JP4314607B2 - パチンコ機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばパチンコ機(雀球機、アレンジボール機等も含む)のような遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の遊技機の入球装置には、ケーシングと回転体とを備えるものがある。ケーシングには、遊技盤の前面側の遊技領域内を流下する球を受止め可能な球待機部が設けられている。また、回転体は、ケーシングに対し遊技盤の前面に直交する水平軸回りに積極的に回転可能に設けられている。回転体には、その外周部において径方向及び軸方向に開口しかつ所定の受入れ位置において球待機部上の球を受入れて所定角度回転した後に前記遊技盤の後面側へ放出する球受部が設けられている(例えば、実用新案文献1参照。)。
【0003】
【実用新案文献1】
実用新案登録第2592926号公報(第3−4頁、図1及び図3)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
遊技機の入球装置は、遊技盤の遊技領域に対して、前記回転体の外周を取り囲むケーシングの外郭分の配置スペースが必要とされる。しかしながら、従来の入球装置では、回転体が遊技盤の前面に直交する水平軸回りに回転可能に配置されているために、遊技盤の遊技領域に対する配置スペースの増大を余儀なくされるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、球受部を有する回転体を備えながら、遊技盤の遊技領域に対する入球装置の配置スペースを削減することのできる遊技機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記した課題は、特許請求の範囲の欄に記載された構成を要旨とするパチンコ機により解決することができる。すなわち、本発明によると、入球装置のケーシングが遊技盤に装着された状態で、回転体が、ケーシングに対し遊技盤の前面とほぼ平行をなす水平軸回りに積極的に回転される。すると、ケーシングの球待機部上の球は、回転体の球受部がケーシングの開口窓に対応する受入れ位置に位置したときに該球受部に受入れられ、回転体の回転によって遊技盤の後面側へ移送された後に球受部から放出される。
ところで、入球装置の回転体が遊技盤の前面とほぼ平行をなす水平軸回りに回転可能に配置されており、該遊技盤の前面に対しほぼ直交する関係をなしている。これにより、入球装置は、遊技盤の遊技領域に対して回転体を取り囲むケーシングの外郭分の配置スペースが必要とされるものの、回転体の軸方向の配置スペースをその直径方向の配置スペースに比べて短くすることが可能である。このため、球受部を有する回転体を備えながら、遊技盤の遊技領域に対する入球装置の配置スペースを削減することができる。
【0007】
また、本発明によると、回転体は、前球受部が開口窓側で上昇する方向に回転される。そして、回転体の球受部は、その開口端面をほぼ前面に指向する位置を受入れ位置として球待機部上の球を受入れる。このため、回転体の球受部に受入れた球がその回転体の回転によって受入れ位置から上昇する方向へ移送されることにより、球受部に対する流入が不完全な球は、球受部の開口端面の回転方向後側に位置する端縁部を支点に球受部に落とし込まれるか、もしくは、球待機部上へ振り落とされやすくなる。したがって、球受部に対する流入が不完全な球が、球受部の開口端面の回転方向後側に位置する端縁部と、それに対向するケーシングの壁面との間に噛み込まれるといった「球噛み」を良好に回避することができる。
【0008】
また、本発明によると、回転体の前端部がケーシングの開口窓から前方へ突出されている。これにより、回転体の外周面によって球待機部上に待機させられる球を、遊技盤の前面に対面するガラス板等の透視板に近づけることができる。これにより、球待機部上に待機する球に乗り掛かる球がこぼれ落ちやすくなるため、その乗り掛かる球が球待機部上に待機する球と透視板との間に噛み込まれるといった「球噛み」を良好に回避することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図面にしたがって説明する。本実施の形態では、遊技機として、例えば、「権利もの」とも呼ばれている第3種パチンコ機を説明する。まず、第3種パチンコ機の遊技盤の概要を述べる。また、遊技盤以外の構成は、周知のものと同様であるから、その説明は省略する。
