JP6091685B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、帯電された像担持体表面にレーザ光を照射し静電潜像を形成して画像を形成する画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、露光装置による露光により像担持体上に形成した電荷潜像(静電潜像)によって、現像領域においてトナー粒子を現像するための現像電界が形成される。像担持体表面の各領域にトナー粒子を現像するための現像電界は、該当領域の電荷潜像の量のみならず周囲の電荷潜像の量に依存する。ここで、周囲の電荷分布には像担持体内の電荷のみならず、対向電極等に誘起される電荷も含まれる。そのため、像担持体表面の各領域へのトナー現像量は、該当領域の電荷潜像のみならず該当画素周囲の潜像の影響を受ける。その結果、周囲にドットが少ない孤立ドット又は細線と、周囲にドットがあるようなパターンなどでは、それぞれの画素の近傍にある他ドットの影響が異なるため、それら両方の安定した出力ができない場合があった。特に、隣接画素との距離が近い高解像度の場合に顕著であった。
図7に1200dpiのNドット×Nドット(以下、N×Nのように記す)を出力した場合のドット画像のドット径を示す。ここでNドットとは1画素と同義であり、露光される解像度の最小単位画素を意味する。例えば、「1200dpi=1200ドット/25400μm」である。よって、1ドットの大きさは、「1inch/1200ドット=25400μm/1200ドット=21μm」程になり、10ドットの大きさは210μm程になる。直線Lは、解像度から計算されるドット径であり、そのような「出力しようとするN×Nドットの大きさN」に対して、「出力されるドット径(μm)」が線形に対応する場合を示す。ところが、この直線Lのような理想的な出力は電子写真プロセスにおいては安定して得ることが容易ではない。例えば図7の「例.A」レーザ露光量Aの場合、1×1、2×2の孤立電荷潜像が作る現像電界は微小であるため現像することができない。「例.A」では、3×3すなわち9ドット集まってはじめてドット画像が形成されはじめ、4×4以降は直線Lに沿うようなドット画像が形成される。すなわち、「例.A」では、Nが4以降の領域で理想的な画像を形成することができるが、Nが2以下ではドット画像の消失が生じる。1×1、2×2又は1ドット幅の細線などではトナー画像の形成が不安定になり、ドット・線の消失が生じ画像情報が失われてしまう。このようなトッド・線の消失を防ぐために、画像露光量を大きくして1×1の孤立電荷潜像が作る現像電界を大きくしようとした場合、図7の「例.B」レーザ露光量B(破線)に示すようになる。すなわち、1×1は安定して出力されるようになるが、Nが大きくなる領域では形成される現像電界が過剰になり、「例.B」では直線Lに比べて出力されるドット径が大きくなってしまう。
高解像度の画像形成を行おうとする際には、画素の大きさがより微小になり、近隣画素間の距離も小さくなるため、このような課題が顕著になる。また、像担持体として表面エネルギーが小さく像担持体に対するトナーの付着力が小さいような像担持体を用いた場合にもこのような課題が生じ、より微小ドットが再現されにくくなる。同様に像担持体に対する付着力が小さい球形状のトナーを用いた場合もこのような課題が生じる。そこで、このような周辺画素の電荷分布の影響を考慮して、出力画像を補正しようとすることを目的としたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−181868号公報
しかしながら、従来技術では、次のような課題がある。すなわち、電子写真プロセスにおける静電潜像形成の際に、周囲のドットパターンの影響を排除するために、周辺画素のパターンマッチングによる露光量を補正しても、レーザビームのスポット形状が考慮されていないという課題がある。レーザビームのスポット形状(以下、レーザスポット形状とする)は、像担持体の長手方向の走査位置に応じて変化してしまう。尚、像担持体の長手方向とは主走査方向(回転多面鏡によって偏向された光ビームのスポットが像担持体上を移動する方向)のことである。つまり、レーザスポット形状が像担持体の長手方向に応じて変化すると、画像の濃度の変化として現れてしまうことがあった。
図8(a)のような画像データを出力したときの場合で具体例を示す。図8(a)では1マスは1画素に対応する。図8(b)、図8(c)はレーザスポット形状を示す。図8(b)はほぼ真円状のレーザスポット形状、図8(c)は、楕円状のレーザスポット形状を表す。図8(c)のようなレーザスポット形状で図8(a)の画像データの潜像を形成すると、その潜像分布からドット番号2、ドット番号3、ドット番号4(図8(a)中白抜き数字)がラインのように比較的くっつきやすい状態でトナーの現像が行われる。図8(d)にその際の潜像分布を示す。図8(d)のように楕円形状の長軸方向に潜像分布も対応していることがわかる。これは、図8(c)のレーザスポット形状は長軸方向に伸びている楕円形をしているために、楕円の長軸方向の潜像分布が強く顕著になり、その方向に配置しているドットがくっつきやすくなったためである。一方で、短軸方向では、潜像分布が弱くドットのつながりは弱いためにドット同士がくっつきにくい。レーザスポット形状のその変化を光学的に抑制しようとする場合、像担持体のムラを抑えたり、光学系ユニットを高精度にしたり調整や選別を行うことが考えられるが、装置の高コスト化を招くおそれがある。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、走査位置に応じてレーザスポット形状が変動しても、主走査方向の画像濃度の変動を抑制することを目的とする。
