JP4313791B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
上記演出表示手段は、例えば、スロットマシンの非稼働状態の時に呼び込み表示を行ったり、複数のリールの停止表示により特別入賞が成立した場合に装飾表示を行ったりしている。
また、最近では、特別入賞(BB入賞、RB入賞)が内部的に当選した場合(未だ成立していない状態)に、演出表示手段に特定の情報を表示することで遊技者に特別入賞が当選していることを報知するものも考えられている。また、ゲームの開始時に所定の小役入賞が内部当選した場合に、当該ゲームが終了する前に所定の小役入賞が当選したことを演出表示手段の表示により報知するものも考えられている。この小役入賞の報知に関しては、特別入賞が当選した場合にも所定の確率で所定の小役入賞の報知と同様の表示を行う場合があり、該小役入賞の報知が行われた際にゲームの結果で当該小役入賞が成立しなかった場合には、特別入賞が当選していることを間接的に報知するような機能を備える場合もある。
しかしながら、従来のスロットマシンにおいては、遊技者の停止操作態様に応じて表示内容等の遊技内容が変化するようにはならず、どのような停止操作態様を行っても表示内容は固定的なものとなり、興趣を向上させるには不十分であった。
特許文献1に記載されたスロットマシンは、ベット数により特別入賞の当選の報知内容に違いを設ける際に報知の表示内容を変更しているが、遊技者による技術介入可能な要素の中でも最も遊技者が興味を示す可能性が高い停止操作態様に応じて表示内容を変えることはできなかった。
複数の図柄を変動表示可能な複数の変動表示手段と、該複数の変動表示手段毎に変動表示の停止操作が可能な複数の停止操作手段と、該複数の変動表示手段の変動表示に伴うゲーム毎に入賞を抽選する抽選手段と、該抽選手段の抽選結果が所定の入賞に当選した場合に、該停止操作手段の停止操作に基づき該所定の入賞に対応する図柄が停止するように前記変動表示手段の停止制御を行う停止制御手段と、を備え、該複数の変動表示手段が停止した際に、一の有効ラインまたは複数の有効ラインのうち何れか一つの有効ライン上に入賞に対応する図柄組み合わせ態様が停止した場合に入賞が成立して所定の遊技価値を付与するスロットマシンにおいて、
前記複数の変動表示手段のうち最初に停止操作が行われる変動表示手段が共通である複数の停止操作順序を対象として、所定期間内における当該複数の停止操作手段の停止操作順序のうち実行頻度の多い停止操作順序を検出可能な停止操作順序監視手段を備え、
前記停止制御手段は、停止操作が行われた時点で所定位置にあるコマから先の所定コマ数範囲内における所要の図柄を有効ライン上に引き込んで停止可能な引込停止制御手段を備え、
前記引込停止制御手段は、前記停止操作順序監視手段の監視対象の停止操作順序における最初に停止操作が行われる変動表示手段に対して、前記停止操作順序監視手段により検出された実行頻度の多い停止操作順序に応じて前記所定コマ数範囲内の図柄の引込停止制御を変更することを特徴としている。
なお、BB入賞の成立に基づき発生するBBは、遊技者に相対的に大きい遊技価値を与える遊技(例えばRBに相当)を所定回数を上限に行える一連のゲームのことであり、RB入賞の成立に基づき発生するRBは、遊技者に相対的に小さい遊技価値を与える遊技(例えばジャックゲームに相当)を所定回数を上限に行える一連のゲームのことである。
前記複数の変動表示手段のうちの特定の変動表示手段に対応して設けられる図柄列には、前記複数の停止操作手段を前記特定の変動表示手段を最初に停止操作する第1の停止操作順序で停止操作した場合における該複数の変動表示手段のうち最後の1つの変動表示手段を除く変動表示手段を停止した時点で、当該変動表示手段の図柄列との関係から複数の有効ラインにおいて複数の入賞の成立の可能性を残せる第1の図柄組み合わせ列と、前記複数の停止操作手段を前記特定の変動表示手段を最初に停止操作する第2の停止操作順序で停止操作した場合における該複数の変動表示手段のうち最後の1つの変動表示手段を除く変動表示手段を停止した時点で、当該変動表示手段の図柄列との関係から複数の有効ラインにおいて複数の入賞の成立の可能性を残せる第2の図柄組み合わせ列と、が含まれ、
前記引込停止制御手段は、前記停止操作順序監視手段により検出された実行頻度の多い停止操作順序が前記第1の停止操作順序である場合に、前記抽選手段の抽選結果により前記複数の入賞のうち何れか1つの入賞が当選し、かつ、最初に前記特定の変動表示手段に対する停止操作が行われた場合には、前記第1の図柄組み合わせ列を複数の有効ラインにわたって停止し得るように前記特定の変動表示手段の停止制御を行う一方、前記停止操作順序監視手段により検出された実行頻度の多い停止操作順序が前記第2の停止操作順序である場合に、前記抽選手段の抽選結果により前記複数の入賞のうち何れか1つの入賞が当選し、かつ、最初に前記特定の変動表示手段に対する停止操作が行われた場合には、前記第2の図柄組み合わせ列を複数の有効ラインにわたって停止し得るように前記特定の変動表示手段の停止制御を行うことを特徴としている。
また、複数の入賞の成立は、テンパイとなった図柄の配列上での可能性のことであって、複数の入賞が同時に成立するような構成となっている必要はない。すなわち、複数の入賞の成立の可能性とは、テンパイとなった複数の入賞がそれぞれ成立する可能性があれば良く、各入賞は同時に成立する必要はなく、複数の有効ライン上でテンパイとなった図柄の配列や、この図柄の配列と最後に停止するリール上の図柄の配列(図柄の順番)とから各入賞が排他的に入賞可能となっていても良い。
本実施の形態は、本発明に係るスロットマシンの適例としてのパチスロ遊技機について説明を行うものである。
これらリール20a〜20cは、例えば各々略円筒状をなし、各々の周囲には、例えば、図3に示すように、複数種類の図柄が一定間隔に配置されることで構成された図柄列(例えば、図柄番号1番から21番までの都合21コマ分の図柄の配列)が表記されている。なお、図3には、各リール20a〜20cに表記された図柄列を平面的に展開した状態を示す。
そして、各リール20a〜20cは、各々の図柄列中の図柄のうち、連続する所定数(例えば、3つ)の図柄が図柄表示窓5を介して視認可能となるように配置されていて、図柄の変動表示を行う変動表示部20を構成している。なお、第1リール20aとこれを回転させる第1リールモータ611(図2)とが第1変動表示手段となり、第2リール20bとこれを回転させる第2リールモータ612(図2)とが第2変動表示手段となり、第3リール20cとこれを回転させる第3リールモータ613(図2)とが第3変動表示手段となる。すなわち、変動表示部20には、複数の変動表示手段として、第1〜第3までの三つの変動表示手段がある。
なお、このうち、「7(塗りつぶし)」、「7(白抜き)」、「メインキャラクタ」を総称してボーナス図柄ともいい、これが後述する有効ライン上に、三つならんだ場合にBB入賞が成立する。また、この例においては、有効ライン上に左から順に、「7(塗りつぶし)」、「7(塗りつぶし)」、「メインキャラクタ」が並んだ場合と、「7(白抜き)」、「7(白抜き)」、「メインキャラクタ」が並んだ場合とが、RBの入賞となる。
各モータ611〜613は、それぞれステッピングモータ等から構成され、各々、後述する遊技制御装置50の制御下で作動し、対応するリール20a〜20cをそれぞれ独立に、軸周りに回転駆動ならびに回転停止させることが可能となっている。
そして、各モータ611〜613が、対応するリール20a〜20cを各々独立に回転駆動させることで、複数種類の図柄を図柄表示窓5奥にて、例えば上から下へと循環するよう高速で移動させる(図柄を変動表示させる)ようになっている。
さらに、変動表示の開始後、(後述するリールストップボタン14a、14b、14cの停止操作に基づき)各モータ611〜613によりリール20a〜20cの全てを停止させることで、上下に3列、横に3列で、都合9つの図柄を変動表示部20にて停止状態で表示する停止表示を行うようになっている。
即ち、例えば、変動表示部20における各リール20a〜20c中段の図柄を横切る有効化可能ライン(中段横ライン)、変動表示部20における各リール20a〜20c上段の図柄を横切る有効化可能ライン(上段横ライン)、変動表示部20における各リール20a〜20c下段の図柄を横切る有効化可能ライン(下段横ライン)、変動表示部20において第1リール20a下段−第2リール20b中段−第3リール20c上段にかけて各リールを斜めに横切る有効化可能ライン(右上がりの斜めライン)、及び、変動表示部20において第1リール20a上段−第2リール20b中段−第3リール20c下段にかけて各リールを斜めに横切る有効化可能ライン(右下がりの斜めライン)の都合5つの有効化可能ラインが設定されている。
なお、後述するように、ベット数に応じて所定数の有効化可能ラインが有効化されて各々有効ラインとなるようになっているが、この有効ライン上に、複数種類設定された入賞のうち何れかに対応する図柄組合せ態様で図柄が停止表示することにより入賞結果態様が成立し、各入賞結果態様に対応した所定数の賞メダル(遊技価値)の払い出し等を行うようになっている。
このように、有効化可能ラインは、ゲームが行われていない場合には有効となっていないが、ゲームが行われた場合に入賞を成立させるために有効化することが可能なラインである。
