JP4314579B2 - 軒樋吊具 - Google Patents

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Description

本発明は、建築物の軒先に軒樋を取付けるための軒樋吊具の構造に関し、一種類の軒樋吊具により種々の鼻板勾配に対応できる軒樋吊具の構造に関する。
従来、軒樋を吊り下げ保持する軒樋吊具は、吊具本体の端部に固定板が設けられており、この固定板を建物の鼻板に直接固着するようになっている。
しかしながら、建物に設けられる鼻板は建物の種類によって角度が異なることがあり、上述のような従来の方法では、鼻板に対する固定板の取付け角度が一定に形成されているので、施工現場で種類の異なる鼻板の角度に対応しての角度の調整を行うことができなかった。そのため、鼻板の勾配に対応するためには複数の軒樋吊具を用意しなければならないという問題があった。さらに、たとえば、勾配なし、4寸勾配、5寸勾配等に対応して専用の吊具を取り揃えていても、その他の軒先勾配に伴うたとえば2寸、5寸等の市場要望があれば、特注で用意する必要があった。
しかし、そのための金型投資等には多大の資金が必要であり、すべての特注に対応するのは資金面で実現不可能であった。また、常時出荷しない在庫が増えるので在庫管理に問題があった。
この問題を解決するために、例えば、特許文献1として実開平6−20688号公報に示されているような、一種類の軒樋吊具を用いて種類の異なる鼻板の勾配に対応して設置することができる軒樋吊具が知られている。
特許文献1には、図10に示すように、「軒樋吊具3は固定部材2と吊具本体4で構成され、鼻板1に固着される固定部材2の固定板5より上下方向に向けて弧状に形成された連結片6が突設する。また、吊具本体4の端部に設けられた連結体7を連結片6にスライド移動自在に連結する。そして、連結体7を連結片6の長手方向に沿う任意の位置で固定する固定ネジ8を連結体7に設ける。」という内容が開示されている。
図11に示すように、軒樋吊具3が鼻板1に固着され、この軒樋吊具3の耳保持部9に軒樋13が取付けられている。この状態で、軒樋13の底部13aが水平になる。
実開平6−20688号公報
ところが、上記、特許文献1の軒樋吊具3では、連結体7と連結片6は固定ネジ8で固着され、連結体7と連結片6はスライド移動自在に連結される構成である。 そのため、雨水等の荷重が掛かると、稀ではあるが、連結体7がずり落ちて吊具本体4の水平度が狂うという強度上の問題があった。
また、連結体7と連結片6の位置関係を調整してから固定ネジ8を締め付けるので、固定ネジ8の取付けスペースが狭くなり、施工現場における固定ネジ8の締め付け動作は不安定で取付け難いという問題があった。
さらに、連結片6は弧状に形成されているため、鼻板1からの突出長さYが大きいので、複数の吊具本体4の調整をする際に、鼻板1から連結体7までの相対位置に大きなバラツキがあった。そのため、稀ではあるが、軒樋13が水平方向にずれるという問題があった。
そこで、本発明は、固定部材と吊具本体の位置関係の調整を不要にし、施工現場において固定部材と吊具本体との固定ネジの締め付け動作を不要にすることにより、吊具本体の上下方向の位置が狂わないことを目的とする。
また、鼻板から吊具本体までの距離を短くして、吊具本体の水平方向のバラツキを少なくすることを目的とする。
一種類の軒樋吊具で種々の鼻板勾配に対する調整が容易にできることを目的とする。
請求項1の発明は、鼻板に固定される固定部材と、この固定部材に連結され軒樋を吊下げ保持する吊具本体とからなる軒樋吊具であって、前記固定部材は、固定部材本体と角度調整手段とからなり、この角度調整手段は、円弧状の一辺を持つ略Δ形状からなる一対の角度調整板が前記固定部材本体を挟むように配置され、前記一対の角度調整板の第1の角部が前記固定部材本体の上端部に回転自在に係止し、前記一対の角度調整板の第2の角部が連結棒で固着し、前記一対の角度調整板の第2の角部と第3の角部を結ぶ辺が円弧状に形成され、前記一対の角度調整板の第1の角部と第2の角部を結ぶ辺が鼻板に当接する状態で前記吊具本体が水平となるように、前記角度調整板の位置を調整して、前記角度調整板と固定部材本体とを固定する回転係止手段を設けることを特徴としている。