前述の課題を解決するために、本発明は以下の構成を備える。
(1)感光体と、画像データに基づいて前記感光体を露光するためのレーザビームを出射する光源であって、供給される駆動電流の値に応じた光量のレーザビームを出射する光源と、前記レーザビームが前記感光体上を走査するように前記レーザビームを偏向する偏向手段と、注目画素に隣接する隣接画素に対応する補正係数を含み、前記感光体上における前記レーザビームの露光位置のスポット形状に応じた補正フィルタを設定する設定手段であって、前記レーザビームの走査方向における前記注目画素の位置に応じて補正フィルタを設定する設定手段と、前記設定手段により設定された補正フィルタと当該補正フィルタに対応する注目画素に隣接する隣接画素の画像データに基づいて当該注目画素の画像データを補正する補正手段と、前記レーザビーム走査方向における前記注目画素の位置に応じて前記光源に供給する前記駆動電流の値を制御する電流制御手段と、前記補正手段によって補正された注目画素の画像データに基づいて、前記注目画素を形成すべく前記電流制御手段によって制御される値の前記駆動電流を前記光源に供給する駆動手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、走査位置に応じてレーザスポット形状が変動しても、主走査方向の画像濃度の変動を抑制することができる。
実施例1のカラー複写機の概略構成図 実施例1の光学ユニット及びその周辺ユニットの構成を説明する図 実施例1のレーザスポット形状の補正処理を示すフローチャート 実施例1のCPUによる補正フィルタの変更を説明する図 実施例1のCPUの構成を示すブロック図、メモリに記憶されている補正データの配置を説明する図 実施例1のCPUによる補正フィルタの生成を説明するタイミング図、レーザ露光量に対する感光ドラム表面電位と印字画像濃度の対応を示す図 従来例の出力しようとするN×Nドットの大きさと出力されるドット径を示すグラフ 従来例の画像データの例を説明する図、レーザスポット形状の例を示す図、潜像分布を示す図
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。尚、この実施の形態では、1つの感光ドラムを有するカラー複写機の場合で説明するが、本発明はこのような1ドラム形態の複写機に限定されるものでなく、例えばY,M,C,K用の各画像形成ユニットを記録シートの搬送方向に沿って配置した構成でもよい。尚、本願でいうレーザビームのスポット形状(以下、レーザスポット形状とする)とは、略ガウシアン分布を有するレーザ光学スポットのピーク光量から1/eの光量での直径で構成される形状を意味する。
[画像形成装置の構成]
図1は、実施例1のカラー複写機の全体構成を説明する概略構成図である。このカラー複写機は、カラー原稿を読み取ってカラー画像信号を生成する画像読み取り装置(以下、カラースキャナ)1及びカラー画像記録装置(以下、カラープリンタ)2を備える。カラースキャナ1は、原稿3の画像を照明ランプ4、ミラー群5(5A〜5C)及びレンズ6を介してカラーセンサ7に結像する。そして、原稿3のカラー画像情報を、例えばブルー(B)、グリーン(G)、レッド(R)の色分解光毎に読み取り、それぞれ電気的な画像信号に変換する。このカラースキャナ1で生成されたB,G,Rの色成分の画像信号に対して画像処理部(不図示)で色変換処理を行い、光の3原色からブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクなどの色材の色成分画像データを得る。
次にカラープリンタ2について説明する。書き込み光学ユニット(以下、光学ユニット)28(露光手段)は、カラースキャナ1からのC,M,Y,K成分のカラー画像データを入力してレーザ光に変換し、そのレーザ光を回転多面鏡57で反射させて感光ドラム21(像担持体)上を走査させる。この感光ドラム21の表面は帯電器270で一様に帯電された後、光学ユニット28からのレーザ光により露光される。これにより、感光ドラム21の表面には、原稿画像に対応した静電潜像が形成される。感光ドラム21は、矢印Aで示すように反時計回り方向に回転する。感光ドラム21の周囲には感光ドラムクリーニングユニット(クリーニング前除電器を含む)212、帯電器270及びM現像器13M、C現像器13C、Y現像器13Y、K現像器13Kが回転体に保持された回転現像器13が設けられている。回転現像器13は矢印R方向に回転駆動され、それぞれ対応するM現像器13M、C現像器13C、Y現像器13Y、K現像器13Kが感光ドラム21と接する位置に位置付けられる。これにより、その色のトナーが感光ドラム21上の静電潜像に応じて感光ドラム21上に付着される。尚、回転現像器13の各現像器は、静電潜像を現像するために現像剤(トナー)を感光ドラム21の表面に接触させて回転する現像スリーブと、現像剤の汲み上げ及び撹拌を行うために回転する現像パドルなどで構成されている。
