JP4314049B2 - 果実用トレーの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、桃、洋梨、びわ、イチゴなど、果皮が弱く僅かな外力で果肉が痛みやすい果実を輸送する際に使用される果実用トレーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の果実用トレーとして、ポリスチレンペーパー(以下「PSP」という。)その他の発泡合成樹脂シートを使用したものは広く知られている。
この種のトレーにおいては、緩衝性を向上させると共に収納された果実を玉回りしないよう確実に保持することることが重要である。そこで、凹部のリブの形成などに工夫が凝らされている。
また比較的緩衝性の高い架橋ポリエチレンを用いたトレーも使用されている。架橋ポリエチレンは緩衝性は高いがリサイクルできない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
架橋ポリエチレンのシートを用いることにより、緩衝性は向上し果実の玉回りも未然に防止しやすくなる。
しかしながら、架橋ポリエチレンのシートを用いたトレ−は剛性に欠ける。すなわち、トレーを単体で保持したときに撓みやすく、果実を収納したときも両端をもって運搬する際に中央部が垂れて湾曲し、その結果隣接する果実同士が衝突することもある。
また、高発泡のシートを用いたトレーは複数枚重ねたときの剥離性が悪く、自動機において1枚ずつ剥離するときに障害となる。
【0004】
リサイクル可能な素材であるPSPを用いつつ緩衝性を向上させるものとして、出願人は先に、雄型と雌型とのクリアランスを原反の厚さよりも広く取り、両面真空成形によりセル構造を原反よりも厚く成形した後に圧縮することにより緩衝性を向上させる技術を開発した(実用新案登録第3053572号)。
しかしながら、両面真空成形を行わなければならず、また雄型と雌型とのクリアランスを最適化するための型設計に技術を要するなどの問題点がある。
この発明は、簡易な方法によりPSPシートなど比較適合性の大きい素材を用いつつ、架橋ポリエチレンなど柔軟な素材を用いたトレーと同等の緩衝性のあるトレーを得ることを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、独立気泡を有する発泡合成樹脂シートを任意の方法で成形し、複数の果実収納用凹部を有するトレーを得た後、前記トレーの凹部開口側を下にして基台に載置し、上方から加圧して前記凹部を押し潰すことを特徴とした、果実用トレーの製造方法である。
前記果実収納用凹部の加圧手段に限定はないが、表面を平面としたプレス板を下降させて行う方法、軸を水平とした加圧ローラによって行う方法等が考えられる。そして、前者においては、プレス板は周囲に抜き刃を有するものとすることによりトレー周囲の打ち抜きと凹部の押し潰しとを同時に行うことができる。
【0006】
この発明における独立気泡を有する発泡合成樹脂シートは、主として発泡PSPであるが、発泡PSPと同程度の剛性を有する発泡合成樹脂シートであればこれに限定されるものではない。なお、プレス板によって押し潰されるトレーは、従来通常の製品として流通しているものである。
プレス板は、果実収納用の凹部の1/2以上程度を押し潰す程度に下降させる。また、トレーの周縁部は押し潰さない。トレー周縁部の剛性を維持するためである。
【0007】
【作用】
この発明において、任意の方法で成形された果実用トレーを押し潰すことによりシートのセルが圧縮され、柔軟性が得られる。なお、凹部は押し潰された後、自力で復元する。したがって、剛性のあるシートを用いつつ、凹部は柔軟になり緩衝性の高いトレーを得ることができる。
また、凹部のみを押し潰し周縁部は押し潰さないので、周縁部は素材の剛性を維持することとなり、たわみの少ないトレーが得られる。
請求項3の発明においては、凹部の押し潰しとトレーの打ち抜きとを同時に行うことができ、従来のトレー製造と同じ作業工程で請求項1の発明を実施することができる。
【0008】
【発明の実施の形態1】
成形機1において、軟質で独立気泡率が70%以上の発泡PSPシートを真空成形し、複数の果実収納用凹部2を有するトレー3を得る。このときトレー3は打ち抜かれておらず複数のトレーが原反に連続して成形されている。
前記成形機1の下流側にプレス機4が設置してあり、プレス機4の載置台5上に前記トレー3が凹部2の開口側を下にして載置されるようにしてある。
