JP4313062B2 - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置及び画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置等の画像形成装置においては、感光体、例えば、感光体ドラムに静電潜像を形成し、該静電潜像を現像してトナー像にして画像を形成するようにした電子写真式の画像形成装置がある。そして、電子写真式のプリンタには、レーザープリンタ、発光ダイオードプリンタ、液晶プリンタ等があるが、そのうち、発光ダイオードプリンタは、複数の発光ダイオード、すなわち、LED素子を直線状に配列して形成されたLEDアレイチップ、LED素子によって放射された光を収束させるロッドレンズアレイ、LED素子を選択的に発光させるためのドライバ等により記録ヘッドであるLEDヘッドが構成されるので、構造を簡素化することができるだけでなく、しかも、光学系の位置合せを容易に行うことができる(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
ところで、前記LEDアレイチップを構成する各LED素子は、製造時の種々の条件の相違によって、製造ロットごとに発光出力にばらつきが生じる。その結果、印字データに基づいて各LED素子を選択的に発光させ、印刷を行った場合、画像に濃度むらが生じ、画像品位が低下してしまう。
【0004】
そこで、所定の条件で各LED素子を発光させ、画像の濃度に基づいて各LED素子に供給される電流を調整し、各LED素子の発光出力を一定にするようにしている。
【0005】
また、画像の濃度に基づいて各LED素子の発光時間を調整することによって静電潜像へのトナーの付着量が一定にされる。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−24042号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の画像形成装置においては、各LED素子を発光させたときの発光エネルギーの分布を表す発光エネルギー分布のばらつきによって、画像品位が低下してしまう。
【0008】
図2は理想的な発光エネルギー分布を示す図である。なお、図において、横軸に露光面上の位置を、縦軸に発光エネルギーを表す発光強度を採ってある。
【0009】
図において、L1は第1の系列のガウシアン分布を示す線、L2は第2の系列のガウシアン分布を示す線、L3は合成波形を示す線である。
【0010】
一般に、LED素子を発光点とする理想的な発光エネルギー分布は、線L3で示されるように、2系列のガウシアン分布を重ねた形状と一致するが、実際には各LED素子によって、発光エネルギー分布の積分値、すなわち、発光エネルギーの総和が異なっていたり、発光エネルギーの総和が等しくても、発光エネルギー分布の形状が異なっていたりする。
【0011】
これらの発光エネルギーの総和、発光エネルギー分布の形状等のばらつきの要因としては、レンズ等の光学系のばらつき、LED素子の発光出力のばらつき、LED駆動回路の電気的特性のばらつき、LEDアレイチップ上におけるLED素子の配置のばらつき等が考えられる。
【0012】
次に、二つのLED素子を発光させたときの発光エネルギー分布について説明する。
【0013】
図3は従来のLED素子を発光させたときの発光エネルギー分布の第1の例を示す図、図4は従来のLED素子を発光させたときの発光エネルギー分布の第2の例を示す図、図5は従来の隣接する二つのLED素子を発光させたときの発光エネルギー分布の例を示す第1の図、図6は従来の隣接する二つのLED素子を発光させたときの発光エネルギー分布の例を示す第2の図、図7は図5のX−X矢示図、図8は図6のY−Y矢示図である。なお、図7及び8において、横軸に露光面上の位置を、縦軸に発光強度を採ってある。
【0014】
例えば、図3及び4に示されるように、形状が異なる発光エネルギー分布Ds1を有するLED素子と、前記発光エネルギー分布Ds1と異なる形状の発光エネルギー分布Ds2を有するLED素子とが混在するLEDアレイチップにおいては、各LED素子の配置によって、感光体ドラムを露光したときに、図5及び7に示されるように、互いに強調しあったり、図6及び8に示されるように、強調しあわなかったりする。
【0015】
例えば、図5に示されるように、発光エネルギー分布Ds1、Ds2が形成されると、領域a、bが互いに重なるとともに、領域c、dも互いに重なるので、図7に示されるように、二つの発光エネルギー分布Ds1、Ds2を合成したとき、発光エネルギー分布Ds1、Ds2間の発光強度が閾値ρを超え、二つのLED素子によって一つのドットを形成することができる。
【0016】
また、図6に示されるように、発光エネルギー分布Ds1、Ds2が形成されると、領域a、bが重ならないだけでなく、領域c、dも重ならないので、図8に示されるように、二つの発光エネルギー分布Ds1、Ds2を合成したとき、発光エネルギー分布Ds1、Ds2間の発光強度が閾値ρを超えず、二つのLED素子によって一つのドットを形成することができない。
【0017】
この現象は、多値の画像データをディザリングによって2値化して再現しようとする場合に、特に問題となる。すなわち、ディザマトリクスの構成が、発光エネルギー分布Ds1、Ds2が図5に示される位置関係になる二つのLED素子に適合した場合、本来、再現しようとする画素データに対応する濃度が高くなるのに対して、ディザマトリクスの構成が、発光エネルギー分布Ds1、Ds2が図6に示される位置関係になる二つのLED素子に適合した場合、本来、再現しようとする画素データに対応する濃度が低くなってしまう。
【0018】
なお、図5及び6の破線で示される枠は、発光ダイオードプリンタの基本解像度のピッチの論理的枠であり、本来、各LED素子によって発生させられた発光エネルギーが中心から同心円状に分布していることを示している。
【0019】
このように、発光エネルギー分布Ds1、Ds2の形状にばらつきがあると、各LED素子の発光出力を一定にするように調整しても感光体ドラムにおける受光量にばらつきが起こるので、画像に濃度むらが発生し、画像品位が低下してしまう。
【0020】
本発明は、前記従来の画像形成装置の問題点を解決して、画像に濃度むらが発生することがなく、画像品位を向上させることができる画像形成装置及び画像形成方法を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の画像形成装置においては、画像データに従って発光部を発光させることによって画素形成媒体に光を照射し、画素を形成するようになっている。
【0022】
そして、前記発光部を発光させたときの発光エネルギーの分布を表す発光エネルギー分布を記録するための発光エネルギー分布記録部と、着目画素の周辺の画素を形成するのに伴って、前記発光エネルギー分布に基づいて、画素形成媒体上の着目画素が受ける周辺発光エネルギーを算出する演算部と、着目画素を形成するのに必要な光エネルギーを、前記周辺発光エネルギーに基づいて補正する補正部とを有する。
また、前記発光エネルギー分布記録部に記録される発光エネルギー分布の範囲外の発光エネルギー分布の成分の総和を表す外周周辺エネルギー分布によって生じる再現階調誤差は、1階調分未満の正の数値とされる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、この場合、画像形成装置として電子写真式のプリンタについて説明する。
【0024】
図9は本発明の第1の実施の形態における発光ダイオードプリンタの概略図である。
【0025】
図において、11は図示されない上位装置としてのコンピュータから送られた印字データに基づいて画像データを発生させ、該画像データをビデオ信号に乗せてLED駆動回路12に対して出力する画像データ出力部である。前記LED駆動回路12の図示されない画像形成処理手段は、画像形成処理を行い、画像データを受けると、シリアル/パラレル変換を行い、パラレルの画像データを光源部としてのLEDアレイ光源部14に対して出力し、発光部及び発光素子としての各LED素子を発光させる。
【0026】
なお、前記LEDアレイ光源部14は、通常、同じ動作特性を有するように設計されたLED素子を64〜128個程度モノリシックに集積することによって形成されたLEDアレイチップ(又はモジュール)15、各LED素子を選択的に発光させるための図示されないドライバを備える。なお、前記LEDアレイチップは直線状に複数個配列される。
【0027】
前記LED素子を発光させることによって放射された光は、LEDアレイチップ15と像担持体としての感光体、例えば、感光体ドラム19との間に配設された集束部材としてのロッドレンズアレイ16によって集束させられ、感光体ドラム19を照射する。なお、前記LEDアレイ光源部14及びロッドレンズアレイ16によって光学式ヘッドとしてのLEDヘッド21が構成される。また、感光体ドラム19によって露光媒体及び画素形成媒体が構成される。
【0028】
ところで、前記感光体ドラム19は、矢印A方向に回転させられ、表面が帯電装置としての帯電器18によって一様に、かつ、均一に帯電させられる。そして、前記ロッドレンズアレイ16によって集束させられた光が感光体ドラム19の表面を照射することにより露光が行われると、感光体ドラム19の表面に複数の画素から成る静電潜像が形成される。該静電潜像は、感光体ドラム19の回転に伴って現像装置としての現像器20に送られ、該現像器20によって現像され、トナーによる白黒2値の画像としてのトナー像が形成される。
【0029】
続いて、感光体ドラム19の回転に伴って、トナー像は、転写装置としての転写器22に送られ、該転写器22によって記録媒体としての用紙23に転写される。該用紙23は、その後、図示されない定着装置としての定着器に送られ、該定着器によってトナー像が用紙23に定着させられる。
【0030】
次に、前記LED駆動回路12について説明する。
【0031】
図1は本発明の第1の実施の形態におけるLED駆動回路のブロック図、図10は本発明の第1の実施の形態における発光エネルギー分布の例を示す図、図11は本発明の第1の実施の形態における画像データ/光エネルギー変換テーブルの例を示す図、図12は本発明の第1の実施の形態における発光エネルギー演算回路のブロック図、図13は本発明の第1の実施の形態における光エネルギー/LED駆動パターン変換テーブルの例を示す図、図14は本発明の第1の実施の形態におけるストローブ時間レジスタファイルの例を示す図である。
【0032】
図において、29は画像データ出力部11(図9)から送られた同期信号としてのマイクロライン同期信号SGmを受け、該マイクロライン同期信号SGmを1/8の周期にし、タイミング信号を発生させるタイミング発生器、30は画像データ出力部11から送られたピクセルクロックpCLを受けてカウントし、駆動するべきLED素子のLED番号〔indx〕を発生させるカウンタ装置としてのピクセルカウンタ、24は前記タイミング信号及びLED番号〔indx〕を受け、タイミング信号に従って画像データ出力部11から送られ、画素ごとの階調値を表す画像データDtを受けるとともに、該画像データDtをラインデータDti(i=1、2、…)として記録する第1の画像データ記録部としての画像データラインバッファ、25は前記ラインデータDtiを受けて画像データDtのマトリクスを記録する第2の画像データ記録部としての画像データマトリクスバッファである。
