JP4314546B2 - 廃プラスチック処理方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、都市ゴミ等の廃棄物に含まれるポリエチレン、ポリプロピレン等の廃プラスチックを処理し、化学原料、例えばBTX(ベンゼン、トルエン、およびキシレン)や水素などを回収する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、都市ゴミ等の廃棄物に含まれるポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系プラスチック等の廃プラスチックを再利用する試みとしては、廃プラスチックを、鉄や白金を担持した活性炭触媒等の触媒の存在下で加熱処理により熱分解させ、燃料や化学原料などとして有用な処理物を得る方法がある。
図6は、従来の廃プラスチック処理方法の一例を実施可能な処理装置を示すもので、この装置は、廃プラスチックを溶融させ触媒51aに接触させる反応槽51と、触媒反応生成物中の高沸点成分を分離するコンデンサ52を備えている。反応槽51内には、上記触媒51aが収容されている。
この処理装置を用いて廃プラスチックの処理を行うには、廃プラスチックPを、反応槽51内で上記触媒51aの存在下でヒータ51bを用いて加熱し、触媒反応生成物を経路53を通してコンデンサ52に導き、分解生成物として回収する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術にあっては、加熱処理により溶融した廃プラスチックが触媒51a表面に付着した状態となり、この付着プラスチックが、廃プラスチックPと触媒51aとの間の効率のよい接触を妨げ、触媒反応の効率が低下する問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、廃プラスチックを触媒を用いて分解処理するにあたり、触媒反応効率を高めることができる廃プラスチック処理方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の廃プラスチック処理装置は、廃プラスチックを熱分解し気化させる熱分解槽と、熱分解槽内で気化した熱分解ガスをガリウム含有珪酸塩触媒(8a)に接触させる触媒反応槽と、触媒反応生成物から高沸点成分を高分子成分として凝縮させて他の成分から分離し前記熱分解槽内に戻す還流器と、前記還流器を経た触媒反応生成物を冷却し、前記反応生成物中の芳香族炭化水素を含む成分を凝縮させるコンデンサとを備え、前記ガリウム含有珪酸塩触媒は、xMI O・yGa・zSiO・nH(M:NaまたはK)をイオン交換によりH型にしたものであることを特徴とする。
この装置では、触媒分解槽に熱分解ガスが導入されるようになっているため、熱分解ガスを、容易かつ効率よくガリウム含有珪酸塩触媒に接触させることができる。従って、触媒反応効率を高め、化学原料として有用なBTXなどの芳香族炭化水素を高濃度で含む処理物を容易に回収することができる。また高濃度の水素を含む処理物を容易に回収することができる。
触媒反応槽は、熱分解槽内に設けることによって、熱分解槽において廃プラスチックを熱分解させる際の余熱によって触媒反応槽内を加熱することができる。このため、触媒反応槽を独立に加熱することが必要なく、設備コスト、加熱コストを低く抑えることができる。
また触媒反応槽は、熱分解槽外に設けられ、かつ内部の温度を任意に設定することができるように構成することもでき、この場合には、この触媒反応槽における触媒反応時の温度条件を任意に設定することができる。このため、触媒反応時の温度条件を最適化することが容易となり、触媒反応効率を高めることができる。
また触媒反応槽は、ガリウム含有珪酸塩触媒が、熱分解ガスによって流動するように構成することもでき、この場合には、この触媒を流動させつつ熱分解ガスに接触させることができ、触媒のほぼ全表面を熱分解ガスに接触させることができる。
