JP2004318818A - 画像出力システム、画像出力装置、画像供給装置および制御プログラム - Google Patents

画像出力システム、画像出力装置、画像供給装置および制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 新規な画像出力制御プロトコルを使用しても通信のオーバーヘッドの増加を抑
制することができること。
【解決手段】 通信路3を介して画像供給装置2と画像出力装置1との間で、画像出力に
係る制御指令を含む制御情報を送受する。生成されたマークアップ制御指令にバイナリ制
御指令が対応付けられている場合には、第一の送信手段51dが、そのバイナリ制御指令
をバイナリ送受信手段51eに送信させる。対応付けられていない場合には、第二の送信
手段51cが、そのマークアップ制御指令をデータとしてバイナリ送受信手段51eに送
信させる。
【選択図】 図12

Description

本発明は、通信路を介して制御情報および画像データを伝送して、画像供給装置に格納
された画像データに基づく画像を画像出力装置により出力する画像出力システム、並びに
、そのシステムに使用される画像出力装置、画像供給装置および制御プログラムに関する
ものである。
デジタルスチルカメラとプリンタとを、パーソナルコンピュータなどを介さずに接続し
、デジタルスチルカメラにより撮影した画像をプリンタにより印刷するいわゆるダイレク
トプリントシステムがある(例えば特許文献1参照)。
ダイレクトプリントシステムでは、デジタルスチルカメラとプリンタとの間でベンダ固
有のプロトコルを使用して、画像データや印刷ジョブ開始コマンドなどの送受が行われて
いる。
特開2002−330394号公報(従来の技術欄)
しかしながら、各ベンダが独自のプロトコルを使用しているため、デジタルスチルカメ
ラによる画像をあるベンダのプリンタにより印刷できても、他のベンダのプリンタにより
印刷できないことがある。
その場合、複数のベンダで同一の画像出力制御プロトコルを新たに採用すれば、デジタ
ルスチルカメラによる画像をそれらのうちのいずれのベンダのプリンタでも印刷可能とな
るが、そのようなプロトコルは、既存の下位層プロトコルの上に構築されるため、通信の
オーバーヘッドが増加してしまうという問題がある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、新規な画像出力制御プロトコルを
使用しても通信のオーバーヘッドの増加を抑制することができる画像出力システム、画像
出力装置、画像供給装置および制御プログラムを得ることを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の画像出力システムは、画像供給装置および画像
出力装置の中の少なくとも一方に、バイナリで記述されたバイナリ制御情報を送信すると
ともに、データを送信するバイナリ送信手段と、画像出力に係る制御情報を、マークアッ
プ言語で記述されたテキスト制御指令とするか、バイナリで記述されたバイナリ制御指令
とするかを選択する選択手段と、選択手段によりバイナリ制御指令が選択された場合に、
そのバイナリ制御指令を、バイナリ送信手段に送信させる第一の送信手段と、選択手段に
よりテキスト制御指令が選択された場合に、テキスト制御指令を1つのデータファイルと
して、バイナリ送信手段に送信させる第二の送信手段と、を有し、画像供給装置および画
像出力装置の中の少なくとも他方に、バイナリで記述されたバイナリ制御情報を受信する
とともに、データファイルを受信する第二のバイナリ送受信手段と、バイナリ受信手段に
より受信されたバイナリ制御指令を実行するバイナリ実行手段と、バイナリ受信手段によ
りデータファイルとして受信されたテキスト制御指令を実行するマークアップ実行手段と
、を有する。
この構成を採用すれば、マークアップ言語で記述されるテキスト制御指令と同一の機能
のバイナリ制御指令が存在する場合に、テキスト制御指令の代わりにバイナリ制御指令が
使用される。その結果、マークアップ言語で記述されるマークアップ制御指令をそのまま
送信する場合に比べて、通信データ量を削減することができる。
また、本発明に係る画像出力システムは、画像データを格納する画像供給装置と、画像
データに基づき画像を出力する画像出力装置と、画像供給装置と画像出力装置とを接続す
る通信路と、を備え、通信路を介して画像供給装置と画像出力装置との間で、画像出力に
係る制御指令を含む制御情報を送受する画像出力システムであって、画像供給装置および
画像出力装置の中の少なくとも一方は、バイナリで記述されたバイナリ制御情報を送受す
るとともに、データを送受する第一のバイナリ送受信手段と、マークアップ言語で記述さ
れたテキスト形式のマークアップ制御指令を生成するマークアップ制御指令生成手段と、
所定のマークアップ制御指令と所定のバイナリ制御指令との対応関係を記憶する記憶部と
、マークアップ制御指令生成手段により生成されたマークアップ制御指令がバイナリ制御
指令に対応付けられている場合に、マークアップ制御指令に対応付けられているバイナリ
制御指令を、第一のバイナリ送受信手段に送信させる第一の送信手段と、マークアップ制
御指令生成手段により生成されたマークアップ制御指令がバイナリ制御指令に対応付けら
れていない場合に、マークアップ制御指令をデータとして、第一のバイナリ送受信手段に
送信させる第二の送信手段と、を有し、画像供給装置および画像出力装置の中の少なくと
も他方は、バイナリで記述されたバイナリ制御情報を送受するとともに、データを送受す
る第二のバイナリ送受信手段と、第二のバイナリ送受信手段により受信されたバイナリ制
御指令を実行するバイナリ実行手段と、バイナリ送受信手段によりデータとして受信され
たマークアップ制御指令を実行するマークアップ実行手段と、を有するものである。
この構成を採用すれば、バイナリ制御指令が対応付けられているマークアップ制御指令
は、バイナリ制御指令へ変換されて送信される。その結果、マークアップ言語で記述され
るマークアップ制御指令をそのまま送信する場合に比べて、通信データ量を削減すること
ができる。
本発明に係る画像出力システムは、さらに、第二のバイナリ送受信手段は、マークアッ
プ制御指令に対応付けられているバイナリ制御指令を実行した結果を示すバイナリ制御応
答を送信し、マークアップ実行手段は、マークアップ制御指令を実行した結果を示すマー
クアップ制御応答をデータとして第二のバイナリ送受信手段に送信させ、第一のバイナリ
送受信手段は、バイナリ制御情報を受信するか、マークアップ制御応答をデータとして受
信し、画像供給装置および画像出力装置の中の少なくとも一方は、第一のバイナリ送受信
手段により受信されたバイナリ制御応答に基づいて、マークアップ制御応答を生成する制
御応答生成手段と、第一のバイナリ送受信手段によりデータとして受信されたマークアッ
プ制御応答および制御応答生成手段により生成されたマークアップ制御応答を受領するマ
ークアップ制御応答受領手段と、を有するものである。
この構成を採用すれば、画像出力に係る制御指令が、バイナリ制御指令として実行され
た場合であっても、マークアップ制御指令として実行された場合であっても、その実行結
果をマークアップ制御応答として受領することができる。
本発明に係る画像出力システムでは、さらに、マークアップ制御指令生成手段およびマ
ークアップ制御応答受領手段は、マークアップ言語で記述された制御情報を送受する画像
出力制御プロトコルのエンティティであり、第一のバイナリ送受信手段および第二のバイ
ナリ送受信手段は、画像出力制御プロトコルのエンティティに下位層で、画像供給装置に
格納された画像データを管理し画像出力装置へ転送する画像データ管理転送プロトコルの
エンティティであるものである。
この構成を採用すれば、画像供給装置に格納された画像データを管理し画像出力装置へ
転送することができる、既存の画像データ管理転送プロトコルのエンティティを、画像出
力制御プロトコルのエンティティの下位層として利用することができる。
本発明に係る画像出力装置は、バイナリで記述されたバイナリ制御指令を送信するバイ
ナリ送信手段と、画像出力に係る制御情報を、マークアップ言語で記述されたテキスト制
御指令とするか、バイナリで記述されたバイナリ制御指令とするかを選択する選択手段と
、選択手段によりバイナリ制御指令が選択された場合に、そのバイナリ制御指令を、バイ
ナリ送信手段に送信させる第一の送信手段と、選択手段によりテキスト制御指令が選択さ
れた場合に、テキスト制御指令を1つのデータファイルとして、バイナリ送信手段に送信
させる第二の送信手段とを備える。
この構成を採用すれば、マークアップ言語で記述されるテキスト制御指令と同一の機能
のバイナリ制御指令が存在する場合に、テキスト制御指令の代わりにバイナリ制御指令が
使用される。その結果、マークアップ言語で記述されるマークアップ制御指令をそのまま
送信する場合に比べて、通信データ量を削減することができる。
さらに、本発明に係る画像出力装置は、上記発明の画像出力装置に加え、選択手段を次
のようにしたものである。選択手段は、アプリケーションが発行するコマンドの種類に基
づいて、通信に使用するコマンドとして、テキストコマンドを使用するか、バイナリコマ
ンドを使用するかを選択する。
この構成を採用すれば、テキスト制御指令を使用するかバイナリ制御指令を使用するか
の選択処理を簡素にすることができ、この選択処理に起因する通信処理のオーバーヘッド
を低減することができる。
さらに、本発明に係る画像出力装置は、上記発明の画像出力装置に加え、選択手段を次
のようにしたものである。選択手段は、コマンドを発行したアプリケーションの種類に基
づいて、通信に使用するコマンドとして、テキストコマンドを使用するか、バイナリコマ
ンドを使用するかを選択する。
この構成を採用すれば、テキスト制御指令を使用するかバイナリ制御指令を使用するか
の選択処理を簡素にすることができ、この選択処理に起因する通信処理のオーバーヘッド
を低減することができる。
本発明に係る画像出力装置は、画像データを格納する画像供給装置が通信路を介して直
接に接続され、通信路を介して画像供給装置との間で、画像出力に係る制御情報を送受す
る画像出力装置であって、バイナリで記述されたバイナリ制御指令を送信するバイナリ送
信手段と、マークアップ言語で記述されたマークアップ制御指令を生成するマークアップ
制御指令生成手段と、所定のマークアップ制御指令と所定のバイナリ制御指令との対応関
係を記憶する記憶部と、マークアップ制御指令生成手段により生成されたマークアップ制
御指令がバイナリ制御指令に対応付けられている場合に、マークアップ制御指令に対応付
けられているバイナリ制御指令を、バイナリ送信手段に送信させる第一の送信手段と、マ
ークアップ制御指令生成手段により生成されたマークアップ制御指令がバイナリ制御指令
に対応付けられていない場合に、マークアップ制御指令をデータとして、バイナリ送信手
段に送信させる第二の送信手段と、を備えるものである。
この構成を採用すれば、バイナリ制御指令が対応付けられているマークアップ制御指令
は、バイナリ制御指令へ変換して画像供給装置へ送信する。そのため、マークアップ制御
指令をそのままに送信する場合に比べて、送信データ量を削減することができる。
本発明に係る画像出力装置は、さらに、画像供給装置がバイナリ制御指令を実行した結
果として送信したバイナリ制御応答に基づいて、マークアップ制御指令に対するマークア
ップ制御応答を生成する制御応答生成手段と、画像供給装置がマークアップ制御指令を実
行した結果として送信したマークアップ制御応答および制御応答生成手段により生成され
たマークアップ制御応答を受領するマークアップ制御応答受領手段と、を備えるものであ
る。
この構成を採用すれば、画像出力に係る制御指令が、バイナリ制御指令として実行され
た場合であっても、マークアップ制御指令として実行された場合であっても、その実行結
果をマークアップ制御応答として受領することができる。
本発明に係る制御プログラムは、画像データを格納する画像供給装置が通信路を介して
直接に接続され、画像供給装置との間で画像出力に係る制御指令を含む制御情報を送受す
る画像出力装置に組み込まれるコンピュータに、バイナリで記述されたバイナリ制御指令
およびデータを送信するバイナリ送信手段と、マークアップ言語で記述されたマークアッ
プ制御指令を生成するマークアップ制御指令生成手段と、マークアップ制御指令生成手段
により生成されたマークアップ制御指令がバイナリ制御指令に対応付けられている場合に
、マークアップ制御指令に対応付けられているバイナリ制御指令を、バイナリ送信手段に
送信させる第一の送信手段と、マークアップ制御指令生成手段により生成されたマークア
ップ制御指令がバイナリ制御指令に対応付けられていない場合に、マークアップ制御指令
をデータとして、バイナリ送信手段に送信させる第二の送信手段と、を実現させるもので
ある。
この制御プログラムをインストールしたコンピュータは、バイナリ制御指令が対応付け
られているマークアップ制御指令は、バイナリ制御指令へ変換して画像供給装置へ送信す
る。そのため、マークアップ制御指令をそのままに送信する場合に比べて、送信データ量
を削減することができる。
本発明に係る制御プログラムは、さらに、画像供給装置がバイナリ制御指令を実行した
結果として送信したバイナリ制御応答に基づいて、マークアップ制御指令に対するマーク
アップ制御応答を生成する制御応答生成手段と、画像供給装置がマークアップ制御指令を
実行した結果として送信したマークアップ制御応答および制御応答生成手段により生成さ
れたマークアップ制御応答を受領するマークアップ制御応答受領手段と、を実現させるも
のである。
この制御プログラムをインストールしたコンピュータは、画像出力に係る制御指令が、
バイナリ制御指令として実行された場合であっても、マークアップ制御指令として実行さ
れた場合であっても、その実行結果をマークアップ制御応答として受領することができる
本発明に係る画像供給装置は、画像データを格納するとともに、画像データに基づき画
像を出力する画像出力装置が通信路を介して接続され、通信路を介して画像出力装置との
間で、画像出力に係る制御指令を含む制御情報を送受する画像供給装置であって、バイナ
リで記述されたバイナリ制御指令を受信するバイナリ受信手段と、バイナリ受信手段によ
り受信されたバイナリ制御指令を実行するバイナリ実行手段と、バイナリ受信手段により
データとして受信されたマークアップ言語で記述されたマークアップ制御指令を実行する
マークアップ実行手段と、を備えるものである。
この構成を採用すれば、マークアップ制御指令をデータとして受信して実行することが
できる他、マークアップ制御指令に対応付けられているバイナリ制御指令を受信して実行
することができる。したがって、バイナリ制御指令を受信することで、マークアップ制御
指令を受信する場合に比べて、受信データ量を削減することができる。
本発明に係る画像供給装置は、さらに、バイナリ制御指令を実行した結果を示すバイナ
リ制御応答およびデータを送信するバイナリ送信手段を有し、マークアップ実行手段は、
マークアップ制御指令を実行した結果を示すマークアップ制御応答をデータとして、バイ
ナリ送信手段に送信させるものである。
この構成を採用すれば、画像出力に係る制御指令が、バイナリ制御指令として実行され
た場合であっても、マークアップ制御指令として実行された場合であっても、その実行結
果を画像出力装置へ送信することができる。
本発明に係る制御プログラムは、画像データを格納するとともに、画像データに基づき
画像を出力する画像出力装置が通信路を介して接続され、画像出力装置との間で画像出力
に係る制御指令を含む制御情報を送受する画像供給装置に組み込まれるコンピュータに、
バイナリで記述されたバイナリ制御指令を受信するバイナリ送受信手段と、バイナリ送受
信手段により受信されたバイナリ制御指令を実行するバイナリ実行手段と、バイナリ送受
信手段によりデータとして受信されたマークアップ言語で記述されるマークアップ制御指
令を実行するマークアップ実行手段と、を実現させるものである。
この制御プログラムをインストールしたコンピュータは、マークアップ制御指令を受信
して実行することができる他、マークアップ制御指令に対応付けられているバイナリ制御
指令を受信して実行することができる。したがって、バイナリ制御指令を受信することで
、マークアップ制御指令を受信する場合に比べて、受信データ量を削減することができる
本発明に係る制御プログラムは、さらに、バイナリ制御指令を実行した結果を示すバイ
ナリ制御応答およびデータを送信するバイナリ送信手段を実現させ、マークアップ実行手
段は、マークアップ制御指令を実行した結果を示すマークアップ制御応答をデータとして
、バイナリ送信手段に送信させるものである。
この制御プログラムをインストールしたコンピュータは、画像出力に係る制御指令が、
バイナリ制御指令として実行された場合であっても、マークアップ制御指令として実行さ
れた場合であっても、その実行結果を送信することができる。
本発明によれば、新規な画像出力制御プロトコルを使用しても、通信のオーバーヘッド
の増加を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る画像出力システム、画像出力装置、画像供給装置およ
び制御プログラムを、図に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像出力システムの構成を示すブロック図である
。図1において、画像出力装置1は、画像データに基づき画像を出力する装置である。画
像出力装置1の形態としては、画像データに基づき画像を紙などに印刷するプリンタなど
がある。また、画像供給装置2は、画像データを格納し、必要に応じてその画像データを
送信可能な装置である。画像供給装置2の形態としては、撮影した画像を画像データとし
て所定の記録媒体に記憶するデジタルカメラなどがある。通信路3は、画像出力装置1と
画像供給装置2とを接続する伝送媒体である。この通信路3は、有線の通信路に限定され
ず、無線の通信路を使用してもよい。実施の形態1では、通信路3には、USB(Uni
versal Serial Bus)のケーブルが使用される。なお、通信路3が有線
通信路である場合には、画像出力装置1と画像供給装置2には図示せぬコネクタが設けら
れ、通信路3のケーブルの両端のコネクタと両装置1,2のコネクタとが、それぞれ接続
される。
図1に示す画像出力装置1において、通信回路11は、通信路3を介して各種情報を電
気信号として送受する回路である。また、通信制御部12は、通信回路11を制御し、各
種プロトコルに従って通信相手と情報を送受する回路または装置である。
また、出力制御部13は、出力機構14を制御および監視し、画像出力処理(画像出力
装置1がプリンタである場合には印刷処理)を制御する回路または装置である。実施の形
態1では、この出力制御部13が、画像出力の処理フローを制御する画像出力制御手段と
して機能する。出力機構14は、画像を出力する機械的および/または電気的な構成部で
ある。プリンタの場合の出力機構14としては、印字機構、紙送り機構などが該当する。
また、出力制御部13および出力機構14により、画像データに基づき画像を出力する出
力手段が構成される。
また、操作部15は、ユーザにより操作され、その操作に応じた信号を出力する回路ま
たは装置である。この操作部15としては、各種スイッチ、タッチパネルなどが、適宜使
用される。表示装置16は、各種情報を表示する装置である。この表示装置16としては
、各種インジケータ、液晶ディスプレイなどが、適宜使用される。
電源回路17は、例えば商用電源やAC/DC変換器に接続され、供給された電力を内
部の回路に供給する回路である。
図1に示す画像供給装置2において、通信回路21は、通信路3を介して各種情報を電
気信号として送受する回路である。また、通信制御部22は、通信回路21を制御し、各
種プロトコルに従って通信相手と情報を送受する回路または装置である。
また、中央制御部23は、通信制御部22、記録媒体24などの各種機能の有する回路
または装置との間で各種情報の授受を行いながら、各種処理を実行する回路または装置で
ある。
記録媒体24は、画像データを含む1または複数の画像データファイル31を格納する
装置である。画像データファイル31は、例えばデジタルカメラにより撮影された画像、
その他の画像の画像データを含むファイルである。この画像データの形式は、例えばJP
EG(Joint Photographic Experts Group)形式、E
XIF(EXchangeable Image File )形式などとされる。
なお、記録媒体24としては、半導体メモリ、半導体メモリを使用したメモリカード、
磁気記録媒体、光記録媒体、光磁気記録媒体などが使用され、画像供給装置2の内部に固
定されていてもよいし、画像供給装置2に対して着脱可能でもよい。
操作部25は、ユーザにより操作され、その操作に応じた信号を出力する回路または装