図12に示すように、遊技盤10はほぼ四角形板状に形成されており、該遊技盤10の前面には外側レール部11aと内側レール部11bとを備える案内レール11が設けられている。案内レール11によって、球発射通路13及び遊技領域14が区画されている。球発射通路13は、球発射装置(図示省略)から発射されたパチンコ球(以下、球という)Bを遊技領域14内へ案内する。
【0010】
前記遊技盤10の前面には、前記遊技領域14内のほぼ中央部に位置する電動式の普通役物装置20と、その役物装置20の下側に位置する権利発生装置30が装着されている。なお、遊技盤10の前面には、遊技領域14内において、普通役物装置20の上方と左方に位置する計2つの一般入賞器18が装着されている。一般入賞器18については周知のものであるから、その説明を省略する。また、遊技領域14には多数の釘15及び風車器16が配設され、また、遊技領域14の下端部にはアウト口17が設けられている。
【0011】
図13に示すように、前記普通役物装置20は、左右一対の開閉部材21を備えている。両開閉部材21の間が入球口22となっている。両開閉部材21は、電動モータ、電磁ソレノイド等の駆動源(図示省略)によって、開状態(図13中、実線21参照)と閉状態(図13中、二点鎖線21参照)とに切換えられる。
【0012】
前記権利発生装置30は、ほぼ中央部に図柄表示装置31を備えている。図柄表示装置31は、7セグメントからなる左右一対の表示部32からなり、変動する抽選図柄を表示可能である。権利発生装置30には、前記普通役物装置20に流入した球Bを下方へ誘導する誘導路33と、その誘導路33から分岐された第1選別路34と第1排出路35が設けられている。第1選別路34は、誘導路33の下流端から左回り方向(図13において反時計回り方向)に延びており、約180°の円弧状に形成されている。第1選別路34には球検出器34Sが設けられている。また、第1排出路35は、誘導路33の下流端から右回り方向(図13において時計回り方向)に延びており、約30°の円弧状に形成されている。第1排出路35の下流端は、遊技盤10の後側に設けられた裏集合樋(図示省略)に連通されている。第1選別路34と第1排出路35との分岐部には、軸36により回動可能な切換部材37が設けられている。切換部材37は、電磁ソレノイド等の駆動源(図示省略)によって、第1位置(図13中、実線34参照)と第2位置(図13中、実線34参照)とに切換えられる。切換部材37は、通常時は第1位置において第1選別路34を開いて第1排出路35を閉じている。また、切換部材37は、第2位置への切換えにより、第1選別路34を閉じて第1排出路35を開く。
【0013】
前記権利発生装置30の下部には、前記第1選別路34から分岐された第2排出路38と第2選別路39が設けられている。第2排出路38は、第1選別路34の下流端から前記遊技盤10の裏集合樋(図示省略)に連通されている。また、第2選別路39は、第1選別路34の下流端から下方へ延びている。第2排出路38と第2選別路39との分岐部には、軸40により回動可能な可動体41が設けられている。可動体41は、電磁ソレノイド等の駆動源(図示省略)によって、退避位置(図13中、実線41参照)と誘導位置(図13中、二点鎖線41参照)とに切換えられる。可動体41は、通常時は退避位置において、第2排出路38を開く。また、可動体41は、誘導位置への切換えにより、第2排出路38を閉じる。なお、第2選別路39は、可動体41の切換えに関係なく開かれている。
【0014】
前記第2選別路39の下流端に形成された回転体収納室(符号省略)内には、ほぼ円盤状の振分回転体43が、電動モータ等の駆動源(図示省略)によって正逆回転可能に設けられている。振分回転体43の外周面には、第2選別路39から流下してくる1つの球Bを受入れ可能な球受部44が凹設されている。また、回転体収納室の下端部には特定領域46が連通され、その収納室の右側部には非特定領域48が連通されている。特定領域46には球検出器46Sが設けられ、非特定領域48には球検出器48Sが設けられている。そして、振分回転体43の球受部44に受入れられた球Bは、該振分回転体43の左回り方向(図13において反時計回り方向)への回転によって特定領域46へ放出され、また逆に、振分回転体43の右回り方向(図13において時計回り方向)への回転によって非特定領域48へ放出される。
【0015】