従って、熱分解ガスと触媒との接触効率を高め、触媒反応効率を向上させることができる。
本発明の廃プラスチック処理方法は、廃プラスチックを前記熱分解槽にて熱分解により気化させ、得られた熱分解ガスを前記触媒反応槽にてガリウム含有珪酸塩触媒に接触させ、前記触媒反応生成物を前記還流器に導入して高沸点成分を高分子成分として凝縮させて前記熱分解槽内に戻し、前記還流器で高分子成分を分離した触媒反応生成物を前記コンデンサで冷却し、凝縮した芳香族炭化水素を含む成分を回収することを特徴とする。
この処理方法にあっては、廃プラスチックを、液体に比べ流動性に優れる熱分解ガスとするため、熱分解ガスを、効率よく触媒に接触させることができる。従って、触媒反応(熱分解ガスの分解、環化反応)の効率を高め、化学原料として有用なBTXなどの芳香族炭化水素を高濃度で含む処理物を回収することができる。また高濃度の水素を含む処理物を回収することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の廃プラスチック処理装置の第1実施形態を示すもので、ここに示す処理装置は、原料供給部1から供給された廃プラスチックを熱分解させる熱分解槽2と、熱分解槽2内で熱分解され気化した熱分解ガスをガリウム含有珪酸塩触媒8aに接触させる触媒反応槽3と、触媒反応槽3で得られた触媒反応生成物中の高分子成分を分離する還流器4と、還流器4において高分子成分が分離された反応生成物中の高沸点成分を凝縮させ分離する第1コンデンサ5と、第1コンデンサ5を経た反応生成物中の低沸点成分をさらに凝縮させ分離する第2コンデンサ6とを備えている。
【0006】
熱分解槽2は、ヒータ2aを備えており、このヒータ2aによって、槽内の廃プラスチックを加熱し熱分解させることができるようになっている。
熱分解槽2には攪拌機2bが設けられ、槽内の廃プラスチックを攪拌しつつ加熱することができるようになっている。
熱分解槽2には、不活性ガス導入管14が接続され、熱分解槽2内に窒素、ヘリウムなどの不活性ガスを導入することができるようになっている。
【0007】
触媒反応槽3は、外筒7内に、ガリウム含有珪酸塩触媒8aを充填した触媒層8を備えている。
ガリウム含有珪酸塩としては、ガリウム珪酸塩を用いることができ、特にプラスチック分解効率の点から、xMI 2O・yGa23・zSiO2・nH2O(M:Na、K等)をイオン交換によりH型にしたH型ガリウム珪酸塩を用いるのが好ましい。
この触媒8aとしては、ガリウム含有珪酸塩を、平均粒径が例えば0.2〜5mmの粒状に成形したものを用いるのが好ましい。またガリウムをゼオライトや活性炭等の坦体に担持させたもの(例えばGa−HZSM−5)を用いることができる。
【0008】
触媒反応槽3は、熱分解槽2の内部に配置されており、熱分解され気化した熱分解ガスを、熱分解槽2内で触媒層8のガリウム含有珪酸塩触媒8aに接触させることができるようになっている。
【0009】
還流器4には、触媒反応生成物から高沸点成分を高分子成分として凝縮させ、凝縮した高分子成分を他の成分から分離し経路10を通して熱分解槽2内に戻すことができる構成を採用することができる。
【0010】
第1コンデンサ5は、還流器4を経た触媒反応生成物を、冷却水流通経路12を流通する冷却水により冷却し、反応生成物中の高沸点成分を凝縮させることができるようになっている。
第2コンデンサ6は、第1コンデンサ5を経た触媒反応生成物を、冷却水流通経路13を流通する冷却水により冷却し、反応生成物中の低沸点成分を凝縮させることができるようになっている。
【0011】
以下、上記処理装置を用いた場合を例として、本発明の廃プラスチック処理方法の一実施形態を説明する。