さらに、前扉2前面において、図柄表示窓5の下方には、第1リール20a、第2リール20b、および、第3リール20cとそれぞれ1対1で対応付けられ、対応するリール20a〜20cの回転をそれぞれ停止させて図柄を停止表示させるためのストップボタン、即ち、第1リールストップボタン14a、第2リールストップボタン14b、および、第3リールストップボタン14cが設けられている。
なお、これらリールストップボタン14a〜14cは、例えば、色付きの半透明の樹脂などから構成されている。そして、これらリールストップボタン14a〜14cの奥には、該リールストップボタン14a〜14cの操作により各リール20a〜20cを停止可能な状態であることを、点灯により報知するためのストップボタンランプ140(図2)がそれぞれ設けられている。
ベットライン表示部31は、その奥に配されたランプを有し、これらランプの点灯状態によりメダルのベット数を表示するとともに、ベット数に対応する有効ラインを指示するものである。GAMEOVERランプ部33は、ビッグボーナスが終了したことをその奥に配されたランプ(遊技状態表示部650(図2)の一部)の点灯によって報知するものである。WAITランプ部34の奥にはランプ(遊技状態表示部650(図2)の一部)が配されており、このランプが、スタートレバー13が操作されてから全てのリール20a〜20cが回転開始し、リールストップボタン14a、14b、14cによる停止操作が可能となるまでの期間に点灯することで、該期間中であることを報知するようになっている。REPLAYランプ部35は、リプレイ入賞の入賞結果態様が成立して次回遊技がリプレイになったことをその奥に配されたランプ(遊技状態表示部650(図2)の一部)の点灯によって報知するものである。INSERTMEDALSランプ部36は、遊技が行われておらず、しかもベット或いはクレジットとしてメダルを受け容れ可能な状態のときに、その奥に配されたランプ(遊技状態表示部650(図2)の一部)が点滅を繰り返すことで、メダルの投入を促すためのものである。
また、装飾表示の一部として、表示装置4の向かって左側には、WINランプ800が設けられている。WINランプ800は、特別入賞が当選して成立した際に点灯するとともに、当選した特別入賞が未だ成立していない状態で、特別入賞の当選を遊技者に報知するために点灯する場合がある。
また、ROM52には、各ゲームにおいて、上述の停止制御を行う際に、各入賞に当選した場合の各入賞に対応する停止テーブルと外れに対応する停止テーブルを記憶している。
なお、遊技者の停止操作態様のデータとしては、例えば、停止操作した際の有効ライン上のリール20a〜20cの図柄のデータや、停止操作したリール20a〜20cの順番や、停止操作の回数や、所定の停止操作を行った回数などのカウント値となるデータや、過去のゲームにおいて所定の停止操作を所定の頻度で行ったか否かを示すフラグのデータなどである。
第1リール位置検出センサ601は第1リール20aの回転位相を、第2リール位置検出センサ602は第2リール20bの回転位相を、第3リール位置検出センサ603は第3リール20cの回転位相を、それぞれ検出するためのセンサである。
なお、外部信号出力部620は、遊技制御装置50からパチスロ遊技機100の外部に対し出力される外部信号を中継するものである。
また、停止制御においては、入賞の成立していないときに、入賞が成立となる停止図柄となるの防止するように、入賞が成立する停止図柄が有効ラインに停止するタイミングで停止操作が行われた場合に、遊技制御装置50はリールを停止させるタイミングを遅らせて入賞が成立する停止図柄が有効ラインんを通り過ぎるようにする停止制御、いわゆる蹴飛ばし停止制御を行うようになっている。
なお、引込停止制御を考慮して、ボーナス図柄の4コマ手前の範囲内でリールストップボタンの停止操作が行われた場合には、ボーナス図柄を狙った停止操作が行われたと判定する。
また、遊技制御装置50は、特別入賞に対応する図柄(ボーナス図柄)を狙った場合だけではなく、小役入賞に対応する図柄を狙った場合にも、上述の特別入賞のボーナス図柄に代えて小役入賞の図柄について、上述の場合と同様の判定を行うことで、遊技者が小役入賞に対応する図柄を狙ったと判定することができる。
なお、この例において、取りこぼしがない小役入賞は、例えば、「王冠」(例えば、第1リール20aの20、17、14、11、6、3コマ目)である。なお、「リプレイ」(例えば、第1リール20aの19、15、12、9、4、2コマ目)も取りこぼしがない入賞である。
一方、遊技者が狙う取りこぼしのある小役入賞は、例えば、「チェリー」(例えば、第1リール20aの18、10コマ目)と「スイカ」(例えば、第1リール20aの16、13、1コマ目)である。なお、「チェリー」を除く図柄は、有効ライン上に三つの図柄が揃うことで入賞が成立し、「チェリー」は、第1リール20aにおいて、図柄表示窓5を介して「チェリー」が表示されれば、入賞が成立するものとなっている。なお、小役入賞においては、特別入賞とは異なり、該当ゲームで取りこぼした場合、当該小役入賞の当選は無効となる(次ゲームに持ち越さない)。
また、演出制御装置700は、遊技制御装置50の制御下で或いは独自の制御によりリール裏面ランプ665の各ランプのON、OFFを行うための制御信号を出力している。
そして、このような演出制御装置700においては、表示装置4と、枠装飾装置660の各ランプ、LED等と、リール裏面ランプ665等を用いて各種演出表示を行うようになっている。また、演出制御装置70は、表示だけではなく、音出力部60を用いて効果音や音楽や音声等により演出を行う。
ROM703に記憶された画像データには、小役入賞の当選を報知する画像データが含まれていても良く、小役入賞を報知する画像データとしては、小役入賞の図柄と同じ形状が含まれる画像データや、小役入賞の図柄で主に用いられる色が含まれる画像データなどである。
以上のことから演出制御装置700と表示装置4とは、演出表示手段として機能するとともに、特別入賞の当選を報知する特別入賞事前報知手段として機能するものである。
また、演出制御装置700と表示装置4とは、演出表示手段として機能するとともに、小役入賞の当選を報知する小役入賞事前報知手段として機能しても良い。
まず、遊技制御装置(メイン制御装置)50における一回のゲームのメインフローを図4のフローチャートを参照して説明する。
まず、電源投入時に、初期化処理が行われる(ステップS1)。初期化処理においては、例えば、RAM53の各記憶領域の初期化が行われる。例えば、RAM53において、小役入賞フラグの記憶領域において小役入賞フラグを初期化したり、メダルのベット数の記憶領域においてベット数のデータを初期化したり、入賞等の各種の抽選に用いるために抽出された乱数の記憶領域において乱数のデータを初期化したりする。
なお、初期化処理は、電源投入時のみに行われ、各ゲーム終了後(ステップS8の排出処理後)には、ステップS2のベット処理から開始される。そして、各ゲーム終了後もしくはゲーム開始時にも、RAM53のデータの更新が行われるが、RAM53においては、ゲーム毎に更新される記憶領域と、特定の条件が成立した場合に更新される記憶領域があり、例えば、特別入賞のフラグ等はゲーム毎に更新されることはなく、特別入賞の成立により更新される。
ベット処理においては、先ず、クレジット選択ボタン12により「非クレジット状態」を選択している場合にメダル投入口6よりメダルを投入すると、この投入されたメダルを投入メダル検出センサ6aが検出して該検出信号を遊技制御装置50に入力する。
すると、遊技制御装置50は、この検出信号に基づいて、メダルのベット数の記憶を加算するとともに、そのベット数をベットライン表示部31に表示する。
ただし、ベット数には、所定の上限値(例えば、3枚)が設定されているため、上限値を超えるメダルを投入した場合には、超えた分のメダルについてはベット数に加算せずに受皿18へと返却するようになっている。
この場合も同様に、遊技制御装置50は、メダルの検出信号に基づいてメダルのベット数の記憶を加算するとともに、そのベット数をベットライン表示部31に表示する。
さらに、ベット数の上限値(3枚)を超えるメダルを投入した場合には、超えた分のメダルについてはベット数に加算せずに、メダルのクレジット数の記憶を1ずつ加算するとともに、その加算結果をクレジット数としてクレジット数表示部7に表示する。
ただし、クレジット数には、所定の上限値(例えば、50枚)が設定されており、上限値を超えるメダルを投入した場合には、超えた分のメダルをクレジット数に加算せずに受皿18へと返却するようになっている。
さらに、メダルのクレジットがある状態で、1ベットボタン10又はマックスベットボタン9を操作すると、操作に応じた数のメダルをベットするとともに、クレジット数の記憶をベット数分減算するようになっている。
即ち、例えば、ベット数が1の場合には、1つの有効化可能ライン(例えば、中段横ライン)だけを有効化し、ベット数が2の場合には、3つの有効化可能ライン(例えば、上、中、下段の横ライン)を有効化し、ベット数が3の場合には、全ての有効化可能ラインを有効化するように設定されている。