図12に示すように、前記遊技領域14には、前記権利発生装置30の左下方に位置する普通役物作動器23が装着されている。普通役物作動器23には球検出器23Sが設けられている。さらに、遊技領域14には、権利発生装置30の右方に位置する第3種始動装置50(後述する)が装着されている。また、遊技領域14には、第3種始動装置50の下方に位置する大入賞口装置24が装着されている。大入賞口装置24は、大入賞口(符号省略)を開閉する開閉扉25を備えている。開閉扉25は、電動モータ、電磁ソレノイド等の駆動源(図示省略)によって開閉される。
【0016】
次に、前記第3種始動装置50を説明する。図5に示すように、第3種始動装置50は、ケーシング51と回転体70とを備えている。ケーシング51は、その主体をなすケーシング本体60と、その本体60の前面に一体化された前飾り部材52とにより構成されている。なお、第3種始動装置50は、本明細書でいう「入球装置」に相当する。
【0017】
図1及び図2に示すように、前記前飾り部材52は、例えば樹脂成形品で形成されており、前記遊技盤10(図12参照)の前面に対しビス等によって取付けられる取付板部53を有している。取付板部53のほぼ中央部には、ほぼ縦長四角形状の開口窓54が開口されている。開口窓54は、ほぼU字板状の球待機部55上で回転体70の前部を開放している。球待機部55は、取付板部53の開口窓54の下縁部から前方に向けて突出されている。図5に示すように、球待機部55のほぼU字状の周縁部には、上方へ所定の高さで突出する囲い壁部56が形成されている。球待機部55は、前記遊技領域14(図12参照)内を流下する球Bを受止め可能に形成されている。球待機部55の上面と開口窓54の下縁部によって、後下方に向かって緩やかに傾斜する傾斜面57が形成されている。球待機部55上の球Bは、傾斜面57によって後方へ転動可能となっている。また、球待機部55と取付板部53とのなす隅角部には、回転体70(後述する)の前下部の一部を嵌合可能な凹部58が形成されている。さらに、取付板部53の上端部には、ほぼU字状のガイドリング部59が前方に向けて突出されている。ガイドリング部59は、球待機部55に対し整合する位置関係をもって形成されている。ガイドリング部59内の円形の中空部は、球Bの外径よりも少し大きい球通過孔59aになっている(図3参照)。したがって、遊技領域14内を流下する球は、ガイドリング部59の球通過孔59aを通って球待機部55上に流下して、該球待機部55上に受止め可能になっている。また、ガイドリング部59を通過した球Bが、その球Bに先行して球待機部55上に受止められている球Bに当たって左右いずれかへこぼれ落ちることができるように、球待機部55の囲い壁部56とガイドリング部59との間の間隔が設定されている。
【0018】
図5に示すように、前記前飾り部材52の後面に一体化されたケーシング本体60には、前記開口窓54の後側に連続する回転体収容室66、及び、その収容室66の後下部に連続する球通路67が形成されている。球通路67の下流端は、前記遊技盤10の裏集合樋(図示省略)に連通されている。また、球通路67の下流端には球検出器67Sが設けられている。なお、各検出器23S、34S、46S、48S、67Sは、それぞれ通過する球Bを検出し、その検出信号を制御装置(図示省略)に出力する。
【0019】
前記回転体収容室66には、ほぼ円盤状の回転体70が配置されている。回転体70には、同一軸線をなす水平軸71が固定されている。水平軸71の両端部は、前記ケーシング本体60の左右両側壁(符号省略)に対して回転可能に支持されている。これにより、回転体70は、前記遊技盤10(図12参照)の前面とほぼ平行をなす水平軸71の軸回りに回転可能に設けられている。また、水平軸71は、前記球待機部55のほぼ真後ろ(図5において右方)に配置されている。また、ケーシング本体60の両側壁は、回転体70の左右両端面に所定の隙間を隔てて対面しかつ前記前飾り部材52の開口窓54の両側縁部及び前記球通路67の両側壁(符号省略)にそれぞれ連続している。なお、水平軸71の左端部は、ケーシング本体60のギヤボックス64(後述する)内に突出されている。
【0020】
前記回転体70は、その前端部(図5において左端部)が前記前飾り部材52の開口窓54から前方へ突出するように配置されている。これとともに、回転体70の前下部の一部が前飾り部材52の凹部58内に所定の隙間を隔てて嵌合されている。なお、ケーシング本体60の下側壁62と前飾り部材52の凹部58の下縁部と球通路67の前側壁67aとにより形成される回転体収容室66の下壁面66bは、回転体70の下部に沿う一連の凹型円弧状をなしており、回転体70の外周面70aに所定の隙間を隔てて対面する。