置である。この操作部15としては、各種スイッチ、タッチパネルなどが、適宜使用され
る。表示装置26は、画像データに基づく画像などの各種情報を表示する装置である。こ
の表示装置26としては、各種インジケータ、液晶ディスプレイなどが、適宜使用される
バッテリ27は、画像供給装置2の内部回路に電力を供給する電池である。なお、バッ
テリ27としては、蓄電池、使い捨て電池などが使用される。また、画像供給装置2が可
搬性を要求される装置である場合には、電源としてバッテリ27が設けられるが、画像供
給装置2が可搬性を要求されない装置である場合には、電源として画像出力装置1の電源
回路17のような電源回路を代わりに設けるようにしてもよい。
図2は、実施の形態1に係る画像出力システムにおいて、画像出力装置1と画像供給装
置2との間で使用されるプロトコルの一例を示す図である。
この実施の形態1では、まず、物理層として、上述のとおり、USBケーブルである通
信路3が使用される。そして、この実施の形態1における画像出力装置1および画像供給
装置2では、その物理層を制御する層として、USB層があり、USBクラスとしてスチ
ルイメージクラス(SIC)が使用される。これにより、データ伝送路が実現される。な
お、USB規格については、現在USB1.1、USB2.0など存在するが、将来提案
される次バージョン以降のものでもよく、USBと同等の通信規格のものを代わりに使用
してもよい。なお、通信路3にUSBを使用する場合、画像出力装置1がホストとなり、
画像供給装置2がデバイスとなる。
そして、その上位において、デジタル静止画装置(DSPD)の外部からの制御やデジ
タル静止画装置(DSPD)の外部への画像データ転送を規定した画像転送プロトコル(
PTP)が使用される。なお、PTPの標準規格としては、PHOTOGRAPHIC
AND IMAGING MANUFACTURERS ASSOCIATION,IN
Cの「PIMA15740:2000」がある。なお、PTPは、DSPD間での画像デ
ータの交換のための通信方式を提供するプロトコルであり、PTPでは、ストレージ内の
オブジェクト(画像データファイルなど)は、パスではなく、ファイル毎に固有に割り当
てられる識別文字列としてのオブジェクトハンドル(オブジェクトID)で指定される。
この実施の形態1では、上述のPTPの上位で、デジタルカメラなどの画像供給装置2
に格納された画像データを、通信路3を介して直接、プリンタなどの画像出力装置1へ供
給し、印刷を行うためのプロトコルであるダイレクトプリントサービス(以下、DPSと
いう)プロトコルが使用される。DPSプロトコルでは、画像出力装置1と画像供給装置
2との間で、画像出力に係る制御情報が、マークアップ言語(ここでは、XML;eXt
ensible Markup Language)で記述した一連のスクリプトとして
通信路3を介して送受される。
なお、画像出力に係る制御情報としては、画像出力処理における各種コマンド、そのコ
マンドに対する応答、装置の状態の通知などがある。また、このスクリプトには、制御情
報のみが含まれ、画像出力の対象となる画像データ自体は含まれない。すなわち、画像デ
ータファイルの格納場所などの情報はこのスクリプトに含まれるが、画像データそのもの
は含まれない。
図3に、画像出力処理における各種のXMLスクリプトによる制御指令(以下、XML
コマンドと記載する。)の例を示す。
DPS_DiscoverServiceは、通信路3で接続されている画像供給装置
2がDPSプロトコルに対応しているか否かを判断するために、画像出力装置1が送信す
るXMLコマンドである。DPS_Configureは、通信路3で接続されている画
像供給装置2のDPSの対応レベルを判断するために、画像出力装置1が送信するXML
コマンドである。
DPS_GetCapabilityは、通信路3で接続されている画像出力装置1に
よりどのような出力が可能であるのかを判断するために、画像供給装置2が送信するXM
Lコマンドである。DPS_GetJogStatusは、通信路3で接続されている画
像出力装置1がどのジョブを実行しているのかを判断するために、画像供給装置2が送信
するXMLコマンドである。DPS_GetDeviceStatusは、通信路3で接
続されている画像出力装置1がどのような状態であるのかを判断するために、画像供給装
置2が送信するXMLコマンドである。
DPS_GetObjectIDは、通信路3で接続されている画像供給装置2に格納
されているオブジェクトファイルのオブジェクトIDを取得するために、画像出力装置1
が送信するXMLコマンドである。DPS_GetFileInfoは、通信路3で接続
されている画像供給装置2に格納されているあるオブジェクトファイルのファイルサイズ
およびファイルタイプを取得するために、画像出力装置1が送信するXMLコマンドであ
る。DPS_GetFileは、通信路3で接続されている画像供給装置2に格納されて
いるオブジェクトファイルを取得するために、画像出力装置1が送信するXMLコマンド
である。DPS_GetPartialFileは、通信路3で接続されている画像供給
装置2に格納されているオブジェクトファイルの一部を取得するために、画像出力装置1
が送信するXMLコマンドである。
DPS_GetFileListは、通信路3で接続されている画像供給装置2に格納
されているオブジェクトファイルのオブジェクトIDを取得するために、画像出力装置1
が送信するXMLコマンドである。DPS_GetThumbは、通信路3で接続されて
いる画像供給装置2に格納されている画像データのサムネイルファイルを取得するために
、画像出力装置1が送信するXMLコマンドである。
DPS_StartJobは、通信路3で接続されている画像出力装置1のプリントジ
ョブを初期化し、開始するために、画像供給装置2が送信するXMLコマンドである。D
PS_AbortJobは、通信路3で接続されている画像出力装置1のプリントジョブ
をアボート(中断)するために、画像供給装置2が送信するXMLコマンドである。DP
SContinueJobは、通信路3で接続されている画像出力装置1のプリントジョ
ブを再開するために、画像供給装置2が送信するXMLコマンドである。
なお、これらのコマンドは、画像データファイルを画像供給装置2から画像出力装置1
へ送信し、画像を印刷するために使用される制御情報である。特に、DPS_GetFi
leまたはDPS_GetPartialFileは、画像出力装置1が画像供給装置2
に存在する画像データファイル31を取得するために必須のコマンドである。
また、DPS_GetFileList、DPS_GetThumb、DPS_Get
FileInfoなどのコマンドは、画像出力装置1が、画像供給装置2に対して画像デ
ータファイル31の存在を確認しつつ、その画像データファイル31を確実に取得するた
めに、必須となるコマンドである。デジタルカメラが撮像して生成する画像データファイ
ル31のサイズは、数百kバイトから数十Mバイトまであり、今後も高画質化によってサ
イズが大きくなると予想される。したがって、直接的な制御監視下に無い画像供給装置2
に対して、受信しようとする画像データファイル31のサイズを予め確認することは、非
常に重要である。確認することなく、バッファよりも大きな画像データファイル31を受
信しようとすると、その画像データファイル31の受信が完了できなくなり、結果として
、画像出力装置1は、その次の制御を実行することができなくなってしまう。
上記のXMLコマンドは、テキストのXMLスクリプトで構成されており、DPSの下
位層には、このスクリプトを送受するためのデータ転送プロトコルが必要となる。この実
施の形態1では、その下位層プロトコルとして、PTPが使用される。このようなデータ
転送プロトコルでは、単にデータ転送のみでなく、ファイルの取得などのコマンドが用意
されている場合がある。たとえば、PTPには、DPS_GetFile、DPS_Ge
tPartialFile、DPS_GetFileList、DPS_GetThum
b、DPS_GetFileInfoなどのXMLコマンドの一部と、同じ機能を有する
コマンドが用意されている。
なお、DPSプロトコルの下位層はPTPに限定されない。そのため、DPSプロトコ
ルと複数種類の下位層との整合性を得るために、DPSプロトコルと下位層(ここではP
TP)との間にはラッパー層が設けられている。
実施の形態1では、上述の各プロトコルのうち、物理層が、通信回路11、通信路3お
よび通信回路21により実現され、USB層が、通信回路11および通信回路21により
実現され、PTP層、ラッパー層およびDPSプロトコル層が、通信制御部12および通
信制御部22により実現される。
すなわち、通信制御部12,22が、それぞれ、マークアップ言語で記述した画像出力
に係る制御情報を送受する画像出力制御プロトコルであるDPSプロトコルを解釈する第
1のエンティティ、第1のエンティティの下位層で、画像供給装置2に格納された画像デ
ータを管理し画像出力装置1へ転送する画像データ管理転送プロトコルであるPTPを解
釈する第2のエンティティ、および第2のエンティティの下位層で、通信路3の物理層を
制御する第3のエンティティとして機能する。
また、各通信制御部12,22のラッパー層の部分が、第2のエンティティの画像デー
タ管理転送プロトコルの種類に応じた、第1のエンティティの画像出力制御プロトコルと
画像データ管理転送プロトコルとの間でのプロトコル変換を行うプロトコル変換手段とし
て機能する。
すなわち、各通信制御部12,22のラッパー層は、必要に応じて、上位プロトコル(
DPSプロトコル)のコマンドを下位プロトコル(PTP)のコマンドに置き換える。
図4は、実施の形態1に係る画像出力システムにおける画像出力装置としてのプリンタ
の構成例を示すブロック図である。図4において、CPU41は、プログラムを実行し、
プログラムに記述された処理を実行する装置である。また、ROM42は、プログラムお
よびデータを予め記憶したメモリである。また、記憶部としてのRAM43は、プログラ
ムを実行する際にそのプログラムおよびデータを一時的に記憶するメモリである。
なお、CPU41が実行するプログラムとしては、画像データから印刷用の制御データ
を生成するためのプログラム、並びにDPSプロトコル、ラッパー層のプロトコル変換プ
ログラム、および画像転送プロトコルに従って通信を行うためのプログラムがROM42
または図示せぬ他の記録媒体に格納されている。
プリントエンジン44は、CPU41から供給される印刷用の制御データに基づいて出
力機構14を制御して印刷処理を実行する回路または装置である。
USBホスト側インタフェース45は、図1の通信回路11に該当し、USBに規定さ
れたホスト側のインタフェース回路である。
バス46は、CPU41、ROM42、RAM43、プリントエンジン44、USBホ
スト側インタフェース45、操作部15および表示装置16を相互に接続する信号路であ
る。なお、バス46の本数、およびCPU41、プリントエンジン44などのバス46へ
の接続のトポロジは、図4のものに限定されるものではない。
なお、図4における操作部15および表示装置16は、図1のものと同様である。
図5は、実施の形態1に係る画像出力システムにおける画像出力装置1の有する複数の
機能の関係を示す図である。図5において、通信制御機能51は、ラッパ層以下の通信制
御を行う機能である。
また、DPSプロトコル処理機能52は、DPSプロトコルに規定された制御情報を生
成または解釈するDPSコマンド処理機能61、制御情報に対応するXML(eXten
sible Markup Language)スクリプトを生成するXMLスクリプト
生成機能62、およびXMLで記述された制御情報を構文解析するXMLパーサ63を含
む。
なお、このXMLパーサ63は、XMLのすべての構文を解析可能に設計されていても
よいし、DPSプロトコルで使用される構文のみを解析可能としてもよい。その場合には
、XMLパーサ63は、DPSプロトコルに係るXMLスクリプトの記述に必要なタグの
みを判別できればよい。
また、このXMLスクリプト生成機能62は、XMLスクリプトのテンプレートをコマ
ンドなどの制御情報の種類ごとにROM42などに予め格納し、そのテンプレートを編集
して、制御情報を示すXMLスクリプトを生成するようにしてもよい。
また、画像処理機能53は、画像データのフォーマットを変更する機能であり、印刷デ
ータ生成機能54は、フォーマット変更後の画像データから印刷用の制御データを生成す
る機能であり、印刷制御機能55は、印刷用の制御データに従って印刷処理を実行させる
機能である。
また、状態管理機能56は、上述の各機能による処理の状態を監視する機能である。
なお、これらの機能は、上述のプログラムをCPU41により実行することで実現され
る。
図6は、実施の形態1に係る画像出力システムにおける画像供給装置2としてのデジタ
ルカメラの構成例を示すブロック図である。図6において、CPU71は、プログラムを
実行し、プログラムに記述された処理を実行する装置である。また、ROM72は、プロ
グラムおよびデータを予め記憶したメモリである。また、RAM73は、プログラムを実
行する際にそのプログラムおよびデータを一時的に記憶するメモリである。
なお、CPU71が実行するプログラムとしては、撮影時の各部の制御を行うためのプ
ログラム、並びにDPSプロトコル、ラッパー層のプロトコル変換プログラム、および画
像転送プロトコルに従って通信および画像データの管理を行うためのプログラムがROM
72または図示せぬ他の記録媒体に格納されている。
撮影装置74は、CPU71からの指令に応じて、被写体の撮影を行い、撮影後の画像
データを、メモリカード75に格納する装置である。
メモリカード75は、図1の記録媒体24に該当し、撮影により得られた画像データな
どを格納する記録媒体である。なお、メモリカード75の代わりに、装置内に固定された
半導体メモリ、磁気記録装置などを使用するようにしてもよい。
USBデバイス側インタフェース76は、図1の通信回路21に該当し、USBに規定
されたデバイス側のインタフェース回路である。
バス77は、CPU71、ROM72、RAM73、撮影装置74、メモリカード75
、USBデバイス側インタフェース76、操作部25、および表示装置26を相互に接続
する信号路である。なお、バス77の本数、およびCPU71などのバス77への接続の
トポロジは、図6のものに限定されるものではない。
なお、図6における操作部25および表示装置26は、図1のものと同様である。
図7は、実施の形態1に係る画像出力システムにおける画像供給装置2の有する複数の
機能の関係を示す図である。図7において、通信制御機能81は、ラッパ層以下の通信制
御を行う機能である。
また、DPSプロトコル処理機能82は、DPSプロトコルに規定された制御情報を生
成または解釈するDPSコマンド処理機能91、制御情報に対応するXMLスクリプトを
生成するXMLスクリプト生成機能92、およびXMLで記述された制御情報を構文解析
するXMLパーサ93を含む。
なお、このXMLパーサ93は、XMLのすべての構文を解析可能に設計されていても
よいし、DPSプロトコルで使用される構文のみを解析可能としてもよい。その場合には
、XMLパーサ93は、DPSプロトコルに係るXMLスクリプトの記述に必要なタグの
みを判別できればよい。
また、このXMLスクリプト生成機能92は、XMLスクリプトのテンプレートをコマ
ンドなどの制御情報の種類ごとにROM72などに予め格納し、そのテンプレートを編集
して、制御情報を示すXMLスクリプトを生成するようにしてもよい。
また、ファイルシステム管理機能83は、記録媒体24としてのメモリカード75に、
所定のディレクトリ構造およびファイル構造に従って、画像データを画像データファイル
31として保持する機能である。
また、ユーザインタフェース機能84は、ユーザによる操作部25への操作の受け付け
、および表示装置26での各種情報の表示を行う機能である。
また、設定管理機能85は、ユーザによる操作に応じて、印刷処理などの条件を設定す
る機能である。状態管理機能86は、上述の各機能による処理の状態を監視する機能であ
る。
なお、これらの機能は、上述のプログラムをCPU71により実行することで実現され
る。
次に、上記システムにおける各装置の動作について説明する。図8は、実施の形態1に
係る画像出力システムにおける、DPSプロトコルレベルでの画像出力処理を説明する図
である。図9は、実施の形態1に係る画像出力システムにおける、画像転送プロトコルレ
ベルでの画像出力処理を説明する図である。
まず、例えば操作部25に対して所定の操作があると、画像供給装置2が、通信路3を
介して画像出力装置1へ、画像出力ジョブ開始コマンドを送信する(ステップS1)。
その際、画像供給装置2では、通信制御部22が、DPSプロトコルに従って、画像出
力ジョブ開始コマンドDPS_StartJobのXMLスクリプトを生成し、送信する
。ここでは、このXMLスクリプト内で、画像出力の対象となる画像データが指定される
なお、この画像出力ジョブ開始コマンドには、次のジョブ条件設定情報および画像出力
情報が含まれる。
ジョブ条件設定情報としては、このジョブでの画像出力の品質を設定するクオリティ情
報、印刷ジョブにおける用紙タイプ情報、印刷ジョブにおける用紙サイズ情報、画像形式
情報、画像最適化設定情報、ページレイアウト情報などが必要に応じて含まれる。
画像出力情報としては、クロッピングを行う際の領域を指定するクロッピングエリア情
報、画像データのオブジェクトID、各画像についての印刷部数情報、各ジョブを固有な
ジョブID、画像データまたはジョブ指定ファイルのパス情報、各画像データの繰り返し
供給回数情報(すなわち、同一の画像データを連続して何回、画像出力装置1へ供給する
かを示す情報)などが必要に応じて含まれる。
図10は、実施の形態1において使用される画像出力ジョブ開始コマンドのXMLスク
リプトの一例を示す図である。図10において、jobタグは、1つのジョブを指定する
ためのタグである。なお、xxタグといった場合、<xx>タグと</xx>タグの両方
を指すものとする(以下、同様)。jobタグの下位には、jobConfigタグおよ
びPrintInfoタグが配置される。jobConfigタグは、ジョブ条件設定情
報を指定するためのタグである。
図10に示すスクリプトにおいては、jobConfigタグの下位に、qualit
yタグ、paperSizeタグ、paperTypeタグ、fileTypeタグ、d
ateタグ、fileNameタグ、imageOptimizeタグ、およびlayo
utItemタグが配置される。
qualityタグは、標準、ドラフト、ファインなどのクオリティ情報を指定するた
めのタグである。paperSizeタグは、A4サイズなどの、このジョブにおける用
紙サイズ情報を指定するためのタグであり、所定の数値(例えば、02010000)で
、用紙サイズが指定される。paperTypeタグは、標準用紙、写真用紙などの、こ
のジョブにおける用紙タイプ情報を指定するためのタグであり、所定の数値(例えば、0
3020000)で、用紙サイズが指定される。fileTypeタグは、EXIF、J
PEG、TIFF、GIFなどの、このジョブにおける画像形式情報を指定するためのタ
グであり、所定の数値(例えば、03020000)で、画像形式が指定される。
さらに、dateタグは、printInfoで指定される日付情報を印刷するか否か
を指定するためのタグである。fileNameタグは、printInfoで指定され
るファイルパス情報を印刷するか否かを指定するためのタグである。imageOpti
mizeタグは、画像最適化を行うか否かを示す画像最適化設定情報を指定するためのタ
グである。layoutItemタグは、このジョブにおけるページレイアウトを指定す
るためのタグであり、所定の数値(例えば、08010000)で、画像形式が指定され
る。
また、printInfoタグは、画像出力情報を指定するためのタグである。pri
ntInfoタグの下位には、imageタグが配置される。imageタグは、画像出
力対象の画像を指定するためのタグである。図10に示すスクリプトにおいては、ima
geタグの下位に、imageIDタグおよびimageDateタグが配置される。i
mageIDタグは、画像出力対象の画像データのオブジェクトIDを指定するためのタ
グである。imageDateタグは、画像の脇に印刷される日付を指定するためのタグ
である。
図10に示すスクリプトでは、imageタグは、1つだけであるが、複数の画像を出
力する場合には、複数の画像のうちの各画像について、imageタグにより画像データ
のオブジェクトIDが指定される。また、同一の画像を複数回連続して出力する場合には
、その画像のimageタグの次に、copiesタグを配置して、その繰り返し供給回
数を指定すればよい。
なお、図10におけるdpsタグは、DPSに係るXMLスクリプトであることを示す