本発明の廃プラスチック処理方法の対象となる廃棄物としては、都市ごみ、産業廃棄物等に由来する廃プラスチック、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系プラスチックを含むものを挙げることができる。
【0012】
本実施形態の処理方法では、まず、好ましくは適度の粒径に粉砕した廃プラスチックを、原料供給部1を通して熱分解槽2内に投入し、この廃プラスチックをヒータ2aを用いて好ましくは375〜550℃(さらに好ましくは425〜500℃)に加熱し熱分解させる。
この温度が上記範囲未満であると、廃プラスチックの熱分解が不十分となり、上記範囲を越えると、廃プラスチックの熱分解(低分子化)が過剰となり、後述する反応生成物中の芳香族炭化水素含有率が低下するため好ましくない。
【0013】
この加熱処理により、廃プラスチックは、例えば炭素数が4〜10程度の炭化水素に低分子化されて気化し、熱分解ガスとなる。
なお廃プラスチックを熱分解槽2内に投入する際には、予め窒素ガスなどの不活性ガスを導入管14を通して熱分解槽2内に導入しておき、不活性ガス雰囲気下で上記廃プラスチックを加熱するのが好ましい。
【0014】
熱分解槽2内で生成した熱分解ガスは、触媒反応槽3内に導入され、触媒反応槽3内を流れつつ、触媒層8を構成するガリウム含有珪酸塩触媒8aに接触する。
熱分解ガスを上記触媒8aに接触させる際の温度条件は、375〜550℃(好ましくは500〜550℃)とするのが好ましい。
この温度が上記範囲未満であると、触媒反応が進行しにくくなり反応生成物中の芳香族炭化水素含有率が低下し、上記範囲を越えると熱分解ガスの分解が過剰となり反応生成物中の芳香族炭化水素含有率が低下するため好ましくない。
【0015】
熱分解ガスを触媒反応槽3に供給する速度は、3〜15g熱分解ガス/g触媒・hr(Time Factor(=W/F、W:触媒量、F:熱分解ガス供給速度)=4〜20g触媒・min/g熱分解ガス)となるように設定するのが好ましい。
【0016】
触媒反応槽3においては、ガリウム含有珪酸塩触媒8aの作用により熱分解ガスの一部がさらに分解される。またこの分解物や熱分解ガスの一部は触媒8aの作用により環化し芳香族炭化水素となる。
このように、触媒反応槽3において、熱分解ガスは触媒8aの作用により分解、環化し、その結果、水素(H2)、炭素数1〜4の炭化水素(以下、C1〜C4炭化水素という)、芳香族炭化水素(ベンゼン、トルエン、キシレン等)などの混合物である触媒反応生成物となる。なお以下、ベンゼン、トルエン、およびキシレンをBTXと略称する。
【0017】
次いで、触媒反応槽3を経た触媒反応生成物を経路9を通して還流器4に導入し、ここで触媒反応生成物を冷却することにより触媒反応生成物中の一部を凝縮させ、凝縮物を他の部分から分離し、経路10を通して熱分解槽2内に戻す。
凝縮物は、触媒反応生成物中に残留した未分解成分である高分子成分を多く含む。この高分子成分は、再び熱分解槽2内において加熱処理され、熱分解される。
【0018】
次いで、還流器4において高分子成分を分離した触媒反応生成物を、経路11を通して第1コンデンサ5に導入し、ここで冷却水流通経路12を流通する冷却水により冷却し、この反応生成物中の高沸点成分を凝縮させる。
触媒反応生成物を冷却する際の冷却温度は、高すぎれば高沸点成分中におけるBTX等の芳香族炭化水素が凝縮しにくくなり、凝縮物中の芳香族炭化水素の含有量が低くなり、低すぎれば低分子の炭化水素などが凝縮しやすくなるため、凝縮物中の上記芳香族炭化水素の含有量が低くなる。このため、この冷却温度は、30〜50℃とするのが好ましい。
【0019】
凝縮した高沸点成分は、経路15を経て油水分離器16に導入され、ここで水分が分離された後に回収経路17を通して回収される。
回収された高沸点成分は、高濃度のBTXなどの芳香族炭化水素を含むものとなる。
【0020】