そして、ベット数に応じて有効化した有効化可能ライン、すなわち有効ライン上で入賞に対応する所定の入賞結果態様が形成された場合のみ入賞が成立し、メダルの払い出しを行う。逆に、この有効ライン以外のラインで入賞結果態様が形成されても入賞は成立しないので、入賞に対応したメダルの払い出しは行わない。
また、ベット処理中にベット数が0から1以上となった場合に、図8に示す遊技制御装置(メイン制御装置)50から演出制御装置(サブ制御装置)700にベットコマンド(図8のコマンドの一覧表に示す)が出力され、演出制御装置700にベットが行われたことが通知される。また、ベットコマンド(丸1)の出力は、図9に示され、かつ、遊技制御装置(メイン制御装置)50から演出制御装置(サブ制御装置)700に出力されるコマンドのタイミングチャートに示すように、1枚目のメダルの投入による投入メダル検出センサ6aからの出力信号(メダル投入を示す)、1ベットボタン10の操作による1ベットスイッチ10aからの出力信号、マックスベットボタン9の操作によるマックスベットスイッチ9aからの出力信号のいずれかが入力した段階で出力される(タイミングチャートでは、投入メダル検出センサ6aからの出力信号が入力された例を示しており、例えば、3ベットならば3回ベットコマンドが出力される。)。
遊技者は、メダル投入口6よりメダルを投入することによりベットを行った状態で、或いは、マックスベットボタン9又は1ベットボタン10の操作によりベットを行った状態で、或いは、前回の遊技でリプレイ入賞結果態様が成立している場合にはベットを行わずに、スタートレバー13を操作する。
そして、図5のフローチャートに示されるように、入賞抽選処理においては、スタートレバー13の操作によりスタートレバースイッチ13aから検出信号が出力されるまで、入賞抽選処理を待機する状態となっており(ステップS31)、スタートレバースイッチ13aから検出信号が入力した場合に入賞抽選処理が開始する。
次ぎに、スタート操作が行われたことを通知するスタート操作コマンド(図8)が遊技制御装置50から演出制御装置700に出力される(ステップS33)。すなわち、図9に示すように、スタートレバースイッチ13aからの出力信号(スタート操作を示す)が遊技制御装置50に入力された後にすぐにスタート操作コマンド(丸2)が出力される。
なお、入賞判定テーブルは、ベット数及び遊技状態毎に異なるテーブルが用いられるようになっている。すなわち、遊技状態が通常ゲーム(通常遊技状態)中(BB、RB以外)の入賞判定テーブルとしては、例えば、最小ベット数から最大ベット数まで、例えば、1〜3まで3種類が予めROM52に記憶されている。また、BB中も、BB中のRBを除いて、入賞判定テーブルとしては、例えば、最小ベット数から最大ベット数まで、例えば、1〜3まで3種類が予めROM52に記憶されている。また、RB(BB中のRBも含む)中は、例えば、ベット数が1だけとされるので、入賞判定テーブルは一種類とされる。また、遊技状態によっては、発生する入賞の種類が異なるものがある。
そして、上述のような乱数と判定値との比較に基づき入賞の当選が有るか否かが判定される(ステップS35)。
そして、入賞の当選がある場合に、CPU51は、RAM53の各入賞に対応するフラグの記憶領域のうちの当選した入賞に対応する記憶領域に当選した入賞のフラグをセットする(ステップS36)。例えば、通常のゲームにおいては、小役入賞、ビッグボーナス入賞、レギュラーボーナス入賞、リプレイ入賞の何れかに当選か否かを上述のように抽選し、この抽選結果が当選であることを条件に該当選した入賞に対応する入賞フラグ(例えば、小役入賞フラグ、ビッグボーナス入賞フラグ、レギュラーボーナス入賞フラグ、リプレイ入賞フラグの何れかを発生させ(成立させ)、該入賞フラグが成立したことを示すデータを、RAM53に一時的に記憶する。以上のように、遊技制御装置50は、抽選手段として機能する。
一方、外れの場合には、フラグのセットは行われない。
なお、この例においては、入賞当選コマンドは、図9に示すようにスタート操作後、リール20a〜20cが回転開始する前に、上述の入賞抽選処理が終了するようになっており、リール20a〜20cが回転開始する前に、入賞当選コマンドが出力される。
また、各リール20a〜20cの停止操作が可能な状態となった際に、遊技制御装置50において、変動停止処理(ステップS5)が開始される。変動停止処理においては、図6のフローチャートに示すように、リール停止スイッチ14d〜14fからの操作信号の入力を待機する状態となる。
そして、各リール20a〜20cの停止操作が可能となった状態で、各リールストップボタン14a〜14cを個別に順次操作すると、各リール停止スイッチ14d〜14fからの操作信号がそれぞれCPU51に入力される。
まず、各リール停止スイッチ14d〜14fからの操作信号が入力されたタイミングで有効ライン上にある図柄を監視する停止操作対応監視処理が行われる(ステップS52)。ここでは、リール停止スイッチ14d〜14fからの操作信号が入力した際に、各リール位置検出センサ601〜602の出力データから有効ライン上に位置する図柄を判定する。そして、有効ライン上にあると判定された図柄が、引込停止制御を考慮して、ボーナス図柄からその4コマ手前までの範囲の図柄か否かを判定し、ボーナス図柄もしくはボーナス図柄から4コマまでの図柄ならば、遊技者がボーナス図柄を狙ったと判定する。なお、ボーナス図柄に代えて小役入賞に対応する図柄を狙ったか否か判定する場合には、各リール停止スイッチ14d〜14fからの操作信号が入力されたタイミングで有効ライン上にある図柄が所定の小役入賞に対応する図柄からその4コマ手前までの範囲の図柄か否かを判定する。この、停止操作態様監視処理については、後に詳細に説明する。
また、図9に示すように、各リール停止スイッチ14d〜14fからの操作信号を検出した後に、遊技制御装置50から演出制御装置700に、リール停止スイッチ14d〜14fに対応したリール20a〜20cの停止操作が行われたことを通知するリール停止操作コマンド(丸5、丸6、丸7)を出力する。なお、図9において、第1リール20a(左リール)、第2リール20b(中リール)、第3リール20c(右リール)の順で、停止操作が行われるように図示されているが、各リール20a〜20cの停止順は、任意に遊技者が選択して停止することができるものであり、図9に示される停止順は一例である。
そして、小役入賞のフラグがセットされて、小役入賞が当選していることが示されている場合には、各小役入賞フラグに対応した変動停止処理を行う(ステップS56)。なお、変動停止処理においては、各入賞の当選と外れとに対応して複数の変動停止テーブルがROM52に記憶されており、小役入賞の当選の場合には、各小役入賞に対応して変動停止テーブルを読み出して変動停止処理を行う。変動停止テーブルには、リール20a〜20cの停止順等の条件に基づくとともに、当選した小役入賞に対応して有効ライン上に停止させない図柄や、有効ライン上に優先的に停止させる図柄のデータが含まれている。そして、変動停止処理においては、後述する蹴飛ばし停止制御を用いて当選していない入賞に対応ずる図柄が有効ライン上に並ばないように制御されるとともに、後述する引込停止制御を用いて当選した入賞に対応する図柄が有効ライン上に並びやすいように制御される。
また、小役入賞フラグとBB入賞フラグやRB入賞フラグが同時にセットされた状態では、小役入賞の処理が優先する。
また、小役入賞のフラグは、通常のゲーム中と、BBにおける小役ゲーム中にONとなる可能性がある。また、ここで、ステップS55の処理には、小役入賞だけではなく、リプレイ入賞と、RB中のジャック入賞も含まれているものとし、リプレイ入賞フラグ、ジャック入賞フラグがセットされている場合も小役入賞と同様の処理が行われる。
そして、全リール20a〜20cが停止したか否かが判定され(ステップS64)、停止していないリール20a〜20cがある場合には、停止していないリール20a〜20cに対して停止操作が行われた際に、上述の処理を停止操作されたリール20a〜20cに対して行う。また、全リール20a〜20cが停止した場合には、変動停止処理を終了し、次回のゲームで変動停止が可能となるまで待機状態となる。
図柄の引込停止制御とは、停止操作のタイミングが、所定の範囲内で早めにズレた場合には、リールストップボタン14a〜14cの操作に基づき即時にリール20a〜20cを停止させるのではなく、該停止のタイミングを若干遅らせることにより、該有効ライン上に入賞フラグと対応する図柄を優先的に停止させる制御のことである。
ただし、引込停止制御が可能な図柄のコマ数(所定のコマ数範囲)には制限があるため(例えば、+4コマ以内)、引込停止制御により有効ライン上に停止可能な図柄は、リールストップボタン14a〜14cの操作に基づき引込停止制御を行わずに該有効ライン上に停止可能な図柄と、それに続く所定コマ数(例えば、4コマ)の図柄となる。
即ち、具体的には、例えば、第1リール20aだけで入賞結果態様を構成してしまう「チェリー」が有効ライン上に位置するタイミングで第1リールストップボタン14aを操作した場合には、「チェリー」が該有効ラインから外れるまで第1リール20aを回転させた後に停止させる蹴飛ばし停止制御を行う。
