JP2002226343A - 毛髪化粧料組成物 - Google Patents

毛髪化粧料組成物

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JP2002226343A
JP2002226343A JP2001024606A JP2001024606A JP2002226343A JP 2002226343 A JP2002226343 A JP 2002226343A JP 2001024606 A JP2001024606 A JP 2001024606A JP 2001024606 A JP2001024606 A JP 2001024606A JP 2002226343 A JP2002226343 A JP 2002226343A
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weight
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hair cosmetic
hair
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JP2001024606A
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Hiroyuki Ozeki
宏之 尾関
Masaaki Kasugai
正明 春日井
Yoshito Fuma
由人 夫馬
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Hoyu Co Ltd
Original Assignee
Hoyu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 染毛力又は脱色・脱染力を維持しつつ、混合
調製時における発泡及び発熱を抑制することができ、し
かも混合粘度が高くなるおそれの小さい毛髪化粧料組成
物を提供する。 【解決手段】 毛髪化粧料組成物は、1:7〜2:1
(重量比)の割合でもって用時に混合される下記の第1
剤と第2剤とからなる。この毛髪化粧料組成物には、
1.5〜6.0重量%のメタケイ酸ナトリウムが含まれ
る。 第1剤: 5〜20重量%のメタケイ酸ナトリウムと、
10〜25重量%の過硫酸アンモニウムと、30〜70
重量%の過硫酸カリウムとを含み、過硫酸塩の含有量が
60〜85重量%である粉末状組成物。 第2剤: 5.0〜9.0重量%の過酸化水素を含み、
粘度が3000ミリパスカル秒以下である液状組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、染毛剤又は毛髪脱
色・脱染剤として用いられる毛髪化粧料組成物に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の毛髪化粧料組成物として
は、例えば次の二つのタイプのものが知られている。一
つ目は、メタケイ酸ナトリウム等のアルカリ剤と過硫酸
塩を含む粉末状の第1剤、及び過酸化水素を含む液状の
第2剤からなる二剤式のものである。二つ目は、アンモ
ニア等のアルカリ剤を含む液状もしくはクリーム状の第
1剤、過酸化水素を含む液状の第2剤、及びメタケイ酸
ナトリウム等のアルカリ剤と過硫酸塩を含む粉末状の第
3剤からなる三剤式のものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の毛髪
化粧料組成物の場合、用時に混合調製するときに激しく
発泡及び発熱するおそれがあった。発泡の原因は、過硫
酸塩及び過酸化水素の分解反応がアルカリ剤であるメタ
ケイ酸ナトリウム等により促進され、その結果大量の酸
素が急激に生成されるためである。また発熱の原因は、
混合に伴う溶解熱及び反応熱のためである。
【0004】そこで、このような激しい発泡及び発熱を
回避すべく、各剤の混合比を調節して混合液(混合調製
された毛髪化粧料組成物)に含まれる過硫酸塩の量を少
なくする試みがなされている。しかし、この場合、主た
る目的である染毛力又は脱色・脱染力が著しく低下する
といった問題がある。また、激しい発泡及び発熱を回避
する別の方法として、第2剤の粘度を高くして過硫酸塩
の溶解速度を下げる試みもなされているが、この場合、
混合液の粘度(混合粘度)が高くなって使用性が低下す
るといった問題がある。
【0005】本発明は、上記のような従来技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、染毛力又は脱色・脱染力を維持しつつ、混
合調製時における発泡及び発熱を抑制することができ、
しかも混合粘度が高くなるおそれの小さい毛髪化粧料組