次いで、第1コンデンサ5を通過した反応生成物を、経路18を通して第2コンデンサ6に導入し、ここで冷却水流通経路13を流通する冷却水により冷却する。第2コンデンサ6では、未凝縮のまま第1コンデンサ5を通過したBTXなどの芳香族炭化水素を含む低沸点成分が凝縮し、経路19を通して回収器20に導入された後、回収経路21を通して回収される。
【0021】
次いで、第2コンデンサ6を通過した低沸点成分を経路22を経てドレン32に導入し、ここで水分などを分離した後、回収経路24を通して回収する。
回収された低沸点成分は、高濃度の水素(H2)およびC1〜C4炭化水素を含むものとなる。
【0022】
回収経路17、21を通して回収された成分は、高濃度のBTXなどの芳香族炭化水素を含むため、化学原料として利用できる。
また回収経路24を通して回収された低沸点成分は、高濃度の水素(H2)を含むため、燃料電池システム用水素含有ガスとして用いることができる。また石油系炭化水素の改質や石油脱硫などに用いることができる。またこの低沸点成分は、C1〜C4炭化水素を含むため、燃料ガスとしても使用可能である。
【0023】
上記廃プラスチック処理方法にあっては、熱分解槽2において廃プラスチックを熱分解により気化させ、得られた熱分解ガスを触媒反応槽3に導き、触媒反応槽3内で流通させて触媒層8を構成するガリウム含有珪酸塩触媒8aに接触させる。
この際、熱分解ガスは、液体に比べ流動性に優れるガスであるため、触媒反応槽3内を滞留することなく流通する。
このため、熱分解ガスを、効率よくガリウム含有珪酸塩触媒8aに接触させることができる。
従って、触媒反応(熱分解ガスの分解、環化反応)の効率を高め、化学原料として有用なBTXなどの芳香族炭化水素を高濃度で含む処理物を回収することができる。
これに対し、廃プラスチックを溶融状態で触媒に接触させる従来法では、溶融したプラスチックが触媒表面に付着してしまい、この付着プラスチックが、廃プラスチックと触媒との間の効率のよい接触を妨げ、触媒反応の効率が低下するおそれがある。
【0024】
ガリウム含有珪酸塩触媒を用いることによってBTXなどの芳香族炭化水素をを高収率で回収することができるのは、ガリウム含有珪酸塩触媒が持つプラスチック分解能と分解物環化能との比率が、上記廃プラスチックを芳香族炭化水素に変化させるために適したものであるためであると考えられる。
また回収経路24を通して回収された低沸点成分が、高濃度の水素を含むものとなるのは、芳香族炭化水素生成時において、反応生成物中の鎖状炭化水素がベンゼン環を形成する際に余剰の水素が単体として生成しやすいためであると考えられる。
【0025】
また、上記廃プラスチック処理装置にあっては、廃プラスチックを熱分解させる熱分解槽2と、熱分解槽2内で熱分解され気化した熱分解ガスをガリウム含有珪酸塩触媒8aに接触させる触媒反応槽3と、触媒反応生成物中の高分子成分を凝縮させ分離する還流器4とを備えているので、廃プラスチックを熱分解槽2で熱分解させた熱分解ガスを、触媒反応槽3において容易かつ効率よくガリウム含有珪酸塩触媒8aに接触させることができる。
従って、触媒反応(熱分解ガスの分解、環化反応)の効率を高め、BTXなどの芳香族炭化水素を高濃度で含む処理物を容易に回収することができる。また高濃度の水素を含む処理物を容易に回収することができる。
【0026】
また触媒反応槽3が熱分解槽2内に配置されているので、熱分解槽2において廃プラスチックを熱分解させる際の余熱によって触媒反応槽3内を加熱することができる。このため、触媒反応槽3を独立に加熱することが必要なく、触媒反応槽3専用のヒータが不要となり、設備コスト、加熱コストを低く抑えることができる。
【0027】
図2は、本発明の廃プラスチック処理装置の第2実施形態を示すもので、ここに示す処理装置は、原料供給部1から供給された廃プラスチックを熱分解させる熱分解槽2と、熱分解槽2内で熱分解され気化した熱分解ガスをガリウム含有珪酸塩触媒28aに接触させる触媒反応槽23と、触媒反応槽23で得られた触媒反応生成物中の高分子成分を分離する還流器4と、還流器4において高分子成分が分離された反応生成物中の高沸点成分を凝縮させ分離するコンデンサ25とを備えている。