【0033】
前記マイクロライン同期信号SGmは、1/600〔インチ/ライン〕単位の二次元の画素データpix〔y〕〔x〕に対応させて等時間間隔で8回発生させられてLED駆動回路12に送られる。すなわち、一つの画素データpix〔y〕〔x〕が発生させられるタイミングを副走査方向に8分割したタイミングで発生させられる。したがって、画像データを画素ごとに階調値で再現することができる。この場合、ラインは1/600〔インチ〕単位のライン、マイクロラインは1/4800〔インチ〕単位のラインを意味する。なお、yは用紙23の搬送方向における座標、xは用紙23の搬送方向に対して直角の方向における座標を表す。
【0034】
また、27は発光エネルギー分布記録部としての発光エネルギー分布レジスタファイルであり、該発光エネルギー分布レジスタファイル27は、画像データラインバッファ24からLED番号〔indx〕が送られると、発光点を表す各LED素子ごとに、LED素子を発光させたときの発光エネルギーの分布を表す発光エネルギー分布Dedを記録し、LED番号〔indx〕で特定されるLED素子の発光エネルギー分布Dedを出力する。
【0035】
該発光エネルギー分布Dedは、各LED素子ごとに形成され、図10に示されるような、感光体ドラム19の露光面上の位置を表す二次元の照射空間位置〔y〕〔x〕に対応させて形成され、9×9のマトリクス状の二次元のデータW〔indx〕〔y〕〔x〕から成り、各LED素子の発光分布特性を表す。
【0036】
前記各データW〔indx〕〔y〕〔x〕は、LEDヘッド21の製造工程中に測定された発光強度に基づいて、基本解像度単位(1/600〔インチ〕格子)で編集することによって形成され、各照射空間位置〔y〕〔x〕における発光エネルギー、すなわち、1/600〔インチ〕格子ごとの照射量及び露光量を表す。
【0037】
例えば、図10における中心(照射空間位置〔4〕〔4〕)のデータW〔indx〕〔4〕〔4〕は、その周囲のデータW〔indx〕〔y〕〔x〕より大きく、中心からの距離が大きいほど小さくなる。なお、発光エネルギー分布Dedの広さ(面積)を表すマトリクスの各辺のサイズ(本実施の形態においては、9)は、データW〔indx〕〔9〕〔9〕が十分に小さくなるように選択される。また、LED素子の発光エネルギー分布Dedの形状のばらつきによっては、中心からの距離が同じであってもデータW〔indx〕〔y〕〔x〕の大きさに相違があり、一つのマトリクスのすべてのデータW〔indx〕〔y〕〔x〕の総和は、対応するLED素子によって照射されるすべての光エネルギーを表す。
【0038】
そして、26は光エネルギー目標値算出部としての画像データ/光エネルギー変換テーブルであり、該画像データ/光エネルギー変換テーブル26には、平均的な発光エネルギー分布Dedを有するLED素子が十分に広い面積にわたって基本解像度のピッチで均一に敷き詰められている場合の、各画素データpix〔y〕〔x〕ごとの光エネルギー目標値として、階調値で表される光エネルギーES〔y〕〔x〕が算出され、記録される。したがって、画像データマトリクスバッファ25から画像を形成するための処理対象となる画素、すなわち、着目画素の画素データpix〔y〕〔x〕が送られると、前記階調値に対応する光エネルギーES〔y〕〔x〕が出力される。
【0039】
ところで、前記着目画素を形成する際に、通常は、着目画素の周辺の画素(周辺画素)も同時に形成され、そのために周辺の画素に対応するLED素子、すなわち、周辺LED素子が着目画素に対応するLED素子、すなわち、着目LED素子と同じタイミングで発光させられる。したがって、感光体ドラム19上の着目画素に周辺の画素の影響が及び、着目画素は、周辺LED素子の発光エネルギー分布Dedに基づいて、所定の発光エネルギーを周辺発光エネルギーとして受けることになる。
【0040】
そこで、前記LED駆動回路12に光エネルギー演算部としての光エネルギー演算回路28が配設され、該光エネルギー演算回路28は、着目画素が受ける周辺発光エネルギーを算出し、周辺発光エネルギーの分だけ、光エネルギーES〔y〕〔x〕を補正することによって少なくするようにしている。すなわち、前記光エネルギー演算回路28は、発光エネルギー分布レジスタファイル27から送られた発光エネルギー分布Ded、及び画像データ/光エネルギー変換テーブル26から送られた光エネルギーES〔y〕〔x〕に基づいて、着目LED素子の発光出力を表すとともに、感光体ドラム19の露光面における露光量を表す適正な光エネルギーEXを演算し、出力する。
【0041】
そのために、前記光エネルギー演算回路28は、発光エネルギー分布記録部としての発光エネルギー分布マトリクスバッファ34、光エネルギー記録部としての光エネルギーマトリクスバッファ35、第1の演算回路としての積和演算回路36、第2の演算回路としての減算回路37、第3の演算回路としての除算回路38及び第4の演算回路としての加算回路39を備え、積和演算回路36、減算回路37及び除算回路38によって、周辺発光エネルギーを算出するための演算処理を行う演算部が、加算回路39によって、着目画素を形成するのに必要な前記光エネルギーES〔y〕〔x〕を補正する補正処理を行う補正部が構成される。
【0042】
前記発光エネルギー分布マトリクスバッファ34は、発光エネルギー分布レジスタファイル27から送られた発光エネルギー分布Dedを記録し、データW〔indx〕〔y〕〔x〕を出力し、前記光エネルギーマトリクスバッファ35は画像データ/光エネルギー変換テーブル26から送られた光エネルギーES〔y〕〔x〕を記録し、光エネルギーES〔y〕〔x〕、ET〔y〕〔x〕として出力する。また、前記積和演算回路36は、データW〔indx〕〔y〕〔x〕及び光エネルギーES〔y〕〔x〕を受けて、積和演算を行い、着目画素に及ぶすべての画素による影響を表す値Σ
【0043】
【数1】
Figure 0004313062
【0044】
を算出する。そして、減算回路37は、値Σ及び光エネルギーET〔y〕〔x〕に基づいて値(ET〔y〕〔x〕−Σ)を算出し、除算回路38は値(ET〔y〕〔x〕−Σ)及びデータW〔indx〕〔y〕〔x〕に基づいて値(ET〔y〕〔x〕−Σ)/W〔indx〕〔y〕〔x〕を算出し、加算回路39は値(ET〔y〕〔x〕−Σ)/W〔indx〕〔y〕〔x〕及び光エネルギーES〔y〕〔x〕に基づいて、光エネルギーEX
EX=ES〔y〕〔x〕+(ET−Σ)/W〔indx〕〔y〕〔x〕
を算出する。
【0045】
また、31は第1の駆動パターン発生部としての光エネルギー/LED駆動パターン変換テーブル、33はストローブ時間レジスタを選択して発光時間を決定するストローブ時間レジスタファイルであり、該ストローブ時間レジスタファイル33によって発光時間が決定されると、前記光エネルギー/LED駆動パターン変換テーブル31は、光エネルギー演算回路28において算出された光エネルギーEXに従ってLED素子を発光させることができるかを表すLED駆動パターンデータを発生させる。
【0046】
前記ストローブ時間レジスタファイル33は、マイクロライン同期信号SGmを受け、各画素ごとに副走査方向に最大8回に分けてLED素子を発光させるときの、各タイミングにおける発光時間が記録され、マイクロライン同期信号SGmを受けるたびに、ストローブ時間レジスタの選択を更新し、ストローブ信号(発光指示信号)STBを発生させ、LEDヘッド21に送る。
【0047】
また、32は第2の駆動パターン発生部としての駆動パターンバッファであり、駆動パターンバッファ32は、前記LED駆動パターンデータを受けると、LED素子を駆動するための駆動パターンデータDpとしてLEDヘッド21に送る。
【0048】
この場合、図14に示されるように、8個のすべてのタイミングでLED素子を発光させた場合、LED素子の合計の発光時間を表す最大発光時間は19.9〔μs〕になり、LED素子は最大発光時間に対応する光エネルギーEXを発生させる。
【0049】
次に、画素データpix〔4〕〔4〕に基づいてLED番号〔0〕の着目LED素子を発光させる際の、光エネルギーEX〔4〕〔4〕の最適値が算出される過程について説明する。
【0050】
図15は本発明の第1の実施の形態における画像データラインバッファの状態を示す図、図16は本発明の第1の実施の形態における光エネルギー分布マトリクスバッファの状態を示す図、図17は本発明の第1の実施の形態における発光エネルギー分布マトリクスバッファの状態を示す図である。
【0051】
前記画像データ出力部11(図9)から送られた画像データDtは、画像データラインバッファ24に順次記録される。そして、図15に示されるように、処理対象のページデータ中、前記画像データDtにおいて、最初の5ライン分のラインデータDt1〜Dt5が画像データラインバッファ24に記録されると、次のような動作を開始する。
【0052】
まず、画像データラインバッファ24には、各セルごとに画素データpix〔y〕〔x〕が記録され、図15の太枠で示されるセルの画素データpix〔y〕〔x〕が画像データマトリクスバッファ25に読み込まれる。図15において、「*」の付されたセルにこの時点で有効な画素データが記録されていて、「0」の付されたセルには、画素データは記録されていない。
【0053】
次に、LED駆動回路12は、画像データマトリクスバッファ25を走査しながら、各画素データpix〔y〕〔x〕のうち、本実施の形態において画像データDtのうちの着目画素の画素データpix〔4〕〔4〕を画素データ/光エネルギー変換テーブル26に送り、画素データpix〔4〕〔4〕に対応する光エネルギーES〔4〕〔4〕を順次発生させ、該光エネルギーES〔4〕〔4〕を光エネルギー演算回路28に送り、該光エネルギー演算回路28の光エネルギーマトリクスバッファ35に記録する。
【0054】
続いて、LED駆動回路12は、LED番号〔indx〕、本実施の形態においては、LED番号〔4〕を発光エネルギー分布レジスタファイル27に送り、LED番号〔4〕に対応する発光エネルギー分布Dedを発生させ、発光エネルギー分布Dedを光エネルギー演算回路28に送り、該光エネルギー演算回路28の発光エネルギー分布マトリクスバッファ34に記録する。なお、実在するLED番号〔indx〕は〔0〕からであるが、有効画像領域の端部を処理する都合上、負のLED番号、例えば、LED番号〔−1〕〜〔−4〕を使用する。
【0055】
そして、LED番号〔0〕のLED素子を発光させたときに、発生させられる光エネルギーEX〔4〕〔4〕の最適値を算出するために、光エネルギー演算回路28は、画素データpix〔4〕〔4〕について光エネルギーEX〔4〕〔4〕