こうして各色の静電潜像が感光ドラム21上に形成される度に、そのカラー画像は中間
転写体である中間転写ベルト22に転写される。これにより中間転写ベルト22上には、Y,M,C,Kの画像が重畳されたフルカラー画像が形成される。中間転写ベルト22への転写は、第1転写バイアスローラ217の作用によって実現される。中間転写ベルト22は、不図示の駆動モータにより中間転写ベルト22を搬送駆動する駆動ローラ220と、従動ローラ群218,219,237に張架されている。第2転写バイアスローラ221には、中間転写ベルト22の従動ローラ219に対向する位置に配置され、中間転写ベルト22に対して離接可能に駆動する離接機構が設けられている。また、中間転写ベルト22の表面で、従動ローラ237に対向する位置に、ベルトクリーニングユニット222が設けられている。このベルトクリーニングユニット222の接離動作タイミングは、次のようになる。すなわち、プリントスタートから最終色の画像後端部のベルト転写が終了するまではベルト面から離間させておき、その後の所定のタイミングに、接離機構(不図示)によって中間転写ベルト22面に接触させ、中間転写ベルト22のクリーニングを行う。
次に記録シートへの転写について説明する。用紙カセット223に収容されている複数の記録紙(記録シート)の最上部の記録シートが、ピックアップローラ224の回転により用紙カセット223から取り出される。そして、取り出された記録シートは、搬送ローラ対226,225を通って第2転写バイアスローラ221による転写位置に搬送される。そこで、この第2転写バイアスローラ221による圧接及びバイアス電位により、中間転写ベルト22上のフルカラー画像が記録シート上に転写される。こうしてカラー画像が転写された記録シートは定着器250に送られて画像の定着が行われる。
[光学ユニットの構成]
図2(a)は、光学ユニット28の構成を示す斜視図、図2(b)はカラープリンタ2の光学ユニット28及びその周辺ユニットの構成を説明する図である。画像信号生成部53は入力された画像データに基づき画像信号202を出力する。レーザ駆動部54は、画像信号生成部53により出力された画像信号202に基づいて、半導体レーザ55を駆動(発光)するための駆動信号204を出力することにより半導体レーザ55を駆動する。半導体レーザ55は、レーザ駆動部54から出力された駆動信号204により駆動され、レーザ光205を照射する。半導体レーザ55から照射されたレーザ光205は、コリメータレンズ56及び絞り24によりほぼ平行光となり、所定のビーム径で回転多面鏡57に入射する。回転多面鏡57は、スキャナモータ25によって矢印21aの方向に等角速度の回転を行っており、この回転に伴って、入射した光ビームが反射され連続的に角度を変える偏向ビームとなる。
回転多面鏡57により反射されて偏向ビームとなった光は、fθ(エフ・シータ)レンズ58により集光作用を受ける。fθレンズ58は、走査の時間的な直線性を保証するべく歪曲収差の補正を行う。fθレンズ58を通過したレーザ光はミラー27により反射され、感光ドラム21上に、図2(a)の矢印31aの方向(長手方向)である主走査方向に等速で走査される。尚、主走査方向とは、回転多面鏡57によって偏向された光ビームのスポットが感光ドラム21上を移動する方向である。これにより感光ドラム21の表面に、画像信号202に対応する静電潜像が形成される。尚、回転多面鏡57からの反射光の一部が、BD(BeamDetect)ミラー29を介してBDセンサ60(検知手段)に入射する。BDセンサ60で検知された信号は、回転多面鏡57の回転とデータの書き込みとの同期をとるための同期信号として用いられる。すなわち、BDセンサ60は、レーザ光による1走査の開始タイミングを検知して走査同期信号(以下、BD信号)201をCPU52に出力する。CPU52は、記憶部61から読み出した後述する補正フィルタに応じた補正信号203を画像信号生成部53に出力する。後述する補正フィルタは記憶部61に格納されている。水晶発振器62はCPU52に一定周波数のクロック信号(後述する信号z)を出力し、CPU52が備える内部カウンタは水晶発振器62が出力
したクロック信号をカウントする。
[レーザスポット形状の補正制御処理]