前記載置台5の上方には、トレー3の凹部形成部分に対応する大きさの平面を有するプレス板7とこのプレス板7の周囲に環状に設けられた抜き刃8が設置してある。前記プレス板7の下死点は前記載置台5の上方1センチ程度として、トレーの周縁部が押し潰されないようにしてあり、抜き刃8は前記プレス板7よりも下方へ突出し、トレーの周縁が切断されるようにしてある。
【0009】
前記プレス機4において、載置台5上に位置するトレーに向けてプレス板7及び抜き刃8を下降させると、トレー3の凹部2がプレス板7によって押し潰される。押し潰されることにより素材のセルが圧縮し、柔軟になる。また、抜き刃8によってトレー3の周縁が切断される。
前記において、プレス板7はトレーの周縁部が押し潰されない位置までしか下降しないので、周縁部は押し潰されず、剛性が維持される。また、プレス板7を上方へ引き上げると押し潰された凹部2は自力で復帰し、凹部が復元される。
上記により、凹部の柔軟性が向上した果実用トレーが得られる。
なお、打ち抜き後のトレーに加圧加工してもよい。
【0010】
【発明の実施の形態2】
図4は加圧ローラを用いて加圧する実施形態を示すものである。
成型されたトレー3の移動路となるローラーコンベア11の上方に加圧ロール12が配置してある。この加圧ローラ12は軸が水平であって、トレー3の移動方向と直角に配置し、加圧ローラ12の下端は前記トレー3の凹部2を加圧して押し潰すことのできる高さとしてある。
【0011】
上記のように構成された装置において、ローラコンベア11上にトレー3を凹部2の開口部をしたにして載置して移動させると、加圧ローラ12の下方を通過する際にトレー3の凹部2はローラコンベア11と加圧ローラ12に挟まれて加圧され押し潰される。そして、加圧ローラ12を通過した後には凹部は原状に復帰する。
【0012】
このように、トレーを移動させつつ加圧することにより、トレーの凹部3は横方向の加圧も同時に受けることとなり、横方向の軟性を得ることができる。
上記においてはトレーをローラコンベア上を移動させたが、適宜のコンベアを用いることができる。また、トレーは打ち抜き前のものでも打ち抜き後のものでもよい。
【0013】
【発明の効果】
この発明によれば、トレーの凹部を押し潰すことにより、凹部が柔軟な果実用トレーを得ることができる。そして、この発明で得られる果実用トレーは以下のような特性を有するものである。
1.リサイクル適性の高いPSPシートを用いつつ、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシートに匹敵する柔軟な凹部を有する果実用トレーを得ることができる。
柔軟な凹部を得ることができるので、
1)凹部の緩衝性が向上し、果実の傷みを防止する機能が向上する。
2)凹部の果実フィット性が向上し、玉回りが防止できる。
3)PSPトレーで発生しがちであった凹部の不慮の炸裂が未然に防止される。
2.凹部は柔軟性が向上するが周縁部はPSP本来の剛性を維持しているので、
1)トレーを重ねたときの剥離性がよい。
2)トレー運搬時にトレーが撓みにくい。
3)トレーに果実を収納したときも両端をもって運搬する際に中央部が垂れて湾曲し、その結果隣接する果実同士が衝突することもない。
などの効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明を実施する製造ラインの説明図
【図2】 この発明のプレス作業を示す図
【図3】 この発明のトレーの正面図
【図4】 この発明の別のプレス作業を示す図
【符号の説明】
1 成形機
2 凹部
3 トレー
4 プレス機
5 載置台
7 プレス板
8 抜き刃
11 ローラコンベア
12 加圧ローラ
Claims (4)
- 独立気泡を有する発泡合成樹脂シートを任意の方法で成形し、複数の果実収納用凹部を有するトレーを得た後、前記トレーの凹部開口側を下にして基台に載置し、上方から加圧して、前記トレーの周縁部が押し潰されないように、前記凹部を押し潰すことを特徴とした、果実用トレーの製造方法
- 果実収納用凹部の加圧は、表面を平面としたプレス板を降下させて行うこととした、請求項1記載の果実用トレーの製造方法
- プレス板は周囲に抜き刃を有するものとし、トレー周囲の打ち抜きと凹部の押し潰しとを同時に行うこととした、請求項2記載の果実用トレーの製造方法
- 果実収納用凹部の加圧は、軸を水平とした加圧ローラによって行うこととした、請求項1記載の果実用トレーの製造方法
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