EX〔4〕〔4〕=ES〔4〕〔4〕+(ET〔4〕〔4〕−Σ)/W〔0〕〔4〕〔4〕
を算出する。なお、この場合、前記光エネルギーES〔4〕〔4〕はLED素子側の、光エネルギーET〔4〕〔4〕は受光面側の値を表し、同じ値を採る。
【0056】
また、前記値Σは、
【0057】
【数2】
Figure 0004313062
【0058】
になる。
【0059】
なお、前記値Σは、画素データpix〔4〕〔4〕に従って着目LED素子を発光させたときに発生させられる光エネルギーEX〔4〕〔4〕の最適値を算出するに当たり、同じタイミングで発光させられた他のすべてのLED素子による発光エネルギー分布Dedの各成分の総和である。
【0060】
図16は、着目画素に及ぶ他の画素の影響を表す光エネルギーマトリクスバッファ35の状態を、図17は、LED番号〔−4〕のLED素子による発光エネルギー分布マトリクスバッファ34の状態を示す。
【0061】
図16において、着目画素において画素データpix〔4〕〔4〕でLED素子が発光させられたときに、周辺LED素子が画素データpix〔0〕〔0〕、pix〔4〕〔0〕及びpix〔8〕〔0〕で発光させられた場合の、着目画素に対する周辺画素の影響をそれぞれ実線、破線及び一点鎖線の矢印で示し、それぞれに対応させて演算に使用される発光エネルギー分布Dedを、図17において、同じ種類の線によって包囲されたセルで示した。
【0062】
ところで、前記値(ET〔y〕〔x〕−Σ)を−(Σ−ET〔y〕〔x〕)で表したとき、値(Σ−ET〔y〕〔x〕)は、同じタイミングで発光させられたすべてのLED素子による発光エネルギー分布Dedの各成分の総和から、着目画素LED素子自体による発光エネルギー分布の成分を除いたもの、すなわち、周辺LED素子による発光エネルギー分布の成分の総和を表す。
【0063】
したがって、画像データpix〔4〕〔4〕でLED素子を発光させたときに、着目画素の1/600〔インチ〕角のエリアに、発光エネルギーが値(Σ−ET〔4〕〔4〕)だけ余分に発生させられることになる。そこで、前記エリアに必要な光エネルギーEX〔4〕〔4〕を算出するために、前記値(ET〔4〕〔4〕−Σ)を、LED番号〔0〕のLED素子を発光させたときの発光エネルギー分布DedのデータW〔0〕〔4〕〔4〕によって除算し、続いて、光エネルギーES〔4〕〔4〕に加算すると、LED番号〔0〕のLED素子を発光させる際の光エネルギーEX〔4〕〔4〕の最適値を得ることができる。
【0064】
該光エネルギーEX〔4〕〔4〕は、光エネルギー/LED駆動パターン変換テーブル31に送られ、光エネルギーEX〔4〕〔4〕に対応するLED駆動パターンデータが出力され、駆動パターンバッファ32に記録される。
【0065】
このように、処理対象のページデータの画像データDt中で最初に処理される画素データpix〔y〕〔x〕に対して、対応するLED番号〔indx〕のLED素子が発光させられるときの駆動パターンデータを得ることができる。そして、ラインデータDt1の残りの画素データpix〔y〕〔x〕についても、LED番号〔indx〕を順次大きくしながら同じ処理を繰り返す。
【0066】
そして、1ライン分、すなわち、8マイクロライン分の駆動パターンデータが駆動パターンバッファ32に記録されると、直後に送られてくるマイクロライン同期信号SGmに同期させて、駆動パターンバッファ32から駆動パターンデータDpがLEDヘッド21にマイクロライン単位で送られる。
【0067】
また、このマイクロライン単位の処理はマイクロライン同期信号SGmに従って、処理対象のページデータが終了するまで繰り返される。
【0068】
一方、ストローブ時間レジスタファイル33は、これらの処理と平行してマイクロライン同期信号SGmごとにストローブ時間レジスタを選択し、選択されたストローブ時間レジスタに記録されている時間幅のストローブ信号STBをLEDヘッド21に送る。
【0069】
このように、周辺LED素子による発光エネルギー分布Dedを考慮して光エネルギーEX〔y〕〔x〕の最適値を算出することができるので、静電潜像へのトナーの付着量を調整することができる。したがって、発光エネルギー分布Dedの形状によって画像の濃度むらが発生するのを抑制することができ、画像品位を向上させることができる。
【0070】
また、孤立黒ドット、細線、白抜き点、白抜き細線等の高い空間周波数の成分を含む画像を形成する場合も、画像品位を向上させることができる。
【0071】
次に、無視することができる発光エネルギー分布Dedを発光エネルギー分布レジスタファイル27から削除し、発光エネルギー分布Dedのマトリクスのサイズを小さくした本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、LED駆動回路12の構造は第1の実施の形態と同じであるので、説明を省略する。また、第1の実施の形態と同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
【0072】
図18は本発明の第2の実施の形態における発光エネルギー分布の例を示す第1の図、図19は本発明の第2の実施の形態における再現階調値のシミュレーション結果を示す図、図20は本発明の第2の実施の形態における発光エネルギー分布の例を示す第2の図である。なお、図19において、横軸に光エネルギーEX〔y〕〔x〕を〔pJ〕の単位で採り、縦軸に再現された階調値、すなわち、再現階調値を採ってある。
【0073】
この場合、発光エネルギー分布記録部としての発光エネルギー分布レジスタファイル27(図1)内の発光部及び発光素子としての各LED素子ごとに発光エネルギー分布Dedが7×7のマトリクス状のデータW〔indx〕〔y〕〔x〕から成り、各データW〔indx〕〔y〕〔x〕は、第1の実施の形態のデータW〔indx〕〔y〕〔x〕のうちの、マトリクス内の最外周部の第0列、第8列、第0行、第8行の32セル分のデータW〔indx〕〔y〕〔0〕、W〔indx〕〔y〕〔8〕、W〔indx〕〔0〕〔x〕、W〔indx〕〔8〕〔x〕(以下「周辺分布データ」という。)を除去することによって形成される。したがって、光エネルギー演算部としての光エネルギー演算回路28の規模を小さくすることができる。
【0074】
ところで、第2の実施の形態において、発光ダイオードプリンタの仕様は、画像データDtを32の階調値で再現するようになっているが、前記仕様を満足する必要最小限のマトリクスの各辺のサイズ(本実施の形態においては、7)を後述される方法で決定し、それに基づいて発光エネルギー分布レジスタファイル27及び光エネルギー演算回路28の規模を決定する。
【0075】
図19において、平均的な発光エネルギー分布Dedの形状を有するLED素子だけで構成されたLEDヘッド21を使用し、十分に広い領域内で各LED素子を同一の光エネルギーEX〔y〕〔x〕で発光させたときの再現階調値が表される。
【0076】
この場合、LED素子の光エネルギーEX〔y〕〔x〕は、約3.0〔pJ〕の近傍で再現階調値のエネルギー感度特性が最も鋭敏になり、その値は1階調当たり約0.1〔pJ/階調〕になる。
【0077】
ところで、図20に灰色で示されるセルの周辺分布データは、第1の実施の形態においては使用されるが、本実施の形態においては使用されないデータであり、7×7のマトリクスによって表される範囲外の発光エネルギー分布Dedの成分の総和を表す外周周辺エネルギー分布Σoutは約0.0144である。なお、該外周周辺エネルギー分布Σoutは、前記周辺分布データを使用しなくなったことによる着目画素に及ぶ発光エネルギー分布Dedの成分の影響を表す。
【0078】
ところで、LEDヘッド21における各LED素子において再現階調値のエネルギー感度特性が最も鋭敏な光エネルギーですべてのLEDが発光している場合のLED素子の光エネルギーEX〔y〕〔x〕を最大光エネルギーEXmaxとし、着目LED素子を発光させることによって形成される発光エネルギー分布Dedの成分の総和をΣtotとすると、前記周辺分布データを使用しなくなったことによる周辺発光エネルギーの誤差ΔΣは、
ΔΣ=EXmax×(Σout/Σtot)
(ここで、Σtot=約1.0)になる。
【0079】
そして、前記最大光エネルギーEXmaxを、エネルギー感度特性が最も鋭敏になる約3.0〔pJ〕とすると、前記誤差ΔΣは、
Figure 0004313062
になる。
【0080】
したがって、周辺分布データを使用しないことによる影響で現れる再現階調値の変化量、すなわち、再現階調誤差は、前記誤差ΔΣが0.043〔pJ〕であって、0.1〔pJ/階調〕よりも小さいので、1階調分にはならず、画質が劣化することはない。
【0081】
このように、発光ダイオードプリンタの仕様に対応させて、再現階調誤差が1階調分にならないように各辺のサイズを決定することができる。
【0082】
なお、ストローブ信号STBによって、LED素子の制御を行う単位、すなわち、LED素子制御単位はあらかじめ設定されていて、最小のLED素子制御単位で光エネルギーEX〔y〕〔x〕を制御したときに、最大の画像の濃度むらが発生することを想定して前記誤差ΔΣが調整される。
【0083】
次に、画素データpix〔3〕〔3〕に基づいてLED番号〔0〕の着目LED素子を発光させる際の、光エネルギーEX〔3〕〔3〕の最適値が算出される過程について説明する。
【0084】
図21は本発明の第2の実施の形態における画像データラインバッファの状態を示す図、図22は本発明の第2の実施の形態における光エネルギー分布マトリクスバッファの状態を示す図、図23は本発明の第2の実施の形態における発光エネルギー分布マトリクスバッファの状態を示す図である。
【0085】
前記画像データ出力部11(図9)から送られた画像データDtは、第1の画像データ記録部としての画像データラインバッファ24に順次記録される。そして、図21に示されるように、処理対象のページデータ中、前記画像データDtにおいて、最初の4ライン分のラインデータDt1〜Dt4が画像データラインバッファ24に記録されると、次のような動作を開始する。
【0086】
まず、画像データラインバッファ24には、各セルごとに画素データpix〔y〕〔x〕が記録され、図21の太枠で示されるセルの画素データpix〔y〕〔x〕が第2の画像データ記録部としての画像データマトリクスバッファ25に読み込まれる。図21において、「*」の付されたセルにこの時点で有効な画素データが記録されていて、「0」の付されたセルには、画素データは記録されていない。
【0087】
次に、LED駆動回路12は、画像データマトリクスバッファ25を走査しながら、各画素データpix〔y〕〔x〕のうち、本実施の形態において画像データDtのうちの着目画素の画素データpix〔3〕〔3〕を画素データ/光エネルギー変換テーブル26に送り、画素データpix〔3〕〔3〕に対応する光エネルギーES〔3〕〔3〕を順次発生させ、該光エネルギーES〔3〕〔3〕を光エネルギー演算回路28に送り、該光エネルギー演算回路28の光エネルギー記録部としての光エネルギーマトリクスバッファ35に記録する。
【0088】
