるimageOptimizeタグの下位のネストレベルに、PIM機能
を使用した画像出力を指定するための拡張タグであるimageOptimize2タグ
を挿入して制御情報であるXMLスクリプトを生成する(ステップS323)。なお、拡
張タグの名称は、imageOptimize2に限定されるものではなく、各ベンダに
より自由に規定される。
一方、画像供給装置2が、画像最適化機能の使用可能な拡張機能を有さない場合、およ
び自己(画像供給装置2)が使用可能な画像最適化機能の拡張機能が画像出力装置1にお
いて使用可能ではない場合には、拡張タグを挿入せずに画像出力ジョブ開始コマンドDP
S_StartJobを生成する(ステップS324)。
そして、このようにして生成された画像出力ジョブ開始コマンドDPS_StartJ
obは、画像供給装置2から通信路3を介して画像出力装置1に伝送される(ステップS
325)。
この画像出力ジョブ開始コマンドDPS_StartJobを供給された画像出力装置
1がこのPIM機能を使用した画像出力に対応した機種である場合、その画像出力装置1
は、imageOptimize2タグが、PIM機能を使用した画像出力を指定するた
めのタグであると認識し、そのタグで指定される値に基づいて、PIM機能を使用した画
像出力(例えば印刷)を行うか否かを判定する。そして、PIM機能を使用した画像出力
を行うと判定した場合、画像出力装置1は、画像供給装置2から取得した画像ファイルの
出力制御データに基づいて、画像ファイル中の画像データに対して画像処理を実行し、画
像処理後の画像データに基づき画像を出力(例えば印刷)する。
一方、画像出力装置1がこのPIM機能を使用した画像出力に対応した機種ではない場
合、拡張タグを含まない画像出力ジョブ開始コマンドを受信し、その画像出力ジョブ開始
コマンドに基づき、拡張されていない機能を使用して画像出力を行う。
また、誤って、画像出力装置1がこのPIM機能を使用した画像出力に対応した機種で
はない場合に、拡張タグを含む画像出力ジョブ開始コマンドを受信したときには、その画
像出力装置1は、拡張タグであるimageOptimize2タグを未定義のタグであ
ると認識し、XMLの規則に従ってそのタグを含む要素を無視し、画像データに基づき画
像を出力(例えば印刷)する。その際、画像出力装置1は、既存のタグであるimage
Optimizeタグで指定される値に基づいて、画像最適化を行うか否かを判定し、画
像最適化を行うと判定した場合、画像ファイル中の画像データに対して所定の画像処理を
実行し、画像処理後の画像データに基づき画像を出力するようにしてもよい。
このようにして、PIM機能の使用が指定された場合、次のようにして制御情報である
XMLスクリプトを生成するようにしてもよい。なお、PIM機能以外の拡張機能の場合
についても、同様にして、拡張機能の使用可否を事前に判定してから、拡張タグを使用す
るようにしても勿論よい。
本発明は、例えば、ダイレクト印刷システムに適用可能である。
図1は、画像出力システムの参考構成例1を示すブロック図である。 図2は、画像出力システムの参考構成例1において、画像出力装置と画像供給装置との間で使用されるプロトコルの一例を示す図である。 図3は、画像出力システムの参考構成例1における画像出力装置としてのプリンタの構成例を示すブロック図である。 図4は、画像出力システムの参考構成例1における画像出力装置の有する複数の機能の関係を示す図である。 図5は、画像出力システムの参考構成例1における画像供給装置としてのデジタルカメラの構成例を示すブロック図である。 図6は、画像出力システムの参考構成例1における画像供給装置の有する複数の機能の関係を示す図である。 図7は、画像出力システムの参考構成例1における、DPSプロトコルレベルでの画像出力処理を説明する図である。 図8は、画像出力システムの参考構成例1における、画像転送プロトコルレベルでの画像出力処理を説明する図である。 図9は、参考構成例1において使用される画像出力ジョブ開始コマンドのXMLスクリプトの一例を示す図である。 図10は、参考構成例1において使用されるファイル取得コマンドのXMLスクリプトの一例を示す図である。 