タグであり、属性としてDPSで使用される名前空間情報の格納場所のURL(Unif
orm Resource Locator)をとる。
画像供給装置2の通信制御部22は、DPSプロトコル上ではジョブ開始コマンドのX
MLスクリプトを論理的には送信するが、実際には、ラッパー層にて、そのXMLスクリ
プトで記述されたXMLコマンドを、画像転送プロトコルのコマンド(以下、必要に応じ
てPTPコマンドと記載する。)へ変換し、画像転送プロトコルのレベルでそのコマンド
を処理する。
つまり、画像転送プロトコルに従って、画像供給装置2の通信制御部22は、まず、フ
ァイル転送要求コマンドRequestObjectTransferを送信する(ステ
ップSS1)。このコマンドは、USB層および物理層を介して画像出力装置1に伝送さ
れる。
画像出力装置1では、通信制御部12が、画像転送プロトコルに従って、ファイル転送
要求コマンドRequestObjectTransferを受信すると、転送するファ
イルの属性を問い合わせるコマンドGetObjectInfoを送信する(ステップS
S2)。このコマンドは、USB層および物理層を介して画像供給装置2に伝送される。
画像供給装置2では、通信制御部22が、画像転送プロトコルに従って、コマンドGe
tObjectInfoを受信すると、画像出力ジョブ開始コマンドのXMLスクリプト
のファイル情報(ファイル形式、ファイル容量など)を送信する(ステップSS3)。こ
のファイル情報は、USB層および物理層を介して画像出力装置1に伝送される。
画像出力装置1では、通信制御部12が、画像転送プロトコルに従って、そのファイル
情報を受信すると、そのXMLスクリプトを指定してファイル取得コマンドGetObj
ectを送信する(ステップSS4)。このファイル情報は、USB層および物理層を介
して画像供給装置2に伝送される。
画像供給装置2では、通信制御部22が、画像転送プロトコルに従って、コマンドGe
tObjectを受信すると、指定されたファイル(画像出力ジョブ開始コマンドのXM
Lスクリプト)を送信する(ステップSS5)。このファイルは、USB層および物理層
を介して画像出力装置1に伝送される。
画像出力装置1では、通信制御部12が、画像転送プロトコルに従ってそのファイルを
受信すると、DPSプロトコル層において画像出力ジョブ開始コマンドを受信したことと
なる。
ここで、画像出力装置1が図4および図5に示すプリンタであり、かつ画像供給装置2
が図6および図7に示すデジタルカメラである場合、DPSプロトコルでの通信は、DP
Sプロトコル処理機能52,82および通信制御機能51,81により行われ、通信制御
機能51,81は、必要に応じてプロトコル変換機能を行い、画像転送プロトコルでの通
信は、通信制御機能51と通信制御機能81との間で行われる。
次に、画像出力装置1は、取得した画像出力ジョブ開始コマンドのXMLスクリプトを
解釈し(ステップS2)、そのXMLスクリプトに記述された画像出力の対象である画像
データを画像供給装置2から取得する(ステップS3)。
この実施の形態1では、画像供給装置2からの画像出力ジョブ開始コマンドを受けた後
、画像出力装置1が、その画像出力ジョブの処理フローを制御する。すなわち、画像出力
装置1が、画像出力処理の進行を管理し、画像出力処理に必要な情報や画像データを画像
供給装置2から適宜取得する。
その際、画像出力装置1では、通信制御部12が、DPSプロトコルに従って、XML
スクリプト内に記載されたオブジェクトID(PTPにおけるオブジェクトハンドルに1
対1に対応)で画像データファイル31を指定してXMLスクリプトのファイル取得コマ
ンドDPS_GetFileを発行する。なお、あるオブジェクトについてのPTPにお
けるオブジェクトハンドルとDPSプロトコルにおけるオブジェクトIDは、同値として
もよいし、互いに異なる値としてもよい。両者の値が異なる場合には、DPSプロトコル
とPTPとの間でオブジェクトハンドルとオブジェクトIDとの1対1対応でのマッピン
グが適宜行われる。
図11は、実施の形態1において使用されるファイル取得コマンドDPS_GetFi
leのXMLスクリプトの一例を示す図である。図11において、getFileReq
uestタグは、ファイル取得コマンドであることを示すタグである。図11においては
、getFileRequestタグの下位に、fileIDタグおよびbuffPtr
タグが配置される。fileIDタグは、取得対象のファイルのオブジェクトIDを指定
するためのタグである。buffPtrタグは、取得したファイルの受信に使用するバッ
ファへのポインタを指定するためのタグである。
通信制御部12は、そのDPSプロトコルのファイル取得コマンドDPS_GetFi
leを、画像転送プロトコルのファイル取得コマンドGetObjectに変換し、送信
する。このコマンドは、USB層および物理層を介して画像供給装置2に伝送される。
なお、ファイル全体を取得するファイル取得コマンドの代わりに、ファイルの一部を取
得するファイル部分取得コマンドを複数回送信してファイル全体を取得するようにしても
よい。このファイル部分取得コマンドは、画像転送プロトコルのコマンドGetPart
ialObjectに変換される。
画像供給装置2では、通信制御部22が、画像転送プロトコルに従って、PTPのコマ
ンドGetObjectを受信すると、指定されたオブジェクトハンドルのファイル(画
像データファイル31)を読み出し、送信する。このファイルは、USB層および物理層
を介して画像出力装置1に伝送される。
画像出力装置1では、通信制御部12が、画像転送プロトコルに従ってそのファイルを
受信すると、DPSプロトコル層においてもそのファイルを受信したこととなる。
ここで、画像出力装置1が図4および図5に示すプリンタであり、かつ画像供給装置2
が図6および図7に示すデジタルカメラである場合、この画像データの取得には、画像出
力装置1におけるDPSプロトコル処理機能52および通信制御機能51、並びに、画像
供給装置2における通信制御機能81およびファイルシステム管理機能83が使用される
そして、画像出力装置1は、画像データを取得すると、その画像データに基づく画像を
出力する(ステップS4)。その際、画像出力装置1では、出力制御部13および出力機
構14が、画像出力処理を行う。
なお、画像出力装置1が図4および図5に示すプリンタである場合、画像出力処理には
、画像処理機能53、印刷データ生成機能54および印刷制御機能55が使用される。
ここで、通信制御部12および通信回路11で実現される画像出力装置1でのDPSプ
ロトコル処理機能52および通信制御機能51と、通信制御部22および通信回路21で
実現される画像供給装置2でのDPSプロトコル処理機能82および通信制御機能81と
について、詳しく説明する。
図12は、本発明の実施の形態1に係る画像出力システムにおいて、画像出力装置1と
画像供給装置2との間でのコマンドおよびコマンドに対する応答(以下、レスポンスと記
載する。)の流れの一例を示す図である。
図12では、画像転送プロトコル(PTP)を利用して、コマンド、レスポンスおよび
状態通知が行われている。また、図12は、画像出力装置1から画像供給装置2へコマン
ドが送信され、画像供給装置2から画像出力装置1へレスポンスが送信される場合の例を
示すものである。
図12では、DPSプロトコルのエンティティは、マークアップ制御指令生成手段とし
てのXMLコマンド発生手段62A(画像出力装置1側)と、マークアップ実行手段とし
てのXMLコマンド実行手段82A(画像供給装置2側)と、マークアップ制御応答受領
手段としてのXMLレスポンス受領手段63A(画像出力装置1側)とで、構成されてい
る。XMLコマンド発生手段62Aと、XMLレスポンス受領手段63Aとによって、画
像出力装置1のDPSプロトコル処理機能52が実現される。XMLコマンド実行手段8
2Aによって、画像供給装置2のDPSプロトコル処理機能82が実現される。
また、図12では、PTPのエンティティは、バイナリ送受信手段およびバイナリ送信
手段としてのPTPコマンド実行手段51eと、バイナリ送受信手段、バイナリ受信手段
、バイナリ送信手段およびバイナリ実行手段としてのPTPコマンド実行手段81eと、
で構成されている。PTPコマンド実行手段51eによって、画像出力装置1のPTPの
エンティティが実現される。画像出力装置1は、PTPコマンドに対するPTPレスポン
スを一時的に記憶するバッファ51fを備える。また、PTPコマンド実行手段81eに
よって、画像供給装置2のPTPのエンティティが実現される。画像供給装置2は、XM
Lコマンドを一時的に記憶するバッファ81fを備える。
画像出力装置1のラッパ層は、PTPコマンド対応テーブル51aと、判定手段51b
と、第一の送信手段としての送信コマンド生成手段51cと、第二の送信手段としての実
行コマンド生成手段51dと、制御応答生成手段としてのPTPレスポンス変換手段51
gと、で構成される。
なお、XMLコマンド発生手段62A、XMLレスポンス受領手段63A、PTPコマ
ンド実行手段51e、判定手段51b、送信コマンド生成手段51c、実行コマンド生成
手段51d、およびPTPレスポンス変換手段51gは、コンピュータ読み取り可能な制
御プログラムとして、プリンタなどの画像出力装置1のROM42あるいはRAM43に
記憶され、CPU41がそれぞれに対応するプログラムを実行することで実現される。な
お、この制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体からインストールされ
たり、伝送媒体を介してインストールすることができる。PTPコマンド対応テーブル5
1aは、RAM43に記憶され、バッファ51fは、RAM43により実現される。
XMLコマンド実行手段82Aと、PTPコマンド実行手段81e、および送信コマン
ド生成手段81cは、コンピュータ読み取り可能な制御プログラムとして、デジタルカメ
ラなどの画像供給装置2のROM82あるいはRAM83に記憶され、CPU71がそれ
ぞれに対応するプログラムを実行することで実現される。なお、この制御プログラムは、
コンピュータ読み取り可能な記録媒体からインストールされたり、伝送媒体を介してイン
ストールすることができる。バッファ81fは、RAM73により実現される。また、メ
モリーカード75には、画像データファイル31などが記憶されている。
XMLコマンド発生手段62Aは、各種アプリケーションプログラムやユーザ操作に応
じて、マークアップ言語で記述されているXMLコマンドを出力する。このXMLコマン
ドは、判定手段51bに入力される。判定手段51bは、PTPコマンド対応テーブル5
1aと、入力されたXMLコマンドとを比較する。
PTPコマンド対応テーブル51aには、少なくとも1組のPTPコマンドとXMLコ
マンドとが対応付けて記憶されている。この実施の形態1では、PTPコマンドとXML
コマンドとが1対1に対応付けが可能な、DPS_GetFile、DPS_GetPa
rtialFile、DPS_GetFileList、DPS_GetThumb、D
PS_GetFileInfoが記憶されている。また、これらの各XMLコマンドには
、1つのPTPコマンドが対応付けられている。そして、判定手段51bは、入力された
XMLコマンドが、PTPコマンド対応テーブル51aに存在するか否かを判定する。
ここで、一例として、XMLコマンド発生手段62Aが、DPS_GetFileIn
foを出力した場合を説明する。DPS_GetFileInfoは、図13(A)に示
すように、ファイルID(=オブジェクトID)を含む構造で記述されている。判定手段
51bは、入力されたDPS_GetFileInfoがPTPコマンド対応テーブル5
1aに存在するか否かを判定する。実施の形態1では、DPS_GetFileInfo
がPTPコマンド対応テーブル51aに存在するので、判定手段51bは、実行コマンド
生成手段51dへ、このXMLコマンドを出力する。
実行コマンド生成手段51dは、図13(B)に示すように、ファイルIDに対応する
オブジェクトハンドルptpObjectHandleを生成する。また、図13(C)
に示すように、このオブジェクトハンドルptpObjectHandleを第一オペレ
ーションパラメータとする、オペレーションコード0x1008のバイナリ制御指令であ
るPTPコマンドを出力する。なお、オペレーションコード0x1008は、PTPコマ
ンド対応テーブル51aにおいて、PTPのGetObjectInfoコマンドとして
、DPS_GetFileInfoに対応付けられている。また、XMLコマンドにおい
て、ファイルIDは、ファイルID(fileID)タグに挟まれているので、このファ
イルIDを検索することで簡単に抽出することができる。このPTPコマンドは、PTP
コマンド実行手段51eに出力される。
PTPコマンド実行手段51eは、実行コマンド生成手段51dからのPTPコマンド
を、PTPコマンド実行手段81eへ送信する。PTPコマンド実行手段81eは、第一
オペレーションパラメータに指定されているオブジェクトハンドルに対応するオブジェク
トファイルのオブジェクト情報データセットをメモリーカード75から読みこみ、これを
PTPレスポンスとして応答送信する。PTPコマンド実行手段51eは、受信したオブ
ジェクト情報データセットをバッファ51fへ書き込む。
図14は、オブジェクト情報データセットの一例である。PTPで利用されるオブジェ
クト情報データセットは、ストレージID(StorageID)フィールドと、オブジ
ェクトフォーマット(ObjectFormat)フィールドと、プロテクションステー
タス(ProtectionStatus)フィールドと、オブジェクト圧縮サイズ(O
bjectcompressedSize)フィールドと、サムネイルフォーマット(T
humbFormat)フィールドと、サムネイル圧縮サイズ(ThumbCompre
ssedSize)フィールドと、サムネイル写真幅(ThumbPixWidth)フ
ィールドと、サムネイル写真高さ(ThumbPixHeight)フィールドと、イメ
ージ写真幅(ImagePixWidth)フィールドと、イメージ写真高さ(Imag
ePixHeight)フィールドと、解像度の深さ(ImageBitDepth)フ
ィールドと、ペアレントオブジェクト(ParentObject)フィールドと、アソ
シエーションタイプ(Association Type)フィールドと、アソシエーシ
ョンディスクリプタ(Association Desc)フィールドと、シーケンスナ
ンバー(SequenceNumber)フィールドと、ファイルネーム(Filena
me)フィールドと、撮像日(CaptureDate)フィールドと、更新日(Mod
ificationDate)フィールドと、キーワード(Keywords)フィール
ドと、で構成されている。
バッファ51fにPTPレスポンスとしてのオブジェクト情報データセットが書き込ま
れると、PTPレスポンス変換手段51gは、図13(D)に示すように、オブジェクト
情報データセットのオブジェクトフォーマットフィールドからファイルタイプを読みこむ
。また、オブジェクト圧縮サイズフィールドからファイルサイズを読み込む。そして、図
13(E)に示すように、ファイルタイプタグと、ファイルサイズタグとを有するDPS
_getFileInfoResponseを生成する。DPS_getFileInf
oResponseは、XMLレスポンスとしてバッファ51fに書き込まれる。バッフ
ァ51fに書き込まれたXMLレスポンスは、XMLレスポンス受領手段63Aに読み込
まれる。
以上の処理によって、マークアップ制御指令(テキスト制御指令)であるDPS_Ge
tFileInfoコマンドは、バイナリ制御指令であるPTPコマンド(GetObj
ectInfoコマンド)へ変換されて、画像出力装置1から画像供給装置2へ送信され
る。また、画像供給装置2から画像出力装置1へPTPレスポンスが送信されて、そのP
TPレスポンスに基づいてXMLレスポンスが画像出力装置1において生成される。
次に、他の例として、DPS_GetFileコマンドの場合について説明する。図1
5(A)に示すDPS_GetFileは、判定手段51bを介して実行コマンド生成手
段51dに供給される。そして、DPS_GetFileコマンド内のファイルIDがオ
ブジェクトハンドルへ変換され、DPS_GetFileコマンドは、このオブジェクト
ハンドルを第一オペレーションパラメータとする、オペレーションコード0x1009の
バイナリのPTPコマンドへ変換される(図15(B)および(C)を参照)。なお、オ
ペレーションコード0x1009は、PTPコマンド対応テーブル51aにおいて、PT
PのGetObjectコマンドとして、DPS_GetFileに対応付けられている
。PTPコマンドは、PTPコマンド実行手段51eからPTPコマンド実行手段81e
へ送信される。PTPコマンド実行手段81eは、第一オペレーションパラメータに指定
されているオブジェクトハンドルに対応するオブジェクトファイルを、メモリーカード7
5から読み込んで送信する。PTPコマンド実行手段51eは、受信したオブジェクトフ
ァイルを、バッファ51fへ書き込む。PTPレスポンス変換手段51gは、バッファ5
1fに書き込まれたオブジェクトファイルのサイズを計算し(図15(D)を参照)、そ
のファイルサイズおよびそれを指定するファイルサイズタグとを有するDPS_getF
ileResponseを生成する(図15(E)を参照)。DPS_getFileR
esponseは、バッファ51fに書き込まれた後、XMLレスポンス受領手段63A
に読み込まれる。
なお、DPS_GetPartialFileコマンドは、オペレーションコード0x
101Bのバイナリ制御指令であるPTPコマンドへ変換されて、DPS_GetFil
eと同様に処理される。DPS_GetThumbコマンドは、オペレーションコード0
x100Aのバイナリ制御指令であるPTPコマンドへ変換されて、DPS_GetFi
leと同様に処理される。
次に、さらに他の例として、DPS_GetFileListコマンドの場合について
説明する。図16(A)に示すDPS_GetFileListは、判定手段51bを介
して実行コマンド生成手段51dに供給される。ファイルタイプがオブジェクトフォーマ
ットコード(ObjectFormatCode)へ変換され、DPS_GetFile
Listが、ストレージIDを第一オペレーションパラメータとし、このオブジェクトフ
ォーマットコードを第二オペレーションパラメータとする、オペレーションコード0x1
007のバイナリのPTPコマンドGetObjectHandlesへ変換される(図
16(B)および(C)を参照)。なお、オペレーションコード0x1007は、PTP
コマンド対応テーブル51aにおいて、PTPのGetFileListコマンドとして
、DPS_GetFileListに対応付けられている。また、オブジェクトフォーマ
ットコードは、XMLコマンドにおいて、ファイルタイプ(fileType)タグに挟
まれているので、XMLコマンドから簡単に抽出することができる。PTPコマンドは、
PTPコマンド実行手段51eからPTPコマンド実行手段81eへ送信される。PTP
コマンド実行手段81eは、第二オペレーションパラメータに指定されているオブジェク
トフォーマットコードにファイルタイプが一致するオブジェクトファイルのオブジェクト
ハンドルのリストを送信する。PTPコマンド実行手段51eは、受信したオブジェクト
ハンドルのリストを、バッファ51fへ書き込む。PTPレスポンス変換手段51gは、
バッファ51fに書き込まれたオブジェクトハンドルの数をカウントし(図16(D)を
参照)、これらのオブジェクトハンドルに対応するオブジェクトIDおよびそれらを指定
するイメージIDタグ、並びにオブジェクトの数およびそれを指定するID数タグを有す
るDPS_GetFileListResponseを生成する(図16(E)を参照)
。DPS_GetFileListResponseは、バッファ51fに書き込まれた
後、XMLレスポンス受領手段63Aに読み込まれる。
次にDPS_GetFile、DPS_GetPartialFile、DPS_Ge
tFileList、DPS_GetThumb、およびDPS_GetFileInf
o以外のXMLコマンド(以下、他のXMLコマンドと記載する。)を実行する場合につ
いて説明する。他のXMLコマンドがXMLコマンド発生手段62Aから出力されると、
判定手段51bは、入力された他のXMLコマンドがPTPコマンド対応テーブル51a
に存在しないので、送信コマンド生成手段51cへ、この他のXMLコマンドを出力する
送信コマンド生成手段51cは、他のXMLコマンドをデータとして送信するPTP送
信コマンドを出力する。これにより、PTPコマンド実行手段51eからPTPコマンド
実行手段81eへの他のXMLコマンドの送信処理が実行される。その際、PTPのSe
ndObjectInfoコマンドおよびSendObjectコマンドが使用される。