続いて、LED駆動回路12は、LED番号〔indx〕、本実施の形態においては、LED番号〔3〕を発光エネルギー分布レジスタファイル27に送り、LED番号〔3〕に対応する発光エネルギー分布Dedを発生させ、発光エネルギー分布Dedを光エネルギー演算回路28に送り、該光エネルギー演算回路28の発光エネルギー分布記録部としての発光エネルギー分布マトリクスバッファ34に記録する。
【0089】
そして、LED番号〔0〕のLED素子を発光させたときに、発生させられる光エネルギーEX〔3〕〔3〕の最適値を算出するために、光エネルギー演算回路28は、画素データpix〔3〕〔3〕について光エネルギーEX〔3〕〔3〕
EX〔3〕〔3〕=ES〔3〕〔3〕+(ET〔3〕〔3〕−Σ)/W〔0〕〔3〕〔3〕
を算出する。なお、この場合、前記光エネルギーES〔3〕〔3〕はLED素子側の、光エネルギーET〔3〕〔3〕は受光面側の値を表し、同じ値を採る。
【0090】
また、前記値Σは、
【0091】
【数3】
Figure 0004313062
【0092】
になる。
【0093】
なお、前記値Σは、画素データpix〔3〕〔3〕に従って着目LED素子を発光させたときに発生させられる光エネルギーEX〔3〕〔3〕の最適値を算出するに当たり、同じタイミングで発光させられた他のすべてのLED素子による発光エネルギー分布Dedの各成分の総和である。
【0094】
図22は、着目画素に及ぶ他の画素の影響を表す光エネルギーマトリクスバッファ35の状態を、図23は、LED番号〔−3〕のLED素子による発光エネルギー分布マトリクスバッファ34の状態を示す。
【0095】
図22において、着目画素において画素データpix〔3〕〔3〕でLED素子が発光させられたときに、周辺LED素子が画素データpix〔0〕〔0〕、pix〔3〕〔0〕及びpix〔6〕〔0〕で発光させられた場合の、着目画素に対する他の画素の影響をそれぞれ実線、破線及び一点鎖線の矢印で示し、それぞれに対応させて演算に使用される発光エネルギー分布Dedを、図23において、同じ種類の線によって包囲されたセルで示した。
【0096】
このように、本実施の形態においては、画像品位が低下しない範囲内で周辺分布データを除去することができるので、光エネルギー演算回路28の規模を小さくすることができる。なお、本実施の形態においては、第1の実施の形態と比較して発光エネルギー分布レジスタファイル27に必要な容量を小さく、約60〔%〕にすることができるので、光エネルギー演算回路28の規模を十分に小さくすることができる。
【0097】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
【0098】
図24は本発明の第3の実施の形態におけるLED駆動回路のブロック図である。
【0099】
この場合、発光エネルギー分布記録部としての発光エネルギー分布レジスタファイル27内の発光部及び発光素子としての各LED素子ごとの発光エネルギー分布Dedは、図18に示されるように、7×7のマトリクス状のデータW〔indx〕〔y〕〔x〕から成り、各データW〔indx〕〔y〕〔x〕は、LEDヘッド21の製造工程中に測定された発光強度に基づいて、基本解像度単位(1/600〔インチ〕格子)で編集し、類似データを1024とおりにグルーピングし、再定義することによって形成され、各照射空間位置〔y〕〔x〕における露光量を表す。
【0100】
再定義された各データW〔indx〕〔y〕〔x〕の数1024は、発光エネルギー分布Dedの形状のばらつきが、LEDヘッド21で使用される集束部材としてのロッドレンズアレイ16(図9)における光学特性のばらつきに深く関係していて、微小な誤差を許容すれば、発光エネルギー分布Dedの形状のばらつきの数は、使用されているロッドレンズの数(本実施の形態においては、約1000本)を超えることがないことを根拠としている。マトリクスの各辺のサイズ(本実施の形態においては、7)は、第2の実施の形態と同様に、発光ダイオードプリンタの仕様を満足するように決められる。
【0101】
この場合、前記発光エネルギー分布レジスタファイル27に記録される各発光エネルギー分布Dedの数は、LEDヘッド21を構成する各LED素子の数より少なくされ、ロッドレンズアレイ16の数とし、発光エネルギー分布レジスタファイル27には、ロッドレンズアレイ16ごとの発光エネルギー分布Dedが記録される。そして、各LED素子に、どの形状の発光エネルギー分布Dedに分類されるかを表し、各発光エネルギー分布Dedと対応させるための指標データrdが付され、該指標データrdが発光エネルギー分布指標データブロック41に記録される。そして、画像データラインバッファ24からLED番号〔indx〕が送られると、発光エネルギー分布指標データブロック41はLED番号〔indx〕に対応する指標データrdを発光エネルギー分布レジスタファイル27に対して出力する。
【0102】
次に、画素データpix〔3〕〔3〕に基づいてLED番号〔0〕の着目LED素子を発光させる際の、光エネルギーEX〔3〕〔3〕の最適値が算出される過程について説明する。
【0103】
前記画像データ出力部11から送られた画像データDtは、画像データラインバッファ24に順次記録される。そして、図21に示されるように、処理対象のページデータ中、前記画像データDtにおいて、最初の4ライン分のラインデータDt1〜Dt4が画像データラインバッファ24に記録されると、次のような動作を開始する。
【0104】
次に、LED駆動回路12は、第2の画像データ記録部としての画像データマトリクスバッファ25を走査しながら、各画素データpix〔y〕〔x〕のうち、本実施の形態において画像データDtのうちの着目画素の画素データpix〔3〕〔3〕を光エネルギー目標値算出部としての画素データ/光エネルギー変換テーブル26に送り、画素データpix〔3〕〔3〕に対応する光エネルギーES〔3〕〔3〕を順次発生させ、該光エネルギーES〔3〕〔3〕を光エネルギー演算回路28に送り、該光エネルギー演算回路28の光エネルギーマトリクスバッファ35に記録する。
【0105】
続いて、LED駆動回路12は、LED番号〔indx〕、本実施の形態においては、LED番号〔3〕を発光エネルギー分布指標データブロック41に送ると、発光エネルギー分布指標データブロック41は、LED番号〔3〕に対応する指標データrdを発光エネルギー分布レジスタファイル27に対して出力する。そして、該発光エネルギー分布レジスタファイル27は、LED番号〔3〕に対応する発光エネルギー分布Dedを光エネルギー演算部としての光エネルギー演算回路28に送り、該光エネルギー演算回路28の発光エネルギー分布記録部としての発光エネルギー分布マトリクスバッファ34に記録する。
【0106】
そして、LED番号〔0〕のLED素子を発光させたときに、発生させられる光エネルギーEX〔3〕〔3〕の最適値を算出するために、光エネルギー演算回路28は、画素データpix〔3〕〔3〕について光エネルギーEX〔3〕〔3〕
EX〔3〕〔3〕=ES〔3〕〔3〕+(ET〔3〕〔3〕−Σ)/W〔0〕〔3〕〔3〕
を算出する。なお、この場合、前記光エネルギーES〔3〕〔3〕はLED素子側の、光エネルギーET〔3〕〔3〕は受光面側の値を表し、同じ値を採る。
【0107】
また、前記値Σは、
【0108】
【数4】
Figure 0004313062
【0109】
になる。
【0110】
なお、前記値Σは、画素データpix〔3〕〔3〕に従って着目LED素子を発光させたときに発生させられる光エネルギーEX〔3〕〔3〕の最適値を算出するに当たり、同じタイミングで発光させられた他のすべてのLED素子による発光エネルギー分布Dedの各成分の総和である。
【0111】
したがって、本実施の形態においては、LEDヘッド21に配設されるすべてのLED素子に対応させて発光エネルギー分布Dedを発光エネルギー分布レジスタファイル27に記録する必要がないので、第2の実施の形態と比較して発光エネルギー分布レジスタファイル27に必要な容量を小さく、約86.7〔%〕にすることができる。その結果、光エネルギー演算回路28の規模を十分に小さくすることができる。
【0112】
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
【0113】
図25は本発明の第4の実施の形態における発光エネルギー分布の例を示す図、図26は本発明の第4の実施の形態における画像データの例を示す図、図27は本発明の第4の実施の形態における発光エネルギー分布のデータの例を示す第1の図、図28は本発明の第4の実施の形態における発光エネルギー分布のデータの例を示す第2の図である。
【0114】
この場合、発光エネルギー分布記録部としての発光エネルギー分布レジスタファイル27(図24)内の発光部及び発光素子としての各LED素子ごとの発光エネルギー分布Dedは、図25に示されるように、5×5のマトリクス状のデータW〔indx〕〔y〕〔x〕から成る。
【0115】
そして、データW〔indx〕〔y〕〔x〕のうちのマトリクス内の最外周部のデータ(以下「最外周分布データ」という。)が補正されて大きくされる。
【0116】
また、第2の実施の形態と同様に、発光ダイオードプリンタの仕様は、画像データDtを32の階調値で再現するようになっているので、前記仕様を満足する必要最小限のマトリクスの各辺のサイズは、本来7であるが、前記最外周分布データを大きくすることによって、各辺のサイズを5にすることができる。
【0117】
ところで、図26は画像データDtの一部を7×7の各セル分だけ抜き出したものの例であり、各セルの値によって対応する画素データpix〔y〕〔x〕の階調値が表される。図から、各隣接するセルの階調値の差は、比較的離れた距離にある各セル間の階調値の差より小さいことが分かる。このように十分距離の短いセル間において階調値の差が小さい場合、対応する画素の濃度の差が小さいことを表し、特に自然画において一般的に知られている。
【0118】
この特性を利用して、第2の実施の形態における図18の7×7のマトリクス状のデータW〔indx〕〔y〕〔x〕の最外周分布データを一つ内側のデータW〔indx〕〔y〕〔x〕に加算することによって、5×5のマトリクス状の最外周分布データを作成するようにしている。このようにして、発光エネルギー分布の広さを表すマトリクスを論理的に拡大することができる。
【0119】
図27は、図18の7×7のマトリクス状のデータW〔indx〕〔y〕〔x〕をW1として表し、図28は、図25の5×5のマトリクス状のデータW〔indx〕〔y〕〔x〕をW2として表したものであり、データW1の最外周分布データとデータW2の最外周分布データとを、枠外の括弧付番号で対応させてある。例えば、括弧付番号(1)が付された四つのデータW1を加算した値が、括弧付番号(1)が付された一つのデータW2にされる。
【0120】
前記データW1の加算処理は、LEDヘッド21の製造工程中に測定された発光強度に基づいて、基本解像度単位(1/600〔インチ〕格子)で編集を行う際に行われる。
【0121】