【0021】
前記ケーシング本体60の上側壁61は、前記前飾り部材52の開口窓54の上縁部及び前記球通路67の後側壁67bの上端部に連続している。ケーシング本体60の上側壁61により形成される回転体収容室66の上壁面66aの後半部は、回転体70に沿う凹型円弧状をなしており、回転体70の外周面70aに所定の隙間を隔てて対面する。また、上壁面66aの前半部は、前飾り部材52の開口窓54の上縁部から後方へ向かってほぼ水平に延びている。これにより、前飾り部材52の開口窓54の上縁部を含む上壁面66aと、その前端部から立ち上がる取付板部53の前面部分とのなす隅角部66cがほぼ直角に形成されている。また、上壁面66aと回転体70の外周面70aとの間の隙間Aは、回転体70の上端部分から開口窓54側に向かって次第に増大している。
【0022】
前記回転体70には、その外周部において径方向に開口するほぼU字溝状の1つの球受部72が形成されている。球受部72の左右両端面は、回転体70の左右の両端面の一部を形成する両溝壁73によって閉塞されている(図2参照)。また、球受部72は、球Bの一端部Baを突出させた状態で受入れ可能に形成されている(図7参照)。また、回転体70は、回転体駆動手段80(後述する)によって、球受部72が前記開口窓54側で上昇する方向(図5中、矢印Y参照)に積極的に回転される。また、回転体70は、図6に示すように、球受部72の開口端面をほぼ前方に指向する位置を開口窓54に対応する受入れ位置(図6参照)として、球待機部55上から傾斜面57を転動してくる球Bを球受部72に受入れる(図6中、二点鎖線B参照)。そして、球受部72内の球Bは、回転体70の回転によって、上死点(図7参照)を経て後方(図7において右方)へ移送された後、図8示される球放出位置において前記球通路67へ放出される。
【0023】
図8に示すように、前記回転体70の球受部72が球放出位置において球Bを放出するときに、前記開口窓54に面する回転体70の外周面70aの部分には、例えば「☆」や「入賞」等のマーク74を付すとよい。このようにすると、遊技者は、目Mでマーク74を見ることによって、回転体70の球受部72から球Bが放出されたことを間接的に認識することができる。また、回転体70を透視可能な材料で形成するとよい。このようにすると、遊技者は、目Mで回転体70を透視して球Bの行方を間接的に認識することができる。
【0024】
図1に示すように、前記ケーシング本体60の左側部には、ほぼ四角形板状のギヤボックス64が設けられている。ギヤボックス64は、前記前飾り部材52の後面に連続して後方に延びる縦壁状に形成されている。また、前記回転体駆動手段80は、回転体70を所定速度で連続的に回転させるもので、図4に示すように、電動式の駆動モータ81とギヤ伝動機構84とにより構成されている。駆動モータ81は、前記ギヤボックス64(図1参照)の後部の右側面に設置されており、その出力軸82(図4参照)がギヤボックス64内に突出されている。また、ギヤ伝動機構84は、ギヤボックス64内に配置された出力ギヤ85と、該出力ギヤ85に噛合う中間ギヤ86と、該中間ギヤ86に噛合う従動ギヤ89とにより構成されている。出力ギヤ85は、駆動モータ81の出力軸82上に配置されている。中間ギヤ86は、ギヤボックス64に回転可能に支持された中間軸87上に配置されている。従動ギヤ89は、回転体70の水平軸71上に配置されている。したがって、駆動モータ81の駆動力は、出力ギヤ85から中間ギヤ86、従動ギヤ89へと順に伝達される。これによって、回転体70が一方向、すなわち球受部72が開口窓54側で上昇する方向(図5中、矢印Y参照)へ積極的に回転される。また、第3種始動装置50は、図3及び図5に示すように、ケーシング本体60を遊技盤10の取付孔10a内に前面側から挿入した状態で、前飾り部材52を遊技盤10にビス、釘等の固定手段(図示省略)により固定することによって、該遊技盤10に装着される。
【0025】
次に、上記したパチンコ機で遊技を行う場合を説明する。図12において、球発射通路13に球発射装置(図示省略)によって発射された球Bは、遊技盤10の遊技領域14に流入し、多数の釘15や風車器16等に当たってはね返りながら遊技領域14を流下する。このとき、遊技領域14内に打ち出された多数の球Bのうち、一部の球Bは一般入賞器18、普通役物作動器23、普通役物装置20等に流入し、それ以外の球Bはアウト口17を経て機外へ排出される。
【0026】
