JP4314179B2 - 毛髪化粧料組成物 - Google Patents

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本発明は、毛髪の脱色又は染色に使用される毛髪化粧料組成物に関するものである。
従来、カチオン性ポリマーの一種である塩化メタクリル酸コリンエステル重合体は、毛髪の感触を向上する効果に優れるコンディショニング成分として酸化染毛剤に配合されている(特許文献1参照)。一方、水に対する塩化メタクリル酸コリンエステル重合体の溶解性を改善するために、特定の有機溶剤を配合した毛髪化粧料組成物が知られている(特許文献2参照)。
国際公開第99/17727号パンフレット 特開2004−67636号公報
ところで、塩化メタクリル酸コリンエステル重合体は、エステル結合を有している。このため、特許文献1及び2に記載の毛髪化粧料組成物では、保存時にその重合体におけるエステル結合の加水分解が徐々に生じる。つまり、その重合体のコンディショニング成分としての効果が十分に発揮されるか否かは、保存期間に依存してしまうことになる。従って、この毛髪化粧料組成物では、塩化メタクリル酸コリンエステル重合体の保存安定性が確保されないため、毛髪状態の改善効果が十分に得られないという問題があった。
そこで、塩化メタクリル酸コリンエステル重合体の保存安定性を確保するために、水及び有機溶剤を配合せずに、毛髪化粧料組成物を固体状にすることが考えられる。こうした毛髪化粧料組成物は、使用時に水又は有機溶剤と混合されて毛髪に塗布される。ところが、塩化メタクリル酸コリンエステル重合体の溶解性は低いため、使用時に水等と混合しても、その重合体の凝集物である塊が発生し易い。そのため、使用に手間がかかるという問題があった。
本発明は、こうした従来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、毛髪状態の改善効果を十分に得ることができるとともに、簡便に使用することができる毛髪化粧料組成物を提供することにある。
上記の目的を達成するために請求項1に記載の発明の毛髪化粧料組成物では、毛髪の染色又は脱色に使用される毛髪化粧料組成物であって、下記の(A)成分及び(B)成分を含有し、固体状であることを要旨とする。
(A)塩化メタクリル酸コリンエステル重合体。
(B)過炭酸アルカリ金属塩、過ホウ酸アルカリ金属塩及びメタケイ酸アルカリ金属塩から選ばれる少なくとも一種のアルカリ性成分。
請求項2に記載の発明の毛髪化粧料組成物では、請求項1に記載の発明において、前記(B)アルカリ性成分は、ナトリウム塩又はカリウム塩であることを要旨とする。
請求項3に記載の発明の毛髪化粧料組成物では、請求項1又は請求項2に記載の発明において、(C)分散剤をさらに含有することを要旨とする。
請求項4に記載の発明の毛髪化粧料組成物では、請求項3に記載の発明において、前記(C)分散剤は、ステアリン酸金属塩又はショ糖脂肪酸エステルであることを要旨とする。
請求項5に記載の発明の毛髪化粧料組成物では、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明において、使用時に水又は有機溶剤と混合されることを要旨とする。
請求項6に記載の発明の毛髪化粧料組成物では、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の発明において、(D)染料をさらに含有し、毛髪の染色に使用されることを要旨とする。
本発明によれば、毛髪状態の改善効果を十分に得ることができるとともに、簡便に使用することができる毛髪化粧料組成物が提供される。
以下、本発明を具体化した実施形態について詳細に説明する。
本実施形態の毛髪化粧料組成物は、(A)成分及び(B)成分を含有し、固体状をなす組成物である。(A)成分は、塩化メタクリル酸コリンエステル重合体であり、(B)成分は、過炭酸アルカリ金属塩、過ホウ酸アルカリ金属塩及びメタケイ酸アルカリ金属塩から選ばれる少なくとも一種のアルカリ性成分である。固体状とは、粉末状や粒状を含む形態を意味する。すなわち、この毛髪化粧料組成物は、(A)成分の溶媒となる水及び有機溶剤を実質的に含有しない。この毛髪化粧料組成物は、毛髪の染色又は脱色に使用される。
(A)塩化メタクリル酸コリンエステル重合体は、コンディショニング成分として毛髪状態を改善するために配合される。この(A)成分は、下記一般式(1)で示される。