次に、画素データpix〔2〕〔2〕に基づいてLED番号〔0〕の着目LED素子を発光させる際の、光エネルギーEX〔2〕〔2〕の最適値が算出される過程について説明する。
【0122】
図29は本発明の第4の実施の形態における画像データラインバッファの状態を示す図、図30は本発明の第4の実施の形態における光エネルギー分布マトリクスバッファの状態を示す図、図31は本発明の第4の実施の形態における発光エネルギー分布マトリクスバッファの状態を示す図である。
【0123】
前記画像データ出力部11(図9)から送られた画像データDtは、第1の画像データ記録部としての画像データラインバッファ24(図24)に順次記録される。そして、図29に示されるように、処理対象のページデータ中、前記画像データDtにおいて、最初の3ライン分のラインデータDt1〜Dt3が画像データラインバッファ24に記録されると、次のような動作を開始する。
【0124】
まず、画像データラインバッファ24には、各セルごとに画素データpix〔y〕〔x〕が記録され、図29の太枠で示されるセルの画素データpix〔y〕〔x〕が第2の画像データ記録部としての画像データマトリクスバッファ25に読み込まれる。図29において、「*」の付されたセルにこの時点で有効な画素データが記録されていて、「0」の付されたセルには、画素データは記録されていない。
【0125】
次に、LED駆動回路12は、画像データマトリクスバッファ25を走査しながら、各画素データpix〔y〕〔x〕のうち、本実施の形態において画像データDtのうちの着目画素の画素データpix〔2〕〔2〕を光エネルギー目標値算出部としての画素データ/光エネルギー変換テーブル26に送り、画素データpix〔2〕〔2〕に対応する光エネルギーES〔2〕〔2〕を順次発生させ、該光エネルギーES〔2〕〔2〕を光エネルギー演算部としての光エネルギー演算回路28に送り、該光エネルギー演算回路28の光エネルギー記録部としての光エネルギーマトリクスバッファ35に記録する。
【0126】
続いて、LED駆動回路12は、LED番号〔indx〕、本実施の形態においては、LED番号〔2〕を発光エネルギー分布レジスタファイル27に送り、LED番号〔2〕に対応する発光エネルギー分布Dedを発生させ、発光エネルギー分布Dedを光エネルギー演算回路28に送り、該光エネルギー演算回路28の発光エネルギー分布記録部としての発光エネルギー分布マトリクスバッファ34に記録する。
【0127】
そして、LED番号〔0〕のLED素子を発光させたときに、発生させられる光エネルギーEX〔2〕〔2〕の最適値を算出するために、光エネルギー演算回路28は、画素データpix〔2〕〔2〕について光エネルギーEX〔2〕〔2〕
EX〔2〕〔2〕=ES〔2〕〔2〕+(ET〔2〕〔2〕−Σ)/W〔0〕〔2〕〔2〕
を算出する。なお、この場合、前記光エネルギーES〔2〕〔2〕はLED素子側の、光エネルギーET〔2〕〔2〕は受光面側の値を表し、同じ値を採る。
【0128】
また、前記値Σは、
【0129】
【数5】
Figure 0004313062
【0130】
になる。
【0131】
なお、前記値Σは、画素データpix〔2〕〔2〕に従って着目LED素子を発光させたときに発生させられる光エネルギーEX〔2〕〔2〕の最適値を算出するに当たり、同じタイミングで発光させられた他のすべてのLED素子による発光エネルギー分布Dedの各成分の総和である。
【0132】
図30は、着目画素に及ぶ他の画素の影響を表す光エネルギーマトリクスバッファ35の状態を、図31は、LED番号〔−2〕のLED素子による発光エネルギー分布マトリクスバッファ34の状態を示す。
【0133】
図30において、着目画素において画素データpix〔2〕〔2〕でLED素子が発光させられたときに、周辺LED素子が画素データpix〔0〕〔0〕、pix〔2〕〔0〕及びpix〔4〕〔0〕で発光させられた場合の、着目画素に対する他の画素の影響をそれぞれ実線、破線及び一点鎖線の矢印で示し、それぞれに対応させて演算に使用される発光エネルギー分布Dedを、図31において、同じ種類の線によって包囲されたセルで示した。
【0134】
このように、本実施の形態においては、マトリクスのサイズを小さくすることができるので、第2の実施の形態と比較して、発光エネルギー分布レジスタファイル27に必要な容量を小さく、約51〔%〕にすることができる。その結果、光エネルギー演算回路28の規模を十分に小さくすることができる。
【0135】
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
【0136】
図32は本発明の第5の実施の形態におけるLED駆動回路のブロック図、図33は本発明の第5の実施の形態における標準発光エネルギー分布の例を示す図、図34は本発明の第5の実施の形態における標準的な発光エネルギー分布の形状を表す図、図35は本発明の第5の実施の形態における代表的な発光エネルギー分布の形状を表す図である。なお、図34及び35において、横軸に露光面上の位置を、縦軸に発光強度を採ってある。
【0137】
この場合、標準発光エネルギー分布記録部としての標準発光エネルギー分布データブロック43には、図34に示されるような、発光部及び発光素子としてのLED素子を発光させたときの標準的な発光エネルギーの分布を表す標準発光エネルギー分布Dstが記録され、発光エネルギー分布偏差記録部としての発光エネルギー分布偏差レジスタファイル45には、各LED素子ごとに、図35に示されるような、各LED素子を発光させたときの発光エネルギー分布Dedi(i=1、2、…)と、前記標準発光エネルギー分布Dstとの偏差を表す発光エネルギー分布偏差ΔD
ΔD=Dedi−Dst
が記録される。
【0138】
該発光エネルギー分布偏差ΔDは、発光エネルギー分布Ded1、De3のように標準発光エネルギー分布Dstより大きい場合は正の値を採り、発光エネルギー分布Ded2、De4のように標準発光エネルギー分布Dstより小さい場合は負の値を採る。なお、発光エネルギー分布Ded3は発光エネルギー分布偏差ΔDが正の方向に最も大きい最大の発光エネルギー分布であり、発光エネルギー分布Ded4は発光エネルギー分布偏差ΔDが負の方向に最も大きい最小の発光エネルギー分布である。
【0139】
前記標準発光エネルギー分布Dstは、9×9のマトリクス状のデータWst〔indx〕〔y〕〔x〕から成り、各データWst〔indx〕〔y〕〔x〕は、各LED素子の発光エネルギー分布DedのデータW〔indx〕〔y〕〔x〕の平均である。なお、該平均は各照射空間位置〔y〕〔x〕について算出される。
【0140】
また、前記発光エネルギー分布偏差ΔDは、各LED素子ごとに、図33に示されるような照射空間位置〔y〕〔x〕に対応させて形成され、9×9のマトリクス状の偏差データΔW〔indx〕〔y〕〔x〕から成る。
【0141】
ところで、図35に示されるように、最大の発光エネルギー分布Ded3と最小の発光エネルギー分布Ded4とのばらつきの範囲は、標準発光エネルギー分布Dstの各データWst〔indx〕〔y〕〔x〕の約1/4以内に十分収まることが分かる。したがって、本実施の形態においては、標準発光エネルギー分布データブロック43のマトリクス状のデータWst〔indx〕〔y〕〔x〕を記録するために13ビットのレジスタを使用するだけでよく、発光エネルギー分布偏差レジスタファイル45のマトリクス状の偏差データΔW〔indx〕〔y〕〔x〕を記録するために11ビットのレジスタを使用するだけでよい。
【0142】
第1の画像データ記録部としての画像データラインバッファ24からLED番号〔indx〕が送られると、前記発光エネルギー分布偏差レジスタファイル45はLED番号〔indx〕で特定されるLED素子の発光エネルギー分布偏差ΔDを出力する。LED駆動回路12の加算処理手段及び分布形状加算部としての分布形状加算回路44は、加算処理を行い、標準発光エネルギー分布データブロック43から標準発光エネルギー分布Dstを、発光エネルギー分布偏差レジスタファイル45から発光エネルギー分布偏差ΔDをそれぞれ読み込み、標準発光エネルギー分布Dstに発光エネルギー分布偏差ΔDを加算することによって、加算値として発光エネルギー分布Dedを算出し、該発光エネルギー分布Dedを光エネルギー演算部としての光エネルギー演算回路28に出力する。
【0143】
このように、本実施の形態においては、標準発光エネルギー分布データブロック43に標準発光エネルギー分布Dstが、発光エネルギー分布偏差レジスタファイル45に発光エネルギー分布偏差ΔDが記録され、標準発光エネルギー分布Dstに発光エネルギー分布偏差ΔDを加算することによって、発光エネルギー分布Dedを算出するようになっているので、第1の実施の形態と比較して標準発光エネルギー分布データブロック43及び発光エネルギー分布偏差レジスタファイル45に必要な容量を小さく、約85〔%〕にすることができる。その結果、光エネルギー演算回路28の規模を十分に小さくすることができる。
【0144】
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。なお、第5の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
【0145】
図36は本発明の第6の実施の形態におけるLED駆動回路のブロック図、図37は本発明の第6の実施の形態における光エネルギー演算回路のブロック図である。
【0146】
この場合、第5の実施の形態と同様に、標準発光エネルギー分布記録部としての標準発光エネルギー分布データブロック43には、図34に示されるような標準発光エネルギー分布Dstが記録され、発光エネルギー分布偏差記録部としての発光エネルギー分布偏差レジスタファイル45には各LED素子ごとに、図35に示されるような発光エネルギー分布Dedi(i=1、2、…)と、前記標準発光エネルギー分布Dstとの偏差、すなわち、発光エネルギー分布偏差ΔD
ΔD=Dedi−Dst
が記録される。該発光エネルギー分布偏差ΔDは、発光エネルギー分布Ded1、De3のように標準発光エネルギー分布Dstより大きい場合は正の値を採り、発光エネルギー分布Ded2、De4のように標準発光エネルギー分布Dstより小さい場合は負の値を採る。
【0147】
また、光エネルギー演算部としての光エネルギー演算回路42は、図37に示されるように、発光エネルギー分布偏差マトリクスバッファ46、光エネルギー記録部としての光エネルギーマトリクスバッファ35、第1の演算回路及び第1の周辺発光エネルギー算出処理部としての標準発光エネルギー分布積和演算回路47、第2の演算回路及び第2の周辺発光エネルギー算出処理部としての発光エネルギー分布偏差積和演算回路48、第3、第4の演算回路としての加算回路39、49、第5の演算回路としての減算回路37及び第6の演算回路としての除算回路38を備える。
【0148】