図11は、DPOF方式のディレクトリ構造を説明する図である。 図12は、DPOF方式のジョブ指定ファイルAUTPRINT.MRKの一例を示す図である。 図13は、画像出力システムの参考構成例2における、DPSプロトコルレベルでの画像出力処理を説明する図である。 図14は、画像出力システムの参考構成例2における、画像転送プロトコルレベルでの画像出力処理を説明する図である。 図15は、参考構成例2において使用されるオブジェクトID取得コマンドのXMLスクリプトの一例を示す図である。 図16は、参考構成例2において使用されるオブジェクトID取得コマンドの応答のXMLスクリプトの一例を示す図である。 図17は、参考構成例2において使用されるファイル情報取得コマンドのXMLスクリプトの一例を示す図である。 図18は、参考構成例2において使用されるファイル情報取得コマンドの応答のXMLスクリプトの一例を示す図である。 図19は、画像出力システムの参考構成例3における画像出力装置についての状態遷移図である。 図20は、画像出力システムの参考構成例3の正常時の印刷処理において行われる、リカバリのための処理について説明するフローチャートである。 図21は、画像出力システムの参考構成例3のリカバリ処理を説明するフローチャートである。 図22は、参考構成例3において使用されるジョブ状態通知コマンドのXMLスクリプトの一例を示す図である。 図23は、参考構成例3において使用されるデバイス状態通知コマンドのXMLスクリプトの一例を示す図である。 図24は、参考構成例3において、ジョブ再開時の印刷ジョブ開始コマンドのXMLスクリプトの一例を示す図である。 図25は、画像出力システムの参考構成例3における印刷再開を説明する図である。 図26は、画像出力システムの参考構成例3のリカバリ処理の他の一例について説明するフローチャートである。 図27は、画像出力システムの参考構成例3のリカバリ処理のさらに他の一例について説明するフローチャートである。 図28は、PIM機能において使用される画像処理制御データのパラメータとその値の一例を示す図である。 図29は、画像ファイルの構成例を示す図である。 図30は、画像ファイルにおけるメーカノートのデータ構造を示す図である。 図31は、図30に示すメーカノート内に定義されているプリントマッチングデータのデータ構造を示す図である。 図32は、実施の形態1に係る画像出力システムにおける画像供給装置により生成される画像出力ジョブ開始コマンドの一例を示す図である。 図33は、実施の形態1に係る画像出力システムにおける画像供給装置により生成される画像出力ジョブ開始コマンドの他の例を示す図である。 図34は、PIF機能の概念を説明する図である。 図35は、PIF印刷の場合の印刷画像の一例を示す図である。 図36は、レイアウト定義ファイルの一例を示す図である。 図37は、実施の形態2に係る画像出力システムにおける画像供給装置により生成される印刷ジョブ開始コマンドの一例を示す図である。 図38は、実施の形態5に係る画像出力システムにおいて画像出力装置に接続する際の画像供給装置の電源モードに設定処理を説明するフローチャートである。 図39は、画像出力システムの参考構成例5を示すブロック図である。 図40は、本発明の実施の形態7に係る画像出力装置の構成を示すブロック図である。 図41は、実施の形態1に係る画像出力システムにおいて画像処理機能の一種である画像最適化機能の拡張機能としてPIM機能が存在する場合の、制御情報であるXMLスクリプトの生成について説明するフローチャートである。
符号の説明
1,1−1〜1−n,201 画像出力装置
2,2−1,202 画像供給装置
3,3−1〜3−n,203,205 通信路
11 通信回路(第1の通信手段)
12 通信制御部(第1の通信手段)
13 出力制御部(出力手段)
14 出力機構(出力手段)
21 通信回路(第2の通信手段)
22 通信制御部(第2の通信手段)
24 記録媒体
62 XMLスクリプト生成機能(第1のスクリプト生成手段)
92 XMLスクリプト生成機能(第2のスクリプト生成手段)

Claims (13)