成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、用時に混合調製されて
染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤として用いられる毛髪化粧
料組成物であって、1:7〜2:1(重量比)の割合で
もって用時に混合される下記のA成分とB成分とを含む
とともに、1.5〜6.0重量%のメタケイ酸ナトリウ
ムを含むことを要旨とする。 (A): 5〜20重量%のメタケイ酸ナトリウムと、
10〜25重量%の過硫酸アンモニウムと、30〜70
重量%の過硫酸カリウムとを含み、過硫酸塩の含有量が
60〜85重量%である粉末状組成物。 (B): 5.0〜9.0重量%の過酸化水素を含み、
粘度が3000ミリパスカル秒以下である液状組成物。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の毛髪化粧料組成物において、低級アルコール又は多価
アルコールのうち少なくともいずれか一方を含み、その
含有量が0.1〜3.5重量%であることを要旨とす
る。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の毛髪化粧料組成物において、室温25℃
の条件下で混合調製後10分を経過したときの温度が3
5℃以下であることを要旨とする。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項1から請
求項3のいずれか一項に記載の毛髪化粧料組成物におい
て、アプリケータ内で混合調製されることを要旨とす
る。請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の毛髪化
粧料組成物において、前記アプリケータが櫛付き容器で
あることを要旨とする。
【0010】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明
を、毛髪脱色剤として用いられる二剤式の毛髪化粧料組
成物に具体化した第1実施形態について説明する。
【0011】本実施形態における毛髪化粧料組成物は、
粉末状組成物である第1剤(A成分)と液状組成物であ
る第2剤(B成分)とから構成される。これら第1剤及
び第2剤は用時に混合されるが、その混合割合は重量比
で1:7〜2:1、好ましくは1:5〜2:1である。
尚、本明細書における“液状”とは、一定の体積を有す
るが一定の形状を持たない液体の状態のことをいい、水
のように粘度の低いものも、乳液状の粘度のやや高いも
のも含む概念である。
【0012】尚、室温25℃の条件下で混合調製後10
分を経過したときの温度は、好ましくは35℃以下、よ
り好ましくは25〜35℃である。この温度が35℃を
超えると、混合調製時の発泡が促進されるため好ましく
ない。
【0013】この毛髪化粧料組成物は、第2剤がアプリ
ケータに収容され、第1剤がアプリケータ以外の容器に
収容された状態で用時まで保存され、用時に使用者がア
プリケータ内の第2剤に第1剤を混ぜ入れることで混合
調製される。そして、混合調製された毛髪化粧料組成物
は、混合の際に用いたアプリケータをそのまま使って毛
髪に適用される。第2剤を収容保存するアプリケータと
しては、櫛付き容器(コーム一体型のアプリケータ)、
ノズル式のアプリケータなどが挙げられるが、毛髪に適
用する際の利便性が特に高いことから櫛付き容器が好ま
しい。ここで、アプリケータとは、毛髪化粧料組成物を
収容する容器体と、毛髪化粧料組成物を毛髪に塗布する
塗布具とが一体化されたものをいう。また、櫛付き容器
とは、毛髪化粧料組成物を収容する容器体と、毛髪をコ
ーミングする櫛体とが一体化されたもので、櫛体でコー
ミングしながら毛髪に毛髪化粧料組成物を塗布できる構
成のものをいう。
【0014】(i)第1剤 第1剤には、アルカリ剤であるメタケイ酸ナトリウム並
びに酸化助剤である過硫酸アンモニウム及び過硫酸カリ
ウムが必須成分として含まれるほか、その他の成分とし
て分散剤及び水溶性高分子化合物等が含まれる。
【0015】第1剤に含まれるメタケイ酸ナトリウムの
量は、5〜20重量%、好ましくは10〜15重量%で
あると同時に、混合液(混合調製された毛髪化粧料組成
物)に含まれるメタケイ酸ナトリウムの量が1.5〜
6.0重量%、好ましくは1.6〜3.0重量%となる
量である。第1剤に含まれるメタケイ酸ナトリウムの量
が5重量%よりも少ない、あるいは混合液に含まれるメ
タケイ酸ナトリウムの量が1.5重量%よりも少ない
と、毛髪化粧料組成物が毛髪脱色剤として十分な脱色力
を発揮できないおそれがある。逆に、第1剤に含まれる
メタケイ酸ナトリウムの量が20重量%を超える、ある
いは混合液に含まれるメタケイ酸ナトリウムの量が6.