この軒樋吊具であれば、前記一対の角度調整板の第1の角部が前記固定部材本体の上端部に回転自在に係止するので、鼻板から吊具本体までの距離が短くなる。また、角度調整板の位置を調整する角度調整手段と前記角度調整板と固定部材本体とを固定する回転係止手段を設けているので、固定部材の取付け角度を容易に調整することができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の軒樋吊具であって、前記回転係止手段は、一方の前記角度調整板に設けられる円弧状の長孔と回転係止締具であることを特徴としている。
この軒樋吊具であれば、一方の前記角度調整板に設けられる円弧状の長孔と回転係止締具によって、固定部材の取付け角度を容易に調整することができる。
請求項3の発明は、請求項1に記載の軒樋吊具であって、前記回転係止手段は、前記一方の角度調整板の第2の角と第3の角を結ぶ円弧状の一辺の外周端部に設けられる複数の切欠きと、前記固定部材本体に設けられる爪ストッパーとからなり、この爪ストッパーは支点を中心に回転する回転部とその回転部の一端に爪部と他端に回転止部を備え、前記切欠きに爪部が係合して固定部材を鼻板に固定すると、この回転止部によって爪部の回転が制止されて固定部材本体と角度調整板が固着されることを特徴としている。
この軒樋吊具であれば、円弧状の一辺の外周端部に設けられる複数の切欠きと、前記固定部材本体に設けられる爪ストッパーとからなるので、固定部材本体と角度調整板が容易に固着することができる。また、回転止部によって爪部の回転が制止されるので、固定部材本体と角度調整板を確実に固着することができる。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の軒樋吊具であって、前記一方の角度調整板の第2の角と第3の角を結ぶ円弧状の一辺近傍に角度目盛が形成されることを特徴としている。
この軒樋吊具であれば、固定部材の取付け角度を容易かつ確実に確認して調整することができる。
請求項1記載の発明によれば、鼻板から吊具本体までの距離が短くなるので、吊具本体の水平方向のバラツキを少なくすることができる。
固定部材の取付け角度を容易に調整することができるので、吊具本体が水平になるように一種類の軒樋吊具で種々の鼻板勾配に対する調整と取付けが容易にできる。
請求項2記載の発明によれば、固定部材の取付け角度を容易に調整することができる。そのため、一種類の軒樋吊具で種々の鼻板勾配に対する調整と取付けが容易にできる。
請求項3の発明によれば、複数の切欠きと爪ストッパーと回転止部で、固定部材本体と角度調整板が容易に確実に固着することができる。そのため、一種類の軒樋吊具で種々の鼻板勾配に対する調整と取付けが容易にできる。
請求項4の発明によれば、固定部材の取付け角度を容易かつ確実に確認して調整することができる。
そのため、一種類の軒樋吊具で種々の鼻板勾配に対する調整と取付けが容易かつ確実にできる。
<軒樋吊具の構成>
以下に、本発明の第1の実施形態を〜図4に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施例の軒樋吊具20は、鼻板21に固定される固定部材22と、この固定部材22に連結され軒樋50を吊下げ保持する吊具本体23とからなる軒樋吊具20である。ここで、前記固定部材22は、固定部材本体25と角度調整手段27とで形成される。
この角度調整手段27は、円弧状の一辺を持つ略Δ形状からなる一対の角度調整板27aが前記固定部材本体25を挟むように配置され、前記一対の角度調整板27aの第1の角部Pが前記固定部材本体25の上端部60に回転自在に係止し、前記一対の角度調整板27aの第2の角部Qが連結棒40で固着し、前記一対の角度調整板27aの第2の角部Qと第3の角部Rを結ぶ辺41が円弧状に形成されている。