図7に示すように、各リール停止スイッチ14d〜14fからの操作信号が入力した際の、リール位置検出センサ601〜603により読み取られる各リール20a〜20cの図柄位置をCPU51がRAM53に記憶する(ステップS521)。図柄位置とは、例えば、停止操作が行われた際の有効ライン上の図柄である。なお、有効ラインが複数設定されている場合は、リールの回転方向に対して最初に有効となるライン(例えば、上段)で監視し、2番目や3番目に停止するリールにおいて、最初に停止されたリールの図柄配置により、有効ラインが限定された場合は、限定されたラインで監視する。なお、各図柄は、リール20a〜20c上で順番が決められた状態なので、例えば、所定のコマ数(例えば、1コマ目)の図柄がどの回転角度にあるかを検出するか、もしくは、所定の角度位置(例えば、図柄表示窓5の中央となる角度位置)にどの図柄(なんコマ目の図柄)があるかで、全ての図柄の位置を求めることが可能である。
次ぎに、全リールにおいて、BBを狙ってボーナス図柄を有効ライン上に停止可能な範囲で停止操作を行ったか否かを判定する(ステップS525)。
ここで、引込停止制御が働いた場合(BB入賞が当選している場合)に、ボーナス図柄から4コマ手前の図柄までの範囲の図柄が、停止操作時に有効ライン上にあれば、ボーナス図柄が引き込まれて有効ライン上に停止するので、ボーナス図柄もしくはボーナス図柄から4コマの範囲までの図柄を有効ライン上に停止させるタイミングで停止操作が行われた場合に、ボーナス図柄を有効ライン上に停止させるように遊技者が停止操作を行ったと判定するようになっている。すなわち、ボーナス図柄を有効ライン上に停止可能な範囲とは、引込停止制御により有効ライン上にボーナス図柄を引き込むことが可能な範囲であり、ここでは、ボーナス図柄から4コマの範囲である。
具体的には、左から順にリール20a〜20cを停止する場合に、左の第1リール20aでは、ボーナス図柄が複数有るので図柄番号1〜8及び図柄番号17〜21の図柄が停止操作した際に有効ライン上にあれば、ボーナス図柄を狙ったと判定され、中の第2リール20b及び右の第3リール20cに関しては、その前に停止した図柄で監視する図柄番号を変化させる。例えば、第1リール20aを停止した際に、有効ライン上に「7白抜き」が停止していれば、第2リール20bで、「7(白抜き)」を含む図柄番号17〜21の図柄が、停止操作した際に有効ライン上にあれば、ボーナス図柄を狙ったと判定される。また、停止順序が異なる場合は、上述の場合とは異なる監視態様となる。
次いで、所定期間が経過したかの判定として、監視カウンタの値が10となったか否かを判定する(ステップS527)。監視カウンタの値が10になっていない場合には、次ぎの停止操作まで、待機状態となる。
監視カウンタの値が10になった際には、次ぎに、BB入賞狙い停止操作カウンタの値が8以上か否かを判定する(ステップS528)。
一方、BB入賞狙い停止操作カウンタの値が8より少ない場合には、BB入賞狙い停止操作フラグをRAM53の所定の領域からクリアする。
次ぎに、BB入賞狙い停止操作カウンタの値をクリアし、監視カウンタの値をクリアして、停止操作態様監視処理を終了し、次ぎのゲームまで待機状態とする。
すなわち、上述のように遊技者による各リールストップボタン14a〜14cの操作に基づき停止表示がなされた結果、入賞結果態様が導出表示された場合には、入賞が成立したものとされる(ステップS7)。言い換えれば、各リール20a〜20cが停止した場合に、CPU51が各リール20a〜20cに停止を指示した図柄が判定され、後述する図柄の並びが有効ライン上に有る場合に、遊技制御装置50は、入賞が成立したものと判定する。
そして、図9に示すように、入賞判定処理後、遊技制御装置50から演出制御装置700に、入賞の成立の有無、入賞が成立した場合の入賞の種類と入賞が成立したライン(上述の五つのラインのうちの有効ラインでかつ入賞の図柄の並びが成立したライン)を通知する入賞成立コマンド(丸11)を出力する。
そして、遊技制御装置50は、成立した入賞の種類に応じた所定数のメダルの払い出しをメダル払出部80に行わせる制御を行う(ステップS8)。なお、この際には、払出メダルセンサ640からの検出信号で払い出したメダル数を確認しながら、メダル払出部80を制御する。なお、上述のように、クレジット状態の場合には、クレジット数が所定の上限値に達するまではメダルを受皿18へは払い出さずにクレジット数に加算し、該上限値を超えた分のメダルはクレジット数に加算せずに受皿18に払い出すようになっている。
エラーコマンドは、エラー発生時に出力されるコマンドであり、エラーとしては、例えば、メダルの払い出しの際に、払い出しメダル検出センサ640に検出されたメダル枚数が所定の払い出し枚数に至らなかった場合や、メダル払出部80のホッパーがオーバーフローした場合などである。
このため、遊技者が全リール20a〜20cの停止操作を完了していなくても、スタートレバー13の操作から一定時間が経過した場合にはリール20a〜20cの回転が自動的に停止して図柄の変動表示が終了し、各リール20a〜20c毎に3つずつの図柄を変動表示部20にて停止表示した状態となる。
なお、停止操作態様監視処理におていは、リールストップボタン14a〜14cの停止操作がなされずに、少なくとも一部のリール20a〜20cが停止した場合に、CPU51からの停止用の制御信号の出力タイミングに基づいて、上述のように停止操作態様を監視するものとしても良いし、遊技者の停止操作が行われずに、少なくとも一部のリール20a〜20cが自動的に停止した場合には、監視カウンタの値の増加を行わずに、次ゲームで停止操作が行われるのを待機する状態としても良い。
BB入賞の場合は、有効ライン上に「7(塗りつぶし)、7(塗りつぶし)、7(塗りつぶし)」、「7(白抜き)、7(白抜き)、7(白抜き)」、「メインキャラクタ、メインキャラクタ、メインキャラクタ」の何れかが揃うことにより入賞結果態様が成立し、15枚のメダルを払い出す。
RB入賞の場合は、有効ライン上に「7(塗りつぶし)、7(塗りつぶし)、メインキャラクタ」、「7(白抜き)、7(白抜き)、メインキャラクタ」、の何れかが揃うことにより入賞結果態様が成立し、15枚のメダルを払い出す。
小役入賞の王冠の場合は、有効ライン上に「王冠、王冠、王冠」が揃うことにより入賞結果態様が成立し、8枚のメダルを払い出す。
また、小役入賞のチェリーの場合には、有効ライン上の第1リール20aに、「チェリー」を停止表示するだけで入賞結果態様が成立し、その他のリールの停止図柄に拘わらずメダルを払い出す。なお、第1リール20aの中段に「チェリー」が停止表示の場合には2枚のメダルを払い出し、第1リール20aの上段又は下段に「チェリー」が停止表示の場合には2×2=4枚のメダルを払い出す(ただし、3枚ベットの場合)。
リプレイ入賞の場合には、有効ライン上に、「リプレイ、リプレイ、リプレイ」が揃うことにより入賞結果態様が成立し、メダルの払い出しは行わないものの、遊技者が新たなベットを行わないでも自動的に当該ゲームと同数のベットを行い、スタートレバー13を操作するだけで次回のゲーム(再ゲーム;リプレイ)を行うことが可能な状態となる。
つまり、入賞のうち、BB入賞とRB入賞は、その成立により遊技者に特別の遊技価値(BB或いはRB自体、並びに、BB或いはRBの発生に基づき付与する価値)を付与可能となる特別入賞となっていて、これら特別入賞は成立することにより所定の価値に加えて特別の遊技価値を付与可能となっている。
このRB中には、ジャックゲームと称される特別ゲームを所定回数(例えば、12回)を上限に実行可能となる。
ジャックゲームでは、メダルのベット数が、例えば、1枚となり、この1ベットに対応する有効ライン(例えば、中段横ライン)上にジャック図柄が揃ったとき(例えば、リプレイ入賞の入賞結果態様が成立したとき)にジャック入賞となり、このジャック入賞により所定数(例えば、15枚)のメダルを払い出す。
このRBは、該RB中にジャックゲームを12回行うか、又は、該RB中にジャック入賞が8回成立するか、のいずれかの条件が成立することにより終了する。
BB中にRBを開始する条件は、小役ゲームの結果、有効ライン上に特定の図柄が揃って(例えば、リプレイ入賞の入賞結果態様が成立して)ジャックイン(ボーナスインともいう)となることである。そして、このボーナスインにより、所定数(本実施の形態の場合、例えば、2枚(なお、0枚でも良い))のメダルを払い出すとともに、小役ゲームを一時中断してRBを開始する。
このBBは、例えば、該BB中に小役ゲームを30回行うか、又は、該BB中にRBを3回行うか、のいずれかの条件が成立することにより終了する。
なお、BB入賞、RB入賞が成立した場合に、メダルの払い出し(所定の価値の付与)を行わずに、特典(特別の遊技価値)のみを付与しても良い。
すなわち、ベットコマンド等の各コマンドの入力に対応して、各種効果音を出力したり、表示装置4の表示内容を変更したり、リール裏面ランプ、枠装飾装置660のランプやLEDをon/offする。なお、これらの演出制御は、ゲーム毎に毎回同様に行われるのではなく、ゲームによって異なる演出が行われる場合がある。
次いで、演出制御装置700は、VDCによりRAM703の表示用の領域に記憶された初期化画像を表示する(ステップSS2)。
ベットコマンドに関するデータとは、ベットが行われたか否か(ベットの有無)を示すデータであり、ベットコマンドの入力によりベット有りとされる。