前記普通役物作動器23に流入した球Bが球検出器23Sによって検出されると、その検出信号に基づいて制御装置が出力する駆動信号によって、普通役物装置20の駆動源が駆動される。これによって、開閉部材21が所定時間(例えば、0.5秒)だけ開放された後で閉じられる。また、図13に示すように、普通役物装置20を通過した球Bは、権利発生装置30の誘導路33へ流下する。そして、誘導路33からの球Bは、切換部材37が第1位置(図13中、実線34参照)にあるため、第1選別路34へ誘導される。第1選別路34に流入した球Bが球検出器34Sによって検出されると、その検出信号に基づいて制御装置が出力する駆動信号によって、切換部材37の駆動源及び可動体41の駆動源が駆動されるとともに、図柄表示装置31の抽選図柄が変動される。これにより、切換部材37が第2位置(図13の二点鎖線37参照)に切換えられるため、誘導路33からの球Bは第1排出路35へ誘導される。また、可動体41が誘導位置(図13の二点鎖線41参照)に切換えられるため、第1選別路34からの球Bは、第2選別路39を経て振分回転体43の球受部44に受け入れられ。なお、可動体41は、所定時間(例えば、2〜3秒)だけ誘導位置に切換えられた後で退避位置(図13の実線41参照)に戻される。
【0027】
前記図柄表示装置31の抽選図柄は、所定時間(例えば、5〜6秒)だけ変動した後で停止する。そして、図柄表示装置31の抽選図柄が「大当たり」の図柄、例えば「1と1」、「3と3」、「5と5」、「7と7」のいずれかの図柄で停止した場合は、振分回転体43が左回り方向(図13において反時計回り方向)に回転され、球受部44内の球Bが特定領域46に放出された後で元の位置に戻される。特定領域46に流入した球Bが球検出器46Sによって検出されると、その検出信号に基づいて制御装置が「大当たり」を確定する。また、図柄表示装置31の抽選図柄が「大当たり」以外の図柄で停止した場合は、振分回転体43が右回り方向(図13において時計回り方向)回転され、球受部44内の球Bが非特定領域48に放出された後で元の位置に戻される。非特定領域48に流入した球Bが球検出器48Sによって検出されると、その検出信号に基づいて制御装置が出力する駆動信号によって、切換部材37の駆動源が駆動される。これによって、切換部材37が第1位置(図13中、実線34参照)に戻される。
【0028】
また、図5において、第3種始動装置50の回転体70は、パチンコ機の電源スイッチがONされると同時に駆動モータ81が駆動されることによって、連続的にかつ一方向(図5中、矢印Y参照)に所定速度、例えば10秒で1回転する速度で連続的に回転される。また、前記遊技領域14を流れる球Bのうちの1個の球Bが、第3種始動装置50のガイドリング部59を通過して球待機部55上に受止められる。また、ガイドリング部59を通過する球Bのうち、球待機部55上に受け止められた球Bに後続する球Bは、その球待機部55上に受け止められた球Bに当たり、左右いずれかへこぼれ落ちる。また、回転体70の球受部72が受入れ位置以外の位置(図5、図7、図8参照)で、球待機部55上に受止められた球Bは、回転体70の外周面70aによって該球待機部55上に待機させられる。
【0029】
そして、図6に示すように、回転体70が受入れ位置に回転したときには、前記球待機部55の球Bが傾斜面57を転動して、該回転体70の球受部72に受入れられる(図6中、二点鎖線B参照)。その後、球受部72の球Bは、回転体70の回転によって、遊技盤10の後面側へ移送されながら上昇されて上死点に至った後(図7参照)、下降されて球放出位置(図8参照)に至ることによって球通路67へ放出される。その球Bは、球通路67から遊技盤10の裏集合樋(図示省略)へ流れる。
【0030】
また、球通路67を通過した球Bが球検出器67Sによって検出されると、その検出信号に基づいて制御装置が出力する駆動信号によって、大入賞口装置24(図12参照)の駆動源が駆動される。これによって、開閉扉25が開かれた後、例えば大入賞口装置24に10個の球Bが流入するか、あるいは開閉扉25を開いて所定時間(例えば、10秒)が経過することによって開閉扉25が閉じられる。このようにして、「当たり遊技」にかかる1ラウンドが終了する。さらに、開閉扉25が閉じられた後、第3種始動装置50に入賞して球通路67を通過した球Bが球検出器67Sによって検出されると、2ラウンド目が開始され、以下同様に、「当たり遊技」が例えば最長16ラウンド行われることにより、「大当たり」にかかる遊技が終了する。
【0031】