Figure 0004314179
一般式中のxは50〜20000であり、分子量に換算すると、10350〜4140000である。この(A)成分は、International Nomenclature Cosmetic Ingredient名(INCI名)を、ポリクオタニウム−37(Polyquaternium−37)としてInternational Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook(ICID、米国化粧品工業会発行)に記載されている。(A)成分の市販品としては、3Vシグマ(Sigma)社のシンタレン(Synthalen,登録商標)CN、同CR、同CU等が挙げられる。
毛髪化粧料組成物中における(A)成分の含有量は、好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.05〜5質量%である。この含有量が0.01質量%未満であると、毛髪の感触を良好にする作用効果が効率的に発揮されないおそれがある。一方、10質量%を超えて配合しても、それ以上の作用効果が得られにくい。
(B)過炭酸アルカリ金属塩、過ホウ酸アルカリ金属塩及びメタケイ酸アルカリ金属塩から選ばれる少なくとも一種のアルカリ性成分は、毛髪を脱色する成分であるとともに、(A)成分の水又は有機溶媒に対する分散性又は溶解性を改善する成分である。この(B)成分は、(A)成分の分散性又は溶解性を改善する効果に優れるとともに、脱色性能が高いという観点から、ナトリウム塩又はカリウム塩、すなわち過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、メタケイ酸ナトリウム及びメタケイ酸カリウムから選ばれる少なくとも一種が好ましい。
毛髪化粧料組成物中における(B)成分の含有量は、好ましくは1〜95質量%、より好ましくは5〜90質量%、さらに好ましくは10〜80質量%である。この含有量が1質量%未満であると、毛髪を脱色する作用効果が効率的に発揮されないおそれがある。一方、95質量%を超えて配合しても、(A)成分の溶解性を向上する作用効果がそれ以上得られにくくなる。
(A)成分に対する(B)成分の質量比(質量比=(A)成分の質量:(B)成分の質量)は、好ましくは1:5〜1000、より好ましくは1:7〜900、さらに好ましくは1:10〜800である。この質量比を1:5〜1000に設定することによって、(A)成分の分散性又は溶解性を改善する効果を一層発揮させることができる。
(C)分散剤は、水又は有機溶剤に対する(A)成分及び(B)成分の分散性を向上するとともに、水又は有機溶剤と混合した毛髪化粧料組成物の流動性を改善し、毛髪へのなじみ易さを向上する成分である。(C)成分の具体例としては、ステアリン酸金属塩、ケイ酸、ケイ酸金属塩、タルク、ショ糖脂肪酸エステル、結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、デキストリン、デンプン、乳糖等が挙げられる。これらの(C)成分の中でも、(A)成分及び(B)成分の作用効果を阻害せずに、分散性や流動性を改善する作用効果が十分に得られるという観点から、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム及びショ糖脂肪酸エステルから選ばれる少なくとも一種が好ましい。
毛髪化粧料組成物中における(C)成分の含有量は、好ましくは0.01〜30質量%、より好ましくは0.05〜20質量%、さらに好ましくは0.2〜10質量%である。この含有量が0.01質量%未満であると、分散性や流動性の改善効果が十分に得られないおそれがある。一方、30質量%を超えると、分散性や流動性の改善効果がそれ以上得られにくくなる。
毛髪化粧料組成物を毛髪の染色に使用する場合、すなわち染毛剤とする場合は、(D)染料をさらに含有させる。(D)染料は、主要中間体及びカプラーに分類される。