スタート操作コマンドに関するデータとは、スタート操作が行われたか否か(スタート操作の有無)を示すデータであり、スタート操作コマンドの入力によりスタート操作有りとされる。
各リール停止操作コマンドに関するデータとは、各リールに対してそれぞれリール停止操作が行われたか否か(リール停止操作の有無)を示すデータであり、リール停止操作コマンドの入力によりリール停止操作有りとされる。
入賞成立コマンドに関するデータとは、入賞の成立の有無と、入賞が成立した場合に成立した入賞の種類及び成立ラインとを示すデータであり、入賞の成立有りの入賞成立コマンドが入力した際に、入賞の成立有りとされ、成立した入賞の種類が記憶されるとともに、成立ラインが記憶される。入賞の成立無しの入賞成立コマンドが入力された場合には、入賞の成立無しのみを示すデータが記憶される。
打ち止めコマンドに関するデータとは、打ち止めの発生であり、リセット(遊技制御装置50側においてリセットスイッチ15aが動作した場合)により初期化され、打ち止めコマンドの入力により打ち止め発生とされる。
まず、コマンドに関するデータに基づいて、入賞当選コマンドが入力され、かつ、入賞当選コマンドの入力により、コマンドに関するデータに、ボーナス(ここではBB)入賞が当選したことを示すデータが含まれるか否かを判定する。すなわち、ボーナス入賞の当選を示す入賞当選コマンドを受信したか否かが判定される(ステップSS51)。
ボーナス入賞が当選していない場合には、処理を終了し、ボーナス入賞が当選している場合には、上述の停止操作態様監視処理によりBB入賞狙い停止操作フラグがセットされているか否か、すなわち、前回のゲーム時に入力された停止操作態様コマンドにおけるBB入賞狙い停止操作フラグのデータがONかOFFかを判定する(ステップSS52)。
そして、BB入賞狙い停止操作フラグがセットされていない場合にのみ、当選したボーナスを報知する画像表示を表示装置4で行うように表示装置4を制御する(ステップSS53)。なお、当選したボーナス入賞を報知する画像表示とは、例えば、ボーナス確定等の文字を用いて、ボーナスの当選を報知するものであっても良いし、例えば、ボーナス図柄である「7(塗りつぶし)」、「7(白抜き)」、「メインキャラクタ」の図柄のうちの少なくとも一つを表示するものであっても良く、遊技者にボーナス入賞の当選を示唆する表示ならばどのような表示でも良い。また、ボーナス入賞がBB入賞なのかRB入賞なのかを認識できないように報知しても良いし、BB入賞なのかRB入賞なのかを認識できるように報知しても良い。
例えば、特別入賞の事前報知を行うスロットマシンであっても、上述のような制御を行うことにより、遊技者が頻繁にBB入賞に対応する図柄を狙った停止操作を行った場合には、BB入賞が当選しても事前報知が行われないので、事前報知がないからBB入賞が当選していないということはなく、毎回のゲームで、所定の確率でBB入賞が当選している可能性があり、毎回BB入賞に対応する図柄を狙うことが無意味にならない。すなわち、事前報知が無い場合には、BB入賞が当選している可能性が無い場合に、事前報知が無いのにBB入賞に対応する図柄を狙うことは無駄になるが、事前報知が無くてもBB入賞が当選している可能性があれば、BB入賞に対応する図柄を狙うことが無駄にならない。さらに、予告なしで突然特別入賞が当選する意外性により、興趣を高めることができる。
特別入賞が当選してない状態では、特別入賞図柄を狙っても引込停止制御が働かないので、引込停止制御が動作している状態のように、簡単に有効ライン上にボーナス図柄を停止することができない。また、小役入賞やリプレイ入賞が当選している場合には、小役入賞の図柄やリプレイの図柄を有効ライン上に停止するように引込停止制御が働くので、やはり、有効ライン上にボーナス図柄を停止できない可能性が高くなる。そして、最初に停止操作した際や、二番目まで停止操作した際に、有効ライン上にボーナス図柄が停止していない状態では、それ以降の停止操作で、有効ライン上にボーナス図柄を停止させても特別入賞とはならないので、遊技者がボーナス図柄を有効ライン上に停止させるように停止操作しない可能性が高い。
従って、三番目に停止操作する際に、特別入賞に対応する図柄を狙う可能性は低くなるので、上述のように、一番目もしくは二番目までの停止操作で特別入賞に対応する図柄を狙ったか否かを判定するようにしても良い。
第1例においては、過去のゲームにおいて、所定の割合以上で特別入賞に対応する図柄を狙った場合には、特別入賞の事前報知を行わず、所定割合より低い割合でしか特別入賞に対応する図柄を狙わなかった場合(全く狙わなかった場合も含む)に、特別入賞の事前報知が行われるようになっていたが、変形例(1)では、特別入賞の事前報知を行うか否かを確率的に決定するものとするとともに、過去のゲームにおいて、所定の割合以上で特別入賞に対応する図柄を狙ったか否かで、事前報知を行うか否かの確率を変更するものとしている。
変形例(1)のボーナス事前報知画像更新処理は、演出制御装置700によるゲーム中のステップSS5の画像更新処理のうちの一つの処理として行われる。
まず、第1例と同様に、コマンドに関するデータに基づいて、入賞当選コマンドが入力され、かつ、入賞当選コマンドの入力により、コマンドに関するデータに、ボーナス(ここでは、BB)入賞が当選したことを示すデータが含まれるか否かを判定する。すなわち、ボーナス入賞の当選を示す入賞当選コマンドを受信したか否かが判定される(ステップSS61)。
ボーナス入賞が当選していない場合には、入賞当選コマンドの入力を待機する状態となる。ボーナス入賞が当選している場合には、入賞の当選の内部抽選とほぼ同様にボーナス入賞の報知決定用乱数を抽出する(ステップSS62)。例えば、演出制御装置の図示しない乱数発生器から図示しないサンプリング回路が乱数を抽出してCPU701に出力し、CPU701が抽出した乱数をRAM703に記憶する。なお、乱数発生器に変えてCPU701が乱数を発生して抽出するものとしても良い。
そして、BB入賞狙い停止操作フラグがセットされていない場合には、予め、当選したボーナス入賞の事前報知を行う確率が80%とされ、事前報知を行わない確率が20%とされるように設定された判定値を抽出した乱数と比較し、一致するか否かで、当選したボーナス入賞を報知する画像表示を表示装置4で行うか否かを振分ける(ステップSS64)。例えば、乱数が0〜99までの100個とした場合に、0〜79までを事前報知を行う判定値とし、80〜99までを事前報知を行わない判定値とすれば、上述の確率で事前報知を行うか否かを振分けることができる。
すなわち、頻繁に特別入賞に対応するボーナス図柄を狙っている遊技者には、全く事前報知がなく、ボーナス図柄を狙っていない遊技者には、確実に事前報知があるように、固定化し過ぎても変化性が乏しくなり、つまらなくなる可能性があるので、それを避けるために、停止操作態様によって事前報知を行うか否かを決めるのではなく、事前報知を行うか否かの確率を変更するようにしている。
第1例においては、過去のゲームにおいて、所定の割合以上で特別入賞に対応する図柄を狙った場合には、特別入賞の事前報知を行わず、所定割合より低い割合でしか特別入賞に対応する図柄を狙わなかった場合(全く狙わなかった場合も含む)に、特別入賞の事前報知が行われるようになっていたが、変形例(2)では、所定の割合以上で特別入賞に対応する図柄を狙った場合には、特別入賞が当選となったゲームにおいて、遊技者が停止操作を行う前に特別入賞の事前報知を行い、所定割合より低い割合でしか特別入賞に対応する図柄を狙わなかった場合(全く狙わなかった場合も含む)に、特別入賞が当選となったゲームにおいて、全てのリール20a〜20cの停止操作を行った後に、特別入賞の事前報知を行うようにしている。なお、全てのリール20a〜20cの停止操作を行った後に、特別入賞の事前報知を行う場合に、停止操作が終わって全リール20a〜20cが停止した際に特別入賞が成立した際には、事前報知ではなく、成立報知を行う。なお、成立報知は、事前報知と同じ表示内容であっても良い。
変形例(1)のボーナス事前報知画像更新処理は、演出制御装置700によるゲーム中のステップSS5の画像更新処理のうちの一つの処理として行われる。
まず、第1例と同様に、コマンドに関するデータに基づいて、入賞当選コマンドが入力され、かつ、入賞当選コマンドの入力により、コマンドに関するデータに、ボーナス(ここでは、BB)入賞が当選したことを示すデータが含まれるか否かを判定する。すなわち、ボーナス入賞の当選を示す入賞当選コマンドを受信したか否か(ステップSS71)が判定される。
そして、BB入賞狙い停止操作フラグがセットされていない場合には、全リール20a〜02cに対してリール変動停止コマンドを受信したか否かを判定し(ステップSS73)、受信していない場合には、ステップSS71からステップSS73を繰り返し行い、全てのリール変動停止コマンドを受信するまで待機する状態とする。
そして、BB入賞狙い停止操作フラグがセットされている場合、もしくは、前記フラグがセットされていない状態で、かつ、全てのリール変動停止コマンドを受信した場合に、表示装置4に当選したボーナス入賞の報知を行う画像の表示を行わせるように表示装置4を制御する(ステップSS74)。
一方、ボーナス入賞が当選し、かつ、BB入賞狙い停止操作フラグがセットされていない場合には、全リール20a〜20cのリール変動停止コマンドが入力された後に事前報知が行われる。