図3に走査位置に応じたレーザスポット形状の変動に起因する画像濃度の補正制御を説明するフローチャートを示す。ステップ(以下、S)1で、CPU52がBDセンサ60から出力されたBD信号201を受信し、BD信号201を検知する。S2でCPU52は、BD信号201を検知したことに応じて内部カウンタ(図中、単にカウンタと記す)をリセットし、かつカウントを開始する。S3でCPU52は、記憶部61から読み込んだ補正フィルタに基づき、カウント値に応じた補正フィルタを生成し、画像信号生成部53に補正信号203として出力する。補正フィルタについての詳細は後述する。尚、本実施例では記憶部61に補正フィルタを記憶している構成であるが、予め補正フィルタを記憶しているEEPROM等を装着する構成としてもよい。S4でCPU52は、BDセンサ60から出力されるBD信号201に同期して画像信号202を生成するよう画像信号生成部53に指示する。ここで、CPU52の指示により画像信号生成部53は、画像データ及びCPU52から入力された補正信号203に基づき、画像信号(補正画像データ)202を生成し、生成した画像信号202をレーザ駆動部54に出力する。S5でCPU52は、画像信号生成部53から出力された画像信号202に基づいて半導体レーザ55の駆動信号(PWM信号)204を生成するようレーザ駆動部54に指示する。S6でCPU52は、画像形成を終了するか否かを判断し、画像形成を終了すると判断した場合は本フローチャートの処理を終了し、画像形成を終了しないと判断した場合はS1の処理に戻る。
[CPUによる露光強度の補正データの算出]
図4は、本実施例の光学ユニット28のCPU52による補正を説明する図である。70は光学ユニット28の光学特性であるレーザスポット形状を示し、71は主走査方向の補正分解能(メモリへのデータ格納数)(1走査ライン補正間隔)を示す。レーザ光のレーザスポット形状は、70に示すように、主走査方向の中央部では真円であるが、主走査方向の両端部では主軸が図に示すように夫々傾いた楕円形状である。すなわち、感光ドラム21の長手方向の中央部に照射されるレーザ光のスポット形状は真円であり、感光ドラム21の長手方向の両端部に照射されるレーザ光のスポット形状は楕円である。尚、70に一点鎖線で示す部分のレーザ光のレーザスポット形状は、主走査方向の中央部から両端部に向かって真円から楕円形状に連続的に徐々に変化する。本実施例では、1走査ライン分の画素を複数のブロックに分割し、各ブロック間で補正フィルタ73を段階的に切り替えて補正を行う。図4の71の1走査ライン補正間隔の1目盛が1ブロックに対応し、1ブロック中に複数の画素(例えば16画素)が含まれる。73は本実施例の光学特性補正フィルタ(以下、単に補正フィルタと記す)を示す。例えば、主走査方向の中央部すなわちレーザスポット形状が真円状である場合は、真円状のレーザスポット形状に対応した補正フィルタを用いて補正を行うこととなり、図4中の表1はそれを意味する。表1については後述する。
CPU52は、BDセンサ60が出力したBD信号201に基づいてレーザ光が感光ドラム21上を照射するタイミングで、対応するブロックの補正フィルタ73を用いて補正信号を出力するための演算を行う。すなわち、補正フィルタ73はブロックごとに段階的に変化するため、CPU52は、ブロック内の画素に対しては後述する補間演算を行い、各画素に対応する補正信号203を出力する。尚、CPU52は、BDセンサ60により検知した走査の開始タイミングであるBD信号201に基づき、レーザビームの感光ドラム21上での走査位置を検知している。CPU52は、演算した補正信号203を画像信号生成部53に出力し、画像信号生成部53は画像データ及び補正信号203に基づき画像信号202をレーザ駆動部54に出力する。レーザ駆動部54は、入力された補正後の画像信号202に基づき半導体レーザ55を駆動する。記憶部61は例えば不図示のメモリであるROMに補正フィルタ73の情報を格納しておく。CPU52が補正信号203を出力する際の演算には、記憶部61のメモリに格納された補正フィルタ73を使用する。記憶部61からCPU52への補正フィルタ73の出力のタイミングは、画素データに同期したクロックが所定のカウントになったタイミングとし、このタイミングで補正フィルタ73を変更していく。カウンタ及びタイミングについては後述する。本実施例では、例えば16画素(=1ブロック)ごとに補正フィルタ73を変更している。
[CPUの構成]
図5(a)は、本実施例のCPU52の構成を示すブロック図である。メモリ74は、記憶部61から読み出した補正フィルタ73を予め格納している。図5(b)は、メモリ74におけるデータの格納を説明する図である。図5(b)については後述する。カウンタ75は、RST端子に入力されたBD信号201によりリセットされる。またカウンタ75は水晶発振器62からCLK端子に入力される画素データに同期した画素クロック(CLK)(z)をカウントしている。ここでカウンタ75は、例えば4ビットのカウンタで、OUT端子から出力される出力信号401は、カウンタ75が例えば「16」を計数する度に出力されるキャリー信号である。ここでカウンタ75により計数される「16」は、図4に示す1つの1走査ライン補正間隔における画素数に対応している。メモリ74は、例えばFIFOメモリで、CLK端子に入力されるカウンタ75の出力信号401に同期して、図5(b)に示す主走査方向0番目の補正フィルタから順次補正フィルタをOUT端子から出力する。