具体的には、図17(A)に示すように、XMLコマンド毎に、オブジェクトハンドル
と、他のXMLコマンドのデータサイズをオブジェクト圧縮サイズとして格納するオブジ
ェクト情報データセットが生成される。PTPコマンド実行手段51eは、このオブジェ
クト情報データセットを、PTPのSendObjectInfoコマンドを用いて、P
TPコマンド実行手段81eへ送信する。これにより、他のXMLコマンドのファイル情
報が送信される。
また、SendObjectInfoコマンドに対するレスポンスがPTPコマンド実
行手段81eから受信されると、PTPコマンド実行手段51eは、PTPのSendO
bjectコマンドを用いて、他のXMLコマンドをデータファイルとして、PTPコマ
ンド実行手段81eへ送信する。これにより、他のXMLコマンドがデータファイルとし
て送信される。
PTPコマンド実行手段81eは、受信した他のXMLコマンドをバッファ81fに記
憶させる。なお、正常に受信が完了すると、PTPコマンド実行手段81eからPTPコ
マンド実行手段51eへ、正常受信を通知するPTPレスポンスが応答送信される。これ
により、他のXMLコマンドをデータとして送信する処理が完了する。
バッファ81fに書き込まれた他のXMLコマンドは、XMLコマンド実行手段82A
により実行される。XMLコマンド実行手段82Aは、他のXMLコマンドを実行した結
果をXMLスクリプトであるXMLレスポンスとして生成する。XMLレスポンスは、送
信コマンド生成手段81cへ供給される。
送信コマンド生成手段81cは、XMLレスポンスをデータとして送信するPTP送信
コマンドを出力する。これにより、PTPコマンド実行手段81eからPTPコマンド実
行手段51eへのXMLレスポンスの送信処理が実行される。
具体的には、図17(B)に示すように、XMLレスポンス毎に、オブジェクトハンド
ルと、オブジェクト情報データセットが生成される。PTPコマンド実行手段81eは、
PTPのRequestObjectTransferコマンドを用いて、転送要求をP
TPコマンド実行手段51eへ送信する。このRequestObjectTransf
erコマンドを受信すると、PTPコマンド実行手段51eは、GetObjectIn
foコマンドおよびGetObjectコマンドを使用して、XMLレスポンスをデータ
ファイルとして取得する。
すなわち、PTPコマンド実行手段51eは、受信したオブジェクトハンドルを指定し
たGetObjectInfoコマンドを、PTPコマンド実行手段81eへ送信する。
PTPコマンド実行手段81eは、XMLレスポンスのデータサイズをオブジェクト圧縮
サイズとして格納するオブジェクト情報データセットを生成し、PTPコマンド実行手段
51eへ送信する。
引き続き、PTPコマンド実行手段51eは、受信したオブジェクトハンドルを指定し
たGetObjectコマンドを、PTPコマンド実行手段81eへ送信する。PTPコ
マンド実行手段81eは、XMLレスポンスを、データとして、PTPコマンド実行手段
51eへ送信する。
PTPコマンド実行手段51eは、受信したXMLレスポンスをバッファ51fに記憶
させる。これにより、XMLレスポンスをデータとして送信する処理が完了する。バッフ
ァ51fに書き込まれたXMLレスポンスは、XMLレスポンス受領手段63Aに読み込
まれる。
以上の処理によって、DPS_GetFile、DPS_GetPartialFil
e、DPS_GetFileList、DPS_GetThumb、DPS_GetFi
leInfo以外のXMLコマンド(他のXMLコマンド)は、PTP送信コマンドのデ
ータとして、画像出力装置1から画像供給装置2へ送信される。また、その他のXMLコ
マンドに対応するXMLレスポンスが、画像供給装置2において生成されて、画像供給装
置2から画像出力装置1へデータとして送信される。
以上のように、上記実施の形態1によれば、テーブルとしてのPTPコマンド対応テー
ブル51aにおいてバイナリのPTPコマンドが対応付けられているXMLコマンドは、
PTPコマンドへ変換されて送信される。その結果、マークアップ言語で記述されるXM
Lコマンドをそのまま送信する場合に比べて、通信データ量を削減することができる。
特に、この実施の形態1に係るXMLコマンドは、図13、図14及び図16に示すよ
うに、PTPコマンドの各パラメータに対応するデータが、そのパラメータ名と1対1に
対応する名前のタグ(以下、パラメータタグと記載する。)に挟まれ、さらに、そのタグ
がXMLコマンド名と1対1に対応する名前のタグ(以下、コマンドタグと記載する。)
に挟まれた書式構造になっている。したがって、実行コマンド生成手段51dは、まず、
XMLコマンドのコマンドタグを抽出し、このコマンドタグに対応するPTPコマンドを
PTPコマンド対応テーブル51aから抽出し、さらに、PTPコマンド対応テーブル5
1aにおいてそのPTPコマンドに対応付けられているパラメータタグをXMLコマンド
から抽出し、そのパラメータタグに挟まれているデータをPTPコマンドのパラメータデ
ータとして抽出することで、PTPコマンドを生成することができる。これにより、実行
コマンド生成手段51dは、XMLコマンド内に、不要なテキストデータやタグ、たとえ
ばPTP以外の下位層プロトコルで利用可能な他のパラメータタグが含まれていたとして
も、その他のパラメータタグを無視して、PTPコマンドを正確に生成することができる
しかも、画像出力に係るコマンドは、最初は、マークアップ言語で記述されるXMLコ
マンドとして生成される。そして、そのXMLコマンドがPTPコマンドへ変換できない
場合には、XMLコマンド自体が、PTPコマンド実行手段51eからPTPコマンド実
行手段81eへデータとして送信される。つまり、画像供給装置2や画像出力装置1は、
少なくともこのXMLコマンドに対応していれば、この画像出力システムに対応する全て
の画像供給装置2あるいは画像出力装置1と接続して、画像出力に係るコマンドを送受信
することが可能となる。したがって、画像供給装置2のベンダは、PTPコマンド実行手
段51e、その他のバイナリ送受信手段を個別に開発する必要がなくなる。また、画像出
力装置1のベンダは、PTPコマンド実行手段81e、その他のバイナリ送受信手段を個
別に開発する必要がなくなる。
その結果、既に画像供給装置2を供給しているベンダは、開発済みの既存のバイナリ送
受信手段を活用して、自社の画像供給装置2の独自性を維持しつつ、この画像出力システ
ムに対応することで、画像出力に係る制御について汎用性を持たせることができる。また
、新たに画像供給装置2を提供しようとするベンダにあっても、新たにバイナリ送受信手
段等を開発することで、独自性と汎用性とを高度なレベルで両立させることができる。
また、この実施の形態1では、PTPコマンド実行手段81eは、PTPコマンドを実
行した結果をPTPレスポンスとして送信し、XMLコマンド実行手段82Aは、XML
コマンドを実行した結果をXMLレスポンスとして生成するとともに、このXMLレスポ
ンスをデータとしてPTPコマンド実行手段に送信させ、PTPコマンド実行手段51e
が受信したPTPレスポンスに基づいてXMLレスポンスを生成するPTPレスポンス変
換手段51gと、PTPコマンド実行手段51eがデータとして受信したXMLレスポン
スおよびPTPレスポンス変換手段51gが生成したXMLレスポンスを受領するXML
レスポンス受領手段63Aと、を備える。したがって、画像出力に係るXMLコマンドが
、PTPコマンドとして実行された場合であっても、XMLコマンドとして実行された場
合であっても、その実行結果をXMLレスポンスとして出力することができる。
なお、この実施の形態1では、バイナリコマンドがPTPコマンドである場合を例とし
て説明したが、XMLコマンドから変換されるバイナリ制御指令は、これ以外の下位層プ
ロトコルのバイナリ制御指令であってもよい。また、バイナリコマンドへ変換されるマー
クアップ制御指令は、XML以外のマークアップ言語で記述されたマークアップ制御指令
であってもよい。
また、この実施の形態1では、画像出力装置1が制御指令を画像供給装置2へ送信し、
画像供給装置2がそれに対応する制御応答を画像出力装置1へ送信している。この他にも
たとえば、画像供給装置2が制御指令を画像出力装置1へ送信し、画像出力装置1がそれ
に対応する制御応答を画像供給装置2へ送信するようにしてもよい。その場合、図12の
中の画像出力装置1に該当する構成要素と同様のものを画像供給装置2が有し、図12の
中の画像供給装置2に該当する構成要素と同様のものを画像出力装置1が有する。さらに
、画像供給装置2と画像出力装置1とが、互いに制御指令およびそれに対応する制御応答
を送受するようにしてもよい。
また、上記実施の形態1によれば、画像出力装置1および画像供給装置2が、画像出力
に係る制御情報をマークアップ言語で記述した一連のスクリプトとして通信路3を介して
送受する。これにより、マークアップ言語の構文の拡張性を利用して複数ベンダに対する
互換性を維持しつつ、規定後にプロトコルを修正し易くすることができる。
さらに、上記実施の形態1によれば、マークアップ言語として、文書型を追加定義可能
であるXMLを使用する。これにより、規定後にプロトコルをより修正し易くすることが
できる。
さらに、上記実施の形態1によれば、通信制御部12,22が、マークアップ言語で記
述した画像出力に係る制御情報を送受するDPSプロトコルを解釈する第1のエンティテ
ィと、第1のエンティティの下位層で、画像供給装置2に格納された画像データを管理し
画像出力装置1へ転送するPTPを解釈する第2のエンティティと、第2のエンティティ
の下位層で、通信路3の物理層(ここではUSB)を制御する第3のエンティティとして
それぞれ機能する。これにより、PTP以下の階層では様々な既存のプロトコルを使用で
き、規定後に画像出力に係るプロトコルを修正したい場合に、DPSプロトコルのみを修
正すればよく、修正規模を小さくすることができる。
さらに、上記実施の形態1によれば、通信制御部12,22は、ラッパー層にて、第2
のエンティティの画像データ管理転送プロトコルの種類(ここではPTP)に応じた、第
1のエンティティのDPSプロトコルと画像データ管理転送プロトコルとの間でのプロト
コル変換を行う。これにより、採用される画像データ管理転送プロトコルの違いがラッパ
ー層で吸収されるため、規定後に画像出力に係るプロトコルを修正したい場合に、ラッパ
ー層をほとんど修正せずに画像出力制御プロトコルのみを修正すればよく、修正規模を小
さくすることができる。
さらに、上記実施の形態1によれば、画像出力装置1の出力制御部13が、画像出力の
処理フローを制御する。これにより、画像供給装置2の情報処理量がほとんど増加せず、
画像供給装置2の情報処理性能が低くても本システムを実現することができる。
さらに、上記実施の形態1によれば、通信制御部12,22が、画像出力に係る制御情
報として、画像出力処理における制御コマンド、その制御コマンドに対する応答、および
装置の状態(ジョブの状態を含む)の通知をマークアップ言語で記述した一連のスクリプ
トとして送受する。これにより、テキストベースで読み易い制御コマンド、その応答、装
置の状態通知などを送受でき、複数ベンダに対する互換性を維持しつつ、規定後にプロト
コルを修正し易くすることができる。
さらに、上記実施の形態1によれば、通信制御部12,22が、マークアップ言語で記
述した一連のスクリプトとして、画像出力の対象となる画像データを含まず、画像出力に
係る制御情報のみを含むスクリプトを送受する。これにより、画像出力の対象となるデー
タの形式を既存のものから変更することなく、画像出力の対象となるデータから独立して
マークアップ言語による制御情報を送受することができる。
さらに、上記実施の形態1によれば、画像出力装置1が、画像を出力する出力機構14
と、画像データから出力機構を制御するための制御データを生成しその制御データに基づ
いて出力機構を制御する出力制御部13とを備える。これにより、画像供給装置2には、
画像データから出力機構を制御する制御データを生成する機能(パーソナルコンピュータ
などで使用される従来のプリンタドライバに含まれる機能)がなくてもよく、画像供給装
置2を安価にすることができる。
さらに、上記実施の形態1によれば、画像出力装置1のXMLパーサ63を、マークア
ップ言語のタグのうち、画像出力に係る制御情報の記述に必要なタグのみを判別するよう
にした場合には、XMLパーサ63を小規模な回路やプログラムで実現でき、画像出力装
置1を安価にすることができる。
さらに、上記実施の形態1によれば、画像供給装置2のXMLパーサ93を、マークア
ップ言語のタグのうち、画像出力に係る制御情報の記述に必要なタグのみを判別するよう
にした場合には、XMLパーサ93を小規模な回路やプログラムで実現でき、画像供給装
置2を安価にすることができる。
さらに、上記実施の形態1によれば、通信制御部12,22が、スクリプトのテンプレ
ートを制御情報の種類ごとに格納し、そのテンプレートから制御情報のスクリプトを生成
する。これにより、テンプレートで確定していない部分のみを編集すればよいため、短時
間で制御情報のスクリプトを生成することができる。
さらに、上記実施の形態1によれば、画像供給装置2の通信制御部22および通信回路
21は、操作部25に対して所定の操作があると、画像出力ジョブ開始コマンドを制御情
報として画像出力装置1に送信する。画像出力装置1の出力制御部13は、通信制御部1
2および通信回路11により画像出力ジョブ開始コマンドが受信されると、その画像出力
ジョブ開始コマンドに従って画像出力の処理を開始する。これにより、ユーザが画像供給
装置2の操作部25を操作することで画像出力を行わせることができるため、画像供給装
置2がユーザフレンドリな操作部25を有している場合にその操作部25により操作性が
向上する。
さらに、上記実施の形態1によれば、画像出力装置1の通信制御部12は、画像出力の
処理において、画像供給装置2に格納された画像データが必要になると、その画像データ
の転送要求を画像供給装置2に送信する。画像供給装置2の通信制御部22は、その画像
データの転送要求を受信すると、その画像データを画像出力装置1に送信する。これによ
り、画像供給装置2は画像出力装置1からの要求に応じて画像データを送信すればよいた
め、画像供給装置2の情報処理量がほとんど増加せず、画像供給装置2の情報処理性能が
低くても本システムを実現することができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る画像出力システムでは、画像供給装置2が、画像データお
よび画像出力ジョブを指定するジョブ指定ファイルを格納し、画像出力装置1が、そのジ
ョブ指定ファイルを取得し、そのジョブ指定ファイルの情報に基づいて、マークアップ言
語で記述した画像出力に係る制御情報を生成する。
実施の形態2では、画像データおよびジョブ指定ファイルが、DPOF(Digita
l Print Order Format)方式で記録媒体24に格納される。DPO
F規格は、現在DPOF1.10のバージョンであるが、将来提案される次バージョン以
降のものであってもよい。また、同等の作用を得られる他の規格のものをDPOFの代わ
りに使用してもよい。
図18は、DPOF方式のディレクトリ構造を説明する図である。DPOF方式のディ
レクトリ構造では、ルートの下位ディレクトリとして、画像データファイルの上位となる
ディレクトリDCIMおよびジョブ指定ファイルの上位となるディレクトリMISCがあ
る。ディレクトリDCIMの下位には、ベンダ固有のディレクトリ(ここでは、100E
PSON)が設けられ、その中に画像データファイル(ここでは、IMAGE01.JP
Gなど)がある。一方、ディレクトリMISCには、印刷ジョブの指定ファイルであるA
UTPRINT.MRKがある。DPOF方式のジョブ指定ファイルAUTPRINT.
MRKには、プリントジョブ情報、画像ソース情報、印刷設定情報などが含まれている。
図19は、DPOF方式のジョブ指定ファイルAUTPRINT.MRKの一例を示す
図である。図19に示すAUTPRINT.MRKには、3つのジョブが含まれており、
それぞれのジョブに対して、ジョブID(PRT PID)、印刷種類(PRT TYP
)、印刷部数(PRT QTY)、画像データの格納場所(IMG SRC)、および画
像データのフォーマット(IMG FMT)が指定されている。
なお、実施の形態2における画像出力装置1および画像供給装置2の基本的な構成は、
実施の形態1の場合と同様である。ただし、実施の形態2における通信制御部12および
通信制御部22の動作は、以下に説明するように変更される。
次に、上記システムの各装置の動作について説明する。図20は、実施の形態2に係る
画像出力システムにおける、DPSプロトコルレベルでの画像出力処理を説明する図であ
る。図21は、実施の形態2に係る画像出力システムにおける、画像転送プロトコルレベ
ルでの画像出力処理を説明する図である。
まず、例えば操作部25に対して所定の操作があると、画像供給装置2が、通信路3を
介して画像出力装置1へ、画像出力ジョブ開始コマンドを送信する(ステップS21)。
その際、画像供給装置2では、通信制御部22が、画像出力ジョブ開始コマンドDPS
_StartJobのXMLスクリプトを生成し、送信する。ここでは、このXMLスク
リプト内で、ジョブ指定ファイルを使用することが記述される。すなわち、例えば図10
に示すようなスクリプトにおいて、画像データを指定するimageIDタグでジョブ指
定ファイルが指定される。その指定には、ジョブ指定ファイルのオブジェクトIDが使用
される。
この画像出力ジョブ開始コマンドDPS_StartJobのXMLスクリプトのつい
ての画像供給装置2から画像出力装置1への伝送の際の通信処理は、実施の形態1におけ
るステップS1の場合と同様であるので、その説明を省略する。
次に、画像出力装置1は、取得したXMLスクリプトを解釈し(ステップS22)、そ
のXMLスクリプトに記述されたジョブ指定ファイルを画像供給装置2から取得する(ス
テップS23)。
その際、画像出力装置1では、通信制御部12が、DPSプロトコルに従って、XML
スクリプト内に記載されたオブジェクトID(PTPにおけるオブジェクトIDに対応)
でジョブ指定ファイルを指定してXMLスクリプトのファイル情報取得コマンドを送信す
る。通信制御部12は、そのDPSプロトコルのファイル情報取得コマンドを、画像転送
プロトコルのファイル情報取得コマンドGetObjectInfoに変換し、送信する
(ステップSS11)。このコマンドは、USB層および物理層を介して画像供給装置2
に伝送される。
画像供給装置2では、通信制御部22が、画像転送プロトコルに従って、PTPのコマ
ンドGetObjectInfoを受信すると、指定されたオブジェクトIDのファイル
のファイル情報を送信する(ステップSS12)。このファイル情報は、USB層および
物理層を介して画像出力装置1に伝送される。
画像出力装置1では、通信制御部12が、画像転送プロトコルに従ってそのファイル情
報を受信すると、そのファイル情報をXMLスクリプトとして記述し、DPSプロトコル
層に渡す。
次に、画像出力装置1では、通信制御部12が、DPSプロトコルに従って、オブジェ
クトIDでジョブ指定ファイルを指定してXMLスクリプトのファイル取得コマンドを発
行する。通信制御部12は、そのDPSプロトコルのファイル取得コマンドを、画像転送
プロトコルのファイル取得コマンドGetObjectに変換し、送信する(ステップS
S13)。このコマンドは、USB層および物理層を介して画像供給装置2に伝送される
画像供給装置2では、通信制御部22が、画像転送プロトコルに従って、コマンドGe
tObjectを受信すると、指定されたオブジェクトIDのファイル(ジョブ指定ファ
イル)を読み出し、送信する(ステップSS14)。このファイルは、USB層および物
理層を介して画像出力装置1に伝送される。
画像出力装置1では、通信制御部12が、画像転送プロトコルに従ってそのファイルを
受信すると、DPSプロトコル層においてもそのファイルを受信したこととなる。
ここで、画像出力装置1が図4および図5に示すプリンタであり、かつ画像供給装置2
が図6および図7に示すデジタルカメラである場合、このジョブ指定ファイルの取得には
、画像出力装置1におけるDPSプロトコル処理機能52および通信制御機能51、並び
に、画像供給装置2における通信制御機能81およびファイルシステム管理機能83が使
用される。
そして、画像出力装置1の通信制御部12は、ジョブ指定ファイルを取得すると、その
ジョブ指定ファイルを解釈する(ステップS24)。
画像出力装置1の通信制御部12は、そのジョブ指定ファイルに記述された各ジョブに
おいて指定された画像データを画像供給装置2から取得する(ステップS25)。
その際、まず、DPOF方式のジョブ指定ファイルAUTPRINT.MRKでは、画