第1例においては、遊技者の停止操作態様を監視する際に、特別入賞(例えばBB入賞)に対応する図柄を狙ったか否かを監視するものとしたが、第2例においては、小役入賞(チェリー、スイカ)を監視するものとし、過去のゲームにおいて、小役入賞に対応する図柄を狙った割合が所定の割合より高い場合には、小役入賞の当選を第1の確率で報知し、小役入賞に対応する図柄を狙った割合が所定の割合より低い場合には、第1の確率より高い第2の確率で小役入賞の当選を報知するようにしている。
なお、停止操作態様監視処理(ステップS52)は、上述のように遊技制御装置50により、順次ゲームを制御する際の変動停止処理(ステップS5)において、遊技者の停止操作態様を監視して記憶するものであり、第2例では、停止操作態様として、小役入賞に対応する図柄を狙ったか否かを監視して記憶し、過去の複数回のゲームにおいて、所定以上の割合で小役入賞に対応する図柄を狙ったか否かを求める処理である。
次ぎに、第1(左)リール20aにおいて、小役入賞のうちのチェリー入賞に対応する図柄を狙って「チェリー」の図柄を有効ライン上に停止可能な範囲で停止操作を行ったか否かを判定する(ステップS52d)。
ここでは、上述のボーナス入賞に対応する図柄を狙ったか否か判定する場合と同様に、引込停止制御を考慮し、「チェリー」から手前4コマの範囲の図柄が有効ライン上に停止するタイミングて停止操作が行われた場合に、「チェリー」を狙ったと判断する。
ここでは、上述のボーナス入賞に対応する図柄を狙ったか否か判定する場合と同様に、引込停止制御を考慮し、「スイカ」から手前4コマの範囲の図柄が有効ライン上に停止するタイミングて停止操作が行われた場合に、「スイカ」を狙ったと判断する。なお、全リール20a〜20cではなく、最初に停止操作されたリール20a〜20cもしくは二番目までに停止操作されたリール20a〜20c(最後のリール20a〜20cを除くリール20a〜20c)において、小役入賞に対応する図柄を狙ったか否かを判定しても良い。
監視カウンタの値が10になった際には、次ぎに、チェリー入賞狙い停止操作カウンタの値が8以上か否かを判定する(ステップS52i)。
一方、チェリー入賞狙い停止操作カウンタの値が8より少ない場合には、チェリー入賞狙い停止操作フラグをRAM53の所定の領域からクリアする(ステップS52k)。次いで、スイカ入賞狙い停止操作カウンタの値が8以上か否かを判定する(ステップS52l)。
一方、スイカ入賞狙い停止操作カウンタの値が8より少ない場合には、スイカ入賞狙い停止操作フラグをRAM53の所定の領域からクリアする(ステップS52m)。
そして、チェリー入賞狙い停止操作フラグ及びスイカ入賞狙い停止操作フラグがセットされているか否かのデータは、停止操作態様コマンドに付随する停止操作態様の監視結果のデータとして、停止操作態様コマンドを遊技制御装置50から演出制御装置700に送信する際に、演出制御装置700に送信されてRAM703に記憶される。なお、各停止操作フラグは、基本的に10回のゲーム毎に更新されることになるが、各停止操作フラグが更新されないゲームにあっては、更新されていない各停止操作フラグのデータが停止操作態様コマンドとともに送信される。
なお、図14に示すフローチャートでは、基本的にチェリー入賞狙い停止操作フラグがセットされた場合は、スイカ入賞狙い停止操作フラグをセットできないようになっており、チェリー入賞狙い停止操作フラグとスカイ入賞狙い停止操作フラグが同時にセットできない(後述する場合を除く)ようになっている。しかし、チェリー入賞の成立及び非成立が確定する第1リール20a上の図柄の配列では、「スイカ」と「チェリー」とが4コマより短い間隔で配置されており、遊技者が第1リールにおいて、引込停止制御を考慮して、「チェリー」と「スカイ」との両方の図柄を同時に狙って停止操作することが可能である。
そして、チェリー入賞が当選している場合には、次ぎに、上述の特別入賞の事前報知を行うか否かを確率で決める際と同様に、チェリー入賞の報知決定用乱数を抽出する(ステップSS82)。
そして、チェリー入賞狙い停止操作フラグがセットされていない場合には、予め、当選したチェリー入賞の事前報知を行う確率が80%とされ、事前報知を行わない確率が20%とされるように設定された判定値を抽出した乱数と比較し、一致するか否かで、当選したチェリー入賞を報知する画像表示を表示装置4で行うか否かを振分ける(ステップSS84)。
また、ステップSS81において、チェリー入賞が当選していない場合には、次ぎに、入賞当選コマンドに基づいて、特別入賞、すなわち、BB入賞かRB入賞が当選しているか否かを判定する(ステップSS87)。そして、特別入賞が当選していない場合には、次ぎのスイカ入賞に関する処理(ステップSS90以降)に進む。
なお、この場合は、チェリー入賞の事前報知が行われても、チェリー入賞は当選していないので、「チェリー」が有効ライン上に停止するように停止操作しても「チェリー」が有効ライン上に停止することなく、チェリー入賞が外れる。そして、チェリー入賞の事前報知が有りながら、チェリー入賞に対応する図柄を狙ってもチェリーが外れることが、ボーナス入賞の報知となる。
また、チェリー入賞の事前報知のタイミングは、特にタイミングを調整しない場合に、入賞当選コマンドの入力の直後となり、リール20a〜20cの回転開始前後となる。
そして、スイカ入賞が当選している場合には、次ぎに、上述のチェリー入賞の場合と同様にスイカ入賞の報知決定用乱数を抽出する(ステップSS91)。
そして、スイカ入賞狙い停止操作フラグがセットされていない場合には、予め、当選したスイカ入賞の事前報知を行う確率が80%とされ、事前報知を行わない確率が20%とされるように設定された判定値を抽出した乱数と比較し、一致するか否かで、当選したスイカ入賞を報知する画像表示を表示装置4で行うか否かを振分ける(ステップSS93)。
また、ステップSS90において、スイカ入賞が当選していない場合には、次ぎに、入賞当選コマンドに基づいて、特別入賞、すなわち、BB入賞かRB入賞が当選しているか否かを判定する(ステップSS96)。そして、特別入賞が当選していない場合には、次ぎの入選当選コマンドの入力を待機する状態となる。
なお、この場合は、スイカ入賞の事前報知が行われても、スイカ入賞は当選していないので、「スイカ」が有効ライン上に三つ並んで停止するように停止操作しても「スイカ」が有効ライン上に三つ並んで停止することなく、スイカ入賞が外れる。そして、スイカ入賞の事前報知が有りながら、スイカ入賞に対応する図柄を狙ってもスイカが外れることが、ボーナス入賞の報知となる。
また、スイカ入賞の事前報知のタイミングは、特にタイミングを調整しない場合に、入賞当選コマンドの入力の直後となり、リール20a〜20cの回転開始前後となる。なお、タイミングを調整して、第1リール停止以降に事前報知するようにしても良いが、この場合には、第1リールでスイカを狙わない可能性があり、スイカ入賞を成立させられない可能性がある。以上の処理の後に、入賞当選コマンドの入力を待機する状態となる。
また、スイカ入賞に対応する図柄を狙って停止操作を行うことが多い遊技者に対しては、スイカ入賞の事前報知を第1の確率(例えば、30%)で行い、スイカー入賞に対応する図柄を狙って停止操作を行うことが少ないか、全くチェリー入賞に対応する図柄を狙わない遊技者に対しては、第1の確率より高い第2の確率(例えば、80%)でスイカ入賞の事前報知を行うことができる。また、スイカ入賞ではなく、ボーナス入賞(BB入賞、RB入賞)が当選した場合にも、所定の確率(例えば10%)でスイカ入賞の事前報知を行うようになっており、この場合には、上述のようにスイカを狙って外れることにより、ボーナス入賞が報知される。
例えば、小役入賞を良く狙う遊技者には、通常のボーナス入賞の事前報知を行うようにするか、行う確率を小役入賞を余り狙わない場合に比較して高くし、ボーナス入賞を良く狙う遊技者には、小役入賞が外れることによるボーナス入賞の事前報知を行うようにするか、行う確率をボーナス入賞を余り狙わない場合に比較して高くしても良い。
また、ボーナス入賞の事前報知を行うか否かの確率と、ボーナス入賞の事前報知を通常の報知で行うか小役入賞が外れることにより行うかとの確率との両方を過去のゲームの遊技者の停止操作態様(小役入賞を良く狙うか、ボーナスを良く狙うか、そのどちらもあまり狙わないか等)によって決めるものとしても良い。
このようにすれば、ゲーム内容を多彩なものとすることができる。
第1例においては、遊技者の停止操作態様を監視する際に、特別入賞(BB入賞)を狙ったか否かを監視するものとしたが、第3例においては、例えば、左右に並んだ三つのリール20a〜20cの停止操作順序を監視するものとする。
また、第1例においては、過去の停止操作態様に基づいて、表示装置4における入賞の当選の事前報知を行うか否かを制御するものとしたが、第3例においては、過去のゲームにおける停止操作態様により表示装置4の表示内容を制御するのではなく、リール20a〜20cの変動停止処理の制御の仕方を変更することで、停止操作態様に対応して特定の停止図柄の配列が揃い易いようにしたものである。