ラッチ76は、LT端子に入力されたカウンタ75の出力信号401に同期して、IN端子に入力されたメモリ74の出力データ(補正フィルタ73のデータ)をラッチし、OUT端子から出力する。演算処理部77は、ADATA端子に入力されたラッチ76の出力(W)であるADATAと、BDATA端子に入力されたメモリ74の出力(X)であるBDATAとから、線形補間データを求める。ここでの線形補間データは、演算処理部77のCLK端子に入力されたクロックに対応した画素について、主走査方向のレーザスポット形状の変動を補正するためのデータである。そして演算処理部77のOUT端子から、図4に示す補正フィルタ73に基づき線形補間により求めた補正フィルタである補正信号203(b)を出力する。ここで、メモリ74の出力XであるBDATAは例えば主走査方向1番目(n番目)の補正フィルタであるとすると、ラッチ76の出力WであるADATAは1つ前の主走査方向0番目(n−1番目)の補正フィルタである。
[補正フィルタ]
図5(b)は、メモリ74に記憶されている補正フィルタの配置を説明する図である。記憶部61(例えば記憶部61のROM)から入力された補正フィルタは、アドレスの順にメモリ74のアドレス0からアドレスnに主走査方向0番目からn番目までの順で格納されている。図4に示したように、主走査方向0番目からn番目までの補正フィルタは、各ブロック(各1走査ライン補正間隔)に対応したものである。ここでは、主走査方向0番目の補正フィルタから順に、メモリ74のアドレス0番地から補正フィルタが記憶されており、メモリ74のCLK端子にCLK信号が入力される度に、アドレスの小さい順から補正フィルタが出力されるものとする。尚、この例では、記憶部61から入力された補正フィルタをメモリ74に格納するように示している。しかし、記憶部61から例えばEPROMが提供される場合には、そのEPROMをメモリ74とし、直接このメモリ(EPROM)から補正フィルタを読み出すようにしても良い。
図6(a)は、図2(b)のCPU52が各画素についての補正フィルタを生成するタイミングを説明するタイミング図である。ここでいう補正フィルタは、図4や図5(b)に示した主走査方向0番目からn番目までの各ブロックに対応した補正フィルタに基づき、着目するブロック中の各画素に対応してCPU52が演算処理部77により演算して生
成するものである。尚、図6(a)のLS光学特性70は、レンズの特性により感光ドラム21の両端部側のレーザ光量が中央部のレーザ光量に比べて落ちる現象を示している。このため、本実施例では、感光ドラム21上での露光光量が均一となるように、主走査方向の光量分布が図6(a)のLS光学特性70を反転させた光量分布となるようにレーザ光量を制御することも併せて行うものとする。以下、一例として、1走査ラインを2048画素とし、この1走査ラインを128個(n=127)の補正間隔(H1〜H128)すなわち128のブロックに分割し、各補正間隔を16画素(m=16)に対応させたものとして説明する。
Wはラッチ76の出力を示し、Xはメモリ74の出力、そしてbは演算処理部77の出力、すなわち、CPU52の出力信号である補正信号203にそれぞれ対応する(図5(a)参照)。本実施例ではCPU52が、各画素の画像露光強度に対して、近隣画素の影響を打ち消すように強度補正を行いその後更に感光ドラム21の感度特性に合わせて強度補正を行うためのそれぞれの補正データを、画像信号生成部53に出力する。このように本実施例では、レーザスポット形状の変動に対する補正と併せてこれらの露光強度の補正も行うものとする。尚、感光ドラム21の感度特性に合わせて強度補正を行うための図5(b)に相当する補正データは、記憶部61に記憶されているものとする。このような制御を実現するために、本実施例では次に示すような3×3の補正フィルタを用いて、出力画像データに対して演算を行う。これにより、注目画素(所定の画素)に対してその周辺近傍の画素(所定の画素の近傍に存在する周辺画素)の影響を考慮し、レーザスポット形状の変化に応じたレーザ露光制御を行うことにより、より良好な画像制御を可能にしている。
Figure 0006091685
この3×3の補正フィルタは、出力画像をレーザ露光強度に変換するためのものであり、中央部(数値1のマス)が注目画素位置に対応しており、サイズは書き込み解像度や、プリンタの現像特性を鑑みて決定する。また補正フィルタの解像度は書き込み解像度と同一としている。ある画素に注目した時に、注目画素に対してその周辺画素が及ぼす影響を考慮し、補正フィルタは、注目画素のレーザ露光を制御するものである。この補正フィルタは、感光ドラム21面上の主走査方向によってレーザスポット形状が変化するため、主走査方向の中央部と両端部とでは、同一の補正フィルタでは対応できない。そのため、本実施例では、この補正フィルタをレーザスポット形状の変化に応じて変更する。レーザスポット形状の変化に応じて補正フィルタを変更するために、レーザスポット形状を本体内で計測して最適な補正フィルタを求めてもよいが、コストがかかる。そのため、本実施例では、予め補正フィルタを求めておく。
表1の補正フィルタはスポット径が長軸、短軸ともに等しい真円状のレーザスポット形状時の補正フィルタを示す。真円時のレーザスポット形状とは図8(b)のようなレーザスポット形状である。ここで、演算の中央箇所(注目画素に対応)以外の箇所、すなわち注目画素の周囲近傍画素に対応する値にはマイナス記号をつけている。すなわち、近隣画素の画素値に対してその大きさに応じた、しかし方向はあくまで反対の量を注目画素の画像露光量に加算することになる。すなわち、周辺近傍画素が注目画素に対して及ぼす現像電界を打ち消すような量・方向の電荷量を注目画素に対して加算する。この画像露光量補