像データファイルの格納場所が相対パスで記述されているため、その画像データのオブジ
ェクトIDを取得するために、画像出力装置1では、通信制御部12が、DPSプロトコ
ルに従って、パスを指定してそのパスのファイルのオブジェクトIDを取得するためのオ
ブジェクトID取得コマンドをXMLスクリプトとして生成し、送信する。
図22は、実施の形態2において使用されるオブジェクトID取得コマンドDPS_G
etObjectIDのXMLスクリプトの一例を示す図である。図22において、ge
tObjectIDRequestタグは、オブジェクトID取得コマンドであることを
示すタグである。図22においては、getObjectIDRequestタグの下位
に、basePathIDタグおよびimagePathタグが配置される。baseP
athIDタグは、imagePathタグで指定する相対パスの基礎となるディレクト
リを指定するためのタグである。imagePathタグはオブジェクトIDを取得する
対象となるファイルを、basePathIDタグで指定されたディレクトリからの相対
パスで指定するためのタグである。
画像出力装置1の通信制御部12は、DPSプロトコル層でのコマンドDPS_Get
ObjectIDの発行を受けて、画像転送プロトコルに従って、コマンドSendOb
jectInfoとXMLスクリプトのファイル情報、およびコマンドSendObje
ctとXMLスクリプトを送信する(ステップSS21〜SS24)。これらのコマンド
、ファイル情報およびXMLスクリプトは、USB層および物理層を介して画像供給装置
2に伝送される。
画像供給装置2では、通信制御部22は、画像転送プロトコルに従って、それらのコマ
ンド、ファイル情報およびXMLスクリプトを受信し、DPSプロトコルに従って、XM
LスクリプトであるコマンドDPS_GetObjectIDを受信する。
画像供給装置2の通信制御部22は、DPSプロトコルに従って、受信したコマンドD
PS_GetObjectIDのXMLスクリプトを解釈し、コマンドDPS_GetO
bjectIDで指定されたパスのファイルに割り当てられているオブジェクトIDを特
定し、コマンドDPS_GetObjectIDに対する応答として、そのオブジェクト
IDを示すXMLスクリプトを生成し、送信する。
図23は、実施の形態2において使用されるオブジェクトID取得コマンドの応答のX
MLスクリプトの一例を示す図である。図23において、opResultタグはオブジ
ェクトID取得コマンドの処理結果コードを指定するためのタグである。また、getO
bjectIDResponseタグは、オブジェクトID取得コマンドの処理結果の戻
り値を指定するためのタグである。図23においては、getObjectIDResp
onseタグの下位に、basePathIDタグ、imagePathタグおよびim
ageIDタグが配置される。basePathIDタグおよびimagePathタグ
は、コマンド内で指定されたものと同一であり、imageIDタグは、コマンドの処理
結果として得られたオブジェクトIDを指定するためのタグである。
画像供給装置2の通信制御部22は、DPSプロトコル層でのコマンドDPS_Get
ObjectIDへの応答を受けて、画像転送プロトコルに従って、まず、ファイル転送
要求コマンドRequestObjectTransferを送信する(ステップSS3
1)。このコマンドは、USB層および物理層を介して画像出力装置1に伝送される。
画像出力装置1では、通信制御部12が、画像転送プロトコルに従って、ファイル転送
要求コマンドRequestObjectTransferを受信すると、転送するファ
イルの属性を問い合わせるコマンドGetObjectInfoを送信する(ステップS
S32)。このコマンドは、USB層および物理層を介して画像供給装置2に伝送される
画像供給装置2では、通信制御部22が、画像転送プロトコルに従って、コマンドGe
tObjectInfoを受信すると、コマンドDPS_GetObjectIDへの応
答のXMLスクリプトのファイル情報を送信する(ステップSS33)。このファイル情
報は、USB層および物理層を介して画像出力装置1に伝送される。
画像出力装置1では、通信制御部12が、画像転送プロトコルに従って、そのファイル
情報を受信すると、その応答のXMLスクリプトを指定してファイル取得コマンドGet
Objectを送信する(ステップSS34)。このファイル情報は、USB層および物
理層を介して画像供給装置2に伝送される。
画像供給装置2では、通信制御部22が、画像転送プロトコルに従って、コマンドGe
tObjectを受信すると、指定されたファイル(コマンドDPS_GetObjec
tIDへの応答のXMLスクリプト)を送信する(ステップSS35)。このファイルは
、USB層および物理層を介して画像出力装置1に伝送される。
画像出力装置1では、通信制御部12が、画像転送プロトコルに従ってそのファイルを
受信すると、DPSプロトコル層においてコマンドDPS_GetObjectIDに対
する応答を受信したこととなる。
このようにして、画像出力装置1は、ジョブ指定ファイルにおいて指定された画像デー
タファイルのオブジェクトIDを取得する。
そして、画像出力装置1では、通信制御部12が、DPSプロトコルに従って、取得し
たオブジェクトIDで画像データファイルを指定してXMLスクリプトのファイル情報取
得コマンドを送信する。
図24は、実施の形態2において使用されるファイル情報取得コマンドのXMLスクリ
プトの一例を示す図である。図24において、getFileInfoRequestタ
グは、ファイル情報取得コマンドであることを示すタグである。図24においては、ge
tFileInfoRequestタグの下位に、fileIDタグが配置される。fi
leIDタグは、ファイル情報取得の対象のファイルのオブジェクトIDを指定するため
のタグである。
画像出力装置1の通信制御部12は、そのDPSプロトコルのファイル情報取得コマン
ドDPS_GetFileInfoを、画像転送プロトコルのファイル情報取得コマンド
GetObjectInfoに変換し、送信する。このコマンドは、USB層および物理
層を介して画像供給装置2に伝送される。
画像供給装置2では、通信制御部22が、画像転送プロトコルに従って、コマンドGe
tObjectInfoを受信すると、指定されたオブジェクトIDのファイルのファイ
ル情報を送信する。このファイル情報は、USB層および物理層を介して画像出力装置1
に伝送される。
画像出力装置1では、通信制御部12が、画像転送プロトコルに従ってそのファイル情
報を受信すると、そのファイル情報をXMLスクリプトとして記述し、DPSプロトコル
層に渡す。
図25は、実施の形態2において使用されるファイル情報取得コマンドの応答のXML
スクリプトの一例を示す図である。図25において、opResultタグはオブジェク
トID取得コマンドの処理結果コードを指定するためのタグである。また、getFil
eInfoResponseタグは、ファイル情報取得コマンドの処理結果の戻り値を指
定するためのタグである。図25においては、getFileInfoResponse
タグの下位に、fileTypeタグおよびfileSizeタグが配置される。fil
eTypeタグは、ファイル情報のうちのファイルの形式を指定するためのタグである。
fileSizeタグは、ファイル情報のうちのファイルサイズを指定するためのタグで
ある。なお、ファイル形式は、各形式に予め割り当てられている番号により指定される。
次に、画像出力装置1では、通信制御部12が、DPSプロトコルに従って、取得した
オブジェクトIDで画像データファイルを指定してXMLスクリプトのファイル取得コマ
ンドを送信する。通信制御部12は、そのDPSプロトコルのファイル取得コマンドを、
画像転送プロトコルのファイル取得コマンドGetObjectに変換し、送信する。こ
のコマンドは、USB層および物理層を介して画像供給装置2に伝送される。
なお、ファイル全体を取得するファイル取得コマンドの代わりに、ファイルの一部を取
得するファイル部分取得コマンドを複数回送信してファイル全体を取得するようにしても
よい。このファイル部分取得コマンドは、画像転送プロトコルのコマンドGetPart
ialObjectに変換される。
画像供給装置2では、通信制御部22が、画像転送プロトコルに従って、コマンドGe
tObjectを受信すると、指定されたオブジェクトIDのファイル(画像データファ
イル31)を読み出し、送信する。このファイルは、USB層および物理層を介して画像
出力装置1に伝送される。
画像出力装置1では、通信制御部12が、画像転送プロトコルに従ってそのファイルを
受信すると、DPSプロトコル層においてもそのファイルを受信したこととなる。
ここで、画像出力装置1が図4および図5に示すプリンタであり、かつ画像供給装置2
が図6および図7に示すデジタルカメラである場合、この画像データの取得には、画像出
力装置1におけるDPSプロトコル処理機能52および通信制御機能51、並びに、画像
供給装置2における通信制御機能81およびファイルシステム管理機能83が使用される
そして、画像出力装置1は、画像データを取得すると、その画像データに基づく画像を
出力する(ステップS26)。その際、画像出力装置1では、出力制御部13および出力
機構14が、画像出力処理を行う。
ここで、画像出力装置1が図4および図5に示すプリンタである場合、画像出力処理に
は、画像処理機能53、印刷データ生成機能54および印刷制御機能55が使用される。
このように、この実施の形態2では、画像供給装置2に格納されたジョブ指定ファイル
が画像出力装置1に転送され、画像出力装置1がジョブ指定ファイルを解釈し、ジョブを
実行する。また、他の実施例として、画像供給装置2が、ジョブ指定ファイルを解釈し、
そのジョブ指定ファイルの内容に従ってジョブ開始コマンドを生成し、画像出力装置1に
送信し、画像出力装置1が、そのジョブ開始コマンドを解釈してジョブを実行するように
してもよい。
なお、この実施の形態2に係る画像出力システムは、他の実施の形態のいずれとも組み
合わせ可能である。
以上のように、上記実施の形態2によれば、画像供給装置2が、画像データおよび画像
出力ジョブを指定するジョブ指定ファイル(ここでは、DPOFのAUTPRINT.M
RKファイル)を格納し、画像出力装置1が、そのジョブ指定ファイルを取得し、指示さ
れたジョブを解釈し、そのジョブ指定ファイルの情報に基づいて、マークアップ言語で記
述した画像出力に係る制御情報を生成する。これにより、DPOF方式などの既存のジョ
ブ指定ファイルを使用でき、簡単に複雑な画像出力ジョブを実行することができる。
さらに、上記実施の形態2によれば、画像供給装置2は、画像出力対象の1または複数
の画像データおよびジョブ指定ファイルのいずれか一方を画像出力ジョブ開始コマンドに
おいて指定することができる。画像出力装置1は、画像出力ジョブ開始コマンドにおいて
画像データが指定された場合には、その画像出力ジョブ開始コマンドに従って画像供給装
置2からその画像データを取得し、画像出力ジョブ開始コマンドにおいてジョブ指定ファ
イルが指定された場合には、その画像出力ジョブ開始コマンドに従って画像供給装置2か
らそのジョブ指定ファイルを取得し、そのジョブ指定ファイルにおいて指定された画像デ
ータを画像供給装置2から取得する。これにより、画像データごとに、あるいはジョブ指
定ファイルで纏めて、画像出力の対象となる画像データを指定することができ、様々なパ
ターンの画像出力ジョブを行うことができる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係る画像出力システムは、上記実施の形態1または上記実施の
形態2に係る画像出力システムにおいて自律復旧できない障害(例えば紙ジャム、電源断
、通信路切断など)から復旧した際のリカバリ処理を行うようにしたものである。
この実施の形態3に係る画像出力システムでは、画像出力装置1が、画像出力としての
印刷処理におけるページレイアウト内の所定位置(最初、最後など)に割り当てられた印
刷対象を示す再開情報を画像供給装置2に送信し、障害により印刷処理が中止された後に
、印刷処理を新たに開始させる印刷ジョブ開始コマンドとともに、再開時の最初の印刷対
象を指定する制御情報を画像供給装置2から受信し、その印刷対象から印刷処理を再開す
る。その一方で、画像供給装置2が、その再開情報を受信して記憶しておき、印刷処理を
再開する場合に、印刷処理を新たに開始させる印刷ジョブ開始コマンドとともに、最後に
記憶した再開情報に基づいて再開時の最初の印刷対象を指定する制御情報を画像出力装置
1へ送信する。
なお、実施の形態3における画像出力装置1および画像供給装置2の基本的な構成は、
実施の形態1の場合と同様であるが、下記の機能が追加される。
次に、上記システムにおける各装置の動作について説明する。図26は、実施の形態3
に係る画像出力システムにおける画像出力装置についての状態遷移図である。
画像出力装置1は、印刷ジョブがないと、ジョブなし状態(すなわち、アイドル状態)
にあり、画像供給装置2から印刷ジョブを供給されると、印刷状態に移行し、印刷処理を
行う。そして、印刷ジョブが終了し、後続の印刷ジョブがないと、画像出力装置1は、ジ
ョブなし状態に移行する。なお、この状態の管理は、画像出力装置1の出力制御部13に
より行われる。
印刷状態において障害が発生すると、画像出力装置1は、ホールド状態に移行し、印刷
処理を中断する。自律復旧可能な障害の場合には、障害がなくなると、画像出力装置1は
、印刷状態に戻り、中断した印刷処理を再開する。一方、紙ジャム、通信路切断などの自
律復旧不能な障害の場合には、画像出力装置1は、リセット指令があるまでホールド状態
のままとなり、リセット指令があると、中断した印刷ジョブを廃棄して、ジョブなし状態
に移行する。その時に残りの印刷ジョブがある場合やその後に新たな印刷ジョブが発生し
た場合には、画像出力装置1は、印刷状態に移行する。
また、画像出力装置1の電源が断たれた場合、画像出力装置1における印刷ジョブが消
失するので、その後、電源が投入された場合には、画像出力装置1は、ジョブなし状態と
なる。
次に、リカバリ処理について説明する。なお、リカバリ処理の手順は、下記に示すよう
に、障害の種類などに応じて、複数種類のいずれかとすることができる。
まず、紙ジャム、通信路切断、電源の正常断、電源の異常断などの自律復旧不能な障害
が発生した場合のリカバリ処理の一例について説明する。図27は、実施の形態3に係る
画像出力システムの正常時の印刷処理において行われる、リカバリのための処理を説明す
るフローチャートである。図28は、実施の形態3に係る画像出力システムのリカバリ処
理の一例について説明するフローチャートである。
まず、印刷状態において、画像出力装置1は、印刷処理を実行するが、その際、あるペ
ージから次ページへの切り換わりを検出すると(ステップS101)、切換後のページ最
初でのジョブ状態情報を画像供給装置2に送信する。すなわち、画像出力装置1は、切換
後のページのページレイアウトの最初に使用される画像データを指定している印刷ジョブ
のジョブID(DPOFの「PRT PID」の値に相当するもの)、その画像データの
格納場所のパス(DPOFの「IMG SRC」の値に相当するもの)、および繰り返し
供給回数(DPOFの「PRT QTY」の値に相当するもの)を再開情報(リカバリ処
理で使用されるジョブ状態情報)として画像供給装置2に送信する(ステップS102)
この実施の形態3では、画像出力装置1の通信制御部12が、ページの切り換わりが発
生すると、DPSプロトコルに従って、その時点でのジョブ状態情報を通知するジョブ状
態通知コマンドのXMLスクリプトを生成し、送信する。このコマンドのXMLスクリプ
トでは、ジョブIDを示すタグ<prtPid>,</prtPid>でジョブIDの値
が囲まれ、画像データの格納場所のパスを示すタグ<imagePath>,</ima
gePath>で画像データの格納場所のパスの値が囲まれ、繰り返し供給回数を示すタ
グ<copyId>,</copyId>で繰り返し供給回数の値が囲まれる。
図29は、実施の形態3において使用されるジョブ状態通知コマンドのXMLスクリプ
トの一例を示す図である。図29において、notifyJobStatusReque
stタグは、ジョブ状態通知コマンドであることを示すタグである。図29においては、
notifyJobStatusRequestタグの下位に、jStatusタグ、p
rtPidタグ、imagePathタグ、copyIdタグ、progressタグお
よびjEndReasonタグが配置される。
なお、ジョブ指定ファイルが使用される場合には、prtPidタグ、imagePa
thタグおよびcopyIdタグで指定される値には、画像出力装置1により取得された
DPOFのジョブ指定ファイルAUTPRINT.MRKにおける値が使用され、その時
点で処理中のジョブのジョブID、画像データのパスおよび繰り返し供給回数の値が設定
される。
また、jStatusタグは、ジョブの状態が印刷状態、ジョブなし状態およびホール
ド状態のいずれであるかを指定するためのタグである。progressタグは、ジョブ
における全ページ数Tと、印刷中のページ番号NとをN/Tの書式で指定するためのタグ
である。jEndReasonタグは、正常終了、ユーザ操作による終了、異常終了など
の、ジョブが終了した原因を示す値を指定するためのタグである。なお、ジョブなし状態
にある場合に、jEndReasonタグにより値が指定される。
なお、図29に示すスクリプトでは、prtPidタグ、imagePathタグおよ
びcopyIdタグにより、ジョブID、イメージパスおよび繰り返し供給回数が指定さ
れるが、その代わりに、ジョブ指定ファイルが使用されない場合には、ジョブ開始コマン
ドにおけるimageIDタグで指定された画像データおよびcopiesタグで指定さ
れた繰り返し供給回数が、ジョブ状態通知コマンドにおいて使用されるようにしてもよい
一方、画像供給装置2は、画像出力装置1から、ページの切り換わりごとに、ジョブI
D、ページ最初の画像データの格納場所のパス、その画像データの繰り返し供給回数など
といった再開情報を受信すると(ステップS111)、それらを記憶し、画像出力装置1
から通知された最新の再開情報を保持する(ステップS112)。
この実施の形態3では、画像供給装置2の通信制御部22が、DPSプロトコルに従っ
て、ページごとに、ジョブ状態通知コマンドであるXMLスクリプトを受信し、そのXM
Lスクリプトから、ジョブID、画像データの格納場所のパス、および画像データの繰り
返し供給回数を抽出し、記憶する。
このようにして、画像供給装置2は、印刷処理が開始されたページごとに、所定の位置
(ここでは最初)の画像データを指定している印刷ジョブのジョブID、その画像データ
の格納場所のパス、その画像データの繰り返し供給回数などといった再開情報を順次記憶
していく。なお、ジョブID、その画像データの格納場所のパス、およびその画像データ
の繰り返し供給回数は、最新のものだけあればよいので、古いものは消去してもよい。
そして、印刷状態において、紙ジャム、電源オフ操作などの自律復旧不能な障害が発生
した場合(ステップS121)、画像出力装置1は、ホールド状態に移行し、障害発生を
画像供給装置2に通知する(ステップS122)。なお、電源がオフ操作により正常断さ
れた場合には、画像出力装置1は、バッテリやキャパシタの電力を使用して、この通知を
行う。
この実施の形態3では、画像出力装置1の通信制御部12が、障害が発生すると、DP
Sプロトコルに従って、装置の状態を通知するデバイス状態通知コマンドのXMLスクリ
プトを生成し、送信する。コマンドDPS_NotifyDeviceStatusのX
MLスクリプトでは、障害の状態を示すタグ<errorStatus>,</erro
rStatus>で障害状態を示す値が囲まれ、障害の原因を示すタグ<reason>
,</reason>で障害原因を示す値が囲まれる。
図30は、実施の形態3において使用されるデバイス状態通知コマンドのXMLスクリ
プトの一例を示す図である。図30において、notifyDeviceStatusR
equestタグは、デバイス状態通知コマンドであることを示すタグである。図30に
おいては、notifyDeviceStatusRequestタグの下位に、err
orStatusタグ、reasonタグ、disconnectEnableタグおよ
びcapabilityChangeタグが配置される。
errorStatusタグは、障害なし、復旧可能障害、復旧不能障害などの障害状
態を指定するためのタグである。reasonタグは、障害なし、用紙関係の障害、イン
ク関係の障害、ハードウェア関係の障害、データ関係の障害などといった障害の原因を指
定するためのタグである。disconnectEnableタグは、接続を解除してよ