0重量%を超えると、混合調製時に激しく発泡及び発熱
するおそれがある。
【0016】一方、第1剤に含まれる過硫酸アンモニウ
ムの量は、10〜25重量%、好ましくは15〜20重
量%である。この含有量が10重量%よりも少ないと、
混合調製時の発熱を十分に抑制することができない。逆
に25重量%を超えると、混合粘度(混合液の粘度)が
高くなって使用性が低下するほか、皮膚への刺激が強ま
る、刺激臭(アンモニア臭)が増すなどの問題がある。
尚、過硫酸アンモニウムは溶解時に吸熱反応となるの
で、この過硫酸アンモニウムを配合することで混合調製
時における発熱が抑制される。
【0017】また、第1剤に含まれる過硫酸カリウムの
量は、30〜70重量%、好ましくは45〜55重量%
である。この含有量が上記範囲から外れると、混合調製
時に激しく発泡及び発熱するおそれがある。尚、過硫酸
カリウムは第2剤への溶解性が他の過硫酸塩(過硫酸ア
ンモニウム、過硫酸ナトリウム)に比べて低く溶解速度
が小さいので、この過硫酸カリウムを配合することで混
合調製時における急激な発泡及び発熱が抑制される。
【0018】尚、第1剤に含まれる過硫酸塩の総量(過
硫酸アンモニウム+過硫酸カリウム)は、60〜85重
量%、好ましくは65〜80重量%、より好ましくは7
0〜80重量%である。
【0019】その他の成分として第1剤に含まれる分散
剤の具体例としては、ステアリン酸金属塩、タルク、結
晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロー
ス、デキストリン等が挙げられるが、流動性及び分散性
を改善する効果が高いことからステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸マグネシウム又はタルクが好ましい。
第1剤に含まれる分散剤の量は、好ましくは0.05〜
20重量%、より好ましくは0.5〜10重量%であ
る。
【0020】同じくその他の成分として第1剤に含まれ
る水溶性高分子化合物の具体例としては、キサンタンガ
ム、グアーガム、アルギン酸ナトリウム、トラガントガ
ム、ローカストビーンガム、エチルセルロース、メチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロ
キシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムク
ロリド、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピ
ルトリメチルアンモニウムクロリドエーテル、カルボキ
シビニルポリマー、ポリアクリル酸とその塩類、(メ
タ)アクリル酸アルキル共重合体等が挙げられる。それ
らの中でも、特に、キサンタンガム、グアーガム、トラ
ガントガム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロ
キシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムク
ロリド又はヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロ
ピルトリメチルアンモニウムクロリドエーテルが好まし
い。第1剤に含まれる水溶性高分子化合物の量は、好ま
しくは0.1〜20重量%、より好ましくは0.5〜1
0重量%である。
【0021】第1剤に含まれる分散剤及び水溶性高分子
化合物以外のその他の成分としては、pH調整剤、各種
界面活性剤、粘度調整剤、保湿剤、帯電防止剤、毛髪柔
軟剤、酸化防止剤、防腐剤、金属封鎖剤、賦形剤、色
素、香料等が挙げられる。pH調整剤の具体例として
は、リン酸、硫酸、塩酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ
酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、ピロリン酸、グ
ルコン酸、グルクロン酸及び安息香酸並びにそれらのナ
トリウム、カリウム及びアンモニウム塩、炭酸ナトリウ
ム、炭酸マグネシウム、塩基性アミノ酸、塩化アンモニ
ウム等が挙げられる。また保湿剤の具体例としては、小
麦や大豆などの植物由来のポリペプタイド、植物抽出物
等が挙げられる。
【0022】(ii)第2剤 第2剤には、酸化剤である過酸化水素が必須成分として
含まれるほか、その他の成分として消泡剤等が含まれ
る。
【0023】第2剤に含まれる過酸化水素の量は、5.