前記発光エネルギー分布偏差マトリクスバッファ46は、発光エネルギー分布偏差レジスタファイル45から送られた発光エネルギー分布偏差ΔDを記録し、偏差データΔW〔indx〕〔y〕〔x〕を出力し、前記光エネルギーマトリクスバッファ35は光エネルギー目標値算出部としての画像データ/光エネルギー変換テーブル26から送られた光エネルギーES〔y〕〔x〕を記録し、光エネルギーES〔y〕〔x〕、ET〔y〕〔x〕として出力する。
【0149】
また、前記標準発光エネルギー分布積和演算回路47は、第1の周辺発光エネルギー算出処理を行い、標準発光エネルギー分布データブロック43から送られた標準発光エネルギー分布DstのデータW〔indx〕〔y〕〔x〕、及び光エネルギーマトリクスバッファ35から送られた光エネルギーES〔y〕〔x〕を受けて、積和演算を行い、標準発光エネルギー分布Dstによって着目画素に及ぶ周辺画素による影響を表す第1の値Σ1を、着目画素が周辺画素から受ける標準周辺発光エネルギーとして算出する。なお、第1の値Σ1には、着目画素自体による影響も含まれる。
【0150】
一方、発光エネルギー分布偏差積和演算回路48は、第2の周辺発光エネルギー算出処理を行い、発光エネルギー分布偏差マトリクスバッファ46から送られた発光エネルギー分布偏差ΔDの偏差データΔW〔indx〕〔y〕〔x〕、及び光エネルギーマトリクスバッファ35から送られた光エネルギーES〔y〕〔x〕を受けて、積和演算を行い、発光エネルギー分布偏差ΔDによって着目画素に及ぶ周辺画素による影響を表す第2の値Σ2を、着目画素が周辺画素から受ける偏差周辺発光エネルギーとして算出する。なお、第2の値Σ2には、着目画素自体による影響も含まれる。
【0151】
そして、周辺発光エネルギー加算処理部としての加算回路49は、周辺発光エネルギー加算処理を行い、前記第1、第2の値Σ1、Σ2を加算し、発光エネルギー分布Dedによって着目画素に及ぶすべての画素による影響を表す値Σを、標準周辺発光エネルギーと偏差周辺発光エネルギーとが加算された、着目画素が周辺画素から受ける周辺発光エネルギーとして算出する。
【0152】
また、減算回路37は、着目画素自体による影響を除くために、値Σ及び光エネルギーET〔y〕〔x〕に基づいて値(ET〔y〕〔x〕−Σ)を算出し、除算回路38は値(ET〔y〕〔x〕−Σ)及び偏差データΔW〔indx〕〔y〕〔x〕に基づいて値(ET〔y〕〔x〕−Σ)/ΔW〔indx〕〔y〕〔x〕を算出し、加算回路39は値(ET〔y〕〔x〕−Σ)/ΔW〔indx〕〔y〕〔x〕及び光エネルギーES〔y〕〔x〕に基づいて、光エネルギーEX〔y〕〔x〕
EX〔y〕〔x〕=ES〔y〕〔x〕+(ET〔y〕〔x〕−Σ)/ΔW〔indx〕〔y〕〔x〕
を算出する。
【0153】
次に、画素データpix〔4〕〔4〕に基づいてLED番号〔0〕の着目LED素子を発光させる際の、光エネルギーEX〔4〕〔4〕の最適値が算出される過程について説明する。
【0154】
前記画像データ出力部11(図9)から送られた画像データDtは、第1の画像データ記録部としての画像データラインバッファ24に順次記録される。そして、図15に示されるように、処理対象のページデータ中、前記画像データDtにおいて、最初の5ライン分のラインデータDt1〜Dt5が画像データラインバッファ24に記録されると、次のような動作を開始する。
【0155】
まず、画像データラインバッファ24には、各セルごとに画素データpix〔y〕〔x〕が記録され、図15の太枠で示されるセルの画素データpix〔y〕〔x〕が第2の画像データ記録部としての画像データマトリクスバッファ25に読み込まれる。
【0156】
次に、LED駆動回路12は、画像データマトリクスバッファ25を走査しながら、各画素データpix〔y〕〔x〕のうち、本実施の形態において画像データDtのうちの着目画素の画素データpix〔4〕〔4〕を画素データ/光エネルギー変換テーブル26に送り、画素データpix〔4〕〔4〕に対応する光エネルギーES〔4〕〔4〕を順次発生させ、該光エネルギーES〔4〕〔4〕を光エネルギー演算回路42に送り、該光エネルギー演算回路42の光エネルギーマトリクスバッファ35に記録する。
【0157】
続いて、LED駆動回路12は、LED番号〔indx〕、本実施の形態においては、LED番号〔4〕を発光エネルギー分布偏差レジスタファイル45に送り、LED番号〔4〕に対応する発光エネルギー分布偏差ΔDを発生させ、発光エネルギー分布偏差ΔDを光エネルギー演算回路42に送り、該光エネルギー演算回路42の発光エネルギー分布偏差マトリクスバッファ46に記録する。
【0158】
そして、LED番号〔0〕のLED素子を発光させたときに、発生させられる光エネルギーEX〔4〕〔4〕の最適値を算出するために、光エネルギー演算回路42は、画素データpix〔4〕〔4〕について光エネルギーEX〔4〕〔4〕
EX〔4〕〔4〕=ES〔4〕〔4〕+(ET〔4〕〔4〕−Σ)/W〔0〕〔4〕〔4〕
を算出する。なお、この場合、前記光エネルギーES〔4〕〔4〕はLED素子側の、光エネルギーET〔4〕〔4〕は受光面側の値を表し、同じ値を採る。
【0159】
また、前記値Σは、
Σ=Σ1+Σ2
であり、前記第1の値Σ1は、
【0160】
【数6】
Figure 0004313062
【0161】
に、前記第2の値Σ2は、
【0162】
【数7】
Figure 0004313062
【0163】
になる。
【0164】
なお、前記第1の値Σ1は、画素データpix〔4〕〔4〕に従って着目LED素子を発光させたときに発生させられる光エネルギーEX〔4〕〔4〕の最適値を算出するに当たり、同じタイミングで発光させられた他のすべてのLED素子による標準発光エネルギー分布Dstの各成分の総和であり、前記第2の値Σ2は、同じタイミングで発光させられた他のすべてのLED素子による発光エネルギー分布偏差ΔDの各成分の総和である。
【0165】
このように、本実施の形態においては、発光エネルギー分布偏差データΔDの偏差データΔW〔indx〕〔y〕〔x〕に基づいて第2の値Σ2が算出され、更に光エネルギーEX〔4〕〔4〕の最適値が算出されるようになっているが、各偏差データΔW〔indx〕〔y〕〔x〕の各成分は正の値を採るもの、及び負の値を採るものから成るので、各偏差データΔW〔indx〕〔y〕〔x〕を算出するのに当たり、切捨てが行われていても、誤差が正の値及び負の値のいずれをも採ることになる。したがって、発光エネルギー分布偏差ΔDの総和を表す第2の値Σ2が算出される際に、第2の値Σ2が小さくなる方向に誤差(丸め誤差)が累積されるのを防止することができるので、第2の値Σ2の精度を高くすることができる。
【0166】
一方、標準発光エネルギー分布DstのデータWst〔indx〕〔y〕〔x〕に基づいて第1の値Σ1が算出されるようになっているが、各データWst〔indx〕〔y〕〔x〕は各LED素子の発光エネルギー分布DedのデータW〔indx〕〔y〕〔x〕の平均であるので、各データWst〔indx〕〔y〕〔x〕が算出される時点で各データW〔indx〕〔y〕〔x〕に含まれる誤差が相殺される。したがって、第1の値Σ1の精度を高くすることができる。
【0167】
このように、第1、第2の値Σ1、Σ2の精度を高くすることができるので、画像品位を向上させることができる。
【0168】
また、前記発光エネルギー分布偏差レジスタファイル45のビット長を小さくするのに伴って、各偏差データΔW〔indx〕〔y〕〔x〕に含まれる誤差は大きくなるが、第2の値Σ2が算出される際に誤差が累積されるのを防止することができるので、ビット長を小さくし、発光エネルギー分布偏差レジスタファイル45の容量を小さくすることができる。したがって、画像形成装置のコストを低くすることができる。
【0169】
次に、本発明の第7の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
【0170】
図38は本発明の第7の実施の形態におけるLED駆動回路のブロック図、図39は本発明の第7の実施の形態における光エネルギー演算回路のブロック図、図40は本発明の第7の実施の形態における平均発光エネルギー分布の例を示す図である。
【0171】
この場合、光エネルギー演算部としての光エネルギー演算回路51は、平均発光エネルギー分布記録部としての平均発光エネルギー分布マトリクスバッファ52、光エネルギー記録部としての光エネルギーマトリクスバッファ35、第1の演算回路としての積和演算回路36、第2の演算回路としての減算回路37、第3の演算回路としての除算回路38及び第4の演算回路としての加算回路39を備える。
【0172】
前記平均発光エネルギー分布マトリクスバッファ52には、平均的な、また、代表的な発光エネルギー分布を表す平均発光エネルギー分布Davが記録され、該平均発光エネルギー分布Davは、図40に示されるように、7×7のマトリクス状のデータW〔y〕〔x〕から成り、各データW〔y〕〔x〕は、LEDヘッド21を構成するすべての発光部及び発光素子としてのLED素子の発光エネルギー分布DedのデータW〔indx〕〔y〕〔x〕の平均である。なお、該平均は各照射空間位置〔y〕〔x〕について算出される。
【0173】
次に、画素データpix〔3〕〔3〕に基づいてLED番号〔0〕の着目LED素子を発光させる際の、光エネルギーEX〔3〕〔3〕の最適値が算出される過程について説明する。
【0174】
図41は本発明の第7の実施の形態における平均発光エネルギー分布マトリクスバッファの状態を示す図である。
【0175】
前記画像データ出力部11(図9)から送られた画像データDtは、第1の画像データ記録部としての画像データラインバッファ24(図38)に順次記録される。そして、図21に示されるように、処理対象のページデータ中、前記画像データDtにおいて、最初の4ライン分のラインデータDt1〜Dt4が画像データラインバッファ24に記録されると、次のような動作を開始する。
【0176】
まず、画像データラインバッファ24には、各セルごとに画素データpix〔y〕〔x〕が記録され、図21の太枠で示されるセルの画素データpix〔y〕〔x〕が第2の画像データ記録部としての画像データマトリクスバッファ25に読み込まれる。
【0177】
次に、LED駆動回路12は、画像データマトリクスバッファ25を走査しながら、各画素データpix〔y〕〔x〕のうち、本実施の形態において画像データDtのうちの着目画素の画素データpix〔3〕〔3〕を画素データ/光エネルギー変換テーブル26に送り、画素データpix〔3〕〔3〕に対応する光エネルギーES〔3〕〔3〕を順次発生させ、該光エネルギーES〔3〕〔3〕を光エネルギー演算回路51に送り、該光エネルギー演算回路51の光エネルギーマトリクスバッファ35(図39)に記録する。
【0178】
続いて、LED番号〔0〕のLED素子を発光させたときに、発生させられる光エネルギーEX〔3〕〔3〕の最適値を算出するために、光エネルギー演算回路51は、画素データpix〔3〕〔3〕について光エネルギーEX〔3〕〔3〕
EX〔3〕〔3〕=ES〔3〕〔3〕+(ET〔3〕〔3〕−Σ)/W〔3〕〔3〕
を算出する。なお、この場合、前記光エネルギーES〔3〕〔3〕はLED素子側の、光エネルギーET〔3〕〔3〕は受光面側の値を表し、同じ値を採る。