いか否かを指定するためのタグである。capabilityChangeタグは、画像
出力装置1で許容される印刷条件に変更があったか否かを指定するためのタグである。
画像供給装置2は、画像出力装置1から、障害発生の通知を受信すると(ステップS1
31)、画像出力装置1から通知された最新の再開情報(ジョブID、ページ最初の画像
データの格納場所のパス、その画像データの繰り返し供給回数など)を読み出す(ステッ
プS132)。
この実施の形態3では、画像供給装置2の通信制御部22が、DPSプロトコルに従っ
て、上述のデバイス状態通知コマンドのXMLスクリプトを受信し、そのXMLスクリプ
トから障害状態を認識する。
そして、画像供給装置2は、印刷ジョブ開始時に先に送信した印刷ジョブ開始コマンド
に、最新の再開情報を追加して送信する(ステップS133)。
この実施の形態3では、画像供給装置2の通信制御部22が、DPSプロトコルに従っ
て、最新のジョブID、ページ最初の画像データの格納場所のパス、およびその画像デー
タの繰り返し供給回数を設定した上述のジョブ開始コマンドのXMLスクリプトを送信す
る。
図31は、実施の形態3において、ジョブ再開時の印刷ジョブ開始コマンドのXMLス
クリプトの一例を示す図である。図31に示すように、ジョブ再開時の印刷ジョブ開始コ
マンドDPS_StartJobでは、imageIDタグにより、ジョブ指定ファイル
のオブジェクトID(ここでは、00000002)が指定され、再開位置を示すジョブ
ID、ページ最初の画像データの格納場所のパスおよびその画像データの繰り返し供給回
数が、prtPidタグ、imagePathタグおよびcopiesタグによりそれぞ
れ指定される。
画像出力装置1は、その印刷ジョブ開始コマンドを受信すると(ステップS124)、
その印刷ジョブ開始コマンドにおいて指定された、先に使用されたジョブ指定ファイルの
送信要求を送信する。
この実施の形態3では、画像出力装置1の通信制御部12が、DPSプロトコルに従っ
て、XMLスクリプトのジョブ開始コマンドを受信し、ジョブ指定ファイルを指定してフ
ァイル取得コマンドを発行する。
そして、画像供給装置2は、そのジョブ指定ファイルの送信要求に応じて、ジョブ指定
ファイルを送信する(ステップS134)。画像出力装置1は、そのジョブ指定ファイル
を受信する(ステップS125)。
この実施の形態3では、画像出力装置1の通信制御部12が、DPSプロトコルにおけ
るファイル取得コマンドDPS_GetFileを発行し、画像供給装置2からジョブ指
定ファイルを取得する。
画像出力装置1は、ジョブ指定ファイルの内容を参照し、印刷ジョブ開始コマンドによ
り指定されたジョブID、ページ最初の画像データの格納場所のパス、およびその画像デ
ータの繰り返し供給回数に該当する位置をジョブ指定ファイル内で発見すると、その位置
を印刷ジョブの再開位置と特定する(ステップS126)。
そして、画像出力装置1は、その再開位置から印刷ジョブを再開し(ステップS127
)、必要に応じて画像データを画像供給装置2から取得する(ステップS127,S13
5)。
これにより、障害発生により中断した印刷ジョブがリセット指令後に再開され、障害が
発生したページの先頭から印刷が再開される。図32は、実施の形態3に係る画像出力シ
ステムにおける印刷再開を説明する図である。例えば図32に示すように、画像101a
,画像101cの印刷後、途中で画像101b,101dを印刷している時に障害が発生
した場合にも、ページの最初に割り当てられる画像101aについてのジョブID、パス
および繰り返し供給回数に基づいてジョブ指定ファイル内での印刷再開位置が特定されて
印刷ジョブが再開される。なお、図32のように1つのページに複数の画像が配置される
場合、印刷ジョブにおける出現順番が最も早い画像についてジョブIDなどが記憶され、
その画像から印刷が再開される。
例えば図19に示すジョブ指定ファイルで図32に示すレイアウトとした場合、画像1
01aに割り当てられるIMAGE01.JPGについてのジョブID「001」、パス
「./DCIM/100EPSON/IMAGE01.JPG」、繰り返し回数「002
」が再開情報として記憶される。そして、図32に示す位置で障害が発生したときには、
図19の最初のジョブから同一のレイアウトで印刷が再開される。
なお、画像出力装置1は、印刷対象の繰り返し供給の途中で改ページが発生した場合に
は、画像供給装置2に通知する繰り返し供給回数の値を残りの繰り返し供給回数に変更し
、変更後の値を通知する。これにより、画像供給装置2では、印刷対象の繰り返し供給の
途中で改ページが発生した場合には、記憶する繰り返し供給回数が残りの繰り返し供給回
数に変更される。この場合には、ジョブIDとファイルパスでジョブ再開位置が検出され
るようにするか、画像出力装置1へ送信するジョブ指定ファイル内の該当する繰り返し供
給回数を同様に変更する。
次に、通信路3の切断および画像出力装置1の電源の異常断が発生した場合のリカバリ
処理の一例について説明する。図33は、本発明の実施の形態3に係る画像出力システム
のリカバリ処理の他の一例について説明するフローチャートである。なお、この場合の正
常動作時の処理は、上述の場合(図27)と同様である。
まず、通信路3の切断または画像出力装置1の電源の異常断が発生すると(ステップS
141)、画像出力装置1と画像供給装置2との間の通信コネクションが切れるため、画
像供給装置2は、その通信コネクション(例えばUSBのコネクション)の切断を検知す
る(ステップS151)。
その後、通信路3や電源が復旧すると、画像出力装置1は、リセットまたは再起動する
(ステップS123)。そして、通信路3を介して通信コネクションが確立されると、画
像供給装置2は、画像出力装置1との接続が復旧したことを検知する(ステップS152
)。
画像供給装置2は、接続が復旧すると、上述したように、印刷ジョブ開始コマンドとと
もに再開情報を画像出力装置1に送信し、画像出力装置1は、それに応じて印刷ジョブを
再開する。
以上のリカバリ処理の例の場合では、画像出力装置1が、ページごとに、再開情報を画
像供給装置2に送信しているが、その代わりに、画像出力装置1が、紙ジャムなどの障害
を検出した場合に、自動的に、再開情報を画像供給装置2に送信するようにしてもよい。
次にその場合について説明する。
図34は、本発明の実施の形態3に係る画像出力システムのリカバリ処理のさらに他の
一例について説明するフローチャートである。なお、この場合には、上述の場合(図27
)のような正常動作時の処理は特に必要なく、障害発生時に、再開情報が画像出力装置1
から画像供給装置2へ伝送される。
このリカバリ処理の場合、図34に示すように、障害が発生すると、画像出力装置1は
、障害発生を通知し(ステップS122)、再開情報を画像供給装置2に送信する(ステ
ップS161)。
画像供給装置2は、その障害発生の通知を受信し(ステップS131)、再開情報を受
信すると(ステップS171)、それを保持して(ステップS172)、画像出力装置1
が復旧するまで待機する(ステップS173)。
画像出力装置1がリセットや再起動により復旧すると(ステップS123)、画像供給
装置2は、画像出力装置1の復旧を検知し、印刷ジョブ開始コマンドとともに再開情報を
画像出力装置1に送信する(ステップS174)。画像出力装置1は、その印刷ジョブ開
始コマンドおよび再開情報に基づいて、上述のようにして印刷ジョブを再開する。
なお、この実施の形態3に係る画像出力システムは、他の実施の形態のいずれとも組み
合わせ可能である。
また、この実施の形態3では、印刷再開位置を示す情報として、ジョブID、パスおよ
び繰り返し供給回数の3つを使用しているが、正確に印刷再開位置を特定できれば、これ
らのうちの1つだけまたは2つだけでもよい。また、他のジョブ状態情報を再開情報に使
用してもよい。
さらに、この実施の形態3では、改ページ後のページのページレイアウトの最初の画像
データに関するジョブ状態情報を再開情報に使用しているが、改ページ前のページのペー
ジレイアウトの最後の画像データに関するジョブ状態情報を再開情報に使用するようにし
てもよい。その場合には、一連の印刷ジョブにおいて再開情報に合致する位置の次から印
刷ジョブが再開される。
以上のように、上記実施の形態3によれば、画像出力装置1が、画像出力としての印刷
処理においてページレイアウト内の所定位置(ここでは、先頭)に割り当てられた印刷対
象を示す再開情報を画像供給装置2に送信し、障害により印刷処理が中止された後に、印
刷ジョブ開始コマンドとともに、再開時の最初の印刷対象を指定する制御情報を画像供給
装置2から受信し、その印刷対象から印刷処理を再開する。一方、画像供給装置2は、そ
の再開情報を受信して記憶しておき、印刷処理を再開する場合に、印刷ジョブ開始コマン
ドとともに、最新の再開情報に基づいて再開時の最初の印刷対象を指定する制御情報を画
像出力装置1へ送信する。これにより、画像出力装置1がリセットされジョブの情報がな
くなっても、復旧後に正確に印刷処理を再開することができる。
さらに、上記実施の形態3によれば、一例として、画像出力装置1が、障害を検出した
場合にのみ、再開情報を画像供給装置2に送信する。これにより、復旧のための再開情報
を頻繁に送受する必要がないため、正常動作時の処理を増加させることなく、復旧後に正
確に印刷処理を再開することができる。
さらに、上記実施の形態3によれば、一例として、画像出力装置1が、ページごとに、
再開情報を画像供給装置2に送信する。これにより、障害発生時に再開情報を送信できな
い場合でも、復旧後に正確に印刷処理を再開することができる。
さらに、上記実施の形態3によれば、再開情報に、ページレイアウト内の所定位置に割
り当てられた印刷対象についての印刷ジョブのジョブID、画像供給装置2内のその印刷
対象の格納場所を示す情報、およびその印刷対象の繰り返し供給回数のうちの少なくとも
1つを含む。これにより、復旧後に印刷再開位置を正確に特定することができる。
さらに、上記実施の形態3によれば、画像供給装置2が、再開情報に、印刷対象の繰り
返し供給回数を少なくとも使用し、印刷対象の繰り返し供給の途中で改ページが発生した
場合には、繰り返し供給回数を残りの繰り返し供給回数に変更する。これにより、繰り返
し供給回数を複数に設定している場合でも、復旧後に正確に印刷処理を再開することがで
きる。
さらに、上記実施の形態3によれば、画像出力装置1が、障害を検知すると、その旨を
画像供給装置2に通知し、その後、印刷処理を中止する。一方、画像供給装置2が、リセ
ット指令を受け付けると、印刷ジョブコマンドとともに再開情報を画像出力装置1に送信
する。これにより、確実に復旧した後にリセット指令に呼応して印刷が再開され、復旧後
に正確に印刷処理を再開することができる。
実施の形態4.
本発明の実施の形態4に係る画像出力システムは、DPSプロトコルにおいて、規定後
に拡張機能を追加するための拡張タグを、制御情報の生成および送受の際に使用するよう
にしたものである。なお、実施の形態4に係る画像出力システのその他の構成および動作
は、他の実施の形態のいずれかと同様であるので、その説明を省略する。
その際、画像供給装置2および画像出力装置1は、DPSプロトコルにおけるある機能
を拡張するために、XML構文に従って、その機能を表現する既存のタグと同じネストレ
ベルに拡張タグを挿入して制御情報を生成する。
あるいは、画像供給装置2および画像出力装置1は、DPSプロトコルにおけるある機
能を拡張するために、XML構文に従って、その機能を表現する既存のタグより下位のネ
ストレベルに拡張タグを挿入して制御情報を生成する。
なお、画像供給装置2および画像出力装置1は、DPSプロトコルにおけるある機能を
拡張するために、XML構文に従って、制御情報を構成するスクリプトにおいて、その機
能を表現する既存のタグより先に拡張タグを配置して制御情報(XMLスクリプト)を生
成する。このようにすると、スクリプトを解釈する際に、既存のタグの機能を無効にし易
くすることができる。
実施の形態4では、規定後に拡張機能を追加するための拡張タグとして、ベンダ固有の
画像最適化処理を指定するための拡張タグが使用される。
以上のように、上記実施の形態4によれば、拡張タグとして、ベンダ固有の画像最適化
処理を指定するためのタグを使用することができるため、ベンダごとに様々な特徴を有す
る画像最適化処理についても画像出力時に指定することができるようになる。
実施の形態5.
本発明の実施の形態5に係る画像出力システムは、実施の形態4と同様に、DPSプロ
トコルにおいて、規定後に拡張機能を追加するための拡張タグを、制御情報の生成および
送受の際に使用するようにしたものである。なお、実施の形態5に係る画像出力システム
のその他の構成および動作は、上記実施の形態のいずれかと同様であるので、その説明を
省略する。
実施の形態5では、規定後に拡張機能を追加するための拡張タグとして、フレーム画像
と画像データの画像とを組み合わせて印刷するフレーム挿入印刷を指定する拡張タグが使
用される。
以上のように、上記実施の形態5によれば、拡張タグとして、フレーム画像と画像デー
タの画像とを組み合わせて印刷するフレーム挿入印刷を指定するタグを使用できるため、
独特なフレーム挿入印刷を指定することができるようになる。
実施の形態6.
本発明の実施の形態6に係る画像出力システムは、実施の形態4,5と同様に、DPS
プロトコルにおいて、規定後に拡張機能を追加するための拡張タグを設け、拡張機能を含
む制御情報の生成および送受の際に使用するようにしたものである。なお、実施の形態6
に係る画像出力システムのその他の構成および動作は、上記実施の形態のいずれかと同様
であるので、その説明を省略する。
実施の形態6では、画像出力装置1が、画像出力に係る制御情報で指定された印刷用紙
のサイズと用紙タイプとを調べ、指定されたサイズで指定された用紙タイプの用紙がない
場合に、その旨を示す制御情報を拡張タグを使用して生成し、その制御情報を画像供給装
置2に送信する。
以上のように、上記実施の形態6によれば、画像出力装置1が、制御情報で指定された
印刷用紙のサイズと用紙タイプとを調べ、指定されたサイズで指定された用紙タイプの用
紙が存在しない場合に、その旨を示す制御情報を拡張タグを使用して生成し、その制御情
報を画像供給装置2に送信する。これにより、指定された用紙タイプ(マット、写真印刷
用など)でかつ指定された用紙サイズの印刷用紙が、ベンダ、サードパーティなどにより
用意されていない場合に、誤って印刷を行わないようにすることができる。
実施の形態7.
本発明の実施の形態7に係る画像出力システムは、他の各実施の形態に係る画像出力シ
ステムにおいて画像出力装置1が画像出力の処理フローを制御する代わりに、画像供給装
置2が画像出力の処理フローを制御するようにしたものである。すなわち、画像供給装置
2が、操作部25に対する操作または画像出力装置1の状態の通知を受けて画像出力処理
の進行を管理し、画像出力処理に必要な情報や画像データを画像供給装置2へ適宜供給す
る。
このため、実施の形態7では、中央制御部23が、画像出力の処理フローを制御する画
像出力制御手段として機能し、画像供給装置2の通信制御部22は、DPSプロトコルに
従って、画像出力装置1の状態を取得するコマンドを送信し、画像出力装置1の通信制御
部12が、そのコマンドの応答として画像出力装置1の状態を示すXMLスクリプトを送
信する。このようなコマンドを通信制御部22から必要に応じて随時発行して、画像供給
装置2の中央制御部23が、通信制御部22を介して、画像出力装置1の状態を監視する
また、実施の形態7では、中央制御部23は、DPOFのAUTPRINT.MRKな
どといったジョブ指定ファイルを解釈し、そのジョブ指定ファイルの内容に応じて、画像
出力ジョブを実行し、レイアウト情報、画像出力対象のデータなどを画像出力装置1に送
信する。そして、画像出力装置1は、そのレイアウト情報、画像出力対象のデータなどを
受信すると、それらに基づいて画像出力処理を行う。
なお、実施の形態7に係る画像出力システムの基本的な構成については、上記実施の形
態の場合と同様であり、画像出力時の処理フローも同様である。すなわち、実施の形態7
に係る画像出力システムにおいては、画像供給装置2が処理フローの制御主体とされる。
言い換えれば、上述の実施の形態1〜6の画像出力システムは、画像データを受け取る画
像出力装置1が処理フローの制御主体となるプル型のシステムであり、この実施の形態7
の画像出力システムは、画像データを供給する画像供給装置2が処理フローの制御主体と
なるプッシュ型のシステムである。
また、実施の形態7に係る画像出力システムにおいて、画像出力装置1の操作部15に
対する操作に応じて、その操作の情報を画像供給装置2に送信し、画像出力処理を開始す
るようにしてもよい。その場合には、画像出力装置1の通信制御部12は、操作部15に
対して所定の操作があると、画像出力ジョブ開始コマンドを制御情報として画像供給装置
2に送信する。画像供給装置2の中央制御部23は、通信制御部22および制御回路21
により画像出力ジョブ開始コマンドが受信されると、その画像出力ジョブ開始コマンドに
従って画像出力の処理を開始し、各種制御コマンドを画像出力装置1に送信する。
以上のように、上記実施の形態7によれば、画像供給装置2の中央制御部23が画像出
力の処理フローを制御する。これにより、画像出力装置1の情報処理性能が低くても本シ
ステムを実現することができる。
さらに、上記実施の形態7によれば、画像出力装置1の操作部に対する操作に応じて、
その操作の情報を画像供給装置2に送信し、画像出力処理を開始する場合には、ユーザが
画像出力装置1の操作部15を操作することで画像出力を行わせることができるため、画
像出力装置1がユーザフレンドリな操作部15を有している場合に、その操作部15によ
り操作性が向上する。
実施の形態8.
本発明の実施の形態8に係る画像出力システムは、画像出力装置1から画像供給装置2
へ電力を供給するようにしたものである。
その際、通信路3に内蔵されている電力供給線が使用され、画像供給装置2のバッテリ
27の代わりに、通信路3に接続された通信回路22から電力が内部の各回路に供給され
る。
なお、画像出力装置1は、画像供給装置2を接続された際に、画像供給装置2への電力
供給が可能か否かを判定し、電力供給が可能な場合にのみ電力供給するようにしてもよい
ここで、通信路3にUSBを使用した場合に、USBケーブルにより画像出力装置1と
画像供給装置2と接続した際の画像供給装置2への電力供給が可能か否かの判定について
説明する。図35は、実施の形態8に係る画像出力システムにおいて画像出力装置に接続
する際の画像供給装置の電源モードに設定処理を説明するフローチャートである。
まず、画像供給装置2の通信制御部22は、通信回路21を制御して、USBに規定さ
れているコンフィグレーションデスクリプタにおける最大出力パラメータを、バスパワー
モード用の設定値(例えば500ミリアンペア)に設定し(ステップS201)、通信回
路21は、その設定で接続処理を行う(ステップS202)。画像出力装置1の通信回路
11は、そのバスパワーモード用の設定値の電力を供給可能である場合には、接続を許可
し、そうでない場合には接続を拒否する(ステップS203)。
そして、画像供給装置2の通信回路21は、バスパワーモード用設定値での電力供給が
許可された場合には、バスパワーモードでそのまま接続し、通信路3を介して画像出力装
置1から電力供給を受ける(ステップS204)。
一方、画像供給装置2の通信制御部22は、バスパワーモード用設定値での電力供給が
拒否された場合には、コンフィグレーションデスクリプタにおける最大出力パラメータを
、セルフパワーモード用の設定値(例えば数ミリアンペア)に設定し(ステップS205
)、通信回路21は、その設定で、再度、接続処理を行う(ステップS206)。
そして、画像供給装置2の通信回路21は、セルフパワーモードで接続し、画像供給装
置2のバッテリ27を電力源として動作を継続する(ステップS207)。
このように、画像供給装置2は、バスパワーモードでの接続を試みて、許可された場合
には、画像出力装置1からの電力供給を受けて動作し、拒否された場合には、セルフパワ
ーモードで接続し自己のバッテリ27の電力で動作する。
なお、画像供給装置2は、バッテリ27の電力が所定の基準値より少なくなった場合に
、通信路3を介して画像出力装置1から電力を供給されるようにしてもよい。
また、電力供給線を有する通信路3としては、USBの他に、IEEE1394などが
あり、それらの通信規格のもので通信を行うようにしてもよい。
なお、この実施の形態8に係る画像出力システムは、他の実施の形態のいずれとも組み
合わせ可能である。
以上のように、上記実施の形態8によれば、データ伝送用の通信路3が、電力供給線を
有する通信路であり、画像供給装置2が、その通信路3を介して画像出力装置1から電力
を供給される。これにより、画像供給装置2内のバッテリ27の電力消費を抑制すること
ができ、画像出力処理を長い時間行うことができる。
実施の形態9.