正により、近隣画素の作る現像電界の注目画素に対する影響を打ち消し、画像再現性の高いトナー画像出力を行うことが可能となる。尚、ここでの値は一例にすぎず、ここに挙げる値、演算サイズに限るものではなく、中央あるいは注目画素位置に対応する演算値のみ現像電界を大きくする方向の値であり、それ以外の周辺近隣画素の各点は逆方向あるいはゼロであれば良い。
本実施例での露光量補正は、この補正フィルタを用いて、
〔手順1〕注目画素を中心とした3×3の画像データと3×3の補正フィルタの対応する位置の数値を乗算し、その後それら全てを加算する
〔手順2〕〔手順1〕の計算結果の値に対して更に、補正を行う。本実施例では、計算結果が負になった場合は、画像露光量=0とする
〔手順3〕〔手順2〕で決定された注目画素に対するレーザ露光量強度に対し、更に感光ドラム21の光感度・現像装置の現像特性などを含めて更に補正を行う
という処理を行っている。以降、レーザスポット形状の変動に起因する画像濃度の補正制御に関わる〔手順1〕、〔手順2〕について説明する。
<孤立ドットの場合>
以下、この補正フィルタの作用について例を挙げながら示す。まず孤立ドットの場合を示す。表2に示すのは画像データ内の孤立ドットを注目画素として、その孤立ドットを中心とした3×3の画像データである。それぞれのドット部に記入してある数字は出力画像の画像強度を示す。ここで数字の大小はレーザ露光の強度を基準としている。また、通常出力画像は各ドットに対して1〜8ビットデータとして取り扱われることが多いため、この例では8ビットデータの出力画像の場合を示す。本実施例は、反転現像系であるため、黒部に対してレーザ露光が行われる。そのため、黒ドット部は255の値を持ち、白部は0の値を持つことになる。
Figure 0006091685
このような画像において、注目画素を中心の黒ドットとし、中心の黒ドットに対して、どの程度のレーザ露光強度で行えば良いかを先の演算を用いて行う。まずこの孤立ドット画像では、〔手順1〕は、
0×0+0×(−0.15)+0×0+0×(−0.15)+255×(1)+0×(−0.15)+0×0+0×(−0.15)+0×0
=255
となる。〔手順1〕の結果、正の値となったので〔手順2〕は行わない。すなわち、このような孤立ドットの場合には、元の画像データである255という値が変化しない。従って、孤立ドットである注目画素に対してはレーザ露光強度の最大設定値そのもので出力を行うことになる。
また、このような孤立ドットに対して隣に位置するドット(画像データの値が0)を注目画素とした表3に示すようなドットについて計算を行うと、以下のようになる。
Figure 0006091685
0×0+0×(−0.15)+0×0+0×(−0.15)+0×(1)+255×(−0.15)+0×0+0×(−0.15)+0×0
=−38.25
となる。上述の〔手順2〕で説明したように、本実施例では、この演算の後に「計算結果が負になった場合は、画像露光量=0とする」という補正を行うため、結果としてこの画素に対しての画像露光量は0となる。
<黒部と白部間の境界画素の場合>
次に、表4に示すような黒部と白部間の境界画素の場合を示す。
Figure 0006091685
このような画像データ例で中央の注目画素(画像データの値が255)に対して計算を行うと、〔手順1〕は、
255×0+255×(−0.15)+0×0+255×(−0.15)+255×(1)+0×(−0.15)+255×0+255×(−0.15)+0×0
≒140
となり、表2に示すような孤立ドットにおける場合の半分強の値となることがわかる。電子写真プロセスにおいては、元来隣接画素の影響により、この注目画素部分はトナー現像量が増加してしまう。そのため、その増加する分を予め見越して、レーザ露光量を減らす制御を行う。逆にいえば、孤立ドットなど、周辺にドットがないような条件下でトナー粒子が現像されにくいことを考慮の上に、そのような条件ではレーザ露光量を増やすという制御を行うのが本実施例の特徴である。
<黒ベタ部の場合>
次に、表5に示すような黒ベタ部における制御例を示す。表5のような画像データに対して、表5の中央の画素を注目画素として、〔手順1〕の計算を行う。
Figure 0006091685
255×0+255×(−0.15)+255×0+255×(−0.15)+255×(1)+255×(−0.15)+255×0+255×(−0.15)+255×0
=102
となり、黒ベタ部においては、孤立ドットにおける場合の半分以下のレーザ露光量に設定している。
ここで、図6(b)はレーザ露光強度(任意単位)に対する感光ドラム表面電位(実線)と印字画像濃度(破線)の対応を示すグラフである。図6(b)に示すように、レーザ露光強度が100以上では、本実施例の画像形成装置においては、印字画像濃度は変化しない。そのため、このようにベタ黒部においてレーザ露光量を減少させるような設定にしても、ベタ黒画像の印字濃度が低下するようなことはない。また、現像装置の設定、トナー交換などにより、このレーザ露光強度に対する印字画像濃度が変化した場合には、演算後に変換テーブルを用いて補正処理を行い、その変換テーブルの値もしくは変換曲線のγ等を変化させる。これにより、ベタ黒画像の印字濃度の変化などを防ぐことができる。