また、はさみ押しとは、各リール20a〜20cを順次停止する際の押し順を、左の第1リール20a、右の第3リール20c、中の第3リール20bの順番(「左、右、中」)としたことである。この停止操作順序(第2の停止操作順序)は、各リール20a〜20cを停止する際に両端の左の第1リール20aと右の第3リール20bとを停止操作した後にこれらに挟まれた中の第2リール20bを停止操作することからはさみ押しと称される。
例えば、順押しでダブルテンパイが可能となるように、図3に示すように、左の第1リール20aには、8コマ目(図柄番号8)に「メインキャラクタ」が配置され、7コマ目(図柄番号7)に「7(塗りつぶし)」が配置されている。
また、中の第2リールには、11コマ目に「メインキャラクタ」が配置され、10コマ目に「7(塗りつぶし)」が配置されている。
従って、図17の符号Cで示され、かつ、各リール20a〜20cでそれぞれ連続する三つの図柄を表示可能な図柄表示窓5に示すように、順押し(第1の停止操作順序)で左の第1リール20aを停止し、次ぎに中の第2リール20aを停止した際に、第1リール20aの7コマ目の「7(塗りつぶし)」と次ぎの8コマ目の「メインキャラクタ」とが表示され、中の第2リール20bの10コマ目の「7(塗りつぶし)」と、次ぎの11コマ目の「メインキャラクタ」とが表示され、かつ、第1リール20aと第2リール20bとで、「メインキャラクタ」が横に並ぶとともに「7(塗りつぶし)」が横に並ぶように配置されると、ダブルテンパイの状態となる。すなわち、三つのリール20a〜20cのうちの第1リール20a(特定の変動表示手段)及び第2リール20bにおいては、「7(塗りつぶし)」と「メインキャラクタ」とが同時に二つの横ラインに並んだテンパイの状態となる図柄の配列(第1の図柄組み合わせ列)が可能となるように図柄の順番が決められている。
従って、図17の符号Eで示される図柄表示窓5に示すように、はさみ押し(第2の停止操作順序)で左の第1リール20aを停止し、次ぎに右の第3リール20aを停止した際に、第1リール20aの5コマ目の「メインキャラクタ」と一コマあけて7コマ目の「7(塗りつぶし)」とが表示され、右の第3リール20cの10コマ目の「7(塗りつぶし)」と、一コマあけて12コマ目の「メインキャラクタ」とが表示され、これによりダブルテンパイの状態となる。
すなわち、三つのリール20a〜20cのうちの第1リール20a(特定の変動表示手段)及び第3リール20cにおいては、「7(塗りつぶし)」と「メインキャラクタ」とが同時に二つの斜めラインに並んだテンパイの状態となる図柄の配列(第2の図柄組み合わせ列)が可能となるように図柄の順番が決められている。従って、特定の変動表示手段である第1リール20aには、上述の第1の図柄組み合わせ列に対応するとともに、第2の図柄組み合わせ列に対応する図柄列がある。具体的には、、第1リール20aの5コマ目から8コマ目の図柄列で、順番に「メインキャラクタ」、「王冠」、「7(塗りつぶし)」、「メインキャラクタ」であり、7コマ目の「7(塗りつぶし)」と、8コマ目の「メインキャラクタ」とが第1の図柄組み合わせ列で用いられ、5コマ目の「メインキャラクタ」と一コマあけて7コマ目の「7(塗りつぶし)」とが第2の図柄組み合わせ列で用いられる。
第3例の上述の第1例との相違点以外の構成は、第1例と同様の構成となっているので、ここでは、停止操作態様監視処理(ステップS52)と、BB入賞当選中変動停止処理(ステップS62)とを説明する。
停止操作態様監視処理(ステップS52)においては、各リール停止スイッチ14d〜14fからの操作信号が順次入力した際に、どのリール停止スイッチ14d〜14f(第1〜第3)からの操作信号が入力したのかを記憶する(ステップS52A)。なお、この際に、ゲーム中における停止操作の回数と関連づけて、操作信号を出力したリール停止スイッチ14d〜14fを記憶する。このように処理することで、本実施の形態においては、スロットマシンに三つのリール20a〜20cがあるので、ステップS52Aの処理が三回繰り返された際に、1回目に記憶されたリール停止スイッチ14d〜14fと、2回目に記憶されたリール停止スイッチ14d〜14fと、3回目に記憶されたリール停止スイッチ14d〜14fとを順番に配列することで、各リール20a〜20cの停止操作順序を検出することができる。また、各リール20a〜20cは、左右に三つ並んで配置されているので、第1リール停止スイッチ14dが左の第1リール20aに対応し、第2リール停止スイッチ14eが中の第2リール20bに対応し、第3リール停止スイッチ14fが左の第3リール20cに対応する。従って、上述の各操作信号を出力したリール停止スイッチ14d〜14fを順次記憶することにより、各リール20a〜20cの停止操作順序が、例えば、「左、中、右」、「左、右、中」、「中、左、右」、「中、右、左」、「右、左、中」、「右、中、左」等のように記憶されることになる。ここで、最後より一つ前、すなわち、二番目までの停止操作順序が決まれば、全部の停止操作順序が決まるので、二番目までの停止操作順序を記憶するようにしても良い。
次ぎに、停止操作順序、すなわち押し順が「左、中、右」の順押しだったか否かを判定する(ステップS52D)。
そして、押し順が順押しの場合には、RAM53に設定された順押しカウンタの領域に記憶された数値を1だけ増加させる(ステップS52E)。
そして、押し順がはさみ押しの場合には、RAM53に設定されたはさみ押しカウンタの領域に記憶された数値を1だけ増加させる(ステップS52G)。そして、押し順が順押しでない場合には、順押しカウンタの値をそのままとし、押し順がはさみ押しでない場合には、はさみ押しカウンタの値をそのままとする。
監視カウンタの値が10になった際には、次ぎに、後述の処理により設定される順押しフラグ及びはさみ押しフラグをクリアする(ステップS52I)。
そして、順押しカウンタの値が8以上の場合には、順押しフラグをRAM53の所定の領域にセットする(ステップS52K)。
一方、順押しカウンタの値が8より少ない場合には、次いで、はさみ押しカウンタの値が8以上か否かを判定する(ステップS52L)。
一方、順押しカウンタの値が8より少ない場合には、順押しフラグをステップS52Iでクリアされたままの状態とし、はさみ押しカウンタの値が8より少ない場合には、はさみ押しフラグをステップS52Iでクリアされたままの状態とする。このように、停止操作態様監視手段に含まれる停止操作順序監視手段は、所定期間内における複数の停止操作手段の停止操作順序のうちの実行頻度の多い(8/10以上)停止操作順序を検出する。
次ぎに、BB入賞当選中変動停止処理を図17の図柄表示窓5と各リール20a〜20cを示す図面と、図18〜図20に示すフローチャートを参照して説明する。
すなわち、以下の処理は、各リール20a〜20c毎にリール停止スイッチ14d〜14fから操作信号が出力されてから対応するリール20a〜20cを停止させるまでの処理である。
次ぎに、ベット数が3か否かが判定される(ステップS51ウ)。今回の制御では、上述のように順押しもしくははさみ押しで停止操作を行うことが多い遊技者に対して、BB入賞が当選した際に、上述のようにダブルテンパイとなる図柄の配列が出現しやすくしており、ダブルテンパイの場合に、少なくとも二本以上の有効ラインが必要である。しかし、ベット数1だと、有効ラインが一本になっているので、ダブルテンパイを実現できない。また、上述のように2本の斜めラインでダブルテンパイとするためには、斜めラインが有効ラインとなる必要があり、これにはベット数を3とする必要がある。従って、上述のようにベット数が3か否かを判定し、ベット数が3でない場合に、後述するようにBB入賞が当選しているゲームにおける通常の最初のリール20a〜20cの停止制御が行われる。なお、ダブルテンパイとなる有効ラインとして、斜めラインを用いずに横ラインだけを用いるものとした場合は、ベット数が2ベット以上か否かを判定すれば良い。
次ぎにベット数が3の場合に、順押しフラグがセットされているか否かを判定する(ステップS51エ)。
なお、このような停止制御は、基本的に従来の引込停止制御を用いることで行うことができる。例えば、図柄番号7の「7(塗りつぶし)」を第1リール20aの中段もしくは下段に引込停止制御すれば良い。
また、両方の図柄番号とも停止が不可能な場合には(引込停止制御でも引き込めない場合)、後述するようにBB入賞が当選しているゲームにおける通常の最初のリール20a〜20cの停止制御が行われる。
そして、図柄番号「5、6、7」が停止表示可能と判定された場合には、これらの図柄番号の図柄を停止表示させる(ステップS51ケ)。これにより、第1リール20aには、下段に「メインキャラクタ」が表示され、上段に「7(塗りつぶし)」が表示される。
なお、図柄番号「5、6、7」の停止が不可能な場合には(引込停止制御でも引き込めない場合)、後述するようにBB入賞が当選しているゲームにおける通常の最初のリール20a〜20cの停止制御が行われる。
二番目の停止操作の場合に、ベット数が3か否かが判定される(ステップS51セ)。ベット数が3でない場合に、後述するようにBB入賞が当選しているゲームにおける通常の二番目に停止されるリール20a〜20c用の停止制御が行われる。
次ぎに、一回目の停止操作が左の第1リール20aで、二回目の停止操作が中の第2リール20bか否かが判定される(ステップS51ソ)。すなわち、今回のゲームにおける押し順が「左、中、右」の順押しか否かが判定される。