  1. 撮影した画像を画像データファイルとして格納するデジタルカメラと、上記画像データファイルに基づき画像を印刷するプリンタと、上記デジタルカメラと上記プリンタとを直接接続する通信路とを備えるダイレクト印刷システムにおいて、
    上記プリンタは、上記通信路としてのUSBケーブルを介して上記デジタルカメラが接続され上記デジタルカメラが所定の印刷制御プロトコルに対応可能であることを検知した後に、上記印刷制御プロトコルで規定された画像印刷に係る制御情報をマークアップ言語で記述した一連のスクリプト上記通信路を介して受信し、受信した上記スクリプトに記述された印刷対象の画像データファイルを上記スクリプトの送信元から取得する第1の通信手段と、
    上記印刷制御プロトコルの拡張機能を使用して画像出力を行うか否かを上記スクリプトに上記拡張機能の情報に関する記述があるかどうかに基づいて判定する手段と、
    上記印刷制御プロトコルの拡張機能が使用される場合には、上記第1の通信手段により受信されたスクリプト内にある前記拡張機能の情報に基づいて拡張機能による画像処理を施して上記画像データファイルから印刷用の制御データを生成し、上記印刷用の制御データに従って印刷処理を実行させる手段とを備え、
    上記デジタルカメラは、上記通信路としてのUSBケーブルを介して上記プリンタが接続され上記プリンタが所定の印刷制御プロトコルに対応可能であることを検知した後に、画像印刷に係る制御情報をマークアップ言語で記述した一連のスクリプト上記通信路を介して送信するとともに、上記スクリプトとは別に、同一の上記通信路を介してその制御情報で指定された画像データファイルを送信する第2の通信手段と、
    上記印刷制御プロトコルの拡張機能を使用可能か否かを上記プリンタから送信された環境情報に基づいて判定する手段と、
    上記使用可能と判定されて、上記印刷制御プロトコルに対して追加された画像処理の拡張機能が使用される場合には、上記スクリプト内にその拡張機能の情報を挿入して、上記スクリプトを生成するスクリプト生成手段とを備えること、
    を特徴とするダイレクト印刷システム。
  2. 画像データファイルを格納するデジタルカメラに通信路としてのUSBケーブルを介して接続される通信回路と、
    上記通信路を介して上記デジタルカメラが接続されそのデジタルカメラが所定の印刷制御プロトコルに対応可能であることを検知した後に、上記通信回路を制御して、その印刷制御プロトコルで規定された画像印刷に係る制御情報をマークアップ言語で記述した一連のスクリプトとして上記通信路を介して受信し、受信したスクリプトに記述された印刷対象の画像データファイルを上記スクリプトの送信元から取得する通信制御部と、
    上記印刷制御プロトコルの拡張機能を使用して画像出力を行うか否かを上記スクリプトに上記拡張機能の情報に関する記述があるかどうかに基づいて判定する手段と、
    所定の画像処理機能についての上記拡張機能が使用される場合には、上記スクリプト内にある上記拡張機能の情報に基づいて上記拡張機能による画像処理を施して上記画像データファイルから印刷用の制御データを生成しその印刷用の制御データに従って印刷処理を実行することで、上記画像データファイルに基づく画像を印刷する出力手段と、
    を備えることを特徴とするプリンタ。
  3. 前記出力手段は、前記拡張機能が指定された場合に、前記画像データファイルに記録された画像処理制御データに基づいて、その画像データファイル内の画像データに対して画像処理を施し、画像処理後の画像データに基づき画像を印刷することを特徴とする請求項2記載のプリンタ。
  4. 前記拡張機能は、PIM(プリントイメージマッチング)機能またはExifプリンティング機能であることを特徴とする請求項3記載のプリンタ。
  5. 前記拡張機能は、フレーム画像と前記画像データの画像とを組み合わせて印刷するフレーム挿入印刷処理であることを特徴とする請求項2記載のプリンタ。
  6. 前記拡張機能は、余白が形成されずに印刷される印刷処理を含むことを特徴とする請求項2記載のプリンタ。
  7. ユーザにより操作される操作部と、