【0179】
また、前記値Σは、
【0180】
【数8】
Figure 0004313062
【0181】
になる。
【0182】
なお、前記値Σは、画素データpix〔3〕〔3〕に従って着目LED素子を発光させたときに発生させられる光エネルギーEX〔3〕〔3〕の最適値を算出するに当たり、同じタイミングで発光させられた他のすべてのLED素子による平均発光エネルギー分布Davの各成分の総和である。
【0183】
図22において、着目画素において画素データpix〔3〕〔3〕でLED素子が発光させられたときに、周辺LED素子が画素データpix〔0〕〔0〕、pix〔3〕〔0〕及びpix〔6〕〔0〕で発光させられた場合の、着目画素に対する他の画素の影響をそれぞれ実線、破線及び一点鎖線の矢印で示し、それぞれに対応させて演算に使用される発光エネルギー分布Dedを、図41において、同じ種類の線によって包囲されたセルで示した。
【0184】
このように、平均発光エネルギー分布マトリクスバッファ47に一つのLED素子分の発光エネルギー分布を有するだけでよいので、平均発光エネルギー分布マトリクスバッファ52の容量を小さくすることができ、画像形成装置のコストを低くすることができる。特に、画像形成装置において単発光レーザーを使用する場合に有効である。
【0185】
次に、具体的な数値を用いて説明する。
【0186】
図42は本発明の第7の実施の形態における画像データラインバッファの状態を示す図、図43は本発明の第7の実施の形態における画像データから変換された光エネルギーの例を示す図、図44は本発明の第7の実施の形態における平均発光エネルギー分布マトリクスバッファの例を示す図、図45は本発明の第7の実施の形態における他の画素の影響を表す平均発光エネルギー分布の成分の例を示す図、図46は本発明の第7の実施の形態における光エネルギーの最適値の例を示す図である。
【0187】
画像データDtが図42に示されるような階調値で画像データラインバッファ24(図38)に記録されているとき、図42の太枠で囲まれた領域AR1の画像データDtは光エネルギー目標値算出部としての画像データ/光エネルギー変換テーブル26において変換されて図43に示されるような光エネルギーES〔y〕〔x〕になる。なお、前記領域AR1は、べた黒印刷領域の左上の角部分である。また、破線で囲まれた部分は演算対象にはされない。
【0188】
次に、前記領域AR1内の、更に左上の角部分の照射空間位置p1の画素データpix〔4〕〔4〕に基づいてLED素子を発光させる際の、光エネルギーEX〔4〕〔4〕の最適値が算出される過程について説明する。
【0189】
前記平均発光エネルギー分布Davの各データW〔y〕〔x〕が図44に示されるような値を採るとき、前記照射空間位置p1の画素を着目画素としたときに他の画素の影響を表す平均発光エネルギー分布Davの各成分W〔6−y〕〔6−x〕×ES〔y〕〔x〕は、図45に示されるようになる。
【0190】
各成分W〔6−y〕〔6−x〕×ES〔y〕〔x〕は、照射空間位置p1の画素データpix〔4〕〔4〕に対して影響を及ぼし、各成分W〔6−y〕〔6−x〕×ES〔y〕〔x〕の総和を表す値Σは、
Σ=4.554〔pJ〕
になる。
【0191】
そして、光エネルギーEX〔4〕〔4〕の最適値は、本来照射すべき光エネルギーES〔4〕〔4〕は6.0〔pJ〕であるので、
Figure 0004313062
になる。
【0192】
次に、各LED素子ごとの発光エネルギー分布Dedの形状が大きくばらついている場合について、具体的な数値を用いて説明する。なお、この場合、本発明の第2の実施の形態を適用した場合について説明する。
【0193】
図47は本発明の第2の実施の形態における発光エネルギー分布の第1の例を示す図、図48は本発明の第2の実施の形態における発光エネルギー分布の第2の例を示す図、図49は本発明の第2の実施の形態における他の画素の影響を表す発光エネルギー分布の成分の例を示す第1の図、図50は本発明の第2の実施の形態における画像データラインバッファの状態を示す図、図51は本発明の第2の実施の形態における画像データから変換された光エネルギーの例を示す図、図52は本発明の第2の実施の形態における他の画素の影響を表す発光エネルギー分布の成分の例を示す第2の図、図53は本発明の第2の実施の形態における光エネルギーの最適値の例を示す図、図54は従来の印刷結果を示す概念図、図55は本発明の第2の実施の形態における印刷結果を示す概念図である。
【0194】
図47はLED番号〔0〕〜〔2〕の各LED素子の発光エネルギー分布Dedを、図48はLED番号〔3〕のLED素子の発光エネルギー分布Dedを示す。LED番号〔3〕のLED素子の発光エネルギー分布Dedは、LED番号〔0〕〜〔2〕の各LED素子の発光エネルギー分布Dedに対して重心がずれたものとなっている。この現象は、各LEDアレイチップの継目等に発生する。
【0195】
画像データDtが、第7の実施の形態と同様に、図42に示されるような階調値で画像データラインバッファ24(図1)に記録されているとき、図42の領域AR1の画像データDtは、画像データ/光エネルギー変換テーブル26において変換されて図43に示されるような光エネルギーES〔y〕〔x〕になる。なお、前記領域AR1は、べた黒印刷領域の左上の角部分である。また、破線で囲まれた部分は演算対象にはされない。
【0196】
次に、前記領域AR1内の、更に左上の角部分の照射空間位置p1の画素データpix〔4〕〔4〕に基づいてLED素子を発光させる際の、光エネルギーEX〔4〕〔4〕の最適値が算出される過程について説明する。
【0197】
この場合、照射空間位置p1のLED素子はLED番号〔0〕であるので、図47に示されるLED番号〔0〕のLED素子の発光エネルギー分布Dedの各データW〔0〕〔y〕〔x〕に基づいて、前記照射空間位置p1の画素を着目画素としたときに他の画素の影響を表す発光エネルギー分布Dedの各成分W〔x−3〕〔6−y〕〔6−x〕×ES〔y〕〔x〕を図49に示されるように算出することができる。
【0198】
そして、各成分W〔x−3〕〔6−y〕〔6−x〕×ES〔y〕〔x〕は、照射空間位置p1の画素データpix〔4〕〔4〕に対して影響を及ぼし、各成分W〔x−3〕〔6−y〕〔6−x〕×ES〔y〕〔x〕の総和を表す値Σは、
Σ=4.54〔pJ〕
になる。
【0199】
また、光エネルギーEX〔4〕〔4〕の最適値は、本来照射すべき光エネルギーES〔4〕〔4〕は6.0〔pJ〕であるので、
Figure 0004313062
になる。
【0200】
次に、同様に、画像データDtが、図50に示されるような階調値で画像データラインバッファ24に記録されているとき、図50の領域AR2の画像データDtは、画像データ/光エネルギー変換テーブル26において変換されて図51に示されるような光エネルギーES〔y〕〔x〕になる。なお、前記領域AR2は、べた黒印刷領域の左上の角部分である。また、破線で囲まれた部分は演算対象にはされない。
【0201】
次に、前記領域AR2内の、更に上端の中央部分の照射空間位置p2の画素データpix〔4〕〔4〕に基づいてLED素子を発光させる際の、光エネルギーEX〔4〕〔4〕の最適値が算出される過程について説明する。
【0202】
この場合、照射空間位置p2のLED素子はLED番号〔3〕であるので、図48に示されるLED番号〔3〕のLED素子の発光エネルギー分布Dedの各データW〔3〕〔y〕〔x〕に基づいて、前記照射空間位置p2の画素を着目画素としたときに他の画素の影響を表す発光エネルギー分布Dedの各成分W〔x〕〔6−y〕〔6−x〕×ES〔y〕〔x〕を図52に示されるように算出することができる。
【0203】
そして、各成分W〔x〕〔6−y〕〔6−x〕×ES〔y〕〔x〕は、照射空間位置p2の画素データpix〔4〕〔4〕に対して影響を及ぼし、各成分W〔x−3〕〔6−y〕〔6−x〕×ES〔y〕〔x〕の総和を表す値Σは、
Σ=4.39〔pJ〕
になる。
【0204】
また、光エネルギーEX〔4〕〔4〕の最適値は、本来照射すべき光エネルギーES〔4〕〔4〕は6.0〔pJ〕であるので、
Figure 0004313062
になる。
【0205】
このように、光エネルギーEX〔y〕〔x〕が補正されるので、従来は、図54に示されるように大きさの異なる画素d1が形成されていたのに対して、本発明においては、図55に示されるように、均一な大きさの画素d11が形成されるようになる。したがって、従来の画像形成装置においては、各画素d1の中心部q1同士、及び各画素d1の周辺部q2同士を重ねた場合に、抜け部分k1が形成されたのに対して、本発明においては、各画素d11の中心部q11同士、及び各画素d11の周辺部q12同士を重ねると、抜け部分が形成されない。したがって、画像品位を向上させることができる。
【0206】
前記各実施の形態においては、発光ダイオードプリンタについて説明しているが、本発明をレーザープリンタ、液晶プリンタ等の光学式ヘッドを用いた画像形成装置に適用することができる。その場合、レーザー、液晶シャッタ等によって露光量を制御するに当たり、周辺の画素が形成されるのに伴って、着目画素が周辺エネルギー分布を受けることによって画像品位が低下するのを防止する。そのために、各露光についてあらかじめ発光エネルギー分布が算出される。
【0207】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0208】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、画像形成装置においては、画像データに従って発光部を発光させることによって画素形成媒体に光を照射し、画素を形成するようになっている。
【0209】
そして、前記発光部を発光させたときの発光エネルギーの分布を表す発光エネルギー分布を記録するための発光エネルギー分布記録部と、着目画素の周辺の画素を形成するのに伴って、前記発光エネルギー分布に基づいて、画素形成媒体上の着目画素が受ける周辺発光エネルギーを算出する演算部と、着目画素を形成するのに必要な光エネルギーを、前記周辺発光エネルギーに基づいて補正する補正部とを有する。
また、前記発光エネルギー分布記録部に記録される発光エネルギー分布の範囲外の発光エネルギー分布の成分の総和を表す外周周辺エネルギー分布によって生じる再現階調誤差は、1階調分未満の正の数値とされる。
【0210】
この場合、着目画素を形成するのに必要な光エネルギーが前記周辺発光エネルギーに基づいて補正されるので、発光エネルギー分布の形状によって画像の濃度むらが発生するのを抑制することができ、画像品位を向上させることができる。
【0211】
また、孤立黒ドット、細線、白抜き点、白抜き細線等の高い空間周波数の成分を含む画像を形成する場合も、画像品位を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるLED駆動回路のブロック図である。
【図2】理想的な発光エネルギー分布を示す図である。
【図3】従来のLED素子を発光させたときの発光エネルギー分布の第1の例を示す図である。