ここで、角度調整手段27の操作を容易にするとともに辺43が鼻板21に安定して当接するために、第2の角部Qは、第2の角部Qと第3の角部Rとの間の長さよりも少し長く延在している。そのため、連結棒40は第2の角部Qの延在する先端部Hに設けられている。
そして、前記一対の角度調整板27aの第1の角部Pと第2の角部Qを結ぶ辺43が鼻板21に当接する状態で「前記吊具本体23が水平」となるように前記角度調整板27aの位置を調整し、前記角度調整板27aと固定部材本体25とを固定する回転係止手段44を一方の角度調整板27aに設けている。
ここで、「吊具本体23を水平」に設定するということは、吊具本体23には軒樋50を吊下げる保持部材51が固着されており、この保持部材51を介して軒樋50の底部52を略水平の状態にすることである。
そして、「吊具本体23を水平」にした状態で、固定部材本体25を鼻板21に固定ネジ33を用いて固定することにより、固定部材22が鼻板21に固定される。
さらに、固定部材本体25の中央部には垂直の凹状の連結部28が固定部材本体25から吊具本体23方向に突設され、この凹状の連結部28に吊具本体23が差し込まれて固定ネジ29あるいはリベットによって固着される。
図2に示すように、吊具本体23は帯状材を折り曲げて形成され、垂直部材23aと、この垂直部材23aの上部を下方に折り曲げて延設する斜板23bと、この斜板23bからさらに延設する水平部材23cとで構成される。水平部材23cの垂直方向の位置は水平部材23cの延長線上が垂直部材23aの略中央に位置するように形成される。水平部材23cの先端部近傍23dには、保持部材51との固着用の孔23eが形成される。そして、吊具本体23の垂直部材23aが固定部材22の連結部28に連結部28の底に着くように差し込まれ、固定ネジ29あるいはリベットによって吊具本体23と固定部材22が固着される。
保持部材51は帯状材からなり、この帯状材の両横端は補強のために半円状に折り曲げその半円の円部が上方に向くように形成される。そして、この補強のための半円は帯状板の長手方向の略全域に形成されている。
保持部材51の長手方向の形状は、まず、水平な中央部51aが吊具本体23の水平部材23cより少し長く形成され、固着用の孔51bがその略中心に設けられる。この中央部51aから固定部材22側は前記吊具本体23と略同じ形状で形成されるが、固着用の孔51bからの水平方向の長さは保持部材51の一端部である垂直部51cの最外端62が吊具本体23の連結部28の外側面28aの位置になるように若干短く形成される。
その垂直部51cに、軒樋50の一方の耳部53を保持する水平面からなる耳保持部51dが形成される。
さらに、中央部51aから固定部材22とは反対側に、斜板51eが立ち上がるとともに水平部51fに連続し、その水平部51fの先端には軒樋50の他方の耳部54を保持する垂直部からなる耳保持部51gが形成される。
保持部材51の下部には、離脱防止材56が帯状板で設けられ、固着用の長孔56aを一端部56b近傍に備える。そして、固着用の長孔56aと他端部56cとの中間部には段差56dが設けられ、固着用の長孔56aの位置が他端部56cよりも垂直方向に少し高い位置に形成される。そのため、保持部材51と離脱防止材56が固着すると、保持部材51と離脱防止材56の間には隙間56eが生じる。
吊具本体23と保持部材51と離脱防止材56は、孔23e、51b、長孔56aを介して固定ネジ57あるいはリベットにより一体的に連結される。このとき、吊具本体23と離脱防止材56は、保持部材51の補強のための半円を除く帯状板の中央部に密着する。
図3、図4に示すように、角度調整手段27の第1の角部Pは半径S1の半円状に形成されその中心部に孔T1が設けられる。第2の角部Qは幅S2で長さS3の凸状に延在し、その先端部Hの中心部に孔T2が設けられる。
ここで、第2の角部Qの先端部Hの一端Q1を延長して第1の角部Pとを結ぶ長さS4の辺43と平行に、他端Q2から第1の角部Pに向かって辺43の略1/3の位置を点Q3とする。
点Q3から第3の角部Rに至る辺41は角度θが略60度で半径S5の円弧状に形成される。また、一方の角度調整板27aには、回転係止手段44としての長孔45は円弧状の辺41と平行に幅S7で半径S6の円弧状に設けられる。