[補正フィルタの作成方法]
本実施例では、レーザスポット形状による光量積分値が低い箇所(例えば、図8(d)の白い部分)は、フィルタ値を増加させ、隣接画素方向へ広がっている箇所はフィルタ値を下げる。すなわち図4左端に示すようなレーザスポット形状(図8(c)とは左右対称の形状)であった場合、表6に示す補正フィルタを用いる。
Figure 0006091685
ここで、補正フィルタ値の算出方法を以下に示す。例としてレーザスポット形状が真円である場合の補正フィルタの算出を説明する。図8(b)に示すような真円のレーザスポット形状の場合のスポット光量積算分布が表7に示すようになったとする。
Figure 0006091685
ここで、真円のレーザスポット形状のスポット光量積算分布の積算値の逆数をとり、表8のように算出する。
Figure 0006091685
そしてそのマトリックス内で数値の大小の順位を取り、小さい数値から順に順位を割り付ける。すなわち、数値1のマスに順位1、数値3.333333のマスに順位2、数値10のマスに順位3を割りあてる。その結果表9を得る。
Figure 0006091685
そしてその順位に応じて、補正値を割り付ける。本実施例では例えば表10に示す関係を用いる。
Figure 0006091685
これにより、表1のレーザスポット形状が真円の場合の補正フィルタが算出される。尚、ここでの作成手順は一例にすぎず、ここに挙げる値、表サイズに限るものではなく、レーザスポット形状に応じて補正フィルタが作成されれば良い。
[CPUの動作]
次に、このCPU52の動作について図5(a)、図5(b)、図6(a)を参照して説明する。また、図3で説明したフローチャートに該当するステップ番号も併記する。まず、BDセンサ60から出力されるBD信号201がメモリ74とカウンタ75のリセット端子(RST端子)に入力されると(図3 S1)、メモリ74のアドレス及びカウンタ75のカウント値が「0」にクリアされる(図3 S2)。
BD信号201が入力されると補正間隔H0の前に、最初にクロック信号(z)(CL
K)が16クロック分カウンタ75に入力される。BD信号201が出力されてからの16クロックの区間では、メモリ74から出力されるデータは不定であるため、この16クロック分の区間はいわばダミー区間である。カウンタ75が16を計数すると、カウンタ75の出力信号401が1クロック分のパルス信号で出力され(図6(a)参照)、補正間隔H0の区間となる。補正間隔H0では、メモリ74は最初の補正フィルタである主走査方向0番目の補正フィルタを出力する。
一方、ラッチ76はダミー区間にメモリ74から出力されていた不定のデータをラッチするため、ラッチ76から出力されるデータは不定である。補正間隔H0でカウンタ75が16を計数すると、カウンタ75の出力信号401がパルス信号で出力され、補正間隔H1の区間となる。補正間隔H1では、メモリ74から出力されていた主走査方向0番目の補正フィルタがラッチ76によりラッチされ、メモリ74の出力は次のアドレスに記憶されている主走査方向1番目の補正フィルタとなる。これにより、演算処理部77のADATA端子には、主走査方向0番目の補正フィルタが入力される。また、演算処理部77のBDATA端子にはメモリ74の出力すなわち主走査方向1番目の補正フィルタが入力される。演算処理部77は、ADATAとBDATAに基づき1補正間隔の画素数に対応する「16」でその補間データを画素クロック(CLK)に同期して補正信号203(b)として出力する(図3 S3)。更に、CPU52が出力した補正信号203(b)は画像信号生成部53に出力され、画像信号生成部53が光学ユニット28における補正を行うことにより、レーザ駆動部54を介して半導体レーザ55の発光電流値又は発光時間を制御する(図3 S4、S5)。
補正間隔H1が終了すると次に補正間隔H2が開始され、カウンタ75はパルス信号である出力信号401を出力し、ラッチ76がメモリ74から出力されていた主走査方向1番目の補正フィルタをラッチする(W)。メモリ74は、次のアドレスに記憶されている主走査方向2番目の補正フィルタを出力する(X)。演算処理部77は、ADATAとBDATAに基づき、1補正間隔の画素数に対応する「16」でその補間データを画素クロック(CLK)に同期して補正信号203として出力する。こうしてCPU52は、補正間隔H2における補正フィルタを生成し補正信号203を画像信号生成部53に出力する。以下同様にして、補正間隔(H3〜H128)ごとに、CPU52は演算処理部77により補正信号203を出力し、画像信号生成部53は、入力された補正信号203に基づいて画像信号202をレーザ駆動部54に出力する。レーザ駆動部54は入力された画像信号202に基づき、半導体レーザ55を駆動する。
本実施例では、光学ユニット28の光学特性補正フィルタをメモリ74に格納する例について述べたが、感光ドラム21の感度ムラの補正フィルタをメモリ74に格納してもよい。そして、上述のようにメモリデータの処理を行い、そのデータに基づきレーザ駆動部54を制御しても同様の効果が得られる。