上記した第3種始動装置50によると、回転体70が遊技盤10の前面とほぼ平行をなす水平軸回りに回転可能に配置されており、該遊技盤10の前面に対しほぼ直交する関係をなしている(図2及び図5参照)。これにより、第3種始動装置50は、遊技盤10の遊技領域14に対して回転体70を取り囲むケーシング51の外郭分の配置スペースが必要とされるものの、回転体70の軸方向(図2において左右方向)の配置スペースを回転体70の直径方向の配置スペースに比べて短くすることが可能である。このため、球受部72を有する回転体70を備えながら、遊技盤10の遊技領域14に対する第3種始動装置50の配置スペースを削減することができる。
【0032】
また、前記回転体70は、球受部72が開口窓54側で上昇する方向(図5中、矢印Y参照)に回転される。そして、回転体70の球受部72は、開口端面をほぼ前面に指向する位置を受入れ位置として球待機部55上の球Bを受入れる(図6中、二点鎖線B参照)。このため、回転体70の球受部72に受入れた球Bが、その回転体70の回転によって受入れ位置から上昇する方向へ移送されることによって、球受部72に対する流入が不完全な球B(図9参照)は、球受部72の開口端面の回転方向後側の端縁部72aを支点として、図9に矢印Y1で示すように球受部72へ落とし込まれるか、あるいは図9に矢印Y2で示すように球待機部55上へ振り落とされやすくなる。したがって、球受部72に対する流入が不完全な球Bが、球受部72の前記端縁部72aと、それに対向するケーシング51の開口窓54の上端縁及び/又は回転体収容室66の上壁面66aとの間に噛み込まれるといった「球噛み」を良好に回避することができる。
【0033】
さらに、ケーシング51の上壁面66aと回転体70の外周面70aとの間の隙間Aが、回転体70の上端部分から開口窓54側に向かって次第に増大されている(図5参照)。このため、球受部72に対する流入が不完全な球B(図9参照)が回転体収容室66の上壁面66aに当たる場合には、上壁面66aによって球Bが図9に矢印Y1で示すように球受部72へ落とし込まれるか、あるいは図9に矢印Y2で示すように球待機部55上へ振り落とされることになる。したがって、球受部72に対する流入が不完全な球Bが、球受部72の前記端縁部72aと、それに対向するケーシング51の開口窓54の上端縁及び/又は回転体収容室66の上壁面66aとの間に噛み込まれるといった「球噛み」を一層良好に回避することができる。
【0034】
また、図10に示すように、回転体70の前端部(図10に符号、70bを付す)がケーシング51の開口窓54から前方へ突出されている。これにより、回転体70の外周面70aによって球待機部55上に待機させられる球B(符号、(1)を付記する)を、遊技盤10の前面に対面するガラス板等の透視板19に近づけることができる。これにより、球待機部55上に待機する球B(1)の上端部近くに球B(符号、(2)を付記する)が乗り掛かるため、その球B(2)が球B(1)上から側方(図10において紙面表裏方向)へこぼれ落ちやすくなる。このため、球B(1)と透視板19との間に球B(2)が噛み込まれるといった「球噛み」を良好に回避することができる。この点に関して詳述する。例えば、図11に示すように、回転体70がケーシング51内に収まっている場合には、回転体70の外周面70aによって球待機部55上に待機させられる球B(1)が透視板19から離れた位置となる。したがって、球B(1)の前方近くで球B(2)が乗り掛かるために、球B(1)と透視板19との間で球B(2)が受止められるようにして嵌り込むことによって、「球噛み」が発生しやすくなることが考えれる。しかし、図10に示すように、回転体70の前端部70bがケーシング51の開口窓54から前方へ突出されることによって、前に述べたように、球B(1)に乗り掛かる球B(2)の「球噛み」を良好に回避することができる。なお、回転体70がケーシング51内に収まっている構成も本発明に含まれる。
【0035】
本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、例えば、上記実施の形態においては、第3種始動装置50に本発明を適用した場合を例示したが、第2種入賞装置、その他型式の入賞装置、単に球Bを通過させるだけのゲート装置等にも、本発明を採用することも可能である。また、ガイドリング部59は省略してもよい。また、回転体70は、上記実施の形態の方向(図5中、矢印Y参照)とは逆方向に回転させてもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、入球装置の回転体が遊技盤の前面とほぼ平行をなす水平軸回りに回転可能に配置されるものであるから、球受部を有する回転体を備えながら、遊技盤の遊技領域に対する入球装置の配置スペースを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るパチンコ機の第3種始動装置を示す斜視図である。