主要中間体としては、フェニレンジアミン類(但し、メタフェニレンジアミンを除く。)、アミノフェノール類(但し、メタアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノール及びパラメチルアミノフェノールを除く。)、トルイレンジアミン類(但し、トルエン−3,4−ジアミン及びトルエン−2,4−ジアミンを除く。)、ジフェニルアミン類、ジアミノフェニルアミン類、N−フェニルフェニレンジアミン類、ジアミノピリジン類(但し、2,6−ジアミノピリジンを除く)、それらの塩類等が挙げられる。塩類としては塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩等が挙げられる。
カプラーとしては、レゾルシン、ピロガロール、カテコール、メタアミノフェノール、メタフェニレンジアミン、2,4−ジアミノフェノール、1,2,4−ベンゼントリオール、トルエン−3,4−ジアミン、トルエン−2,4−ジアミン、ハイドロキノン、α−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、5−アミノオルトクレゾール、パラメチルアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、没食子酸、タンニン酸、没食子酸エチル、没食子酸メチル、没食子酸プロピル、五倍子、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール及びそれらの塩等が挙げられる。
また、「医薬部外品原料規格」(1991年6月発行、薬事日報社)に収載された染料、及び「医薬品等に使用することができるタール色素を定める省令」(昭和41年告示、厚生省)に記載の染料を(D)成分として適宜、配合することもできる。これらの(D)成分は、単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
毛髪化粧料組成物中における(D)成分の含有量は、好ましくは0.001質量%〜40質量%、より好ましくは0.01〜30質量%である。この含有量が0.001質量%未満であると、毛髪を効率的に染色することができないおそれがある。一方、40質量%を超えて配合しても、それ以上の染毛力が得られにくい。
毛髪化粧料組成物には、必要に応じてその他の固体状の成分を配合することができる。その他の固体状の成分としては、アンモニウム塩、pH調整剤、増粘剤、金属封鎖剤、賦形剤、各種界面活性剤、保湿剤、帯電防止剤、毛髪柔軟剤、酸化防止剤、防腐剤、色素、香料等が挙げられる。アンモニウム塩は、毛髪の明度を向上させるという観点から、含有されることが好ましく、具体例としては塩化アンモニウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、リン酸水素アンモニウム、乳酸アンモニウム、クエン酸アンモニウム、グリコール酸アンモニウム等が挙げられる。pH調整剤としては、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、ピロリン酸、グルコン酸、グルクロン酸、安息香酸並びにこれらのナトリウム塩、カリウム塩及びアンモニウム塩や、炭酸ナトリウム、炭酸マグネシウム、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、塩基性アミノ酸等が挙げられる。増粘剤としては、カルボキシメチルセルロースナトリウム、キサンタンガム等の水溶性高分子が挙げられる。金属封鎖剤としては、エデト酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、これらの塩等が挙げられる。賦形剤としては硫酸ナトリウム等、保湿剤としては大豆蛋白加水分解物等が挙げられる。
この固体状の毛髪化粧料組成物には、使用時に水又は有機溶剤が配合される。有機溶剤としては、エタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、ヘキシレングリコール、エチルカルビトール、グリセリン、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等が挙げられる。これらの有機溶剤は、単独で配合してもよいし、複数を組み合わせて配合してもよい。これらの水又は有機溶剤の中でも、利便性の観点から好ましくは水又はエタノール、より好ましくは水である。毛髪化粧料組成物に対する水又は有機溶剤の混合割合は、毛髪化粧料組成物1質量部に対して、好ましくは1〜20質量部、より好ましくは2〜20質量部である。