本発明の実施の形態9に係る画像出力システムは、例えば実施の形態3で示したように
、電源がオフした後や、通信路3が切断された後に、通信相手との通信が回復した際の、
通信中断前後での通信相手の同一性を判断し、同一の通信相手との通信を再開して画像出
力処理を継続するようにしたものである。
すなわち、画像出力装置1は、通信路3を介して接続されている画像供給装置2の通信
プロトコル上で固有な識別子を記憶し、電源が切れた場合、電源復旧後に通信路3を介し
て接続されている画像供給装置2の通信プロトコル上で固有な識別子を取得し、その識別
子に基づいて画像供給装置2の同一性を判断する。これにより、障害からの復旧のための
電源をオフにしても、障害発生時の通信相手だった画像供給装置2を正確に特定すること
ができる。
なお、通信プロトコル上で固有な識別子は、MAC(Medium Access C
ontrol )アドレスやそれに準じたものであり、不揮発性メモリ、バックアップ電
源に接続された揮発性メモリ、磁気記録媒体などの、電源が切れていても記憶内容を保持
する記録媒体に記憶される。
また、画像供給装置2は、通信路3を介して接続されている画像出力装置1の通信プロ
トコル上で固有な識別子を記憶し、電源が切れた場合、電源復旧後に通信路3を介して接
続されている画像出力装置1の通信プロトコル上で固有な識別子を取得し、その識別子に
基づいて画像出力装置1の同一性を判断する。これにより、障害からの復旧のための電源
をオフにしても、障害発生時の通信相手だった画像出力装置1を正確に特定することがで
きる。
また、画像出力装置1は、通信路3を介して接続されている画像供給装置2の通信プロ
トコル上で固有な識別子を記憶し、例えば通信路3の接続コネクタが画像出力装置1また
は画像供給装置2の接続コネクタから外されたりして通信路3が切断された場合、通信路
3の接続が復旧した後に、通信路3を介して接続されている画像供給装置2の通信プロト
コル上で固有な識別子を取得し、その識別子に基づいて上記画像供給装置の同一性を判断
する。これにより、障害からの復旧のための通信路を一時的に切断しても、障害発生時の
通信相手だった画像供給装置2を正確に特定することができる。
また、画像供給装置2は、通信路3を介して接続されている画像出力装置1の通信プロ
トコル上で固有な識別子を記憶し、例えば通信路3の接続コネクタが画像出力装置1また
は画像供給装置2の接続コネクタから外されたりして通信路3が切断された場合、通信路
3の接続が復旧した後に、通信路3を介して接続されている画像出力装置1の通信プロト
コル上で固有な識別子を取得し、その識別子に基づいて画像出力装置1の同一性を判断す
る。これにより、障害からの復旧のための通信路を一時的に切断しても、障害発生時の通
信相手だった画像出力装置1を正確に特定することができる。
なお、この実施の形態9に係る画像出力システムは、他の実施の形態のいずれとも組み
合わせ可能である。
例えば、この実施の形態9を上述の実施の形態3に組み合わせた場合、障害および復旧
の前後での通信相手の同一性が認められるときにのみ、実施の形態3で述べたようにして
リカバリ処理を行うようにすることができる。また、同一性が認められないときには、画
像供給装置2は、画像出力ジョブの再開のための処理を行わずに、全く新しい画像出力ジ
ョブの開始コマンドを発行するようにしてもよい。
実施の形態10.
本発明の実施の形態10に係る画像出力システムは、複数の画像出力装置1−1〜1−
nを有し、ある画像出力装置1−jにおいて障害が発生した場合に、代替の画像出力装置
1−kを探し、代替の画像出力装置1−kにより画像出力処理を継続するようにしたもの
である。
図36は、本発明の実施の形態10に係る画像出力システムの構成を示すブロック図で
ある。図36において、画像出力装置1−i(i=1,・・・,n)は、上述の画像出力
装置1と同様の装置であって、通信路3−iに対応した通信回路11を有する。また、画
像供給装置2−1は、上述の画像供給装置2と同様の装置であり、通信回路21として、
複数の画像出力装置1−1〜1−nに有線通信路3−1または無線通信路3−2〜3−n
を介して接続可能な1または複数の通信回路を備え、いずれかの通信回路により、印刷再
開時の最初の印刷対象を指定する情報を、障害の発生した画像出力装置1−jとは別の画
像出力装置1−k(k≠j)へ送信する。なお、その際に別の画像出力装置1−k(k≠
j)へ送信する情報としては、実施の形態3で述べたものを送信し、実施の形態3で述べ
たように印刷を再開するようにしてもよい。これにより、復旧が困難な場合でも別の画像
出力装置1−kで正確に印刷を再開することができる。また、復旧を待たずに直ちに別の
画像出力装置1−kで正確に印刷を再開することができる。なお、これらは、プル型のシ
ステムであっても同様に得られる効果である。
例えば、画像供給装置2−1は、画像出力装置1−1による印刷処理中の障害が発生し
た場合には、残りの画像出力装置1−2〜1−nのうちのいずれかを選択し、いずれかの
通信回路により、印刷再開時の最初の印刷対象を指定する情報を送信する。その情報を受
信した画像出力装置1−kは、その情報に基づいて、ジョブ内の再開位置を特定し、その
位置から印刷処理を開始する。
なお、画像供給装置2−1は、複数の画像出力装置1−2〜1−nのうち、自己の使用
する画像出力制御プロトコル(例えば上述のDPSプロトコル、PTPなど)を解釈可能
な画像出力装置1−rを選択し、その画像出力装置1−rへ再開時の最初の印刷対象を指
定する情報を送信するようにしてもよい。
また、画像供給装置2−1は、複数の画像出力装置1−2〜1−nのうち、中断された
印刷ジョブで指定された印刷条件で印刷可能な画像出力装置1−rを選択し、その画像出
力装置1−rへ再開時の最初の印刷対象を指定する情報を送信するようにしてもよい。こ
れにより、別の画像出力装置を使用しても、元の画像出力装置と同様な印刷状態で印刷を
再開することができる。そのような印刷条件としては、用紙サイズ、用紙タイプ、ベンダ
固有の色補正処理、フレーム画像重畳印刷(画像データによる画像に、フレーム画像を重
畳させて印刷するもの)などがある。
なお、この実施の形態10に係る画像出力システムは、他の実施の形態のいずれとも組
み合わせ可能である。
実施の形態11.
本発明の実施の形態11に係る画像出力システムは、画像出力装置1の操作部15に対
する所定の操作に応じて、画像供給装置2としてのデジタルカメラにより撮影を行うよう
にしたものである。
すなわち、画像出力装置1は、操作部15に対する所定の操作があると、画像供給装置
2に対して撮影指令を送信し、画像供給装置2は、画像出力装置1から撮影指令を受信す
ると、撮影処理を行う。なお、この撮影指令をXMLスクリプトの、所定のDPSプロト
コルにおけるコマンドとして送信するようにしてもよい。これにより、画像供給装置2を
操作することなく撮影を行うことができる。
また、画像供給装置2は、画像出力装置1からの撮影指令に対応して、撮影処理を行っ
た後に、撮影した画像の画像データを画像出力装置1に送信し、画像出力装置1は、その
画像データを受信し、その画像データに基づき画像を出力するようにしてもよい。その場
合、この画像データの伝送を、DPSプロトコルにおける所定のコマンドを使用して行う
ようにしてもよい。これにより、画像出力装置1を操作するだけで、その時に撮影された
画像が出力され、その画像を視認することができる。
また、画像供給装置2は、撮影した画像の画像データを、送信完了後または画像出力装
置1での画像出力後に、消去するようにしてもよい。これにより、画像供給装置2の記憶
容量が少なくても繰り返し撮影を行うことができる。
また、画像供給装置2は、画像データを記憶する記憶手段(例えば記録媒体24)を有
し、撮影した画像の画像データを記憶していき、その記憶手段の残り容量がなくなるか、
あるいは所定の値以下となった場合に、古い画像データを消去するようにしてもよい。こ
れにより、画像供給装置2の記憶容量が少なくても繰り返し撮影を行うことができる。
また、画像出力装置1は、所定の周期で画像供給装置2に対して撮影指令を繰り返し送
信し、定期的に画像出力を行うようにしてもよい。これにより、所定の場所や物の画像が
定期的に出力されるため、それらの場所や物を監視することができる。画像供給装置2に
デジタルカメラを使用し、画像出力装置1にプリンタを使用した場合には、監視システム
を安価に構築することができる。
なお、この実施の形態11に係る画像出力システムは、他の実施の形態のいずれとも組
み合わせ可能である。
実施の形態12.
図37は、本発明の実施の形態12に係る画像出力装置の構成を示すブロック図である
。図37において、画像出力装置201は、画像データに基づき画像を出力する装置であ
る。画像出力装置201の形態としては、画像データに基づき画像を紙などに印刷するプ
リンタなどがある。また、画像供給装置202は、画像データを格納し、必要に応じてそ
の画像データを送信可能な装置である。画像供給装置202の形態としては、撮影した画
像を画像データとして所定の記録媒体に記憶するデジタルカメラなどがある。また、通信
路203は、画像出力装置1と画像供給装置2とを接続する伝送媒体である。この通信路
3は、有線の通信路に限定されず、無線の通信路を使用してもよい。ここでは、通信路3
には、USBのケーブルが使用される。
また、パーソナルコンピュータ204は、所定のデバイスドライバに有し、画像データ
に基づく印刷用制御データを画像出力装置201に供給するホスト装置である。通信路2
05は、通信路203と同様の通信規格の通信路である。
図37に示す画像出力装置201において、コネクタ218は、コネクタ218は、画
像データを格納する画像供給装置2を電気的に接続可能な第1の接続手段であって、US
Bのホスト側のコネクタである。また、切替スイッチ219は、ユーザによる手動操作あ
るいはコネクタ218,221へのケーブルの接続状況に応じて、コネクタ218を通信
回路211およびハブ222のいずれかに接続する切替手段として機能する装置である。
また、コネクタ221は、他のホスト装置(ここではパーソナルコンピュータ204)
を電気的に接続可能な第2の接続手段であって、USBのデバイス側のコネクタである。
ハブ222は、コネクタ221に電気的に接続され、USBのハブ機能を有する中継手段
として動作する装置である。通信回路223は、パーソナルコンピュータ204との間で
通信するUSBのデバイス側通信回路である。メモリカードインタフェース224は、メ
モリカードを挿入され、メモリカードに対してデータの読み書きを行うUSBデバイスで
ある。
その他、通信回路211、通信制御部212、出力制御部213、出力機構214、操
作部215、表示装置216および電源回路217については、実施の形態1における通
信回路11、通信制御部12、出力制御部13、出力機構14、操作部15、表示装置1
6および電源回路17と同様であるので、その説明を省略する。
なお、通信回路211は、USBにおける上流側デバイス(USBホスト)の通信機能
を有する上流側デバイス側通信手段として機能する。
次に、上記装置の動作について説明する。
まず、デジタルカメラなどの画像供給装置202に格納した画像データに基づいて画像
を出力する場合には、通信路203となるUSBケーブルにより、画像出力装置201と
画像供給装置202とが接続され、また、切替スイッチ219によりコネクタ218が通
信回路211に接続される。この場合、画像出力装置1の通信回路211がUSBホスト
コントローラとして機能し、画像供給装置202がUSBデバイスとなる。
この状態にて、画像供給装置202から画像出力装置201へ画像データが供給され、
その画像データに基づく画像が出力される。この際の画像データの伝送は、例えば上述し
た方法で行われる。
一方、パーソナルコンピュータ204が画像供給装置202にアクセスする場合には、
通信路203となるUSBケーブルにより、画像出力装置201と画像供給装置202と
が接続され、かつ、通信路205となるUSBケーブルにより、パーソナルコンピュータ
204と画像出力装置201とが接続され、また、切替スイッチ219によりコネクタ2
18がハブ222に接続される。この状態では、パーソナルコンピュータ204がUSB
ホストとして機能し、ハブ222を介して画像供給装置202、通信回路223およびメ
モリカードインタフェース224がUSBデバイスとして機能する。これにより、パーソ
ナルコンピュータ204が画像供給装置202にアクセス可能となる。
なお、パーソナルコンピュータ204からのデータに基づいて印刷処理を行う場合、通
信路205となるUSBケーブルにより、パーソナルコンピュータ204と画像出力装置
201とが接続されていればよい。この状態で、パーソナルコンピュータ204がUSB
ホストとして機能し、通信回路223などがUSBデバイスとして機能し、パーソナルコ
ンピュータ204から画像出力装置201へ印刷用データが供給され、そのデータがハブ
222を介して通信回路223へ伝送されて、出力制御部213および出力機構214に
よりその印刷用データに基づく画像が出力される。
なお、この実施の形態12では、画像出力装置201には、USBのデバイス側コネク
タであるコネクタ221、およびUSBのホスト側コネクタであるコネクタ218が設け
られているが、USB−OnTheGo技術を利用して、2つのコネクタ218,221
を1つのコネクタとし、USBホストであるパーソナルコンピュータ204が接続された
場合には、画像出力装置201がUSBデバイスとして動作し、USBデバイスである画
像供給装置202が接続された場合には、画像出力装置201がUSBホストとして動作
するようにしてもよい。
なお、この実施の形態12に係る画像出力装置は、他の実施の形態のいずれとも組み合
わせ可能である。
以上のように、上記実施の形態12によれば、1台の画像出力装置1を、他のホスト装
置(パーソナルコンピュータ204)の周辺機器として、かつ画像供給装置2とのダイレ
クト印刷のための機器として、かつ他のホスト装置(パーソナルコンピュータ204)と
画像供給装置2との間の中継機器として機能させることができる。
実施の形態13.
本発明の実施の形態13に係る画像出力システムは、画像供給装置2において、画像出
力装置1による画像出力時の画像のレイアウトを選択することができるようにしたもので
ある。
すなわち、画像供給装置2は、操作部25、表示装置26および中央制御部23により
、表示装置26にレイアウト情報を表示させつつ、ユーザの操作に応じて、画像出力の際
のレイアウトを選択し、選択されたレイアウトで画像データを出力させる制御情報を画像
出力装置1に通信路3を介して送信する。例えば、その際のレイアウトを示す制御情報は
、DPSプロトコルの画像出力ジョブ指令に含められて送信される。そして、画像出力装
置1は、そのレイアウトに係る制御情報に基づいて画像出力時のレイアウトを設定し、画
像出力処理を行う。すなわち、操作部25、表示装置26および中央制御部23は、ユー
ザインタフェース部分を含む、画像出力の際のレイアウトを選択するレイアウト選択手段
として機能する。
なお、この実施の形態13に係る画像出力システムは、他の実施の形態のいずれとも組
み合わせ可能である。
以上のように、上記実施の形態13によれば、画像出力システムにおいて、デジタルカ
メラなどの画像供給装置2を操作して、その画像供給装置2に格納されている画像データ
の状況に応じて、ユーザがレイアウトを選択することができて便利であるとともに、画像
データを格納している装置のユーザインタフェースを使用するため、レイアウト選択のた
めに画像データなどを他の装置に転送する必要がない。
実施の形態14.
本発明の実施の形態14に係る画像出力システムは、ある画像データについての画像出
力装置1による画像出力結果を画像供給装置2の表示装置26によりプレビューするよう
にしたものである。すなわち、表示装置26は、画像データに基づく画像出力のプレビュ
ー画像を表示する表示手段として機能する。
画像供給装置2は、例えば操作部25に対する操作に応じて画像出力の対象となる画像
データを選択し、選択した画像データの画像出力状態を示す画像(いわゆるプレビュー画
像)を表示装置26により表示する。そして、そのプレビュー画像の表示後に、画像供給
装置2は、画像出力の対象となる画像データを通信路3を介して送信し、画像出力装置1
に出力させる。
なお、この実施の形態14に係る画像出力システムは、他の実施の形態のいずれとも組
み合わせ可能である。
以上のように、上記実施の形態14によれば、この画像供給装置2では、格納されてい
る画像データを使用してプレビューが可能であるため、正確にプレビューを行うことがで
きるとともに、画像データ転送前にプレビューを行うため、画像出力の条件の変更を画像
供給装置2にて簡単に行うことができる。
実施の形態15.