そして、前記一対の角度調整板27aは第2の角部Qの孔T2に固着する連結棒40によって一体的に形成される。連結棒40の内法長さS8は固定部材本体25を外接する長さである。
固定部材本体25は、コの字状で、前面63は高さS11、幅S8の略矩形形状であり、固定部材本体25の中央部には垂直に凹状の連結部28が固定部材本体25から高さS11、内幅S12、深さS13で突設される。ここで、内幅S12と深さS13は吊具本体23の幅と厚みと略同じに形成される。
そして、前面63の両端から連結部28とは反対方向に90度折れ曲がって側壁64が形成される。この側壁64は、上端部60から高さS11の略2/3下方の位置65までは幅S14で平行に形成され、残りの高さS11の略1/3の長さは位置66から下端部61まで幅S15で平行に形成される。このとき、位置65と位置66を結ぶ線は上端部60および下端部61と平行である。また、幅S14>幅S15の関係である。
ここで、位置66から下端部61に延びる側面70は角度調整手段27の角度検出に基準位置として利用される。
さらに、連結部28を含む下端部61には底板25aが設けられており、この底板25aは固定部材本体25そのものの補強材であるとともに、吊具本体23の垂直部材23aを位置決めする目的も併せて持っている。
そして、側面70の延長線上には、上端部60近傍に孔T4が設けられ、孔T4から長さS6下方に孔T5が設けられる。孔T5は一方の角度調整板27aの長孔45の位置に合致して設けられる。
上記のように、角度調整板27aと固定部材本体25を、それぞれの孔T1と孔T4で回転自在に係止し、角度調整板27aの辺43が鼻板21に当接させた状態で「前記吊具本体23が水平」となるように前記角度調整板27aの角度を調整し、回転係止手段44としてのボルトとナット67で孔T5と長孔45を貫通して前記角度調整板27aと固定部材本体25とを固定する。
なお、角度調整板27aには、円弧状の辺41の円周端部に刻まれた短線68とともに角度69が表示される。実施例では角度69は2.5寸から10.0寸の範囲で略2目盛り毎に記入されており、2.5寸から10寸の範囲で調整可能であることを表している。
図5に示すように、固定部材本体25には、固定ネジ33用の孔33aが4隅に設けられる。また、固定ネジ29あるいはリベット用の孔29aが凹状の連結部28内に設けられる。
ここで、軒樋吊具20の材質は、ステンレスや亜鉛メッキをした金属、あるいは軽量化や耐腐食性を考慮して例えば硬質塩化ビニール樹脂等の合成樹脂等が用いられる。
<軒樋吊具の作用>
図6(a)には、上記のように、角度調整板27aと固定部材本体25を、角度調整板27aの辺43を鼻板21に当接させた状態で「前記吊具本体23が水平」となるように前記角度調整板27aの角度を調整し、調整完了後に回転係止手段44としてのボルトとナット67を締めて前記角度調整板27aと固定部材本体25とを固定する。
ここで、角度の確認は、上述のように、固定部材本体25の側面70を角度調整手段27の角度検出の基準位置として利用される。
なお、固定部材本体25の孔T1から吊具本体23の垂直部材23aまでの長さT3は垂直部材23aが鼻板21にできるだけ近接するように定められる。
このとき、軒樋50の一方の耳部53は耳保持部51dにより下方から保持されるとともに、固着用の長孔56aによって離脱防止材56を水平移動して一方の耳部53を離脱防止材56と垂直部51cとの間に挟み込んで水平方向に保持される。保持部材51と離脱防止材56の間には隙間56eが設けられているので、離脱防止材56を抵抗少なく容易に水平移動できる。
そして、軒樋50の底部52が略水平の状態で、軒樋50の一方の耳部53は耳保持部51dと離脱防止材56で保持されるとともに、軒樋50の他方の耳部54が垂直部からなる耳保持部51gに保持される。
図6(b)に示すように、各角度の「寸表示」は、角度θの鼻板21に対して「吊具本体23を水平にする」ため、垂直方向の長さをS=10.0寸と仮定して、水平方向の長さTを2.5寸〜10寸まで変化させるとして表されている。