さて、この毛髪化粧料組成物は、使用時まで固体状で保存される。そのため、(A)成分の加水分解は抑制される。毛髪化粧料組成物を使用する際には、その組成物に水又は有機溶剤を配合して各成分を混合することにより、混合物を調製する。得られる混合物は、ペースト状又は液状の形態となる。このとき、水又は有機溶剤に対する(A)成分の膨潤性に対して、特定の酸のアルカリ金属塩である(B)成分が特異的に作用すると推測され、(A)成分の分散性又は溶解性が向上される。従って、(A)成分の凝集物である塊が発生しにくくなるため、(A)成分は水又は有機溶剤に速やかに分散又は溶解される。
次に、この混合物を櫛やブラシ等の塗布具で毛髪に塗布することにより、毛髪に染色処理又は脱色処理が施される。なお、(D)成分を含有した毛髪化粧料組成物、すなわち染毛剤に適用した場合、毛髪は(B)成分によって脱色されるとともに、その毛髪に対して(D)成分が作用することで、毛髪に染色処理が施される。このとき、水又は有機溶媒に対する(A)成分の分散性又は溶解性が改善されているため、(A)成分は毛髪に馴染み易くなる。続いて、混合物によって処理された毛髪は、プレーンリンス(水や温水によるすすぎ)が施された後に乾燥される。このとき、(A)成分の保存安定性は使用時まで確保されていたため、(A)成分による毛髪状態の改善効果が十分に発揮される。さらに、毛髪化粧料組成物を染毛剤に適用した場合、(A)成分及び(B)成分の作用により、その染毛剤によって染色された毛髪の退色、例えば繰り返しのシャンプー時における退色が抑制される。
以上詳述した本実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
・ 本実施形態の毛髪化粧料組成物は、(A)成分及び(B)成分を含有した固体状の組成物である。そのため、保存時には(A)成分の加水分解が抑制され、(A)成分の保存安定性が確保される。また、使用時には(B)成分によって(A)成分の分散性又は溶解性が改善されるため、毛髪化粧料組成物と水又は有機溶剤とを混合するに際し、必要以上に時間を要したり、激しく混合したりする手間を省くことができる結果、混合操作が容易となる。従って、毛髪状態の改善効果を十分に得ることができるとともに、簡便に使用することができる。
・ (B)成分をナトリウム塩又はカリウム塩として配合した毛髪化粧料組成物では、(A)成分の分散性又は溶解性を改善する効果に優れるとともに、高い脱色性能を発揮することができる。
・ (C)成分を含有した毛髪化粧料組成物では、水又は有機溶剤に対する(A)成分及び(B)成分の分散性を向上するとともに、水又は有機溶剤と混合した毛髪化粧料組成物の流動性を改善し、毛髪へのなじみ易さを向上することができる。従って、毛髪化粧料組成物を一層簡便に使用することができる。加えて、(C)成分としてステアリン酸金属塩又はショ糖脂肪酸エステルを配合することで、その効果は一層発揮される。
・ (D)染料を含有させることにより、毛髪化粧料組成物を染毛剤に適用した場合には、(A)成分及び(B)成分の作用により、その染毛剤によって染色された毛髪の退色、例えば繰り返しのシャンプー時における退色が抑制される。すなわち、(A)成分及び(B)成分を含有させることによって、堅牢性の高い染毛剤を提供することができる。
なお、前記実施形態を次のように変更して構成することもできる。
・ 前記(C)成分を省略してもよい。
・ (D)成分を含有しない毛髪化粧料組成物を、染色された毛髪に適用してもよい。すなわち、その毛髪化粧料組成物を、染色された毛髪の色を元の毛髪の色に戻す脱染剤に適用してもよい。
次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態をさらに具体的に説明する。
(実施例1〜7、比較例1〜4)
表1に示す各例の毛髪化粧料組成物としての染毛剤を調製した。なお、表1に示す各成分の含有量を示す数値の単位は、質量%である。
各例の染毛剤について以下に示す(a)、(b)及び(c)の評価を行い、各評価結果を表1に併記した。
(a)混合性
得られた染毛剤10gに対し、水80gを加えて混合し、染毛剤塗布液を調製した。このときの混合性について10名のパネラーが次の採点基準で評価した。
採点基準:均一によく混合できる(4点)、ほぼ均一に混合できる(3点)、やや混合し難く粉っぽい(2点)、及び混合し難く塊になる(1点)の4段階。