    画像データファイルを格納する記録媒体と、
    上記画像データファイルに基づき画像を印刷するプリンタに通信路としてのUSBケーブルを介して接続される通信回路と、
    上記通信路としてのUSBケーブルを介して上記プリンタが接続されそのプリンタが所定の印刷制御プロトコルに対応可能であることを検知した後に、上記通信回路を制御して、画像印刷に係る制御情報をマークアップ言語で記述した一連のスクリプトとして上記通信路を介して送信するとともに、そのスクリプトとは別に、同一の上記通信路を介してその制御情報で指定された画像データファイルを送信する通信制御部と、
    上記印刷制御プロトコルの拡張機能を使用可能か否かを上記プリンタから送信された環境情報に基づいて判定する手段と、
    上記操作部に対して所定の操作があると、上記印刷制御プロトコルに対して追加された画像処理の上記拡張機能が使用される場合には、上記スクリプト内にその拡張機能の情報を挿入して、上記スクリプトを生成するスクリプト生成手段と、
    を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  8. 前記所定の画像処理機能についての拡張機能は、前記画像データファイルに記録された画像処理制御データに基づいて、その画像データファイル内の画像データに対して画像処
    理を施し、画像処理後の画像データに基づき画像を印刷する機能であることを特徴とする請求項7記載のデジタルカメラ。
  9. 前記拡張機能は、PIM(プリントイメージマッチング)機能またはExifプリンティング機能であることを特徴とする請求項8記載のデジタルカメラ。
  10. 前記拡張機能は、フレーム画像と前記画像データの画像とを組み合わせて印刷するフレーム挿入印刷処理であることを特徴とする請求項7記載のデジタルカメラ。
  11. 前記拡張機能は、余白が形成されずに印刷される印刷処理を含むことを特徴とする請求項7記載のデジタルカメラ。
  12. 画像データファイルに基づき画像を印刷するプリンタに内蔵されるコンピュータに実行される制御プログラムにおいて、そのコンピュータを、
    通信路としてのUSBケーブルを介してデジタルカメラが接続されそのデジタルカメラが所定の印刷制御プロトコルに対応可能であることを検知した後に、その印刷制御プロトコルで規定された画像印刷に係る制御情報をマークアップ言語で記述した一連のスクリプトとして上記通信路を介して受信し、受信したスクリプトに記述された印刷対象の画像データファイルを上記スクリプトの送信元から取得する通信制御部、および
    上記印刷制御プロトコルの拡張機能を使用して画像出力を行うか否かを上記スクリプトに上記拡張機能の情報に関する記述があるかどうかに基づいて判定する手段と、
    所定の画像処理機能についての上記拡張機能が使用される場合には、上記スクリプト内にあるその拡張機能の情報に基づいて、上記画像データファイルから印刷用の制御データを生成する手段として、
    機能させることを特徴とする制御プログラム。
  13. 画像データファイルを格納するデジタルカメラに内蔵されるコンピュータに実行される制御プログラムにおいて、そのコンピュータを、
    通信路としてのUSBケーブルを介してプリンタが接続されそのプリンタが所定の印刷制御プロトコルに対応可能であることを検知した後に、画像印刷に係る制御情報をマークアップ言語で記述した一連のスクリプトとして上記通信路を介して送信するとともに、そのスクリプトとは別に、同一の上記通信路を介してその制御情報で指定された画像データファイルを送信する通信制御部、および、
    上記印刷制御プロトコルの拡張機能を使用可能か否かを上記プリンタから送信された環境情報に基づいて判定する手段と、
    上記印刷制御プロトコルに対して追加された画像処理の上記拡張機能が使用される場合には、上記スクリプト内にその拡張機能の情報を挿入して、上記スクリプトを生成するスクリプト生成手段として、
    機能させることを特徴とする制御プログラム。
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