0〜9.0重量%、好ましくは5.5〜6.0重量%で
ある。この含有量が5.0重量%よりも少ないと第2剤
が十分な酸化力を発揮できず、9.0重量%を超えると
毛髪を損傷するおそれがある。
【0024】その他の成分として第2剤に含まれる消泡
剤としては、低級アルコール及び多価アルコールが挙げ
られる。低級アルコールの具体例としてはエタノール、
プロパノール、イソプロパノール、n−プロパノール、
ブタノール等が挙げられ、多価アルコールの具体例とし
てはポリエチレングリコール、プロピレングリコール、
1,3−ブタンジオール、ジプロピレングリコール、グ
リセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリ
セリン、ポリグリセリン(重合度5以上)等が挙げられ
る。消泡剤としては、これらの低級アルコール及び多価
アルコールの中から選ばれる少なくとも一種が用いられ
る。第2剤に含まれる消泡剤の量は、混合液に含まれる
消泡剤の量が0.1〜3.5重量%となる量が好まし
い。この含有量が0.1重量%よりも少ないと十分な消
泡効果が得られず、逆に3.5重量%を超えると脱色力
が低下するとともに均一な脱色が困難になる。
【0025】第2剤に含まれる消泡剤以外のその他の成
分としては、ソルビトール・グルコース・ショ糖等の糖
類、バチルアルコール・キミルアルコール等のアルキル
グリセリルエーテル、脂肪酸等の粘度調整剤、アボカド
油・ホホバ油・マカデミアンナッツ油・オリーブ油のグ
リセライド等の油脂類、ラウリルアルコール・ミリスチ
ルアルコール・セチルアルコール・ステアリルアルコー
ル・セトステアリルアルコール・ベヘニルアルコール等
の高級アルコール、ミツロウ・ラノリン等のロウ類、流
動パラフィン・固形パラフィン・イソパラフィン・スク
ワラン等の炭化水素類、ミリスチン酸イソプロピル・ミ
リスチン酸オクチルドデシル等のエステル類、オレイン
酸ジエタノールアミド・ラウリン酸ジエタノールアミド
等のアミド類、ジメチルポリシロキサン・メチルフェニ
ルポリシロキサン・ポリエーテル変性シリコーン・アミ
ノ変性シリコーン等のシリコーン誘導体、ポリビニルピ
ロリドン・ビニルピロリドンと酢酸ビニルとの共重合体
等の非イオン性高分子、アクリル酸及び/又はメタクリ
ル酸と(メタ)アクリル酸アルキルエステルとの共重合
体等のアニオン性高分子、N−メタクリロイルエチル−
N,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボ
キシベタインとメタクリル酸ブチルとの共重合体等の両
性高分子、パラベン等の防腐剤、EDTA−Na等のキ
レート剤、フェナセチン等の安定化剤、リン酸・クエン
酸等のpH調整剤、各種界面活性剤、植物抽出物、生薬
抽出物、ビタミン類、天然色素、香料、顔料、紫外線吸
収剤等が挙げられる。
【0026】この第2剤の粘度は3000ミリパスカル
秒以下、好ましくは1〜3000ミリパスカル秒、より
好ましくは1〜1500ミリパスカル秒である。この粘
度が3000ミリパスカル秒を超えると、混合粘度が高
くなって使用性が低下する。
【0027】本実施形態によって得られる効果につい
て、以下に記載する。 ・ 第1剤と第2剤の混合割合を重量比で1:7〜2:
1とすることにより、適度な混合粘度を得ることができ
るとともに、混合調製時に激しく発泡及び発熱するおそ
れを小さくすることができる。
【0028】・ 毛髪化粧料組成物の混合調製後10分
を経過したときの温度が室温25℃の条件下で35℃以
下と低温であるので、混合調製時における発泡が促進さ
れるおそれが少ない。
【0029】・ 毛髪化粧料組成物をアプリケータ内で
混合調製するようにすることで、毛髪に適用する際の利
便性を高めることができる。特に、毛髪化粧料組成物を
櫛付き容器内で混合調製するようにした場合、その利便
性を一層高めることができる。
【0030】・ メタケイ酸ナトリウムの含有量を、第
1剤における含有量で5〜20重量%、混合液における
含有量で1.5〜6.0重量%とすることにより、脱色
力を良好に発揮できるとともに、混合調製時に激しく発
泡及び発熱するおそれを小さくすることもできる。
【0031】・ 第1剤に含まれる過硫酸アンモニウム
の量を10〜25重量%とすることにより、混合調製時
における発熱を抑制することができる。さらに、混合粘
度が高くなって使用性が低下するといったおそれがない
ほか、皮膚への刺激、刺激臭も抑制することができる。
【0032】・ 第1剤に含まれる過硫酸カリウムの量
を30〜70重量%とすることにより、混合調製時に激
しく発熱及び発泡するおそれを小さくすることができ
る。加えて、脱色力を良好に発揮できるほか、混合粘度
が高くなりすぎるおそれもない。
【0033】・ 第2剤に含まれる過酸化水素の量を
5.0〜9.0重量%とすることにより、第2剤が良好
な酸化力を発揮でき、しかも毛髪の損傷を抑制すること