また、停止可能でない場合には、後述するようにBB入賞が当選しているゲームにおける通常の二番目に停止されるリール20a〜20c用の停止制御が行われる。
そして、停止可能な場合には、第2リール20bに図柄番号「9、10、11」もしくは図柄番号「10、11、12」を停止するように引込停止制御が行われる(ステップS51ツ)。なお、停止操作時に「9、10、11」もしくは図柄番号「10、11、12」が図柄表示窓5に表示されるタイミングならばそのままの図柄で停止させる。そして、図17の符号Cで示す図柄表示窓5の表示のように、左の第1リール20aと中の第2リール20bとで、上段の横ラインの左と中に、「メインキャラクタ」がテンパイし、中段の横ラインの左と中に「7(塗りつぶし)」がテンパイしたダブルテンパイが形成されるか、図示しないが、中段の横ラインの左と中に、「メインキャラクタ」がテンパイし、下段の横ラインの左と中に「7(塗りつぶし)」がテンパイしたダブルテンパイが形成される。
そして、はさみ押しと判定された場合には、左の第1リール20aの停止図柄が上述の図柄番号「5、6、7」になっているか否かが判定される(ステップS51ト)。第1リール20aの停止図柄が図柄番号「5、6、7」でない場合には、後述するようにBB入賞が当選しているゲームにおける通常の二番目に停止されるリール20a〜20c用の停止制御が行われる。
また、停止可能でない場合には、後述するようにBB入賞が当選しているゲームにおける通常の二番目に停止されるリール20a〜20c用の停止制御が行われる。
そして、停止可能な場合には、第3リール20cに図柄番号「10、11、12」を停止するように引込停止制御が行われる(ステップS51二)。なお、停止操作時に「9、10、11」が図柄表示窓5に表示されるタイミングならばそのままの図柄で停止させる。
そして、図17の符号Eで示す図柄表示窓5の表示において、左の第1リール20aと右の第2リール20cとで、左上段から右下段の斜めラインに「7(塗りつぶし)」がテンパイし、左下段から右上段の斜めラインに「メインキャラクタ」がテンパイしたダブルテンパイが形成される。
また、ステップS51ヌで、最初に停止したリール20a〜20cで有効ライン上にBB図柄がない場合と、二番目に停止操作されたリール20a〜20cにおいて、BB図柄が一つ停止している有効ライン上にBB図柄を停止させることが不可能な場合とにおいては、上述のようにリーチ目を停止可能なBB当選用の停止テーブルに基づき、図柄を停止する(ステップS51ハ)。
そして、テンパイが形成されている場合には、テンパイが形成された有効ラインに停止可能なコマ範囲内にBB図柄が有るか否かが判定される(ステップS51フ)。すなわち、現在の図柄位置が有効ライン上にBB図柄があるか、もしくは引込停止制御で有効ライン上にBB図柄が停止できるか否かが判定される。
なお、ここで停止されるBB図柄は、テンパイを形成しているBB図柄とともに、BB入賞を成立可能なBB図柄であり、例えば、テンパイを形成しているBB図柄と同じBB図柄である。
なお、ステップS51ヒにおいて、テンパイが形成されていない場合と、ステップS51フにおいて、BB入賞が成立するようにBB図柄を有効ライン上に停止できない場合には、リーチ目を形成可能なBB入賞が当選している場合の停止テーブルを用いて最後のリール20a〜20cの停止制御を行う(ステップS51ホ)。
このようにした場合には、第1の図柄組み合わせ列においては、第1リール20aと第2リール20bの二本の横ラインにBB入賞のテンパイである「7(塗りつぶし)」、「7(塗りつぶし)」とRB入賞のテンパイである「メインキャラ」、「メインキャラ」とが並ぶことになる。また、第2の図柄組み合わせ列においては、第1リール20aと第3リール20cの二本の斜めラインにBB入賞のテンパイである「7(塗りつぶし)」、「7(塗りつぶし)」とRB入賞のテンパイである「メインキャラ」、「メインキャラ」とが並ぶことになる。
このように、BB入賞とRB入賞がダブルテンパイした状態では、最後に止めるリール20a〜20cにおいて、遊技者がBB入賞に対応する図柄を狙っても良いし、RB入賞に対応する図柄を狙っても良いので、遊技者の選択肢が増えて興趣を高めることができる。
また、所定期間(ゲームが10回行われる間)内に、順押しでのゲームが所定回数(8回)以上行われた場合には、小役入賞(チェリー或いはスイカ)の事前報知を当該小役入賞が当選したうちの80%の確率で行うようにし、はさみ押しでのゲームが所定回数以上行われた場合には、小役入賞の事前報知を当該小役入賞が当選したうちの30%の確率(即ち、順押し時よりも低い確率)で行うようにしてもよい。
また、停止操作順序に基づいて、小役入賞に代えて特別入賞の事前報知の有無、報知の時期を決定するようにしてもよい。
即ち、前記特別入賞事前報知手段は、前記停止操作順序監視手段の監視結果に基づき前記事前報知の有無、若しくは事前報知の時期を決定する。
この場合、事前報知の態様は、前記小役入賞の場合と同様に行う。
加えて、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
14a 第1リールストップボタン(停止操作手段)
14b 第2リールストップボタン(停止操作手段)
14c 第3リールストップボタン(停止操作手段)
14d 第1リール停止スイッチ(停止操作手段)
14e 第2リール停止スイッチ(停止操作手段)
14f 第3リール停止スイッチ(停止操作手段)
20 変動表示部
20a 第1リール(変動表示手段)
20b 第2リール(変動表示手段)
20c 第3リール(変動表示手段)
50 遊技制御装置(抽選手段、停止制御手段、引込停止制御手段、停止操作態様監視手段、特別入賞狙い操作監視手段、小役入賞狙い操作監視手段、停止操作順序監視手段)
700 演出制御装置(演出表示手段、特別入賞事前報知手段、小役入賞事前報知手段)
100 パチスロ遊技機(スロットマシン)
Claims (2)
- 複数の図柄を変動表示可能な複数の変動表示手段と、該複数の変動表示手段毎に変動表示の停止操作が可能な複数の停止操作手段と、該複数の変動表示手段の変動表示に伴うゲーム毎に入賞を抽選する抽選手段と、該抽選手段の抽選結果が所定の入賞に当選した場合に、該停止操作手段の停止操作に基づき該所定の入賞に対応する図柄が停止するように前記変動表示手段の停止制御を行う停止制御手段と、を備え、該複数の変動表示手段が停止した際に、一の有効ラインまたは複数の有効ラインのうち何れか一つの有効ライン上に入賞に対応する図柄組み合わせ態様が停止した場合に入賞が成立して所定の遊技価値を付与するスロットマシンにおいて、
前記複数の変動表示手段のうち最初に停止操作が行われる変動表示手段が共通である複数の停止操作順序を対象として、所定期間内における当該複数の停止操作手段の停止操作順序のうち実行頻度の多い停止操作順序を検出可能な停止操作順序監視手段を備え、
前記停止制御手段は、停止操作が行われた時点で所定位置にあるコマから先の所定コマ数範囲内における所要の図柄を有効ライン上に引き込んで停止可能な引込停止制御手段を備え、
前記引込停止制御手段は、前記停止操作順序監視手段の監視対象の停止操作順序における最初に停止操作が行われる変動表示手段に対して、前記停止操作順序監視手段により検出された実行頻度の多い停止操作順序に応じて前記所定コマ数範囲内の図柄の引込停止制御を変更することを特徴とするスロットマシン。 - 前記複数の変動表示手段のうちの特定の変動表示手段に対応して設けられる図柄列には、前記複数の停止操作手段を前記特定の変動表示手段を最初に停止操作する第1の停止操作順序で停止操作した場合における該複数の変動表示手段のうち最後の1つの変動表示手段を除く変動表示手段を停止した時点で、当該変動表示手段の図柄列との関係から複数の有効ラインにおいて複数の入賞の成立の可能性を残せる第1の図柄組み合わせ列と、前記複数の停止操作手段を前記特定の変動表示手段を最初に停止操作する第2の停止操作順序で停止操作した場合における該複数の変動表示手段のうち最後の1つの変動表示手段を除く変動表示手段を停止した時点で、当該変動表示手段の図柄列との関係から複数の有効ラインにおいて複数の入賞の成立の可能性を残せる第2の図柄組み合わせ列と、が含まれ、
前記引込停止制御手段は、前記停止操作順序監視手段により検出された実行頻度の多い停止操作順序が前記第1の停止操作順序である場合に、前記抽選手段の抽選結果により前記複数の入賞のうち何れか1つの入賞が当選し、かつ、最初に前記特定の変動表示手段に対する停止操作が行われた場合には、前記第1の図柄組み合わせ列を複数の有効ラインにわたって停止し得るように前記特定の変動表示手段の停止制御を行う一方、前記停止操作順序監視手段により検出された実行頻度の多い停止操作順序が前記第2の停止操作順序である場合に、前記抽選手段の抽選結果により前記複数の入賞のうち何れか1つの入賞が当選し、かつ、最初に前記特定の変動表示手段に対する停止操作が行われた場合には、前記第2の図柄組み合わせ列を複数の有効ラインにわたって停止し得るように前記特定の変動表示手段の停止制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。
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