触媒反応槽23は、外筒27内に触媒28aが充填された触媒層28を備えており、熱分解槽2の外部に設けられ、かつヒータ23aによって内部温度を任意に設定できるようになっている。
また、触媒反応槽23には、熱分解ガスを流通させる際に、外筒27内に充填されたガリウム含有珪酸塩触媒28aが外筒27に対し変位しない固定床方式を採用することができる。
【0028】
上記装置を用いて廃プラスチックの処理を行うには、熱分解槽2において廃プラスチックを熱分解により気化させ、得られた熱分解ガスを経路26を通して触媒反応槽23に導き、ここでガリウム含有珪酸塩触媒28aに接触させ、得られた触媒反応生成物を還流器4を経てコンデンサ25に導き、ここで高沸点成分を凝縮させ回収経路29を通して回収し、低沸点成分を回収経路30を通して回収する。
【0029】
上記処理装置では、図1に示す第1実施形態の処理装置と同様に、触媒反応効率を高め、化学原料として有用なBTXなどの芳香族炭化水素を高濃度で含む高沸点成分を容易に回収することができる。
さらに、本実施形態の処理装置では、触媒反応槽23が熱分解槽2の外部に設けられ、かつ内部温度を任意に設定できるようになっているので、触媒反応槽23における触媒反応時の温度条件を任意に設定することができる。このため、触媒反応時の温度条件の最適化により触媒反応効率を高めることができる。
【0030】
図3は、本発明の廃プラスチック処理装置の第3実施形態を示すもので、ここに示す処理装置では、触媒反応槽33に、熱分解ガスの流通によって粒状のガリウム含有珪酸塩触媒38aが外筒37内で流動する流動床方式が採用されている。
触媒反応槽33の後段には、触媒反応槽33を経た触媒反応生成物とともに槽外に流出した触媒を分離回収する分離部34が設けられ、回収した触媒を経路35を通して触媒反応槽33に戻すことができるようになっている。
【0031】
上記処理装置を用いて廃プラスチックの処理を行うには、熱分解槽2において廃プラスチックを熱分解により気化させ、得られた熱分解ガスを経路31を通して触媒反応槽33に導き、ここでガリウム含有珪酸塩触媒38aに接触させる。
この際、触媒反応槽33に導入され外筒37内を流通する熱分解ガスによって、ガリウム含有珪酸塩触媒38aは外筒37内で流動し、流動しつつ熱分解ガスに接触する。
次いで、触媒反応槽33を経た触媒反応生成物を、還流器4を経てコンデンサ25に導き、ここで高沸点成分を凝縮させ回収経路29を通して回収し、低沸点成分を回収経路30を通して回収する。
この際、触媒反応生成物とともに触媒反応槽33外に流出した触媒は、分離部34で回収し経路35を通して触媒反応槽33に戻す。
【0032】
上記処理装置では、図1に示す第1実施形態の処理装置と同様に、触媒反応効率を高め、化学原料として有用なBTXなどの芳香族炭化水素を高濃度で含む高沸点成分を容易に回収することができる。
さらに、本実施形態の処理装置では、触媒反応槽33に流動床方式が採用されているので、粒状の触媒38aを外筒27内で流動させつつ熱分解ガスに接触させることができる。このため、触媒38aのほぼ全表面を熱分解ガスに接触させることができる。従って、熱分解ガスと触媒との接触効率を高め、触媒反応効率を向上させることができる。
【0033】
図4は、本発明の廃プラスチック処理装置の第4実施形態を示すもので、ここに示す処理装置は、原料供給部41から導入された廃プラスチックを溶融させる溶融槽42と、溶融槽42内で溶融した溶融物を熱分解、気化させ触媒に接触させる触媒反応槽43と、触媒反応槽43で得られた触媒反応生成物中の高沸点成分を凝縮させ分離するコンデンサ44とを備えている。