尚、図5(a)の例では、メモリ74はFIFOメモリとして説明したが本発明はこれに限定されるものでなく、例えばメモリ74を通常のメモリ(RAM)で構成し、カウンタ75によるカウント値をメモリ74のアドレスとして入力するようにしても良い。その場合、前述の例では、一段目の4ビットカウンタと、その4ビットカウンタのキャリー出力をカウントする二段目のカウンタとで構成し、二段目のカウンタの出力をメモリ74のアドレスとすればよい。また前述の例では、メモリ74のアドレス空間を1028アドレスとしてもよい。この場合、メモリ74のアドレス0番地から15番地までは主走査方向0番目の補正フィルタを格納し、メモリ74のアドレス16番地から31番地までは主走査方向1番目の補正フィルタを格納する。また、メモリ74のアドレス32番地から47番地までは主走査方向2番目の補正フィルタを格納し、以下同様に補正フィルタを格納する。これにより、1つのカウンタとメモリ74で図5(a)のカウンタ75、メモリ74
と同様の動作を実現できる。
また、本実施例では、1つのレーザビームによって感光ドラムを露光する装置を例示したが、本実施例の構成は複数のレーザビームによって感光ドラムを露光する装置に対しても適用可能である。
以上、本実施例によれば、走査位置に応じてレーザスポット形状が変動しても、主走査方向の画像濃度の変動を抑制することができる。
[その他の実施例]
本発明の目的は次のような構成によっても達成される。すなわち本実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或は装置に提供し、そのシステム或は装置のコンピュータが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。尚ここでいうコンピュータはCPUやMPUと置き換えてもよい。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピィ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現される。更にこれだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれている。
更に、次のような場合も含む。すなわち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれる。その後、メモリに書きこまれたプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含む。
以上、その他の実施例においても、走査位置に応じてレーザスポット形状が変動しても、主走査方向の画像濃度の変動を抑制することができる。
21 感光ドラム
28 光学ユニット
52 CPU
53 画像信号生成部

Claims (3)

  1. 感光体と、
    画像データに基づいて前記感光体を露光するためのレーザビームを出射する光源であって、供給される駆動電流の値に応じた光量のレーザビームを出射する光源と、
    前記レーザビームが前記感光体上を走査するように前記レーザビームを偏向する偏向手段と、
    注目画素に隣接する隣接画素に対応する補正係数を含み、前記感光体上における前記レーザビームの露光位置のスポット形状に応じた補正フィルタを設定する設定手段であって、前記レーザビームの走査方向における前記注目画素の位置に応じて補正フィルタを設定する設定手段と、
    前記設定手段により設定された補正フィルタと当該補正フィルタに対応する注目画素に隣接する隣接画素の画像データに基づいて当該注目画素の画像データを補正する補正手段と、
    記レーザビーム走査方向における前記注目画素の位置に応じて前記光源に供給する前記駆動電流の値を制御する電流制御手段と、
    前記補正手段によって補正された注目画素の画像データに基づいて、前記注目画素を形成すべく前記電流制御手段によって制御される値の前記駆動電流を前記光源に供給する駆動手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記レーザビームの前記像担持体への走査の開始タイミングを検知する検知手段を備え、
    前記生成手段は、前記検知手段により検知した走査の開始タイミングに基づき、前記レーザビームの走査位置を検知することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記レーザビームの走査方向における前記注目画素の位置に応じて前記光源に供給する前記駆動電流の値を制御するための制御データを記憶する記憶手段を備え、
    前記レーザビームの走査方向において複数の画素を含む複数の領域それぞれに対して前記制御データが設定され、
    前記制御データは、前記レーザビームの走査方向において前記感光体の中央部から端部に向かうほど前記駆動電流の値が大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
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