ができる。
【0034】・ 消泡剤として機能する低級アルコール
又は多価アルコールを配合することにより、混合調製時
における発泡を抑制することができる。しかもその配合
量を混合液における含有量で0.1〜3.5重量%とな
る量にすることで、脱色力の低下を防ぐことができる。
【0035】・ 第2剤の粘度を3000ミリパスカル
秒以下と低粘度にすることで、混合粘度が高くなって使
用性が低下するのを防ぐことができる。また、第2剤に
対する第1剤の溶解性を向上させることができ、第1剤
が溶け残るのを防ぐことができる。
【0036】(第2実施形態)以下、本発明を、毛髪脱
色剤として用いられる三剤式の毛髪化粧料組成物に具体
化した第2実施形態について、第1実施形態と異なる部
分を中心に説明する。
【0037】本実施形態における毛髪化粧料組成物は、
液状組成物である第1剤と、液状組成物である第2剤
(B成分)と、粉末状組成物である第3剤(A成分)と
から構成される。これら第1剤、第2剤及び第3剤は用
時に混合されるが、そのときの第1剤と第2剤の混合割
合は、重量比で好ましくは1:3〜2:1、より好まし
くは1:1〜1:2である。また、第2剤と第3剤の混
合割合は、重量比で1:2〜7:1、好ましくは1:2
〜5:1、より好ましくは1:1〜2:1である。
【0038】この毛髪化粧料組成物は、第2剤がアプリ
ケータに収容され、第1剤と第3剤がアプリケータ以外
の容器に収容された状態で用時まで保存される。そし
て、用時に使用者がアプリケータ内の第2剤に第1剤と
第3剤を混ぜ入れることで混合調製される。
【0039】(i)第1剤 第1剤には、アルカリ剤、高級アルコールなどが含まれ
る。アルカリ剤としては、例えば、アンモニア、アルカ
ノールアミン類(トリエタノールアミン、ジエタノール
アミン、モノエタノールアミン、イソプロパノールアミ
ン、ジイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチ
ル−1−プロパノール等)、有機アミン類(2−アミノ
−2−メチル−1,3−プロパンジオール、グアニジン
等)、無機アルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム等)、塩基性アミノ酸(アルギニン、リジン等)及び
それらの塩等が挙げられる。これらのアルカリ剤は一種
を単独で用いてもよいし、二種以上を組み合わせて用い
てもよい。また、二種以上のアルカリ剤を適当に組み合
わせて用いることによって第1剤に緩衝作用をもたせて
もよい。第1剤に含まれるアルカリ剤の量は、第1剤の
pHが8〜12の範囲となる量が好ましい。
【0040】高級アルコールとしては、例えば、ラウリ
ルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコー
ル、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコー
ル、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、
オレイルアルコール、2−ヘキシルデカノール、2−オ
クチルドデカノール等が挙げられる。その中でも特に乳
化安定性の点から直鎖高級飽和アルコールであるミリス
チルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコ
ール、セトステアリルアルコール、ベヘニルアルコール
が好ましい。これらの高級アルコールは一種を単独で用
いてもよいし、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
第1剤に含まれる高級アルコールの量は、5.0〜1
5.0重量%が好ましく、5.0〜12.0重量%がよ
り好ましい。
【0041】第1剤に含まれるアルカリ剤及び高級アル
コール以外の成分としては、ソルビトール・グルコース
・ショ糖等の糖類、バチルアルコール・キミルアルコー
ル等のアルキルグリセリルエーテル、脂肪酸等の粘度調
整剤、アボカド油・ホホバ油・マカデミアンナッツ油・
オリーブ油のグリセライド等の油脂類、アラビアガム・
アルギン酸ナトリウム・キサンタンガム・セルロース誘
導体・ミツロウ・ラノリン等のロウ類、流動パラフィン
・固形パラフィン・イソパラフィン・スクワラン等の炭
化水素類、架橋ポリアクリル酸等の天然又は合成の高分
子、オレイン酸ジエタノールアミド・ラウリン酸ジエタ
ノールアミド等のアミド類、塩化ステアリルトリメチル
アンモニウム・ジステアリルジメチルアンモニウム等の
カチオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンラウリルエ
ーテルサルフェート・ポリオキシエチレンラウリルスル
ホコハク酸塩等のアニオン性界面活性剤、ラウリルヒド
ロキシスルホベタイン・ラウリルジメチルカルボベタイ