【図2】同じく第3種始動装置を示す正面図である。
【図3】同じく第3種始動装置を示す平面図である。
【図4】第3種始動装置を示す左側面図である。
【図5】図2のV−V線矢視断面図である。
【図6】回転体の球受入れ位置を示す部分断面図である。
【図7】回転体の球受部が上死点に達した状態を示す部分断面図である。
【図8】回転体の球放出位置を示す部分断面図である。
【図9】回転体の球受部に対する球の流入が不完全な状態を示す部分断面図である。
【図10】回転体とケーシングの開口窓との関係を示す部分断面図である。
【図11】回転体とケーシングの開口窓との関係の別例を示す部分断面図である。
【図12】第3種始動装置が装着されたパチンコ機の遊技盤を示す正面図である。
【図13】権利発生装置を示す正面図である。
【符号の説明】
10 遊技盤
14 遊技領域
50 第3種始動装置(入球装置)
51 ケーシング
54 開口窓
55 球待機部
70 回転体
71 水平軸
72 球受部
B 球

Claims (1)

  1. 遊技盤10の遊技領域14に、特別遊技状態の権利発生及び開始条件に基づいて開閉扉25を開放し得る大入賞口装置24と、球の特定入賞検出に基づいて前記大入賞口装置24の開放作動に係る特別遊技状態の権利を発生するための権利発生装置30と、該権利発生装置30での権利発生条件において球の始動入賞検出毎に大入賞口装置24を1回単位で開放作動させる特別遊技状態を開始可能とする条件を成立する第3種始動装置50が配置されたパチンコ機において、
    前記第3種始動装置50は、前記遊技領域14に設置されるケーシング51と、該ケーシング51の回転体収容室66内に収容されて前記ケーシング51に装備された回転体駆動手段80により定速連続回転される球移送処理用の回転体70と、該回転体70により球通路67に移送排出される球を検出する球検出器67Sと、を備えて構成されており、
    前記ケーシング51には、前記遊技領域14に取着される前飾り部材52と、該前飾り部材52の後側に組付けられて前記遊技盤10を挿通して裏側に前後横向きの延出状態で位置するケーシング本体60とが備えられ、前記前飾り部材52の中央部に縦長四角形状の球通過用の開口窓54が形成されるとともに、前記前飾り部材52の前面で前記開口窓54の下部に球を受止める球待機部55が前記遊技領域14に向けて突出状に形成され、前記前飾り部材52の前面で前記開口窓54の上部に流下した球を球通過孔59a内に通過させ得るガイドリング59が前記遊技領域14に向けて突出状に形成されており、
    前記ケーシング本体60は、前記前飾り部材52の開口窓54の開口裏面に整合して形成されるとともに、ケーシング本体60内の前側部に前記開口窓54の開口裏面に整合する円形空間状の前記回転体収容室66が形成され、ケーシング本体60内の後側部に該回転収容室66の後側出口に連通する前記球通路67が形成されており、
    前記回転体70は、前記ケーシング本体60の前記回転体収容室66内に所定間隔を以て収容される円盤形とされて、外周にU字溝状の1つの球受部72が受け口を外周面に開口した状態で形成されるとともに、前記ケーシング本体60の左右に挿通支持されて前記回転体駆動手段80の駆動モータ81及びギヤ伝動機構84により回転される水平軸71に固定連結されて、後側から下側、前側及び上側に向けた順に回転され、前記回転体70の外周部の一部を常に前飾り部材52の開口窓54内に突入状態で前側に露出させて、前記球待機部55の凹部58の凹円弧面に隙間を置いて対向させており、
    前記回転体70の回転中において、前記球待機部55上の球を外周面で当接して待機させ、前記球受部72が前記球待機部55側に移行して受け口の下縁を前記球待機部55の傾斜面57に整合した時点で球を受入れ、続いて前記球受部72が後方に回転移行して受け口を前記球通路67の入口部に整合した時点で球を前記球検出器67Sに向けて排出させるように構成したパチンコ機。
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