【図4】従来のLED素子を発光させたときの発光エネルギー分布の第2の例を示す図である。
【図5】従来の隣接する二つのLED素子を発光させたときの発光エネルギー分布の例を示す第1の図である。
【図6】従来の隣接する二つのLED素子を発光させたときの発光エネルギー分布の例を示す第2の図である。
【図7】図5のX−X矢示図である。
【図8】図6のY−Y矢示図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における発光ダイオードプリンタの概略図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態における発光エネルギー分布の例を示す図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態における画像データ/光エネルギー変換テーブルの例を示す図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態における発光エネルギー演算回路のブロック図である。
【図13】本発明の第1の実施の形態における光エネルギー/LED駆動パターン変換テーブルの例を示す図である。
【図14】本発明の第1の実施の形態におけるストローブ時間レジスタファイルの例を示す図である。
【図15】本発明の第1の実施の形態における画像データラインバッファの状態を示す図である。
【図16】本発明の第1の実施の形態における光エネルギー分布マトリクスバッファの状態を示す図である。
【図17】本発明の第1の実施の形態における発光エネルギー分布マトリクスバッファの状態を示す図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態における発光エネルギー分布の例を示す第1の図である。
【図19】本発明の第2の実施の形態における再現階調値のシミュレーション結果を示す図である。
【図20】本発明の第2の実施の形態における発光エネルギー分布の例を示す第2の図である。
【図21】本発明の第2の実施の形態における画像データラインバッファの状態を示す図である。
【図22】本発明の第2の実施の形態における光エネルギー分布マトリクスバッファの状態を示す図である。
【図23】本発明の第2の実施の形態における発光エネルギー分布マトリクスバッファの状態を示す図である。
【図24】本発明の第3の実施の形態におけるLED駆動回路のブロック図である。
【図25】本発明の第4の実施の形態における発光エネルギー分布の例を示す図である。
【図26】本発明の第4の実施の形態における画像データの例を示す図である。
【図27】本発明の第4の実施の形態における発光エネルギー分布のデータの例を示す第1の図である。
【図28】本発明の第4の実施の形態における発光エネルギー分布のデータの例を示す第2の図である。
【図29】本発明の第4の実施の形態における画像データラインバッファの状態を示す図である。
【図30】本発明の第4の実施の形態における光エネルギー分布マトリクスバッファの状態を示す図である。
【図31】本発明の第4の実施の形態における発光エネルギー分布マトリクスバッファの状態を示す図である。
【図32】本発明の第5の実施の形態におけるLED駆動回路のブロック図である。
【図33】本発明の第5の実施の形態における標準発光エネルギー分布の例を示す図である。
【図34】本発明の第5の実施の形態における標準的な発光エネルギー分布の形状を表す図である。
【図35】本発明の第5の実施の形態における代表的な発光エネルギー分布の形状を表す図である。
【図36】本発明の第6の実施の形態におけるLED駆動回路のブロック図である。
【図37】本発明の第6の実施の形態における光エネルギー演算回路のブロック図である。
【図38】本発明の第7の実施の形態におけるLED駆動回路のブロック図である。
【図39】本発明の第7の実施の形態における光エネルギー演算回路のブロック図である。
【図40】本発明の第7の実施の形態における平均発光エネルギー分布の例を示す図である。
【図41】本発明の第7の実施の形態における平均発光エネルギー分布マトリクスバッファの状態を示す図である。
【図42】本発明の第7の実施の形態における画像データラインバッファの状態を示す図である。
【図43】本発明の第7の実施の形態における画像データから変換された光エネルギーの例を示す図である。
【図44】本発明の第7の実施の形態における平均発光エネルギー分布マトリクスバッファの例を示す図である。
【図45】本発明の第7の実施の形態における他の画素の影響を表す平均発光エネルギー分布の成分の例を示す図である。
【図46】本発明の第7の実施の形態における光エネルギーの最適値の例を示す図である。
【図47】本発明の第2の実施の形態における発光エネルギー分布の第1の例を示す図である。
【図48】本発明の第2の実施の形態における発光エネルギー分布の第2の例を示す図である。
【図49】本発明の第2の実施の形態における他の画素の影響を表す発光エネルギー分布の成分の例を示す第1の図である。
【図50】本発明の第2の実施の形態における画像データラインバッファの状態を示す図である。
【図51】本発明の第2の実施の形態における画像データから変換された光エネルギーの例を示す図である。
【図52】本発明の第2の実施の形態における他の画素の影響を表す発光エネルギー分布の成分の例を示す第2の図である。
【図53】本発明の第2の実施の形態における光エネルギーの最適値の例を示す図である。
【図54】従来の印刷結果を示す概念図である。
【図55】本発明の第2の実施の形態における印刷結果を示す概念図である。
【符号の説明】
19 感光体ドラム
21 LEDヘッド
27 発光エネルギー分布レジスタファイル
34 発光エネルギー分布マトリクスバッファ
36 積和演算回路
37 減算回路
38 除算回路
39 加算回路
43 標準発光エネルギー分布データブロック
44 分布形状加算回路
45 発光エネルギー分布偏差レジスタファイル

Claims (10)

  1. 画像データに従って発光部を発光させることによって画素形成媒体に光を照射し、画素を形成するようにした画像形成装置において、
    (a)前記発光部を発光させたときの発光エネルギーの分布を表す発光エネルギー分布を記録するための発光エネルギー分布記録部と、
    (b)着目画素の周辺の画素を形成するのに伴って、前記発光エネルギー分布に基づいて、画素形成媒体上の着目画素が受ける周辺発光エネルギーを算出する演算部と、
    (c)着目画素を形成するのに必要な光エネルギーを、前記周辺発光エネルギーに基づいて補正する補正部とを有するとともに、
    (d)前記発光エネルギー分布記録部に記録される発光エネルギー分布の範囲外の発光エネルギー分布の成分の総和を表す外周周辺エネルギー分布によって生じる再現階調誤差は、1階調分未満の正の数値とされることを特徴とする画像形成装置
  2. 記発光エネルギー分布は各発光部ごとに記録される請求項に記載の画像形成装置。
  3. 画像データに従って発光部を発光させることによって画素形成媒体に光を照射し、画素を形成するようにした画像形成装置において、
    (a)前記発光部を発光させたときの発光エネルギーの分布を表す発光エネルギー分布を記録するための発光エネルギー分布記録部と、
    (b)着目画素の周辺の画素を形成するのに伴って、前記発光エネルギー分布に基づいて、画素形成媒体上の着目画素が受ける周辺発光エネルギーを算出する演算部と、
    (c)着目画素を形成するのに必要な光エネルギーを、前記周辺発光エネルギーに基づいて補正する補正部とを有するとともに、
    (d)前記発光エネルギー分布記録部に記録される各発光エネルギー分布の数は各発光部の数より少なくされ、
    (e)該各発光部に、各発光エネルギー分布と対応させるための指標データが付されることを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記発光エネルギー分布記録部に記録される発光エネルギー分布の広さが、発光エネルギー分布のデータを補正することによって論理的に拡大される請求項に記載の画像形成装置。
  5. 前記発光エネルギー分布のデータは、該データより外側のデータに基づいて補正される請求項に記載の画像形成装置。
  6. 前記発光エネルギー分布記録部に記録される発光エネルギー分布の範囲外の発光エネルギー分布の成分の総和を表す外周周辺エネルギー分布によって生じる再現階調誤差は、1階調分未満の正の数値とされる請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 画像データに従って発光部を発光させることによって画素形成媒体に光を照射し、画素を形成するようにした画像形成装置において、
    (a)前記発光部を発光させたときの標準的な発光エネルギーの分布を表す標準発光エネルギー分布を記録するための標準発光エネルギー分布記録部と、
    (b)前記発光部を発光させたときの各発光エネルギー分布と前記標準発光エネルギー分布との偏差を表す発光エネルギー分布偏差を記録するための発光エネルギー分布偏差記録部と
    (c)着目画素の周辺の画素を形成するのに伴って、前記標準発光エネルギー分布及び発光エネルギー分布偏差に基づいて、画素形成媒体上の着目画素が受ける周辺発光エネルギーを算出する演算部と、
    (d)着目画素を形成するのに必要な光エネルギーを、前記周辺発光エネルギーに基づいて補正する補正部とを有することを特徴とする画像形成装置。
  8. (a)前記標準発光エネルギー分布発光エネルギー分布偏差を加算する分布形状加算部を有するとともに、
    (b)前記演算部は、分布形状加算部による加算値に基づいて周辺発光エネルギーを算出する請求項に記載の画像形成装置。
  9. 前記演算部は、標準発光エネルギー分布によって着目画素が受ける標準周辺発光エネルギーを算出し、発光エネルギー分布偏差によって着目画素が受ける偏差周辺発光エネルギーを算出し、標準周辺発光エネルギー及び偏差周辺発光エネルギーに基づいて前記周辺発光エネルギーを算出する請求項に記載の画像形成装置。
  10. 画像データに従って発光部を発光させることによって画素形成媒体に光を照射し、画素を形成するようにした画像形成方法において、
    (a)着目画素の周辺の画素を形成するのに伴って、発光エネルギー分布記録部に記録され、前記発光部を発光させたときの発光エネルギーの分布を表す発光エネルギー分布に基づいて、画素形成媒体上の着目画素が受ける周辺発光エネルギーを算出し、
    (b)着目画素を形成するのに必要な光エネルギーを、前記周辺発光エネルギーに基づいて補正するとともに、
    (c)前記発光エネルギー分布記録部に記録される発光エネルギー分布の範囲外の発光エネルギー分布の成分の総和を表す外周周辺エネルギー分布によって生じる再現階調誤差は、1階調分未満の正の数値とされることを特徴とする画像形成方法
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