ン等の両性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル・ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
等の非イオン界面活性剤、パラベン等の防腐剤、EDT
A−Na等のキレート剤、塩化アンモニウム等のpH調
整剤、その他、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、
天然色素、香料、顔料、紫外線吸収剤等、また「医薬部
外品原料規格」(1991年6月発行、薬事日報社)に
収載されるものなどが挙げられる。
【0042】この第1剤の粘度は、好ましくは1000
0〜30000ミリパスカル秒、より好ましくは100
00〜20000ミリパスカル秒である。 (ii)第2剤 第2剤には、前記第1実施形態における第2剤と同じも
のが用いられる。
【0043】(iii)第3剤 第3剤には、前記第1実施形態における第1剤と同じも
のが用いられる。尚、前記各実施形態を次のように変更
して構成することもできる。
【0044】・ 前記各実施形態における毛髪化粧料組
成物に酸化染料中間体以外の染料を配合して染毛剤とし
て用いてもよい。 ・ 前記各実施形態における毛髪化粧料組成物を、毛髪
脱色剤としてでなく、染毛剤等で染められた髪を元の色
に戻すことを目的とする毛髪脱染剤として用いてもよ
い。
【0045】・ 前記第1実施形態の第1剤及び第2剤
に含まれる必須成分以外のその他の成分の一部を適宜省
いて構成してもよい。同様に、前記第2実施形態の第2
剤及び第3剤に含まれる必須成分以外のその他の成分の
一部を適宜省いて構成してもよい。
【0046】・ 前記第1実施形態の第1剤に過硫酸ナ
トリウムを加えてもよい。過硫酸ナトリウムを配合した
場合には、脱色力を向上させることができる。ただし、
第1剤に含まれる過硫酸ナトリウムの量は15重量%以
下が好ましい。15重量%を超えて配合すると、混合調
製時に急激な分解反応が起こって激しく発泡するおそれ
がある。尚、過硫酸ナトリウムを加えた場合も、第1剤
に含まれる過硫酸塩の総量(過硫酸アンモニウム+過硫
酸カリウム+過硫酸ナトリウム)は60〜85重量%と
する必要がある。
【0047】・ 同様に前記第2実施形態の第3剤に過
硫酸ナトリウムを加えてもよい。 ・ 前記第2実施形態においては第2剤に消泡剤が含ま
れているが、第1剤に消泡剤として低級アルコール及び
多価アルコールのうち少なくともいずれか一方が含まれ
る構成としてもよい。
【0048】(実施例)次に、実施例及び比較例を挙げ
て前記実施形態をさらに具体的に説明する。 <実施例1〜8及び比較例1〜12>毛髪脱色剤として
用いられる二剤式の毛髪化粧料組成物を下記の表1
(a)〜(c)に示すように調製した。
【0049】<実施例9〜12及び比較例13〜14>
毛髪脱色剤として用いられる三剤式の毛髪化粧料組成物
を下記の表2(a)〜(d)に示すように調製した。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】 上記各例の毛髪化粧料組成物について、下記(1)〜
(6)の項目に関し評価を行った。その評価結果を下記
の表3に示す。
【0052】(1)脱色力 毛髪化粧料組成物を毛髪に適用し、その毛髪の脱色の程
度を目視にて観察し、良(○)、やや不良(△)、不良
(×)と評価した。
【0053】(2)発泡 混合調製時における発泡の程度を目視にて観察し、発泡
がほとんどないものを優(◎)、発泡が少ないものを良
(○)、激しく発泡するものを不良(×)と評価した。
【0054】(3)発熱 室温25℃の条件下で混合調製後10分を経過したとき
の毛髪化粧料組成物の温度を測定し、27℃未満のもの
を優(◎)、27℃以上35℃以下のものを良(○)、
35℃よりも高いものを不良(×)と評価した。
【0055】(4)混合粘度 混合調製された毛髪化粧料組成物の粘度を測定し、30
00〜12000ミリパスカル秒のものを良(○)、1
2000ミリパスカル秒より大きいものを不良(×)と
評価した。
【0056】(5)臭気 混合調製時に、アンモニア臭が少ないものを良(○)、
アンモニア臭が強いものを不良(×)と評価した。
【0057】(6)皮膚刺激 毛髪化粧料組成物を毛髪に適用したとき、皮膚に対する
刺激性が少ないものを良(○)、刺激性が強いものを不
良(×)と評価した。
【0058】
【表3】 実施例においては、表3(a)に示すように、脱色力、
発泡、発熱及び混合粘度を含めた全6項目においていず
れも優又は良と評価された。それに対して比較例では、
表3(b)に示すように、脱色力、発泡、発熱及び混合
粘度のうち少なくともいずれか一つの項目において不良
又はやや不良と評価された。また、過硫酸アンモニウム
の含有量が多い比較例3及び比較例9の場合は、臭気、
皮膚刺激性の点でも不良と評価された。
【0059】尚、前記実施形態より把握される技術的思