触媒反応槽43は、ガリウム含有珪酸塩触媒が充填された触媒層45を備えている。触媒反応槽43には、熱分解ガス流通時に触媒が変位しない固定床方式を採用することができる。
コンデンサ44は、触媒反応生成物を導く管路46内を冷却する冷媒44bを貯留する貯留槽44aを備えている。
【0034】
上記処理装置を用いて廃プラスチックの処理を行うには、溶融槽42において廃プラスチックを溶融させ、得られた溶融物を触媒反応槽43に導き、ここで熱分解、気化させるとともにガリウム含有珪酸塩触媒に接触させ、得られた触媒反応生成物を管路46を通してコンデンサ44に導き、ここで高沸点成分を凝縮させ、回収する。また低沸点成分は回収経路47を通して回収する。
この際、経路48、49を通して不活性ガスを溶融槽42、触媒反応槽43内に導入し不活性ガス雰囲気下で上記熱分解および触媒反応を行うのが好ましい。
【0035】
上記処理装置では、図1に示す第1実施形態の処理装置と同様に、触媒反応効率を高め、プラスチック原料などの化学原料として有用なBTXなどの芳香族炭化水素を高濃度で含む高沸点成分を容易に回収することができる。
さらに、本実施形態の処理装置では、装置構成が簡略であるため、設備コスト削減を図ることができる。
【0036】
【実施例】
以下、具体例を示して本発明の効果を明確化する。
(実施例)
図4に示す処理装置を用いて以下に示す処理試験を行った。ガリウム含有珪酸塩触媒としてはH型ガリウム珪酸塩(Si/Ga=25)を平均粒径0.8mmの粒状に成形したものを用いた。
ポリエチレンを溶融槽42内で窒素ガス雰囲気下で270℃に加熱し溶融させ、得られた溶融物を触媒反応槽43において425〜525℃の条件で熱分解、気化させるとともに上記触媒に接触させた。
この際、溶融物を触媒反応槽43に供給する速度は、3〜30gプラスチック/g触媒・hr(Time Factor(=W/F、W:触媒量、F:プラスチック供給速度)2〜20g触媒・min/gプラスチック)となるように設定した。
触媒反応槽43を経た触媒反応生成物をコンデンサ44に導き、高沸点成分を回収し、BTXの含有量を測定した。
【0037】
(比較例)
図6に示す処理装置を用いて以下に示す処理試験を行った。
2gのポリエチレンと1.2gの触媒との混合物を、反応槽51内で上記触媒の存在下で425〜500℃の条件で加熱し溶融させ、触媒反応生成物を経路53を通してコンデンサ52に導き、高沸点成分を回収し、成分分析に供した。なお反応槽51内は、経路54を通して導入された窒素ガスにより窒素雰囲気とした。
【0038】
上記実施例および比較例において回収された生成物の成分分析結果を図5に示す。
図5より、プラスチックを溶融状態で触媒に接触させる比較例では回収物中のBTX含有量が低かったのに対し、プラスチックを熱分解し気化させ熱分解ガスとして触媒に接触させた実施例では、高いBTX収率が得られたことがわかる。
【0039】
【発明の効果】
本発明の廃プラスチック処理方法では、廃プラスチックを熱分解により気化させ、得られた熱分解ガスをガリウム含有珪酸塩触媒に接触させるので、熱分解ガスを、効率よくガリウム含有珪酸塩触媒に接触させることができる。
従って、触媒反応の効率を高め、化学原料として有用なBTXなどの芳香族炭化水素を高濃度で含む処理物を回収することができる。また高濃度の水素を含む処理物を回収することができる。
【0040】
また本発明の廃プラスチック処理装置は、廃プラスチックを熱分解し気化させる熱分解槽と、熱分解槽内で気化した熱分解ガスをガリウム含有珪酸塩触媒に接触させる触媒反応槽とを備えているので、熱分解ガスを、容易かつ効率よくガリウム含有珪酸塩触媒に接触させることができる。
従って、触媒反応効率を高め、化学原料として有用なBTXなどの芳香族炭化水素を高濃度で含む処理物を容易に回収することができる。また高濃度の水素を含む処理物を容易に回収することができる。