上記のように、本発明の第1の実施形態によれば、吊具本体23の垂直部材23aが固定部材22の連結部28に連結部28の底に着くように差し込まれるので、固定部材22と吊具本体23の位置関係の調整が不要である。また、施工現場における固定ネジ29の締め付け動作が不要である。また、吊具本体23の上下方向の位置が狂うことがない。
鼻板21から吊具本体23までの距離が短くなるので、吊具本体23の水平方向のバラツキを少なくすることができる。そして、一種類の軒樋吊具で種々の鼻板勾配に対する調整が容易にできる。
<本発明の第2の実施形態>
以下に、本発明の第2の実施形態を〜図9(a)、(b)に基づいて説明する。
図7、図8に、軒樋吊具の側面図と図7に置けるA−A断面図を示すが、図1、図4に示した軒樋吊具と同構成部分については、図面に同符号を付して重複した説明を省略する。
図7、図8に示すように、前記一対の角度調整板27aの第2の角部Qと第3の角部Rを結ぶ辺41が円弧状に形成され、その一方の円弧状の辺(円周端部)41には複数の切欠部72が設けられる。
そして、固定部材本体25には、前記角度調整板27aと固定部材本体25とを固定する回転係止手段44としての爪ストッパー71が設けられる。
そして、「吊具本体23を水平」にした状態で、当該の切欠部72と爪ストッパー71を係止するとともに固定部材本体25を鼻板21に固定ネジ33を用いて固定することにより、固定部材22が鼻板21に固定される。
さらに、図5で説明した内容と同じように、本実施定の場合も、固定部材22には、固定ネジ33あるいはリベット用の孔33aが4隅に設けられ、固定ネジ29用の孔29aが凹状の連結部28内に設けられる。
図9(a)、(b)に示すように、爪ストッパー71は略矩形板状の回転部74の一端部に三角形形状の爪部73が、回転部74の右側面75を延長して設けられ、他端部に回転部74の右側面75に沿って回転部74から面外に90度折れ曲がり回転部74から突設する回転止部78を備えている。そして、回転止部78は回転部74の略中央部に設けられる支点79を中心に回転部74とともに回転できる構造である。
ここで、爪ストッパー71は回転部74が固定部材本体25に面接触しながら支点79を中心に回転できるが、垂直の状態(図7で示した爪ストッパー71の状態)から矢印76の方向には回転部74から突設する回転止部78が固定部材本体25に当るとそれ以上は回転できないようになっている。
矢印77で示すように、爪ストッパー71の爪部73を「角度変更時」の方向に回転するときは爪部73が切欠部72から離れるので角度調整板27aは自由にその角度を変えることができる。
次に、爪ストッパー71の爪部73を「角度決定時」の方向に回転するときは爪部73が切欠部72に進入する(図7で示した爪ストッパー71の状態)。
この状態で固定ネジ33を捩じ込んで固定部材本体25を鼻板21に固定すると、その捩じ込みの力に対する反力が切欠部72から爪部73を介して矢印76の方向に爪ストッパー71を回転させる方向に働く。このとき、回転止部78によってその反力を受け持つことができるので、固定部材本体25を安定して鼻板21に固定できる。
そのため、第2の実施形態では、角度調整板27aと固定部材本体25に対して第1の実施形態のような特別な回転係止手段44としてのボルトとナット67を必要とせず、爪ストッパー71によって回転係止手段44としての効果が得られる。
上記のように、本発明の第2の実施形態によれば、固定部材22と吊具本体23の位置関係の調整が不要となり、施工現場における固定ネジ29の締め付け動作が省略できる。また、吊具本体23の上下方向の位置が狂うことがない。
鼻板21から吊具本体23までの距離が短くなるので、吊具本体23の水平方向のバラツキを少なくすることができる。一種類の軒樋吊具で種々の鼻板勾配に対する調整が容易にできる。
以上、本発明の実施形態を図面に基づいて説明したが、上記の実施例はいずれも本発明の一例を示したものであり、本発明はこれらに限定されるべきでないということはいうまでもない。