各パネラーの採点結果について平均点を算出し、その平均点が3.6点以上を優れる(◎)、2.6点以上3.5点以下を良好(○)、1.6点以上2.5点以下をやや悪い(△)、及び1.5点以下を悪い(×)として評価結果とした。
(b)感触
染毛剤塗布液を白髪混じりの人毛毛束に塗布した。その人毛毛束を室温で30分間放置した後、水で洗浄した。染毛後の毛髪について、10名のパネラーが次の採点基準で評価した。
採点基準:すべり感が非常によい(4点)、すべり感がよい(3点)、すべり感がやや悪い(2点)、及びすべり感が悪い(1点)の4段階。
各パネラーの採点結果について平均点を算出し、その平均点が3.6点以上を優れる(◎)、2.6点以上3.5点以下を良好(○)、1.6点以上2.5点以下をやや悪い(△)、及び1.5点以下を悪い(×)として評価結果とした。
(c)堅牢性
染毛した人毛毛束について、20回シャンプーを施した。シャンプーを施す前の人毛毛束と、シャンプーを施した後の人毛毛束を10名のパネラーが目視にて比較して、次の採点基準で評価した。
採点基準:全く退色が見られない(4点)、ほとんど退色が見られない(3点)、やや退色がある(2点)、及び退色がある(1点)の4段階。
各パネラーの採点結果について平均点を算出し、その平均点が3.6点以上を優れる(◎)、2.6点以上3.5点以下を良好(○)、1.6点以上2.5点以下をやや悪い(△)、及び1.5点以下を悪い(×)として評価結果とした。
Figure 0004314179
表1に示す評価結果から明らかなように、各実施例では(A)成分及び(B)成分が含有されているため、混合性は優れる又は良好の評価結果であるとともに、感触及び堅牢性はいずれも優れる評価結果であった。特に、実施例1〜6では、(C)成分が含有されているため、混合性はいずれも優れる評価結果であった。一方、比較例1及び2では、(A)成分が含有されていないため、感触はやや悪い又は悪い評価結果であった。
ここで、比較例2では塩化2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムデキストラン及び(B)成分が含有されている。しかしながら、各実施例よりも感触の評価結果が劣るとともに、堅牢性も劣っていることから、(B)成分を、塩化2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムデキストランのような(A)成分とは異なるカチオン性ポリマーに適用してもその効果は発揮されないことがわかる。
比較例4では、(A)成分と(B)成分以外のアルカリ性成分とが含有されている。しかしながら、各実施例よりも溶解性の評価結果が劣るとともに、堅牢性も劣っている。これらの結果から、(A)成分と特定のアルカリ性成分である(B)成分とを含有させることによって、はじめて混合性が改善されることがわかる。さらに、(A)成分及び(B)成分によって、堅牢性も改善されることがわかる。
また、(D)成分を配合しない以外は、表1に示す実施例1〜7及び比較例1〜4と同じ組成の毛髪化粧料組成物、すなわち脱色剤を調製した場合でも、(a)混合性及び(b)感触について、実施例1〜7及び比較例1〜4と同じ評価結果が得られた。

Claims (6)

  1. 毛髪の染色又は脱色に使用される毛髪化粧料組成物であって、下記の(A)成分及び(B)成分を含有し、固体状であることを特徴とする毛髪化粧料組成物。
    (A)塩化メタクリル酸コリンエステル重合体。
    (B)過炭酸アルカリ金属塩、過ホウ酸アルカリ金属塩及びメタケイ酸アルカリ金属塩から選ばれる少なくとも一種のアルカリ性成分。
  2. 前記(B)アルカリ性成分は、ナトリウム塩又はカリウム塩である請求項1に記載の毛髪化粧料組成物。
  3. (C)分散剤をさらに含有する請求項1又は請求項2に記載の毛髪化粧料組成物。
  4. 前記(C)分散剤は、ステアリン酸金属塩又はショ糖脂肪酸エステルである請求項3に記載の毛髪化粧料組成物。
  5. 使用時に水又は有機溶剤と混合される請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の毛髪化粧料組成物。
  6. (D)染料をさらに含有し、毛髪の染色に使用される請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の毛髪化粧料組成物。
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