想について以下に記載する。 ・ 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の毛髪
化粧料組成物をアプリケータ内で混合調製し、同アプリ
ケータを使って毛髪に適用することを特徴とする毛髪化
粧料組成物の使用方法。
【0060】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明
によれば、染毛力又は脱色・脱染力を維持しつつ、混合
調製時における発泡及び発熱を抑制することができる。
しかも、混合粘度が高くなるおそれも小さい。
【0061】請求項2及び請求項3に記載の発明によれ
ば、請求項1に記載の発明の効果に加え、混合調製時に
おける発泡をより抑制することができる。請求項4に記
載の発明によれば、請求項1から請求項3のいずれか一
項に記載の発明の効果に加え、毛髪に適用する際の利便
性を高めることができる。
【0062】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
に記載の発明の効果に加え、毛髪に適用する際の利便性
を一層高めることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 夫馬 由人 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字櫨木1番 地の12 ホーユー 株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 4C083 AA122 AB082 AB172 AB352 AB371 AB372 AB411 AB412 AC022 AC072 AC101 AC102 AC111 AC182 AC242 AC302 AC532 AC692 AC782 AD042 AD132 AD282 CC35 CC36 DD06 DD47 EE26 EE27

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用時に混合調製されて染毛剤又は毛髪脱
    色・脱染剤として用いられる毛髪化粧料組成物であっ
    て、1:7〜2:1(重量比)の割合でもって用時に混
    合される下記のA成分とB成分とを含むとともに、1.
    5〜6.0重量%のメタケイ酸ナトリウムを含むことを
    特徴とする毛髪化粧料組成物。 (A): 5〜20重量%のメタケイ酸ナトリウムと、
    10〜25重量%の過硫酸アンモニウムと、30〜70
    重量%の過硫酸カリウムとを含み、過硫酸塩の含有量が
    60〜85重量%である粉末状組成物。 (B): 5.0〜9.0重量%の過酸化水素を含み、
    粘度が3000ミリパスカル秒(mPa・s)以下であ
    る液状組成物。
  2. 【請求項2】 低級アルコール又は多価アルコールのう
    ち少なくともいずれか一方を含み、その含有量が0.1
    〜3.5重量%であることを特徴とする請求項1に記載
    の毛髪化粧料組成物。
  3. 【請求項3】 室温25℃の条件下で混合調製後10分
    を経過したときの温度が35℃以下であることを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載の毛髪化粧料組成物。
  4. 【請求項4】 アプリケータ内で混合調製される請求項
    1から請求項3のいずれか一項に記載の毛髪化粧料組成
    物。
  5. 【請求項5】 前記アプリケータが櫛付き容器である請
    求項4に記載の毛髪化粧料組成物。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009280506A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Hoyu Co Ltd 毛髪脱色/脱染剤組成物
JP2010528799A (ja) * 2007-06-15 2010-08-26 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 毛髪処理組成物用塗布用具
US7981403B2 (en) 2006-10-06 2011-07-19 L'oreal Artificial hair color removal compositions and methods
JP2013147467A (ja) * 2012-01-20 2013-08-01 Hoyu Co Ltd 毛髪脱色・脱染剤組成物
JP2015086175A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 ホーユー株式会社 毛髪化粧料組成物

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