例えば、回転係止手段44としてのボルトとナット67を両側の側壁64に設けて前記角度調整板27aと固定部材本体25とを固定してもよい。これにより、角度調整板27aの固定強度が向上するので、固定部材22をさらに安定して鼻板21に固定することができる。
角度調整板27aには、円弧状の辺41の円周端部に刻まれた短線68とともに角度69が2.5寸から10.0寸の範囲で略2目盛り毎に記入されているが、全目盛りを記入しても勿論かまわない。
前記角度調整板27aの対応する角度の範囲は、必要に応じた範囲を採用すればよい。
本発明の第1の実施形態における軒樋吊具の側面図である。 本発明の第1の実施形態における軒樋吊具の分解側面図である。 本発明の第1の実施形態における軒樋吊具の、角度調整手段27と固定部材本体25の分解側面図である。 本発明の第1の実施形態における軒樋吊具の、図1におけるA−A断面図である。 本発明の第1の実施形態における軒樋吊具の、図1におけるB―B断面図である。 (a)は、本発明の第1の実施形態における軒樋吊具の、軒樋吊具と軒樋の取付け状態を示す側面透視図、(b)は「寸表示」と角度の関係説明図である。 本発明の第2の実施形態における軒樋吊具の側面図である。 本発明の第2の実施形態における軒樋吊具の、図7におけるA−A断面図である。 本発明の第2の実施形態における軒樋吊具の、(a)は、図7における固定部材22の詳細側面図、(b)は爪ストッパー71の詳細図である。 従来の軒樋吊具の取付け状態を示す斜視図である。 従来の軒樋吊具の、軒樋吊具と軒樋の取付け状態を示す側面透視図である。
符号の説明
20 軒樋吊具
21 鼻板
22 固定部材
23 吊具本体
25 固定部材本体
27 角度調整手段
27a 角度調整板
P 第1の角部
Q 第2の角部
R 第3の角部
40 連結棒
41 辺
44 回転係止手段
50 軒樋
60 上端部

Claims (4)

  1. 鼻板に固定される固定部材と、この固定部材に連結され軒樋を吊下げ保持する吊具本体とからなる軒樋吊具であって、
    前記固定部材は、固定部材本体と角度調整手段とからなり、
    この角度調整手段は、円弧状の一辺を持つ略Δ形状からなる一対の角度調整板が前記固定部材本体を挟むように配置され、前記一対の角度調整板の第1の角部が前記固定部材本体の上端部に回転自在に係止し、前記一対の角度調整板の第2の角部が連結棒で固着し、前記一対の角度調整板の第2の角部と第3の角部を結ぶ辺が円弧状に形成され、
    前記一対の角度調整板の第1の角部と第2の角部を結ぶ辺が鼻板に当接する状態で前記吊具本体が水平となるように、前記角度調整板の位置を調整して、前記角度調整板と固定部材本体とを固定する回転係止手段を設けることを特徴とする軒樋吊具。
  2. 請求項1に記載の軒樋吊具であって、前記回転係止手段は、一方の前記角度調整板に設けられる円弧状の長孔と回転係止締具であることを特徴とする軒樋吊具。
  3. 請求項1に記載の軒樋吊具であって、前記回転係止手段は、前記一方の角度調整板の第2の角と第3の角を結ぶ円弧状の一辺の外周端部に設けられる複数の切欠きと、前記固定部材本体に設けられる爪ストッパーとからなり、この爪ストッパーは支点を中心に回転する回転部とその回転部の一端に爪部と他端に回転止部を備え、前記切欠きに爪部が係合して固定部材を鼻板に固定すると、この回転止部によって爪部の回転が制止されて固定部材本体と角度調整板が固着されることを特徴とする軒樋吊具。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の軒樋吊具であって、前記一方の角度調整板の第2の角と第3の角を結ぶ円弧状の一辺近傍に角度目盛が形成されることを特徴とする軒樋吊具。
JP2004241531A 2004-08-20 2004-08-20 軒樋吊具 Expired - Fee Related JP4314579B2 (ja)

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