本発明の実施の形態15においては、DPSプロトコルのエンティティが、DPSプロ
トコルの機能を使用するアプリケーションとのコマンドおよびその応答の授受を行うイン
タフェースを有し、そのインタフェースが受信したアプリケーションからのコマンドの種
類に応じて、XMLコマンド(テキスト制御指令)を使用するか、PTPコマンド(バイ
ナリ制御指令)を使用するかを判定するようにしたものである。
図38は、実施の形態15に係る画像出力システムにおいて、画像出力装置1と画像供
給装置2との間で使用されるプロトコル階層の一例を示す図である。図38(A)は、そ
のプロトコル階層の一例を示し、図38(B)は、実施の形態2に係る画像出力システム
におけるDPSプロトコルのエンティティとアプリケーションとのインタフェースの一例
を示す図である。
図38(A)に示すように、DPSプロトコルの上位において、DPSプロトコルの機
能を使用するアプリケーション301が追加される。アプリケーション301は、各種処
理が記述されたプログラムがCPUにより実行されることで実現される。DPSプロトコ
ルのエンティティは、DPSプロトコルの機能を実現するプログラムがCPUにより実行
されることで実現される。そして、図38(B)に示すように、アプリケーション301
およびDPSプロトコルのエンティティは、それぞれインタフェース321を有し、イン
タフェース321間で、コマンドと応答の送受が行われる。
アプリケーション301とDPSプロトコルのエンティティは、別々のタスクとして実
行され、インタフェース321のタスク間通信により、コマンドおよび応答を送受する。
実施の形態15では、インタフェース321は、タスク間通信に使用されるメッセージ
ボックスを有する。アプリケーション301が、DPSプロトコルのエンティティのイン
タフェース321にコマンドを書き込むと、DPSプロトコルのエンティティが、それを
読み出し、そのコマンドを実行する。また、DPSプロトコルのエンティティが、アプリ
ケーション301のインタフェース321に応答を書き込むと、アプリケーション301
が、それを読み出し、その応答を受領する。
そして、DPSプロトコルのエンティティにおけるインタフェース321は、アプリケ
ーション301からのコマンドの種類に応じて、XMLコマンドを使用するか、PTPコ
マンドを使用するかを決定する。図39は、実施の形態15におけるコマンド種類の決定
方法の一例を示すフローチャートである。
まず、DPSプロトコルのエンティティにおけるインタフェース321は、アプリケー
ション301からのコマンドが画像データファイルに関するコマンド、すなわち、画像デ
ータファイルについてのファイル情報取得コマンド、画像データファイルについてのファ
イル取得コマンドなどであるか否かを判定する(ステップS301)。
そして、DPSプロトコルのエンティティにおけるインタフェース321は、アプリケ
ーション301からのコマンドが画像データファイルに関するコマンドではないと判定し
た場合には、そのコマンドに対応するXMLコマンドを生成し、送信する(ステップS3
02)。
一方、DPSプロトコルのエンティティにおけるインタフェース321は、アプリケー
ション301からのコマンドが画像データファイルに関するコマンドであると判定した場
合には、そのコマンドに対応するXMLコマンドを生成せずに、そのコマンドに対応する
PTPコマンドを生成し、送信する(ステップS303)。
すなわち、インタフェース321は、画像出力に係る制御情報を、マークアップ言語で
記述されたテキスト制御指令とするか、バイナリで記述されたバイナリ制御指令とするか
を選択する選択手段として機能する。
その他の処理については、実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。なお
、実施の形態15におけるアプリケーション301は、1つに限らず、DPSプロトコル
の機能を使用する複数のアプリケーション301が存在してもよい。その場合、DPSプ
ロトコルのエンティティは、コマンドを受領した場合、そのコマンドの送信元であるアプ
リケーションの種類に基づいて、受領したコマンドが画像データファイルに関するコマン
ドか否かを判定するようにしてもよい。
以上のように、上記実施の形態15によれば、上位のアプリケーション301からのコ
マンドの種類に応じて、通信に使用するコマンドとして、テキストコマンドであるXML
コマンドを使用するか、バイナリコマンドであるPTPコマンドを使用するかを決定する
ため、PTPコマンドが使用可能な場合には、XMLコマンドを生成する必要がなくなる
なお、上述の各実施の形態は、本発明の好適な例であるが、本発明は、これらに限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能で
ある。
例えば、上述の各実施の形態では、マークアップ言語の1つであるXMLを使用して制
御情報を記述しているが、SGML(Standard Generalized Ma
rkup Language)などの他のマークアップ言語を使用して記述するようにし
てもよい。
また、上述の各実施の形態では、DPSプロトコル以下の階層において、PTPおよび
USBを使用しているが、TCP/IP(Transmission Control
Protocol / Internet Protocol )などの他のプロトコル
を使用するようにしてもよい。また、その際の伝送媒体としては、有線LAN、ブルーツ
ース、無線LANなどを使用してもよい。
また、上述の各実施の形態において使用されるDPSプロトコルのコマンド名およびタ
グ名は、上述のものに限定されるものではなく、他の名前でもよい。また、DPSプロト
コルのコマンドに関しては、同様の機能を有する他のコマンドまたはそれらの組み合わせ
としてもよい。
また、上述の各実施の形態において、画像出力装置1は、プリンタとすることができ、
画像供給装置2は、動画用および/または静止画用のデジタルカメラとすることができる
。あるいは、画像出力装置1は、紙などの媒体に画像を記録する他の記録装置、ディスプ
レイなどの、光の像を呈示する表示装置などとしてもよく、画像供給装置2は、デジタル
カメラを内蔵した電子装置、画像信号を受信する電子装置などとしてもよい。そのような
電子装置としては、移動体電話、PDA、音楽プレーヤ、テレビジョン受像機、ビデオ録
画/再生装置、テレビジョン電話機、テレビビジョン会議装置などがある。また、画像供
給装置2としては、可搬性のある装置としてもよいし、あまり可搬性のない装置としても
よい。
また、上述の各実施の形態において、画像出力に必要な画像データの画像供給装置2か
ら画像出力装置1への転送が完了すると、画像出力装置1との接続を解除してもよい旨を
示す接続解除可能通知を画像出力装置1から画像供給装置2へ送信するようにしてもよい
また、上述の各実施の形態において、画像データ管理転送プロトコルとして、PTPの
代わりにUSBマスストレージクラスを使用するようにしてもよい。
また、上述の各実施の形態における画像は、ピクチャ画像のほか、テキストの画像とし
てもよい。また、画像出力対象を、例えば音楽CD、音楽MDなどの音楽アルバムのタイ
トル表、歌詞カードなどのテキストとしてもよい。その場合、例えば、画像供給装置2ま
たは画像出力装置1が、その音楽アルバムに記録されている情報に基づいてインターネッ
ト上の配信サーバなどからそのテキストのデータを取得する。
なお、上記実施の形態2では、画像出力装置1が、ジョブ指定ファイルを取得し、その
ジョブ指定ファイルを解析し、画像出力ジョブを実行しているが、その代わりに、画像供
給装置2が、ジョブ指定ファイルを解析し、画像出力ジョブ開始コマンドを画像出力に係
る制御情報として生成し画像出力装置1に送信するようにして、画像出力ジョブを実行さ
せるようにしてもよい。
本発明は、例えば、ダイレクト印刷システムに適用可能である。
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像出力システムの構成を示すブロック図である。 図2は、実施の形態1に係る画像出力システムにおいて、画像出力装置と画像供給装置との間で使用されるプロトコルの一例を示す図である。 図3は、実施の形態1に係る画像出力システムにおいて、画像出力装置と画像供給装置との間で使用されるXMLコマンドのリストの一例を示す図である。 図4は、実施の形態1に係る画像出力システムにおける画像出力装置としてのプリンタの構成例を示すブロック図である。 図5は、実施の形態1に係る画像出力システムにおける画像出力装置の有する複数の機能の関係を示す図である。 図6は、実施の形態1に係る画像出力システムにおける画像供給装置としてのデジタルカメラの構成例を示すブロック図である。 図7は、実施の形態1に係る画像出力システムにおける画像供給装置の有する複数の機能の関係を示す図である。 図8は、実施の形態1に係る画像出力システムにおける、DPSプロトコルレベルでの画像出力処理を説明する図である。 図9は、実施の形態1に係る画像出力システムにおける、画像転送プロトコルレベルでの画像出力処理を説明する図である。 図10は、実施の形態1において使用される画像出力ジョブ開始コマンドのXMLスクリプトの一例を示す図である。 図11は、実施の形態1において使用されるファイル取得コマンドのXMLスクリプトの一例を示す図である。 図12は、本発明の実施の形態1に係る画像出力システムにおいて、画像出力装置と画像供給装置との間でのコマンドおよびコマンドに対する応答の流れの一例を示す図である。 図13は、本発明の実施の形態1に係る画像出力システムにおいて、画像出力装置から画像供給装置へファイル情報取得コマンドを送信する場合の処理の流れを示す図である。 図14は、本発明の実施の形態1に係る画像出力システムにおいて、画像供給装置から画像出力装置へ送信されるオブジェクト情報データセットを示す図である。 図15は、本発明の実施の形態1に係る画像出力システムにおいて、画像出力装置から画像供給装置へファイル取得コマンドを送信する場合の処理の流れを示す図である。 図16は、本発明の実施の形態1に係る画像出力システムにおいて、画像出力装置から画像供給装置へファイルリスト取得コマンドを送信する場合の処理の流れを示す図である。 図17(A)は、本発明の実施の形態1に係る画像出力システムにおいて、画像出力装置から画像供給装置へXMLコマンドをデータとして送信する場合の処理の流れを示す図である。図17(B)は、本発明の実施の形態1に係る画像出力システムにおいて、画像供給装置から画像出力装置へXMLレスポンスをデータとして送信する場合の処理の流れを示す図である。 図18は、DPOF方式のディレクトリ構造を説明する図である。 図19は、DPOF方式のジョブ指定ファイルAUTPRINT.MRKの一例を示す図である。 図20は、実施の形態2に係る画像出力システムにおける、DPSプロトコルレベルでの画像出力処理を説明する図である。 図21は、実施の形態2に係る画像出力システムにおける、画像転送プロトコルレベルでの画像出力処理を説明する図である。 図22は、実施の形態2において使用されるオブジェクトID取得コマンドのXMLスクリプトの一例を示す図である。 図23は、実施の形態2において使用されるオブジェクトID取得コマンドの応答のXMLスクリプトの一例を示す図である。 図24は、実施の形態2において使用されるファイル情報取得コマンドのXMLスクリプトの一例を示す図である。 図25は、実施の形態2において使用されるファイル情報取得コマンドの応答のXMLスクリプトの一例を示す図である。 図26は、実施の形態3に係る画像出力システムにおける画像出力装置についての状態遷移図である。 図27は、実施の形態3に係る画像出力システムの正常時の印刷処理において行われる、リカバリのための処理について説明するフローチャートである。 図28は、実施の形態3に係る画像出力システムのリカバリ処理を説明するフローチャートである。 図29は、実施の形態3において使用されるジョブ状態通知コマンドのXMLスクリプトの一例を示す図である。 図30は、実施の形態3において使用されるデバイス状態通知コマンドのXMLスクリプトの一例を示す図である。 図31は、実施の形態3において、ジョブ再開時の印刷ジョブ開始コマンドのXMLスクリプトの一例を示す図である。 図32は、実施の形態3に係る画像出力システムにおける印刷再開を説明する図である。 図33は、本発明の実施の形態3に係る画像出力システムのリカバリ処理の他の一例について説明するフローチャートである。 図34は、本発明の実施の形態3に係る画像出力システムのリカバリ処理のさらに他の一例について説明するフローチャートである。 図35は、実施の形態8に係る画像出力システムにおいて画像出力装置に接続する際の画像供給装置の電源モードに設定処理を説明するフローチャートである。 図36は、本発明の実施の形態10に係る画像出力システムの構成を示すブロック図である。 図37は、本発明の実施の形態12に係る画像出力装置の構成を示すブロック図である。 図38は、実施の形態15に係る画像出力システムにおいて、画像出力装置と画像供給装置との間で使用されるプロトコル階層の一例を示す図である。 図39は、実施の形態15におけるコマンド種類の決定方法の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1,1−1〜1−n,201 画像出力装置
2,2−1,202 画像供給装置
3,3−1〜3−n,203,205 通信路
11 通信回路
12 通信制御部
13 出力制御部
14 出力機構
15 操作部
21 通信回路
22 通信制御部
23 中央制御部
24 記録媒体
25 操作部
26 表示装置
27 バッテリ
43 RAM(記憶部)
51c 送信コマンド生成手段(第一の送信手段)
51d 実行コマンド生成手段(第二の送信手段)
51e PTPコマンド実行手段(第一のバイナリ送受信手段、バイナリ送受信手段、バ
イナリ送信手段)
51f PTPレスポンス変換手段(制御応答生成手段)
81e PTPコマンド実行手段(第二のバイナリ送受信手段、バイナリ送受信手段、バ
イナリ受信手段、バイナリ送信手段、バイナリ実行手段)
62A XMLコマンド発生手段(制御指令生成手段)
63A XMLレスポンス受領手段(マークアップ制御応答受領手段)
82A XMLコマンド実行手段(マークアップ実行手段)
321 インターフェース(選択手段)

Claims (15)

  1. 画像データを格納する画像供給装置と、上記画像データに基づき画像を出力する画像出
    力装置と、上記画像供給装置と上記画像出力装置とを接続する通信路と、を備え、上記通
    信路を介して上記画像供給装置と上記画像出力装置との間で、画像出力に係る制御指令を
    含む制御情報を送受する画像出力システムであって、
    画像供給装置および画像出力装置の中の少なくとも一方は、
    バイナリで記述されたバイナリ制御情報を送信するとともに、データを送信するバイナ
    リ送信手段と、
    画像出力に係る制御情報を、マークアップ言語で記述されたテキスト制御指令とするか
    、バイナリで記述されたバイナリ制御指令とするかを選択する選択手段と、
    上記選択手段によりバイナリ制御指令が選択された場合に、そのバイナリ制御指令を、
    上記バイナリ送信手段に送信させる第一の送信手段と、
    上記選択手段によりテキスト制御指令が選択された場合に、上記テキスト制御指令を1
    つのデータファイルとして、上記バイナリ送信手段に送信させる第二の送信手段と、を有
    し、
    上記画像供給装置および上記画像出力装置の中の少なくとも他方は、
    バイナリで記述されたバイナリ制御情報を受信するとともに、データファイルを受信す
    るバイナリ受信手段と、
    上記バイナリ受信手段により受信されたバイナリ制御指令を実行するバイナリ実行手段
    と、
    上記バイナリ受信手段によりデータファイルとして受信されたテキスト制御指令を実行
    するマークアップ実行手段と、
    を有することを特徴とする画像出力システム。
  2. 画像データを格納する画像供給装置と、上記画像データに基づき画像を出力する画像出
    力装置と、上記画像供給装置と上記画像出力装置とを接続する通信路と、を備え、上記通
    信路を介して上記画像供給装置と上記画像出力装置との間で、画像出力に係る制御指令を
    含む制御情報を送受する画像出力システムであって、
    上記画像供給装置および上記画像出力装置の中の少なくとも一方は、
    バイナリで記述されたバイナリ制御情報を送受するとともに、データを送受する第一の
    バイナリ送受信手段と、
    マークアップ言語で記述されたテキスト形式のマークアップ制御指令を生成するマーク
    アップ制御指令生成手段と、
    所定のマークアップ制御指令と所定のバイナリ制御指令との対応関係を記憶する記憶部
    と、
    上記マークアップ制御指令生成手段により生成された上記マークアップ制御指令が上記
    バイナリ制御指令に対応付けられている場合に、上記マークアップ制御指令に対応付けら
    れている上記バイナリ制御指令を、上記第一のバイナリ送受信手段に送信させる第一の送
    信手段と、
    上記マークアップ制御指令生成手段により生成された上記マークアップ制御指令が上記
    バイナリ制御指令に対応付けられていない場合に、上記マークアップ制御指令をデータと
    して、上記第一のバイナリ送受信手段に送信させる第二の送信手段と、を有し、
    上記画像供給装置および上記画像出力装置の中の少なくとも他方は、
    バイナリで記述されたバイナリ制御情報を送受するとともに、データを送受する第二の
    バイナリ送受信手段と、
    上記第二のバイナリ送受信手段により受信されたバイナリ制御指令を実行するバイナリ
    実行手段と、
    上記バイナリ送受信手段によりデータとして受信されたマークアップ制御指令を実行す
    るマークアップ実行手段と、
    を有することを特徴とする画像出力システム。
  3. 前記第二のバイナリ送受信手段は、前記マークアップ制御指令に対応付けられている前
    記バイナリ制御指令を実行した結果を示すバイナリ制御応答を送信し、
    前記マークアップ実行手段は、前記マークアップ制御指令を実行した結果を示すマーク
    アップ制御応答をデータとして前記第二のバイナリ送受信手段に送信させ、
    前記第一のバイナリ送受信手段は、上記バイナリ制御情報を受信するか、上記マークア
    ップ制御応答をデータとして受信し、
    前記画像供給装置および前記画像出力装置の中の少なくとも一方は、
    前記第一のバイナリ送受信手段により受信された上記バイナリ制御応答に基づいて、上
    記マークアップ制御応答を生成する制御応答生成手段と、
    前記第一のバイナリ送受信手段によりデータとして受信された上記マークアップ制御応
    答および上記制御応答生成手段により生成された上記マークアップ制御応答を受領するマ
    ークアップ制御応答受領手段と、を有することを特徴とする請求項2記載の画像出力シス
    テム。
  4. 前記マークアップ制御指令生成手段および前記マークアップ制御応答受領手段は、前記
    マークアップ言語で記述された制御情報を送受する画像出力制御プロトコルのエンティテ
    ィであり、
    前記第一のバイナリ送受信手段および前記第二のバイナリ送受信手段は、上記画像出力
    制御プロトコルのエンティティに下位層で、前記画像供給装置に格納された画像データを
    管理し前記画像出力装置へ転送する画像データ管理転送プロトコルのエンティティである
    こと、
    を特徴とする請求項3記載の画像出力システム。
  5. 画像データを格納する画像供給装置が通信路を介して直接に接続され、上記通信路を介
    して上記画像供給装置との間で、画像出力に係る制御情報を送受する画像出力装置であっ
    て、
    バイナリで記述されたバイナリ制御指令を送信するバイナリ送信手段と、
    画像出力に係る制御情報を、マークアップ言語で記述されたテキスト制御指令とするか
    、バイナリで記述されたバイナリ制御指令とするかを選択する選択手段と、
    上記選択手段によりバイナリ制御指令が選択された場合に、そのバイナリ制御指令を、
    上記バイナリ送信手段に送信させる第一の送信手段と、
    上記選択手段によりテキスト制御指令が選択された場合に、上記テキスト制御指令を1
    つのデータファイルとして、上記バイナリ送信手段に送信させる第二の送信手段と、
    を備えることを特徴とする画像出力装置。
  6. 前記選択手段は、アプリケーションが発行するコマンドの種類に基づいて、通信に使用
    するコマンドとして、テキストコマンドを使用するか、バイナリコマンドを使用するかを
    選択することを特徴とする請求項5記載の画像出力装置。
  7. 前記選択手段は、コマンドを発行したアプリケーションの種類に基づいて、通信に使用
    するコマンドとして、テキストコマンドを使用するか、バイナリコマンドを使用するかを
    選択することを特徴とする請求項5記載の画像出力装置。
  8. 画像データを格納する画像供給装置が通信路を介して直接に接続され、上記通信路を介
    して上記画像供給装置との間で、画像出力に係る制御情報を送受する画像出力装置であっ
    て、
    バイナリで記述されたバイナリ制御指令を送信するバイナリ送信手段と、
    マークアップ言語で記述されたマークアップ制御指令を生成するマークアップ制御指令
    生成手段と、
    所定のマークアップ制御指令と所定のバイナリ制御指令との対応関係を記憶する記憶部
    と、
    上記マークアップ制御指令生成手段により生成された上記マークアップ制御指令が上記
    バイナリ制御指令に対応付けられている場合に、上記マークアップ制御指令に対応付けら
    れている上記バイナリ制御指令を、上記バイナリ送信手段に送信させる第一の送信手段と

    上記マークアップ制御指令生成手段により生成された上記マークアップ制御指令が上記
    バイナリ制御指令に対応付けられていない場合に、上記マークアップ制御指令をデータと
    して、上記バイナリ送信手段に送信させる第二の送信手段と、
    を備えることを特徴とする画像出力装置。
  9. 前記画像供給装置が前記バイナリ制御指令を実行した結果として送信したバイナリ制御
    応答に基づいて、前記マークアップ制御指令に対するマークアップ制御応答を生成する制
    御応答生成手段と、
    前記画像供給装置が前記マークアップ制御指令を実行した結果として送信したマークア
    ップ制御応答および上記制御応答生成手段により生成された上記マークアップ制御応答を
    受領するマークアップ制御応答受領手段と、
    を備えることを特徴とする請求項8記載の画像出力装置。
  10. 画像データを格納する画像供給装置が通信路を介して直接に接続され、上記画像供給装
    置との間で画像出力に係る制御指令を含む制御情報を送受する画像出力装置に組み込まれ
    るコンピュータに、
    バイナリで記述されたバイナリ制御指令およびデータを送信するバイナリ送信手段と、
    マークアップ言語で記述されたマークアップ制御指令を生成するマークアップ制御指令
    生成手段と、
    上記マークアップ制御指令生成手段により生成された上記マークアップ制御指令が上記
    バイナリ制御指令に対応付けられている場合に、上記マークアップ制御指令に対応付けら
    れている上記バイナリ制御指令を、上記バイナリ送信手段に送信させる第一の送信手段と

    上記マークアップ制御指令生成手段により生成された上記マークアップ制御指令が上記
    バイナリ制御指令に対応付けられていない場合に、上記マークアップ制御指令をデータと
    して、上記バイナリ送信手段に送信させる第二の送信手段と、
    を実現させることを特徴とする制御プログラム。
  11. 前記画像供給装置が前記バイナリ制御指令を実行した結果として送信したバイナリ制御
    応答に基づいて、前記マークアップ制御指令に対するマークアップ制御応答を生成する制
    御応答生成手段と、
    前記画像供給装置が前記マークアップ制御指令を実行した結果として送信したマークア
    ップ制御応答および上記制御応答生成手段により生成された上記マークアップ制御応答を
    受領するマークアップ制御応答受領手段と、
    を実現させることを特徴とする請求項10記載のコンピュータ読み取り可能な制御プロ
    グラム。
  12. 画像データを格納するとともに、上記画像データに基づき画像を出力する画像出力装置
    が通信路を介して接続され、上記通信路を介して上記画像出力装置との間で、画像出力に
    係る制御指令を含む制御情報を送受する画像供給装置であって、
    バイナリで記述されたバイナリ制御指令を受信するバイナリ受信手段と、
    上記バイナリ受信手段により受信されたバイナリ制御指令を実行するバイナリ実行手段
    と、
    上記バイナリ受信手段によりデータとして受信されたマークアップ言語で記述されたマ
    ークアップ制御指令を実行するマークアップ実行手段と、
    を備えることを特徴とする画像供給装置。
  13. 前記バイナリ制御指令を実行した結果を示すバイナリ制御応答およびデータを送信する
    バイナリ送信手段を有し、
    前記マークアップ実行手段は、前記マークアップ制御指令を実行した結果を示すマーク
    アップ制御応答をデータとして、前記バイナリ送信手段に送信させること、
    を特徴とする請求項12記載の画像供給装置。
  14. 画像データを格納するとともに、上記画像データに基づき画像を出力する画像出力装置
    が通信路を介して接続され、上記画像出力装置との間で画像出力に係る制御指令を含む制
    御情報を送受する画像供給装置に組み込まれるコンピュータに、
    バイナリで記述されたバイナリ制御指令を受信するバイナリ送受信手段と、
    上記バイナリ送受信手段により受信されたバイナリ制御指令を実行するバイナリ実行手
    段と、
    上記バイナリ送受信手段によりデータとして受信されたマークアップ言語で記述される
    マークアップ制御指令を実行するマークアップ実行手段と、
    を実現させることを特徴とする制御プログラム。
  15. 前記バイナリ制御指令を実行した結果を示すバイナリ制御応答およびデータを送信する
    バイナリ送信手段を実現させ、
    前記マークアップ実行手段は、前記マークアップ制御指令を実行した結果を示すマーク
    アップ制御応答をデータとして、前記バイナリ送信手段に送信させること、
    を特徴とする請求項14記載の制御プログラム。
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