また、触媒反応槽を、熱分解槽内に設けることによって、熱分解槽において廃プラスチックを熱分解させる際の余熱によって触媒反応槽内を加熱することができる。このため、触媒反応槽を独立に加熱することが必要なく、設備コスト、加熱コストを低く抑えることができる。
また触媒反応槽を、熱分解槽外に設けられ、かつ内部温度を任意に設定することができるように構成することによって、この触媒反応槽における触媒反応時の温度条件を任意に設定することができる。このため、触媒反応時の温度条件の最適化により、触媒反応効率を高めることができる。
また触媒反応槽を、ガリウム含有珪酸塩触媒が、熱分解ガスによって流動するように構成することによって、この触媒を流動させつつ熱分解ガスに接触させることができ、触媒のほぼ全表面を熱分解ガスに接触させることができる。従って、熱分解ガスと触媒との接触効率を高め、触媒反応効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の廃プラスチック処理方法の一実施形態を実施するために用いられる処理装置を示す概略構成図である。
【図2】 本発明の廃プラスチック処理方法の他の実施形態を実施するのに好適に用いられる処理装置を示す概略構成図である。
【図3】 本発明の廃プラスチック処理方法の他の実施形態を実施するのに好適に用いられる処理装置を示す概略構成図である。
【図4】 本発明の廃プラスチック処理方法の他の実施形態を実施するのに好適に用いられる処理装置を示す概略構成図である。
【図5】 試験結果を示すグラフである。
【図6】 従来の廃プラスチック処理方法の一例を実施するのに好適に用いられる処理装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
2・・・熱分解槽、3、23、33、43・・・触媒反応槽、8a、28a、38a・・・ガリウム含有珪酸塩触媒

Claims (5)

  1. 廃プラスチックを熱分解し気化させる熱分解槽(2)と、
    熱分解槽内で気化した熱分解ガスをガリウム含有珪酸塩触媒(8a)に接触させる触媒反応槽(3)と、
    触媒反応生成物から高沸点成分を高分子成分として凝縮させて他の成分から分離し前記熱分解槽内に戻す還流器(4)と、
    前記還流器を経た触媒反応生成物を冷却し、前記反応生成物中の芳香族炭化水素を含む成分を凝縮させるコンデンサ(5、6)とを備え、
    前記ガリウム含有珪酸塩触媒は、xMI O・yGa・zSiO・nH(M:NaまたはK)をイオン交換によりH型にしたものであることを特徴とする廃プラスチック処理装置。
  2. 触媒反応槽(3)は、熱分解槽内に設けられていることを特徴とする請求項1記載の廃プラスチック処理装置。
  3. 触媒反応槽(23)は、熱分解槽外に設けられ、かつ内部温度を任意に設定することができるようにされていることを特徴とする請求項1記載の廃プラスチック処理装置。
  4. 触媒反応槽(33)は、ガリウム含有珪酸塩触媒(38a)が、熱分解ガスによって流動するようにされていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項記載の廃プラスチック処理装置。
  5. 請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の廃プラスチック処理装置を用いて廃プラスチックを処理する方法であって、
    廃プラスチックを前記熱分解槽にて熱分解により気化させ、得られた熱分解ガスを前記触媒反応槽にてガリウム含有珪酸塩触媒に接触させ、前記触媒反応生成物を前記還流器に導入して高沸点成分を高分子成分として凝縮させて前記熱分解槽内に戻し、前記還流器で高分子成分を分離した触媒反応生成物を前記コンデンサで冷却し、凝縮した芳香族炭化水素を含む成分を回収することを特徴とする廃プラスチック処理方法。
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